JP2010252279A - 通信装置 - Google Patents

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    • H01Q1/2283Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles mounted in or on the surface of a semiconductor substrate as a chip-type antenna or integrated with other components into an IC package

Abstract

【課題】微弱UWBを利用した偏波のない近接無線転送において横方向に十分な通信可能範囲を確保する。
【解決手段】結合用電極を読み取り面の中央からオフセットを持った場所に配置し、クレードル70本体の設置姿勢の変化に従って読み取り面内での結合用電極の場所が移動する作用を利用する。結合用電極の通信可能範囲は2〜3cmであるが、設置姿勢の変化に応じて通信可能範囲が移動するので、読み取り面全体にわたって通信可能範囲が拡張することを理解できよう。クレードル70が設置される水平面から垂直方向に最大3倍まで、通信可能範囲が拡大する。
【選択図】 図8A

Description

本発明は、高周波の広帯域を用いる微弱UWB通信方式により近接距離で大容量データ伝送を行なう通信装置に係り、特に、電界結合を利用した微弱UWB通信において横方向に通信可能範囲を確保する通信装置に関する。
非接触通信は、認証情報や電子マネーその他の価値情報のメディアとして広く利用している。例えば、ソニーとPhilips社が開発したNFC(Near Field Communication)は、ISO/IEC14443に準拠するTypeA、TypeB、FeliCaの各ICカードと通信可能なNFC通信装置(リーダー/ライター)の仕様を規定したRFID規格であり、13.56MHz帯を使い、電磁誘導方式により近接型(0〜10cm以下:Proximity)の非接触双方向通信が可能である。また、最近では、非接触通信システムのさらなるアプリケーションとして、動画像や音楽などのダウンロードやストリーミングといった大容量データ伝送を挙げることができる。大容量データ伝送も、単一のユーザー操作で済み、且つ、従来の認証・課金処理と同じアクセス時間の感覚で完結することが好ましく、それゆえ通信レートの高速化が必須となる。
一般的なRFID規格は、13.56MHz帯を使い、電磁誘導を主原理とする近接型(0〜10cm以下:Proximity)の非接触双方向通信であり、その通信レートは106kbps〜424kbps程度に過ぎない。これに対し、高速通信に適用可能な近接無線転送技術として、微弱なUWB(Ultra Wide Band)信号を用いたTransferJet(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照のこと)を挙げることができる。この近接無線転送技術(TransferJet)は、基本的に、電界結合作用を利用して信号を伝送する方式であり、その通信装置は、高周波信号の処理を行なう通信回路部と、グランドに対しある程度の高さで離間して配置された結合用電極と、結合用電極に高周波信号を効率的に供給する共振部で構成される。
組み込み用途に適したコンパクト・サイズのNFC通信用リーダー/ライター・モジュールが既に開発製造されており、さまざまな機器に実装して用いることができる。これに対し、既存の情報機器に上記の近接無線転送機能を提供する1つの手段として、クレードル(Cradle)を挙げることができる。例えば、高周波結合器を搭載したクレードルをパーソナル・コンピューター本体にUSB(Universal Serial Bus)接続すれば、近接無線転送機能を搭載した携帯電話機やディジタルカメラとパーソナル・コンピューターの間で近接無線転送によるデータ送受信が可能になる。
例えば、非接触ICカードを装着したカメラ付き携帯装置を取り付けて、非接触ICカードと無線通信して画像データの読み書きを行なうカード・リーダ/ライタを備えたクレードル装置について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。さらには、ディジタルカメラとの間でBluetooth通信などの無線通信を行なうクレードルについても提案がなされている(例えば、特許文献3を参照のこと)。
従来、クレードルを機種毎の専用付属品若しくは専用オプション品として提供するのが一般的であった。ところが、家庭内でも各自が異なる機種の製品を所持することから、家中にクレードルが氾濫するのを避けるには、ユニバーサル・デザイン化し、複数の機種で1つのクレードルを共用することが好ましいと思料される。
ところが、携帯電話機やディジタルカメラなどの携帯情報機器は、機種毎のデザインや操作性はさまざまであることから、機器本体の形状が不定であるとともに、機器内での高周波結合器の設置場所は区々である。このため、机上(若しくは床面)に携帯電話機を同じような姿勢で設置して、クレードルを隣り合わせに設置したとしても、高周波結合器の結合用電極がクレードル側の読み取り面と適切に向き合っているとは限らない。
例えば、携帯電話機には、メモリカードの形態で近接無線転送機能を提供することができる。この場合、図10Aならびに図10Bに示すように、メモリカード・スロットの配置場所は機種毎に相違する。携帯電話機本体を同じ設置姿勢にしてクレードルに接近させても、高周波結合器の位置は異なってしまうため、常に同じ通信品質が得られるとは限らない。
微弱UWBを利用した近接無線転送は、2〜3cm程度の通信距離であり、高周波結合器は、偏波を持たず、高さ方向にも横方向にもほぼ同程度の広さとなる、ほぼ半球ドーム状の通信可能範囲を有する。他方、携帯情報機器の高さを5cm、厚さを1cm前後とすると、機種毎のデザインの相違や机上に機器を載せた際の姿勢の相違に応じた結合用電極の高さの差は5cm程度に相当することもある。すなわち、通信相手機器の設置姿勢による結合用電極の高さの変化は、近接無線転送技術の通信範囲を超える値である。
特開2008−99236号公報 特開2007−79845号公報 特開2007−28302号公報
www.transferjet.org/en/index.html(平成21年3月23日現在)
本発明の目的は、高周波の広帯域を用いる微弱UWB通信方式により近接距離で大容量データ伝送を行なうことができる、優れた通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、微弱UWBを利用した偏波のない近接無線転送において横方向に十分な通信可能範囲を確保することができる、優れた通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、クレードルのように情報機器本体に接続して用いられ、通信相手を設置した姿勢に応じた結合用電極の高さの変化を許容できる程度の横方向の通信可能範囲を確保することができる、優れた通信装置を提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
データを伝送する高周波信号の処理を行なう通信回路部と、
前記通信回路部に接続される高周波信号の伝送路と、
グランドと、
前記グランドに対向して前記高周波信号の波長に対して無視し得る高さだけ離間するように支持される結合用電極と、
前記伝送路を介して前記結合用電極に流れ込む電流を大きくするための共振部と、
一端面において中央からオフセットを持つ場所に前記結合用電極を配置する読み取り面を有するとともに、複数の設置姿勢を持つ、前記の各部を収容する本体筐体と、
を備え、
前記結合用電極に蓄えられた前記電荷の中心と前記グランドに蓄えられた鏡像電荷の中心を結ぶ線分からなる微小ダイポールを形成し、前記微小ダイポールの方向となす角θがほぼ0度となるように対向して配置された通信相手側に向けて前記高周波信号を伝送する、
ことを特徴とする通信装置である。
また、本願の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に係る通信装置は、所定の通信プロトコルに従って外部機器とデータ送受信を行なう通信インターフェース制御部と、前記通信回路部及び前記通信インターフェース制御部における通信動作を含む装置全体の動作を制御する制御部をさらに備えている。
また、本願の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に係る通信装置の前記筐体はほぼ立方体の形状を有するとともに、前記立方体の一端面を読み取り面として前記読み取り面の中央からオフセットを持つ場所に前記結合用電極を配置しており、前記立方体の接地面を変えることによって複数の異なる設置姿勢をとるように構成されている。
本発明によれば、高周波の広帯域を用いる微弱UWB通信方式により近接距離で大容量データ伝送を行なうことができる、優れた通信装置を提供することができる。
また、本発明によれば、微弱UWBを利用した偏波のない近接無線転送において横方向に十分な通信可能範囲を確保することができる、優れた通信装置を提供することができる。
また、本発明によれば、クレードルのように情報機器本体に接続して用いられ、通信相手を設置した姿勢に応じた結合用電極の高さの変化を許容できる程度の横方向の通信可能範囲を確保することができる、優れた通信装置を提供することができる。
本願の請求項1に記載の発明によれば、結合用電極を読み取り面の中央からオフセットを持った場所に配置し、本体筐体の設置姿勢の変化に従って読み取り面内での結合用電極の場所が移動する作用を利用することができる。この結果、通信相手である携帯情報機器を設置した姿勢に応じた結合用電極の高さの変化を許容できる程度の横方向の通信可能範囲を確保することができる。
本願の請求項2に記載の通信装置は、クレードルとして、パーソナル・コンピューターなどの情報機器に近接無線転送機能を提供することができ、さらに、通信相手である携帯情報機器を設置した姿勢に応じた結合用電極の高さの変化を許容できる程度の横方向の通信可能範囲を確保することができる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、ほぼ立方体の形状を有するクレードル本体の接地面を変えることによって複数の接地姿勢を有することができる。すなわち、接地面が変わると、読み取り面は中央回りに回転するので、読み取り面内での結合用電極の場所が移動し、横方向の通信可能範囲を拡張することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、電界結合作用を利用した微弱UWB通信方式による近接無線転送システムの構成を模式的に示した図である。 図2は、送信機10及び受信機20のそれぞれに配置される高周波結合器の基本構成を示した図である。 図3は、図2に示した高周波結合器の一実装例を示した図である。 図4は、微小ダイポールによる電磁界を表した図である。 図5は、図4に示した電磁界を結合用電極上にマッピングした図である。 図6は、容量装荷型アンテナの構成例を示した図である。 図7は、近接無線転送機能を提供するクレードルの内部構成例を示した図である。 図8Aは、立方体のクレードル70の設置姿勢の変化に伴って結合用電極の場所が移動する様子を示した図である。 図8Bは、立方体のクレードル70の設置姿勢の変化に伴って結合用電極の場所が移動する様子を示した図である。 図8Cは、立方体のクレードル70の設置姿勢の変化に伴って結合用電極の場所が移動する様子を示した図である。 図8Dは、立方体のクレードル70の設置姿勢の変化に伴って結合用電極の場所が移動する様子を示した図である。 図9は、立方体からなるクレードル70本体の読み取り面の1辺を5〜6cmとした場合の各設置姿勢における通信可能範囲を例示した図である。 図10Aは、携帯情報機器の機種毎の高周波結合器の設置場所の相違を説明するための図である。 図10Bは、携帯情報機器の機種毎の高周波結合器の設置場所の相違を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、微弱UWB通信方式による近接無線転送の動作原理について説明する。
図1には、電界結合作用を利用した微弱UWB通信方式による近接無線転送システムの構成を模式的に示している。同図において、送信機10及び受信機20がそれぞれ持つ送受信に用いられる結合用電極14及び24は、例えば3cm程度離間して対向して配置され、電界結合が可能である。送信機側の送信回路部11は、上位アプリケーションから送信要求が生じると、送信データに基づいてUWB信号などの高周波送信信号を生成し、送信用電極14から受信用電極24へ電界信号として伝搬する。そして、受信機20側の受信回路部21は、受信した高周波の電界信号を復調及び復号処理して、再現したデータを上位アプリケーションへ渡す。
UWB通信のように高周波、広帯域を使用する通信方式によれば、近距離において100Mbps程度の超高速データ伝送を実現することができる。また、後述するように放射電界ではなく静電界若しくは誘導電界の結合作用によりUWB通信を行なう場合、その電界強度は距離の3乗若しくは2乗に反比例することから、無線設備から3メートルの距離での電界強度が所定レベル以下に抑制することで無線局の免許が不要となる微弱無線とすることが可能であり、安価に通信システムを構成することができる。また、電界結合方式により近距離でデータ通信を行なうので、周辺に存在する反射物からの反射波が小さいため干渉の影響が少ない、伝送路上でハッキングの防止や秘匿性の確保を考慮する必要がない、といった利点がある。
一方、波長に対する伝搬距離の大きさに応じて伝搬損が大きくなることから、電界結合により高周波信号を伝搬する際には、伝搬損を十分低く抑える必要がある。UWB信号のように高周波数の広帯域信号を電界結合で伝送する通信方式では、3cm程度の近距離通信であっても、使用周波数帯4GHzにとっては約2分の1波長に相当するため、無視することはできない長さである。とりわけ、高周波回路では、低周波回路に比べると特性インピーダンスの問題はより深刻であり、送受信機の電極間の結合点においてインピーダンス不整合による影響は顕在化する。
kHzあるいはMHz帯の周波数を使った通信では、空間での伝搬損が小さいため、送信機及び受信機が電極のみからなる結合器を備え、結合部分が単純に平行平板コンデンサとして動作する場合であっても、所望のデータ伝送を行なうことができる。これに対し、GHz帯の高周波を使い、波長に対して無視できない距離で信号を伝送する通信では、空間での伝搬損が大きいため、伝送信号の反射を抑え、伝送効率を向上させる必要がある。送信機及び受信機のそれぞれにおいて伝送路が所定の特性インピーダンスに調整されているとしても、平行平板コンデンサで結合しただけでは、結合部においてインピーダンス・マッチングをとることはできない。例えば、図1に示したシステムにおいて、送信回路部11と送信用電極14を結ぶ高周波電界信号の伝送路は例えば50Ωのインピーダンス整合がとられた同軸線路であったとしても、送信用電極14と受信用電極24間の結合部におけるインピーダンスが不整合であると、電界信号は反射して伝搬損を生じることから、通信効率が低下する。
そこで、図2に示すように、送信機10及び受信機20のそれぞれに配置される高周波結合器は、平板状の電極14、24と、直列インダクタ12、22、並びに、並列インダクタ13、23からなる共振部を、送受信回路部11、21と結合用電極14、24間を接続する高周波信号伝送路に装荷して構成される。ここで言う高周波信号伝送路とは、同軸ケーブル、マイクロストリップ線路、コプレーナ線路などで構成することができる。このような高周波結合器を向かい合わせて配置すると、準静電界が支配的な極近距離では結合部分がバンドパス・フィルタのように動作して、高周波信号を伝達することができる。また、誘導電界が支配的な、波長に対して無視できない距離であっても、結合用電極とグランドにそれぞれたまる電荷並びに鏡像電荷によって形成される微小ダイポールから発生する誘導電界を介して2つの高周波結合器の間で効率よく高周波信号を伝達することができる。
ここで、送信機10と受信機20の電極間すなわち結合部分において、単にインピーダンス・マッチングを取り、反射波を抑えることだけを目的とするのであれば、各結合器を平板状の電極14、24と直列インダクタを高周波信号伝送路上に直列接続するという簡素な構造であっても、結合部分におけるインピーダンスが連続的となるように設計することは可能である。しかしながら、結合部分の前後における特性インピーダンスに変化はないので電流の大きさも変わらない。これに対し、並列インダクタ13、23を設けることによって、より大きな電化を結合用電極14に送り込み、結合用電極14、24間で強い電界結合作用を生じさせることができる。また、結合用電極14の表面の近傍に大きな電界を誘起したとき、発生した電界は進行方向(微小ダイポールの方向:後述)に振動する縦波の電界信号として、結合用電極14の表面から伝搬する。この電界の波により、結合用電極14、24間の距離(位相長さ)が比較的大きな場合であっても電界信号を伝搬することが可能になる。
したがって、電界結合作用を利用した微弱UWB通信方式による近接無線転送システムでは、高周波結合器として必須の条件は以下の通りとなる。
(1)グランドに対向して高周波信号の波長に対して無視し得る高さだけ離間した位置に電界で結合するための結合用電極があること。
(2)より強い電界で結合させるための共振部(並列インダクタやスタブ)があること。
(3)通信に使用する周波数帯において、結合用電極を向かい合わせに置いたときにインピーダンス・マッチングが取れるように、直列・並列インダクタ、及び、結合用電極によるコンデンサの定数、あるいはスタブの長さが設定されていること。
図1に示したシステムにおいて、送信機10及び受信機20の各結合用電極14及び24が適当な距離を隔てて対向すると、2つの高周波結合器は、所望の高周波数帯の電界信号を通過するバンドパス・フィルタとして動作するとともに、単体の高周波結合器としては電流を増幅するインピーダンス変換回路として作用して、結合用電極には振幅の大きな電流が流入する。他方、高周波結合器が自由空間に単独で置かれるとき、高周波結合器の入力インピーダンスは高周波信号伝送路の特性インピーダンスと一致しないので、高周波信号伝送路に入った信号は高周波結合器内で反射され、外部に放射されないことから近隣の他の通信システムへの影響はない。すなわち、送信機側では、通信を行なうべき相手がいないときには、アンテナのように電波を垂れ流すことはなく、通信を行なうべき相手が近づいたときのみインピーダンス整合がとれることによって高周波の電界信号の伝達が行なわれる。
図3には、図2に示した高周波結合器の一実装例を示している。送信機10及び受信機20側のいずれの高周波結合器も同様に構成することができる。同図において、結合用電極14は円柱状の誘電体からなるスペーサー15の上面に配設され、プリント基板17上の高周波信号伝送路とはこのスペーサー15内を貫挿するスルーホール16を通して電気的に接続されている。
例えば、所望の高さを持つ円柱状の誘電体にスルーホール16を形成した後、スルーホール16中に導体を充填させるとともに、この円柱の上端面に結合用電極14となるべき導体パターンを、例えば鍍金技術により蒸着する。また、プリント基板17上には、高周波伝送線路となる配線パターンが形成されている。そして、プリント基板17上にこのスペーサー15をリフロー半田などにより実装することによって製作することができる。
プリント基板17の回路実装面から結合用電極14までの高さ、すなわちスルーホール16の長さ(位相長さ)を使用波長に応じて適当に調整することで、スルーホール16がインダクタンスを持ち、図2に示した直列インダクタ12と代用することができる。また、高周波信号伝送路はチップ状の並列インダクタ13を介してグランド18に接続されている。
ここで、送信機10側の結合用電極14において発生する電磁界について考察してみる。
図1並びに図2に示すように、結合用電極14は、高周波信号の伝送路の一端に接続され、送信回路部11から出力される高周波信号が流れ込んで、電荷を蓄える。このとき、直列インダクタ12及び並列インダクタ13からなる共振部の共振作用によって、伝送路を介して結合用電極14に流れ込む電流は増幅され、より大きな電荷が蓄えられる。
また、結合用電極14に対向するように、高周波信号の波長に対して無視し得る高さ(位相長さ)だけ離間して、グランド18が配置されている。そして、上述のように結合用電極14に蓄えられると、グランド18には鏡像電荷が蓄えられる。平面導体の外部に点電荷Qを置くと、平面導体内には(表面電荷分布を置き換えた仮想的な)鏡像電荷−Qが配置されるが、このことは、例えば溝口正著「電磁気学」(裳華房、第54頁乃至第57頁)にも記載されているように、当業界で周知である。
この結果、結合用電極14に蓄えられた電荷の中心とグランド18に蓄えられた鏡像電荷の中心を結ぶ線分からなる微小ダイポールが形成される。厳密に言うと、電荷Qと鏡像電荷−Qは体積を持ち、微小ダイポールが電荷の中心と鏡像電荷の中心を結ぶように形成される。ここで言う「微小ダイポール」は、「電気ダイポールの電荷間の距離が非常に短いもの」を指す。例えば虫明康人著「アンテナ・電波伝搬」(コロナ社、16頁〜18頁)にも、「微小ダイポール」が記載されている。そして、微小ダイポールによって、電界の横波成分Eθ、電界の縦波成分ER、微小ダイポール回りの磁界Hφが発生する。
図4には、微小ダイポールによる電磁界を表している。また、図5には、この電磁界を結合用電極上にマッピングした様子を示している。図示のように、電界の横波成分Eθは伝搬方向と垂直な方向に振動し、電界の縦波成分ERは伝搬方向と平行な向きに振動する。また、微小ダイポール回りには磁界Hφが発生する。下式(1)〜(3)は微小ダイポールによって生成される電磁界を表している。同式中、距離Rの3乗に反比例する成分は静電界、距離Rの2乗に反比例する成分は誘導電界、距離Rに反比例する成分は放射電界である。
図1に示した近接無線転送システムにおいて、周辺の他のシステムへの妨害波を抑制するには、放射電界の成分を含む横波Eθを抑制しながら、放射電界の成分を含まない縦波ERを利用することが好ましいと考えられる。何故ならば、上式(1)、(2)から分かるように、電界の横波成分Eθは距離に反比例する(すなわち、距離減衰の小さい)放射電界を含むのに対して、縦波成分ERは放射電界を含まないからである。
まず、電界の横波成分Eθを生じないようにするには、高周波結合器がアンテナとして動作しないようにする必要がある。図2に示した高周波結合器は、一見すると、アンテナ素子の先端に金属を取り付けて静電容量を持たせ、アンテナの高さを短縮させる「容量装荷型」のアンテナと構造が類似する。したがって、高周波結合器が容量装荷型アンテナとして動作しないようにする必要がある。図6には、容量装荷型アンテナの構成例を示しているが、同図中で矢印A方向に主に電界の縦波成分ERが発生するとともに、矢印B1、B2方向には電界の横波成分Eθが発生する。
図3に示した結合用電極の構成例では、誘電体15とスルーホール16は、結合用電極14とグランド18との結合を回避する役割と、直列インダクタ12を形成する役割を兼ね備えている。プリント基板17の回路実装面から電極14まで十分な高さをとって直列インダクタ12を構成することによって、グランド18と電極14との電界結合を回避して、受信機側の高周波結合器との電界結合作用を確保する。但し、誘電体15の高さが大きい、すなわちプリント基板17の回路実装面から電極14までの距離が使用波長に対して無視できない長さになると、高周波結合器が容量装荷型アンテナとして作用してしまい、図6中の矢印B1、B2方向で示したような横波成分Eθが発生する。よって、誘電体15の高さは、電極14とグランド18との結合を回避して高周波結合器としての特性を得るとともに、インピーダンス・マッチング回路として作用するために必要な直列インダクタ12を構成するために十分な長さとし、直列インダクタ12に流れる電流による不要電波Eθの放射が大きくならない程度に短いことが条件となる。
他方、上式(2)から、縦波ER成分は微小ダイポールの方向となす角θ=0度で極大となることが分かる。したがって、電界の縦波ERを効率的に利用して非接触通信を行なうには、微小ダイポールの方向となす角θがほぼ0度となるように対向して受信機側の高周波結合器を配置して、高周波の電界信号を伝送することが好ましい。
また、直列インダクタ12と並列インダクタ13からなる共振部によって、共振部によって結合用電極14に流れ込む高周波信号の電流をより大きくすることができる。この結果、結合用電極14に蓄積される電荷とグランド側の鏡像電荷によって形成される微小ダイポールのモーメントを大きくすることができ、微小ダイポールの方向となす角θがほぼ0度となる伝搬方向に向かって、縦波ERからなる高周波の電界信号を効率的に放出することができる。
パーソナル・コンピューターなど既存の情報機器に近接無線転送機能を提供する1つの手段として、クレードルを挙げることができる。例えば、情報機器本体にクレードルをUSB(Universal Serial Bus)接続すれば、近接無線転送機能を搭載した携帯電話機やディジタルカメラとの間で近接無線転送によるデータ送受信が可能になる。
図7には、近接無線転送機能を提供するクレードルの内部構成例を示している。図示のクレードル70は、制御部71と、USBインターフェース制御部72と、近接無線転送インターフェース制御部73と、高周波結合器74を備えている。
制御部71は、当該クレードル70内部の動作を統括的にコントロールする。
USBインターフェース制御部72は、USB端子72Aに取り付けられたUSBケーブル72Bを介してUSB接続されるパーソナル・コンピューター(図示しない)などのUSBホストに対してUSBデバイスとして機能して、USBプロトコルに従うデータ送受信するための動作を制御する。
高周波結合器74は、図1、図2に示したように、結合用電極14、24、グランド18、28、直列インダクタ12、22及び並列インダクタ13、23などからなる共振部で構成され、携帯電話機やディジタルカメラなどの通信相手側の高周波結合器(図示しない)との間で電界結合作用を利用した信号伝送を行なうことができる。また、近接無線転送インターフェース制御部73は、図1、図2に示した送受信機10、20の送受信通信部11、21として、近接無線転送によるデータ送受信動作を制御する。
家中に複数のクレードル70が氾濫するのを避けるためにも、機種毎の線用品として提供するのではなく、ユニバーサル・デザイン化して、複数の機種で1つのクレードルを共用することが好ましい。クレードル70と携帯情報機器間を非接触で接続するような場合には、本体が特定形状をなす携帯情報機器のみを係合する構造とはせず、例えばクレードル70本体の一端面をデータ読み取り面とし、この読み取り面の傍らに設置された携帯情報機器と(機械的な係合関係なしに)近接無線転送を行なうようにすればよい。また、読み取り面内では、通信品質がほぼ均一であること、すなわち、読み取り面内のどこの位置に携帯情報機器を近づけても同様の通信品質が得られることが好ましい。
ここで、微弱UWBを利用した近接無線転送によると、高周波結合器74の通信距離は例えば2〜3cm程度である。また、結合用電極は、偏波を持たず、高さ方向にも横方向にもほぼ同程度の広さとなることから、通信可能範囲はほぼ半球ドーム状をなす。
他方、携帯電話機やディジタルカメラなどの携帯情報機器は、機種毎のデザインや操作性はさまざまであることから、機器の形状が不定であるとともに機器内での高周波結合器の設置場所は区々である。このため、机上(若しくは床面)に携帯電話機を同じような姿勢にして、クレードルを隣り合わせに設置したとしても、高周波結合器の結合用電極がクレードル側の読み取り面と適切に向き合っているとは限らない。例えば、携帯情報機器の高さを5cm、厚さを1cm前後とすると、機種毎のデザインの相違や机上に機器を載せた際の姿勢の相違に応じた結合用電極の高さの差は5cm程度に相当することもある。すなわち、機器の設置姿勢による結合用電極の高さの変化は、近接無線転送技術の通信範囲を超える値である。
このため、クレードルの読み取り面は、通信相手である携帯情報機器を設置した姿勢に応じた結合用電極の高さの変化を許容できる程度の横方向の通信可能範囲を確保する必要がある。
クレードルの読み取り面の通信可能範囲を拡張する1つの方法として、結合用電極(若しくは、結合用電極が持つ2〜3cmの通信可能範囲)を読み取り面の中央からオフセットを持った場所に配置し、クレードル70本体の設置姿勢の変化に従って読み取り面内での結合用電極の場所が移動する作用を利用する方法が挙げられる。
例えば、クレードル70本体が図8に示すように立方体をなす場合、読み取り面を前方に向けたまま、図8A〜図8Dに示すように、0度、90度、180度、270度の4通りの設置姿勢をとることができる。そして、設置姿勢の変化に応じて、結合用電極の場所並びに通信可能範囲は必然的に移動していく。
図9には、立方体からなるクレードル70本体の読み取り面の1辺を5〜6cmとした場合の各設置姿勢における通信可能範囲を例示している。結合用電極の通信可能範囲は2〜3cmであるが、設置姿勢の変化に応じて通信可能範囲が移動するので、読み取り面全体にわたって通信可能範囲が拡張することを理解できよう。クレードル70が設置される水平面から垂直方向に最大3倍まで、通信可能範囲が拡大する。
なお、本発明の要旨は、クレードル70本体が立方体に限定されるものではない。クレードル70本体が複数の設置姿勢を持つものであれば、立方体以外の形状であっても良く、読み取り面においてその中央からオフセットを持った場所に結合用電極を配置することで、クレードル70本体の設置姿勢の変化に従って読み取り面内での結合用電極の場所が移動する作用を利用して、読み取り免における通信可能範囲を拡大することができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳細に説明してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、UWB信号を電界結合によりケーブルレスでデータ伝送する通信システムに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、UWB通信方式以外の高周波信号を使用する通信システムや、比較的低い周波数信号を用いて電界結合、あるいはその他の電気磁気的作用によりデータ伝送を行なう通信システムに対しても、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
10…送信機、
11…送信回路部
12、22…直列インダクタ
13、23…並列インダクタ
14…送信用電極
15…誘電体(スペーサー)
16…スルーホール
17…プリント基板
18…グランド
20…受信機
21…受信回路部
24…受信用電極
71…制御部
72…USBインターフェース制御部
72A…USB端子
72B…USBケーブル
73…近接無線転送インターフェース制御部
74…高周波結合器

Claims (3)

  1. データを伝送する高周波信号の処理を行なう通信回路部と、
    前記通信回路部に接続される高周波信号の伝送路と、
    グランドと、
    前記グランドに対向して前記高周波信号の波長に対して無視し得る高さだけ離間するように支持される結合用電極と、
    前記伝送路を介して前記結合用電極に流れ込む電流を大きくするための共振部と、
    一端面において中央からオフセットを持つ場所に前記結合用電極を配置する読み取り面を有するとともに、複数の設置姿勢を持つ、前記の各部を収容する本体筐体と、
    を備え、
    前記結合用電極に蓄えられた前記電荷の中心と前記グランドに蓄えられた鏡像電荷の中心を結ぶ線分からなる微小ダイポールを形成し、前記微小ダイポールの方向となす角θがほぼ0度となるように対向して配置された通信相手側に向けて前記高周波信号を伝送する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 所定の通信プロトコルに従って外部機器とデータ送受信を行なう通信インターフェース制御部と、
    前記通信回路部及び前記通信インターフェース制御部における通信動作を含む装置全体の動作を制御する制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記筐体はほぼ立方体の形状を有し、
    前記立方体の一端面を読み取り面とし、前記読み取り面の中央からオフセットを持つ場所に前記結合用電極を配置し、
    前記立方体の接地面を変えることによって異なる設置姿勢をとる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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