JP2011041456A - ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法 - Google Patents

ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】負荷の変動にかかわらず、1ステップあたりの回転角がいずれの角度位置でも一定となり、回転むらのないステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法を提供することである。
【解決手段】ステッピングモータ駆動装置の駆動制御部は、第1の絶対値を有する第1の駆動信号(DS1)でステッピングモータ(11)の一方の相の駆動コイルを駆動するとき、第2の絶対値を有する第2の駆動信号(DS2)で前記ステッピングモータの他方の相の駆動コイルを駆動し、第1の絶対値と第2の絶対値が異なる値を持ち、かつ第1の絶対値と第2の絶対値との比率(d)が一定である。
【選択図】図3

Description

本発明は精密な位置決めのための駆動源として使用されるステッピングモータのための駆動装置及び駆動方法に関するものである。
ステッピングモータは複数の相の駆動コイルを備えており、駆動コイルが励磁されることにより、ステッピングモータの回転軸は精密な角度位置に保持されている。また、駆動コイルの励磁状態を順次切り替える駆動制御を行うことにより、回転軸を一定角度ずつ正確に回転させることができ、また特定の角度位置に正確に回転させて保持することができる。さらに、駆動コイルの励磁切り替え速度を制御することにより、回転数を自在に変更することができ、6000min−1程度の比較的高速の回転も可能である。
CD,DVD,Blu−ray Discなどの光学ドライブ装置においては、データを記録再生するために、光ピックアップをディスク半径方向へ移動させるシーク動作が行われる。この光ピックアップのシーク動作は、シーク速度、アクセスタイムの観点から、100mm/s程度の高速な移動が必要であり、かつ、対物レンズのレンズシフト特性から、±50μm程度の精密な位置決めが必要である。
光学ドライブ装置における光ピックアップのシーク動作は、ステッピングモータが有している正確な位置決め、正確な回転速度制御、及び高速性などの特性により対応可能であるため、光ドライブ装置にはステッピングモータが使用される場合が多い。
ステッピングモータとしては、光学ドライブ装置の他にも、プリンタにおける紙送り、キャリッジ移動等の高い精度で、高速度で移動させる必要のある機構によく用いられる。
一般に、シーク動作に用いられるステッピングモータとしては、2相のPM形(永久磁石形)と呼ばれるものが多い。PM型ステッピングモータは、永久磁石の回転子の周囲に、電気角的に直交する2組の相のコイルが配置された構造を持つ。このPM型ステッピングモータの駆動には2相駆動と呼ばれる駆動方法が多く用いられている。しかし、光ピックアップの位置決めには2相駆動の駆動方法では位置決めの分解能が十分でない場合がある。このような場合には、1−2相駆動と呼ばれる駆動方法が用いられている。
2相駆動の駆動方法は常に2組の相のコイルに通電して、回転子を駆動する。一方、1−2相駆動の駆動方法では、2組の相のコイルに通電する場合と1組の相のコイルにのみ通電する場合とを交互に繰り返して、回転子を駆動する。この1−2相駆動の駆動方法によれば、2相駆動の駆動方法により静止させることのできるステップ角度のちょうど半分のステップ角度の位置にも静止させることが可能となり、分解能を2倍にすることができる。なお、以後、2組の相のコイルに通電する状態を2相励磁、1組の相のコイルにのみ通電する状態を1相励磁と呼称する。
ステッピングモータの位置決め精度に関する指標のひとつに「スティッフネス特性」と称される特性がある。このスティッフネス特性に関する詳細な説明は後述する。ステッピングモータが無負荷状態の時に保持しようとする角度位置から外力により角度をずらしたとき、そのずれ角に応じて元の保持位置に戻そうとするトルクが発生する。このときのトルクとずれ角との関係を示すものが「スティッフネス特性」として定義される。以後、この元の保持位置に戻そうとするトルクを便宜上「発生トルク」と呼称する。通常、この発生トルクは、ずれ角がある角度までは、すれ角の増大と共に大きくなる。
スティッフネス特性に関しては、全く無負荷の場合には位置決め精度に影響しない。しかし実際には、何がしかの負荷の下で位置決め動作を行う場合がほとんどであり、このような場合には、スティッフネス特性が位置決め精度に大きな影響をおよぼす。
例えば、回転子が一定の摩擦トルクに打ち勝ちながら回転し、ある角度で回転子の位置決めを行う場合、無負荷状態の時に静止する角度位置と同じ角度位置に回転子を静止させることはできず、前記の発生トルクが摩擦トルクと釣り合う角度位置でずれて静止する。このため、小さなずれ角で大きな発生トルクが発生するモータであれば、小さなずれ角で十分大きな発生トルクが発生して摩擦トルクと釣り合い、ずれの小さい角度位置で静止する。したがって、このとき静止する角度位置は、無負荷の場合に静止する角度位置に近くなり、位置決め精度を高めることが可能となる。
なお、同じ摩擦トルクであっても、同じ位置に位置決めしようとしても、ずれ角と発生トルクとの関係、すなわちスティッフネス特性が異なると、実際に静止する位置が異なることになる。
1−2相駆動の駆動方法においては、1相励磁状態と2相励磁状態を有しており、これらの励磁状態を交互に繰り返している。この2つの励磁状態ではもともと通電する駆動コイルの数が異なるため、本質的にずれ角と発生トルクとの関係が異なっている。このため、摩擦トルクなどの負荷がある場合には、同じ1−2相駆動でも、1相励磁状態と2相励磁状態では位置決め誤差が異なることになる。
1−2相駆動の駆動方法においては、例えば、1−2相駆動で一定の角度ずつ駆動しようとしても一定の角度で駆動されず、大きな動きと小さな動きを繰り返す回転むらになる。
したがって、1−2相駆動の駆動方法を、例えばプリンタの紙送り機構に使用する場合には、印字むらなど、印刷品質を損ねる不良に直結する。このためには、位置決め誤差の絶対値が大きくても、回転むらがなく、均等に紙を移動させることができる紙送り機構である方がよい。
ステッピングモータをシーク動作の駆動源として使用する場合、高い位置決め精度は、光ピックアップを、記録再生しようとするトラックに対して、光ピックアップのレンズシフトの許容量の範囲内の位置に移動させるために必要である。この際、レンズシフト量は常に計測され、許容値を超えていれば、許容値に入るようにステッピングモータが駆動される。このため駆動した際の移動量が均一であることが重要であり、位置決め誤差の絶対値が大きいことはそれほど問題にはならない。
従来の技術においては、上記のような課題に対して、発生トルクが1相励磁状態と2相励磁状態で等しくなるように、1相励磁状態と2相励磁状態でその駆動電流を変える方法が提案されている。(例えば、特許文献1乃至4参照)
また、1相励磁状態の一部で、2相励磁状態を作り、誤差を補正する方法も提案されている。(例えば、特許文献5参照)
図7Aは特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置における駆動電圧波形を示す図である。特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置のステッピングモータはコイルAとコイルBの2相の駆動コイルを持つ。
特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置においては、電源電圧が12Vであるため、印加される最大電圧は12Vである。モータに発生する駆動トルクは電流に比例するが、電流制御は回路がやや煩雑になるのと、精度を要する場合には回転数が非常に低く、駆動電流が駆動電圧/コイルDC抵抗でほぼ決まるため、電圧制御としている。
図7Aの駆動波形には、「1a」から「8a」で示す8つの駆動状態がある。これらの8つの状態において、「1a」、「3a」、「5a」、「7a」で示す駆動状態は、コイルAまたはコイルBの駆動電圧がゼロ(0)Vとなっており、前述の1相駆動状態である。これらの1相駆動状態における駆動電圧が印加されている方のコイルには、最大電圧の±12Vが印加される。
一方、「2a」、「4a」、「6a」、「8a」で示す駆動状態は、コイルA及びコイルBの両方に駆動電圧が印加される2相駆動状態である。通常の1−2相駆動の場合、2相駆動状態では、両方のコイルに、1相励磁の場合と同じ、最大電圧の12Vが印加される。この通常の1−2相駆動における駆動状態は、図7Aにおいて破線「2a’」、「4a’」、「6a’」、「8a’」で示されている。特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置では、2相駆動状態の駆動電圧を、1相駆動状態の駆動電圧の70%の8.4Vとしている。
図7Bは特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置の駆動ベクトルを示す図である。
図7Bに示す駆動ベクトルは、駆動電流が流れた各コイルA,Bにより、回転子に発生する力の方向と大きさをベクトルで示したものである。各ベクトルの方向は回転子が無負荷状態で、最終的に安定して静止した状態にある際のものを示している。
一般にステッピングモータの場合、図7Bに示す状態では、各ベクトルは完全に半径方向を向き、外部に対してトルクを発生しない。また、図7Bにおいて、各ベクトルの向きは無負荷状態の時の位置決め角度である。1相励磁の際のベクトルは励磁されたコイルの方向を向いており、コイルAのみが(+12V)で励磁された状態(「1a」で示す駆動状態)における力の方向を、図7BにおけるA相の+方向の軸(+横軸)としている。同様にコイルBのみが(+12V)で励磁された状態(「3a」で示す駆動状態)における力の方向を、図7BにおけるB相の+方向の軸(+縦軸)としている。
特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置のステッピングモータにおいて、コイルAとコイルBの駆動コイルがそれぞれ励磁された際に回転子に発生する力の方向は、実際には互いに機械角18°の角度をなすが、これを90°として図7Bにおいては図示している。
図7Bに示すように、2相励磁の場合には、励磁された2相のコイルA及びコイルBのそれぞれが発生するベクトルの合成となる。
前述したように、図7Bに示す駆動状態の回転子に対して外力を加え、そのときの位置決め角度から回転子をずらそうとすると、この回転子を戻そうとする方向にトルクが発生する。この発生トルクは、前述したように、通常、ずれ角がある角度に達するまでは、すれ角の増大と共に大きくなる。また、ベクトルが大きいほど発生トルクは大きくなる。
また、図7Bにおいては、図7Aの駆動波形における「1a」から「8a」で示した駆動状態、また、通常の1−2相駆動における「2a’」、「4a’」、「6a’」、「8a’」で示した駆動状態の各ベクトルを同じ符号で図示している。
図7Bより明らかなように、通常の1−2相駆動において2相駆動となる「2a’」、「4a’」、「6a’」、「8a’」のベクトル長は1相駆動の「1a」、「3a」、「5a」、「7a」より長くなっている。このため、前述のように、通常の1−2相駆動の駆動方法においては回転角にむらが発生することが、図7Bの駆動ベクトル図から理解できる。
特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置においては、2相励磁状態の「2a」、「4a」、「6a」、「8a」で示す駆動状態の駆動電圧を、1相駆動状態の駆動電圧(12V)の70%程度の約8.4Vとしている。このため、特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置では、2相励磁状態の「2a」、「4a」、「6a」、「8a」のベクトル長が、1相励磁状態の「1a」、「3a」、「5a」、「7a」のベクトル長とほぼ等しくなる。このため、同じずれ角に対する発生トルクは略等しくなり、同じ負荷に対するずれ角が略等しくなる。したがって、特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置は、大きな回転むらの発生が抑制された構成である。
特開2000−125595号公報 特開平06−054589号公報 特開平09−098599号公報 特開2007−066451号公報 特開平11−275895号公報
しかしながら、前記のような従来のステッピングモータ駆動装置の構成では、以下のような課題があった。
第1の課題としては、実際に、1組の相のコイルにのみ通電する駆動状態(1相励磁)のベクトル長と、2組の相のコイルに通電する駆動状態(2相励磁)のベクトル長とを同一とすることはできない。また、ステッピングモータの場合、通常の励磁電流は、磁気回路のヨークが飽和する状態で使用されていることが多い。このためベクトル長は励磁電流には比例せず、単純に励磁電流を70%にしただけでは保持力を同じにすることはできない。
第2の課題としては、前述のスティッフネス特性は単純な比例関係を有するものではなく、1組の相のコイルにのみ通電する駆動状態と2組の相のコイルに通電する駆動状態の特性曲線は全く異なる曲線となる。励磁電流を調整することにより、両者の特性を同じ特性曲線とすることができるのであれば、あるずれ角に対する保持トルクが同じになるように、励磁電流を何らかの方法で調整すれば、負荷が変動したとしても両者のずれ角は同じになり、回転角のむらが発生することはない。
しかしながら、実際には、前述のように、両者は全く異なる特性曲線であるため、励磁電流を調整することにより、両者を同じ特性曲線とすることはできない。このため、あるずれ角に対する保持トルクが同じになるように、無負荷状態若しくは特定の負荷状態で励磁電流を何らかの方法で調整したとしても、特性が異なっているため、負荷が変動すれば両者のずれ角は異なる。この結果、変動した負荷の状況では回転むらが発生するという問題を生じる。
本発明の目的は、前記の2相駆動及び1−2相駆動における課題を解決することにあり、負荷の変動にかかわらず、1ステップあたりの回転角がいずれの角度位置でも一定となり、回転むらのないステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法を提供することである。
従来のステッピングモータ駆動装置における課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明に係る第1の観点のステッピングモータ駆動装置は、2相の駆動コイルを備えたステッピングモータを駆動制御する駆動制御部を備えたステッピングモータ駆動装置であって、
前記駆動制御部は、一方の相の前記駆動コイルに第1の絶対値を有する第1の駆動信号を印加し、他方の相の前記駆動コイルに第2の絶対値を有する第2の駆動信号を印加して、前記ステッピングモータを駆動制御するよう構成されており、
前記第1の絶対値と前記第2の絶対値が異なる値を持ち、かつ前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率が一定である。このように構成された本発明に係る第1の観点のステッピングモータ駆動装置は、無負荷状態若しくは特定の負荷状態において、各ステップ位置におけるずれ角に対する保持トルクが同じとなるように調整したとき、各ステップ位置における特性曲線が同じであるため、負荷が変動しても、各ステップ位置におけるずれ角が同じとなり、回転むらの発生が防止される。
本発明に係る第2の観点のステッピングモータ駆動装置は、前記の第1の観点の無負荷状態の場合において、前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率は、前記ステッピングモータにおける1ステップあたりの回転角がいずれの角度位置においても一定の値になるように設定されている。
本発明に係る第3の観点のステッピングモータ駆動装置は、前記の第1の観点の前記ステッピングモータにおけるステップ位置が、無負荷状態で一方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置と、無負荷状態で他方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置である。
本発明に係る第4の観点のステッピングモータ駆動装置は、前記の第1の観点における前記第1の絶対値および前記第2の絶対値が可変値であり、前記ステッピングモータの特性に応じて前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との前記比率を調整するよう構成されている。
本発明に係る第5の観点のステッピングモータ駆動装置は、前記の第1の観点における前記ステッピングモータの使用状況に応じて前記比率を調整する調整装置を更に備えている。
本発明に係る第6の観点のステッピングモータ駆動装置は、前記の第1の観点の前記駆動制御部が、前記ステッピングモータの回転数、回転角度位置の精度、駆動トルクに応じて、2相駆動またはマイクロステップ駆動に切り替えて当該ステッピングモータを駆動制御するよう構成されている。
本発明に係る第7の観点のステッピングモータ駆動方法は、2相の駆動コイルを備えたステッピングモータを駆動制御するステッピングモータ駆動方法であって、
一方の相の前記駆動コイルに第1の絶対値を有する第1の駆動信号を印加し、他方の相の前記駆動コイルに第2の絶対値を有する第2の駆動信号を印加して、前記ステッピングモータを駆動制御し、
前記第1の絶対値と前記第2の絶対値が異なる値を持ち、かつ前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率が一定である。このように駆動される本発明に係る第7の観点のステッピングモータ駆動方法は、無負荷状態若しくは特定の負荷状態において、各ステップ位置におけるずれ角に対する保持トルクが同じとなるように調整したとき、各ステップ位置における特性曲線が同じであるため、負荷が変動しても、各ステップ位置におけるずれ角が同じとなり、回転むらの発生が防止される。
本発明に係る第8の観点のステッピングモータ駆動方法は、前記の第7の観点の無負荷状態の場合において、前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率が、前記ステッピングモータにおける1ステップあたりの回転角がいずれの角度位置においても一定の値になるように設定されている。
本発明に係る第9の観点のステッピングモータ駆動方法は、前記の第7の観点の前記ステッピングモータにおけるステップ位置が、無負荷状態で一方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置と、無負荷状態で他方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置である。
本発明に係る第10の観点のステッピングモータ駆動方法は、前記の第7の観点における前記第1の絶対値及び前記第2の絶対値が可変値であり、前記ステッピングモータの特性に応じて前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との前記比率を調整する。
本発明に係る第11の観点のステッピングモータ駆動方法は、前記の第7の観点における前記ステッピングモータの回転数、回転角度位置の精度、及び駆動トルクに応じて、2相駆動またはマイクロステップ駆動に切り替えて当該ステッピングモータを駆動制御する。
以上のように、本発明によれば、負荷の変動にかかわらず、1ステップあたりの回転角がいずれの角度位置でも一定となり、回転むらのないステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法を得ることができる。
本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置の全体構成を示す概略図である。 本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置によりステッピングモータを回転駆動する際の駆動パタンの一例を示す図である。 本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置によりステッピングモータを回転駆動する際の駆動波形の一例を示す図である。 本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置の励磁ベクトルを示す図である。 本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置のステッピングモータのスティッフネス特性を示す特性グラフである。 従来のステッピングモータ駆動装置における1−2相励磁駆動における動作(励磁)状態を示す図である。 本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置において実行される同一比率励磁駆動方法おける動作(励磁)状態を示す図である。 従来のステッピングモータ駆動装置の駆動電圧波形を示す波形図である。 従来のステッピングモータ駆動装置の駆動ベクトルを示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図面において、実質的に同一の構成、動作、及び効果を表す要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されるものではない。さらに、オン(ON)状態/オフ(OFF)状態により表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。さらに、以下の実施形態は、ハードウェア及び/又はソフトウェアを用いて構成されるが、ハードウェアを用いる構成は、ソフトウェアを用いても構成可能であり、ソフトウェアを用いる構成は、ハードウェアを用いても構成可能である。
以下に、本発明に係る好適な実施例について添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置の全体構成を示す図である。ステッピングモータ駆動装置により駆動制御されるステッピングモータ11は、2相のPM形(永久磁石形)と呼ばれるものである。ステッピングモータ11は、永久磁石の回転子12の周囲に、電気角的に直交する2組の相の駆動コイル(コイルA13とコイルB14)が配置された構造を持ち、図示しない負荷を駆動する。図1のステッピングモータ11は模式的に示されたものであり、2相駆動での1ステップのステップ角は18度(機械角)である。ステッピングモータ11を駆動制御する駆動制御部15は、駆動部16とシーケンス発生部17とPWM信号発生部18を有して構成されている。
なお、本発明に係る実施例1においては、ステッピングモータ駆動装置にステッピングモータを含まない構成について説明するが、本発明にはこのような構成に限定されるものではなく、ステッピングモータを有する構成のステッピングモータ駆動装置を含むものである。なお、実施例1のステッピングモータ駆動装置においては、駆動制御部15についてのみ説明するが、これは本発明のステッピングモータ駆動装置が少なくとも駆動制御部を備えていることを示すものであり、ステッピングモータ駆動装置において一般的に用いられているその他の構成を除くものではない。
シーケンス発生部17は予め定められた順序に従い、「A+1」,「A+2」,「A−1」,「A−2」,「B+1」,「B+2」,「B−1」,「B−2」の8種類の信号を生成して、駆動部に出力する。駆動部16において、8個のトランジスタを備えるトランジスタアレイ19は、シーケンス発生部17からの8種類の信号によりON/OFF制御される。駆動部16におけるトランジスタアレイ19は、12Vの電源に接続されており、シーケンス発生部17からの出力信号に従い、ステッピングモータ11の2相の駆動コイル(コイルA13とコイルB14)に電流を流すことにより、ステッピングモータ11を回転駆動する。
PWM発生部18は、周波数約100kHzでデューティ比dのPWM信号を生成し、生成されたPWM信号をシーケンス発生部17に出力する。デューティ比dは必要に応じて調整できるように構成されている。実施例1のステッピングモータ駆動装置においては、デューティ比dが略0.41に設定されている。シーケンス発生部17は必要に応じてこのPWM信号を駆動部16に出力するよう構成されている。
図2Aは、本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置がステッピングモータ11を回転駆動する際の駆動パタンの一例である。図2Bは、実施例1のステッピングモータ駆動装置がステッピングモータ11を回転駆動する際の駆動波形の一例である。
図2Aの駆動パタンにおいて、「ON」と記載されているのは、駆動部16のトランジスタアレイ19における対応するトランジスタに、飽和するのに十分なベース電流を流し、対応する当該トランジスタをON状態にすることを表す。同様に「OFF」と記載されているのは、駆動部16のトランジスタアレイ19における対応するトランジスタのベース電流をゼロ(0)にし、対応する当該トランジスタをOFF状態にすることを表す。図2Aの駆動パタンにおいて、「PWM」と記載されているのは、PWM発生部18から出力されたPWM信号に従い、ON状態とOFF状態を約100kHzの周期のデューティ比dで繰り返すPWM状態を表す。シーケンス発生部17は、各出力(「A+1」,「A+2」,「A−1」,「A−2」,「B+1」,「B+2」,「B−1」,「B−2」)を図2Aに示すように、「状態1」から「状態8」を順次出力することにより、ステッピングモータ11を回転駆動する。
以下、上記のように構成された本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置の動作について説明する。
シーケンス発生部17は、図2Aに示した駆動パタンに従い、「A+1」から「B−2」までの8種類の信号を生成して、駆動部16のトランジスタアレイ19における8個のトランジスタをON/OFF制御する。
シーケンス発生部17は、例えば、最初に「状態1」の信号を出力する。この「状態1」の信号の場合、トランジスタアレイ19におけるトランジスタQA+1がON状態、QA+2がOFF状態、QA−1がOFF状態、QA−2がON状態である。このため電流は、電源(12V)→トランジスタQA+1→コイルA13のA+端子131→コイルA13のA−端子132→トランジスタQA−2→GNDの順に流れて、コイルA13を励磁する。このとき、ON状態の各トランジスタは十分飽和するベース電流が流れているので、そのON抵抗は無視できる値であり、コイルA13には12Vの電源電圧がそのまま印加され、最大限に励磁される。以後、コイルA13におけるA+端子131からA−端子132に流れる電流の方向を+方向の電流とし、逆向きを−方向の電流とする。
また、トランジスタアレイ19においては、トランジスタQB+1がPWM状態、トランジスタQB+2がOFF状態、トランジスタQB−1がOFF状態、トランジスタQB−2がON状態である。このため、トランジスタQB+1はPWM駆動により100kHzの周期のON/OFF状態を繰り返している。
トランジスタQB+1がON状態の期間は、電流が、電源(12)→トランジスタQB+1→コイルB14のB+端子141→コイルB14のB−端子142→トランジスタQB−2→GNDの順に流れ、コイルB14を励磁する。ON状態の期間ではトランジスタは十分飽和するベース電流が流れているので、そのON抵抗は無視できる値であり、コイルB14には12Vの電源電圧がそのまま印加され、最大限に励磁される。
一方、トランジスタQB+1がOFF状態の期間は、コイルB14には電流は流れない。PWM駆動の周期は100KHであり、十分に短いので、コイルB14には、(電源電圧12V)×(デューティ比d)の電圧を印加したのと同じ平均電流が流れて、コイルB14を励磁する。デューティ比dの値は、略0.41に設定されているため、コイルB14には、(12V)×(0.41)≒5V、の電圧が印加されたのと同等の状態となる。
ステッピングモータに発生する駆動トルクは電流に比例するが、電流制御は回路がやや煩雑になるのと、精度を要する場合には、回転数が非常に低く、電流が駆動電圧/コイルDC抵抗でほぼ決まるため、電圧制御として説明する。したがって、実際には、ステッピングモータに発生する駆動トルクは、ほぼ駆動電圧/コイルDC抵抗で算出される駆動電流により決定される。
上記の「状態1」をしばらく保持(保持時間)した後、次の「状態2」に移行する。この保持時間はステッピングモータ11の動作状態による。ステッピングモータ11を一定の角度位置に保持しようとする場合には、保持すべき時間の間、同じ状態を維持する。回転させる場合には回転数に応じた保持時間を保持した後、順次、次の状態に移行していく。
実施例1のステッピングモータの構成において、2相駆動の場合の1ステップ角は18度であるため、2相駆動の駆動方法では20ステップで1回転する。実施例1のステッピングモータにおける駆動方法(同一比率励磁駆動方法)では後述するように40ステップで1回転する。このため、例えば1000min−1で回転させようとする場合、この保持時間は60/1000/40=0.0015秒=1.5msとなる。
また、実施例1のステッピングモータを回転させる場合には、図2Aに示した順序は、状態1→状態2→状態3→状態4→状態5→状態6→状態7→状態8→状態1→状態2→・・・の順に繰り返えされる。単に回転させる場合は「状態1」から「状態8」のどこから開始してもよい。
なお、上記の順序による回転方向は反時計廻りである。時計廻りに回転させる場合には、逆の順序、即ち、状態8→状態7→状態6→状態5→状態4→状態3→状態2→状態1→状態8→状態7→・・・の順となる。
反時計方向に回転させようとする場合において、前述のように「状態1」を保持した後、「状態2」に移行する。
「状態2」では、トランジスタアレイ19におけるトランジスタQA+1が「PWM」状態、トランジスタQA+2がOFF状態、トランジスタQA−1がOFF状態、トランジスタQA−2がON状態である。このため、トランジスタQA+1はPWM駆動により100kHzの周期のON/OFF状態を繰り返している。
トランジスタQA+1がON状態の期間は、電流が、電源(12V)→トランジスタQA+1→コイルA13のA+端子131→コイルA13のA−端子132→トランジスタQA−2→GNDの順に流れ、コイルA13を励磁する。ON状態の期間ではトランジスタは十分飽和するベース電流が流れているので、そのON抵抗は無視できる値であり、コイルA13には12Vの電源電圧がそのまま印加され、最大限に励磁される。
一方、トランジスタQA+1がOFF状態の期間は、コイルA13には電流が流れない。PWM駆動の周期は100KHzと十分に短いので、コイルA13には、(電源電圧12V)×(デューティ比d)、の電圧を印加したのと同じ平均電流が流れ、コイルA13を励磁する。デューティ比dの値は、略0.41に設定されているので、コイルA13には、(12V)×(0.41)≒5V、の電圧が印加されたのと同等の状態となる。以下の説明において、(12V)×(0.41)≒5V、である約5Vの電圧は「5V」の電圧と記載する。
また、「状態2」において、トランジスタアレイ19においては、トランジスタQB+1がON状態、トランジスタQB+2がOFF状態、トランジスタQB−1がOFF状態、トランジスタQB−2がON状態である。このため、電流は、電源(12)→トランジスタQB+1→コイルB14のB+端子141→コイルB14のB−端子142→トランジスタQB−2→GNDの順に流れ、コイルB14を励磁する。ON状態の各トランジスタは十分飽和するベース電流が流れているので、そのON抵抗は無視できる値であり、コイルB14には12Vの電源電圧がそのまま印加され、最大限に励磁される。
「状態2」から更に反時計方向に回転させようとする場合、「状態3」以降の動作を同様に繰り返す。結果的に、図2Bに示すような波形で駆動される。図2Bは、本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置の駆動波形の一例であり、反時計方向に連続回転する時の駆動波形を示す。
図2Bに示す駆動波形より明らかなように、コイルA13及びコイルB14とも、駆動電圧の絶対値が常に「12V」あるいは「5V」であり、かつ、コイルA13の駆動電圧が「12V」の場合には、コイルB14の駆動電圧が「5V」であり、コイルA13の駆動電圧が「5V」の場合には、コイルB14の駆動電圧が「12V」である。このように、2組の駆動コイルには、駆動電圧の絶対値として、常に「12V」と「5V」の電圧が印加されて駆動される。実施例1においては、「12V」が第1の絶対値であり、「12V」の信号が第1の駆動信号DS1である。また、「5V」が第2の絶対値であり、「5V」の信号が第2の駆動信号DS2である。
前述のように、ステッピングモータ11に発生する駆動トルクは電流に比例するが、精度を要する場合、回転数は非常に低く、電流は駆動電圧/コイルDC抵抗でほぼ決まるので、駆動電圧とコイルDC抵抗との比率に比例した電流が各駆動コイルに流れる。実施例1においては駆動信号として電圧信号を用いた例で説明するが、駆動コイルに対する駆動信号としては、実質的には電流信号である。したがって、本発明において用いられる駆動信号としては、2相の駆動コイルの一方のコイル(例えば、コイルA)に流れる駆動電流が第1の絶対値(I1)を持つ第1の駆動信号(DS1)であり、他方のコイル(例えば、コイルB)に流れる駆動電流が第2の絶対値(I2)を持つ第2の駆動信号(DS1)である。
図3は本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置の駆動方法(同一比率励磁駆動方法)における駆動ベクトルを示す図である。
図3において、各ベクトルの向きは無負荷状態の時の位置決め角度である。無負荷状態でコイルA13のみが励磁された状態における力の方向をA相の+方向の軸(+横軸)としている。同様に、図3において、無負荷状態でコイルB14のみが励磁された状態における力の方向をB相の+方向の軸(+縦軸)としている。
実施例1のステッピングモータ駆動装置のステッピングモータ11において、コイルA13とコイルB14の駆動コイルがそれぞれ励磁された際に回転子に発生する力の方向は実際には互いに18°の角度(機械角)をなすが、これを90°として図3に示している。また、図2Aに示した「状態1」から「状態8」の各状態は、図3においては「1」から「8」の符号により示している。
前述のように、実施例1のステッピングモータ駆動装置の駆動方法においては、2組の駆動コイルに対して、常に「12V」又は「5V」のいずれかの電圧が印加されて駆動されているため、図3に示すように、「状態1」から「状態8」の各ベクトルは、全てA相又はB相の軸(横軸又は縦軸)となす角度θを持っている。この角度θは、理想的にはtan5/12≒22.5(度)となる。このため、図3より明らかなように、隣接する各ベクトル間のなす角は全て45度で一定となる。この45度の角度は、通常の1−2相駆動のステップ角と理論的には同じである。
しかし、1−2相駆動のステップ角に関しては、現実のモータではヨークの駆動電流が増加すると磁気的に飽和する傾向があり、また負荷によるずれ角の発生等の理由から、一般に、理論的な比率で1−2相駆動を行ってもステップ角が45度の等角度で駆動するとは限らない。
一般に、A相のコイルとヨーク、及びB相のコイルとヨークは同じ構成を有して製造されており、同じ部品を共用して使用している場合も多い。したがって、これらのコイルとヨークは、駆動電流の向きが逆になれば、発生する磁界の向きが逆になるだけであり、全く同じ特性を持つ。また、直交するA相とB相のなす角90°であるが、実施例1におけるステッピングモータ11の実際の機械角は18°である。この機械角の精度は主に機械的な組立精度に依存し、ステッピングモータ11の基本的なカタログデータのひとつである。このため、この機械角は、ある程度の精度が保証されている。
したがって、実施例1のステッピングモータ駆動装置の駆動方法(同一比率励磁駆動方法)においては、図3に示すようにA相のコイルの軸又はB相のコイルの軸となす角度θは全て同じ角度となる。また、A相のコイルの軸とB相のコイルの軸は直交するため、理論的に求められた比率(デューティ比d)の値によって、実際の角度θが22.5度にならなかったとしても、角度θが22.5になるようデューティ比での値を調整することにより、隣接する各ベクトル間のなす角度(ステップ角)は全て45度で一定とすることができる。
このように設定された各ベクトル間のなす角度の45度は、無負荷状態において設定された角度であるが、各ステップにおける特性が同じであるため、負荷が変動しても変わることがない。ステッピングモータ11個々の特性差は、駆動電流により変化するが、ステッピングモータ11自体の特性は、そのステッピングモータ11に合わせて一度設定すれば、変化することはない。実施例1のステッピングモータ駆動装置においては、理論値に基づいて設定した例で説明するが、実際にはステッピングモータ11自体のそれぞれの特性に合わせて調整している。また、駆動電流は予め知ることができるので、この駆動電流に合わせてデューティ比dを調整することも可能である。
また、実施例1のステッピングモータ駆動装置の駆動方法(同一比率励磁駆動方法)においては、2組の駆動コイルは常に「12V」と「5V」が印加されて駆動されており、A相のコイルとヨーク、及びB相のコイルとヨークは同じに製造されているため、これらのコイルとヨークは、駆動電流の向きが逆になれば、発生する磁界の向きが逆になるだけで全く同じ特性を持つ。したがって、図3に示すように、「状態1」から「状態8」におけるベクトルの大きさは同じである。ベクトルの大きさは保持トルクに関連しているため、「状態1」から「状態8」における各保持トルクが同じであることを示す。この保持トルクが同じであることについては後述する。このように各駆動状態において保持トルクが同じであるということは、実際に負荷を有する駆動状態における精度面において非常に有利な点である。
ステッピングモータ11は、駆動コイルに通電されると、無負荷状態では回転子が、ある角度位置に保持される。この保持状態ではトルクを発生しない。この保持状態で外部からトルクを与えて、この角度位置からずらすと、このずれを元に戻す方向に、その時のずれ角に応じたトルク(発生トルク)が生じる。このずれ角と発生トルクとの関係が前述のスティッフネス特性である。
ステッピングモータ11が無負荷で使用される場合、スティッフネス特性は精度には無関係である。しかし、何がしかの負荷が存在する場合には、このスティッフネス特性が位置決め精度に大きな影響を与える。負荷がある場合、無負荷状態の静止位置と同じ角度位置には静止せず、負荷とバランスするトルクを発生するずれ角だけずれた位置で静止する。このとき静止する角度位置は、負荷が同一でもスティッフネス特性により異なる。
[スティッフネス特性]
図4は本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置において駆動制御されるステッピングモータ11のスティッフネス特性を示すグラフである。図4において、横軸は前述のすれ角[度]を示しており、電気角が示されている。原点は無負荷での保持角度位置である。また、図4における縦軸は、前述の発生トルクである。
図4において、特性曲線S1はコイルA13とコイルB14を同時に12Vで励磁した状態である2相励磁状態でのスティッフネス特性である。また、特性曲線S3はコイルA13又はコイルB14のいずれか一方のみを12Vで励磁した状態である1相励磁状態でのスティッフネス特性である。
いずれの励磁状態のスティッフネス特性においても、ずれ角の増大に従い発生トルクも増大し、ずれ角90°付近で発生トルクが最大値となり、以後減少する。
図4より明らかなように、2相励磁状態の特性曲線S1と1相励磁状態の特性曲線S3では、発生トルクの最大値が異なるのみならず、特性曲線が異なる曲線であることがわかる。
したがって、従来のステッピングモータ駆動装置における1−2相励磁駆動では、2相励磁状態の特性曲線S1のような特性と、1相励磁状態の特性曲線S3のような特性が交互に使用されることになる。このように1−2相励磁駆動の場合において、例えば図4において負荷Lで示すトルクの負荷が存在する場合、2相励磁状態(特性曲線S1)ではずれ角がδ1となり、1相励磁状態(特性曲線S3)ではずれ角がδ3となる。図4に示すように、2相励磁状態のときのずれ角δ1と、1相励磁状態のときのずれ角δ3は大きく異なっている。無負荷状態では、2相励磁状態と1相励磁状態では保持角度位置は互いに常に45°のずれを持っているが、図4に示すように負荷Lがある場合には、負荷Lに応じて発生するずれ角が2相励磁状態と1相励磁状態で異なっている。このため、1相励磁状態と2相励磁状態が交互に生じる1−2相励磁駆動では、それぞれのステップ角が45°の角度にはならず、回転むらが発生する。
このような回転むらの防止対策として、前述の特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置では、2相励磁状態の駆動電圧を下げて対応している。
図4において、破線で示す特性曲線S2は、特許文献1に記載された従来のステッピングモータ駆動装置における励磁状態のように、2相励磁状態における発生トルクの最大値が1相励磁状態における発生トルクの最大値と同じとなるように、2相励磁状態の駆動電圧を下げた場合のスティッフネス特性の一例を示す。図4に示すように、特性曲線S2は2相励磁状態の特性曲線S1を縦方向に縮小した形になっている。これにより負荷Lでのずれ角はδ1からδ2となり、δ3に近づいている。しかし、もともとずれ角δ1となる特性曲線S1と、ずれ角δ3となる特性曲線S3は、異なる曲線であるため、すべての発生トルクにおいてすべてのずれ角が一致することはなく、回転むらが発生する。特定の発生トルクにおいて2相励磁状態でのずれ角δ2と、1相励磁状態でのずれ角δ3とが一致するように駆動電圧を調整することは可能であるが、その場合でも負荷が一定であれば問題ないが、負荷が変化すれば、ずれ角も異なる値に変化するため、最終的にはやはり回転むらが発生する。
以下、従来のステッピングモータ駆動装置における1−2相励磁駆動における動作(励磁)状態と、本願発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置(同一比率励磁駆動方法)における動作(励磁)状態とを、図5及び図6を用いて更に詳細に説明する。ここで説明する従来のステッピングモータ駆動装置においては、2相励磁状態における発生トルクの最大値が1相励磁状態における発生トルクの最大値と同じとなるように、2相励磁状態の駆動電圧を下げた場合のスティッフネス特性を有するよう構成されている。
図5は、従来のステッピングモータ駆動装置における1−2相励磁駆動における動作(励磁)状態を示す図である。図5における、上段がステッピングモータの2組の相の駆動コイル(コイルA(+,−)とコイルB(+,−))と回転子を模式的に示しており、下段が上段のステッピングモータに対応する1−2相励磁駆動時におけるスティッフネス特性の特性曲線を示している。
図5に示す1−2相励磁駆動において、(a)はコイルB+側がS極になり、コイルB−側がN極になるように電流を流して励磁(1相励磁)された状態を示している。図5の(b)はコイルB+側及びコイルA+側がS極になり、コイルB−側及びコイルA−側がN極になるように電流を流して励磁(2相励磁)された状態を示している。同様に、図5の(c)はコイルA+側がS極になり、コイルA−側がN極になるように電流を流して励磁(1相励磁)された状態を示している。また、図5の(d)はコイルA+側及びコイルB−側がS極になり、コイルA−側及びコイルB+側がN極になるように電流を流して励磁(2相励磁)された状態を示している。図5の上段に記載したステッピングモータにおいて、無負荷の場合における回転子の理想的な角度位置を「Qa」,「Qb」,「Qc」,「Qd」で示し、実際のずれ角を含む角度位置を「Pa」,「Pb」,「Pc」,「Pd」で示す。
図5の(a)に示すように、この1相励磁状態におけるスティッフネス特性曲線S3において、負荷Lのときはずれ角δ3となり、回転子は無負荷時の理想的な角度位置Qaから大きくずれた角度位置Paとなる。次に、図5の(b)に示す2相励磁状態となり、このときのスティッフネス特性曲線S2により負荷Lのときのずれ角がδ2となる。このため、回転子は理想的な角度位置Qbからのずれが小さい角度位置Pbとなる。次に、図5の(c)に示す1相励磁状態となり、このときのスティッフネス特性曲線S3により負荷Lのときずれ角δ3となる。このため、回転子は理想的な角度位置Qcから大きくずれた角度位置Pcとなる。このように、1−2相励磁駆動における動作状態では、1相励磁状態と2相励磁状態が交互に繰り返される。そして、ずれ角と発生トルクとの関係を示すスティッフネス特性が1相励磁状態と2相励磁状態では異なるため、同一負荷(L)であってもずれ角が異なるという現象が生じる。その結果、従来のステッピングモータ駆動装置における1−2相励磁駆動における動作状態においては、回転むらが発生するという問題があり、精度の高い回転位置制御が困難であった。
図6は、本願発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置において実行される同一比率励磁駆動方法おける動作(励磁)状態を示す図である。図6における、上段がステッピングモータの2組の相の駆動コイル(コイルA(+,−)とコイルB(+,−))と回転子を模式的に示しており、下段が上段の実施例1のステッピングモータに対応する同一比率励磁駆動時におけるスティッフネス特性の特性曲線を示している。
図6に示す同一比率励磁駆動方法の動作状態において、(a)に示す励磁状態では、コイルBに電源電圧の絶対値の100%の電圧(例えば、12V)を印加して、コイルB+側がS極になり、コイルB−側がN極になるように電流を流している。このとき同時に、コイルAに電源電圧の絶対値の41%の電圧(例えば、5V)を印加して、コイルA+側がS極になり、コイルA−側がN極になるように電流を流している。このときの無負荷の場合における回転子の理想的な角度位置Qaは、コイルB+の軸から時計方向に22.5度の位置である。ただし、実際の回転子は、このときのスティッフネス特性曲線S4により負荷Lのときのずれ角δ4だけ角度位置Qaから反時計方向にずれた角度位置Paとなる。
次に、図6の(b)に示す励磁状態となり、コイルBに電源電圧の絶対値の41%の電圧(例えば、5V)を印加して、コイルB+側がS極になり、コイルB−側がN極になるように電流を流している。このとき同時に、コイルAに電源電圧の絶対値の100%の電圧(例えば、12V)を印加して、コイルA+側がS極になり、コイルA−側がN極になるように電流を流している。このときの無負荷の場合における回転子の理想的な角度位置Qbは、コイルA+の軸から反時計方向に22.5度の位置である。ただし、実際の回転子は、このときのスティッフネス特性曲線S4により負荷Lのときのずれ角δ4だけ角度位置Qbから反時計方向にずれた角度位置Pbとなる。したがって、図6の(b)に示す励磁状態において、回転子は図6の(a)に示す励磁状態から45度の回転角度の位置に移動している。
同様に、次に、図6の(c)に示す励磁状態となり、コイルAに電源電圧の絶対値の100%の電圧(例えば、12V)を印加して、コイルA+側がS極になり、コイルA−側がN極になるように電流を流している。このとき同時に、コイルBに電源電圧の絶対値の41%の電圧(例えば、5V)を印加して、コイルB−側がS極になり、コイルB+側がN極になるように電流を流している。このときの無負荷の場合における回転子の理想的な角度位置Qcは、コイルA+の軸から時計方向に22.5度の位置である。ただし、実際の回転子は、このときのスティッフネス特性曲線S4により負荷Lのときのずれ角δ4だけ角度位置Qcから反時計方向にずれた角度位置Pcとなる。したがって、図6の(c)に示す励磁状態において、回転子は図6の(b)に示す励磁状態から45度の回転角度の位置に移動している。次に、図6の(d)に示す励磁状態となり、図6の(c)に示す励磁状態から45度の回転角度の位置に移動している。
上記のように、本願発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置における同一比率励磁駆動方法では、一方の相の駆動コイルには第1の絶対値を有する第1の駆動信号DS1(例えば、12Vの電圧信号、若しくは相当する電流信号(I1,I2))が印加され、他方の駆動コイルには第2の絶対値を有する第2の駆動信号DS2(例えば、5Vの電圧信号、若しくは相当する電流信号)が印加されるように構成されており、常に2組の相の駆動コイルが同じ励磁状態(第1の絶対値と第2の絶対値の比率(d)が同じ値である励磁状態)となるよう構成されている。したがって、ずれ角と発生トルクの関係を示すスティッフネス特性がいずれのステップ位置の励磁状態でも常に同じとなり、各ステップ角において同じずれ角となり精度の高い回転角度位置に保持できる構成となる。
本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置における駆動方法(同一比率励磁駆動方法)では、前述のように、2組の相の駆動コイルには常に、電源電圧(12V)の絶対値の100%である「12V」の第1の絶対値と、電源電圧の約41%(デューティ比dが0.41の場合)である「5V」の第2の絶対値の2種類の電圧(駆動信号DS1,DS2)が印加されて駆動されている。また、A相のコイルとヨーク、及びB相のコイルとヨークは同じ構成、構造で製造されており、これらのコイルとヨークは、駆動電流の向きが逆になれば、発生する磁界の向きが逆になるだけで全く同じ特性を持つ。このため、本発明に係る実施例1のステッピングモータ駆動装置により駆動制御されるステッピングモータにおける、「状態1」から「状態8」の各駆動状態におけるスティフネス特性は、本質的に同じ特性になる。このため、負荷に対するずれ角は、負荷が変動しても「状態1」から「状態8」のいずれの駆動状態でも同じ値となり、回転むらは発生しない。
一般的に、光ピックアップのシーク動作や、プリンタの紙送り、キャリッジ移動等では負荷の大半が摩擦負荷である。このような摩擦負荷はさまざまな条件で大きく変化する。このため、負荷が変動しても回転むらが発生しにくいという本発明のステッピングモータ駆動装置における特徴は精度面において非常に有利な点である。
なお、前述の実施例1のステッピングモータ駆動装置においては、第1の絶対値と第2の絶対値との比率(d)の値を一定として説明したが、ステッピングモータ個々の特性に応じて調整するように構成してもよい。また、その第1の絶対値と第2の絶対値との比率(d)は、A相またはB相のコイルに対する駆動電圧、又は駆動電流に応じて変化するように構成してもよい。さらに、第1の絶対値と第2の絶対値との比率(d)は、ステッピングモータの回転数によって変化するようにしても構成してもよい。この際、ステッピングモータの振動が最も小さくなるように変化させてもよい。
実施例1のステッピングモータ駆動装置においては、PWM発生部18においてデューティ比dを設定するよう構成し、その設定により第2の絶対値(例えば、5V)の駆動電圧を得る構成について説明したが、本発明においては、一般的なBTL駆動回路等により必要な駆動電圧、又はその他の電圧を得るよう構成してもよい。
本発明のステッピングモータ駆動装置においては、ステッピングモータの使用状況に応じて第1の駆動信号DS1における第1の絶対値と、第2の駆動信号DS2における第2の絶対値との比率(d)を調整する調整装置を更に備える構成としてもよい。
本発明のステッピングモータ駆動装置において、駆動制御部15は、ステッピングモータの回転数、回転角度位置の精度、駆動トルクに応じて、2相駆動またはマイクロステップ駆動に切り替えて当該ステッピングモータを駆動制御するよう構成してもよい。このように構成した場合には、本発明における同一比率励磁駆動方法により、精度の高い位置決めを行うとともに、更に大きな駆動トルクを必要とする場合、及び回転数を更に高くする場合には、精度を犠牲にして2相駆動を選択することができる。また、滑らかな回転で、高い分解能を必要とする場合には、マイクロステップ駆動を選択することができる。したがって、使用状況に応じてステッピングモータを適切に駆動制御することが可能となる。
また、実施例1のステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法においては、第1の絶対値を有する第1の駆動信号DS1及び第2の絶対値を有する第2の駆動信号DS2を2相のコイルAとコイルBに対して切替制御した電圧制御の構成について説明したが、本発明ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法は、第1の絶対値として駆動電流の絶対値「I1」を有する第1の駆動信号DS1及び第2の絶対値として駆動電流「I2」を有する第2の駆動信号DS2を2相のコイルAとコイルBに対して切替制御する電流制御の構成としてもよいことは言うまでもない。
上記のように、本願発明のステッピングモータ駆動装置における同一比率励磁駆動方法では、第1の絶対値(I1)の第1の駆動信号DS1でステッピングモータの一方の相の駆動コイルを駆動するとき、第2の絶対値(I2)の第2の駆動信号DS2でステッピングモータの他方の相の駆動コイルを駆動している。ステッピングモータが無負荷状態の場合において、1ステップあたりの回転角が角度位置にかかわらず一定の値になるように、第1の絶対値(I1)と第2の絶対値(I2)との比率(d)が設定されている。即ち、ステッピングモータの2相の駆動コイルは常に第1の絶対値(I1)を有する第1の駆動信号及び第2の絶対値(I2)を有する第2の駆動信号により駆動される。その結果、2相の駆動コイルは電流の向きが異なるのみで常に同じ励磁状態で駆動されており、常に同じスティッフネス特性の曲線を持っている。このため、負荷が変動しても、ずれ角は同じになり、回転角のむらの発生が防止されたステッピングモータ駆動装置を提供することができる。
本発明によれば、負荷の変動にかかわらず、1ステップあたりの回転角度のむらのないステッピングモータ駆動装置を得ることができるので、光ピックアップのシーク動作や、プリンタの紙送り、キャリッジ移動等の高精度な移動機構の用途に有用である。
11 ステッピングモータ
12 回転子
13 コイルA
14 コイルB
15 制御部
16 駆動部
17 シーケンス発生部
18 PWM発生部
19 トランジスタアレイ

Claims (11)

  1. 2相の駆動コイルを備えたステッピングモータを駆動制御する駆動制御部を備えたステッピングモータ駆動装置であって、
    前記駆動制御部は、一方の相の前記駆動コイルに第1の絶対値を有する第1の駆動信号を印加し、他方の相の前記駆動コイルに第2の絶対値を有する第2の駆動信号を印加して、前記ステッピングモータを駆動制御するよう構成されており、
    前記第1の絶対値と前記第2の絶対値が異なる値を持ち、かつ前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率が一定であるステッピングモータ駆動装置。
  2. 無負荷状態の場合において、前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率は、前記ステッピングモータにおける1ステップあたりの回転角がいずれの角度位置においても一定の値になるように設定されている請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  3. 前記ステッピングモータにおけるステップ位置は、無負荷状態で一方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置と、無負荷状態で他方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置である請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  4. 前記第1の絶対値および前記第2の絶対値が可変値であり、前記ステッピングモータの特性に応じて前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との前記比率を調整するよう構成された請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  5. 前記ステッピングモータの使用状況に応じて前記比率を調整する調整装置を更に備えた請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  6. 前記駆動制御部は、前記ステッピングモータの回転数、回転角度位置の精度、駆動トルクに応じて、2相駆動またはマイクロステップ駆動に切り替えて当該ステッピングモータを駆動制御するよう構成された請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  7. 2相の駆動コイルを備えたステッピングモータを駆動制御するステッピングモータ駆動方法であって、
    一方の相の前記駆動コイルに第1の絶対値を有する第1の駆動信号を印加し、他方の相の前記駆動コイルに第2の絶対値を有する第2の駆動信号を印加して、前記ステッピングモータを駆動制御し、
    前記第1の絶対値と前記第2の絶対値が異なる値を持ち、かつ前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率が一定であるステッピングモータ駆動方法。
  8. 無負荷状態の場合において、前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との比率は、前記ステッピングモータにおける1ステップあたりの回転角がいずれの角度位置においても一定の値になるように設定されている請求項7に記載のステッピングモータ駆動方法。
  9. 前記ステッピングモータにおけるステップ位置は、無負荷状態で一方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置と、無負荷状態で他方の駆動コイルのみが励磁された時の角度位置から電気角で−22.5度及び+22.5度の角度位置である請求項7に記載のステッピングモータ駆動方法。
  10. 前記第1の絶対値または前記第2の絶対値が可変値であり、前記ステッピングモータの特性に応じて前記第1の絶対値と前記第2の絶対値との前記比率を調整する請求項7に記載のステッピングモータ駆動方法。
  11. 前記ステッピングモータの回転数、回転角度位置の精度、及び駆動トルクに応じて、2相駆動またはマイクロステップ駆動に切り替えて当該ステッピングモータを駆動制御する請求項7に記載のステッピングモータ駆動方法。
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