JP2010538837A5 - - Google Patents
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Description
本発明は金属ストリップ圧延用のロールスタンドに関する。この種のロールスタンドは、通常ロールスタンドのメンテナンス作業の実施ためにそこから接近可能な運転側と、ロールスタンドの運転のためにそこで駆動力が供給される駆動側とを有している。
ここで言うタイプの「ロール」及び「圧延シリンダ」は、ある反りを有するもの、あるいはそれぞれに指定された方法でそれぞれの圧延作業を実行することができるように異なる特別な外形を有するものもあるが、通常本体はそれらの基本形状において円筒形の回転対称形である。この点において、上記「ロール」は一般的にロールスタンドの駆動源に直接結合されて駆動され、上記「圧延シリンダ」は直接駆動源なしにロールスタンド内に組み立てられ、ロールまたは圧延される材料との回転接触によって圧延運転中の回転に単に引き込まれる。
たとえ以下の説明がロール又は圧延シリンダのどちらかひとつに言及されていたとしても、その説明はロールスタンドのロール及び圧延シリンダに等しく当てはまるように、ここで考慮される問題は、ロールの場合にも圧延シリンダの場合にも等しく持ち上がる。
ロールスタンドのロール及び圧延シリンダは、それらの端部ジャーナル部においてそれぞれ回転軸受けと組み立てられることにより典型的に組み立てられる。上記組み立てでは、ロール及び圧延シリンダのそれぞれが複数の独立した回転軸受けと組み立てられる。
回転軸受け部は圧延運転中かなりの大きさの荷重を吸収しなければならないため、潤滑油の供給が強く要求される。したがって、それぞれに使用される潤滑油は、一方で回転軸受内に生じる摩擦を低減させる働きをする。同時に、潤滑油は不可避の圧延摩擦によりそれぞれの回転軸受に生じる熱のいくらかを持ち去る。
この潤滑油の2つの機能のために、実際の圧延運転中、ロールスタンドの回転軸受けを大量の油が通過する。このことは、装置のために高価な油を供給するというだけでなく、大量の油を循環させ、準備し、貯蔵し、かなり複雑な工程を伴う廃棄を行わなければならないということを意味する。それに加えて、油漏れを防止するために軸受のシールに広範囲に及ぶ手段が必要とされる。
大量の油の流れを伴うロールスタンドの回転軸受の潤滑に対する代替技術として、いわゆる「オイル−エア潤滑」が成功を収めている。これらのオイル−エア潤滑は、各潤滑ポイントのそれぞれに必要とされる潤滑油量を正確に測定して配分する。オイル−エア潤滑システムの使用により回路の潤滑油量だけでなく油漏れの危険性も劇的に低減でき、軸受のシールに必要な費用も従来の油の流れに基づいた潤滑に比較して大幅に低減される。
特許文献1は、特にロールスタンド及び類似の機械における、多数の供給流路に入る潤滑ガス流れの同形の部分において使用するのに適した装置について開示している。この公知の装置は多数の流出路に分岐する流入口を備えている。全ての流出路における乱流を維持する間、重力の影響を受けずに潤滑ガス流れを均一に分配するために、上記流入口が流れの方向に広がる分配チャンバーに明けられている。流入口から分配チャンバーまでの遷移領域は切り取られた端部に取り囲まれて構成され、流入口の端部の反対側の分配チャンバーの壁には、流入口の端部開口部と同心円状に配置された衝撃面が構成され、衝撃面の直径は流入口の直径より大きい。衝撃面の周囲には流出用の穴の開口部が分配される。
ロールスタンドの空隙部における上記公知の装置のアセンブリは、公知の分配装置が管状のハウジングを有しており、その両方の端面のそれぞれ当たり面を有しており、第一のあたり面は流入側の結合要素の受け入れのために、第二のあたり面は第二の結合要素の受け入れのために形成されている点でとりわけ単純である。
潤滑ガス流れを分配するための従来の装置は、特許文献2または特許文献3から知られる。
実際には上記タイプの分配装置には、それぞれの潤滑を促進させるために、圧縮空気が使用され、通常圧縮空気は金属ストリップ圧延のためのロール群の周辺装置にも供給される。
例として、各ロールスタンドの領域内に利用できるスペースがわずかしかない場合、上記タイプのオイル−ガス流の潤滑装置付の既存のロールスタンドを改装することは問題があることが分かっている。さらに、新設の場合、軸受けのメンテナンスと必要な場合は修理とが容易に行えるように、一般的に、回転軸受への潤滑油の供給に必要な供給配管その他への出費を最小限に抑えることが求められる。
このような背景に対し、本発明の目的は、ロール又は圧延シリンダの組立てのために備えられる回転軸受に、正確に決められた量の潤滑油を供給することが信頼できる運転方法により容易に行えるロールスタンドを提供することであった。
この目的は、請求項1に従って構成されたロールスタンドに係る発明によって達成される。このタイプのロールスタンドの有効な実施形態が請求項1の従属項に提示される。
上記目的は、請求項14に記載の方法に係る発明によって構成されるロール又は圧延シリンダによって同様に達成される。この解決方法の有効な実施形態が請求項14の従属項に提示される。
本発明は、組み立ての際、その端部ジャーナル部でそれぞれが回転軸受に組み付けられる、少なくとも1つのロール又は圧延シリンダを備え、潤滑油−ガス流の分配用の少なくともひとつの分配装置を備える金属ストリップ圧延用のロールスタンドのために、それぞれのロール又は圧延シリンダの中に潤滑油−ガス流の供給用の連結流路を形成することを提案する。この方法により本発明のロールスタンドにおいては、ロール本体又は圧延シリンダ本体それ自体が、潤滑油を供給すべき各潤滑ポイントへ潤滑油を移送するのに適したものとなる。
ロールスタンド用のロール又は圧延シリンダに係る本発明の構成の基本的な効果は、各ロールスタンドの潤滑すべき軸受への潤滑油の供給のために追加の配管を一切用意する必要がない点にある。追加の配管は、実際上ロールスタンドやその個々の要素に接近する妨げとなり、議論しているタイプのロールスタンドの粗い運転条件により損傷する可能性もある。これに対し、本発明によるロールスタンドでは、配管の費用は最小限であり、潤滑の必要な軸受に供給するために必要な供給配管は、ひとつの場所、すなわち、外力によって引き起こされる損傷や他の機能故障が実際上除外されている各ロール又は圧延シリンダの本体を通って走っている。
本発明は、本発明によるロールスタンドが、従来から知られた先行技術に従って、そこからロールスタンドが組立作業及び/又はメンテナンスのために接近容易である運転側、及び駆動源がロールスタンドの駆動のために配置されており、事故の危険性が大きく接近しにくいため運転要員ができるだけ立ち入らないようにする駆動側を有する場合、特に有効であることを証明している。供給流路が各ロール又は圧延シリンダ内に形成されており、このロール又は圧延シリンダは、運転側でロールスタンドからの引き出し及びロールスタンドへの押し入れができるため、結合用流路やそれに連結する供給装置のメンテナンスは極めて容易である。結合用の流路が、ロール又は圧延シリンダの運転側に取り付けられた端面から駆動側に取り付けられた端面まで伸びている場合、極めて容易に接近することができ、流路の結合についても比較的単純に結合することができる。
したがって、ロールスタンドに係る本発明の実施形態は、ロールスタンドに独立した配管経路を追加設置し潤滑ポイントへ供給する場合と比較して著しい効果を提供する。このように本発明により、潤滑油をガスの流れによりロールスタンドへ移送し、各軸受の適切な運転のために必要とされる量を潤滑ポイントに供給するという、建設的で極めて容易な解決法を提供することができる。
連絡経路の中を通過する潤滑油−ガス流は、その経路や連絡経路の配置や傾斜に実質的に影響されないため、連絡経路を各ロール又は圧延シリンダの中にどのように形成するかという方法は、本発明により達成される効果にとってそれほど重要な意味を持たない。しかしながら、本発明によって提供される連絡経路は、ロール又は圧延シリンダの回転軸と少なくとも実質的に同軸上に伸びていれば、ロール又は圧延シリンダの中にきわめて容易な方法で形成することができる。製造の観点からすると、この種の連絡経路を中心に配置することは、例えばドリルによって極めて容易な方法で実現することができるため有利である。
この点において、連絡経路は実際の方法としては、お互いに繋がっており、ロール又は圧延シリンダの長手方向に延びている2つの穴によって製造できる。1つの穴は、例えば運転側に設けられた一方の端面から始まり、他方の穴は、例えば駆動側に設けられた他方の端面から始まっていて、共に圧延シリンダ又はロール内に形成されている。特に、お互いに繋がっている2つの穴の精度に関して特別な必要性が課されないため、上記製造方法は、実際上、比較的低コストで実現することができる。たとえ2つの穴がお互いに交差する領域に亀裂が生じたとしても、各流路内を通過する十分な量の潤滑油とガスの流れが穴の合流領域に確保される限り、潤滑の成果の一様性に悪影響を及ぼすことはない。
本発明は400℃を超える温度で金属ストリップを熱間圧延するためのスタンドに極めて適している。これは、熱間圧延鋼帯用に独立して使用され、又はスタンド群の一部として使用されるロールスタンドについて最もよく当てはまる。各回転軸受を最小の潤滑油量で正確に潤滑することが本発明により容易に可能となったが、その効果が明らかになるのは正にこの種の熱間圧延スタンドについてである。
各ケースにおいて、中央の連絡経路から供給されるべき潤滑ポイントへと半径方向に流出路を伸ばすことができる。これらの流出路はロール又は圧延シリンダの中に取付けられる分配器の出口に配置することができる。
しかしながら、流出路を各ロール又は圧延シリンダの一端から他端へ通して、そこで適切な結合要素を介してロール又は圧延シリンダの外側に取付けられた各分配器に結合するという方法も、同様に目的にかなった方法となりうる。分配器はその後、供給されるべき潤滑ポイントまで潤滑油を分割して届ける。
各ケースにおいて、運転の際、連絡経路と供給されるべき周辺装置との結合が信頼できるものとなるように、上記連絡経路は、該連絡経路に挿入された回転継手式の結合要素を経由して該連絡経路と繋がる供給配管を経由して中央供給装置に結合することができる。
各分配装置受入れ部からロール又は圧延シリンダを通って各ジャーナルに設置された回転軸受の取付け部に通じる少なくとも1本の流出路に、潤滑油−ガス流を分配するために分配装置が取り付けられる分配装置受入れ部を、ロール又は圧延シリンダの端部ジャーナルの少なくとも1つに形成することにより、本発明の潤滑油−ガス流用の分配器が取付けられたロールスタンドのメンテナンスをさらに容易にすることができる。
上記分配装置受入れ部は、各ロール又は圧延シリンダの端部ジャーナルの内、その端部ジャーナルが潤滑するべき軸受の中に組みつけられる端部ジャーナルの1つに形成されることが好ましい。上記分配装置受入れ部と同様に各ロール又は圧延シリンダ内に形成された流出路は、上記分配装置受入れ部から各回転軸受けに伸びている。これらの流出路の入口開口部は、潤滑油が最適な位置から出て潤滑するべき回転軸受に流入するように、それぞれ容易に配置することができる。
したがって、ロール又は圧延シリンダの各ジャーナルに供給される潤滑油−ガス流のための分配器を本発明のように配置することにより、極めて容易な方法でロールスタンドの回転軸受に潤滑油−ガス流を供給することができる。ロールスタンドに取り付けなければならない、あるいはロールスタンドの枠組みに形成しなければならない複雑な配管工事は必要とされない。その代わりに本発明は、各回転軸受を潤滑するために必要とされる要素を、ロールスタンドから離れた場所で作製済みのロール又は圧延シリンダに導入することを可能にする。
もし必要であれば、各分配装置の少なくとも1つの受入れ部が、各ロール又は圧延シリンダの端部ジャーナルのそれぞれに形成されていれば好ましい。この場合は、端部ジャーナルに形成された分配装置受入れ部が、各ロール又は圧延シリンダを通って通じる連絡経路により相互に連結されれば、極めて容易な実施形態が提供される。
各ロール又は圧延シリンダを貫通するこの種の連絡経路は、各ロール又は圧延シリンダの両端部のジャーナルの分配装置が、1つの端部ジャーナルに設置された中央供給結合を経由して必要な潤滑油−ガス流を供給されうるという基本的な利点を有する。この点において、本発明は、第1の分配装置を、その分配装置に直接繋がっている潤滑ポイントに潤滑油の流れを分割するためだけではなく、潤滑油の流れを第2の分配装置にも割り当てるために使用する、という公知の分配装置の使用法についての単純な可能性を提案するものである。この第2の分配装置は、この点で補助的な分配装置として運転され、自身に割り当てられた潤滑油の流れを指定された潤滑ポイントに分配する。
本発明のロール又は圧延シリンダ及びこのタイプのロール又は圧延シリンダが取り付けられたロールスタンドによれば、連絡経路を通して潤滑油−ガス流を分配するために、ロールスタンドの駆動側及び運転側のそれぞれに配置された分配装置は、供給配管に直接結合される方の分配装置が、必要な潤滑油流れを供給配管に直接結合されていない方の分配装置に割り当てることで、双方の分配装置が単独の供給配管により集中的に供給されるように相互に連結することができる。
本発明のロールスタンドの各ロール又は圧延シリンダの各端部ジャーナルに潤滑油−ガス流の分配装置が配設され、これらの分配装置が連絡経路により相互に連結される上記の場合では、潤滑油−ガス流を極めて容易な方法で供給できるこのタイプのロールスタンドが意図されてロールスタンドまたはロール又は圧延シリンダが提供される。
後者は特に、分配装置がスタンドの運転側から供給される場合によく当てはまる。この場合は、ロールスタンドの駆動側に配置された回転軸受への潤滑油−ガス流の供給に付随するアセンブリに伴う出費や、従来技術におけるこれらの軸受けの日常のメンテナンスに伴う不都合は生じない。
運転側に配置された分配装置は、供給配管がそれぞれの運転側の分配装置受入れ部に挿入される回転継ぎ手による結合要素を介して各分配装置受入れ部に取り付けられる際に、極めて実際的な方法で中央の潤滑油−ガス流の供給配管に結合される。
ロールスタンドの駆動側に配置された分配装置受入れ部の開口部がストッパで塞がれているとき、同じ分配装置が運転側及び駆動側のそれぞれに必要とされる潤滑油−ガス流の分割に使用できる。
以下に、例示的実施形態を示す図面を参照しながら、本発明をより詳しく説明する。
図1に示す4つ折り判のロールスタンド1は、2本のワークロール2、3を有しており、それら自身の間に、圧延材料がそこを通ってそれぞれのロールに圧延されて通過するロールギャップ4という境界を定めている。ワークロール2、3は圧延運転の間、それらに加わる力に対して、それぞれバックアップロール5、6によって支えられる。ワークロール及びバックアップロール2、3、5、6の回転軸は、1つの垂直面内に配置される。
ここで説明される本発明は、同じ方法で、あるいは対応して応用された方法で、各ロールスタンドのロール又は圧延シリンダが組み付けられた回転軸受に潤滑が必要な、別のタイプのロールスタンドに使用できるのは勿論のことである。
電動モータMは、変速機Gを経由してワークロール及びバックアップロール2、3、5、6に、ロールスタンド1を駆動するために公知の方法で結合される。この配置では上記モータM及び変速機Gは、ロールスタンド1のいわゆる「駆動側」Aにおいて、ワークロール及びバックアップロール2、3、5、6の回転軸の延長線上に位置する。これに対してロールスタンド1の反対側には、いわゆる「運転側」Bが位置し、メンテナンス及び組立作業のために自由に接近可能である。
ワークロール及びバックアップロール2、3、5、6は、ロールスタンド1のポストS1及びS2内で各端部ジャーナル7、8が、それぞれ回転軸受に組み付けられるという公知の方法で組立てられる。
図2〜4に示すワークロールでは、回転軸受9、10の各取付け部は、2つの大きな複列円錐ころ軸受11、12による公知の方法と同様に形成される。これらテーパのついたころ軸受け11、12の内部軸受リング13の内周面に、それぞれのケースで内周溝14が形成されており、そこから半径方向に向かって、軸受の回転軸周りに等角度間隔で分配された流路の開口部が各軸受リング13の摺動面と通じている。この代わりに、またはこれに加えて、対応する位置の円周溝をワークロール2の各端部ジャーナル7、8に形成しても良い。
上記ころ軸受は、従来の軸シール15a、15b、16a、16bという手段により周辺環境からシールされる。この点で、軸シール15a、15b、16a、16bは、テーパの付いたころ軸受11、12が圧力条件化での潤滑油のビルドアップにより油漏れを起こすことを防止している。
運転側に配置された端部ジャーナル7の端面17には凹部18が形成され、その中に分配装置受入れ部19の入り口開口が中央に配置され、分配装置受入れ部19は圧延シリンダボアとして端部ジャーナル7の中にも形成されている。分配装置受入れ部19の深さは、穴を端部ジャーナル7の中の、ロールスタンド1の内部Iに配置される軸シール15bを越える部分まで入るように伸ばすことで計算される。
これに対応して、駆動側の端部ジャーナル8の端面20から始まって、分配装置受入れ部21が端部ジャーナル8に形成されている。上記分配装置受入れ部21は、ロールスタンド1の内部Iに配置されたころ軸受10の取付け部の軸シール16bを越える部分まで、端部ジャーナル8の中にその穴が伸びている。
分配装置受入れ部19、21は、ワークロール2の回転軸Dと同軸上を通じる連絡経路22で相互に結合している。連絡経路22は、例えばそれぞれがワークロール2の中に作製された、各端面17及び20から始まる2つの深い穴によって形成されてもよい。連絡経路22の直径は、肩部が分配装置受入れ部19、21の遷移領域に形成され、分配装置受入れ部19、21に挿入される構成要素として適しているように、分配装置受入れ部19、21の直径より小さくすることができる。
分配装置受入れ部19、21には、潤滑油−ガス流を各転がり軸受9、10と各内部軸シール15b、16bに分配するための3つの装置V1、V2、V3及びV4、V5、V6がそれぞれ取り付けられる。V1〜V6の装置は、特許文献1にこの点に関する引用文献として詳しく記載されている、従来技術に従って構成されている。
各テーパ付きころ軸受11、12には装置V1、V2又はV5、V6の1つが割り当てられる。各内部軸シール15b及び16bにも同様に、各装置V3、V4によって必要な潤滑油−ガス流が供給される。
このように、装置V1〜V6は公知の方法で構成され、それぞれが円筒形のハウジングを有し、それらの直径は、分配装置受入れ部19、21の内径に、それらよりわずかに小径である点を除いて対応しているため、装置V1〜V6は分配装置受入れ部19、21に容易に挿入できる。各分配装置受入れ部19、21の内面に取り付けられる輪状シール(ここでは図示しない)は、それぞれハウジングの中央部分に形成された外周の溝を、各分配装置受入れ部19、21の他の長手方向部分からシールする。外周の溝の中には、各装置V1〜V6の供給配管(ここでは図示しない)が開口しており、そこを経由して、取り付けられたテーパ付きころ軸受11、12又は取り付けられた軸シール15b、16bにそれぞれ割り当てられる潤滑油−ガス流が、各装置V1〜V6から流れ出る。
管状インサート23は、装置V1〜V6を各テーパ付きころ軸受11、12、又は各軸シール15b、16bの中心に配置されるように位置付けるのに適している。この領域では、それぞれの半径方向に配列された流出路24は、各分配装置受入れ部19、21から各端部ジャーナル7、8の円周面まで伸びている。この配置では、結合穴24は、一方ではテーパ付きころ軸受11、12の内部リング13の各内周溝14の領域に開口するように位置付けられる。他方では、それらの入り口開口部は、それぞれ各分配装置受入れ部19、21の領域に配列され、各分配装置受入れ部19、21の中の装置V1〜V6の円周溝によってそれぞれ形成される輪状空間25に結合される。
駆動側Aに配置された分配装置受入れ部21は、ストッパ26によって強固にシールされ、その結果、V4〜V6の分配装置の位置が分配装置受入れ部21に各インサート23によって固定され、分配装置V4〜V6によって分配される潤滑油又はガスは高い信頼性で漏れ防止がなされている。
その一方で、運転側Bに配置された端部ジャーナル7の凹部には、供給配管28用に市販の回転継ぎ手27が取り付けられており、これを通って分配される潤滑油−ガス流Lが分配装置受入れ部19内に導かれる。
ここで説明する実施形態では、分配される潤滑油を前進させるためのガス流れは、ロールスタンド1の周辺環境で、例えば他の空気圧で運転される機器の集合体(不図示)を運転するために必要とされる圧縮空気であって、圧縮空気配管29から供給される。
ここで使用される潤滑油は、市販のオイルと同様であり、その粘度はそれぞれの潤滑作用を果たすのに十分である。オイルは貯蔵庫(不図示)から潤滑油供給配管30を通って供給される。
供給配管28は、供給装置31に結合しており、その中で圧縮空気配管29から取り込まれた空気流れと、潤滑油供給配管30から取り込まれた潤滑油流れが供給配管28に流れ込んでいる。導入は、空気流れが供給配管およびそれに連なるワークロール2と分配装置V1〜V6の全ての配管で、混合された潤滑油と空気の潤滑なしに乱流で流れている、という公知の方法でなされる。このようにして、空気流れは、供給配管28及びワークロール2の他の各配管の内表面に付着している潤滑油を、潤滑油が供給されるべきころ軸受9、10の各潤滑ポイントに追い立てる。
潤滑油空気流れLから枝分かれして、第1の分配装置V1に到着した第1の部分流れL1は、第1の流出路24を通過して、回転軸受9の取付け部の第1のテーパ付きころ軸受11の内周溝14に達し、そこからテーパ付きころ軸受11の内部リング13に形成された、テーパ付きころ軸受11の通路穴を通って分配される。実質的により大きな第2の部分流れT1は、同時に分配装置V1によって第2の分配装置V2に割り当てられる。
第2の分配装置V2は、第1の分配装置V1のように、そこに割り当てられた部分流れT2から部分流れL2を分割する。部分流れL2は、そこに配置された流出路24を通って、テーパ付きころ軸受11で説明したのと同じ方法で、回転軸受9の取付け部のテーパ付きころ軸受12の中に導入される。同時に、第2の分配装置V2は、実質的により大きな部分流れT2を分配装置V3に割り当てる。
分配装置V3は、この部分流れT2から非常に小さな潤滑油−空気の部分流れL3を分割する。部分流れL3は、そこに配置される流出路24を通って内部軸シール15bに導入される。軸シール15bに導入された潤滑油の機能は、シールと端部ジャーナル7の外周面との間に生じる摩擦力を最小限まで低減させることである。同時に、分配装置V3は、実質的により大きな部分流れT3を流出路22の中に導入し、部分流れT3は、流出路22を通って分配装置V4に到達する。
分配装置V4は、同様に、この部分流れT3から非常に小さな潤滑油−空気の部分流れL4を分割する。部分流れL4は、そこに配置される流出路24を通って内部軸シール16bに導入される。同時に、分配装置V4は、実質的により大きな部分流れT4を分配装置V5に導入する。
分配装置V1又はV2のように、第5の分配装置V5は、そこに割り当てられた部分流れT4から部分流れL5を分割する。部分流れL5は、そこに配置された流出路24を通って、回転軸受9の取付け部のテーパ付きころ軸受11で説明したのと同じ方法で、回転軸受10の取付け部のテーパ付きころ軸受11の中に導入される。同時に、分配装置V5は、実質的に同一の部分流れT5を分配装置V6に割り当てる。
分配装置V1〜V5と異なり、分配装置V6は、該分配装置V6に到達した部分流れT5を分割する必要はなく、単に部分流れT5を部分流れL6として回転軸受10の取付け部のテーパ付きころ軸受12に供給するだけでよい。
図5に示すワークロールにおいても、上記取付け部109、110が2つのテーパ付きころ軸受111、112に形成されている、図2〜4のワークロールの場合と同様に、端部ジャーナル107、108が回転軸受109、110の取付け部に取り付けられる。
しかしながら、この実施形態では、テーパ付きころ軸受111、112の外部軸受リング113の中に各円周溝114が形成されており、円周溝114には軸受の回転軸の周りに等角度間隔に開口部が配置され、そこから流路が半径方向に向かって各軸受リング113の内部の滑走面まで伸びている。これと別の方法として、又はこれに加えて、対応して配置、構成される溝が各テーパ付きころ軸受111、112の周囲のハウジング内に形成されても良い。テーパ付きころ軸受111、112は、それぞれ軸シール115a、115b、116a、116bによって、図2〜4に示すワークロールのための上述した方法でシールされる。
運転側Bに設置された端部ジャーナル107の端面117の中心位置に凹部118が形成される。同じ方法で、端面120の中心に位置する凹部121も、駆動側Aに設置された端部ジャーナル108の端面120に形成される。
凹部118、121は、連絡経路122によって互いに結合される。連絡経路122は、ワークロールの回転軸Dと同軸方向に伸びており、当該連絡経路122のための上述した方法でワークロール内に形成されている。
市販の回転継ぎ手123、124は、それぞれ凹部118、121に配置される。運転側Bに配置され、凹部118内に配置された継ぎ手123には、結合配管125が結合され、そこを通って潤滑油−空気流れT5が連絡経路122に導入される。
結合配管125はそのもう一方の端で分配器W101の出口に結合される。分配器W101は、4つの出口と1つの入口を有し、そこを通って分割されるべき潤滑油−空気流れLが分配器W101に流れ込む。この点において、分配器W101は、特許文献1に詳しく説明されている従来技術により分配装置V1〜V6と同様に構成されており、ここでは単に明確化のために示される、分配装置V101を具備している。
分配装置V101は分配器W101のハウジング内に位置し、分配器W101のハウジングには、分配装置の供給口からそれぞれの出口まで通じる流路(不図示)が形成されている。
上記継ぎ手には分配器W101の結合配管125だけではなく、さらに、各結合配管126、127、128が結合され、そのうちのひとつの結合配管126はテーパ付きころ軸受111に伸び、結合配管127は回転軸受109の取付け部のテーパ付きころ軸受112に伸び、結合配管128は軸シール115bと分配器W101とを結合している。結合配管126、127は、テーパ付きころ軸受111、112の各外部軸受リング113の中の円周溝に通じている。結合配管128は軸シール115bに半径方向外側から対応する方法で導入されている。
分配装置101は潤滑油−空気流れLを4つの部分流れT101、T102、T103、T104に分割する。この点において、部分流れT102〜T104は、取付け部109のテーパ付きころ軸受111、112と、軸シール115bとがそれぞれ正確に測定された、十分な量の潤滑油を供給されるように割り当てられる。
連絡経路122を通って、運転側Bに配置された端部ジャーナル8内に位置する継ぎ手123まで流れる部分流れT101は、しかしながら、取付け部110のテーパ付きころ軸受111、112と、軸シール116bとの両方に潤滑油を十分に供給するように計算される。
継ぎ手123には、同様にロールスタンド1の外部表面に固定される、さらなる分配器W102の入口に通じる結合配管129が結合される。
分配器W102は基本的に分配器W101と同じ態様で構成される。その分配装置V102は、結合配管129を通って供給される部分流れT101を3つの更なる部分流れT101a、T101b、T101cに分割する。部分流れT101a、T101bは取付け部110のテーパ付きころ軸受111、112に割り当てられ、部分流れT101cは各結合配管130、131、132によって軸シール116bに割り当てられる。
図5に示す実施形態では、連絡経路122は、2つの分配器W101及びW102が運転上信頼できる方法で、ロールスタンド1の周りに通じる、又はロールスタンド1に据付けるには高価な配管を必要とせずに分配装置V101、V102と結合することを可能にする。
1 ロールスタンド
11、12、111、112 大型テーパ付きころ軸受
13 テーパ付きころ軸受11、12の内部軸受リング
14 内部円周溝
15a、15b 軸シール
16a、16b 軸シール
17 端部ジャーナル7の端面
18、118、121 凹部
19、21 分配装置受入れ部
2、3 ワークロール
20 端部ジャーナル8の端面
22、122 連絡経路
23 インサート
24 流出路
25 輪状空間
26 ストッパ
27 供給配管28用の継ぎ手
28 供給配管
29 圧縮空気配管
30 潤滑油供給配管
31 供給装置
4 ロールギャップ
5、6 バックアップロール
7、8、107、108 端部ジャーナル
9、10、109、110 回転軸受けの取付け部
113 テーパ付きころ軸受111、112の外部軸受リング
114 円周溝
115b、116b 軸シール
117 端部ジャーナル107の端面
120 端部ジャーナル108の端面
123、124 回転継ぎ手
125〜132 結合配管
A ロールスタンド1の「駆動側」
B ロールスタンド1の「運転側」
D ワークロール2の回転軸
G 変速機
I ロールスタンド1の内部
L1〜L6 潤滑油−ガス流Lの部分流れ
M 駆動モータ
S1、S2 ロールスタンド1の支柱
T1〜T5 潤滑油−ガス流Lの部分流れ
T101a〜T101c サブ部分流れ
T101〜T104 部分流れ
V1〜V6 潤滑油−ガス流Lの分配装置
V101、V102 分配装置
W101、W102 分配器
11、12、111、112 大型テーパ付きころ軸受
13 テーパ付きころ軸受11、12の内部軸受リング
14 内部円周溝
15a、15b 軸シール
16a、16b 軸シール
17 端部ジャーナル7の端面
18、118、121 凹部
19、21 分配装置受入れ部
2、3 ワークロール
20 端部ジャーナル8の端面
22、122 連絡経路
23 インサート
24 流出路
25 輪状空間
26 ストッパ
27 供給配管28用の継ぎ手
28 供給配管
29 圧縮空気配管
30 潤滑油供給配管
31 供給装置
4 ロールギャップ
5、6 バックアップロール
7、8、107、108 端部ジャーナル
9、10、109、110 回転軸受けの取付け部
113 テーパ付きころ軸受111、112の外部軸受リング
114 円周溝
115b、116b 軸シール
117 端部ジャーナル107の端面
120 端部ジャーナル108の端面
123、124 回転継ぎ手
125〜132 結合配管
A ロールスタンド1の「駆動側」
B ロールスタンド1の「運転側」
D ワークロール2の回転軸
G 変速機
I ロールスタンド1の内部
L1〜L6 潤滑油−ガス流Lの部分流れ
M 駆動モータ
S1、S2 ロールスタンド1の支柱
T1〜T5 潤滑油−ガス流Lの部分流れ
T101a〜T101c サブ部分流れ
T101〜T104 部分流れ
V1〜V6 潤滑油−ガス流Lの分配装置
V101、V102 分配装置
W101、W102 分配器
Claims (20)
- 端部ジャーナル(7、8)の領域の中の回転軸受(9、10)の取付け部にそれぞれ組付けられた、少なくとも1つのロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダと、
潤滑油−ガス流(L)を分配するための、少なくとも1つの分配装置(V1〜V6)と、
を備える、金属ストリップ圧延用のロールスタンドにおいて、
上記分配装置(V1〜V6、V101、V102)に、又は該分配装置から、潤滑油−ガス流(L)を移送するための連絡経路(22、122)が上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの中に形成されていることを特徴とする、金属ストリップ圧延用のロールスタンド。 - 組立て作業やメンテナンス作業のために上記ロールスタンド(1)に接近可能な運転側(B)と、上記ロールスタンド(1)を駆動するための駆動源(M)が配置される駆動側(A)と、を有することを特徴とする、請求項1に記載のロールスタンド。
- 上記連絡経路(22、122)は、上記運転側(B)に設置された端面(17、117)から、上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの上記駆動側(A)に設置された端面(20、120)まで伸びていることを特徴とする、請求項2に記載のロールスタンド。
- 上記連絡経路(22、122)は、上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの回転軸(D)と同軸上に延びることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロールスタンド。
- 上記連絡経路(22、122)は、上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの長手方向に整列される2つの穴によって形成され、その内の1つの穴は、運転側(B)に設置された上記端面(17、117)から始まり、他方の穴は駆動側(A)に設置された上記端面(20、120)から始まっており、上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの2つの穴は、上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダ内に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロールスタンド。
- 鋼帯の圧延用に提供されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のロールスタンド。
- 400℃を超える温度で金属ストリップを熱間圧延するために提供されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のロールスタンド。
- 上記連絡経路(22)は、該連絡経路(22)に挿入される回転継ぎ手の要素(27)を経由して上記連絡経路(22)と繋がる供給配管(28)を通って中央供給装置(31)に結合されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のロールスタンド。
- 上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの少なくとも1つの上記端部ジャーナル(7、8)の中には分配装置受入れ部(19、21)が形成されており、該分配装置受入れ部の中には潤滑油−ガス流(L)を少なくとも1つの流出路(24)に分配するための分配装置(V1〜V6)が配置され、上記流出路(24)は上記各分配装置受入れ部(19、21)から上記ロール又は圧延シリンダを貫いて、上記各ジャーナル(7、8)に設置された回転軸受(9、10)の上記取付け部に通じていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のロールスタンド。
- 各分配装置のための少なくとも1つの分配装置受入れ部(19、21)が上記各端部ジャーナルの中にそれぞれ形成されていることを特徴とする、請求項8に記載のロールスタンド。
- 上記端部ジャーナル(7、8)の中に形成された上記分配装置受入れ部(19、21)は、上記各ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダを貫いて通じている上記連絡経路(22、122)によって相互に結合されていることを特徴とする、請求項8又は9に記載のロールスタンド。
- 運転側の分配装置(V1、V2、V3)が、駆動側の分配装置(V4、V5、V6)に、それぞれ必要とされる潤滑油−ガス流(T3)を上記連絡経路(22、122)によって供給することを特徴とする、請求項10又は11に記載のロールスタンド。
- 上記ロールスタンド(1)の駆動側(A)に配置された上記分配装置受入れ部(21)の開口部はストッパ(26)によって塞がれていることを特徴とする、請求項8〜11のいずれか1項に記載のロールスタンド。
- ロールスタンド(1)用のロール又は圧延シリンダであって、
上記ロールスタンド(1)の駆動側(A)に配置された第1の端部ジャーナル(8)と、
上記ロールスタンド(1)の運転側(B)に配置された第2の端部ジャーナル(7)と、
を備える、ロールスタンド(1)用のロール又は圧延シリンダにおいて、
少なくとも1つの分配装置に、または分配装置から、潤滑油−ガス流(L)を移送するための連絡経路(22、122)が上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの中に形成されていることを特徴とする、ロールスタンド(1)用のロール又は圧延シリンダ。 - 上記各ジャーナル(7、8)の中に形成され、その外周面に通じている、少なくとも1つの流出路(24)にオイル−ガス流を分配するための装置(V1〜V6)の各
分配装置受入れ部(19、21)が、少なくとも1つの上記ジャーナル(7、8)の中に形成されていることを特徴とする、請求項14に記載のロール又は圧延シリンダ。 - 回転継ぎ手の要素(27)のための分配装置受入れ部(19、21)が少なくとも1つの上記ジャーナル(7、8)の中に形成されていることを特徴とする、請求項14又は15に記載のロール又は圧延シリンダ。
- 分配装置(V1〜V6)のための少なくとも1つの分配装置受入れ部(19、21)が、上記各ジャーナル(7、8)の中にそれぞれ形成されていることを特徴とする、請求項14〜16のいずれか1項に記載のロール。
- 上記ジャーナル(7、8)の上記分配装置受入れ部(19、21)は、上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダを貫いて通じている上記連絡経路(22、122)によって相互に結合されていることを特徴とする、請求項17に記載のロール。
- 上記連絡経路(22、122)は、当該ロール又は圧延シリンダの回転軸(D)と同軸上に配置されることを特徴とする、請求項18に記載のロール又は圧延シリンダ。
- 上記連絡経路(22、122)は、2つの互いに結合する穴によって形成され、そのうちの一方の穴は一方のジャーナル(7)の上記端面(17)から上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの中に形成され、他方の穴は他方のジャーナル(8)の上記端面から上記ロール(2、3、5、6)又は圧延シリンダの中に形成されることを特徴とする、請求項18又は19に記載のロール又は圧延シリンダ。
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