JP3975660B2 - 光学記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学記録媒体に関し、詳しくは各種筆記用具による筆記や各種プリンターでの印刷が可能な表面層(プリンタブル層)を有する光学記録媒体に関する。
本発明の光学記録媒体を用いると、光学記録媒体のレーベル面に様々な用途に有効な自在なパターンを形成しながらも、使用者自身が所望の文字、数字、絵柄等を追加することが出来る。
【0002】
【従来の技術】
レーザーによる情報の書き込み及び/又は読み取りが可能な光学記録媒体は、従来の記録媒体に比し、記録容量が大きく且つランダムアクセスが可能であることから、オーディオソフト、コンピューターソフト、ゲームソフト、電子出版などの分野における記録媒体として広く使用されている。
【0003】
光学記録媒体は、情報の記録及び再生が可能な追記型と、記録後にデータの消去が可能な書き換え型の二種類に分けられる。そのなかで、CD方式の光学記録媒体であるCD-R(追記型)、CD-RW(書き換え型)は、近年、利用者が急激に増加している。これらのCDは、利用者がそれぞれ利用者固有の種々の情報やデータを書き込んで使用することが出来、更にCD-RはCD-ROMと互換性を有する。また最近は、DVD方式の光学記録媒体であるDVD-R(追記型)、DVD-RW(書き換え型)等も普及し始めている。
【0004】
上記の様な光学記録媒体の利用者にとっては、媒体にどんな情報が記録されているかを一見して分かるようにしておくことが好ましい。また、媒体にデータを入れて末端ユーザーに媒体を販売するような、少量多品種の情報媒体を扱う業者の場合には、商品のラベリングという観点から、媒体表面に各種筆記用具による筆記性や、各種プリンターでの印刷性を有することが求められている。
【0005】
また近年、光学記録媒体の使用が一般ユーザーに広がるのに伴い、ディスクのレーベル面のデザインの目的として、記録内容を判別するだけでなく視覚的に訴えて購買を促進したり、芸術性を高め付加価値をもたせたりする効果を求め、しかもそれをデータの作成者本人が所望のパターンで自在にデザインしたいという要望が増加している。
【0006】
上記の様な媒体表面へのデザイン形成方法として、従来より、紙やフィルムのラベルを媒体表面に直接貼り付ける方法が提案されており、各自の好みにデザインされた絵や文字を媒体表面に自由に表現でき、個人用の安価なプリンターで手軽に複製できるという利点を有する反面、以下のような欠点も有している。
(1)媒体表面のラベルの重さの分布により、回転ブレを発生し、高速回転時に記録及び再生信号のエラーを発生しやすい。
(2)ラベルと媒体との位置合わせのずれが生じやすく、重さのバランスを欠いて(1)のような問題を生じる他、失敗して剥がそうとすると、媒体の保護層、記録層までも破壊して媒体が使用できなくなってしまう。
(3)ラベルが剥がれかかったり、剥がれたりした場合、ドライブ装置内で引っかかりディスクやドライブを破壊するおそれがある。
(4)ラベルが吸湿や温度変化により膨張、収縮して、媒体を変形させ、高速回転時に記録及び再生信号のエラーを生ずる。
【0007】
このような欠点を解決するものとして、光学記録媒体の光入射面と反対の面(以下、レーベル面と呼ぶ)に直接印字が可能な光学記録媒体と、この様な媒体専用のプリンターが発売され、利用が増加している。これらのプリンターの記録方式の多くは水性液体インクジェット記録方式であり、光学記録媒体のレーベル面はインクジェットプリンターのインキが受容可能な吸水性を有している。このインクジェットプリンターなどのインキが受容可能なレーベル最表層を、以下プリンタブル層と呼ぶ。
【0008】
このプリンタブル層を構成する成分としては、例えば特開平7−169100号公報には親水性ポリマー、親水性モノマー、および吸水性/吸油性の有機/無機フィラーを含有する紫外線硬化樹脂組成物により、印刷可能な保護層(最表層)を形成した光学記録媒体が提案されている。
また、上記の系の印刷性の不十分な点を解決し、光学記録媒体のプリンタブル層において鮮明な画像形成を可能にする方法として、特開2000−57635公報には、プリンタブル層に形成された画像の滲み防止、鮮明性を高め、層上に形成された画像及びプリンタブル層そのものの耐水性も高めることができ、しかも光学記録媒体の記録特性を劣化させることがなく、生産性も良好なプリンタブル層が提案されている。
【0009】
この公報に提案されている構成において、吸水性のフィラー及び親水性樹脂がインクジェットプリンターのインキの溶媒である水分を吸収し、保持することによって、紙に印刷するのと同じように、光学記録媒体のレーベル面にインクジェットプリンターで印刷することを可能にしている。更に平均粒径200nm以下の微粒子により形成される層中の微細構造によってインキを層中に横方向に拡散することなく吸収し、カチオン系樹脂の添加によってインクジェットプリンターのインク分子のプリンタブル層中での拡散、移動を抑えて、滲みの少ない鮮明な画像を得ることが出来、しかも印刷画像が水滴などに触れた場合でもインクの流れ出しの少ないプリンタブル層が得られる。
【0010】
これらの構成を表面にもつ光学記録媒体を利用することにより、一般ユーザーにおいてもディスクレーベル面にタイトル名、番号、絵柄などの画像を形成することが可能になり、レーベル面へのデザインの自由度は飛躍的に増大した。
しかし、インクジェットプリンターを用いる場合、ディスク表面全体へのベタ印刷を良好に行うことは難しく、しかも大量のインクを必要とし、印刷、乾燥に時間がかかる。
【0011】
また、異なる色が接する部分はどうしてもある程度の滲みが生じてしまうため、写真やスクリーン印刷、オフセット印刷、パッド印刷等で得られるような境界のシャープなデザインや、濃い色の接するようなデザインは良好に表現することができない。また、多色の重ね印刷を行おうとする場合にも時間的、画像品質的に問題がある。
【0012】
一方、スクリーン印刷、オフセット印刷、パッド印刷などは、画像品質の高いデザインが得られるものの、大型の装置やスクリーン、乾燥機やUV硬化装置を必要とするため、個人の少量制作には適用できないという問題点があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑みなされたものであり、その目的はユーザーがインクジェットプリンターや感熱転写プリンターで媒体表面に自在に印字することを可能にしながらも、これらのプリンターで表現可能な限界以上の美しいデザインを媒体表面に形成することが可能な光学記録媒体のプリンタブル層を提供することにある。
【0014】
【問題を解決するための手段】
発明者らは、鋭意検討の結果、光学記録媒体のレーベル面を半透明な最表層と、最表層の上から目視で色および/または意匠が認識可能な第2層からなる特定の構成とすることにより、表面にユーザーが所望のデザインを形成する場合に優れたデザイン性をもつ光学記録媒体の作成を可能にした。
【0015】
すなわち本発明の要旨は、少なくとも記録層、反射層および半透明なプリンタブル層を有する光学記録媒体であって、該プリンタブル層に接し、該プリンタブル層の上から目視にて色および/または意匠が認識可能な第2層を有し、かつ、該プリンタブル層の全光線透過率 Tt(%) と拡散光透過率 Td(%) との関係が、特定の関係式をみたすことを特徴とする光学記録媒体、に存する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のレーベル面の最表層であるプリンタブル層は半透明であり、これに接する第2層の色および/または施された意匠が最表層の上から目視で認識でき、フロスティな質感を表現できることに特徴がある。発明者らは最表層が満たすべき光学的特性を鋭意検討した結果、特に、プリンタブル層の全光線透過率Tt(%)と拡散光透過率Td(%)との関係が、Tdが50未満の場合には下式(I)、Tdが50以上の場合には下式(II)
【0017】
【数2】
Tt≧0.6×Td+20 (I)
Tt≧ (Td-50)×50÷47+50 (II)
【0018】
をみたす場合に、第2層の色や意匠が美しく透けるため好ましいことがわかった。なお、全光線透過率 Tt(%)および拡散光透過率Td(%)はJIS K7105のプラスチックの光学的特性試験方法に則り測定した。
【0019】
ここで、Td<50 かつ Tt< 0.6×Td+20 の場合、最表層を通り抜ける光の量が少ないために第2層が暗く見える上に、拡散光透過が比較的多くなって第2層の意匠を識別しにくくなる傾向がある。
また、Td≧50 かつ Tt< (Td-50)×50÷47 の場合も拡散光透過が比較的多くなって第2層の意匠を識別しにくくなる傾向がある。
【0020】
さらに望ましくは、Ttが90%以上となるようにしたとき、特に第2層の意匠が最表層の上から良好に識別できる。
第2層の色や意匠に特に制限はなく、単色ベタや単色の文字印刷のように1過程で形成されるものであっても、数種類の色を用いて、多回数の過程を経て形成される絵柄や模様などであってもよい。
【0021】
次に、最表層のプリンタブル層について説明する。
一般に、紙やフィルムにプリンタブル層を形成する手段としては、水や他の溶媒に可溶性の樹脂をバインダーとして含んだ組成物を塗布し、乾燥する方法が知られている。この場合、当然ながら、プリンタブル層自身の耐水性、耐溶媒性が弱い。また、乾燥時間は最低数分間必要であり、光学記録媒体の製造工程においては生産性の点でも好ましくない。また、乾燥熱の影響により、媒体の特性が劣化する恐れもある。これに対し、本発明では、紫外線(UV)硬化樹脂をバインダーとする樹脂組成物(紫外線硬化樹脂組成物)を光学記録媒体のプリンタブル層(プリンタブル層)の原料として使用することにより、層自身の耐水性、耐溶媒性が高いプリンタブル層を形成できる。
【0022】
一般にUV硬化樹脂は、ラジカル反応タイプの樹脂とイオン反応タイプの樹脂とがあるが、一般にイオン反応タイプの樹脂は反応速度が遅いため、ラジカル反応タイプの樹脂が好適に使用される。
ラジカル反応タイプのUV硬化樹脂は、通常、少なくとも、樹脂モノマー成分および光重合開始剤を使用し、更に、必要に応じて樹脂オリゴマー成分を使用して調製される。樹脂モノマー成分や樹脂オリゴマー成分を種々選択することにより、様々な特性のプリンタブル層を得ることが出来る。すなわち、樹脂モノマー成分の種類と量により、粘度、硬度などが変化し、樹脂オリゴマー成分の種類と量により、硬度、密着性、耐水性、耐湿性などが変化する。
【0023】
樹脂モノマー成分としては、単官能または多官能モノマーの何れであってもよいが、プリンタブル層における架橋密度を上げて強度を保持するため、多官能モノマー成分を一定量含むのが好ましい。
単官能モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ノニルフェノキシエチルアクリレート、N−ビニルピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシヘキサノリドアクリレート、1,3−ジオキサンアルコールのε−カプロラクトン付加物のアクリレート、1,3−ジオキソランアクリレート等が挙げられる。
【0024】
多官能モノマー成分としては、シクロペンテニールアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール(400)ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートのジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロラクトン付加物のジアクリレート、2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキサンジアクリレート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート、トリシクロデカンジメチロールのε−カプロラクトン付加物のジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、プロピオン酸・ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ヒドロキシピバルアルデヒド変性ジメチロールプロパントリアクリレート、プロピオン酸・ジペンタエリスリトールのテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等が挙げられる。
【0025】
樹脂オリゴマー成分としては、アクリル系オリゴマー、エステル系オリゴマー、ウレタン系オリゴマー、エーテル系オリゴマー等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいが、複数種を組み合わせて使用すると、各々異なった特性を持つプリンタブル層が得られる。例えば、アクリル系オリゴマーと共にエステル系オリゴマーを使用すると、耐水性に優れ、硬い層を得ることが出来る。この場合、硬化収縮が大きいため、媒体に反りが生じることがあるが、予め、基板に逆方向の反りを与えておくことにより解決可能である。一方、アクリル系オリゴマーと共にウレタン系オリゴマーを使用すると、ウレタン系オリゴマーは分子量が大きく硬化収縮が小さいため、基板の反り等が生じる可能性は小さくなる。この場合、形成された硬化塗膜は比較的柔らかいものとなる。
【0026】
上記のアクリル系オリゴマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸や、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等のアルキル(メタ)アクリレートの重合体、または、上記モノマーと、スチレン、α−メチルスチレン、(o,m,p)ビニルフェノール等の芳香族ビニル化合物、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸などのビニルカルボン酸化合物、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、エチルアクリル酸グリシジル、クロトニルグリシジルエーテル、クロトン酸グリシジル等のグリシジル基含有ビニル化合物、ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族アクリレート化合物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の置換アルキルアクリレート化合物、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド系化合物、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸クロライド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン等から選ばれた化合物との共重合体が挙げられる。
【0027】
上記のエステル系オリゴマーとしては、例えば、無水フタル酸とプロピレンオキサイドの開環重合物から成るポリエステルジオールとアクリル酸とのエステル、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールから成るポリエステルジオールとアクリル酸とのエステル、トリメリット酸とジエチレングリコールとの反応物から成るトリオールとアクリル酸とのエステル、δ−バレロラクトンの開環重合物とアクリル酸とのエステル等が挙げられる。
【0028】
上記のウレタン系オリゴマーとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートと1,6−ヘキサンジオールから成るポリウレタンと2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応物、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールから成るポリエステルジオールとトリレンジイソシアネートとを反応させたジイソシアネートオリゴマーに2−ヒドロキシエチルアクリレートを反応させたもの等が挙げられる。
【0029】
上記のエーテル系オリゴマーとしては、例えば、ポリプロピレングリコールとアクリル酸とのエステル等が挙げられる。その他、エポキシ樹脂にアクリレートを反応させたエポキシ系オリゴマー、ポリアリレート等も樹脂オリゴマー成分として使用することが出来る。
光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4−ジエチルチオキサントン、o−ヘンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェン、ベンジル、2−クロロチオキサントン、ジイソプロピルチオザンソン、9,10−アントラキノン、ベンソイン、ベンソインメチルエーテル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、4−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトン等が挙げられる。
【0030】
紫外線硬化樹脂組成物をプリンタブル層形成に用いる場合、例えばインクジェットプリンターなどのインキ溶媒である水分を吸収しなければならないため、吸水性のフィラーを含有させることが望ましい。
吸水性フィラーとしては、有機・無機物の各種微粒子が挙げられる。例えば、有機物から成る微粒子としては、PMMA樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂粒子、コラーゲン、シルク、コットン等の天然樹脂粒子が挙げられる。無機物から成る微粒子としては、タルク、マイカの他、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、マンガン、チタン等の各種金属の酸化物、セラミック等が挙げられる。無機物微粒子の中では、微粒化が容易である点から、各種の金属酸化物が好ましい。特に、シリカは、比表面積が大きく、微細な空隙を形成することが出来、しかも、表面が親水性であるために水性インクとのなじみが良好であり、好適である。
【0031】
合成シリカは、製造法により粒径や比表面積などの制御が可能であって、球形で均一な特性の微粒子が得られるという点から推奨される。合成シリカの合成法には乾式法と湿式法とがあるが、多孔質で比表面積が大きいシリカを得るためには湿式法がよい。更に、湿式法には沈殿法とゲル法とがあるが、何れでもよい。本発明のプリンタブル層における吸水性フィラーの配合量は、プリンタブル層を形成する紫外線硬化樹脂組成物に対し、15重量%以上100重量%未満であり、好ましくは15重量%以上60重量%以下、更に好ましくは15重量%以上50重量%以下である。15重量%未満ではインクの水分を吸収する効果に劣り、プリンタブル層の表面がべたついたり印刷後に良好な画像が得られなかったりする。
【0032】
紫外線硬化樹脂組成物は、上記の他、必要に応じ、重合停止剤、保存安定剤、分散剤、消泡剤、紫外線硬化性樹脂以外のバインダー樹脂などを含有していてもよい。
本発明におけるプリンタブル層は、常法に従い、例えば、スピンコート法、ディップコート法、バーコート法、ブレードコート法、エアナイフコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法などの方法で前記の紫外線硬化樹脂組成物を塗布した後に紫外線照射することによって得られる。通常、光学記録媒体等のレーベル面への印刷には紫外線硬化型のスクリーン印刷機が使用されているため、これらの印刷機と兼用し、スクリーン印刷によって形成することにより、プリンタブル層形成工程の装置および工程時間が大きく改良される。
【0033】
紫外線照射の光源としては、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が使用される。そして、照射エネルギー量は、通常150〜2000mJ/cm2、好ましくは250〜1000mJ/cm2の範囲から選択される。この際、数秒で塗膜が硬化するため、生産性に優れているが、形成方法として、スクリーン印刷法を使用した場合、塗膜表面の平滑化、塗膜からの気泡の放出を瞬時に行い、塗膜面の光沢性を上げる目的でレベリング剤を添加するのが好ましい。レベリング剤としては、シリコンオイル等が好ましい。
【0034】
本発明のプリンタブル層には、フルカラー印刷した際の印画の印字特性を向上させるため、酸化チタン等の微粒子を含有させて白色化させてもよい。また、各種顔料または染料を混合して着色してあってもよい。但し、これらの方法による白色化または着色は、プリンタブル層の半透明性を損なわない範囲で行わなければならない。
【0035】
次に第2層について説明する。
第2層の形成には、最表層と同様の理由から、紫外線硬化樹脂を用いることが望ましい。この場合の紫外線硬化樹脂の原料としては、最表層と同様なものを用いることができるが、インクジェットプリンターなどのインキの吸収を行う必要性はないので、吸水性フィラーは含有していなくても問題ない。エポキシ系のオリゴマー、ウレタン系のオリゴマーを用いると、所望の色が自由に表現でき、硬化収縮も小さいことから、出来上がりの光学記録媒体の機械特性が良好となって望ましい。また、殆どの色および文字、絵柄が表現可能であるが、最表層の上から意匠及び存在が認識されなければならないため、透明無色であることや、光学記録媒体の光反射層と同色であることは望ましくない。また、プリンタブル層を介して見た時に色や意匠が見えやすいという点からは、単色ベタ印刷の場合は白や薄色よりも比較的濃い色の方が好ましい。
【0036】
第2層の形成には、自由な意匠の良好な表現という観点から、オフセット印刷、パッド印刷、スクリーン印刷等を用いることが出来る。特にスクリーン印刷は、生産性に優れた大規模な装置が実現され、このような装置を用いれば最表層のプリンタブル層と同時に形成することも可能であるため望ましい。第2層は、単色ベタや単色の文字印刷のように1過程で形成してもよいし、数種類の色を用いて、多回数の過程を経て絵柄や模様を形成してもよい。
【0037】
本発明の光学記録媒体は、前述した追記型や書き換え型など情報の記録及び再生が可能な光学記録媒体であっても、CDやDVDなど再生専用の光学記録媒体であってもかまわないが、情報の記録・再生可能な媒体に適用した場合の方が、本発明の効果がより有効に利用されるため有益である。
以下、情報の記録・再生が可能な光学記録媒体を例に、本発明の光学記録媒体について説明する。
【0038】
本発明のプリンタブル層および第2層を有する、追記型の光学記録媒体は、透明基板上に、少なくとも、記録層、反射層並びに着色および/または意匠を施された第2層、そして最表層のプリンタブル層を積層して成ることが望ましい。なお、第2層が反射層の保護層を兼ねていても、第2層とは別に、第2層と反射層の間に保護層を有していてもよい。
【0039】
第2層とは別に保護層を設ける場合、保護層の樹脂の種類は特に制限されないが、プリンタブル層の場合と同様に紫外線硬化樹脂が好ましい。具体的には、先にプリンタブル層に使用可能であるとして例示したものと同様のものが挙げられるが、印刷受容性は必要ないため吸水性フィラーは必要なく、また最表層から見えるわけではないので、特に着色や意匠も施す必要はない。
【0040】
層形成方法としても、プリンタブル層と同様の方法が挙げられるが、中でもスピンコート法が最も一般的である。保護層は、必要に応じて2層以上あってもよい。例えば保護層と第2層の中間に、耐擦傷性の付与、色調の調整などの目的でさらに1層の保護層を設けてもよい。
透明基板としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アモルファスポリオレフィン等の高分子材料の他、ガラス等の無機材料が使用される。特に、ポリカーボネート系樹脂は、光の透過性が高く且つ光学的異方性が小さいために好ましい。
【0041】
透明基板は、通常、その表面には記録位置を表す案内溝やピット等(グルーブ情報など)が形成される。グルーブ情報などは、通常、射出成形や注型によって基板を作る際に付与されるが、レーザーカッティング法や2P法(Photo−Polymer法)より作製してもよい。
記録層は、レーザー光の照射により記録可能であれば特に制限されず、無機物質による記録層および有機物質による記録層の何れであってもよい。
【0042】
無機物質による記録層には、例えば、光熱磁気効果により記録を行うTb・Fe・CoやDy・Fe・Co等の希土類遷移金属合金が使用される。また、相変化するGe・Te、Ge・Sb・Teの様なカルコゲン系合金も使用し得る。
有機物質による記録層には、主として、有機色素が使用される。斯かる有機色素としては、大環状アザアヌレン系色素(フタロシアニン色素、ナフタロシアニン色素、ポルフィリン色素など)、ポリメチン系色素(シアニン色素、メロシアニン色素、スタワリリウム色素など)、アントラキノン系色素、アズレニウム系色素、含金属アゾ系色素、含金属インドアニリン系色素などが挙げられる。特に、含金属アゾ系色素は、耐久性および耐光性に優れているため好ましい。
【0043】
色素含有記録層は、通常、スピンコート、スプレーコート、ディップコート、ロールコート等の塗布方法で成膜される。この際、溶剤としては、ジアセトンアルコール、3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノン等のケトンアルコール溶媒、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ溶媒、テトロフルオロプロパノール、オクタフルオロペンタノール等のパーフルオロアルキルアルコール溶媒、乳酸メチル、イソ酪酸メチル等のヒドロキシエチル溶媒が好適に使用される。
【0044】
反射層は、通常、金、銀、アルミニウム等で構成されるが、記録層に有機色素を使用する場合は、特に銀によって構成するのが好ましい。金属反射層は、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法によって成膜される。なお、金属反射層と記録層の間に層間の密着力を向上させるため、または、反射率を高める等の目的で中間層を設けてもよい。
【0045】
上記の記録層の厚さは通常10〜5000nm、光反射層の厚さは通常50〜200nm、プリンタブル層の厚さは通常5〜50μm、第2層の厚さは通常5〜50μm、保護層の厚さは通常1〜10μmである。
プリンタブル層の厚さが5μm未満の場合、インクの吸収に必要な空隙容積及び吸水性フィラーの体積を確保するのが困難であり、吸収できないインクがプリンタブル層表面に残るため、像のにじみの原因となる場合がある。逆に、厚さが50μmを超える場合は、インクの吸収および浸透が層の内部まで進行し、受容層表面のインクの発色性が低下し、像の鮮明性が低下する。また、前述したように、紫外線硬化樹脂の収縮応力が大きくなり、光学記録媒体に反りを生じて情報の記録及び再生時にエラーを生じる可能性が高くなる。更に、紫外線照射の際に紫外線透過性が劣り、層内部の硬化不足を起こす恐れがある。
【0046】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものでない。
実施例1
深さ1600Å、幅0.45μmの溝(グルーブ)付の射出成型ポリカーボネート樹脂基体(直径120mm)上に含金属アゾ色素の溶液を滴下し、スピンコート法により500rpmの回転数で塗布し、90℃で30分間乾燥して記録層を形成した。
次いで、上記の記録層の上に、スパッタリング法により、膜厚800Å(80nm)の銀膜を成膜して反射層を形成した。そして、この反射層の全面に紫外線硬化性樹脂をスピンコートした後、紫外線を照射して硬化させ、5μmの保護層を形成した。
【0047】
更に、上記の保護層の全面に表2に示す組成の紫外線硬化樹脂組成物に顔料を加え、Pantoneカラーチャートの176番に調色した紫外線硬化樹脂組成物をスクリーン印刷にて塗布した後、紫外線を照射して硬化させ、膜厚20μmの第2層を形成した。続いて表1の紫外線硬化樹脂組成物(半透明、無着色)をスクリーン印刷にて第2層の上に塗布し、紫外線を照射して硬化させ、最表層のプリンタブル層を形成した。
【0048】
【表1】
Figure 0003975660
【0049】
【表2】
Figure 0003975660
【0050】
最表層硬化後に、最表層の上から見たディスク表面の色は、第2層のみ塗布、硬化後の表面の色(Pantoneカラーチャート176番)と同等であり、色のくすみなども見られなかった。
上記で得られた光学記録媒体のプリンタブル層にセイコープレシジョン社製「CD−3000」で印刷を行った。レーベル層にプリンタブル層を単層で用いる場合と同等の、良好な画像が得られた。
【0051】
また上記のようにして作成したレーベル層に、以下の方法で感熱転写プリンターによる印字性テストを行った。Rimage社製Perfect Image(モノクロ)及びPrism Printer(カラー)で文字及び絵を含む画像を印字した。白黒の場合はPrintStrobe設定を400msにし、印刷された線のかすれを評価した。カラーの場合はPrintStrobe設定を450msにし、各色で構成された線のかすれ及び各色の8mmX12mmのベタ部分のかすれを評価した
白黒、カラーともプリンタブル層をレーベル層に単層で用いる場合と同等の、良好な印刷性能が得られた。
【0052】
この実験で形成されたプリンタブル層の全光線透過率及び拡散光透過率を測定するため、厚さ0.6mmのポリカーボネート性透明基板に、スクリーン印刷で表2の紫外線硬化樹脂組成物をスクリーン印刷にて塗布し、紫外線を照射して硬化させた。
サンプルの全光線透過率はスガ試験機株式会社製直読ヘーズコンピューター HGM-2DP を用い、JIS K7105 に従って測定した。
【0053】
プリンタブル層のみの全光線透過率は、ポリカーボネート製基板上に上記の方法でプリンタブル層を作成したサンプルと、プリンタブル層を設けないポリカーボネート基板のそれぞれについて全光線透過率を測定し、その両者の値を比較することで求めた。
サンプルの各部について測定を行い、その平均から、本実施例におけるプリンタブル層の全光線透過率(%)を求めた結果、90%−95%という結果であった。
【0054】
実施例2
以下、全光線透過率 Tt(%)および拡散光透過率Td(%)の異なる、8種類のサンプルを、第2層(Pantoneカラーチャート570番による単色ベタ上に、Pantone Black 3 による単色の文字印刷(20ポイントのゴシック体)を施したもの)上に重ねて、第2層がどの程度透けて見えるかを評価した。結果を表−3に示す。
【0055】
【表3】
Figure 0003975660
【0056】
以上より、本発明の光学記録媒体のレーベル面では、最表層であるプリンタブル層が光学的に上記の関係を満たしていれば、第2層の意匠を最表層の上から判別することが出来、しかもプリンタブル層単層で用いたときと同等のインクジェット及び感熱転写プリンター印刷性能が得られ、第2層の意匠とユーザーが最表層に形成するデザインとの相乗効果を得ることができた。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インクジェット及び感熱転写型のレーベルプリンターで印刷可能な光学記録媒体であって、インクジェットプリンター及び感熱転写プリンターのいずれを用いた場合もレーベル面への優れた画像形成性、画像の保存安定性を持ち、ユーザーがインクジェットプリンターや感熱転写プリンターで媒体表面に自在に印字することを可能にしながらも、これらのプリンターで表現可能な限界以上の美しいデザインを媒体表面に形成することが可能な光学記録媒体のプリンタブル層を提供することができる。

Claims (5)

  1. 少なくとも記録層、反射層および半透明なプリンタブル層を有する光学記録媒体であって、
    該プリンタブル層に接し、該プリンタブル層の上から目視にて色および/または意匠が認識可能な第2層を有し、かつ、該プリンタブル層の全光線透過率 Tt(%) と拡散光透過率 Td(%) との関係が、Tdが50未満の場合には下式(I)、Tdが50以上の場合には下式( II )をみたすことを特徴とする光学記録媒体。
    〔数1〕
    Tt≧0.6×Td+20 (I)
    Tt≧ (Td-50)×50÷47+50 (II)
  2. プリンタブル層の全光線透過率が90%以上であることを特徴とする、請求項1記載の光学記録媒体。
  3. プリンタブル層の原料として紫外線硬化樹脂組成物を使用し、かつ、該樹脂組成物に対し吸水性フィラーを15重量%以上100重量%未満で含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の光学記録媒体。
  4. 透明基板上に記録層および/または反射層を有し、該記録層および/または反射層上に、直接または任意の層を介して第2層を有し、該第2層上に直接設けられたプリンタブル層を有することを特徴とする、請求項1乃至3の何れかに記載の光学記録媒体。
  5. 該記録層が有機色素を含有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の光学記録媒体。
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