JP3989481B2 - 可動ベッド - Google Patents

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Description

本発明は、介護支援用などに用いられる可動ベッドに関し、特に、ベッドに横臥する被介護者等の体位変換機能の制御の改良に関する。
可動ベッドとして、床面をベッド長手方向で屈曲させることにより背上げ・膝上げ動作等のいわゆるギャッチ機構を持つギャッチベッド(Gatch bed)が広く知られている。ギャッチベッドでは、例えば特許文献1に開示されているように、床面を上背床部と下背床部に2分割し、これを互いに連結した構成を有しており、上背床部または下背床部をそれぞれベッド基準面(通常は「ベッド水平面」という)から所定の角度に手動または機械的に起こすことで上記ギャッチ機構を作動させるようになっている。
特開2000-135146号公報
しかしながら上記ギャッチベッドのような可動ベッドでは、一般に、ギャッチベッドの床面に起臥する者(例えば被介護者)の身体において背上げ・膝上げ動作時に動作中心となる位置と、ギャッチベッドの動作中心となる位置(上背床部と下背床部の連結位置)は、構造上一致していないので、身体とベッドの動作中心の位置関係にズレが存在することになる。
このようなズレが存在すると、例えばギャッチベッドに被介護者が横臥した状態から背上げ動作を行った場合、上背床部に対して被介護者の背中が相対的に下方にずれることになる。このとき上背床部には被介護者の体重が掛かっているので、上背床部とこれに接する身体との間に剪断力および摩擦力が生じる。被介護者の身体はその体重により、上記剪断力および摩擦力に拮抗する状態となり、これによって次のような問題が発生する。
例えば、被介護者が身体機能に障害を持つ場合等は、ギャッチ動作を行うたびに、被介護者がベッド面の所定の位置からずれてしまうので、介護者は被介護者を床面の正しい位置に移動させる作業が必要となる。特に背上げ動作時には、上記の通り被介護者の身体が上背床部に対して下方にずれた位置になるため、これを上方に引き上げて戻す作業が要求され、介護者にとっては大きな負担となる。
さらに、このようなギャッチベッドを長期間にわたり使用した場合、ギャッチ動作を行うたびに被介護者の身体に上記剪断力および摩擦力がおよび、それが蓄積されて、被介護者の身体に負担を与える。
同様の問題は、下背床部をベッド水平面より起こして膝上げ動作を行う際にも生じる。すなわち、起こされた下背床部の床面に対して、被介護者の足が下方へずり落ちる問題が発生する。
このような問題から、現在ではギャッチベッドの動作中心をなるべく被介護者の動作中心に合わせる工夫が講じられているが、従来ではギャッチ機構をベッドに備えると床面が高くなり易く、介護支援に適した低床ベッドとして構成することが困難である。
例えば特開2000-135146号公報において、一対の水平リンクにおける一方のリンクをベッドフレーム側に固定した平行リンク機構(平行四辺形機構)を背上げ機構中に持つギャッチベッドとして半身起床ベッドの構成が開示されているが、良好に背上げ機構を作動させて上背床部を大きな角度に起こすためには、構造上、上記平行リンク中の垂直アームの長さを確保する必要がある。しかし、このように垂直アームの長さを確保しようとすればそれだけ床面を高めることに繋がり、低床ベッドとして構成しにくくなる。床面が高いベッドでは、介護ベッドとしての安全性や作業性を確保しにくい問題があるので、できるだけ低床ベッドとして構成することが望まれている。
本発明は以上の課題に鑑みて為されたものであって、その目的は介護支援に適した低床ベッドとして利用でき、且つ、床ずれ等の発生を防止して、被介護者の身体の動作中心を考慮した良好なギャッチ動作を行うことが可能な可動ベッドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ベッド長手方向に隣接配設された第一の床面部材および第二の床面部材を有する床部と、前記第一の床面部材の床面をベッド基準面から起こすギャッチ機構とを備える可動ベッドであって、前記ギャッチ機構は、ベッド長手方向に延長された第一のアーム対と、前記ベッド基準面に対して交差する角度で配された第二のアーム対からなる平行リンク機構を備えるとともに、前記第一の床面部材が前記第二のアーム対に連結されて構成されており、ベッド駆動時には前記平行リンク機構の第二のアーム対が、前記ベッド基準面に対して交差する角度を保った状態で並進駆動されることにより、前記第一の床面部材と前記第二のアーム対との連結部分が第二の床面部材の面上より高い位置を仮想回転中心として円運動することで、第一の床面部材をベッド基準面から起こす構成とした。
また本発明は、前記第一のアーム対には、さらにベッド長手方向に支持アームが一定の角度で延設されており、ベッド駆動時には、当該支持アームが前記並進駆動とともに前記第一のアーム対と前記第二のアーム対との連結点を回転中心として立ち上がり、前記第一の床面部材を背面から押し上げることで前記ギャッチ機構がなされる構成とすることもできる。
さらに本発明の可動ベッドは、前記ギャッチ機構の駆動に連動して、前記第二の床面部材における前記第一の床面部材側端部をベッド基準面より高い位置に持ち上げる連動機構を備えるとすることもできる。
具体的には、前記床部は、上背床部と腰床部、または腰床部と腿床部の少なくともいずれかを備え、前記第一の床面部材と前記第二の床面部材との組み合わせは、同順に上背床部と腰床部、または同順に腿床部と腰床部の少なくともいずれかとすることができる。
また前記床部では、前記腿床部に対して膝下床部が屈曲自在に連結されており、前記ギャッチ機構動作時に腿床部がベッド基準面から起こされるとともに、前記膝下床部が傾斜する構成とすることができる。
以上の構成を持つ本発明の可動ベッドによれば、駆動時にはギャッチ機構における平行リンク機構よって、第二のアーム対がベッド基準面に対して交差する角度を保ったまま、ベッド上方へ持ち上がる。そしてこのとき、第二のアーム対と第一の床面部材との連結部分は、第二の床面部材表面より一定距離高い位置に存在する仮想回転中心を中心軸とする円運動により持ち上がる。前記仮想回転中心は、被介護者の身体の屈曲の動作中心付近(例えば所定の骨の連結部分)に近い位置に存在することになるので、この可動ベッドの動作はユーザの屈曲の動作中心(背上げまたは脚上げの動作中心)に対応して動作することになる。
これにより本発明の可動ベッドでは、前記第一の床面部材を上背床部とすれば、背上げ動作時において、被介護者身体が上背床部に対してずれが発生するのが防止され、床ずれの発生を抑制して、被介護者の身体の動きを考慮した自然な背上げ動作(臥位から座位への体位変換)が実現される。
さらに本発明の可動ベッドは、駆動時のベッド基準面に対する第一の床面部材の角度を、前記支持アームの長さに比例して減少できるといった大きな特徴を有する。つまり、より緩やかに第一の床面部材を起こすためには、前記支持アームの長さを延長し、前記支持アームから前記第一のアーム対と前記第二のアーム対の枢支連結点までの直線距離を伸ばすことで対応できる。ここで、支持アームはベッド長手方向に延長されているので、前記支持アームから前記枢支連結点までの直線距離を伸ばしても可動ベッドの床面高さをより高める必要はないため、床面高さを低く維持することができる。
これにより本発明の可動ベッドでは、良好なギャッチ動作を得るために、従来のように大がかりなギャッチ機構をベッド下方に設ける必要がないので、低い床面を持ついわゆる低床ベッドとして利用可能なメリットがある。したがって本発明の可動ベッドは、介護者の看護労力を軽減し、且つ、高い安全性の介護ベッドとして用いることができる。
(実施の形態1)
1-1.可動ベッドの全体構成
図1は、実施の形態1にかかる可動ベッド1の構成を示す上面図である。また図2は、可動ベッド1の側面図である。
図1に示すように、可動ベッド1は、2つの長方形枠状フレーム2、3、(第一フレーム2、第二フレーム3)を同心状に重ねた構成を持つ。
第一フレーム2は第二フレーム3より大きい枠体であり、ベッド長手方向に沿った縦ビーム2R、2L、ベッド幅方向に沿った横ビーム2H、2Fからなる。横ビーム2H、2Fにはボード50A、50Bがそれぞれ配されている。
第二フレーム3は前記第一フレームと同様に、ベッド長手方向に沿った縦ビーム3R、3L、ベッド幅方向に沿った横ビーム3H、3Fからなる。第二フレーム3内部には横ビーム3H、3Fと平行に2本のビームBM1、BM2が配されており、これにアクチュエータAC1、AC2がそれぞれ交差するように連結されている。
これらのフレーム2、3は、図2に示すように、ほぼ第二フレーム3と同じサイズを持つステージフレーム4に支持されている。ステージフレーム4もベッド長手方向に沿った縦ビーム4R、4L、ベッド幅方向に沿った横ビーム4H、4Fをそれぞれ有している。横ビーム4H、4Fの各両端にはキャスター5a〜5dが配されている。
フレーム2、3の上面には、可動ベッド1の床面を構成する連結床部30が配されている。連結床部30は、被介護者が上に横臥したときの身体位置に合わせて、上背板30a、腰板30b、腿板30c、膝下板30dの計4つの床面部材を有するように分割されてなる。
なお図1では可動ベッド1の内部構成を示すために、連結床部30の輪郭を点線で図示している。
連結床部30のうち、上背板30aはその下流側端部(足側端部)において、バー31を軸中心とする後述の背上げ機構10R、10L側に固定されている。また、腰板30bは下流側端部に設けられた固定軸301a、301bを軸中心として第一フレーム2に軸支されている。さらに腿板30cは、バー32を軸中心として後述の膝上げ機構20R、20Lで固定されている。膝下板30dは、前記腿板30cと連結部302a、302bで連結されている。このように連結床部30は直接的又は間接的にフレーム2、3側に保持されており、フレーム2、3側から外れてしまうことはない。
連結床部30は通常時は図2に示すように、フレーム2の上面に設けられた突起21R〜24R、21L〜24L(21L〜24Lは紙面奥側に位置するため不図示)と、膝下板30dの下流端部に設けられたローラ303R、303L等に支えられ、床面が平行になるように保持されている。
なお図2に示すように、平行な状態にある可動ベッド1の連結床部30が形成する床面を、以下ではベッド基準面(可動ベッド1を水平に配置した場合にはベッド水平面)という。
以上の連結床部30は、前記アクチュエータAC1、AC2および、第一フレーム2と第二フレーム3の間に設けられた後述の背上げ機構10R、10Lおよび膝上げ機構20R、20Lの駆動により屈曲され、背上げ・膝上げのギャッチ動作がなされるようになっている。
なお、図2には本実施の形態1の可動ベッド1に最適なマット40の構成も併せて図示している。当該マット40は、連結床部30のギャッチ動作に合わせてマット面が良好に保たれるように、ベッド長手方向に沿って分割された上背マット部40a、腰マット部40b、足マット部40cの3つのマット片からなる。このうち腰マット部40bは、腰板30bに固定することが好ましい。これらの各マット部40a〜40cは、厚み方向で互いに相補的に組み合わさるよう突出部401a〜401c、402bを有しており、例えば図7に示すように、ギャッチ動作によりベッド面が屈曲してその長手方向長が延びた場合には、前記突出部401a〜401c、402bが相対的にずれることでマット40の全長が延ばされ、連結床部30が外部に露出するのを防止できる特徴を持っている。
なお、上記マットとしては、すべてのマット部を相補的に組み合わせる必要はなく、厚み方向で重なることなく分離しているマット部を含む構成としてもよい。
1-2.背上げ機構について
次に、可動ベッド1が備える背上げ機構10R、10Lについて詳細に説明する。
背上げ機構10R、10Lは図1に示すように、第一フレーム2と第二フレーム3のベッド幅方向左右の間隙に嵌り込むようにそれぞれ設けられている。
図3は、背上げ機構10Rの構成を模式的に示す図である。
当図3が示すように背上げ機構10Rは、平行リンク機構15Rと、アクチュエータAC1、バーB1、駆動アーム105、支持アーム102R等から構成される。
平行リンク機構15Rは、一対の垂直アーム110R、111Rおよび一対の移動アーム101R、104Rからなる。垂直アーム110Rは移動アーム101R、104Rと枢支連結点154R、153Rで可動自在に連結されるようになっており、垂直アーム111Rは移動アーム101R、104Rと枢支連結点151R、152Rで可動自在に連結されている。垂直アーム111Rの上部先端は上記上背板30aのバー31を回転自在に軸支している。
垂直アーム110Rは、フレーム2、4側と固定されている。これに対し、垂直アーム111Rはフレーム2、4とは固定されておらず、フリー状態になっている。ここで本実施の形態1の特徴として、垂直アーム110Rをフレーム2、4と固定することで、一対の垂直アーム110R、111Rは常に垂直方向に平行に保たれるようになっている。
また垂直アーム110Rにおける枢支連結点154Rには、当該枢支連結点154Rを軸中心とするバーB1が軸支されている。バーB1の両端は図1、2に示すようにプレート6a、6bによってしっかりと固定されているが、このバーB1の周面に対して、移動アーム101Rと、アクチュエータAC1の軸70先端に連結された駆動アーム105とが一定の角度で固定されている。これによってアクチュエータAC1の駆動力は、駆動アーム105とバーB1を介して枢支連結点154Rを回転中心(平行リンク回転中心)とする平行リンク機構15Rに伝達される。
一方、垂直アーム111Rにおける枢支連結点151Rでは、移動アーム101Rと支持アーム102Rとが互いに一定の角度で固定された状態で軸支されている。支持アーム102Rはベッド長手方向に沿って延長されており、その先端にはローラ103Rが設けられている。そして、通常は当該ローラ103Rが上背板30aを水平に保ちつつ支持し、且つ、その裏面に退避する位置(図2、3の構成例では上背板30aの裏面に接する位置)にくるよう、前記角度が設定されている。
さらに移動アーム101Rには、連結床部30に向かって押し上げ腕106Rが配設されている。当該押し上げ腕106Rの先端にはローラ107Rが設けられており、背上げ機構動作時には腰板30bを背面より押し上げて、当該腰板30bをベッド基準面に対して一定の角度に保つ作用をなす。
このように背上げ機構10Rでは、一対の垂直アーム110R、111Rを備える平行リンク機構15Rを設け、且つ、垂直アーム110R、111Rを垂直方向に沿って常に保つことにより、駆動時には前記平行リンク機構15Rの並進駆動に基づき、腰板30bの床面から一定間隔離れた位置を仮想回転中心Oとして、背上げ動作を行うことを特徴としている(図5を参照)。仮想回転中心Oは、ユーザが背上げ動作を行った際に、身体の屈曲動作の中心付近(例えば所定の骨の連結部分)に位置するように設けられたものである。
背上げ機構の効果については後述する。
なお、背上げ機構10Lの構成は上記背上げ機構10Rと同様である。
2つの背上げ機構10R、10Lは、図1に示すように、バーB1、アクチュエータAC1、駆動アーム105を共用しているので、背上げ機構動作時には背上げ機構10R、10Lで同時に同じ駆動がなされるようになっている。
なおアクチュエータAC1、AC2の動作は、例えば市販されているモータドライバとマイクロコンピュータによって制御することが可能であり、これに接続したリモコンから被介護者或いは介護者により、手動/自動設定、プログラム設定等の駆動設定ができる。
1-3.膝上げ機構について
次に、可動ベッド1が備える膝上げ機構20R、20Lについて詳細に説明する。
膝上げ機構20R、20Lは図1に示すように、第一フレーム2と第二フレーム3のベッド幅方向左右の間隙にそれぞれ設けられている。膝上げ機構20R、20Lは前述した背上げ機構10R、10Lとほぼ類似した構成を持っている。
次に示す図4は、膝上げ機構20Rの構成を模式的に示す図である。
当図が示すように膝上げ機構20Rは、平行リンク機構25Rと、アクチュエータAC2、バーB2、駆動アーム205、支持アーム202R等から構成される。
平行リンク機構25Rは、一対の垂直アーム210R、211Rおよび一対の移動アーム201R、204Rからなる。垂直アーム210Rは移動アーム201R、204Rと枢支連結点254R、253Rで可動自在に軸支されるようになっており、垂直アーム211Rは移動アーム201R、204Rと枢支連結点251R、252Rで可動自在に軸支されている。垂直アーム210Rは、フレーム2、4と固定されている。これに対し、垂直アーム211Rはフレーム2、4と固定されておらず、フリー状態になっている。ここで本実施の形態1の特徴として、垂直アーム210Rをフレーム2、4と固定することで、一対の垂直アーム210R、211Rは常に垂直方向に平行に保たれるようになっている。垂直アーム211Rの上部先端は上記腿板30cに取り付けられたバー32を回転自在に軸支している。
また枢支連結点254Rには、これを軸中心とするバーB2が設けられている。バーB2の両端は図1、2に示すようにプレート6c、6dによってフレーム2、4にしっかりと固定されているが、このバーB2に対して、移動アーム201Rと、アクチュエータAC2の軸71先端に連結された駆動アーム205とが一定の角度で固定されている。これによってアクチュエータAC2の駆動力は、駆動アーム205とバーB2を介して枢支連結点254Rを回転中心(平行リンク回転中心)として平行リンク機構25Rに伝達される。
一方、枢支連結点251Rでは、移動アーム201Rと支持アーム202Rとが互いに一定の角度で固定されている。支持アーム202Rは、ベッド長手方向に沿って延長されており、その先端にはローラ203Rが設けられており、通常は当該ローラ203が腿板30cを水平に保ちつつ、且つ、その裏面に退避する位置(図2、4の構成例では腿板30cの裏面に接する位置)にくるよう、前記角度が設定されている。
このように膝上げ機構20Rでは、一対の垂直アーム210R、211Rを備える平行リンク機構25Rを設け、垂直アーム210R、211Rを垂直方向に沿って常に保つことにより、駆動時には前記平行リンク機構25Rの並進駆動に基づき、腰板30bの床面から一定間隔離れた位置を仮想回転中心Xとして、膝上げ動作を行うことを特徴としている(図6を参照)。仮想回転中心Xは、ユーザが膝上げ動作を行った際に、身体の屈曲動作の中心付近(例えば所定の骨の連結部分)に位置するように設けられたものである。
膝上げ機構の効果については後述する。
なお、膝上げ機構20Lは上記膝上げ機構20Rと同様の構成を有する。
2つの膝上げ機構20R、20Lは、図1に示すように、バーB2、アクチュエータAC2、駆動アーム205を共用しているので、動作時には同時に同じ駆動がなされるようになっている。
1-4.背上げ機構動作時について
以上の構成を持つ可動ベッド1は、連結床部30上に図2に示した40等のマットを敷いて用いられる。そして通常時は図2のように、連結床部30(30a〜30d)がほぼ水平面になるように設定されている。
使用者(ここでは一例として介護者)がリモコンを介し、メニューの中にある<背上げ動作>に関する項目を選択して、これを実行させると、まず第二フレーム3のビームBM1に取り付けられたアクチュエータAC1が作動し、軸70が延伸する。そしてアクチュエータAC1の駆動力により、当該軸70の先端に連結された駆動アーム105がバーB1を回転中心にして回転する。
このようにバーB1が回転することで、背上げ機構10R、10Lの平行リンク機構15R、15Lが並進駆動される。ここで
は、背上げ動作時における背上げ機構10Rの模式的な構造を示す図である。バーB1の回転により、当該バーB1に固定された移動アーム101Rは、枢支連結点154Rを平行リンク回転中心として移動アーム104Rとともに持ち上がる。このとき垂直アーム110Rはフレーム2、4に垂直に固定されているので、垂直アーム111Rが長手方向を垂直に保ったまま、ベッド上方へ持ち上がる。そしてこのとき、垂直アーム111R先端に連結されたバー31は、腰板30b表面より一定距離高い位置に存在する仮想回転中心Oを中心軸として、当該仮想回転中心Oから枢支連結点154Rまでの距離1を半径とする円運動により持ち上がる。バー31は上背板30aと連結されているので、この仮想回転中心Oから枢支連結点154Rまでの距離1を半径とする円運動によって、最終的に上背板30aの下流側端部が持ち上げられることとなる。
また、一方で平行リンク回転中心である前記枢支連結点154Rから支持アーム102Rの先端までの直線距離2を半径とする円運動によって、当該支持アーム102R先端に設けられたローラ103Rが上背板30aの背面を転がり、上背板30aを支持する。
さらに、平行リンク機構15Rの動作に伴い、移動アーム101Rに設けられた押し上げ腕106R先端のローラ107Rが腰板30bの上背板30a側端部を上方に押し上げ、一定の角度に傾斜させる。
以上の背上げ動作は、背上げ機構10R、10Lの両方で同時に行われる。また、アクチュエータAC1の駆動軸70を出退させることで可逆的に動作させることができる。
このような一連の機構により、可動ベッド1では、腰板30b表面より一定距離高い位置にある仮想回転中心Oによる円運動により背上げ動作がなされる。仮想回転中心Oは、被介護者の身体の屈曲の動作中心付近(例えば所定の骨の連結部分)に対応して設けられているので、可動ベッド1の背上げ機構はユーザの屈曲の動作中心に対応して動作することになる。これにより可動ベッド1では、背上げ動作時に被介護者の身体が上背板30aに対してずれるのが防止され、床ずれの発生を抑制して、被介護者の身体の動きを考慮した自然な背上げ動作(臥位から座位への体位変換)が実現される。
ここで本実施の形態1の可動ベッド1は、背上げ動作時のベッド基準面に対する上背板30aの角度を、半径2の長さに比例して減少させることができるといった大きな特徴を有する(図5を参照)。
具体的には、より緩やかに上背板30aを傾斜させて背上げさせるためには、ベッド長手方向に沿って延長された支持アーム102Rまたは一対の移動アーム101R、104R(および移動アーム102Lまたは一対の移動アーム101L、104L)の長さを延長することで対応できるので、可動ベッド1の連結床部30の床面高さを低く維持することができる
これにより本発明の可動ベッド1では、良好なギャッチ動作を得るために、従来(例えば前述の特開2000-135146号公報に記載の技術)のように大がかりなギャッチ機構をベッド下方に設ける必要がないので、低い床面を持ついわゆる低床ベッドとして利用可能なメリットがある。
このため本実施の形態1の可動ベッド1は、介護者の看護労力を軽減し、且つ、高い安全性の介護ベッドとして用いることができる。
なお、背上げ動作における上背板30aについては、目標の傾斜角度より少し大きな角度(例えばプラス5°程度)までいったん起こし、しかる後に目標角度まで戻すようにすると、被介護者の体感的な圧迫感が低減されるといった効果が望める。
さらに本実施の形態1の可動ベッド1では、図5に示すように、背上げ機構10R、10Lの動作に合わせて移動アーム101Rに設けられた押し上げ腕106R先端のローラ107Rが腰板30bを上方に押し上げ、一定の角度に傾斜するので、上背板30aと腰板30bとが互いに滑らかな曲面を形成し、被介護者の身体の屈曲動作が優しくサポートされる。これに加え、腰板30bが上方に押し上げられることで、被介護者の腰の位置が沈み込むのが効果的に防止される。
1-5.膝上げ機構動作時について
可動ベッド1による膝上げ動作は、機構的には前記背上げ動作と類似している。
通常時において図2に示すように、連結床部30(30a〜30d)がほぼ水平面になるように設定されている状態から使用者(ここでは一例として介護者)がリモコンを介し、メニューの中にある<膝上げ動作>に関する項目を選択してこれを実行させると、まず第二フレーム3のビームBM2に取り付けられたアクチュエータAC2が作動し、軸71が延伸する。そしてアクチュエータAC2の駆動力により、当該軸71の先端に連結された駆動アーム205がバーB2を回転中心にして回転する。
このようにバーB2が回転することで、膝上げ機構20R、20Lの平行リンク機構25R、25Lが並進駆動される。ここで
は、膝上げ動作時における膝上げ機構20Rの模式的な構造を示す図である。バーB2の回転により、当該バーB2に固定された移動アーム201Rは、枢支連結点254Rを平行リンク回転中心として移動アーム204Rとともに持ち上がる。このとき垂直アーム210Rはフレーム2、4に垂直に固定されているので、垂直アーム211Rが長手方向を垂直に保ったまま、ベッド上方へ持ち上がる。そしてこのとき、垂直アーム211R先端に連結されたバー32は、腰板30b表面より一定距離上方に存在する仮想回転中心Xを中心軸として、当該仮想回転中心Xから枢支連結点254Rまでの距離R3を半径とする円運動により持ち上がる。バー32は腿板30cと連結されているので、この仮想回転中心Xから枢支連結点254Rまでの距離3を半径とする円運動によって、最終的に腿板30cの上流側端部が持ち上げられることとなる。
また、一方で平行リンク回転中心である前記枢支連結点254Rから支持アーム202Rの先端までの直線距離4を半径とする円運動によって、当該支持アーム202R先端に設けられたローラ203Rが腿板30cの背面を転がり、腿板30cを支持する。このとき腿板30cに連結された膝下板30dが持ち上がり、腿板30cと膝下板30dを一定の角度に傾斜させる。
以上の膝上げ動作は、膝上げ機構20R、20Lの両方で同時に行われる。また、アクチュエータAC2の駆動軸71を出退させることで可逆的に動作させることができる。
このような一連の機構により、可動ベッド1では、腰板30bの表面より一定距離高い位置にある仮想回転中心Xによる円運動により膝上げ動作がなされる。仮想回転中心Xは、被介護者の身体の屈曲の動作中心付近(例えば所定の骨の連結部分)に対応して設けられているので、可動ベッド1の膝上げ機構はユーザの屈曲の動作中心に対応して動作することになる。これにより可動ベッド1では、膝上げ動作時に被介護者の身体が腿板30cに対してずれるのが防止されるので、床ずれの発生を抑制して、被介護者の身体の動きを考慮した自然な膝上げ動作(臥位から膝上げへの体位変換)が実現される。
また可動ベッド1は膝上げ機構20R、20Lにおいて、前記背上げ機構10R、10Lと同様に、膝上げ動作時のベッド基準面に対する腿板30cおよび膝下板30dの角度を、半径4の長さに比例して減少させることができるといった特徴を有する。このため、より緩やかに腿板30cおよび膝下板30dを屈曲させて膝上げ動作させるためには、ベッド長手方向に沿った支持アーム202Rまたは一対の移動アーム201R、204R(および腕202Lまたは一対の移動アーム201L、204L)の長さを延長すればよいので、ベッドの床面の高さを低く維持できる。これにより可動ベッド1は低床ベッドとして利用可能なメリットを発揮でき、介護者の看護労力を軽減し、且つ、高い安全性の介護ベッドとして用いることが可能となっている。
1-6.背上げ・膝上げ駆動時について
上記説明では、背上げ機構および膝上げ機構をそれぞれ具体的に説明するために、これらの機構を独立して説明したが、本実施の形態1ではもちろんこれらの機構(背上げ・膝上げ)を同時に行ってもよい。
図7は、このような背上げ・膝上げ動作を同時に行った直後の可動ベッド1の構成を示す図である。アクチュエータAC1、AC2の駆動はそれぞれ独立しているので、上記モータドライバおよびマイクロコンピュータの設定により同時に作動させるように設定することができる。なお、アクチュエータAC1、AC2を含む背上げ機構10R、10L、および膝上げ機構20R、20Lはそれぞれ同時に行っても良いし、多少タイミングをずらして順次駆動させる(例えば背上げ動作に続いて膝上げ動作を行う等)ようにしてもよい。
1-7.その他の事項
上記実施の形態1では、直動アクチュエータを用いる例を示したが、これ以外のアクチュエータ駆動方式、例えば回転式のものでもよい。また他の駆動源、例えばエアー方式や油圧方式で作動するアクチュエータを用いてもよい。
また上記実施の形態1では、垂直アーム110R(L)、111R(L)を備える平行リンク機構15R(L)を設ける例を示したが、リンク110R(L)、111R(L)は垂直方向に配する構成に限定するものではなく、少なくとも通常時のベッド基準面(ベッド水平面)に対して交差する方向に配されていれば、床面の高さを低く保ったまま上背板30aをダイナミックに傾斜して背上げさせる効果が得られる。これと同様の変更は、垂直アーム210R(L)211R(L)を備える平行リンク機構25R(L)に適用することも可能である。
(実施の形態2)
2-1.可動ベッドの全体構成
図8は、実施の形態2にかかる可動ベッド1000の模式的な構成を示す側面図である。また図9は、当該可動ベッド1000の動作図である。ここでは可動ベッド1000の内部構成を分かりやすくするために、プレート6a、6c等の図示を省いている。
図8に示すように、本可動ベッド1000が前記可動ベッド1と異なる点は、前記平行リンク機構15R、15L、25R、25Lに相当する平行リンク機構50R、50L、60R、60L(50L、60Lは不図示)が、ベッド長手方向に伸縮性を呈するパンタグラフ機構を兼ね備える構成にある。
具体的には図8に示すように、平行リンク機構50Rは、一方の対を構成する3本の垂直アーム6b(フレーム2に固定されたプレート)、501R、111Rと、他方の対を構成する3本の移動アーム502R、101R、104Rが組み合わされてなる。
このうち、垂直アーム6b、501Rと移動アーム101R、104Rは、枢支連結点551R、552R、555R、556Rで軸支されており、さらに移動アーム101R、502Rと垂直アーム501R、111Rは、枢支連結点554R、555R、558R、559Rで軸支されている。これにより平行リンク機構50R中には、垂直アーム6b、501Rと移動アーム101R、104Rからなる第一の平行リンク機構560Rと、移動アーム101R、502Rと垂直アーム501R、111Rからなる第二の平行リンク機構550Rが形成され、全体としてベッド長手方向の上流側に沿って延伸可能なパンタグラフ機構が形成されている。当該パンタグラフ機構は、図8に示すように、垂直アーム6bに回転自在に懸架されたアクチュエータAC2とその軸71の先端710に接続された支持アーム102Rの連結構造から、前記アクチュエータAC2の駆動によって実現される。
平行リンク機構60Rも前記平行リンク機構50Rとほぼ同様の構成であって、一方の対を構成する3本の垂直アーム6d(フレーム2に固定されたプレート)、601R、211Rと、他方の対を構成する3本の移動アーム602R、201R、204Rが組み合わされてなる。
ここで垂直アーム6d、601Rと移動アーム201R、204Rは、枢支連結点651R、652R、655R、656Rで軸支され、さらに移動アーム201R、602Rと垂直アーム601R、211Rは、枢支連結点654R、655R、658R、659Rで軸支されている。これにより平行リンク機構60R中には、垂直アーム6d、601Rと移動アーム201R、204Rからなる第一の平行リンク機構660Rと、移動アーム201R、602Rと垂直アーム601R、211Rからなる第二の平行リンク機構650Rが形成され、全体としてベッド長手方向の下流側に沿って延伸可能なパンタグラフ機構が形成されている。当該パンタグラフ機構は、図8に示すように、垂直アーム6dに回転自在に懸架されたアクチュエータAC1とその軸70の先端700に接続された移動アーム202Rの連結構造から、前記アクチュエータAC1の駆動によって実現される。
なお、平行リンク機構50Rと50L、或いは60Rと60Lはそれぞれ同様の構造を有し、平行リンク機構50Rと50LはアクチュエータAC2、平行リンク機構60Rと60LはアクチュエータAC1によってそれぞれ駆動される。
2-2.可動ベッドの効果について
このように本実施の形態2の可動ベッド1000では、ベッド上流側およびベッド下流側に配置された各平行リンク機構50R、60R(50L、60L)が、その直下のアクチュエータAC1、AC2でそれぞれ駆動されることで、駆動時には当該平行リンク機構50R、60R(50L、60L)の並進駆動により、実施の形態1とほぼ同様の効果が奏される。
これに加えて実施の形態2では、各平行リンク機構50R、60R(50L、60L)がベッド上流側或いは下流側においてコンパクトに配設されている特徴がある。すなわち、各平行リンク機構50R、60R(50L、60L)のそれぞれが2つの平行リンク機構からなるパンタグラフ機構として形成されているため、当該パンタグラフ機構を利用することによって、通常時のベッド形態においては前記リンク機構を実施の形態1に比べてさらに小さく折り畳むことが可能である。
この効果は特に、移動アーム104R(L)のベッド上流側先端、移動アーム204R(L)のベッド下流側先端が垂直アーム501R(L)、601R(L)に連結されていることから、可動ベッド1のようにさらにベッド上流側或いはベッド下流側に位置する垂直アーム111R(L)、211R(L)へそれぞれ連結する構成に比べて部材長さが短く抑えられる点で発揮される。
つまり可動ベッド1000では、可動ベッド1に比べて各平行リンク機構50R、60R(50L、60L)のベッド高さ方向のサイズをより小さくできるので、さらなるベッドの低床化を実現できる。これにより低床化を図ることで、ベッド駆動時における被介護者の精神的不安を低減するとともに、介護者の作業効率(例えば被介護者をベッドから降ろす、またはベッドに乗せる作業等)も飛躍的に向上できるメリットがある。
さらに当該可動ベッド1000では、各平行リンク機構50R、60R(50L、60L)がコンパクト化されていることにより、当該リンク機構中の構成要素である移動アーム、垂直アームを可動ベッド1に比べて短くできるので、その分、部材の機械的撓みを低減し、剛性・強度を向上させ、安定した駆動を行うことが可能となっている。
また可動ベッド1000では、アクチュエータAC1、AC2が支持アーム102R(L)、202R(L)を直接押し上げる構成となっている(すなわち、可動ベッド1における駆動アーム105、205が不要となっている)ことからも、可動ベッド1に比べて高い剛性と安定駆動が得られるようになっている。
本発明は、介護支援用、或いは一般使用等において用いられる低床型の可動ベッドに利用することが可能である。
実施の形態1の可動ベッドの構成を示す上面図である。 可動ベッドの側面図である。 背上げギャッチ機構の構成を模式的に示す図である。 膝上げ機構の構成を模式的に示す図である。 背上げギャッチ機構動作時の状態を模式的に示す図である。 膝上げ機構動作時の状態を模式的に示す図である。 背上げ・膝上げ機構動作完了時のベッド状態を示す図である。 実施の形態2の可動ベッドの構成を示す側面図である。 駆動時の可動ベッドの構成を示す側面図である。
符号の説明
1、1000 可動ベッド
2 第一フレーム
3 第二フレーム
B1、B2 バー
AC1、AC2 アクチュエータ
10R(L) 背上げ機構
15R(L)、25R(L)、50R(L)、60R(L)、550R(L)、560R(L)、650R(L)、660R(L) 平行リンク機構
20R(L) 膝上げ機構
30 連結床部
101R(L)、104R(L)、201R(L)、204R(L) 移動アーム
102R(L)、202R(L) 支持アーム
110R(L)、111R(L)、210R(L)、211R(L)、501R(L)、601R(L) 垂直アーム

Claims (7)

  1. ベッド長手方向に隣接配設された第一の床面部材および第二の床面部材を有する床部と、前記第一の床面部材の床面を水平なベッド基準面から起こすギャッチ機構とを備える可動ベッドであって、
    前記ギャッチ機構は、ベッド長手方向に延長された第一のアーム対と、前記ベッド基準面に対して交差する角度で配された第二のアーム対からなる平行リンク機構を備えるとともに、前記第一の床面部材が前記第二のアーム対に連結されて構成されており、
    ベッド駆動時には前記平行リンク機構の第二のアーム対が、前記ベッド基準面に対して交差する角度を保った状態で並進駆動されることにより、
    前記第一の床面部材と前記第二のアーム対との連結部分が第二の床面部材の面より高い位置を仮想回転中心として円運動することで、前記第一の床面部材を前記ベッド基準面から起こす構成であることを特徴とする可動ベッド。
  2. 前記平行リンク機構における第一及び第二のアーム対には、それぞれ三本以上のアームが配設されており、これによってベッド長手方向に伸縮自在なパンタグラフ機構が形成される構成であることを特徴とする請求項1に記載の可動ベッド。
  3. 前記第一のアーム対には、さらにベッド長手方向に支持アームが一定の角度で延設されており、
    ベッド駆動時には、当該支持アームが前記並進駆動とともに前記第一のアーム対と前記
    第二のアーム対との連結点を回転中心として立ち上がり、前記第一の床面部材を背面から押し上げることで前記ギャッチ機構が形成される構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の可動ベッド。
  4. 前記床部は、上背床部と腰床部、または腰床部と腿床部の少なくともいずれかを備え、
    前記第一の床面部材と前記第二の床面部材との組み合わせは、同順に上背床部と腰床部、または同順に腿床部と腰床部の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可動ベッド。
  5. 前記可動ベッドは、前記ギャッチ機構の駆動に連動して、前記第二の床面部材における前記第一の床面部材側端部を、前記ベッド基準面より高い位置に持ち上げる連動機構を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の可動ベッド。
  6. 前記床部では、前記腿床部に対して膝下床部が屈曲自在に連結されており、前記ギャッチ機構動作時に腿床部がベッド基準面から起こされるとともに、前記膝下床部が傾斜する構成であることを特徴とする請求項4に記載の可動ベッド。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の可動ベッドに用いられる可動ベッド用マットであって、当該可動ベッド用マットは、ベッド長手方向に沿って配設された複数のマット片から構成され、
    このうち少なくとも一対の隣接するマット片における一方のマット片と他方のマット片には、厚み方向で相補的に組み合う突出部が形成され、
    可動ベッド駆動時において、前記組み合わされた突出部同士がベッド長手方向で互いに
    ずれることで、マットの全長が延びる構成であることを特徴とする可動ベッド用マット。
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