JP2010529578A - 読取り側盗用防止ディスク - Google Patents

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Abstract

不正な読取りおよび盗用を減少すべく設計された光媒体、斯かるディスクを作成する上で有用な染料系、および、記録媒体に対して上記染料系を選択的に適用することで不正な読取り/盗用に対する保護を行う方法。
【選択図】 図1A

Description

関連出願に関する相互参照
本出願は米国仮出願第60/882,088号の優先権を主張する。本明細書において引用される全ての文献およびそれらの言及文献は、付加的もしくは代替的な詳細、特徴および/または技術的背景の教示に対して適切である場合、言及したことにより本明細書中に援用される。
本発明は概略的に、不正な読取りおよび盗用を減少すべく設計された光媒体、不正な読取り/盗用を阻止する上で有用な染料系、および、記録媒体に対して上記染料系を選択的に適用することで不正な読取り/盗用に対する保護を行う方法に関する。
ライトワンス・リードメニー(WORM)ディスクの分野において、光媒体上のスピンコーティング用染料は知られている。また、製造の専門技術の全体が、機器を設計し、化学物質を開発し、且つ、レーザ式記録媒体を製造すべく開発されてきた。これまでに、染料系およびスピンコート方法を用いて盗用防止式光ディスクを製造する方法は開発されてきた(たとえば特許文献1を参照)。これらのディスクは表面全体に亙り、該ディスクの再生を中断させる材料で被覆される。
ディスク全体に亙り染料物質を適用することは比較的に不経済であり得る。更に、多くの染料系は特性が極性的であることから、非極性のUV消光硬質被膜の如き非極性の硬質被膜材料内に斯かる染料を載置することは困難であり得る。ディスク全体に亙る染料被覆はまた、再生能力の問題、すなわち、DVD動画に対して使用されるDVD−9光ディスクに関して特に見られる問題にも繋がり得る。ディスクの如き記録媒体全体に対する染料の適用によれば、該材料の適用と、該材料が上記媒体の全体に亙り適切に適用されたか否かを決定するために必要なチェックと、の両方においてディスクの作製が遅くなり得る。
国際公開公報WO2006/116493A2号
なし
故に、当該媒体全体に対する染料系の適用を必要としない盗用防止記録媒体を提供する優れた方法に対する要望が在る。
定義:
“デジタル記録媒体”:当該媒体上に情報をデジタル形態で記憶し得る(必ずしも円形でない)任意の幾何学形状の媒体。デジタル記録媒体としては、限定的なものとしてでは無く、CD、DVD、HD−DVD、電磁テープおよびディスク、フラッシュ・ドライブおよび光媒体が挙げられる。該媒体上に記憶された情報としては、限定的なものとしてでは無く、ソフトウェア・プログラム、ソフトウェア・データ、知覚的ファイル、オーディオ・ファイルおよびビデオ・ファイルが挙げられる。
“光活性化式の状態変化材料”:当該材料に対する所定の波長もしくは下位波長の光の付与または光子エネルギの付与時に測定可能なパラメータが変化する状態変化材料。
“光媒体”:光学的読取器により読取られ得る目印もしくはコンテンツを記憶し得る(必ずしも円形でない)任意の幾何学形状の媒体。
“光学的読取器”:光媒体の読取りを行う(以下に定義された如き)読取器。
“永続的状態変化材料”:当該材料に対するエネルギの付与時に測定可能なパラメータを変更すべく一旦活性化されたならば、永続的に、または、長期に亙り斯かる状態に留まる材料。
“読取器”:光媒体上に記録された目印を検出し得る任意のデバイス。“読取器”という語句によれば、限定的なものとしてで無く、再生器を包含することが意味される。その例は、CD読取器およびDVD読取器である。
“記録層”:読取り、再生、または、コンピュータに対するアップローディングのために目印もしくはコンテンツが記録された光媒体のひとつ以上の層。斯かるコンテンツとしては、限定的なものとしてで無く、ソフトウェア・プログラム、ソフトウェア・データ、オーディオファイルおよびビデオファイルが挙げられる。
“状態変化材料”:当該材料に対するエネルギの付与による該材料の活性化時に該材料の測定可能な特性を変化させ得る材料。斯かる語句は、ホログラフを包含しない。“状態変化材料”は、限定的なものとしてで無く、当該材料に対するエネルギの付与時に光学的状態(たとえば不透過率、反射率および/または色)が変化する材料(“光学的状態変化材料”)、当該材料に対するエネルギの付与時に電磁状態(たとえば導電状態)が変化する材料、および、当該材料に対するエネルギの付与時に物理状態が変化する材料(たとえば、結晶から非結晶状態へ、または、熱の付与時に収縮する材料)を包含することが意味される。
“一時的状態変化材料”:当該材料に対するエネルギの付与時に該材料の測定可能特性が変化する様に一旦活性化されたなら、一年未満の期間に亙り斯かる状態に留まる状態変化材料。
“3次元光記録媒体”:光媒体上のひとつ以上の平面もしくは記録層における目印もしくはコンテンツの記憶を許容する光媒体。
“可搬記録媒体”:ひとつの場所から別の場所まで手で搬送され得る比較的に小寸の媒体。該媒体としては、限定的なものとしてで無く、光ディスク、フロッピー・ディスク、フラッシュ・ドライブの如き可搬デジタル記録媒体が挙げられる。
“過渡的状態変化材料”:当該材料の測定可能特性を変化させるべく一旦活性化されても、(数分間以下の)短時間内に自然に、測定可能特性における斯かる変化を喪失する材料。該材料としては、限定的なものとしてで無く、エネルギの付与時には第1状態から第2状態へと移行し、且つ、エネルギの付与が無ければ上記第1状態に戻るという材料が挙げられる。
開示内容の残部の目的に対し、当該語句が全て大文字であるか否かに関わらず、上記で定義された語句が意図されることは理解される。
たとえば特許文献1に記述された如く、(所定波長の光の如き)適切なエネルギ源により当該染料系(または以下に開示される染料系)が活性化されるまで該染料系は読取りを阻止すべく使用されるという盗用防止/不正読取り防止式の記録媒体は、上記染料系を光媒体のリードイン領域に対してのみ適用することで作製され得ることが見出された。当業者であれば理解される様に、斯かるリードイン領域は、限定的なものとしてで無く、DVD上では約42mm〜約43.5mm、CD上では約23.1mm〜約25mm、および、BD上では約22〜約24mmである。
光ディスクのリードイン領域に対する染料系の適用によれば、盗用防止ディスクを作製するために必要な被覆材料のコストが(たとえば10分の1まで)相当に節約され得、ディスクの作製における作製速度が(たとえば、数分から数秒へと)相当に高められ得、デジタル・コンテンツの読取りに対する染料系の干渉の傾向が少なくなり得(すなわち、染料被覆材料における不完全さが使用者のコンテンツにおける再生能力の問題を引き起こす可能性が低減され)、チェックされる必要があるディスク部分の更なる小寸さの故に各ディスクの品質チェックが更に迅速とされ得、且つ、たとえばDVD−9上のL1層デジタル・コンテンツなどのコンテンツ忠実度に対して光学的被覆が干渉する可能性が低くなり得る。
以下において更に論じられる如く、本明細書における実施例においては、当該光ディスクのリードイン領域においてのみ適用された光学的状態変化材料を有するディスクから成る盗用防止デジタル記録媒体が開示される。斯かる盗用防止ディスクは、光媒体であり得る。上記盗用防止ディスクは、上記光学的状態変化材料が新たな状態へと活性化されるまで、デジタル読取器もしくは光学的読取器により読取可能ではない。
上記光学的状態変化材料は、光活性化式の状態変化材料とされ得る。上記光学的状態変化材料は、永続的状態変化材料、一時的状態変化材料、および、過渡的状態変化材料から成る群から選択され得る。上記ディスクは、搬送可能な記録媒体から成り得る。一実施例において上記光学的状態変化材料は、上記光ディスクのリードイン領域におけるデジタル・データ目印上に配置される。溶媒による攻撃から光ディスク基板を保護すべく、上記状態変化材料の適用に先立ち、薄寸の保護被膜が適用され得る。
実施例において上記盗用防止式光ディスクは、インクジェット印刷により光学的状態変化材料を該光ディスクのリードイン領域においてのみインプリント印刷することにより作製される。インクジェット・インプリント印刷は、たとえば、圧電プリンタ、ドロップ・オンデマンド式インクジェット・プリンタ、または、連続インク式インクジェット・プリンタにより行われ得ると共に、ラベル側印刷と同時に適用され得る。上記インプリント印刷は、可視テキストにより行われ得る。選択的に該可視テキストは使用者に対し、ディスクは再生可能とされるために活性化されるべきことを表し得る。上記インプリント印刷は、菱形状パターンおよび鋸歯縁パターンの如き特殊パターンとされ得る。
本発明の染料系を溶解すべく使用される酢酸エチルが塗付されたポリカーボネート・ディスクを示す図である。 付加的にUV硬化保護被膜により覆われた図1Aに示された種類のポリカーボネート・ディスク(図1Aの同一の酢酸エチル組成物の適用後)を示す図である。 本発明の記録媒体に対して適用され得る菱形状の印刷目印を示す図である。 本発明の記録媒体に対して適用され得る鋸歯縁状の印刷目印を示す図である。
本発明は、不正な読取りおよび盗用を減少すべく設計された光媒体、不正な読取り/盗用を阻止する上で有用な染料系、および、記録媒体に対して上記染料系を選択的に適用することで不正な読取り/盗用に対する保護を行う方法を提供する。
一実施例においては、有機染料層が被覆される前に、上記ポリカーボネート・ディスク上には保護被膜が配備される。斯かる実施例において、塗付化学物質は、有機溶媒にのみ溶解する材料を含む。有機化学物質が、光媒体を製造するために使用されるポリカーボネートを可能的に損なうことは知られている。上記媒体の塗付において有機溶媒の使用を許容する高速で低コストの化学的バリヤであって、上記ポリカーボネート・ディスク材料を同時に保護するという化学的バリヤは、好適であり得る。斯かる実施例においては、薄寸(3ミクロン未満)であり、高速(2秒未満の紫外線硬化サイクル)であり、且つ、低コスト(ディスク当たり0.2セント未満)の保護被膜が配備される。斯かる実施例において、染料層系の下方に付加された上記保護被膜は、該被膜材料の紫外線透過量を少なくするという要件を懸念する必要はない。また上記被膜材料は、染料系の印刷媒体の結合を許容すべく改変され得る。盗用防止記録媒体に関する本出願人の他の発行済み特許出願および係属中の特許出願に開示された如き染料系が採用され得る。
図1Aは、上記染料系を溶解すべく使用される酢酸エチルが塗付されたポリカーボネート・ディスクを示している。酢酸ブチルおよび酢酸エチルの様なエステルは、ポリカーボネートに対してクラス4攻撃と称される攻撃を誘発する(参考ダウ製品情報補足様式第770−000304−106)。それは、相当な食刻膨潤と、光沢の喪失とを誘発し、ディスクのリードイン領域の読取り部分を阻害する。図1Bは、UV硬化保護被膜で覆われた同一形式のポリカーボネート・ディスクであって、まさに同一の酢酸エチルが露出された後のディスクである。上記保護被膜を備えたこれらのディスクは、酢酸エチル中に24時間浸漬することで試験された。以下の表1に示された如く、再生能力に対する影響は観察されなかった。
Figure 2010529578
上記UV硬化保護被膜は、以下に示された表IIにおける如き溶媒に対する保護を提供する上で好適であることが見出された:
Figure 2010529578
斯かる実施例においてインクジェット印刷は、媒体のレーザ入射側を上記染料系材料によりマーク付けする方法として使用され得る。この方法を用いれば、屈折率非整合材料からの干渉を最小限とすべく、ポリカーボネートの屈折率を整合させ得る。これまで、基板から印刷基質への遷移部は、“対称性エラー”と称される径方向エラーを誘発していた。上記印刷方法においては、異なるパターンが形成され得る。
図2Aには、ひとつの可能的な印刷パターンが示される。斯かるインプリント印刷は、菱形状パターンで示される。図2Bに示された如く、別の可能的パターンは鋸歯縁印刷である。斯かる形状は、対称性エラーを低減することが見出され得る。当然乍ら、当業者により理解される如く、他の印刷パターンが使用され得る。
ひとつのインクジェット印刷実施例において画像は、当該染料系が(たとえば特定波長の光に対してディスクを露出することにより)適切に活性化されるのでなければディスクが再生されることを阻止すべく設計された染料系により、ディスクのレーザ入射側に対してインクジェット印刷される。活性化は、たとえば、(たとえば本出願人の先行出願において先に記述された周波数および波長における)パルス式光源により行われ得る。これにより、たとえば、盗用防止塗付を行うために使用されている書き込みもしくはラベルは消失され得る。
インクジェット印刷法は、光ディスク上に使用される多くの種類のプラスチックおよび紙材ラベルに対する印刷方法として良好に確立されている。しかし、これらの方法が光ディスクの読取り側印刷に対して採用されてきたとは考えられない。他方、光ディスクの読取り側上に印刷内容を載置することは提案かつ開発されてきた。広告の形態に関するこれらの方法は、SonyDADC社の如き光媒体の製造者により広く採用はされなかった。読取り側印刷は、広告またはテキスト書き込みに伴うコストおよびリスクが容認できないリスクになるという多くの問題に遭遇する。第1に、レーザ入射側または読取り側の書き込みは、読取り側の対称性検査に合格しないことがある。
これらの難点は、複数の手法で克服され得ることが決定された。第1に、読取り側印刷は、光学的に変化可能な機能的材料を入射側上に載置することにより正当化され得る。第2に、特許文献1に開示された如き、または、以下に示された如き盗用防止組成物を使用することにより、活性化の後で、印刷済み材料はレーザ式読取器に対して視認不能であることから、それほどの読取り形式エラーは引き起こさない。インクジェット印刷による更なる利点は、光ディスク材料に対して印刷システムが接触しないことである。これにより、印刷の間における読取り表面の擦過もしくは損傷の可能性は低減される。
染料の機能的印刷が使用され得ることで、当該ディスクは予め精算カウンタに持ち込まれ且つ該ディスクが再生される前に活性化されるべきであることを消費者に警告し得る説明文が書き込まれることを許容する。この場合、上記説明文自体の光学的吸収が、再生器が読破し得る制限値を超えてエラー率を高めるべく使用され得る。上記染料はたとえば、活性化の後でエラー率が要件に従うべく低下する如き程度まで光退色すべく選択され得る。斯かる機能的印刷によれば、広告のコストが低減され得ると共に、店舗からディスクを不正に持ち出すという誘惑が低減され得る。この場合、ディスクのレーザ入射側上の語句が、ディスクの再生を阻止する鍵である。
特に、光学的に変化可能な染料系を供与するための方法として利点を有し得る2種類のインクジェット印刷法が使用され得る。双方の簡単な説明は、以下に詳述される。
インクジェットは、インクの小滴が小寸開孔から媒体上の指定位置へと直接的に噴射されて画像を作成するという非衝当式のドット・マトリクス印刷技術である。液体流が小滴へと細分化されるメカニズムは、1878年にロード・レイリー(Lord Rayleigh)により記述された。1951年、シーメンス社(Siemens)のエルンクビスト(Elmqvist)は、実用的な最初のレイリー細分化インクジェット・デバイスの特許を取得した。この発明は、アナログ電圧信号に対する最初の市販のインクジェット・チャート式記録計のひとつであるミンゴグラフ(Mingograph)の導入に繋がった。而して1960年代の初期においてスタンフォード大学のスウィート博士(Dr. Sweet)は、オリフィスに対して圧力波パターンを適用することにより、インク流は均一なサイズおよび間隔の小滴へと細分化され得ることを例証した。小滴の離脱機構が制御される場合、各小滴が連続的なインク流から形成されるときに、各小滴に対しては選択的に確実に電荷が付与され得る。帯電した上記小滴は、電界を通過するときに、再循環のための溝内へと偏向され、且つ、非帯電の小滴は直接的に媒体上へと飛翔して画像を形成する。この印刷プロセスは、連続インクジェット法すなわちCIJとして知られている。また1960年代の後期までに、スウィートの発明は、エービーディック社(A.B.Dick)のVideojet製品およびミード・ディジット社(Mead DIJIT)の製品に繋がった。更に1970年代にIBM社は、上記技術をライセンス付与すると共に、連続インクジェット技術を自社のコンピュータ用プリンタに対して適合させる大規模な開発プログラムを送り出した。1976年、IBM4640インクジェット・プリンタはは、文書処理ハードコピー出力用の周辺機器として導入された。
略々同時期に、スウェーデンのルント技術研究所(Lund Institute of Technology)のヘルツ教授(Professor Hertz)およびその協力者は、グレースケールのインクジェット印刷に対してインク流の特性を調節する機能を有する幾つかの連続インクジェット技術を独自に開発した。グレースケール印刷を実現するヘルツ教授のひとつの方法は、各ピクセル内に投入される小滴の個数を制御することであった。布置される小滴の個数を変化させることにより各ピクセルにおけるインク体積の量が制御されることから、各色の密度が調節され、望ましいグレー・トーンが生成される。この方法は、アイリス・グラフィック・アンド・ストーク社(社(Iris Graphics and Stork)の如き企業に対してライセンス付与され、コンピュータ製版によるカラー・ハードコピー市場に対する高品質の商用カラー画像が作製された。
連続インクジェット法の開発が活発とされる一方、ドロップ・オンデマンド式インクジェットすなわちDOD方法の開発も実用化された。ドロップ・オンデマンド式デバイスは、媒体上での画像生成のためにインク小滴が使用されるときにのみ、インク小滴を放出する。この手法は、小滴を帯電および偏向させるハードウェアの複雑さと、連続インクジェット技術に対して必要とされるインク再循環システムの本来的な非信頼性とを排除する。
別の種類のインクジェット印刷法は、圧電技術を必要とする。現在において圧電技術印刷は、プラスチック・カード、光沢的で孔質な原材料などの種々の基材上へと印刷を行うために使用される。高解像度の圧電式ドロップ・オンデマンド印刷は、ドミノ社(Domino)のA−シリーズ・プリンタの如きプリンタに見られる。斯かるプリンタは、広範囲な基材に対してUV硬化インクを使用する印刷に対し、圧電式の共有壁技術を適用している。油および溶媒の各インクが要求時に利用可能である。A−シリーズまたはMacroJet 2の印刷ヘッドは、インクが充填された一連のチャンバを収容している。これらのチャンバの壁部に対して電圧を印加することにより、壁部を外向きに湾曲させる歪曲が引き起こされる。この歪曲によりインク圧力は低下し、更なるインクをチャンバ内に吸引する。電圧が解除されて壁部が元の位置に復帰したとき、選択された各印刷ノズルからはインク小滴が放出される。これらの小滴は集合的に、プラスチック・カード、光沢的で孔質な原材料などの種々の材料上へと高解像度のテキスト、バーコード、グラフィックスおよび種々のデータを生成すべく使用され得る。
一実施例において染料は、ディスクを旋回させ乍らCIJおよび/またはDODにより適用され、染料被覆の厚みは±10%の精度まで計量かつ制御され得る。印刷可能な染料系が選択され得ることから、活性化に先立つ初期状態において、染料系はレーザ光の反射率を、適切な動作のために必要な最小限度未満に低減し得る。リードイン領域を0.1700未満のレーザ反射率に被覆すると、ディスクの再生が停止され得る。活性化の後で染料系の透明度は、レーザ光線がディスクの金属層により適切に反射されて読取器の光学的感知ユニットにより検出されることでディスクの再生が許容されるという約0.2220の反射最小限度以上に増大され得る。
CIJまたはDODインクジェット印刷法を用いた染料適用は、ディスクのラベル側印刷と同時に実施され得る。ディスクの両側を同時的に印刷する結果、製造時間が短縮されるので、製造コストが相当に減少される。
代替実施例において採用される染料は、該染料の初期状態がディスクの読取りを阻止し得るという過渡的状態変化材料とされ得る。精算用の活性化装置および全ての使用者のセットトップ再生器(set top player)から帰着する上記染料の状態の迅速な変化によれば、媒体からのデータの読取りを許容すべく光学特性が変化され得る。使用者のセットトップ再生器により実行されるソフトウェアは、状態の変化を利用してディスクの読取りを許容し得る。
更なる好適実施例においては、染料系の動的応答に依存しないという機構が採用され得る。斯かる実施例においては、適用時に再生能力平均値(JtAve平均値5.1416)より大きくジッタを増大させる目印が採用され得る。(10.00)より大きいこのJtAveは、殆どの光ディスク再生器において再生不能である。斯かる実施例においては、染料系の光退色もしくは活性化の後で、ジッタは必要な8.000の平均値より小さく減少し、ディスクは再生される。このことは、上記で論じられた如く図2Aおよび図2Bに示された如き適切な設計態様による印刷により可能とされる。斯かるインプリント印刷は、限定的なものとしてで無く、ディスクのリードイン領域の回りに印刷された実際のテキストなどの任意の付加的な目印またはマークにより好適とされ得る。
好適実施例に関する陳述
本発明は上記に関して記述されたが、当業者であれば、本発明に対しては添付の各請求項により定義された本発明の精神または有効範囲から逸脱せずに種々の変更および/または改変が為され得ることを容易に理解し得よう。

Claims (19)

  1. 当該光ディスクのリードイン領域においてのみ適用された光学的状態変化材料を有するディスクを備えて成る、盗用防止デジタル記録媒体。
  2. 当該ディスクは光媒体である、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  3. 当該ディスクは、前記光学的状態変化材料が新たな状態へと活性化されるまでデジタル読取器により読取可能でない、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  4. 当該ディスクは、前記光学的状態変化材料が新たな状態へと活性化されるまで光学的読取器により読取可能でない、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  5. 前記光学的状態変化材料は光活性化式の状態変化材料である、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  6. 前記光学的状態変化材料は、永続的状態変化材料、一時的状態変化材料および過渡的状態変化材料から成る群から選択される、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  7. 当該ディスクは搬送可能な記録媒体である、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  8. 前記光学的状態変化材料は、当該光ディスクのリードイン領域のデジタル・データ目印上に配置される、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  9. 当該デジタル記録媒体は、溶媒からの化学的攻撃から当該ポリカーボネート・ディスクを保護すべく作用的に構成された薄寸の保護被膜により少なくとも部分的に覆われたポリカーボネート・ディスクを備えて成る、請求項1記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  10. 前記薄寸の保護被膜上に載置された前記光学的状態変化材料のパターンを更に備えて成る、請求項9記載の盗用防止デジタル記録媒体。
  11. インクジェット・プリンタを用いて、光ディスクのリードイン領域においてのみ光学的状態変化材料をインプリント印刷する段階を備えて成る、盗用防止式光ディスクを形成する方法。
  12. 前記インクジェット・プリンタは圧電プリンタである、請求項11記載の方法。
  13. 前記インプリント印刷は視認可能なテキストで行われる、請求項11記載の方法。
  14. 前記視認可能なテキストは、再生可能とされるために前記ディスクは活性化されるべきことを使用者に対して示す、請求項13記載の方法。
  15. 前記インプリント印刷は菱形状パターンで行われる、請求項11記載の方法。
  16. 前記インプリント印刷は鋸歯縁パターンで行われる、請求項11記載の方法。
  17. 前記インクジェット・プリンタはドロップ・オンデマンド式(DOD)インクジェット・プリンタである、請求項11記載の方法。
  18. 前記インクジェット・プリンタは連続インクジェット式(CIJ)のインクジェット・プリンタである、請求項11記載の方法。
  19. 前記光学的状態変化材料は、前記盗用防止式光ディスクの反対側面上のラベル印刷と実質的に同時にインプリント印刷される、請求項11記載の盗用防止式光ディスクを形成する方法。
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