JP2011037851A - 皮膚美白用組成物、植物抽出皮膚美白組成物、および皮膚美白効果を有する組成物 - Google Patents

皮膚美白用組成物、植物抽出皮膚美白組成物、および皮膚美白効果を有する組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚美白用組成物、植物抽出皮膚美白組成物、および皮膚美白効果を有する組成物を提供すること。
【解決手段】皮膚美白用組成物、植物抽出皮膚美白組成物、および皮膚美白効果を有する組成物は、いずれも、下記式(I):

[式中、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである]
で示され、かつ、チロシナーゼ抑制活性を有する有効量のスペルミジン誘導体と、美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚美白用組成物に関し、より詳しくは、チロシナーゼ抑制活性を有するスペルミジン誘導体を含有する、皮膚美白用組成物、植物抽出皮膚美白組成物、および皮膚美白効果を有する組成物に関するものである。
チロシナーゼの触媒作用により、メラニン細胞に元々存在するチロシンは、L−ドーパに変換され、次いで、L−ドーパは、L−ドパキノンに変換される。その後、L−ドパキノンは、一連の酸化作用により、メラニンを形成する。メラニンは、皮膚の黒ずみの原因である。チロシナーゼは、メラニンの合成反応における唯一の重要な酵素である。それゆえ、チロシナーゼを抑制すれば、チロシンがL−ドーパに変換され、L−ドーパがL−ドパキノンに変換されるという、この2つの酸化過程を遅延させることができる。したがって、メラニン細胞中のチロシナーゼを抑制することにより、メラニン合成を減少させて、美白効果を達成することができる。
メラニン合成を抑制するのに用いることが公知である化合物としては、例えば、ヒドロキノン、エラグ酸、コウジ酸、アルブチン、グリコペプチドおよびアゼライン酸などが挙げられる。
蓮は、スイレン科(Nymphaeaceae)に属する花ハス(Nelumbo Nucifera Gaertn)の植物全体である。文献記載によると、花ハスの化学成分は、アノナイン(anonaine)、アシミロビン(asimilobine)、デヒドロヌシフェリン(dehydronuciferine)、デヒドロレメリン(dehydroroemerine)、デヒドロアノナイン(dehydroanonaine)、ジメチルコクラウリン(demethylcoclaurine)、リエンシニン(liensinine)、イソリエンシニン (isoliensinine)などである。本発明者らは、生物活性誘導分画法を用いることにより、皮膚美白成分として、スペルミジン誘導体のケアヤニジン(keayanidine)化合物を見出した。
バイオロジカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレティン(Biol.Pharm.Bull.),2002年,第25巻,第8号,p.1045−1048 バイオロジカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレティン(Biol.Pharm.Bull.),2004年,第27巻,第12号,p.1976−1978
本発明は、皮膚美白用組成物、植物抽出皮膚美白組成物、および皮膚美白効果を有する組成物を提供することを目的とする。
本発明は、下記式(I):
[式中、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである]
で示され、かつ、チロシナーゼ抑制活性を有するスペルミジン誘導体と、美容上または医薬上許容される賦形剤を含有することを特徴とする皮膚美白用組成物を提供する。
また、本発明は、下記式(I):
[式中、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである]
で示され、チロシナーゼ抑制活性を有し、かつ、植物材料から抽出された有効量のスペルミジン誘導体と、美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有することを特徴とする植物抽出皮膚美白組成物を提供する。
さらに、本発明は、下記式(I):
[式中、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである]
で示され、かつ、チロシナーゼ抑制活性を有する有効量の蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)抽出物と、美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有することを特徴とする皮膚美白効果を有する組成物を提供する。
本発明によれば、皮膚美白成分として、チロシナーゼ抑制活性を有する有効量のスペルミジン誘導体を含有する皮膚美白用組成物、植物抽出皮膚美白組成物、および皮膚美白効果を有する組成物が提供される。
本発明においては、スペルミジン誘導体を含有する組成物が皮膚美白用組成物として用いられ、チロシナーゼを抑制し、皮膚を美白する。
本発明の組成物は、有効量のスペルミジン誘導体と美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有する。スペルミジン誘導体は、チロシナーゼ抑制活性を有する。スペルミジン誘導体は、下記式(I):

で示される。
上記式(I)において、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである。ある具体例では、R3はOHである。ある具体例では、R1、R2、R4およびR5はHであり、R3はOHである。別の具体例では、R1、R2およびR5はHであり、R3はOHであり、R4はOCHである。さらに別の具体例では、R2、R3、R4およびR5はHであり、R1はOHである。さらに別の具体例では、R1、R2およびR5はHであり、R3およびR4はOHである。
上記スペルミジン誘導体は、植物の抽出物であってもよい。植物としては、例えば、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)、パンダ科(Pandaceae)などが挙げられる。これらの植物は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。ある具体例では、植物は蓮心である。
植物からスペルミジン誘導体を抽出する方法は、適当な溶剤を用いて、植物に抽出プロセスを実行する。ある具体例では、アセトンを用いて、植物に抽出プロセスを実行する。別の具体例では、植物をアセトンで抽出した後、他の溶剤を用いて、さらに抽出する。他の溶剤としては、例えば、n−へキサン、エチルエーテル、ジクロロメタン、酢酸エチルなどが挙げられる。これらの溶剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
上記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約450μg/mLより小さい。ある具体例では、スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約37μg/mLより小さい。別の具体例では、スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約19μg/mLより小さい。
上記スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、約10%より大きいチロシナーゼ抑制率を有する。ある具体例では、スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、約10%〜約65%のチロシナーゼ抑制率を有する。
ある具体例では、スペルミジン誘導体は、下記式(II):

で示される。
上記式(II)で示されるスペルミジン誘導体は、植物の抽出物であってもよい。植物としては、例えば、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)、パンダ科(Pandaceae)などが挙げられる。これらの植物は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。ある具体例では、植物は蓮心である。
上記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約37μg/mLより小さい。上記スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、60%以上、好ましくは約62%のチロシナーゼ抑制率を有する。
別の具体例では、スペルミジン誘導体は、下記式(III):

で示される。
上記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約19μg/mLより小さい。上記スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、60%以上、好ましくは約63%のチロシナーゼ抑制率を有する。
別の様態で、本発明は、植物抽出美白組成物を提供する。植物抽出美白組成物は、植物から抽出された有効量のスペルミジン誘導体と美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有する。スペルミジン誘導体は、下記式(I):

で示される。
上記式(I)において、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである。ある具体例では、R3はOHである。ある具体例では、R1、R2、R4およびR5はHであり、R3はOHである。別の具体例では、R1、R2およびR5はHであり、R3はOHであり、R4はOCHである。さらに別の具体例では、R2、R3、R4およびR5はHであり、R1はOHである。さらに別の具体例では、R1、R2およびR5はHであり、R3およびR4はOHである。
上記スペルミジン誘導体は、植物の抽出物であってもよい。植物としては、例えば、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)、パンダ科(Pandaceae)などが挙げられる。これらの植物は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。ある具体例では、植物は蓮心である。
植物からスペルミジン誘導体を抽出する方法は、適当な溶剤を用いて、植物に抽出プロセスを実行する。ある具体例では、アセトンを用いて、植物に抽出プロセスを実行する。別の具体例では、植物をアセトンで抽出した後、他の溶剤を用いて、さらに抽出する。他の溶剤としては、例えば、n−へキサン、エチルエーテル、ジクロロメタン、酢酸エチルなどが挙げられる。これらの溶剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
上記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約450μg/mLより小さい。ある具体例では、スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約19μg/mLより小さい。さらに、上記スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、約10%より大きいチロシナーゼ抑制率を有する。ある具体例では、スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、約10%〜約65%のチロシナーゼ抑制率を有する。
ある具体例では、上記スペルミジン誘導体は、下記式(II):

で示される。
上記式(II)で示されるスペルミジン誘導体は、植物の抽出物であってもよい。植物としては、例えば、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)、パンダ科(Pandaceae)などが挙げられる。これらの植物は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。ある具体例では、植物は蓮心である。
上記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約37μg/mLより小さい。上記スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、60%以上、好ましくは約62%のチロシナーゼ抑制率を有する。
さらに別の態様で、本発明は、有効量の蓮心抽出物と美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有する皮膚の美白効果を有する組成物を提供する。
蓮心抽出物は、チロシナーゼ抑制活性を有する。蓮心抽出物の調製方法は、適当な溶剤を用いて、植物に抽出プロセスを実行する。ある具体例では、アセトンを用いて、植物に抽出プロセスを実行する。別の具体例では、植物をアセトンで抽出した後、他の溶剤を用いて、さらに抽出する。他の溶剤としては、例えば、n−へキサン、エチルエーテル、ジクロロメタン、酢酸エチルなどが挙げられる。これらの溶剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
蓮心抽出物は、活性成分として、スペルミジン誘導体を含有する。スペルミジン誘導体は、下記式(I):

で示される。
上記式(I)において、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである。ある具体例では、R3OHである。ある具体例では、R1、R2、R4およびR5はHであり、R3はOHである。別の具体例では、R1、R2およびR5はHであり、R3はOHであり、R4はOCHである。さらに別の具体例では、R2、R3、R4およびR5はHであり、R1はOHである。さらに別の具体例では、R1、R2およびR5はHであり、R3およびR4はOHである。
上記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約450μg/mLより小さい。ある具体例では、スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約19μg/mLより小さい。さらに、上記スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、約10%より大きいチロシナーゼ抑制率を有する。ある具体例では、スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、約10%〜約65%のチロシナーゼ抑制率を有する。
ある具体例では、スペルミジン誘導体は、下記式(II):

で示される。
上記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、約37μg/mLより小さい。上記スペルミジン誘導体は、濃度100μg/mLで、60%以上、好ましくは約62%のチロシナーゼ抑制率を有する。
さらに、上記した全ての組成物の美容上または医薬上許容される賦形剤は、活性成分の希釈剤、分散剤または担体となる。美容上または医薬上許容される賦形剤としては、スキンケア製品に一般的に用いられる材料、例えば、水、液体または固体の皮膚軟化剤、シリコーン油、乳化剤、溶媒、保湿剤、増粘剤、粉末剤、噴射剤などが挙げられる。
賦形剤は、上記した全ての組成物の各々100質量%に対して、好ましくは5質量%〜99.9質量%、より好ましくは25質量%〜80質量%の割合で含有され、他の添加物が存在しない状態では、上記した全ての組成物のうち、活性成分を除いた残りの部分を形成する。
また、上記した全ての組成物は、皮膚に有益な他の特定成分として、例えば、日焼け止め、皮膚美白剤、日焼け剤などを含有していてもよい。さらに、賦形剤は、酸化防止剤、着香料、乳白剤、保存料、着色剤、緩衝剤などを含有していてもよい。
さらに、ある具体例では、上記した全ての組成物は、クリーム、軟膏、ジェル、スプレー、ローション、トニック、シャンプー、ムースなどの皮膚塗布剤として製造されるが、これらに限定されるものではない。スキンスプレーは、一般に、ポリビニルピロリドン、ビニルアセテートなどのエアロゾル化コポリマーから構成され、セットローションとしても機能する。スキンゲルの調製品は、組成がスプレーと同様であるが、ジェル状であり、かつ、アルコール無添加で、皮膚をコーティングすることができる。スキンムースは、エアロゾル缶から圧力により放出されるフォームである。スキンクリームは、疎水性または親水性クリーム、軟膏、ジェル、皮膚軟化剤、スプレー、ローション、スキントニック、シャンプーまたはムースであってもよく、当該技術分野で公知のタイプのスキンクリームに用いるのに適当な他の成分を適宜含有する。このような他の成分としては、例えば、ワセリン、ワックス、ラノリン、シリコーン、リポソーム、植物油、鉱油、可塑剤、香料、保存料、浸透促進剤、pH調整剤、他の適当なスキンクリーム用成分などが挙げられる。このような成分は、皮膚に潤いを与え、活性化合物を安定化させ、組成物と皮膚との接触や組成物の局所濃度を増大させ、組成物の放出を制御することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記の実施例により制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
下記式(I)で示される共通構造を有する化合物1〜4は、植物から抽出するか、あるいは、合成により調製した。化合物1〜4の各構造を表1に示す。
実施例では、チロシナーゼ抑制試験およびメラニン含量試験を用いて、以下に記載するように皮膚美白効果の分析を行った。
<チロシナーゼ抑制試験>
この試験については、非特許文献1および2を参照されたい。
1. チロシナーゼ(シグマ T3824)を0.1Mリン酸緩衝液で希釈して、0.1U/μLチロシナーゼ溶液を得た。
2. L−ドーパ(シグマ D9628)を0.1Mリン酸緩衝液で希釈して、1mM L−ドーパ溶液を得た。L−ドーパ溶液は、暗所で保存した。
3. サンプル溶液を100%DMSOで希釈して、10mg/mLの試験サンプル溶液を調製した。次いで、試験サンプル溶液を0.1Mリン酸緩衝液バッファで所望の濃度に希釈した。
4. 50μL/ウェルの上記のように調製した試験サンプル溶液を96ウェルプレートのウェルに加えた(注:試験サンプル溶液を希釈するのに用いた同一希釈濃度のDMSOを96ウェルプレートのウェルに加えて、ブランク群として用いた)。次いで、90μL/ウェルの0.1U/μLチロシナーゼ溶液を加えた(dC対照群には、0.1リン酸緩衝液だけを加え、0.1U/μLチロシナーゼ溶液を加えなかった)。96ウェルプレートを温度37℃下に置き、450rpmで5分間混合した後、ELISAリーダー(モレキュラー・デバイス(Molecular Devices)M2)に入れた。ELISAリーダーの波長を492nmに設定して、96ウェルプレートに加えた溶液の吸光度値を測定した。吸光度値を2回測定し、その平均値をバックグラウンド値として用いた。次いで、60μL/ウェルの上記のように調製した1mM L−ドーパ溶液を96ウェルプレートに加えた(dD対照群には、0.1Mリン酸緩衝液だけを加え、1mM L−ドーパ溶液を加えなかった)。次いで、96ウェルプレートを暗所で温度37℃下に置き、450rpmで15分間混合した後、ELISAリーダーに入れた(モレキュラー・デバイス(Molecular Devices)M2)。ELISAリーダーの波長を492nmに設定して、96ウェルプレートに加えた溶液の吸光度値を測定した。吸光度値を2回測定し、その平均値を測定値として用いた。バックグラウンド値を測定値から差し引いた後、サンプルのチロシナーゼ抑制率を算出した。サンプルのチロシナーゼ抑制率を算出する式は、以下のとおりである:
[(A−A)−(B−B)−dC−dD]/(A−A)×100%
A:ブランク群の吸光度値
B:サンプルの吸光度値
:ブランク群のバックグラウンド値
:サンプルのバックグラウンド値
dC:L−ドーパだけと反応するサンプルの吸光度変化
dD:チロシナーゼだけと反応するサンプル吸光度変化
<メラニン抑制試験>
1. 細胞株培養
マウス黒色腫B16−F0(ATCC CRL−6322,食品工業発展研究所(FIRDI)(中華民国300台湾新竹市食品路331號(331 Shih−Pin Road,Hsinchu,300 Taiwan R.O.C.))を、10%ウシ胎仔血清および 1%ペニシリン−ストレプトマイシンを含有する培地(ダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco’s MEM,DMEM)を用いて、温度37℃、5%CO培養器中で培養した。
2. メラニン含量分析
抽出物によるB16細胞メラニンの抑制
培地中のB16細胞に試験サンプルに加えて、48時間後、培地を除去した。B16細胞をPBS緩衝液で2回洗浄した後、温度70℃に予備加熱した300μLの1N NaOHをB16細胞に加え、B16細胞を温度60℃の培養器中で60分間静置した。次いで、200μLの1N NaOHを96ウェルプレートに加え、波長405nmで吸光度値を測定した。メラニン含量を算出する式は、以下のとおりである:
メラニン含量=(M/M)×100%
M:サンプルで処理したB16細胞の吸光度値
:サンプルで処理していないB16細胞の吸光度値
≪実施例1≫
<植物からの化合物1の抽出および精製>
蓮心をアセトンで抽出して抽出物を得た。次いで、4.5gの抽出物を22.5mLのメタノールおよび水に溶解・混合して混合溶液を得た。混合溶液を22.5mLのn−へキサン、エチルエーテル、ジクロロメタンおよび酢酸エチルで、それぞれ3回ずつ抽出して、それぞれ、n−へキサン層抽出溶液、エチルエーテル層抽出溶液、ジクロロメタン層抽出溶液および酢酸エチル抽出溶液を得た。各層抽出溶液を濃縮・乾燥させた後、各層抽出物を得て、チロシナーゼ抑制試験を行った。
その結果は、酢酸エチル層抽出物がチロシナーゼ抑制活性を有することを示した。
酢酸エチル層抽出溶液を濃縮・乾燥させた後、1.7883gの酢酸エチル層抽出物を得た。酢酸エチル層抽出物のチロシナーゼ抑制率は、86.98±2.6%であった。
次いで、1.5gの酢酸エチル層抽出物を逆相オープンクロマトグラフィーカラム(37.5gのRP−18シリカゲルを充填、2×33cm)により分離した。カラムの移動相は、メタノール:水=1:10→1:8→1:4→1:2→1:1→メタノールの順に変化させた。酢酸エチル層抽出物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、0.0875gの化合物を得た。この化合物について、スペクトル分析および質量分析を行った。その結果を以下に示す。
スペクトル分析:
H−NMR(500MHz,CDOD):7.56−7.34(m,9H);6.88−6.72(m,7H),6.44−6.35(m,2H);3.57−3.47(m,4H);3.36−3.31(m,4H);1.94−1.84(m,2H);1.74−1.58(m,4H)
質量分析:
ESI−MS:606[M+Na];438;204
スペクトル分析および質量分析の結果によれば、この化合物は、化合物1である。
<チロシナーゼ抑制試験>
次いで、化合物1について、チロシナーゼ抑制試験および50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)の算出を行った。その結果を表2に示す。その結果によれば、化合物1は、濃度100μg/mLで、約61.2±2.5%のチロシナーゼ抑制率を有する。また、化合物1の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、36.2±2.5μg/mLである。さらに、化合物1について、メラニン含量試験を行ったところ、細胞内のメラニン含量に対して効果を示した。試験結果によれば、化合物1は、濃度100μg/mLで、約19.9±4.2%のメラニン含量抑制率を有する。
≪実施例2≫
<化合物2の合成>
0.44gのフェルラ酸、0.1gのスペルミジン、0.33gの1−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび0.476gのN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを15mLのテトラヒドロフランに加え、室温で16時間反応させた。次いで、ロータリーエバポレーターを用いて、反応溶液からテトラヒドロフランを除去して、反応生成物を得た。次いで、反応生成物にメタノールを加え、攪拌し、濾過して、固形の不溶物を除去した。濾過したメタノール溶液をエバポレートして、1.2509gの残渣を得た。0.12gの残渣を1mLのメタノールに溶解させ、固形の不溶物を濾過により除去した。濾過したメタノール溶液を、セミ分取用逆相クロマトグラフィーカラム(移動相は水およびアセトニトリルからなる)により分離し、採取して、3.4mgの化合物を得た。この化合物について、スペクトル分析を行った。その結果を以下に示す。
スペクトル分析:
H−NMR(500MHz,CDOD):7.79−7.69(m,2H);7.55−7.34(m,4H);7.21−6.72(m,7H);6.47−6.37(m,2H);3.92−3.86(m,9H);3.62−3.45(m,4H);3.38−3.34(m,4H);1.95−1.85(m,2H);1.74−1.60(m,4H)
スペクトル分析の結果によれば、この化合物は、化合物2である。
<チロシナーゼ抑制試験>
次いで、化合物2について、チロシナーゼ抑制試験および50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)の算出を行った。その結果を表2に示す。その結果によれば、化合物2は、濃度100μg/mLで、15.0±1.7%のチロシナーゼ抑制率を有し、濃度125μg/mLで、29.2±2.0%のチロシナーゼ抑制率を有する。また、化合物2の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、225.4±15.6μg/mLである。
≪実施例3≫
<化合物3の合成>
0.37gの2−ヒドロキシ桂皮酸、0.1gのスペルミジン、0.33gの1−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび0.5gのN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを10mLのテトラヒドロフランに加え、室温で16時間反応させた。次いで、ロータリーエバポレーターを用いて、反応溶液からテトラヒドロフランを除去して、反応生成物を得た。次いで、反応生成物にメタノールを加え、攪拌し、濾過して、固形の不溶物を除去した。濾過したメタノール溶液をエバポレートして、0.2546gの残渣を得た。0.06gの残渣を1mLのメタノールに溶解させ、固形の不溶物を濾過により除去した。濾過したメタノール溶液を、セミ分取用逆相クロマトグラフィーカラム(移動相は水およびアセトニトリルからなる)により分離し、採取して、2.2mgの化合物を得た。この化合物について、スペクトル分析を行った。その結果を以下に示す。
スペクトル分析:
H−NMR(500MHz,CDOD):7.84−7.80(m,2H);7.49(t,1H);7.48−7.43(m,3H);7.28−7.09(m,4H);6.83−6.69(m,8H);3.57−3.49(m,4H);3.45−3.31(m,4H);1.96−1.88(m,2H);1.67−1.61(m,4H)
スペクトル分析の結果によれば、この化合物は、化合物3である。
<チロシナーゼ抑制試験>
次いで、化合物3について、チロシナーゼ抑制試験および50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)の算出を行った。その結果を表2に示す。その結果によれば、化合物3は、濃度100μg/mLで、10.4±0.1%のチロシナーゼ抑制率を有し、濃度125μg/mLで、13.2±1.1%のチロシナーゼ抑制率を有する。また、化合物3の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、438.7±77.4μg/mLである。
≪実施例4≫
<化合物4の合成>
10gのカフェイン酸を120mLのテトラヒドロフランに溶解させて、溶液を得た。次いで、溶液を氷浴に入れ、この溶液に24mLのトリエチルアミンおよび12mLの塩化アセチルを加えた。溶液を22時間攪拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて、溶液の溶媒を除去した。反応生成物を200mLのジクロロメタンに加えて溶解させ、100mLの水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ロータリーエバポレーターを用いて、残りの溶媒を除去して、13.481gの生成物を得た。
5.251gの生成物を47mLのメタノールに加え、加熱し、溶解させて、溶液を得た。この溶液を冷却した後、冷蔵庫に3日間静置した。次いで、溶液から分離した固形物を濾過し、少量のメタノールで洗浄し、乾燥させて、0.87gの精製物を得た。
0.25gの精製物および2mLのSOClを乾燥テトラヒドロフランに溶解させ、室温で23時間反応させて、混合物を形成した。ロータリーエバポレーターを用いて、混合物から溶媒および過剰のSOClを除去した。反応生成物を10mLのテトラヒドロフランに溶解させ、氷浴中の0.042gのスペルミジン、0.133mLのトリエチルアミンおよび10mLのテトラヒドロフランからなる反応ボトル中に徐々に滴下した。次いで、反応溶液を4時間還流した。反応終了後、ロータリーエバポレーターを用いて、反応溶液中のテトラヒドロフランを除去した。反応生成物を20mLのジクロロメタンに加えて溶解させ、10mLの水で3回洗浄した後、ジクロロメタン層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮して、0.2826gのアセチル化O−保護生成物を得た。
0.1gのアセチル化O−保護生成物、1mLのテトラヒドロフラン、1mLのメタノールおよび0.6mLの濃塩酸を60℃で30分間反応させて、反応溶液を得た。次いで、反応溶液に10mLの水および10mLのジクロロメタンを加え、不溶物を分離した。
不溶物を1mLのメタノールに加えて溶解させ、RP−18薄層クロマトグラフィー(移動相は水およびアセトニトリルからなる)により分離し、精製して、6.4mgの化合物を得た。この化合物について、スペクトル分析および質量分析を行った。その結果を以下に示す。
スペクトル分析:
H−NMR(500MHz,CDOD):7.49−7.36(m,3H);7.08−6.71(m,10H);6.39−6.32(m,2H);3.60−3.46(m,4H);3.36−3.31(m,4H);1.94−1.82(m,2H);1.73−1.57(m,4H)
質量分析:
ESI−MS:632[M+1];470
スペクトル分析および質量分析の結果によれば、この化合物は、化合物4である。
<チロシナーゼ抑制試験>
次いで、化合物4について、チロシナーゼ抑制試験および50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)の算出を行った。その結果を表2に示す。化合物4は、濃度100μg/mLで、62.2±27.2%のチロシナーゼ抑制率を有し、濃度125μg/mLで、74.5±16.1%のチロシナーゼ抑制率を有する。また、化合物4の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)は、18.6±2.9μg/mLである。
本明細書では、好ましい実施例を上記の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更や変形を加えることができ、従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。

Claims (33)

  1. 下記式(I):
    [式中、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである]
    で示され、かつ、チロシナーゼ抑制活性を有する有効量のスペルミジン誘導体と、美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有することを特徴とする皮膚美白用組成物。
  2. 前記スペルミジン誘導体のR3がOHである請求項1に記載の皮膚美白用組成物。
  3. 前記スペルミジン誘導体のR1、R2、R4およびR5がHであり、R3がOHであるか、あるいは、前記スペルミジン誘導体のR1、R2およびR5がHであり、R3がOHであり、R4がOCHであるか、あるいは、前記スペルミジン誘導体のR2、R3、R4およびR5がHであり、R1がOHであるか、あるいは、前記スペルミジン誘導体のR1、R2およびR5がHであり、R3およびR4がOHである請求項1に記載の皮膚美白用組成物。
  4. 前記スペルミジン誘導体が植物の抽出物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚美白用組成物。
  5. 前記植物が、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)またはパンダ科(Pandaceae)である請求項4に記載の皮膚美白用組成物。
  6. 前記スペルミジン誘導体が、濃度100μg/mLで、10%より大きいチロシナーゼ抑制率を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の皮膚美白用組成物。
  7. 前記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)が450μg/mLより小さい請求項1〜6のいずれか1項に記載の皮膚美白用組成物。
  8. 前記スペルミジン誘導体が下記式(II):

    で示される請求項1に記載の皮膚美白用組成物。
  9. 前記スペルミジン誘導体が植物の抽出物である請求項8に記載の皮膚美白用組成物。
  10. 前記植物が、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)またはパンダ科(Pandaceae)の芽である請求項9に記載の皮膚美白用組成物。
  11. 前記植物が蓮心である請求項9に記載の皮膚美白用組成物。
  12. 前記スペルミジン誘導体が、濃度100μg/mLで、60%以上のチロシナーゼ抑制率を有する請求項8〜11のいずれか1項に記載の皮膚美白用組成物。
  13. 前記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)が37μg/mLより小さい請求項8〜12のいずれか1項に記載の皮膚美白用組成物。
  14. 前記スペルミジン誘導体が下記式(III):

    で示される請求項1に記載の皮膚美白用組成物。
  15. 前記スペルミジン誘導体が、濃度100μg/mLで、60%以上のチロシナーゼ抑制率を有する請求項14に記載の皮膚美白用組成物。
  16. 前記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)が19μg/mLより小さい請求項14または15に記載の皮膚美白用組成物。
  17. 下記式(I):

    [式中、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである]
    で示され、チロシナーゼ抑制活性を有し、かつ、植物材料から抽出された有効量のスペルミジン誘導体と、美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有することを特徴とする植物抽出皮膚美白組成物。
  18. 前記植物が、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)またはパンダ科(Pandaceae)である請求項17に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  19. 前記スペルミジン誘導体のR3がOHである請求項17または18に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  20. 前記スペルミジン誘導体のR1、R2、R4およびR5がHであり、R3がOHであるか、あるいは、前記スペルミジン誘導体のR1、R2およびR5がHであり、R3がOHであり、R4がOCHであるか、あるいは、前記スペルミジン誘導体のR2、R3、R4およびR5がHであり、R1がOHであり、あるいは、前記スペルミジン誘導体のR1、R2およびR5がHであり、R3およびR4がOHである請求項17または18に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  21. 前記スペルミジン誘導体が、濃度100μg/mLで、10%より大きいチロシナーゼ抑制率を有する請求項17〜20のいずれか1項に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  22. 前記スペルミジン誘導体の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)が450μg/mLより小さい請求項17〜21のいずれか1項に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  23. 前記スペルミジン誘導体が下記式(II):

    で示される請求項17に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  24. 前記植物が、蓮心(a bud of a Nelumbo nucifera Gaertn)、落花生(Arachis hypogaea)、青蒿(セイコウ)(Artemisia caruifolia)、柏(Quercus dentate)、バラ科(Rosaceae)、キツネノマゴ科(Acanthaceae)またはパンダ科(Pandaceae)である請求項23に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  25. 前記植物が蓮心である請求項23に記載の植物抽出皮膚美白組成物。
  26. 下記式(I):

    [式中、R1〜R5は、互いに独立して、H、OHまたはOCHであり、R1〜R5の少なくとも1つはOHである]
    で示され、かつ、チロシナーゼ抑制活性を有する有効量の蓮心抽出物と、美容上または医薬上許容される賦形剤とを含有することを特徴とする皮膚美白効果を有する組成物。
  27. 前記蓮心抽出物のR3がOHである請求項26に記載の皮膚美白効果を有する組成物。
  28. 前記蓮心抽出物のR1、R2、R4およびR5がHであり、R3がOHであるか、あるいは、前記蓮心抽出物のR1、R2およびR5がHであり、R3がOHであり、R4がOCHであるか、あるいは、前記蓮心抽出物のR2、R3、R4およびR5がHであり、R1がOHであるか、あるいは、前記蓮心抽出物のR1、R2およびR5がHであり、R3およびR4がOHである請求項26に記載の皮膚美白効果を有する組成物。
  29. 前記蓮心抽出物は、濃度100μg/mLで、10%より大きいチロシナーゼ抑制率を有する請求項26〜28のいずれか1項に記載の皮膚美白効果を有する組成物。
  30. 前記蓮心抽出物の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)が450μg/mLより小さい請求項26〜29のいずれか1項に記載の皮膚美白効果を有する組成物。
  31. 前記蓮心抽出物が下記式(II):

    で示される請求項26に記載の皮膚美白効果を有する組成物。
  32. 前記蓮心抽出物が、濃度100μg/mLで、60%以上のチロシナーゼ抑制率を有する請求項31に記載の皮膚美白効果を有する組成物。
  33. 前記蓮心抽出物の50%チロシナーゼ抑制濃度(IC50)が37μg/mLより小さい請求項31または32に記載の皮膚美白効果を有する組成物。
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