JP5268277B2 - 背受フレ−ム起立時の患者体位ズレを防止する介護用スライドベッド - Google Patents

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Description

本発明は、介護ベッドのうち座部をベッドの幅方向にスライドできる構成を有する介護用スライドベッドに関する。
従来の介護ベッドにおいては、背受フレ−ムと座部との中間部を円弧状に継ぐ構成のものや、臀部の保持状態をその概略形状にマッチさせる形で保持するタイプのものが多く見かけられる様になっている。
上記の保持タイプのものでは、患者体位のズレを完全に防止できないものや、ベッドの
フラット時にも臀部の落ち込みがあるものもあり、患者や高齢者(以下患者等と言う)に
違和感を与えるケ−スがある。
以上に述べた従来の介護用ベッドでは、背受フレ−ムの起立時における体位ズレを完全
に防ぐことが困難であるため、体位ズレに伴う腹部圧迫による患者等への苦痛や違和感を
和らげる状況が得られていないのが実情である。
本発明の背受フレ−ム起立時の患者体位ズレを防ぐ介護用スライドベッドは、起立する背受フレーム(8)と、起伏する膝受フレーム(10)と、背受フレーム(8)と膝受フレーム(10)との間に配置された幅方向に水平状態のままスライドするスライドフレーム(18)とを備え、背受フレ−ム(8)駆動時に、電動アクチュエ−タ(1)による直進動作をロッドエンドピン(2)を介して、スライドブロック(3)に設けた左右一対のカムブラケット駆動カムフォロア(5)が、背受フレ−ム(8)に装着したカムブラケット(4)の弧状ガイド溝(6)内を転動することで、第1の位置決め軸受(9)で支承した背受フレ−ム(8)を起立させる構成としてあり、更にロッドエンドピン(2)を介して並設した駆動カムプレ−ト(12)下端のカム部が、カムプレート支承カムフォロア(13)上をスライドし、駆動カムプレ−ト(12)の上面に配設した膝受フレ−ム支承キャスタ−(14)が、駆動カムプレ−ト(12)上で持上げ保持されることで、背受フレ−ム(8)の起立と共に、スライドフレーム(18)は水平状態のまま、第2の位置決め軸受(11)で支承された膝受フレ−ム(10)が起き、背受フレ−ム(8)が更に起立すると、膝受フレ−ム(10)が元の状態に復帰する構成としたものである。
本発明では、スライドブロック(3)の中央部に並列に設けたカムブラケット駆動カムフォロア(5)、カムブラケット(4)の弧状ガイド溝(6)の中を転動することで、カムブラケット(4)の起立動作が行われる構成としてあるため、円滑且つ負荷抵抗の少ない動作が実行される所に特徴があると言える。
本発明では、ロッドエンドピン(2)に並設された駆動カムプレ−ト(12)の下端カム部が支承カムフォロア(13)上を摺動する構成としてある事で、カムブラケット(4)の起立動作過程と関連を持たせ、膝受フレ−ム(10)の設定角度をマッチングさせるように、駆動カムプレ−ト(1)の下端カム部の形状を設定してあるため、支承カムフォロア(13)上を摺動するだけのシンプルな動作で、背受フレ−ム(8)と膝受フレ−ム(10)の起立過程の設定角度の関係が常に一定した状態に保たれるので、之らの動作に狂いが生ずる事のない特徴を有するものである。
上述したように本発明では、背受フレ−ム(8)起立用の電動アクチュエ−タ(1)で、膝受フレ−ム(10)の位置関係も同調して位置決め可能な構成としてあるため、装備面での部品点数削減による省コストの他に省エネ効果も得られる構成となっている。
本発明では、背受フレ−ム(8)の起立過程に合わせて膝受フレ−ム(10)を所定角度に保持することで、体位ズレを完全に防止する構成が得られた。
電動アクチュエ−タ(1)による背受フレ−ム(8)の起立過程に合わせて、膝受フレ−ム(10)を所定位置に保持することで、体位ズレを完全に防ぐ構成を得ることができた。
本発明では、背受フレ−ム(8)起立駆動の電動アクチュエ−タ(1)の直進によるスライドブロック(3)の直進駆動で、カムブラケット(4)の起立動作を行わせて背受フレ−ム(8)の起立を行うと同時に、電動アクチュエ−タ(1)のロッドエンドピン(2)上に並設された駆動カムプレ−ト(12)の摺動で、フレ−ム支承キャスタ−(14)を所定位置に持上げ保持することで、背受フレ−ム(8)起立過程に伴う患者等の体位ズレを完全に防止する事ができ、腹部圧迫による苦痛や違和感を防げる様になった。
使用する患者等の立場で、背受フレ−ム(8)起立時に発生する体位ズレ防止と、関連しておきる腹部圧迫感を除去出来るよう、背受フレ−ム(8)と膝受フレ−ム(10)の起立過程における相互の位置関係を見い出し、背受フレ−ム(8)の起立過程における膝受フレ−ム(10)の起立位置関係を確実に再現できる様に、駆動カムプレ−ト(12)下端のカム部形状を設定してある所に特徴を有するものである。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1においては、本発明の最大特徴である背受フレ−ム8と膝受フレ−ム10の起立動作過程における、各ステップでの相互位置関係を示す状態図が図1−1〜図1−6で示されている。
上記の相互位置関係は、患者等の体位ズレの状態を見極めながら、背受フレ−ムと膝受フレ−ム相互の最適位置決定した上で設定されている。
図2には、背受フレ−ム8作動用のスライドブロック3の平面図、図3には正面図、図4には側面図が示されている。
スライドブロック3には、ロッドエンドピン2の接続孔と、片側2個の走行カムフォロア17と、反対側にブッシュガイド19とを採用して直進性を確保してあり、更に中央部に左右一対のカムブラケット駆動カムフォロア5が設けてあり、スライドブロック3の前進によって、カムブラケット4の起立動作が円滑に行える構成としてある。
図5には、背受フレ−ム作動用カムブラケット4の正面図、図6には平面図が示されている。
図5では、カムブラケット4の起立動作の為の弧状ガイド溝6と、背受フレ−ム8への取付け関係を表わすカムブラケット保持クッション軸7と緩衝材16の配置が示されており、本実施例では、緩衝材の一例としてスプリングを装着しており、背受フレ−ム8最起立時での位置保持の際の逃げ作用の効果を持たせるように設定してある。
図6は、カムブラケット4の平面図であり、クッション軸7の配置状態を示す。
図7には、膝受フレ−ム10の駆動カムプレ−ト12の正面図が示されている。
駆動カムプレ−ト12の下端カム部には、背受フレ−ム8起立時の各ステップ位置に見合う膝受フレ−ム10の保持位置へのマッチング状態得られる形状を持たせたものであり、膝受フレ−ム支承キャスタ−14の配置関係も示されている。
図8には、膝受フレ−ム10駆動カムプレ−ト12の平面図が示されている。
前記した膝受フレ−ム支承キャスタ14との接触面となる長方形の踏み板が設けてあり、膝受フレ−ム支承キャスタ14の摩耗を抑える効果を持たせてある。
図9には、本発明の介護用スライドベッド全体平面図が示されている
ベッド本体の介護用スライドベッドの幅方向にスライドするスライドフレ−ム18に装着された、電動アクチュエ−タ1、ロッドエンドピン2、スライドブロック3、駆動カムプレ−ト12とブッシュガイド19の配置状態が示されている。
本発明の介護用スライドベッドでは、電動アクチュエ−タ1の直進で、ロッドエンドピン2を介してスライドブロック3を直進駆動させ、該スライドブロック3の中央部に並列に設けた左右一対のカムブラケット駆動カムフォロア5を、カムブラケット4の弧状ガイド溝6の中を転動させることで、第1の位置決め軸受9で支承した背受フレーム8を起立させる構成としてある。
また、ロッドエンドピン2に並設した駆動カムプレート12の下端のカム部がカムプレート支承カムフォロア13上を摺動し、第2の位置決め軸受11で支承された膝受フレーム10に吊設した膝受フレーム支承キャスター14が駆動カムプレート12上で持上げ保持されることで、背受フレーム8の起立と共に、スライドフレーム18は水平状態のまま、膝受フレーム10が起き、背受フレーム8が更に起立すると、膝受フレーム10が元の状態に復帰する構成としてあり、患者等の体位ズレを完全に防止する事で、体位ズレによる不快な腹部圧迫や違和感を防げるようになった。
(図1−1〜図1−6で示す組図)本発明の背受フレ−ムと膝受フレ−ム の作動過程各ステップでの相互位置関係を示す組図 介護用スライドベッド、カムブラケット駆動スライドブロック平面図 同カムブラケット駆動スライドブロック正面図 同カムブラケット駆動スライドブロック側面図 同背受フレ−ム駆動カムブラケット正面図 同背受フレ−ム駆動カムブラケット平面図 同膝受フレ−ム駆動カムプレ−ト正面図 同膝受フレ−ム駆動カムプレ−ト平面図 本発明の介護用スライドベッド全体平面図
1 電動アクチュエ−タ
2 ロットエンドピン
3 スライドブロック
4 カムブラケット
5 カムブラケット駆動カムフォロア
6 弧状ガイド溝
7 ブラケット保持クッション軸
8 背受フレ−ム
第1の位置決め軸受
10 膝受フレ−ム
11 第2の位置決め軸受
12 駆動カムプレ−ト
13 カムプレ−ト支承カムフォロア
14 膝受フレ−ム支承キャスタ−
15 カムフォロアC
16 緩衝材
17 走行用カムフォロア
18 スライドフレ−ム
19 ブッシュガイド

Claims (1)

  1. 起立する背受フレーム(8)と、起伏する膝受フレーム(10)と、背受フレーム(8)と膝受フレーム(10)との間に配置された幅方向に水平状態のままスライドするスライドフレーム(18)とを備え、
    受フレ−ム(8)駆動時に、電動アクチュエ−タ(1)による直進動作をロッドエンドピン(2)を介して、スライドブロック(3)に設けた左右一対のカムブラケット駆動カムフォロア(5)が、背受フレ−ム(8)に装着したカムブラケット(4)の弧状ガイド溝(6)内を転動することで、第1の位置決め軸受(9)で支承した背受フレ−ム(8)を起立させる構成としてあり、
    更にロッドエンドピン(2)を介して並設した駆動カムプレ−ト(12)下端のカム部が、カムプレート支承カムフォロア(13)上をスライドし、駆動カムプレ−ト(12)の上面に配設した膝受フレ−ム支承キャスタ−(14)が、駆動カムプレ−ト(12)上で持上げ保持されることで、背受フレ−ム(8)の起立と共に、スライドフレーム(18)は水平状態のまま、第2の位置決め軸受(11)で支承された膝受フレ−ム(10)が起き、背受フレ−ム(8)が更に起立すると、膝受フレ−ム(10)が元の状態に復帰する構成としてある、背受フレ−ム起立時の患者体位ズレを防ぐ介護用スライドベッド。
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