JP2011029752A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】人体が受ける環境ノイズを把握し、真の通信性能の向上を達成できる通信装置及び通信方法を提供する。
【解決手段】人体(80)を信号伝送路として外部機器(40)との間で通信する通信装置(10)であって、この通信装置は、外部機器に向けて出力される送信信号の無信号時の受信電界強度が検出されており、この検出された無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測する電界強度計測部(32)と、計測されたノイズレベルに基づいて、外部機器に送信する送信信号の出力レベルを決定する送信出力決定部(18)と、決定された出力レベルの送信信号を外部機器に向けて出力する出力実行部(20)とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電界結合を利用して通信する通信装置及び通信方法に関するものである。
一般に、通信装置を有したシステムには、有線通信の他、RFID(Radio Frequency IDentification)、赤外線通信、短距離無線通信等の方式が知られており、この無線電波等によって非接触の通信が可能になるので、例えばイベント会場や駅の改札口等の様々な場面で活用される。
一方、この無線電波を用いた機器は法律の規制を受けるし、さらに、周辺機器からの干渉や妨害を受け易いことから、電界結合を利用した新たな通信方式の技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。人体を信号伝送路に用いれば、無線電波等に比して外部に漏洩し難いし、また、その送信信号の出力レベルの制御によって通信性能の向上も可能になる。
特許第4074661号公報 特開2004−153708号公報
ところで、上述の電界結合を利用した通信方式であっても、その通信性能は環境ノイズ(周辺機器で発生した外来ノイズや電源系のノイズ等)の影響を受け、仮にこのノイズレベルが高い場合には、送信信号が環境ノイズに埋もれて通信性能が劣化するとの問題がある。
この場合に、送信信号の出力レベルをノイズレベルよりも上回らせることも考えられるが、当該出力レベルを単に高く設定すると、放射される電界が過度に強くなり、人体が受信機に触れる直前ではなくても通信され、或いは、送信機と受信機とが人体を飛び越して直接に通信され、人体を信号伝送路に用いるにも拘わらず、この人体を経由しない通信が成立するとの懸念がある。
また、仮にこの送信機が電池で駆動する携帯型の機器であった場合に、送信信号の出力レベルを単に高く設定すると、電池寿命が短くなることも懸念される。
ここで、これらの問題の解決にあたり、人体自体が環境ノイズを受けている点に留意しなければならない。信号伝送路である人体自体がアンテナとして機能し、環境ノイズを容易に拾ってしまうからである。
すなわち、この人体が受ける環境ノイズを把握しなければ、仮にノイズレベルに基づいて送信信号の出力レベルを設定できたとしても、真の通信性能の向上は図れない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、人体が受ける環境ノイズを把握し、真の通信性能の向上を達成できる通信装置及び通信方法を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、人体を信号伝送路として外部機器との間で通信する通信装置であって、通信装置は、外部機器に向けて出力される送信信号の無信号時の受信電界強度が検出されており、この検出された無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測する電界強度計測部と、計測されたノイズレベルに基づいて、外部機器に送信する送信信号の出力レベルを決定する送信出力決定部と、決定された出力レベルの送信信号を外部機器に向けて出力する出力実行部とを具備する。
第1の発明によれば、通信装置は、電界強度計測部、送信出力決定部、及び出力実行部を備えている。
当該通信装置から外部機器に向けて送信信号が出力される際に、この送信信号の無信号時の受信電界強度が検出されており、この電界強度計測部は、この検出された無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測し、計測結果を送信出力決定部に出力する。
この送信出力決定部は、計測されたノイズレベルに基づいて、外部機器に送信する送信信号の出力レベルを決定し、この決定結果を出力実行部に出力する。そして、この出力実行部は、決定された出力レベルの送信信号を外部機器に向けて出力している。
このように、通信装置から外部機器への送信信号の無い状態は、人体自体が受ける環境ノイズを特定できる状態であるため、そのノイズレベルを当該送信信号の無い状態に基づいて計測すれば、人体自体が受ける環境ノイズを把握できる。よって、外部機器への送信信号の出力レベルは当該ノイズレベルを考慮して決定でき、この結果、人体を信号伝送路に用いた通信における真の通信性能の向上に寄与する。
第2の発明は、第1の発明の構成において、無信号時の受信電界強度は、外部機器への送信信号が立ち上がっておらず、且つ、人体が外部機器に触れる瞬間の受信電界強度であることを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、上述のように、人体を信号伝送路に用いた通信では、この人体自体が環境ノイズを拾うアンテナとして機能しており、人体が外部機器に触れる瞬間は、そのノイズレベルが特に大きくなる。しかし、本発明では、この瞬間のノイズレベルが計測されているので、人体自体が受ける環境ノイズをより確実に把握できる。
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、送信出力決定部は、計測されたノイズレベルが高い場合に高い出力レベルを決定する一方、計測されたノイズレベルが低い場合に低い出力レベルを決定していることを特徴とする。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、送信出力決定部が、計測されたノイズレベルに追従させて外部機器への送信信号の出力レベルを決定していることから、この送信信号の出力レベルをノイズレベルに見合った最適な大きさにできる。よって、外部機器への送信信号が環境ノイズに埋もれないし、また、信号伝送路である人体を経由しない通信も防止できる。
第4の発明は、第1から第3の発明の構成において、出力実行部は、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報を含めた送信信号を外部機器に向けて出力することを特徴とする。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、通信装置の出力実行部は、送信信号を外部機器に向けて出力するのみならず、この送信信号に、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報を含めている。よって、この通信装置は当該情報を例えば以降の出力レベルの決定等にも利用可能になるし、また、外部機器も当該情報を例えば受送信時の調整等に利用可能になる。
第5の発明は、第4の発明の構成において、外部機器は、人体に装着された通信モジュールであり、この装着された通信モジュールは、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報に基づいて、通信装置に返信する送信信号の出力レベルを決定する送信出力決定部と、決定された出力レベルの送信信号を通信装置に向けて出力する出力実行部とを備えたことを特徴とする。
第5の発明によれば、第4の発明の作用に加えてさらに、通信装置と人体に装着された通信モジュールとの間では双方向通信が行われている。この装着された通信モジュールも送信出力決定部や出力実行部を備えているが、この送信出力決定部は、通信装置で計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報を用いて当該通信装置に返信する送信信号の出力レベルを決定しており、この装着された通信モジュールではノイズレベルの計測が不要になり、その構成や制御を簡素化できる。
また、この人体に装着された通信モジュールは、通信装置からの送信信号をトリガーとして起動でき、消費電力も少なくて済む。
第6の発明は、第5の発明の構成において、送信出力決定部は、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルが高い場合に高い出力レベルを決定する一方、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルが低い場合に低い出力レベルを決定していることを特徴とする。
第6の発明によれば、第5の発明の作用に加えてさらに、送信出力決定部が、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルに追従させて通信装置への送信信号の出力レベルを決定しているので、この送信信号の出力レベルをノイズレベルに見合った最適な大きさにできる。よって、双方向通信においても、通信装置への送信信号が環境ノイズに埋もれないし、また、信号伝送路である人体を経由しない通信も防止できる。
第7の発明は、第1から第4の発明の構成において、外部機器から返信された送信信号の受信電界強度がさらに検出されており、電界強度計測部は、この検出された送信信号の受信電界強度から受信信号レベルを計測し、送信出力決定部は、この計測された受信信号レベルと、受信信号レベルの検出の前、または後に検出されたノイズレベルに基づいて、外部機器に送信する送信信号の出力レベルを改めて決定していることを特徴とする。
第7の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、通信装置と外部機器との双方向通信において、この通信装置の電界強度計測部は、無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測する他、外部機器から返信された送信信号の受信電界強度による受信信号レベルも計測しており、送信出力決定部は、前者のノイズレベルと後者の受信信号レベルとに基づいて、外部機器に送信する送信信号の出力レベルを改めて決定する。
このように、外部機器への送信信号の出力レベルを実際の通信状態を考慮して再調整可能にすれば、例えば、通信当初は高い出力レベルが必要であったが、その後は低い出力レベルで足りるようになった場合には、無駄な出力レベルによる送信を回避でき、真の通信性能を向上させつつ、消費電力も削減できる。
第8の発明は、人体を信号伝送路として第1通信モジュールと第2通信モジュールとの間で通信する通信方法である。
そして、第1通信モジュールが、第2通信モジュールに向けて送信信号を出力する際に、この送信信号が立ち上がっておらず、且つ、人体が外部機器に触れる瞬間である無信号時の受信電界強度を検出するステップと、第1通信モジュールが、この検出された無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測するステップと、第1通信モジュールが、計測されたノイズレベルの高低に追従させ、第2通信モジュールに送信する送信信号の出力レベルを決定するステップと、第1通信モジュールが、決定された出力レベルの送信信号を、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報とともに、第2通信モジュールに向けて出力するステップと、第2通信モジュールが、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報の高低に追従させ、第1通信モジュールに返信する送信信号の出力レベルを決定するステップと、第2通信モジュールが、決定された出力レベルの送信信号を第1通信モジュールに向けて出力するステップとから構成される。
第8の発明によれば、人体を信号伝送路に用いた通信では、この人体自体が環境ノイズを拾うアンテナとしての機能も奏し、人体が外部機器に触れる瞬間は、ノイズレベルが特に大きくなるものの、この瞬間のノイズレベルが計測されているため、人体自体が受ける環境ノイズをより確実に把握できる。この結果、人体を信号伝送路に用いた通信の通信性能が大幅に向上する。
また、第1通信モジュールは、この計測されたノイズレベルに追従させて第2通信モジュールへの送信信号の出力レベルを決定しているので、この送信信号の出力レベルをノイズレベルに見合った最適な大きさにできる。よって、第1通信モジュールから第2通信モジュールへの送信信号が環境ノイズに埋もれないし、また、信号伝送路である人体を経由しない通信も防止できる。
さらに、第1通信モジュールが、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報も第2通信モジュールに与え、この第2通信モジュールが、当該レベル情報を用いて第1通信モジュールに返信する送信信号の出力レベルを決定しているので、この第2通信モジュールではノイズレベルの計測が不要になり、その構成や制御を簡素化できる。
さらにまた、第2通信モジュールは、第1通信モジュールからの送信信号をトリガーとして起動でき、消費電力も少なくて済む。
また、この第2通信モジュールが、上述したレベル情報に追従させて第1通信モジュールへの送信信号の出力レベルを決定していることから、この送信信号の出力レベルもノイズレベルに見合った最適な大きさにできる。したがって、第2通信モジュールから第1通信モジュールへの送信信号も環境ノイズに埋もれないし、また、この場合にも信号伝送路である人体を経由しない通信も防止できる。
本発明によれば、通信装置からの送信信号の無い状態でノイズレベルを求めているため、人体が受ける環境ノイズを把握可能になり、真の通信性能の向上を達成する通信装置及び通信方法を提供することができる。
本実施例に係る第1,2通信モジュールによるシステム構成図である。 図1の第1通信モジュールの概略構成図である。 図1の第2通信モジュールの概略構成図である。 図2の第1通信モジュールに送受される信号説明図である。 図2の第1通信モジュールのノイズレベル説明図である。 図2の第1通信モジュールによる信号出力までの動作フローチャートである。 図3の第2通信モジュールによる信号出力まで、及び、図2の第1通信モジュールによる処理実行までの動作フローチャートである。 第2実施例の第1通信モジュールによる信号出力までの動作フローチャートである。 第3実施例の第2通信モジュールの概略構成図である。 第3実施例の第1通信モジュールの概略構成図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示された形態の通信システム1は例えば建物のドア74と人体80が装着した社員証82との間で構築される。
この建物はその内部に複数の部屋を備えており、隣り合う部屋は壁72で仕切られている。
図1の人体80が床面70を有した部屋から隣の部屋に移動する際には、ドア74を利用する。本実施例のドア74は蝶番を介して壁72に回動自在に支持されており、この壁72の一部を開閉できる。
また、ドア74の正面の適宜位置には回動自在に支持されたドアノブ76が設けられ、このノブ76は、同図に示されるように、ドア74が閉じた状態ではドア74の正面に沿って略水平方向に向けて延びている。
ドアノブ76の動きは、ドア74の端面に設けられたラッチボルトに連動する。詳しくは、人体80の手でドアノブ76を掴み、このノブ76が人体80から見て例えば時計回りに回動すると、このラッチボルトの先端はドア74の端面と略面一になるように引っ込む。これにより、ドア74の仮締りが解かれ、ドア74は床面70を有した部屋に向けて、或いは、この隣の部屋に向けて回動可能になり、この人体80は床面70を有した部屋から隣の部屋に移動できる。
一方、人体80の手がドアノブ76から離れると、このノブ76はバネの付勢力によって図1に示された位置に戻り、上記ラッチボルトはドア74の端面から突出するため、ドア74を仮締りできる。
さらに、このドア74の端面において、このラッチボルトの近傍にはデッドボルトが設けられている。
このデッドボルトはドア74の本締り機能を有しており、ドア74が施錠された状態ではデッドボルトがドア74の端面から突出し、壁72に強固に係合される。これに対し、ドア74が開錠されると、このデッドボルトの先端がドア74の端面と略面一になるので、ドア74の本締りが解かれ、上述したラッチボルトによる仮締り状態になる。
ここで、本実施例では、電界結合を利用した通信によってドア74の施錠や開錠が行われる。
具体的には、図1に示されるように、ドア74の内部であってドアノブ76の近傍には第1通信モジュール(通信装置)10が埋設されており、人体80の首から吊下された社員証82には電池駆動の第2通信モジュール(外部機器)40が設けられている。
そして、この第1通信モジュール10は、第2通信モジュール40に固有のID(識別信号)を認証し、ドア74の施錠や開錠を実行している。
より詳しくは、本実施例の第1通信モジュール10は送受信機であり、図2に示される如く、人体通信用の送受信電極12やGND電極24をそれぞれ有し、送受信電極12は、人体80の手に触れられるドアノブ76の表面近傍に配置されている。GND電極とは、回路基板のGND、および、回路基板のGNDから拡張されたGND部分を示す。
これに対し、GND電極24は、送受信電極12を挟んで人体80から遠い側の適宜位置に配置される。
送受信電極12は制御部14に電気的に接続されている。具体的には、この制御部14は送信回路16や受信回路28を備え、送信回路16は、送信信号を例えば一定の割り込み周期で送受信電極12に向けて出力しており、その際に、電位信号を発生させて送受信電極12を駆動する。
一方、受信回路28には、例えば一定の割り込み周期で送受信電極12からの受信信号が入力されており、これら送信信号と受信信号とは交互に行われる。
例えば、図4に示されるように、送信回路TXが立ち上がっていないときには、受信回路RXが立ち上がっており、次いで、送信回路TXが立ち上がると、受信回路RXが立ち下がり、この送信回路TXが立ち上がっているときには受信回路RXが立ち下がっている。
つまり、この立ち上がっている送信回路TXと次に立ち上がっている送信回路TXとのインターバル(送信信号の無信号時)で受信回路RXが立ち上がっている。
送受信電極12は、このインターバルにおける受信電界強度を検出し、この検出結果が受信回路28に出力されている。
ここで、本実施例の受信電界強度と人体80が受ける環境ノイズのノイズレベルとは略比例した関係にある。
具体的には、図5に示される如く、受信電界強度RSSI(Received Signal Strength Indication)の電圧値を縦軸に、第1通信モジュール10に入る信号のレベルを横軸にそれぞれ採ると、受信電界強度が高くなるに連れて、この通信モジュール10に入る信号のレベルも高くなっていることが分かる。
そして、上述のように、この受信電界強度は、送信信号が立ち上がっていないときに検出されているため、当該通信モジュール10で検出される受信電界強度は、人体80が受ける環境ノイズのノイズレベルに相当するのである。
また、この実施例による通信距離は、例えばPAN(Personal Area Network)やBAN(Body Area Network)に相当するような短い距離であり、これら各通信モジュール10,40は略等しい環境にある。つまり、上記の通信モジュール10が受けるノイズレベルと第2通信モジュール40が受けるノイズレベルとは略一致する。
しかも、本実施例の受信電界強度は、送信信号が立ち上がっていない状態であって、且つ、人体80の手がドアノブ76に触れる瞬間の値が送受信電極12で検出され、電界強度計測部32に出力されている。なお、この手がドアノブ76に触れる瞬間とは、人体80の手がドアノブ76に実際に触れた時点の他、この手がドアノブ76に触れる直前の時点も該当する。
すなわち、この電界強度計測部32は、各通信モジュール10,40に共通の環境ノイズのノイズレベルを常時計測可能であるが、特に計測が必要になる環境ノイズのノイズレベルとは、人体80が拾う環境ノイズのうち特に大きなノイズレベルになる。
本実施例の送信回路16は送信出力決定部18や出力実行部20を有し、送信出力決定部18は、電界強度計測部32で計測されたノイズレベルに基づいて送信信号の出力レベルを決定し、出力実行部20は、この決定された出力レベルの送信信号を第2通信モジュール40に向けて出力している。
また、この出力実行部20は、電界強度計測部32で計測されたノイズレベル、或いは、送信出力決定部18で決定された出力レベルの情報(例えばレベル4などの指標)も第2通信モジュール40に向けて出力している。
さらに、第1通信モジュール10はメモリ22を有し、このメモリ22には、当該モジュール10に固有のIDが記憶されている。
一方、第2通信モジュール40も送受信機であり、図3に示されるように、人体通信用の送受信電極42やGND電極54をそれぞれ有し、送受信電極42は、人体80の衣服に対峙する社員証82の裏面に配置されている。
これに対し、GND電極54は、例えば写真等が付された社員証82の表面の適宜位置に配置される。
送受信電極42は制御部44に電気的に接続されており、制御部44は送信回路46や受信回路58を備える。この受信回路58には、例えば一定の割り込み周期で送受信電極42からの受信信号が入力される。なお、送信回路46も、送信信号を例えば一定の割り込み周期で送受信電極42に向けて出力し、その際に、電位信号を発生させて送受信電極42を駆動している。
本実施例の受信信号は、第1通信モジュール10に固有のIDや、電界強度計測部32で計測された人体80が拾う環境ノイズのノイズレベル、或いは、送信出力決定部18による決定後の出力レベルの情報を復調した信号である。
ここで、この送信回路46も送信出力決定部48や出力実行部50を有しているが、この送信出力決定部48は、電界強度計測部32で計測された人体80が拾う環境ノイズのノイズレベル、或いは、送信出力決定部18による決定後の出力レベルの情報を利用している。詳しくは、送信出力決定部48は、この計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルに基づいて通信モジュール10に返信する送信信号の出力レベルを決定している。
また、出力実行部50は、この決定された出力レベルの送信信号を第1通信モジュール10に向けて出力する。
第2通信モジュール40もまたメモリ52を有しており、このメモリ52には、当該モジュール40に固有のIDが記憶されている。
そして、第1通信モジュール10の制御部14が仮に正規のIDである旨を判定した場合には、第2通信モジュール40が特定され、ドア74を開錠させる。
図6,7を参照すると、第1通信モジュール10と第2通信モジュール40とによる人体80を信号伝送路とした通信の動作フローチャートが示されており、以下、上述した通信システム1の本発明に係る作用について説明する。
まず、第1通信モジュール10が第2通信モジュール40に送信信号を出力するまでの図6に示される如く、ドア74が施錠された状態において、同図のステップS601では、第1通信モジュール10における送信信号の無信号時、すなわち、受信回路RXが立ち上がっている、信号を検出する受信状態である。
そして、本実施例では、人体80の手がドアノブ76に触れる瞬間において送受信電極12が当該瞬間の受信電界強度を検出してステップS602に進む。
このステップS602では、電界強度計測部32が、上記瞬間の受信電界強度から人体80が拾う環境ノイズのノイズレベルを計測し、この計測結果を送信出力決定部18に出力してステップS603に進む。
送信出力決定部18は、この計測されたノイズレベルが高い場合には、第2通信モジュール40への送信信号を高い出力レベルに決定し、一方、この計測されたノイズレベルが低い場合には、送信信号を低い出力レベルを決定する。
次いで、送信出力決定部18は、この決定結果を出力実行部20に出力してステップS604に進み、出力実行部20が、この通信モジュール10に固有のIDに、電界強度計測部32で計測されたノイズレベル、或いは、送信出力決定部18による決定後の出力レベルの情報を追加した送信信号であって、この決定後の出力レベルの送信信号を出力する。
続いて、送信回路16がこの送信信号を電気信号に変換し、制御部14が当該信号を変調する。そして、送受信電極12を介して第2通信モジュール40に向けて出力して一連のルーチンを抜ける。
ここで、この制御部14がプラスの電荷を与える電圧を送受信電極12に印加した場合を想定すると、この送受信電極12には電界が発生し、この送受信電極12からの送信信号は人体80のドアノブ76に触れた手に達する。送受信電極12が正極になるため、ドアノブ76に触れた手にはマイナスの電荷が誘起される(電界結合)。
次に、この人体80のうち社員証82の近傍にはプラスの電荷が誘起される。このようにして人体80に付与された電界は、その衣服を透過して第2通信モジュール40に達する。
続いて、この第2通信モジュールが第1通信モジュール10に送信信号を出力し、この第1通信モジュール10がドア74を開錠するまでの図7に示されるように、同図のステップS701では、送受信電極42が第1通信モジュール10からの送信信号を検出すると、第2通信モジュール40が起動する。
そして、受信回路58は当該検出した信号を電気信号に変換し、制御部44が当該信号を復調してステップS702に進む。
このステップS702では、送信出力決定部48が、電界強度計測部32で計測された人体80が拾う環境ノイズのノイズレベル、或いは、送信出力決定部18で決定された出力レベルの情報を取得する。
続いてステップS703に進み、この送信出力決定部48は、上述した計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルが高い場合には、第1通信モジュール10に返信する送信信号を高い出力レベルに決定し、また、この計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルが低い場合には、返信する送信信号を低い出力レベルを決定する。このステップS703に至るまでに、制御部44が当該受信したIDが正規のIDであるか否かを判別しており、仮に正規のIDである旨を判定した場合には、第1通信モジュール10が特定される。
送信出力決定部48は、この決定結果を出力実行部50に出力してステップS704に進む。
このステップS704では、出力実行部50が、第2通信モジュール40に固有のIDであって、送信出力決定部48による決定後の出力レベルの送信信号を出力する。
その後、送信回路46がこの送信信号を電気信号に変換し、制御部44が当該信号を変調し、送受信電極42を介して第1通信モジュール10に向けて出力すると、第2通信モジュール40は待機状態になる。
ここで、制御部44がプラスの電荷を与える電圧を送受信電極42に印加した場合を想定すると、この送受信電極42には電界が発生し、送受信電極42からの送信信号は人体80のうち社員証82の近傍に達する。この送受信電極42が正極になるため、社員証82の近傍にはマイナスの電荷が誘起される(電界結合)。
続いて、この人体80のうちドアノブ76近傍の手にはプラスの電荷が誘起される。このようにして人体80に付与された電界は第1通信モジュール10に達する。
次に、この人体80に付与された電界は、第1通信モジュール10の送受信電極12で検出され(ステップS705)、この送受信電極12で検出した信号は受信回路28で電気信号に変換されてステップS706に進む。
ステップS706では、制御部14が、この信号を復調し、当該受信したIDが正規のIDであるか否かを判別している。そして、仮に正規のIDである場合、すなわちYESと判定したときにはステップS707に進み、第2通信モジュール40が特定されたため、制御部14はドア74を開錠して一連のルーチンを抜ける。これにより、上記ラッチボルトによる仮締り状態になる。
一方、ステップS706にて、当該受信したIDが正規のIDでないときには、速やかに当該ルーチンを抜け、制御部14はドア74の施錠を継続し、上記デッドボルトが壁72に強固に係合し続ける。
なお、上述した第1通信モジュール10の送受信電極12から人体80を介して第2通信モジュール40の送受信電極42に至る電界結合、及び、第2通信モジュール40の送受信電極42から人体80を介して第1通信モジュール10の送受信電極12に至る電界結合が信号線になるが、第1通信モジュール10には、空気や床面70を介して第2通信モジュール40と電界結合する基準線があり、これら信号線及び基準線で1つの閉ループが形成されている。
つまり、図2のGND電極24は床面70であるアースと電界結合し、図3のGND電極54も床面70であるアースと電界結合しており、本実施例で云えば負極になる。そして、第1通信モジュール10のGND電極24から空気や床面70を介して第2通信モジュール40のGND電極54に至る電界結合が基準線になる。
ところで、上述の実施例では、第1通信モジュール10が送信信号の無信号時の受信電界強度だけに基づいて送信信号の出力レベルを決定している。
しかし、ID認証後も通信が続くような双方向通信においては、第2通信モジュール40からの信号も考慮して当該通信モジュール40への送信信号の出力レベルを改めて決定しても良い。
詳しくは、第1通信モジュール10から送信し、第2通信モジュール40から送信が返された後(S704の後)の通信において、図8に示された例もまた、図6の例と同様に、送受信電極12が受信電界強度を検出する(ステップS801)。
ここで、電界強度計測部32が、上述した受信電界強度から人体80が拾う環境ノイズのノイズレベル、および、第2通信モジュール40から返信された送信信号の受信信号レベルを計測し(ステップS802)、送信出力決定部18がこの計測されたノイズレベルと受信信号レベルとに基づいて、第2通信モジュール40に送信する送信信号の出力レベルを決定する(ステップS803)。
このステップS803に至るまでに、制御部44が当該受信したIDが正規のIDであるか否かを判別しており、仮に正規のIDである旨を判定した場合には、第2通信モジュール40が特定される。
続いて、送信出力決定部18は、当該決定結果を出力実行部20に出力してステップS804に進み、出力実行部20が、このモジュール10に固有のIDに、電界強度計測部32で計測されたノイズレベル、或いは、送信出力決定部18による決定後の出力レベルの情報を追加した送信信号であって、当該改めて決定された出力レベルの送信信号を出力する。
その後は、上記図6の実施例と同様に、制御部14が送受信電極12を介して第2通信モジュール40に向けて送信信号を出力して一連のルーチンを抜ける。
実際の通信においては、ノイズレベルの変動だけでなく、人体の姿勢や送受信電極の触れ方等により、人体を介して伝わる信号レベルも変動する。そのため、図6のS603で最初に設定する送信信号の出力レベルは、ノイズレベルを考慮したレベルに加え、伝わる信号レベルの変動も考慮して、少し高めに設定する必要がある。しかし、ID認証後も通信が続くような双方向通信においては、図8に示すように、ノイズレベルと受信信号レベルとに基づいて、送信する出力レベルを決定することにより、無駄な出力を抑えることができる。
なお、このノイズレベルの検出は、受信信号レベルの検出の前、または受信信号レベルの検出の後に実施可能である。
一方、上述の各実施例では双方向通信の例で説明されているが、本発明は、片方向通信にも適用可能である。
具体的には、図9,10に示された実施例は、社員証82の第2通信モジュール40からドア74の第1通信モジュール10のみに向かう通信である。
当該実施例の第2通信モジュール40は送信機であり、図9に示されるように、人体通信用の送受信電極42やGND電極54をそれぞれ有し、送受信電極42は人体80の衣服に対峙する社員証82の裏面に配置されている。
送受信電極42は制御部44に電気的に接続され、この制御部44は送信回路46を備え、この送信回路46は送信出力決定部48や出力実行部50を有する。これら送信出力決定部48や出力実行部50は、図2の第1通信モジュール10と同様の機能を奏する。また、メモリ52には、当該通信モジュール40に固有のIDが記憶されている。
また、送受信電極42は電界強度計測部62にも電気的に接続されている。当該実施例の受信電界強度は、制御部44からの送信回路が立ち上がっていない状態での値が送受信電極42で検出されており、第2通信モジュール40は常に人体80に身に付けられた状態のため、電界強度計測部62は、人体80が拾う環境ノイズのノイズレベルを計測している。
この計測されたノイズレベルは送信出力決定部48に出力される。送信出力決定部48は、計測されたノイズレベルに追従させて通信モジュール10への送信信号の出力レベルを決定し、出力実行部20は、この決定された出力レベルの送信信号を第1通信モジュール10に向けて出力する。
そして、送信回路46は、この通信モジュール40に固有のIDの送信信号であって、当該決定後の出力レベルの送信信号を電気信号に変換する。さらに、制御部44がこの送信信号を変調して送受信電極42に向けて出力し、第1通信モジュール10に到達させる。なお、この第2通信モジュール40による動作は図6で云えばステップS601〜S604の内容に相当する。
この第1通信モジュール10は受信機であり、図10に示される如く、人体通信用の受信電極13やGND電極24がそれぞれ配置されている。
受信電極13は制御部14に電気的に接続され、受信電極13で検出された信号は受信回路28で電気信号に変換される。また、この制御部14は当該信号を復調し、この受信したIDが正規のIDであるか否かを判別する。そして、制御部14が仮に正規のIDである旨を判定した場合には、第2通信モジュール40が特定され、ドア74を開錠させることになる。なお、この第1通信モジュール10による動作は図7で云えばステップS705〜S707の内容に相当する。
以上のように、本実施例によれば、まず、上述した第1,2実施例の第1通信モジュール10(第3実施例の第2通信モジュール40、以下、このカッコ内の符号は第3実施例の構成が該当する)は、電界強度計測部32(62)、送信出力決定部18(48)、及び出力実行部20(50)を備えている。
この第1通信モジュール10(第2通信モジュール40)から第2通信モジュール40(第1通信モジュール10)に向けて送信信号が出力される際に、この送信信号の無信号時の受信電界強度が検出されており、この電界強度計測部32(62)は、この検出された無信号時の受信電界強度から環境ノイズのノイズレベルを計測し、計測結果を送信出力決定部18(48)に出力する。
この送信出力決定部18(48)は、計測されたノイズレベルに基づいて、第2通信モジュール40(第1通信モジュール10)に送信する送信信号の出力レベルを決定し、この決定結果を出力実行部20(50)に出力する。この出力実行部20(50)は、送受信電極12(42)を介して決定された出力レベルの送信信号を第2通信モジュール40(第1通信モジュール10)に向けて出力している。
このように、第1通信モジュール10(第2通信モジュール40)から第2通信モジュール40(第1通信モジュール10)への送信信号の無い状態は、人体80自体が受ける環境ノイズを特定できる状態であるため、ノイズレベルを当該送信信号の無い状態に基づいて計測すれば、人体80自体が受ける環境ノイズを把握できる。よって、第2通信モジュール40(第1通信モジュール10)への送信信号の出力レベルは当該ノイズレベルを考慮して決定できる。この結果、人体80を信号伝送路に用いた通信における真の通信性能の向上に寄与する。
また、人体80を信号伝送路に用いた通信では、この人体80自体が環境ノイズを拾うアンテナとして機能しており、人体80の手がドアノブ76、つまり、第1通信モジュール10の送受信電極12に触れる瞬間は、そのノイズレベルが特に大きくなる。しかし、本実施例では、この瞬間のノイズレベルが計測されているので、人体80自体が受ける環境ノイズをより確実に把握できる。
さらに、送信出力決定部18(48)が、計測されたノイズレベルに追従させて第2通信モジュール40(第1通信モジュール10)への送信信号の出力レベルを決定していることから、この送信信号の出力レベルをノイズレベルに見合った最適な大きさにできる。よって、第2通信モジュール40(第1通信モジュール10)への送信信号が環境ノイズに埋もれないし、また、信号伝送路である人体80を経由しない通信も防止できる。
さらにまた、第1,2実施例における第1通信モジュール10の出力実行部20は、送信信号を第2通信モジュール40に向けて出力するのみならず、この送信信号に、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報を含めている。よって、この第1通信モジュール10は当該情報を例えば以降の出力レベルの決定等にも利用可能になるし、また、第2通信モジュール40も当該情報を例えば受送信時の調整等に利用可能になる。
また、第1,2実施例では、第1通信モジュール10と人体80に装着された第2通信モジュール40との間では双方向通信が行われている。この人体80に装着された第2通信モジュール40も送信出力決定部48や出力実行部50を備えているが、この送信出力決定部48は、第1通信モジュール10で計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルの情報を用いて当該第1通信モジュール10に返信する送信信号の出力レベルを決定しており、第2通信モジュール40ではノイズレベルの計測が不要になるため、この第2通信モジュール40の構成や制御を簡素化できる。
さらに、この人体80に装着された第2通信モジュール40は、第1通信モジュール10からの送信信号をトリガーとして起動でき、消費電力も少なくて済む。この結果、第2通信モジュール40の電池寿命も長くなる。
さらにまた、第1,2実施例における第2通信モジュール40の送信出力決定部48が、計測されたノイズレベル、或いは、決定された出力レベルに追従させて第1通信モジュール10への送信信号の出力レベルを決定しているので、この返信される送信信号の出力レベルをノイズレベルに見合った最適な大きさにできる。よって、通信モジュール10.40の双方向通信においても、第1通信モジュール10への送信信号が環境ノイズに埋もれないし、また、信号伝送路である人体80を経由しない通信も防止できる。
また、第2実施例の第1通信モジュール10は、その電界強度計測部32が、無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測する他、第2通信モジュール40から返信された送信信号の受信電界強度による受信信号レベルも計測しており、送信出力決定部18は、前者のノイズレベルと後者の受信信号レベルとに基づいて、第2通信モジュール40に送信する送信信号の出力レベルを改めて決定する。
このように、第2通信モジュール40への送信信号の出力レベルを実際の通信状態を考慮して再調整可能にすれば、例えば、通信当初は高い出力レベルが必要であったが、その後は低い出力レベルで足りるようになった場合には、無駄な出力レベルによる送信を回避でき、真の通信性能を向上させつつ、消費電力も削減できる。
また、送受信電極12,42は人体80と容量的に結合し、人体80との間で信号の受信或いは送信が可能であり、GND電極24も空気や床面70であるアースを介してGND電極54と容量的に結合しており、これら全体で閉ループを形成している。
よって、RFIDや、短距離無線通信等を利用した場合に比して、人体80がドア74のドアノブ76を握る等の自然な動きで社員証82とをつなぐことができ、読み取り機にかざす手間を省略でき、使い易い。また、無線は微弱な電波であっても数メートルは飛び、しかも全方位に飛ぶことから、通信情報が傍受され易いものの、本実施例の情報は、短距離無線通信等に比べ、人体80から外部に漏洩し難く、セキュリティも確保される。さらに、通信距離が短いし、電波も放出しないため、各通信モジュール10,40の消費電力も少なくて済む。
さらに、各通信モジュール10,40が人体80への電圧印加によって生じた電界を利用し、人体80を信号伝送経路としており、この方式の信号は衣服や靴等を透過できるので、送受信電極12,42やGND電極24,54は人体80の皮膚に直接に触れない非接触通信が可能である。よって、人体80の汗等が通信に及ぼす影響は小さく、汎用性も高くなる。
本発明は、上記各実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記各実施例はドア74の開錠に具現化した例で説明しているが、本発明は、上述したPANやBANのような通信距離に用いられるアプリケーション、例えばヘッドホンと携帯型の音楽プレーヤーなどの継続した認証が必要になる場合にも当然に適用可能である。
また、上記各実施例の電界方式を利用すれば、汗等による通信への影響が小さく、衣服等を介した通信が可能となるため、汎用性も高くなるものの、人体が信号線及び基準線になる電流方式を利用しても良い。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、人体が受ける環境ノイズを把握し、真の通信性能の向上を達成できるとの効果を奏する。
1 通信システム
10 第1通信モジュール(通信装置、外部機器)
18 送信出力決定部
20 出力実行部
32 電界強度計測部
40 第2通信モジュール(外部機器、通信装置)
48 送信出力決定部
50 出力実行部
62 電界強度計測部
80 人体

Claims (8)

  1. 人体を信号伝送路として外部機器との間で通信する通信装置であって、
    該通信装置は、
    前記外部機器に向けて出力される送信信号の無信号時の受信電界強度が検出されており、この検出された無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測する電界強度計測部と、
    前記計測されたノイズレベルに基づいて、前記外部機器に送信する送信信号の出力レベルを決定する送信出力決定部と、
    該決定された出力レベルの送信信号を前記外部機器に向けて出力する出力実行部と
    を具備したことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記無信号時の受信電界強度は、前記外部機器への送信信号が立ち上がっておらず、且つ、前記人体が前記外部機器に触れる瞬間の受信電界強度であることを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の通信装置であって、
    前記送信出力決定部は、前記計測されたノイズレベルが高い場合に高い出力レベルを決定する一方、前記計測されたノイズレベルが低い場合に低い出力レベルを決定していることを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記出力実行部は、前記計測されたノイズレベル、或いは、前記決定された出力レベルの情報を含めた前記送信信号を前記外部機器に向けて出力することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項4に記載の通信装置であって、
    前記外部機器は、前記人体に装着された通信モジュールであり、
    該装着された通信モジュールは、
    前記計測されたノイズレベル、或いは、前記決定された出力レベルの情報に基づいて、前記通信装置に返信する送信信号の出力レベルを決定する送信出力決定部と、
    該決定された出力レベルの送信信号を前記通信装置に向けて出力する出力実行部と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  6. 請求項5に記載の通信装置であって、
    前記送信出力決定部は、前記計測されたノイズレベル、或いは、前記決定された出力レベルが高い場合に高い出力レベルを決定する一方、前記計測されたノイズレベル、或いは、前記決定された出力レベルが低い場合に低い出力レベルを決定していることを特徴とする通信装置。
  7. 請求項1から4のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記外部機器から返信された送信信号の受信電界強度がさらに検出されており、
    前記電界強度計測部は、この検出された送信信号の受信電界強度から受信信号レベルを計測し、
    前記送信出力決定部は、この計測された受信信号と、この受信信号の検出の前、または後に検出されたノイズレベルに基づいて、前記外部機器に送信する送信信号の出力レベルを改めて決定していることを特徴とする通信装置。
  8. 人体を信号伝送路として第1通信モジュールと第2通信モジュールとの間で通信する通信方法であって、
    前記第1通信モジュールが、前記第2通信モジュールに向けて送信信号を出力する際に、この送信信号が立ち上がっておらず、且つ、前記人体が前記外部機器に触れる瞬間である無信号時の受信電界強度を検出するステップと、
    該第1通信モジュールが、この検出された無信号時の受信電界強度からノイズレベルを計測するステップと、
    該第1通信モジュールが、前記計測されたノイズレベルの高低に追従させ、前記第2通信モジュールに送信する送信信号の出力レベルを決定するステップと、
    該第1通信モジュールが、該決定された出力レベルの送信信号を、前記計測されたノイズレベル、或いは、前記決定された出力レベルの情報とともに、前記第2通信モジュールに向けて出力するステップと、
    該第2通信モジュールが、前記計測されたノイズレベル、或いは、前記決定された出力レベルの情報の高低に追従させ、前記第1通信モジュールに返信する送信信号の出力レベルを決定するステップと、
    該第2通信モジュールが、該決定された出力レベルの送信信号を前記第1通信モジュールに向けて出力するステップと
    から構成される通信方法。
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