JP2011001675A - 葉書の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】坪料170〜300g/m2の紙基材の片面に、記録層を塗工、乾燥した後、他面に澱粉を主成分とし、ポリビニルアルコール及び表面サイズ剤を含有する処理液を塗工し、乾燥した後、断裁する葉書の製造方法。
【選択図】なし
Description
(1)坪料170〜300g/m2の紙基材の片面に、記録層を塗工、乾燥した後、他面に澱粉を主成分とし、ポリビニルアルコール及び表面サイズ剤を含有する処理液を塗工し、乾燥した後、断裁することを特徴とする葉書の製造方法。
(2)処理液が、澱粉100質量部に対し、ポリビニルアルコールを5〜20質量部、表面サイズ剤を2〜15質量部含有する液である(1)記載の葉書の製造方法。
(3)澱粉100質量部に対し、導電剤を1〜20質量部含有する処理液である(1)又は(2)記載の葉書の製造方法。
(4)処理液を塗布した面のISO環境下の用紙の表面電気抵抗値が1×109〜1×1011でΩ/□、体積電気抵抗値が1×109〜1×1012でΩcmである(1)〜(3)記載のいずれか一に記載の葉書の製造方法。
(5)処理液を塗布した面のペン書きサイズ度が4以上である(1)〜(4)のいずれか一に記載の葉書の製造方法。
(6)紙基材が、3層以上の多層抄き合わせにより抄造された紙基材である(1)乃至(5)のいずれか一に記載の葉書の製造方法。
(7)紙基材が、古紙パルプを用紙中に40質量%以上含有した、3層以上の多層抄き合わせにより抄造された紙基材である(1)乃至(6)のいずれか一に記載の葉書の製造方法。
(8)前記古紙パルプは、古紙が蛍光消色処理されたパルプを含有する(7)記載の葉書の製造方法。
(9)断裁が、処理液を塗布した面からギロチン刃を挿入する(1)乃至(8)のいずれか一に記載の葉書の製造方法。
(10)記録層が、顔料として非晶質シリカ及び炭酸カルシウムを含有し、バインダーとしてポリビニルアルコールを含有するインクジェット記録層である(1)乃至(9)のいずれか一に記載の葉書の製造方法。
澱粉の使用は、カール矯正の効果はあるものの、その塗工面(宛名面)にインクジェット記録を行なった場合、膨潤性が乏しく、インクジェット記録適性が劣ってしまう。そこで、ポリビニルアルコールを配合することにより、該ポリビニルアルコールがインクジェットインクを吸収し、膨潤するため、インクジェット記録適性が改善されることとなる。
しかし、ポリビニルアルコールの配合は、インクジェットのインクだけでなく、水性ペンでも膨潤してしまし、ペン書きの際に滲むという課題が判った。また、ポリビニルアルコールは水分の吸着が多く、宛名面と通信面とが密着し易いため、インクジェットプリンターの給紙時や自動区分機で重送が発生し易い課題も判った。
そこで、第三の成分として表面サイズ剤の配合することで、水性インクの膨潤性を抑えることができ、ペン書き適性を得ることができる。更に、表面サイズ剤を用いると、用紙の水分の吸湿を抑える効果もあり、カールを抑える効果も発現する。
本発明は、澱粉とポリビニルアルコールと表面サイズ剤を配合した処理液で、記録層の反対面を処理することが特徴である。
自動区分機では、搬送に使用されているベルトやロールが使用されているが、このベルトやロールと葉書の剥離帯電が発生するため、紙詰まりの原因となっていることが判った。本発明では、剥離帯電を防止するために、導電剤を澱粉100質量部に対して、1〜20質量部含有せしめることにより改善できることが判った。また、ISO環境下の葉書の表面電気抵抗値が1×109〜1×1011Ω/□、体積電気抵抗値が1×109〜1×1012Ωcmとすると、自動区分け機での用紙の給紙の向上にするため好ましい。因みに、表面電気抵抗値が1×1011Ω/□、体積電気抵抗値が1×1012Ωcmを超える場合、自動区分機の中で剥離帯電により、搬送系内で紙詰まりが発生し易くなる。
<紙基材>
本発明では、坪料170〜300g/m2の紙基材を使用する。坪量を満足していれば一層抄きでも構わないが、3層以上の多層抄き合わせにより抄造された紙基材を使用することが好ましい。
本発明で使用するパルプについては、製法や種類等について、特に限定するものではなく、KP、SGP、RGP、BCTMP、CTMP等の機械パルプや、脱墨パルプ等の古紙パルプ、あるいはケフナ、竹、藁、麻等のような非木材パルプ、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリノジック繊維等の有機合成繊維、さらにはガラス繊維、セラミック繊維、カーボン繊維等の無機質繊維も使用出来る。多層抄き合わせの場合、各層において使用するパルプが異なっていてもよい。パルプとして、古紙パルプを多く用いた紙基材の使用は環境面から好ましい。例えば、少なくとも白色度の低い古紙パルプを中層とし、白色度の高いパルプを表層及び裏層とする3層以上の多層抄き合わせ紙は、40質量%以上という多くの古紙パルプの配合できるため、環境面からも好ましい構成の一つである。
紙基材の片面に設けられる記録層は、各種公知の記録層が採用できる。記録層の代表としてインクジェット記録層を代表例として以下に例示するが、これに限定するものではなく、例えば、電子写真記録層、オフセット印刷層、熱転写記録層なども含まれる。この場合、電子写真記録適性、オフセット印刷層適性、熱転写記録適性などを有し、且つ、カールが矯正され、宛名面のインクジェット記録適性、ペン書き適性を両立した葉書となる。
インクジェット記録層に用いる顔料としては、非晶質シリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、焼成カオリン、デラミカオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、アルミノ珪酸マグネシウム、微粒子状炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト、スメクタイト等の鉱物質顔料や、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合体系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂等の中空型、密実型並びに貫通孔型樹脂等の有機顔料も用いることが可能であり、これらの中から1種あるいは2種以上が適宜選択して用いられる。
中でも、非晶質シリカ、炭酸カルシウムはインク吸収性に優れ、滲みが発生しないため好ましい。特に、非晶質シリカと炭酸カルシウムを併用することがインク吸収性や印字濃度の面から好ましい。
接着剤としては、水溶性及び/または水分散性の高分子化合物を用いることが出来、例えば、カチオン性澱粉、両性澱粉、酸化澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、エステル化澱粉、エ−テル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ゼラチン、カゼイン、大豆蛋白、天然ゴム等の天然あるいは半合成高分子化合物、ポリビニルアルコール、イソプレン、ネオプレン、ポリブタジエン等のポリジエン類、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリアルケン類、ビニルハライド、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル等のビニル系重合体や共重合体類、スチレン−ブタジエン系、メチルメタクリレート−ブタジエン系等の合成ゴムラテックス、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、オレフィン−無水マレイン酸系樹脂、メラミン系樹脂等の合成高分子化合物等が例示できる。これらの中から目的に応じて1種あるいは2種以上が適宜選択して使用される。
本発明は、坪料170〜300g/m2の紙基材の片面に、インクエジェット記録層を塗工、乾燥した後、他面に澱粉を主成分とし、ポリビニルアルコール及び表面サイズ剤を含有する、或いは更に導電剤を含有する処理液を塗工し、乾燥するものである。処理液の塗工量は0.01〜1.0g/m2(固形分)が好ましい。更に好ましくは0.04〜0.50g/m2である。0.01g/m2未満であると目標の効果を達成出来ない。1.0g/m2を超えると価格アップになり好ましくない。
処理液を処理した面は、ペン書きサイズ度は4以上有することが、ペン書き適性が優れるため好ましい。また、ISO環境下の用紙の表面電気抵抗値が1×109〜1×1011でΩ/□、体積電気抵抗値が1×109〜1×1012でΩcmであることが、自動区分機により仕分けする際の紙詰まりを防ぐことができ、好ましい。
(古紙パルプA)
パルパーにてケント古紙(灰分33.2%)を離解し、除塵装置(クリーナー及びスクリーン)を通過させた後、傾斜エキストラクター及びスクリュープレス脱水機で固形分濃度30%程度まで濃縮し、フォスフォスルフォンアミジン(FAS)を添加し漂白を行いながらディスパーザーを用いて分散処理を行い、さらに水で希釈しながらパルプ洗浄機(DNTウォッシャー:相川鉄工社製)に通した後、フリーネスを300mlに調整し、古紙パルプAを得た。このパルプの灰分は11.8%、0.1mm以下の微細繊維は14.5%であった。
パルパーにて雑誌古紙(灰分20.3%)を離解し、除塵装置(クリーナーおよびスクリーン)を通過させた後、ダブルデイスクリファイナーにより、フリーネスを350mlに調整し、古紙パルプBを得た。このパルプの灰分は18.8%、0.1mm以下の微細繊維は9.8%であった。
古紙パルプAをパルプ濃度10%に調整した後、二酸化塩素を対パルプ1%となるように添加し、60℃1時間処理することにより蛍光強度を97%低下させた古紙パルプCを得た。
古紙パルプAをパルプ濃度2%に調整した後、過硫酸アンモニウムを対パルプ1%(Kayaclean AW:日本化薬社製)と硫酸鉄を対パルプ0.4%(Kayaclean IK:日本化薬社製)配合し、pH2.5の条件下、60℃、5時間処理することにより蛍光強度を97%低下させた古紙パルプDを得た。
古紙パルプAをパルプ濃度1%に調整した後、硫酸バンドと苛性カリ水溶液でpHを7以下に保持した状態で、ポリアルキレンポリアミン・ジカルボン酸縮合物のポリアルキル4級アンモニウム塩(OP−603:一方社油脂工業社製)を対パルプ1重量%添加し、室温(20℃)1時間処理することにより蛍光強度を97%低下させた古紙パルプEを得た。
「紙基材の作成」
以下のような手抄紙作製方法により紙基材を作成した。
(処方)
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
得られた紙基材の裏面に、下記処方のインクジェット記録層の塗被液を15%に調整し、マイヤーバーを用いて絶乾固形分で5g/m2設けた。
非晶質シリカ(商品名:ファインシール(R)X−30、トクヤマ社製) :80部
軽質炭酸カルシウム(商品名:タマパールTP121、奥多摩工業社製) :20部
カチオン樹脂(商品名:ユニセンスCP103、センカ社製) :10部
界面活性剤(商品名:エマルゲンA−60、花王社製) :0.3部
酢酸ビニル系接着剤(商品名:ポリゾールAM3150、昭和高分子社製):15部
<処理液の処方>
澱粉(商品名:エースA、王子コーンスターチ社製) :100部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ社製) :13.5部
表面サイズ剤(商品名:ポリマロン1329K、荒川化学工業社製) :13.5部
NaCl(導電剤) :6.5部
「紙基材の作成」
以下のような手抄紙作製方法により3層貼り合せた紙基材を作成した。
(表層、裏層の処方)
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:古紙パルプA 100%
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
得られた紙基材を用いて、実施例1と同様にインクジェット記録層、宛名面処理層を設け、更に宛名面からギロチン断裁して葉書を作成した。
「紙基材の作成」
以下のような手抄紙作製方法により5層貼り合わせた紙基材を作成した。
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:古紙パルプA 100%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:古紙パルプB 100%
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
得られた紙基材を用いて、実施例1と同様にインクジェット記録層、宛名面処理層を設け、更に宛名面からギロチン断裁して葉書を作成した。
実施例3で処理液の塗布量を0.9g/m2(絶乾固形分)に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液の塗布量を0.08g/m2(絶乾固形分)に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれるポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ社製)の配合量を7質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれるポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ社製)の配合量を17質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれる表面サイズ剤(商品名:ポリマロン1329K、荒川化学工業社製)の配合量を5質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれる導電剤(NaCl)の配合量を15質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で、インクジェット記録層の塗被液の処方を下記に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
非晶質シリカ(商品名:ファインシール(R)X−30、トクヤマ社製) :80部
軽質炭酸カルシウム(商品名:タマパールTP121、奥多摩工業社製) :10部
カオリン(商品名:アマゾンSD、エンゲルハード社製) :10部
カチオン樹脂(商品名:ユニセンスCP103、センカ社製) :10部
界面活性剤(商品名:エマルゲンA−60、花王社製) :0.3部
酢酸ビニル系接着剤(商品名:ポリゾールAM3150、昭和高分子社製):15部
各層の処方を以下に変更した以外は実施例3と同様にして5層貼り合わせた紙基材を作成し、実施例3と同様にして葉書を作成した。
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプC50%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプC50%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:古紙パルプB 100%
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
各層の処方を以下に変更した以外は実施例3と同様にして5層貼り合わせた紙基材を作成し、実施例3と同様にして葉書を作成した。
(表層、裏層の処方)
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプD50%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプD50%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:古紙パルプB 100%
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
各層の処方を以下に変更した以外は実施例3と同様にして5層貼り合わせた紙基材を作成し、実施例3と同様にして葉書を作成した。
(表層、裏層の処方)
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプE50%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプE50%。
サイズ剤 :ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.8%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
パルプ配合:古紙パルプB 100%
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ2.0%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ2.5%添加。
実施例11で用いた紙基材を用い、その裏面に、5%のホウ砂液を乾燥重量が1g/m2となるようにバーで塗工、乾燥させた。次いで、下記のインクジェット記録層の塗被液を乾燥質量で12g/m2になるように塗布し、湿潤状態にある間に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げた。
「シリカゾルの調製」
市販気相法シリカ(商品名:レオロシールQS−30、平均一次粒子径9nm、比表面積300m2/g、(株)トクヤマ製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、ナノマイザー(商品名:ナノマイザー、ナノマイザー社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、分級後、平均二次粒子径80nmからなる10%分散液を調製した。
該分散液にカチオン性化合物として、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体(商品名:PAS−J−81、日東紡績(株)製)10部を添加し、顔料の凝集と、分散液の増粘を起こさせた後、再度ナノマイザーを用いて、粉砕分散を繰り返し、平均二次粒子径300nmからなる8%分散液を調製しシリカゾルを得た。
「塗被液の調製」
上記シリカゾル100部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA135、クラレ(株)製)15部を添加・攪拌し、更に水を添加し、固形分濃度18%の塗工液を得た。
<処理液の処方>
澱粉(商品名:エースA、王子コーンスターチ社製) :100部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ社製) 13.5部
表面サイズ剤(商品名:ポリマロン1329K、荒川化学工業社製) 13.5部
NaCl(導電剤) 6.5部
実施例3で処理液を澱粉単独に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれるポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ社製)の配合量を30質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれる表面サイズ剤(商品名:ポリマロン1329K、荒川化学工業社製)の配合量を1質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれる表面サイズ剤(商品名:ポリマロン1329K、荒川化学工業社製)の配合量を20質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で処理液に含まれる導電剤(NaCl)の配合量を30質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
実施例3で裏面処理液の塗布量を0.02g/m2(絶乾固形分)に変更した以外は、実施例3と同様にして葉書を作成した。
本発明で得られた葉書を3環境で一昼夜調湿後、机上に置き、4隅の高さを測定し、4隅の高さの平均を記載。インクジェット記録層側にカールした場合プラズ、宛名面側にカールした場合をマイナスで表記。
カール測定環境:15℃−10%R.H、23℃−50%R.H、30℃−80%R.H
JAPAN TAPPI No.12に準拠して測定した。
JIS K6911に準拠して測定した。
葉書を、23℃/50%RHの環境下にて一昼夜調湿した後、表面電気抵抗値を電気抵抗計R12704(Advantest社製)にて測定した。なお表1および表2中、1×E+10Ω/□は1×1010Ω/□であることを表す。
ISO153591に準拠して測定した。
測定環境 : 23℃−50%R.H
試験サンプル処理 : 一昼夜調湿処理
測定器: Mμ Measurements Co社製(AMONTONS II)
試験速度 : 1200mm/min
試験サンプル: 縦目−縦目 で測定
静摩擦係数の値は、第1回PASSのデータ。
「インクジェット記録層印字時の評価」
染料インクタイプのインクジェットプリンター(セイコーエプソン社製G860)と顔料インクタイプのインクジェットプリンター(セイコーエプソン社製PC−G930)で、本発明の葉書100枚について、インクジェット記録層に、フルカラー印字して、滲みの状態を目視観察し、また重送、不送り、カールによる紙詰まりを確認し下記基準で評価した。
(1)インクジェット記録層のインクジェット印字品質評価
○:全く滲みがみられなく良好。
△:若干滲みがみられるが、実用上問題ない。
×:滲みが酷く、実用上問題となる。
(2)インックジェット印字時の重送、不送りトラブル発生評価
○:全くトラブルの発生はみられない。
△:トラブルが5枚みられるが、実用上問題ない。
×:トラブルが5枚を超えて発生、実用上問題となる。
(3)インクジェット印字時のカールによる紙詰まりや印字汚れ発生
○:全くトラブルの発生はみられない。
×:トラブルが5枚を超えて発生、実用上問題となる。
染料インクタイプのインクジェットプリンター(セイコーエプソン社製G860)と顔料インクタイプのインクジェットプリンター(セイコーエプソン社製PC−G930)で、本発明の葉書100枚について、宛名面に、モノカラー印字して、滲みの状態を目視観察し、また重送、不送り、カールによる紙詰まりを確認し下記基準で評価した。
(1)宛名面のインクジェット印字品質評価
◎:全く滲みがみられなく良好。
○:若干滲みがみられる。
△:やや滲みがみられるが、実用上問題ない。
×:滲みが酷く、実用上問題となる。
(2)宛名面印字時の重送、不送りトラブル発生評価
○:全くトラブルの発生はみられない。
△:トラブルが5枚みられるが、実用上問題ない。
×:トラブルが5枚を超えて発生、実用上問題となる。
(3)宛名面印字時のカールによる紙詰まりや印字汚れ発生
○:全くトラブルの発生はみられない。
×:トラブルが5枚を超えて発生、実用上問題となる。
葉書100枚を自動区分機処理し、走行性を確認し、下記基準で評価した。
(1)給紙部での重送、不送りのトラブル発生評価、
○:全くトラブルの発生はみられない。
△:トラブルが5枚みられるが、実用上問題ない。
×:トラブルが5枚を超えて発生、実用上問題となる。
(2)搬送部での紙詰まりのトラブル発生評価、
○:全くトラブルの発生はみられない。
△:トラブルが5枚みられるが、実用上問題ない。
×:トラブルが5枚を超えて発生、実用上問題となる。
Claims (10)
- 坪料170〜300g/m2の紙基材の片面に、記録層を塗工、乾燥した後、他面に澱粉を主成分とし、ポリビニルアルコール及び表面サイズ剤を含有する処理液を塗工し、乾燥した後、断裁することを特徴とする葉書の製造方法。
- 処理液が、澱粉100質量部に対し、ポリビニルアルコールを5〜20質量部、表面サイズ剤を2〜15質量部含有する液である請求項1記載の葉書の製造方法。
- 澱粉100質量部に対し、導電剤を1〜20質量部含有する処理液である請求項1又は2記載の葉書の製造方法。
- 処理液を塗布した面のISO環境下の用紙の表面電気抵抗値が1×109〜1×1011でΩ/□、体積電気抵抗値が1×109〜1×1012でΩcmである請求項1〜3記載のいずれか一項に記載の葉書の製造方法。
- 処理液を塗布した面のペン書きサイズ度が4以上である請求項1〜4記載のいずれか一項に葉書の製造方法。
- 紙基材が、3層以上の多層抄き合わせにより抄造された紙基材である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の葉書の製造方法。
- 紙基材が、古紙パルプを用紙中に40質量%以上含有した、3層以上の多層抄き合わせにより抄造された紙基材である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の葉書の製造方法。
- 古紙パルプは、古紙が蛍光消色処理されたパルプを含有する請求項7記載の葉書の製造方法。
- 断裁が、処理液を塗布した面からギロチン刃を挿入する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の葉書の製造方法。
- 記録層が、顔料として非晶質シリカ及び炭酸カルシウムを含有し、バインダーとしてポリビニルアルコールを含有するインクジェット記録層である請求項1乃至9のいずれか一項に記載の葉書の製造方法。
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