JP2009137321A - インナーベルト及びそのインナーベルトを有する自動車 - Google Patents

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Kazumasa Misawa
和将 三澤
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
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Abstract

【課題】フロアパネルに固定されたアンカープレートと、下部がアンカープレートに連結されたインナーウェビングと、該インナーウェビングの上部に固定されたバックルと、該バックルの一部と前記インナーウェビングの一部とを覆うエラストマーより成るブーツとを具備し、ベンチシートのシートクッションに形成された孔に配置されるインナーベルトにおいて、シートクッションを跳ね上げたときも、インナーベルトが自立できるようにする。
【解決手段】フロアパネル8に固定されたステー18を設けると共に、バックル7とブーツ15とインナーウェビング12が倒れることのないように、インナーウェビング12を覆ったブーツ15の部分をステー18に連結するゴムバンドより成る弾性部材19を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートベルト装置のインナーベルトと、そのインナーベルトを有する自動車に関するものである。
車室内のシートに着座した乗員の安全性を確保する目的で、自動車の車室内にはシートベルト装置が配置されている(特許文献1参照)。このシートベルト装置は、一般に、ロック機構と解離ボタンを備えたバックルを有するインナーベルトと、そのバックルに着脱可能に連結されるタングプレート及びアウターウェビングを備えたアウターベルトとを具備している。アウターウェビングの一端は車体に係止され、その他端側はリトラクタに巻き取られている。アウターウェビングをシートに着座した乗員の体に掛けまわし、そのアウターウェビングに取り付けられたタングプレートを、インナーベルトのバックルに差し込んで、タングプレートとバックルとをロックして連結することにより、アウターウェビングを乗員の身体に装着することができる。また、バックルの解離ボタンを押すことによってバックルとタングプレートの連結を解除し、アウターウェビングを乗員の体から外すことができる。
上述したインナーベルトとしては、従来より各種形式のものが知られている。図4は、車室内に配置されたシートの一例であるベンチシート1と、そのベンチシート1に着座した乗員用のシートベルト装置のインナーベルト2,2A,2Bを示す概略斜視図である。図4に示したベンチシート1は、そのシート1に着座した乗員の背部を支えるシートバック3と、乗員の尻部を支えるシートクッション4とを有している。かかるベンチシート1は、車室後部に配置されるリヤシート、または車室前部に配置されるフロントシートとして用いられるものである。
図4における符号Frは自動車の前進方向を示し、符号Wは車幅方向を示していて、インナーベルト2は、車幅方向右側のベンチシート部分1Rに着座した乗員用のシートベルト装置のインナーベルトである。また、もう一つのインナーベルト2Aは、車幅方向中央のベンチシート部分1Cに着座した乗員用のシートベルト装置のインナーベルトであり、さらにもう一つのインナーベルト2Bは、車幅方向左側のベンチシート部分1Lに着座した乗員用のシートベルト装置のインナーベルトである。これらのインナーベルト2,2A,2Bは、シートクッション4に形成された各孔5,5A内にそれぞれ配置されている。ここに示した3つのインナーベルト2,2A,2Bは、全て実質的に同じ構造を有している。
図5の(a),(b),(c)は、それぞれ異なった形式の従来公知のインナーベルトを示す、図4のV−V線に沿う断面図であり、図6の(a)、(b)、(c)は、図5の(a),(b),(c)に示した各インナーベルトの斜視図である。
図5及び図6の(a)に示したインナーベルト2は、鉄板により構成された支持板6と、その支持板6の上部に固定されたバックル7とを有し、支持板6の下部は、車体の床面を構成するフロアパネル8に、ボルト9とこれに螺着されたナット10により固定されている。
一方、図5及び図6の(b)に示したインナーベルト2は、ボルト9とナット10とによってフロアパネル8に固定されたアンカープレート11と、インナーウェビング12と、バックル7とを有し、インナーウェビング12の下部に形成されたループ部13が、アンカープレート11に形成された取付孔14に挿通されている。このように、インナーウェビング12の下部は、アンカープレート11に連結され、かかるインナーウェビング12の上部にバックル7が固定されている。アンカープレート11は、金属などの高強度材料により構成され、インナーウェビング12は、可撓性を有する帯状の織物から構成されている。
図5及び図6の(c)に示したインナーベルト2は、図5及び図6の(b)に示したインナーベルトと全く同じく構成されたアンカープレート11と、インナーウェビング12と、バックル7を有しているほか、そのバックル7の一部とインナーウェビング12の一部を覆う筒状のブーツ15を有している。このブーツ15は、ゴム又は軟質樹脂などのエラストマーより成る。
上述したいずれのインナーベルト2のバックル7にも、図示していないロック機構と、解離ボタン16が設けられていて、前述のように、ベンチシート1に着座した乗員の体に図示していないアウターウェビングを掛けまわし、そのウェビングにスライド可能に取り付けられた同じく図示していないタングプレートをバックル7のタング差し込み孔17に差し込んで、そのタングプレートとバックル7を連結して、アウターウェビングを乗員の体に装着する。解離ボタン16を押すと、タングプレートとバックル7の連結が解除され、アウターウェビングを乗員の体から外すことができる。
図5及び図6の(a)に示したインナーベルト2は、そのバックル7が鉄板より成る支持板6を介してフロアパネル8に固定支持され、インナーベルト2が「自立」しているので、このインナーベルト2は自立式のインナーベルトとも称せられている。かかる自立式のインナーベルト2を用いれば、乗員がアウターベルトのタングプレートをバックル7のタング差込孔17に差し込むとき、バックル7が大きく遊動したり、そのバックル7がシートクッション4に形成された孔5の中に入り込んでしまうことがないため、楽にタングプレートをタング差込孔17に差し込むことができる。
ところが、この自立式のインナーベルト2は、その名の通り常に自立しているので、乗員がインナーベルト2のバックル7とシートクッション4とに跨って腰を下ろしたとき、シートクッション4は、乗員の重みによって下方に沈むように弾性変形するのに対し、インナーベルト2は実質的に変形しないので、そのバックル7の上部が乗員の尻部に強く当たり、乗員に不快感を与えるおそれがある。
これに対し、図5及び図6の(b)に示したインナーベルト2は、そのバックル7が可撓性を有するインナーウェビング12を介してフロアパネル8に連結されているので、このインナーベルト2が「自立」することはない。かかるインナーベルトは、非自立式のインナーベルトとも称せられている。このように図5及び図6の(b)に示したインナーベルト2は自立できないが、このインナーベルト2をシートクッション4に形成された孔5に配置することにより、そのバックル7を、孔5を区画する壁面によって図5の(b)に示すように支えておくことができる。
上述した非自立式のインナーベルト2を用いると、乗員がそのインナーベルト2のバックル7とシートクッション4とに跨って腰を下ろしたとき、乗員の重みによってシートクッション4が下方に沈み込むと共に、インナーウェビング12が変形して、バックル7も下方に移動する。このため、バックル7が乗員の尻部に強く当たることはなく、乗員に不快感を与えることはないが、バックル7が乗員の重みによってシートクッション4に形成された孔5の中に大きく入り込んでしまう。このように、バックル7が孔5の中に入り込んでしまうと、乗員がそのバックル7のタング差込孔17にタングプレートを差し込み難くなる欠点を免れない。
一方、図5及び図6の(c)に示したインナーベルト2も、シートクッション4に形成された孔5の壁面によって支えられ、図5の(c)に示すように立直した姿勢を保つことができる。このインナーベルト2の場合も、乗員がインナーベルト2のバックル7とシートクッション4とに跨って腰を下ろしたとき、インナーウェビング12が変形すると共に、ブーツ15が弾性変形するので、バックル7は、シートクッション4と共に下方に沈み込む。このため、バックル7が乗員の尻部に強く当たることはなく、乗員に不快な思いをさせることはない。
乗員がベンチシート1から離れ、バックル7に加えられていた外力が除去されると、ブーツ15の弾性によって、バックル7は元の位置に上昇する。このように、バックル7がシートクッション4に形成された孔5の中に大きく入り込んでしまうことはないため、タングプレートをタング差込孔17に差し込み難くなる欠点を阻止することができる。かかるインナーベルトは、簡易自立式のインナーベルトとも称せられている。
ところで、上述したベンチシート1のシートクッション4を、図4及び図5に示した使用位置から非使用位置へ移動させることができるように構成することも従来より周知である。例えば、シートクッション4を図7の(a)及び(b)に二点鎖線で示した使用位置から、実線で示した非使用位置に回動させることができるように、そのシートクッション4をフロアパネル8に支持するのである。かかるシートクッション4に形成された孔に、図5及び図6の(c)に示した簡易自立式のインナーベルト2が配置されている場合、シートクッション4がその使用位置を占めている間は、前述のように特に問題が生じることはない。ところが、そのシートクッション4を、図7の(a),(b)に実線で示したように非使用位置に回動させると、簡易自立式のインナーベルト2を支えるものがなくなるため、インナーウェビング12とバックル7とブーツ15は、図5の(c)に矢印Aで示すように、フロアパネル8上に倒れてしまう。この状態のままシートクッション4を図7の(a),(b)に二点鎖線で示した使用位置に戻したとすると、倒れたインナーベルト2がシートクッション4に形成された孔5に入り込むことはなく、このままではインナーベルト2を使用することができない。
特開2006−27484号公報
本発明の目的は、上述した従来の簡易自立式のインナーベルトの欠点を除去した新規なインナーベルトと、そのインナーベルトを有する自動車を提供することにある。
本発明は、車体の床面を構成するフロアパネルに固定されたアンカープレートと、下部が前記アンカープレートに連結されたインナーウェビングと、該インナーウェビングの上部に固定されたバックルと、該バックルの一部と前記インナーウェビングの一部とを覆うエラストマーより成るブーツとを具備するインナーベルトにおいて、前記フロアパネルに固定されたステーと、前記バックル、ブーツ及びインナーウェビングが倒れることのないように、前記インナーウェビングを覆ったブーツの部分を前記ステーに連結する弾性部材を有し、該弾性部材と前記ブーツは、前記バックルに上方から外力が加えられたとき、弾性変形して該バックルが下方に移動することを許容し、かつ前記外力が解除されたとき、該弾性部材とブーツの弾性により前記バックルを元の位置に上昇させるように構成されていることを特徴とするインナーベルトを提案する。
その際、前記弾性部材は、前記ステーと前記インナーウェビングを覆ったブーツの部分に巻き付けられた無端状のゴムバンドより成ると有利である。
また、上記インナーベルトにおいて、前記ステーには、前記ゴムバンドの上下方向の動きを規制するストッパが形成されていると有利である。
さらに、本発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のインナーベルトと、乗員が着座するベンチシートとを有し、該ベンチシートは、これに着座した乗員の背部を支えるシートバックと、該乗員の尻部を支えるシートクッションとを有し、該シートクッションは乗員が着座するときの使用位置と、非使用位置との間を移動可能に支持され、該シートクッションが使用位置にあるとき、前記インナーベルトは、当該シートクッションに形成された孔内に位置していることを特徴とする自動車を提案する。
本発明によれば、乗員がシートクッションとインナーベルトのバックルとに跨って腰を下ろしたとき、ブーツと弾性部材が弾性変形して、バックルがシートクッションと共に沈み込むので、乗員に不快感を与えることはない。しかも乗員がベンチシートから離れてインナーベルトに加えられていた外力が除去されると、弾性部材とブーツの弾性によってバックルは元の位置に上昇するので、バックルがシートクッションに形成された孔の中に入り込んでしまうこともない。さらに、フロアパネルに固定されたステーと、インナーウェビングを覆ったブーツの部分が弾性部材によって連結されているので、シートクッションを非使用位置に移動させたとき、インナーベルトが倒れてしまうことはない。従って、シートクッションを使用位置に戻せば、インナーベルトはシートクッションに形成された孔の中にそのまま入り込むことができ、そのインナーベルトを支障なく使用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って詳細に説明する。
図1は、本例のインナーベルト2と、ベンチシート1のシートクッション4を示す、図5と同様な部分断面正面図であり、図2は図1に示したインナーベルト2を図1の矢印II方向に見た側面図である。これらの図に示したインナーベルト2と、ベンチシート1の外観は、図4に示したところと変わりはないので、以降の説明においても、図4を参照して、図4に示したベンチシート1とインナーベルト2が本例のベンチシートとインナーベルトであるとして説明を進めることにする。
図1及び図2に示したインナーベルト2の基本構成は、図5及び図6の(c)に示した簡易自立式のインナーベルトと変わりはない。すなわち、図1及び図2に示したインナーベルト2も、ボルト9とそのボルト9に螺着されたナット10とによって車体の床面を構成するフロアパネル8に固定されたアンカープレート11と、下部がそのアンカープレート11に連結されたインナーウェビング12と、該インナーウェビング12の上部に固定されたバックル7と、該バックル7の一部とインナーウェビング12の一部とを覆うエラストマーより成るブーツ15とを有している。アンカープレート11は硬質金属などの高強度材料により構成され、インナーウェビング12は可撓性を有する高強度の帯状織物により構成されている。かかるインナーウェビング12の下部に形成されたループ部13が、アンカープレート11に形成された取付孔14に挿通されることにより、インナーウェビング12の下部がアンカープレート11に連結されていることも、図5及び図6の(c)に示したインナーベルトと変わりはない。ブーツ15は筒状に形成され、その上部の大径部分にバックル7が嵌合し、ブーツ15の下部の小径部分にインナーウェビング12が嵌合している。
図4に示したベンチシート1の車幅方向右側のベンチシート部分1Rに着座した乗員の体に図示していないアウターウェビングを掛けまわし、そのアウターウェビングにスライド可能に取り付けられた図示していないタングプレートを、図1及び図2に示したバックル7のタング差込孔(図1及び図2には示さず)に差し込んで、そのタングプレートとバックル7とをロックして連結することにより、アウターウェビングを乗員の体に装着することも従来のインナーベルトと変わりはない。
また、図1及び図2に示したベンチシート1も、図4から判るように、そのシート1に着座した乗員の背部を支えるシートバック3と、その乗員の尻部を支えるシートクッション4とを有し、該シートクッション4は、図7の(a)又は(b)に示したシートクッションと同じく、乗員が着座するときの使用位置と、非使用位置との間を移動可能にフロアパネル8に支持されている。図1は、シートクッション4が使用位置にあるときの状態を示しており、このときインナーベルト2は、シートクッション4に形成された孔5内に位置している。
図1及び図2に示したインナーベルト2は、上述した構成要素のほかに、フロアパネル8に固定されたステー18と、インナーウェビング12を覆ったブーツ15の部分をステー18に連結する弾性部材19とを有している。
ここに示したステー18は、例えば鉄板などの高剛性で高強度の板材により構成され、基部20と該基部20に対してほぼ垂直に立ち上がった垂直部21とから成り、該基部20が前述のボルト9とナット10とにより、アンカープレート11と共にフロアパネル8に固定されている。
また、図に一例として示した弾性部材19は、ステー18の垂直部21と、インナーウェビング12を覆ったブーツ15の部分とに巻き付けられた無端状のゴムバンド、すなわちゴム輪により構成されている。
ここで、乗員がインナーベルト2のバックル7とシートクッション4とに跨って腰をおろし、図3に示したように乗員の尻部Pがバックル7とシートクッション4の上に乗ったとき、インナーウェビング12が変形すると共に、ブーツ15と弾性部材19が共に弾性変形する。このため、バックル7は、図3に示したようにシートクッション4とともに沈み込み、バックル7が乗員の尻部Pに強く当たることはなく、乗員に不快な思いをさせることはない。
また、乗員がベンチシート1から離れ、バックル7に加えられていた外力が除去されると、弾性部材19とブーツ15の弾性によって、バックル7は、図1に示した元の位置に上昇する。このように、バックル7がシートクッション4に形成された孔5の中に入り込んだままとなることはないため、タングプレートをタング差込孔に差し込み難くなることはない。バックル7は、ブーツ15の弾性だけでなく、弾性部材19の弾性によっても、上方に向けて付勢されるので、従来の簡易自立式のインナーベルトよりも、一層確実にバックル7を図1に示した元の位置に戻すことができる。
上述のように、弾性部材19とブーツ15は、バックル7に対して上方から外力が加えられたとき、弾性変形してそのバックル7が下方に移動することを許容し、かつその外力が解除されたとき、弾性部材19とブーツ15の弾性によりバックル7を元の位置に上昇させるように構成されている。
また、シートクッション4を図1に示した使用位置から非使用位置(図7の実線で示した位置)へ移動させたとき、インナーウェビング12を覆ったブーツ15の部分が、ゴムバンドより成る弾性部材19によってステー18の垂直部21に連結されているので、バックル7、ブーツ15及びインナーウェビング12が倒れることはない。このため、シートクッション4を非使用位置から図1に示した使用位置に戻すとき、インナーベルト2は、支障なく、シートクッション4に形成された孔5に入り込むことができる。
上述のように、弾性部材19は、バックル7、ブーツ15及びインナーウェビング12が倒れることのないように、インナーウェビング12を覆ったブーツ15の部分をステー18に連結する用をなす。従来の簡易自立式のインナーベルトに弾性部材19を追加するだけで、そのインナーベルトを自立させることができ、従来の簡易自立式のインナーベルトの欠点を除去することができるのである。
ところで、前述のようにバックル7に対して、その上方から外力が加えられると、ゴムバンドより成る弾性部材19は、図3に示したように弾性変形し、次いでバックル7に加えられていた外力が除去されると、ゴムバンドより成る弾性部材19は、図1に示した元の形に復帰する。このように、弾性部材19が変形とその復帰を繰り返すうちに、その弾性部材19が上方又は下方にずれ動き、その本来の機能を果たし得なくなるおそれがある。
そこで、本例のインナーベルト2においては、図1乃至図3に示すように、ステー18に段状のストッパ23,24が形成され、ゴムバンドより成る弾性部材19がステー18に対して上方又は下方にずれ動こうとしたとき、その弾性部材19がストッパ23又は24に当たって、弾性部材19が上方又は下方に大きくずれ動くことが阻止される。このように、ステー18に、ゴムバンドより成る弾性部材19の上下方向の動きを規制するストッパ23,24を設けることにより、弾性部材19は、常にその本来の機能を果たすことができる。
以上説明したインナーベルト2と、乗員が着座するベンチシート1は自動車の車室内に設けられ、自動車がかかるインナーベルト2とベンチシート1を有しているのであるが、このインナーベルト2とベンチシート1を自動車以外の乗り物、例えば船舶内に設けることもできる。
本発明に係るインナーベルトの一例を示す部分断面正面図である。 図1に示したインナーベルトを図1の矢印II方向に見た側面図である。 図1に示したインナーベルトのバックルが下方に沈み込んだ状態を示す部分断面正面図である。 ベンチシートとインナーベルトを示す斜視図である。 従来のインナーベルトを示す、図4のV−V線に沿う断面図である。 図5に示した各インナーベルトの斜視図である 使用位置と非使用位置との間を回動可能に支持されたシートクッションを有するベンチシートを示す側面図である。
符号の説明
1 ベンチシート
2 インナーベルト
3 シートバック
4 シートクッション
5 孔
7 バックル
8 フロアパネル
11 アンカープレート
12 インナーウェビング
15 ブーツ
18 ステー
19 弾性部材
23,24 ストッパ

Claims (4)

  1. 車体の床面を構成するフロアパネルに固定されたアンカープレートと、下部が前記アンカープレートに連結されたインナーウェビングと、該インナーウェビングの上部に固定されたバックルと、該バックルの一部と前記インナーウェビングの一部とを覆うエラストマーより成るブーツとを具備するインナーベルトにおいて、前記フロアパネルに固定されたステーと、前記バックル、ブーツ及びインナーウェビングが倒れることのないように、前記インナーウェビングを覆ったブーツの部分を前記ステーに連結する弾性部材を有し、該弾性部材と前記ブーツは、前記バックルに上方から外力が加えられたとき、弾性変形して該バックルが下方に移動することを許容し、かつ前記外力が解除されたとき、該弾性部材とブーツの弾性により前記バックルを元の位置に上昇させるように構成されていることを特徴とするインナーベルト。
  2. 前記弾性部材は、前記ステーと前記インナーウェビングを覆ったブーツの部分に巻き付けられた無端状のゴムバンドより成る請求項1に記載のインナーベルト。
  3. 前記ステーには、前記ゴムバンドの上下方向の動きを規制するストッパが形成されている請求項2に記載のインナーベルト。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のインナーベルトと、乗員が着座するベンチシートとを有し、該ベンチシートは、これに着座した乗員の背部を支えるシートバックと、該乗員の尻部を支えるシートクッションとを有し、該シートクッションは乗員が着座するときの使用位置と、非使用位置との間を移動可能に支持され、該シートクッションが使用位置にあるとき、前記インナーベルトは、当該シートクッションに形成された孔内に位置していることを特徴とする自動車。
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