JP2011009252A - 薄膜トランジスタ及び半導体メモリセル - Google Patents

薄膜トランジスタ及び半導体メモリセル Download PDF

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Abstract

【課題】バックゲート電極へのリーク電流を抑えた薄膜トランジスタ(MFSFET)を提供することにある。
【解決手段】基板11上に形成されたゲート電極12と、ゲート電極12上に形成された強誘電体膜からなるゲート絶縁膜13と、ゲート絶縁膜13上に形成されたオーミック電極からなるソース・ドレイン電極15s、15dと、ソース・ドレイン電極15s、15d間のゲート絶縁膜13上に形成された半導体膜14とを備え、ゲート絶縁膜13と半導体膜14との界面をチャネルとする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ゲート絶縁膜が強誘電体膜で構成された薄膜トランジスタ、及びかかる薄膜トランジスタをメモリ素子に用いた半導体メモリセルに関する。
強誘電体を用いた不揮発性メモリには、大きく分けてキャパシタ型と、ゲート絶縁膜を強誘電体膜で構成した電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor、FET)型との2種類がある。
キャパシタ型は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)と類似した構造であり、強誘電体キャパシタに電荷を保持し、強誘電体の分極方向によって、情報の0、1状態を区別する。情報を読み出す際に、記憶されていた情報を破壊してしまうため、情報の再書き込み動作が必要となる。そのため、読み出すごとに分極反転させることになり、分極反転疲労が問題となる。また、この構造では分極電荷をセンスアンプで読み出すため、センスアンプの検知限界以上の電荷量(典型的には100fC)が必要である。強誘電体は面積あたりの分極電荷が材料固有であり、メモリセルを微細化する場合であっても、同じ材料を使う限り電極面積は一定の大きさが必要である。従って、プロセスルールの微細化に比例してキャパシタサイズを小さくすることは困難であり、大容量化に不適である。
一方、FET型の強誘電体メモリは、強誘電体膜の分極の向きによって変化するチャネルの導通状態を検出することにより情報を読み出すため、非破壊での情報の読み出しが可能である。また、FETの増幅作用によって出力電圧振幅を大きくすることができ、スケーリング則に依存した微細化が可能である。そのため、キャパシタ型に比べて飛躍的に微細化することが可能である。
従来、シリコン基板上にゲート絶縁膜となる強誘電体膜を形成し、シリコンをチャネルとするFET型トランジスタが提案されている。この構造は、Metal-Ferroelectric-Semiconductor(MFS)型FETと呼ばれている。しかしながら、キャパシタ型の強誘電体メモリは10年程度のデータ保持が可能であるのに対して、従来のMFSFETでは、数日程度でデータが消失してしまう。これは、シリコン基板と強誘電体膜との界面が良好でないことが原因と考えられる。すなわち、シリコン基板上に強誘電体膜を形成する場合、強誘電体膜の形成温度が高いため、シリコン基板表面の酸化や、シリコン基板への元素拡散が容易に起こり、これにより、良好な界面が得られないためと考えられる。
この問題を解決する方法として、半導体膜に酸化物半導体を用いたMFSFETからなる強誘電体メモリが提案されている(非特許文献1、2を参照)。通常、強誘電体膜が酸化物で構成されていることを踏まえると、チャネルに酸化物半導体を用いた積層構造は、チャネルにシリコンを用いた積層構造と比較して、二酸化シリコンのような酸化層が形成されることはない。そのため、安定した界面状態を得ることが期待できる。
図1(a)、(b)は、チャネルに酸化物半導体を用いたMFSFETの一般的な構成を示した断面図で、図1(a)は、ゲート電極102がチャネル(酸化物半導体膜)104の下方に形成されたバックゲート構造のMFSFET、図1(b)は、ゲート電極102がチャネル104の上方に形成されたトップゲート構造のMFSFETの構成をそれぞれ示す。ここで、101は基板、103は強誘電体膜、105s、105dはソース・ドレイン電極である。
なお、強誘電体膜103の成長温度は、通常600℃〜800℃の高い温度が必要であるが(非特許文献3、4を参照)、酸化物半導体膜104の成長温度は、室温〜500℃程度(非特許文献5、6を参照)とすることができる。それ故に、元素拡散などを抑止してより安定な界面状態を得るためには、バックゲート構造が望ましい。
次に、図2(a)、(b)を参照しながら、MFSFETの書き込み動作について、バックゲート構造を例に説明する。
図2(a)に示すように、ゲート電極102に負電圧を印加したとき、強誘電体膜103の分極は下向きとなり、分極に反発してキャリアが追い払われ、酸化物半導体膜104(チャネル)は、全体が空乏化して高抵抗(オフ状態)となる。一方、図2(b)に示すように、ゲート電極102に正電圧を印加したとき、強誘電体膜103の分極は上向きとなり、分極密度に対応した密度のキャリアが界面に誘起され、酸化物半導体膜104は、電荷蓄積状態となって低抵抗(オン状態)となる。すなわち、チャネルのオン・オフ状態に対応して、ソース・ドレイン電極105s、105d間に流れるドレイン電流が変調する。
さらに、このドレイン電流(界面電流)の大、小を2値データ”1”、”0”に対応させることにより、MFSFETはメモリとして機能する。しかも、電圧を切断した状態であっても、強誘電体膜の残留分極は保存されるため、不揮発性メモリを実現できる。
アプライド・フィジックス・レターズ(Applied Physics Letters)Vol. 68、1996年6月、p.3650〜3652 アプライド・フィジックス・レターズ(Applied Physics Letters)Vol.86、2005年4月 p.162902−1〜−3 応用物理 第71巻 p.1120 2002年 ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Journal of Applied Physics) Vol.89、2001年5月、p.6370 アプライド・フィジックス・レターズ(Applied Physics Letters)Vol. 85、2004年9月、p.2541〜2543 アプライド・フィジックス・レターズ(Applied Physics Letters)Vol. 89、2006年7月、p.041109−1〜−3
バックゲート構造のMFSFETは、不揮発・高速動作・低消費電力・非破壊読み出しといった特徴から、フラッシュメモリを代替できるCMOS混載不揮発性メモリとして応用が期待できる。あるいは、構造上いかなる基板上にも形成できることから、透明性やフレキシブルさが要求される用途において、メモリやスイッチ素子に応用できる。
しかしながら、バックゲート電極に正電圧を印加した場合に、強誘電体膜を通じてリーク電流が大きく流れるという問題がある。この原因は、次のように考えられる。
図2(b)に示すように、オーミック電極であるソース電極105sから酸化物半導体膜104に注入された電子は、図中の矢印に示すように、酸化物半導体膜104と強誘電体膜103との界面に存在するチャネルに沿って走行し、ドレイン電極105dに到着する。このとき、酸化物半導体膜104に注入された電子は、酸化物半導体膜104の膜厚方向に印加された電界によって加速されてチャネルに到達する。しかしながら、酸化物半導体膜104と強誘電体膜103との界面のバンド障壁は、鏡像効果で低下しているため、チャネルに到着した電子は、界面のバンド障壁を容易に乗り越えてしまうだけの運動エネルギーを得てしまう。その結果、強誘電体膜103に電子が注入されて、リーク電流が発生する。そのため、従来のオーミック電極の構造では、バックゲートへのリーク電流を抑制することは難しい。
この現象を、図3(a)、(b)を参照しながら、さらに詳しく説明する。
図3(a)は、酸化物半導体膜104の伝導帯底のエネルギー及び電子濃度を、深さ方向に対してシミュレーションで求めた結果を示したグラフである。また、図3(b)は、ソース電極105s、酸化物半導体膜104、及び強誘電体膜103の膜厚方向のバンド構造を示した図である。
ここで、酸化物半導体膜104は、厚さ20nmのZnO膜、強誘電体膜103は、厚さ200nmのPZT膜、ソース電極105sは、Ti膜とした。また、ZnO膜のバルク中の電子移動度を、25cm/Vs、ZnO/PZT界面の電子移動度を、0.1cm/Vsとした。また、ゲート電極102に印加する電圧を0V、ソース・ドレイン電極105s、105d間に印加する電圧を0.1Vとした。
図3(a)の矢印Aで示す酸化物半導体膜104と強誘電体膜103との界面付近では、約2000kV/cm(電子の運動エネルギ−0.16eVに相当)の電界が発生している。この電界により、ソース電極105sから注入された電子は、図3(b)に示すように、界面のチャネルに到達するまでに0.16eVの運動エネルギーを得ることになる。また、界面付近の非常に狭い三角ポテンシャルにおいて電子は量子化される。この場合、量子化エネルギーは0.12eVと見積もられる。すなわち、ソース電極105sから注入された電子は、酸化物半導体膜104中を界面まで走行した結果、トータルで0.28eVのエネルギーを有していることになる。ZnOとPZTとのバリア障壁は1.3eV程度であるが、鏡像効果のため0.8eVだけ障壁が低くなるため、実際には0.5eVしか障壁の高さはない。つまり、電子は、あと0.22eVのエネルギーを得れば、障壁を越えて強誘電体膜103側へ流れてしまう。これがゲートリーク電流になる。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、その主な目的は、ゲート絶縁膜が強誘電体膜で構成された薄膜トランジスタ(MFSFET)において、バックゲート電極へのリーク電流を抑えた薄膜トランジスタ、及びかかる薄膜トランジスタをメモリ素子に用いた半導体メモリセルを提供することにある。
本発明の一側面における薄膜トランジスタは、基板上に形成されたゲート電極と、ゲート電極上に形成された強誘電体膜からなるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成されたオーミック電極からなるソース・ドレイン電極と、ソース・ドレイン電極間のゲート絶縁膜上に形成された半導体膜とを備え、ゲート絶縁膜と半導体膜との界面をチャネルとすることを特徴とする。
このような構成により、オーミック電極(ソース電極又はドレイン電極)から、半導体膜と強誘電体膜との界面にあるチャネルに電子を直接注入できるため、電界による電子の加速が抑制され、その結果、バックゲートへのリーク電流を抑制することが可能となる。
本発明の他の側面において、上記半導体膜は、オーミック電極から半導体膜に注入され、半導体膜の膜厚方向に印加された電界によって加速された電子の運動エネルギーが、半導体膜とゲート絶縁膜との界面において0.1eV以下となるような電子の有効質量をもつ材料からなることが好ましい。これにより、バックゲートへのリーク電流をより抑制することができる。
本発明の一側面における半導体メモリセルは、ゲート絶縁膜が強誘電体膜で構成された第1の薄膜トランジスタからなるメモリ素子と、ゲート絶縁膜が常誘電体膜で構成された第2の薄膜トランジスタからなる選択スイッチング素子とを備え、第1の薄膜トランジスタは、基板上に形成された第1のゲート電極と、第1のゲート電極上に形成された強誘電体膜からなる第1のゲート絶縁膜とを備え、第2の薄膜トランジスタは、半導体膜を介して第1のゲート絶縁膜上に形成された常誘電体膜からなる第2のゲート絶縁膜と、第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電極とを備え、半導体膜は、第1の薄膜トランジスタ及び第2の薄膜トランジスタの共通のチャネルを構成しており、第1の薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極は、第1のゲート絶縁膜上に形成されたオーミック電極からなることを特徴とする。
このような構成により、リーク電流の少ないNOR型半導体メモリセル、あるいは、ダブルゲート(ダブルチャネル)NAND型半導体メモリセルを実現することができる。
本発明によれば、ゲート絶縁膜が強誘電体膜で構成された薄膜トランジスタ(MFSFET)において、バックゲート電極へのリーク電流を抑えた薄膜トランジスタを実現することができる。また、かかる薄膜トランジスタをメモリ素子に用いて、リーク電流の少ない半導体メモリセルを実現することができる。
従来のMFSFETの構成を示した図で、(a)はバックゲート型構造の断面図、(b)はトップゲート型構造の断面図である。 従来のバックゲート型MFSFETの書き込み動作を示した図で、(a)は、空乏状態を形成した図、(b)は蓄積状態を形成した図である。 (a)は、従来のバックゲート型MFSFETにおける酸化物半導体膜の伝導帯底のエネルギーと電子濃度を示した図、(b)は、ソース電極、酸化物半導体膜、及び強誘電体膜の膜厚方向のバンド構造を示した図である。 本発明の第1の実施形態における薄膜トランジスタの構成を示した断面図である。 )本発明の第1の実施形態における薄膜トランジスタのゲートリーク電流を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態における半導体メモリセルの構成を示した断面図である。 第2の実施形態の変形例における半導体メモリセルの構成を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。さらに、他の実施形態との組み合わせも可能である。
(第1の実施形態)
図4は、本発明の第1の実施形態における薄膜トランジスタ(MFSFET)の構成を模式的に示した断面図である。図4に示すように、本実施形態における薄膜トランジスタは、基板11上に形成されたゲート電極12と、ゲート電極12上に形成された強誘電体膜からなるゲート絶縁膜13と、ゲート絶縁膜13上に形成されたオーミック電極からなるソース・ドレイン電極15s、15dと、ソース・ドレイン電極15s、15d間のゲート絶縁膜13上に形成された半導体膜14とを備えている。そして、ゲート絶縁膜13と半導体膜14との界面はチャネルを構成している。
ゲート電極12に電圧を印加することによって、強誘電体膜13の分極状態が制御される。また、ソース・ドレイン電極15s、15d間に電圧を印加することによって、分極状態に応じてチャネルを流れる電流が検出される。本発明において、ソース・ドレイン電極15s、15dが、従来のように、半導体膜14の上ではなく、強誘電体膜13の上に形成されて点を特徴とする。このような構成にすることにより、図中の矢印に示すように、オーミック電極(ソース電極15s又はドレイン電極15d)から、半導体膜14と強誘電体膜13との界面にあるチャネルに電子を直接注入できるため、電界による電子の加速が抑制され、その結果、バックゲートへのリーク電流を抑制することが可能となる。
図5は、本実施形態における薄膜トランジスタのバックゲートのリーク電流を測定した結果を示したグラフである。図中の曲線(a)は、本実施形態におけるリーク電流を示し、曲線(b)は、半導体膜上にソース、ドレイン電極を形成した従来の薄膜トランジスタにおけるリーク電流を示す。図5に示すように、本実施形態における薄膜トランジスタは、従来の構造に比べて、バックゲートへのリーク電流が2桁程度低減されているのが分かる。
本実施形態において、ソース・ドレイン電極15s、15dは、ゲート電極12の一部と平面的に重なっていることを要する。また、ソース・ドレイン電極15s、15dは、半導体膜14で被覆されていてもよい。ソース・ドレイン電極15s、15dは、リーク電流を抑える点で、仕事関数の大きいプラチナ(Pt)やイリジウム(Ir)などを用いることが好ましい。
基板11は、例えば、シリコン基板の上に酸化膜を形成したものを用いることができる。また、ゲート電極12は、チタン(Ti)密着層を介して、ルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO:SRO)/プラチナ(Pt)積層電極を用いることができる。また、強誘電体膜13は、例えば、チタン・ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O、以下PZT)膜を用いることができる。なお、強誘電体膜13は、1層目の強誘電体膜を形成した後、表面の平坦化処理を行い、次いで、2層目の強誘電体膜を積層したものでもよい。これにより、強誘電体膜13の表面凹凸を低減できるため、界面特性がよくなり、MFSFETの動作閾値は安定し、オン・オフ比や保持特性も良いものが得られる。
PZT膜は、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、タングステン(W)、プラセオジウム(Pr)、サマリウム(Sm)等の元素を添加したPZT膜を用いてもよい。他元素の添加により、結晶化温度が下げられるため、低温形成が可能になるとともに、繰り返し分極反転疲労を低減する効果も得られる。また、PZT膜以外に、例えば、ビスマスチタネート(BiTi12)、ビスマスランタチタネート(Bi3.25La0.75Ti12)、ストロンチウムビスマスタンタレート(Sr(Bi, Ta))、ビスマスフェライト(BiFeO)、イットリウムマンガナイト(YMnO)、等を用いてもよい。
半導体膜14は、例えば、ZnO膜を用いることができる。また、ZnO膜は、マグネシウム(Mg)、ガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)等の元素を添加したものを用いてもよい。これにより、バンドギャップ、キャリア濃度が自由に制御でき、スイッチング状態を制御できるようになる。また、ZnO膜以外に、二酸化スズ(SnO)、酸化インジウム錫(ITO)、スズ、インジウム、ガリウム、亜鉛、酸素からの構成されるアモルファス酸化物半導体(In−Ga−Zn−O、Sn−Ga−Zn−O)、等の酸化物半導体を用いてもよい。
本実施形態における薄膜トランジスタは、ドレイン電流(界面電流)の大、小を2値データ”1”、”0”に対応させることにより、メモリ素子としても機能する。しかも、電圧を切断した状態であっても、強誘電体膜の残留分極は保存されるため、不揮発性メモリを実現できる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態における半導体メモリセルの構成を模式的に示した断面図である。上述したように、本発明における薄膜トランジスタは、メモリ素子としても機能する。本実施形態では、かかる薄膜トランジスタをメモリ素子として用いた半導体メモリセルについて説明する。従って、メモリ素子として機能する薄膜トランジスタの構成は、第1の実施形態で説明した構成と同一であるため、詳しい説明は省略する。
本実施形態における半導体メモリセルは、ゲート絶縁膜が強誘電体膜で構成された第1の薄膜トランジスタ(MFSFET)からなるメモリ素子と、ゲート絶縁膜が常誘電体膜で構成された第2の薄膜トランジスタ(MISFET)からなる選択スイッチング素子とを備えたものである。
図6に示すように、第1の薄膜トランジスタは、基板11上に形成された第1のゲート電極12と、第1のゲート電極12上に形成された強誘電体膜からなる第1のゲート絶縁膜13とを備えている。また、第2の薄膜トランジスタは、半導体膜14を介して第1のゲート絶縁膜13上に形成された常誘電体膜からなる第2のゲート絶縁膜16と、第2のゲート絶縁膜16上に形成された第2のゲート電極17とを備えている。ここで、第1のゲート絶縁膜13上に形成された半導体膜14は、第1の薄膜トランジスタ及び第2の薄膜トランジスタの共通のチャネルを構成している。また、第1のゲート電極12と第2のゲート電極17とは、互いに平面的に離間した位置に配置されている。さらに、第1の薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極15s、15dは、第1のゲート絶縁膜13上に形成されたオーミック電極からなる。
このように構成された半導体メモリセルは、等価回路的には、メモリ素子(第1の薄膜トランジスタ)と、選択スイッチング素子(第2の薄膜トランジスタ)とが、直列接続されており、NOR型メモリとして利用できる。
メモリ素子へのデータの書き込みは、第2の薄膜トランジスタの第2のゲート電極17に所定の電圧を印加して、選択スイッチング素子をオン状態にして、第1の薄膜トランジスタのゲート電極12とドレイン電極15d間に所定の電圧を印加することによって、強誘電体膜13に電界を発生させ、これにより、強誘電体膜13の分極状態を変化させることによって行われる。
また、メモリ素子に書き込まれたデータの読み出しは、第2の薄膜トランジスタの第2のゲート電極170に所定の電圧を印加して、選択スイッチング素子をオン状態にするとともに、ソース電極15sとドレイン電極15d間に所定の電圧を印加して、強誘電体膜13の分極状態に応じてチャネルを流れる電流を検出することによって行われる。なお、第2の薄膜トランジスタのドレイン電極は、第1の薄膜トランジスタのソース電極15sと兼用することができ、ソース電極18は、半導体膜14上に形成することができる。このとき、選択スイッチング素子とメモリ素子の電流パスは図中の矢印に示すようになる。なお、破線は選択スイッチング素子の電流パス、実線はメモリ素子の電流パスである。
図7は、第2の実施形態の変形例における半導体メモリセルの構成を模式的に示した断面図である。図6に示した半導体メモリセルに対して、第1のゲート電極12と第2のゲート電極17とが、互いに平面的に対向した位置に配置されている点が異なる。なお、第2の薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極は、第1の薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極15s、15dと共通化することができる。
このように構成された半導体メモリセルは、等価回路的には、メモリ素子(第1の薄膜トランジスタ)と、選択スイッチング素子(第2の薄膜トランジスタ)とが、並列接続されており、NAND型メモリとして利用できる。このとき、選択スイッチング素子とメモリ素子の電流パスは図中の矢印に示すようになる。なお、破線は選択スイッチング素子の電流パス、実線はメモリ素子の電流パスである。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。
本発明は、強誘電体を用いた超高集積メモリ・スイッチング素子へ応用可能である。
11 基板
12 ゲート電極(第1のゲート電極)
13 ゲート絶縁膜(強誘電体膜)
14 半導体膜
15d ドレイン電極
15s ソース電極
16 第2のゲート絶縁膜(常誘電体膜)
17 第2のゲート電極
18 ソース電極

Claims (9)

  1. 基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極上に形成された強誘電体膜からなるゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたオーミック電極からなるソース・ドレイン電極と、
    前記ソース・ドレイン電極間の前記ゲート絶縁膜上に形成された半導体膜と
    を備え、
    前記ゲート絶縁膜と前記半導体膜との界面をチャネルとする、薄膜トランジスタ。
  2. 前記ソース・ドレイン電極は、前記ゲート電極の一部と平面的に重なっている、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記半導体膜は、前記ソース・ドレイン電極を覆うように、前記ゲート絶縁膜上に形成されている、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記半導体膜は、アモルファス酸化物半導体膜からなる、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記半導体膜は、前記オーミック電極から前記半導体膜に注入され、該半導体膜の膜厚方向に印加された電界によって加速された電子の運動エネルギーが、前記半導体膜と前記ゲート絶縁膜との界面において0.1eV以下となるような電子の有効質量をもつ材料からなる、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  6. 前記オーミック電極は、プラチナ若しくはイリジウム、又はそれらの合金からなる、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  7. ゲート絶縁膜が強誘電体膜で構成された第1の薄膜トランジスタからなるメモリ素子と、ゲート絶縁膜が常誘電体膜で構成された第2の薄膜トランジスタからなる選択スイッチング素子とを備えた半導体メモリセルであって、
    前記第1の薄膜トランジスタは、基板上に形成された第1のゲート電極と、該第1のゲート電極上に形成された強誘電体膜からなる第1のゲート絶縁膜とを備え、
    前記第2の薄膜トランジスタは、半導体膜を介して前記第1のゲート絶縁膜上に形成された常誘電体膜からなる第2のゲート絶縁膜と、該第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電極とを備え、
    前記半導体膜は、前記第1の薄膜トランジスタ及び前記第2の薄膜トランジスタの共通のチャネルを構成しており、
    前記第1の薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極は、前記第1のゲート絶縁膜上に形成されたオーミック電極からなる、半導体メモリセル。
  8. 前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは、互いに平面的に対向した位置に配置されている、請求項7に記載の半導体メモリセル。
  9. 前記第2の薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極は、前記第1の薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極と共通化されている、請求項8に記載の半導体メモリセル。
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