JP2010535478A - 無糖コーティングにおける米デンプン - Google Patents

Abstract

本発明は、製造物コアおよび製造物コーティングを有する無糖被覆製造物であって、前記製造物コーティングが米デンプン、少なくとも一つの糖アルコールおよびパンニング添加剤を含む無糖 被覆製造物、ならびにそれの方法および使用に関するものである。

Description

本発明は、製造物コアおよび製造物コーティングを有する被覆製造物、特には無糖の被覆製造物であって製造物コーティングが米デンプンを含むもの、ならびにその製造物を得る方法に関するものである。

被覆製造物、特にはコーティングされたチューインガムまたはコーティングされたソフトキャラメルなどの菓子は、古くから知られている。それらは一般に、充填もしくは非充填チューインガム部分であることができるコアならびに前記コアを囲む１層もしくは多層のコーティングからなる。歯および身体の両方の健康に関して、健康に良い菓子を顧客が求める度合いが常に高まっているため、無糖製品が非常に望まれており、当業界で公知である。

例えば、ＥＰ０６６４６７４Ｂ１には、ガム中心およびキシリトールおよび水素化イソマルトース（イソマルトとも称される）を含む外側コーティングを有する二重組成多層硬被覆チューインガムが開示されている。ＥＰ０３１４７３９Ｂ１には、無糖チューインガム中心およびイソマルトを含む無糖ハードコーティングを有するハードコーティングされた無糖チューインガムであって、前記ガム中心が低い含水量を有する改善された無糖チューインガムが開示されている。ＥＰ１１３９７７７Ｂ１には、シロップおよび粉末（好ましくは、これらのいずれもイソマルトである）で食品をコーティングする方法が開示されている。ＵＳ４，２３８，５１０およびＵＳ４，３１７，８３８には、チューインガム片および他の菓子に用いられるソルビトールを含む無糖コーティングが開示されている。ＵＳ２００６／００５１４５６Ａ１には、充填チューインガムを取り囲むコーティングを有していても良い液体充填組成物などのチューインガムが開示されている。その明細書で開示の製造物のチューインガム部分は、少なくとも１種類の多価アルコールを含み、それの目的は液体充填物の移動および充填物を取り囲むチューインガム塊中への早期放出を防止する液体バリアを提供することにある。

従って、例えばイソマルトのような多価アルコールなどの糖代替剤を使用するため、先行技術によって、歯に優しい被覆製造物がすでに提供されている。さらに、ＵＳ５，２５８，１８７には、粉末米デンプンの白色コーティングおよびその上の着色コーティングを有する食品製造物が開示されている。前記食品製造物は、スイーツ、ケーキ、菓子、特にはチョコレートまたはチューインガムと称される。得られる製造物は、特には白色度が改善することで、外観に改善を示す。ＷＯ０２／２３９９７には、非常に具体的な食品製造物、すなわち冷凍後に調理されるものへのコーティング組成物としての米成分、特には米デンプンの使用が開示されている。同様に、ＵＳ２００２／０００１６４３には、高レベルの米およびデキストリンを含む部分揚げ（parfried）食品用の水分散性コーティング組成物が開示されている。

ＥＰ０６６４６７４Ｂ１ ＥＰ０３１４７３９Ｂ１ ＥＰ１１３９７７７Ｂ１ ＵＳ４，２３８，５１０ ＵＳ４，３１７，８３８ ＵＳ２００６／００５１４５６Ａ１ ＵＳ５，２５８，１８７ ＷＯ０２／２３９９７ ＵＳ２００２／０００１６４３

しかしながら、前記被覆製造物はまだ、特定の官能特性、特にはコーティングが提供する改善および延長されたサクサク感を有する無糖菓子製造品を要求する顧客の需要を満足させるものではない。製造物コアの成分のコーティングへの移動のため、そして歯に優しい成分のみを使用することが要求されるために、先行技術製造物のサクサク感は不十分であり、貯蔵中に大幅に低下する。さらに、着色された先行技術の製造品は、非常に多くの場合、全く不均一に分布した着色を示す。

従って本発明は、上記で示した欠点を克服するコーティングされた菓子製造物、特にはコーティングされた無糖菓子製造物を提供する上での、特には改善されたサクサク感を提供する上での技術的問題に基づいたものである。特には、長期のサクサク感を示す被覆製造物を提供することが、本発明の一つの技術的問題である。さらに、改善された、すなわちより均等および均一に分布した着色を示す被覆製造物を提供することも本発明の技術的問題である。さらに、改善された有効期間を示す被覆製造物を提供することも、本発明の技術的問題である。さらに、やはり歯に優しいものでありながら、特には無糖でありながら、上記で示した目標の一つまたは全てを満足する被覆製造物を提供することも、本発明の技術的問題の一部である。

本発明は、主たる特許請求の範囲による内容を提供することで、上記で示した技術的問題を解決するものである。特には本発明は、製造物コアおよび製造物コーティングを有するコーティングされた菓子製造物、特には無糖コーティングされた菓子製造物であって、前記製造物コーティングが米デンプン、少なくとも一つの糖アルコールおよび少なくとも一つのパンニング添加剤を含む菓子製造物を提供することで、それの技術的問題を解決する。特に好ましい実施形態では、前記製造物コーティングは、製造物コーティングの乾燥重に基づいて１から５０、好ましくは５から３０、最も好ましくは５から１５、特には１から１２、特には２から１２、３から１２、４から１２、５から１２または６から１２、好ましくは７から１２、最も好ましくは３から１１、４から１１または５から１１重量％の米デンプンを含む。

米デンプンを含む本発明の被覆製造物は、特には米デンプンを、コーティングでマルチトールまたはキシリトールと組み合わせると、特に高い白色度を示す。有利には、従来頻繁に用いられる化合物であるＴｉＯ_２に代えて米デンプンを用いることで、コーティングの白色度を高めることができる。本発明はさらに、驚くべきことに、長期間持続する改善されたサクサク感を提供する歯に優しい菓子を提供するという利点をも提供するものである。従って、コーティング成分として米デンプンを含む製造物は、大幅に改善された官能的および感覚的プロファイル、特には改善されたサクサク感を示す。さらに、その被覆製造物は、より均質な色分布を示す。驚くべきことに、前記コアと前記コーティングの間、特にはコアに向かうコーティングの境界での米デンプンによって構築された安定化層の形成により、コア成分、特にはグリセリンおよびキシリトールの外側コーティングへの移動を低減し得ることが認められた。従って、驚くべきことに、改善されたサクサク感および改善された貯蔵安定性を達成することができた。

本発明の好ましい実施形態において、前記無糖被覆菓子製造物は、製造物コアおよび製造物コーティングを含み、前記製造物コーティングは１から５０重量％の米デンプン、２５から９５重量％の少なくとも一つの糖アルコールおよび１から７０重量％（それぞれ前記製造物コーティングの乾燥重基準）の少なくとも一つのパンニング添加剤を含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、５から３０重量％の米デンプン（前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、５から１５重量％の米デンプン（前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む。特に好ましい実施形態において、そのような好ましい量の米デンプンの使用により、コーティングが特に改善された感覚的プロファイルを提供する製造物が得られる。さらに、これらの量の米デンプンの使用によって特に、安定化され、コアの粘着性が相対的に低い、特に改善されたコーティング方法が可能となる。

本発明の好ましい実施形態において、前記米デンプンは、もち米デンプン、非もち米デンプン、可溶性もち米デンプン、可溶性非もち米デンプンおよびそれらの混合物からなる群から選択される。

本発明の特に好ましい実施形態において、前記米デンプンは、中性もち米デンプン、特には中性もち米デンプン粉末である。好ましい実施形態において、本発明の前記米デンプンは、特にはデンプンの抽出および精製によって、精白した砕けもち米から製造される自然米デンプンである。特に好ましい実施形態において、前記米デンプンはグルテンを含まないものであり、さらに好ましい実施形態において非アレルギー性である。特に好ましい実施形態において、使用される米デンプンは、特に高純度の、特には少なくとも９７％のデンプン、好ましくは少なくとも９８％、好ましくは少なくとも９９％のデンプン（乾燥重基準）の純度を有する米デンプンである。さらに好ましい実施形態において、使用される米デンプンは、冷水に不溶である。さらに好ましい実施形態において、使用される米デンプンは、冷水に不溶であり、高温水で増粘する。さらに好ましい実施形態において、使用される米デンプンは、１０％水溶液でｐＨ５．５から７．５を有する。さらに好ましい実施形態において、使用される米デンプンは、０．４ｇ／ｃｍ^３のかさ密度を有する。

本発明の好ましい実施形態において、前記米デンプンは、２から９μｍ、好ましくは２から８μｍの粒径を有する。

本発明の好ましい実施形態において、前記米デンプンは粉末化されている。

本発明の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つの糖アルコールは、単糖もしくは二糖アルコールである。

本発明の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つの糖アルコールは、マルチトール、キシリトール、イソマルト（４３から５７％の１，６−ＧＰＳおよび５７から４３％の１，１−ＧＰＭである１，６−ＧＰＳおよび１，１−ＧＰＭの混合物、好ましくは１：１混合物である）、ソルビトール、エリスリトール、マンニトール、ラクチトール、１−Ｏ−α−Ｄ−グルコピラノシル−Ｄ−ソルビトール（１，１−ＧＰＳ）、１−Ｏ−α−Ｄ−グルコピラノシル−Ｄ−マンニトール（１，１−ＧＰＭ）、６−Ｏ−α−Ｄ−グルコピラノシル−Ｄ−ソルビトール（１，６−ＧＰＳ）、イソマルトＧＳ（７２から７８％、好ましくは７５％の１，６−ＧＰＳおよび２２から２８％、好ましくは２５％（％はいずれも乾燥物の重量でのもの）の１，１−ＧＰＭの混合物である）、ならびに１，１−ＧＰＭ、１，１−ＧＰＳおよび１，６−ＧＰＳの混合物からなる群から選択される。

特に好ましい実施形態において、前記糖アルコールはイソマルトである。さらなる特に好ましい実施形態において、前記糖アルコールはイソマルトＧＳである。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、５０から８０重量％の前記少なくとも一つの糖アルコール（前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む。

本発明の好ましい実施形態において、無糖被覆菓子製造物は完全無糖製造物、すなわち製造物コアおよび製造物コーティングを有する被覆菓子製造物全体が無糖である、すなわちコアおよび製造物コーティングのいずれも無糖である。別の実施形態において、本発明の菓子製造物は、糖含有コアを有しても良く、無糖コーティングを含む。

本発明の文脈において、パンニング添加剤とは、コーティングまたは調理プロセス自体に影響を与えるか、ないしはプロセスまたは最終的に得られる製造物のいずれかに関連したものであることができる製造物特性、例えばそれの官能、感覚的、生理、貯蔵または光学的挙動に影響を与えるために、コーティングプロセスに加えることができる物質である。

本発明の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つのパンニング添加剤は、アラビアガム、マルトデキストリン、コーンシロップ、ゼラチン、セルロース型材料、ジャガイモデンプン、化工ジャガイモデンプン、植物ガム、アルギン酸類、ローカストビーンガム（locus bean gum）、グアーガム、トラガカントガム、キサンタンガム、炭酸カルシウム、ＳｉＯ_２、ＴｉＯ_２、炭酸マグネシウム、高強度甘味料、香味剤、着色剤、保存剤、無機塩、ビタミン、活性医薬成分およびタルクからなる群から選択される。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、パンニング添加剤としての少なくとも一つの高強度甘味料を含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、ソーマチン、ステビオシド、レバウジオシドＡ、ネオヘスペリジン・ジヒドロカルコン、アセサルフェームＫ、アスパルテーム、シクラメート、サッカリン、グリシリシン（glycyrrhicine）、アリターム、モネリンおよびスクラロースからなる群から選択される高強度甘味料を含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、１から６０重量％、好ましくは１から４５重量％（前記製造物コーティングの乾燥重基準）の前記少なくとも一つのパンニング添加剤を含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、１から３０重量％の前記少なくとも一つのパンニング添加剤（前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む。

本発明の特に好ましい実施形態において、前記無糖被覆菓子製造物は、それの製造物コーティング中に、５から３０重量％の米デンプン、５０から８０重量％の前記少なくとも一つの糖アルコールおよび１から４５重量％の前記少なくとも一つのパンニング添加剤（それぞれ前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記被覆製造物は、１５から７０、好ましくは２５から４５重量％の製造物コーティング（被覆製造物全体の乾燥重基準）を含む。好ましくは、前記被覆製造物は、３０から８５、好ましくは５５から７５重量％の製造物コア（被覆製造物全体の乾燥重基準）を含む。

特に好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、１、２またはそれより多い、例えば５０から１００層の製造物コーティング材料を含むことができる。特に好ましい実施形態において、前記層は同一もしくは異なる組成のものであることができる。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、を含む。米デンプン、イソマルトＧＳおよびアラビアガム．
本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、米デンプン、マルチトールおよびアラビアガムを含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コーティングは、米デンプン、キシリトールおよびアラビアガムを含む。

本発明の好ましい実施形態において、前記製造物コアは、充填チューインガム、非充填チューインガム、ソフトキャラメル、硬キャラメル、ボイルドキャンディー (boiled candies）、ゼリーガム、チューイングキャンディー、プレスド（pressed）キャンディーおよび錠剤からなる群から選択される。好ましくは、前記製造物コアはチューインガムである。

本発明によれば、前記製造物コア、特には前記チューインガムコアを常法によって製造することができる。製造物コア、特にはチューインガムコアを製造した後、出来上がったコアは好ましくは糖衣されたものであり、糖衣方法は一般に使用されるものである。好ましい実施形態において、製造物コアを本発明に従って処理して、軟糖衣または硬糖衣とすることができる。「軟糖衣」とは、水に溶解もしくは懸濁させたコーティング成分、特には糖アルコールおよびパンニング添加剤、適宜に米デンプンとともに、移動するコア、特にはチューインガムコアに塗布し、各塗布後に、コーティング成分の全てもしくは一つの粉末を分散させてコーティング層を乾燥させ、すなわち水分に結合して、通常は残留水分量を７から１０％とし、軟コーティングを得ることを意味する。この種の糖衣によって、軟糖衣が得られる。「硬糖衣」とは、水に溶解もしくは懸濁させたコーティング成分を移動するコア上に塗布し、適宜にコーティング成分粉末を加えるが、むしろ非水系構成成分を熱風、温風もしくは冷風で乾燥させることで、残留水分量を１から５％とし、硬コーティングを得ることを意味する。軟糖衣の場合と同様、好ましくは繰り返しまたはサイクルと称される複数の異なる個々の塗布を行い、その合間には温風もしくは冷風での乾燥を行って、異なる厚さの糖衣を製造することができる。その硬糖衣方法は、順次塗布される２以上の異なるコーティング溶液を用いて実施することもできる。

本発明の方法の好ましい実施形態において、前記製造物コア、特にはチューインガムコアは、少なくとも一つの硬糖衣段階によってコーティングされ、その層は米デンプンを含む。硬糖衣段階は、少なくとも一つの糖アルコール、米デンプンおよびパンニング添加剤を含む溶液または懸濁液を塗布する段階、そして次に塗布した溶液もしくは懸濁液を空気流によって乾燥させる段階を有する。

本発明の方法のさらに好ましい実施形態において、製造物コア、特にはチューインガムコアは、少なくとも一つの軟糖衣段階によってコーティングされ、その層は米デンプンを含む。軟糖衣段階は、少なくとも一つの糖アルコールおよびパンニング添加剤と適宜に米デンプンも含む溶液または懸濁液を塗布する段階、そして塗布された溶液または懸濁液に糖アルコールおよび／または米デンプン、好ましくは米デンプンの粉末を散粉する段階を有する。好ましい実施形態において、塗布された溶液または懸濁液は、米デンプンの全量またはそれの一部を含む。好ましい実施形態において、米デンプンは、溶液または懸濁液中に完全にもしくは部分的に導入され、糖衣されるべきコアに塗布される。さらに好ましい実施形態において、前記粉末は、米デンプンの全量またはそれの一部を含む。好ましい実施形態において、米デンプンは、製造物コアに塗布された溶液または懸濁液に散粉するための粉末として完全にもしくは部分的に使用される。

本発明はさらに、被覆菓子製造物、好ましくは上記による被覆製造物の製造方法であって、前記製造物が製造物コアおよび製造物コーティングを有し、前記コーティングが少なくともコーティング成分、少なくとも一つの糖アルコール、米デンプンおよび少なくとも一つのパンニング添加剤を含み、第１段階で、ａ）少なくとも部分的に前記コーティング成分を含むコーティング媒体を前記製造物コアに塗布する段階、およびｂ）前記被覆製造物を乾燥させることで、１から５０重量％の米デンプン、２５から９５重量％の少なくとも一つの糖アルコールおよび１から７０重量％（それぞれ製造物コーティングの乾燥重基準）の少なくとも一つのパンニング添加剤を含む製造物コーティングを得る段階を有する方法に関するものである。

本発明の方法の好ましい実施形態において、前記段階ｂ）の乾燥は、２０℃から８０℃、好ましくは３０℃から８０℃の温度を有する空気、特には空気流、好ましくは一定の空気流で被覆製造物を処理することで行う。

本発明の方法の好ましい実施形態において、前記段階ｂ）の乾燥は、段階ｂ）において乾燥・粉末形態でのコーティング成分の一部を被覆製造物に加えることで行う。

本発明の好ましい実施形態において、前記コーティング媒体は、コーティング溶液またはコーティング懸濁液、特には水溶液または水系懸濁液、すなわちコーティング成分の水中の溶液または懸濁液である。

好ましくは、コーティング媒体の固体含有量は、３０から９０％、好ましくは５０から７５％である。

好ましい実施形態において、コーティング媒体は、５０から６５℃、好ましくは５８℃から６３℃の温度を有する。

本発明の方法の好ましい実施形態において、段階ａ）の後で、段階ｂ）の前に、前記被覆製造物について分配段階を行い、前記被覆製造物を撹拌して、製造物コア上にコーティング媒体を均質に分配させる。

本発明の方法の好ましい実施形態において、段階ａ）で、全てのコーティング成分をコーティング媒体、特にはコーティング懸濁液またはコーティング溶液の形態で塗布する。

本発明の方法の好ましい実施形態において、前記コーティング成分の一部をコーティング媒体の形態で塗布し、別の部分を乾燥・粉末形態で塗布し、それらはいずれも段階ａ）で行う。この選択肢の好ましい実施形態において、前記コーティング成分の別の部分を、さらに段階ｂ）で乾燥・粉末形態で加えることができる。

本発明の方法の好ましい実施形態において、製造物コーティングの米デンプンの全量または一部を、段階ａ）または段階ｂ）のいずれかで、段階ａ）およびｂ）の両方で乾燥・粉末形態で加える。

本発明の方法の好ましい実施形態において、少なくとも、少なくとも一つの糖アルコールの一部を段階ａ）もしくは段階ｂ）のいずれかまたは段階ａ）およびｂ）の両方で乾燥・粉末形態で加える。

本発明の方法の好ましい実施形態において、好ましくは硬コーティング方法において、段階ａ）およびｂ）を、１以上の回数（各回はサイクルとも称する）、好ましくは８０から１２０回繰り返す。本発明の好ましい硬コーティング方法により、好ましくは１から５％（重量基準）のコーティングの残留含水量となる。本発明の好ましい実施形態において、好ましくは軟コーティング方法において、段階ａ）およびｂ）を３から１０回繰り返す。本発明の好ましい軟コーティング方法により、好ましくは７から１０％（重量基準）のコーティングの残留含水量となる。

本発明の方法の好ましい実施形態において、乾燥・粉末形態で塗布されるコーティング成分は、コーティング成分全量の３０から７５重量％、好ましくは４０から７５重量％である（それぞれ前記製造物コーティングの乾燥重基準）。好ましくは、前記乾燥・粉末形態の３０から７５％を、段階ａ）およびｂ）の両方または段階ａ）のみもしくは段階ｂ）のみで塗布することができる。

段階ａ）およびｂ）の少なくとも１回の繰り返し、すなわち２サイクルを含む本発明の方法の好ましい実施形態において、当該方法の第１相では、前記コーティング媒体を段階ａ）で塗布し、乾燥を段階ｂ）で行い、後者は乾燥・粉末形態での前記コーティング成分の一部を前記被覆製造物に１回以上の繰り返して加えることで行い、当該方法の第２の相では、前記コーティング媒体を段階ａ）で前記被覆製造物に塗布し、段階ｂ）で乾燥・粉末コーティング成分を加えることなく、前記被覆製造物を１回以上空気で処理することにより乾燥することが予測される。第１相と第２相の順序を逆にしたり、段階ａ）とｂ）およびａ）のみからなるサイクルを交互に行うことも可能である。

本発明の方法の好ましい実施形態において、段階ｂ）の乾燥は、前記被覆製造物を空気、好ましくは２０から８０℃の温度を有する空気流で処理し、段階ｂ）で乾燥・粉末形態でのコーティング成分の一部を被覆製造物に加えることで行う。

本発明の方法の好ましい実施形態において、段階ａ）およびｂ）を５から５０回繰り返す。

本発明の文脈において、乾燥・粉末形態とは、特には９０％の粒径が＜１００μｍ、好ましくは＜５０μｍである乾燥粒子を指す。

本発明の好ましい実施形態において、乾燥・粉末形態で加えられる糖アルコール、特にはイソマルトまたはイソマルトＧＳは、、９０％＜１００μｍ、好ましくは９０％＜５０μｍの粒径分布を有する。

さらなる好ましい実施形態において、前記コーティング成分が、好ましくは本明細書で定義の米デンプン、少なくとも一つの糖アルコールおよび少なくとも一つのパンニング添加剤であることが予想される。さらに、最終製造物コーティング中に存在する米デンプンの全量を、コーティングプロセスにおいて、すなわちコーティング媒体中のさらなるコーティング成分を製造物コアに塗布する際、またはそれの後であるが乾燥段階の前に、粉末形態で塗布することが好ましい。

さらに好ましい実施形態において、本発明は、上記で確認された製造物コアおよび製造物コーティングを有する被覆菓子製造物の製造方法であって、第１のプロセスで、段階ａ）前記コーティング成分の第１の部分を含むコーティング媒体、例えばコーティング溶液またはコーティング懸濁液を前記コアに塗布して１層を塗布する段階と、次に第２のプロセスで、段階ｂ）前記コーティング成分の第２の部分、すなわち粉末形態でのコーティング成分のうちの１以上を散粉し、好ましくは空気、特には２０から８０℃空気流でコーティングされたコアを乾燥させる段階を有し、前記成分の第２の部分、特には米デンプン、少なくとも一つの糖アルコールおよび少なくとも一つのパンニング添加剤を、製造物コーティングの総固体含有量基準で３０％から７５％、好ましくは３０％から６０％、好ましくは４０％から５５％の量で塗布し、好ましくは前記段階ａ）およびｂ）は交互に１回以上、このましくは５から５０回繰り返しても良い製造方法に関するものである。

特に好ましい実施形態において、前記段階ａ）およびｂ）は、少なくとも１回、好ましくは２から５０回繰り返す。

特に好ましい実施形態において、サイクルまたは繰り返しの第１の相では段階ａ）およびｂ）を行い、サイクルまたは繰り返しの第２の相では段階ａ）および粉末コーティング成分による散粉を行わずに段階ｂ）の空気による乾燥を行うことが予想される。当然のことながら、前記順序を逆にしたり、ａ）および完全な段階ｂ）を含む繰り返しを交互にａ）および部分的な段階ｂ）の繰り返しに用いることも可能である。

さらに、前記乾燥を散粉段階ｂ）によってのみ行い、空気乾燥を用いず、すなわち空気流の使用を含む乾燥段階の使用を行わない上記で確認の方法を予想することも可能である。

本発明はさらに、改善された、特には延長されたサクサク感を得ることを目的とした、被覆製造物のコーティング中で、特には被覆製造物の無糖コーティング中での米デンプンの使用に関する。

さらに好ましい実施形態において本発明は、前記製造物の改善された有効期間を得るための、被覆製造物のコーティングでの、特には被覆製造物の無糖コーティングでの米デンプンの使用に関するものである。

従って、本発明のさらに好ましい実施形態において本発明は、前記被覆製造物の前記コアが無糖または糖含有であり、前記コーティングが無糖コーティングであることで、改善された、特には延長されたサクサク感を提供し、従って前記製造物の改善された有効期間を提供する、被覆製造物のコーティングにおける米デンプンの使用に関するものである。

さらなる好ましい実施形態は、下位請求項で特徴付けられている。下記の実施例および添付の図面は、本発明を説明するものであるが、本発明を限定するものではない。

歯垢のｐＨ−テレメトリー測定の結果を示す図である。 米デンプンを含まない対照と比較した、米デンプンおよびイソマルトＧＳ−コーティングに基づく本発明のコーティングされたチューインガムクッションを示す図である。 米デンプンを含まない対照と比較した、米デンプンおよびマルチトールコーティングに基づく本発明のコーティングされたチューインガムクッションを示す図である。 米デンプンを含まない対照と比較した、米デンプンおよびキシリトールに基づく本発明のコーティングされたチューインガムクッションを示す図である。

実施例
実施例１：被覆チューインガム
Ａ）被覆チューインガムの組成

Ｂ）乾燥投入米デンプンによるコーティング
コーティング成分としてイソマルトＧＳ ５５００ｇ、５０％アラビアガム溶液４１０ｇ（アラビアガム２０５ｇ、乾燥物）および水３９８０ｇを含むコーティング溶液を調製した。１０１８ｇ／ｐｃの重量を有するチューインガムクッションを提供する。コーティングドラム中、コーティング溶液をチューインガムクッションに６０℃で塗布し、その際、前記コーティング中に、イソマルトＧＳ／ＰＡ（粉末、粒子の９０％が＜５０μｍ）および０．１％ＳｉＯ_２の混合物を粉末乾燥投入物として、第１相では２×１６０ｇの量で、第２相では７×１５０ｇの量で、第３相では４×１７０ｇの量で順次加える。塗布されたコーティング層は、各サイクル後に、温度３５℃を有する一定空気流で乾燥させる。その後、表面に、乾燥・粉末米デンプン（Remyline AXDR）を、第４相で５×３５ｇの量で、第５相で５×３５ｇの量で、第６相で３×３５ｇの量で散粉する。塗布したコーティング層を、各サイクル後に一定空気流で乾燥させる。そうして、全体で、３３重量％のコーティングおよび約６７重量％（それぞれ最終製造物乾燥重基準）のチューインガム中心を有する被覆製造物が得られる。

Ｃ）生理的効果
上記で製造した被覆チューインガムを、ｐＨ−テレメトリーを用いて各種ヒト対象者について調べた（Imfeld, Monographs in Oral Science, Identification of low caries risk dietary components, Karger, Basel, New York (1983), 11；Stoesser et al., Oralprophylaxe, 12 (1990) 145-153；Stoesser, Zahnaerztliche Mitteilungen, 17 (1996) 32-35；Stoesser et al., Oralprophylaxe, 25 (2005) 144-149に記載）。対照として、１０％ショ糖コーティング溶液を用いた。

試験の際、歯垢および唾液のｐＨに対する被験製造物の影響を分析した。中性パラフィンを咀嚼するとｐＨ値はｐＨ６から７の生理的に予想される領域となったが、ショ糖溶液を用いると長時間にわたってｐＨは５．０以下に低下していた。口内ｐＨ試験で、上記で製造したチューインガムが、消費後３０分まで、ｐＨをあまり低下させず、特にはｐＨが５．０以下にはならないことが明瞭に示された（図１）。図１に示した表は、
１：休止時期−ｐＨ；
２：吸引期；
３：咀嚼期；
４：リンス期
５：試験期
６：水流し／リンス
７：パラフィン咀嚼
８：１０％ショ糖によるリンス
９：試験期ショ糖
である。

実施例２−米デンプンを含むチューインガムおよび含まないチューインガムへのコーティング
本実施例では、Ｖ４、Ｖ５およびＶ６という名称の本発明による３種類の被覆製造物を製造し、米デンプンを含まない対照製造物Ｖ７、Ｖ８およびＶ９と比較した。

プロセスデータ
コーティング溶液の塗布およびコーティング溶液への乾燥投入物の添加を含む硬コーティングプロセスとして、コーティングを行った。コアを、温度３０℃および流量０．６２５ｍ^３／分／ｋｇチューインガムを有する空気流で乾燥させた。

コーティングに米デンプン（Remyline AXDR（５％））を含む３種類の糖アルコール、イソマルトＧＳ（Ｖ４）、マルチトール（Ｖ５）およびキシリトール（Ｖ６）ならびに含まないもの（Ｖ８、Ｖ９、Ｖ７）それぞれについての被覆製造物の比較により、添加した米デンプンの明瞭な効果が示される（図１から３参照）。米デンプンを含むチューインガムの表面は、それを含まないものと比較して明るくなっている。製造物Ｖ４からＶ９については、感覚的評価の訓練を施した１１名の集団による試験も行った。米デンプン含有コーティングを有する製造物Ｖ４、Ｖ５およびＶ６は、顕著に改善されたサクサク感を示した。

実施例３−被覆チューインガム
被覆チューインガムの組成
中心：中心の組成は実施例１、Ａ、表１に記載されている（１．０１８ｇ／ｐｃ）。

コーティング：

コーティングは、表５によるシロップ（懸濁液）および粉末状イソマルトおよび米デンプンの乾燥投入物混合物を用いて行った。下記の表６に、６０℃のコーティングドラムで行ったコーティング手法を示してある。イソマルトＳＴ／ＰＦ（イソマルト＜１００μｍ）および米デンプン（Remyline ADXR）の１：１混合物（重量基準）２４５０ｇを、粉末・乾燥投入物の形態で各種相およびサイクルで順次加える（右欄）。乾燥に使用した空気流は、流量０．６２５ｍ^３／分／ｋｇチューインガムを有していた。最終コーティング中の米デンプンの割合は、約３０％となる。

Claims (35)

1. 製造物コアおよび製造物コーティングを有し、前記製造物コーティングが１から５０重量％の米デンプン、２５から９５重量％の少なくとも一つの糖アルコールおよび１から７０重量％（それぞれ前記製造物コーティングの乾燥重基準）の少なくとも一つのパンニング添加剤を含む無糖被覆菓子製造物。
2. 前記製造物コーティングが５から３０重量％の米デンプン（前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む請求項１に記載の被覆製造物。
3. 前記製造物コーティングが５から１５重量％の米デンプン（前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む請求項１または２に記載の被覆製造物。
4. 前記米デンプンがもち米デンプン、非もち米デンプン、可溶性もち米デンプン、可溶性非もち米デンプンおよびそれらの混合物からなる群から選択される請求項１から３のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
5. 前記米デンプンが粒径２から８μｍを有する請求項１から４のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
6. 前記米デンプンが粉末化されている請求項１から５のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
7. 前記少なくとも一つの糖アルコールが単糖もしくは二糖アルコールである請求項１から６のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
8. 前記少なくとも一つの糖アルコールが、マルチトール、キシリトール、イソマルト、ソルビトール、エリスリトール、マンニトール、ラクチトール、１−Ｏ−α−Ｄ−グルコピラノシル−Ｄ−ソルビトール（１，１−ＧＰＳ）、１−Ｏ−α−Ｄ−グルコピラノシル−Ｄ−マンニトール（１，１−ＧＰＭ）、６−Ｏ−α−Ｄ−グルコピラノシル−Ｄ−ソルビトール（１，６−ＧＰＳ）、イソマルトＧＳならびに１，１−ＧＰＭ、１，１−ＧＰＳおよび１，６−ＧＰＳの混合物からなる群から選択される前記請求項のいずれか１項に記載の被覆製造物。
9. 前記製造物コーティングが、５０から８０重量％の前記少なくとも一つの糖アルコール（前記製造物コーティングの乾燥重基準）を含む前記請求項のいずれか１項に記載の被覆製造物。
10. 前記少なくとも一つのパンニング添加剤が、アラビアガム、マルトデキストリン、コーンシロップ、ゼラチン、セルロース型材料、ジャガイモデンプン、化工ジャガイモデンプン、植物ガム、アルギン酸類、ローカストビーンガム、グアーガム、トラガカントガム、キサンタンガム、炭酸カルシウム、ＳｉＯ_２、ＴｉＯ_２、炭酸マグネシウムおよびタルクからなる群から選択される前記請求項のいずれか１項に記載の被覆製造物。
11. 前記製造物コーティングが、１から６０重量％（前記製造物コーティングの乾燥重基準）の前記少なくとも一つのパンニング添加剤を含む前記請求項のいずれか１項に記載の被覆製造物。
12. 前記製造物コーティングが、１から４５重量％（前記製造物コーティングの乾燥重基準）の前記少なくとも一つのパンニング添加剤を含む前記請求項のいずれか１項に記載の被覆製造物。
13. 前記被覆製造物が１５から７０重量％の製造物コーティング（被覆製造物の乾燥重基準）を含む前記請求項のいずれか１項に記載の被覆製造物。
14. 前記製造物コーティングが米デンプン、イソマルトＧＳおよびアラビアガムを含む前記請求項のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
15. 前記製造物コーティングが米デンプン、マルチトールおよびアラビアガムを含む前記請求項のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
16. 前記製造物コーティングが米デンプン、キシリトールおよびアラビアガムを含む前記請求項のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
17. 前記製造物コアが、充填チューインガム、非充填チューインガム、ソフトキャラメル、硬キャラメル、ボイルドキャンディー (boiled candies）、ゼリーガム、チューイングキャンディー、プレスドキャンディー (pressed candies）および錠剤からなる群から選択される前記請求項のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
18. 前記製造物コーティングが少なくとも一つの高強度甘味料を含む前記請求項のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
19. 前記製造物コーティングが、ソーマチン、ステビオシド、レバウジオシドＡ、ネオヘスペリジン・ジヒドロカルコン、アセサルフェームＫ、アスパルテーム、シクラメート、サッカリン、グリシリシン、アリターム、モネリンおよびスクラロースからなる群から選択される高強度甘味料を含む前記請求項のうちのいずれか１項に記載の被覆製造物。
20. 製造物コアおよび製造物コーティングを有し、前記コーティングが少なくともコーティング成分、少なくとも一つの糖アルコール、米デンプンおよび少なくとも一つのパンニング添加剤を含む、好ましくは請求項１〜１９の被覆菓子製造物の製造方法であって、第１段階で、ａ）少なくとも部分的に前記コーティング成分を含むコーティング媒体を前記製造物コアに塗布する段階、およびｂ）前記被覆製造物を乾燥させることで、１から５０重量％の米デンプン、２５から９５重量％の少なくとも一つの糖アルコールおよび１から７０重量％（それぞれ製造物コーティングの乾燥重基準）の少なくとも一つのパンニング添加剤を含む製造物コーティングを得る段階を有する方法。
21. 前記段階ｂ）の乾燥を、２０℃から８０℃、好ましくは３０℃から８０℃の温度を有する空気、特には空気流で前記被覆製造物を処理することで行う請求項２０に記載の方法。
22. 前記段階ｂ）の乾燥を、段階ｂ）において乾燥・粉末形態での前記コーティング成分の一部を前記被覆製造物に加えることで行う請求項２０または２１に記載の方法。
23. 前記コーティング媒体がコーティング溶液またはコーティング懸濁液である請求項２０から２２のうちのいずれか１項に記載の方法。
24. 段階ａ）の後で、段階ｂ）の前に、前記被覆製造物について分配段階を行い、前記被覆製造物を撹拌して、前記製造物コア上に前記コーティング媒体を均質に分配させる請求項２０から２３のうちのいずれか１項に記載の方法。
25. 段階ａ）で、全てのコーティング成分をコーティング媒体、特にはコーティング懸濁液またはコーティング溶液の形態で塗布する請求項２０から２４のうちのいずれか１項に記載の方法。
26. 前記コーティング成分の一部をコーティング媒体の形態で塗布し、別の部分を乾燥・粉末形態で塗布し、それらはいずれも段階ａ）で行う請求項２０から２４のうちのいずれか１項に記載の方法。
27. 前記製造物コーティングの前記米デンプンの全量または一部を乾燥・粉末形態で加える請求項２０から２４および２６のうちのいずれか１項に記載の方法。
28. 前記少なくとも一つの糖アルコールのうちの少なくとも一部を乾燥・粉末形態で加える請求項２０から２４、２６または２７のうちのいずれか１項に記載の方法。
29. 段階ａ）およびｂ）を、１以上の回数、好ましくは８から１２０回繰り返す請求項２０から２８のうちのいずれか１項に記載の方法。
30. 段階ａ）およびｂ）を３から１０回繰り返す請求項２０から２８のうちのいずれか１項に記載の方法。
31. 粉末形態で塗布される前記コーティング成分が、前記コーティング成分全量の３０から７５重量％、好ましくは４０から７５重量％である（それぞれ前記製造物コーティングの乾燥重基準）請求項２０から２４および２６から３０のうちのいずれか１項に記載の方法。
32. 前記方法を少なくとも２相で実施し、該方法の第１相では、前記コーティング媒体を段階ａ）で塗布し、前記乾燥を、乾燥・粉末形態での前記コーティング成分の一部を前記被覆製造物に１回以上の繰り返して加えることで段階ｂ）で行い；当該方法の第２の相では、前記コーティング媒体を段階ａ）で前記被覆製造物に塗布し、段階ｂ）で乾燥・粉末コーティング成分を加えることなく、前記被覆製造物を１回または数回空気で処理することにより乾燥する、請求項２０から２４および２６から３１のうちのいずれか１項に記載の方法。
33. 段階ｂ）の前記乾燥を、前記被覆製造物を２０から８０℃の温度を有する空気で処理すること、ならびに、段階ｂ）で乾燥・粉末形態での前記コーティング成分の一部を前記被覆製造物に加えることの両方により行う請求項２０から２４および２６から３２のうちのいずれか１項に記載の方法。
34. 段階ａ）およびｂ）を３から５０回繰り返す請求項３１から３３のうちのいずれか１項に記載の方法。
35. 段階ａ）およびｂ）の繰り返しの第１相で、段階ｂ）の前記乾燥を、乾燥・粉末形態での前記コーティング成分の一部を前記被覆製造物に加えることで行い；前記繰り返しの第２の相で、前記コーティング媒体のみを塗布し、段階ｂ）の前記乾燥は２０から８０℃の温度を有する空気で前記被覆製造物を処理することで行う請求項３４に記載の方法。

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