JP2011016549A - 通い箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】
製品等、または製品等が収納された容器である物品を搬送するに際し、通い箱に対してこれら物品の収納・取出しを行う場合にその作業効率を向上させるとともに、軽量でありながら所定の強度を確保できる通い箱を提供すること。
【解決手段】
上方が開口した箱体1の少なくとも1つの側面部5、7に、側面部5、7の下端方向に所定高さdの側面部5、7を残すように、側面部5、7の上端から開口する開口部9、10が設けられており、開口部9、10には、開口部9、10を閉塞もしくは開放可能な開閉部材11、12が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、物品等を収納して搬送するとともに、繰り返し搬送に供することのできる通い箱に関する。
従来、半導体ウェーハなどに代表される製品等を収納する外装箱はダンボールを採用しているものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
また、フレキシブルディスクを保管し運搬するプラスチック製の組立式コンテナも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、ウェーハキャリアを収納するキャリアボックスの側壁を回動可能にしたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−168324号公報(段落0027、図4) 特開平10−45129号公報(段落0008、図1及び図2) 特開平7−307380号公報(図1)
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載のものにあっては、ウェーハ容器あるいはフレキシブルディスクを、外装箱あるいはプラスチック製の組立式コンテナに収納あるいは搬出するに際し、外装箱または組立式コンテナの上方開口部のみしか利用できず、物品の収納搬出作業に手間がかかるという問題がある。
一方、特許文献3においては、ウェーハキャリアの搬出に際し、側壁を回動させて側壁に開口部を設けることにより、ウェーハキャリアの搬出を容易にしたものであるが、側壁の最下端部で回動自在としているため、開口部となるキャリアボックスの側面部は、その他の側面部と協働してキャリアボックスの本来の形状を支える機能がなくなり、キャリアボックス自体の強度が低下することとなる。そのため、強度低下を防止するためにキャリアボックスを構成するプレートに強度を与える必要があり、自ずとキャリアボックスの重量が増してしまうといった問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、製品等、または製品等が収納された容器である物品を搬送するに際し、通い箱に対してこれら物品の収納・取出しを行う場合にその作業効率を向上させるとともに、軽量でありながら所定の強度を確保できる通い箱を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の通い箱にあっては、上方が開口した箱体の少なくとも1つの側面部に、該側面部の下端方向に所定高さの側面部を残すように、該側面部の上端から開口する開口部が設けられており、前記開口部には、該開口部を閉塞もしくは開放可能な開閉部材が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、物品の収納や取出しに際し、箱体の上方開口のみならず、箱体の側面部に設けられた開閉部材により開口される開口部をも利用できるので、箱体底部の近くまで容易に手が届くこととなり、物品の収納・取出しの作業効率が向上することとなる。また開口部の形成された側面部にあっては、その側面部の下端方向に所定高さの側面部を残すように、該側面部の上端から開口する開口部が設けられているため、残存する側面部にはその他の側面部と協働して箱体の本来の形状を支える機能が維持され、箱体の強度低下が防止されることとなる。
本発明の通い箱にあっては、前記開閉部材は、前記側面部を一部線状に切断されて形成される蓋部と、前記側面部の一部を折曲げ可能としたヒンジ部と、で構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、通い箱の側面部をそのまま開閉部材として利用できることになるばかりか、開閉部材の取り付けに際し、開口部との位置合わせの必要がなく、開閉部材の製造が簡易となる。また開閉部材を閉塞した状態で、蓋部と側面部との面一状態も維持される。
本発明の通い箱にあっては、前記開閉部材は、前記側面部上端両側の一部を残して2箇所から側面部の下端方向に所定高さの側面部を残すように所定長切断されて形成される蓋部と、前記側面部の両切断下端を結ぶ線を折曲げ可能としたヒンジ部と、で構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、通い箱の側面部をそのまま開閉部材として利用できることになるばかりか、側面部を上端から2箇所切断するのみで、蓋部と、ヒンジ部とからなる開閉部材を容易に製造できることとなる。
本発明の通い箱にあっては、前記下端方向に残された側面部の所定高さが、前記側面部の高さの1/2以上の高さであることを特徴としている。
この特徴によれば、側面部に対して開口部の占める高さの割合が1/2より小さいので、箱体の強度低下を確実に防止することができる。特に折り返された開閉部材は下端方向に残された側面部の所定高さ内に収まり、開閉部材が床に接することがなく開閉部材が物品の収納搬出作業の邪魔になることがない。
本発明の通い箱にあっては、前記開閉部材は、前記ヒンジ部を介して折り返し前記側面部に当接した際、前記開閉部材と前記側面部とが固定可能に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、開閉部材が折り返されて側面部に当接して一次的に固定されている状態では、物品の収納搬出作業において、開閉部材が物品の収納搬出作業の邪魔になることはなく、物品の収納搬出作業の効率をさらに向上させることができる。
本発明の通い箱にあっては、前記開閉部材と前記側面部とを固定可能に維持する固定部材は、前記開閉部材と前記側面部とに装着されたベルクロファスナーであることを特徴としている。
この特徴によれば、前記開閉部材の開放により、前記開閉部材が前記側面部に当接するのみで、ベルクロファスナーにより両者の固定状態が実現するため、開閉部材が暴れることがない。また前記開閉部材と前記側面部との剥離も容易となる。
本発明の通い箱にあっては、前記側面部を一部線状に切断されて形成される蓋部における外側面には前記切断部分に沿ってベルクロファスナーがその接着面を内側に向けて蓋部から一部張り出すように固定され、前記残された側面部における外側面には前記切断部分に沿ってベルクロファスナーがその接着面を外側に向けて固定され、前記側面部と前記蓋部とがほぼ面一に接着固定できるように構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、前記側面部と前記蓋部との接着固定状態では、両者がほぼ面一になるため、通い箱に凹凸がなく搬送が安全に実施できるばかりか、ベルクロファスナーが蓋部から一部張り出すように取り付けられているため、このベルクロファスナーにより蓋の閉塞時に蓋部が開口部から内側に進入することが抑止され、常時通い箱の側面部はほぼ面一に保たれる。
本発明の通い箱は、前記側面部は、2枚の合成樹脂製プレートとその間に設けられた合成樹脂製スペーサーとで形成された合成樹脂製ダンボールであり、前記ヒンジ部は、前記2枚の合成樹脂製プレートのうち内側プレートと前記スペーサーを切断して、残された外側プレートの屈曲を利用して形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、合成樹脂製ダンボールの外側プレートの屈曲を利用してヒンジ部が形成されるため、ヒンジ部の構成に別部材を設けることなく、簡単な加工のみでヒンジ部を形成することができる。
実施例1における通い箱を示す斜視図である。 実施例1における通い箱の開閉部材を開放した図であり、(a)はその斜視図、(b)は(a)のX−X断面図である。 実施例1における開口部を開閉部材で閉鎖した状態での開閉部材と側面部との位置関係を示す断面図である。 実施例1における通い箱の蓋体の裏面を示す図である。 実施例1における通い箱の箱体を折り畳んで、底板及び箱体を蓋体で覆って結束部材で結束した状態を示す図である。 図5の結束状態を解放した状態を示す図である。 実施例1における通い箱の開閉部材をヒンジ部を介して折り畳んで開口部を形成し、開口部を利用して作業者が物品を収納する状態を示す図である。 実施例1における通い箱に所定の物品を収納した状態で開閉部材で開口部を閉鎖して蓋体で蓋をして、結束部材で結束する状態を示す図であり、(a)は通い箱に所定の物品を収納した状態、(b)は開閉部材で開口部を閉鎖しようとする状態、(c)は開閉部材で開口部を閉鎖し蓋体で蓋をして結束部材で結束した状態、をそれぞれ示す図である。 実施例1における通い箱のパレット台に横方向の衝撃が加わった状態を示す図であり、(a)はその衝撃が小さい場合、(b)はその衝撃が過大である場合、を示す図である。 通い箱の別の実施例を示す図である。
本発明に係る通い箱を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る通い箱Aにつき、図1ないし図4を参照して説明する。通い箱Aは、本体となる上方及び下方が開口した直方体状の箱体1と、箱体1の上方開口に蓋をする蓋体40と、箱体1の底面を構成する底板50と、箱体1を支持するパレット台60から構成されている。箱体1、蓋体40は、図2(b)または図3に示すように、2枚の合成樹脂製プレート2、3とその間に設けられた合成樹脂製スペーサー4とで形成された合成樹脂製ダンボールで構成されている。また、底板50は第1合成樹脂製ダンボール51と第2合成樹脂製ダンボール52とその間に設けられた6個の円柱状弾性体53が間隔をおいて両ダンボール51、52に接着されている。第1及び第2合成樹脂製ダンボール51、52は、それぞれ上記した如く、2枚の合成樹脂製プレート2、3とその間に設けられた合成樹脂製スペーサー4で形成されている。
箱体1には、側面は4枚の同一形状の側面部5〜8で形成されている。対向する側面部5、7には、側面部5、7の下端方向に所定高さdの側面部5、7を残すように、側面部5、7の上端から開口する開口部9、10が設けられ、この開口部9、10には、開口部9、10を固定的に閉鎖可能、かつ開放可能な開閉部材11、12が開閉自在となっている。前記所定高さdは、側面部5〜8の高さDの1/2以上の高さである。この構造によれば、側面部5〜8に対して開口部9、10の占める高さの割合が1/2より小さいので、箱体1の強度低下を確実に防止することができる。特に折り返された開閉部材11、12は下端方向に残された側面部5、7の所定高さ内に収まり、開閉部材11、12が床に接することがなく開閉部材11、12が物品の収納搬出作業の邪魔になることがない。
開閉部材11、12は、側面部5、7の上端両側の一部を残して2箇所から下端方向に一直線状に向けて切断されて形成される蓋部11a、12aと、側面部5、7の一部で側面部5、7の両切断下端11b、11c;12b、12cを結ぶ線を折り曲げ可能としたヒンジ部11d、12dと、で構成されている。ヒンジ部11d、12dは、図2(b)に示すように、箱体1の2枚の合成樹脂プレートのうち内側プレート2と前記スペーサー4を切断して、残された外側プレート3の屈曲を利用して形成されている。このような構造とすることにより、通い箱Aの側面部5、7をそのまま開閉部材11、12として利用できることになるばかりか、開閉部材11、12の取り付けに際し、開口部9、10との位置合わせの必要がなく、開閉部材の製造が簡易となる。また、図3に示すように、開閉部材11を閉塞した状態で、蓋部11aと側面部5との面一状態も維持される。開閉部材12と側面部7についても同様である。さらには、側面部5、7を上端から2箇所切断するのみで、蓋部11a、12aと、ヒンジ部11d、12dとからなる開閉部材11、12を容易に製造することができる。また、合成樹脂製ダンボールの外側プレート3の屈曲を利用してヒンジ部11d、12dが形成されるため、ヒンジ部の構成に別部材を設けることなく、簡単な加工のみでヒンジ部を形成することができる。
開閉部材11、12と側面部5、7とを固定可能に維持する固定部材として開閉部材11、12と側面部5、7にはベルクロファスナー13〜16;17〜20が装着されている。これにより、開閉部材11、12が側面部5、7に当接するのみで、ベルクロファスナー13〜16;17〜20により両者の固定状態が実現する。また、図3に示すように、蓋部11aにおける外側面には切断部分に沿ってベルクロファスナー14がその接着面14aを内側に向けて蓋部11aから一部張り出すように固定され、一方側面部5における外側面には切断部に沿ってベルクロファスナー18がその接着面18aを外側に向けて固定されている。他のベルクロファスナー13と17、15と19、16と20も同様な関係となっている。このような構造によれば、側面部5、7と蓋部11a、12aとの接着固定状態では、両者がほぼ面一になるため、通い箱Aに凹凸がなく搬送が安全に実施できるばかりか、ベルクロファスナー13〜16が蓋部から一部張り出すように取り付けられているため、このベルクロファスナー13〜16により蓋部11a、12aの閉塞時に蓋部11a、12aが開口部9、10から内側に進入することが抑止され、常時通い箱Aの側面部5〜8はほぼ面一に保たれる。
開閉部材11,12の蓋部11a、12aの表面には固定部材としてのベルクロファスナー21、22が設けられており、一方側面部5、7の表面にも固定部材としてのベルクロファスナー23、24が設けられており、蓋部11a、12aをヒンジ部11d、12dを介して折り返し側面部5、7に当接した際、蓋部11a、12aのベルクロファスナー21、22と側面部5、7のベルクロファスナー23、24とにより、蓋部11a、12aと側面部5、7とが固定可能となる。この構造によれば、開閉部材11、12の蓋部11a、12aが折り返されて側面部5、7に当接して一次的に固定されている状態では、物品の収納搬出作業において、開閉部材11、12が暴れることなく、開閉部材11、12が物品の収納搬出作業の邪魔にならず、物品の収納搬出作業の効率をさらに向上させることができる。また、開閉部材11、12と側面部5、7との剥離も容易にできる。さらに、蓋部11a、12aが側面部5、7に当接して固定されている状態では、箱体1の下方部がいわゆる二重構造となるため、作業者が接触しても箱体1の形状は安定的に保たれる。
開閉部材11,12を有しない、他の対向する側面部6、8には、側面部6、8の左右方向の中央に、上端部から下端部までヒンジ部25、26が設けられており、箱体1を内側に折り畳めるようになっている。ヒンジ部25、26は、合成樹脂プレートの内側プレート2及び前記スペーサ4を断面三角形状に熱で溶かして、残された合成樹脂プレートの外側プレート3の屈曲を利用して形成されている。
側面部5〜8の下端部には、複数個の脚部27が設けられており、パレット台60の四方の角および四辺には、前記脚部27が挿入される溝部61と側面部5〜8の下端部が挿入される溝部62が設けられている。また、パレット台60の裏面には、複数個の支持部63が設けられており、箱体1が支持されるようになっている。
図1または図4に示すように、蓋体40はその裏面に、蓋体40と同部材で、かつ蓋体40の縁より所定間隔aを設けて強度部材としての蓋内板41が接着されており、さらに蓋内板41には蓋内板41の縁より所定間隔bを設けてスポンジ状のウレタン部材42が接着されている。
以上のように構成された通い箱Aは、図5及び図6に示すように、通常はパレット台60上に箱体1を対向する側面部6、8のヒンジ部25、26で内側に折り畳んだ状態でパレット台60上に載置し、その上に底板50を載置して、上方から蓋体40で覆って結束部材70で結束されている。次に、通い箱Aを組み立てるには、まず、結束部材70を取り除き、蓋体40及び底板50を取り外し、折り畳まれた箱体1をヒンジ部25、26を介して箱形状にして複数個の脚部27及び側面部5〜8の下端部をパレット台60の溝部61、62に嵌合する。
その後、開閉部材11、12のベルクロファスナー13〜16を側面部5〜8のベルクロファスナー19〜22から取り外し、開閉部材11、12の蓋部11a、12aをヒンジ部11d、12dで折り返し側面部5、7に当接した際、開閉部材11、12の表面に設けられたベルクロファスナー21、22は側面部5、7に設けられたベルクロファスナー23、24に接着して、開閉部材11、12は側面部5、7に固定される。そして、底板50は箱体1の上方開口及び開口部9、10を介してパレット台60上に載置される。
次に、図7に示すように、箱体1に、緩衝材として発泡スチロール100、半導体ウェーハ収納ケース200を順次箱体1内に収納する。その際、箱体の上方開口のみならず、箱体の側面部5、7に設けられた開閉部材11、12により開口される開口部9、10をも利用できるので、箱体1底部の近くまで容易に手が届くこととなり、物品としての発泡スチロール100、半導体ウェーハ収納ケース200の収納の作業効率が向上することとなる。また開口部9、10の形成された側面部5、7にあっては、その側面部5、7の下端方向に前記した所定高さdの側面部5、7を残すように、側面部5、7の上端から開口する開口部9、10が設けられているため、残存する側面部5、7にはその他の側面部6、8と協働して箱体の本来の形状を支える機能が維持され、箱体の強度低下が防止されることとなる。さらには、蓋部11a、12aが側面部5、7に当接して固定されている状態では、箱体1の下方部がいわゆる二重構造となるため、作業者が接触しても箱体1の形状は安定的に保たれる。また、箱体1から発泡スチロール100及び半導体ウェーハ収納ケース200の取出しに際しても、同様に作業効率が向上することとなる。
図8(a)ないし(c)に示すように、所定の半導体ウェーハ収納ケース200、本実施例では12個の半導体ウェーハ収納ケース200が収納された際には、折り返された開閉部材11、12のベルクロファスナー21、22と側面部5、7のベルクロファスナー23、24との相互の接着を取り外し、開閉部材11、12で開口部9、10を閉鎖する。その際、図3に示すように、蓋部11a、12aから一部張り出すように固定され接着面を内側に向けたベルクロファスナー13〜16が、側面部5、7における外側面に接着面を外側に向けたベルクロファスナー17〜20に接着されるため、蓋部11a、12aと側面部5、7がほぼ面一になるため、通い箱Aに凹凸がなく搬送が安全に実施できるばかりか、このベルクロファスナー13〜16;17〜20により蓋部11a、12aの閉塞時に蓋部11a、12aが開口部9、10から内側に進入することが抑止され、常時通い箱Aの側面部5、7はほぼ面一に保たれる。次に、蓋体40で箱体1の上方開口部を蓋する。その際、蓋体40の裏面に接着された蓋内板41の全周端部に箱体1の側面部5〜8の上端部が当接する。これにより、開閉部材11、12を有する側面部5、7及びヒンジ部25、26を有する側面部6、8の内方への折れ曲がりが防止され、箱体1がしっかり支持されることとなる。その後、結束部材70により、パレット台60とともに箱体1と蓋体40とを結束する。
箱体1と蓋体40が結束部材70により結束されると、蓋体40の裏面に設けられたスポンジ状のウレタン部材42が箱体1内に収納された物品(発泡スチロール100、半導体ウェーハ収納ケース200)Dは押圧され、底板50に設けられた弾性体53と相まって、外部からの衝撃に対して、物品Dは保護される。
そして、図9(a)に示すように、底板50は箱体1との間に一定の隙間cを有するように、パレット台60上に載置されているため、特に、通い箱Aの輸送に対し、パレット台60に対して、横方向にX、Yの衝撃が加わった場合でも、その衝撃がさほど大きくない場合には、第2合成樹脂製ダンボール52と弾性体53がX、Y方向に変形してその衝撃を吸収し、第1合成樹脂製ダンボール51は移動しないので、物品Dはその衝撃から保護される。その際、第1合成樹脂製ダンボール51と箱体1との隙間cはそのまま維持されている。次に、図9(b)に示すように、パレット台60に対して、X方向に過大な衝撃が加わった場合には、第2合成樹脂製ダンボール52のX方向の移動と弾性体53のX方向の変形に伴い、第1合成樹脂製ダンボール51が物品Dの底面上を滑り箱体1の内壁に当接することとなるが、物品D自体は移動することがないので、過大な衝撃があった場合でも、第1合成樹脂製ダンボール51、第2合成樹脂製ダンボール52及び弾性体53によりその衝撃は吸収され、物品Dはその衝撃から保護される。このように、底板50を第1合成樹脂製ダンボール51、第2合成樹脂製ダンボール52及びその間に接着された複数個の弾性体53で構成することにより、縦方向の衝撃に加え、横方向の衝撃をも吸収することができ、物品Dはそれらの衝撃から保護されることとなる。
また、搬出先で新たな収納物品がある場合には、上記同様に新たな物品を収納して、搬出元に戻すようになるが、特段、収納物品がない場合には、図5のように、箱体1を折り畳み、パレット台60に箱体1、底板50を載置し、蓋体40を被せて結束部材70で一体にして搬出元へ返却することも可能である。
次に、実施例2に係る通い箱につき、図10を参照して説明する。尚、前記実施例1と同一構成で重複する構成を省略する。実施例2では、開閉部材をいわゆる「観音開き」式とした点が実施例1と異なり、その他の構成は実施例1と同一である。開閉部材70〜73は、蓋部70a〜73aとヒンジ部70d〜73dと、で構成されており観音開き式となっている。ヒンジ部70d〜73dは実施例1のヒンジ部11d、12dと同一の構成である。固定部材としての蓋部70aに設けられたベルクロファスナー80、81、蓋部71aに設けられたベルクロファスナー83、蓋部72aに設けられたベルクロファスナー86、蓋部73aに設けられたベルクロファスナー87、88(なお図番88は図示されていないが、蓋部73aの下面に設けられたベルクロファスナーである)は、その接着面を内側に向けて蓋部から一部張り出すように固定されている。また、固定部材としての側面部5に設けられたベルクロファスナー84、蓋部71aに設けられたベルクロファスナー82、蓋部72aに設けられたベルクロファスナー85、側面部7に設けられたベルクロファスナー89は、その接着面を外側に向けて固定されている。また、ベルクロファスナー90〜97は、蓋部70a〜73aをヒンジ部70d〜73dを介して折り返し側面部5、7に当接した際、開閉部材70〜73と側面部5、7とを固定可能にするものである。なお、図番96、97は図示されていないが、蓋部73aと蓋部73aをヒンジ部73dを介して折り返した際に側面部7に設けられているベルクロファスナーである。また、蓋部70a〜70dの幅bは切断部分から側面部の側端部までの幅Bの1/2以下となっており、蓋部70a〜70dをヒンジ部70d〜73dで折り返して側面部5、7に当接した際、蓋部70a〜70dが側面部5、7の側端部からはみ出さない構造としている。
実施例2も、実施例1と同様な作用効果を奏するものである。
このように、実施例1,2では、物品(発泡スチロール100、半導体ウェーハケース200)の収納や取出しに際し、箱体1の上方開口のみならず、箱体の側面部5、7に設けられた開閉部材(11,12;70〜73)により開口される開口部9、10をも利用できるので、箱体底部の近くまで容易に手が届くこととなり、物品の収納・取出しの作業効率が向上することとなる。また開口部9、10の形成された側面部5、7にあっては、その側面部の下端方向に所定高さdの側面部を残すように、側面部5、7の上端から開口する開口部9、10が設けられているため、残存する側面部5、7にはその他の側面部6、8と協働して箱体の本来の形状を支える機能が維持され、箱体の強度低下が防止されることとなる。
また、本実施例1,2では、半導体ウェーハケースをダンボールに入れず、直接通い箱Aに収納することができるので、従来の半導体ウェーハを収納する通い箱に比べて、容積重量を小さくすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、通い箱に収納する物品として半導体ウェーハ収納ケースを用いたが、その他の物流物品に用いてもよい。
実施例では、開口部を側面部2箇所に設けたが1箇所であっても良い。
A 通い箱
1 箱体
2 合成樹脂製プレートの内側プレート
3 合成樹脂製プレートの外側プレート
4 合成樹脂製スペーサー
5〜8 側面部
9、10 開口部
11、12 開閉部材
11a、12a 蓋部
11d、12d ヒンジ部
13〜24 ベルクロファスナー
25、26 ヒンジ部
27 脚部
40 蓋体
41 蓋内板
42 スポンジ状のウレタン部材
50 底板
51 第1合成樹脂製ダンボール
52 第2合成樹脂製ダンボール
53 弾性体
60 パレット台
61、62 溝
63 支持部
70〜73 開閉部材
70a〜73a 蓋部
70d〜73d ヒンジ部
80〜97 ベルクロファスナー
100 発泡スチロール(物品D)
200 半導体ウェーハ収納ケース(物品D)

Claims (8)

  1. 上方が開口した箱体の少なくとも1つの側面部に、該側面部の下端方向に所定高さの側面部を残すように、該側面部の上端から開口する開口部が設けられており、前記開口部には、該開口部を閉塞もしくは開放可能な開閉部材が設けられていることを特徴とする通い箱。
  2. 前記開閉部材は、前記側面部を一部線状に切断されて形成される蓋部と、前記側面部の一部を折曲げ可能としたヒンジ部と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の通い箱。
  3. 前記開閉部材は、前記側面部上端両側の一部を残して2箇所から側面部の下端方向に所定高さの側面部を残すように所定長切断されて形成される蓋部と、前記側面部の両切断下端を結ぶ線を折曲げ可能としたヒンジ部と、で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の通い箱。
  4. 前記下端方向に残された側面部の所定高さが、前記側面部の高さの1/2以上の高さであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通い箱。
  5. 前記開閉部材は、前記ヒンジ部を介して折り返し前記側面部に当接した際、前記開閉部材と前記側面部とが固定可能に構成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の通い箱。
  6. 前記開閉部材と前記側面部とを固定可能に維持する固定部材は、前記開閉部材と前記側面部とに装着されたベルクロファスナーであることを特徴とする請求項5に記載の通い箱。
  7. 前記側面部を一部線状に切断されて形成される蓋部における外側面には前記切断部分に沿ってベルクロファスナーがその接着面を内側に向けて蓋部から一部張り出すように固定され、前記残された側面部における外側面には前記切断部分に沿ってベルクロファスナーがその接着面を外側に向けて固定され、前記側面部と前記蓋部とがほぼ面一に接着固定できるように構成されていることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の通い箱。
  8. 前記側面部は、2枚の合成樹脂製プレートとその間に設けられた合成樹脂製スペーサーとで形成された合成樹脂製ダンボールであり、前記ヒンジ部は、前記2枚の合成樹脂製プレートのうち内側プレートと前記スペーサーを切断して、残された外側プレートの屈曲を利用して形成されていることを特徴とする請求項2ないし7に記載の通い箱。
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