JP2001333598A - ステッピングモータの駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータの駆動装置

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JP2001333598A
JP2001333598A JP2000150833A JP2000150833A JP2001333598A JP 2001333598 A JP2001333598 A JP 2001333598A JP 2000150833 A JP2000150833 A JP 2000150833A JP 2000150833 A JP2000150833 A JP 2000150833A JP 2001333598 A JP2001333598 A JP 2001333598A
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phase
voltage
stepping motor
inverter
motor
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JP2000150833A
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Inventor
Yoshifumi Kuwano
好文 桑野
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Nidec Advanced Motor Corp
Original Assignee
Nidec Servo Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ステッピングモータの駆動装置において、マイ
クロステップ駆動の分解能を維持しつつ制御装置の効率
を向上すること。 【解決手段】電圧制御用インバータの上下アームをPW
M方式により正弦波若しくは正弦波状の階段波形とする
ことでトルクリップルを低減し円滑な回転を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,位置及び速度を制御す
るための三相ステッピングモータのマイクロステップ駆
動回路に関する。
【0002】
【従来技術】ステッピングモータは各巻線の電流通電状
態を外部より加える指令パルスの印加毎に切り替えるこ
とで回転するが,切り替え直後に機械的振動が発生し問
題となることが多い。この対策としてマイクロステップ
駆動方式と呼ばれる技術がある。 これは各通電相の電
流配分を徐々に変化させて回転を滑らかにしようとする
方式で,例えば相電流の変化を数段階から十数段階に取
りフルステップ駆動角度を細分化する場合が一般的であ
る。この場合,ステッピングモータ各巻線に対する印加
電圧は,例えば特許第2851557号に記載の如く図
7に示すように電圧制御用インバータの上下アームをP
WM方式により正弦波若しくは正弦波状の階段波形とす
ることでトルクリップルを低減し円滑な回転を得るよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの際,各相イ
ンバータは所定の電圧変化を実現するために常に2相乃
至3相の上下アームそれぞれがオン,オフ動作を行う必
要があり,スイッチング動作を行うアーム個数分だけス
イッチング損失が発生しており,装置効率向上の妨げと
なっている。以上のように,従来の三相ステッピングモ
ータのマイクロステップ駆動装置では制御回路の損失が
大きいという問題があり,本発明は,マイクロステップ
駆動の分解能を維持しつつ制御装置の効率を向上するこ
とを目的としている。
【0004】
【問題を解決するための手段】上記目的のため本発明で
は,インバータの各相出力電圧は常に1相分のみが変化
するようにモータ印加電圧の制御を行う。また,外部指
令パルスの印加毎に電圧ベクトルの回転角度が常に一定
になるよう1相のインバータ出力を制御する。特に制御
手段としてPWM方式を採用し,マイクロステップ分割
数をn,分割数n段のうちk番目の回転角度をθk,電
圧を制御するためにインバータ対象相上アームのk番目
のPWM周期に対するオン時間の比即ちPWMのデュー
ティー比をdkとした時, θk=(π/3)・k/n dk=sinθk/sin(θk+π/3) 但し、kは,0≦k≦(n−1)の整数 となるようにPWMデューティー比を選択するように構
成する。尚,必然的に下アームのオン時間比率は1−d
kとなる。但し,角度単位は弧度法によるものとする。
【0005】
【作用】本発明によれば,スイッチングによる損失は常
に1相分アームで発生することから,3相アームが同時
動作する正弦波駆動方式の約1/3に軽減できる。更
に,歩進動作を常に一定角度にすべくインバータのデュ
ーティー比を決定しているため回転精度を損ねることは
無い。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。10は駆動用
電源,20は平滑用コンデンサである。30はインバー
タ部で,U相上下アーム31及び34,V相上下アーム
32及び35,W相上下ア−ム33及び36の6個のス
イッチング素子で構成されている。40は駆動対象のス
テッピングモータで,インバータ30により印加電圧を
変化させている。50はベース駆動回路を含むインバー
タ制御部で,図には示していない上位コントローラから
端子60に加えられる外部パルス列指令の入力毎に励磁
パターンを更新するとともにモータ印加電圧に比例する
PWMデューティー比を決定しインバータ50を駆動す
る。
【0007】図2は本発明による制御装置の動作を分か
り易くするための例としてマイクロステップの分割数を
4分割としたマイクロステップ動作時の説明図で,各ス
テップ毎のインバータ出力電圧を示している。図2に於
いて,Pcは端子60に印加されるパルス列指令,Eu
はU相端子電圧の平均値,EvはV相端子電圧の平均
値,EwはW相端子電圧の平均値である。外部パルス列
指令Pcが入力される毎に各相印加電圧が変化すること
でモータが回転するが,本発明では,例えば図2にある
aからdの状態ではではU相上アームがオン,V相下ア
ームがオンの状態でW相のみを上下アームのオン時間比
率を変えてbcdと端子電圧を階段状に変化させる。つ
まり常に1組のアームでのみ電圧が変化するようにして
いる。
【0008】ここで,インバータの動作をスイッチング
条件と出力電圧の関係で詳述する。表1は,インバータ
の上アームがオンの場合を1,下アームがオンの場合を
0として三相インバータスイッチング条件を示したもの
で,各スイッチング条件を表1上段の名称(番号)で電
圧ベクトルとして定義する。上下アームが同時オンの状
態はアーム短絡状態を意味することから無いものとす
る。また,上下アーム同時オフの条件は表1には示して
いない。
【表1】 周知の通り,表1に示す8種類のスイッチング条件の中
から表1下段に示す順序で電圧ベクトルを選択すること
によりモータは電気角2πの区間を回転する。回転方向
と電圧ベクトルの関係を図3に示す。尚,電圧ベクトル
V0,V7はモータ回転には直接寄与しないゼロ電圧を
発生する条件である。
【0009】例えば,素子の電圧損失を無視して図3に
おける電圧ベクトルV4を発生する条件を考えると,モ
ータ端子電圧はU相がVp,V相及びW相が0に設定さ
れ図5に示すように電流が流れ,図2ではaの状態にあ
たる。また,電圧ベクトルV5を発生する条件を考える
と,モータ端子電圧はU相及びW相がVp,V相が0に
設定され図6に示すように電流が流れ,図2ではeの状
態にあたる。ここでモータ相数をPとすると,電圧ベク
トルをV4からV5に切り替えることでモータは電気角
で(π/P)だけ回転する。図5に於いて,電源電圧を
Vpとした時U相端子電圧はVpでありV相及びW相端
子電圧は0であるから,合成電圧は大きさがU相印加電
圧Vuの1.5倍で角度はU相電圧ベクトルの方向と一
致する。V相電圧を図5の状態から図6の状態に段階状
に変化させた場合,モータの中性点電圧Vcは Vc=Vp(1+dk)/3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) となる。Vpは前述の電源電圧,dkは電圧ベクトルV
4からV5へn段階に変化する際のV相アームの取る第
k番目のPWMデューティー比である。また,各相の印
加電圧は Vu=Vp−Vc=Vp(2−dk)/3 ・・・・・・・・・(2) Vv=dk・Vp−Vc=Vp(2dk−1)/3 ・・・・(3) Vw=0−Vc=−Vp(1+dk)/3 ・・・・・・・(4) 合成ベクトルの大きさは数1となり、
【数1】 U相電圧ベクトルに対する合成ベクトルの角度をθkと
すると,
【数2】
【0010】よって,マイクロステップ動作のステップ
角度を均等にすべく, θk=(π/3)・k/n ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8) として決定し,この時のPWMデューティー比を(7)
式で決定することで角度精度は維持できる。
【0011】図4はマイクロステップ動作を説明するた
めに分割数nを4として電圧ベクトルV4からV5に切
り替える操作を示したベクトル図である。図4に於い
て,電圧ベクトルV4及びV5の大きさはVpであり,
dk=0の時電圧ベクトルはVwが同図の状態で電圧
ベクトルの合成値は’即ちV4となる。dk=0.5
に於いてW相端子電圧が中性点電圧Vcと一致し実質的
にはW相ア−ムはオフと等価な状態となって,電圧ベク
トルの大きさはVpの√(3)/2倍で位相角はV4に
対してπ/6だけV5方向に回転する。この時のVwは
,電圧ベクトルの合成値は’となる。また,dk=
1ではVwが同図の状態で電圧ベクトルの合成値は
’即ち電圧ベクトルがV5となるが,この場合,V5
を初期値として新たにV5からV1への電圧ベクトルの
変化をV4からV5までの変化と同様に取り扱いkの範
囲はを最大n−1とする。
【0012】図4ではW相端子電圧が増加する方向の場
合を例に取ったが,例えば図2のfからjのように電圧
が減少する方向の場合ではPWMデューティー比の変化
をdk’=(1−dk)として取り扱えばよい。
【0013】今までの説明は図示を容易とするためにマ
イクロステップの分割数をn=4として説明したが、実
際の制御装置においてはこの分割数をはるかに多くして
トルクリップルを減少させるようになっている。尚,こ
れまでの説明ではモータ電流の制御について特に規定し
ていないが,例えば,電源電流を検出し電源電圧を制御
する方式を併用することで本発明の特徴を維持しつつ電
流制御の目的は達成できる。
【0014】
【発明の効果】本発明に成るステッピングモータの制御
装置は上記のような構成であるから、スイッチングによ
る損失は常に1相分アームで発生するのみであるから,
3相アームが同時動作する正弦波駆動方式の約1/3に
軽減できる。更に,歩進動作を常に一定角度にすべくイ
ンバータのデューティー比を決定しているため回転精度
を損ねることは無く効率の高い制御装置を提供できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である。
【図2】本発明のインバータ発生電圧の実施例である。
【図3】インバータ動作説明用の電圧ベクトル図であ
る。
【図4】実施例のインバータ動作説明用の電圧ベクトル
図である。
【図5】電圧ベクトルV4の条件におけるモータ励磁条
件例説明図である。
【図6】電圧ベクトルV5の条件におけるモータ励磁条
件例説明図である。
【図7】従来技術によるインバータ電圧発生例を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 駆動用電源 20 平滑コンデンサ 30 インバータ部 31 U相上ア−ム 32 V相上ア−ム 33 W相上ア−ム 34 U相下ア−ム 35 V相下ア−ム 36 W相下ア−ム 40 ステッピングモータ 50 インバータ制御回路 60 パルス列指令入力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部指令パルスの印加毎にモータが歩進回
    転する三相ステッピングモータ駆動装置に於いて,モー
    タの各相に階段状電圧を印加する為の電圧制御部を備え
    た多相インバータによりステッピングモータを駆動し,
    且つ,該インバータの各相出力電圧は常に1相分のみが
    変化するようにモータ印加電圧を制御することを特徴と
    するステッピングモータのマイクロステップ駆動用制御
    装置。
  2. 【請求項2】外部指令パルスの印加毎に電圧ベクトルの
    回転角度が常に一定になるよう1相のインバータ出力を
    制御することを特徴とする1項記載のステッピングモー
    タのマイクロステップ駆動用制御装置。
  3. 【請求項3】インバータ出力電圧をパルス幅変調(以下
    PWMと記す)で階段状に変化させるステッピングモー
    タ制御装置に於いて,マイクロステップ分割数をn,P
    WMのデューティー比をdkとした時, θk=(π/3)・k/n dk=sinθk/sin(θk+π/3) 但し、kは,0≦k≦(n−1)の整数 となるようにPWMデューティー比を決定することを特
    徴とする1項及び2項記載のステッピングモータのマイ
    クロステップ駆動用制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041369A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Mycom Inc ステッピングモータ駆動装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61147798A (ja) * 1984-12-17 1986-07-05 Sony Corp ステツピングモ−タの駆動回路
JPH04308499A (ja) * 1991-04-05 1992-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 3相ステッピングモータの駆動方法

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