JP2011024665A - 自動引き込み装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定体に取付けられる引き込みガイド部材と、移動体に取付けられる係合部材より構成され、引き込みガイド部材は、引き込み案内溝と係止溝を有するケース体と、ケース体に配設された案内ロッドと、案内ロッドに外嵌する係止体と、案内ロッドに外挿するバネ体から成り、係合部材は、係止体係合面と、係止体係合面の前側と所定間隔を有し、移動体の収納時、係止突起を係止溝から引き込み案内溝に移動させる脱出案内面を有し、係止体は案内ロッドに対して、直交する方向に回動自在に設けられているものである。
【選択図】図6
Description
代表的なものとして先行技術文献に示すように、スリーメンバー型のスライドレールの自動引き込み装置では、キャビネット等に連結される固定側メンバー(外側メンバー)の最後部内面に取付けられるハウジングと、引き出し等と連結される移動側メンバー(内側メンバー)の最後部に形成される第一部分と第二部分からなるウェブスロットより構成されている。
そして、ハウジングは、対向する側壁、前壁、後壁、上壁を有する前後に細長い形状で、主縦方向部分と横方向部分からなるスロットが上壁に形成されている。
さらに、ガイドピン、ばね、アクチュエーターガイド部材が内部に収納され、ばね、アクチュエーターガイド部材は、ガイドピンと共に後壁に対して回動する。
移動側メンバーが固定側メンバーに収納された状態で、アクチュエーターガイド部材は、ウェブスロットの第二部分の第二エッジに係合している。
移動側メンバーが所定位置まで引き出されて、アクチュエーターガイド部材がスロットの主縦方向部分前端部に達すると、ウェブスロットの第二部分の第二エッジに沿って、アクチュエーターガイド部材は、ガイドピンの後端が取付けられた後壁部分を回動中心としてガイドピンと共に回動し、ハウジングのスロットの横方向部分に移動する。
そして、移動側メンバーがさらに引き出されると、アクチュエーターガイド部材は、ウェブスロットから抜け出て、圧縮されたばねのエネルギーを蓄積した状態で、スロットの横方向部分に留まる。
スロットの横方向部分から主縦方向部分に移動する。
すると、ばねの圧縮されたエネルギーは解放され、アクチュエーターガイド部材は、ウェブスロットの第二部分の第二エッジに係合して、移動側メンバーを共に後方に移動させて、自動的に引き込む。
長さ以下に制限されることから、引き出される物品(スライドレール)のストロークが小さくなる欠点があった。
しかしながら、アクチュエーターガイド部材の横方向への移動は、ハウジングの後壁を回動中心としてガイドピンの回動によって行われるので、ハウジングの後壁とアクチュエーターガイド部材間の寸法が長くなければ、アクチュエーターガイド部材の移動寸法を大きくとることができず、ハウジングの長さと、上下寸法は必然的に大きくなる。すなわち、確実な性能を求めるとハウジングは必然的に大型化し、大型化することにより、中間メンバーの長さは短くなり、引き出し等のストロークは小さくなるという問題があった。
したがって、移動側メンバーの自動引き込み位置を、使用箇所に応じて移動側メンバーの最終収納位置に近接させるよう使用箇所に応じて適宜選択することもできなかった。
そして、ハウジングのアクチュエーターガイド部材に対応するウェッブスロットを別部材に形成して、移動側メンバーに取付けるようにすると、スライドレールの厚み内では処理しきれず、移動側メンバーと連結される引き出し側に突出し、キャビネット内に収まる引き出しの外寸を小さくしなければならなかった。
したがって、引き出し外寸を所定の大きさで維持するために、アクチュエーターガイド部材を移動させるウェブスロットは、移動側メンバーの後端部に直接形成せざるを得ず、したがって、一般的スライドレールと、自動引き込み機能を有するスライドレールは移動側メンバーの形状が相違することとなり、一般的なスライドレールに、自動引き込み機能を必要に応じて付加することはできなかった。
ケース体をコンパクトに形成できるので、引き出し等のストロークに与える影響は極めて少ないだけでなく、レール等の外部に取付けても目立たないので、レールとは関係なしに、固定体と移動体に直接取付けることも可能で、引き込み機能を後から付加することもできる。
したがって、万一、係合部材が前方に位置した状態で、係止溝と係止突起の係止状態が不測にはずれ係止体が後方に移動していたとしても、移動体(移動側レール、係合体)を後方に移動させる、自然な動作で通常の引き込み機能を回復することが可能である。
引き込みガイド部材は、スライドレールの固定側メンバーの上折り曲げ縁の上面に着脱自在に連結され、係合部材は、引き込みガイド部材に対応する位置で、連結金具を介して移動側メンバーに着脱自在に設けられているものであるから、一般的なスライドレールに取付けることにより簡単に引き込み機能を有するスライドレールを得ることができる。
引き込みガイド部材は、固定側メンバーの上折り曲げ縁の上面に取付けられるので、キャビネット等の本体と引き出し等の移動体間に位置し、引き出し等の外形寸法に影響を与えることがない。
図1において、符号50は、スリーメンバーのスライドレール100に着脱自在に取付けられた自動引き込み装置を示し、自動引き込み装置50は、固定側メンバー1に着脱自在に取付けられた引き込みガイド部材5と、引き込みガイド部材5に対応して移動側メンバー3に連結金具7を介して着脱自在に取付けられた係合部材6より構成されている。
すなわち、固定側メンバー1は、基板10と、上下折曲縁11、11よりチャンネル型に形成され、固定側メンバー1のほぼ半分程度の長さとなした合成樹脂製のリテーナ12・・・に回転自在に保持され、かつ、上下折曲縁11、11内面と中間メンバー2の外面間に位置する複数個のボール13・・・を介して、中間メンバー2を摺動自在に保持している。
そして、固定側メンバー1の基板10の後端部には、中間メンバー2の収納時ストッパー15が形成され、基板10の前端部には前記リテーナ12の引き出し方向への移動範囲を規制するリテーナ前ストッパー(図示せず。)が形成されている。
又、固定側メンバー1の上折曲縁11の後端部には引き込みガイド部材5の後端部係止孔(図示せず。)と、後端部係止孔の所定寸法前方に後方が開放する嵌合係止突片111が形成されている。
そして、基板30の後端部には、中間メンバー2に対し、引き出し方向に摺動し、最大伸長状態で、ボールリテーナ4の後端部に当接して停止し、中間メンバー2に対し収納方向に摺動し、最小短縮状態になったとき、中間メンバー2の中間メンバー後端ストッパー23に当接して停止する移動側メンバー後端ストッパー33が形成されている。
そして、移動側メンバー3の最大伸長状態で、前記ボールリテーナ前端ストッパーに前端部が当接して停止する。
そして、周壁515の表面部分には、後端部から中央やや前方部にかけて、下方の空洞に臨む引き込み案内溝516が移動側メンバー3の引き出し方向に設けられている。
一方、引き込み案内溝516の後端部には、係止溝518と同じ側に復帰用弾性脚519と、復帰用弾性脚519が弾性変形可能な変形用切り欠き部500が連設されている。
そして、引き込み案内溝516が形成された周壁515の前側部分の空洞は、係止体54が係止溝518に係止したときに圧縮されたばね53の圧縮時収納空間となる。
ばね53は、案内ロッド52に外挿し、部材配設用空間のほぼ前後方向全幅に渡る長さのコイルばねから構成され、案内ロッド52と同時に取付けられる。
そして、係合部材6の連結状態で、前記連結用嵌合突片611、611が嵌合して、前後、及び、上下方向への移動が阻止される嵌合凹部711、711が、係合部材連結用突片71の端面側前後端部に形成され、後端連結用嵌合突片612と連結用弾性係止突起613が移動側メンバー連結用突片72の外方に突出するのを防止する連結用段部73が、移動側連結用突片72の上端部に形成され、移動側メンバー3との連結孔721、721が移動側連結用突片72の下端部に形成されている。
連結用弾性係止突起613を、連結用段部73の前端面で外方に弾性変形させた後、嵌合凹部711、711等と連結用嵌合突片611、611等を完全に嵌合させ、係合部材6は連結金具7と連結される。そして、係合部材6が連結された連結金具7は移動側メンバー3の後端部に連結ネジ等で連結される。
本発明は上記の如く構成され、移動側メンバー3(移動体)が固定側メンバー1(固定体)に引き込まれた状態(図8に示す状態。)から移動側メンバー3(移動体)が引き出されると、係止体54の係止突起542が係合部材6の係止体係合面63の前側に位置しているので、係止突起54は引き込み案内溝516内を前方に移動する。
引き込み案内溝516の端部側に位置した状態(図14に示す状態。)で移動側メンバー3(係合部材6)が収納されていくと、係止体54の係止突起542に案内逃がし面が当接し、案内逃がし面によって、復帰用弾性脚519の弾性に抗して、復帰用弾性脚519を変形用切り欠き部500側に弾性変形させながら係止体54を案内ロッド52を回動中心として回動させ(図15示す状態。)、さらに、移動側メンバー3が収納され、係止体係止突部66が係止突起542を通過(図16に示す状態)すると、復帰用弾性脚の弾性力によって係止体は逆方向に回動し、係止突起542は係止体係合面63の前側に位置し(図8に示す状態。)、移動側メンバー3(移動体あるいは係合部材6)が自動的に引き込まれた正常な状態となる。
100 スライドレール
3 移動側メンバー
5 引き込みガイド部材
51 ケース体
500 変形用切り欠き部
515 周壁
516 引き込み案内溝
517 係止案内面
518 係止溝
519 復帰用弾性脚
52 案内ロッド
53 ばね
54 係止体
541 嵌合摺動部
542 係止突起
6 係合部材
60 係止突起案内路
63 係止体係合面
64 脱出案内面
65 案内逃がし面
66 係止体係止突部
Claims (3)
- 固定体から引き出された移動体を所定位置から自動的に固定体に引き込む自動引き込み装置において、自動引き込み装置は、固定体に取付けられる引き込みガイド部材と、移動体に取り付けられる係合部材より構成され、引き込みガイド部材は、移動体の移動方向に形成された引き込み案内溝と、引き込み案内溝の前端部に連設された係止溝を有するケース体と、引き込み案内溝に沿って移動体の移動方向にケース体に配設された案内ロッドと、案内ロッドに外嵌し、移動体の移動方向に移動可能で、引き込み案内溝に臨む係止突起を有する係止体と、案内ロッドに外挿して係止体の引き出し側に位置するバネ体から成り、移動体が引き込まれた状態から移動する時に、係合部材は係止突起に係止して引き込み案内溝に沿ってバネ体を圧縮しながら係止体を前方に移動させ、引き込み案内溝の前端から係止溝に係止突起を移動させると共に、移動体の引き込み時にバネ体の反撥力で係止突起が係止して、係合部材と共に移動体を引き込む係止体係合面と、係止体係合面の前側と所定間隔を有し、移動体の収納時、係止突起を係止溝から引き込み案内溝に移動させる脱出案内面を有し、係止体は案内ロッドに対して、直交する方向に回動自在に設けられていることを特徴とする自動引き込み装置。
- 引き込み案内溝の後端部には、復帰用弾性脚と、復帰用弾性脚が弾性変形可能な変形用切り欠き部が連設され、引き込み案内溝の後端部に位置した係止突起に当接して、復帰用弾性脚の弾性に抗して係止体を回動させて、係止突起を係止体係合面に当接させる案内逃がし面が、係合部材の係止体係合面の後方に連設されていることを特徴とする請求項1に記載の自動引き込み装置。
- 引き込みガイド部材は、スライドレールの固定側メンバーの上折り曲げ縁の上面に着脱自在に連結され、係合部材は、引き込みガイド部材に対応する位置で、連結金具を介して移動側メンバーに着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載の自動引き込み装置
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