JP2003260097A - 椅子やベッドにおけるリクライニング装置 - Google Patents

椅子やベッドにおけるリクライニング装置

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JP2003260097A
JP2003260097A JP2002066606A JP2002066606A JP2003260097A JP 2003260097 A JP2003260097 A JP 2003260097A JP 2002066606 A JP2002066606 A JP 2002066606A JP 2002066606 A JP2002066606 A JP 2002066606A JP 2003260097 A JP2003260097 A JP 2003260097A
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chair
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seat
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JP2002066606A
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Terumi Shibano
輝美 柴野
Hiroyuki Terayama
裕之 寺山
Koji Okamoto
宏司 岡本
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Takara Belmont Corp
Original Assignee
Takara Belmont Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来例における椅子を兼ねるベッドにあって
は、背凭れが伏倒する際に、背凭れと座面のなす角度が
大きくなるので、被施術者が腰痛の人であった場合に
は、背凭れを伏倒させることができず、また、背凭れを
起伏させる際に、被施術者の頭部の前後移動量が大きい
ため、被施術者は恐怖心を抱いたり目眩を起こすことが
あった。 【解決手段】 背凭れ4の起立状態より約45度伏倒す
る角度において、二分割した座部3の前座部31が背凭
れの伏倒角度に合わせて後傾すると共に、前記座部の後
座部は初期角度を保持するようにし、被施術者の体幹の
挟み角を着座状態と同等に保ったまま背凭れを約45度
付近まで伏倒することができるようにした椅子やベッド
におけるリクライニング装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯科治療用椅子、理
美容用椅子、エステ用ベッド、内科や産婦人科用椅子あ
るいは介護用ベッド等において、ベッド状態からチルト
状態および椅子の状態に変化可能な椅子やベッドにおけ
るリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における椅子におけるリクライニン
グ装置の一例としては、座面と背凭れとの角度を一定に
保った状態で、椅子がチルト状態となるものがあり、ま
た、他の椅子を兼ねるベッドの例としては、座面後端の
位置が一定で背凭れの起立状態から伏倒状態にすると座
面が若干後傾してチルト状態となるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
における前者のチルトする機構にあっては、回転中心が
座面の後端付近である場合には、着座している被施術者
が恐怖心を抱いたり、目眩を起こしたりすることがあ
り、また、チルトの回転中心が着座している被施術者の
頭部に近い位置にある場合には、目眩は起こしにくくな
るが、椅子を支えている支点が座面より大きく出たり、
支点を座面よりも大きく出さないようにするには、大き
な円弧軌道のレールを用いなければならないため、制作
費が高くなると共に椅子全体が大きくチルトし、また、
回転中心が被施術者の頭部に近い位置にあるものにあっ
ては、背凭れ、座面およびレッグレストがフラットに近
い状態となるものはなく、従って、ベッドを兼ねる椅子
には応用されていなかった。
【0004】また、前記従来例における後者の椅子を兼
ねるベッドにあっては、背凭れが伏倒する際に、背凭れ
と座面のなす角度が大きくなるので、被施術者が腰痛の
人であった場合には、背凭れを伏倒させることができ
ず、また、背凭れを起伏させる際に、被施術者の頭部の
前後移動量が大きいため、被施術者は恐怖心を抱いたり
目眩を起こすことがあった。
【0005】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、ベッド状態からチル
ト状態を経て椅子の状態に変化させることができ、ま
た、椅子状態からチルト状態への略45度の角度までは
着座している被施術者の体幹の挟み角(肩峰点と転子点
を結ぶ線と転子点と脛骨点を結ぶ線がなす角)を略一定
に保つので、腰痛の被施術者であっても着座状態からチ
ルト状態への移行が行え、さらに、背凭れの伏倒状態へ
の移行に連動して座部が前進するようにすることで、着
座している被施術者が目眩を起こすことがない椅子やベ
ッドにおけるリクライニング装置せんとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の椅子やベッドに
おけるリクライニング装置は前記した目的を達成せんと
するもので、その手段は、背凭れの起立状態より約45
度伏倒する角度において、二分割した座部の前座部が背
凭れの伏倒角度に合わせて後傾すると共に、前記座部の
後座部は初期角度を保持するようにし、被施術者の体幹
の挟み角を着座状態と同等に保ったまま背凭れを約45
度付近まで伏倒することができるようにしたことを特徴
とする。
【0007】また、前記背凭れが約45度伏倒した後に
おいて、さらに伏倒すると前記座部の前座部も水平方向
に変位するようにしたことを特徴とし、さらに、前記前
後座部からなる座部を、前記背凭れの伏倒時に前方に平
行移動させることで、被施術者の頭部の前後移動距離を
低減させるようにすることが望ましいものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る椅子やベッド
におけるリクライニング装置の実施の形態を図面と共に
説明する。図1〜図3は第1の実施の形態を示し、1は
図示しない昇降装置の上端に取付けられた基台、2は該
基台1の一端に回動自在にモータ側が軸支されたギアモ
ータにして、モータが回転することによりネジ棒等の突
出杆2aが前後進するものである。
【0009】3は前座部31と後座部32とからなり、
かつ、前座部31と後座部32との隣接部において回動
自在に連結された座部、4は前記後座部32の後座部基
板32aの後部に立設された起立板32bに背凭れ基板
41の二股部の一方41aが軸支された背凭れ、5は前
記前座部31の前座部基板31aの先端に立設された起
立板31bに前垂れ基板51の一端が軸支された前垂れ
である。
【0010】6は前記基台1の前垂れ側に中間部が回動
自在に軸支されたへの字状の回転リンクにして、一端が
前記ギアモータ2の突出杆2aに軸支され、他端が前記
背凭れ基板41の二股部の他方41bに軸支された背凭
れリンク7の一端が軸支されている。また、前記回転リ
ンク6の前記突出杆2aに軸支された部分には、一端が
前記前座部基板31aに軸支された座部リンク8の他端
が軸支され、さらに、前記背凭れリンク7の略中間部に
一端が軸支された背凭れリンク9の他端が前記背凭れ基
板5の略中間部に軸支されている。
【0011】次に、前記した如く構成したリクライニン
グ装置の動作を説明する。先ず、図1の椅子状態からチ
ルト状態に移行する動作について説明するに、この状態
にあってはギアモータ2の突出杆2aは最大限の前進状
態となっている。この状態において、ギアモータ2を駆
動して突出杆2aを後退させると、回転リンク6が基台
1との軸支点を支点として時計方向に回転され、これに
より、座部リンク8が斜め上方に押し上げられるので、
前座部31が後座部32との軸支点から時計方向に回動
される。
【0012】また、背凭れリンク7が図1、図2におい
て斜め左下方に変位されるので、背凭れ基板41におけ
る二股部の一方41aを支点として背凭れ基板41が伏
倒方向に回動され、さらに、前記背凭れリンク7の変位
に伴って前垂れリンク9が左上方に押し出されるので、
前垂れ基板51が前座部基板31aの軸支点を支点とし
て時計方向に回動され伏倒状態となる。
【0013】そして、このように前座部31が後傾し、
かつ、背凭れ4および前垂れ5が伏倒する動作は、背凭
れ4が起立状態から略45度まで伏倒する状態まで行わ
れるので、被施術者の体幹の挟み角を着座状態と同等に
保つので、腰痛の被施術者であっても着座状態からチル
ト状態への移行が行える。
【0014】次に、図2のチルト状態から図3のベッド
状態に移行する動作について説明するに、ギアモータ2
がさらに駆動して突出杆2aがさらに後退するので、回
転リンク6がさらに時計方向に回転されて座部リンク8
を押し下げ、従って、前座部31が水平状態となる。
【0015】また、背凭れリンク7がさらに斜め左下方
に変位されるので、背凭れ基板41が伏倒方向に回動さ
れて水平状態になると共に、前記背凭れリンク7の変位
に伴って前垂れリンク9がさらに押し出されるので、前
垂れ基板51が回動されて水平状態となるものである。
【0016】次に、図4に示す第2の実施の形態につい
て説明するに、この実施の形態は、前記第1の実施の形
態におけるギアモータ2を、モータ2によって回転する
円筒状ウォーム2bと、該円筒状ウォーム2bと噛合さ
れるウォームホイール6aを回転リンク6の回転軸に固
定した点で相違するものであり、その他の構成は第1の
実施の形態と全く同じであるので、その他の部分には同
一符号を付して説明は省略する。
【0017】そして、その動作は、モータ2を駆動する
ことで円筒状ウォーム2bが回転することで、該円筒状
ウォーム2bに噛合されているウォームホイール6aが
回転して回転リンク6を基板1の軸支点を支点として回
転させることができるので、前記第1の実施の形態にお
ける動作と同様な動作によって、椅子の状態から略45
度までのチルトの状態に移行するまで前座部31が後傾
し、また、背凭れ4および前垂れ5が水平方向に変位
し、その後、ベッド状態へと移行するものである。
【0018】次に、図5の第3の実施の形態について説
明するに、この実施の形態は、前記第1の実施の形態に
おけるギアモータ2に代えて油圧シリンダ10となし、
該油圧シリンダ10のピストン10aの先端を前記ギア
モータ2の突出杆2aと同様に回転リンク6の一端に接
続したものであり、その他の構成は第1の実施の形態と
全く同じであるので、その他の部分には同一符号を付し
て説明は省略する。
【0019】そして、その動作は、油圧シリンダ10の
ピストン10aを収縮すると回転リンク6が基板1の軸
支点を支点として反時計方向に回転させるので、前記第
1の実施の形態における動作と同様な動作によって、椅
子の状態から略45度までのチルトの状態に移行するま
で前座部31が後傾し、また、背凭れ4および前垂れ5
が水平方向に変位し、その後、ベッド状態へと移行する
ものである。
【0020】次に、第4の実施の形態を図6〜図8と共
に説明する。なお、前記した第3の実施の形態と同一符
号は同一部材を示し説明は省略する。この実施の形態の
リクライニング機構にあっては、前記した第3の実施の
形態における座部リンク8に代えて第2の油圧シリンダ
11となし、かつ、該第2の油圧シリンダ11によって
前座部31における前座部リンク31aの中間部と基台
1の中間部との間を連結すると共に、該第2の油圧シリ
ンダ11のピストン11aの伸長を第3の実施の形態に
おける油圧シリンダ10のピストン10aの収縮と連動
させたものである。
【0021】このように構成した第4の実施の形態にあ
っては、図6の椅子の状態から図7のチルトの状態に移
行させるには、油圧シリンダ10の油圧を抜いてピスト
ン10を収縮させて回転リンクを時計方向に回転させる
と共に、第2の油圧シリンダ11に油を供給してピスト
ン11aを伸長させると、前記した背凭れリンク7によ
って背凭れ4が伏倒すると共に前垂れリンク9によって
前垂れ5が伏倒され、また、ピストン11aの伸長によ
って前座部31が後傾状態となる。
【0022】そして、背凭れ4が起立状態から略45度
の傾斜状態に移行するのに伴って前座部31も後傾する
ので、前記した各実施の形態と同様に、被施術者の体幹
の挟み角を着座状態と同等に保って、腰痛の被施術者で
あっても着座状態からチルト状態への移行が行える。
【0023】なお、図7のチルトの状態から図8のベッ
ドの状態への移行は、油圧シリンダ10のピストンがさ
らに収縮されて背凭れ4と前垂れ5とが水平方向に回動
され、また、第2の油圧シリンダ11はピストンが収縮
されることにより前座部31が水平方向に変位し、最終
的にはベッド状態となる。
【0024】次に、第5の実施の形態を図9〜図11と
共に説明する。なお、前記した実施の形態と同一符号は
同一部材を示し説明は省略する。この実施の形態にあっ
ては、基台1を後座部32における後座部基板32aの
裏面側に固定し、油圧シリンダ10のシリンダ側を前記
基台1の前垂れ側に軸支し、ピストン10aの先端に、
一端が背凭れ基板41における二股部の他方に軸支され
た背凭れリンク7の他端と、一端が基台1の後座部32
側に軸支された回動リンク12の他端および一端が前垂
れ基板51に軸支された前垂れリンク9の他端をそれぞ
れ軸支されている。また、前座部31の前座部基板31
と基台1との間を第2の油圧シリンダ11によって連結
したものである。
【0025】このように構成した第5の実施の形態にあ
っては、図9の椅子の状態から図10のチルトの状態に
移行させるには、油圧シリンダ10のピストン10aを
収縮させて背凭れリンク7を時計方向に回動され、ま
た、前垂れリンク9は反時計方向に回動されるので、背
凭れ4および前垂れは伏倒方向に回動される。
【0026】前記油圧シリンダ10の収縮に連動して第
2の油圧シリンダ11のピストン11aが伸長されるの
で、前座部31が背凭れ4が起立状態から略45度の伏
倒状態になるまで連動して後傾され、従って、前記した
各実施の形態と同様に、被施術者の体幹の挟み角を着座
状態と同等に保って、腰痛の被施術者であっても着座状
態からチルト状態への移行が行える。
【0027】なお、図10のチルトの状態から図11の
ベッドの状態への移行は、油圧シリンダ10のピストン
がさらに収縮されて背凭れ4と前垂れ5とが水平方向に
回動され、また、第2の油圧シリンダ11はピストンが
収縮されることにより、前座部31が水平方向に変位
し、最終的にはベッド状態となる。
【0028】次に、第6の実施の形態を図12〜図14
と共に説明する。なお、前記した実施の形態と同一符号
は同一部材を示し説明は省略する。13は基台1に対し
て斜め状態で固定されたガイドレール、14は該ガイド
レール13上を前後動するスライド部材にして、上端側
に座部3における後座部32が固定されている。また、
スライド部材14は前後方向に延長された後方突起14
aと前方突起14bが形成されている。
【0029】前記後方突起14aには背凭れ基板41の
下部が軸支され、また、前記前方突起14bには一端が
基台1に軸支されたギアモータ2の突出杆2aが軸支さ
れている。また、座部3の前座部31と後座部32と前
記実施の形態と同様に互いに隣接する部分で軸支され、
かつ、前座部31の先端側は前垂れ5の前垂れ基板5a
の上端と軸支されている。
【0030】前記背凭れ基板41aの前記スライド部材
14の後方突起14aと軸支された位置より上方と基台
1の後端との間は背凭れリンク7によって連結され、ま
た、背凭れ基板41aの下端と前垂れ基板51との間は
前垂れ基板9によって連結されている。さらに、前座部
基板31aの略中間部と基台1の前端との間は座部リン
ク8によって連結されている。
【0031】このように構成した第6の実施の形態にあ
っては、図12の椅子の状態から図13のチルトの状態
に移行させるには、ギアモータ2を駆動して突出杆2a
を前進させると、該突出杆2aに軸支されているスライ
ド部材14がガイドレール13に沿って左方向に前進す
る。このスライド部材14には後座部32が取付けられ
ているので、該後座部32がスライド部材14と共に前
進すると共に前座部31も前進する。
【0032】前記後座部32が前進すると、該後座部3
2に軸支されている前座部31が前進する方向の力が作
用するが、該前座部31の前座部基板31aの裏面が座
部リンク8によって基台1に連結されているので、座部
リンク8が反時計方向に回動され座部3の移動に伴って
前座部31の先端側が押し上げられ前座部31は後傾状
態となる。
【0033】また、前記スライド部材14が前進する
と、該スライド部材14の軸支点14aが前進するの
で、該軸支点14aに下方が軸支されている背凭れ基板
41が前進する方向に引かれるので、該背凭れ基板41
は、背凭れリンク7との軸支点を支点として時計方向に
回転される伏倒方向に移行する。前記背凭れ基板41が
回転されると、該背凭れ基板41の下端に一端が軸支さ
れている前垂れリンク9が前進するので、前垂れ5が押
し上げられ前垂れ5は伏倒方向に移行する。
【0034】そして、背凭れ4が90度の起立状態から
略45度の角度だけ伏倒状態(チルト状態)になるまで
の間は、被施術者の体幹の挟み角が着座状態と同等に保
たれ、腰痛の被施術者であっても着座状態からチルト状
態への移行が行え、また、座部2が背凭れ4の伏倒に連
動して前方に移動することから、被施術者が目眩を起こ
すのを防止できる。
【0035】そして、前記したチルト状態、すなわち、
座部リンク8は垂直状態に達した状態から、さらに、ギ
アモータ2を駆動して突出杆2aを前進させると、座部
リンク8はさらに反時計方向に回動し、前座部31を水
平方向に回動させると共に、前垂れ5もさらに水平状態
となり、かつ、背凭れ4も前垂れ5も水平方向に変位さ
れ、最終位置では図14に示すベッド状態となるもので
ある。
【0036】なお、前記した第6の実施の形態における
駆動源としてはギアモータ2を利用した場合について説
明したが、前記ギアモータに代えて第3の実施の形態で
説明した油圧シリンダ10をギアモータ2に置き換えて
もよい。
【0037】次に、第7の実施の形態を図15〜図17
と共に説明する。なお、前記した第6の実施の形態と同
一符号は同一部材を示し説明は省略する。この実施の形
態にあっては、基台1に対して軸支されたギアモータ2
の突出杆2aの先端が座部リンク8の先端に軸支される
と共に二股に分割された二股板15の基端15aが軸支
されている。
【0038】そして、二股板15の中間部は基台1の前
端に回動自在に軸支され、かつ、二股の一端15bは第
1の実施の形態において示した背凭れ基板41における
二股部の他端41bに軸支された背凭れリンク7の先端
に、他端15cは一端が後座部32の後座部基板が固定
されたスライド部材14に軸支された第2座部リンク1
6の先端が軸支されている。なお、前垂れリンク9は第
1の実施の形態と同様に、一端が前垂れ基板51に軸支
され、他端が背凭れリンク7の略中間に軸支されてい
る。
【0039】このように構成した第7の実施の形態にあ
っては、図15の椅子の状態から図16のチルトの状態
に移行させるには、ギアモータ2を駆動して突出杆2a
を後退させると、該突出杆2aに軸支されている座部リ
ンク8が反時計方向に回動されるので、前座部31は後
座部32との軸支点を支点として後傾される。
【0040】また、二股板15が基台1との軸支点を支
点として時計方向に回動されるので、該二股板15の他
端15cに軸支された第2の座部リンク16が左方向に
引っ張られ、その結果、スライド部材14がガイドレー
ル13に沿って左方向に前進する。このスライド部材1
4には後座部32が取付けられているので、該後座部3
2がスライド部材14と共に前進すると共に前座部31
も前進する。
【0041】また、前記二股板15における他端15b
の回動により、背凭れリンク41を左方向に引っ張るの
で、背凭れ基板41は起立板32bを支点として反時計
方向に回動され背凭れ4が伏倒状態となる。一方、前記
背凭れリンク7の左方向への移動によって、該背凭れリ
ンク7に連結されている前垂れリンク9も左方向に移動
するので、前垂れ基板51が前座部基板31aの起立板
31bを支点として反時計方向に回動され前垂れ5も伏
倒状態となる。
【0042】そして、背凭れ4が90度の起立状態から
略45度の角度だけ伏倒状態(チルト状態)になるまで
の間は、被施術者の体幹の挟み角を着座状態と同等に保
たれ、腰痛の被施術者であっても着座状態からチルト状
態への移行が行え、また、座部2が背凭れ4の伏倒に連
動して前方に移動することから、被施術者が目眩を起こ
すのを防止できる。
【0043】そして、前記したチルト状態から図17の
ベッド状態への移行は、さらに、ギアモータ2を駆動し
て突出杆2aを後退させると、座部リンク8はさらに反
時計方向に回動されるので、後座部32の前進に伴って
前進する共に前座部31を水平方向に回動させ、かつ、
二股板15もさらに反時計方向に回動されるので、背凭
れ4もさらに水平方向に回動されると共に、前垂れ5も
前垂れリンク9を介して水平方向に回動され、最終位置
では図17に示すベッド状態となる。
【0044】次に、図18に示す第8の実施の形態につ
いて説明するに、この実施の形態は、前記第7の実施の
形態におけるギアモータ2を、第2の実施の形態におけ
るモータ2によって回転する円筒状ウォーム2bと、該
円筒状ウォーム2bと噛合されるウォームホイール6a
とに代え、該ウォームホイール6aを二股板15の基台
1に軸支された回転軸に固定した点で相違するものであ
り、その他の構成は第8の実施の形態と全く同じである
ので、その他の部分には同一符号を付して説明は省略す
る。
【0045】そして、その動作は、モータ2を駆動する
ことで円筒状ウォーム2bが回転することで、該円筒状
ウォーム2bに噛合されているウォームホイール6aが
回転して座部リンク8と二股板15を回動させるので、
前記第7の実施の形態における動作と同様な動作によっ
て、椅子の状態から前座部31が前進しながら後傾され
ると共に背凭れ4と前垂れ5が連動して伏倒状態に移行
してチルト状態となり、その後、モータ2がさらに駆動
されることでベッド状態へと移行するものである。
【0046】次に、図19の第9の実施の形態について
説明するに、この実施の形態は、前記第7の実施の形態
におけるギアモータ2に代えて油圧シリンダ10とな
し、該油圧シリンダ10のピストン10aの先端を前記
ギアモータ2の突出杆2aと同様に二股板15の回転支
点に接続したものであり、その他の構成は第7の実施の
形態と全く同じであるので、その他の部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0047】そして、その動作は、油圧シリンダ10の
ピストン10aを収縮すると座部リンク8と二股板15
を回動させるので、前記第7の実施の形態における動作
と同様な動作によって、椅子の状態から前座部31が前
進しながら後傾されると共に背凭れ4と前垂れ5が連動
して水平状態に移行してチルト状態となり、その後、油
圧シリンダ10のピストン10aがさらに収縮するとベ
ッド状態へと移行するものである。
【0048】なお、前記した全ての実施の形態にあって
は、座部3の後座部32は水平状態のものを示したが、
該後座部32は必ずしも水平状態である必要はなく、前
傾あるいは後傾した状態で固定されていてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明は前記したように、背凭れの起立
状態より約45度伏倒する角度において、二分割した座
部の前座部が背凭れの伏倒角度に合わせて後傾すると共
に、前記座部の後座部は初期角度を保持するようにし、
被施術者の体幹の挟み角を着座状態と同等に保ったまま
背凭れを約45度付近まで伏倒することができるように
したので、椅子状態からチルト状態への略45度の角度
までは着座している被施術者の体幹の挟み角を略一定に
保つので、腰痛の被施術者であっても着座状態からベッ
ド状態への移行が行える。
【0050】また、前記前後座部からなる座部を、前記
背凭れの伏倒状態への移行に連動して前進させるように
したので、被施術者がチルト状態への移行時に目眩を起
こすことがなく、さらに、構成が簡単であることからコ
ストの低減を図れると共に省スペース化が図れる等の効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椅子やベッドにおけるリクライニ
ング装置における第1の実施の形態の椅子状態を示す側
面図である。
【図2】同上のチルト状態を示す側面図である。
【図3】図1のベッド状態を示す側面図である。
【図4】第2の実施の形態の椅子状態を示す側面図であ
る。
【図5】第3の実施の形態の椅子状態を示す側面図であ
る。
【図6】第4の実施の形態の椅子状態を示す側面図であ
る。
【図7】同上のチルト状態を示す側面図である。
【図8】図6のベッド状態を示す側面図である。
【図9】第5の実施の形態の椅子状態を示す側面図であ
る。
【図10】同上のチルト状態を示す側面図である。
【図11】図9のベッド状態を示す側面図である。
【図12】第6の実施の形態の椅子状態を示す側面図で
ある。
【図13】同上のチルト状態を示す側面図である。
【図14】図12のベッド状態を示す側面図である。
【図15】第7の実施の形態の椅子状態を示す側面図で
ある。
【図16】同上のチルト状態を示す側面図である。
【図17】図15のベッド状態を示す側面図である。
【図18】第8の実施の形態の椅子状態を示す側面図で
ある。
【図19】第9の実施の形態の椅子状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 基台 3 座部 31 前座部 32 後座部 4 背凭れ 5 前垂れ 13 ガイドレール 14 スライド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 宏司 大阪府大阪市中央区東心斎橋2丁目1番1 号 タカラベルモント株式会社内 Fターム(参考) 3B099 AA03 BA07 BA13 CA10 CA25 CA35 CA36 CB01 4C341 MM01 MM11 MM13 MN06 MN15 MQ02 MR02 MR07 MR13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背凭れの起立状態より約45度伏倒する
    角度において、二分割した座部の前座部が背凭れの伏倒
    角度に合わせて後傾すると共に、前記座部の後座部は初
    期角度を保持するようにし、被施術者の体幹の挟み角を
    着座状態と同等に保ったまま背凭れを約45度付近まで
    伏倒することができるようにしたことを特徴とする椅子
    やベッドにおけるリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 前記背凭れが約45度伏倒した後におい
    て、さらに伏倒すると前記座部の前座部も水平方向に変
    位するようにしたことを特徴とする請求項1記載の椅子
    やベッドにおけるリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 前記前後座部からなる座部を、前記背凭
    れの伏倒時に前方に平行移動させることで、被施術者の
    頭部の前後移動距離を低減させたことを特徴とする請求
    項1記載の椅子やベッドにおけるリクライニング装置。
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