JP2011025831A - 車輪用軸受装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイロット部の外表面に形成された防錆塗装膜の均一化が図れると共に、処理工程の簡略化と処理時間の短縮化を図って低コスト化を実現させた車輪用軸受装置の製造方法を提供する。
【解決手段】車輪およびブレーキロータをガイドするためのパイロット部10がハブ輪4のアウター側の端部に突設された車輪用軸受装置の製造方法において、パイロット部10の少なくとも車輪が嵌合する外表面に紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪4のパイロット部10が下方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、パイロット部10に対向し、紫外線発光ダイオードからなる光源23aが複数個装着された照射器24が配置され、この照射器24が被塗装面の形状に倣って形成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置の製造方法、特に、ハブ輪のパイロット部に防錆塗装膜が形成された車輪用軸受装置の製造方法に関するものである。
自動車等の車両の車輪用軸受装置には、駆動輪用のものと従動輪用のものとがある。特に、自動車の懸架装置に対して車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置は、低コスト化は言うまでもなく、燃費向上のための軽量・コンパクト化が進んでいる。このような車輪用軸受装置の代表的な一例を図10に示す。
この車輪用軸受装置は駆動輪用の第3世代と称され、ハブ輪51と内輪52と外輪53、および複列のボール54、54とを備えている。ハブ輪51は、その一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ55を一体に有し、外周に内側転走面51aと、この内側転走面51aから軸方向に延びる円筒状の小径段部51bが形成されている。また、車輪取付フランジ55の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト56が植設されている。
ハブ輪51の小径段部51bには、外周に内側転走面52aが形成された内輪52が圧入されている。そして、ハブ輪51の小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部51cにより、ハブ輪51に対して内輪52が軸方向へ抜けるのを防止している。
外輪53は、外周に車体取付フランジ53bを一体に有し、内周に複列の外側転走面53a、53aが形成されている。これら複列の外側転走面53a、53aと対向する内側転走面51a、52aの間には保持器57を介して複列のボール54、54が転動自在に収容されている。そして、外輪53の両端部にはシール58、59が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ハブ輪51は、炭素の含有量が0.40〜0.80重量%である炭素鋼製の素材に鍛造を施すことにより一体に形成され、車輪取付フランジ55の基部から内側転走面51a、および小径段部51bに亙って高周波焼入れ等によって表面が硬化処理されている。なお、加締部51cは、鍛造後の素材表面硬さの生のままとしている。一方、内輪52は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼のような高炭素鋼製とし、芯部まで焼入れ硬化されている。
ハブ輪51の外方側にはホイールセンターの目安となるパイロット部60が形成されている。そして、このパイロット部60の外表面には錆等を防ぐために、電着塗装法により防錆塗装膜61(図中クロスハッチングに示す)が施されている。この防錆塗装膜61は、油脂分を除くために、ハブ輪51に脱脂洗浄を行った後乾燥し、この乾燥したハブ輪51に電極を付け、パイロット部60のみを解離可能な水溶液性塗料を展開した電着槽に漬し、電着槽中に設けられた電極との間に電圧を印加し、イオン化された塗料イオンをパイロット部60の外表面に電着させ、塗料の電着終了後、高温で焼付け乾燥、冷却を行って電着塗料を硬化することによって形成されている。
この防錆塗装膜61は、従来の刷毛塗り塗装や吹き付け塗装により形成された塗装膜に比べ、塗装膜を薄く、また、均一に形成することができると共に、灯油等の溶剤が付着しても剥れることがなく、防錆効果を飛躍的に良くすることができる。
特開2007−223600号公報
こうした従来の塗装法では、塗装後に焼付乾燥工程が必要であり、この焼付温度としては、80〜130℃(熱硬化形塗料)、150〜200℃(電着塗料)程度が一般的である。然しながら、このような焼付温度では、軸受の素材硬度の低下や軸受内部に封入されたグリースの劣化、さらには、シール58、59や保持器57等の内部部品の劣化を招く恐れがある。そこで、ハブ輪51単体で塗装を完成させる必要があるが、ハブ輪51単体で塗装が完了すると、後工程で防錆塗装膜61の剥れや傷付き等、品質不具合が生じる可能性が高くなり好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、パイロット部の外表面に形成された防錆塗装膜の均一化が図れると共に、処理工程の簡略化と処理時間の短縮化を図って低コスト化を実現させた車輪用軸受装置の製造方法を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の方法発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪およびブレーキロータをガイドするためのパイロット部が前記ハブ輪のアウター側の端部に突設された車輪用軸受装置の製造方法において、前記パイロット部の少なくとも前記車輪が嵌合する外表面に紫外線硬化塗料を塗布した後、前記パイロット部の被塗装面に照射器を対向させて紫外線を照射させるようにした。
このように、車輪およびブレーキロータをガイドするためのパイロット部がハブ輪のアウター側の端部に突設された第1乃至第4世代構造の車輪用軸受装置の製造方法において、パイロット部の少なくとも車輪が嵌合する外表面に紫外線硬化塗料を塗布した後、パイロット部の被塗装面に照射器を対向させて紫外線を照射させるようにしたので、処理工程の簡略化と処理時間の短縮化を図って低コスト化を実現させた車輪用軸受装置の製造方法を提供することができると共に、紫外線を照射することによって防錆塗装膜の形成が完了するため製品温度の上昇がなく、また、車輪用軸受装置の完成品の状態で塗装しても製品への熱影響がないので、軸受の素材硬度の低下や軸受内部に封入されたグリースやシールや保持器等の内部部品の劣化を防止することができる。さらに、車輪用軸受装置の組立完成状態で塗装することにより、後工程で剥れや傷付き等の不具合が出る可能性が低くなり、安定した品質を確保することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記防錆塗装の下地処理としてリン酸塩処理が施されていれば、素材となる鋼材の表面が化学反応で粗面化され、緻密な結晶性皮膜が形成されるため、塗料の食い付きが良くなって付着性が向上する。
さらに好ましくは、請求項3に記載の発明のように、前記リン酸塩処理の後にシーラー処理が施されていれば、優れた塗膜密着性が確保できると共に、素材の保護皮膜が形成でき、強固な防錆機能を発揮することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記防錆塗装前の表面粗さがRa0.5〜2.0の範囲に設定されていれば、密着性、濡れ性が向上し、強固な防錆機能を発揮することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記車輪用軸受装置または照射器を回転させた状態で紫外線が照射されていれば、塗布ムラを防止して防錆塗装膜をより均一な膜厚に効率良く短時間に形成することができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記内方部材のみを回転させた状態で紫外線が照射されれば、塗装工程と車輪用軸受装置の馴らし運転を同時に行うことができ、製造工程の効率化を図ることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記紫外線硬化塗料がプライマー等で下塗りした後に塗布されていれば、塗膜の密着性と防錆力を向上させることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記塗料の粘度が0.01〜1Pa・sに設定されていれば、塗料が下方に垂れ下がるのを防止することができ、防錆塗装膜を均一な膜厚に形成することができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記照射器が紫外線発光ダイオードからなる光源を複数個組み合わせて構成されていれば、ランプ方式に比べ消費電力が少なく長寿命であると共に、入力電圧に対する応答が早く、防錆塗装膜を均一な膜厚に効率良く短時間に形成することができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記照射器の光源のうち、被塗装面までの距離が短い光源と、被塗装面までの距離が長い光源とで波長、照度を変えて紫外線強度を最適化し、照射部位の位置に応じた最適な照度が得られるように設定されていれば、防錆塗装膜をより均一な膜厚に効率良く短時間に形成することができる。
また、請求項11に記載の発明のように、前記光源が被塗装面の形状に倣って配置されていれば、被塗装面と光源までの距離が一定となり、防錆塗装膜を効率良く、かつ安定して均一な膜厚に形成することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の製造方法は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪およびブレーキロータをガイドするためのパイロット部が前記ハブ輪のアウター側の端部に突設された車輪用軸受装置の製造方法において、前記パイロット部の少なくとも前記車輪が嵌合する外表面に紫外線硬化塗料を塗布した後、前記パイロット部の被塗装面に照射器を対向させて紫外線を照射させるようにしたので、処理工程の簡略化と処理時間の短縮化を図って低コスト化を実現させた車輪用軸受装置の製造方法を提供することができると共に、紫外線を照射することによって防錆塗装膜の形成が完了するため製品温度の上昇がなく、車輪用軸受装置の完成品の状態で塗装しても製品への熱影響がないので、軸受の素材硬度の低下や軸受内部に封入されたグリースやシールや保持器等の内部部品の劣化を防止することができる。さらに、車輪用軸受装置の組立完成状態で塗装することにより、後工程で剥れや傷付き等の不具合が出る可能性が低くなり、安定した品質を確保することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第1の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第2の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第3の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第4の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第5の実施形態を示す説明図である。 図5の照射器を示す模式図である。 (a)は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第6の実施形態を示す説明図である。(b)は、(a)のVII−VII線から見た矢視図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第7の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第8の実施形態を示す説明図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪のアウター側の端部にパイロット部が突設され、このパイロット部の外表面に防錆塗装膜が形成された車輪用軸受装置の製造方法において、前記防錆塗装膜が紫外線硬化塗料で構成され、この紫外線硬化塗料を塗布した後、前記ハブ輪のパイロット部が下方向になるように前記車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、前記ハブ輪のパイロット部に対向し、紫外線発光ダイオードからなる光源が複数個装着された照射器が配置され、この照射器が被塗装面の形状に倣って形成されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第1の実施形態を示す説明図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の下側)、中央寄り側をインナー側(図1の上側)という。
この車輪用軸受装置は第3世代と呼称される従動輪用であって、内方部材1と外方部材2、および両部材1、2間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)3、3を備えている。内方部材1は、ハブ輪4と、このハブ輪4に固定された内輪5とからなる。ハブ輪4は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に一方(アウター側)の内側転走面4aと、この内側転走面4aから軸方向に延びる小径段部4bが形成されている。車輪取付フランジ6にはハブボルト(図示せず)が圧入されるボルト孔6aが穿設されると共に、これらボルト孔6a間には円孔6bが形成されている。この円孔6bは軽量化に寄与できるだけでなく、装置の組立・分解工程において、レンチ等の締結治具をこの円孔6bから挿入することができ作業を簡便化することができる。
内輪5は、外周に他方(インナー側)の内側転走面5aが形成され、ハブ輪4の小径段部4bに所定のシメシロを介して圧入されると共に、ハブ輪4の小径段部4bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部4cによって所定の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。内輪5および転動体3はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ハブ輪4はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面4aをはじめ、車輪取付フランジ6のインナー側の基部6cから小径段部4bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部4cは鍛造加工後の未焼入れ部とされている。これにより、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、内輪5の嵌合部となる小径段部4bの耐フレッティング性が向上すると共に、加締加工時に微小なクラック等の発生がなく加締部4cの塑性加工をスムーズに行うことができる。
外方部材2は、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジ2bを一体に有し、内周に複列の外側転走面2a、2aが一体に形成され、ハブ輪4の内側転走面4aと内輪5の内側転走面5aにそれぞれ対向している。これら両転走面間に複列の転動体3、3が収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。
外方部材2はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、少なくとも複列の外側転走面2a、2aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。そして、外方部材2と内方部材1との間に形成される環状空間の開口部にはシール8、9が装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。なお、ここでは、転動体3をボールとした複列アンギュラ玉軸受で構成された車輪用軸受装置を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受で構成されていても良い。
ここで、ハブ輪4のアウター側の端部に図示しない車輪およびブレーキロータをガイドするためのパイロット部10が突設されている。そして、このパイロット部10の外表面に紫外線(UV)硬化塗料からなる防錆塗装膜11(図中クロスハッチングにて示す)が形成されている。これにより、パイロット部10の発錆を長期間に亘って防止することができる。
この防錆塗装膜11は以下に説明する手順によって形成されている。すなわち、ハブ輪4のパイロット部10の外表面の所定の部位に紫外線硬化塗料がディッピング(浸漬)等により塗布され、これに紫外線を照射して瞬時に塗膜を硬化させる。紫外線硬化塗料は、重合性二重結合を有するアクリル系オリゴマー、モノマー、光重合開始剤、染料や顔料、消泡剤、レベリング剤等の添加剤からなる樹脂系塗料で、紫外線を照射することによって光化学反応を起し、秒単位で硬化するものである。
紫外線硬化塗料は紫外線を照射しない限り硬化しないため、塗料の保存状態で揮発することがなく、また、照射前であれば、塗布ミスの修理や修復が可能となって、実質的に不良率をゼロに抑えることができる。紫外線硬化に使用する光源は、波長が100〜400nm(ナノメータ)、好ましくは、200〜400nmの範囲にある紫外線で、高圧水銀ランプやメタルハライドハライドランプ等から得られる、なお、これらの光源は使用する塗料等により使い分けることができる。例えば、高圧水銀ランプは、透明な塗料や膜厚が薄い場合に使用される。一方、メタルハライドランプは、顔料や染料が入った塗料や膜厚が厚い場合に使用され、高圧水銀ランプよりも短い照射時間で硬化させることが可能である。
このようにして形成された防錆塗装膜11は、紫外線を照射することによって完了するため製品温度の上昇がない。したがって、車輪用軸受装置の完成品の状態で塗装しても製品への熱影響がなく、軸受の素材硬度の低下や軸受内部に封入されたグリースやシール8、9や保持器7等の内部部品の劣化を防止することができる。紫外線硬化塗料は、略透明であるが、これに着色用の染料や顔料を混入させることにより、塗布ムラや塗布範囲を目視によって検査・管理することができ、作業性を向上させると共に、品質精度や信頼性を向上させることができる。また、防錆力を備えた下塗塗料であるプライマー等を使用することにより、密着性を向上させることができる。
この防錆塗装膜11を形成する工程は、脱脂→塗布→紫外線照射(例えば、20秒程度)、そして常温放置で常温に下がれば硬化が完了するため、パイロット部10に良好な防錆性が得られると共に、従来の電着塗装工程に比べて工程を簡略化することができ、また、処理時間も短縮することができるので、低コスト化を実現させた車輪用軸受装置を提供することができる。ここで、防錆塗装膜11の硬度はHB〜6H(JIS K5600)の範囲に、好ましくは、HB〜4Hの範囲に設定されている。これにより、後工程で剥れや傷付き等の不具合が出る可能性が低くなり、安定した品質を確保することができる。
なお、この防錆塗装膜11の硬度は、製造時の後工程あるいは、使用時、車輪の脱着時等に部品の衝突によって剥れや傷付きを発生させないよう硬い方が好ましいが、HB未満では、後工程で剥れや傷付き等の不具合が出る可能性が高くなり、また、6Hを超える硬度を得るには、紫外線照射時間が嵩むためコスト的に好ましくない。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪4のパイロット部10が下方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、パイロット部10の斜め下方向に照射器12を対向させ、車輪用軸受装置を回転させた状態で照射している。また、紫外線硬化塗料の粘度は0.01〜1Pa・s、好ましくは、0.01〜0.5Pa・sに設定されている。これにより、紫外線硬化塗料が硬化完了するまでの間に奥側の塗料が下方に垂れ下がるのを防止することができ、防錆塗装膜11を均一な所定の膜厚に制御することができる。
また、本実施形態では、塗装の下地処理(前処理)としてリン酸亜鉛処理が施されている。このリン酸亜鉛処理により素材となる鋼材の表面が化学反応で粗面化され、緻密な結晶性皮膜が形成されるため、塗料の食い付きが良くなって付着性が向上する。さらに、リン酸亜鉛処理の後にシーラー処理が施されている。このシーラーは、一種の金属表面処理剤であり、例えば、30秒〜2分程度の短時間の浸漬、あるいは、スプレー処理を行うことにより、化成皮膜を形成することができる、所謂化成処理で、優れた塗膜密着性が確保できると共に、素材の保護皮膜が形成でき、強固な防錆機能を発揮することができる。換言すると、塗装の下地処理としてリン酸亜鉛処理が施されると共に、その上にシーラー処理が施されることによってリン酸亜鉛皮膜の微細な凹凸表面が平滑化されることにより紫外線硬化塗料の塗布時の空気の巻き込みを防止することができる。空気の巻き込みがあると、塗膜にクレータ(凹凸等の不均一な表面)等の表面欠陥が生じることがあり好ましくない。
ここで、防錆塗装膜11を形成する前の下地処理としてリン酸亜鉛処理が施されているものと、そうではないものとの比較、さらにリン酸亜鉛処理の上にシーラー処理が施されたものとの比較試験を実施した結果を表1に示す。また、性能比較試験の方法およびその評価基準を表2に示す。
Figure 2011025831
Figure 2011025831
この試験結果からも明らかなように、塗装の下地処理としてリン酸亜鉛処理を施すことにより付着性が向上した結果、耐水性や耐食性が向上することが判る。さらに、リン酸亜鉛処理の後にシーラー処理を施すことにより、優れた塗膜密着性が確保でき、強固な防錆機能を発揮することが検証できた。
次に、塗膜性能に関係する前述した供試品の塗装前の下地面の表面粗さの測定結果を表3に示す。
Figure 2011025831
表3から、下地面の表面粗さがRa0.5〜2.0(Ry<10.0)の範囲であれば、密着性、濡れ性が向上すると考えられる。ここで、Ra、Ryとは、JISの粗さ形状パラメータ(JIS B0601−1994)を指し、Raは平均線から絶対値偏差の平均値を言い、また、Ryは基準長さ毎の最低谷底から最大山頂までの高さを言う。
なお、ここでは、塗装の下地処理としてリン酸亜鉛処理について説明したが、これ以外にもリン酸鉄処理やリン酸マンガン処理等のリン酸塩処理を例示することができる。
図2は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第2の実施形態を示す説明図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には車輪用軸受装置の配置が異なるだけで、その他第1の実施形態と同一部品同一部位あるいは同様の部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪4のパイロット部10が上方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、パイロット部10の斜め上方向に照射器12を対向させ、車輪用軸受装置を回転させた状態で照射している。これにより、紫外線を照射する前、あるいは照射中に余分な塗料が垂れ下がって照射器12が汚染するのを防止することができる。
図3は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第3の実施形態を示す説明図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には照射器の配置が異なるだけで、その他第1の実施形態と同一部品同一部位あるいは同様の部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪4のパイロット部10が下方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、パイロット部10の水平方向と垂直方向下方に照射器12、13をそれぞれ対向させ、車輪用軸受装置を回転させた状態で照射している。これにより、塗装ムラを防止して防錆塗装膜11を均一な所定の膜厚に形成することができる。
図4は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第4の実施形態を示す説明図である。なお、この実施形態は、前述した第3の実施形態(図3)と基本的には車輪用軸受装置の配置が異なるだけで、その他第3の実施形態と同一部品同一部位あるいは同様の部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪4のパイロット部10が上方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、パイロット部10の水平方向と垂直方向上方に照射器12、13をそれぞれ対向させ、車輪用軸受装置を回転させた状態で照射している。これにより、塗装ムラを防止して防錆塗装膜11を均一な所定の膜厚に形成することができると共に、紫外線を照射する前、あるいは照射中に余分な塗料が垂れ下がって照射器13が汚染するのを防止することができる。
図5は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第5の実施形態を示す説明図である。なお、この実施形態は前述した実施形態と基本的にはハブ輪の構成と照射器の構成が異なり、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第3世代と呼称される駆動輪用であって、内方部材14と外方部材2と複列の転動体3、3とを備えている。内方部材14は、ハブ輪15と、このハブ輪15に圧入された内輪5とからなる。
ハブ輪15は、アウター側の端部に車輪取付フランジ6を一体に有し、外周にアウター側の内側転走面4aと、この内側転走面4aから軸方向に延びる円筒状の小径段部4bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)4dが形成されている。車輪取付フランジ6にはハブボルト16が周方向等配に植設されている。
ハブ輪15はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面4aをはじめ、車輪取付フランジ6のインナー側の基部6cから小径段部4bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、ハブ輪15のアウター側の端部に図示しない車輪およびブレーキロータをガイドするためのパイロット部17が突設されている。そして、ハブ輪15のアウター側の端面からパイロット部17に亙ってその外表面に紫外線硬化塗料からなる防錆塗装膜11(図中クロスハッチングにて示す)が形成されている。これにより、露出したハブ輪15の端面からパイロット部17に亙る外表面の発錆を長期間に亘って防止することができる。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪15のパイロット部17が下方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、パイロット部17の斜め下方向に対向して照射器18を配置し、図中矢印にて示すように車輪用軸受装置を回転させた状態で紫外線を照射させている。
ここで、照射器18は、図6に模式的に示すように、紫外線LED(Light Emitting Diode)からなる光源18a、18bを複数個組み合わせて構成されている。紫外線LEDは、ランプ方式に比べ、消費電力が少なく長寿命であると共に、入力電圧に対する応答が早いという特徴を備えている。
さらに、本実施形態では、照射器18の光源18a、18bのうち、被塗装面までの距離が短い光源18a、18aと、被塗装面までの距離が長い光源18b、18b、・・とで波長、照度を変えて紫外線強度を最適化し、照射部位の位置に応じた最適な照度が得られるように設定されている。これにより、防錆塗装膜11をより均一な膜厚に効率良く短時間に形成することができる。
図7(a)は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第6の実施形態を示す説明図、(b)は、(a)のVII−VII線から見た矢視図である。なお、この実施形態は、前述した第5の実施形態(図5)と基本的には照射器の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪15のパイロット部17が下方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、照射器19がハブ輪15のパイロット部17を覆うように対向して配置され、パイロット部17の外周面17aと端面17bに紫外線を照射させている。なお、車輪用軸受装置または照射器19を回転させた状態で照射するようにしても良い。
ここで、照射器19は、パイロット部17を収容するために断面が略コの字状で、全体として円環状に形成され、パイロット部17の外周面17aに所定の間隔をおいて対向する鍔部20と、端面17bに所定の間隔をおいて対向する底部21とを備えている。そして、(b)に示すように、鍔部20の内周に紫外線LEDからなる光源19aが、また、底部21に紫外線LEDからなる光源19bが周方向等配に複数個それぞれ装着されている。このように、本実施形態では、光源19a、19bがパイロット部17の形状に倣って配置されているので、パイロット部17と光源19a、19bまでの距離が一定となり、防錆塗装膜11を効率良く、かつ安定して均一な膜厚に形成することができる。
なお、車輪用軸受装置の外方部材2を固定することにより、内方部材14のみを回転させるようにしても良い。これにより、塗装工程と車輪用軸受装置の馴らし運転を同時に行うことができ、製造工程の効率化を図ることができる。
図8は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第7の実施形態を示す説明図である。なお、この実施形態は、前述した第3の実施形態(図3)と基本的には照射器の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪4のパイロット部10が下方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、ハブ輪4のパイロット部10の斜め下方向と垂直方向下方に照射器22、23をそれぞれ対向させ、車輪用軸受装置を回転させた状態で紫外線を照射させている。
ここで、照射器22には、パイロット部10の外周面10aと端面10bを照射するために紫外線LEDからなる複数の光源22a、22aが装着されている。一方、照射器23には、露出したハブ輪4のアウター側の端面からパイロット部10の内周面10cに亙って紫外線を照射するために紫外線LEDからなる複数の光源23a、23aが装着されている。このように、本実施形態では、光源22a、23aが被塗装面の形状に倣って配置されているので、被塗装面と光源22a、23aまでの距離が一定となり、防錆塗装膜11を効率良く、かつ安定して均一な膜厚に形成することができる。
図9は、本発明に係る車輪用軸受装置の塗装方法の第8の実施形態を示す説明図である。なお、この実施形態は、前述した第7の実施形態(図8)の変形例で、基本的には照射器の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、紫外線硬化塗料を塗布した後、ハブ輪4のパイロット部10が下方向になるように車輪用軸受装置を縦型に配置すると共に、照射器24がハブ輪4のパイロット部10を覆うように対向して配置され、紫外線を照射させている。なお、車輪用軸受装置または照射器24を回転させた状態で照射するようにしても良い。
ここで、照射器24は、その内周面がハブ輪4のアウター側端面およびパイロット部10の形状に倣った形状に形成され、全体として円環状に形成されている。そして、内周面に紫外線LEDからなる光源23aが複数個装着されている。このように、本実施形態では、光源23aが被塗装面の形状に倣って配置されているので、被塗装面と光源23aまでの距離が一定となり、防錆塗装膜11を効率良く、かつ安定して均一な膜厚に形成することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置の製造方法は、ハブ輪のパイロット部に塗装膜が形成される第1乃至第4世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
1、14 内方部材
2 外方部材
2a 外側転走面
2b 車体取付フランジ
3 転動体
4、15 ハブ輪
4a、5a 内側転走面
4b 小径段部
4c 加締部
4d セレーション
5 内輪
6 車輪取付フランジ
6a ボルト孔
6b 円孔
6c 基部
7 保持器
8、9 シール
10、17 パイロット部
10a、17a パイロット部の外周面
10b、17b パイロット部の端面
10c パイロット部の内周面
11 防錆塗装膜
12、13、18、19、22、23、24 照射器
18a、18b、19a、19b、22a、23a 光源
16 ハブボルト
20 鍔部
21 底部
51 ハブ輪
51a、52a 内側転走面
51b 小径段部
51c 加締部
52 内輪
53 外輪
53a 外側転走面
53b 車体取付フランジ
54 ボール
55 車輪取付フランジ
56 ハブボルト
57 保持器
58、59 シール
60 パイロット部
61 防錆塗装膜

Claims (11)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記車輪およびブレーキロータをガイドするためのパイロット部が前記ハブ輪のアウター側の端部に突設された車輪用軸受装置の製造方法において、
    前記パイロット部の少なくとも前記車輪が嵌合する外表面に紫外線硬化塗料を塗布した後、前記パイロット部の被塗装面に照射器を対向させて紫外線を照射させるようにしたことを特徴とする車輪用軸受装置の製造方法。
  2. 前記防錆塗装の下地処理としてリン酸塩処理が施されている請求項1に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  3. 前記リン酸塩処理の後にシーラー処理が施されている請求項2に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  4. 前記防錆塗装前の表面粗さがRa0.5〜2.0の範囲に設定されている請求項2または3に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  5. 前記車輪用軸受装置または照射器を回転させた状態で紫外線が照射される請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  6. 前記内方部材のみを回転させた状態で紫外線が照射される請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  7. 前記紫外線硬化塗料がプライマーで下塗りした後に塗布されている請求項1乃至6いずれかに記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  8. 前記塗料の粘度が0.01〜1Pa・sに設定されている請求項1乃至7いずれかに記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  9. 前記照射器が紫外線発光ダイオードからなる光源を複数個組み合わせて構成されている請求項1乃至8いずれかに記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  10. 前記照射器の光源のうち、被塗装面までの距離が短い光源と、被塗装面までの距離が長い光源とで波長、照度を変えて紫外線強度を最適化し、照射部位の位置に応じた最適な照度が得られるように設定されている請求項9に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  11. 前記光源が被塗装面の形状に倣って配置されている請求項9に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
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