JP2011047574A - 壁掛け型空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱交換器2、ドレンパン31、及び送風機4をフレーム3に組み付けて固定した壁掛け型空気調和装置1に、熱交換器2の側方に縦長の電装箱55を設け、この電装箱55の外側板92の奥端92aをヒンジ連結して、前端92bを側方に開閉可能に形成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、作業性に優れ、かつ、コストを抑えることのできる壁掛け型空気調和装置を提供することを目的とする。
上記構成によれば、奥端がヒンジ連結された電装箱の外側板の前端を側方に開くことにより、電装箱を取り外すことなく、電装箱に収容された制御基板にオプション部品を追加するためのコネクターの差込作業等を行うことができるので、作業性に優れている。また、外側板を開いた状態で、オプション部品の追加に伴うコネクターの差込作業等の各種作業を行うことができるので、リード線の長さを制御基板にコネクターを差し込むことができるために十分な最小限の長さとすることができる。これにより、電装箱に収容された制御基板を前方に引き出す場合と比して、コストを抑えることができる。また、制御基板交換時においても、電装箱を取り外すことなく、外側板を開いて、制御基板を取り外すことができ、作業性に優れている。
上記構成によれば、外側板裏面にメイン基板(制御基板)が取り付けられているので、外側板裏面を開いた状態で、オプション部品の追加に伴うコネクターの差込作業等を行うことができる。また、外側板裏面にメイン基板が取り付けられているので、作業業者は、外側板裏面にメイン基板を支持させた状態で作業を行うことができ、作業性に優れている。
上記構成によれば、電装箱の外側裏面からメイン基板を容易に取り外して、メイン基板の交換作業等を行うことができる。
上記構成によれば、オプション基板等のサブ基板を必要とする機種の壁掛け型空気調和装置と、このようなサブ基板を必要としない機種の壁掛け型空気調和装置の電装箱を共通化して、コスト低減を図ることができる。また、サブ基板を電装箱に収容可能に構成することにより、当該壁掛け式空気調和装置を設置後、オプション基板等のサブ基板を前方から挿入するようにして追加することができる。また、電装箱を室内ユニットから取り外すことなく作業することができるので、作業性が向上する。
上記構成によれば、案内部を取り外すことにより、電装箱内のメイン基板の収容スペースを拡大することができる。これにより、オプション基板等のサブ基板を必要としない機種であって、メイン基板の大きな機種と、電装箱を共通化することができ、コスト低減を図ることができる。
上記構成によれば、制御基板の装着部品に接続されたリード線をリード線挿通孔に通して、電装箱の外側に引き出して、電装箱の外側に配置された部品と接続することができる。また、上記構成によれば、内側板の前端部に設けられた縦長のリード線挿通孔の一部は開口し、この開口にはフック部が設けられて、リード線挿通孔に挿通されたリード線がこの開口を介してリード線挿通孔の外側へ移動することが防止されている。したがって、開口付近でリード線挿通孔の外側を内側に向かって押せば、開口を広げることができる。これにより、複数のリード線を束にしてリード線挿通孔に内側板の前方からリード線挿通孔に入れることができ、作業性が向上する。また、開口に設けられたフック部によりリード線挿通孔に挿通されたリード線が外側に移動するのを防止することができる。
図1は本発明を適用した実施の形態に係る壁掛け型空気調和装置1の断面図であり、図2は壁掛け型空気調和装置1の分解斜視図である。
壁掛け型空気調和装置1は、断面略C字状に形成されたフィンアンドチューブ型の熱交換器2をフレーム3に配設し、この熱交換器2の内側に送風機4を配置して構成され、熱交換器2にはグリル10が被せられる。フレーム3は樹脂成形により断面略L字状に形成された部材であり、熱交換器2から流下するドレン水を受けるドレンパン31、及び、送風機4を収容するスクロール部32を備え、フレーム3の背面には、据付板50の係止爪51を受ける凹部が形成されている。このフレーム3及びグリル10によって壁掛け型空気調和装置1の筐体が構成される。
熱交換器2の側方には、フィンから露出する冷媒配管部分において凝縮したドレン水を受けて、ドレンパン31に流すための水受け21が熱交換器2と一体に組み付けられて、熱交換ユニット20を構成している。この水受けは、熱交換器2に組み付けられた状態で、熱交換器2の一次側と二次側とを仕切る仕切り部材として機能している。
この水受け21の熱交換器2側の側面には、図示しない開口が設けられており、熱交換器2の一次側の吸い込み温度を検出する温度センサーが開口内に挿入されるようにして取り付けられる。
フレーム3と据付板50、及び、フレーム3とグリル10とは互いにビスにより連結され、ビス止め作業を行うためのサービスホール15がグリル10の下面に開口している。サービスホール15は、通常使用時においてはビスキャップ14により塞がれている。
送風機4の一端にはファンモーター46が連結され、ファンモーター46が、軸受け47を介してフレーム3に取り付けられている。より詳細に説明すると、送風機4の一端には、ファンモーター46の出力軸が挿入される穴41が設けられ、この穴41に挿入されたファンモーター46の出力軸は、送風機4の側面から螺入されるセットスクリュー42によって、送風機4に固定される。
フレーム3の背面側の下部には、冷媒配管やドレン管を収容するための長手形状の空間である配管収容部33が形成され、配管収容部33内の上記配管を押さえ込む配管押え52、53が取り付けられる。
送風機4は、上面吸込口11及び前面吸込口12から熱交換器2を介して室内空気を吸い込み、熱交換器2において熱交換された空気を、スクロール部32と舌部48との間の空間を通じて、壁掛け型空気調和装置1の下面に開口する吹出口13から被調和室内に吹き出す。
吹出口13には風向変更用の横羽根としての2枚のフラップ60、60が設けられる。フラップ60はフラップ軸61を有し、このフラップ軸61を中心として上下に回動する。2枚のフラップ60、60は、フラップ駆動モーター63によって連動して駆動され、吹出口13を開閉するとともに、吹出口13からの風向を上下方向において設定する。
そして、縦羽根85とフラップ60との間に、ファンガード70が設けられている。ファンガード70は、吹出口13の長手方向に沿って、互いに平行に掛け渡された2本のワイヤー71、71と、これらワイヤー71、71の端を束ねる支持体72、73とを備えて構成される。ファンガード70は、ワイヤー71、71によって、吹出口13の奥へ手を差し入れることができないようにする部材である。
ここで、図3〜図7に電装箱55の構成を示す。図3は電装箱55を外側板92側から示す斜視図である。また、図4は、電装箱55の外側板92を開いた状態を示す斜視図である。図5は、電装箱55の斜視分解図である。図6(a)は電装箱55の外側板92の側における側面図であり、図6(b)は、電装箱55の正面図である。また、図7は、電装箱55の外側板92の裏面側の構成を示す分解斜視図である。
ここで、電装箱55の側板のうち、熱交換ユニット20側に配置される側板を内側板91、この内側板91に対向する側板を外側板92とする。また、端子板101、102が設けられる側を前側とし、据付板50の側を奥側とする。
外側板92の裏面には、メイン基板110が取り付けられる。外側板92の前端92bの略中央位置にはメイン基板110を着脱自在に係止するための係止部95が設けられており、メイン基板110の下端111は後述するレール96aに支持されている。外側板92を開いた場合、メイン基板110は、レール96aに下端111が支持され、前端112が係止部95により係止された状態で、外側板92と共に移動する。従って、外側板92を開いたメンテナンス業者等に対して、メイン基板110の電子部品の装着面が面するようになっている。また、係止部95は、弾性変形可能な部材で構成されている。そして、当該係止部95の前端部95aに対して外側に開くような力が加わると、係止部95とメイン基板110との係合が解除される。したがって、外側板92を閉じた状態で、メンテナンス業者等がこの係止部95を外側に開くと、電装箱55をフレーム3に組み付けた状態で、メイン基板110を電装箱55から引き出すことができる。但し、図4は、外側板92のみを開いた状態を示している。
サブ基板120は、このサブ基板載置プレート97に載置されて、電装箱55に収容される。これにより、サブ基板120は案内部96に案内されて電装箱55から前方に引き出し自在となっている。
前面板98には、上下に間隔を開けて第一端子板101、及び第二端子板102が設けられている。これらと共に、前面板98には、第一端子板101及び第二端子板102の中間位置に配線仕切板103が設けられる。
ここで、図8は、前面パネル16を外した壁掛け型空気調和装置1の一部を示す正面図を示す。また、図9は、第一端子板101、及び第二端子板102を示す正面図である。
上述した様に、グリル10には、電装箱55の配置位置に相当する位置に開口部18が形成されている。前面パネル16を外した場合、グリル10の開口部18から電装箱55の前面板98に設けられたこれらの第一端子板101、及び配線仕切板103、並びに第二端子板102が露出される。また、電装箱55の内側板91と外側板92との間の開口部分は、着脱自在の前面カバー部材57により被覆されると共に、グリル10により一部が被覆される。
第一端子板101に設けられた五対の接続端子T11〜T15のうち、熱交換ユニット20側に並んで配置される二対の接続端子T11、T12は、電源線接続用の接続端子である。また、中央に配置される一対の接続端子T13はアース線接続用の接続端子である。残りの二対の接続端子T14、T15は、室外ユニットとの通信配線が接続される通信配線用の接続端子である。
一方、第二端子板102に接続されるリード線(図示略)は、サブ基板120に接続される。第二端子板102には、二つの接続端子が対になった四対の接続端子T21〜T24が設けられている。サブ基板120はオプション部品追加用の基板である。この四対の接続端子T21〜T24のうち、熱交換ユニット20側に配置される二対の接続端子T21、T22は、リモコンの信号受信部と接続されるリモコン配線用の接続端子である。残りの二対の接続端子T23、T24は、集中制御装置と通信接続を行うための通信配線が接続される接続端子である。但し、本実施の形態の壁掛け型空気調和装置1は、複数台の室内ユニット1Aを一台又は複数台の室外ユニットと接続して、集中制御装置により室内ユニット及び室外ユニットの運転状態を制御可能に構成されている。
第一端子板101に設けられた互いに対になる接続端子T11〜T15のうち、配線仕切板103側に位置する接続端子T11a〜T15a(図9参照)に接続されたリード線は、配線仕切板103の下側を通って、内側板91の前端92b側から電装箱55に収容されたメイン基板110に接続される。但し、上述した様に、電装箱55の内側板91と外側板92との間の開口部分は着脱自在の前面カバー部材57により被覆されると共に、グリル10により一部が被覆されている。したがって、メイン基板110に接続された配線は、前面カバー部材57及びグリル10とこの配線仕切板103により被覆されており、ユーザーやメンテナンス業者等にメイン基板110に接続された配線を不用意に触られることが防止されている。
ここで、図10及び図11を参照して、リード線挿通孔99について説明する。図10は内側板91の側から電装箱55を示す側面図である。また、図11は、リード線挿通孔99の周囲を拡大して示した図である。
また、当該構成によれば、オプション基板等のサブ基板120を必要とする機種の壁掛け型空気調和装置と、このようなサブ基板120を必要としない機種の壁掛け型空気調和装置の電装箱55を共通化して、コスト低減を図ることができる。また、サブ基板120を電装箱55に収容可能に構成することにより、当該壁掛け式空気調和装置を設置後、オプション基板等のサブ基板120を前方から挿入するようにして追加することができ、電装箱55を室内ユニット1Aから取り外すことなく作業することができ、作業性が向上する。
例えば、電装箱55の上方にメイン基板110を収容し、下方にサブ基板120を収容する構成としたが、サブ基板120はメイン基板110の装着部品を避ける位置に収容されればよく、上記実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、電装箱の下方にメイン基板110を収容し、メイン基板110の上方にサブ基板120を収容してもよいのは勿論である。この場合、レール96a、レール96b等の案内部96取り付け位置等が変更されるのは勿論である。
また、リード線挿通孔99の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図12(a)や図12(b)に示す様な形態とすることができる。図12(a)及び図12(b)に示す例では、上記実施の形態と略同様に、内側板91の前端部91cに、一部が開口する縦長のリード線挿通孔210、220が設けられており、このリード線挿通孔210、220の開口211、221には、リード線挿通孔210、220に挿通されたリード線が当該開口211、221を介して外側に移動することを防止するフック部212、222a、222bが設けられている。
2 熱交換器
4 送風機
20 熱交換ユニット
31 ドレンパン
55 電装箱
91 内側板
91c 前端部
92 外側板
92a 奥端
92b 前端
95 係止部
96 案内部
99 リード線挿通孔
100 フック部
Claims (6)
- 熱交換器、ドレンパン、及び送風機をフレームに組み付けて固定した壁掛け型空気調和装置において、
前記熱交換器の側方に縦長の電装箱を備え、
この電装箱の外側板が、奥端をヒンジ連結して、前端を側方に開閉可能に形成されていることを特徴とする壁掛け型空気調和装置。 - 前記電装箱の外側板裏面にメイン基板を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の壁掛け型空気調和装置。
- 前記電装箱の外側板裏面には、前記メイン基板を着脱自在に係止する係止部が設けられることを特徴とする請求項2に記載の壁掛け型空気調和装置。
- 前記メイン基板の装着部品を避けた位置に、前記電装箱から前方に引き出し自在にサブ基板を当該電装箱に収容可能としたこと、
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の壁掛け型空気調和装置。 - 前記電装箱の外側板裏面に前記サブ基板の端部が挿入されると共に、前記サブ基板を前記電装箱から前方に移動可能に案内する案内部を着脱自在に設けたこと、を特徴とする請求項4に記載の壁掛け型空気調和装置。
- 前記外側板に対向する内側板の前端部に設けられ、一部が開口する縦長のリード線挿通孔と、
前記リード線挿通孔の開口に設けられ、当該リード線挿通孔に挿通されたリード線が当該開口を介して外側に移動することを防止するフック部と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の壁掛け型空気調和装置。
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