JP2002089876A

JP2002089876A - 空気調和機の室内機

Info

Publication number: JP2002089876A
Application number: JP2000277346A
Authority: JP
Inventors: Takashi Yamaguchi; 隆山口; Tomiji Igarashi; 富治五十嵐
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2000-09-12
Filing date: 2000-09-12
Publication date: 2002-03-27

Abstract

(57)【要約】【課題】表示燈窓と表示燈との位置関係を安定させると
ともに、光漏れを防止することができ、電装基板の取外
しが容易な空気調和機の室内機を提供する。【解決手段】室内機の動作や状態を表示する表示燈６及
びリモコンからの送信信号を受ける信号受信装置を備え
た電装基板２が、オープンパネル３又は表示パネル４に
取付けられた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室内
機における表示燈や信号受信装置を備えた電装基板の取
付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、空気調和機の室内機としては、図
６のごとく、内部に熱交換器３１、制御基板等を収めた
電装ボックス３２等がそれぞれ収容され、前面側には熱
交換器３１への空気取入口３３が形成された前面パネル
３４が装着された室内機本体３５と、室内機本体３５の
前面側に前面パネル３４を覆うように上方のヒンジ部４
１により開閉自在に取付けられたオープンパネル３６と
を備えた構成のものがよく知られている。

【０００３】そして、電装ボックス３２の一部（電装ボ
ックス３２の前面側が前面パネル３４で覆われている場
合には、その前面パネル３４の一部）には、表示燈、信
号受信装置等を備えた電装基板３７が取り付けられ、オ
ープンパネル３６には、リモコン信号を受信するための
受信窓や、表示燈の表示を視認するための表示窓が形成
されるが、この場合、オープンパネル３６に直接表示窓
等を形成するのが困難であることから、通常は、電装基
板３７に対応する位置のオープンパネル３６を切欠い
て、その部分に表示燈窓３８及び受信窓３９を形成した
表示パネル４０を取付ける構成が採用されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の室内機にお
いては、オープンパネルを閉じる場合、オープンパネル
又は表示パネルと、電装基板との位置が安定しない（位
置ずれをおこす）ため、表示燈と表示燈窓とがずれた
り、このずれによって点灯していない表示燈窓に光漏れ
が生じて使用者の誤認を招き易く、組立て構造上、表示
燈カバーをオープンパネルに形成することも困難であっ
た。また、電装基板の交換のためには、前面パネルを取
り外す必要があり、交換作業に手間がかかっていた。

【０００５】さらに、空気調和機の動作やその状態を表
示する表示パネル部のデザインを変更するには、光漏れ
防上のための表示燈カバーや前面パネルを交換したり、
電装ボックスの電装基板を取り付ける部分の形状を変更
したりする必要があった。また、オープンパネル等と電
装基板との位置ずれによりオープンパネルが確実に閉じ
られていないまま空気調和機が作動されることにより、
集塵性能や空調性能、品質などの低下を招く可能性があ
るという課題があった。

【０００６】そこで、本発明においては、表示燈窓と表
示燈との位置関係を安定させるとともに、光漏れを防止
することができ、電装基板の取外しが容易な空気調和機
の室内機を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明者が鋭意検討した
結果、従来から電装ボックスに近接して室内機本体側に
取り付けられていた電装基板を、オープンパネル側に取
付けることにより、上記目的を達成することが可能であ
ることを見出だして本発明を完成させるに至った。

【０００８】すなわち、本発明にかかる空気調和機の室
内機は、室内機の動作やその状態を表示する表示燈、リ
モコンからの送信信号を受ける信号受信装置等を備えた
電装基板をオープンパネル側に取付けることにより、従
来のようにオープンパネルを開閉するたびに室内機本体
側に取付けられていた電装基板との間で生じていた位置
ずれの発生を解消することができる。

【０００９】ここで、オープンパネル側とは、オープン
パネル又はこれに固定される表示パネルのいずれをも含
む概念である。したがって、電装基板は、オープンパネ
ル又は表示パネル（以下、「オープンパネル等」と略す
る場合がある）に取付ければよいが、その取付手段とし
て、例えば、電装基板及びオープンパネル等の一側にフ
ックを、他側にフック係止用孔を形成するなど、電装基
板をオープンパネル等に係止する係止手段を設ければ、
電装基板をオープンパネルに着脱自在とすることが可能
となり、表示燈等の部品交換をスムーズに行うことが可
能となる。

【００１０】また、表示燈と表示燈窓との間に表示燈カ
バーを設ければ、光漏れを防止できる。表示燈カバー
は、前述のようなフック及びフック係止用孔等の係止手
段によって、電装基板あるいはオープンパネル等に係止
してもよいが、電装基板や、表示パネルと一体成形した
ものを使用すれば、部品点数を削減することができ、コ
ストの低減を図ることが可能となる。

【００１１】上記電装基板に搭載された表示燈を点灯あ
るいは点滅させるためには、電装基板に電源を供給する
電源供給手段を設ければよい。このような電源供給手段
としては、例えば、差込側端子と端子差込口に設けられ
た受け側端子とから構成される差込方式のもの、高周波
電磁誘導の原理を用いた非接触方式のもの、リード線を
コネクタによって接続するもの、さらには、バッテリー
方式のもののいずれをも採用可能であるが、オープンパ
ネルが確実に閉じられてはじめて電装基板に電源を供給
される差込方式を採用するのが好ましく、これにより集
塵性能や空調性能、さらには品質などが良好となる。

【００１２】また、電装ボックスと電装基板との間で電
気信号をやりとりする場合は、コネクタを用いた接触方
式を採用してもよいし、フレキシブル配線板等を使用し
て電装ボックスと電装基板とを接続する接続方式を採用
することも可能である。

【００１３】上記差込方式の電源供給手段を使用する場
合、端子差込口は電装基板側あるいは室内機本体側のい
ずれに形成してもよいが、安全上の点から室内機本体側
に形成するのが好ましい。

【００１４】上記差込方式の電源供給手段の場合、差込
端子を受け側端子に挟持する方式であるため、オープン
パネルを閉姿勢に維持する係止手段としても機能する
が、特に、差込端子をフック形状とし、端子差込口をフ
ック形状に対応する形状に形成すれば、より確実にオー
プンパネルを閉姿勢に維持することが可能となる。

【００１５】

【発明の実施の形態】［第１の実施形態］図１は、本発
明の第１の実施形態を示す図で、表示パネルと電装基板
との取付構造を示す斜視図であり、図２は同じく室内機
の外観斜視図である。本実施形態における室内機１は、
電装基板２がオープンパネル３に固定された表示パネル
４に取付けられており、オープンパネル開閉時における
表示パネル４と電装基板２との間の位置ずれ発生を防止
するとともに、電装基板２に表示燈カバー５が取付けら
れ、表示燈６の光漏れを防止する構成とされている。

【００１６】電装基板２は、その表面に表示燈６や図示
しないリモコン信号の受信装置等が搭載されており、裏
面には差込端子７が突設されている。この差込端子７と
図示しない前面パネルの端子差込口に設けられた一対の
受け側端子とにより電源供給手段が構成され、オープン
パネル３を閉じたときに端子差込口から差込まれた差込
差込端子７を一対の受け側端子で弾性的に挟持すること
により電装基板２に電源が供給されるようになってい
る。

【００１７】表示燈カバー５は、表示燈６が挿通する表
示燈用孔８が形成された板状の基台部９と、表示燈用孔
８の周囲に形成された筒状のカバー部１１と、基台部９
の下面側に突設されたフック１２とを備え、このフック
１２を電装基板に形成されたフック係止用孔１３に係止
することにより、電装基板２に着脱自在に係止されてい
る。

【００１８】オープンパネル３は、室内機本体１０の前
面側に前面パネルを覆うように上方のヒンジ部２６によ
り開閉自在に取付けられている。このパネル３の下隅部
に切欠部が形成され、この部分に表示パネル４が固定さ
れている。表示パネル４の裏面側にはフック１５が形成
されており、このフック１５を電装基板２に形成された
第２のフック係止用孔１６に係止することで、電装基板
２が表示パネル４に着脱自在に取付けられている。

【００１９】表示パネル４には、表示燈６の表示を視認
するための表示燈窓１７及びリモコン信号を受信するた
めの受信窓１８が形成されており、これら窓１７、１８
の部分は透光性樹脂によって形成されている。電装基板
２と電装ボックスとの間の電気信号のやりとりは電装ボ
ックスからオープンパネルのヒンジ部２６の近傍を通っ
て電装基板２にまで配された図示しないフレキシブル配
線板によって行われるが、電装基板２と電装ボックスと
にコネクタを設け、オープンパネル３を閉じたときに両
者が接続されるような構成を採用することも可能であ
る。

【００２０】［第２の実施形態］図３は本発明の第２の
実施形態を示す図で、表示パネルと電装基板との取付構
造を示す斜視図である。本実施形態においては、表示燈
カバーが表示パネルに一体成形されている点に特徴があ
り、その他は第１の実施形態と同様である。

【００２１】すなわち、表示パネル４は樹脂製であり、
その裏面には、表示燈窓１７の周囲に筒状の表示燈カバ
ー１４が一体形成されており、これにより表示燈６の光
漏れを防止するようになっている。本実施形態において
は、第１の実施形態のように表示燈カバーを別途設ける
必要がなく、部品点数及び組立て工数の削減が可能とな
り、コストの低減を図ることができる。

【００２２】［第３の実施形態］図４は本発明の第３の
実施形態を示す図で、表示パネルと電装基板との取付構
造を示す斜視図である。本実施形態においては、電装基
板２に突設された差込端子７がフック状とされ、端子差
込口１９の内部に差込端子のフック形状に対応する形状
の一対の受け側端子（キャッチャー２０）が設けられ、
差込端子７とキャッチャー２０とが係合可能とされてい
る点に特徴があり、その他は第１の実施形態と同様であ
る。

【００２３】差込端子７の先端には楔状のフック爪２１
が形成され、端子差込口１９の周囲は前面パネル２３に
よって端子差込口に向かうスロープ２４が形成されてお
り、これにより差込端子７が端子差込口１９に容易に導
入されるようになっている。

【００２４】図５は、差込端子７をキャッチャー２０に
差込んだときの両者の係合状態を示す断面図であり、
（ａ）は差込端子７をキャッチャー２０を差込む前の状
態を、（ｂ）は差込端子７をキャッチャー２０に差込ん
で両者が係合した状態をそれぞれ示す。

【００２５】図中、端子差込口１９の内部には、差込端
子７を固定するキャッチャー２０が端子差込口１９に臨
むようにして設けられている。このキャッチャー２０
は、対向する二枚の導電性の金属板２２ａ，２２ｂから
構成され、金属板先端近くで互いの間隔が最も狭くなり
（屈曲部２５）、それよりもさらに先端側は逆に互いに
間隔が広くなるように両金属板２２ａ，２２ｂが屈曲加
工されており、差込端子７がキャッチャー２０に導入さ
れやすい形状となっている。

【００２６】キャッチャー２０に差込端子７を差込んだ
場合、キャッチャー２０の金属板２２ａ，２２ｂは弾性
変形しながら、屈曲部２５において金属板２２ｂに形成
されたフック爪受け部２７と差込端子７のフック爪２１
とが係合し、キャッチャー２０から差込端子７が抜け出
るのを防止し、オープンパネル３を閉姿勢に確実に維持
することが可能となる。なお、金属板２２ｂのフック爪
受け部２７は、フック爪２１の形状に対応する形状に屈
曲しておくのが確実な係合状態を得るのに望ましい。

【００２７】差込端子７は、フック爪２１部分を含め、
その全てを導電性材料で構成する以外に、樹脂製のフッ
ク爪部とその背面に導電性材料を積層した複合材で構成
したものであってもよい。また、差込端子７のフック爪
２１よりも先端側及びキャッチャー２０の屈曲部２５よ
りも先端側の少なくともいずれか一方の表面を電気絶縁
材料で構成すれば、差込端子７とキャッチャー２０とが
係合状態となってはじめて通電可能な状態とすることが
でき、オープンパネル３が閉じられないまま空気調和機
が作動するのを確実に防止することが可能となる。

【００２８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、電装基板をオープンパネル側に取付けたた
め、表示燈窓と表示燈とが位置ずれをおこすおそれがな
く、光漏れを防止することができる。

【００２９】また、表示部のデザイン変更や電装基板故
障時の交換作業が容易となり、部品点数の低減も図れ
る。さらには、オ―プンパネルが正しく固定されていな
いと空気調和機が動作しない為、オ―プンパネルの固定
が不十分な状態で運転されて空気調和機の性能、寿命の
低下や品質トラブルが発生するのを防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態を示す図で、表示パネ
ルと電装基板との取付構造を示す斜視図

【図２】図１における室内機の外観斜視図

【図３】第２の実施形態である表示パネル及び電装基板
を示す斜視図

【図４】第３の実施形態である電装基板を示す斜視図

【図５】図４における差込端子とキャッチャーとの係合
状態を示す断面図で、（ａ）は係合前の状態を、（ｂ）
は係合後の状態をそれぞれ示す。

【図６】従来の室内機を示す外観斜視図

【符号の説明】

２電装基板３オープンパネル４表示パネル５表示燈カバー６表示燈７差込端子１９端子差込口２０キャッチャー２３前面パネル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】室内機の動作や状態を表示する表示燈及
びリモコンからの送信信号を受ける信号受信装置を備え
た電装基板が、オープンパネル側に取付けられた空気調
和機の室内機。
【請求項２】前記電装基板が、オープンパネル側に着
脱自在とされた請求項１記載の空気調和機の室内機。
【請求項３】前記オープンパネルに表示パネルが取付
けられ、該表示パネル又は前記電装基板に、表示燈の光
漏れを防止するための表示燈カバーが設けられた請求項
１又は２記載の空気調和機の室内機。
【請求項４】前記表示燈カバーが、表示パネル又は電
装基板に一体成形された請求項３記載の空気調和機の室
内機。
【請求項５】前記電装基板に電源を供給する電源供給
手段が設けられた請求項１〜４のいずれかに記載の空気
調和機の室内機。
【請求項６】前記電源供給手段が、電装基板と、これ
に対向する室内機本体側とのうちの一方に突出された差
込側端子と、他方の端子差込口に設けられた受け側端子
とから構成された請求項５記載の空気調和機の室内機。
【請求項７】前記差込端子がフック形状に形成され、
前記受け側端子に前記差込端子のフック爪を係脱自在に
係合する爪受け部が形成され、前記電源供給手段にオー
プンパネルを閉姿勢に維持するパネル保持機能が付加さ
れた請求項６記載の空気調和機の室内機。