JP5016636B2 - 2相ステッピングモータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は2相ステッピングモータを低コストで高分解及び高精度で駆動させることが可能な2相ステッピングモータ駆動装置に関する。
ステッピングモータは、位置センサを使用せずにオープンループで位置決め制御と確認 が容易に行うことができる等の特性を生かして各種機器に広く利用されている。ステッピ ングモータを相数で分類した場合、現在、最も多く利用されているのは2相ステッピングモータである。その主たる理由は駆動装置(ドライバ)を含めたモータ装置全体のコストを低く抑えることが可能だからである。
2相ステッピングモータの場合、その励磁方式の代表例として1相励磁方式、2相励磁方式及び1−2 相励磁方式がある。1相励磁方式又は2相励磁方式によりフルステップ駆動(基本ステップ角:1.8°)が実現され、1−2相励磁方式によりハーフステップ駆動(ハーフステップ角:0.9°)が実現される。また、ステップ角を微細化することが可能なマイクロステップ駆動方式については、常時2相のコイルに電流を流し、その電流レベルを微細に変化させることから、原理的に2相励磁方式を発展させたものである。
2相ステッピングモータ駆動装置については、励磁方式だけでなくモータのコイル接続法によっても回路構成が大きく異なる。例えば、AB相コモン共通型の2相ステッピング モータに使用される駆動装置の一例として特許文献1等に示すものがある。
特開平10−174416号公報
しかしながら、上記従来例によると、マイクロステップ駆動方式を採用しない限り、2 相ステッピングモータをハーフステップ角に比べて小さなステップ角単位で駆動させることは困難である。それ故、高い位置決め精度が要求されるときは、2相ステッピングモータではなく5相ステッピングモータ等を使用するのが現状であり、大幅なコスト高を招来するという問題があった。また、マイクロステップ駆動方式を用いると、同モータを高分解能で駆動することが可能であるが、実際には角度分割の均等性が保たれておらず、高精度化を図ることが困難という別の問題も指摘されている。
本発明は上記した背景の下で創作されたものであって、その目的とするところは、2相 ステッピングモータを容易にハーフステップ角に比べて小さなステップ角単位で駆動させることが可能な2相ステッピングモータ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の2相ステッピングモータ駆動装置は、A相コイルの正側端子Aと負側端子/Aとの間の中点aとB相コイルの正側端子Bと負側端子/Bと の間の中点bとが互いに共通に電気接続されたコイル結線構造を有した2相ステッピングモータを駆動させる装置であって、スイッチング素子のフルブリッジ回路を2組用いて同 モータのA相、B相コイルに流れる各電流を生成するバイポーラ型のスイッチング部と、 入力パルスに従ってスイッチング部を構成する各スイッチング素子を、基本ステップを4分割した分割ステップ毎に所定のパターンでオンオフさせる励磁制御部とを備えている。 特に励磁制御部については、(1) 基本ステップnの期間にてA相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れる電流を正方向のHレベルに維持し、基本ステップn+1にてA相コイルに流れる電流を負方向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、基本ステップn+2の 期間にてA相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れる電流を負方向のHレベルに維持し、基本ステップn+3にてA相コイルに流れる電流を正方向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて 順次変化させるようにし、(2)A相コイルに流れる電流を正方向から負方向に変化させる過程で、B相コイルの中点bを通じて中点aから負側端子/Aに、同様に中点aから正側端子Aに順次的に電流が流れるようにし、A相コイルに流れる電流を負方向から正方向に変化させる過程で、B相コイルの中点bを通じて中点aから正側端子Aに、同様に中点aから負側端子/Aに順次的に電流が流れるようにする一方、B相コイルに流れる電流を正方向から負方向に変化させる過程で、A相コイルの中点aを通じて中点bから負側端子/ Bに、同様に中点bから正側端子Bに順次的に電流が流れるようにし、B相コイルに流れる電流を負方向から正方向に変化させる過程で、A相コイルの中点aを通じて中点bから正側端子Bに、同様に中点bから負側端子/Bに順次的に電流が流れるようにした構成となっている。
上記した発明によると、2相ステッピングモータがA相コイルの中点aとB相コイルの中点bとが互いに共通に電気接続されたコイル結線構造を有しながら、励磁シーケンスを変更するだけで1/4ステップ励磁パターンで駆動させることが可能になる。それ故、同モータを含めた構成全体の低コスト化及び同モータの駆動の高分解化を図る上で大きな意義がある。
2相ステッピングモータをマイクロステップ駆動させる場合、励磁制御部については、電流変化相コイルに係るスイッチング素子のうち一部のスイッチング素子を分割ステップ の期間にてマイクロステップ毎に制御し、他のスイッチング素子を当該分割ステップの期間にてアクティブ状態又は非アクティブ状態にさせる構成とすると良い。ここで言う電流維持相コイルとは、A相、B相コイルのうち基本ステップの期間にてHレベル又はLレベ ルに電流を維持させる側のコイルをいうものとする。
上記した下位概念の発明によると、マイクロステップ駆動の前提となる励磁シーケンスパターンのステップ数が従来に比べて倍増していることから、同モータの高分解化を一層 を図ることが可能になる。しかもマイクロステップ駆動に必要な微細電流制御に係るスイ ッチング素子が全相ではなく一部だけであるので、微細電流制御に関する構成が簡素化さ れ、この点でも低コスト化を図ることが可能になる。
この場合の励磁制御部の具体例としては、電流変化相コイルに係る一部のスイッチング素子の出力電流をパルス幅変調(PWM)制御するのに必要なPWM波形のデューティ比 のデータがマイクロステップ角毎に予め記録されたメモリ部と、入力パルスに従ってメモリ部上のデータを順次読み出すアドレス生成部と、当該メモリ部上のデータに基づいてP WM信号を生成するPWM信号生成部と、前記入力パルスを計数して励磁シーケンスのステップ数を求める相励磁カウンタ部と、相励磁カウンタ部が示すステップ数に対応した相 分配パターンでもってPWM信号生成部から出力されたPWM信号、Hレベルの信号、Lレベルの信号を相分配するとともに相分配された信号により前記スイッチング部を構成する各スイッチング素子をオンオフさせる相分配回路部とを有した構成のものがある。
定電流制御方式の上記装置において、励磁制御部については、他のスイッチング素子がアクティブ状態、非アクティブ状態であるときのHレベル、Lレベルの各電流値が微調整可能な構成とすることが好ましい。
上記した下位概念の発明によると、他のスイッチング素子がアクティブ状態、非アクティブ状態であるときのHレベル、Lレベルの各電流値、即ち、電流維持相に係る電流が正又は負方向に微調整されると、これに伴って電流変化相に係る電流も反対方向に変化する。よって、2相ステッピングモータや駆動装置の出力段の特性等にバラツキがあっても、電流維持相に係る電流と電流変化相に係る電流とのバランスを適切にすることで同モータの進み角が正確になり、その結果、マイクロステップ駆動の高精度化を図ることが可能になる。
上記装置において、励磁制御部のメモリ部については、基本ステップ角を均等に微細分割した角度単位で前記ステッピングモータをマイクロステップ駆動が可能なようにPWM 波形のデューティ比のデータが基本ステップ角又は分割ステップ角の全範囲についてマイ クロステップ角毎に微調整されていることが好ましい。
上記した下位概念の発明によると、メモリ部に記録されたPWM波形のデューティ比のデータが基本ステップ角又は分割ステップ角の全範囲についてマイクロステップ角毎に微調整されていることから、2相ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるに当たり、角度分割の均等性が保たれ、これに伴って、マイクロステップ駆動の駆動の高精度化を図ることが可能になる。
本発明の実施の形態に係る2相ステッピングモータ駆動装置の構成図である。 同装置に採用される励磁シーケンスを示す図である。 同装置の励磁制御部に含まれるメモリ部に記録されたデータの内容を説明すための図である。 図2に示す励磁シーケンスパターンの1/4ステップ毎の進行に伴って2相ステッピングモータの各相コイルに流れる電流の変化を模式的に示した図である。 同2相ステッピングモータの各相コイルに流れる電流の変化を示すタイミングチャートである。 第1変形例に係る図であって、同装置に採用される別の励磁シーケンスを示す図である。 同装置の各スイッチング素子をオンオフする各種励磁信号を波形を示す図である。 図6に示す励磁シーケンスパターンの1/4ステップ毎の進行に伴って2相ステッピングモータの各相コイルに流れる電流の変化を示した図である。 第2変形例に係る図であって、同装置の別の励磁シーケンスを示す図である。 同装置の各スイッチング素子をオンオフする各種励磁信号を波形を示す図である。 第3変形例に係る図であって、同装置に採用される別の励磁シーケンスパターンを示す図である。 図11に示す励磁シーケンスパターンの1/4ステップ毎の進行に伴って2相ステッピングモータの各相コイルに流れる電流の変化を模式的に示した図である。
以下、本発明の実施の形態に係る2相ステッピングモータ駆動装置( 以下、単に駆動装置と称する。)を図1乃至図8を参照して説明する。なお、特許請求の範囲に記載された発明特定事項と同装置の構成要素との間で対応関係が不明なものについては後記する符号の説明の欄において併せて示すものとする。
ここに例として挙げる駆動装置1については、図1に示すように2相ステッピングモータM( 以下、単にステッピングモータMと称する。)を入力パルスαに応じて定電流パルス幅変調(PWM)制御方式によりマイクロステップ駆動する装置である。図中10はスイッチング部、20は励磁制御部、30は電源回路部、40は定電流回路部である。これらの各部により駆動装置1が構成されている。
ステッピングモータMについては、相数が2、HB型のモータ構造を有したステッピングモータであり、駆動装置1に対して4 本のリード線を用いて外付けされている。コイル 結線構造はAB 相コモン共通型であり、A相コイルの正側端子Aと負側端子/Aとの間の中点aと、B相コイルの正側端子Bと負側端子/Bとの間の中点bとの間が共通に電気接続されている。
電源回路30については、電源トランスや整流用ダイオードブリッジ等を組み合わせた回路であって、入力された商用交流を所定レベルの直流電圧に変換して各回路構成部に供給している。
定電流回路部40 については、電源回路部30 とスイッチング部10との間に接続された周知の定電流回路であって、スイッチング部10に供給される電源電流をトランジスタ等を用いて負帰還制御して定電流化している。
スイッチング部10については、NPN型のトランジスタであるスイッチング素子Q1〜Q8を用いたバイポーラ型の駆動回路であって、スイッチング素子Q1〜Q4のフルブリッジ回路11 とスイッチング素子Q1〜Q 4のフルブリッジ回路12との2組を用いて、ステッピングモータMのA相、B相コイルに流れる各電流を生成している。
なお、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8の各ベースに入力される各励磁信号を図中A+,A−,/A+,/A−,B+,B−,/B+,/B−として表している。
励磁制御部20については、入力パルスαに従ってスイッチング素子Q1〜Q8をオンオフさせる励磁信号A+,A−,/A+,/A−,B+,B−,/B+,/B−を各々生 成する回路であって、スイッチング素子Q1〜Q8を、基本ステップ(基本ステップ角:1.8°)を4分割した分割ステップ(分割ステップ角:0.45° )毎に所定のパターンでオンオフさせることが可能な構成となっている。また、後記する電流変化相コイルに係るスイッチング素子Q1〜Q8のうち一部のスイッチング素子を分割ステップの期間にてマイクロステップ毎に制御し、他のスイッチング素子を当該分割ステップの期間にてアクティブ状態又は非アクティブ状態にさせる構成となっている。
スイッチング素子Q1〜Q8 をオンオフさせる励磁シーケンスは図2に示す通りであり、この励磁シーケンスによりステッピングモータMのA相コイル、B相コイルに実際に流れる電流は図5に示す通りである。図2及び図5中の上段に示された「0」〜「3」については、基本ステップのステップ数を示しており、その下段に示された「0−0」〜「3−3」については、分割ステップのステップ数を示している。図2中の「H」については、Hレベルの信号が分割ステップ毎に各励磁信号に分配されたことを示し、図2中の「L」については、Lレベルの信号が分割ステップ毎に各励磁信号に分配されたことを示している。図6、図9及び図12についても同様である。図2中の「PWM(I)」〜「PWM(IV)」については、4種類のパターンのPWM信号が各励磁信号に分配されることを示している。
即ち、図2及び図5に示すように基本ステップ0の期間にてA相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れる電流を正方向のHレベルに 維持し、基本ステップ1にてA相コイルに流れる電流を負方向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、基本ステップ2の期間に てA相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れ る電流を負方向のHレベルに維持し、基本ステップ3にてA相コイルに流れる電流を正方 向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて順次変化させるようになっている。
このように基本ステップ0、2においては、ステッピングモータMのA相コイルに流れる電流の大きさ及び方向が変化し、B相コイルに流れる電流の大きさがHレベル又はLレベルに維持される。一方、基本ステップ1、3においては、A相コイルに流れる電流の大きさがLレベル又はHレベルに維持され、B相コイルに流れる電流の大きさ及び方向が変化する。
なお、ステッピングモータMのA相、B相コイルのうち基本ステップ0〜3の各期間にてHレベル又はLレベルに電流を維持させる側のコイルを電流維持相コイルとし、基本ステップ0〜3の期間にて電流を変化させる側のコイルを電流変化相コイルとしている。
上記した励磁シーケンスを実現する機能を有した励磁制御部20の具体的な構成は以下の通りである。
励磁制御部20は、本実施形態においては、図1に示す通りアドレス生成部21、メモリ部22、PWM信号生成部23、相分配回路部24、相励磁カウンタ部25及び分解能設定部26を有した構成となっている。
メモリ部22については、電流変化相コイルに係る一部のスイッチング素子の出力電流をPWM制御するのに必要なPWM波形のデューティ比のデータが基本ステップに該当する全角度領域においてマイクロステップ角毎に予め記録されている。
図3はステッピングモータMを基本ステップ角(1.8°)に対して100で角度分割したマイクロステップ駆動を行う例の場合のメモリ22に記録されたデータの内容を示したものである。図3中のグラフの横軸はマイクロステップ角、縦軸はPWM波形のデュー ティ比を各々示している。
図3中「I」,「II」,「III」及び「IV」で示した各データ群は、図2に示す「PWM (I)」,「PWM(II)」,「PWM(III)」及び「PWM(IV)」に係るPWM 信号の波形を作成するのに必要なデータである。従来のデータは直線式で表されるようなものであったが、本発明で使用されるデータは図3中の部分拡大図に示されるようにバラツキが見られる。具体的には、メモリ部22上のPWM波形のデューティ比のデータは、ステッピングモータMを実際にマイクロステップ駆動させてその進み角を測定して得た実験データであって、基本ステップ角を均等に微細分割された角度単位でステッピングモータMがマイクロステップ駆動が可能なように基本ステップの全角度範囲(基本ステップ角)についてマイクロステップ角(図示例では0.018°) 毎に微調整されたものである。
分解能設定部26については、マイクロステップ角の分解能を設定入力するためのスイッチ等であって、本実施形態においては3段階に設定可能になっている。例えば、マイクロステップ角の最大が上記例のとおり0.018°であるとすると、分解能設定部26を通じて0.018°(分解能:1/100) 、0.036°(分解能1/50) 、0.072°(分解能:1/25) の分解能が設定可能になっている。
アドレス生成部21については、図1に示すように入力パルスαに従ってメモリ部22上のデータを順次読み出す回路部である。具体的には、入力パルスαをカウンタ等を用い て計数し、当該計数値及び分解能設定部26 の設定値に基づいてメモリ部22上のデータを順次的に読み出すためのアドレス信号を生成する構成となっている。
図3で示す例を用いて具体的な動作を説明する。分解能設定値26の設定値が0.018°である場合、入力パルスαが24個入力されると、アドレスが0から25に順次的に変化してカウントアップされ、この過程でメモリ部22上の「PWM(I)」の各データの全てが読み出される。引き続いて、入力パルスαが25個入力されると、アドレスが25から49に順次的に変化し、この過程でメモリ部22上の「PWM(II)」の各データが全て読み出される。メモリ部22上の「PWM(III)」、「PWM(IV)」のデータについても全く同様にして各々読み出される。以後はこの繰り返しである。方向信号が負方向であるときは上記と全く逆に読み出される。
分解能設定値26の設定値が0.036°である場合、入力パルスαが12個入力されると、アドレスが0から24に2つ飛ばしで順次的に変化して、即ち、上記に比べて2倍の速さでカウントアップされ、この過程でメモリ部22上の「PWM(I)」の一部のデータが読み出される。引き続いて、アドレスが26から48に2つ飛ばしで順次的に変化してカウントアップされ、この過程でメモリ部22上の「PWM(II)」の一部のデータが読み出される。メモリ部22上の「PWM(III)」、「PWM(IV)」の各データについても全く同様にして読み出される。以後はこの繰り返しである。方向信号が負方向であるときは上記と全く逆に読み出される。
分解能設定値26の設定値が0.072°である場合、入力パルスαが6個入力されると、アドレスが0から24に4つ飛ばしで順次的に変化して、即ち、上記に比べて4倍の速さでカウントアップされ、この過程でメモリ部22上の「PWM(I)」の一部のデータが読み出される。引き続いて、アドレスが28から48に4つ飛ばしで順次的に変化してカウントアップされ、この過程でメモリ部22上の「PWM(II)」の一部のデータが読み出される。メモリ部22上の「PWM(III)」、「PWM(IV)」の各データについても全く同様にして読み出される。以後はこの繰り返しである。方向信号が負方向であるときは上記と全く逆に読み出される。
相励磁カウンタ部25は、入力パルスαを分解能設定値26の設定値に従って計数するカウンタであり、励磁シーケンスのステップ数、即ち、基本ステップ数0〜3又は分解ステップ数0−0〜3−3を計数している。
図3で示す例を用いて具体的な動作を説明する。分解能設定値26の設定値が0.018°である場合、入力パルスαが24個(又は25個)入力される度にカウントされ、その計数値が分解ステップ0−0,0−1,0−2,0−3,1−0・・・3−3を順次的に示す。以後はこの繰り返しである。分解能設定値26の設定値が0.036である場合、入力パルスαが12個入力される度にカウントされ、その計数値が分解ステップ0−0,0−2,1−0,1−2・・・3−3を順次的に示す。以後はこの繰り返しである。分解能設定値26の設定値が0.072である場合、入力パルスαが6個入力される度にカウントされ、その計数値が基本ステップ0,1,2,3又は分解ステップ0−0,1−0,2−0,3−0を順次的に示す。以後はこの繰り返しである。
PWM信号生成部23については、図1に示すようにアドレス生成部21により読み出されたメモリ部22上のデータに基づいてPWM信号を生成する回路部である。具体的には、メモリ部22上のデータが読み出されると、読み出されたデータに等しいデューティ比を有したPWM波形を有したPWM 信号を生成するようになっている。
相分配回路部24は、相励磁カウンタ部25が示すステップ数に対応した図2中に示す相分配パターンでもってPWM信号生成部23から出力されたPWM信号、Hレベルの信号、Lレベルの信号を相分配するとともに相分配された励磁信号A+,A−,/A+,/A−,B+,B−,/B+,/B−をスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8をオンオフさせる構成となっている。
図2中の「PWM(I)」,「PWM(II)」,「PWM(III)」及び「PWM(IV)」については、図3に示す「I」,「II」,「III」及び「IV」のデータ群により作成されるPWM信号が割り当てられることを示している。図2中の「H」及び「L」については、相分配回路部24により作成されたHレベル、L レベルの信号が割り当てられることを示している。図6、図9及び図11についても同様である。ここでいうHレベルの信号とは、スイッチング素子Q1等を完全にアクティブ状態にするレベルの電圧を有した信号をいい、Lレベルの信号とは、スイッチング素子Q1等を完全に非アクティブ状態にするレベルの電圧を有した信号をいう。
相分配回路部24の具体的な動作は以下の通りである。
相励磁カウンタ部25 が示す励磁シーケンスのステップ数が0−0である場合、その期間では、図2に示す「PWM(I)」に係るPWM信号が励磁信号A+に分配され、Hレベルの信号が励磁信号/A−,B+,/B−に各々分配され、Lレベルの信号が励磁信号A−,/A+,B−,/B+に各々分配される。この場合、スイッチング素子Q1のみがマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q2〜Q8はアクティブ状態又は非アクティブ状態である。相励磁カウンタ部25が励磁シーケンスのステップ数が0−1,0−2,0−3である場合も同様であり、スイッチング素子Q4,Q2,Q3のみがマイクロステップ毎に各々制御され、他のスイッチング素子はアクティブ状態又は非アクティブ状態である。即ち、基本ステップ0の期間においては、A相コイルが電流変化相コイルであり、B相コイルが電流維持相コイルである。
相励磁カウンタ部25が示す励磁シーケンスのステップ数が1−0である場合、その期間では、図2に示す「PWM(I)」に係るPWM 信号が励磁信号B+ に分配され、Hレベルの信号が励磁信号/B−,/B−に各々分配され、Lレベルの信号が励磁信号A+,A−,/A+,B−,/B+に各々分配される。この場合、スイッチング素子Q5のみがマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q2〜Q8はアクティブ状態又は非アクティブ状態である。相励磁カウンタ部25が励磁シーケンスのステップ数が1−1,1−2,1−3である場合も上記と同様であり、スイッチング素子Q8,Q6,Q7のみがマイクロステップ毎に各々制御され、他のスイッチング素子はアクティブ状態又は非アクティブ状態である。即ち、基本ステップ1の期間においては、B相コイルが電流変化相コイルであり、A相コイルが電流維持相コイルである。
なお、相励磁カウンタ部25が示す励磁シーケンスのステップ数が2−0〜3−3である場合も上記と全く同様に分配される。
分解能設定値26の設定値が上記した通りに0.018°である場合である、励磁シーケンスが分割ステップ0−0、0−1・・・と順次的に変化して、スイッチング素子Q1〜Q8が励磁信号A+等によりスイッチングされる結果、ステッピングモータMのA相、 B相コイルに各々流れる電流の大きさとその変化については図4及び図5に示す通りとなる。図4中の矢印は各相コイルの電流の流れを示している。図中示す実線は電流維持相に係る電流である。図中示す破線は電流変化相に係る電流であり、マイクロステップ制御されてマイクロステップ毎に刻々と変化していることを示している。
図2に示す励磁シーケンスは分解能設定値26 の設定値が0.036°である場合、励磁シーケンスが分割ステップ0−0,0−2,1−0・・・と順次的に変化し、分解能設定値26の設定値が0.072 °である場合、分解ステップのステップ数0−0,1−0,2−0 ,3−0・・・と順次的に変化する。これらの場合のステッピングモータMのA相、B相コイルに各々流れる電流の大きさとその変化についても図4及び図5の該当ステップに示すもの同一である。
上記のように構成された駆動装置1による場合、マイクロステップ駆動の前提となる励磁シーケンスが1/ 4ステップ励磁パターンであり、そのステップ数が従来に比べて倍増していることから、ステッピングモータMの駆動の高分解化を一層を図ることが可能になる。また、マイクロステップ駆動に必要な微細電流制御に係るスイッチング素子が全相ではなく一部だけであるので、PWM 信号生成部23の構成が簡素化され、低コスト化を図ることが可能になる。さらに、メモリ部22 に記録されたPWM波形のデューティ比のデータが基本ステップの全角度範囲についてマイクロステップ角毎に微調整されていることから、ステッピングモータMをマイクロステップ駆動させるに当たり、角度分割の均等性が保たれ、これに伴って、同モータの駆動の高精度化を図ることが可能になる。それ故、ステッピングモータMを含めた構成全体の低コスト化及び同モータの駆動の高分解化を図る上で大きな意義がある。
次に、駆動装置1の励磁シーケンスの第1変形例を図6〜図8を参照して説明する。図1等で示す例と異なる点を中心として説明するものとし、共通する部分についてはその説明を省略する。なお、図6、図8は上記例の図2、図4に対応した図である。
相分配回路部24において採用されている励磁シーケンスは図6に示す通りであり、分割ステップ0−0の期間中の所定タイミングでの各励磁信号の波形は図7に示す通りである。図6中の「PWM」及び「/PWM」については、2種類のパターンのPWM信号が割り当てられることを示している。「PWM」に係る励磁信号については、図7に示すように1/2T(T:PWM周期)でのポイントを基準としてミラー状に反転させたのが「/PWM」に係る励磁信号となっている。
相励磁カウンタ部25 が示す励磁シーケンスのステップ数が0−0である場合、その期間では、PWM 、/PWMとして示したパターンのPWM信号が励磁信号A+、A−に各々分配され、Hレベルの信号が励磁信号/A−,B+,/B−に各々分配され、Lレベルの信号が励磁信号/A+,B−,/B+に各々分配される。この場合、スイッチング素子 Q1、Q2 がマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q3〜Q8はアクティブ状態又は非アクティブ状態である。
相励磁カウンタ部25 が示す励磁シーケンスのステップ数が0−1である場合、/PWM、PWMとして示したパターンのPWM信号が励磁信号A+、A−に各々分配され、Hレベルの信号が励磁信号B+,/B−に各々分配され、Lレベルの信号が励磁信号A+,A−,B−,/B+に各々分配される。この場合、スイッチング素子Q3 ,Q4がマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q1,Q2,Q4〜Q8はアクティブ状態又は非アクティブ状態である。相励磁カウンタ部25が励磁シーケンスのステップ数が0−2,0−3である場合も上記と同様である。なお、相励磁カウンタ部25 が示す励磁シーケンスのステップ数が1−0〜3−3である場合も上記と全く同様に分配される。
励磁シーケンスが分割ステップ0−0 、0−1 ・・・と順次的に変化して、スイッチング素子Q1〜Q8が励磁信号A+等によりスイッチングされる結果、ステッピングモータMのA相、B相コイルに各々流れる電流の大きさとその変化については図8に示す通りとなる。
相分配回路部24 において上記した励磁シーケンスが採用されていることから、メモリ部22、アドレス生成部21及びPWM 信号生成部23についても以下のような相違点がある。上記例と相違する部分についてのみ説明し、共通する部分については説明を省略する。
メモリ部22については、図6に示す「PWM」に係るPWM信号の波形を作成するのに必要なデータが分割ステップに該当する角度領域においてマイクロステップ角毎に予め記録されている。図3で示す例で説明すると、メモリ部22には図3中に示す「I」に相当するデータ群だけが記録されている。
アドレス生成部21については、図3で示す例を用いて具体的な動作を説明すると、分解能設定値26 が0.018°である場合、入力パルスαが24個(又は25個)入力されると、この過程でメモリ部22から図3中に示す「I」に相当するデータ群の全てが読み出される。以後はこの繰り返しである。分解能設定値26 が0.036、0.072°である場合、入力パルスαが12個、6個入力されると、この過程でメモリ部22から図3中に示す「I」に相当するデータ群の一部が読み出される。以後はこの繰り返しである。なお、方向信号が負方向であるときは上記と全く逆に読み出される。
PWM信号生成部23については、図3で示す例を用いて具体的な動作を説明すると、 メモリ部22から図3中の「I」に相当するデータ群により「PWM」に係るPWM 信号を作成するだけでなく、このPWM 信号を上記したようにミラー状に反転させる方法により「/PWM」に係るPWM信号を作成可能になっている。
上記のように構成された第1変形例に係る駆動装置1による場合、メモリ部22の容量が上記例の1/4で良く、予め用意しておくデータの点数も少ないことから、超高分解能のマイクロステップ駆動を行うに当たり大きなメリットがある。
次に、駆動装置1の励磁シーケンスの第2変形例を図9及び図10を参照して説明する。第1変形例と異なる点を中心として説明するものとし、共通する部分についてはその説明を省略する。なお、図9、図10 は上記例の図6、図7に各々対応した図である。
相分配回路部24において採用されている励磁シーケンスは図9に示す通りであり、分割ステップ0−0の期間中の所定タイミングでの各励磁信号の波形は図10に示す通りで ある。図9中の「Had」,「Lad」については、Hレベルの信号、Lレベルの信号に近い信号であって、電圧のレベルが微調整された信号が割り当てられることを示している。
相励磁カウンタ部25 が示す励磁シーケンスのステップ数が0−0である場合、その期間では、「PWM」 、「/PWM」として示したパターンのPWM信号が励磁信号A+、A−に各々分配され、Hレベルの信号が励磁信号/A−に分配され、「Had」の信号が励磁信号B+,/B−に各々分配され、Lレベルの信号が励磁信号/A+に分配され、「Lad」の信号が励磁信号B−,/B+に各々分配される。この場合、スイッチング素子Q1、Q2がマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q3、Q4はアクティブ状態又は非アクティブ状態であり、スイッチング素子Q5〜Q8はアクティブ又は非アクティブに近い状態である。
相励磁カウンタ部25 が示す励磁シーケンスのステップ数が0−1である場合、/PWM、PWM として示したパターンのPWM信号が励磁信号/A+ 、/A−に各々分配され、Lレベルの信号が励磁信号A+,A−に各々分配され、「Had」の信号が励磁信号B+,/B−に各々分配され、「Lad」の信号が励磁信号B−,/B+ に各々分配される。この場合、スイッチング素子Q3、Q4がマイクロステップ毎に制御され、スイッチング素子Q1,Q2は非アクティブ状態であり、スイッチング素子Q5〜Q8はアクティブ又は非アクティブに近い状態である。相励磁カウンタ部25が励磁シーケンスのステップ数が0−2,0−3である場合も上記と同様である。なお、相励磁カウンタ部25が示す励磁シーケンスのステップ数が1−0〜3−3である場合も上記と全く同様に分配される。
励磁シーケンスが分割ステップ0−0 、0−1 ・・・と順次的に変化して、スイッチング素子Q1〜Q8が励磁信号A+等によりスイッチングされる結果、ステッピングモータMのA相、B相コイルに各々流れる電流の大きさとその変化については図8及び図5に示すものと全く同様になる。
このように相分配回路部24については、図10に示すようにHレベル、Lレベルの信号だけでなく、「Had」,「Lad」の各信号も出力している。本実施形態においては、「Had」,「Lad」の信号は「PWM」と同じくPWM信号であるが、そのデューティ比がマイクロステップ角毎に調整されない点で「PWM」の信号とは異なっている。「Had」,「Lad」の各信号のデューティ比を図1中に示す電流バランス調整部27により調整可能にしている。
電流バランス調整部27については、「Had」,「Lad」の各信号のデューティ比を各々微調整するためのスイッチ等である。即ち、電流バランス調整部27を通じて相分配回路部24にて生成される「Had 」,「Lad 」の各信号のデューティ比が微調整され、その結果、ステッピングモータMのA相コイル、B相コイルの図8中の実線で示す電流維持相に係る電流の大きさが微調整可能になっている。
上記のように構成された第2変形例に係る駆動装置1による場合、上記した効果に加えて、次のような効果がある。ステッピングモータMの各相コイルの残留磁気特性、巻線抵抗及びインダクタンス等の特性のバラツキや駆動装置1の出力段の特性のバラツキにより、ステッピングモータMの電流変化相に係る電流と電流維持相に係る電流との間のバランスを適切にすることができず、その結果、電流変化相に係る電流を制御するだけでは所望のステップ角が得られない場合がある。この点、第2変形例に係る駆動装置1による場合、定電流制御であり且つ電流維持相に係る電流が微調整可能であることから、電流維持相に係る電流を正又は負方向に微調整すると、これに応じて電流変化相に係る電流が反対方向に変化する。これはステッピングモータMの中点の接続の有無に無関係である。その結果、電流変化相に係る電流と電流維持相に係る電流との間のバランスを適切にすることができ、その結果、マイクロステップ駆動時の進み角が正確になる。よって、ステッピングモータMの特性や駆動装置1の出力段のバラツキに大きく左右されず、マイクロステップ駆動の高精度化を図ることが可能になる。
次に第3変形例に係る駆動装置1を図11及び図12を参照して説明する。第3変形例は上記した例とは異なりマイクロステップ駆動ではなく、フルステップ駆動(基本ステップ角:1.8°)、ハーフステッフ駆動(ハーフステップ角:0.9°)、1 /4ステップ駆動(1/4ステップ角:0.45°)である。図1等で示す例と異なる点を中心として説明するものとし、共通する部分についてはその説明を省略する。なお、図11、図12は上記例の図2、図4に各々対応した図である。
励磁制御部20のうちアドレス生成部21 、メモリ部22 、PWM信号生成部23に相当するものが省略されている。分解能設定部26 は、本実施形態では、1.8°(フルステップ駆動)、0.9°( ハーフステッフ駆動)、0.45°(1/ 4ステップ駆動)の3段階に設定可能になっている。相分配回路部24において採用されている励磁シーケンスは図11 に示す通りである。
分解能設定値26の設定値が0.45 °である場合、入力パルスαが入力される度に相励磁カウンタ25がカウントされ、その計数値が分解ステップ0−0,0−1,0−2,0−3,1−0・・・3−3を順次的に示す。以後はこの繰り返しである。励磁シーケンスが上記の通り順次的に変化して、スイッチング素子Q1〜Q8 が励磁信号A+等に従ってスイッチングされると、ステッピングモータMのA相、B相コイルに各々流れる電流の大きさとその変化については図12に示す通りとなる。
分解能設定値26 の設定値が0.9 °である場合、入力パルスαが入力される度に相励磁カウンタ25がカウントされ、その計数値が分解ステップ0−0,0−2,0−2,1−0,1−2・・・3−2 を順次的に示す。以後はこの繰り返しである。分解能設定値26の設定値が1.8 °である場合、入力パルスαが入力される度に相励磁カウンタ25がカウントされ、その計数値が分解ステップ0−0,1−0,2−0,3−0を順次的に示す。以後はこの繰り返しである。励磁シーケンスが上記の通り順次的に変化して、スイッチング素子Q1〜Q8が励磁信号A+等に従ってスイッチングされると、ステッピングモータMのA相、B相コイルに各々流れる電流の大きさとその変化については図12の該当ステップに示すものと同一となる。
上記のように構成された第3変形例に係る駆動装置1による場合、ステッピングモータMを1/4 ステップ励磁パターンで駆動させることが可能であり、基本的に励磁シーケンスを変更するだけで良いことから簡単に実現することが可能となる。それ故、同モータM を含めた構成全体の低コスト化及び同モータの駆動の高分解化を図る上で大きな意義がある。
なお、本発明に係る2相ステッピングモータ駆動装置は、A相コイルの中点aとB相コイルの中点bとが互いに共通に電気接続されたコイル結線構造を有する限り、適用可能な2相ステッピングモータの種類が問われない。スイッチング部については、同モータのA相、B相コイルに流れる各電流を生成するバイポーラ型のものである限り、回路構成が問われない。励磁制御部については、入力パルスに従ってスイッチング部を構成する各スイッチング素子を、基本ステップを4分割した分割ステップ毎に所定のパターンでオンオフさせる構成である限り、その構成が問われない。分解能設定部の設定可能範囲、定電流制御方式の種類等についても適宜設計変更すれば良い。
1 駆動装置(2相ステッピングモータ駆動装置)
10 スイッチング部
20 電流制御部
21 アドレス生成部
22 メモリ部
23 PWM 信号生成部
24 相分配回路部
M ステッピングモータ(2相ステッピングモータ)

Claims (5)

  1. A相コイルの正側端子Aと負側端子/Aとの間の中点aとB相コイルの正側端子Bと負側端子/B との間の中点bとが互いに共通に電気接続されたコイル結線構造を有した2相ステッピングモータを駆動させる装置であって、同モータのA相、B相コイルに流れる各電流を生成するバイポーラ型のスイッチング部と、入力パルスに従ってスイッチング部を構成する各スイッチング素子を、基本ステップを4分割した分割ステップ毎に所定のパターンでオンオフさせる励磁制御部とを備え、前記励磁制御部は、(1) 基本ステップnの期間にてA相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れる電流を正方向のHレベルに維持し、基本ステップn+1にてA相コイルに流れる電流を負方向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を正方向から負方向にかけて順次変化させ、基本ステップn+2の期間にてA相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて順次変化させ、B相コイルに流れる電流を負方向のHレベルに維持し、基本ステップn+3にてA相コイルに流れる電流を正方向のHレベルに維持し、B相コイルに流れる電流を負方向から正方向にかけて順次変化させるようにし、(2) A相コイルに流れる電流を正方向から負方向に変化させる過程で、B相コイルの中点bを通じて中点aから負側端子/Aに、同様に中点aから正側端子Aに順次的に電流が流れるようにし、A相コイルに流れる電流を負方向から正方向に変化させる過程で、B相コイルの中点bを通じて中点aから正側端子Aに、同様に中点aから負側端子/A に順次的に電流が流れるようにする一方、B相コイルに流れる電流を正方向から負方向に変化させる過程で、A相コイルの中点aを通じて中点bから負側端子/Bに、同様に中点bから正側端子Bに順次的に電流が流れるようにし、B相コイルに流れる電流を負方向から正方向に変化させる過程で、A相コイルの中点aを通じて中点bから正側端子Bに、同様に中点bから負側端子/B に順次的に電流が流れるようにした構成となっていることを特徴とする2相ステッピングモータ駆動装置。
  2. 2相ステッピングモータをマイクロステップ駆動させる場合の請求項1記載の2相ステッピングモータ駆動装置において、A相、B相コイルのうち基本ステップの期間にてHレベル又はLレベルに電流を維持させる側のコイルを電流維持相コイルとし、当該基本ステップの期間にて電流を変化させる側のコイルを電流変化相コイルとした場合、前記励磁制御部は、電流変化相コイルに係るスイッチング素子のうち一部のスイッチング素子を分割ステップの期間にてマイクロステップ毎に制御し、他のスイッチング素子を当該分割ステップの期間にてアクティブ状態又は非アクティブ状態にさせる構成となっていることを特徴とする2相ステッピングモータ駆動装置。
  3. 請求項2記載の2相ステッピングモータ駆動装置において、前記励磁制御部は、電流変化相コイルに係る一部のスイッチング素子の出力電流をパルス幅変調(PWM)制御するのに必要なPWM波形のデューティ比のデータがマイクロステップ角毎に予め記録されたメモリ部と、入力パルスに従ってメモリ部上のデータを順次読み出すアドレス生成部と、 当該メモリ部上のデータに基づいてPWM信号を生成するPWM信号生成部と、前記入力パルスを計数して励磁シーケンスのステップ数を求める相励磁カウンタ部と、相励磁カウンタ部が示すステップ数に対応した相分配パターンでもってPWM信号生成部から出力されたPWM信号、Hレベルの信号、Lレベルの信号を相分配するとともに相分配された信号により前記スイッチング部を構成する各スイッチング素子をオンオフさせる相分配回路部とを有した構成となっていることを特徴とする2相ステッピングモータ駆動装置。
  4. 定電流制御方式の請求項2記載の2相ステッピングモータ駆動装置において、前記励磁制御部は、他のスイッチング素子がアクティブ状態、非アクティブ状態であるときのHレベル、Lレベルの各電流値が微調整可能な構成となっていることを特徴とする2相ステッピングモータ駆動装置。
  5. 請求項3記載の2相ステッピングモータ駆動装置において、前記メモリ部は、基本ステップ角を均等に微細分割した角度単位で前記ステッピングモータをマイクロステップ駆動が可能なようにPWM波形のデューティ比のデータが基本ステップ角又は分割ステップ角の範囲についてマイクロステップ角毎に微調整されていることを特徴とする2相ステッピングモータの駆動装置。
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