JP2011025741A - 自動車用ドアグリップの取付構造 - Google Patents

自動車用ドアグリップの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011025741A
JP2011025741A JP2009170978A JP2009170978A JP2011025741A JP 2011025741 A JP2011025741 A JP 2011025741A JP 2009170978 A JP2009170978 A JP 2009170978A JP 2009170978 A JP2009170978 A JP 2009170978A JP 2011025741 A JP2011025741 A JP 2011025741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
door
mounting
attachment
door grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009170978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5276537B2 (ja
Inventor
Hiroaki Makino
博昭 牧野
Kyo Fukuno
亨 福野
Masafumi Baba
将史 馬場
Yusuke Nagao
雄介 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Vuteq Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Vuteq Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp, Vuteq Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2009170978A priority Critical patent/JP5276537B2/ja
Publication of JP2011025741A publication Critical patent/JP2011025741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5276537B2 publication Critical patent/JP5276537B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

【課題】ドアグリップに開閉方向や回転方向の大きな力が加わっても、ドアグリップの取付部やグリップ支持部の破損を抑制し、ドアグリップを安定した状態で保持することが可能な自動車用ドアグリップの取付構造を提供する。
【解決手段】把持部10、及び自動車のドアトリムに対して固定される第一取付部11及び第二取付部を備えるドアグリップ3と、ドアトリムに設けられ第一取付部11及び第二取付部に当接することで、ドアグリップ3を支持する第一支持部42及び第二支持部とを備える。特に、第一取付部11及び第二取付部は、板状のベース部16と、ベース部16の両端部から略直角方向に延出された一対の垂設部17とを備える。第一支持部42は、ベース部16の後面に当接する背当部44、及び一対の垂設部17の外面に夫々当接する一対の壁部45を有してなる、断面略コ字形の収容部46を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ドアグリップの取付構造、特に、ドアグリップの取付部を自動車のドアトリムに対して固定する自動車用ドアグリップの取付構造に関するものである。
一般に、自動車のドアパネルには、内側にドアトリムが装着されている。また、ドアトリムの中央にドアグリップが取付けられたものがあり、ドアの開閉操作時に使用されるようになっている。さらに、ドアトリムに肘掛用のアームレストを備え、アームレストの一部にドアグリップを配設したものも知られている(例えば特許文献1)。具体的には、図6に示すように、アームレストを、アームレストアッパー(図示しない)及びアームレストロア100から構成し、アームレストロア100に形成された凹状空間101にドアグリップ102を配置したものであり、ドアグリップ102の周囲には、ドアグリップを把持するための操作スペースが確保されている。
ドアグリップ102は、手で握ることが可能な横長の把持部103と、把持部103の両端側から外方向に延設された平板状の取付部104とを備えて構成され、取付部104が、アームレストロア100に形成されたグリップ支持部105に固着されることにより、ドアグリップ102が取付けられるようになっている。詳しくは、グリップ支持部105にネジ孔106(雌ネジ)が形成されており、ドアグリップ102の取付部104に設けられた透孔107を通してネジ孔106に取付ネジ108が螺合されることで、取付部104がグリップ支持部105に固着されている。
しかし、従来のドアグリップ取付構造では、ドアグリップ102の両側に形成された平板状の取付部104が、平板状のグリップ支持部105の前面側に重ね合わせられた状態で、取付ネジ108によって固着される構成を採用しているため、ドアを開閉操作する際にドアグリップ102に対し開閉方向に大きな力が加わると、ドアグリップ102の取付部104やグリップ支持部105に応力が集中し、これらの面直方向に大きな荷重がかかることになる。したがって、従来のドアグリップ取付構造によれば、取付部104やグリップ支持部105の破損が懸念されていた。また、例えばドアグリップ102の把持部103を握った状態で開閉操作された場合には、ドアグリップ102の長手方向(すなわち水平方向)を軸方向とする回転力が把持部103に加わることがあり、これによればドアグリップ102の取付部104に回転や捩れの力が作用し、破損への懸念が助長されていた。特に、ドアグリップ102の径が大きい場合には、この回転力が大きくなり、破損への対策が必須になっていた。
なお、特許文献1には、グリップ支持部105の肉厚を他の部分よりも厚くすることにより、グリップ支持部105の剛性を高めることが開示されているが、このような構成を採用しても、ドアグリップ102の取付部104については剛性を高めることができないため、ドアグリップ102に対して開閉方向や回転方向の力が加わると、取付部104を破損させてしまう虞がある。また、両側の取付部104はそれぞれ一本の取付ネジ108によって固着されているため、回転方向に大きな力が作用した場合には、取付部104の一端側または他端側が取付ネジ108を支点として反り上がり、ドアグリップ102の装着状態が不安定となる可能性もあった。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、ドアグリップに開閉方向や回転方向の大きな力が加わっても、ドアグリップの取付部やグリップ支持部の破損を抑制し、ドアグリップを安定した状態で保持することが可能な自動車用ドアグリップの取付構造、を提供することを課題とするものである。
本発明にかかる自動車用ドアグリップの取付構造は、「手で握ることが可能な把持部、及び該把持部の両端側から外方向に延設され自動車のドアトリムに対して固定される取付部、を備えるドアグリップと、
前記ドアトリムに設けられ前記取付部に当接することで、前記ドアグリップを支持するグリップ支持部と
を備え、
前記ドアグリップの前記取付部は、板状のベース部と、該ベース部の両端部から略直角方向に延出された一対の垂設部とを備えて構成され、
前記グリップ支持部は、前記ベース部の後面に当接する背当部、及び前記一対の垂設部の外面に夫々当接する一対の壁部を有してなる、断面略コ字形の収容部を備える」ことを特徴とするものである。
ここで、「グリップ支持部」は、ドアトリムと一体に成形してもよく、別部材で構成しドアトリムに組付けるようにしてもよい。また、ドアトリムにアームレストを備える場合には、「グリップ支持部」をアームレストに形成するようにしてもよい。また、「グリップ支持部」及び「取付部」は合成樹脂製であってもよく金属製であってもよい。
本発明の自動車用ドアグリップの取付構造によれば、ドアトリムにグリップ支持部が設けられており、ドアグリップの取付部が、グリップ支持部に当接した状態で支持される。ここで、取付部は、把持部の両端側に形成されており、板状のベース部と、そのベース部の両端部から略直角方向に延出された一対の垂設部とを備えて構成されている。つまり、取付部の断面形状が横H字形またはコ字形になるように形成されている。このため、取付部自体の剛性が高められ、取付部の破損を抑制することが可能になる。
一方、この取付部を支持するグリップ支持部は、背当部及び一対の壁部からなる断面略コ字形の収容部を備えており、取付部が収容部に嵌挿されると、ベース部の後面が背当部に当接し、垂設部の外面が壁部の内面に当接する。したがって、取付部とグリップ支持部との接触面積が大幅に増加し、取付部に加わる応力を分散させることが可能になる。特に、ベース部に対して直角である一対の垂設部と、背当部に対して直角である一対の壁部とが互いに面接触することから、ドアグリップの把持部に回転方向の力が加わっても、取付部の回転や捩れ(すなわち取付部における端部の反上り)を阻止し、ドアグリップを安定した状態で支持することが可能になる。
また、本発明にかかる自動車用ドアグリップの取付構造において、「前記ドアグリップは、前記取付部の周囲に配設され前記把持部の両端側から外方向に突出する突起部をさらに備え、
前記グリップ支持部は、前記取付部が前記収容部内に嵌挿された際、前記突起部と係合することで、長手方向を軸方向とする前記ドアグリップの回転を阻止する係合部をさらに備える」構成とすることができる。
ここで、「突起部」は、把持部と一体に成形してもよく、把持部の端部に装着された別部材(例えばリング状の装飾部材)に形成するようにしてもよい。なお、突起部の形成位置は特に限定されるものではないが、ドアグリップに回転力が加わった際の軸線(回転中心)よりも径方向に離れている方が好ましい。
本発明によれば、ドアグリップの取付部がグリップ支持部の収容部内に嵌挿されると、ドアグリップに備えられた突起部が、グリップ支持部の係合部に係合され、長手方向を軸方向とするドアグリップの回転が阻止される。つまり、垂設部と壁部とが面接触することに加えて、突起部と係合部とが係合することにより、ドアグリップの回転が確実に防止され、一層安定した状態で支持することが可能になる。また、ドアグリップに回転力が作用した際に加わる垂設部への荷重が低減し、垂設部の破損を防止することができる。なお、突起部の位置を回転中心から離れた位置とした場合には、突起部に加わる荷重を抑制することが可能になる。
また、本発明にかかる自動車用ドアグリップの取付構造において、「前記ドアグリップにおける一方の前記取付部は、前記ベース部が前記一対の垂設部よりも外方向に延出して形成され、
前記グリップ支持部は、前記ベース部における延出部分の前面に当接可能な前側当接部をさらに備え、
前記延出部分は、側方から前記背当部の前面に沿って前記前側当接部の後側に差込まれている」構成とすることができる。
本発明によれば、一方の取付部がグリップ支持部に対して側方または斜め側方から差込まれるようになっている。つまり、取付部では、板状のベース部が垂設部よりも長くなっており、一方、その取付部に対応するグリップ支持部では、背当部よりもさらに外側に前側当接部が形成されており、ベース部における延出部分を、背当部の前面側を通って前側当接部の後側に差込むことが可能になっている。そして、延出部分が前側当接部の後側に差込まれると、ベース部は背当部の前面に当接するとともに前側当接部の後面にも当接した状態で支持される。このため、グリップ支持部は取付部の全周に亘って当接することとなり、取付部の回転を一層確実に防止することが可能になる。
また、本発明にかかる自動車用ドアグリップの取付構造において、「前記ドアトリムの裏側に固着され該ドアトリムをドアパネルに取付けるためのブラケット本体、及び該ブラケット本体から延設され先端部分が前記グリップ支持部における前記背当部の裏面に面接触する一対のアーム部、を有する金属製のブラケットをさらに備え、
前記ドアグリップの前記取付部は、前記背当部に穿設された透孔を通して螺合される取付ネジによって前記アーム部に締結されている」構成とすることができる。
本発明によれば、ドアトリムとドアパネルとの間にブラケットが配設されており、ドアトリムがブラケットを介して取付けられる。また、ブラケットには、ブラケット本体から延設された一対のアーム部が設けられており、その先端部分がグリップ支持部における背当部の裏面に面接触している。また、背当部には取付ネジが挿通される透孔が設けられており、ドアグリップの取付部は取付ネジによってアーム部に締結されている。つまり、ドアグリップの取付部は、グリップ支持部には固着されておらず、金属製のブラケットに固着されている。このため、ドアグリップに対して開閉方向の大きな力が加わっても、グリップ支持部に加わる荷重が低減され、グリップ支持部の破損を防止することが可能になる。
また、上記の取付構造において、「前記グリップ支持部及び前記ドアグリップの前記取付部を前方及び上方から遮蔽する覆い部、及び前記ドアトリムに対して差込まれる差込片、を有するカバー部材をさらに備え、
前記取付部は、前記ベース部にネジ孔が形成され、前記ブラケットの前記アーム部及び前記背当部に穿設された透孔を通して螺合される取付ネジによって固着され、
前記カバー部材は、ネジ孔を有し、前記ドアトリムに穿設された透孔を通して螺合される取付ネジによって固着されている」構成とすることができる。
ここで、ドアトリムにアームレストを備え、そのアームレストがアームレストアッパー及びアームレストロアからなる場合には、アームレストアッパーを「カバー部材」として兼用することも可能である。
本発明によれば、ドアトリムに対してカバー部材が取付けられると、グリップ支持部及びドアグリップの取付部が覆い部によって遮蔽され、車内側からの見栄えを高めることが可能になる。このカバー部材には、ドアトリムに対して差込まれる差込片と、ネジ孔とが備えられており、ドアトリムには取付ネジが挿通可能な透孔が設けられている。このため、カバー部材は、差込片をドアトリムに対して差込むことで仮止めし、その後、ドアトリムの裏側から透孔を通して取付ネジをカバー部材のネジ孔に螺合させることで、ドアトリムに対してカバー部材を固着させることが可能になる。一方、取付部のベース部にはネジ孔が形成されており、ブラケットのアーム部及び背当部には取付ネジが挿通可能な透孔が設けられている。このため、ブラケットの裏側からアーム部及び背当部の透孔を通してベース部のネジ孔に取付ネジを螺合させることで、ブラケットに対してドアグリップの取付部を固着させることが可能になる。
このように、ドアトリムに対するブラケットの固着、ドアトリムに対するカバー部材の固着、及びブラケットに対するドアグリップの固着、を全て、ドアトリムの裏側からの作業によって行うことができるため、作業効率を高め、作業者の負担を軽減することができる。
このように、本発明によれば、ドアグリップにおける取付部の剛性が高められるとともに、取付部及びグリップ支持部の接触面積が大幅に増加するため、ドアグリップに開閉方向や回転方向の大きな力が加わっても、取付部やグリップ支持部の破損を抑制することができる。また、取付部の回転や捩れが阻止されるため、ドアグリップを安定した状態で支持することができる。
本実施形態であるドアグリップの取付構造を示す斜視図である。 ドアグリップの取付構造を示す分解斜視図である。 ドアグリップの取付構造を示す断面図である。 (a)はドアグリップの取付構造における要部の構成を示す拡大斜視図であり、(b)はその断面図である。 (a)はドアグリップの取付構造における他の要部の構成を示す拡大斜視図であり、(b)はその断面図である。 従来のドアグリップの取付構造を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態である自動車用ドアグリップの取付構造(以下、単に「グリップ取付構造」という)、及びそのグリップ取付構造を含むドア周辺の全体構造について、図1乃至図5に基づき説明する。まず、図1及び図2を基に全体構造について簡単に説明すると、ドアパネル(図示しない)の車内側には、合成樹脂製のドアトリム2がブラケット4を介して内装されており、ドアトリム2の略中央にはドアグリップ3が取付けられている。また、ドアトリム2には、車内側に向って突出するアームレスト本体5が一体成形されており、その上面に被せられたアームレストカバー6との組合わせによって、肘掛用のアームレストが構成されている。ここで、ドアトリム2に対してドアグリップ3を取付ける構造(以下、「グリップ取付構造1」とする)が本発明の自動車用ドアグリップの取付構造に相当し、アームレストカバー6が本発明のカバー部材に相当する。
以下、グリップ取付構造1について詳細に説明する。なお、以下の説明では、便宜上、ドアグリップ3から見て車内側の方向を前側(または前方)とし、ドアパネル側の方向を後側(または後方)とする。ドアグリップ3は、図3乃至図5に示すように、乗員がドアを開閉操作する際に手で握ることが可能な横長の把持部10と、その把持部10の一端側(図面では左側)から延設された第一取付部11と、把持部10の他端側(図面では右側)から延設された第二取付部12とを具備して構成されている。なお、把持部10は、前側の側面が斜面となった断面略台形の形状を呈しており、外周面には合成皮革が巻かれている。また、把持部10の両側面には、第一取付部11及び第二取付部12の根元側を囲むように、装飾性を有する第一グリップリング13及び第二グリップリング14がネジ(図示しない)によって取付けられている。ここで、第一取付部11及び第二取付部12が本発明の取付部に相当する。
第一取付部11は、合成樹脂製であり、板状のベース部16と、そのベース部16の両端部(上端及び下端)から直角方向(前後方向)に延出された垂設部17とを備えて構成され、断面略H字形(正確には「H」を横向けた形状)に形成されている。なお、ベース部16に対する垂設部17の突出量は、前側(車内側)の方が後側(ドアパネル側)よりも大きくなっている。また、一対の垂設部17は、前方ほど間隔が広くなるようにハの字形に形成されている。また、ベース部16には、面直方向(前後方向)にネジ孔18が形成されており、その裏面にはボス19が後方に突出して形成されている。
また、第二取付部12は、第一取付部11と同様、合成樹脂製であり、板状のベース部21と、そのベース部21の両端部から直角方向に延出された垂設部22とを備えて構成され、第一取付部11の断面形状と略等しい形状に形成されている。また、ベース部21にネジ孔24及びボス25が形成されている点も同様である。ただし、第二取付部12では、垂設部22の延出長さ(右側に突出する長さ)がベース部21よりも短くなっている。換言すれば、ベース部21が垂設部22よりも外方向に延長して形成され、その先端側には、垂設部22が形成されていない延出部分23が設けられている。
第一グリップリング13は、第一取付部11の根元部分に外嵌されており、第一取付部11が挿通される凹状の開口部27を有している。また、第一グリップリング13の後側半分は前側半分よりも把持部10側に窪んだ窪み部28(図4(a)参照)となっており、さらにこの窪み部28の表面には外方向に突出する複数の突起部29(図3参照)が形成されている。一方、第二グリップリング14は、第二取付部12の根元部分に外嵌されており、第一グリップリング13と同様、凹状の開口部31、窪み部32(図5(a)参照)、及び複数の突起部33(図3参照)が形成されている。
続いて、ドアトリム2について説明する。図3乃至図5に示すように、ドアトリム2のアームレスト本体5には、ドアグリップ3を装着するためのグリップ装着部41が形成されている。このグリップ装着部41は、中央部分に空間40を有する平面視略凹形の形状に形成されており、空間40の両側にはドアグリップ3の第一取付部11を支持する第一支持部42と、第二取付部12を支持する第二支持部43が設けられている。第一支持部42は、第一取付部11におけるベース部16の後面に当接し中央に透孔48を有する背当部44と、一対の垂設部17の外面にそれぞれ当接する一対の壁部45とからなる断面コ字形の収容部46を備えて構成されている。また、背当部44と壁部45との間には左右方向に連続する溝部47が形成されており、ベース部16から後方に突出する垂設部17が嵌挿されるようになっている。これによれば、第一取付部11と第一支持部42との接触面積が大幅に増加し、第一取付部11に加わる応力を分散させることが可能になる。特に、ベース部16に対して直角である一対の垂設部17と、背当部44に対して直角である一対の壁部45とが互いに面接触することから、ドアグリップ3の把持部10に回転方向の力が加わっても、第一取付部11の回転や捩れを防止することができる。ここで、第一支持部42及び第二支持部43が本発明のグリップ支持部に相当する。
さらに、第一支持部42における空間40側の端面には、複数の係合部49が形成されており、第一取付部11が収容部46内に嵌挿された際、第一グリップリング13に形成された突起部29と係合することで、ドアグリップ3の回転を阻止するようになっている(図3参照)。このように、第一グリップリング13は第一取付部11に外嵌し、且つ第一支持部42に対して回転が規制されているため、第一取付部11の回転や捩れを確実に防止するとともに、一層安定した状態で支持することが可能である。
一方、第二支持部43は、第一支持部42と同様、第二取付部12におけるベース部21の後面に当接し中央に透孔54を有する背当部50と、一対の垂設部22の外面にそれぞれ当接する一対の壁部51とからなる断面コ字形の収容部52を備えて構成されている。また、背当部50と壁部51との間には溝部53(図5(b)参照)が形成されており、ベース部21から後方に突出する垂設部22が嵌挿されるようになっている。また、第二支持部43における空間40側の端面には、複数の係合部57が形成されており、第二取付部12が収容部52内に嵌挿された際、第二グリップリング14に形成された突起部33と係合することで、ドアグリップ3の回転を阻止するようになっている(図3参照)。
さらに、第二支持部43における背当部50よりもさらに外側(図面右側)には、前側当接部55が形成されており、第二取付部12におけるベース部21の延出部分23を、背当部50の前面側を通って前側当接部55の後側に差込むことが可能になっている。そして、延出部分23が前側当接部55の後側に差込まれると、ベース部21は背当部50の前面に当接するとともに前側当接部55の後面に当接した状態で支持される。つまり、第二支持部43は第二取付部12の全周に亘って当接しており、第二取付部12の回転や捩れを確実に防止している。
ブラケット4は、金属製であり、図2に示すように、グリップ装着部41の裏面に取付けられる平板状のブラケット本体70と、ブラケット本体70の左右両側から前方に折曲がって延出された一対のアーム部71と、それぞれのアーム部71の先端に形成され第一支持部42及び第二支持部43における背当部44,50の裏面に面接触するグリップ固定部72と、を備えて構成されている。なお、ブラケット本体70には、ブラケット4をドアトリム2の裏面にネジ止めするための取付孔73と、ドアトリム2の空間40の奥面に穿設された貫通孔(図示しない)に連通する透孔74が穿設されており、グリップ固定部72には、第一支持部42の透孔48及び第二支持部43の透孔54にそれぞれ連通する透孔75が穿設されている。
一方、アームレストカバー6は、グリップ装着部41を含むアームレスト本体5の一部を前方及び上方から遮蔽する覆い部80と、グリップ装着部41の後側に形成されたスリット状の開口部59(図2参照)に差込まれる差込片81とを備えて構成され、さらに、ドアトリム2に形成された透孔60に連通するネジ孔(図示しない)が設けられている。つまり、アームレストカバー6は、差込片81によって位置決め及び仮止めされ、その後、ドアトリム2の裏側から透孔60を通してネジ孔に螺合される取付ネジによって固着されるようになっている。
次に、ドアグリップ3等の組付方法について説明する。まず、ドアトリム2の前方から、グリップ装着部41にドアグリップ3を仮置きする。具体的には、ドアグリップ3の第二取付部12に形成されたベース部21の延出部分23が、背当部44の前面に沿って前側当接部55の後側に差込まれるように、第二取付部12を斜め前方から収容部52内に嵌挿させる。また、この際、ドアグリップ3の第一取付部11を第一支持部42の収容部46内に嵌挿させる。すると、第一取付部11及び第二取付部12が第一支持部42及び第二支持部43によって位置決めされ支持された状態となる。特に、第二支持部43には、第二取付部12のベース部21に前側から当接する前側当接部55が設けられているため、ドアグリップ3は仮止めされた状態となる。なお、この際、第一取付部11のネジ孔18と第一支持部42の透孔48とが合致し、第二取付部12のネジ孔24と第二支持部43の透孔54とが合致する。
その後、アームレストカバー6の差込片81を開口部59に差込む。すると、ドアトリム2のアームレスト本体5にアームレストカバー6が仮止めされ、第一取付部11及び第二取付部12と、第一支持部42及び第二支持部43を含むグリップ装着部41とが遮蔽された状態となる。
続いて、ドアトリム2の裏側から、ブラケット4、ドアグリップ3、及びアームレストカバー6を取付ネジによって固着する。具体的には、まず、ブラケット4のブラケット本体70をグリップ装着部41の裏面側に当接させ、取付孔73を通してドアトリム2の裏面に形成されたネジ孔(図示しない)に取付ネジN1を螺合させることで、ドアトリム2に対してブラケット4を固着させる。なお、この際、ブラケット4のグリップ固定部72に穿設された透孔75が、第一支持部42及び第二支持部43の透孔48,54に合致し連通した状態となる。そこで、一方の透孔75及び透孔48を通して第一取付部11のネジ孔18に取付ネジN2を螺合させ、さらに他方の透孔75及び透孔54を通して第二取付部12のネジ孔24に取付ネジN2を螺合させることで、グリップ固定部72に対してドアグリップ3の第一取付部11及び第二取付部12を固着させる。その後、ドアトリム2に形成された透孔60を通して、アームレストカバー6のネジ孔(図示しない)に取付ネジを螺合させることで、ドアトリム2に対してアームレストカバー6を固着させる。
これにより、ドアトリム2、ドアグリップ3、ブラケット4、及びアームレストカバー6が一体的に組付けられ、ユニット化された状態でドアパネルに取付けることが可能になる。このように、ドアトリム2に対するブラケット4の固着、ドアトリム2対するアームレストカバー6の固着、及びブラケット4に対するドアグリップ3の固着、を全て、ドアトリム2の裏側からの作業によって行うことができるため、作業効率を高め、作業者の負担を軽減することができる。なお、ドアパネルへの取付けは、ドアトリム2に形成された貫通孔(図示しない)、及びブラケット4に形成された透孔74を通して、前方から取付ネジを螺合させることにより行われる。
このように、本実施形態のグリップ取付構造1によれば、第一取付部11及び第二取付部12の断面形状がH形に形成されているため、第一取付部11及び第二取付部12自体の剛性が高められ、これらの破損を抑制することができる。また、第一取付部11と第一支持部42、及び第二取付部12と第二支持部43との接触面積が大幅に増加し、応力を分散させることができる。特に、ベース部16,21に対して直角である垂設部17,22と、背当部44,50に対して直角である壁部45,51とが互いに面接触し、さらに第二取付部12においては第二支持部43の前側当接部55に当接した状態で支持されるため、ドアグリップ3の把持部10に回転方向の力が加わっても、第一取付部11及び第二取付部12の回転や捩れを阻止し、ドアグリップ3を安定した状態で支持することができる。
また、本実施形態のグリップ取付構造1によれば、ドアグリップ3の第一取付部11及び第二取付部12が第一支持部42及び第二支持部43の収容部46,52内に嵌挿されると、第一グリップリング13及び第二グリップリング14に形成された突起部29,33が、第一支持部42及び第二支持部43の係合部49,57に係合され、ドアグリップ3の回転や捩れが阻止される。このため、ドアグリップ3の回転が確実に防止され、一層安定した状態で支持することができる。また、ドアグリップ3に回転力が作用した際に加わる垂設部17,22への荷重が低減し、これらの破損を防止することができる。特に、突起部29,33が回転中心から離れた位置に形成されているため、ドアグリップ3の回転を効果的に阻止するとともに、突起部29,33に加わる荷重を抑制することもできる。
さらに、本実施形態のグリップ取付構造1によれば、ドアグリップ3の第一取付部11及び第二取付部12は、金属製であるブラケット4のグリップ固定部72に固着されており、第一支持部42及び第二支持部43に固着されていないため、ドアグリップ3に対して開閉方向の大きな力が加わっても、第一支持部42及び第二支持部43に加わる荷重が低減され、これらの破損を防止することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、アームレスト本体5に対してドアグリップ3を支持するものを示したが、アームレストを備えることなく、またはアームレストとは関係なく、ドアトリムにグリップ支持部を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第二取付部12を第一取付部11とは異なる構成とするものを示したが、第一取付部11と同一の構成を採用することも可能である。また、上記実施形態では、第一取付部11及び第二取付部12の断面形状をH字形に形成するものを示したが、コ字形に形成するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、把持部10の端部に取付けられた第一グリップリング13及び第二グリップリング14に突起部29,33を形成するものを示したが、グリップリング13,14を備えることなく、把持部10の端部に突起部を一体に形成してもよい。また、突起部を備えることなく、第一取付部11及び第二取付部12と収容部46,52との関係のみによってドアグリップ3の回転を防止するようにしてもよい。
1 グリップ取付構造(自動車用ドアグリップの取付構造)
2 ドアトリム
3 ドアグリップ
4 ブラケット
6 アームレストカバー(カバー部材)
10 把持部
11 第一取付部(取付部)
12 第二取付部(取付部)
16,21 ベース部
17,22 垂設部
18,24 ネジ孔
29,33 突起部
42 第一支持部(グリップ支持部)
43 第二支持部(グリップ支持部)
44,50 背当部
45,51 壁部
46,52 収容部
48,54 透孔
49,57 係合部
55 前側当接部
70 ブラケット本体
71 アーム部
75 透孔
80 覆い部
81 差込片
N2 取付ネジ
特開2006−35950号

Claims (5)

  1. 手で握ることが可能な把持部、及び該把持部の両端側から外方向に延設され自動車のドアトリムに対して固定される取付部、を備えるドアグリップと、
    前記ドアトリムに設けられ前記取付部に当接することで、前記ドアグリップを支持するグリップ支持部と
    を備え、
    前記ドアグリップの前記取付部は、板状のベース部と、該ベース部の両端部から略直角方向に延出された一対の垂設部とを備えて構成され、
    前記グリップ支持部は、前記ベース部の後面に当接する背当部、及び前記一対の垂設部の外面に夫々当接する一対の壁部を有してなる、断面略コ字形の収容部を備える
    ことを特徴とする自動車用ドアグリップの取付構造。
  2. 前記ドアグリップは、前記取付部の周囲に配設され前記把持部の両端側から外方向に突出する突起部をさらに備え、
    前記グリップ支持部は、前記取付部が前記収容部内に嵌挿された際、前記突起部と係合することで、長手方向を軸方向とする前記ドアグリップの回転を阻止する係合部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアグリップの取付構造。
  3. 前記ドアグリップにおける一方の前記取付部は、前記ベース部が前記一対の垂設部よりも外方向に延出して形成され、
    前記グリップ支持部は、前記ベース部における延出部分の前面に当接可能な前側当接部をさらに備え、
    前記延出部分は、側方から前記背当部の前面に沿って前記前側当接部の後側に差込まれている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用ドアグリップの取付構造。
  4. 前記ドアトリムの裏側に固着され該ドアトリムをドアパネルに取付けるためのブラケット本体、及び該ブラケット本体から延設され先端部分が前記グリップ支持部における前記背当部の裏面に面接触する一対のアーム部、を有する金属製のブラケットをさらに備え、
    前記ドアグリップの前記取付部は、前記背当部に穿設された透孔を通して螺合される取付ネジによって前記アーム部に締結されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の自動車用ドアグリップの取付構造。
  5. 前記グリップ支持部及び前記ドアグリップの前記取付部を前方及び上方から遮蔽する覆い部、及び前記ドアトリムに対して差込まれる差込片、を有するカバー部材をさらに備え、
    前記取付部は、前記ベース部にネジ孔が形成され、前記ブラケットの前記アーム部及び前記背当部に穿設された透孔を通して螺合される取付ネジによって固着され、
    前記カバー部材は、ネジ孔を有し、前記ドアトリムに穿設された透孔を通して螺合される取付ネジによって固着されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動車用ドアグリップの取付構造。
JP2009170978A 2009-07-22 2009-07-22 自動車用ドアグリップの取付構造 Expired - Fee Related JP5276537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009170978A JP5276537B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 自動車用ドアグリップの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009170978A JP5276537B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 自動車用ドアグリップの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011025741A true JP2011025741A (ja) 2011-02-10
JP5276537B2 JP5276537B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=43635029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009170978A Expired - Fee Related JP5276537B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 自動車用ドアグリップの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5276537B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57168442U (ja) * 1981-04-20 1982-10-23
JPH09249061A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車のドアグリップ構造
JP2002301978A (ja) * 2001-04-04 2002-10-15 Kanto Auto Works Ltd ドアアームレスト構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57168442U (ja) * 1981-04-20 1982-10-23
JPH09249061A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車のドアグリップ構造
JP2002301978A (ja) * 2001-04-04 2002-10-15 Kanto Auto Works Ltd ドアアームレスト構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5276537B2 (ja) 2013-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4053522B2 (ja) バンパ取付構造
JP4406458B2 (ja) 車両用開閉体のヒンジ構造
JP2014227023A (ja) 自動二輪車の排気管サイドカバー
JP5738055B2 (ja) クリップ
JP2010047183A (ja) 車両前部の構造
JP2013007158A (ja) 車両用ドアハンドル
JP5276537B2 (ja) 自動車用ドアグリップの取付構造
JP6583749B2 (ja) フック装置
JP5664901B2 (ja) シートベルトの保持構造
JP4404685B2 (ja) 排気口構造
JP5250346B2 (ja) トリムのクリップ止め構造および車両用シート
JP6066062B2 (ja) 車両用シートのケーブル類保持構造
JP6064848B2 (ja) 自動車の内装構造
JP2021041835A (ja) アシストグリップ
JP2007106241A (ja) ルーフレールの取り付け構造及びルーフレールの取り付け方法
WO2016117365A1 (ja) ハーネスプロテクタ
JP2015232349A (ja) 爪保持構造
JP4859246B2 (ja) 車両用ランプ
JP6824925B2 (ja) カバー
WO2020184151A1 (ja) アームレストおよびアームレスト付きシート
WO2022181802A1 (ja) 車両用外装部品
JP6753903B2 (ja) 外装部品または内装部品のクリップ取付座
JP2009227273A (ja) 自転車用付属品アセンブリー及び自転車
JP6602728B2 (ja) 車両用ミラー装置
JP4092469B2 (ja) キッキングプレート取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5276537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees