JP2011037559A - プリンタ - Google Patents

プリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2011037559A
JP2011037559A JP2009185242A JP2009185242A JP2011037559A JP 2011037559 A JP2011037559 A JP 2011037559A JP 2009185242 A JP2009185242 A JP 2009185242A JP 2009185242 A JP2009185242 A JP 2009185242A JP 2011037559 A JP2011037559 A JP 2011037559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
roller
print
unit
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009185242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5459591B2 (ja
Inventor
Harunori Takeuchi
晴紀 竹内
Atsushi Fukutani
惇史 福谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to JP2009185242A priority Critical patent/JP5459591B2/ja
Publication of JP2011037559A publication Critical patent/JP2011037559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5459591B2 publication Critical patent/JP5459591B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

【課題】用紙の巻き状態などによる長さ方向の巻癖を確実に矯正することができるプリンタを提供。
【解決手段】長さ方向にプリント搬送される用紙にプリント可能に構成され、用紙の巻癖を矯正するための矯正手段を備え、該矯正手段は、用紙を巻掛けて該用紙の搬送方向と直交する方向に用紙を湾曲させる湾曲手段と、該湾曲手段に巻掛けられる用紙の巻掛け量を増量させるように、前記用紙を湾曲手段に押圧する押圧手段とを有している構成のプリンタ。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙の巻癖を矯正するための矯正手段を備えたプリンタに関する。
従来、この種のプリンタとしては、例えば、長さ方向にプリント搬送される用紙にプリント可能に構成され、用紙の巻癖を矯正するための矯正手段を備えてなる。該矯正手段は、用紙を湾曲させて、該用紙の長さ方向の巻癖を矯正するデカールローラで構成されたものが知られている(下記特許文献1参照)。
また、他の例として、矯正手段は、プリント搬送方向に並設された第1搬送手段と第2搬送手段とを備え、第1搬送手段と第2搬送手段と搬送速度を異ならせて、第1搬送手段と第2搬送手段との間で用紙に長さ方向のループを生じさせるよう構成されたものが知られている(下記特許文献2参照)。
これら何れのプリンタも、矯正手段が用紙に対して長さ方向の巻癖を矯正するように構成されている。かかる矯正手段を用いて、例えば用紙の巻き状態やプリント時の反りなどによって形成される用紙の長さ方向の巻癖とは逆向きに用紙を湾曲させて、用紙の長さ方向の巻癖を矯正しようとするものである。
特開2006− 7662号公報 特開2000−272803号公報
しかしながら上記何れのプリンタも、矯正手段は用紙を長さ方向に湾曲させるように構成されている。このため用紙の巻癖を十分に矯正することは困難であるという問題があった。
そこで本発明は、上記従来の問題に鑑み、用紙の巻き状態などによる長さ方向の巻癖を確実に矯正することができるプリンタを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係るプリンタは、長さ方向にプリント搬送される用紙にプリント可能に構成されたプリンタにおいて、用紙の巻癖を矯正するための矯正手段を備え、該矯正手段は、用紙を巻掛けて該用紙の搬送方向と直交する方向に用紙を湾曲させる湾曲手段と、該湾曲手段に巻掛けられる用紙の巻掛け量を増量させるように、前記用紙を湾曲手段に押圧する押圧手段とを有していることを特徴とするプリンタ。
該構成のプリンタにあっては、湾曲手段により用紙をその搬送方向と直交する方向で湾曲させることで用紙に所謂コシが与えられ、押圧手段によって湾曲手段に巻掛けられる用紙の巻掛け量を増量させるようにして用紙を湾曲手段に押圧することで、押圧手段と湾曲手段とで用紙がしごかれるから、用紙の巻癖が確実に矯正される。
特に、押圧手段は、湾曲手段よりもプリント搬送方向上流側または下流側の少なくとも一方側に設けられ、用紙をその厚み方向に押して該用紙を湾曲手段に巻掛けることが好ましい。
かかる構成によれば、押圧手段の配置位置にかかわらず、湾曲手段で用紙に所謂コシを持たせ、押圧手段によって用紙を湾曲手段に押圧して巻掛けることで用紙をしごいて、用紙の巻癖を確実に矯正することができる。
また、押圧手段は、湾曲手段よりもプリント搬送方向上流側に配置され、下流側には用紙をプリント搬送するための搬送手段が配置され、押圧手段は前記搬送手段でプリント搬送されている用紙をその厚み方向に押して湾曲手段に巻掛けることが好ましい。
かかる構成によれば、用紙を、搬送手段によるプリント搬送によって長さ方向に張力をかけた状態で湾曲手段に巻掛けることができ、従って、用紙の巻付部分に、十分な所謂コシを持たせて押圧手段で巻癖を矯正する。
さらに、押圧手段は、湾曲手段よりもプリント搬送方向上流側及び下流側の双方に配置され、用紙をその厚み方向に押すことによって該用紙を湾曲手段に巻掛けることが好ましい。
かかる構成によれば、双方の押圧手段によって用紙を湾曲手段に巻掛けるので、湾曲手段に対して用紙を十分に巻掛けることができて、用紙の巻癖を矯正することができる。
このように、本発明に係るプリンタにあっては、用紙の巻癖を矯正するための矯正手段を備え、矯正手段は、用紙の搬送方向と直交する方向に用紙を巻掛けて湾曲させる湾曲手段と、湾曲手段に巻掛けられる用紙の巻掛け量を増量させるように用紙を湾曲手段に押圧する押圧手段とを有しているから、湾曲手段により用紙をその搬送方向と直交する方向で湾曲させることで用紙に所謂コシが与えられ、押圧手段によって湾曲手段に巻掛けられる用紙の巻掛け量を増量させるようにして用紙を湾曲手段に押圧することで、押圧手段と湾曲手段とで用紙がしごかれるから、用紙の巻癖を確実に矯正することができる。
本発明に係るプリンタの第一実施形態を示す概略全体図である。 同プリンタの印刷部を拡大した概略図であり、プリント搬送時の様子を示す図である。 同プリンタの印刷部を拡大した概略図であり、送り搬送時の様子を示す図である。 同プリンタのプリント手段を示す概略正面図であり、(a)はサーマルヘッドの離間位置を示し、(b)サーマルヘッドの接近位置を示す図である。 矯正手段の他の実施形態を示す概略正面図であり、サーマルヘッドの離間位置を示し、(b)サーマルヘッドの接近位置を示す図である。 本発明に係るプリンタの第二実施形態を示す概略側面図である。 同プリンタの矯正手段(湾曲手段)を示す概略正面図であり、(a)はサブピンチローラの離間位置を示し、(b)はサブピンチローラの接近位置を示す図である。 他の実施形態を示す矯正手段(湾曲手段)の概略正面図であり、(a)はサブピンチローラの離間位置を示し、(b)はサブピンチローラの接近位置を示す図である。 本発明に係るプリンタの第三実施形態を示す概略側面図であり、(a)矯正手段が搬送手段と送り手段との間に設けられている場合の図であり、(b)は矯正手段が搬送手段よりもプリント搬送方向側に設けられている場合の図である。 本発明に係るプリンタの第四実施形態を示す概略側面図である。
以下、本発明に係るプリンタの第一乃至第四実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1乃至5に、第一実施形態におけるプリンタAが示されている。該プリンタAは、図1に示すように、熱転写式のプリンタA、具体的には、インクリボンQを用いた昇華型プリンタであり、用紙Pを巻回したロール体11を繰出して用紙Pを転写部に向けて送り搬送し、該送り搬送した用紙Pを巻き取る方向にプリント搬送して用紙Pにプリントするように構成されている。なお、用紙Pは、通常のプリンタ用紙の他に、例えばレントゲン用のフィルムであってもよい。また、各図に示す二点鎖線は、用紙Pの通過経路K1(所謂パスライン)を示し、一点鎖線は、インクリボンQの通過経路K2を示している。
なお、以下説明する第一乃至第四実施形態では、用紙Pを繰出す方向に搬送することを送り搬送と呼び、その搬送方向を送り搬送方向X2とする。また、用紙Pをロール体11に巻き取られる方向に搬送することをプリント搬送と呼び、その搬送方向をプリント搬送方向X1とする。用紙Pは、プリント搬送において一面にプリントがされる。
図1に示すように、プリンタAは給紙部1と、プリント部2と、排紙部3とを備える。給紙部1には、用紙Pをその幅方向に沿った軸線回りに巻回したロール体11が収容され、該ロール体11から用紙Pを送り搬送して給紙するよう構成されている。プリント部2は、給紙部1から給紙された用紙Pにプリントを行うよう構成されている。排紙部3はプリント部2でプリントされた用紙Pを切断して外部へ排紙するよう構成されている。
給紙部1は、巻回軸線回りに回転可能に支持されるロール体11と、ロール体11の下方に設けられ、ロール体11から繰出された用紙Pをプリント部2へ向けて案内するガイド部12と、用紙Pをプリント部2へ給紙する給紙手段13とを備える。
ロール体11は、長さ方向に長尺の用紙Pが、その幅方向に沿った軸線回りに、一方の面であるプリント面P1が内側となるように内巻に巻回されて形成されている。このロール体11は、ロール用モータ(図示しない)の動力によって、ロール体11の巻回軸線回りに回転可能、具体的には、用紙Pを送り搬送する正転方向及び用紙Pをプリント搬送する逆転方向の何れにも駆動回転自在に構成されている。
従って、ロール用モータを正転駆動してロール体11を正転方向へ回転させることにより、用紙Pを、その長さ方向(長手方向)一方側へ送り搬送することができ、逆に、ロール用モータを逆転駆動してロール体11を逆転方向へ回転させることにより、用紙Pを、その長さ方向他方側へプリント搬送することができる。なお、本実施形態では、ロール体11は、ロール用モータを非駆動状態としても、正転方向及び逆転方向の何れにも回転可能に構成されている。
給紙手段13は、ガイド部12の送り搬送方向X2側且つ用紙Pの他方の面である裏面P2側に設けられて、ガイド部12により案内された用紙Pをプリント部2へ向けて給紙する給紙ローラ131と、用紙Pのプリント面P1側で給紙ローラ131に対向配置され、給紙ローラ131に従動して用紙Pをプリント部2へ給紙する給紙ピンチローラ132とを備える。給紙ローラ131と給紙ピンチローラ132とは、各々の軸線C1,C2が用紙Pの幅方向に平行になるように配置されている。なお、給紙ローラ131は、給紙用モータ(図示しない)により用紙Pを送り搬送する正転方向及び用紙Pをプリント搬送する逆転方向の何れにも駆動回転自在に構成されている。
また、給紙ピンチローラ132は、用紙Pをプリント部2へ向けて送り搬送するときだけ、給紙ローラ131と協働する。具体的には、給紙ローラ131との間に用紙Pを挟み込んで、用紙Pを搬送する状態となる。
プリント部2は、図2及び3に示すように、プリント搬送される用紙Pのプリント面P1にプリントを施すプリント手段21と、プリント手段21のプリント搬送方向X1下流側に配置され、給紙部1から給紙された用紙Pを送り搬送及びプリント搬送する搬送手段22とを備える。
プリント手段21は、用紙Pのプリント面P1側に配置されるサーマルヘッド211と、用紙Pの裏面P2側に設けられて、サーマルヘッド211に対向配置されたプラテンローラ212とを備える。サーマルヘッド211は、ヘッド本体2111と、ヘッド本体2111の下面に設けられる転写部2112とを備える。転写部2112は、その長手方向が用紙Pの幅方向に沿って用紙P幅全域に亘るように形成されたプレート状であり、その下面が用紙Pに熱転写する転写面21121である。プラテンローラ212は、用紙Pの幅方向に沿った軸線C3を有するローラ本体2121と、ローラ本体2121の外周面に巻装される弾性体2122とを備える。なお、弾性体2122は、例えばゴムなどの弾性材料からなり、用紙P幅全域に亘るようにローラ本体2121を覆っている。この弾性体2122は、外力によって弾性変形可能である。
図4(a),(b)に示すように、転写部2112は、プラテンローラ212と対向する面である転写面21121が、プラテンローラ212に向けて凸となるよう湾曲した湾曲面に形成されている。この湾曲面は、用紙Pの長さ方向を軸線として該軸線回りに湾曲した面であって、転写部2112の幅方向の中央部を頂点として幅方向両側端部へ向けて上傾斜する湾曲面に形成されている。
かかるプリント手段21のうちサーマルヘッド211は、用紙Pをプリントするプリント位置M1(図2参照)と、用紙Pをプリントしない非プリント位置M2(図3参照)とを移動可能に構成されている。具体的には、サーマルヘッド211は、プラテンローラ212に対して接近する接近位置M3(図4(b)参照)と、プラテンローラ212に対して離間した離間位置M4(図4(a)参照)とを移動可能に構成されている。サーマルヘッド211は、接近位置M3に位置するときにはプラテンローラ212と協働(即ち、用紙Pを挟み込んで)して用紙Pのプリント面P1にプリントし、離間位置M4に位置するときには用紙Pから離間してプリントしない。
前記接近位置M3では、サーマルヘッド211の転写部2112の転写面21121とプラテンローラ212の外周面212aとの間に用紙Pが挟み込まれ、その状態で用紙Pがプリント搬送されて該用紙Pのプリント面P1に熱転写(プリント)が行われる。
サーマルヘッド211の接近位置M3では、プラテンローラ212が転写面21121に押圧される。そうなると、転写面21121はプラテンローラ212に向けて凸となるようにした湾曲面であるから、プラテンローラ212の外周面が転写面21121の形状に倣って湾曲するよう変形する。
また、前記離間位置M4では、前記転写面21121と前記外周面212aとの用紙Pに対する挟み込みが解除されて用紙Pはフリーの状態となる。
搬送手段22は、フィードローラ221と、ピンチローラ222とを備える。
フィードローラ221は、用紙Pの裏面P2側に配置され、給紙部1から給紙された用紙Pをプリント手段21へ送り搬送し、プリント手段21でプリントされる用紙Pをプリント搬送するよう構成されている。ピンチローラ222は、紙Pのプリント面P1側においてフィードローラ221と対向配置され、フィードローラ221との間に用紙Pを挟み込んで用紙Pを送り搬送又はプリント搬送するよう構成されている。フィードローラ221とピンチローラ222とは、各々の軸線C4,C5が用紙Pの幅方向に平行となるように配置されている。
かかるフィードローラ221とピンチローラ222とは、送り搬送時にもプリント搬送時にも、協働して用紙Pを搬送するよう構成されており、ピンチローラ222は、フィードローラ221に従動して回転するように構成されている。
図1に示すように、プリント部2は、プリント手段21よりもプリント搬送方向X1上流側に配置されて用紙Pを送り搬送する送り手段23と、送り手段23よりもプリント搬送方向X1上流側に配置されて用紙Pがプリント開始位置まで送り搬送されたことを検出する検出部24とを備える。
送り手段23は、用紙Pの裏面P2側に配置されて検出部24へ向けて用紙Pを送り搬送するサブフィードローラ231と、用紙Pのプリント面P1側に配置されてサブフィードローラ231と協働して用紙Pを送り搬送するサブピンチローラ232とを備える。サブフィードローラ231とサブピンチローラ232とは、各々の軸線C6,C7が用紙Pの幅方向に平行となるように配置されている。
サブピンチローラ232は、用紙Pを排紙部3へ向けて送り搬送するときだけ、サブフィードローラ231と協働、具体的には、サブフィードローラ231との間に用紙Pを挟み込んで、用紙Pを搬送する状態となる。つまり、送り手段23は、用紙Pを送り搬送するときは搬送状態となり、用紙Pをプリント搬送するときは非搬送状態となるように構成されている。
なお、フィードローラ221、プラテンローラ212、サブフィードローラ231のそれぞれは、図示しない搬送用モータに、例えばギヤ及びベルトなどからなる伝導機構を介して連結されている。また、搬送用モータの駆動力により、用紙Pを送り搬送する正転方向及び用紙Pをプリント搬送する逆転方向の何れにも駆動回転自在に構成されている。また、フィードローラ221とサブフィードローラ231とは、互いの軸線C4,C6がほぼ同じ高さ位置となるように配置されている。プラテンローラ212は、その軸線C3がフィードローラ221の軸線C4及びサブフィードローラ231の軸線C6よりも上方側に位置するように配置されている。
また、プリント部2は、プリント手段21にインクリボンQを供給し、供給したインクリボンQを回収するように構成されたリボン部25を更に備える。具体的には、図1及び2に示すように、リボン部25は、用紙Pのプリント面P1側に配置され、サーマルヘッド211とプラテンローラ212との間で、且つ、用紙Pのプリント面P1上にインクリボンQを供給し、該供給したインクリボンQを巻き取って回収するように構成されている。
かかるリボン部25は、インクリボンQが巻回された供給側リボン251と、供給側リボン251から巻き戻されてプリント手段21に供給されたインクリボンQを巻き取って回収する巻取側リボン252と、供給側リボン251から巻き戻されたインクリボンQが、サーマルヘッド211とプラテンローラ212との間を通過して巻取側リボン252に巻き取られるように、インクリボンQを案内するリボンガイドローラ253とを備える。
また、リボン部25は、用紙Pのプリント面P1からインクリボンQを剥離させるのを補助する剥離ローラ254を備える。この剥離ローラ254は、プリント手段21でプリント(熱転写)され、用紙Pのプリント面P1に貼り付いたインクリボンQ、即ち、用紙Pのプリント面P1上に重なった部分のインクリボンQに当接するように構成されている。そして、当該用紙Pに貼り付いたインクリボンQを用紙Pから確実に剥離できるよう補助する機能を有する。具体的には、剥離ローラ254は、用紙Pの幅方向に平行な軸線C8を有し、用紙P幅全域に亘って形成されている。また、剥離ローラ254は、図2及び3に示すように、インクリボンQに当接して剥離を補助する補助位置M5(図2参照)と、インクリボンQから離間した非補助位置M6(図3参照)との間を移動可能に構成されている。さらにプリント搬送時には補助位置M5となり、送り搬送時には非補助位置M6となるように構成されている。かかる剥離ローラ254は、プリント手段21と搬送手段22との間、具体的には、プリント手段21のプリント搬送方向X1側且つ搬送手段22のプリント搬送方向X1側におけるプリント手段21側寄りに配置されている。
図1乃至3に示すように、プリント部2には、用紙Pの巻癖を矯正するための矯正手段が設けられている。該矯正手段は、用紙Pを巻掛けて用紙Pの搬送方向と直交する方向に用紙Pを湾曲させる湾曲手段と、該湾曲手段に巻掛けられる用紙Pの巻掛け量を増量させるように、用紙Pを湾曲手段に押圧する押圧手段とを有している。特に押圧手段は、湾曲手段に対して幅方向回りに用紙Pを捲掛ける構成である。
そして本第一実施形態では、プリント手段21が湾曲手段に兼用されている。つまり湾曲手段は、サーマルヘッド211と、プラテンローラ212とで構成されている。サーマルヘッド211およびプラテンローラ212の構成は上述したとおりであるのでその説明を省略する。
押圧手段は、用紙Pの幅方向に沿った軸線C11を有した巻掛用ローラ52で構成されている。
本第一実施形態では、押圧手段すなわち巻掛用ローラ52は、湾曲手段よりもプリント搬送方向X1上流側にのみ配置されており、用紙Pを、その厚み方向に押して湾曲手段のプラテンローラ212に巻掛けるように構成されている。なお、巻掛用ローラ52は、例えばモータなどによって駆動回転させる駆動式でも、モータなどによる駆動力を与えない従動式でもよい。
図2及び3に示すように、巻掛用ローラ52は、用紙Pをプラテンローラ212に巻掛ける巻掛け位置M11(図2参照)と、用紙Pをプラテンローラ212に巻掛けない非巻掛け位置M12(図3参照)とを移動可能に構成されている。具体的には、巻掛用ローラ52は、プラテンローラ212の近傍でプラテンローラ212の送り搬送方向X2側、且つ用紙Pのプリント面P1側に配置されている。そして用紙Pをその厚み方向に押して、プラテンローラ212の外周一部に巻掛ける巻掛け位置M11と、該巻掛け位置M11から離間して用紙Pを押さない非巻掛け位置M12とを移動可能に構成されている。
ここで、巻掛け位置M11及び非巻掛け位置M12についてより詳細に説明する。巻掛用ローラ52は、巻掛け位置M11では、湾曲手段すなわちサーマルヘッド211の転写部2112及びプラテンローラ212が用紙Pを挟み込む位置と前記送り手段23のサブフィードローラ231及びサブピンチローラ232が用紙Pを挟み込む位置を通る平面Sに交差する位置にある(図2参照)。
一方、巻掛用ローラ52は、非巻掛け位置M12では前記平面Sから離間した位置に位置している(図3参照)。
また、巻掛用ローラ52は、サーマルヘッド211と同期して移動するよう構成されている。具体的には、巻掛用ローラ52は、サーマルヘッド211(湾曲手段の構成部品)の位置移動に伴って位置移動するように構成されている。すなわち、サーマルヘッド211がプリント位置M1に位置しているときに巻掛け位置M11となり、サーマルヘッド211が非プリント位置M2に位置しているときに非巻掛け位置M12となるように構成されている。
より詳細には、巻掛用ローラ52は、転写部2112と共に移動するように構成されており、転写部2112が接近位置M3に位置しているときに巻掛け位置M11となり、転写部2112が離間位置M4に位置しているときに非巻掛け位置M12となるように構成されている。
即ち巻掛用ローラ52は、プリント搬送時に巻掛け位置M11となり、送り搬送時に非巻掛け位置M12となるように構成されており、巻掛け位置M11では、用紙Pを送り搬送時のパスラインよりも裏面P2側に押してプラテンローラ212に巻掛けるようになっている。巻掛用ローラ52が巻掛け位置M11となることで、プラテンローラ212に対する用紙Pの巻掛量が増大する。
なお、巻掛用ローラ52は、用紙Pをその幅方向全域に亘ってプラテンローラ212に押圧できる軸方向長さを有している。
図1に示すように、排紙部3は、用紙Pを切断するためのカッタ31と、プリントされた用紙Pを送り搬送する排紙手段32と、排紙手段32で送り搬送された用紙Pを外部へ排紙する排紙口(図示しない)とを備える。
この排紙手段32は、排紙ローラ321と、排紙ピンチローラ322とを備える。排紙ローラ321は用紙Pの裏面P2側に配置されて切断された用紙Pを排紙口まで送り搬送する。排紙ピンチローラ322は、用紙Pのプリント面P1側において排紙ローラ321に対向するように配置されて排紙ローラ321に従動して用紙Pを排紙する。
排紙ローラ321と排紙ピンチローラ322とは、各々の軸線C9,C10が用紙Pの幅方向に平行となるように配置されている。なお、排紙ローラ321は、排紙用モータ(図示しない)により用紙Pを送り搬送する正転方向及び用紙Pをプリント搬送する逆転方向の何れにも駆動回転自在に構成されている。
また、排紙ピンチローラ322は、用紙Pを排紙口へ向けて送り搬送するときだけ、排紙ローラ321と協働、具体的には、排紙ローラ321との間に用紙Pを挟み込んで、用紙Pを搬送する状態となる。つまり、排紙手段32は、用紙Pを送り搬送するときは搬送状態となり、用紙Pをプリント搬送するときは非搬送状態となるように構成されている。
次に、上記構成のプリンタAの動作について説明する。
まず、ロール体11を給紙部1に収容し、収容されたロール体11から用紙Pを繰出し、用紙Pをガイド部12で案内しつつ給紙ローラ131と給紙ピンチローラ132との間に挟持して、ローディングを行う。ローディングとは、ロール用モータ(図示しない)を駆動して用紙Pを繰出すと共に、用紙Pを給紙手段13と搬送手段22とによってプリント手段21よりも送り搬送方向X2下流側の待機位置まで送り搬送することをいう。
ローディングが完了して用紙Pが待機位置まで送り搬送されると、用紙Pは給紙手段13と搬送手段22と送り手段23とによって待機位置から更に送り搬送方向X2側へ送り搬送され、検出部24が用紙Pを検出すると、用紙Pがプリント開始位置まで送り搬送されたとして用紙Pの送り搬送が停止する。用紙Pが送り搬送されてプリント開始位置に位置するまでは、プリント手段21は非プリント位置M2、即ちサーマルヘッド211がプラテンローラ212に対して離間した離間位置M4となっている。つまりサーマルヘッド211の転写部2112が、プラテンローラ212に対して離間している。
また、押圧手段である巻掛用ローラ52は、非巻掛け位置M12に位置している。剥離ローラ254は、非補助位置M6に位置している。
インクリボンQが、巻掛用ローラ52とプラテンローラ212との間から、サーマルヘッド211とプラテンローラ212との間にかけて、用紙Pのプリント面P1上に適宜配置されると、図2に示すように、サーマルヘッド211がプリント位置M1に移動する。
具体的には、離間位置M4にあるサーマルヘッド211が接近位置M3に移動し、転写部2112の転写面21121とプラテンローラ212の外周面212aとの間に用紙Pが挟み込まれる。換言すると、サーマルヘッド211が接近位置M3に移動して、用紙Pは、転写部2112の転写面21121とプラテンローラ212の外周面212aとの間に挟み込まれる。
なお、かかる挟み込み状態では、図4(b)に示すように、プラテンローラ212の外周面212aは、転写部2112の転写面21121によって押圧され、転写面21121の湾曲形状に倣うように弾性変形している。
また、巻掛用ローラ52は、巻掛け位置M11に移動して、プラテンローラ212の外周面の一部に、用紙P(及び用紙Pに重なっているインクリボンQ)を巻掛ける。
剥離ローラ254は、補助位置M5に移動して、インクリボンQを介して間接的に用紙Pに当接する。なお、このとき、給紙手段13及び送り手段23は、共に非搬送状態である。また、プリント面P1上に配置されたインクリボンQは、用紙Pと共にサーマルヘッド211とプラテンローラ212との間に挟み込まれる。
かかる状態からロール体11を逆転方向へ駆動回転しながら搬送手段22を逆転方向に駆動回転して用紙Pをプリント搬送すると共に、供給側リボン251からインクリボンQを用紙Pのプリント搬送速度と同一速度で巻き戻して巻取側リボン252に巻き取る。これにより、インクリボンQがサーマルヘッド211の転写部2112で加熱され、例えばY(イエロー)インクが用紙Pに転写される。なお、このとき、プラテンローラ212は逆転方向に駆動回転する。
かかる転写におけるプリント搬送の際には、サーマルヘッド211がプリント位置M1に位置し、巻掛用ローラ52が巻掛け位置M11に位置し、更に、搬送手段22がプリント搬送方向X1に搬送可能な搬送状態にある。よって、用紙Pは、プリント手段21よりもプリント搬送方向X1下流側において、搬送手段22によってプリント搬送方向X1側へ向けて引っ張られてその長手方向に張力がかけられる。一方では用紙Pは、プリント手段21よりもプリント搬送方向X1側において、巻掛用ローラ52によって押されてプラテンローラ212に巻掛けられるとともに、サーマルヘッド211の転写面21121とプラテンローラ212の外周面212aとで挟持される。
従って、用紙Pは、搬送手段22による前記張力と巻掛用ローラ52による前記巻掛けとによって、プラテンローラ212への巻掛け部分において、所謂コシを持つ。しかも、巻掛用ローラ52が巻掛け位置M11となることで、プラテンローラ212に対する用紙Pの巻掛量が増大しており、プラテンローラ212のプリント手段21による挟持と搬送手段22によるプリント搬送とによって、用紙Pは、転写面21121の形状に応じた湾曲形状のままコシを持った巻付部分が、搬送方向を変更するようにしてしごかれるから、用紙Pの巻癖を確実に矯正することができる。
さらに用紙Pには、剥離ローラ254が、プリント手段21と搬送手段22との間でインクリボンQを介して当接しているので、より確実に用紙Pの巻癖を矯正することができる。
即ち、剥離ローラ254は、プリント手段21のプリント搬送方向X1側において、用紙Pのプリント面P1に直接的又は間接的に当接することで、プリント手段21(湾曲手段)による用紙Pの巻癖の矯正を補助する矯正補助手段として機能している。
続いてプリント搬送が停止し、図3に示すように、サーマルヘッド211がプラテンローラ212に対して離間した離間位置M4に移動してプリント手段21が非プリント位置M2に移動する。併せて、巻掛用ローラ52が非巻掛け位置M12に移動して用紙Pのプラテンローラ212への巻掛けが解除され、更に、剥離ローラ254が非補助位置M6に移動してインクリボンQへの当接が解除される。そして、給紙手段13と搬送手段22と送り手段23とを各々送り搬送可能な搬送状態とし、用紙Pが検出部24で検出される位置(プリント開始位置)まで用紙Pを送り搬送する。
こうしてプリントが終了すると、用紙Pは、給紙手段13と搬送手段22と送り手段23とによって排紙部3側(送り搬送方向X2側)へ送り搬送され、排紙部3において、カッタ31により所定の長さに切断される。そして、該切断されたプリント完了用紙Pは、排紙手段32で更に送り搬送されて排紙口を介して外部へ排紙される。
以上の構成からなるプリンタAにあっては、用紙Pをプリント手段21により搬送方向と直交する方向で湾曲させ、プリント手段21で用紙Pを湾曲させた状態で巻掛用ローラ52によって用紙Pをプリント手段21(プラテンローラ212)に押圧させるようにしている。したがって用紙Pはプリント手段21で湾曲した部分で所謂コシを持ち、当該コシをもった状態の部分が巻掛用ローラ52でしごかれることになるから、用紙Pの巻癖を確実に矯正することができる。
なお、本第一実施形態では、ロール体11は、用紙Pのプリント面P1が内側となるように用紙Pを巻回した内巻である。よって、用紙Pには、内巻の巻癖、具体的には、用紙Pのプリント面P1が凹となる長手方向の巻癖がつく。この内巻の巻癖に対して、矯正手段でプリント面P1が凹面となるよう用紙Pを幅方向に湾曲させて、かかる用紙Pの内巻の巻癖を矯正することができる。
また、巻掛用ローラ52は、用紙Pを、その厚み方向(プリント面P1側から裏面P2側へ向かう方向)に押してプラテンローラ212に巻掛けるので、用紙Pをプラテンローラ212に確実に巻掛けることができ、用紙Pの巻癖を確実に矯正することができる。
更に、用紙Pはプリント手段21よりもプリント搬送方向X1側においては、搬送手段22によって引っ張られてその長手方向に張力がかけられる一方、プリント手段21よりも送り搬送方向X2においては、巻掛用ローラ52によって押されてプラテンローラ212に巻掛けられ、更に、サーマルヘッド211の転写面21121とプラテンローラ212の外周面212aとで挟持されるので、用紙Pは、搬送手段22による前記張力と巻掛用ローラ52による前記巻掛けとによってプラテンローラ212に対する巻付部分において十分な所謂コシを持ち、しかもプリント手段21による挟持と搬送手段22によるプリント搬送とによって所謂コシを持った巻付部分がしごかれる。このため、用紙P巻癖を確実に矯正することができる。
なお、本第一実施形態では、転写面21121が、プラテンローラ212に対して凸となる巻癖を有する場合について説明したが、これに限らず、プラテンローラ212に対して凹となる巻癖を有する場合であってもよい。具体的には、図5(a)及び(b)に示すように、転写面21121は、プラテンローラ212に対して凹となる転写部2112の長手方向の巻癖を有する場合であってもよい。この場合、用紙Pの内巻の巻癖に対して、プリント面P1が凸面となるよう幅方向で湾曲させることにより、かかる用紙Pの内巻の巻癖を矯正することができる。なお、図5(a)は、転写面21121を有する転写部2112が離間位置M4に位置している様子を示す図であり、図5(b)は、転写部2112が接近位置M3に位置している様子を示す図である。
更に、本第一実施形態では、プラテンローラ212が弾性体ローラである場合について説明したが、これに限らず、弾性体5122を用いない例えばステンレス製の金属ローラであってもよい。この場合、外周面212aとなる金属ローラの外周面は、転写面21121に対応した形状とする。つまり、外周面212aは、第一実施形態のような弾性変形面に限らず、非弾性変形面であってもよい。
更に、本第一実施形態では、巻掛用ローラ52がプリント手段21よりもプリント搬送方向X1側にのみ設けられる場合について説明したが、これに限らず、送り搬送方向X2側のみ、或いはプリント搬送方向X1側及び送り搬送方向X2側の双方に設けてもよい。なお、巻掛用ローラ52をプリント手段21のプリント搬送方向X1側及び送り搬送方向X2側に複数設けることもできる。
また更に、本第一実施形態では、剥離ローラ254を設ける場合について説明したが、剥離ローラ254を省略することも可能である。或いは、用紙P幅全域に亘って形成されるプレート状の剥離プレートであってもよい。
更に、本第一実施形態では、ロール体11が用紙Pを内巻にして形成される場合について説明したがこれに限らず、用紙Pのプリント面P1を外側にして巻回した外巻であってもよい。この場合、用紙Pには、外巻の巻癖、具体的には、用紙Pのプリント面P1が凸となる長手方向の巻癖がつく。この外巻の巻癖に対して、矯正手段でプリント面P1が凸又は凹となるよう用紙Pを幅方向で湾曲させて、かかる用紙Pの外巻の巻癖を矯正することができる。
続いて、本発明に係るプリンタAの第二乃至第四実施形態について、図6乃至10を参酌して説明する。なお、以下の説明では、第一実施形態と共通する構成については、共通の符号を付して説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図6乃至8には、本発明にかかるプリンタAの第二実施形態が示されている。本第二実施形態では、図6に示すように、湾曲手段は送り手段23であって、これはサブピンチローラ232とサブフィードローラ231とから構成されている。サブピンチローラ232はサブフィードローラ231の駆動回転に従動して回転するよう構成されている。
また、サブピンチローラ232の外周面6111は、図7(a)に示すように、サブピンチローラ232の軸線C7方向の中央部がサブフィードローラ231に対して凸となる軸線C7方向の湾曲を有している。しかも軸線C7回り全周に亘って形成されており、軸線C7方向中央部に向かって拡径する略樽状面である。サブフィードローラ231の外周面612aは、図7(b)に示すように、サブピンチローラ232が接近位置M9に位置した際に、外周面6111の形状に対応して変形する弾性変形面である。
押圧手段は巻掛用ローラ62であり、これは図6に示すように、送り手段23のプリント搬送方向X1側と送り搬送方向X2側の双方に配置されている。なお、送り手段23に対してプリント搬送方向X1側の巻掛用ローラ62は、送り搬送方向X2側の巻掛用ローラ62よりも上方に配置されている。また、プリント搬送方向X1側の巻掛用ローラ62は、送り搬送方向X2側の巻掛用ローラ62よりも小径である。
このような第二実施形態の矯正手段にあっては、送り搬送時には用紙Pを湾曲させるが、プリント搬送時には用紙Pを湾曲させない。具体的には、湾曲手段は、送り手段23であるため、送り搬送時に接近位置M9(図7(b)参照)となり、プリント搬送時に離間位置M10(図7(a)参照)となるからである。
なお、巻掛用ローラ62は、サブピンチローラ232が接近位置M9に位置するときに巻掛け位置M11に位置し、サブピンチローラ232が離間位置M10に位置するときに非巻掛け位置M12に位置するように構成することができる。或いは、サブピンチローラ232の位置に関係なく、常に巻掛け位置M11に位置するように構成することも可能である。
なお、本第二実施形態では、サブピンチローラ232の外周面6111は前記略樽状面に限定されない。即ち、外周面6111は、図8(a)及び(b)に示すように、サブピンチローラ232の軸線C7方向の中央部がサブフィードローラ231に対して凹となる軸線C7方向の湾曲面を有し、且つ軸線C7回り全周に亘って形成される、軸線C7方向中央部に向かって縮径した略円筒状面とすることもできる。
また、サブフィードローラ231の外周面612aについては、弾性変形面に限定されず、サブピンチローラ232の外周面6111の湾曲形状に対応した形状を有する非弾性変形面であってもよい。例えば、図8(a)及び(b)に示すように、外周面612aは、サブピンチローラ232に対して凸となる湾曲面(略樽状面)とすることができる。
図9には、本発明にかかるプリンタAの第三実施形態が示されている。本第三実施形態では、矯正手段は、例えば、第一実施形態のようにサーマルヘッド211とプラテンローラ212や、第二実施形態のようにサブピンチローラ232とサブフィードローラ231を用いず、別途新たに構成を追加することで構成されている。
具体的には、図9(a)に示すものでは、矯正手段は、搬送手段22と送り手段23との間に設けられており、一対のローラを有する湾曲手段71と、該湾曲手段71よりもプリント搬送方向X1上流側及び下流側の双方に設けられる押圧手段とを備える。
湾曲手段71は、用紙Pの幅方向に沿った軸線を有するとしての本体ローラ711と、本体ローラ711に対向配置されて前記幅方向に沿った軸線を有する受けローラ712とを備える。なお、本体ローラ711の外周面7111と受けローラ712の外周面712aとが湾曲手段71における、巻癖の矯正面として用いられる。押圧手段は巻掛用ローラ72であり、これらは同径に形成されている。
また、図9(b)に示すものでは、図9(a)で示した矯正手段を、搬送手段22よりもプリント搬送方向X1側に配置している。なお、プリント搬送方向X1上流側の巻掛ローラ72は、プリント搬送方向X1下流側の巻掛け手段72よりも小径である。
なお、これらの他に、矯正手段を、送り手段23に対してプリント手段21とは反対側に設けることも可能である。
図10には、本発明にかかるプリンタAの第四実施形態が示されている。本第四実施形態では、湾曲手段が矯正ローラ811のみで構成されている。具体的には、矯正ローラ811は、用紙Pの裏面P2側に配置され、用紙Pの幅方向に沿った軸線を有し、その外周面8111が矯正面として用いられる。そして、押圧手段は巻掛用ローラ82であり、これは矯正ローラ811よりもプリント搬送方向X1上流側及び下流側の双方に配置されている。両巻掛用ローラ82は、用紙Pのプリント面P1側に配置されていて、各々が、用紙Pを裏面P2側に押して矯正ローラ811に巻掛けるように構成されている。
なお、第一乃至第四実施形態では、プリンタAがインクリボンQを用いた昇華型プリンタである場合について説明したが、これに限らず、例えば感熱式のプリンタやその他の方式のプリンタであってもよい。
また、第一乃至第四実施形態では、巻癖が用紙Pの長さ方向の軸線回りに湾曲した湾曲面である場合について説明した。しかしながら本発明は、上記のような巻癖に限らず、例えば、用紙Pの長さ方向に沿った折れ線を有する屈曲面や、用紙Pの長さ方向を軸線とする凸状の湾曲と凹状の湾曲とが幅方向に連続した波形面などの癖、あるいは巻癖であっても対応することができる。
また更に、第一乃至第四実施形態では、第二矯正手段が巻掛用ローラである場合について説明したが、これに限らず、例えば長手方向が用紙P幅全域に亘るプレート状の巻掛け用プレートであってもよい。
また更に、第一乃至第四実施形態では、用紙Pを湾曲させる方向が用紙Pの幅方向である場合について説明したが、これに限らず、用紙Pの長さ方向及び幅方向の双方に交差し且つ用紙Pの面方向に平行な方向に設定することもできる。但し、用紙Pを湾曲させる方向は、用紙Pの幅方向に対して0°乃至45°の範囲で設定することが好ましい。
更に、第一乃至第四実施形態では、用紙Pの搬送方向として、給紙部1側から排紙部3側へ向かう送り搬送方向X2と、排紙部3側から給紙部1側へ向かうプリント搬送方向X1とを設定した場合について説明した。しかしながらこれに限らず、例えば給紙部1側から排紙部3側へ向かう搬送方向をプリント搬送方向X1及び送り搬送方向X2とするなど、双方の搬送方向を同じ搬送方向に設定することもできる。
以上、本発明の第一乃至第四実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…給紙部、2…プリント部、3…排紙部、13…給紙手段、21…プリント手段、22…搬送手段、23…送り手段、52…巻掛用ローラ、211…サーマルヘッド、212…プラテンローラ、212a…外周面、2111…ヘッド本体、2112…転写部、X1…プリント搬送方向、X2…搬送方向

Claims (4)

  1. 長さ方向にプリント搬送される用紙にプリント可能に構成されたプリンタにおいて、
    用紙の巻癖を矯正するための矯正手段を備え、該矯正手段は、用紙を巻掛けて該用紙の搬送方向と直交する方向に用紙を湾曲させる湾曲手段と、該湾曲手段に巻掛けられる用紙の巻掛け量を増量させるように、前記用紙を湾曲手段に押圧する押圧手段とを有していることを特徴とするプリンタ。
  2. 押圧手段は、湾曲手段よりもプリント搬送方向上流側または下流側の少なくとも一方側に設けられ、用紙をその厚み方向に押して該用紙を湾曲手段に巻掛けることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 押圧手段は、湾曲手段よりもプリント搬送方向上流側に配置され、下流側には用紙をプリント搬送するための搬送手段が配置され、押圧手段は前記搬送手段でプリント搬送されている用紙をその厚み方向に押して湾曲手段に巻掛けることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  4. 押圧手段は、湾曲手段よりもプリント搬送方向上流側及び下流側の双方に配置され、用紙をその厚み方向に押すことによって該用紙を湾曲手段に巻掛けることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
JP2009185242A 2009-08-07 2009-08-07 プリンタ Active JP5459591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009185242A JP5459591B2 (ja) 2009-08-07 2009-08-07 プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009185242A JP5459591B2 (ja) 2009-08-07 2009-08-07 プリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011037559A true JP2011037559A (ja) 2011-02-24
JP5459591B2 JP5459591B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=43765781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009185242A Active JP5459591B2 (ja) 2009-08-07 2009-08-07 プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5459591B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012213896A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
JP2013202867A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Nec Embedded Products Ltd プリンタ装置及びプリンタ装置における印画ユニットの制御方法
JP2016028973A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 三菱電機株式会社 サーマルプリンタ
JP2016028972A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 三菱電機株式会社 サーマルプリンタ
EP3831750A1 (en) * 2019-12-04 2021-06-09 International Currency Technologies Corporation Printer with improved paper dispensing mechanism

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0446063U (ja) * 1990-08-22 1992-04-20
JPH0538850A (ja) * 1991-08-06 1993-02-19 Ricoh Co Ltd 記録装置
JP2006044126A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Sony Corp サーマルヘッド及びサーマルヘッドプリンタ
JP2008007235A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Nec Infrontia Corp 用紙反り矯正装置およびプリンタ
JP2008023850A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Toshiba Hokuto Electronics Corp サーマルヘッド

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0446063U (ja) * 1990-08-22 1992-04-20
JPH0538850A (ja) * 1991-08-06 1993-02-19 Ricoh Co Ltd 記録装置
JP2006044126A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Sony Corp サーマルヘッド及びサーマルヘッドプリンタ
JP2008007235A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Nec Infrontia Corp 用紙反り矯正装置およびプリンタ
JP2008023850A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Toshiba Hokuto Electronics Corp サーマルヘッド

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012213896A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
JP2013202867A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Nec Embedded Products Ltd プリンタ装置及びプリンタ装置における印画ユニットの制御方法
JP2016028973A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 三菱電機株式会社 サーマルプリンタ
JP2016028972A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 三菱電機株式会社 サーマルプリンタ
EP3831750A1 (en) * 2019-12-04 2021-06-09 International Currency Technologies Corporation Printer with improved paper dispensing mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JP5459591B2 (ja) 2014-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5459591B2 (ja) プリンタ
JP5404309B2 (ja) 記録媒体のカール修正方法および記録装置
JP2009179414A (ja) プリント装置
JP2009297944A (ja) 熱転写プリンタ
CN114683691B (zh) 打印装置、打印方法和非暂时性计算机可读存储介质
JP4767693B2 (ja) プリンタ
JP2006188352A (ja) プリンタ
JP5785971B2 (ja) プリンタ装置
WO2018042739A1 (ja) 用紙搬送機構
US8058587B2 (en) Thermal activation printer
JP3802380B2 (ja) プリンタ
JP3720679B2 (ja) 給紙装置及びこれを用いた孔版印刷装置
JP5578402B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2010070289A (ja) カール矯正装置および記録装置
JP5309833B2 (ja) 熱転写プリンタの印刷対象物弛み形成機構、及び熱転写プリンタ
JP4507197B2 (ja) プリンタ装置
JP2010070291A (ja) カール矯正装置および記録装置
JP2013018169A (ja) 熱転写プリンタ
JP2001158555A (ja) サーマルプリンタにおける用紙搬送機構
JP2013203524A (ja) プリンタ装置
JP2023136701A (ja) 搬送装置、画像形成装置
JP4139299B2 (ja) 被記録体切断装置、及び、その被記録体切断装置を具備する画像記録装置
JP2010089929A (ja) 紙搬送装置及び画像形成装置
JPH10279119A (ja) 紙送り装置
JP3591572B2 (ja) プリンタの紙送り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130712

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5459591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250