JP2011045840A - 触媒組成物 - Google Patents

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【課題】貴金属元素の使用を低減しつつ、高温下または酸化還元変動下、さらには長期使用時において、Cuの優れた触媒活性を発現することのできる、触媒組成物を提供する。
【解決手段】 下記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物を含む触媒組成物を調製する。Cuが特定組成のスピネル型複合酸化物に組成として含有されているので、高温下または酸化還元変動下、さらには長期使用後においても、Cu微粒子の凝集を抑制することができ、Cuの高い触媒活性を保持することができる。貴金属を使用しなくても高い触媒活性を保持できるため、コストを低減することができる。
(M1−xCu)O・nAl (1)
(式中、Mは、Mg、Fe、CoおよびNiから選択される少なくとも1種の元素を示し、xは、0<x≦1の原子割合を示し、nは、0.08〜5を示す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、触媒組成物、詳しくは、排ガス浄化用触媒などとして好適に用いられる触媒組成物に関する。
自動車エンジンなどの内燃機関から排出される排気ガスには、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)などが含まれている。これらを浄化するための三元触媒として、活性成分である貴金属(Pt(白金)、Rh(ロジウム)およびPd(パラジウム)など)が触媒担体に担持された、排ガス浄化用触媒が種々知られている。
例えば、一般的な耐熱性酸化物であるアルミナ担体にPdが担持された、Pd/アルミナからなる触媒などが種々知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、Pdなどの貴金属元素は、一般的に高価であるため、工業的には、なるべく少量で、ガス浄化性能を有効に発現させることが求められている。
一方、特許文献1では、遷移金属であるCuが活性成分として触媒担体(アルミナ、ゼオライトなど)に担持された、貴金属を不含有の触媒も提案されている。
特開平5−96132号公報
しかし、特許文献1の触媒では、Cuは触媒担体に担持されているだけであるため、触媒担体におけるCuの結晶子径が比較的大きい。そのため、高温下または酸化還元変動下、さらには、長期使用時において、担持されているだけのCu微粒子が凝集することにより、触媒担体における触媒活性点が減少する。その結果、触媒活性が低下して、排ガス浄化性能(とりわけ、NOxの浄化性能)が低下するという不具合がある。
本発明の目的は、貴金属元素の使用を低減しつつ、高温下または酸化還元変動下、さらには、長期使用時において、Cuの優れた触媒活性を発現することのできる、触媒組成物を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の触媒組成物は、下記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物を含むことを特徴としている。
(M1−xCu)O・nAl (1)
(式中、Mは、Mg、Fe、CoおよびNiから選択される少なくとも1種の元素を示し、xは、0<x≦1の原子割合を示し、nは、0.08〜5を示す。)
また、本発明の触媒組成物では、上記一般式(1)において、x=1であることが好適である。
本発明の触媒組成物によれば、活性成分であるCuは、特定組成のスピネル型複合酸化物に、担持されるのではなく組成として含有されている。そのため、酸化物におけるCuの結晶子径を小さくすることができ、Cuの酸化物に対する分散状態が良好に保持される。その結果、高温下または酸化還元変動下、さらには長期使用後においても、Cu微粒子の凝集を抑制することができる。
そのため、長期にわたって、Cuの粒成長による触媒活性低下を防止することができ、Cuの高い触媒活性を保持することができる。
したがって、本発明の触媒組成物を使用すれば、Cuを活性成分として使用できるため、貴金属元素を低減しながら、低コストで、高温下または酸化還元変動下、長期にわたって優れた触媒活性を発現することができる。
本発明の触媒組成物は、下記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物を含んでいる。
(M1−xCu)O・nAl (1)
(式中、Mは、Mg、Fe、CoおよびNiから選択される少なくとも1種の元素を示し、xは、0<x≦1の原子割合を示し、nは、0.08〜5を示す。)
上記一般式(1)において、xは0<x≦1のCuの原子割合を示す。つまり、Cuは、必須成分であり、好ましくは、x=1である。その場合、スピネル型複合酸化物は、例えば、下記一般式(1´)で表わされる、いわゆる銅スピネルである。
CuO・nAl (1´)
(式中、nは、0.08〜5を示す。)
本発明の触媒組成物が上記一般式(1´)で表わされる銅スピネルを含む場合、触媒組成物におけるCuの結晶子径を一層小さくすることができ、さらに、コストを低減することができる。
一方、Mの原子割合は、1−x、つまり、1からCuの原子割合(0<x≦1)を差し引いた残余の原子割合となる。すなわち、上記一般式(1)において、Mは、任意成分であり、含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
Mが含まれる場合、Mは、Mg、Fe、CoおよびNiから選択される少なくとも1種の元素を示している。これらの元素は、単独でもよく、また、2種類以上併用もできる。また、Mが含まれる場合、Mは、好ましくは、Coおよび/またはNiである。
また、上記一般式(1)において、nは、0.08〜0.5を示し、好ましくは、0.16〜5を示す。
このような上記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物としては、具体的には、(Co0.3Cu0.2Mg2.5)O・0.5Al、つまりCo0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5、(Ni0.3Cu0.2Mg2.5)O・0.5Al、つまりNi0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5、(Fe0.1Cu0.4Mg2.5)O・0.5Al、つまりFe0.1Cu0.4Mg2.5AlO4.5、CuO・Alなどが挙げられる。
そして、上記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物は、特に制限されることなく、複合酸化物を調製するための適宜の方法、例えば、共沈法、クエン酸錯体法、アルコキシド法などによって、製造することができる。
共沈法では、例えば、上記した各元素の塩を所定の化学量論比で含む混合塩水溶液を調製し、この混合塩水溶液に中和剤を加えて共沈させた後、得られた共沈物を乾燥後、熱処理する。
各元素の塩としては、例えば、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、りん酸塩などの無機塩、例えば、酢酸塩、しゅう酸塩などの有機酸塩などが挙げられる。また、混合塩水溶液は、例えば、各元素の塩を、所定の化学量論比となるような割合で水に加えて、攪拌混合することにより調製することができる。
その後、この混合塩水溶液に、中和剤を加えて共沈させる。中和剤としては、例えば、アンモニア、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、ピリジンなどのアミン類などの有機塩基、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウムなどの無機塩基が挙げられる。なお、中和剤は、その中和剤を加えた後の溶液のpHが6〜10程度となるように加える。
そして、混合塩水溶液をろ過し、必要により共沈物を水洗することにより、前駆体を得る。次いで、前駆体を、例えば、真空乾燥や通風乾燥などにより乾燥させた後、例えば、500〜1000℃、好ましくは、600〜950℃で熱処理することにより、上記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物を得る。
また、クエン酸錯体法では、例えば、クエン酸と上記した各元素の塩とを、上記した各元素に対し化学量論比よりやや過剰のクエン酸水溶液を加えてクエン酸混合塩水溶液を調製し、このクエン酸混合塩水溶液を乾固させて、上記した各元素のクエン酸錯体を形成させた後、得られたクエン酸錯体を仮焼成後、熱処理する。
各元素の塩としては、上記と同様の塩が挙げられ、また、クエン酸混合塩水溶液は、例えば、上記と同様に混合塩水溶液を調製して、その混合塩水溶液に、クエン酸の水溶液を加えることにより、調製することができる。
その後、このクエン酸混合塩水溶液を乾固させて、上記した各元素のクエン酸錯体を形成させる。乾固は、形成されるクエン酸錯体が分解しない温度、例えば、室温〜150℃程度で、水分を除去する。これによって、上記した各元素のクエン酸錯体を形成させることができる。
そして、形成されたクエン酸錯体を仮焼成後、熱処理する。仮焼成は、例えば、真空または不活性雰囲気下において、250〜350℃で加熱する。その後、例えば、500〜1200℃、好ましくは、600〜1000℃で熱処理することにより、上記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物を得る。
また、アルコキシド法では、例えば、上記した各元素のアルコキシドを、上記した化学量論比で含む混合アルコキシド溶液を調製し、この混合アルコキシド溶液に、水を加えて加水分解することにより、沈殿物を得る。
各元素のアルコキシドとしては、例えば、各元素と、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシなどのアルコキシとから形成される(モノ、ジ、トリ)アルコラートや、下記一般式(2)で示される各元素の(モノ、ジ、トリ)アルコキシアルコラートなどが挙げられる。
E[OCH(R)−(CH−OR (2)
(式中、Eは、各元素を示し、Rは、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を示し、iは、1〜3の整数、jは、2〜4の整数を示す。)
アルコキシアルコラートは、より具体的には、例えば、メトキシエチレート、メトキシプロピレート、メトキシブチレート、エトキシエチレート、エトキシプロピレート、プロポキシエチレート、ブトキシエチレートなどが挙げられる。
そして、混合アルコキシド溶液は、例えば、各元素のアルコキシドを、上記した化学量論比となるように有機溶媒に加えて、攪拌混合することにより調製することができる。
有機溶媒としては、各元素のアルコキシドを溶解できれば、特に制限されないが、例えば、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、アルコール類、ケトン類、エステル類などが挙げられる。好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられる。
そして、得られた沈殿物を、蒸発乾固し、その後、例えば、真空乾燥や通風乾燥などにより乾燥させた後、例えば、500〜1000℃、好ましくは、600〜950℃で熱処理することにより、上記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物を得る。 このようにして得られる上記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物のCuの含有量は、その目的および用途により適宜決定されるが、例えば、スピネル型複合酸化物(総量)に対して、例えば、1.5〜14重量%、好ましくは、6.5〜13.3重量%である。
また、スピネル型複合酸化物の比表面積(例えば、BET比表面積)は、例えば、0.5〜90m/gであり、好ましくは、50〜90m/gである。
また、上記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物におけるCuの結晶子径は、例えば、2〜60nmであり、好ましくは、2〜50nmである。この結晶子径は、例えば、X線回折(X−Ray Diffraction:XRD)装置により触媒組成物を測定し、測定により得られるXRDデータにおけるCuのピークについて、Scherrerの式を適用することにより求めることができる。
Cuの結晶子径が上記した範囲内にあれば、スピネル型複合酸化物の比表面積が上記した範囲内にある場合でも、Cuの粒成長による触媒活性低下を防止することができ、Cuの高い触媒活性を保持することができる。
そして、本発明のスピネル型複合酸化物は、そのまま、触媒組成物として用いることもできるが、通常、触媒担体上に担持させるなど、公知の方法により、触媒組成物として調製される。
触媒担体としては、例えば、コージェライトなどからなるハニカム状のモノリス担体など、公知の触媒担体が挙げられる。触媒担体上に担持させるには、例えば、まず、上記により得られたスピネル型複合酸化物に、水を加えてスラリーとする。そして、これを触媒担体上にコーティングし、乾燥させ、その後、300〜800℃、好ましくは、300〜600℃で熱処理する。これにより、スピネル型複合酸化物を、触媒担体上に担持させることができる。
そして、本発明の触媒組成物によれば、活性成分であるCuが、上記一般式(1)で表わされる特定組成のスピネル型複合酸化物に、担持されるのではなく組成として含有されている。そのため、スピネル型複合酸化物におけるCuの結晶子径を小さくすることができ、Cuのスピネル型複合酸化物に対する分散状態が良好に保持される。その結果、高温下または酸化還元変動下、さらには長期使用後においても、Cu微粒子の凝集を抑制することができる。
そのため、長期にわたって、Cuの粒成長による触媒活性低下を防止することができ、スピネル型複合酸化物の比表面積が上記した範囲内にある場合でも、Cuの高い触媒活性を保持することができる。
したがって、本発明の触媒組成物を使用すれば、Cuを活性成分として使用できるため、貴金属元素を低減しながら、低コストで、高温下または酸化還元変動下、長期にわたって優れた触媒活性を発現することができる。
本発明の触媒組成物は、気相や液相の反応触媒として広く用いることができる。特に、優れた排ガス浄化性能を長期にわたって実現することができるので、例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどの内燃機関やボイラなどから排出される排気ガスを浄化するための排ガス浄化用触媒として、好適に使用することができる。
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
実施例1(Co0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5粉末の製造)
硝酸コバルト Co換算で0.03モル
硝酸銅 Cu換算で0.02モル
硝酸マグネシウム Mg換算で0.25モル
硝酸アルミニウム Al換算で0.10モル
上記の成分を、500mL容量の丸底フラスコに加え、超純水100mLを加えて約30分間攪拌溶解させることにより、混合塩水溶液を調製した。次いで、混合塩水溶液を、攪拌中の10%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液へ、1分間当たり20滴の速さで滴下して共沈物を得た。滴下終了後、10%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液の攪拌を1時間続け、その後、一晩放置した。
そして、水溶液をろ過することにより、前駆体を取り出した。ろ過中、共沈物を大量の超純水で洗浄することにより、共沈物に残存するアンモニア成分を取り除いた。その後、前駆体を、110℃で12時間乾燥させた。乾燥後、前駆体を粉砕して粉末状にし、大気雰囲気、850℃で5時間熱処理して、Co0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5粉末を得た。
なお、このCo0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5粉末において、Cuの含有割合は、6.7重量%であった。
実施例2(Ni0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5粉末の製造)
硝酸ニッケル Ni換算で0.03モル
硝酸銅 Cu換算で0.02モル
硝酸マグネシウム Mg換算で0.25モル
硝酸アルミニウム Al換算で0.10モル
上記の成分を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、前駆体を調製した。その後、実施例1と同様の方法により、前駆体を乾燥、粉砕、そして熱処理して、Ni0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5粉末を得た。
なお、このNi0.3Cu0.2Mg2.5AlO4.5粉末において、Cuの含有割合は、6.7重量%であった。
実施例3(Fe0.1Cu0.4Mg2.5AlO4.5粉末の製造)
硝酸鉄 Fe換算で0.01モル
硝酸銅 Cu換算で0.04モル
硝酸マグネシウム Mg換算で0.25モル
硝酸アルミニウム Al換算で0.10モル
上記の成分を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、前駆体を調製した。その後、実施例1と同様の方法により、前駆体を乾燥、粉砕、そして熱処理して、Fe0.1Cu0.4Mg2.5AlO4.5粉末を得た。
なお、このFe0.1Cu0.4Mg2.5AlO4.5粉末において、Cuの含有割合は、6.7重量%であった。
実施例4(CuAl粉末の製造)
硝酸銅 Cu換算で0.10モル
硝酸アルミニウム Al換算で0.20モル
上記の成分を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、前駆体を調製した。その後、実施例1と同様の方法により、前駆体を乾燥、粉砕、そして熱処理して、CuAl粉末を得た。
なお、このCuAl粉末において、Cuの含有割合は、35.0重量%であった。
比較例1(Cu/Al粉末の製造)
市販のθ−Al粉末に、硝酸銅水溶液を含浸させ、110℃で一昼夜乾燥後、電気炉にて、大気中、650℃で1時間熱処理(焼成)することにより、Cu/Alで示されるCuが担持されたθ−アルミナ粉末を得た。Cu/Al粉末において、Cuの担持量(含有量)は、3.0重量%であった。
比較例2(FeAl粉末の製造)
硝酸鉄 Fe換算で0.10モル
硝酸アルミニウム Al換算で0.20モル
上記の成分を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、前駆体を調製した。その後、実施例1と同様の方法により、前駆体を乾燥、粉砕、そして熱処理して、FeAl粉末を得た。
比較例3(CoAl粉末の製造)
硝酸コバルト Co換算で0.10モル
硝酸アルミニウム Al換算で0.20モル
上記の成分を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、前駆体を調製した。その後、実施例1と同様の方法により、前駆体を乾燥、粉砕、そして熱処理して、CoAl粉末を得た。
1 Cuの結晶子径の測定
X線回折(X−Ray Diffraction:XRD)装置を用いて、上記実施例および比較例により得られた各粉末を測定した。そして、測定により得られたXRDデータにおけるCuのピークについて、Scherrerの式を適用することにより、各粉末におけるCuの結晶子径を求めた。結果を下記表1に示す。
2 酸化還元耐久試験
不活性雰囲気5分、酸化雰囲気10分、不活性雰囲気5分および還元雰囲気10分の計30分を1サイクルとし、このサイクルを10サイクル、合計5時間繰り返して、初期OSC機能評価後の粉末を、酸化雰囲気と還元雰囲気とに交互に暴露した後、還元雰囲気のまま室温まで冷却した。
なお、各雰囲気は、高温水蒸気を含む下記表2に示した組成のガスを、300×10−3/hrの流量で供給することによって調製した。また、雰囲気温度は、約1000℃に維持した。
3 NOx浄化率
上記酸化還元耐久試験後の各粉末を、常圧固定床流通反応装置内に配置した。触媒床に、下記表3に示す組成のモデルガスを流通させ、前処理として、表3に示す空気燃料比(A/F)14.0のリッチガス中で、600℃10分間保持した後、室温まで一度冷却した。
次いで、触媒床温度を室温から600℃まで1800秒で昇温させた後、A/Fを表3に示すように、14.0から15.2まで各A/F保持時間を300秒として変化させ、その間のNOx浄化率を連続的に測定した。各粉末におけるA/F=14.6での浄化率を下記表1に示す。
4 比表面積の測定
上記実施例および比較例により得られた粉末の、酸化還元耐久試験前後それぞれの比表面積を、BET法に従って測定した。その結果を下記表1に示す。
Figure 2011045840
Figure 2011045840
Figure 2011045840

Claims (2)

  1. 下記一般式(1)で表わされるスピネル型複合酸化物を含むことを特徴とする、触媒組成物。
    (M1−xCu)O・nAl (1)
    (式中、Mは、Mg、Fe、CoおよびNiから選択される少なくとも1種の元素を示し、xは、0<x≦1の原子割合を示し、nは、0.08〜5を示す。)
  2. 上記一般式(1)において、x=1であることを特徴とする、請求項1に記載の触媒組成物。
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