JP2011030966A - パチンコ遊技機のための球戻り防止装置及び遊技盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤の盤面に設けられる案内レールに対する組み付け構成に工夫を凝らし、当該案内レールに対し円滑に組み付け得るようにしたパチンコ遊技機のための球戻り防止装置及び遊技盤を提供する。
【解決手段】球戻り防止装置200の球止め機構200cは、支持ピン280dの両延出端部を両突出壁250の各凹所内に収容することで、主部材200aの基板210上にて両突出壁250の間に組み付けられている。副部材200bは、球止め機構200cを介し主部材200aに組み付けられている。主部材200aは、その弾性板240にて、副部材200bの蓋板260に対向するように構成されている。これにより、球戻り防止装置200は、弾性板240と蓋板260との間にて、内側レール部の組み付け部Rpにその側縁部側から組み付けられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ遊技機に採用するに適した球戻り防止装置及び遊技盤に関する。
従来、パチンコ遊技機に適用される球戻り防止装置にとしては、下記特許文献1に記載の球戻り防止装置が提案されている。この球戻り防止装置は、パチンコ遊技機の遊技盤の盤面の外周部に沿い設けた外レール及び内レールのうち内レールの先端部に組み付けられて、外レール及び内レールの間から遊技盤の遊技領域内に転動した遊技球を再び外レール及び内レールの間へは戻さないように構成されている。
しかして、球戻り防止装置を内レールの先端部に組み付けるにあたっては、当該球戻り防止装置を、内レールの先端部の上方にて把持する。このとき、球戻り防止装置において、枠状部材と蓋板状部材との間に形成されるスリット状の隙間が、遊技盤の盤面に沿い内レールの先端部にその上方から対向するとともに、傾動部材及び枠状部材が外レールの内面に対向するように、当該球戻り防止装置を把持する。
このような状態において、球戻り防止装置を遊技盤の盤面に沿い内レールの先端部に向けて上方から移動させることで、球戻り防止装置のスリット状の隙間内に内レールの先端部を挿入させる。これにより、当該球戻り防止装置の内レールに対する組み付けが終了する。
特許第4162650号公報
ところで、近年、パチンコ遊技機の集客力向上等の観点から、遊技盤に設けられる画像演出表示装置、例えば、液晶表示装置の液晶パネルが大型化の傾向にある。また、同様の観点から、遊技盤の盤面の上部に設けられる盤面前部品が増加する傾向にある。
このため、遊技盤の盤面に打ち込まれる多数の遊技釘のうち、遊技盤の上部に位置する複数の遊技釘が、液晶パネルの大型化や盤面前部品の増加に伴い、内レールの先端部側に押しやられてしまい、当該内レールの先端部に近接して位置する傾向にある。このことは、球戻り防止装置の組み付けスペースの減少を招くことを意味する。
その結果、上述のように、球戻り防止装置を案内レールの先端部にその上方から組み付けようとしても、内レールの先端部の上方近傍その他の近傍に位置する遊技釘が邪魔となって、上述した球戻り防止装置の組み付け作業を円滑に行うことができないという不具合を招く。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、遊技盤の盤面に設けられる案内レールに対する組み付け構成に工夫を凝らし、当該案内レールに対し円滑に組み付け得るようにしたパチンコ遊技機のための球戻り防止装置及び遊技盤を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係るパチンコ遊技機のための球戻り防止装置球戻り防止装置は、請求項1の記載によれば、パチンコ遊技機の遊技盤(Ba)に設けられるものである。当該球戻り防止装置において、板状装置本体(210、250、270)と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体(230、260、220、240)と、装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所(F)に設けられる球止め手段(200c)とを備える。
板体は、装置本体の上記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板(220)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の板厚方向他側から側板とは分離して当該側板に沿い板厚方向に撓み可能に下方に向けて延出する弾性板(240)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向一側から側板と横断面L字状をなすように当該側板に沿い弾性板に対向して下方に向けて延出する対向板(260)とを具備し、
弾性板は、その延出方向中間部位にて、その板厚方向へ縦断面凸な突出形状に形成される中間壁部(242)を設けてなり、対向板は、弾性板の上記中間壁部に対する対向部(262)にて、上記中間壁部の突出方向に向けて、当該中間壁部と同様の縦断面形状にて形成されており、
弾性板の上記突出壁部及び対向板の上記対向部の双方の一方の中央部には、突起(266)が、側板とは反対側へ装置本体の横方向に沿い低くなるように、上記突出壁部及び対向板の上記対向部の双方の他方に向け突出形成されており、
球止め手段は、装置本体の板厚方向に回動可能に上記凹所内にて支持される軸状回動部材(280a、280d)と、この軸状回動部材から上記凹所を介し装置本体の上記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片(280b)と、球止め片と共に装置本体の上記板厚方向一側に向け鈍角を張るように上記凹所内にて軸状回動部材に連結される重錘(280c)とを具備してなることを特徴とする。
これにより、当該パチンコ遊技機の遊技盤の盤面に組み付けられた内側レール部とこの内側レール部の外側に位置する外側レール部とからなる案内レールにおいて、遊技球を当該盤面の遊技領域内に案内する内側レール部のうち遊技盤の盤面の左上側部位に位置する組み付け部が、その長手方向中間部位にて、その板厚方向に向け縦断面凸な突出形状に突出する突出壁部であってその中央部に貫通孔部を形成してなる突出壁部として形成されていることを前提とすれば、当該球戻り防止装置の内側レール部の組み付け部に対する組み付けは、次のようにして行う。
まず、球止め片が外側レール部側に位置し、かつ、装置本体がその板厚方向両面にて内側レール部の組み付け部の両面に沿い位置するように、当該球戻り防止装置を、弾性板及び対向板にて、組み付け部の遊技盤の盤面とは反対側の側縁部に対向させる。このような状態にて、当該球戻り防止装置をそのまま内側レール部の組み付け部に向けて移動させることで、内側レール部の組み付け部が、その上記反対側の側縁部から弾性板と対向板との間に挿入される。このとき、組み付け部の突出壁部は、弾性板の中間壁部と対向板の対向部との間に挿入される。
これに伴い、組み付け部が、その突出壁部にて、弾性板の弾力のもと、突起を越えて、さらに弾性板と対向板との間に挿入される。ここで、突起は、上述のごとく、側板とは反対側へ装置本体の横方向に沿い低くなるように、形成されているから、当該突起の突出高さが、側板とは反対側にて低い程、組み付け部が、その突出壁部にて、弾性板の弾力のもと、円滑に突起を越えて、弾性板と対向板との間に挿入され得る。このため、突起を組み付け部の貫通孔部内に容易に係合させることができる。
これにより、このような係合のもと、内側レール部が、その組み付け部にて、弾性板の弾性力により、当該弾性板と対向板との間にしっかりと挟持され得る。ここで、組み付け部の突出壁部は、弾性板の中間壁部及び対向板の対向部と共に、凸な縦断面形状に形成されている。従って、組み付け部の突出壁部は、弾性板の中間壁部と対向板の対向部との間に相互に位置ずれすることなく、挟持され得る。
上述のように、当該球戻り防止装置は、遊技盤の盤面に沿い内側レール部の組み付け部にその上方から組み付けられるのではなく、遊技盤の盤面に向けその前方から内側レール部の組み付け部の面に沿う方向に組み付けられる。従って、多数の遊技釘のうちの何本かの遊技釘が、内側レール部の組み付け部の上方近傍その他の近傍に近接して位置するように遊技盤の盤面に打ち込まれていても、当該各遊技釘が、内側レール部の組み付け部に対する球戻り防止装置の組み付け作業の邪魔になることがなく、この球戻り防止装置を内側レール部の組み付け部に対し円滑に組み付けることができる。
また、上述のごとく、当該球戻り防止装置は、上記突起にて、内側レール部の組み付け部の貫通孔部と係合するので、当該球戻り防止装置は、内側レール部の組み付け部から離脱することなく、しっかりと、当該組み付け部により保持され得る。ここで、上述のごとく、内側レール部は、その組み付け部の屈曲壁部にて、弾性板の弾性力及び上記突起の上記貫通孔部との係合のもと、当該弾性板と対向板との間に挟持されるので、当該球戻り防止装置は、内側レール部の組み付け部の面に沿い遊技盤の盤面の前方側へ傾動することなく、しっかりと、当該組み付け部により保持され得る。
また、本発明に係るパチンコ遊技機のための球戻り防止装置は、請求項2の記載によれば、パチンコ遊技機の遊技盤(Ba)に設けられるものである。当該球戻り防止装置において、主部材(200a)と、副部材(200b)と、球止め手段(200c)とを備える。
主部材は、基板(210)と、この基板の横方向両側からその板厚方向一側に向け突出する両突出壁(250)と、基板の下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板(220)と、基板の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の板厚方向他側から側板とは分離して当該側板に沿い下方に向けて基板の板厚方向に撓み可能に延出する弾性板であってその延出方向中間部位にてその板厚方向へ縦断面凸な突出形状に形成される中間壁部(242)を設けてなる弾性板(240)とを具備しており、
副部材は、側板と横断面L字状をなすように弾性板に対向して側板に組み付けられる蓋板(260)と、この蓋板から基板の横方向両側部上に沿い延出されて両突出壁に組み付けられる両脚片であってその各対応の突出壁との間にて受承部(253)を形成してなる両脚片(270)とを具備しており、
蓋板は、弾性板の上記中間壁部に対する対向部(262)にて、上記中間壁部の突出方向に向けて、当該中間壁部と同様の縦断面形状にて形成されており、
弾性板の上記中間壁部及び蓋板の上記対向部の一方の中央部には、突起(266)が、側板とは反対側へ主部材の横方向に沿い低くなるように、上記中間壁部及び蓋板の上記対向部の他方に向け突出形成されており、
球止め手段は、両脚片の間にて基板上に形成される凹所(F)内にて基板の板厚方向に回動可能となるように上記各受承部により支持される軸状回動部材(280a、280d)と、この軸状回動部材から上記凹所を介し基板の上記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片(280b)と、球止め片と共に基板の上記板厚方向一側に向け鈍角を張るように上記凹所内にて軸状回動部材に連結される重錘(280c)とを具備してなることを特徴とする。以上のような構成によれば、請求項1の記載の発明の作用効果がより一層具体的に達成され得る。
また、本発明に係るパチンコ遊技機のための球戻り防止装置は、請求項3の記載によれば、パチンコ遊技機の遊技盤(Ba)に設けられる。当該球戻り防止装置において、板状装置本体(210A、250、270)と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体(230、260A、244、240a、245)と、装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所(F)に設けられる球止め手段(200c)とを備える。
板体は、装置本体の上記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板(220)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して側板に沿い下方に向けて延出する第1及び第2の対向板(230、260A、244、240a、245)とを具備しており、
第2の対向板は、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向他側から下方に向けて第1の対向板に対し第1空隙部(Ga)を介して対向するように延出する基端壁部(244)と、この基端壁部の下方にて側板から上記基端壁部に沿い延出する帯状の弾性片本体(246)と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から装置本体の上記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起(247、248)とを有する弾性片(240a)と、この弾性片の下方にて側板から弾性片本体に沿い延出する先端壁部(245)とにより構成されており、
装置本体は、その板厚方向中間部位内にて、上記第1空隙部から上記板厚方向一側に向けて縦断面曲がり形状に延出するように第2空隙部(Gb、Gc)を形成してなり、
球止め手段は、装置本体の板厚方向に回動可能に上記凹所内にて支持される軸状回動部材(280a、280d)と、この軸状回動部材から上記凹所を介し装置本体の上記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片(280b)と、球止め片と共に装置本体の上記板厚方向一側に向け鈍角を張るように上記凹所内にて軸状回動部材に連結される重錘(280c)とを具備してなることを特徴とする。
これにより、当該パチンコ遊技機の遊技盤の盤面に組み付けられた内側レール部とこの内側レール部の外側に位置する外側レール部とからなる案内レールにおいて、遊技球を当該盤面の遊技領域内に案内する内側レール部のうち遊技盤の盤面の左上側部位に位置する組み付け部が、内側レール部のうち組み付け部との境界から上方へ延出する境界側壁部であってその長手方向中間部位の幅方向中央部に形成した貫通孔部及び上記長手方向中間部位の両側縁部のうち遊技盤の盤面側に位置する一側縁部に上記貫通孔部に向けて形成した切り欠き部を有する境界側壁部と、この境界側壁部の延出端部から遊技盤の盤面に沿い外側レール部とは反対側へ上記第2空隙部と同様の縦断面曲がり形状に延出する先端側壁部とを有することを前提とすれば、当該球戻り防止装置の内側レール部の組み付け部に対する組み付けは、次のようにして行う。
まず、球止め片が外側レール部側に位置し、かつ、装置本体がその板厚方向両面にて内側レール部の組み付け部の両面に沿い位置するように、当該球戻り防止装置を、第1及び第2の対向板にて、組み付け部の両側縁部のうち遊技盤の盤面とは反対側の側縁部に対向させる。
このような状態にて、当該球戻り防止装置をそのまま内側レール部の組み付け部に向けて移動させることで、内側レール部が、その組み付け部にて、その上記反対側の側縁部から第1及び第2の対向板との間に挿入される。このとき、組み付け部の境界側壁部が、第1の対向板と基端壁部との間、即ち上記第1空隙部内並びに第1の対向板と弾性片及び先端壁部との間に挿入されるとともに組み付け部の先端側壁部が上記第2空隙部内に挿入される。ここで、組み付け部の境界側壁部が、弾性片本体の弾性に抗して、第1突起及び第2突起を越えて挿入され、当該第2突起にて、境界側壁部の貫通孔部に係合するとともに、側板と第1突起との間に係止される。
これにより、内側レール部が、その組み付け部にて、弾性片本体の弾性力により、当該第1と第2の対向板との間にしっかりと挟持され得る。こで、組み付け部の先端側壁部は、第1の対向板の上記第2空隙部と同様の縦断面曲がり形状に形成されている。従って、組み付け部は、第1及び第2の対向板の間にて相互に位置ずれすることなく、挟持され得る。
上述のように、当該球戻り防止装置は、遊技盤の盤面に沿い内側レール部の組み付け部にその上方から組み付けられるのではなく、遊技盤の盤面に向けその前方から内側レール部の組み付け部の面に沿う方向に組み付けられる。従って、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成することができる。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項3に記載のパチンコ遊技機のための球戻り防止装置において、上記第2空隙部は、上記第1空隙部から上記板厚方向一側に向けて縦断面L字形状に延出するように装置本体の上記板厚方向中間部位内に形成されていることを特徴とする。また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項3に記載のパチンコ遊技機のため球戻り防止装置において、上記第2空隙部は、上記第1空隙部から上記板厚方向一側に向けて装置本体の上記下縁部とは逆方向に向け凸な縦断面湾曲形状に延出するように装置本体の上記板厚方向中間部位内に形成されていることを特徴とする。このように構成した請求項4或いは5に記載の発明よれば、請求項3に記載の発明の作用効果がより一層具体的に達成され得る。
また、本発明に係るパチンコ遊技機のための球戻り防止装置は、請求項6の記載によれば、パチンコ遊技機の遊技盤(Ba)に設けられる。当該球戻り防止装置において、板状装置本体(210A、250、270)と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体(230、260A、244、240a、245)と、装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所(F)に設けられる球止め手段(200c)とを備える。
板体は、装置本体の上記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板(220)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して側板に沿い下方に向けて延出する第1及び第2の対向板(230、260A、244、240a、245)とを具備しており、
第2の対向板は、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向他側から下方に向けて第1の対向板に対し空隙部(Ga)を介して対向するように延出する基端壁部(244)と、この基端壁部の下方にて側板から装置本体の上記下縁部に沿い延出する帯状の弾性片本体(246)と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から装置本体の上記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起(247、248)とを有する弾性片(240a)と、弾性片本体に沿いその下方にて側板から延出する先端壁部(245)とにより構成されており、
球止め手段は、装置本体の板厚方向に回動可能に上記凹所内にて支持される軸状回動部材(280a、280d)と、この軸状回動部材から上記凹所を介し装置本体の上記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片(280b)と、球止め片と共に装置本体の上記板厚方向一側に向け鈍角を張るように上記凹所内にて軸状回動部材に連結される重錘(280c)とを具備しており、
側板のうち第1及び第2の対向板との間の部位には、複数の突起(221a、221b)が、側板の延出方向に沿い間隔をおくようにして、第1及び第2の対向板との間に向けて突出形成されていることを特徴とする。
これにより、当該パチンコ遊技機の遊技盤の盤面に組み付けられた内側レール部とこの内側レール部の外側に位置する外側レール部とからなる案内レールにおいて、遊技球を当該盤面の遊技領域内に案内する内側レール部のうち遊技盤の盤面の左上側部位に位置する組み付け部が、その長手方向中間部位の幅方向中央部に形成した貫通孔部と、上記長手方向中間部位の両側縁部のうち遊技盤の盤面側に位置する一側縁部に上記貫通孔部に向けて形成した一側切り欠き部と、上記長手方向中間部位の他側縁部に互いに間隔をおいて形成した複数の他側切り欠き部とを有することを前提とすれば、当該球戻り防止装置の内側レール部の組み付け部に対する組み付けは、次のようにして行う。
まず、球止め片が外側レール部側に位置し、かつ、装置本体がその板厚方向両面にて内側レール部の組み付け部の両面に沿い位置するように、当該球戻り防止装置を、第1及び第2の対向板にて、組み付け部の両側縁部のうち遊技盤の盤面とは反対側の側縁部(他側切り欠き部を形成した側縁部)に対向させる。このような状態にて、当該球戻り防止装置をそのまま内側レール部の組み付け部に向けて移動させることで、内側レール部が、その組み付け部にて、その上記反対側の側縁部から第1及び第2の対向板との間に挿入される。このとき、組み付け部が、第1の対向板と基端壁部との間、即ち上記空隙部内並びに第1の対向板と弾性片及び先端壁部との間に挿入される。
ここで、組み付け部が、弾性片本体の弾性に抗して、第1突起及び第2突起を越えて挿入され、弾性片が、第1及び第2の突起にて組み付け部の一側切り欠き部及び貫通孔部内に係合し、かつ、側板が、その各突起にて、組み付け部の各他側切り欠き部内に係合する。これに伴い、組み付け部が、側板と弾性片の第1突起との間に係止される。
これにより、内側レール部が、その組み付け部にて、弾性片本体の弾性力により、当該第1と第2の対向板との間にしっかりと挟持され得る。従って、内側レール部は、その組み付け部にて、第1及び第2の対向板の間にて相互に位置ずれすることなく、しっかりと挟持され得る。
上述のように、当該球戻り防止装置は、遊技盤の盤面に沿い内側レール部の組み付け部にその上方から組み付けられるのではなく、遊技盤の盤面に向けその前方から内側レール部の組み付け部の面に沿う方向に組み付けられる。従って、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成することができる。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項3〜6のいずれか1つに記載のパチンコ遊技機のための球戻り防止装置において、弾性片の第1突起の突出端面とこの突出端面に対する第1対向板の対応面部の双方の少なくとも一方は、弾性片本体の延出先端部側にて、当該弾性片本体の延出方向に沿い断面傾斜状に形成されており、また、弾性片の第2突起は、弾性片本体から第1対向板に向けて第1突起よりも低く突出するように形成されていることを特徴とする。
このように、弾性片の第1突起の突出端面とこの突出端面に対する第1対向板の対応面部の双方の少なくとも一方は、弾性片本体の延出先端部側にて、当該弾性片本体の延出方向に沿い断面傾斜状に形成されているから、内側レール部の組み付け部を上述のように第1及び第2の対向板の間に弾性片本体の弾性に抗して挿入するにあたり、この挿入が円滑に行われ得る。また、上述のように、弾性片の第2突起は、弾性片本体から第1対向板に向けて第1突起よりも低く突出するように形成されているから、内側レール部の組み付け部を上述のように第2突起を越えて挿入するにあたり、組み付け部が第2突起にひっかかることなく、円滑に挿入され得る。その結果、請求項3〜6のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層良好に達成され得る。
また、本発明に係るパチンコ遊技機のための遊技盤は、請求項8の記載によれば、
遊技板(10)と、
この遊技板の前面(11)の左上側部位に位置する組み付け部(Rp)を有しこの組み付け部から遊技板の上記前面に沿い下に凸な円弧形状にて組み付けられる内側レール部(20a)と、この内側レール部の外側にて遊技板の上記前面に沿いその左下側から上に凸な円弧形状にて組み付けられる外側レール部(20b)とを有する案内レール(20)と、
当該案内レールによりその内側に特定される遊技領域(12)内にて、遊技板の上記前面に、内側レール部の上記左上側部位に位置する組み付け部(Rp)の少なくとも上方近傍を含め分散して打ち込まれる多数の遊技釘(41、42)と、
内側レール部の組み付け部に組み付けられる球戻り防止装置と、
遊技板の中央開口部の外周に沿いにその前面側から組み付けられる環状センター構造物(30)その他の遊技板にその前面側から組み付けられる盤面前部品(60a、60b、70、80、90、100、110、120、170)と、
遊技板の上記中央開口部にその裏面側から組み付けられる画像表示器(50)及び遊技板にその裏面側から組み付けられる盤面裏部品とを備える。
当該遊技盤において、内側レール部の組み付け部は、その長手方向中間部位にて、その板厚方向に向け縦断面凸な突出形状に突出する突出壁部であってその中央部に貫通孔部(24d)を形成してなる突出壁部(24)として形成されており、
球戻り防止装置は、板状装置本体(210、250、270)と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体(230、260、220、240)と、装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所(F)に設けられる球止め手段(200c)とを備えて、
板体は、装置本体の上記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板(220)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の板厚方向他側から側板とは分離して当該側板に沿い板厚方向に撓み可能に下方に向けて延出する弾性板(240)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向一側から側板と横断面L字状をなすように当該側板に沿い弾性板に対向して下方に向けて延出する対向板(260)とを具備し、
弾性板は、その延出方向中間部位にて、上記組み付け部の上記突出壁部の突出側へ当該突出壁部と同様の縦断面凸な突出形状にて突出する中間壁部(242)を設けてなり、
対向板は、弾性板の上記中間壁部に対する対向部(262)にて、上記中間壁部の突出方向と同一側に向け、当該中間壁部と同様の縦断面形状にて形成されており、
弾性板の上記突出壁部及び対向板の上記対向部の双方の一方の中央部には、突起(266)が、上記突出壁部及び対向板の上記対向部の双方の他方に向け突出形成されており、
球止め手段は、装置本体の板厚方向に回動可能に上記凹所内にて支持される軸状回動部材(280a、280d)と、この軸状回動部材から上記凹所を介し装置本体の上記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片(280b)と、球止め片と共に装置本体の上記板厚方向一側に向け鈍角を張るように上記凹所内にて軸状回動部材に連結される重錘(280c)とを具備しており、
球戻り防止装置は、上記突起にて上記組み付け部の上記突出壁部の上記貫通孔部に係合するとともに上記突出壁部にて弾性板の上記中間壁部と対向板との間に挿入されるように、上記組み付け部を弾性板と対向板との間に挟持してなることを特徴とする。以上により、請求項1に記載の発明の作用効果を達成することができる遊技盤の提供が可能となる。
また、本発明に係るパチンコ遊技機のための遊技盤は、請求項9の記載によれば、
請求項8に記載の遊技板(10)と、請求項8に記載の組み付け部(Rp)に代わる組み付け部(Rpa)を有する案内レール(20)と、請求項8に記載の多数の遊技釘(41、42)、球戻り防止装置、盤面前部品(30、60a、60b、70、80、90、100、110、120、170)及び盤面裏部品を備える。
当該遊技盤において、内側レール部の上記組み付け部は、内側レール部のうち上記組み付け部との境界から上方へ延出する境界側壁部であってその長手方向中間部位の幅方向中央部に形成した貫通孔部(28b)及び上記記長手方向中間部位の両側縁部のうち遊技板の上記前面側に位置する一側縁部に上記貫通孔部に向けて形成した切り欠き部(28a)を有する境界側壁部(28)と、この境界側壁部の延出端部から遊技板の上記前面に沿い外側レール部とは反対側へ縦断面曲がり形状に延出する先端側壁部(27、29)とを有しており、
球戻り防止装置は、板状装置本体(210A、250、270)と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体(230、260A、244、240a、245)と、装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所(F)に設けられる球止め手段(200c)とを備えて、
板体は、装置本体の上記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板(220)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して側板に沿い下方に向けて延出する第1及び第2の対向板(230、260A、244、240a、245)とを具備しており、
第2の対向板は、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向他側から下方に向けて第1の対向板に対し第1空隙部(Ga)を介して対向するように延出する基端壁部(244)と、この基端壁部の下方にて側板から上記基端壁部に沿い延出する帯状の弾性片本体(246)と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から装置本体の上記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起(247、248)とを有する弾性片(240a)と、この弾性片の下方にて側板から弾性片本体に沿い延出する先端壁部(245)とにより構成されており、
装置本体は、その板厚方向中間部位内にて、上記第1空隙部から上記板厚方向一側に向けて縦断面曲がり形状に延出するように第2空隙部(Gb、Gc)を形成してなり、
球止め手段は、装置本体の板厚方向に回動可能に上記凹所内にて支持される軸状回動部材(280a、280d)と、この軸状回動部材から上記凹所を介し装置本体の上記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片(280b)と、球止め片と共に装置本体の上記板厚方向一側に向け鈍角を張るように上記凹所内にて軸状回動部材に連結される重錘(280c)とを具備してなり、
球戻り防止装置は、弾性片の上記第2及び第1の突起にて内側レール部の上記組み付け部の上記貫通孔部及び上記切り欠き部に係合し、上記組み付け部の上記境界側壁部を側板と上記第1突起との間に係止するように、上記組み付け部の上記先端側壁部を上記第2空隙部に挿入しつつ、上記境界側壁部を弾性片本体の弾性のもとに第1及び第2の対向板の間に挟持してなることを特徴とする。以上により、請求項3に記載の発明の作用効果を達成することができる遊技盤の提供が可能となる。
また、本発明に係るパチンコ遊技機のための遊技盤は、請求項10の記載によれば、
請求項8に記載の遊技板(10)と、請求項8に記載の組み付け部(Rp)に代わる組み付け部(Rpc)を有する案内レール(20)と、請求項8に記載の多数の遊技釘(41、42)、球戻り防止装置、盤面前部品(30、60a、60b、70、80、90、100、110、120、170)及び盤面裏部品とを備える。
当該遊技盤において、内側レール部の上記組み付け部は、その長手方向中間部位の幅方向中央部に形成した貫通孔部(28b)と、上記長手方向中間部位の両側縁部のうち遊技板の上記前面側に位置する一側縁部に上記貫通孔部に向けて形成した一側切り欠き部(28a)と、上記長手方向中間部位の他側縁部に互いに間隔をおいて形成した複数の他側切り欠き部(28c、28d)とを具備してなり、
球戻り防止装置は、板状装置本体(210A、250、270)と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体(230、260A、244、240a、245)と、装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所(F)に設けられる球止め手段(200c)とを備えて、
板体は、装置本体の上記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板(220)と、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して側板に沿い下方に向けて延出する第1及び第2の対向板(230、260A、244、240a、245)とを具備しており、
第2の対向板は、装置本体の上記下縁部のうち上記横方向一端部を除く部位の上記板厚方向他側から下方に向けて第1の対向板に対し空隙部(Ga)を介して対向するように延出する基端壁部(244)と、この基端壁部に沿いその下方にて側板から延出する帯状の弾性片本体(246)と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から装置本体の上記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起(247、248)とを有する弾性片(240a)と、弾性片本体に沿いその下方にて側板から延出する先端壁部(245)とにより構成されており、
球止め手段は、装置本体の板厚方向に回動可能に上記凹所内にて支持される軸状回動部材(280a、280d)と、この軸状回動部材から上記凹所を介し装置本体の上記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片(280b)と、球止め片と共に装置本体の上記板厚方向一側に向け鈍角を張るように上記凹所内にて軸状回動部材に連結される重錘(280c)とを具備しており、
側板のうち第1及び第2の対向板との間の部位には、複数の突起(221a、221b)が、側板の延出方向に沿い上記複数の他側切り欠き部の上記間隔に対応する間隔をおくようにして、第1及び第2の対向板との間に向けて突出形成されており、
球戻り防止装置は、側板の上記複数の突起にて内側レール部の上記組み付け部の上記複数の他側切り欠き部に係合し、弾性片の上記第2及び第1の突出部にて上記組み付け部の上記貫通孔部及び上記一側切り欠き部に係合するように、上記組み付け部を弾性片本体の弾性のもとに記第1及び第2の対向板の間に挟持することを特徴とする。以上により、請求項6に記載の発明の作用効果を達成することができる遊技盤の提供が可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
本発明に係るパチンコ遊技機の第1実施形態を示す前面図である。 図1のパチンコ遊技機の遊技盤を示す前面図である。 図2の遊技盤において遊技板に対する案内レールの組み付け状態を示す前面図である。 図2の遊技盤の左上側隅角部を示す部分拡大斜視図である。 図2の遊技板に組み付けた案内レールの左上側部分及び球戻り防止装置を示す斜視図である。 図2の遊技盤において内側レール部に対する球戻り防止装置の組み付け状態を示す拡大斜視図である。 図6の球戻り防止装置の主部材を示す斜視図である。 図6の球戻り防止装置の副部材を示す斜視図である。 図6の球戻り防止装置の球止め機構を示す斜視図である。 図7の主部材を遊技板の前面側から見た図である。 図7の主部材を外側レール部側から見た図である。 図7の主部材を遊技盤の遊技領域側から見た図である。 図7の主部材を遊技板の上方から見た図である。 図7の主部材を遊技板の下方から見た図である。 図11にて15−15線に沿う断面図である。 図10にて16−16線に沿う断面図である。 図8の副部材を遊技板の前面側から見た図である。 図8の副部材を遊技盤の遊技領域側から見た図である。 図8の副部材を外側レール部側から見た図である。 図8の副部材を遊技盤の遊技領域側から見た図である。 図8の副部材を遊技板の下方から見た図である。 図6の球戻り防止装置の分解斜視図である。 図22の主部材に対する球止め機構の組み付け状態を示す斜視図である。 図23の主部材及び球止め機構に対する副部材の組み付け状態を示す斜視図である。 当該パチンコ遊技機の電子制御システムにおける主制御装置の詳細構成を示すブロック図である。 当該パチンコ遊技機の電子制御システムにおける副制御装置の詳細構成を示すブロック図である。 図25の主制御装置のCPUにより実行されるタイマー割り込みプログラムを表すフローチャートである。 図27の始動口処理ルーチンを示す詳細フローチャートである。 図27の特別図柄処理ルーチンを示す詳細フローチャートである。 図29の停止中処理サブルーチンを示す詳細フローチャートである。 図27の普通図柄処理ルーチンを示す詳細フローチャートである。 図27の大入賞口処理ルーチンを示す詳細フローチャートである。 図32の大当たり時開放処理サブルーチンを示す詳細フローチャートである。 図32の小当たり時開放処理サブルーチンを示す詳細フローチャートである。 図26の副制御装置の演出制御部のCPUにより実行される演出制御プログラムを表すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の内側レール部の組み付け部を球戻り防止装置と共に示す斜視図である。 図36の球戻り防止装置の分解斜視図である。 図36の球戻り防止装置の内側レール部の組み付け部に対する組み付け過程を示す横断面図である。 図36の球戻り防止装置の内側レール部の組み付け部に対する組み付け完了状態を示す横断面図である。 本発明の第3実施形態の内側レール部の組み付け部を示す斜視図である。 上記第3実施形態における球戻り防止装置の主部材を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態の内側レール部の組み付け部を示す斜視図である。 上記第4実施形態における球戻り防止装置の主部材を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、パチンコホール内の島に立設されるもので、このパチンコ遊技機は、基枠(図示しない)と、この基枠に対し前後方向に開閉可能に支持される遊技機本体B及び前扉FDとにより構成されている。なお、上記パチンコ遊技機は、いわゆるデジパチ型のパチンコ遊技機である。
遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、遊技盤Baを備えており、この遊技盤Baは、その遊技板10でもって、遊技機本体Bの枠体(図示しない)に嵌装されている。なお、遊技機本体Bは、上記枠体にて、上記基枠に対し前後方向に開閉可能に支持されている。本第1実施形態では、図2において、紙面の図示手前側及び奥側が、それぞれ、遊技盤Baの前側及び後側に対応し、図示左側及び右側が、それぞれ、遊技盤Baの左側及び右側に対応し、また、図示上側及び下側が、それぞれ、遊技盤Baの上側及び下側に対応する。
また、当該遊技盤Baは、案内レール20、環状のセンター構造物30及び遊技釘群40を備えている。案内レール20は、図2及び図3にて示すごとく、遊技板10の前面11(遊技盤Baの盤面11に相当)に沿い配設されており、この案内レール20は、内側レール部20aと、外側レール部20bとによって構成されている。
ここで、内側レール部20a及び外側レール部20bは、共に、ステレンレス鋼でもって、所定の板厚(例えば、0.35(mm))にて、帯状に形成されている。内側レール部20aは、図3にて明らかに示すごとく、その一端部側にて、球戻り防止装置200(後述する)を組み付けるための組み付け部Rpを有しており、当該内側レール部20aは、組み付け部Rpから他端部21にかけて下方に凸な円弧状となるように、遊技板10の前面11にその外周左上側部位から外周右側中央部位にかけて組み付けられている。また、外側レール部20bは、内側レール部20aの外側にて、遊技板10の前面11にその外周右上側部位から外周左下側部位にかけて左上側隅角部側に向けて凸な円弧状となるように組み付けられている。なお、内側レール部20a及び外側レール部20bの各面は、遊技板10の前面11に直交している。
これにより、案内レール20は、その内側において、遊技板10の前面11上に遊技領域12を特定するとともに、内側レール部20a及び外側レール部20bのうち、これら内側レール部20a及び外側レール部20bの各対向部位の間にて、遊技板10の前面11に沿い遊技球の案内通路部11aを形成する。
以上のように構成した案内レール20によれば、ハンドルH(図1参照)の回動操作により球発射装置(図示しない)から発射される遊技球は、案内通路部11aを通り遊技領域12内に案内される。なお、上記球発射装置は、遊技機本体Bの上記枠体の右下部に配設されている。また、ハンドルHは、上記球発射装置の一構成部品として遊技機本体Bの上記枠体の右下部にその前面から設けられている。
センター構造物30は、図2にて示すごとく、遊技板10の中央開口部(遊技盤Baの中央開口部に相当)の外周部に前面11(盤面11)側から組み付けられている。遊技釘群40は、多数の遊技釘41及び所定数の遊技釘42からなるもので、これら遊技釘41、42は、案内レール20の内側において、センター構造物30の左側から下側にかけて、遊技板10にその前面11側から分散して打ち込まれている。
しかして、遊技釘群40によれば、案内レール20の案内通路部21aから遊技領域12内に転動する遊技球が、遊技板10の前面11(遊技盤Baの盤面11)に沿い、各遊技釘との衝突を経て、下方へ転動する。
但し、本第1実施形態では、画像表示器50(後述する)の画面が最大限に拡大されているために、センター構造物30も遊技板10の前面11に沿い拡大されている。さらに、アタッカー170(後述する)がセンター構造物30の上部に介装されている。このため、遊技板10の前面11のうち、内側レール部20aの組み付け部Rp、外側レール部20bのうち内側レール部20aの上方へ延在する部位及びセンター構造物30の左上側部位との間に形成される前面部位は、狭くなっている。
そこで、遊技釘群40のうち、上述した所定数の遊技釘42は、図2及び図4にて示すごとく、内側レール部20aの組み付け部Rpの上側及び内側に接近した位置にて、遊技板10の前面11に打ち込まれている。
また、当該遊技機Baは、画像表示器50を備えており、この画像表示器50は、その液晶パネル51にて、遊技板10の中央開口部から前方を臨むように、遊技板10の裏面に配設されて、表示制御部400c(後述する)による制御のもとに、種々の画像の表示を行う。
また、当該遊技盤Baは、スタートチャッカー60a、電動チューリップ60b、スルーゲート70、風車80、複数の普通入賞口90、アタッカー100(以下、第1アタッカー100という)、複数の星形盤ランプ110及び複数の星形可動役物120を備えており、スタートチャッカー60a、電動チューリップ60b、スルーゲート70、風車80、各普通入賞口90、第1アタッカー100及び各星形盤ランプ110は、図2にて示す各位置にて、遊技盤Baの盤面11に遊技領域12内にて組み付けられている。また、各星形可動役物120は、図2にて示すごとく、センター構造物30の右側部に配設されている。
ここで、スタートチャッカー60aは、センター構造物30の下縁中央部の直下に位置している。このスタートチャッカー60aは、始動入賞口61を備えており、当該スタートチャッカー60aは、始動入賞口61への遊技球の入賞に基づき、大当たり抽選(大当たりか否かの抽選)の機会を形成する。
電動チューリップ60bは、普通電動役物としての役割を果たすべく、スタートチャッカー60aの直下に位置しており、この電動チューリップ60bは、電動入賞口62を備えている。しかして、当該電動チューリップ60bは、その閉鎖状態(図2にて示す状態)にて、遊技球を電動入賞口62へ入賞させる可能性を有し、また、その開放状態にて、遊技球の電動入賞口62への入賞の可能性を増大させる。本第1実施形態では、電動チューリップ60bは、遊技盤Baにその裏面側から設けた始動口アクチュエータ63(図19参照)により開閉駆動される。
スルーゲート70は、センター構造物30の左縁中央部の左側に位置しており、このスルーゲート70は、その直上から遊技盤Baの盤面11に沿い下方へ転動する遊技球に対し通過する機会を与える。風車80は、スルーゲート70の下方に位置しており、この風車80は、遊技盤Baの盤面11に沿いスルーゲート70或いはその周囲から下方へ転動する遊技球により衝突されたとき、回転しつつ当該遊技球を下方へ転動させる。複数(3つ)の普通入賞口90は、スタートチャッカー60aの左右両側に位置しており、左側の両普通入賞口90は、その直上から下方へ転動する遊技球に対し入賞する機会を与える。また、右側の普通入賞口90は、その直上から下方へ転動する遊技球に対し入賞する機会を与える。
第1アタッカー100は、スタートチャッカー60aの直下に位置しており、この第1アタッカー100は、可動部材101により大入賞口102(以下、第1大入賞口102という)を開くことによって、遊技盤Baの盤面11に沿いスタートチャッカー60aの近傍へ転動する遊技球に対し第1大入賞口102に入賞する機会を与える。また、当該第1アタッカー100は、可動部材101により第1大入賞口102を閉鎖することによって、遊技球の第1大入賞口102への入賞を規制する。なお、この第1アタッカー100による第1大入賞口102の開放は、始動入賞口61への遊技球の入賞による抽選結果に基づき大当たりが成立したときになされる。可動部材101は、遊技盤Baにその裏面から設けた第1大入賞口アクチュエータ103(図19参照)により、駆動される。
複数の星形盤ランプ110は、左側の両普通入賞口90の間及び右側の普通入賞口90の右側に、2つずつ、位置しており、当該複数の星形盤ランプ110は、その各点滅により、所定の演出を行う。
また、当該遊技盤Baは、図2にて示すごとく、普通図柄表示器130、特別図柄表示器140、普通図柄保留ランプ150及び特別図柄保留ランプ160を備えており、これら普通図柄表示器130、特別図柄表示器140、普通図柄保留ランプ150及び特別図柄保留ランプ160は、図2から分かるように、案内レール20の右下側にて、遊技盤Baの盤面11の右下隅角部に配設されている。
特別図柄表示器140は、後述のごとく、遊技球の始動入賞口61への入賞に対する始動入賞口センサS1の検出出力或いは遊技球の電動チューリップ60bの電動入賞口62への入賞に対する電チューセンサS2の検出出力に基づきなされる抽選の結果に応じて、所定の図柄を表示する。なお、当該所定の図柄は、普通図柄、確変図柄、小当たり図柄及びハズレ図柄のいずれかをいう。
各普通図柄保留ランプ150は、普通図柄の変動中或いは電動チューリップ60bの作動中にスルーゲート70を通過する遊技球に対するゲートセンサS3の検出回数(遊技球の通過数)に応じて、順次、点灯する。
各特別図柄保留ランプ160は、特別図柄の変動中或いは第1アタッカー100及びアタッカー170(後述する)のいずれかの作動中における遊技球の始動入賞口61への入賞に対する始動入賞口センサS1の検出回数或いは遊技球の電動チューリップ60bの電動入賞口62への入賞に対する電チューセンサS2の検出回数に応じて、順次、点灯する。
また、当該遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、アタッカー170(以下、第2アタッカー170という)、報知抽選図柄表示器180及び両報知抽選図柄保留ランプ190を備えている。
第2アタッカー170は、センター構造物30の上部を介し、遊技板10にその前面11側から設けられている。当該第2アタッカー170は、図2にて示すごとく、その大入賞口171にて、遊技板10の前面11から前方を臨むように、当該遊技板10内に設けられており、この第2アタッカー170は、第2大入賞口アクチュエータ173(図19参照)により駆動される羽根172により大入賞口171(以下、第2大入賞口171という)を左右方向に開閉可能に構成されている。なお、羽根172は、大入賞口171の左側壁部にて、軸172aにより左右方向に傾動可能に支持されている。
このように構成した第2アタッカー170によれば、案内レール20により遊技領域12の上部に向けて案内される遊技球は、羽根172による第2大入賞口171の開放の際に第2大入賞口171への入賞の機会を得る。また、第2大入賞口171に入賞した遊技球は、当該第2大入賞口171の内部を通り、第2大入賞口171の底壁部から連通路171a内に落下していく。なお、連通路171aは、液晶パネル51の前面側にて、第2大入賞口171の底壁部から下方へ延出して左方へ湾曲して遊技盤Baの左側面側に開口している(図2参照)。
報知抽選図柄表示器180は、第2アタッカー170の右側にて、遊技板10の前面11に設けられている。この報知抽選図柄表示器180は、短当たり遊技の終了後の遊技状態が確変状態にあるときや小当たり遊技の終了後の遊技状態が確変或いは非確変の遊技状態にあるときに、これら遊技状態のいずれかを、後述のような報知抽選によって、表示する役割を果たす。
両報知抽選図柄保留ランプ190は、報知抽選図柄表示器180の右側にて、遊遊技板10の前面11に設けられている。当該両報知抽選図柄保留ランプ190は、第2大入賞口171への遊技球の入賞に伴い点灯して、遊技球の保留を表す。
次に、本発明の要部を構成する球戻り防止装置200(図2参照)について説明する。当該球戻り防止装置200は、図2〜図4にて示すごとく、内側レール部20aに組み付けられている。以下、当該球戻り防止装置200の構成につき、内側レール部20aとの関連において詳細に説明する。
内側レール部20aは、上述したごとく、組み付け部Rpを有しており、この組み付け部Rpは、遊技板10の前面11の外周左上側部位に位置している。当該内側レール部20aの組み付け部Rpは、図5にて示すごとく、内側レール部20aのうち組み付け部Rp以外の部位と組み付け部Rpとの間の境界部22(図5にて二点鎖線参照)から一体的に延出してなるもので、この組み付け部Rpは、内側レール部20aの上記一端部側の壁部23(以下、一端部側壁部23ともいう)と、横断面台形状の屈曲壁部24と、内側レール部20aの境界部22側の壁部25(以下、境界部側壁部25ともいう)とによって、構成されている。
屈曲壁部24は、組み付け部Rpの長手方向中間部位を、遊技板10の前面11に沿い内側レール部20aの内側(遊技領域12側)方向へ台形状となるように屈曲形成してなるもので、この屈曲壁部24は、頂壁部24aと、両傾斜壁部24b、24cとによって構成されている。
頂壁部24aは、その両面にて、遊技板10の前面11に対し直交するように形成されており、この頂壁部24aの中央部には、貫通孔部24dが形成されている。傾斜壁部24bは、図5にて示すごとく、一端部側壁部23と頂壁部24aとの間にて一端部側壁部23から頂壁部24aに向けて遊技板10の前面に沿い傾斜状に形成されており、傾斜壁部24cは、頂壁部24aと境界部22との間にて頂壁部24aから境界部22にかけて遊技板10の前面に沿い傾斜壁部24bとは逆の方向に傾斜して形成されている。
球戻り防止装置200は、内側レール部20aの組み付け部Rpに対しその一側縁部(当該組み付け部Rpの両側縁部のうち遊技板10の前面11とは反対側の縁部)から着脱可能に組み付けられるように、以下に述べるごとく構成されている。
当該球戻り防止装置200は、図6〜図9のいずれかにより示すごとく、主部材200aと、副部材200bと、球止め機構200cとによって構成されている。なお、当該球戻り防止装置200の構成に関する説明にあたり、図6において、内側レール部20aの組み付け部Rpの一端部側壁部23側及び境界部側壁部25側が、それぞれ、当該球戻り防止装置200の上側及び下側に対応するものとする。
主部材200aは、図6或いは図7にて示すごとく、基板210と、この基板210の下縁部211から共に延出する側板220、下壁230及び弾性板240と、基板210から突出する両突出壁250とを有するように、合成樹脂でもって、一体成形により形成されている。
側板220は、図7及び図10〜図16のいずれかにより示すごとく、主壁部221と、補助壁部222とを備えており、主壁部221は、基板210の下縁部211の横方向一端部から下方に向けて一体的に延出されている。補助壁部222は、主壁部221と共にL字状をなすように当該主壁部221の延出端部から弾性板240とは反対側へL字状に屈曲して延出されており、この補助壁部222の基板210側の端面の幅方向中央部には、1条の突部223が、補助壁部222の延出方向にわたり、横断面矩形状にて、基板210側に向け突出形成されている。
下壁230は、基板210の下縁部211の板厚方向一側部位のうち当該下縁部211の上記横方向一端部以外の部位に対する対応部位から下方に向けて一体的に延出されており、この下壁230は、その主壁部221側の端部にて、当該主壁部221と共にL字状をなすように、当該主壁部221の幅方向一縁部と一体となっている。
弾性板240は、主壁部221から分離してこの主壁部221に沿い、基板210の下縁部211の板厚方向他側部位のうち当該下縁部211の上記横方向一端部以外の部位に対する対応部位から下方に向けて一体的に延出されており、当該弾性板240は、基端壁部241、縦断面台形状の中央壁部242及び先端壁部243でもって一体的に構成されている。
基端壁部241は、基板210の下縁部211の板厚方向他側部位のうち当該下縁部211の上記横方向一端部以外の部位に対する対応部位から下方に向けて平板状に延出されている。
中央壁部242は、弾性板240の延出方向中間部位(基端壁部241と先端壁部243との間の部位)を下壁230とは反対側へ横断面台形状となるように屈曲形成してなるもので、この中央壁部242は、頂壁部242aと、両傾斜壁部242b、242cとによって構成されている。
頂壁部242aは、基端壁部241の延出方向に対し平行となっている。両傾斜壁部242b、242cのうち、傾斜壁部242bは、基端壁部241と頂壁部242aとの間にて、基端壁部241の延出縁部から頂壁部242aの上縁部にかけて傾斜状に形成されている。また、傾斜壁部242cは、頂壁部242aと先端壁部243との間にて、頂壁部242aの下縁部から先端壁部243の上縁部にかけて、傾斜壁部242bと共に断面八の字状をなすように、当該傾斜壁部242bとは逆の方向に傾斜して形成されている。
先端壁部243は、中央壁部242の傾斜壁部242cの下縁部から弾性板240の延出方向に沿い延出されている。
以上のように構成した弾性片240は、その形成材料である合成樹脂の弾性力のもとに、基板210の下縁部211を基準として、側板220の主壁部221の幅方向に沿い撓むようになっている。
両突出壁250は、図7にて示すごとく、基板210上にてその横方向中心を基準とし互いに対称的な形状にて対向するように突出形成されており、当該両突出壁250は、それぞれ、両壁部251、252を基板210の横方向両端部上に上下に形成して構成されている。
両壁部251は、それぞれ、凹部253を有しており、これら凹部253は、それぞれ、図7にて示すごとく、各対応の壁部251をその対向面側からくりぬくことで形成されている。ここで、当該各凹部253は、その各対向面側からみて、それぞれ、横断面半円状底面部253aと、この底面部253aの両端部から両突出壁250の突出方向に沿い互いに平行に延出する両平行面部253bとを有するように、くりぬき形成されている。なお、底面部253aの半径及び両平行面部253bの各延出長さは、それぞれ、支持ピン280d(後述する)の半径にほぼ等しい。
両壁部252は、それぞれ、図7にて示すごとく、基板210の上縁部からその横方向両端部よりも各内側にて、図示上方に向けて突出形成されている。これにより、当該両壁部252は、それぞれ、基板210の上縁部の横方向両端部上において、各対応の壁部251と共に凹所254を形成している。なお、各凹所254の底面254aは、図10にて例示するごとく、壁部252に沿い、壁部251に近づく程、図示下方へ傾斜している。
副部材200bは、図6にて示すごとく、球止め機構200cを介して、主部材200aに組み付けられている。当該副部材200bは、図6或いは図8にて示すごとく、蓋板260と、両脚片270とを有するように、合成樹脂でもって、一体成形により形成されている。
蓋板260は、図6にて示すごとく、主部材200aの下壁230と共に、弾性板240との間に内側レール部20aの組み付け部Rpを挟持するもので、当該蓋板260は、図6、図8及び図17〜図21のいずれかにより示すごとく、基端壁部261、中央壁部262及び先端壁部263でもって構成されている。
当該蓋板260において、基端壁部261は、図6から分かるように、蓋板260の中央壁部262と弾性板240の中央壁部242との間に内側レール部20aの組み付け部Rpの板厚に相当する所定の間隙を付与する役割を果たすもので、この基端壁部261は、その弾性板240側の面261aにて、当該弾性板240の基端壁部241の延出方向に平行となっている(図6、図8或いは図17参照)。
中央壁部262は、図6にて示すごとく、弾性板240の中央壁部242に対向するように、基端壁部261と先端壁部263との間に形成されており、当該中央壁部262は、頂面部262a及び両傾斜面部262b、262cからなる縦断面台形状の屈曲面を、弾性板240における中央壁部242の頂壁部242a及び両傾斜壁部242b、242cに対して上記所定の間隙を介し対向させるように形成されている。
先端壁部263は、弾性板240の先端壁部243に対向するように、蓋板260に形成されており、当該先端壁部263は、その弾性板240側の面263aにて、当該弾性板240の基端壁部241の延出方向に平行となっている。
蓋板260は、切り欠き部264を設けてなるもので、この切り欠き部264は、蓋板260において先端壁部263の側板220側に対する対応端部をその板厚方向に沿い横断面矩形状に切り欠くことで形成されている。これにより、切り欠き部264は、蓋板260の横方向に平行な内面部264a及び当該横方向に直交する内面部264bを有するように、構成されている。
また、当該切り欠き部264は、溝部265を設けてなり、この溝部265は、補助壁部222の突部223に対応し得るように、切り欠き部264にその内面部264a側から脚片270の延出方向に向け、横断面矩形状に形成されている。
また、当該蓋板260は、図17及び図19〜図21のいずれかにて示すごとく、円柱台状突起266を設けてなり、この円柱台状突起266は、中央壁部262の頂面部262aの中央部から円柱台状に突出形成されている。ここで、当該突起266の突出端面266aは、その主壁部221側端部からその反対側端部側に向けて、頂面部262a上まで傾斜するように形成されており、この突起266の突出長さは、内側レール部20aの板厚よりも幾分短い。
両脚片270は、それぞれ、蓋板260の上縁部である基端壁部261の横方向両端部から上方に向け互いに平行に延出してなるもので、当該両脚片270は、共に、基端側片部271、先端側片部272及び先端突部273を有するように構成されている。
両基端側片部271は、それぞれ、主部材200aの主壁部221の基端部及びこの基端部に対する下壁230の横方向反対側端部に対応するように、蓋板260の上縁部の横方向両端部位から上方に向け、横断面矩形状にて、互いに平行に延出されている。本第1実施形態では、当該両基端側片部271は、それぞれ、各突出壁250の壁部251の突出高さよりも厚い板厚を有するとともに、各壁部251の横方向幅に等しい横方向幅を有する。
両先端側片部272は、それぞれ、各対応の壁部251にその突出端面側から対応するように、各対応の基端側片部271からその延出方向に延出されている。ここで、当該両先端側片部272の各横方向幅は、各対応の基端側片部271の横方向幅と同一である。また、当該両先端側片部272の各板厚は、各対応の基端側片部271の板厚から各対応の壁部251の突出高さを除いた厚さに相当する。
両先端突部273は、それぞれ、各対応の先端側片部272の延出端部のうち各対向側部位から主部材200aの各凹所254に向けて突出形成されている(図8、図17、図19或いは図20のいずれか参照)。換言すれば、両先端突部273は、その間にて、各対応の突出壁250の壁部252を挟持するように突出形成されている。なお、両先端突部273は、その各突出端面273sにて、主部材200aの両凹所254の底面254aに接合し得るように、当該底面254aと同一方向に傾斜している(図17及び図20参照)。
球止め機構200cは、図9にて示すごとく、円筒状回動軸280a、球止め片280b、円筒状重錘280c及び支持ピン280dによって構成されている。球止め片280bは、回動軸280aからその軸に直交するように延出されている。円筒状重錘280cは、その軸にて、回動軸280aの軸に平行となるように、連結片281を介し回動軸280aに連結されている。ここで、連結片281は、球止め片280bに対し、回動軸280aの軸を中心として所定の鈍角をなすように、回動軸280aから延出されている。なお、円筒状重錘280cの内部には、ネジが螺着されている。これにより、重錘280cは、上記ネジと相俟って、重りとしての役割を果たす。
支持ピン280dは、円筒状回動軸280aに同軸的に挿通されており、当該支持ピン280dは、その軸方向両端部にて、主部材200aにおける両突出壁250の各壁部251に形成した凹部253内に回動可能に受承される。なお、本第1実施形態において、球止め機構200cは、支持ピン280d及び上記ネジを除き、合成樹脂により形成されている。
以上のような構成を有する球戻り防止装置200は、次のようにして、組み立てられる(図22〜図24参照)。まず、図22にて示すごとく、上述のように構成した主部材200a、副部材200b、及び支持ピン280dを含む球止め機構200cを準備する。
このような状態にて、球止め機構200cの回動軸280aに支持ピン280dを挿通する。然る後、支持ピン280dを、その回動軸280aからの両延出端部にて、図23にて示すごとく、主部材200aの両突出壁250の各凹部253内に収容する。このとき、この収容は、球止め片280bを主部材200aの上側に位置させるように、行う(図23参照)。
然る後、副部材200bを、次のようにして、球止め機構200cを介し、主部材200aに組み付ける。
まず、両脚片270が両回動壁250に対向し、かつ、蓋板260が主壁部221、下壁230及び弾性板240に対向して位置するように、副部材200bを、図22或いは図23にて図示上方から、主部材200aに対向させる。
このような状態にて、側板220の突部223が蓋板260の溝部265内にその長手方向に沿い上方から嵌装されるとともに両突出壁250が両脚片270の各基端側片部271上に接合されるように、副部材200bを主部材200aに組み付ける。
このとき、両脚片270の各々が、先端突部273にて、主部材200aの各凹所254内に係合し、当該先端突部273及び基端側片部271によりその間にて両突出壁250の各壁部251を挟持し、側板220が、突部223にて、蓋板260の溝部265内に係合する。
ここで、両脚片270の各先端突部273の突出端面273aは、上述したごとく、主部材200aの各凹所254の底面254aと同一の傾斜方向に形成されているので、副部材200bは、主部材200aに対する組み付けの際に、溝部265にて、主部材200aの突部223に対し両脚片270の延出方向とは逆方向に向け押し付けられる。このため、蓋板260の補助壁部222に対する組み付けがより一層良好になされ得る。
これにより、副部材200bは、主部材200aに球止め機構200cを介し相対的に位置ずれ不能にしっかりと組み付けられ得る(図24参照)。以上のようにして球止め機構200cが組み立てられている。
このような組み立て後において、円筒状重錘280cが、その自重により、蓋板260と基板210との間にて、基板210側に位置すれば、球止め片280bは、回動軸280aから基板210とは反対側へ上方に向け傾斜して位置する。また、球止め片280bを、基板210側へ傾動させれば、円筒状重錘280cは、蓋板260と基板210との間にて、蓋板260側へ傾動する。
このようにして組み立てられた球戻り防止装置200は、図6にて示すごとく、内側レール部20aの組み付け部Rpを下壁230及び蓋板260と弾性板240との間に挟持している。但し、球止め片280bは、内側レール部20aの組み付け部Rpの左側に位置している。また、蓋板260の突起266は、組み付け部Rpの貫通孔部24d内に係合している。
前扉FDは、遊技機本体Bの枠体とともに、前後方向に開閉可能に上記基枠に支持されており、この前扉FDは、図1にて示すごとく、前枠FD1の中空部に窓ガラスFD2を嵌め込んで構成されている。当該前扉FDは、演出ボタンスイッチBT、枠ランプLP及び両スピーカSPを備えている。
次に、上記パチンコ遊技機の電子制御システムについて説明すると、当該電子制御システムは、図25及び図26のいずれかにて示すごとく、センサ群S、主制御装置300及び副制御装置400を備えており、センサ群Sは、図25にて示すごとく、始動入賞口センサS1、電チューセンサS2、ゲートセンサS3、各普通入賞口センサS4、第1大入賞口センサS5及び第2大入賞口センサS6でもって構成されている。
主制御装置300は、図25及び図26から分かるように、センサ群S、被駆動素子群DRV1及び副制御装置400の間に接続されている。主制御装置300は、マイクロコンピュータからなるもので、この主制御装置300は、図25にて示すごとく、バスライン310と、このバスライン310を介し相互に接続してなる入力側インターフェース320、各出力側インターフェース330、340、350、CPU360、ソフトタイマー370、ROM380及びRAM390を備えている。なお、本第1実施形態において、以下、入力側インターフェースは、I/Fといい、また、出力側インターフェースは、O/Fという。
しかして、主制御装置300は、CPU360により、ソフトタイマー370からのパルス信号の発生ごとに、図27〜図34にて示すフローチャートに従いタイマー割り込みプログラムを実行する。このタイマー割り込みプログラムの実行中において、主制御装置300は、CPU360により、センサ群Sからの出力に基づき、被駆動素子群DRV1及び副制御装置400の制御に要する種々の演算処理を行う。なお、ソフトタイマー370は、当該パチンコ遊技機の電源投入に伴う主制御装置300の作動開始と同時にリセットされて計時を開始し、この開始後、4(ms)の経過毎に、上記パルス信号を発生し、バスライン310を介してCPU360に出力する。
また、被駆動素子群DRV1は、図25にて示すごとく、上述した始動口アクチュエータ63、第1大入賞口アクチュエータ103、普通図柄表示器140、特別図柄表示器140、各普通図柄保留ランプ150、各特別図柄保留ランプ160及び第2大入賞口アクチュエータ173でもって、構成されている。
ROM380には、上述したタイマー割り込みプログラムがCPU360により読み出し可能に予め記憶されている。また、ROM380には、大当たり乱数データRNA、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND、当たり乱数データRNE及び初期値乱数データRNFが、CPU360により読み出し可能に予め記憶されている。
さらに、ROM380には、大当たり乱数テーブルTB1、大当たり図柄乱数テーブルTB2、リーチ乱数テーブルTB3及び当たり乱数テーブルTB4が、CPU360により読み出し可能に予め記憶されている。
副制御装置400は、図26にて示すごとく、払い出し制御部400a、演出制御部400b、画像制御部400c及びランプ制御部400dでもって構成されている。払い出し制御部400aは、マイクロコンピュータからなるもので、この払い出し制御部400aは、バスライン410と、このバスライン410を介し相互に接続してなるI/F411、O/F412、CPU413、ROM414及びRAM415を備えている。
しかして、当該払い出し制御部400aは、CPU413により、ROM414に予め記憶済みの所定の払い出し制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、I/F40及びバスライン410を介する主制御装置300からの払い出しコマンド制御のもとに、払い出し駆動モータMの駆動制御を行う。なお、払い出し駆動モータMは、上記球払い出し系統内に配設されている。
演出制御部400bは、主制御装置300からのコマンド制御のもとに、画像制御部400cを介し、画像表示器50、両スピーカSP、報知抽選図柄表示器180及び両報知抽選図柄保留ランプ190を共に或いは選択的に駆動制御し、また、ランプ制御部400dを介し、枠ランプLP、各星形盤ランプ90及び各星形可動役物120を共に或いは選択的に駆動制御するものである。
当該演出制御部400bは、マイクロコンピュータからなるもので、この演出制御部400bは、バスライン420と、このバスライン420を介し相互に接続してなるI/F421、I/F422、I/O/F423、O/F424、CPU425、ROM426及びRAM427を備えている。なお、I/O/F423は、入出力側インターフェースを表す。しかして、当該演出制御部400bは、CPU425により、演出制御プログラムを、図35にて示すフローチャートに従い実行する。この実行中において、当該演出制御部400bは、I/F421及びバスライン420を介する主制御装置300からのコマンド制御、I/O/F423を介する画像制御部400cからの要求やI/F422を介する演出ボタンスイッチBTの押動操作出力のもとに、画像表示器50、両スピーカSP、報知抽選図柄表示器180、両報知抽選図柄保留ランプ190、枠ランプLP、各星形盤ランプ90及び各星形可動役物120を共に或いは選択的に駆動制御するように、I/O/F423やO/F424を介し画像制御部400cやランプ制御部400dを制御するように種々の演算処理を行う。なお、上記演出制御プログラムは、CPU425により読み出し可能にROM426に予め記憶されている。
画像制御部400cは、マイクロコンピュータからなるもので、この画像制御部400cは、バスライン430と、このバスライン430を介し相互に接続してなるI/O/F431、O/F432、CPU433、ROM434及びRAM435を備えている。しかして、当該画像制御部400cは、CPU433により、ROM434に予め記憶した画像表示制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400bからのコマンド制御に基づき、画像表示器50、両スピーカSP、報知抽選図柄表示器180及び両報知抽選図柄保留ランプ190を共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
ランプ制御部400dは、マイクロコンピュータからなるもので、このランプ制御部400dは、バスライン440と、このバスライン440を介し相互に接続してなるI/F441、O/F442、CPU443、ROM444及びRAM445を備えている。しかして、当該ランプ制御部400dは、CPU443により、ROM444に予め記憶したランプ制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400bからのコマンド制御に基づき、枠ランプLP、両星形盤ランプ90、両星形可動役物120共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
以上ように構成した本第1実施形態においては、当該パチンコ遊技機の遊技盤Baは、次のようにして組み立てられる。まず、図2及び図3にて示す遊技板10を準備する。ついで、遊技釘群40の多数の遊技釘41及び所定数の遊技釘42を、図2或いは図4にて示すごとく、分散させるようにして、適宜な釘打ち機(図示しない)を用いて、遊技板10の前面11に打ち込む。なお、風車80も、図2にて示す位置にて、一遊技釘41を介し遊技板10の前面11に組み付ける。
然る後、案内レール20の内側レール部20a及び外側レール部20bを、図2及び図3にて示す各位置にて、遊技板10の前面11に組み付ける。これにより、遊技領域12が、遊技板10の前面11において案内レール20によって特定される。
このように、案内レール20が組み付けられることで、遊技群40のうちの所定数の遊技釘42が、図2或いは図4にて示すごとく、内側レール部20aの組み付け部Rpの上方近傍その他の近傍に、接近して位置することとなる。
上述のように案内レール20の遊技板10の前面11に対する組み付けが終了すると、球戻り防止装置200が、次のようにして、内側レール部20aの組み付け部Rpに着脱可能に組み付けられる。
まず、上述のように組み立てた球戻り防止装置200を、図5にて示すごとく、主部材200a及び副部材200bの各外面にて、内側レール部20aの組み付け部Rpの両外面に沿わせるように、把持する。
詳細には、球戻り防止装置200が、主部材200aの弾性板240及び副部材200bの蓋板260を、側壁200bとは反対側の各端部にて、内側レール部20aの組み付け部Rpの一側縁部(組み付け部Rpの遊技板10の前面11側とは反対側の側縁部)に対向させるように、把持する。
然る後、球戻り防止装置200を、そのまま、内側レール部20aの組み付け部Rpに向けて移動させる。これに伴い、組み付け部Rpが、その上記一側縁部から、球戻り防止装置200の弾性板240と蓋板260との間に挿入される。
このとき、組み付け部Rpが上記所定の板厚を有するため、弾性板240が、その弾性のもとに、蓋板260とは反対側へ撓みながら、突起266を越えて側板220側へ挿入される。これに伴い、組み付け部Rpが、一端部側壁部23、屈曲壁部24及び境界部側壁部25にて、それぞれ、下壁230及び蓋板260の基端壁部261と弾性板240の基端壁部241との間、蓋板260の中央壁部262と弾性板240の中央壁部242との間、並びに蓋板260の先端壁部263と弾性板240の先端壁部243との間に挿入される(図6参照)。ここで、屈曲壁部24は、傾斜壁部24b、頂壁部24a及び傾斜壁部24cにて、それぞれ、中央壁部262の傾斜面部262bと中央壁部242の傾斜壁部242bとの間、中央壁部262の頂壁部242aと中央壁部242の頂壁部242aとの間、及び中央壁部262の傾斜面部262cと中央壁部242の傾斜壁部242cとの間に挿入される。
このとき、突起266の突出端面266aは、上述のごとく、側板220側から当該側板220とは反対側へ蓋板260の頂面部262aに向けて傾斜しているから、上述した弾性板240の突起266を越える挿入は、円滑になされ得る。これに伴い、突起266が組み付け部Rpの貫通孔部24d内に係合した後、弾性板240は、原形状に復帰する。
このように、弾性板240の突起266が、組み付け部Rpの貫通孔部24d内に係合するとともに、組み付け部Rpが、弾性板240の弾性力のもとに、蓋板260及び下壁230と弾性板240との間に挟持される。
これにより、当該球戻り防止装置200は、蓋板260の突起266の内側レール部20aの組み付け部Rpの貫通孔部24dに対する係合により、組み付け部Rpから離脱することなく、しっかりと、当該組み付け部Rpにより保持され得る。ここで、内側レール部20aの組み付け部Rpの屈曲壁部24、弾性板240の中央壁部242及び蓋板260の中央壁部262が、互いに対応する縦断面台形状の面でもって形成されているため、組み付け部Rpは、両中央壁部242、262の間にて横方向に傾くことなく保持され得る。また、組み付け部Rpは、一端部側壁部23の先端部にて、基板210の下縁部に当接しており、当該組み付け部Rpの側板220側の端部は、当該側板220に当接している。従って、組み付け部Rpが側板220とは反対側傾くように位置ずれすることもない。
このようにして球戻り防止装置200の組み付けが終了すると、センター構造物30、スタートチャッカー60a、電動チューリップ60b、スルーゲート70、各普通入賞口90、第1アタッカー100、各星形盤ランプ110及び各星形可動役物120その他の盤面前部品を、図2にて示す各位置にて、遊技板10の前面11に組み付ける。
ついで、画像表示器50を、その液晶パネル51にて、遊技板10の中央開口部から前方を臨むように、遊技板10の裏面に配設する。その後、遊技板Baにおける盤面裏部品を、遊技板10にその裏面側から組み付ける。以上のような組み立て工程を経て、遊技盤Baの組み立てが終了する。
以上のような遊技盤Baの組み立て工程において、球戻り防止装置200の組み付けにあたっては、当該球戻り防止装置200が、内側レール部20aの組み付け部Rpにその上記一側縁部側から組み付けられる。換言すれば、当該球戻り防止装置200は、遊技板10の前面11に沿い内側レール部20aの組み付け部Rpにその上方から組み付けられるのではなく、遊技板10の前面11の前方から内側レール部20aの組み付け部Rpの幅方向(組み付け部Rpの面に沿う方向)に沿い前面11に向けて組み付けられる。
従って、上述したごとく、各遊技釘42が、内側レール部20aの組み付け部Rpの上方近傍その他の近傍に近接して位置していても、当該各遊技釘42が、内側レール部20aの組み付け部Rpに対する球戻り防止装置200の組み付け作業の邪魔になることがなく、球戻り防止装置200を内側レール部20aの組み付け部Rpに対し円滑に組み付けることができる。
また、上述したごとく、当該球戻り防止装置200の内側レール部20aの組み付け部Rpに対する組み付けを終えた状態においては、内側レール部20aがその組み付け部Rpにて、弾性板240の弾性力のもとに、当該弾性板240と蓋板260及び下壁230との間にてしっかりと挟持されている。また、蓋板260が、突起266にて、内側レール部20aの組み付け部Rpの貫通孔部24d内に係合している。
さらに、組み付け部Rpが、縦断面台形状の屈曲壁部24にて、弾性板240の縦断面台形状の中央壁部242と蓋板260の縦断面台形状の上記屈曲面との間に挟持されている。しかも、組み付け部Rpは、一端部側壁部23の先端部にて、基板210の下縁部に当接しており、当該組み付け部Rpの側板220側の端部は、当該側板220に当接している。従って、球戻り防止装置200が、内側レール部20aの組み付け部Rpに対し遊技板10の前面11の前側へ傾いたりすることなく、しっかりと、内側レール部20aの組み付け部Rpに組み付けられ得る。
以上のように組み付けを終了した遊技盤Baを、その遊技板10でもって、遊技機本体Bの上記枠体に嵌装した後、上記パチンコ遊技機をその電源投入により遊技可能な作動状態におけば、主制御装置300が、副制御装置400とともに、作動状態になる。これに伴い、主制御装置300のソフトタイマー370がリセットされて計時を開始し、この開始後4(ms)の経過毎に、パルス信号を発生する。このため、主制御装置300は、ソフトタイマー370からのパルス信号の発生毎に、CPU360により、図27のフローチャートに従い上記タイマー割り込みプログラムを繰り返し実行する。
また、副制御装置400の作動開始に伴い、払い出し制御部400a、演出制御部400b及びランプ制御部400dが、共に、作動し始める。すると、払い出し制御部400aは、そのCPU413により、上記払い出し制御プログラムの実行を開始し、演出制御部400bは、CPU425により、上記演出制御プログラムの実行を、図35のフローチャートに従い開始し、表示制御部400cが、CPU433により、上記表示制御プログラムの実行を開始し、さらに、ランプ制御部400dが、CPU443により、上記ランプ制御プログラムの実行を開始する。
以下、上記パチンコ遊技機の作動を複数の作動モードに分けて説明する。
1.無遊技作動モード
現段階において、上記パチンコ遊技機は、その電源投入により作動状態となり、遊技者による遊技の開始を待つ状態にあるものとする。なお、「無遊技モード」とは、当該パチンコ遊技機において未だ遊技者による遊技がなされないモード(いわゆる空き台状態に対応するモード)をいう。
しかして、ソフトタイマー370が上記電源投入に基づく主制御装置300の作動開始に伴いパルス信号を発生する毎に、上記タイマー割り込みプログラムの割り込みが実行される。まず、ソフトタイマー370が最初のパルス信号を発生すると、上記タイマー割り込みプログラムは、上記最初のパルス信号に基づく割り込みにより、スタートステップにて実行開始される。すると、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNA、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEが、それぞれ、次の各式(1)〜(5)に基づき、「1」ずつ、加算更新される。
RNA=RNA+1・・・(1)
RNB=RNB+1・・・(2)
RNC=RNC+1・・・(3)
RND=RND+1・・・(4)
RNE=RNE+1・・・(5)
ここでは、乱数が、数列(例えば、0〜299)に沿い、上記パチンコ遊技機の電源投入と同時に、初期値「0」で開始し、順次、「1」ずつ、加算していき、最終値「299」に達するとリセットにより上記初期値「0」に戻る。
現段階では、主制御装置300の作動開始時であることから、乱数更新処理ルーチン500では、式(1)〜式(5)の各左辺におけるRNA、RNB、RNC、RND及びRNEの各初期値は、共に、「0」となる。従って、式(1)〜式(5)において、RNA=1、RNB=1、RNC=1、RND=1及びRNE=1とセットされる。
然る後、上記タイマー割り込みプログラムは、始動口処理ルーチン600(図27及び図28参照)に進む。現段階では、遊技球の始動入賞口61への入賞はないことから、これに対応する始動入賞センサS1の出力に基づき、ステップ610(図28参照)においてNOと判定される。これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、次のゲート処理ルーチン700(図27参照)に進むと、現段階では遊技球によるスルーゲート70の通過はないことから、上記タイマー割り込みプログラムは、次のセンサ出力に基づく処理ルーチン800(図27参照)を通り、賞球処理ルーチン900に進むと、上述のごとく現段階では何ら遊技球の入賞はないことから、上記タイマー割り込みプログラムは、次の特別図柄処理ルーチン1000に進む(図27及び図29参照)。
この特別図柄処理ルーチン1000において、現段階では、未だ遊技者による遊技は、開始されておらず、遊技状態が大当たり遊技状態及び図柄変動状態のいずれでもない。従って、大当たり中及び変動中のいずれでもないことから、両ステップ1010、1020における判定は順次NOとなる。また、現段階では、遊技球の保留は未だ発生していないことから、ステップ1030における判定もNOとなる。これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、次の普通図柄処理ルーチン2000(図27及び図31参照)に進む。
この普通図柄処理ルーチン2000においては、上記パチンコ遊技機の遊技状態は補助遊技状態及び変動状態のいずれでもないことから、各ステップ2100、2200において順次NOと判定される。さらに、現段階では遊技球によるスルーゲート70の通過もないことから、これに対応するゲートセンサS3の出力に基づき、2300における判定もNOとなる。これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、次の大入賞口処理ルーチン3000(図27及び図32参照)に進む。
この大入賞口処理ルーチン3000では、大当たり時間開放処理サブルーチン3100(図33参照)において、現段階では、未だ遊技がなされておらず、従って、大当たり中ではないことから、ステップ3110においてNOと判定される。ついで、小当たり時間開放処理ルーチン3200(図34参照)において、現段階ではオープニング中でもエンディング中でもないことから各ステップ3210、3230にて順次NOと判定される。
ついで、現段階では、第1大入賞口102の開放はなされておらず、かつ、この第1大入賞口102への入賞はないため、ステップ3240においてNOと判定される。なお、ステップ3240の「C<9」において、「C」は、第1大入賞口102への遊技球の入賞数を表す。
上述のようなステップ3240におけるNOと判定に伴い、大入賞口処理ルーチン3000の処理が終了し、上記タイマー割り込みプログラムは、次の電チュー処理ルーチン4000(図27参照)に進む。すると、現段階では、当該パチンコ遊技機の遊技状態が補助遊技状態にはないことから、上記タイマー割り込みプログラムは、次の出力処理ルーチン5000に進む。現段階では、上記パチンコ遊技機による遊技者の遊技は開始されていないことから、主制御装置300において、CPU360は、遊技者の遊技を待つ状態を表すコマンドを副制御装置400に出力する。しかして、出力処理ルーチン5000の処理が上述のように終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、初期値乱数更新ルーチン6000に進む。ここでは、乱数の数列における最終値が発現したとき、次の乱数の初期値を偶発性のある値により決定する。
上述のようにタイマー割り込みプログラムが初期値乱数更新ルーチン6000に進むと、初期値乱数データRNFが、次の式(6)に基づき、「1」だけ、加算更新される。
RNF=RNF+1・・・(6)
しかして、ソフトタイマー370が、上記最初のパルス信号に後続して、パルス信号を発生すると、主制御装置300は、CPU360により、上述の初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理から脱出して、上記タイマー割り込みプログラムを、再び、スタートステップから実行し始める。
上述のようにタイマー割り込みプログラムの実行が再びスタートステップから開始されると、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNAの乱数が、式(1)に基づき、上述の初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理からの脱出直前における初期値乱数データRNFの乱数を、初期値として、「1」だけ、加算更新される。
ついで、上記タイマー割り込みプログラムが、上述と同様に、始動口処理ルーチン600から出力処理ルーチン5000にかけて実行し、初期値乱数更新ルーチン6000の実行に移行する。これに伴い、初期値乱数データRNBの乱数は、初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理のもとに、式(6)に基づき、0から299にかけて、順次、「1」ずつ、繰り返し、加算更新される。
以後、ソフトタイマー370がパルス信号を順次発生する毎に、即ち、主制御装置300の作動開始後4(ms)の経過毎に、上記タイマー割り込みプログラムが割り込み実行される。そして、この割り込み実行毎に、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNAが、初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理にて大当たり乱数データRNAの初期値として設定される初期値乱数データRNBの値をもとに、式(1)に基づき「1」ずつ加算更新されるとともに、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEが、それぞれ、「1」ずつ、加算更新される。そして、これらのような加算更新毎に、乱数更新処理ルーチン500に後続する始動口処理ルーチン600〜初期値乱数更新ルーチン6000の処理が上述と同様に繰り返される。
2.遊技作動モード
以上のような無遊技作動モードの状態において、遊技者が、遊技球の払い出しを受けて上記パチンコ遊技機による遊技を開始して、当該パチンコ遊技機の作動状態を遊技作動モードにおくものとする。以下、この遊技作動モードを、主制御装置側遊技作動モード及び複制御装置側遊技作動モードに分けて説明する。
(1)主制御装置側遊技作動モード
上述のように遊技者が、遊技を開始するにあたり、上記パチンコ遊技機のハンドルHを回動操作すれば、遊技球が、順次、上記球発射装置により案内レール20を通り遊技領域12内に発射される。
なお、このような段階においても、上記タイマー割り込みプログラムの割り込み実行毎に、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNA、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEが、上述と同様に、加算更新される。
(1)始動口処理
乱数更新処理ルーチン500の更新処理が上述のように終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは始動口処理ルーチン600(図27及び図28参照)に進む。遊技球の始動入賞口61への入賞が、始動入賞口センサS1により検出されると、始動口処理ルーチン600のステップ610において、遊技球の始動入賞口61への入賞として、YESと判定される。然る後、U<4か否かが、ステップ620において判定される。なお、Uは、遊技球の保留数を表す。
現段階では、U=0であるとすれば、ステップ620においてYESと判定されて、次のステップ621において、保留数Uが次の式(7)に基づき算出される。
U=U+1・・・(7)
ここで、上述のごとく、U=0であることから、式(7)に基づき、保留数U=1と算出される。
ついで、ステップ622における乱数のセット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図27参照)における大当たり乱数データRNA、大当たり乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND、当たり乱数データRNE及びリーチ乱数データRNCの各最新の乱数が、RAM390にセットされる。
然る後、上述のように遊技領域12内に順次発射された遊技球が、さらに、始動入賞口61に順次入賞すると、これら各遊技球の始動入賞口61への各入賞が、順次、始動入賞口センサS1により検出される。従って、上記タイマー割り込みプログラムが再び始動口処理ルーチン600に進むごとに、各ステップ610、620においてYESと判定され、ステップ621において、式(7)に基づき保留数Uの加算処理がなされ、ステップ622において、上述と同様に、現段階における大当たり乱数データRNA、大当たり乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEの各最新の乱数が、RAM390にセットされる。このような状態において、ステップ621における最新の保留数Uに基づき、U≧4が成立すると、その後のステップ620において、NOと判定される。
(2)ゲート処理
上述のような始動口処理ルーチン600の終了に伴い、次のゲート処理ルーチン700において、遊技球のスルーゲート70に対する通過毎に、ゲートセンサS3の検出に基づき、保留数Gが、次の式(8)に基づき加算更新される。
G=G+1・・・・(8)
(3)センサ出力に基づく処理
ついで、上記タイマー割り込みプログラムのセンサ出力に基づく処理ルーチン800(図27参照)において、上述した始動入賞口センサS1或いはゲートセンサS3の各検出出力が、RAM390にセットされる。
(4)賞球処理
然る後、上記タイマー割り込みプログラムが次の賞球処理ルーチン900(図27参照)に進むと、この賞球処理ルーチン900において、上述した遊技球の始動入賞口61への入賞数に応じた賞球コマンド或いは遊技球のスルーゲート70に対する通過数に応じたコマンドが設定される。
(5)特別図柄処理
ついで、上記タイマー割り込みプログラムが特別図柄処理ルーチン1000に進むと、ステップ1010(図29参照)において、大当たり中か否かが判定される。現段階において、ステップ1310(図29参照)で既に変動開始処理済みであれば、大当たり遊技中、即ち、大当たり中であることから、ステップ1010においてYESと判定される。
一方、現段階において、ステップ1310における変動開始処理が未だなされていなければ、大当たり中でないことから、ステップ1010においてNOと判定される。すると、次のステップ1020において変動中か否かが判定される。現段階では、上述のようにステップ1310における変動開始処理がなされておらず、ステップ1020における判定はNOとなり、ステップ1030において、U≧1か否かが判定される。
しかして、始動口処理ルーチン600における最新の保留数がU=0であれば、U≧1が不成立であるから、ステップ1030においてNOと判定される。一方、始動口処理ルーチン600における最新の保留数がU≧1であれば、ステップ1030においてYESと判定されて、ステップ1031において、保留数Uが、次の式(9)に基づき、減算更新される。
U=U−1・・・・(9)
ステップ1031における処理後、次の大当たり判定処理サブルーチン1100(図29参照)において、始動口処理ルーチン600のステップ622にてセット済みの大当たり乱数データRNAの最新の乱数が、大当たり乱数テーブルTB1中の乱数値、例えば、「7」であるか否かに基づき、大当たりか否かが判定され、大当たりでなければ、上記ハズレ図柄がセットされ、一方、大当たりであれば、始動口処理ルーチン600のステップ622にてセット済みの大当たり図柄乱数テーブルTB2の最新の乱数に基づき上記通常図柄或いは上記確変図柄がセットされる。
このようにして大当たり判定処理サブルーチン1100の処理が終了すると、次の変動パターン選択処理サブルーチン1200(図29参照)において、大当たり、短当たり、小当たり或いはリーチかに基づき、大当たりを特定するテーブル、第2大入賞口開放パターンを表すデータ及び短当たり潜伏用テーブルの双方、第2大入賞口開放パターンを表すデータ及び小当たり潜伏用テーブルの双方或いはリーチ用テーブルがセットされ、乱数更新処理ルーチン500(図27参照)における変動パターン乱数データRNDの最新の乱数が変動パターン選択用乱数としてセットされ、大当たり用、短当たり用、小当たり用或いはリーチ用の変動パターンがセットされる。
このようにして変動パターン選択処理サブルーチン1200の処理が終了すると、次のステップ1300(図29参照)において、変動開始コマンドセット処理がなされる。これに伴い、ステップ1270でセット済みの変動パターンに対する変動開始コマンドがセットされる。
ついで、ステップ1310における変動開始処理において、主制御装置300が、CPU360により、ステップ1270でセット済みの変動パターンを表示するように特別図柄表示器140を駆動する。このため、特別図柄表示器140は、当該変動パターンによる変動表示を行う。
ステップ1310の処理後、ステップ1320における変動時間計時開始処理において、上記変動パターンの変動時間の計時が開始される。ここで、この変動時間の計時は、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーにより行われる。
然る後、特別図柄処理ルーチン1000が再びステップ1020に進んだとき、YESと判定されると、次のステップ1400において、変動時間の終了か否かが判定される。現段階において、ステップ1320で変動時間計時開始された変動時間が未だ所定の変動時間に達していなければ、ステップ1400における判定はNOとなる。
このような状態において、特別図柄処理ルーチン1000が、再び、ステップ1400に進んだとき、ステップ1320で変動時間計時開始された変動時間が上記所定の変動時間に達していれば、当該ステップ1400において、YESと判定される。すると、ステップ1410における変動停止コマンドセット処理において、変動停止コマンドが、ステップ1310において開始された変動パターンの変動表示を停止させるようにセットされる。
ついで、ステップ1420における変動停止処理において、主制御装置300が、CPU360により、上述した特別図柄表示器140の変動表示を停止させる。このため、特別図柄表示器140は、当該変動パターンによる変動表示を停止する。
ステップ1420の処理後、ステップ1430における変動時間のリセット処理において、上記所定の変動時間がリセットされて、特別図柄処理ルーチン1000は、停止中処理サブルーチン1500(図29及び図30参照)に進む。
換言すれば、特別図柄処理ルーチン1000において、大当たり或いはハズレとの判定(ステップ1120参照)がなされた後、大当たり、短当たり、小当たり或いはハズレとの判定(各ステップ1220、1230、1240参照)に伴いセットされた大当たり、短当たり、小当たり或いはハズレ用変動パターンの変動演出がなされ、その停止に伴い、停止中処理サブルーチン1500の処理がなされる。
この停止中処理サブルーチン1500では、ステップ1510(図30参照)において当たりか否かが判定される。ここで、当該当たりとは、大当たり及び短当たりのいずれかをいう。現段階において、変動パターン選択処理サブルーチン(図29参照)にてセット済みの変動パターンが大当たり用、短当たり用及び小当たり用の各変動パターンのいずれでもなければ、当たりでないことから、ステップ1510においてNOと判定される。すると、次のステップ1520においてJ=0か否かが判定される。ここで、Jは、時短遊技中の特別図柄の変動回数を表す。なお、時短遊技とは、非確変図柄による大当たり遊技の終了後、特別図柄変動時間が短縮され、かつ電動チューリップ60bの開放時間が延長されることにより、遊技者の持ち球を減少させることなく効率よく特別図柄を変動させる遊技をいう。
現段階において、J=0でなければ、ステップ1520において、NOと判定された後、次のステップ1521において、変動回数Jが、次の式(10)に基づき「1」だけ減算更新される。
J=J−1・・・・(10)
ついで、ステップ1530において、J=0か否かにつき、再度、判定される。現段階において、J=0でなければ、ステップ1530においてNOと判定される。然る後、停止処理ルーチン1500が、少なくとも1回、ステップ1530に達したとき、J=0であれば、ステップ1530においてYESと判定される。これにより、時短遊技が終了する。そして、次のステップ1531における通常遊技状態セット処理において、通常遊技状態がセットされる。
上述したステップ1510において、変動パターン選択処理サブルーチン(図29参照)にてセット済みの変動パターンが大当たり用、短当たり用及び小当たり用の各変動パターンのいずれかであることから、YESと判定された場合には、次のステップ1540において、小当たりか否かにつき判定される。ここで、変動パターン選択処理サブルーチンにてセット済みの変動パターンが小当たり用変動パターンであれば、この小当たり用変動パターンは小当たりに対応することから、ステップ1540においてYESと判定され、ステップ1541における小当たり開始コマンドセット処理において、小当たり演出にあたり演出制御部400bに出力するための小当たり開始コマンドがセットされる。
ついで、ステップ1542において小当たり開始処理がなされる。ここでは、第1アタッカー100及び第2アタッカー170に対する開放処理が次のようになされる。
第1アタッカー100は、上記小当たり潜伏用テーブル(ステップ1242参照)に基づき、CPU360による制御のもとに駆動される。即ち、第1アタッカー100の可動部材101が、上記小当たり潜伏用テーブルに基づきCPU360による制御を受けて、第1大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、第1大入賞口102の開放及び閉鎖を、上記小当たり潜伏用テーブルの小当たり開放パターンに従い行う。換言すれば、第1大入賞口102は、2ラウンドに亘り、1ラウンド毎に、0.5(秒)ずつ開放される。これに伴い、上述のように遊技領域12内に発射された遊技球が、第1大入賞口102に入賞し易くなる。
このような第1大入賞口102の開放及び閉鎖に併行して、第2アタッカー170が、変動パターン選択処理サブルーチン(図29参照)にてセット済みの第2大入賞口開放パターンデータに基づき、CPU360による制御のもと、次のように駆動される。即ち、第2大入賞口アクチュエータ173が、上記第2大入賞口開放パターンデータに基づくCPU360による制御のもとに、羽根170cを、第2大入賞口171を開放するように左方へ傾動させる。
然る後、第2大入賞口アクチュエータ173が、羽根170cを、第2大入賞口171を閉鎖する方向へ傾動させる。このような第2大入賞口171の開放及び閉鎖は、上記第2大入賞口開放パターンデータに基づき繰り返される。換言すれば、小当たり遊技において、第2大入賞口171は、2ラウンドに亘り、0.1(秒)ずつ、0.8(秒)間隔にて、繰り返し開放される。これにより、遊技球が第2大入賞口171に対し入賞する可能性が生ずる。
以上のように、ステップ1542における小当たり開始処理では、第1大入賞口102が上記小当たり用開放パターンに従い開放及び閉鎖されるのにあわせて、第2大入賞口171が上記第2大入賞口開放パターン従い開放及び閉鎖される。これにより、遊技球が第1大入賞口102に入賞し易くなるのにあわせて、遊技球の第2大入賞口171への入賞の可能性が生ずる。
また、ステップ1543における小当たり開始信号出力処理において、小当たり遊技の開始を表す小当たり開始信号を副制御装置400に出力する。
一方、上述のステップ1540において、変動パターン選択処理サブルーチン(図29参照)にてセット済みの変動パターンが大当たり用及び短当たり用のいずれかの変動パターンであれば、小当たりでないことから、NOと判定される。これに伴い、次の確変遊技状態サブルーチン1550(図30参照)において、確変図柄であるか否か及び通常遊技状態であるか否かに応じて、遊技状態が、時短遊技状態、潜伏遊技状態或いは確変遊技状態にセットされる。
然る後、次のステップ1560(図30参照)において、大当たり開始コマンドがセットされる。ここでは、ステップ1540におけるNOとの判定の根拠が、上述のごとく、変動パターン選択処理サブルーチン(図29参照)にてセット済みの大当たり用及び短当たり用のいずれかの変動パターンであることから、大当たり開始コマンドは、大当たり及び短当たりのいずれかの開始コマンドとしてセットされる。
ついで、次のステップ1570において、大当たり開始処理がなされる。ここでは、上述のステップ1540におけるNOとの判定の根拠のもとに、ステップ1560において大当たりの開始コマンドがセット済みであれば、ステップ1570の処理が、大当たり遊技(15ラウンド大当たり遊技)を上述の15ラウンド大当たりパターンに従う第1アタッカー100の開放制御を行うためになされる。また、ステップ1560において短当たりの開始コマンドがセット済みであれば、ステップ1570の処理が、短当たり遊技(2ラウンド大当たり遊技)を上述の第2大入賞口開放パターンに従う第2大入賞口102の開放制御とともに行うためになされる。
即ち、上述のごとく、変動パターン選択処理サブルーチン1200のステップ1230においてNOと判定された後ステップ1231にて大当たり用テーブルがセットされた後に、停止中処理ルーチン1500がステップ1570に達した場合には、第1アタッカー100が、上記大当たり用テーブルに基づき、CPU360による制御のもとに駆動される。即ち、第1アタッカー100の可動部材101が、上記大当たり用テーブルの15ラウンド大当たり開放パターンに基づきCPU360による制御を受けて、第1大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、第1大入賞口102の開放及び閉鎖を、上記15ラウンド大当たり開放パターンに従い行う。換言すれば、第1大入賞口102は、15ラウンドに亘り、1ラウンド毎に、遊技球を9個入賞させ或いは30(秒)の経過まで開放される。これに伴い、上述のように遊技領域12内に発射された遊技球が、第1大入賞口102に入賞し易くなる。その結果、遊技者は多数の賞球を獲得するチャンスを得ることが可能である。
一方、上述のごとく、変動パターン選択処理サブルーチンのステップ1230においてYESと判定された後第2大入賞口開放パターンデータがステップ1241にてセットされるとともに短当たり用潜伏用テーブルがステップ1242でセットされた後に、停止中処理ルーチン1500がステップ1570に達した場合には、第1アタッカー100は、上記短当たり潜伏用テーブル(ステップ1242参照)に基づき、CPU360による制御のもとに駆動される。即ち、第1アタッカー100の可動部材101が、上記短当たり潜伏用テーブルに基づきCPU360による制御を受けて、第1大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、第1大入賞口102の開放及び閉鎖を、上記短当たり潜伏用テーブルの短当たり開放パターンに従い行う。換言すれば、第1大入賞口102は、2ラウンドに亘り、1ラウンド毎に、0.5(秒)ずつ開放される。これに伴い、上述のように遊技領域12内に発射された遊技球が、第1大入賞口102に入賞し易くなる。
このような第1大入賞口102の開放及び閉鎖に併行して、第2アタッカー170が、ステップ1542の処理と同様に、第2アタッカー170の第2大入賞口171が、変動パターン選択処理サブルーチン(図29参照)にてセット済みの第2大入賞口開放パターンデータに基づき、開放及び閉鎖される。これにより、遊技球が第2大入賞口171に対し入賞する可能性が生ずる。
以上のように、ステップ1570における大当たり開始処理では、第1大入賞口102が上記大当たり用開放パターンに従い開放及び閉鎖される。或いは、第1大入賞口102が上記短当たり用開放パターンに従い開放及び閉鎖されるのにあわせて、第2大入賞口171が上記第2大入賞口開放パターン従い開放及び閉鎖される。これにより、遊技球が第1大入賞口102に入賞し易くなるのにあわせて、遊技球の第2大入賞口171への入賞の可能性が生ずる。
上述したステップ1570の処理後、次のステップ1580における大当たり開始信号出力処理において、大当たり遊技、換言すれば、大当たり遊技及び短当たり遊技のいずれかの開始を表す大当たり開始信号が副制御装置400に出力される。
(6)普通図柄処理
上述のようにして特別図柄処理ルーチン1000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、普通図柄処理ルーチン2000(図27及び図31参照)に進む。すると、ステップ2100(図31参照)において補助遊技中か否かにつき判定される。現段階において、補助遊技中であれば、ステップ2100における判定はYESとなる。
一方、補助遊技中でなければ、ステップ2100においてNOと判定された後、次のステップ2200において、変動中か否かが判定される。
現段階において、普通図柄の変動中でなければ、ステップ2200におけるNOとの判定後、ステップ2300において、G≧1か否かにつき判定される。ここで、最新のスルーゲート70に対する遊技球の保留数GがG=0であれば、ステップ2300における判定はNOとなる。一方、G≧1が成立すれば、ステップ2300においてYESと判定された後、ステップ2310において、次の式(11)に基づき、保留数Gが「1」だけ減算更新される。
G=G−1・・・・(11)
然る後、ステップ2311における当たり抽選用乱数セット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図27参照)における当たり乱数データRNEの最新の乱数が当たり抽選用乱数としてセットされる。
ついで、ステップ2320において当たりか否かにつき判定される。現段階において、当たりであれば、ステップ2320における判定はYESとなり、次のステップ2321における当たり図柄セット処理において、当たり図柄がセットされる。また、ステップ2320における判定がNOとなる場合には、ステップ2322におけるハズレ図柄セット処理において、ハズレ図柄がセットされる。
ステップ2321或いは2322における処理後、ステップ2330において、確変又は時短の遊技状態か否かにつき判定される。現段階において、確変及び時短のうちのいずれかの遊技状態であれば、ステップ2330においてYESと判定された後、ステップ2331において、変動時間が3(秒)にセットされる。一方、ステップ2330における判定がNOとなるときには、ステップ2332において、変動時間が29(秒)とセットされる。
このようにして、ステップ2331或いはステップ2332の処理がなされた後は、ステップ2333における変動開始処理において、普通図柄表示器130により、ステップ2321にてセット済みの当たり図柄或いはステップ2322にてセット済みのハズレ図柄の変動表示が開始される。これに伴い、ステップ2334における変動時間計時開始処理において、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーがリセットされて計時を開始する。
然る後、普通図柄処理ルーチン2000が再びステップ2200に進むと、ステップ2333において既に変動開始済みであることから、当該ステップ2200においてYESと判定される。すると、ステップ2340において変動時間終了か否かが判定される。ここで、ステップ2334において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が、所定の変動時間に達していなければ、ステップ2340における判定はNOとなる。
このような状態において、普通図柄処理ルーチン2000が再びステップ2340に進んだとき、ステップ2334において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が上記所定の変動時間に達していれば、ステップ2340においてYESと判定される。これに伴い、ステップ2341における変動停止処理において、ステップ2333において開始した当たり図柄或いはハズレ図柄の変動が普通図柄表示器130において停止される。なお、ステップ2342において、変動時間のリセットがなされる。
然る後、次のステップ2400において、当たりか否かについて判定される。ここで、当たりでなければ、ステップ2400における判定はNOとなる。一方、ステップ2400における判定がYESとなるときには、ステップ2410における補助遊技開始処理において、補助遊技が開始される。
(7)大入賞口処理
以上のようにして普通図柄処理ルーチン1000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、大入賞口処理ルーチン3000(図27及び図32〜図34参照)に進む。
この大入賞口処理ルーチン3000において、大当たり時開放処理ルーチン3100は、概略的には、大当たり遊技の開始にあたり、オープニング演出を経て、ラウンド数R=上限値(例えば15)の成立まで、第1大入賞口102の開放及び閉鎖を、繰り返すことで、遊技者に対し大きな賞球の獲得の機会を与えるように構成されている(図33参照)。
また、小当たり時開放処理サブルーチン3200は、概略的には、大当たり遊技の開始の際のオープニング演出の終了に伴い、第1大入賞口102を開放した後閉鎖することで、遊技者に対し、賞球の獲得の機会を与えるように構成されている(図34参照)。
以下、大当たり時開放処理ルーチン3100及び小当たり時開放処理サブルーチン3200の各処理について、順次、詳細に説明する。
大当たり時開放処理サブルーチン3100(図33参照)において、ステップ3110にて大当たり中か否かが判定される。現段階においては、大当たり中でなければ、ステップ3110においてNOと判定される。一方、大当たり中であれば、ステップ3110における判定はYESとなる。
このように大当たり中であるためにステップ3110における判定がYESになると、次のステップ3120において、オープニング中か否かが判定される。ここで、オープニングとは、大当たり遊技の開始に伴い当該大当たり遊技の開始を表すオープニング演出をいう。現段階において、オープニング中であれば、ステップ3120においてYESと判定された後、ステップ3130において、オープニング時間経過か否かが判定される。現段階において、所定のオープニング時間が未だ経過していなければ、ステップ3130における判定はNOとなる。なお、上記所定のオープニング時間は、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーにより計時される。
ステップ3130におけるNOとの判定後、大当たり時開放処理サブルーチン3100が、少なくとも1回以上、ステップ3130に進んだとき、上記所定のオープニング時間が経過していれば、当該ステップ3130において、YESと判定される。そして、次のステップ3131において、ラウンド数Rが、次の式(12)に基づき、加算更新される。
R=R+1・・・・・(12)
このようにしてステップ3131における処理が終了すると、次のステップ3132における第1大入賞口開放処理において、第1アタッカー100が、可動部材101にて、CPU360による制御のもと、第1大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、第1大入賞口102を開放する。これにより、上述のように遊技領域12内に発射される遊技球が、第1大入賞口102に入賞し易くなる。その結果、遊技者は、多くの賞球の獲得を期待できる。
ステップ3132の処理後、ステップ3140において、開放時間経過か否かが判定される。現段階において、第1大入賞口102に対する所定の開放時間が未だ経過していなければ、ステップ3140においてNOと判定される。本第1実施形態では、上述の所定の開放時間は、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーが、リセットされて開放時間の計時を開始する。
ステップ3140におけるNOとの判定に伴い、次のステップ3150において、C≧上限値(例えば、9)か否かについて判定される。ここで、C≧上限値において、Cは、第1大入賞口102への遊技球の入賞数をいう。現段階では、入賞数Cが上記上限値に達していなければ、ステップ3150における判定はNOとなる。
然る後、大当たり時開放処理サブルーチン3100が、少なくとも1回以上、ステップ3140に進んだとき、第1大入賞口102に対する上記開放時間が経過していれば、上述のソフトタイマーによる上述の所定の開放時間に対する計時結果に基づき、YESと判定される。なお、ステップ3140においてYESと判定されることなく、入賞数Cがその上限値に達したときには、ステップ3150において、YESと判定される。
このように、ステップ3140或いはステップ3150における判定がYESになると、次のステップ3151における第1大入賞口閉鎖処理において、第1アタッカー100が、可動部材101にて、CPU360による制御のもと、第1大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、第1大入賞口102を閉鎖する。
ステップ3151の処理後、ステップ3160において、R=上限回数か否かが判定される。本第1実施形態では、大当たり遊技であることから、ラウンド数の上限回数は、15ラウンド大当たりにおける15或いは2ラウンド大当たり(短当たり)における2である。現段階において、R<上限回数であれば、ステップ3160においてNOと判定される。
然る後、大当たり時開放処理サブルーチン3100が、少なくとも1回以上、ステップ3160に達したときに、R=上限回数になっていれば、ステップ3131における最新の更新ラウンド数Rに基づきYESと判定される。このことは、今回の大当たり遊技、換言すれば、15ラウンド大当たり或いは短当たりの遊技が終了したことを意味する。
これに伴い、次のステップ3161において、ラウンド数R=0とクリアされた後、ステップ3162におけるエンディング処理において、大当たり終了を表すエンディング演出を画像表示器50において後述のごとく開始ささせる処理がなされる。なお、このエンディング演出の時間、即ち、所定のエンディング時間は、当該主制御装置300に内蔵のソフトタイマーにより計時される。
現段階では、上記所定のエンディング時間は経過していないことから、ステップ3170においてNOと判定される。然る後、大当たり時開放処理サブルーチン3100が、再度、ステップ3120に進むと、現段階では、既に、オープニング演出が終了していることから、ステップ3120において、NOと判定される。すると、ステップ3190において開放中か否かが判定される。現段階では、第1大入賞口102は、上述のごとく、大当たり遊技の終了のため、既に閉鎖していることから、上述したステップ3160におけるYESとの判定に基づき、ステップ3190においてNOと判定される。
これに伴い、ステップ3190aにおいて、エンディング中か否かが判定される。ここで、上述のエンディング演出中であれば、ステップ3190aにおいてYESと判定された後、ステップ3170における判定が行われる。一方、上述のエンディング演出が終了しておれば、ステップ3190aにおいてNOと判定された後、ステップ3190bにおいてインターバル時間経過か否かが判定される。本第1実施形態において、当該インターバル時間とは、各ラウンド間の所定の経過時間、即ち、第1大入賞口102の閉鎖後開放までの時間をいう。なお、上記所定の経過時間は、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーにより計時される。
しかして、現段階が、上述のステップ3160におけるYESとの判定前であれば、上記所定の経過時間が経過していなければ、ステップ3190bにおいてNOと判定される。その後、大当たり時開放処理サブルーチン3100が、少なくとも1回以上、ステップ3190bに達したときに、上記所定の経過時間が経過していれば、上記ソフトタイマーによる所定の経過時間の計時結果に基づき、ステップ3190bにおいて、YESと判定される。これに伴い、ステップ3130においてラウンド数Rが、式(12)に基づき、加算更新される。なお、ステップ3131における加算更新処理は、ステップ3130におけるYESとの判定後及びこの判定後のステップ3190bにおけるYESとの各判定後において、15回或いは2回に亘り、繰り返し、なされる。
しかして、大当たり時開放処理サブルーチン3100がステップ3190aに進んだとき、15回或いは2回に亘る大当たり遊技の終了後、エンディング中であれば、当該ステップにおける判定がYESになり、次のステップ3170において、エンディング時間の経過か否かが判定される。ここで、上記ソフトタイマーによる所定のエンディング時間の計時結果に基づき、YESとなれば、次の大当たり遊技終了サブルーチン3180において、大当たり遊技が終了される。これに伴い、次の小当たり時開放処理サブルーチン3200の処理が図34のフローチャートに従い次のようになされる。
小当たり時開放処理サブルーチン3200において、ステップ3210(図34参照)にて、オープニング中か否かが判定される。本第1実施形態において、当該オープニングとは、小当たり遊技の開始に伴いなされるオープニング演出をいう。ここで、オープニング中であれば、ステップ3210においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ3220においてオープニング時間経過か否かが判定される。ここで、当該オープニング時間は、所定のオープニング時間として、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーにより計時される。
現段階において、上記所定のオープニング時間が経過していないことから、ステップ3220における判定はNOとなる。然る後、小当たり時開放処理サブルーチン3200が、少なくとも1回、ステップ3220に達したとき、上記所定のオープニング時間が経過しておれば、上記ソフトタイマーによる所定のオープニング時間の計時結果に基づき、当該ステップ3220において、YESと判定される。
これに伴い、次のステップ3221における大入賞口開放処理において、第1アタッカー100が、短当たりの場合と同様に、可動部材101にて、CPU360による制御のもと、第1大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、第1大入賞口102を開放する。
しかして、ステップ3221における処理の終了後、次のステップ3230において、開放時間経過か否かが判定される。本第1実施形態では、当該開放時間は、第1大入賞口102の小当たり用所定の開放時間として、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーにより計時される。現段階では、未だ所定の開放時間は経過していないことから、ステップ3230において、NOと判定された後、次のステップ3240においてC≧9か否かが判定される。ここでは、小当たり遊技における第1大入賞口102の上述の開放に基づく入賞数Cが9未満であれば、ステップ3240においてNOと判定される。
然る後、小当たり時開放処理サブルーチン3200が、少なくとも1回以上、ステップ3230に達したとき、ステップ3240におけるYESとの判定前に、YESと判定されると、ステップ3241における大入賞口閉鎖処理がなされる。また、ステップ3230におけるYESとの判定前に、ステップ3240においてYESと判定されたとき、同様に、ステップ3241における大入賞口閉鎖処理がなされる。これに伴い、第1アタッカー100が、可動部材101にて、CPU360による制御のもと、第1大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、第1大入賞口102を閉鎖する。
しかして、ステップ3241における処理の終了後、次のステップ3242におけるエンディング開始処理において、第1大入賞口102の閉鎖に伴う事実上の小当たり遊技終了後次の変動開始までの演出を画像表示器50において開始させる処理がなされる。
然る後、ステップ3250においてエンディング時間経過か否かが判定される。本第1実施形態において、このエンディング演出の時間、即ち、所定のエンディング時間は、当該主制御装置300に内蔵のソフトタイマーにより計時される。
現段階では、上記所定のエンディング時間が未だ経過していないことから、ステップ250における判定はNOとなる。そして、小当たり時間開放処理ルーチン3200が、ステップ3210に再び進んだとき、上述のオープニング演出は既に終了済みであることから、NOと判定される。ついで、ステップ3211においてエンディング中か否かが判定される。ここで、画像表示器50におけるエンディング演出中であれば、エンディング中であることから、ステップ3211においてYESと判定される。なお、ここにおける「エンディング中」とは、画像表示器50による演出処理が、小当たりの終了後次の変動開始までの演出処理中にあることをいう。
然る後、小当たり時間開放処理ルーチン3200が、少なくとも1回以上、ステップ3211を通りステップ3250に進んだとき、上述の所定のエンディング時間が経過しておれば、上記ソフトタイマーの計時結果に基づき、当該ステップ3250においてYESと判定された後、次の小当たり遊技終了処理サブルーチン3260において、画像表示器50においてエンディング演出を終了させる処理がなされる。なお、上述のステップ3211における判定がNOとなる場合には、両ステップ3230、3240にて順次NOと判定される。
(8)電チュー処理
以上のようにして大入賞口処理ルーチン3000の処理が終了すると、次の電チュー処理ルーチン4000(図27参照)において、補助遊技の開始に伴うオープニング時間が経過しておれば、確変又は時短の遊技状態か否かに応じて、電動チューリップ60bの開放時間がセットされ、これに伴い、電動チューリップ60bの電動入賞口62が開放され、然る後、電動チューリップ60bが、電動入賞口62を閉鎖する。
(9)出力処理
上述のように電チュー処理ルーチン3000の処理が終了すると、次の出力処理ルーチン5000において、乱数更新処理ルーチン500〜電チュー処理ルーチン400の各処理においてなされた電チューセンサS2の検出出力、普通入賞口センサS4の検出出力、第1大入賞口センサS5の検出出力その他の各種データが、副制御装置400に出力される。
3.副制御装置側遊技作動モード
以上のように主制御装置側遊技作動モードの処理がなされると、副制御装置400においては、払い出し制御部400aが払い出し遊技作動モードにおかれるとともに、演出制御部400bが、表示制御部400c及びランプ制御部400dとともに、演出遊技作動モードにおかれる。
(1)払い出し遊技作動モード
上述のように副制御装置400の払い出し制御部400aが上記払い出し制御プログラムの実行を開始した後において、各種データが上述のごとく主制御装置400から出力処理ルーチン5000から副制御装置400に出力されると、当該各種データが払い出しデータ(第1大入賞口センサS5の検出出力や第2大入賞口センサS6の検出出力)を含んでおれば、払い出し制御部400aが、CPU413にて、当該払い出しデータをI/F411を介し入力されて遊技球の払い出し処理を行い、払い出し出力をO/F412から払い出し駆動モータMに出力する。このため、上記払い出し機構が、払い出し駆動モータMの駆動のもとに、所定の払い出し条件に応じて、遊技球を払い出す。
(2)演出遊技作動モード
上述のように副制御装置400の演出制御部400bが図35のフローチャートに従い上記演出制御プログラムの実行を開始すると、乱数更新処理ルーチン7000において、演出用乱数等の種々の乱数が、ROM426に記憶済みの演出用乱数データ等の種々の乱数データに基づき更新される。
(1)各種入力処理
上述のように乱数更新処理ルーチン7000の処理が終了すると、次の各種入力処理ルーチン8000(図35参照)において、小当たり或いは短当たりであれば、第2大入賞口センサS6の検出出力が有効な状態におかれ、第2大入賞口171への遊技球の入賞に対する第2大入賞口センサS6による報知抽選としての検出のもと、報知抽選実行の根拠となる遊技球の保留数が加算更新される。
(2)表示処理
上述のように各種入力処理ルーチン8000の処理が終了すると、次の表示処理ルーチン9000(図35参照)において、主制御装置300から出力処理ルーチン5000(図27参照)にて上述のごとく出力される各種データのうちの特別図柄に関するデータに基づき、当該特別図柄に対応する装飾図柄のセット処理がなされた後、上述のように出力される各種データのうちの大当たりを表すデータに基づき、大当たり遊技中を表す演出の表示処理がなされ、ついで、上述のように出力される各種データのうちの待機中等を表すデータに基づき、待機中等を表す演出の表示処理がなされ、その後、上述した報知抽選実行の根拠となる遊技球の保留数の最新値に基づき、報知抽選処理が繰り返される。
そして、この報知抽選の結果が当たり或いはハズレであるとき、報知抽選図柄表示器180が、表示制御部400cによる制御のもとに、当たり或いはハズレの変動表示を行う。然る後、報知抽選結果報知処理において、報知抽選結果が当たりのときには、報知抽選図柄表示器180が、表示制御部400cによる制御のもとに、高確率或いは低確率を報知する。一方、報知抽選結果がハズレのときには、報知抽選図柄表示器180が、表示制御部400cによる制御のもとに、ハズレを報知する。
以上説明したように、本第1実施形態では、当該パチンコ遊技機による遊技者の遊技過程において、遊技球が、順次、案内レール20の案内通路部11aを通し、遊技領域12内に案内されるごとに、当該遊技球が、球戻り防止装置200の球止め片280bに下方から衝突する。そして、このような衝突毎に、球止め片280bが、重錘280cの自重に抗して、図6或いは図23にて示す傾動位置から内側レール部20aの組み付け部Rp側に向け、傾動する。これに伴い、球止め片280bに衝突する遊技球毎に、遊技領域12内に案内される。
このように、各遊技球が、順次、案内通路部11aを通り遊技領域12内に案内されるごとに、球戻り防止装置200の球止め片280bが、遊技球との衝突により上述のような傾動を繰り返しても、球戻り防止装置200が、上述のごとく、内側レール部20aの組み付け部Rpに対ししっかりと組み付けられているので、当該球戻り防止装置200の内側レール部20aの組み付け部Rpに対する上述した組み付け状態は、球止め片280bの遊技球との繰り返しの衝突により影響されることなく、なんら位置ずれ等を招くことなく良好に維持され得る。
また、上述のように遊技領域12に案内された遊技球が、第2アタッカー170の閉鎖状態においてその羽根172との衝突により弾かれたり、或いは、各遊技釘42のいずれかにより弾かれたりすることで、内側レール部20aと外側レール部20bとの間に戻ろうとしても、球戻り防止装置200の球止め片280bが図6或いは図23にて示す傾動状態にあれば、当該遊技球は、球止め片280bにより球止めされて遊技領域12内に逆戻りする。従って、上述のように弾かれた遊技球が、内側レール部20aと外側レール部20bとの間の案内通路部11a内に戻ることはない。
また、当該球戻り防止装置200を内側レール部20aの組み付け部Rpから取り外すにあたっては、例えば、マイナスドライバーの先端部を弾性板240と組み付け部Rpとの間に挿入することで、当該弾性板240を組み付け部Rpとは反対側に撓ませることで湾曲させれば、蓋板260の突起266を組み付け部Rpの貫通孔部24dから解離させることができる。そして、このような状態にて、当該球戻り防止装置200を内側レール部20aの組み付け部Rpから遊技板10の前方方向へ引っ張れば、組み付け部Rpの上方近傍その他の近傍に近接する各遊技球42によって邪魔されることなく、円滑に、当該球戻り防止装置200を内側レール部20aの組み付け部Rpから取り外すことができる。なお、新品の球戻り防止装置を、上述した球戻り防止装置200に代えて、内側レール部20aの組み付け部Rpに組み付けるにあたっては、この組み付けは、上述と同様にすればよい。
(第2実施形態)
図36〜図39は、本発明の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた内側レール部20aにおいて、組み付け部Rpに代えて、図36にて示すごとく、組み付け部Rpaが設けられている。
当該組み付け部Rpaは、図36にて示すごとく、内側レール部20aのうち組み付け部Rpa以外の部位と組み付け部Rpaとの間の境界部26(図36にて二点鎖線参照)から一体的に延出してなるもので、この組み付け部Rpaは、上記第1実施形態にて述べた遊技板10の前面11の外周左上側部位に位置している。
ここで、当該組み付け部Rpaは、上記第1実施形態にて述べた内側レール部20aの上記一端部側の壁部27と、この壁部27と内側レール部20aの境界部26との間の壁部28とによって構成されている。
壁部27は、組み付け部Rpaを内側レール部20aの上記一端部側部位にて当該内側レール部20aの内側(遊技領域12側)へL字状に屈曲して形成されている。壁部28は、切り欠き部28a及び貫通孔部28bを有しており、切り欠き部28aは、壁部28の長手方向中間部位にて当該壁部28の両縁部のうち遊技板10の前面11側縁部側からこの前面11に向けて矩形状に切り欠き形成されている。また、貫通孔部28bは、壁部28の幅方向の略中央部にて、当該幅方向に沿い切り欠き部28aと並ぶように貫通状に形成されている。
また、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた球戻り防止装置200において、主部材200a及び副部材200bに代えて、図36及び図37のいずれかにより示すごとく、主部材200d及び副部材200eが採用されている。
主部材200dは、上記第1実施形態にて述べた主部材200aにおいて、基板210及び弾性板240に代えて、図37にて示すごとく、基端壁部244、基板210A、弾性片240a及び先端壁部245を採用した構成を有する。
当該主部材200dにおいて、上記第1実施形態にて述べた下壁230は、基板210Aの下縁部の板厚方向一側部位のうち当該下縁部の横方向一端部(上記第1実施形態にて述べた主壁部222側の部位)以外の部位に対する対応部位から下方に向けて一体的に延出されており、当該下壁部230は、上記第1実施形態と同様に、主壁部222と一体となっている。
基板210Aは、上記第1実施形態にて述べた弾性板240の基端壁部241に対応する基端壁部244を有しており、この基端壁部244は、下壁230に対し上記所定の間隙(内側レール部20aの組み付け部Rpaの板厚に相当する間隙)を介し平行に対向するように、基板210Aの下縁部の板厚方向他側部位のうち当該下縁部の横方向一端部(上記第1実施形態にて述べた主壁部221側の部位)以外の部位に対する対応部位から下方に向けて延出されており、当該基端壁部244は、上記第1実施形態にて述べた基端壁部241とは異なり、主壁部221と一体となっている。
これにより、空隙部Gaが、基板210Aの下側及び主壁部221とは反対側へ開口するように、基端壁部244と下壁230との間に形成されている(図37参照)。また、本第2実施形態では、空隙部Gbが、図39にて示すごとく、基板210Aの板厚方向中間部位内にて、空隙部Gbと共に、組み付け部Rpaの縦断面形状に対応して、縦断面L字状の空隙Gを構成するように形成されている。
弾性片240aは、弾性片本体246と、第1及び第2の突起247及び248とを備えている。弾性片本体246は、その基端部246aに対する主壁部221の対応部から当該主壁部221とは反対方向に向け、基端壁部244に平行となるように帯状に延出されている。これにより、当該弾性片本体246は、その弾性のもとに、その基端部246aを基準に、その板厚方向に撓み可能となっている。
第1突起247は、弾性片本体246の延出端部にて、その側壁部220b側面から副部材200b側へ直方体状に突出するように形成されている。
ここで、当該第1突起247の突出端面は、図39にて示すごとく、両突出端面部247a、247bでもって構成されており、突出端面部247aは、弾性片本体246の延出方向に対し平行となるように形成されている。また、突出端面部247bは、突出端面部247a(以下、平行端面部247aともいう)の弾性片本体246の延出方向側端部から、弾性片本体246の延出方向に沿い、弾性片本体246の蓋板260A側の面の延出先端部にかけて傾斜するように、傾斜端面部247bとして形成されている。なお、弾性片本体246の延出方向に沿う第1突起247と主壁部221との間の間隔は、内側レール部20aの組み付け部Rpaの幅に等しい。
第2突起248は、弾性片本体246の延出方向中央部から蓋板260A(後述する)側へ円柱台状に突出するように形成されており、この第2突起248の外径は、弾性片本体246の幅よりも短い。
本第2実施形態では、当該第2突起248の突出端面248aは、主壁部221側の端部から弾性片本体246の延出方向に沿い当該弾性片本体246の蓋板260A側の面に向けて傾斜するように、傾斜端面(以下、傾斜端面248aという)として形成されている。但し、第2突起248の突出高さは、第1突起247の突出高さよりも低くなるように設定されている。
先端壁部245は、その基端部に対する主壁部221に対する対応部から当該主壁部221とは反対方向に向け、弾性片本体246と平行となるように延出されている。なお、上記第1実施形態にて述べた両突出壁250は、上記第1実施形態にて述べた基板210上に代えて、基板210A上において上記第1実施形態と同様に形成されている。また、上記第1実施形態にて述べた球戻り防止装置200cは、上記第1実施形態にて述べた基板210上に代えて、基板210A上において上記第1実施形態と同様に組み付けられている。
副部材200eは、上記第1実施形態にて述べた副部材200bにおいて、蓋板260に代えて、図37〜図39にて示すごとく、蓋板260Aを採用した構成を有する。
この蓋板260Aは、上記第1実施形態にて述べた両脚片270と一体となって副部材200eを構成しており、当該蓋板260Aは、上記第1実施形態にて述べた蓋板260において弾性板240に対する対向面(面261a、上記縦断面台形状の屈曲面及び面263a)に代えて、図37〜図39のいずれかにて示すごとく、平面267を凹所267aと共に採用した構成を有する。
ここで、蓋板260Aは、その平面267にて、下壁230の空隙部Ga側の面と同一面内に位置し得るように、形成されている。凹所267aは、蓋板260Aのうち弾性片240aの第1突起247に対する対応部位を、矩形状に切り欠くことで形成されている(図37及び図39参照)。球戻り防止装置200のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
本第2実施形態において、以上のような構成を有する球戻り防止装置200は、次のようにして、組み立てられる。まず、図37にて示すごとく、上述のように構成した主部材200d、副部材200e、及び支持ピン280dを含む球止め機構200cを準備する。
しかして、上記第1実施形態と同様に球戻り防止装置200の支持ピン280dを、その両延出端部にて、主部材200dの両突出壁250の各凹部253内に収容する。然る後、副部材200eを、次のようにして、球止め機構200cを介し、主部材200dに組み付ける。
まず、両脚片270が両回動壁250に対向し、かつ、蓋板260Aが主壁部221、下壁230、弾性片240a及び先端壁部245に対向して位置するように、副部材200eを、図37にて図示上方から、主部材200dに対向させる。
このような状態にて、側板220の突部223が蓋板260Aの溝部265内にその長手方向に沿い上方から嵌装されるとともに両突出壁250が両脚片270の各基端側片部271上に接合されるように、副部材200eを主部材200dに組み付ける。ここで、両脚片270の各先端突部273の突出端面273aは、上記第1実施形態と同様に、主部材200dの各凹所254の底面254aと同一の傾斜方向に形成されているので、副部材200eは、主部材200dに対する組み付けの際に、溝部265にて、主部材200dの突部223に対し両脚片270の延出方向とは逆方向に向け押し付けられる。このため、蓋板260Aの補助壁部222に対する組み付けがより一層良好になされ得る。
これにより、副部材200eは、主部材200dに球止め機構200cを介し相対的に位置ずれ不能にしっかりと組み付けられ得る。
また、本第2実施形態においては、上述のように組み立てられている球戻り防止装置200は、上記第1実施形態にて述べた遊技盤Baの組み立てにあたり、次のようにして、内側レール部20aの組み付け部Rpaに着脱可能に組み付けられる。
まず、上述のように組み立てた球戻り防止装置200が、主部材200d及び副部材200eを、弾性片240aの第1突起247の側から、内側レール部20aの組み付け部Rpaの一側縁部(組み付け部Rpaの遊技板10の前面11側とは反対側の側縁部)に対向させるように、把持する(図38参照)。この把持は、組み付け部Rpaが、その壁部27にて、基板210Aの空隙部Gaに対応し、壁部28にて、空隙部Gb、弾性片240a及び先端壁部245に対応し、かつ、貫通孔部28bにて、弾性片240aの先端部に対応するように行う。
然る後、球戻り防止装置200を、そのまま、内側レール部20aの組み付け部Rpaに向けて移動させる。これに伴い、組み付け部Rpaが、その上記一側縁部から、基板210aの空隙部G、並びに蓋板260Aと弾性片240A及び先端壁部245との間に挿入される。このとき、組み付け部Rpaが組み付け部Rpと同様の板厚を有するとともに、弾性片240aの第1突起247の斜端面部247bは、弾性片本体246の延出方向に沿い、蓋板260Aの凹所267aから離れるように傾斜して形成されている。このため、上述した組み付け部Rpaの挿入は、弾性片240aの弾性片本体246の弾性に抗して円滑になされる。
このような挿入に伴い、組み付け部Rpaは、さらに、第2突起248を越えて主壁部221側へ挿入される。ここで、第2突起248の突出高さは、第1突起247の突出高さよりも低く、かつ、当該第2突起248の突出端面248aが弾性片本体246の延出方向に沿いその面に向け傾斜しているので、組み付け部Rpaは、第2突起248にひっかかることなく、当該第2突起248を越えて円滑に挿入され得る。
このような挿入に応じて、第2突起248が、組み付け部Rpaの貫通孔部28b内に係合するとともに、組み付け部Rpaが、第1突起247と主壁部221との間に挟持される。これに伴い、弾性片240aが、その弾性力により、原形状に復帰して、第1突起247にて蓋板260Aの凹所267a内に係合する。
これにより、内側レール部20aの組み付け部Rpaが、蓋板260Aと弾性片本体246及び先端壁部245との間にて、貫通孔部28bにて第2突起248と係合し、かつ壁部28にて主壁部221と第1突起247との間に挟持された状態にて、壁部27により基板210Aの空隙部Gb内に保持される。
従って、当該球戻り防止装置200は、第2突起2248の組み付け部Rpaの貫通孔部28bとの係合により、組み付け部Rpaから離脱することなく、しっかりと、当該組み付け部Rpaにより保持され得る。ここで、内側レール部20aが、L字形状を構成する両壁部27、28にて、基板210AのL字形状の空隙部G内に保持されているので、当該球戻り防止装置が、内側レール部20aの壁部28の面に沿い遊技盤Baの盤面11の前方側へ傾動することなく、しっかりと、保持され得る。
このような球戻り防止装置の組み付けにあたっては、当該球戻り防止装置200が、遊技板10の前面11に沿い内側レール部20aの組み付け部Rpaにその上方から組み付けられるのではなく、遊技板10の前面11の前方から組み付け部Rpaの幅方向に沿い前面11に向けて組み付けられる。
従って、上述したごとく、各遊技釘42が、内側レール部20aの組み付け部Rpaの上方近傍その他の近傍に近接して位置していても、当該各遊技釘42が、一側先端部21に対する球戻り防止装置200の組み付け作業の邪魔になることがなく、球戻り防止装置200を組み付け部Rpaに対し円滑に組み付けることができる。その他の作用効果は、上記第1実施形態と実質的に同様である。
(第3実施形態)
図40及び図41は、本発明の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、上記第2実施形態にて述べた内側レール部20aにおいて、組み付け部Rpaに代えて、図40にて示すごとく、組み付け部Rpbが設けられており、この組み付け部Rpbは、組み付け部Rpaと同様に、上記第1実施形態にて述べた遊技板10の前面11の外周左上側部位に位置している。
当該組み付け部Rpbは、組み付け部Rpaの壁部28と、壁部27に代わる半円筒状壁部29とによって構成されている。壁部29は、壁部28から上方へ半円筒状に湾曲するように形成されている。
また、本第3実施形態では、上記第2実施形態にて述べた球戻り防止装置200において、主部材200dの基板210Aに形成した空隙Gが、空隙部Gaと、空隙部Gbに代わる空隙部Gcとにより構成されている。空隙部Gcは、基板210Aにおいて、図41にて示すごとく、空隙部Gaから両突出壁250側かつ下壁230の上側へ、半円筒状に延出して形成されている。その他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
このように構成した本第3実施形態では、球戻り防止装置200を、内側レール部20aの組み付け部Rpbに着脱可能に組み付けるにあたっては、内側レール部20aの組み付け部Rpbが、蓋板260Aと弾性片本体246及び先端壁部245との間にて、貫通孔部28bにて第2突起248と係合し、かつ壁部28にて主壁部221と第1突起247との間に挟持された状態にて、壁部29により基板210Aの空隙部Gc内に保持される。
これにより、本第3実施形態のように、組み付け部Rpbが、上記第2実施形態にて述べた組み付け部Ppaの壁部27とは異なり、半円筒状の壁部29を有していても、上記第2実施形態と実質的に同様の作用効果を達成することができる。
(第4実施形態)
図42及び図43は、本発明の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、上記第2実施形態にて述べた内側レール部20aにおいて、組み付け部Rpaに代えて、図42にて示すごとく、組み付け部Rpcが設けられており、この組み付け部Rpcは、組み付け部Rpaと同様に、上記第1実施形態にて述べた遊技板10の前面11の外周左上側部位に位置している。
当該組み付け部Rpcは、組み付け部Rpaの壁部28のみによって構成されおり、この壁部28には、凹所28aに加えて、両凹所28c、28dが形成されている。ここで、当該両凹所28c、28dは、図42にて示すごとく、組み付け部Rpcの幅方向両縁部のうち凹所28aを形成した縁部とは反対側の縁部に対し矩形状に切り欠き形成されている。但し、両凹所28c、28dは、図42にて示すごとく、上記反対側の縁部に沿い互いに所定間隔をおいて形成されている。
また、本第3実施形態では、上記第2実施形態にて述べた球戻り防止装置200において、主部材200dの基板210Aに形成される空隙が、基板210Aにおいて、第2実施形態にて述べた空隙Gaのみにより構成されている。
さらに、本第3実施形態では、主壁部221は、図43にて示すごとく、両突起221a、221bを設けてなり、これら両突起221a、221bは、組み付け部Rpaの壁部28の両凹所28c、28d内に係合し得るように、主壁部221のうち弾性片246の基端部の幅方向両側に対応する各部位から弾性片本体246の延出方向に突出形成されている。その他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
このように構成した本第4実施形態では、球戻り防止装置200を、内側レール部20aの組み付け部Rpcに着脱可能に組み付けるにあたっては、内側レール部20aの組み付け部Rpcが、蓋板260Aと弾性片本体246及び先端壁部245との間にて、貫通孔部28bにて第2突起248と係合し、両凹所28c、28d内に、主壁部221の両突起221a、221bを係合させ、かつ壁部28にて主壁部221と第1突起247との間に挟持されるとともに基板210Aの空隙部Ga内に保持される。
これにより、本第4実施形態のように、組み付け部Rpcが、上記第2実施形態にて述べた組み付け部Ppaとは異なり、両凹所28c、28dを付加した壁部28のみにより構成され、かつ、主壁部221が両突起221a、221bを有するように構成されていても、上記第2実施形態と実質的に同様の作用効果を達成することができる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた球戻り防止装置200において、弾性板240及び蓋板260の側板220とは反対側の各端部のうち少なくともその一方は、内側レール部20aの組み付け部Rpを弾性板240と蓋板260との間に挿入し易いように、横断面テーパ状に形成してもよい。
(2)本発明の実施にあたり、球戻り防止装置200の蓋板260に設けた突起266は、上記第1実施形態とは異なり、弾性板240における中央壁部242の頂壁部242aの中央部から蓋板260側に向けて突出形成するようにしてもよい。
(3)本発明の実施にあたり、球戻り防止装置200の球止め機構200cは、上記各実施形態にて述べた重錘280cに限ることなく、重りとしての役割を果たすものであれば、どのような構成の重錘であってもよい。
(4)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた側板220の補助壁部222は、上記第1実施形態とは異なり、蓋板260の切り欠き部264に代えて、当該蓋板260と一体であってもよい。
(5)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた下壁230は、上記第1実施形態とは異なり、蓋板260と一体であってもよい。
(6)本発明の実施にあたり、球戻り防止装置200では、上記第1実施形態とは異なり、主部材200aの板枠210と副部材200bの下壁230とでもって一体的に板状装置本体として構成し、かつ、主部材200aのL字壁220a及び側壁220bと副部材200bのU字壁240aとでもって、板体として構成するようにしても、上記実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
Ba…遊技盤、F…凹所、Ga、Gb、Gc…空隙部、
Rp、Rpa、Rpc…組み付け部、11…前面、12…遊技領域、20…案内レール、
20a…内側レール部、20b…外側レール部、24…屈曲壁部、
24d、28b…貫通孔部、27、28、29…壁部、28a、28c、28d…凹所、
30…センター構造物、41、42…遊技釘、200a…主部材、200b…副部材、
200c…球止め機構、50…画像表示器、60a…スタートチャッカー、
60b…電動チューリップ、70…スルーゲート、80…風車、90…普通入賞口、
100、170…アタッカー、110…星形盤ランプ、120…星形可動役物、
210、210A…基板、220…側板、221a、221b…突起、230…下壁、
240…弾性板、240a…弾性片、242…中央壁部、244…基端壁部、
245…先端壁部、246…弾性片本体、247、248…突起、250…突出壁、
253…凹部、260、260A…蓋板、262…、266…突起、270…脚片、
280a…回動軸、280b…球止め片、280c…重錘、280d…支持ピン。

Claims (10)

  1. パチンコ遊技機の遊技盤に設けられる球戻り防止装置において、
    板状装置本体と、
    この装置本体の下縁部から下方に延出する板体と、
    前記装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所に設けられる球止め手段とを備えて、
    前記板体は、
    前記装置本体の前記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板と、
    前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の板厚方向他側から前記側板とは分離して当該側板に沿い板厚方向に撓み可能に下方に向けて延出する弾性板と、
    前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向一側から前記側板と横断面L字状をなすように当該側板に沿い前記弾性板に対向して下方に向けて延出する対向板とを具備し、
    前記弾性板は、その延出方向中間部位にて、その板厚方向へ縦断面凸な突出形状に形成される中間壁部を設けてなり、
    前記対向板は、前記弾性板の前記中間壁部に対する対向部にて、前記中間壁部の突出方向に向けて、当該中間壁部と同様の縦断面形状にて形成されており、
    前記弾性板の前記突出壁部及び前記対向板の前記対向部の双方の一方の中央部には、突起が、前記側板とは反対側へ前記装置本体の横方向に沿い低くなるように、前記突出壁部及び前記対向板の前記対向部の双方の他方に向け突出形成されており、
    前記球止め手段は、前記装置本体の板厚方向に回動可能に前記凹所内にて支持される軸状回動部材と、この軸状回動部材から前記凹所を介し前記装置本体の前記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片と、前記球止め片と共に前記装置本体の前記板厚方向一側に向け鈍角を張るように前記凹所内にて前記軸状回動部材に連結される重錘とを具備してなることを特徴とするパチンコ遊技機のための球戻り防止装置。
  2. パチンコ遊技機の遊技盤に設けられる球戻り防止装置において、
    主部材と、副部材と、球止め手段とを備えて、
    前記主部材は、
    基板と、この基板の横方向両側からその板厚方向一側に向け突出する両突出壁と、前記基板の下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板と、前記基板の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の板厚方向他側から前記側板とは分離して当該側板に沿い下方に向けて前記基板の板厚方向に撓み可能に延出する弾性板であってその延出方向中間部位にてその板厚方向へ縦断面凸な突出形状に形成される中間壁部を設けてなる弾性板とを具備しており、
    前記副部材は、
    前記側板と横断面L字状をなすように前記弾性板に対向して前記側板に組み付けられる蓋板と、この蓋板から前記基板の横方向両側部上に沿い延出されて前記両突出壁に組み付けられる両脚片であってその各対応の前記突出壁との間にて受承部を形成してなる両脚片とを具備しており、
    前記蓋板は、前記弾性板の前記中間壁部に対する対向部にて、前記中間壁部の突出方向に向けて、当該中間壁部と同様の縦断面形状にて形成されており、
    前記弾性板の前記中間壁部及び前記蓋板の前記対向部の一方の中央部には、突起が、前記側板とは反対側へ前記主部材の横方向に沿い低くなるように、前記中間壁部及び前記蓋板の前記対向部の他方に向け突出形成されており、
    前記球止め手段は、
    前記両脚片の間にて前記基板上に形成される凹所内にて前記基板の板厚方向に回動可能となるように前記各受承部により支持される軸状回動部材と、この軸状回動部材から前記凹所を介し前記基板の前記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片と、前記球止め片と共に前記基板の前記板厚方向一側に向け鈍角を張るように前記凹所内にて前記軸状回動部材に連結される重錘とを具備してなることを特徴とするパチンコ遊技機のための球戻り防止装置。
  3. パチンコ遊技機の遊技盤に設けられる球戻り防止装置において、
    板状装置本体と、
    この装置本体の下縁部から下方に延出する板体と、
    前記装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所に設けられる球止め手段とを備えて、
    前記板体は、
    前記装置本体の前記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板と、
    前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して前記側板に沿い下方に向けて延出するように前記側板と一体的に形成される第1及び第2の対向板とを具備しており、
    前記第2の対向板は、
    前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向他側から下方に向けて前記第1の対向板との間に第1空隙部を形成するように延出される基端壁部と、
    この基端壁部の下方にて前記側板から前記基端壁部に沿い延出する帯状の弾性片本体と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から前記装置本体の前記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起とを有する弾性片と、
    この弾性片の下方にて前記側板から前記弾性片本体に沿い延出する先端壁部とにより構成されており、
    前記装置本体は、その板厚方向中間部位内にて、前記第1空隙部から前記板厚方向一側に向けて縦断面曲がり形状に延出するように第2空隙部を形成してなり、
    前記球止め手段は、前記装置本体の板厚方向に回動可能に前記凹所内にて支持される軸状回動部材と、この軸状回動部材から前記凹所を介し前記装置本体の前記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片と、前記球止め片と共に前記装置本体の前記板厚方向一側に向け鈍角を張るように前記凹所内にて前記軸状回動部材に連結される重錘とを具備してなることを特徴とするパチンコ遊技機のための球戻り防止装置。
  4. 前記第2空隙部は、前記第1空隙部から前記板厚方向一側に向けて縦断面L字形状に延出するように前記装置本体の前記板厚方向中間部位内に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機のための球戻り防止装置。
  5. 前記第2空隙部は、前記第1空隙部から前記板厚方向一側に向けて前記装置本体の前記下縁部とは逆方向に向け凸な縦断面湾曲形状に延出するように前記装置本体の前記板厚方向中間部位内に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機のための球戻り防止装置。
  6. パチンコ遊技機の遊技盤に設けられる球戻り防止装置において、
    板状装置本体と、
    この装置本体の下縁部から下方に延出する板体と、
    前記装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所に設けられる球止め手段とを備えて、
    前記板体は、
    前記装置本体の前記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板と、
    前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して前記側板に沿い下方に向けて延出する第1及び第2の対向板とを具備しており、
    前記第2の対向板は、
    前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向他側から下方に向けて前記第1の対向板に対し空隙部を介し対向するように延出する基端壁部と、
    この基端壁部の下方にて前記側板から前記装置本体の前記下縁部に沿い延出する帯状の弾性片本体と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から前記装置本体の前記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起とを有する弾性片と、
    前記弾性片本体に沿いその下方にて前記側板から延出する先端壁部とにより構成されており、
    前記球止め手段は、前記装置本体の板厚方向に回動可能に前記凹所内にて支持される軸状回動部材と、この軸状回動部材から前記凹所を介し前記装置本体の前記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片と、前記球止め片と共に前記装置本体の前記板厚方向一側に向け鈍角を張るように前記凹所内にて前記軸状回動部材に連結される重錘とを具備しており、
    前記側板のうち前記第1及び第2の対向板との間の部位には、複数の突起が、前記側板の延出方向に沿い間隔をおくようにして、前記第1及び第2の対向板との間に向けて突出形成されていることを特徴とするパチンコ遊技機のための球戻り防止装置。
  7. 前記弾性片の前記第1突起の突出端面とこの突出端面に対する前記第1対向板の対応面部の双方の少なくとも一方は、前記弾性片本体の延出先端部側にて、当該弾性片本体の延出方向に沿い断面傾斜状に形成されており、
    また、前記弾性片の前記第2突起は、前記弾性片本体から前記第1対向板に向けて前記第1突起よりも低く突出するように形成されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1つに記載のパチンコ遊技機のための球戻り防止装置。
  8. 遊技板と、
    この遊技板の前面の左上側部位に位置する組み付け部を有しこの組み付け部から前記遊技板の前記前面に沿い下に凸な円弧形状にて組み付けられる内側レール部と、この内側レール部の外側にて前記遊技板の前記前面に沿いその左下側から上に凸な円弧形状にて組み付けられる外側レール部とを有する案内レールと、
    当該案内レールによりその内側に特定される遊技領域内にて、前記遊技板の前記前面に、前記内側レール部の前記左上側部位に位置する組み付け部の少なくとも上方近傍を含め分散して打ち込まれる多数の遊技釘と、
    前記内側レール部の前記組み付け部に組み付けられる球戻り防止装置と、
    前記遊技板の中央開口部の外周に沿いにその前面側から組み付けられる環状センター構造物その他の前記遊技板にその前面側から組み付けられる盤面前部品と、
    前記遊技板の前記中央開口部にその裏面側から組み付けられる画像表示器及び前記遊技板にその裏面側から組み付けられる盤面裏部品とを備えるパチンコ遊技機のための遊技盤において、
    前記内側レール部の前記組み付け部は、その長手方向中間部位にて、その板厚方向に向け縦断面凸な突出形状に突出する突出壁部であってその中央部に貫通孔部を形成してなる突出壁部として形成されており、
    前記球戻り防止装置は、板状装置本体と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体と、前記装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所に設けられる球止め手段とを備えて、
    前記板体は、前記装置本体の前記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板と、前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の板厚方向他側から前記側板とは分離して当該側板に沿い板厚方向に撓み可能に下方に向けて延出する弾性板と、前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向一側から前記側板と横断面L字状をなすように当該側板に沿い前記弾性板に対向して下方に向けて延出する対向板とを具備し、
    前記弾性板は、その延出方向中間部位にて、前記組み付け部の前記突出壁部の突出側へ当該突出壁部と同様の縦断面凸な突出形状にて突出する中間壁部を設けてなり、
    前記対向板は、前記弾性板の前記中間壁部に対する対向部にて、前記中間壁部の突出方向と同一側に向け、当該中間壁部と同様の縦断面形状にて形成されており、
    前記弾性板の前記突出壁部及び前記対向板の前記対向部の双方の一方の中央部には、突起が、前記突出壁部及び前記対向板の前記対向部の双方の他方に向け突出形成されており、
    前記球止め手段は、前記装置本体の板厚方向に回動可能に前記凹所内にて支持される軸状回動部材と、この軸状回動部材から前記凹所を介し前記装置本体の前記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片と、前記球止め片と共に前記装置本体の前記板厚方向一側に向け鈍角を張るように前記凹所内にて前記軸状回動部材に連結される重錘とを具備しており、
    前記球戻り防止装置は、前記突起にて前記組み付け部の前記突出壁部の前記貫通孔部に係合するとともに前記突出壁部にて前記弾性板の前記中間壁部と前記対向板との間に挿入されるように、前記組み付け部を前記弾性板と前記対向板との間に挟持してなることを特徴とするパチンコ遊技機のための遊技盤。
  9. 遊技板と、
    この遊技板の前面の左上側部位に位置する組み付け部を有しこの組み付け部から前記遊技板の前記前面に沿い下に凸な円弧形状にて組み付けられる内側レール部と、この内側レール部の外側にて前記遊技板の前記前面に沿いその左下側から上に凸な円弧形状にて組み付けられる外側レール部とを有する案内レールと、
    前記案内レールによりその内側に特定される遊技領域内にて、前記遊技板の前記前面に、前記内側レール部の前記組み付け部の少なくとも上方近傍を含め分散して打ち込まれる多数の遊技釘と、
    前記内側レール部の前記組み付け部に組み付けられる球戻り防止装置と、
    前記遊技板の中央開口部の外周に沿いにその前面側から組み付けられる環状センター構造物その他の前記遊技板にその前面側から組み付けられる盤面前部品と、
    前記遊技板の前記中央開口部にその裏面側から組み付けられる画像表示器及び前記遊技板にその裏面側から組み付けられる盤面裏部品とを備えるパチンコ遊技機のための遊技盤において、
    前記内側レール部の前記組み付け部は、前記内側レール部のうち前記組み付け部との境界から上方へ延出する境界側壁部であってその長手方向中間部位の幅方向中央部に形成した貫通孔部及び前記長手方向中間部位の両側縁部のうち前記遊技板の前記前面側に位置する一側縁部に前記貫通孔部に向けて形成した切り欠き部を有する境界側壁部と、この境界側壁部の延出端部から前記遊技板の前記前面に沿い前記外側レール部とは反対側へ縦断面曲がり形状に延出する先端側壁部とを有しており、
    前記球戻り防止装置は、板状装置本体と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体と、前記装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所に設けられる球止め手段とを備えて、
    前記板体は、前記装置本体の前記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板と、前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して前記側板に沿い下方に向けて延出する第1及び第2の対向板とを具備しており、
    前記第2の対向板は、前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向他側から下方に向けて前記第1の対向板に対し第1空隙部を介して対向するように延出する基端壁部と、この基端壁部の下方にて前記側板から前記基端壁部に沿い延出する帯状の弾性片本体と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から前記装置本体の前記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起とを有する弾性片と、この弾性片の下方にて前記側板から前記弾性片本体に沿い延出する先端壁部とにより構成されており、
    前記装置本体は、その板厚方向中間部位内にて、前記第1空隙部から前記板厚方向一側に向けて縦断面曲がり形状に延出するように第2空隙部を形成してなり、
    前記球止め手段は、前記装置本体の板厚方向に回動可能に前記凹所内にて支持される軸状回動部材と、この軸状回動部材から前記凹所を介し前記装置本体の前記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片と、前記球止め片と共に前記装置本体の前記板厚方向一側に向け鈍角を張るように前記凹所内にて前記軸状回動部材に連結される重錘とを具備してなり、
    前記球戻り防止装置は、前記弾性片の前記第2及び第1の突出部にて前記内側レール部の前記組み付け部の前記貫通孔部及び前記切り欠き部に係合し、前記組み付け部の前記境界側壁部を前記側板と前記第1突出部との間に係止するように、前記組み付け部の前記先端側壁部を前記第2空隙部に挿入しつつ、前記境界側壁部を前記弾性片本体の弾性のもとに前記第1及び第2の対向板の間に挟持してなることを特徴とするパチンコ遊技機のための遊技盤。
  10. 遊技板と、
    この遊技板の前面の左上側部位に位置する組み付け部を有しこの組み付け部から前記遊技板の前記前面に沿い下に凸な円弧形状にて組み付けられる内側レール部と、この内側レール部の外側にて前記遊技板の前記前面に沿いその左下側から上に凸な円弧形状にて組み付けられる外側レール部とを有する案内レールと、
    前記案内レールによりその内側に特定される遊技領域内にて、前記遊技板の前記前面に、前記内側レール部の前記左上側部位に位置する組み付け部の少なくとも上方近傍を含め分散して打ち込まれる多数の遊技釘と、
    前記内側レール部の前記組み付け部に組み付けられる球戻り防止装置と、
    前記遊技板の中央開口部の外周に沿いにその前面側から組み付けられる環状センター構造物その他の前記遊技板にその前面側から組み付けられる盤面前部品と、
    前記遊技板の前記中央開口部にその裏面側から組み付けられる画像表示器及び前記遊技板にその裏面側から組み付けられる盤面裏部品とを備えるパチンコ遊技機のための遊技盤において、
    前記内側レール部の前記組み付け部は、その長手方向中間部位の幅方向中央部に形成した貫通孔部と、前記長手方向中間部位の両側縁部のうち前記遊技板の前記前面側に位置する一側縁部に前記貫通孔部に向けて形成した一側切り欠き部と、前記長手方向中間部位の他側縁部に互いに間隔をおいて形成した複数の他側切り欠き部とを具備してなり、
    前記球戻り防止装置は、板状装置本体と、この装置本体の下縁部から下方に延出する板体と、前記装置本体にその板厚方向一側から形成される凹所に設けられる球止め手段とを備えて、
    前記板体は、前記装置本体の前記下縁部のうちその横方向一端部から下方に向けて延出する側板と、前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向一側及び板厚方向他側からそれぞれ互いに対向して前記側板に沿い下方に向けて延出する第1及び第2の対向板とを具備しており、
    前記第2の対向板は、前記装置本体の前記下縁部のうち前記横方向一端部を除く部位の前記板厚方向他側から下方に向けて前記第1の対向板に対し空隙部を介して対向するように延出する基端壁部と、この基端壁部に沿いその下方にて前記側板から延出する帯状の弾性片本体と、この弾性片本体の延出先端部及び延出方向中間部位から前記装置本体の前記板厚方向一側に向けてそれぞれ突出する第1及び第2の突起とを有する弾性片と、前記弾性片本体に沿いその下方にて前記側板から延出する先端壁部とにより構成されており、
    前記球止め手段は、前記装置本体の板厚方向に回動可能に前記凹所内にて支持される軸状回動部材と、この軸状回動部材から前記凹所を介し前記装置本体の前記板厚方向一側の上方に向け延出する球止め片と、前記球止め片と共に前記装置本体の前記板厚方向一側に向け鈍角を張るように前記凹所内にて前記軸状回動部材に連結される重錘とを具備しており、
    前記側板のうち前記第1及び第2の対向板との間の部位には、複数の突起が、前記側板の延出方向に沿い前記複数の他側切り欠き部の前記間隔に対応する間隔をおくようにして、前記第1及び第2の対向板との間に向けて突出形成されており、
    前記球戻り防止装置は、前記側板の前記複数の突起にて前記内側レール部の前記組み付け部の前記複数の他側切り欠き部に係合し、前記弾性片の前記第2及び第1の突出部にて前記組み付け部の前記貫通孔部及び前記一側切り欠き部に係合するように、前記組み付け部を前記弾性片本体の弾性のもとに記第1及び第2の対向板の間に挟持することを特徴とするパチンコ遊技機のための遊技盤。
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