JP2011036593A - 車両の座席ベルト構造 - Google Patents

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【課題】車両の室内に搭載された車椅子に着座する着座者を拘束することのできる車両の座席ベルト構造において、大幅な構造変更を要することなく、車両の衝突時に着座者を拘束する拘束性能の確保と、通常装着時の快適性確保とを両立可能とする。
【解決手段】バックル43はベルト部35の先端の第1の係止具39が直接係止されるとベルト部35が着座者H1の首に近接した位置状態で斜め掛けされる位置に配設されている。通常装着時は、ベルト部35の長手方向に沿って移動可能な第2の係止具41がバックル43より下方の被係止手段45に掛け止められてベルト部35が着座者H1の首から離間した位置状態となり、車両の衝突時には、着座者H1に生じる前方への荷重により被掛止手段45が破損して第2の係止具41の被係止手段45への掛止状態は解除され、第1の係止具39のバックル43との係止状態は維持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の座席ベルト構造に関する。より詳しくは、車両の室内に搭載された車椅子に着座する着座者を拘束することのできる車両の座席ベルト構造に関する。
従来、車両の室内に搭載された車椅子を、そのまま座席として利用可能な車両がある。かかる車両の室内には、着座者を車椅子に拘束するために、肩から胸部に斜めに掛け渡すショルダベルトと、腰部の左右に掛け渡すラップベルトとを備えた、いわゆる3点式の座席ベルトが装備されている。
例えば、下記特許文献1には、車椅子を室内外に昇降させるためのプラットホームに座席ベルトを備え付けた構成が開示されている。それによると、プラットホームの一側部に支柱を立設し、該支柱の比較的上方からショルダベルトを、比較的下方からラップベルトを繰り出す構成とし、各ベルトの先端をプラットホームの他側部に設けられた比較的下方の係止部位に係止することで着座者を車椅子に拘束するようになっている。
また、下記特許文献2には、通常のシートに付帯される座席ベルトを車椅子の着座者用に転用する技術が開示されている。すなわち、該座席ベルトは、車内の側壁の上部から引き出されて先端が該側壁の下部に固定されており、ベルトの中間部分に長手方向に移動可能に取付けられたタングを、車室内方に設けられたバックルに係止することで、一本のベルトでショルダベルトとラップベルトとを構成して着座者をシートに拘束するようになっている。下記特許文献2記載の技術によれば、このような座席ベルトが、車椅子の高さに合う高さ位置に設置されることで車椅子の着座者用として転用されている。かかる技術によれば、一般車両の座席ベルトの装備を活かしつつ、車椅子の着座者に装着する座席ベルトを正しく機能させることができる。
特開2004−229723号公報 特開平11−321551号公報
本発明者らは、実際に座席ベルトを車両の室内に装備するにあたっては、ベルトの配設経路が制約されることで着座者の首の近くをショルダベルトが通り、装着時の快適性が損なわれる場合があるという問題点を見出して本発明を想起した。すなわち、例えば、車椅子と通常のシートに対してベルトを兼用しようとする場合に、通常のシートでの着座高さと車椅子での着座高さの相違からショルダベルトの経路が制約されることがあった。また、車両の構造上、バックルの設置位置が制約されている場合などにも、ショルダベルトの経路が制約されることがあった。そのため、その制約の範囲内において、車両の衝突時に車椅子の着座者を拘束する拘束性能を確保することのできるショルダベルトの経路を設定すると、ショルダベルトが着座者の首の近くを通ることにより、着座者が通常装着時に不快に感じることがあった。つまり、ショルダベルトを拘束性能と快適性とを両立可能な位置に掛け渡すことが困難な場合があった。
そこで、本発明は、大幅な構造変更を要することなく、車両の衝突時に着座者を拘束する拘束性能の確保と、通常装着時の快適性確保とを両立可能とすることを課題とした。
上記課題を解決するために本発明は次の手段を採用する。
本発明は、車両の室内に搭載された車椅子に着座する着座者を拘束することのできる車両の座席ベルト構造であって、前記車椅子に着座する着座者の一側方で該着座者の着座姿勢状態で着座者の肩より上方の室内位置に配設された巻き取り装置から引き出されるベルト部と、該ベルト部の先端に設けられた第1の係止具と、前記ベルト部の長手方向に沿って移動可能な第2の係止具とを備えるベルト本体を有し、前記第1の係止具を係脱可能に係止するバックルは前記巻き取り装置から引き出されるベルト部が前記車椅子への着座者の肩から胸部に斜め掛けされて直接配設される状態では首に近接した位置状態となる着座者の他側方の室内位置に設けられており、前記第2の係止具を掛け止めることのできる被掛止手段が前記他側方における前記バックルの配設高さ位置より下方の位置に設けられており、該被掛止手段が設けられる下方の位置は前記第2の係止具が該被掛止手段に掛け止められたとき前記ベルト部が前記車椅子への着座者の肩から胸部に斜め掛けされた状態で首から離間した位置状態となる位置とされており、車両の衝突時には、前記車椅子に着座する着座者に生じる前方への荷重により前記被掛止手段が破損して前記第2の係止具の前記被掛止手段への掛止状態解除され、前記第1の係止具の前記バックルとの係止状態は維持されることを特徴とする。
本発明において、「首に近接した位置状態」と「首から離間した位置状態」とは、ベルト部の着座者の首に対する相対的な距離の異なる2つの位置関係を意味しており、「首に近接した位置状態」とは相対的に首に近い位置にある状態のことであり、「首から離間した位置状態」とは相対的に首から離れた位置にある状態のことである。
かかる座席ベルト構造によれば、被係止手段を設定して第2の係止具を掛け止めることにより、通常装着時にはベルト部が着座者の首から離間した位置状態に配設されるため快適性を確保することができ、且つ、車両の衝突時には第2の係止具の掛止状態が解除されて第1の係止具が直接バックルに係止されてベルト部が首から近接した位置状態となり、拘束性能を確保することができる。
本発明の車両の座席ベルト構造は、前記ベルト本体が、前記車両の車椅子を搭載可能な室内位置に車椅子が搭載されないときに配設されるシートに着座する着座者を拘束するショルダベルト及びラップベルトとして用いられる構成とされている場合にも好ましく適応することができる。すなわち、室内の同じ平面位置に配置され得るシートと車椅子との双方の着座者に対して拘束性能の確保と、通常装着時の快適性確保とを両立することができる。
本発明によれば、車両の衝突時に着座者を拘束する拘束性能の確保と、通常装着時の快適性確保との両立を、室内の構造の大幅な変更を伴わずに可能にすることができる。
また、ベルト本体を車両の車椅子を搭載可能な室内位置に車椅子が搭載されないときに配設されるシートに着座する着座者を拘束するショルダベルト及びラップベルトとして用いる構成とすれば、シートと車椅子との双方の着座者に対して拘束性能の確保と、通常装着時の快適性確保とを両立することができる。
本発明の実施形態に係る座席ベルト構造を備えた車両の透視平面図である。 本発明の実施形態において車椅子に着座者が拘束された状態を示す正面図である。 本発明の実施形態においてサードシートの中央に着座者を拘束した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るベルト本体の先端を拡大して示す平面図である。 図4に示されるベルト本体の分解平面図である。 本発明の実施形態に係る被係止手段の斜視図である。 図6に示される被係止手段のVII矢視図である。 図6に示される被係止手段のVIII矢視図である。 本発明の実施形態において第2の係止具が被係止手段に係止された状態でのベルト部と車椅子の車輪との位置関係を拡大して示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。
図1には、本実施形態に係る座席ベルト構造が装備されるワンボックスタイプの車両11が示されている。車両11には、各乗員が進行方向を向いて着座するようになっており、各図において矢印で示すFR,RR,UP,LOは乗員から見た車両11の前,後,上,下方向を示しており、W1は車両11の幅方向(車幅方向)の一側方、W2は他側方を示している。
図1に示すように、車両11は、前後方向に3列の座席位置13,15,17が設定されている。最前列の座席位置13には、運転席シート13aと助手席シート13bとが設定されている。前から2列目の座席位置15には、一側方に車椅子15aを搭載可能なスペースが設定され、他側方にセカンドシート15bが設定されている。前から3列目の座席位置17には、両側方に跳ね上げて格納することのできる一対のサードシート17a,17bが備え付けられている。図1には、サードシート17a,17bが跳ね上げられて格納された状態が示されている。サードシート17a,17bが一側方ないし他側方に跳ね上げられて空いたスペースには、車椅子21を搭載可能となっており、搭載された車椅子21に乗員が着座可能となっている。図2に示すように、室内12の3列目の座席位置17の一側方及び他側方には、ホイールハウスを形成する樹脂成形品からなる膨出部19a,19bが、床面および側面から盛り上がるように設けられている。そのため、サードシート17a,17bは、膨出部19a,19bの上方に跳ね上げられて格納され、車椅子21は、膨出部19a,19bの間のスペースに搭載されされる。サードシート17a,17bは、図3に示すように、車椅子21が搭載されていないときに着座可能に展開すると車幅方向に一続きのシートとなり、車幅方向の一側方、他側方及び中央に乗員が着座可能である。
図2に示されるように、本実施形態に係る座席ベルト構造31は、3列目の座席位置17に搭載された車椅子21に着座する着座者H1を拘束するために車両11の室内12に設けられている。この座席ベルト構造31は、着座者H1の肩から胸部に斜め掛けされた状態で着座者H1を拘束するものである。この車両11には、この座席ベルト構造31と併せて着座者H1の腰部に横掛けされるラップベルト構造71を備えている。ラップベルト構造71は、他側方の膨出部19bの内部に巻き取られたラップベルト73を引き出して、その先端に設けられたタング75(図6参照)を一側方に設けられた留め具77に係止することで着座者H1の腰部を拘束する。このラップベルト構造71に関しては、従来のラップベルト構造から変更を要しない。このように、この車両11では、着座者H1が座席ベルト構造31とラップベルト構造71とにより車椅子21に拘束されるようになっている。
座席ベルト構造31は、図2に示すように、着座者H1の一側方の肩から胸部を経て他側方の腰部に斜め掛けされるベルト部35を有するベルト本体33と、ベルト部35を巻き取り可能な巻き取り装置37を備えている。巻き取り装置37は、着座者H1の一側方の上方位置である、車室12の天井部に配設されている。この巻き取り装置37は従来公知の巻き取り装置から変更を要しない。図4に示すように、ベルト本体33は、ベルト部35の巻き取り装置37からの引き出し方向の先端に第1の係止具39を備えるとともに、ベルト部35の長手方向に沿って移動可能な第2の係止具41を備えている。
図5に示すように、本実施形態では、第1の係止具39は、ベルト部35の先端に設けられた第3の係止具35aに対して係脱して着脱可能となっている。すなわち、第1の係止具39は基部に短いベルト部材40aを介して連結具40bを付帯しており、該連結具40bと第3の係止具35aとが係脱可能となっている。第1の係止具39を離脱したベルト本体33は、図3に示すように、サードシート17a,17bの中央に着座した着座者H2を拘束するのに兼用されるようになっている。すなわち、他側方の座面に埋め込まれた留め具61に第2の係止具41が係脱可能に係止されるとともに、一側方の座面に埋め込まれた留め具63に第3の係止具35aが係脱可能に係止される。それにより、ベルト部35が着座者H2の一側方の肩部から他側方の腰部に斜め掛けされて胸部を拘束するショルダベルト36aとして作用するとともに、腰部に横掛けされてラップベルト36bとして作用する。
第2の係止具41は、従来の座席ベルトに用いられるタングから変更を要しない。すなわち、第2の係止具41は、図5に示すように、金属板からなり、大別して先端側の係合部41aと基端側のベルト取付部42とを備える。係合部41aは金属板がむき出しであり、留め具61(図3参照)と係合するための矩形のロック孔41bが形成されている。ベルト取付部42は、金属板が樹脂で被覆されており、ベルト部35を挿通することのできるスリット42aが形成されている。このスリット42aにベルト部35を遊びがある状態に挿通することで、第2の係止具41がベルト本体33に組み付けられている。
ベルト部35の先端に第1の係止具39が係着され、座席ベルト構造31の車椅子21に着座する着座者H1を拘束する構成の説明に戻る。図6に示すように、座席ベルト構造31は、他側方に、第1の係止具39が係脱可能に係止されるバックル43を備えるとともに、第2の係止具41が掛け止められる被係止手段45を備えている。
第1の係止具39とバックル43との係止構造は、特に限定されず、第1の係止具39に従来の座席ベルトのタングを適応し、従来公知の座席ベルトにおけるタングをバックルに挿入して係止する係止構造を適用することができる。バックル43は、他側方の膨出部19bの上部に一体的に設けられている。
第2の係止具41が掛け止められる被係止手段45は、他側方の膨出部19bの側部において、第1の係止具39が係止されるバックル43の配設位置よりも下方の位置に設けられている。図7に示すように、被係止手段45は、フック部材47と、該フック部材47を他側方の膨出部19bに接合するための接合構成53とを備えている。フック部材47は、膨出部19bの側面に沿うプレート状のベース部49と、該ベース部49から張り出して下方に指向して屈曲しており、第2の係止具41のロック孔41bを引掛けることのできる爪部51とを有する。接合構成53は粘着テープ53tからなる。すなわち、被係止手段45は、ベース部49の爪部51を備えた表面とは反対側の裏面が粘着テープ53tを介して膨出部19bの側面に接着されてなる。
被係止手段45の設けられる高さ位置は、第2の係止具41を掛け止めると、第2の係止具41を掛け止めずに第1の係止具39をバックル43に直接係止したときよりも、ベルト部35を着座者H1の首から離間した位置状態とすることのできる下方の位置である。この被係止手段45の配設高さ位置を説明するにあたり、先ず、被係止手段45に第2の係止具41を掛け止めずに第1の係止具39をバックル43に係止したときの着座者H1に対するベルト部35の配設経路について説明する。図2に示すように、ベルト部35は、巻き取り装置37から引き出されて、車椅子21の他側方の車輪23に挿通された状態で、その先端の第1の係止具39がバックル43に係止される。本実施形態では、被係止手段45に第2の係止具41を掛け止めずに第1の係止具39をバックル43に直接係止すると、図2に二点鎖線で符号35zを付して示すように、途中でベルト部35に車椅子21の車輪23の内縁23a(図9参照)が干渉し、着座者H1に対するベルト部35の配設経路は、概ね、巻き取り装置37と車輪23の内縁23aとを結ぶ直線となる。このとき、ベルト部35は、着座者H1の首に近接した位置を通り斜め掛けされる。次に、被係止手段45に第2の係止具41を掛け止めたときの着座者H1に対するベルト部35の配設経路について説明する。被係止手段45に第2の係止具41を掛け止めると、図9に示すように、ベルト部35は車輪23の内縁23aから離間し、図2に実線で示すように、着座者H1に対するベルト部35の配設経路は、巻き取り装置37と被係止手段45とを結ぶ略直線となる。そして、ベルト部35は着座者H1の首から離間して斜め掛けされる。このように、被係止手段45は、第2の係止具41が掛け止められることで、ベルト部35の着座者H1の首から離間させる方向へと配設経路を変更させることのできる下方位置に設けられている。
巻き取り装置37によるベルト部35の巻き取り作用力に抗して引き出されたベルト部35に取付けられた第2の係止具41が爪部51に引掛けられると、前記巻き取り作用力により、被係止手段45には上方への力が作用して、第2の係止具41が爪部51に掛止される。被係止手段45は、この通常装着時の掛止状態での上方への作用力には耐えるが、車両11の衝突時に作用する前方への荷重により破損する脆弱構造を有する。本実施形態では、粘着テープ53tによる膨出部19bへの接着が剥がれることにより被係止手段45が破損する構造となっている。フック部材47のベース部49は矩形であり、粘着テープ53tは、図8に斜線を付して示すように、ベース部49の前側は全体に、後側は周囲にのみ配設されている。そのため、後部の接着強度は前部に比べて弱くなっており、爪部51に前方への一定以上の荷重が作用することでフック部材47全体が膨出部19bから剥離しやすい。車両11の衝突時には、着座者H1に生じる前方への荷重により巻き取り装置37によるベルト部35の巻き取り作用がロックされ、前記前方への荷重がベルト部35を介して被係止手段45に伝達されることでフック部材47が膨出部19bから剥がれる。それにより、被係止手段45に対する第2の係止具41の掛止状態が解除される。バックル43に対する第1の係止具39の係止強度は、従前の座席ベルトと同様に、車両の衝突時に着座者H1に生じる前方への荷重に耐え、その係合状態を維持可能である。したがって、座席ベルト構造31は、車両11の衝突時には、ベルト部35は第1の係止具39がバックル43に直接係止された状態で着座者H1を拘束する。
以上の構成の座席ベルト構造31によれば以下の作用効果を奏する。
通常装着時は、第2の係止具41を被係止手段45に掛け止めることにより着座者H1の首から比較的離れた位置にベルト部35が配設されるため快適性を確保することができる。その一方、車両衝突時には、ベルト部35を着座者H1の首から離間する位置にベルト部35を保持する第2の係止具41の掛止状態が解除され、一層拘束性能を発揮しやすい比較的首に近い位置に配設される。そのため、通常装着時の快適性を確保し、且つ車両の衝突時に着座者を拘束する拘束性能とを確保することができる。また、この作用効果を得るにあたり、フック部材47を膨出部19bに接着して被係止手段45が、車両11の室内12に追加設定されており、車両11の室内12の基本的な構造には変更を要しない。また、フック部材47が膨出部19bから剥がれることで第2の係止具41の掛止状態が解除されるため、膨出部19bを破損することもない。
また、サードシート17a,17bの中央に着座する着座者H2を拘束するのに使用される第2の係止具41が、車椅子21の着座者H1を拘束する際には被係止手段45に掛け止められるため、余剰の係止具がない。したがって、余剰の係止具が車椅子21等に当たって異音を生じることがない。
なお、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施の形態が考えられるものである。
例えば、被係止手段45の接合構成53は、粘着テープ53tに限らず、他の種々の接合手段を用いることができる。例えば、接合構成53として面ファスナーを用いることができる。面ファスナーを閉じ合わせた状態で接合状態を保持し、開いた状態となることで被係止手段45が破損する構成としてもよい。また、被係止手段45の車両11の衝突時に作用する前方への荷重により破損する脆弱構造は、フック部材47に設けてもよい。すなわち、フック部材47が破損することで第2の係止具41の掛止状態が解除される構成としてもよい。
11 車両
12 室内
17a,17b サードシート
19a,19b 膨出部
21 車椅子
31 座席ベルト構造
33 ベルト本体
35 ベルト部
36a ショルダベルト
36b ラップベルト
37 巻き取り装置
39 第1の係止具
41 第2の係止具
43 バックル
45 被係止手段
H1 (車椅子に着座した)着座者
H2 (サードシートに着座した)着座者

Claims (2)

  1. 車両の室内に搭載された車椅子に着座する着座者を拘束することのできる車両の座席ベルト構造であって、
    前記車椅子に着座する着座者の一側方で該着座者の着座姿勢状態で着座者の肩より上方の室内位置に配設された巻き取り装置から引き出されるベルト部と、該ベルト部の先端に設けられた第1の係止具と、前記ベルト部の長手方向に沿って移動可能な第2の係止具とを備えるベルト本体を有し、
    前記第1の係止具を係脱可能に係止するバックルは前記巻き取り装置から引き出されるベルト部が前記車椅子への着座者の肩から胸部に斜め掛けされて直接配設される状態では首に近接した位置状態となる着座者の他側方の室内位置に設けられており、
    前記第2の係止具を掛け止めることのできる被掛止手段が前記他側方における前記バックルの配設高さ位置より下方の位置に設けられており、該被掛止手段が設けられる下方の位置は前記第2の係止具が該被掛止手段に掛け止められたとき前記ベルト部が前記車椅子への着座者の肩から胸部に斜め掛けされた状態で首から離間した位置状態となる位置とされており、
    車両の衝突時には、前記車椅子に着座する着座者に生じる前方への荷重により前記被掛止手段が破損して前記第2の係止具の前記被掛止手段への掛止状態解除され、前記第1の係止具の前記バックルとの係止状態は維持されることを特徴とする車両の座席ベルト構造。
  2. 請求項1に記載の車両の座席ベルト構造であって、
    前記ベルト本体は、前記車両の車椅子を搭載可能な室内位置に車椅子が搭載されないときに配設されるシートに着座する着座者を拘束するショルダベルト及びラップベルトとして用いられる構成とされていることを特徴とする車両の座席ベルト構造。
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