JP2011031173A - グラビア塗工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗工不良を抑制することができるグラビア塗工装置を提供する。
【解決手段】グラビア塗工装置は、塗工液18を収容する収容部25aと、被塗工物50に接触して被塗工物50に塗工液18を塗工する複数の塗工部21aと塗工部21aよりも小径な非塗工部21bとが中心軸方向に交互に並ぶグラビアロール21と、非塗工部21bの外周面21baと対向して位置し非塗工部21bの外周面21baに沿った円弧状の内面41を有するカバー部材40とを備える。カバー部材40の一部は、収容部25a内に配置されている。カバー部材40の内面41には、グラビアロール21の回転方向について内面41の一端から他端にわたって延びる溝が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、グラビアロールがその中心軸回りに回転することにより、被塗工物に塗工液を塗工して塗工膜を形成するグラビア塗工装置に関する。
近年、被塗工物に対してストライプ状の塗工膜を形成するグラビア塗工装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このグラビア塗工装置は、例えば、リチウムイオン二次電池等の二次電池の電極板(正極板、負極板)を製造するために用いられる。
特開2009−28719号公報
特許文献1に開示されているグラビア塗工装置は、塗工液(例えば、カーボン粉末とバインダ樹脂を有機溶媒に溶解した塗工液)を収容する収容部と、中心軸回りの回転動作により、被塗工物(例えば、金属箔)に対し塗工液を塗工するグラビアロールと、を備えている。グラビアロールは、被塗工物に接触して被塗工物に塗工液を塗工する複数の塗工部と、塗工部よりも小径な非塗工部とが、当該グラビアロールの中心軸方向に交互に並んで構成されている。このグラビア塗工装置では、グラビアロールの一部(略半分)を収容部の内側に位置させて、グラビアロールの回転動作により、収容部内の塗工液を塗工部の外周面に順次付着させてゆく。そして、塗工部の外周面に付着させた塗工液を、グラビアロールの回転動作により、被塗工物に順次塗工してゆく。
さらに、特許文献1のグラビア塗工装置は、グラビアロールの非塗工部の外周面に沿った円弧状の内面を有するカバー部材を、非塗工部の外周面と対向する位置に設けている。このカバー部材は、その一部(周方向にかかる両端部を除く部分)が収容部内(従って、塗工液中)に配置されている。このカバー部材により、グラビアロールの非塗工部に塗工液が付着するのを防止している。なお、カバー部材は、収容部を有する塗工液供給機に固定され、収容部に対する位置が固定されている。
しかしながら、カバー部材の内面とグラビアロールの非塗工部の外周面との間に、微量の塗工液が進入することがある。進入した塗工液は、カバー部材の内面に付着し、回転するグラビアロールによって摩擦力を受ける。この摩擦により、カバー部材の内面に付着した塗工液から溶媒(有機溶剤)が脱離し、固化して塊となる。これが繰り返されると、カバー部材の内面に、塗工液が固化した塊が堆積してゆき、やがて、回転するグラビアロールから受ける力によって、カバー部材の内面から剥がれ、収容部内の塗工液中に含まれる(分散する)ことがあった。このため、この塊が、グラビアロールに付着し、被塗工物(アルミニウム箔など)に塗工される不具合(塗工不良)が発生する虞があった。特に、粘度の高い(例えば、800mPa・sec以上)塗工液を用いる場合に、上述のような塗工不良が発生し易かった。粘度の高い塗工液は、固化し易いからである。
また、特許文献1のグラビア塗工装置では、ドクターブレードによって掻き取られた塗工液(グラビアロールの塗工部に付着していた過剰な塗工液)が、グラビアロールの非塗工部側に流れ、グラビアロールの段差側面(非塗工部と塗工部との境界に位置する段差側面)に付着することがあった。さらに、段差側面に付着した塗工液が、被塗工物に塗工され、塗工膜の幅が塗工部の幅寸法よりも大きくなる不具合(塗工不良)が発生する虞があった。特に、粘度の低い(例えば、100mPa・sec以下)塗工液を用いる場合に、上述のような塗工不良が発生し易かった。粘度の低い塗工液は、拡がり易いからである。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、塗工不良を抑制することができるグラビア塗工装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、塗工液を収容する収容部と、中心軸回りの回転動作により、被塗工物に対し上記塗工液を塗工するグラビアロールであって、上記被塗工物に接触して上記被塗工物に上記塗工液を塗工する複数の塗工部と、上記塗工部よりも小径な非塗工部とが、当該グラビアロールの上記中心軸方向に交互に並ぶグラビアロールと、上記非塗工部の外周面と対向して位置し、上記非塗工部の外周面に沿った円弧状の内面を有するカバー部材であって、当該カバー部材の一部が上記収容部内に配置されたカバー部材と、を備え、上記グラビアロールの一部を上記収容部の内側に位置させて、上記グラビアロールの上記回転動作により、上記収容部内の上記塗工液を上記塗工部の外周面に順次付着させてゆく構成を有するグラビア塗工装置において、上記カバー部材の上記内面に、上記グラビアロールの回転方向について上記内面の一端から他端にわたって延びる溝が形成されてなるグラビア塗工装置である。
上述のグラビア塗工装置では、カバー部材の内面(グラビアロールの非塗工部の外周面と対向して位置し、非塗工部の外周面に沿った円弧状の面)に、グラビアロールの回転方向について内面の一端から他端にわたって延びる溝が形成されている。これにより、カバー部材の内面とグラビアロールの非塗工部の外周面との間に塗工液が進入した場合には、カバー部材の内面の溝を通じて、進入した塗工液をカバー部材の外部に排出することができる。詳細には、カバー部材の内面とグラビアロールの非塗工部の外周面との間に進入した塗工液は、カバー部材の溝内に入るが、回転するグラビアロールからその回転方向に力を受けることで、カバー部材の溝に沿ってグラビアロールの回転方向に流れてゆき、カバー部材の外部に排出される。
従って、上述のグラビア塗工装置では、カバー部材の内面に塗工液が固化した塊が発生するのを抑制することができる。これにより、塗工液が固化した塊が被塗工物に塗工される不具合(塗工不良)を抑制することができる。
特に、上述のグラビア塗工装置は、粘度の高い(例えば、800mPa・sec以上)塗工液を用いる場合に有効である。粘度の高い塗工液は、固化し易いからである。
なお、カバー部材は、収容部を有する塗工液供給機等に固定され、収容部に対する位置が固定される(グラビアロールと共に回転しない)。
さらに、上記のグラビア塗工装置であって、前記グラビア塗工装置は、前記塗工部の外周面に接触して、上記塗工部に付着した過剰な前記塗工液を掻き取り、上記塗工部によって前記被塗工物に塗工する上記塗工液の塗工量を調整するドクターブレード、を備え、前記カバー部材のうち上記ドクターブレード側に位置するブレード側端部が、前記グラビアロールの回転方向について、上記収容部に収容されている上記塗工液の液面と、上記ドクターブレードのうち上記塗工部の外周面と接触する先端部との間に位置してなるグラビア塗工装置とすると良い。
カバー部材の内面に、塗工液が固化した塊が堆積した場合、カバー部材がグラビアロールの径方向外側に浮き上がってしまうことがある。
これに対し、上述のグラビア塗工装置では、カバー部材のブレード側端部を、グラビアロールの回転方向について、収容部に収容されている塗工液の液面とドクターブレードの先端部との間に位置させている。換言すれば、カバー部材のブレード側端部を、グラビアロールの回転方向について、塗工液の液面よりも先方で、ドクターブレードの先端部よりも後方に位置させている。
これにより、カバー部材がグラビアロールの径方向外側に浮き上がった場合でも、カバー部材がドクターブレードの先端部に接触して、ドクターブレードの先端部をグラビアロールの塗工部から遠ざける方向に押圧してしまうことがない。従って、ドクターブレードによって、塗工部に付着した過剰な塗工液を適切に掻き取ることができるので、適量の塗工液を被塗工物に塗工することができる。
本発明の他の態様は、塗工液を収容する収容部と、中心軸回りの回転動作により、被塗工物に対し上記塗工液を塗工するグラビアロールであって、上記被塗工物に接触して上記被塗工物に上記塗工液を塗工する複数の塗工部と、上記塗工部よりも小径な非塗工部とが、当該グラビアロールの上記中心軸方向に交互に並ぶグラビアロールと、上記非塗工部の外周面と対向して位置し、上記非塗工部の外周面に沿った円弧状の内面を有するカバー部材であって、当該カバー部材の一部が上記収容部内に配置されたカバー部材と、上記塗工部の外周面に接触して、上記塗工部に付着した過剰な上記塗工液を掻き取り、上記塗工部によって上記被塗工物に塗工する上記塗工液の塗工量を調整するドクターブレードと、を備え、上記グラビアロールの一部を上記収容部の内側に位置させて、上記グラビアロールの上記回転動作により、上記収容部内の上記塗工液を上記塗工部の外周面に順次付着させてゆく構成を有するグラビア塗工装置において、上記ドクターブレードのうち上記塗工部の外周面と接触する先端部が、上記塗工部と上記被塗工物とが接触する塗工位置よりも鉛直方向下側に位置し、上記カバー部材のうち上記ドクターブレード側に位置するブレード側端部が、上記グラビアロールの回転方向について、上記ドクターブレードの上記先端部と上記塗工位置との間に位置してなるグラビア塗工装置である。
上述のグラビア塗工装置では、カバー部材のブレード側端部を、グラビアロールの回転方向について、ドクターブレードの先端部と塗工位置(塗工部と被塗工物とが接触する位置)との間に位置させている。換言すれば、カバー部材のブレード側端部を、グラビアロールの回転方向について、ドクターブレードの先端部よりも先方で、塗工位置よりも後方に位置させている。さらに、上述のグラビア塗工装置では、ドクターブレードの先端部が塗工位置よりも鉛直方向下側に位置している。従って、カバー部材のブレード側端部は、ドクターブレードの先端部よりも鉛直方向上側に位置することになる。
これにより、ドクターブレードによって掻き取られた塗工液(グラビアロールの塗工部に付着していた過剰な塗工液)が、グラビアロールの非塗工部側に流れた場合でも、カバー部材によって、グラビアロールの段差側面(非塗工部と塗工部との境界に位置する段差側面)に当該塗工液が付着するのを抑制することができる。ドクターブレードによって掻き取られた塗工液は、ドクターブレードの先端部から鉛直方向下側に流れるのに対し、カバー部材のブレード側端部を、ドクターブレードの先端部よりも鉛直方向上側に位置させているからである。
従って、上述のグラビア塗工装置では、塗工膜の幅が塗工部の幅寸法よりも大きくなる不具合(塗工不良)を抑制することができる。
特に、上述のグラビア塗工装置は、粘度の低い(例えば、100mPa・sec以下)塗工液を用いる場合に好適である。粘度の低い塗工液は、拡がり易いからである。
なお、カバー部材は、収容部を有する塗工液供給機等に固定され、収容部に対する位置が固定されている(グラビアロールと共に回転しない)。
さらに、上記のグラビア塗工装置であって、前記カバー部材のうち前記内面の反対側に位置する外面と前記ドクターブレードの前記先端部との間のクリアランスを、0.2mm以下としてなるグラビア塗工装置とすると良い。
カバー部材の外面をドクターブレードの先端部に接触させると、塗工部に対するドクターブレードの先端部の位置が変動し、ドクターブレードによって、塗工部に付着した過剰な塗工液を適切に(適量)掻き取ることができなくなる虞がある。このような不具合は、カバー部材の外面を塗工部の外周面よりも径方向内側に位置させることで防止できる。
しかしながら、カバー部材の外面を塗工部の外周面よりも径方向内側に位置させて、カバー部材の外面とドクターブレードの先端部との間のクリアランスを大きくし過ぎると、カバー部材を配置しているにも拘わらず、ドクターブレードの先端部よりも鉛直方向下側の位置で、グラビアロールの段差側面が大きく露出してしまう。このため、ドクターブレードによって掻き取られた塗工液(グラビアロールの塗工部に付着していた過剰な塗工液)が、グラビアロールの非塗工部側に流れた場合に、カバー部材によって、当該塗工液がグラビアロールの段差側面に付着するのを抑制できなくなる虞がある。
これに対し、上述のグラビア塗工装置では、カバー部材の外面とドクターブレードの先端部との間のクリアランスを、0.2mm以下としている。これにより、カバー部材の外面がドクターブレードの先端部に接触するのを防止すると共に、ドクターブレードの先端部よりも鉛直方向下側の位置におけるグラビアロールの段差側面の露出を抑制することができる。従って、ドクターブレードによって、塗工部に付着した過剰な塗工液を適切に(適量)掻き取ることができると共に、塗工液がグラビアロールの段差側面に付着するのを抑制することができる。
実施例1,2にかかるグラビア塗工装置の概略側面図である。 実施例1,2にかかるグラビア塗工装置の概略正面図である。 実施例1にかかるグラビアロールとドクターブレードの関係を示す斜視図である。 実施例1にかかる塗工機構部の上部の構成(側面側)を説明する図である。 実施例1にかかる塗工機構部の上部の構成(正面側)を説明する図である。 実施例1にかかるカバー部材の斜視図である。 被塗工物の表面に塗工膜を形成した後、被塗工物を所定の大きさに分割する様子を表した図である。 実施例2にかかるグラビアロールとドクターブレードの関係を示す斜視図である。 実施例2にかかる塗工機構部の上部の構成(側面側)を説明する図である。 実施例2にかかる塗工機構部の上部の構成(正面側)を説明する図である。 実施例2にかかるカバー部材の分解斜視図である。 カバー部材の外面とドクターブレードの先端部との間のクリアランスGを示す図であり、図9のB部拡大図に相当する。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施例1のグラビア塗工装置10の概略側面図を示す。図2に、グラビア塗工装置10の概略正面図を示す。
グラビア塗工装置10は、被塗工物50に塗工液18を塗工する装置である。被塗工物50は、リチウムイオン二次電池に用いられる正極板の集電基材であり、十数μm程度の厚みのアルミニウム箔である。塗工液18は、カーボン粉末(アセチレンブラック)と結着剤(ポリフッ化ビニリデン)と溶媒(N−メチル−2−ピロリドン)とを含む液体である。なお、塗工液18の粘度は、600〜1000mPa・secである。本実施例1のグラビア塗工装置10では、この塗工液18を、被塗工物50上に数μm程度の厚みで塗工して、後述する塗工膜50aを一定の膜厚で形成する。
グラビア塗工装置10は、ベース11の上に取り付けられた支持筐体12と、支持筐体12に支持されるアーム13と、支持機構30の上部に配置される塗工機構部20と、を備えている(図1、図2参照)。被塗工物50は、図1に示すように、複数のローラに通され、塗工機構部20に備えるグラビアロール21と、アーム13に備えられる押圧ローラ14の間にも通されている。これにより、被塗工物50は、押圧ローラ14によってグラビアロール21側にテンションがかけられた状態となる。この被塗工物50は、図1において矢印で示す方向に、一定のスピードで搬送される。
グラビアロール21は、図2に示すように、カップリング36を介して駆動モータ35に接続されている。この駆動モータ35には、サーボモータ等の回転を制御可能なモータが用いられることが好ましい。グラビアロール21は、駆動モータ35から動力を得て、その中心軸C1の回りに回転し、後述するように、この回転動作により、押圧ローラ14等のローラを通じて搬送される被塗工物50の表面に塗工液18を塗工していく。
図4に、塗工機構部20の上部の構成(側面側)について説明をする図を示す。また、図5に、塗工機構部20の上部の構成(正面側)について説明をする図を示す。
塗工機構部20に備えられるグラビアロール21は、その一部(具体的には、略半分)が、塗工液供給機25に設けられた収容部25aの内側に配置される。塗工液供給機25の収容部25a内には、塗工液18が、流路25bを通じて連続的に供給される。このため、収容部25aの上方からは、塗工液18が常時溢れ出ており、収容部25aの上方から溢れ出た塗工液18は、塗工液供給機25の下方に設けられている回収容器(図示省略)により回収される。回収された塗工液18は、再び、塗工液供給機25によって、収容部25a内に供給される。
図3に、グラビアロール21とドクターブレード22の関係を斜視図で示す。なお、図3では、後述するカバー部材40の図示を省略している。
グラビアロール21は、円筒状の塗工部21a(3箇所)と、この塗工部21aよりも小径な円筒状の非塗工部21b(4箇所)とが、中心軸方向に(中心軸C1が延びる方向)に交互に並んで配置されている。グラビアロール21の端部21cの一方が、カップリング36と接続され、駆動モータ35から動力を得る。図3に示す矢印は、グラビアロール21の回転方向を示している。なお、塗工部21aの外周面21aaは、塗工液18を保持するため、凹凸形状になっている。
さらに、3つの塗工部21aの外周面21aaは、回転する外周面21aaが最も上方に到達する位置において、被塗工物50の表面と接触する(図4参照)。ここで、塗工部21aの外周面21aaと被塗工物50とが接触する位置を、塗工位置Pとする。この塗工位置Pにおいて、塗工部21aの外周面21aaに付着している塗工液18が、被塗工物50の表面に塗工される。
ドクターブレード22は、3つの塗工部21aとその間に位置する2つの非塗工部とを含む範囲にわたって、グラビアロール21の中心軸方向に延びる、1枚の板状部材である(図3参照)。このドクターブレード22は、その先端部22bが、グラビアロール21の塗工部21aの外周面21aaに接触するように、グラビア塗工装置10に取り付けられている。ドクターブレード22の取り付けは、単純な固定方式でも良いが、本実施例1では、図示しないシリンダなどによって、グラビアロール21の塗工部21aの外周面21aaに対し、ドクターブレード22の先端部22bを一定の力で押し付けている。これにより、ドクターブレード22によって、塗工部21aの外周面21aaに付着した過剰な塗工液18を、適切に掻き落とすことができる。本実施例1に用いられているドクターブレード22は、樹脂製のブレードであり、このブレードを金属製の治具で挟んで固定する構造となっている。
上述の構成を有するグラビア塗工装置10では、グラビアロール21が、中心軸C1の回りに回転することにより、収容部25a内の塗工液18を、塗工部21aの外周面21aaに順次付着させてゆく。そして、塗工部21aの外周面21aaに付着した過剰な塗工液18を、ドクターブレード22によって掻き取った後、塗工部21aの外周面21aaに付着している適量の塗工液18を、グラビアロール21の回転動作により、塗工位置Pにおいて被塗工物50の表面に順次塗工してゆく。
なお、ドクターブレード22によって掻き取られた塗工液18は、下方に流れ落ち、塗工液供給機25の下方に設けられている回収容器(図示省略)により回収される。回収された塗工液18は、再び、塗工液供給機25によって、収容部25a内に供給される。
また、本実施例1のグラビアロール21では、3つの塗工部21aが、一定の間隙をあけて(非塗工部21bを挟んで)配置されている。このため、図7の上側に示すように、被塗工物50の表面に、3条(3本)の塗工膜50aを同時に形成することができる。また、本実施例1では、その後、図7の下側に示すように、3条(3本)の塗工膜50aが形成された被塗工物50を切断して、6本の集電部材51に分割する。
また、本実施例1のグラビア塗工装置10では、非塗工部21bの外周面21baと対向する位置(4箇所)に、円弧状のカバー部材40が設けられている(図4、図5、図6参照)。カバー部材40の幅寸法(図5において左右方向の寸法)は、非塗工部21bの幅寸法(図5において左右方向の寸法)と略同一とされている。カバー部材40の内面41は、非塗工部21bの外周面21baに沿った円弧状をなしている(図4、図6参照)。カバー部材40の材質は、耐摺動性が高くかつ耐薬品性に優れた樹脂(例えば、PTFE)を用いるのが好ましい。
カバー部材40は、その一部(本実施例1では、ブレード側端部40c側の部位を除いた部分)が収容部25a内に配置された状態で、塗工液供給機25に固定された固定部材43により、塗工液供給機25に固定されている(図4参照)。詳細には、カバー部材40の外面44には、カバー部材40の幅方向に延びるV形状の溝45が形成されており、この溝45内に固定部材43の先端部を挿入して、カバー部材40を固定している(図4、図6参照)。これにより、カバー部材40は、グラビアロール21と共に回転することなく、収容部25aに対する位置が固定される。
なお、カバー部材40のブレード側端部40cとは、カバー部材40の周方向(グラビアロール21の回転方向(図4、図6において矢印で示す方向)に沿う方向)にかかる端部(一端部40bと他端部)のうち、ドクターブレード22側に配置される端部(他端部)をいう。
ところで、カバー部材の内面とグラビアロールの非塗工部の外周面との間に、塗工液が進入することがある。従来のグラビア塗工装置(例えば、特許文献1のグラビア塗工装置)では、進入した塗工液が、カバー部材の内面に付着し、回転するグラビアロールに
よって摩擦力を受ける。この摩擦により、カバー部材の内面に付着した塗工液から溶媒(有機溶剤)が脱離し、固化して塊となる。これが繰り返されると、カバー部材の内面に、塗工液が固化した塊が堆積してゆき、やがて、回転するグラビアロールから受ける力
によって、カバー部材の内面から剥がれ、収容部内の塗工液中に含まれる(分散する)ことがあった。このため、この塊が、グラビアロールに付着し、被塗工物(アルミニウム箔など)に塗工される不具合(塗工不良)が発生する虞があった。特に、粘度の高い(例えば、800mPa・sec以上)塗工液を用いる場合に、上述のような塗工不良が発生し易かった。粘度の高い塗工液は、固化し易いからである。
これに対し、本実施例1のグラビア塗工装置10では、図6に示すように、カバー部材40の内面41に、グラビアロールの回転方向(図4、図6において矢印で示す方向)について、一端部40bから他端部(ブレード側端部40c)にわたって延びる、断面V字形状の溝42が複数形成されている。これにより、カバー部材40の内面41とグラビアロール21の非塗工部21bの外周面21baとの間に塗工液18が進入した場合には、カバー部材40の内面41の溝42を通じて、進入した塗工液18をカバー部材40の外部に排出することができる。
詳細には、カバー部材40の内面41とグラビアロール21の非塗工部21bの外周面21baとの間に進入した塗工液18は、カバー部材40の溝42内に入る。その後、回転するグラビアロール21からその回転方向(図4、図6において矢印で示す方向)に力を受けることで、カバー部材40の溝42に沿ってグラビアロール21の回転方向に流れてゆく。そして、カバー部材40のブレード側端部40cから、カバー部材40の外部に排出される。
従って、本実施例1のグラビア塗工装置10では、600〜1000mPa・secと極めて粘度の高い塗工液18(換言すれば、固化し易い塗工液18)を用いていても、カバー部材40の内面41に塗工液18が固化した塊が発生するのを抑制することができる。これにより、塗工液18が固化した塊が被塗工物50に塗工される不具合(塗工不良)を抑制することができる。
また、カバー部材40の内面41に、塗工液18が固化した塊が堆積した場合、カバー部材40が、グラビアロール21の径方向外側に浮き上がる虞がある。
これに対し、本実施例1のグラビア塗工装置10では、図4に示すように、カバー部材40のブレード側端部40cを、グラビアロール21の回転方向(図4において矢印で示す方向、反時計回りの方向)について、収容部25aに収容されている塗工液18の液面Lとドクターブレード22の先端部22bとの間に位置させている。換言すれば、カバー部材40のブレード側端部40cを、グラビアロール21の回転方向について、塗工液18の液面Lよりも先方(図4において上方)で、ドクターブレード22の先端部22bよりも後方(図4において下方)に位置させている。
これにより、カバー部材40がグラビアロール21の径方向外側に浮き上がった場合(カバー部材40のブレード側端部40c側の部位がドクターブレード22側(図4において右側)に浮き上がった場合)でも、カバー部材40がドクターブレード22に接触して、ドクターブレード22の先端部22bをグラビアロール21の塗工部21aから遠ざける方向に押圧してしまうことがない。従って、万一、塗工液18が固化した塊が堆積して、カバー部材40がグラビアロール21の径方向外側に浮き上がった場合でも、ドクターブレード22によって、塗工部21aに付着した過剰な塗工液18を適切に掻き取ることができるので、適量の塗工液18を被塗工物50に塗工することができる。
また、本実施例1のグラビア塗工装置10では、図4に示すように、カバー部材40の一端部40bを、収容部25aに収容されている塗工液18の液面Lよりも下方に位置させている。すなわち、カバー部材40の一端部40bを、収容部25aに収容されている塗工液18中に配置している。仮に、カバー部材40の一端部40bを、塗工液18の液面Lよりも上方に位置させた場合には、カバー部材40の一端部40bに付着した塗工液18が固化して小さな塊となり、この小さな塊が、カバー部材40の内面41とグラビアロール21の非塗工部21bの外周面21baとの間に進入する虞がある。これは、本実施例1で用いる塗工液18が、600〜1000mPa・secと極めて高い粘度を有しているため、固化し易いからである。従って、本実施例1のグラビア塗工装置10では、カバー部材40の一端部40bを、塗工液18の液面Lよりも下方に配置することで、上記の不具合を防止できる。
なお、本実施例1では、カバー部材40を上述のような形態としているため、グラビアロール21の非塗工部21bに塗工液18が付着することは避けられない。しかしながら、カバー部材40を設けない場合に比べれば、グラビアロール21の非塗工部21bに対する塗工液18の付着量を、大幅に低減することができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について、図面を参照して説明する。
実施例2にかかるグラビア塗工装置110は、実施例1のグラビア塗工装置10と比較して、塗工機構部(詳細には、カバー部材及びその配置)が異なり、その他については同様である(図1及び図2参照)。また、本実施例2では、実施例1と比較して、被塗工物及び塗工液が異なる。従って、ここでは、実施例1と異なる点を中心に説明し、同様な点については説明を省略または簡略化する。
グラビア塗工装置110は、被塗工物150に塗工液118を塗工する装置である。被塗工物150は、リチウムイオン二次電池に用いられる負極板の集電基材(銅箔)の表面に、負極活物質を含む負極合材層(図示なし)が形成された被塗工物である。なお、負極合材層は、被塗工物150の長手方向に沿って延び、集電基材(銅箔)の表面に、一定の間隙を空けて3本形成されている。塗工液118は、アルミナ粉末と結着剤(アクリル樹脂)と溶媒(N−メチル−2−ピロリドン)とを含む液体である。なお、塗工液118の粘度は、50〜80mPa・secで、実施例1の塗工液18よりもかなり粘度が低い。本実施例2のグラビア塗工装置110では、この塗工液118を、被塗工物150の負極合材層の上に数μm程度の厚みで塗工し、後述する塗工膜150aを一定の膜厚で形成する。
図8に、本実施例2にかかるグラビアロール21とドクターブレード22の関係を斜視図で示す。なお、図8では、後述するカバー部材140の図示を省略している。
また、図9に、本実施例2にかかる塗工機構部120の上部の構成(側面側)について説明をする図を示す。また、図10に、本実施例2にかかる塗工機構部120の上部の構成(正面側)について説明をする図を示す。
本実施例2でも、実施例1と同様に、グラビアロール21の塗工部21aの外周面21aaに対し、ドクターブレード22の先端部22bを接触させている(図8参照)。これにより、ドクターブレード22によって、塗工部21aの外周面21aaに付着した過剰な塗工液118を、適切に掻き落とすことができる。
なお、図8に示すように、グラビアロール21のうち、非塗工部21bと塗工部21aとの境界に位置する段差の側面を、段差側面21abとする。また、グラビアロール21の塗工部21aは、塗工位置Pにおいて被塗工物150の負極合材層(図示なし)と対向する位置に配置されている。
また、本実施例2でも、実施例1と同様に、非塗工部21bの外周面21baと対向する位置(4箇所)に、円弧状のカバー部材が設けられている(図9、図10、図11参照)。但し、本実施例2では、実施例1のカバー部材40とは異なるカバー部材140を設けている。カバー部材140の幅寸法(図10において左右方向の寸法)は、非塗工部21bの幅寸法(図10において左右方向の寸法)と略同一とされている。カバー部材140の内面141は、非塗工部21bの外周面21baに沿った円弧状をなしている(図9、図11参照)。
本実施例2のカバー部材140は、図11に示すように、第1カバー部材146と第2カバー部材147とからなる。第1カバー部材146は、円弧状をなし、厚みの厚い肉厚部146bと厚みの薄い肉薄部146cとからなる。肉厚部146bの厚み(径方向寸法)は、収容部25aの底面と非塗工部21bとの間の寸法と略同一とされている。また、肉薄部146cの厚みは、塗工部21aの半径と非塗工部21bの半径との寸法差(塗工部21aの外周面21aaと非塗工部21bの外周面21baとの間の径方向距離)よりも僅かに小さい寸法とされている。第2カバー部材147は、円弧状をなし、第1カバー部材146の肉厚部146bと同等の厚みを有している。第1カバー部材146の端面146eと第2カバー部材147の端面147cとを当接させることで、カバー部材140が構成される。
カバー部材140は、その一部(本実施例1では、第1カバー部材146の肉薄部146cを除いた部分)が収容部25a内に配置された状態で、塗工液供給機25に固定された固定部材43により、塗工液供給機25に固定されている(図9参照)。詳細には、第1カバー部材146の肉厚部146bと肉薄部146cとの境界に位置する段差面145を、固定部材43の先端部で押させるようにして、カバー部材140を固定している(図9、図11参照)。これにより、カバー部材140は、グラビアロール21と共に回転することなく、収容部25aに対する位置が固定される。
本実施例2のグラビア塗工装置110では、図9に示すように、カバー部材140の一端部140bを、収容部25aに収容されている塗工液118の液面Lと等しい位置に配置している。また、カバー部材140のブレード側端部140cを、グラビアロール21の回転方向(図9において矢印で示す方向)について、ドクターブレード22の先端部22bと塗工位置P(塗工部21aの外周面21aaと被塗工物150とが接触する位置)との間に位置させている。なお、カバー部材140のブレード側端部140cとは、カバー部材140の周方向にかかる端部(一端部140bと他端部)のうちドクターブレード22側に位置する端部(他端部)をいう。
本実施例2では、カバー部材140を上述のような形態としているため、グラビアロール21の非塗工部21bに塗工液118が付着するのを抑制することができる。
ところで、図10に矢印で示すように、ドクターブレード22によって掻き取られた塗工液118(グラビアロール21の塗工部21aに付着していた過剰な塗工液118)は、グラビアロール21の塗工部21aの外周面21aaに沿って下方に流れ落ちるだけでなく、グラビアロール21の非塗工部21b側に流れる(左右方向に拡がる)ことがある。これは、本実施例2で用いる塗工液118の粘度が50〜80mPa・secと低いために、拡がり易いからである。
このため、従来のグラビア塗工装置(例えば、特許文献1のグラビア塗工装置)では、塗工液118の同程度の粘度を有する塗工液を用いた場合、グラビアロールの非塗工部側に流れた塗工液が、グラビアロールの段差側面(非塗工部と塗工部との境界に位置する段差側面)に付着することがあった。さらに、段差側面に付着した塗工液が、被塗工物に塗工され、塗工膜の幅が塗工部の幅寸法よりも大きくなる不具合(塗工不良)が発生する虞があった。
これに対し、本実施例2のグラビア塗工装置110では、前述のように、カバー部材140のブレード側端部140cを、グラビアロール21の回転方向(図9において矢印で示す方向、反時計回りの方向)について、ドクターブレード22の先端部22bと塗工位置P(塗工部21aの外周面21aaと被塗工物150とが接触する位置)との間に位置させている。換言すれば、カバー部材140のブレード側端部140cを、グラビアロール21の回転方向について、ドクターブレード22の先端部22bよりも先方(図9において左上)で、塗工位置Pよりも後方(図9において右下)に位置させている。さらに、ドクターブレード22の先端部22bは、塗工位置Pよりも鉛直方向下側に位置している。従って、カバー部材140のブレード側端部140cは、ドクターブレード22の先端部22bよりも鉛直方向上側に位置する。
これにより、図10に矢印で示すように、ドクターブレード22によって掻き取られた塗工液118(グラビアロール21の塗工部21aに付着していた過剰な塗工液118)が、グラビアロール21の非塗工部21b側に流れた場合でも、カバー部材140(詳細には、第1カバー部材146の肉薄部146c)によって、グラビアロール21の段差側面21abに塗工液118が付着するのを抑制することができる。ドクターブレード22によって掻き取られた塗工液118は、ドクターブレード22の先端部22bから鉛直方向下側に流れるのに対し、カバー部材140のブレード側端部140cを、ドクターブレード22の先端部22bよりも鉛直方向上側に位置させているからである。
従って、本実施例2のグラビア塗工装置110では、塗工膜150aの幅が塗工部21aの幅寸法よりも大きくなる不具合(塗工不良)を抑制することができる。
ところで、カバー部材140(詳細には、第1カバー部材146の肉薄部146c)の外面146dをドクターブレード22の先端部22dに接触させると、ドクターブレード22によって、塗工部21aに付着した過剰な塗工液118を適切に(適量)掻き取ることができなくなる虞がある。このような不具合は、カバー部材140の外面146dを塗工部21aの外周面21aaよりも径方向内側に位置させることで防止できる。
しかしながら、カバー部材140の外面146dを塗工部21aの外周面21aaよりも径方向内側に位置させて、カバー部材140の外面146dとドクターブレード22の先端部22bとの間のクリアランスを大きくし過ぎると、カバー部材140を配置しているにも拘わらず、ドクターブレード22の先端部22bよりも鉛直方向下側の位置で、グラビアロール21の段差側面21abが大きく露出してしまう。このため、ドクターブレード22によって掻き取られた塗工液118(グラビアロール21の塗工部21aに付着していた過剰な塗工液118)が、グラビアロール21の非塗工部21b側に流れた場合に、カバー部材140によって、当該塗工液118がグラビアロール21の段差側面21abに付着するのを抑制できなくなる虞がある。
これに対し、本実施例2のグラビア塗工装置110では、図12に拡大して示すように、カバー部材140の外面146dとドクターブレード22の先端部22bとの間のクリアランスG(最短距離)を、0.2mm以下(例えば、0.1mm)としている。これにより、カバー部材140の外面146dがドクターブレード22の先端部22bに接触するのを防止すると共に、ドクターブレード22の先端部22bよりも鉛直方向下側の位置におけるグラビアロール21の段差側面21abの露出を抑制することができる。
従って、ドクターブレード22によって、塗工部21aに付着した過剰な塗工液118を適切に(適量)掻き取ることができると共に、ドクターブレード22によって掻き取った塗工液118がグラビアロール21の段差側面21abに付着するのを抑制することができる。
なお、本実施例2のグラビア塗工装置110でも、実施例1のグラビア塗工装置10と同様に、図7の上側に示すように、被塗工物150の表面に、3条(3本)の塗工膜150aを同時に形成することができる。その後、図7の下側に示すように、3条(3本)の塗工膜150aが形成された被塗工物150を切断して、6本の負極板151に分割する。
以上において、本発明を実施例1,2に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
10,110 グラビア塗工装置
18,118 塗工液
21 グラビアロール
21a 塗工部
21aa 塗工部の外周面
21ab 段差側面
21b 非塗工部
21ba 非塗工部の外周面
22 ドクターブレード
22b ドクターブレードの先端部
25 塗工液供給機
25a 収容部
40,140 カバー部材
40c,140c カバー部材のブレード側端部
41,141 カバー部材の内面
42 カバー部材の内面の溝
50,150 被塗工物
50a,150a 塗工膜
146d カバー部材の外面
L 塗工液の液面
P 塗工位置

Claims (4)

  1. 塗工液を収容する収容部と、
    中心軸回りの回転動作により、被塗工物に対し上記塗工液を塗工するグラビアロールであって、上記被塗工物に接触して上記被塗工物に上記塗工液を塗工する複数の塗工部と、上記塗工部よりも小径な非塗工部とが、当該グラビアロールの上記中心軸方向に交互に並ぶグラビアロールと、
    上記非塗工部の外周面と対向して位置し、上記非塗工部の外周面に沿った円弧状の内面を有するカバー部材であって、当該カバー部材の一部が上記収容部内に配置されたカバー部材と、を備え、
    上記グラビアロールの一部を上記収容部の内側に位置させて、上記グラビアロールの上記回転動作により、上記収容部内の上記塗工液を上記塗工部の外周面に順次付着させてゆく構成を有する
    グラビア塗工装置において、
    上記カバー部材の上記内面に、上記グラビアロールの回転方向について上記内面の一端から他端にわたって延びる溝が形成されてなる
    グラビア塗工装置。
  2. 請求項1に記載のグラビア塗工装置であって、
    前記グラビア塗工装置は、
    前記塗工部の外周面に接触して、上記塗工部に付着した過剰な前記塗工液を掻き取り、上記塗工部によって前記被塗工物に塗工する上記塗工液の塗工量を調整するドクターブレード、を備え、
    前記カバー部材のうち上記ドクターブレード側に位置するブレード側端部が、前記グラビアロールの回転方向について、上記収容部に収容されている上記塗工液の液面と、上記ドクターブレードのうち上記塗工部の外周面と接触する先端部との間に位置してなる
    グラビア塗工装置。
  3. 塗工液を収容する収容部と、
    中心軸回りの回転動作により、被塗工物に対し上記塗工液を塗工するグラビアロールであって、上記被塗工物に接触して上記被塗工物に上記塗工液を塗工する複数の塗工部と、上記塗工部よりも小径な非塗工部とが、当該グラビアロールの上記中心軸方向に交互に並ぶグラビアロールと、
    上記非塗工部の外周面と対向して位置し、上記非塗工部の外周面に沿った円弧状の内面を有するカバー部材であって、当該カバー部材の一部が上記収容部内に配置されたカバー部材と、
    上記塗工部の外周面に接触して、上記塗工部に付着した過剰な上記塗工液を掻き取り、上記塗工部によって上記被塗工物に塗工する上記塗工液の塗工量を調整するドクターブレードと、を備え、
    上記グラビアロールの一部を上記収容部の内側に位置させて、上記グラビアロールの上記回転動作により、上記収容部内の上記塗工液を上記塗工部の外周面に順次付着させてゆく構成を有する
    グラビア塗工装置において、
    上記ドクターブレードのうち上記塗工部の外周面と接触する先端部が、上記塗工部と上記被塗工物とが接触する塗工位置よりも鉛直方向下側に位置し、
    上記カバー部材のうち上記ドクターブレード側に位置するブレード側端部が、上記グラビアロールの回転方向について、上記ドクターブレードの上記先端部と上記塗工位置との間に位置してなる
    グラビア塗工装置。
  4. 請求項3に記載のグラビア塗工装置であって、
    前記カバー部材のうち前記内面の反対側に位置する外面と、前記ドクターブレードの前記先端部との間のクリアランスを、0.2mm以下としてなる
    グラビア塗工装置。
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