JP2013146434A - 自動引き込み装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、スライドレールに用いられる自動引き込み装置に関するもので、引き出し等のストロークに影響を与えることがなく、狭小なスペースにも使用することができる自動引き込み装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
自動引き込み装置において、固定体に取付けられる引き込みガイド部材と、移動体に取り付けられる係合部材より構成され、引き込みガイド部材は、引き込み案内溝と、案内係止溝と、引き込み案内溝と案内係止溝を嵌挿する係止突起を有する係止体と、ねじりコイルばねを有し、係合部材は、引き込み案内溝の引出し側端部から案内係止溝に係止突起を移動させる係合部と、案内係止溝に位置する係止突起を引き込み案内溝側に押しやり、係合部に係止させてねじりコイルばねの反撥力で係合部材と共に移動体を引き込むための脱出案内面を有するものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、特に引き出し等のスライドレールに用いられる自動引き込み装置に関するものである。
従来、上記自動引き込み装置として数々のものが提供されている。
その代表的なものとして先行技術文献1(特許文献1)に示すように、スリーメンバーレール型のスライドレールの自動引き込み装置では、キャビネット等に連結される固定側レール(外側レール)の最後部内面に取付けられるハウジングと、引き出し等と連結される移動側レール(内側レール)の最後部に形成される第一部分と第二部分からなるウェブスロットより構成されている。
そして、ハウジングは、対向する側壁、前壁、後壁、上壁を有する前後に細長い形状で、主縦方向部分と横方向部分からなるスロットが上壁に形成されている。
さらに、ガイドピン、ばね、アクチュエーターガイド部材が内部に収納され、圧縮コイルばね、アクチュエーターガイド部材は、ガイドピンと共に後壁に対して回動する。
移動側レールが固定側レールに収納された状態で、アクチュエーターガイド部材は、ウェブスロットの第二部分の第二エッジに係合している。
そして、移動側レールが引き出されると、ウェブスロットの第二部分の第二エッジがアクチュエーターガイド部材をスロットの主縦方向部分に沿って圧縮コイルばねを圧縮しながら前方に移動させる。
移動側レールが所定位置まで引き出されて、アクチュエーターガイド部材がスロットの主縦方向部分前端部に達すると、ウェブスロットの第二部分の第二エッジに沿って、アクチュエーターガイド部材は、ガイドピンの後端が取付けられた後壁部分を回動中心としてガイドピンと共に回動し、ハウジングのスロットの横方向部分に移動する。
そして、移動側レールがさらに引き出されると、アクチュエーターガイド部材は、ウェブスロットから抜け出て、圧縮されたばねのエネルギーを蓄積した状態で、スロットの横方向部分に留まる。
次に、引き出された移動側レールが固定側レールに収納されていくと、アクチュエーターガイド部材がウェブスロットの第一部分に入り、さらに移動側レールが収納されると、アクチュエーターガイド部材はウェブスロットの第二部分の第一エッジによってスロットの横方向部分から主縦方向部分に移動する。
すると、圧縮コイルばねの圧縮されたエネルギーは解放され、アクチュエーターガイド部材は、ウェブスロットの第二部分の第二エッジに係合して、移動側レールを共に後方に移動させて、自動的に引き込む。
すなわち、ハウジングが固定側レール(外側レール)の最後部内面に取付けられていることにより、中間レールは、固定側レールよりハウジングの長さを引いた長さ以下に制限されることから、引き出される物品(スライドレール)のストロークが小さくなる欠点があった。
さらに、アクチュエーターガイド部材はハウジングの後壁を回動中心としてガイドピンと共に回動して、ハウジングのスロットの主縦方向部分から横方向部分に移動して、ばねの圧縮エネルギーを蓄積した状態で留まるので、ばねの圧縮エネルギーの蓄積を確実に維持するには、アクチュエーターガイド部材の横方向への移動距離を大きくとり、アクチュエーターガイド部材とスロットの横方向部分の係止面積を大きくする必要があった。
しかしながら、アクチュエーターガイド部材の横方向への移動は、ハウジングの後壁を回動中心としてガイドピンの回動によって行われるので、ハウジングの後壁とアクチュエーターガイド部材間の寸法が長くなければ、アクチュエーターガイド部材の移動寸法を大きくとることができず、ハウジングの長さと、上下寸法は必然的に大きくなる。
すなわち、確実な性能を求めるとハウジングは必然的に大型化し、大型化することにより、中間レールの長さは短くなり、引き出し等のストロークは小さくなるという問題があった。
一方、ハウジングの後壁とアクチュエーターガイド部材間の寸法が短ければ、アクチュエーターガイド部材の移動寸法が小さくなるので、アクチュエーターガイド部材とスロットの横方向部分の係止面積が小さくなり、圧縮コイルばねの圧縮エネルギーの蓄積を確実に維持できないので、ハウジングの長さ寸法を小さくするには限度があった。
したがって、移動側レールの自動引き込み位置を、使用箇所に応じて移動側レールの最終収納位置に近接させるよう使用箇所に応じて適宜選択することもできなかった。
さらに、アクチュエーターガイド部材の横方向への移動は、ハウジングの後壁を回動中心としてガイドピンの回動によって行われるので、上記した理由によって、ハウジングは大きくなり、外部に露出して取り付けることは見栄えの上で好ましくなく、固定側レール(外側レール)の最後部内面に取付けざるを得なかった。
そして、ハウジングのアクチュエーターガイド部材に対応するウェッブスロットを別部材に形成して、移動側レールに取付けるようにすると、スライドレールの厚み内では処理しきれず、移動側レールと連結される引出し側に突出し、キャビネット内に収まる引き出しの外寸を小さくしなければならなかった。
したがって、引き出し外寸を所定の大きさで維持するために、アクチュエーターガイド部材を移動させるウェブスロットは、移動側レールの後端部に直接形成せざるを得ず、一般的スライドレールと、自動引き込み機能を有するスライドレールは移動側レールの形状が相違することとなり、一般的なスライドレールに、自動引き込み機能を必要に応じて付加することはできなかった。
上記問題を解決するため、先行技術文献2(特許文献2)に示す自動引き込み装置が提供されている。すなわち、スライドレールの固定側レールの上折り曲げ縁の上面に着脱自在に連結される引き込みガイド部材と、引き込みガイド部材に対応する位置で、連結金具を介して移動側レールに着脱自在に連結される係合部材より構成されている。
そして、引き込みガイド部材は、移動レールの移動方向に形成された引き込み案内溝と、引き込み案内溝の前端部に連設された係止溝を有するケース体と、引き込み案内溝に沿って移動側レールの移動方向にケース体に配設された案内ロッドと、案内ロッドに外嵌し、移動側レールの移動方向に移動可能で、引き込み案内溝に臨む係止突起を有する係止体と、案内ロッドに外挿して係止体の引出し側に位置する圧縮コイルばねから構成されている。
一方、係合部材は、移動側レールの初期の移動時に係止突起に係止して引き込み案内溝に沿って圧縮コイルばねを圧縮しながら係止体を前方に移動させ、引き込み案内溝の前端から係止溝に係止突起を移動させると共に、移動側レールの引き込み時にコイルバネの反撥力で係止突起が係止して、係合部材と共に移動側レールを引き込む係止体係合面と、係止体係合面の前側と所定間隔を有し、移動体の収納時、係止突起を係止溝から引き込み案内溝に移動させる脱出案内面を有し、係止体は案内ロッドに対して、直交する方向に回動自在に設けられ、引き込み案内溝の後端部には、復帰用弾性脚と、復帰用弾性脚が弾性変形可能な変形用切り欠き部が連設され、引き込み案内溝の後端部に位置した係止突起に当接して、復帰用弾性脚の弾性に抗して係止体を回動させて、係止突起を係止体係合面に当接させる案内逃がし面が、係合部材の係止体係合面の後方に連設されている。
そして、上記構成では、固定体と移動体に直接取付けることも可能で、引き込み機能を後から付加することもできるという特徴を有しているが、引き込みガイド部材と係合部材は、スライドレールの外部に取り付けられるので、見栄えの上で好ましくない。
さらに、係合部材がスレイドレール外でスライド方向に移動するので、この移動スペースを確保するために、スライドレールが取り付けられる箇所の上方にもスライド方向で所定の広さの空きスペースを確保しなければならない。
すなわち、狭小なスペースで使用することはできないという問題があった。
そして、先行技術文献1、2とも引き込み運動をさせるためコイルバネ(引張りコイルばね、あるいは、圧縮コイルばね)を使用し、コイルバネをスライドレールのスライド方向に配設する構成であるから、自動引き込み装置のスライド方向の寸法は、引き込み開始位置から引き込み終了位置までの長さ(引き込み寸法)にコイルバネの長さ(先行文献1では、コイルバネ本来の長さであり、先行文献2ではコイルバネが圧縮された長さ)をプラスした長さが、自動引き込み装置のスライド方向の寸法として必要になる。
すなわち、自動引き込み装置をコンパクトに形成し、引き出し等のストロークに与える影響も少なく、外部に露呈することなく、引き込み機能を後から付加することもでき、狭小なスペースでも使用できる自動引き込み装置を提供するという目的を十分に達成していなかった。
特表2003−531660号公報 特開2011−24665号公報
本発明は、簡単な構造でコンパクトに構成でき、引き出し等のストロークに影響を与えることなく、少ない部材で安価に製作でき、スライドレールの外部に大きく露出することもなく、既に製作された一般的なスライドレールに自動引き込み機能を必要に応じて、容易に付加することができるだけでなく、狭小なスペースにも使用することができる自動引き込み装置を提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、固定体から引き出された移動体を所定位置から自動的に固定体に引き込む自動引き込み装置において、自動引き込み装置は、固定体に取付けられる引き込みガイド部材と、移動体に取り付けられる係合部材より構成され、引き込みガイド部材は、移動体のスライド方向に形成された引き込み案内溝と、引き込み案内溝の引出し側端部に連設された案内係止溝と、引き込み案内溝と案内係止溝を嵌挿する係止突起を有する係止体と、一端が案内係止溝側の下方に回動自在に保持され、他端が係止体に回動自在に連結されたねじりコイルばねを有し、係合部材は、移動体が引き込まれた状態から移動する時に、係止突起に係止して、係止突起を引き込み案内溝に沿ってねじりコイルばねに捻りを負荷しながら一端側に近づけて、引き込み案内溝の引出し側端部から案内係止溝に係止突起を移動させる係合部と、移動体が収納される時に、案内係止溝に位置する係止突起を引き込み案内溝側に押しやり、係合部に係止させてねじりコイルばねの反撥力で係合部材と共に移動体を引き込むための脱出案内面を有するものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第2の手段として構成したところは、前記第1の手段として構成したところに加え、案内係止溝は引き込み案内溝の引出し側端部から引出し方向に所定角度傾斜しているものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第3の手段として構成したところは、前記第1の手段として構成したところ、又は、前記第2の手段として構成したところに加え、引き込み案内溝の収納側端部に位置した係止突起が、係合部に係合可能な高さ位置まで移動可能なよう、引き込みガイド部材は、引出し側端部が固定体に回動自在に連結され、常に係止突起が係合部に係止する方向に付勢されているものである。
本発明の第1の手段として構成したところによると、ねじりコイルばねの一端を案内係止溝側の下方に回動自在に保持し、他端を係止体に回動自在に連結しているので、係止体の係止突起が引き込み案内溝の引出し側に移動すると、ねじりコイルばねは、両端部が接近することで捻りを負荷されながら、コイル部が一端下方に移動し、その後、係止突起が案内係止溝に位置するとコイル部が上方に移動する。
すなわち、引き込み力を付与する手段としてねじりコイルばねを使用しているので、従来のコイルバネ(引張りコイルばね、あるいは、圧縮コイルばね)と違って、スライドレールのスライド方向ではなく、スライド方向と直交する方向で変移するので、引き込みガイド部材のスライド方向の長さ寸法は、従来のようにコイルバネの長さに影響されることなく、引き込み開始位置から引き込み終了位置までの長さ(引き込み長さ)が確保できれば良く、非常にコンパクトに製作することができ、スライドレールの内部に組み込んでも、引き出し等のストロークも従来よりも大きくとることができる。
さらに、本発明は、ねじりコイルばねを使用しているので、両端部が離間する(開く)方向に段発力が働くが、一端が案内係止溝側の下方に回動自在に保持されているので、他端が案内係止溝に位置した状態では、上方向の段発力が係止突起に働く。したがって、係止突起が案内係止溝に位置した状態から引き込み案内溝(下方向)に不用意に移動することがなく、引き込み機能を安定した状態で提供することができる。
又、ねじりコイルばねを使用しているので、従来のコイルバネを使用したときのように、コイルバネを直線的に伸長、短縮させるための保持筒あるいは保持棒を構成する必要がないので部品点数が少なく、簡単な構成とすることができ、組立も容易で安価に製作できる。
さらに、スライドレール内に組み込むことも可能であるから、スライドレールの取り付け寸法しかスペースがなくても使用することができる。
次に、本発明の第2の手段として構成したところによると、前記効果に加え、案内係止溝は引き込み案内溝の前端部から前方方向に所定角度傾斜しているので、ねじりコイルばねが回動自在に保持されている箇所から案内係止溝に向かう直線と案内係止溝が直交する箇所から、引き込み案内溝から少しでも遠ざかる方向に係止突起が位置すると、ねじりコイルばねによる段発力が係止突起を引出し側に押し出す方向に変化し、係合部材(移動体)を引き出すように作用する。
すなわち、移動体を引き出す補助力として作用し、より円滑な感覚で使用することができる。
又、移動体を収納するときには、案内係止溝は引き込み案内溝の前端部から前方方向に所定角度傾斜しているので、係合部の脱出案内面によって、係止突起を引き込み案内溝側に押しやった際、収納時の慣性力が弱まるのと相前後して、引き込み力が働くので、収納操作時に、急激に引き込まれる唐突な違和感がない。
次に、本発明の第3の手段として構成したところによると、前記第1の手段として構成したところによる効果、又は、前記第2の手段として構成したところによる効果に加え
万一、係合部材が引出し側に位置した状態で、案内係止溝と係止突起の係止状態が不測にはずれ係止体(係止突起)が引き込み案内溝の収納側端部に移動した状態となっていても、引き込みガイド部材は、前端部を固定体に回動自在に連結されているから、係止突起は係合部に係止可能な位置まで移動可能であり、常に係止突起が係合部に係止するよう付勢されているから、係止突起が係合部に係止可能な高さまで移動すると、係止突起が正規な状態(係合部に係止する状態)に確実に復帰することが可能となる。
すなわち、従来のように、引き込みガイド部材と一体に形成された復帰用弾性脚を弾性変形させて係止突起を正規位置に復帰させる構成では、合成樹脂などの所定の弾性を有する材料で引き込みガイド部材を構成する必要があるので、高温になる場所(例えば、ガスコンロの魚焼き器等)には使用することができなかった。本発明では、引き込みガイド部材そのものを回動さる構成であるから、合成樹脂材でなくても金属でも構成することが可能で、使用場所に適した材料の選択ができ、高温になる場所での使用も可能である。
図1は、本発明を備えたスライドレールの縮小状態の斜視図である。 図2は、本発明を備えたスライドレールの伸長状態の斜視図である。 図3は、本発明を備えたスライドレールの背面図である。 図4、はスライドレールの基本断面図である。 図5は、引出し側で、移動側レール方向からみた自動引き込み装置の要部分解斜視図である。 図6は、引出し側で、固定側レール方向からみた自動引き込み装置の要部分解斜視図である。 図7は、引出し側で、固定側レール方向からみた、引き込みガイド部材と係合部材の要部分解斜視図である。 図8は、移動側レールが引き込まれた状態を示す説明図である。 図9は、移動側レールが引き出され、係止突起が引き込み案内溝の引出し側端部まで移動した状態を示す説明図である。 図10は、移動側レールが引き出された状態での、係止体と係合部材の位置関係を示す説明である。 図11は、移動側レールが収納され、係合部材の脱出案内面が係止突起に当接した状態を示す説明図である。 図12は、係止突起が引き込み案内溝の収納側端部に位置している状態で、移動側レールが収納され、補助係合部が係止突起に当接した状態を示す説明図である。 図13は、移動側レールがさらに収納され、引き込みガイド部材を回動させ、係止突起が第1押し上げ傾斜面を乗り越える状態を示す説明図である。 図14は、移動側レールがさらに収納され、引き込みガイド部材が回動復帰し、係止突起が補助係合部に係止した状態を示す説明図である。 図15は、係止突起が補助係合部に係止した状態で、移動側レールが引き出され、係止突起が案内係止溝の中程まで達した状態を示す説明図である。 図16は、移動側レールがさらに収納され、引き込みガイド部材が回動復帰し、係止突起が第2押し上げ傾斜面を乗り越える状態を示す説明図である。 図17は、ほぼスライドレール停止状態で係止突起が係合部に係止した状態を示す説明図である。
本発明は、固定体から引き出された移動体を所定位置から自動的に固定体に引き込む自動引き込み装置において、自動引き込み装置は、固定体に取付けられる引き込みガイド部材と、移動体に取り付けられる係合部材より構成され、引き込みガイド部材は、移動体のスライド方向に形成された引き込み案内溝と、引き込み案内溝の引出し側端部に連設された案内係止溝と、引き込み案内溝を嵌挿する係止突起を有する係止体と、一端が案内係止溝側の下方に回動自在に保持され、他端が係止体に回動自在に連結されたねじりコイルばねを有し、係合部材は、移動体が引き込まれた状態から移動する時に、係止突起に係止して、係止突起を引き込み案内溝に沿ってねじりコイルばねに捻りを負荷しながら一端側に近づけて、引き込み案内溝の引出し側端部から案内係止溝に係止突起を移動させる係合部と、移動体が収納される時に、案内係止溝に位置する係止突起を引き込み案内溝側に押しやり、係合部に係止させてねじりコイルばねの反撥力で係合部材と共に移動体を引き込むための脱出案内面を有し、案内係止溝は引き込み案内溝の引出し側端部から前方方向に所定角度傾斜し、引き込み案内溝の後端に位置した係止突起が、係合部に係止可能な高さまで移動可能なよう、引き込みガイド部材は、引出し側端部が固定体に回動自在に連結され、常に係止突起が係合部に係止するよう付勢されているものである
以下、第1実施例を添付図面に基づいて詳述する。
尚、図1、図2において左側斜め下方向を引出し側、右側斜め上方向を収納側とし、引出し側、収納側の両方向をスライド方向として説明する。
図1、図2、図3、図4において、符号1は固定側レールを示し、符号2は移動側レールを示し、符号3は中間レールを示し、符号4は固定側レール1のボール保持板を示し、符号6は移動側レール2のボール保持板を示し、固定側レール1、移動側レール2、中間レール3、ボール保持板4、6、ボール保持板4、6に回転自在に保持されたボール40
・・・、60・・・にて、スライドレール100が構成されている。
符号5は、固定側レール1の収納側端部内面に設けられた引き込みガイド部材を示し、符号7は、引き込みガイド部材5に対応して、移動側レール2の収納側端部内面に設けられた係合部材を示している。
固定側レール1は、金属製の細長条板の短手両端部を内向き円弧状に折り曲げた内面長手方向にボール案内溝を有する上下の両折曲縁11、11と、家具等の本体側(固定体)と連結される固定側レール基板12より断面略C字形に形成されている。
そして、固定側レール基板12の収納側端部(引き込みガイド部材5のやや引出し側)の一部を移動側レール2方向に切起こして、中間レール3の収納側端部が当接する固定側収納時ストッパー13が形成され、固定側レール1の基板12の引出し側端部を移動側レール2方向に折り曲げてボール保持板4の引出し側端部が当接する固定側移動時ストッパー14が形成され、下折曲縁11の収納側端部に引き込みガイド部材5の逃がし用切り欠き17(図5に示す。)が設けられている。
中間レール3は、上記固定側レール1に挿入可能な大きさで固定側レール1より、引き込みガイド部材5のスライド方向の長さ分短い長さで、固定側基板32と、固定側基板32の上下端部を外向き円弧状に折り曲げた外面長手方向にボール案内溝を有する上下の両折曲縁31、31よりなる断面略C字形の固定側中間レール30と、上記移動側レール2に挿入可能な大きさで、固定側中間レール30とほぼ同長の移動側基板312と、移動側基板312の上下端部を内向き円弧状に折り曲げた外面長手方向にボール案内溝を有する上下の両折曲縁311、311よりなる断面略C字形の移動側中間レール300よりなり、
固定側基板32と移動側基板312を背中合わせに固着した断面略I字形に構成されている。
そして、スライドレール100の最大伸長時、固定側レール1のボール保持板4の収納側端面に緩衝部材を介して当接し、スライドレール100の最短収縮時、固定側収納時ストッパー13の内面に緩衝部材を介して当接する中間レール収納時ストッパー(図示せず。)が、固定側中間レール30の固定側基板32の収納側端部で、固定側レール1側に突出して形成されている。
又、スライドレール100の最大伸長時、移動側レール2のボール保持板6の引出し側端面が緩衝部材を介して当接するボール保持板引出し時ストッパー(図示せず。)が、中間レール3の移動側基板312の引出し側端部で、移動側レール2側に突出して形成されている。
ボール保持板4、6は対向した同形で、帯条金属板にて固定側レール1、移動側レール2及び、中間レール3との間に挿入可能な大きさで、かつ、両レール1、2の半分程度の長さで、基板41、61と上下の折曲片42、42、62、62からなり、基板41、61は中央部をコ字形に折り曲げ、そして、上下の両折曲片42、42、62、62の摺動方向の数箇所に複数個のボール40・・・、60・・・を回転自在に保持している。
移動側レール2は、固定側レール1と対向した断面同形で、ほぼ同長に形成され、金属製の細長条板の短手両端部を内向き円弧状に折り曲げて形成された内面長手方向にボール案内溝を有する上下の両折曲縁21、21と、移動側レール基板22より、断面略C字形に形成され、引出し等の移動側部材(移動体)と連結される。
そして、移動側レール基板22の引出し側端部を固定側レール1方向に折り曲げて形成された移動側収納時ストッパー23と、移動側レール基板22の収納側端部の一部を固定側レール1方向に突出させて形成された移動側移動時ストッパー24を有し、移動側移動時ストッパー24の収納側に自動引き込み装置の係止部材7が取り付けられている。
実施例のスライドレール100は上記の如く構成され、スライドレール100の最大伸長時には、移動側レール2の移動側移動時ストッパー24がボール保持板6の収納側端面に緩衝部材を介して当接し、ボール保持板6の引出し側端面は緩衝部材を介して中間レール3のボール保持板引出し時ストッパー(図示せず。)に当接し、中間レール3の中間レール収納時ストッパー(図示せず。)がボール保持板4の収納側端面に緩衝部材を介して当接し、ボール保持板4の引出し側端面が緩衝部材を介して固定側移動時ストッパー14の当接している。
一方、移動側レールを収納方向に移動して、中間レール3の収納側端部に形成された中間レール収納時ストッパー(図示せず。)が緩衝部材を介して固定側レール1の収納側端部に形成された固定側収納時ストッパー13に当接し、移動側収納時ストッパー23が緩衝部材を介して中間レールのボール保持板引出し時ストッパー(図示せず。)に当接した状態で、移動側レール2の引出し側端部は、固定側レール1の引出し側端部よりやや収納側に位置し、移動側レール2の収納側端部は固定側レール1の収納部側より、やや収納部側に位置している。(以下、この状態をスライドレール停止状態という)。
一方、スライドレール100を例えば引出しとキャビネット本体間に取り付けて使用する場合、キャビネット本体の前面に引出し等の正面板が当接すると同時に、スライドレール停止状態にすることは、加工精度、組立精度等の点から非常に困難である。
したがって、キャビネット本体の前面に引出しの正面板が当接して引出しの摺動が停止する引出し収納状態で、スライドレール100は、スライドレール停止状態の一歩手前となるように引出しとキャビネット本体間に取り付けられるのが一般的である。
すなわち、引出し収納状態となった引出しにも常に引き込み力を付勢する状態に、引出しとキャビネット本体間に自動引き込み装置を設けたスライドレールは連結される。(以下、この状態をスライドレール正規連結状態という。)
次ぎに、自動引き込み装置の引き込みガイド部材5は、図5〜図7に示すように、保持基板51と、保持基板51と連結される案内用基板58と、案内用基板58に形成された引き込み案内溝52と、引き込み案内溝52の引出し側端部に連設された案内係止溝53と、引き込み案内溝52および案内係止溝53に臨む係止突起54が形成された係止体55と、一端が係止体55に連結され他端が保持基板51に保持されたねじりコイルばね56と、保持基板51に一方向の回動力を付勢する復帰用ばね57より構成されている。
保持基板51は、図5、図6に示すように、固定側レール12の内面に連結穴510を介して連結ねじ500にて回動可能に連結される回動連結部511を引出し側端部に有し、固定側レール1に取り付けられた状態で、逃がし用切り欠き17から下方に突出する下方突部512をスライド方向略中央部に有する底板部513と、底板部513の引出し側端部と収納側端部に移動側レール2方向に突出して形成された連結用突出壁514、514と、底板部513の収納側端部下面に下方に突出し、取り付け状態で固定側レールの下折曲縁11の内面に当接し、引き込みガイド部材5を所定姿勢(引き込み案内溝52がスライド方向と平行となる姿勢)に維持する姿勢維持突起515と、底板部512の収納側端部上端で移動側レール2側に突出し、前記復帰用ばね57の一端を支持する復帰用ばね支持壁516より構成されている。
そして、下方突部512の収納側端部および引出し側端部の下端部には前記案内用基板58が連結される案内用基板連結穴517、517が形成され、連結用突出壁514、514には前記案内用基板58が連結される連結用嵌合孔518・・・と、連結用連結穴519、519が設けられている。
案内用基板58は、図6、図7に示すように、引き込み案内溝52および案内係止溝53と、前記下方突部512に対応する位置に形成されたカバー用突部582を有する上板部583と、上板部583の引出し側端部と収納側端部で、連結用突出壁514、514に対応して固定側レール1方向に突出して形成された連結用突部壁584、584と、復帰用ばね支持壁516に対応して形成された復帰用ばね保持突起586と、カバー用突部582の下端部と引出し側端部と収納側端部に連設された連結用カバー壁587より構成されている。
そして、連結用カバー壁587には、前記案内用基板連結穴517、517に対応して保持基板連結孔589・・・が形成され、連結用突出壁514、514の連結用嵌合孔518・・・と、連結用連結穴519・・・に対応して、連結用突部壁584、584には保持基板連結用嵌合突起585・・・と、保持基板連結用連結孔581・・・が形成されている。さらに、引出し側の連結用突出壁514の下端部で、案内係止溝53の引出し側端部のやや引出し側の位置にねじりコイルばね56の一端が回動可能に保持されるばね保持孔560が形成されている。
又、復帰用ばね保持突起586の引出し側には、復帰用ばね57の取り付け状態で、前記復帰用ばね支持壁516の上面に支持された一端が下方に位置する上がり止め突壁588が形成されている。
案内係止溝53は、引き込み案内溝52の引出し側端部に引出し方向で、上向きに35度傾斜して連設され、ばね保持孔560から案内係止溝53に向かう直線と案内係止溝53が直交する箇所から、後記する係止突起54の少なくとも半径以上は引出し側に長く形成され、引き込み案内溝52同様、係止突起54が円滑に移動可能で、必要以上にガタつかない大きさに形成されている。
尚、実施例において、案内係止溝53は、引き込み案内溝52の引出し側端部に引出し方向で、上向きに35度傾斜しているが、35度の傾斜角度に限定する必要はない。しかしながら、収納操作時に急激に引き込まれる唐突な違和感をなくすには、30度から40度の間に設定するとよい。
係止体55は、引き込み案内溝52および案内係止溝53のより所定寸法大きな円板状の滑動円板551と、滑動円板551の中心部から、引き込み案内溝52および案内係止溝53に嵌挿して、移動側レール2方向に突出し、前記係合部材7に係脱自在な円筒形の係止突起54より構成されている。
そして、滑動円板551の中心部に、固定側レール1側が開口し、ねじりコイルばね56の一端が回動自在に連結される嵌合連結孔552が、固定側レール1側から係止突起54側に向かって形成され、嵌合連結孔552から半径方向に略扇型に所定範囲切り欠かれた、ねじりコイルばね56の一端側が位置する回動用凹部553が設けられている。
ねじりコイルばね56は、ほぼ中央部のコイル部561と、コイル部561から係止体55方向に突出し、嵌合連結孔552に嵌入する嵌入第1突起が端部に形成されたばね第1脚部562と、コイル部561から案内用基板58のばね保持孔560方向に突出し、ばね保持孔560に嵌入する嵌入第2突起が端部に形成されたばね第2脚部563より構成されている。
保持基板51と、案内用基板58と、係止体55と、ねじりコイルばね56と、復帰用ばね57は上記の如く構成され、ねじりコイルばね56のばね第1脚部562の嵌入第1突起を係止体55の嵌合連結孔552に嵌入し、係止突起54を引き込み案内溝52に嵌入し、この状態を維持しながら、ばね第2脚部563の嵌入第2突起を案内用基板58のばね保持孔560に嵌合連結する。
次に、復帰用ばね57を案内基板58の復帰用ばね保持突起586に保持し一端側を上がり止め突壁588の上方に位置させ、他端側を上がり止め突壁588の下方に位置させた状態を維持しながら、復帰用ばね57の上がり止め突壁588の下方側に位置する部分が保持基板51の復帰用ばね支持壁516の上面に当接するよう、保持基板51の連結用嵌合孔518・・・と連結用連結穴519・・・、および、案内用基板58の保持基板連結用嵌合突起585・・・と保持基板連結用嵌合孔581・・・を嵌合連結し、さらに、案内用基板連結穴517、517と保持基板連結孔589・・・を介して、保持基板51と案内用基板58を連結ねじにて連結し、引き込みガイド部材5が組み立てられる。
このとき、保持基板51に連結用突出壁514、514を構成し、案内用基板58に連結用突部壁584、584と、連結用カバー壁587を構成しているので、保持基板51と案内用基板58が連結された状態で、保持基板51の底板部513と、案内用基板58の上板部583およびカバー用突部582間に隙間が形成され、この隙間が引き込みガイド部材5内でのねじりコイルばね56のばね変移用空間として機能する。
そして、上記の如く構成された引き込みガイド部材5は、案内基板58の上がり止め突壁588の上方に位置させた、復帰用ばね57の一端を固定側レールの上折曲縁11の内面に圧接した状態を維持しながら、回動連結部511を引出し側にし、下方突部512およびカバー用突部582を固定側レール1の逃がし用切り欠き17内に位置させると共に、姿勢維持突起515の下端を固定側レールの下折曲縁11の内面に当接した状態で、連結孔510を介して回動連結部511を、固定側レール基板12の収納側端部内面に連結孔510を中心として回動可能に連結する。
この状態で、引き込みガイド部材5は、連結孔510を中心として、復帰ばねによって収納側端部が常に下方に回動する方向に付勢されている。
係合部材7は、係止突起54が収納側端部から挿通可能な大きさで、収納側端部が開口する係止突起挿通溝71と、係止突起挿通溝71の上部を構成する上部壁72と、係止突起挿通溝71の下側を構成する下部壁73と、係止突起挿通溝71、上部壁72、下部壁73の引出し側に位置し、移動側レール2に連結される連結部74より構成されている。
そして、上部壁72の収納側端面には、案内係止溝53の上端に位置する係止突起54を下方に案内する案内傾斜面721が形成され、下面が引出し側端部で下方に突出し、係止挿通溝71の引出し側端部に位置する円弧状の脱出案内面722を有している。
又、下部壁73には、脱出案内面722の下方で、係止突起挿通溝71の下側に位置して係止突起54を係止する大きさの係合部731が形成され、係合部731の収納側には係合部731とほぼ同形の補助係合部732が形成され、補助係合部732の収納側には、
補助係合部732に連続して、第1押し上げ傾斜面733が形成され、補助係合部732の引出し側には、第1押し上げ傾斜面733と同形の第2押上傾斜面734が形成されている。
一方、連結部74には、移動側レール基板22の収納側端部内面に取り付けるための連結孔741・・・が形成され、係止突起挿通溝71内に位置する係止突起54が、係合部731、補助係合部732に係止する高さ位置となるよう固定側レール1の引き込みガイド部材5に対応して移動側レール基板22の収納側端部内面に連結される。
本発明の自動引き込み装置は、実施例では、スリーメンバーのスライドレール100に取付けられているが、係合部材7を引き出し等の移動体に直接ネジ止め等にて着脱自在に設け、係合部材7に対応して、引き込みガイド部材5をキャビネット本体等の固定体に直接ネジ止め等にて着脱自在にとりつけるようにしても良い。
本発明は上記の如く構成され、スライドレール正規連結状態で、移動側レール2(移動体)が固定側レール1(固定体)に引き込まれた状態(図8に示す状態。)で、係止突起54と引き込み案内溝52の収納側端面間に所定寸法の間隙を設けることにより、ねじりコイルばねの反撥力によって、移動側レール2(係合部材7)に常に引き込み力を付与している。
この状態から、移動側レール2(移動体)が引き出されると、係止体55の係止突起54が係合部材7の係合部731に係合しているので、係止突起54は引き込み案内溝52内を引出し側に移動する。
すなわち、係止体55の引出し側への移動に伴って、ねじりコイルばね56のばね第1脚部562は、コイル部561に捻りを付加しながらばね第2脚部563に接近して行く。それにつれて、コイル部561は下方に移動し(第9図に示す状態)、やがて、係止突起54が引き込み案内溝52の収納側端部に達する。(図9に示す状態。)
さらに、移動側レール2が引き出されると、案内係止溝53は引出し方向に傾斜しているので、係止突起54は案内係止溝53内を引出し側の上方に移動し、係合部731から逸脱する位置に達する。
この状態で、コイル部561は引き込み案内溝52の上方に位置し、ねじりコイルばね56の第1脚部562とばね第2脚部563は開く方向に付勢(係止突起54を上方に移動させる方向に付勢)され、案内係止溝53は、引出し方向に傾斜し、係止突起54の中心(嵌合連結孔552の中心)が、ばね保持孔560の中心を通り案内係止溝53に直交する直線の引出し側に位置するので、係止突起54は、脱出案内面722から上部壁72の下面に上方に付勢されながら当接する。
そして、移動側レール2がさらに引き出され、上部壁72の収納側端部から係止突起54が逸脱すると、ねじりコイルばね56の反撥力によって、係止突起54は案内係止溝53の上端面に当接した状態が維持される(図10に示す状態)。この状態で、係止突起54は、上方に移動する方向に付勢されているので、不用意に下方に移動し引き込み案内溝52内に引き込まれることはない。
次に、引き出された移動側レール2が収納されていくと(図10に示す状態)、係合部材7の上部壁に形成された案内傾斜面721が、係止突起54に当接しながら、ねじりコイルばね56の反撥力に抗して係止突起54を下方に押しやり係止突起挿通溝71内に位置せしめる。
さらに、移動側レール2を収納していくと、係合部材7の脱出案内面722が、係止突起54に当接(図11に示す状態)しながら、案内係止溝53内を下方でかつ収納方向に移動させ、やがて、引き込み案内溝52の引出し側端部で、係止突起54が係合部731に係止する(図9に示す状態)と同時に、ねじりコイルばね56の反撥力によって移動側レール2(係止突起54)は引き込まれ、移動体の一部(例えば引出しの正面板)が固定体の一部(例えばキャビネットの前面)に当接し、移動側レール2は停止する。
一方、移動側レール2が引き出された状態で、不測に係止突起54が案内係止溝52から逸脱し、引き込み案内溝52の収納側端部に位置した状態から、係止突起54を正規の状態に復帰させるときは次ぎのようにする。
移動側レール2を収納方向に移動すると、係合部材7の下部壁73の収納側端部に形成された第1押し上げ傾斜面733が係止突起54に当接する(図12に示す状態)。
この状態から、さらに移動側レール2を収納方向に移動させると、第1押し上げ傾斜面733は、係止突起54を上方に押し上げるよう作用する。
すなわち、引き込みガイド部材5は、復帰用ばね57の反撥力に抗して、連結孔510を中心に上方(図12で反時計回り)に係止突起54とともに回動し、第1押し上げ傾斜面733の上端を乗り越える位置に達し(図13に示す状態)、さらに移動側レール2を収納方向に移動させると、復帰用ばね57の反撥力で、引き込みガイド部材5は時計回りに回動し、姿勢維持突起515の下端面が固定側レールの下折曲縁11の内面に当接し、同時に係止突起54が補助係合部732に係止する。(図14に示す状態。)
この状態で係止突起54は引き込み案内溝52の収納側端部に当接した状態となっているので、移動側レール2(係合部材7)に引き込み力は働かない。又、キャビネット本体前面と引出し正面板間に正規な隙間が生じているが、収納方向に引出し(移動側レール2、係合部材7、)を移動しても、スライドレール停止状態になる前に引出しの正面板が、キャビネット本体の前面に当接するので、係止部材7の係合部731を係止突起54が位置する箇所まで移動させることができない。
したがって、この状態から、ねじりコイルばね56の反撥力にて案内係止溝53の上端(引出し側端部)に係止突起54が保持される状態(図10に示す状態)まで、再度移動側レール2を引出す。(図10に示す状態。)
次に、移動側レール2を収納し、前述したように係止突起54を係合部731に係止した状態として移動体を引き込み、移動体が停止した状態(引出しの正面板がキャビネット本体の前面に当接した状態)で、係止突起54と引き込み案内溝52の収納側端面間に所定寸法の間隙を設けているので、ねじりコイルばね56の反撥力によって、移動側レール2(係合部材7)には常に引き込み力が付与されている。
一方、スライドレール100が、スライドレール正規連結状態ではなく、引出しが正規の状態より引出し側にややずれて移動側レールと連結されている状態であって、しかも、移動側レール2が引き出された状態で、不測に係止突起54が案内係止溝53から逸脱し、引き込み案内溝52の収納側端部に位置している場合、係止突起54を正規の状態に復帰させるときは次ぎのようにする。
まず前述と同様に、第1押し上げ傾斜面733で係止突起54を上方に押しあげて、引き込みガイド部材5を、復帰用ばね57の反撥力に抗して、連結孔510を中心に上方(図12で反時計回り)に係止突起54とともに回動させた後、係止突起54を補助係合部732に係止する。(図14に示す状態。)
この状態で、正規の状態より引出し側にややずれて移動側レールと引出しが連結されていので、キャビネット本体前面と引出し正面板間には正規以上の間隙が生じている。
すなわち、引出しを再び引出して(移動側レール2を引出し側に移動させて)、案内係止溝53の上端(引出し側端部)に係止突起54を保持する状態(図10に示す状態)とし、その後、引出しを収納して、引き込み力を付加することができるが、使用者心理としては、キャビネット本体前面と引出し正面板間に生じている隙間を埋めるべく引出しを収納し続ける。
このとき、第2押し上げ傾斜面734によって、係止突起54は上方に押し上げられ、引き込みガイド部材5と共に、復帰用ばね57の反撥力に抗して、連結孔510を中心に上方に回動し、係止突起54が第2押し上げ傾斜面734を乗り越える位置(図16に示す状態)から係合部731に係止する。(図17に示す状態。ほぼスライドレール停止状態)
この場合、係止突起54が引き込み案内溝52の収納側端部に当接しているので、係止突起54にねじりコイルばね56による引き込み力は作用しないが、引出しは不用意に飛び出すことはない。
以上のように、本発明は、スライドレールに取り付けて使用されるだけでなく、キャビネット本体のような固定体(スライドレールに例えると固定側レール)とキャビネット本体に対し引出し収納される引出し、或いは、機器類のような移動体(スライドレールに例えると移動側レール)に直接取り付けて使用することも可能であるから、広範囲に利用可能である。
1 固定側レール
100 スライドレール
2 移動側レール
3 中間レール
5 引き込みガイド部材
52 引き込み案内溝
53 案内係止溝
54 係止突起
55 係止体
56 ねじりコイルばね
7 係合部材
71 係止突起挿通溝
72 上部壁
722 脱出案内面
73 下部壁
731 係合部
732 補助係合部
733 第1押し上げ傾斜面
734 第2押し上げ傾斜面

Claims (3)

  1. 固定体から引き出された移動体を所定位置から自動的に固定体に引き込む自動引き込み装置において、自動引き込み装置は、固定体に取付けられる引き込みガイド部材と、移動体に取り付けられる係合部材より構成され、引き込みガイド部材は、移動体のスライド方向に形成された引き込み案内溝と、引き込み案内溝の引出し側端部に連設された案内係止溝と、引き込み案内溝と案内係止溝を嵌挿する係止突起を有する係止体と、一端が案内係止溝側の下方に回動自在に保持され、他端が係止体に回動自在に連結されたねじりコイルばねを有し、係合部材は、移動体が引き込まれた状態から移動する時に、係止突起に係止して、係止突起を引き込み案内溝に沿ってねじりコイルばねに捻りを負荷しながら一端側に近づけて、引き込み案内溝の引出し側端部から案内係止溝に係止突起を移動させる係合部と、移動体が収納される時に、案内係止溝に位置する係止突起を引き込み案内溝側に押しやり、係合部に係止させてねじりコイルばねの反撥力で係合部材と共に移動体を引き込むための脱出案内面を有することを特徴とする自動引き込み装置。
  2. 案内係止溝は引き込み案内溝の引出し側端部から引出し方向に所定角度傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の自動引き込み装置。
  3. 引き込み案内溝の収納側端部に位置した係止突起が、係合部に係合可能な高さ位置まで移動可能なよう、引き込みガイド部材は、引出し側端部が固定体に回動自在に連結され、常に係止突起が係合部に係止する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1、叉は、請求項2に記載の自動引き込み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI616165B (zh) * 2017-03-07 2018-03-01 川湖科技股份有限公司 用於可活動傢俱組件的回歸機構

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