JP2007099369A - 折り畳み式搬送用コンテナ - Google Patents

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正道 佐藤
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Abstract

【課題】物品の収納取り出しを容易にすると共に、一部物品の出し入れも可能とし、また、少ない構成部材によって組立を容易にすると共に、断熱性能の向上が図れ、かつ、物品の出し入れ時における保温性能の維持を図れるようにした折り畳み式搬送用コンテナを提供すること。
【解決手段】矩形状をなす床パネル10と、前,後パネル21,22と、一対の側パネル30及び蓋パネル40とからなる搬送用コンテナにおいて、前,後パネル及び少なくともいずれか一方の側パネルを、それぞれ中間ヒンジを介して折り畳み可能に連結される上部パネル体と下部パネル体とで構成する。前,後パネルの下部パネル体を、床パネルにヒンジを介して起倒可能に連結し、蓋パネルを、ヒンジを介して折り畳み可能に連結される一対のパネル半体にて構成し、蓋パネルのパネル半体を側パネルと同方向に位置するように閉蓋する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば折り畳み式搬送用コンテナに関するもので、特に、食品や医薬品等の物品を保冷又は保温した状態で運搬するための折り畳み式搬送用断熱式コンテナとして最適なコンテナに関するものである。
一般に、この種の折り畳み式搬送用コンテナとして、上面に開口を有すると共に側壁と底壁とで箱状をなす外箱と、上面の開口を塞ぐ板状の蓋材とよりなるものが知られている。
また、断熱性を有する折り畳み式搬送用コンテナとして、上面に開口を有すると共に側壁と底壁とで箱状をなす外箱と、側壁に隣接して配置された板状の断熱性内壁材と、底壁上に載置された板状の断熱性内底材と、開口を塞ぐ板状の断熱性蓋材と、側壁に面して接合する接合片と、接合片の上端から開口の内方に延出して蓋材に当接する平面をなす上面部と、上面部から下方に屈曲する鈎片とからなる縁部材とを備えた保冷箱が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この保冷箱によれば、上面部が側壁の上方の内周に沿って略同一の高さになるように縁部材を側壁に接合固定し、接合片と鈎片とで形成されるコ字状の空間に断熱性内壁材の上端面を嵌合することにより断熱性内壁材を側壁に接合固定する一方、断熱性蓋材を上面部に載置することにより開口を塞ぐことができる。
特開2003−182777(特許請求の範囲、図1、図2、図4)
しかしながら、特開2003−182777に記載の保冷箱は、外箱とその内側に縁部材を介して断熱性内壁材を組み合わせることにより組み立てられる構造であるため、構成部材が多く構造が複雑な上、組立が面倒であるという問題があった。
また、従来のこの種の断熱コンテナにおいては、物品の出し入れは蓋パネルを取り外して行うため、蓋を外した上部開口より容易に物品の出し入れができる場合はよいが高さが500ミリを超える寸法となると物品の出し入れが困難になる問題があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、物品の収納取り出しを容易にすると共に、一部物品の出し入れも可能とし、また、少ない構成部材によって組立を容易にすると共に、断熱性能の向上が図れ、かつ、物品の出し入れ時における保温性能の維持を図れるようにした折り畳み式搬送用コンテナを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、矩形状(正方形を含む)をなす床パネルと、前,後パネルと、一対の側パネル及び蓋パネルとからなる搬送用コンテナであって、 上記前,後パネル及び少なくともいずれか一方の側パネルは、ヒンジを介して折り畳み可能に連結される上部パネル体と下部パネル体とで構成され、 上記前,後パネルの下部パネル体は、上記床パネルにヒンジを介して起倒可能に連結され、 上記蓋パネルは、ヒンジを介して折り畳み可能に連結される一対のパネル半体にて構成され、上記パネル半体は、上記側パネルと同方向に位置するように閉蓋されてなる、ことを特徴とする。
この発明において、双方の側パネルが共にそれぞれヒンジを介して折り畳み可能に連結される上部パネル体と下部パネル体とで構成されてもよい(請求項2)。
また、この発明において、床パネルと前後パネル、一対の側パネルとは、それぞれ断熱性を有するパネルとしてもよい(請求項3)。
この発明において、上記床パネル、前,後パネル、側パネル及び蓋パネルは、矩形状であれば任意の寸法の長方形や正方形であってもよい。
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の折り畳み式搬送用パネルにおいて、上記床パネルは、対向する2辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、これと直交する2辺の端面にパッキンが設けられ、 上記前パネル及び後パネルは、下辺の内面に上記床パネルの凸条又は凹条に側方から嵌合可能な凹条又は凸条が設けられ、これと直交する両縦辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、かつ、上辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、 上記両側パネルは、下辺の内面に上記パッキンと密接可能なパッキンが設けられ、対向する両縦辺の内面には上記前,後パネルの縦辺に設けられた上記凸条又は凹条に摺動嵌合可能な凹条又は凸条が設けられ、かつ、上辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、 上記蓋パネルは、四周側辺の下面側に、上記前,後パネル及び側パネルの上辺の端面に設けられた凸条又は凹条と嵌合する凹条又は凸条を具備してなる、ことを特徴とする。
また、この発明において、上記前,後パネルを構成する下部パネル体に対して上記側パネルを構成する下部パネル体の高さを高く形成する方が好ましい(請求項5)。
また、上記各パネルは、一対の表面板と、これら表面板の辺部間に装着される枠材と、上記表面板と枠材とで形成される空間内に充填される発泡断熱材とで構成する方がよく、好ましくは、上記枠材に凸条又は凹条を一体に形成する方がよい(請求項6)。
また、上記凹条と凸条の嵌合による接合部に介在される合成樹脂製の気密パッキンを更に具備する方がよく、上記凹条又は凸条を設ける枠材を、凹条又は凸条の両端にフランジ部を延在する断面略ハット状をなす硬質の合成樹脂製材料にて形成し、上記気密パッキンを、上記枠材と略相似形に形成すると共に、枠材のフランジ部間に挟持されるフランジ部を軟質に形成し、かつ、上記凹条と凸条間に挟持される凹条部又は凸条部を硬質に形成する方が好ましい(請求項7)。
また、隣接する上記前,後パネルと側パネルにおける上部パネル体同士及び下部パネル体同士、並びに上記蓋パネルのパネル半体と上記側パネルの上部パネル体とを、面ファスナ(マジックファスナ)にて固定可能に形成する方が好ましい(請求項8)。この場合、更に好ましくは、面ファスナを軟質の係止体と硬質の係止受け体とで形成する方がよい。
また、請求項1ないし8記載の発明において、上記床パネルと上記前,後パネルの下部パネル体、及び上記前,後パネルの下部パネル体と上部パネル体を、それぞれ係脱可能な固定手段にて展開起立状態に固定可能に形成する方が好ましい(請求項9)。ここで、係脱可能とは、係止及び係止解除が可能な状態を意味する。
請求項9記載の発明において、上記固定手段を面ファスナにて形成することができる(請求項10)。この場合、面ファスナを軟質の係止体と硬質の係止受け体とで形成する方が好ましい。
また、上記固定手段を上記固定手段が係止環を有するレバーと係止受け体とからなる留め金具にて形成するか(請求項11)、又は、フック係止体と係止受け体とからなるフック金具にて形成するか(請求項12)、あるいは、上記面ファスナと、上記留め金具又はフック金具とで形成することができる(請求項13)。
また、この発明において、コンテナの高さを、上記床パネルの短辺以内とする方が好ましい(請求項14)。
また、コンテナを組み立てた後に、床パネルをパレットに載置して運搬することも可能であるが、上記床パネルを、パレット上に載置固定する方が好ましい(請求項15)。
また、上記床パネルの四隅に、アングル状の補強兼用のパネル保持柱を立設固定する方が好ましい(請求項16)。
また、上記側パネルの縦辺の端面及び該端面に隣接する外面に、アングル状の補強部材を固定する方が好ましい(請求項17)。この場合、上記補強部材の一片の長さを、パネルの厚さ以上に形成する方がよい(請求項18)。
加えて、上記蓋パネルの偶角部に、隣接する端面及び上面を覆うコーナ補強部材を固定する方が好ましい(請求項19)。この場合、上記コーナ補強部材を、蓋パネルの上面に固定される固定片と、この固定片の隣接する2辺から垂下される垂下片とで構成すると共に、垂下片の長さをパネルの厚さ以上に形成する方がよい(請求項20)。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、前,後パネル及び少なくともいずれか一方の側パネルを、ヒンジを介して折り畳み可能に連結される上部パネル体と下部パネル体とで構成し、前,後パネルの下部パネル体を、床パネルにヒンジを介して起倒可能に連結し、蓋パネルを、ヒンジを介して折り畳み可能に連結される一対のパネル半体にて構成し、使用時(組立時)において、パネル半体を、側パネルと同方向に位置するように閉蓋するので、少ない構成部材で折り畳み式搬送用コンテナを容易に組み立てることができる。
また、使用時には、収納及び取り出す物品の大きさや量に応じて蓋パネルの一方のパネル半体を折り畳むか、一方のパネル半体と共に側パネルの上部パネル体を折り畳むことによって形成された開口を介して物品の出し入れを行うか、又は更に、側パネルを取り外すことができるので、コンテナの大きさを大きくしても、蓋全体を取り外さずとも、物品の出し入れを行うことができる。また、不使用時には、折り畳むことにより容積を小さくして運搬することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、両側パネル共にヒンジを介して折り畳み可能に連結される上部パネル体と下部パネル体とで構成するので、両側より任意に物品の出し入れができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、床パネルと前,後パネルと、一対の側パネル及び蓋パネルとは断熱性を有するので、断熱性をもたせることができ、物品の取り出しに際しての開放も一部とすることができるので外気の侵入を少なくでき保温効率がよい。
(4)請求項4記載の発明によれば、前,後パネルの下辺の内面に設けられた凹条又は凸条を、床パネルの対向する2辺の端面に設けられた凸条又は凹条に嵌合して前,後パネルを組み立てた後、両側パネルの対向する両縦辺の内面に設けられた凹条又は凸条を、前,後パネルの縦辺の端面に設けられた凸条又は凹条に摺動嵌合し、床パネルと側パネルに設けられたパッキン同士を密接して側パネルを組み立て、その後、蓋パネルの四周側辺の下面側に設けられた凹条又は凸条を、前,後パネル及び側パネルの上辺の端面に設けられた凸条又は凹条に嵌合して蓋パネルを組み立てることができる。したがって、パネル同士の接合を凹凸条の嵌合又はパッキン同士の密接によって行うことができるので、上記(3)に加えて更に断熱性の向上が図れると共に、全体の強度を強くすることができると共に断熱コンテナを容易に組み立てることができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、前,後パネルを構成する下部パネル体に対して側パネルを構成する下部パネル体の高さを高く形成することにより、側パネルの下部パネル体が前,後パネルの上部パネル体と下部パネル体の連結部を跨いで係合するので、使用時や側パネルの上パネル折り畳み時に前,後パネルが不用意に折り畳まれるのを防止することができる。したがって、上記(1)〜(4)に加えて更に物品の出し入れ(搬出・搬入)作業を容易にすることができる。また、搬送時においても、前,後パネルと側パネルとの双方の上部パネル体,下部パネル体間の折り畳み位置が一致していないので、全体の強度が向上する。
(6)請求項6記載の発明によれば、各パネルを、一対の表面板と、これら表面板の辺部間に装着される枠材と、表面板と枠材とで形成される空間内に充填される発泡断熱材とで構成し、枠材に凸条又は凹条を一体に形成することにより、上記(3)〜(5)に加えて更に断熱性の向上を図ることができる。
(7)請求項7記載の発明によれば、凹条と凸条の嵌合による接合部に介在される合成樹脂製の気密パッキンを更に具備し、凹条又は凸条を設ける枠材を、凹条又は凸条の両端にフランジ部を延在する断面略ハット状をなす硬質の合成樹脂製材料にて形成し、上記気密パッキンを、上記枠材と略相似形に形成すると共に、枠材のフランジ部間に挟持されるフランジ部を軟質に形成し、かつ、上記凹条と凸条間に挟持される凹条部又は凸条部を硬質に形成することにより、上記(3)〜(6)に加えて更に気密性及び断熱性の向上を図ることができる。
(8)請求項8記載の発明によれば、隣接する前,後パネルと側パネルにおける上部パネル体同士及び下部パネル体同士、並びに蓋パネルのパネル半体と側パネルの上部パネル体とを、面ファスナにて固定可能に形成することにより、バックルや錠前のように外に金属部が突出することなく補強することができる。したがって、荷役の取扱い時に他のコンテナ等に損傷を与える虞がなく、安全に荷役作業を行うことができる。
(9)請求項9〜13記載の発明によれば、上記床パネルと下部パネル体、及び下部パネル体と上部パネル体を、それぞれ係脱可能または折り畳み可能な固定手段にて展開起立状態に固定可能に形成することにより、下部パネル体と上部パネル体の展開起立状態を堅持することができる。したがって、上記(1)〜(8)に加えて更に組立時の強度の向上が図れる。
(10)請求項14記載の発明によれば、コンテナの高さを、床パネルの短辺以内とすることにより、分解後に床パネル上に前,後パネル、側パネル及び蓋パネルを床パネルからはみ出すことなく積み重ねることができる。したがって、不使用時の保管を容易にすることができると共に、運搬を容易にすることができる。
(11)請求項15記載の発明によれば、床パネルを、パレット上に載置固定することにより、フォークリフトでの荷役作業が可能となるので、荷役作業を容易にすることができる。また、床パネルとパレットが一体化されるので、コンテナ全体の強度を向上させることができる。
(12)請求項16記載の発明によれば、床パネルの四隅に、アングル状の補強兼用のパネル保持柱を立設固定することにより、分解後の前,後パネル、側パネル及び蓋パネルをパネル保持柱によって保持した状態で運搬することができる。
(13)請求項17記載の発明によれば、側パネルの縦辺の端面及び該端面に隣接する外面に、アングル状の補強部材を固定することにより、荷役時等に外部からの衝撃に対して側パネルの保護を図ることができる。この場合、補強部材の一片の長さを、パネルの厚さ以上に形成することにより、側パネルと前,後パネルとの接合部を保護することができると共に、分割後の積み重ね状態において、隣接するパネル同士を積み重ねた状態で一体化することができる(請求項18)。
(14)請求項19記載の発明によれば、蓋パネルの偶角部に、隣接する端面及び上面を覆うコーナ補強部材を固定することにより、蓋パネルと前,後パネルとの接合部及び蓋パネルと側パネルとの接合部を保護することができる。この場合、コーナ補強部材を、蓋パネルの上面に固定される固定片と、この固定片の隣接する2辺から垂下される垂下片とで構成すると共に、垂下片の長さをパネルの厚さ以上に形成することにより、分解後の積み重ね状態において、隣接するパネル同士を積み重ねた状態で一体化することができる(請求項20)。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明に係る折り畳み式搬送用コンテナの第1実施形態の組立状態を示す斜視図、図2は、折り畳み式搬送用コンテナの全体を示す分解斜視図、図3は、図2の横断面図である。ここでは、この発明に係る折り畳み式搬送用コンテナを断熱コンテナに適用した場合について説明する。
上記断熱コンテナは、それぞれ断熱性を有する矩形状(ここでは、正方形の場合を示す)をなす床パネル10と、前パネル21と、後パネル22と、一対の側パネル30及び蓋パネル40とで主に構成されており、組立状態において固定手段である第1及び第2の面ファスナ61,62によって固定可能に形成されている。この場合、前,後パネル21,22は、後述するように、ヒンジ100を介して床パネル10に起倒可能に連結されると共に、中間ヒンジ101を介して折り畳み可能に形成されており、側パネル30は、後述する第1の開閉ヒンジ102を介して折り畳み可能に形成されており、蓋パネル40は、後述する第2の開閉ヒンジ103を介して折り畳み可能に形成されている。また、第1の面ファスナ61によって前,後パネル21,22と側パネル30とが固定され、第2の面ファスナ62によって蓋パネル40と側パネル30とが固定されている。なお、第1及び第2の面ファスナ61,62は、それぞれ可撓性を有する軟質の面ファスナ係止体65と、該面ファスナ係止体65と係脱可能に係合する硬質の面ファスナ係止受け体66とで構成されている。
上記床パネル10は、それぞれ正方形をなす一対の表面板すなわち内側表面板1,外側表面板2と、これら表面板1,2の辺部間に装着される2種類すなわち凸条3を有する第1の枠材4,凹条5を有する第2の枠材6と、表面板1,2と枠材4,6とで形成される空間内に充填される例えば発泡ポリウレタン製の断熱材7とで主に構成されている(図4、図5参照)。
この場合、床パネル10の対向する2辺に凸条3を有する第1の枠材4が配置され、これと直交する2辺に凹条5を有する第2の枠材6が配置されている。そして、第2の枠材6に形成された凹条5に例えば可撓性を有する発砲ウレタン等の合成樹脂製パッキン8pが先端部を突出した状態で嵌着されている(図5参照)。なお、凸条3は、先端に向かって狭小テーパ状に形成され、凹条5は、開口側が拡開テーパ状に形成されている(図4及び図5参照)。これら枠材4,6は、凹条5又は凸条3の両端にフランジ部4aを延在する断面略ハット状をなす例えば硬質の合成樹脂製材料によって形成されている(図8参照)。なお、床パネル10における第1の枠材4と第2の枠材6との接合部には、第1の枠材4の凸条3と第2の枠材6の凹条5とを連接する凹条部9aと凸条部9bを有するコーナ枠材9が介在されている(図7参照)。このコーナ枠材9は、射出成形によって成形される合成樹脂製材料にて形成されている。
また、内側表面板1は、例えばガルバリウム鋼板にて形成され、外側表面板2は、カラー鋼板にて形成されている。これら表面板1,2は、4辺が折曲され、その折曲片11が枠材4,6に形成された嵌合溝12内に嵌合されている(図4及び図5参照)。
また、図1,図2,図4及び図5に示すように、床パネル10は、パレット15の上面に載置固定されて、下部ベース部16を構成している。この場合、パレット15の上部フレーム15aの内側面に固着されるアングル状取付座15cと床パネル10の外側表面板2を貫通するブラインドリベット17にて固定されている(図4及び図5参照)。
また、パレット15の四隅には、床パネル10との間に隙間14をおいてパレット15に固定されたアングル状の補強兼用のパネル保持柱18が立設固定されている。この場合、隙間14は、後述のヒンジ100を介しての床パネル10に対する前,後パネル21,22の回動と側パネル30の取り付けに支障をきたさない範囲で、できる限り小さく形成されている。また、パネル保持柱18の高さは、後述するように、分解後に床パネル10の上に前,後パネル21,22、両側パネル30,30を積み重ねた高さより若干低い高さに形成されている。
上記前パネル21及び後パネル22は、床パネル10にヒンジ100を介して回動可能に枢着される断熱性を有する下部パネル体200と、この下部パネル体200の上辺の端面に設けられた係合凸条201と係脱可能に係合する係合凹条202を下端に設けると共に、中間ヒンジ101を介して下部パネル体200に対して折り畳み可能に連結される断熱性を有する上部パネル体203とで構成されている。なお、下部パネル体200と上部パネル体203は同じ高さ寸法に形成されている。
この場合、下部パネル体200は、横長の長方形をなす一対の表面板すなわち内側表面板1,外側表面板2と、これら表面板1,2の辺部間に装着される3種類すなわち側面に、床パネル10の凸条3と嵌合可能な凹条5Aを有する下枠材204,下枠材204と直交する両縦辺には縦辺端面に凸条3Aを有する一対の縦枠材205,上辺の端面に係合凸条201を有する両縦辺の上端間に位置する上枠材206と、表面板1,2と下枠材204,両縦枠材205及び上枠材206とで形成される空間内に充填される例えば発泡ポリウレタン製の断熱材7とで主に構成されている。なお、下部パネル体200の下部及び上部には、ヒンジ100又は中間ヒンジ101を取り付けるための補強金具207,208が断熱材7内に埋設されている。なお、床パネル10の側辺部には、ヒンジ100を取り付けるための補強金具209が断熱材7内に埋設されている。
また、上部パネル体203は、下部パネル体200と同様に、横長の長方形をなす一対の表面板すなわち内側表面板1,外側表面板2と、これら表面板1,2の辺部間に装着される3種類すなわち下面に、下部パネル体200の係合凸条201と嵌合可能な係合凹条202を有する下枠材210,下枠材210と直交する両縦辺には縦辺端面に凸条3Aを有する一対の縦枠材211,上辺の端面に凸条3Bを有する上枠材212と、表面板1,2と下枠材209,両縦枠材211及び上枠材212とで形成される空間内に充填される例えば発泡ポリウレタン製の断熱材7とで主に構成されている。なお、上部パネル体203の下部には、中間ヒンジ101を取り付けるための補強金具213が断熱材7内に埋設されている。
上記ヒンジ100は、床パネル10の内側表面板1と下部パネル体200の内側表面板1に取り付けられており、折り畳み時に床パネル10の内側表面板1と下部パネル体200の内側表面板1が重ね合わされるようになっている。また、中間ヒンジ101は、下部パネル体200及び上部パネル体203の外側表面板2に取り付けられており、折り畳み時に下部パネル体200と上部パネル体203の外側表面板2同士が重ね合わされるようになっている。
この場合、下枠材204,210,縦枠材205,211及び上枠材206,212は、床パネル10の第1及び第2の枠材4,6と同様に硬質の合成樹脂製材料にて形成されている。また、下部パネル体200の下枠材204は、図4に示すように、一側に開口側が拡開テーパ状をなす凹条5Aを有する断面略コ字状に形成されている。縦枠材205,211と上枠材212は、図3及び図5に示すように、先端に向かって狭小テーパ状の凸条3A,3Bの両端にフランジ部4aを延在する断面略ハット状に形成されている。
なお、前,後パネル21,22において、その他の部分は床パネル10と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように形成される前,後パネル21,22は、上下に折り畳み可能に形成されると共に、前,後パネル21,22の展開起立状態が堅持されるように構成されている。すなわち、前,後パネル21,22の下部パネル体200と上部パネル体203を展開起立状態に固定する固定手段を具備している。
この場合、固定手段には、床パネル10と下部パネル体200を固定する第3の面ファスナ63と、下部パネル体200と上部パネル体203を固定する第4の面ファスナ64が使用されている(図1,図2及び図4参照)。第3の面ファスナ63は、下部パネル体200の下部中央の外表面に一端が固着される可撓性を有する軟質の面ファスナ係止体65と、床パネル10を載置固定するパレット15の中央スペース部材15bの外表面に装着されて面ファスナ係止体65と係脱可能に係合する硬質の面ファスナ係止受け体66とで構成されている。また、第4の面ファスナ64は、上部パネル体203の内側表面板1の下部側の2箇所にそれぞれ一端が固着される可撓性を有する軟質の面ファスナ係止体65と、下部パネル体200の内側表面板1の上部側の2箇所に装着されてそれぞれ面ファスナ係止体65と係脱可能に係合する硬質の面ファスナ係止受け体66とで構成されている。
上記側パネル30は、断熱性を有する下部パネル体300と、この下部パネル体300の上辺の端面に設けられた係合凸条301と係脱可能に係合する係合凹条302を下端に設けると共に、第1の開閉ヒンジ102を介して下部パネル体300に対して折り畳み可能に連結される断熱性を有する上部パネル体303とで構成されている。なお、下部パネル体300は、前,後パネル21,22を構成する下部パネル体200の高さより高く形成されている。このように、側パネル30の下部パネル体300を、前,後パネル21,22の下部パネル体200より高く形成することにより、組立時に側パネル30の下部パネル体300が前,後パネル21,22の上部パネル体203と下部パネル体200の連結部(中間ヒンジ部)を跨いで係合するので、使用時や側パネル30の上部パネル体303の折り畳み時に前,後パネル21,22が不用意に折り畳まれるのを防止することができる。
この場合、下部パネル体300は、横長の長方形をなす一対の表面板すなわち内側表面板1,外側表面板2と、これら表面板1,2の辺部間に装着される3種類の枠材すなわち下辺には、該下辺の内面に凹条5Bを有する下枠材304,下枠材304と直交する縦辺には、両縦辺の両面に、前,後パネル21,22の縦辺端面に設けられた凸条3Aに摺動嵌合可能な凹条5Cを有する一対の縦枠材305,上辺の端面に係合凸条301を有する両縦辺の上端間に位置する上枠材306と、表面板1,2と下枠材304,両縦枠材305及び上枠材306とで形成される空間内に充填される例えば発泡ポリウレタン製の断熱材7とで主に構成されている。なお、下部パネル体300の上部には、ヒンジ102を取り付けるための補強金具307が断熱材7内に埋設されている。
また、上部パネル体303は、下部パネル体300と同様に、横長の長方形をなす一対の表面板すなわち内側表面板1,外側表面板2と、これら表面板1,2の辺部間に装着される3種類すなわち下面に、下部パネル体300の係合凸条301と嵌合可能な係合凹条302を有する下枠材310,下枠材310と直交する縦辺には、該下辺の内面に凹条5Bを有する下枠材304,下枠材304と直交する縦辺には、両縦辺の内面に、前,後パネル21,22の縦辺端面に設けられた凸条3Aに摺動嵌合可能な凹条5Cを有する一対の縦枠材311,上辺の端面に凸条3Cを有する上枠材312と、表面板1,2と下枠材310,両縦枠材311及び上枠材312とで形成される空間内に充填される例えば発泡ポリウレタン製の断熱材7とで主に構成されている。なお、上部パネル体303の下部には、第1の開閉ヒンジ102を取り付けるための補強金具313が断熱材7内に埋設されている。
上記第1の開閉ヒンジ102は、下部パネル体300及び上部パネル体303の外側表面板2に取り付けられている。
この場合、下枠材304,310,縦枠材305,311及び上枠材306,312は、床パネル10の第1及び第2の枠材4,6、前,後パネル21,22の下枠材204,210,縦枠材205,211及び上枠材206,212と同様に硬質の合成樹脂製材料にて形成されている。また、下部パネル体300の下枠材304は、図5に示すように、一側に開口側が拡開テーパ状をなす凹条5Bを有する断面略コ字状に形成されており、床パネル10と側パネル30とを接合する際に、床パネル10の第2の枠材6に嵌着された断面略ハット状のパッキン8の凹条部52の突出側が嵌合されるようになっている。このパッキン8は、合成樹脂よりなり凹条5Bに係合し固定される硬質の凹条部52と軟質のフランジ部51より形成されている。
また、パッキン8qは、床パネル10の第2の枠材6に固定されるスポンジ等のパッキン8pに密接して気密性を向上させるパッキンで、側パネル30の下端内面の凹条5Bに取り付けられるパッキン8の凹条部52内に取り付けられ、その先端部は凹条5Bより若干突出する寸法で取り付けられている(図5参照)。なお、この場合、図6に示すように、下枠材304の凹条5B内の断面略ハット状のパッキン8を省略してもよい。
また、上枠材312は、図5に示すように、先端に向かって狭小テーパ状の凸条3Cの両端にフランジ部4aを延在する断面略ハット状に形成されている。
また、側パネル30の縦枠材305,311の端面及び該端面に隣接する外側表面板2の外面には、アルミニウム押出形材製のアングル状の補強部材34が上部パネル体303,下部パネル体300それぞれの全長に渡って固定されている(図1,図2,図3参照)。この場合、補強部材34を構成する一片34aの長さは側パネル30の厚さ以上に形成されている。このように補強部材34の一片34aを側パネル30の厚さ以上に形成することにより、分解後に各パネル10,21,22,30,40を積み重ねる際に、側パネル30上に積み重ねられるパネル例えば前,後パネル21,22を補強部材34の内方側に収容することができ、側パネル30と前,後パネル21,22とを積み重ねた状態で一体化させることができる。また、運搬時において、何かにぶつけてもこの補強部材34によりコンテナないしその収容物の破損を防止できる。
なお、側パネル30において、その他の部分は床パネル10と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
一方、上記蓋パネル40は、断熱性を有する第1のパネル半体400と、該第1のパネル半体400の一側辺の端面に設けられた係合凸条401と係脱可能に係合する係合凹条402を一側端に設けると共に、第2の開閉ヒンジ103を介して相対的に折り畳み可能に連結される断熱性を有する第2のパネル半体403とで構成されている。
この場合、第1及び第2のパネル半体400,403は、横長の長方形をなす一対の表面板すなわち内側表面板1,外側表面板2と、これら表面板1,2の辺部間に装着される3種類すなわち側面に、前,後パネル21,22及び側パネル30の凸条3B,3Cと嵌合可能な凹条5Dを有する側枠材404を有し、第1のパネル半体400の残りの一辺部間には、係合凸条401を有する凸条枠材405を有し、第2のパネル半体403の残りの一辺部間には、係合凹条402を有する凹条枠材406を有し、表面板1,2と側枠材404,凸条枠材405及び凹条枠材406とで形成される空間内に充填される例えば発泡ポリウレタン製の断熱材7とで主に構成されている。なお、第1のパネル半体400における側枠材404と凸条枠材405の隣接部には、上記床パネル10のコーナ部と同様な凸条と凹条とを連結したコーナ枠材(図示せず)が介在されている。また、第2のパネル半体403における側枠材404と凹条枠材406の隣接部及び側枠材404の隣接部は、それぞれ45度にカットされて当接接合されている。なお、第1及び第2のパネル半体400,403の隣接側上部には、第2の開閉ヒンジ103を取り付けるための補強金具407が断熱材7内に埋設されている。上記第2の開閉ヒンジ103は、第1のパネル半体400及び第2のパネル半体403の外側表面板2に取り付けられている。
この場合、側枠材404,凸条枠材405及び凹条枠材406は、床パネル10の第1及び第2の枠材4,6、前,後パネル21,22の下枠材204,210,縦枠材205,211及び上枠材206,212等と同様に硬質の合成樹脂製材料にて形成されている。また、側枠材404は、図4及び図5に示すように、一側に開口側が拡開テーパ状をなす凹条5Dを有する断面略コ字状に形成されており、前,後パネル21,22及び側パネル30に設けられた凸条3B,3Cが嵌合されるようになっている。
また、蓋パネル40の偶角部には、隣接する端面及び外側表面板2を覆うアルミニウム合金製のコーナ補強部材42が固定されている。このコーナ補強部材42は、蓋パネル40の上面すなわち外側表面板2に固定される固定片43と、この固定片43の隣接する2辺から垂下される垂下片44とで構成され、垂下片44の長さが蓋パネル40の厚さ以上に形成されている。このように垂下片44の長さを蓋パネル40の厚さ以上に形成することにより、分解後に各パネル10,21,22,30,40を積み重ねる際に、最上部に積み重ねられる蓋パネル40のコーナ補強部材42によって下段に積み重ねられるパネル例えば側パネル30をコーナ補強部材42の内方側に収容することができ、蓋パネル40と側パネル30とを積み重ねた状態で一体化させることができる。なお、固定片43と垂下片44との隣接部内周側に例えば合成ゴム製のパッキン45が固着されている(図4及び図5参照)。
なお、蓋パネル40において、その他の部分は床パネル10と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される断熱コンテナにおいて、コンテナの高さすなわち前,後パネル21,22及び側パネル30の高さは、床パネル10の辺以内に形成されている。なお、床パネル10を長方形に形成した場合は、前,後パネル21,22及び側パネル30の高さは床パネル10の短辺以内に形成される。これにより、分解後に床パネル10上に前,後パネル21,22、側パネル及び蓋パネル40を床パネル10からはみ出すことなく積み重ねることができる。
上記のように構成される床パネル10と、前,後パネル21,22と、一対の側パネル30及び蓋パネル40を組み付けて、断熱コンテナが組み立てられる。この際、前,後パネル21,22の凸条3Aと側パネル30の凹条5Cの嵌合による接合部と、前,後パネル21,22の上端の凸条3B及び側パネル30の上端の凸条3Cと蓋パネル40の凹条5Cの嵌合による接合部には、それぞれ前述の気密パッキン8と同様の合成樹脂製の気密パッキン50が介在されて、気密性及び断熱性の維持が図られている。
この気密パッキン50について、前パネル21と側パネル30の接合部を代表例として、図7及び図8を参照して説明する。気密パッキン50は、縦枠材305,311の凹条部5Cと、該凹条部5Cの両端に延在するフランジ部4aとからなる断面略ハット状と相似形状の断面略ハット状に形成されており、前パネル21の縦枠材205,211のフランジ部4aと側パネル30の縦枠材305,311のフランジ部4aとの間に挟持されるフランジ部51は軟質に形成され、前パネル21の縦枠材205,211の凸条3Aと側パネル30の縦枠材305,311の凹条5C間に挟持される凹条部52が硬質に形成されている。このようにフランジ部51を軟質に形成し、凹条部52を硬質に形成することにより、パネル接合部の気密性及び断熱性の向上を図ることができる。
なお、凹条部52が硬質に形成されることにより、凹条部52を凹条部5Cに押し込むことにより気密パッキン50を容易に縦枠材305,311に固定できる。
また、組み立てられた断熱コンテナは第1及び第2の面ファスナ61,62によって固定されている。この場合、第1の面ファスナ61は、側パネル30を構成する下部パネル体300及び上部パネル体303の側辺部の外側表面板2の2箇所にそれぞれ一端が固着される可撓性を有する軟質の面ファスナ係止体65と、前,後パネル21,22を構成する下部パネル体200及び上部パネル体203の側辺の外側表面板2の2箇所に装着されてそれぞれ面ファスナ係止体65と係脱可能に係合する硬質の面ファスナ係止受け体66とで構成されている。また、第2の面ファスナ62は、蓋パネル40を構成する第1及び第2のパネル半体400,403の側辺部の外側表面板2の2箇所にそれぞれ一端が固着される可撓性を有する軟質の面ファスナ係止体65と、側パネル30を構成する上部パネル体303の上側辺の外側表面板2の2箇所に装着されてそれぞれ面ファスナ係止体65と係脱可能に係合する硬質の面ファスナ係止受け体66とで構成されている。
次に、断熱コンテナの組立手順について、図10ないし図14と図15のフローチャートを参照して説明する。事前に、パレット15の上面に、前,後パネル21,22を取り付けた床パネル10を載置固定する(ステップ15−1)。なお、ステップ15−1の工程は事前に一回のみなされる工程である。次に、上部パネル体203と下部パネル体200を展開させて起立させると共に、下部パネル体200の下枠材204の凹条5Aを床パネル10の凸条3に嵌合する(ステップ15−2)。この展開起立状態において、下部パネル体200とパレット15を第3の面ファスナ63によって固定すると共に、上部パネル体203と下部パネル体200を第4の面ファスナ64によって固定する(ステップ15−3;図10参照)。
次に、前,後パネル21,22の一側辺の凸条3Aに、一方の展開状態の側パネル30の凹条5Cを摺動嵌合して一方の側パネル30を組み込む(図11参照)。この際、図5に示すように、床パネル10のパッキン8pと側パネル30のパッキン8qは側パネル30の摺動によって弾性変形して密接される。更に、第1の面ファスナ61によって前,後パネル21,22の上部パネル体203及び下部パネル体200と側パネル30の上部パネル体303及び下部パネル体300とを固定する。なお、側パネル30を完全に展開しない状態で組み込み、第1の面ファスナ61による前,後パネル21,22と側パネル30の固定に際して完全に展開させてもよい(ステップ15−4)。
前,後パネル21,22と一方の側パネル30を組み付けた後、図12に示すように、他方の側パネル30の組み付け前の開口部70から物品80を搬入する(ステップ15−5)。次に、前,後パネル21,22の他側辺の凸条3Aに、他方の展開状態の側パネル30の凹条5Cを摺動嵌合して他方の側パネル30を組み込む(図13参照)。更に、第1の面ファスナ61によって前,後パネル21,22の上部パネル体203及び下部パネル体200と側パネル30の上部パネル体303及び下部パネル体300とを固定する。この際、図5に示すように、床パネル10のパッキン8pとが側パネル30のパッキン8qは側パネル30のの摺動によって弾性変形して密接される(ステップ15−6)。
前,後パネル21,22と両側パネル30を組み付けた後、前,後パネル21,22の上辺の端面の凸条3Bと側パネル30の上辺の端面の凸条3Cに、蓋パネル40の四周下面に設けられた凹条5Dを嵌合して蓋パネル40を閉塞(閉蓋)する(ステップ15−7;図14参照)。そして、第2の面ファスナ62によって蓋パネル40のパネル半体400,403と側パネル30の上部パネル体303とを固定する(ステップ15−8;図14参照)。
なお、第1の面ファスナ61による前,後パネル21,22と側パネル30との固定は上記のとおりステップ15−4,15−6で行うことが好ましいが、ステップ15−7に際して行うことも可能である。
上記のようにして組み立てられるこの発明に係る断熱コンテナによれば、それぞれ断熱性を有する床パネル10、前,後パネル21,22、側パネル30及び蓋パネル40に設けられた凸条3,3A,3B,3Cと凹条5,5A,5B,5C,5Dを嵌合して組み付けるので、簡単に組み立てることができると共に、断熱性の向上を図ることができる。また、組立時における前,後パネル21,22の下部パネル体200と上部パネル体203の展開起立状態を堅持することができる。また、物品80を運搬した後、上記組立手順の逆の操作を行って分解することができ、分解された床パネル10(パレット15は一体に固定されたままである)、前,後パネル21,22、両側パネル30,30及び蓋パネル40を積み重ねて運搬又は保管することができる。
なお、この発明に係る断熱コンテナによれば、組立後に必要に応じて物品を小分けにして搬入・搬出することができる。すなわち、図16に示すように、蓋パネル40の一方のパネル半体例えば第1のパネル半体400と一方の側パネル30の上部パネル体303とを固定する第2の面ファスナ62の固定を解除した状態で、第2の開閉ヒンジ103を介して第1のパネル半体400を開放して物品の小分け搬出あるいは搬入を行うことができる。この際、第1のパネル半体400以外は開放されないので、コンテナ内への外気の侵入を可能な限り少なくすることができ、断熱性能の低下を抑制することができる。また、第1のパネル半体400の開放による開口面積より物品が大きい場合には、図17に示すように、第1のパネル半体400と共に、第1の開閉ヒンジ102を介して側パネル30の上部パネル体303を開放して物品の搬出・搬入を行うことができる。また、第1のパネル半体400及び上部パネル体303の開口面積より更に物品が大きい場合には、図18に示すように、第1のパネル半体400を開放した状態で、一方の側パネル30を取り外して物品を搬出・搬入することができる。なお、コンテナ内から最も大量の物品を搬出する場合は、物品の搬入時と同様に、一方の側パネル30と蓋パネル40を取り外して行うことができる(図19参照)。
なお、断熱コンテナを分解するには、上述した組立手順の逆の操作を行えばよい。すなわち、断熱コンテナの不使用時には、図20に示すフローチャート及び図21に示すように、まず、第2の面ファスナ62及び第1の面ファスナ61の固定を解除する(ステップ20−1)。この状態で、蓋パネル40及び側パネル30を取り外す。
次に、第4の面ファスナ64の固定を解除して前,後パネル21,22の上部パネル体203を折り畳み、次に第3の面ファスナ63の固定を解除する(ステップ20−2)。次に、床パネル10上に上部パネル体200が下部パネル体に折り畳まれた前,後パネル21,22を折り畳んだ状態で載置する(ステップ20−3)。次に、折り畳まれた前,後パネル21,22上に一方の展開状態の側パネル30の内側表面板1を上にして載置する(ステップ20−4)。次に、この側パネル30上に他方の展開状態の側パネル30の内側表面板1を上にして載置する(ステップ20−5)。この際、一方の側パネル30に設けられた補強部材34と他方の側パネル30に設けられた補強部材34とが干渉しないように両者を90度ずらして載置する。これにより、側パネル30に設けられた補強部材34が邪魔になることなく積み重ねることができる。そして、この側パネル30の上に蓋パネル40の外側表面板2を上にして載置する(ステップ20−6)。この際、側パネル30と蓋パネル40との間の四周辺側に板状パッキン90が介在される(図21参照)。このように側パネル30と蓋パネル40との間の四周辺側に板状パッキン90を介在させることにより、平滑面を有するガルバリウム鋼板にて形成される内側表面板1同士の接触によって生ずる「密着により固着して分離困難な事態」や「ずれ」「擦れ」等による損傷を防止することができる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、床パネル10と前,後パネル21,22の下部パネル体200、及び前,後パネル21,22の下部パネル体200と上部パネル体203の固定手段が面ファスナすなわち第3の面ファスナ63及び第4の面ファスナ64によって形成される場合について説明したが、面ファスナ63,64に代えて別の固定手段を用いてもよい。例えば、図22及び図23に示すように、前,後パネル21,22と床パネル10とを固定する第2の固定手段500Aを、前,後パネル21,22の下部パネル体200の下部中央の外表面に装着される係止環501を有するレバー502と、パレット15の中央スペース部材15bの外表面に装着されて係止環501に係脱可能すなわち係止及び係止解除可能に係合する係止受け体503とからなる留め金具(バックル)にて形成してもよい。また、前,後パネル21,22の上部パネル体203と下部パネル体200とを固定する第3の固定手段500Bを、上部パネル体203の内側表面板1の下部側の2箇所にそれぞれ装着される係止環504を有するレバー505と、下部パネル体200の内側表面板1の上部側の2箇所に装着されてそれぞれ係止環504と係脱可能に係合する係止受け体506とからなる留め金具(バックル)にて形成してもよい。
また、図24及び図25に示すように、第3の固定手段を、上部パネル体203の内側表面板1の下部側の2箇所にそれぞれ枢支ピン507を介して回動可能に装着されるフック係止体508と、下部パネル体200の内側表面板1の上部側の2箇所に装着されてそれぞれフック係止体508と係脱可能に係合するピンにて形成される係止受け体509とからなるフック金具500Cにて形成してもよい。
なお、図24及び図25では、第2の固定手段が上記第3の面ファスナ63にて形成されているが、第2の固定手段500Aと同様にフック金具にて形成することも可能である。
なお、図22ないし図25において、その他の部分は上記第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
<第3実施形態>
上記実施形態では、床パネル10、前,後パネル21,22、側パネル30及び蓋パネル40を、一対の表面板1,2間に断熱材7を充填したサンドイッチパネルにて形成した場合について説明したが、別の構造とすることも可能である。例えば、図26ないし図28に示すようにすることができる。
第3実施形態において、床パネル10Aは、アルミニウム製押出形材からなる枠材601と木製の積層板と例えば発泡ポリウレタン製の断熱材700とで構成されている。
また、前,後パネル21A,22A、側パネル30A及び蓋パネル40Aを、それぞれ例えばダンボール状に形成される合成樹脂板からなる表面板600と発泡ポリウレタン製の断熱材700とを接着したものにて構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、床パネル10、前,後パネル21,22、側パネル30及び蓋パネル40を、互いに嵌合する凹条と凸条を用いて組み立てる場合について説明したが、別の接合構造としてもよい。例えば、前,後パネル21A,22Aと側パネル30Aの接合は、図26に示すように、側パネル30Aの縦辺部に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される縦枠材801に設けられた接合凹条802を、前,後パネル21,22の縦辺に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される縦枠材803を摺動嵌合させる。
また、蓋パネル40Aと前,後パネル21,22及び側パネル30Aとの接合は、図27及び図28に示すように、前,後パネル21,22の上部パネル体203Aの上端辺に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される上枠材804及び側パネル30Aの上部パネル体303Aの上端辺に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される上枠材805に、蓋パネル40Aの辺部に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される側枠材806の下面に設けられた凹条807を例えば板状パッキン900を介して嵌合して接合することができる。また、床パネル10Aと前,後パネル21A,22A及び側パネル30Aを接合する場合は、図28に前,後パネル21A,22Aと床パネル10Aの場合を代表して説明するように、床パネル10Aの枠材601の辺部に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される枠材808に、前,後パネル21A,22Aの下部パネル体200Aの下端辺に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される下枠材809を板状パッキン900を介して接合することができる。
なお、前,後パネル21A,22Aの下部パネル体200Aと上部パネル体203Aは、下部パネル体200Aの上端辺に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される上部材810と上部パネル体203Aの下端辺に装着されたアルミニウム製押出形材にて形成される下部材811に中間ヒンジ101を装着して折り畳み可能に連結されている。図示しないが、側パネル30Aの上部パネル体と下部パネル体の連結、及び蓋パネル40Aのパネル半体の連結も同様の構造となっている。なお、第3実施形態において、その他の構造は第1実施形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
なお、断熱性能を要しない搬送用コンテナにおいては断熱材700を用いないでもよい。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、床パネル10及び蓋パネル40が正方形で、前,後パネル21,22、側パネル30がこれに合わせて長方形であるが概ね正方形に形成される場合について説明したが、これらパネル10,21,22,30,40を長方形に形成してもよい。この場合、分解後の積み重ねを考慮してコンテナの高さを床パネル10の短辺より小さくする方がよい。
上記第1,第2実施形態では、床パネル10の対向する2辺の端面に形成される凸条3と、前,後パネル21,22の下端一側に形成される凹条5Aとを嵌合させる場合について説明したが、床パネル10の対向する2辺の端面に凹条を形成し、前,後パネル21,22の下端一側に凸条を形成して嵌合させるようにしてもよい。
また、上記第1,第2実施形態では、前,後パネル21,22の対向する両側辺に形成される凸条3Aと、側パネル30の対向する前後縦辺側に形成される凹条5Cとを摺動嵌合させる場合について説明したが、前,後パネル21,22の対向する両側辺に凹条を形成し、側パネル30の対向する前後縦辺側に凸条を形成して摺動嵌合させるようにしてもよい。
また、上記第1,第2実施形態では、前,後パネル21,22及び両側パネル30の上辺の端面に形成される凸条3B,3Cと、蓋パネル40の四周側辺の下面側に形成される凹条5Dとを嵌合させる場合について説明したが、前,後パネル21,22及び両側パネル30の上辺の端面に凹条を形成し、蓋パネル40の四周側辺の下面側に凸条を形成して嵌合させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、床パネル10,前,後パネル21,22と、側パネル30及び蓋パネル40が、断熱パネルにより構成される場合について説明したが、断熱性を有さないパネルにも適用できる。
この発明に係る搬送用コンテナの第1実施形態を示す組立状態の斜視図である。 上記搬送用コンテナの分解斜視図である。 上記搬送用コンテナの横断面図である。 この発明の第1実施形態における前パネルと床パネル及び蓋パネルの組立状態を示す縦断面図である。 この発明の第1実施形態における側パネルと床パネル及び蓋パネルの組立状態を示す縦断面図である。 上記側パネルと床パネルの接合部の変形例を示す要部断面図である。 この発明における床パネルの要部斜視図である。 この発明における気密パッキンの取付状態を示す断面図である。 上記気密パッキンの斜視図である。 この発明における前,後パネルの組立(起立)状態を示すである。 この発明における一方の側パネルの組み付け状態を示す斜視図である。 物品の搬入状態を示す斜視図である。 他方の側パネルの組み付け状態を示す斜視図である。 この発明における蓋パネルの組み付け状態を示す斜視図である。 上記搬送用コンテナの組立手順を示すフローチャートである。 この発明における蓋パネルのパネル半体を開放した状態を示す斜視図である。 上記蓋パネルのパネル半体と側パネルの上部パネル体を開放した状態を示す斜視図である。 上記蓋パネルのパネル半体を開放し、一方の側パネルを取り外した状態を示す斜視図である。 上記蓋パネルと一方の側パネルを取り外した状態を示す斜視図である。 分解後の各パネルの積み重ね手順を示すフローチャートである。 パネルの積み重ね状態を示す断面図である。 この発明の第2実施形態における前,後パネルの固定手段を変更した場合の要部を示す斜視図である。 図22の要部を示す縦断面図である。 この発明の第2実施形態における前,後パネルの固定手段を更に変更した場合の要部を示す斜視図である。 図24の要部を示す縦断面図である。 この発明の第3実施形態における前,後パネルと側パネルの接合状態を示す要部断面図である。 この発明の第3実施形態における側パネルと蓋パネルの接合状態を示す要部断面図である。 この発明の第2実施形態における前,後パネルと床パネル及び蓋パネルの接合状態を示す要部断面図である。
符号の説明
1 内側表面板
2 外側表面板
3,3A,3B,3C 凸条
5,5A,5B,5C,5D 凹条
7,700 断熱材
8,8A パッキン
10,10A 床パネル
15 パレット
18 パネル保持柱
21,21A 前パネル
22,22A 後パネル
30,30A 側パネル
34 補強部材
40,40A 蓋パネル
42 コーナ補強部材
43 固定片
44 垂下片
50 気密パッキン
51 フランジ部
52 凹条部
61 第1の面ファスナ
62 第2の面ファスナ
63 第3の面ファスナ(固定手段)
64 第4の面ファスナ(固定手段)
65 面ファスナ係止体
66 面ファスナ係止受け体
100 ヒンジ
101 中間ヒンジ
102 第1の開閉ヒンジ
103 第2の開閉ヒンジ
200,200A 下部パネル体
201 係合凸条
202 係合凹条
203,203A 上部パネル体
300 下部パネル体
301 係合凸条
302 係合凹条
303 下部パネル体
500A,500B,500C 留め金具(固定手段)
501,504 係止環
502,505 レバー
503,506 係止受け体
507 枢支ピン
508 フック係止体
509 係止受け体

Claims (20)

  1. 矩形状をなす床パネルと、前,後パネルと、一対の側パネル及び蓋パネルとからなる搬送用コンテナであって、
    上記前,後パネル及び少なくともいずれか一方の側パネルは、ヒンジを介して折り畳み可能に連結される上部パネル体と下部パネル体とで構成され、
    上記前,後パネルの下部パネル体は、上記床パネルにヒンジを介して起倒可能に連結され、
    上記蓋パネルは、ヒンジを介して折り畳み可能に連結される一対のパネル半体にて構成され、上記パネル半体は、上記側パネルと同方向に位置するように閉蓋されてなる、
    ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  2. 請求項1記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記両側パネル共にヒンジを介して折り畳み可能に連結される上部パネル体と下部パネル体とで構成されることを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  3. 請求項1又は2記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記床パネルと前,後パネルと、一対の側パネル及び蓋パネルとは断熱性を有することを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記床パネルは、対向する2辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、これと直交する2辺の端面にパッキンが設けられ、
    上記前パネル及び後パネルは、下辺の内面に上記床パネルの凸条又は凹条に側方から嵌合可能な凹条又は凸条が設けられ、これと直交する両縦辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、かつ、上辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、
    上記両側パネルは、下辺の内面に上記パッキンと密接可能なパッキンが設けられ、対向する両縦辺の内面には上記前,後パネルの縦辺に設けられた上記凸条又は凹条に摺動嵌合可能な凹条又は凸条が設けられ、かつ、上辺の端面に凸条又は凹条が設けられ、
    上記蓋パネルは、四周側辺の下面側に、上記前,後パネル及び側パネルの上辺の端面に設けられた凸条又は凹条と嵌合する凹条又は凸条を具備してなる、
    ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記前,後パネルを構成する下部パネル体に対して上記側パネルを構成する下部パネル体の高さを高く形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記各パネルを、一対の表面板と、これら表面板の辺部間に装着される枠材と、上記表面板と枠材とで形成される空間内に充填される発泡断熱材とで構成すると共に、上記枠材に凸条又は凹条を一体に形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  7. 請求項4ないし6のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記凹条と凸条の嵌合による接合部に介在される合成樹脂製の気密パッキンを更に具備し、
    上記凹条又は凸条を設ける枠材を、凹条又は凸条の両端にフランジ部を延在する断面略ハット状をなす硬質の合成樹脂製材料にて形成し、
    上記気密パッキンを、上記枠材と略相似形に形成すると共に、枠材のフランジ部間に挟持されるフランジ部を軟質に形成し、かつ、上記凹条と凸条間に挟持される凹条部又は凸条部を硬質に形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    隣接する上記前,後パネルと側パネルにおける上部パネル体同士及び下部パネル体同士、並びに上記蓋パネルのパネル半体と上記側パネルの上部パネル体とを、面ファスナにて固定可能に形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記床パネルと上記前,後パネルの下部パネル体、及び上記前,後パネルの下部パネル体と上部パネル体を、それぞれ係脱可能な固定手段にて展開起立状態に固定可能に形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  10. 請求項9記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記固定手段が面ファスナである、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  11. 請求項9記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記固定手段が係止環を有するレバーと係止受け体とからなる留め金具である、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  12. 請求項9記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記固定手段がフック係止体と係止受け体とからなるフック金具である、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  13. 請求項9記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記固定手段が面ファスナと、係止環を有するレバーと係止受け体とからなる留め金具又はフック係止体と係止受け体とからなるフック金具である、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    コンテナの高さを、上記床パネルの短辺以内とする、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記床パネルを、パレット上に載置固定してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記床パネルの四隅に、アングル状の補強兼用のパネル保持柱を立設固定してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  17. 請求項4又は14ないし16のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記側パネルの縦辺の端面及び該端面に隣接する外面に、アングル状の補強部材を固定してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  18. 請求項17記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記補強部材の一片の長さを、パネルの厚さ以上に形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  19. 請求項1ないし16のいずれかに記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記蓋パネルの偶角部に、隣接する端面及び上面を覆うコーナ補強部材を固定してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
  20. 請求項19記載の折り畳み式搬送用コンテナにおいて、
    上記コーナ補強部材を、蓋パネルの上面に固定される固定片と、この固定片の隣接する2辺から垂下される垂下片とで構成すると共に、垂下片の長さをパネルの厚さ以上に形成してなる、ことを特徴とする折り畳み式搬送用コンテナ。
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