JP2011020574A - 車両荷台構造 - Google Patents

車両荷台構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011020574A
JP2011020574A JP2009167652A JP2009167652A JP2011020574A JP 2011020574 A JP2011020574 A JP 2011020574A JP 2009167652 A JP2009167652 A JP 2009167652A JP 2009167652 A JP2009167652 A JP 2009167652A JP 2011020574 A JP2011020574 A JP 2011020574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
side panels
plate
tailgate
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009167652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5424101B2 (ja
Inventor
Hiroshi Honda
拓 本田
Akira Fukuda
亮 福田
Hideo Nakamura
秀生 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2009167652A priority Critical patent/JP5424101B2/ja
Publication of JP2011020574A publication Critical patent/JP2011020574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5424101B2 publication Critical patent/JP5424101B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両の走行状態や車体形状などに応じて、空気抵抗を効果的に軽減させることができることが可能な車両荷台構造を提供する。
【解決手段】車両荷台構造1は、左右のサイドパネル24とテールゲート25とを有し上方が開放される荷台2と、複数の溝部3と、整流板4と、を備える。複数の溝部3は、左右のサイドパネル24の車幅方向内側で荷台2の前後方向に複数対で設けられ、それぞれ相対向して上下方向へ延びる。整流板4は、複数の溝部3のうちいずれか一対へ選択的に挿入可能であり、閉止位置のテールゲートと25対向して左右のサイドパネル24間に起立する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピックアップトラックなど上方が開放された荷台を有する車両の荷台構造に関する。
特開2009−35057号公報には、貨物自動車の無蓋荷台構造が記載されている。貨物自動車の無蓋荷台構造は、荷台床面の前後左右を側板で囲って上方を開放させた無蓋荷台の荷台床面に、無蓋荷台の内部を車両前後方向に仕切る変向板を設ける。変向板は、無蓋荷台の前後方向略中央部に設置され、荷台床面に対する傾斜角度が45°〜135°の範囲に設定される。
上記貨物自動車の無蓋荷台構造では、変向板を設けることによって、変向板が無い場合と比べて、後方引張力及び揚力が小さくなる。
特開2009−35057号公報
上記特開2009−35057号公報の貨物自動車の無蓋荷台構造は、変向板を荷台床面の単一の箇所に配置する。このため、車速など走行状態が異なる車両やキャブの形状など外形が異なる車両に適用する場合、空気の流れが異なるため、荷台床面の他の場所へ配置する場合よりも空気抵抗を増大させてしまうおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、車両の走行状態や車体形状などに応じて、空気抵抗を効果的に軽減させることができることが可能な車両荷台構造の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の車両荷台構造は、左右のサイドパネルとテールゲートとを有し上方が開放される荷台と、左右一対の第1の溝部と、左右一対の第2の溝部と、整流板と、を備える。
サイドパネルは、キャブの後方の車幅方向両側部で相対向して前後方向に沿って起立する。テールゲートは、左右のサイドパネルの後端間を閉止する閉止位置で車幅方向に沿って起立する。左右一対の第1の溝部は、左右のサイドパネルの車幅方向内側に設けられ、相対向して上下方向へ延びる。左右一対の第2の溝部は、左右のサイドパネルの車幅方向内側で第1の溝部よりも後方に設けられ、相対向して上下方向へ延びる。整流板は、第1及び第2の溝部の一方へ選択的に挿入可能であり、閉止位置のテールゲートと対向して左右のサイドパネル間に起立する。
上記構成では、第1又は第2の溝部に整流板を挿入することにより、整流板が荷台の前後方向中間で車幅方向に沿って起立して閉止位置のテールゲートと対向する。このため、車両の走行中において、キャブの上方を通過して荷台へ流下し、閉止位置のテールゲートに衝突し、逆流して荷台内を前方へ流れる走行風は、整流板に衝突して整流板よりも前方へ流れない。従って、整流板が設けられていない場合と比較して空気抵抗を低減させることができる。
また、前後方向に位置の異なる第1の溝部と第2の溝部とを有するため、例えば、高速道路の走行時と一般道の走行時などのように車両の走行条件が異なることに起因して、キャブの上方から荷台へ流下する走行風の状態が異なる場合に、第1及び第2の溝部のうち、空気抵抗の低減効果が高い方を選択して整流板を挿入することができる。また、キャブの形状など車両の外形が異なることに起因して、キャブの上方から荷台の上方へ流下する走行風の状態が異なる場合も、第1及び第2の溝部のうち、空気抵抗の低減効果が高い方を選択して整流板を挿入することができるため、車両の外形が異なる車両間であっても上記車両荷台構造を共通して使用することができる。
また、整流板により荷台が前後方向に分割されて区画されるため、荷台に積荷があるときに、積荷の移動を抑制することができる。
また、車両荷台構造は、移動規制手段と連動手段とをさらに備えてもよい。移動規制手段は、第1又は第2の溝部に挿入された整流板の移動を規制する規制位置と整流板の移動を許容する許容位置とに移動可能である。連動手段は、移動規制手段とテールゲートとを連結する。テールゲートは、左右のサイドパネルの後端間を開放する開放位置と閉止位置とに設定自在である。連動手段は、テールゲートの開放位置から閉止位置への移動に連動して、移動規制手段を許容位置から規制位置へ移動する。
上記構成では、移動規制手段が規制位置に設定されているときに、整流板の移動が規制されるため、走行中の整流板のばたつきの発生を抑制することができる。
また、テールゲートの開放位置から閉止位置への移動に連動して、移動規制手段が許容位置から規制位置へ移動するため、整流板の移動を規制するための特別な操作部を必要としない。
また、テールゲートが開放位置に設定されたときに、移動規制手段が許容位置に移動して、整流板を挿入する溝部の変更が可能となる。従って、例えば、停車中に荷台への荷物の積み降ろしのために、テールゲートを開放位置に設定する作業者は、テールゲートを開放位置に設定した際に整流板を挿入する溝部の変更を行うことができる。
また、テールゲートを開放位置に設定した後の走行開始時には、通常、積荷の有無にかかわらず作業者によってテールゲートが閉止位置に設定されるため、整流板が固定された状態となり、走行中の整流板のばたつきの発生を確実に抑制することができる。
また、左右一対の第1の溝部を、左右のサイドパネルのうち、前後方向中央部よりも後方に設けてもよい。
上記構成では、荷台の前後方向のうちテールゲートに近い側に配置された第1及び第2の溝部から整流板を挿入する場所を選択することができるため、走行中にテールゲートに衝突して前方へ流れた空気を効果的に阻止する位置に整流板を起立させることができる。
なお、溝部を設ける数は第1の溝部及び第2の溝部の二対の溝部に限定されるものではなく、第1の溝部と第2の溝部とを含む三対以上の溝部を設けてもよい。
また、各溝部は、左右のサイドパネルに直接形成してもよく、溝部を有する別部材を左右のサイドパネルに取り付けてもよい。
本発明によれば、車両の走行状態や車体形状などに応じて、空気抵抗を効果的に軽減させることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る車両荷台構造を示す側面図であり、図2は図1の車両荷台構造の平面図であり、図3は図1の車両荷台構造で整流板を挿入する溝部を変更した例を示す側面図であり、図4は図2のIV-IV方向視の車両荷台構造の模式図であり、図5は図4の移動規制部により整流板の移動が許容された状態を示す要部拡大図であり、図6は図4の移動規制部により整流板の移動が規制された状態を示す要部拡大図であり、図7は図1の車両荷台構造の移動規制部の変形例を示す模式図であり、図8は図7の移動規制部により整流板の移動が許容された状態を示す要部拡大図であり、図9は図7の移動規制部により整流板の移動が規制された状態を示す要部拡大図であり、図10は図1の車両荷台構造を流れる走行風の流れを示す側面図であり、図11は本実施形態の車両荷台構造を備えた所定の車両模型の実験における空気抵抗係数の低減量を示すグラフである。また、図12は従来の荷台構造を流れる走行風の流れを示す側面図である。なお、以下、前及び後とは、車両の進行方向の前方及び後方をいう。また、図中、矢印UPは上方向を、矢印OUTは車幅方向外側を、矢印FRは車両前方をそれぞれ示す。
本実施形態に係る車両荷台構造1は、図4に示すように、荷台2と、整流板4と、連動部5と、移動規制部6とを備え、図1に示すように、車両10のキャブ11の後方に設けられる。
図1に示すように、荷台2は、荷台床面21とフロントパネル23と左右のサイドパネル24とテールゲート25とロック部(図示省略)とを有し、キャブ11の後方で後輪12の上方であってキャブ11の高さよりも低い高さで設けられ、上方が開放される。荷台床面21は、キャブ11の後方に配置され、後輪12のホイールハウス部22を有し、ホイールハウス部22を除く面は略平面を有する。ホイールハウス部22は、上方へ突出した湾曲形状を有する。フロントパネル23は、矩形板状であり、キャブ11の後面に対向して車幅方向に沿ってキャブ11の高さよりも低い高さで起立する。左右のサイドパネル24は、キャブ11の後方の車幅方向両側部で相対向して前後方向に沿ってフロントパネル23と略同じ高さで起立する。図2に示すように、左右のサイドパネル24には、車幅方向内側面に、それぞれ複数の溝部3と収納溝部35とが設けられている。図1に示すように、テールゲート25は、板状部26と回転軸27とを有する。板状部26は、左右のサイドパネル24の後端間を閉止する閉止位置(図1に示す)で車幅方向に沿って左右のサイドパネル24と略同じ高さで起立する。回転軸27は、板状部26の下端部近傍の車幅方向両端から車幅方向外側へ同軸で一対突出し、左右のサイドパネル24に設けられた係合孔(図示省略)に係合する。回転軸27は、板状部26を、回転軸27を中心に後方へ倒動させて前記左右のサイドパネル24の後端間を開放する開放位置(図4に二点鎖線で示す)と閉止位置とに設定自在に支持する。ロック部は、係合部と係止部とを有する。係合部は、左右のサイドパネル24の後端部の上端部に設けられる。係止部は、閉止位置の板状部26の後面の車幅方向両端側の左右一対の上端部に設けられる。ロック部は、係合部を係止部に係合させることにより、閉止位置の板状部26を左右のサイドパネル24に対して解除自在に固定する。ロック部により固定された状態で、テールゲート25の板状部26が閉止位置に維持される。ロック部による固定を解除した状態で、テールゲート25の板状部26が開放位置に設定自在となる。
図2に示すように、複数の溝部3は、本発明にかかる一対の第1の溝部と一対の第2の溝部とを含む溝部を構成し、第1溝部31と第2溝部32と第3溝部33と第4溝部34とを含む。第1溝部31は、左右のサイドパネル24の車幅方向内側で荷台2の前後方向中央部よりも前方に一対形成され、それぞれ相対向して上下方向へ延びる。一対の第1溝部31は、荷台2内に、幅がw1であり高さがh1(図1に示す)であり厚さがd1の板状空間を車幅方向に沿って区画する。第2溝部32は、左右のサイドパネル24の車幅方向内側で荷台2の前後方向中央部よりも前方で第1溝部31よりも後方に一対形成され、相対向して上下方向へ延びる。第3溝部33は、左右のサイドパネル24の車幅方向内側で荷台2の前後方向中央部よりも後方に一対形成され、相対向して上下方向へ延びる。第4溝部34は、左右のサイドパネル24の車幅方向内側で荷台1の前後方向中央部よりも後方で第3溝部33よりも後方に一対形成され、相対向して上下方向へ延びる。収納溝部35は、左右のサイドパネル24の車幅方向内側で荷台2の前端部に一対形成され、相対向して上下方向へ延びる。また、第2溝部32と第3溝部33と第4溝部34と収納溝部35は、第1溝部31と略同じ大きさの板状空間を車幅方向に沿って区画する。なお、本実施形態では、複数の溝部3及び収納溝部35は、左右のサイドパネル24に直接形成するが、複数の溝部3及び収納溝部35は、例えば、左右のサイドパネル24に断面略U字状の別部材のレールを取り付けた構成であってもよい。
整流板4は、横幅が、左右のサイドパネル24の間隔よりも長く、且つ複数の溝部3及び収納溝部35がそれぞれ区画する板状空間の幅w1よりも僅かに短い長さを有し、高さが、荷台床面21から左右のサイドパネル24の起立高さと略同じ高さ(=h1)を有し、厚さが、複数の溝部3及び収納溝部35がそれぞれ区画する板状空間の厚さd1よりも僅かに短い厚さを有する矩形板状部材であり、複数の溝部3及び収納溝部のうちいずれか一対に選択的に挿入可能であり、閉止位置のテールゲート25と対向して左右のサイドパネル24間に起立する。図1に、第3溝部33に整流板4を挿入した状態を示し、図3に収納溝部35に整流板4を挿入した状態を示す。
図4に示すように、連動部5は、本発明にかかる連動手段を構成し、荷台床面21の車幅方向両端部に前後方向に沿って形成された溝内に一対配置された金属製のワイヤであり、前後方向に移動自在である。なお、連動部5は、金属製のワイヤに限らないが、金属製のプレートなど伸縮性の少ない部材が好ましい。連動部5は、後端部がテールゲート25の内部を経てテールゲート25の下端部に固定され、左右のサイドパネル24に固定された軸28に当接した状態で、テールゲート25の板状部26が開放位置から閉止位置に移動するときに、板状部26の下端の位置が点Aから点Bへ移動することにより、後方に引っ張られて、後方へ移動する。なお、連動部5の前端をフロントパネル23又は左右のサイドパネル24の前端と弾性部材を介して連結してもよい。かかる構成により、テールゲート25の板状部26が閉止位置から開放位置に移動するときに、連動部5が弾性部材によって前方へ付勢されるとともに、連動部5の弛みが弾性部材によって常に解消される。
図4に示すように、移動規制部6は、本発明にかかる移動規制手段を構成し、連動部5に固定され、複数の溝部3及び収納溝部35の左右それぞれの各下端部近傍に設けられ、連動部5の移動に伴って前後に移動可能である。本実施形態では、移動規制部6は、テールゲート25の板状部26が開放位置のときに複数の溝部3又は収納溝部35の前部に設定され(図5に示す)、起立した状態のままテールゲート25の板状部26の開放位置から閉止位置への移動に連動して前方から後方へ移動する(図6に示す)。かかる移動により、移動規制部6は、テールゲート25の板状部26の開放位置では、複数の溝部3及び収納溝部35内で区画する板状空間の厚さを整流板4の板厚よりも厚い長さに開放する許容位置(図5に示す)に設定され、テールゲート25の板状部26の閉止位置では、複数の溝部3及び収納溝部35内で区画する板状空間の厚さを整流板4の板厚よりも薄い厚さに狭める規制位置(図6に示す)に設定される。従って、移動規制部6が規制位置に設定されているときは、複数の溝部3及び収納溝部35のいずれかに挿入されている整流板4の移動が規制され、移動規制部6が許容位置に設定されているときは、複数の溝部3及び収納溝部35のいずれかに挿入されている整流板4の移動が許容される。なお、連動部5及び移動規制部6は、本実施形態では、左右に配置するが、左右一方のみに配置してもよい。
図11に示す本実施形態の車両荷台構造を備えた縮尺車両模型の風洞実験では、整流板の設置位置を荷台の前端を0、荷台の後端を1とした場合に、整流板を設置しない場合と比較して、荷台の前後方向中央部よりも後方である設置位置0.5(荷台の前端から後端へ1/2の位置)、設置位置0.75(荷台の前端から後端へ3/4の位置)の場合に空気抵抗が効果的に低減した。
また、図7〜図9に移動規制部6の変形例を示す。図7に示すように、移動規制部61は、回転軸62とストッパー63とを有する。回転軸62は、左右のサイドパネル24から車幅方向内側に突設され、左右のサイドパネル24に対して複数の溝部3及び収納溝部35の左右それぞれの各下端部近傍で回転自在に支持される。ストッパー63は、下端が連動部5に固定され、中間部が回転軸62に固定される。この変形例では、ストッパー63はテールゲート25が開放位置のときに複数の溝部3又は収納溝部35の後部に設定され(図8に示す)、テールゲート25の板状部26の開放位置から閉止位置への移動に連動して下端部が前方から後方へ移動する(図9に示す)。また、ストッパー63の中間部が回転軸62を介して左右のサイドパネル24に固定されているため、ストッパー63の上端部は、テールゲート25の板状部26の開放位置から閉止位置への移動に連動して後方から前方へ回転移動する。これにより、ストッパー63は、テールゲート25の板状部26の開放位置では、上端部が複数の溝部3又は収納溝部35の後部に位置し、複数の溝部3及び収納溝部35内で区画する板状空間の厚さを整流板4の板厚よりも厚い長さに開放する許容位置に設定され(図8に示す)、テールゲート25の板状部26の閉止位置では、上端部が複数の溝部3又は収納溝部35の後部から前方へ移動し、複数の溝部3及び収納溝部35内で区画する板状空間の厚さを整流板4の板厚よりも薄い厚さに狭める規制位置に設定される(図9に示す)。従って、移動規制部61が規制位置に設定されているときは、複数の溝部3及び収納溝部35のいずれかに挿入されている整流板4の移動が規制され、移動規制部61が許容位置に設定されているときは、複数の溝部3及び収納溝部35のいずれかに挿入されている整流板4の移動が許容される。
以上説明したように、本実施形態では、第1溝部31、第2溝部32、第3溝部33及び第4溝部34のいずれか一対に整流板4を挿入することにより、整流板4が荷台2の前後方向中間で車幅方向に沿って起立して閉止位置のテールゲート25と対向する。このため、図10に示すように、車両10の走行中において、キャブ11の上方を通過して荷台2へ流下し、閉止位置のテールゲート25に衝突し、逆流して荷台2内を前方へ流れる走行風は、整流板4に衝突して整流板4よりも前方へ流れない。従って、整流板4が設けられていない場合(図12に示す)と比較して空気抵抗係数を低減させるとともに揚力係数を低減させることができる。
また、前後方向に位置の異なる第1溝部31、第2溝部32、第3溝部33及び第4溝部34を有するため、例えば、高速道路での走行時と一般道の走行時などのように、車両10の走行条件が異なることに起因して、キャブ11の上方から荷台2の上方へ流下する走行風の状態が異なる場合に、第1溝部31、第2溝部32、第3溝部33及び第4溝部34のうち、空気抵抗の低減効果が高い方を選択して整流板4を挿入することができる。また、キャブ11の形状など車両10の外形が異なることに起因して、キャブ11の上方から荷台の上方へ流下する走行風の状態が異なる場合も、第1溝部31、第2溝部32、第3溝部33及び第4溝部34のうち、空気抵抗の低減効果が高い方を選択して整流板4を挿入することができるため、車両10の外形が異なる車両間であっても上記車両荷台1構造を共通して使用することができる。
また、第1溝部31、第2溝部32、第3溝部33及び第4溝部34のうち一対に整流板4を挿入することにより、荷台2が前後方向に分割されて区画されるため、荷台2に積荷があるときに、積荷の移動を抑制することができる。
また、荷台2に荷物を多く積むときには、荷台2の前端部に設けた収納溝部35に整流板4を挿入して整流板4と積荷との干渉を防ぐことが可能である。
また、移動規制部6が規制位置に設定されているときに、整流板4の移動が規制されるため、走行中の整流板4のばたつきの発生を抑制することができる。
また、テールゲート25の開放位置から閉止位置への移動に連動して、移動規制部6が許容位置から規制位置へ移動するため、整流板4の移動を規制するための特別な操作部を必要としない。
また、テールゲート25が開放位置に設定されたときに、移動規制部6が許容位置に移動して、複数の溝部3又は収納溝部35のうち整流板4を挿入する溝部を変更することが可能となる。従って、例えば、停車中に荷台2への荷物の積み降ろしのために、テールゲート25を開放位置に設定する作業者は、テールゲート25を開放位置に設定した際に整流板4を挿入する溝部の変更を行うことができる。
また、テールゲート25を開放位置に設定した後の走行開始時には、通常、積荷の有無にかかわらず作業者によってテールゲート25が閉止位置に設定されるため、整流板4が固定された状態となり、走行中の整流板4のばたつきの発生を確実に抑制することができる。
また、規制位置と許容位置に移動可能な移動規制部6を設けるため、整流板4の大きさを、複数の溝部3及び収納溝部35がそれぞれ区画する板状空間よりも小さく構成しても、走行中のばたつきが抑制される。また、このように複数の溝部3及び収納溝部35がそれぞれ区画する板状空間よりも整流板4を小さく構成することにより、整流板4を複数の溝部3又は収納溝部35へ挿入をし易くすることができる。
また、複数の溝部3のうち、一対の第3溝部33と一対の第4溝部34とは荷台2のうち前後方向中央部よりも後方に設けられる。このため、荷台2の前後方向のうちテールゲート25に近い側に配置された第3溝部33又は第4溝部34から整流板4を挿入する場所を選択することができるため、走行中にテールゲート25に衝突して前方へ流れた空気を効果的に阻止する位置に整流板4を起立させることができる。
また、本実施形態では、複数の溝部3を四対設けたが、五対以上の溝部を設け、整流板4を挿入する溝の選択肢を増やしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本実施形態に係る車両荷台構造を示す側面図である。 車両荷台構造の平面図である。 図1の車両荷台構造で整流板を挿入する溝部を変更した例を示す側面図である。 図2のIV-IV方向視の車両荷台構造の模式図である。 図4の移動規制部により整流板の移動が許容された状態を示す要部拡大図である。 図4の移動規制部により整流板の移動が規制された状態を示す要部拡大図である。 図1の車両荷台構造の移動規制部の変形例を示す模式図である。 図7の移動規制部により整流板の移動が許容された状態を示す要部拡大図である。 図7の移動規制部により整流板の移動が規制された状態を示す要部拡大図である。 図1の車両荷台構造を流れる走行風の流れを示す側面図である。 本実施形態の車両荷台構造を備えた所定の車両模型の実験における空気抵抗係数の低減量を示すグラフである。 従来の荷台構造を流れる走行風の流れを示す側面図である。
1:車両荷台構造
2:荷台
3:複数の溝部(第1の溝部、第2の溝部)
4:整流板
5:連動部(連動手段)
6:移動規制部(移動規制手段)
24:左右のサイドパネル
25:テールゲート

Claims (3)

  1. キャブの後方の車幅方向両側部で相対向して前後方向に沿って起立する左右のサイドパネルと、前記左右のサイドパネルの後端間を閉止する閉止位置で車幅方向に沿って起立するテールゲートと、を有し、上方が開放される荷台と、
    前記左右のサイドパネルの車幅方向内側に設けられ、相対向して上下方向へ延びる左右一対の第1の溝部と、
    前記左右のサイドパネルの車幅方向内側で前記第1の溝部よりも後方に設けられ、相対向して上下方向へ延びる左右一対の第2の溝部と、
    前記第1及び第2の溝部の一方へ選択的に挿入可能であり、前記閉止位置の前記テールゲートと対向して前記左右のサイドパネル間に起立する整流板と、を備えた
    ことを特徴とする車両荷台構造。
  2. 請求項1に記載の車両荷台構造であって、
    前記第1又は第2の溝部に挿入された前記整流板の移動を規制する規制位置と当該整流板の移動を許容する許容位置とに移動可能な移動規制手段と、
    前記移動規制手段と前記テールゲートとを連結する連動手段と、をさらに備え、
    前記テールゲートは、前記左右のサイドパネルの後端間を開放する開放位置と前記閉止位置とに設定自在であり、
    前記連動手段は、前記テールゲートの前記開放位置から前記閉止位置への移動に連動して、前記移動規制手段を前記許容位置から前記規制位置へ移動する
    ことを特徴とする車両荷台構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両荷台構造であって、
    前記第1の溝部は、前記一対のサイドパネルのうち、前後方向中央部よりも後方に設けられている
    ことを特徴とする車両荷台構造。
JP2009167652A 2009-07-16 2009-07-16 車両荷台構造 Expired - Fee Related JP5424101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167652A JP5424101B2 (ja) 2009-07-16 2009-07-16 車両荷台構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167652A JP5424101B2 (ja) 2009-07-16 2009-07-16 車両荷台構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011020574A true JP2011020574A (ja) 2011-02-03
JP5424101B2 JP5424101B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=43631018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009167652A Expired - Fee Related JP5424101B2 (ja) 2009-07-16 2009-07-16 車両荷台構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5424101B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015147120A1 (en) 2014-03-27 2015-10-01 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Information processing device, information storage device, and control device of rotary electric machine
US9896052B2 (en) 2014-12-30 2018-02-20 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Cargo bed and utility vehicle with the cargo bed

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6073681U (ja) * 1983-10-27 1985-05-23 日産ディーゼル工業株式会社 トラツク等の荷台
JPS62148439U (ja) * 1986-03-13 1987-09-19
JP2000264262A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Isuzu Motors Ltd 平ボディ架装車両の空気抵抗低減装置
JP2003182646A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Fuji Heavy Ind Ltd ピックアップトラックの荷台構造
JP2009035057A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nissan Motor Co Ltd 貨物自動車の無蓋荷台構造
JP2011519766A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 マルティマティック インコーポレイティッド ピックアップトラック用の貨物マネジメントシステム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6073681U (ja) * 1983-10-27 1985-05-23 日産ディーゼル工業株式会社 トラツク等の荷台
JPS62148439U (ja) * 1986-03-13 1987-09-19
JP2000264262A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Isuzu Motors Ltd 平ボディ架装車両の空気抵抗低減装置
JP2003182646A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Fuji Heavy Ind Ltd ピックアップトラックの荷台構造
JP2009035057A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nissan Motor Co Ltd 貨物自動車の無蓋荷台構造
JP2011519766A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 マルティマティック インコーポレイティッド ピックアップトラック用の貨物マネジメントシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015147120A1 (en) 2014-03-27 2015-10-01 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Information processing device, information storage device, and control device of rotary electric machine
US9896052B2 (en) 2014-12-30 2018-02-20 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Cargo bed and utility vehicle with the cargo bed

Also Published As

Publication number Publication date
JP5424101B2 (ja) 2014-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011046271A5 (ja)
US8720969B2 (en) Cargo area protector with hinged outboard flaps
US10377431B2 (en) Vehicle side structure of pickup truck
JP5482510B2 (ja) 車両のアンダフロア構造
JP5424101B2 (ja) 車両荷台構造
JP4888764B2 (ja) 車両のサイドスカート
WO2017164189A1 (ja) 車両のルーフ構造
JP6919184B2 (ja) 空気抵抗低減装置
JP6144022B2 (ja) 冷凍車両
JP6089382B2 (ja) トラックのリヤ構造
JP2008260406A (ja) 車両用空力制御装置
JP2022104512A (ja) ロアーゲートストッパー構造
JP2011148469A (ja) 箱型荷台の後部構造
JP5570624B2 (ja) 自動車運搬船の倉内構造
JP2017105358A (ja) 荷台構造
JP4690876B2 (ja) トラクタの車体構造
JP3119358U (ja) 車両運搬車
JP2009035057A (ja) 貨物自動車の無蓋荷台構造
JP2017202763A (ja) 車両の後部構造
JP7396248B2 (ja) 車両の乗降支援構造
WO2013111466A1 (ja) 車両のステップ構造
JP2003104246A (ja) 車両の空気抵抗低減方法及び空気抵抗低減装置
JP5477536B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP2009280131A (ja) 車両の空気抵抗低減構造
JP4117179B2 (ja) ウィング車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5424101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees