JP2011041369A - ステッピングモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステッピングモータを含めた装置の高精度化及び低コスト化を図ることが可能
にする。
【解決手段】 駆動装置1は、スイッチング部10、メモリ部20、アドレス生成部30、PWM信号生成部と40、相分配回路部50、相励磁カウンタ部60及び分解能設定部70等を備えている。メモリ部20については、実際に使用されるステッピングモータmが均等分割角で回転可能するように電流データがマイクロステップ角毎に予め微調整されている。分解能設定部70については、2相ステッピングモータとの間で進み角が共通する5相ステッピングモータの分解能RMが設定入力可能になっている。即ち、ステッピングモータmとして2相ステッピングモータを使用しているが、5相ステッピングモータの進み角が実現可能になっている。
【選択図】図1

Description

本発明はステッピングモータをマイクロステップ駆動させるステッピングモータ駆動装
置に関する。
ステッピングモータは、位置センサを使用せずにオープンループで位置決め制御と確認が容易に行うことができる等の特性を生かして各種機器に広く利用されている。ステッピングモータを駆動する手法の一つとして、モータ巻線に供給する駆動電流を微細に増減させて、モータ固有の基本ステップ角に比べて微小な角度単位で駆動可能なマイクロステップ駆動方式がある。マイクロステップ駆動方式の駆動装置の従来例として、特許文献1等に開示されたものがある。
特開2001−197783号公報
しかしながら、上記従来例による場合、ステッピングモータを高分解能で駆動することが可能であるが、実際には角度分割の均等性が保たれておらず、高精度化を図ることが困難という問題が指摘されている。また、使用するステッピングモータの相数については、機構系の減速比や制御対象の座標系により決定されるのが一般的であり、これに関連して他のものに比べて相対的に安価な2相、3相のステッピングモータを使用することができことがあり、この点で低コスト化を図ることが困難という別の問題も指摘されている。
本発明は上記した背景の下で創作されたものであって、その目的とするところは、ステッピングモータを含めた装置の高精度化及び低コスト化を図ることが可能なステッピングモータ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のステッピングモータ駆動装置は、PWM電流制御方式のステッピングモータ駆動装置において、ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるのに必要な電流データがマイクロステップ角毎に順次的に予め記録されたメモリ部と、入力パルスの入力に従ってメモリ部上の電流データを順次読み出すアドレス生成部と、メモリ部から読み出された電流データに対応したデューティ比を有したPWM信号を生成するPWM信号生成部と、入力パルスの入力に従って励磁シーケンスのステップ数を計数する相励磁カウンタ部と、相励磁カウンタ部が示すステップ数に対応した相分配パターンで当該PWM信号を相分配して各相励磁信号を生成する相分配回路部と、複数のスイッチング素子を有し且つ各スイッチング素子を前記相励磁信号に応じてオンオフさせてステッピングモータの各相電流を生成するスイッチング部とを備え、前記メモリ部は、実際に使用されるステッピングモータが均等分割角で回転可能するように電流データがマイクロステップ角毎に予め微調整されている。
上記した本発明によると、メモリ部に記録された電流データがマイクロステップ角毎に微調整されていることから、その結果、ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるに当たり、角度分割の均等性が保たれ、これに伴って、同モータの駆動の高精度化を図ることが可能になる。
上記装置の相分配回路部については、相励磁カウンタ部が示すステップ数に対応した相分配パターンでもってPWM信号生成部にて生成されたPWM信号の他、Hレベルの信号、Lレベルの信号を相分配して各相励磁信号を生成する構成とするのが好ましい。
上記した下位概念の発明によると、マイクロステップ駆動に必要な微細電流制御に係るスイッチング素子が全相ではなく一部だけであるので、微細電流制御に関する構成が簡素化される。また、他のスイッチング素子については、Hレベル又はLレベルの信号が分配されているので、この点で高トルクが得られるという別の効果も奏する。
上記装置については、他のスイッチング素子がアクティブ状態、非アクティブ状態であるときのHレベル、Lレベルの各電流値を微調整可能にする電流パランス調整部を備えることが好ましい。
上記した下位概念の発明によると、他のスイッチング素子がアクティブ状態、非アクティブ状態であるときのHレベル、Lレベルの電流値が±方向に微調整されると、これに伴って微細電流制御に係るスイッチング素子の電流値も反対方向に微調整される。よって、2相ステッピングモータや駆動装置の出力段の特性等にバラツキがあっても、各スイッチング素子の間の電流のバランスを適切にすることが可能になる。よって、同モータの進み角を正確にすることかでき、その結果、マイクロステップ駆動の高精度化を図ることが可能になる。
上記装置において、ステッピングモータをマイクロステップ駆動するに当たっての分解能を設定入力するための分解能設定部を有した構成としても良い。この場合のアドレス生成部については、メモリ部から電流データを順次読み出すに当たり、読み出しアドレスを当該分解能に対応した飛び数Cだけ入力パルスの入力毎に変化させる構成とするものを使用すると良い。
上記した下位概念の発明によると、上記した角度分割の均等性を容易に実現することが可能となり、コスト面でメリットが得ちれる。
ステッピングモータ( フルステップ角:x)の相数がN(N≧2)相である場合、分解能設定部については、N相ステッピングモータ(フルステップ角:y)との間でステップ当たりの進み角が共通するM(M≠N)相ステッピングモータの当該進み角に対応する分解能RMが設定入力可能である構成とすると良い。アドレス生成部については、メモリ部から電流データを順次読み出すに当たり、読み出しアドレスを、分解能RMにx/yを乗じて得た分解能RNに対応した飛び数Cだけ入力パルスの入力毎に変化させる構成とする。
上記した下位概念の発明によると、N相ステッピングモータを実際に使用しながらM相ステッピングモータの進み角が実現される構成となっているので、従来とは異なり制御対象の座標系や機械系の減速比等に応じて同モータの相数を選定する必要がなくなる。しかもあらゆる制御対象等に他のものに比べて相対的に安価な2相、3相のステッピングモータを使用することが可能となり、コスト面で大きなメリットが得られる。
上記装置のメモリ部については、電流データの数WがMの倍数であり且つ分解能設定部の分解能に対応した飛び数Cで割り切ることが可能な値に設定されているものを用いると良い。好ましくは、電流データの数WがMとNとの公倍数であり且つWの整数倍が分解能設定部の分解能に対応した飛び数Cで割り切ることが可能な値に設定されているものを用いると良い。
上記した下位概念の発明によると、メモリ部の容量を大きくすることなく分解能の設定範囲を大きくすることが可能になり、コスト面で大きなメリットが得られる。
本発明の実施の形態に係るステッピングモータ駆動装置の構成図である。 同装置のメモリ部に記録されたデータ内容を説明するための図である。 同装置のアドレス設定部の動作を説明するためのステッピングモータの分解能と進み角等の関係を示す図である。 同装置に採用される励磁シーケンスを示す図である。 同装置の各スイッチング素子をオンオフする各種励磁信号の波形を示す図である。 スイッチングモータに流れる電流の方向等をステップ毎に示す説明図である。 同ステッピングモータの各相コイルに流れる電流の変化を模式的に示した図である。 同装置の変形例に係るステッピングモータ駆動装置を説明するための図であって図4に対応する図である。 同装置の図5に対応する図である。
以下、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ駆動装置( 以下、単に駆動装置と称する。)を図1乃至図7を参照して説明する。
ここに例として挙げる駆動装置1については、図1に示すようにステッピングモータmを入力パルスαに応じてPWM(パルス幅変調)電流方式によりマイクロステップ駆動する装置である。本実施形態においては、ステッピングモータmとして2相ステッピングモータ(相数N=2、フルステップ角x=1.8 °)を用いて5相ステッピングモータ(相数M=5,フルステップ角y=0.72°) の進み角が得られるようになっている。図中10はスイッチング部、20はメモリ部、30はアドレス生成部、40はPWN信号生成部、50は相分配回路部、60は相励磁カウンタ部、70は分解能設定部、91は電流電源回路部、92は定電流回路部である。これらの各部により駆動装置1が構成されている。
ステッピングモータmについては、ロータ磁極数が50、HBのモータ構造を有した2相ステッピングモータであって、コイル接続方式がA,B相独立型であり、駆動装置1に対し4 本のリード線を用いて外付けされている。
電源回路部91については、電源トランスや整流用ダイオードブリッジ等を組み合わせた回路であって、入力された商用交流を所定レベルの直流電圧に変換して各回路構成部に供給している。
定電流回路部92については、電源回路部91とスイッチング部10との間に接続された回路であって、電源回路部91からスイッチング部10に供給される電源電流をトランジスタ等を用いて負帰還制御して定電流化している。
スイッチング部10については、NPN型のトランジスタであるスイッチング素子Q1〜Q8を用いたバイポーラ型の駆動回路であって、スイッチング素子Q1〜Q4のフルブリッジ回路11とスイッチング素子Q1〜Q4のフルブリッジ回路12との2組を用いて、ステッピングモータMのA相、B相コイルに流れる各電流を生成している。
なお、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8の各ベース
に入力される各励磁信号を図中A+,A−,/A+,/A−,B+,B−,/B+,/B
−として表している。
スイッチング素子Q1〜Q8をオンオフさせる励磁シーケンスは図4に示す通りである。この励磁シーケンスによりステッピングモータmのA相コイル、B相コイルに実際に流れる電流は図6及び図7に示す通りとなる。
図4、図6及び図7中の上段に示された「0」〜「3」については、基本ステップのステップ数を示しており、その下段に示された「0−1」〜「3−2」については、ハーフステップのステップ数を示している。
図6中の「PWM A相→/A相」については、A相コイルのA端子から/A端子に流れる電流がPWM制御されて刻々と変化していることを示している。「PWM /A相→A相」、「PWM B相→/B相」及び「PWM /B相→B相」についても同様の表現法となっている。図6中の「A相→/A相」は、A相コイルのA端子から/A端子に流れる電流が一定に制御されることを意味している。「/A相→A相」、「B相→/B相」及び「/B相→B相」についても同様の表現法となっている。図6にはステッピングモータmの電気角が示されている。
即ち、図7に示すように基本ステップ0の期間にてA相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れる電流を正方向のHレベルに維持し、基本ステップ1にてA相コイルに流れる電流を負方向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、基本ステップ2の期間にてA相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れる電流を負方向のHレベルに維持し、基本ステップ3にてA相コイルに流れる電流を正方 向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて順次変化させるようになっている。
このように基本ステップ0、2においては、ステッピングモータmのA相コイルに流れる電流の大きさ及び方向が変化し、B相コイルに流れる電流の大きさがHレベル又はLレベルに維持される。一方、基本ステップ1、3においては、A相コイルに流れる電流の大きさがLレベル又はHレベルに維持され、B相コイルに流れる電流の大きさ及び方向が変化する。
なお、ステッピングモータmのA相、B相コイルのうち基本ステップ0〜3の各期間にてHレベル又はLレベルに電流を維持させる側のコイルを電流維持相コイルとし、基本ステップ0〜3の期間にて電流を変化させる側のコイルを電流変化相コイルとしている。
メモリ部20については、ステッピングモータmをマイクロステップ駆動させるのに必要な電流データがマイクロステップ角毎に順次的に予め記録されている。本実施形態においては、電流変化相に係るスイッチング素子Q1〜Q8の出力電流をPWM制御するのに必要なPWM波形のデューティ比のデータがマイクロステップ角毎に記録されている。
図2はステッピングモータmをフルステップ角(1.8 °)に対して1000で角度分割したマイクロステップ駆動を行う場合のメモリ20に記録されたデータの内容を示したものである。図2中のグラフの横軸はマイクロステップ角、縦軸はPWM波形のデューティ比を各々示している。
図2中「I」及び「II」で示した各データ群については、図4に示す「PWM(I)」及び「PWM(II)」に係るPWM信号を生成するのに必要なデータであり、読み出しアドレス0〜499に記録された電流データが「I」のデータ群(マイクロステップ角θN=0.000°〜0.900°の電流データ)に属する一方、読み出しアドレス500〜999に記録された電流データが「II」のデータ群(マイクロステップ角θN=0.918°〜1.800°の電流データ)に属している。図6中には「PWM(I)」及び「PWM(II)」に係るPWM信号を生成するのに必要なメモリ20上の電流データの読み出しアドレスが示されている。
メモリ部20に記録された電流データは従来のような直線式で表されるようなものではなく、図2中の部分拡大図に示されるようにバラツキが見られる。具体的には、メモリ部20上のPWM波形のデューティ比のデータについては、ステッピングモータmを実際にマイクロステップ駆動させてその進み角を測定して得た実験データであって、ステッピングモータmが実際上均等分割角で回転可能なようにマイクロステップ角(図示例では0.0018°)毎に微調整されたものである。
メモリ部20上の電流データの数Wについては、メモリ容量や分解能設定部70の分解能設定範囲の関係で決まり、本実施形態においては1000としている。
分解能設定部70については、ステッピングモータmをマイクロステップ駆動するに当たっての分解能を設定入力するためのスイッチ等である。本実施形態においては、2相ステッピングモータとの間でフルステップ当たりの進み角が共通する5相ステッピングモータの当該進み角に対応する分解能RMが設定入力可能であり、図3に示すように1 から400 まで多段階に設定入力可能になっている。図3中には5相ステッピングモータの分解能RMに対応する2相ステッピングモータの分解能RN及び進み角等が併せて示されている。
アドレス生成部30については、図1に示すように入力パルスαの入力に従ってメモリ部22上の電流データを順次読み出す回路部である。本実施形態においては、メモリ部20から電流データを順次読み出すに当たり、読み出しアドレスを、分解能設定部70により設定された分解能RMに2.5(x/y=5/2)を乗じて得た分解能RNに対応した飛び数C(=W/RN)だけ入力パルスの入力毎に変化させる構成となっている。読み出しアドレスについては、方向信号βが正転を示すときには入力パルスαの入力に従って増加させる一方、方向信号βが逆転を示すときには入力パルスαの入力に従って減少させる。また、メモリ部20の電流データの個数Wが1000であることから、読み出しアドレスのカウンタについても入力パルスαの1000個の入力によりオーバーフローするようになっている。
ところで、分解能設定部70の分解能設定範囲とメモリ部20の電流データの数Wとの間には密接な関係がある。メモリ部20の電流データの数Wについては、a)5(=M)の倍数であり且つ分解能設定部70の分解能RM(又は分解能RN)に対応した飛び数Cで割り切ることが可能な値に設定されている、又は、b)5(=M)と2(=N)との公倍数であり且つWの整数倍(その整数値をAとする)を分解能設定部70の分解能RM(又は分解能RN)に対応した飛び数Cで割り切ることが可能な値に設定されている、というルールに沿って決定されている。逆に、メモリ部20の電流データの数Wがメモリ容量等の関係で最初に決定された場合、分解設定部70の分解能RM(又は分解能RN)の範囲については、上記a)又はb)のルールに沿って決定されることになる。
本実施形態において、図3で示された分解能RM=2,4,8,10,16,20,40,50,80,100,200及び400については、上記a)のルールに沿って決定されたものであり、分解能RM=1,2.5,5及び25については、上記b)のルールに沿って決定されたものである。
図3で示す分解能RMについては一例であるが、上記a)のルールだけでなくb)のルールに従って決定することが可能であることから、この点で分解能設定部70の分解能設定範囲が格段に広くなった。
なお、電流データの数W=1000である場合、上記a)又はb)のルールの下では分解能RM=3を対象に含めることが不可能となる。実現すべきステップ角の関係上、分解能RM=3を対象に含めることが必要であるときには、メモリ部20上の電流データの数W=600又900 等に変更すると良い。
アドレス生成部30の動作については次の通りである。例えば、分解能設定部70を通じて分解能RM=10が設定されたとすると、図3に示すようにステッピングモータmの進み角が0.072°であり、読み出しアドレスの飛び数Cが40 となる。方向信号βが正転を示すときには、メモリ部20の読み出しアドレスが入力パルスαの入力毎に飛び数C=40だけ増加する。この過程でマイクロステップ角θNが0.072°,0.144°,0.216°,0.288°・・である電流データがメモリ部20から順次読み出される。その後、マイクロステップ角θNが1.8°、3.6°、5.4°及び7.2°を超えた時点で、読み出しアドレスがリセットされる。一方、方向信号βが逆転を示すときには、メモリ部20の読み出しアドレスが入力パルスαの入力毎に飛び数C=40だけ減少し、上記と全く同様の動作となる。
相励磁カウンタ部60は、入力パルスαの入力及び分解能設定値70を通じて設定された分解能RMに従って図4、図6及び図7に示すステッピングモータmの励磁シーケンスのハーフステップ数0−1〜3−2を計数するカウンタである。計数方向は方向信号βが示す方向であり、計数結果はPWM信号生成部40及び相分配回路部50に出力している。
PWM信号生成部40については、メモリ部20から読み出された電流データに対応したデューティ比を有したPWM信号を生成する回路部である。即ち、アドレス生成部30によりメモリ部20上の電流データが読み出されると、読み出されたデータに等しいデューティ比を有したPWM波形を有したPWM信号(「PWM(I)」又は「PWM(II)」に係るPWM信号)を生成して相分配回路部50に出力するようになっている。
相分配回路部50は、相励磁カウンタ部60が示す励磁シーケンスのハーフステップ数0−1〜3−2に対応した図4中に示す相分配パターンでPWM信号生成部23から出力されたPWM信号の他、Hレベルの信号、Lレベルの信号を相分配するとともに相分配された励磁信号A+,A−,/A+,/A−,B+,B−,/B+,/B−によりスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8をオンオフさせる構成となっている。Hレベルの信号、Lレベルの信号については相分配回路部50にて生成している。
ここでいうHレベルの信号とは、スイッチング素子Q1等を完全にアクティブ状態にするレベルの電圧を有した信号をいい、Lレベルの信号とは、スイッチング素子Q1等を完全に非アクティブ状態にするレベルの電圧を有した信号をいう。
図4中の「H」については、Hレベルの信号がハーフステップ毎に各励磁信号に分配されることを示し、図2中の「L」については、Lレベルの信号がハーフステップ毎に各励磁信号に分配されることを示している。図4中の「PWM(I)」及び「PWM(II)」については、PWM信号生成部40により生成された「PWM(I)」及び「PWM(II)」に係るPWM信号が各励磁信号に分配されることを示している。図5はハーフステップ0−1の期間中の所定タイミングの各励磁信号の波形を示したものである。図5中のTはPWM周期を示している。
上記のように構成された駆動装置1による場合、メモリ部20に記録された電流データがマイクロステップ角毎に微調整されていることから、その結果、ステッピングモータmをマイクロステップ駆動させるに当たり、角度分割の均等性が保たれ、これに伴って、同モータの駆動の高精度化を図ることが可能になる。また、マイクロステップ駆動に必要な微細電流制御に係るスイッチング素子Q1〜Q8のうちPWM信号が分配されているのが一部だけであり、その他についてはHレベル又はLレベルの信号が分配されているので、微細電流制御に関する構成が簡素化されるとともに高トルクが得られる。さらに、2相ステッピングモータを実際に使用しながら5相ステッピングモータの進み角が実現されることから、ステッピングモータを含めた装置全体の大幅な低コスト化を図ることが可能になる。
次に、駆動装置1の励磁シーケンスの変形例を図8及び図9 を参照して説明する。図1等で示す例と異なる点を中心として説明するものとし、共通する部分についてはその説明を省略する。なお、図8、図9 は上記例の図4、図5に各々対応した図である。
相分配回路部50 において採用されている励磁シーケンスは図8に示す通りであり、ハーフステップ0−0の期間中の所定タイミングでの各励磁信号の波形は図9に示す通りで ある。図9中TはPWM周期を示している。図8中の「Had 」,「Lad 」については、Hレベルの信号、Lレベルの信号に近い信号であって、電圧のレベルが微調整された信号が割り当てられることを示している。
相励磁カウンタ部60 が示す励磁シーケンスのハーフステップ数が0−0である場合、その期間では、「PWM(I)」に係るPWM信号が励磁信号A+に分配され、Lレベルの信号が励磁信号A−,/A+及び/A−に各々分配され、「Had」の信号が励磁信号B−,/B+に各々分配され、「Lad 」の信号が励磁信号B+,/B−に各々分配される。この場合、スイッチング素子Q1がマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q2〜Q4はアクティブ状態又は非アクティブ状態であり、スイッチング素子Q5〜Q8はアクティブ又は非アクティブに近い状態である。
相励磁カウンタ部60 が示す励磁シーケンスのハーフステップ数が0−1である場合、その期間では、「PWM(II)」に係るPWM信号が励磁信号/A+に分配され、Lレベルの信号が励磁信号A+,A−及び/A−に各々分配され、「Had」の信号が励磁信号B−,/B+に各々分配され、「Lad 」の信号が励磁信号B+,/B−に各々分配される。この場合、スイッチング素子Q3がマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q1、Q2及びQ4はアクティブ状態又は非アクティブ状態であり、スイッチング素子Q5〜Q8はアクティブ又は非アクティブに近い状態である。相励磁カウンタ部60が示す励磁シーケンスのハーフスステップ数が1−1〜3−2である場合も上記と全く同様である。
励磁シーケンスがハーフステップ0−1 、0−2 ・・・と順次的に変化して、スイッチング素子Q1〜Q8が励磁信号A+等によりスイッチングされる結果、ステッピングモータMのA相、B相コイルに各々流れる電流の大きさとその変化については図6及び図7に示すものと全く同様になる。
このように相分配回路部50については、図8に示すようにHレベル、Lレベルの信号だけでなく、「Had 」,「Lad 」の各信号も出力している。本実施形態においては、「Had 」,「Lad 」の信号は「PWM」と同じくPWM信号であるが、そのデューティ比がマイクロステップ角毎に調整されない点で「PWM」の信号とは異なっている。「Had 」,「Lad 」の各信号のデューティ比を図1中に示す電流バランス調整部80により調整可能にしている。
電流バランス調整部80については、「Had」,「Lad 」の各信号のデューティ比を各々微調整するためのスイッチ等である。即ち、電流バランス調整部80を通じて相分配回路部50にて生成される「Had 」,「Lad 」の各信号のデューティ比が微調整され、その結果、ステッピングモータmのA相コイル又はB相コイルの電流維持相に係る電流の大きさが微調整可能になっている。
上記のように構成された変形例による場合、次のような効果が得られる。図1等に示す駆動装置1については、ステッピングモータmの各相コイルの残留磁気特性、巻線抵抗及びインダクタンス等の特性のバラツキや駆動装置1の出力段の特性のバラツキにより、ステッピングモータmの電流変化相に係る電流と電流維持相に係る電流との間のバランスが適切にすることができず、その結果、電流変化相に係る電流を制御するだけでは所望のステップ角が得られない場合がある。この点、変形例に係る駆動装置1による場合、定電流制御であり且つ電流維持相に係る電流が微調整可能であることから、電流維持相に係る電流を±方向に微調整すると、これに応じて電流変化相に係る電流が反対方向に変化する。これはステッピングモータmの中点の接続の有無に無関係である。その結果、電流変化相に係る電流と電流維持相に係る電流との間のバランスを適切にすることができ、その結果、マイクロステップ駆動時の進み角が正確になる。よって、ステッピングモータmの特性や駆動装置1の出力段のバラツキに大きく左右されず、マイクロステップ駆動の高精度化を図ることが可能になる。
なお、本発明に係るステッピングモータ駆動装置は、ステッピングモータの相数や相コイルの結線方法、励磁シーケンス等が問われず、駆動対象等に応じて適宜変更すれば良い。特に2相ステッピングモータを用いて3相ステッピングモータの進み角を上記と同様の方法で実現することが可能である。即ち、使用するステッピングモータとは異なる相数を有したステッピングモータの進み角も同様に実現することが可能である。メモリ部については、ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるのに必要な電流データがマイクロステップ角毎に順次的に予め記録されている限り、電流データの数及び電流値等を適宜設計変更すれば良い。分解能設定部については、ステッピングモータをマイクロステップ駆動するに当たっての分解能を設定入力することが可能である構成である限り、設定入力法が問われず、相数が異なる2種類以上のステッピングモータの分解能が設定入力可能なようにしても良い。アドレス生成部については、入力パルスの入力に従ってメモリ部上の電流データを順次読み出す構成である限り、回路構成が問われずソフトウエアを用いて同様の機能を実現しても良い。また、実際に使用するステッピングモータの進み角を実現するときは、読み出しアドレスを、分解能設定部を通じて設定された分解能に対応した飛び数だけ入力パルスの入力毎に変化させる構成であっても良い。PWM信号生成部については、メモリ部から読み出された電流データに対応したデューティ比を有したPWM信号を生成する限り、信号波形や回路構成が問われずソフトウエアを用いて同様の機能を実現しても良い。相励磁カウンタ部については、入力パルスの入力に従って励磁シーケンスのフルステップ、ハーフステップ又は分割ステップ等のステップ数を計数する限り、回路構成が問われずソフトウエアを用いて同様の機能を実現しても良い。相分配回路部については、相励磁カウンタ部が示すステップ数に対応した相分配パターンで当該PWM信号を相分配して各相励磁信号を生成する限り、相分配する信号の種類、相分配パターン、回路構成が問われずソフトウエアを用いて同様の機能を実現しても良い。スイッチング部については、スイッチング素子を有し且つ各スイッチング素子を相励磁信号に応じてオンオフさせてステッピングモータの各相電流を生成することが可能である限り、スイッチング素子の種類や回路構成が問われない。
1 駆動装置(ステッピングモータ駆動装置)
10 スイッチング部
Q1〜Q8 スイッチング素子
20 メモリ部
30 アドレス生成部
40 PWM信号生成部
50 相分配回路部
60 相励磁カウンタ部
70 分解能設定部
80 電流バランス調整部
m ステッピングモータ

Claims (7)

  1. PWM電流制御方式のステッピングモータ駆動装置において、ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるのに必要な電流データがマイクロステップ角毎に順次的に予め記録されたメモリ部と、入力パルスの入力に従ってメモリ部上の電流データを順次読み出すアドレス生成部と、メモリ部から読み出された電流データに対応したデューティ比を有したPWM信号を生成するPWM信号生成部と、入力パルスの入力に従って励磁シーケンスのステップ数を計数する相励磁カウンタ部と、相励磁カウンタ部が示すステップ数に対応した相分配パターンで当該PWM信号を相分配して各相励磁信号を生成する相分配回路部と、複数のスイッチング素子を有し且つ各スイッチング素子を前記該相励磁信号に応じてオンオフさせてステッピングモータの各相電流を生成するスイッチング部とを備え、前記メモリ部は、実際に使用されるステッピングモータが均等分割角で回転可能するように電流データがマイクロステップ角毎に予め微調整されていることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  2. 請求項1記載のステッピングモータ駆動装置において、前記相分配回路部は、前記相励磁カウンタ部が示すステップ数に対応した相分配パターンでもってPWM信号生成部にて生成されたPWM信号の他、Hレベルの信号、Lレベルの信号を相分配して各相励磁信号を生成する構成となっていることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  3. 請求項2記載の2相ステッピングモータ駆動装置において、前記スイッチング素子がアクティブ状態、非アクティブ状態であるときのHレベル、Lレベルの各電流値を微調整可能にする電流パランス調整部を備えていることを特徴とする2相ステッピングモータ駆動装置。
  4. 請求項1記載のステッピングモータ駆動装置において、前記ステッピングモータをマイクロステップ駆動するに当たっての分解能を設定入力するための分解能設定部を有し、前記アドレス生成部は、前記メモリ部から電流データを順次読み出すに当たり、読み出しアドレスを当該分解能に対応した飛び数Cだけ入力パルスの入力毎に変化させる構成となっていることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  5. 前記ステッピングモータの相数がN(N≧2)相である場合の請求項4記載のステッピングモータ駆動装置において、前記分解能設定部は、N相ステッピングモータとの間でステップ当たりの進み角が共通するM(M≠N)相ステッピングモータの当該進み角に対応する分解能RMが設定入力可能である構成となっており、N相ステッピングモータのフルステップ角をxとし、M相ステッピングモータのフルステップ角をyとするとき、前記アドレス生成部は、メモリ部から電流データを順次読み出すに当たり、読み出しアドレスを、分解能RMにx/yを乗じて得た分解能RNに対応した飛び数Cだけ入力パルスの入力毎に変化させる構成としたことを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  6. 請求項5記載のステッピングモータ駆動装置において、前記メモリ部は、電流データの数WがMの倍数であり且つ分解能設定部の分解能に対応した飛び数Cで割り切ることが可能な値に設定されていることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  7. 請求項5記載のステッピングモータ駆動装置において、前記メモリ部は、電流データの数WがMとNとの公倍数であり且つWの整数倍が分解能設定部の分解能に対応した飛び数Cで割り切ることが可能な値に設定されていることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
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