JP2010528992A - イソシアネートアルキルシランの製造方法 - Google Patents

イソシアネートアルキルシランの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、(a)ケイ素基含有アルキルカルバメートを提供する工程と、(b)工程(a)におけるケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程と、を含むイソシアネートアルキルシランの製造方法を提供する。本方法によれば、原料であるケイ素基含有アルキルカルバメートの脱アルコール反応程度が向上し、且つ産物であるイソシアネートアルキルシランの選択性が高い。
【選択図】なし

Description

本発明は、イソシアネートアルキルシランの製造方法及びケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法に関する。
熱分解法により有機カルバメートからイソシアネートを製造する方法が知られている。
通常、ケイ素基含有アルキルカルバメートからイソシアネートアルキルシランを製造する場合も熱分解法を採用する。例えば、ケイ素基含有アルキルカルバメートを所定の温度で加熱して分解し、続いて減圧蒸留し、イソシアネートアルキルシランを得る。
このような熱分解法の欠点は、まず、上記加熱温度に限界があり、温度が低すぎると、反応収率に影響を与えてしまうが、温度が高すぎると、副産物が生じてしまう(例えば、ケイ素基含有アルキルカルバメートが塊状重合して得るケイ素基含有シアヌレートや、イソシアネートアルキルシランが重合して得るイソシアネート基含有ポリシロキサンなど)。これらの副産物が増えると、熱分解法の収率が直接影響を受けるとともに、副産物の処理の環境保護コストも増えてしまう。通常、200℃超の温度では、ケイ素基含有アルキルカルバメートが塊状重合してイソシアネート基含有ポリシロキサンを生成する傾向にあり、収率が大きく影響される。200℃より低い温度では、分解が不十分で、通常は10〜30%しか分解しない。
したがって、本分野では、ケイ素基含有アルキルカルバメートの脱アルコール反応程度が高く、生成される産物であるイソシアネートアルキルシランの選択性が高い、ケイ素基含有アルキルカルバメートからイソシアネートアルキルシランを製造する方法が切望されている。
また、ケイ素基含有アルキルカルバメートの合成に対する研究により、主にアミノアルキルシランと、ジアルキルカルボネート又は環状カルボネートとをナトリウムアルコラート触媒の存在下で反応させ、ケイ素基含有アルキルカルバメートを生成することは、すでに国内外の文献で報告された。しかし、産物の精製については、国内外での報告が少なく、主には直接に減圧精留する。直接に精留する方法はいずれも、例えば産物自身の反応活性が高く、塊状重合しやすく、収率を大きく影響すること、及びケイ素基含有アルキルカルバメートを分離するとき、不純物の沸点が接近するため、研究や生産に多くの困難を招くことなどの欠点がある。
よって、本分野では、さらに、ケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法が切望されている。
以上のように、本分野では、ケイ素基含有アルキルカルバメートからイソシアネートアルキルシランを製造する好適な方法、及びケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法が欠けている。したがって、本分野では、原料であるケイ素基含有アルキルカルバメートの脱アルコール反応程度が向上し、生成される産物であるイソシアネートアルキルシランの選択性が高い製造方法、及びケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法が切望されている。
本発明の目的は、原料であるケイ素基含有アルキルカルバメートの脱アルコール反応程度が向上し、生成される産物であるイソシアネートアルキルシランの選択性が高い製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、収率と選択性が高く、且つ規模が拡大しやすいケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、ケイ素基含有アルキルカルバメートの分解反応を効率的で選択的に触媒するための、遷移金属複合物触媒を得ることにある。
本発明のさらに一つの目的は、本発明に係る遷移金属複合物の製造方法を得ることにある。
本発明のさらに一つの目的は、本発明に係る遷移金属複合物の用途を得ることにある。
本発明の第一は、
(a)ケイ素基含有アルキルカルバメートを提供する工程と、
(b)工程(a)におけるケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程と、
を含む、イソシアネートアルキルシランの製造方法を提供する。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述の遷移金属複合物は、
無機シリコンアルミニウム源成分と、
前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で10〜50%、好ましくは30〜50%の活性成分と、
前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で1〜30%、好ましくは5〜10%のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分と、
を含む。
ただし、前述の活性成分の前躯体はSn(II)源であり、
前述のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分は前述の無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格にグラフトしており、前述のグラフト成分は下式(IV)の基で表される。
NH (R)YSi-O-[(CH3)2SiO]p-SiY1NH-R (IV)
ただし、Y、Y1は同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
R、Rはそれぞれ、水素、或いは同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
pは10〜1000の整数、好ましくは50〜200の整数である。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述のシリコンアルミニウム源は[Na/Al/Si/O]単位格子骨格を形成し、Na、Al、Si、Oのモル比率は1:(1〜2):(1〜3):(1〜6)であることが好ましい。
前述の活性成分はシリコンアルミニウム源からなる前述の[Na/Al/Si/O]単位格子骨格に担持されることが好ましく、前述の活性成分は前述の[Na/Al/Si/O]単位格子骨格に嵌入することがより好ましく、前述の活性成分の微粒子の体積の10〜50%、最も好ましくは30〜50%が単位格子に嵌入することがさらに好ましい。
前述の活性成分の担持方法は、無機シリコンアルミニウム源と相応の量の活性成分前躯体との混合物を成形して乾燥し、活性成分を担持した[Na/Al/Si/O]単位格子骨格を得る工程を含むことが好ましい。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述のケイ素基含有アルキルカルバメートは下式(I)の化合物である。
Figure 2010528992
ただし、R1は飽和アルコキシ基で、このアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
R2は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
R3は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
R4は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
R5は置換または非置換の炭素鎖で、好ましくは置換または非置換の-(CH2-である(ただし、nは1〜6の正整数である)。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述のイソシアネートアルキルシランは下式(II)の化合物である。
Figure 2010528992
R2は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
R3は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
R4は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
R5は置換または非置換の炭素鎖で、好ましくは置換または非置換の-(CH2-である(ただし、nは1〜6の正整数である)。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述の工程(b)における分解温度は200〜350℃の範囲にある。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述の工程(b)における遷移金属複合物はケイ素基含有アルキルカルバメートの総重量の0.1〜10%を占める。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述の工程(b)における反応時間は0.1時間〜100時間である。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述の工程(b)における反応圧力は0.1kPa〜500kPaである。
本発明の一つの具体的な実施形態において、前述の工程(b)は、炭酸アルキルから、好ましくは炭酸メチル、炭酸エチル、炭酸プロピル、炭酸メチルエチル、炭酸メチルプロピル、炭酸エチルプロピル又はそれらの組合せから選ばれる溶媒の存在下で行われる。
本発明の一つの具体的な実施形態において、さらに、
工程(b)で得られるイソシアネートアルキルシランを減圧脱アルコールし、精製されたイソシアネートアルキルシランを得る工程(c)を含む。
前述の工程(c)における減圧脱アルコールの温度は200〜350℃であることが好ましい。
前述の工程(c)における減圧脱アルコールの真空度は0.1〜500kPaの範囲にあることが好ましい。
前述の工程(c)は工程(b)の開始後から終了前までの任意の期間内で行われる、及び/或いは前述の工程(c)における減圧脱アルコールは減圧精留法で行われ、且つ収集された留分は100〜130℃/(2〜5)kPaの留分である。
本発明の他の一つは、
(I)ケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程と、
(II)工程(I)で得られるイソシアネートアルキルシランを減圧脱アルコールし、精製されたイソシアネートアルキルシランを得る工程と、
(III)工程(II)で得られる精製されたイソシアネートアルキルシランから、精製されたケイ素基含有アルキルカルバメートを生成する工程と、
を含む、ケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法を提供する。
さらに、本発明は、
無機シリコンアルミニウム源成分と、
前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で10〜50%、好ましくは30〜50%の活性成分と、
前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で1〜30%、好ましくは5〜10%のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分と、
を含む、ケイ素基含有アルキルカルバメートの分解反応を触媒するための遷移金属複合物触媒を提供する。
ただし、前述の活性成分の前躯体はSn(II)源であり、
前述のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分は前述の無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格にグラフトしており、前述のグラフト成分は下式(IV)の基で表される。
NH (R)YSi-O-[(CH3)2SiO]p-SiY1NH-R (IV)
ただし、Y、Y1は同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
R、Rはそれぞれ、水素、或いは同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
pは10〜1000の整数、好ましくは50〜200の整数である。
さらに、本発明は、
(A)前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で10〜50%、好ましくは30〜50%の量で前躯体がSn(II)源である活性成分を担持した、無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格を提供する工程と、
(B)前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で1〜30%、好ましくは5〜10%のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分の原料を工程(A)で得られる前述の混合物にグラフトし、請求項8に記載の遷移金属複合物を得る工程と、
を含む、遷移金属複合物の製造方法を提供する。
ただし、アミノポリジメチルシロキサングラフト成分の原料は前述の(IV)の化合物で表される。
NH (R)YSi-O-[(CH3)2SiO]p-SiY1NH-R (IV)
ただし、Y、Y1は同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
R、Rはそれぞれ、水素、或いは同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
pは10〜1000の整数、好ましくは50〜200の整数である。
さらに、本発明は、有機カルバメート官能団を触媒してイソシアネート官能団を得るための、本発明に係る遷移金属複合物の用途を提供する。
本発明者は、幅広く深く研究したところ、製造プロセスを改善することにより、プロセスがシンプルで、原料が低価格で入手しやすく、環境をほとんど汚染しないイソシアネートアルキルシランの製造方法を得た。且つ、意外なことに、ある遷移金属複合物を脱アルコール反応触媒とすることにより、原料であるケイ素基含有アルキルカルバメートの脱アルコール反応程度を95%以上と、イソシアネートアルキルシランの反応選択性を98%以上と、産物の純度を99%以上と向上させることができることを見出した。また、本発明の一つの好ましい実施形態において、該当触媒と相応の適切な反応条件を採用することで、精留に際してイソシアネートアルキルシランにおけるイソシアネート基の活性が高いことにより発生する塊状三元重合を有効にコントロールし、ケイ素基シアヌレートを生成することができ、その含有量は1%未満である。これに基づき、本発明を完成した。
本発明に係る方法の主要な原理は、ケイ素基含有アルキルカルバメートを反応容器に入れ、攪拌下に触媒を加え、所定の温度と減圧で化学的に反応させて得た反応液を減圧精留し、例えば100〜130℃/2〜5kPaの留分を収集することである。
本発明の一つの具体的な実施形態において、本発明は主に、
ケイ素基含有アルキルカルバメートを含む反応混合物を原料として使用する工程と、
遷移金属複合物を反応触媒として使用する工程と、
適切な温度で脱アルコール反応をさせる工程と、
減圧脱アルコールしてイソシアネートアルキルシランを得る工程と、
を採用する。
本文に用いられるように、本発明における用語の「含む」は、各種の成分を共に本発明に係る混合物或いは組成物に適用することができることを意味する。そのため、用語の「主に-……からなる」及び「-……からなる」はいずれも用語の「含む」に含まれる。
本文に用いられるように、前述の「アルキル基」は、特に断らない限り、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を意味する。具体的には、本発明における「アルキル基」は飽和アルキル基であり、1個以上の炭素―炭素二重結合または炭素―炭素三重結合を有しない。本発明における「アルキル基」は、1〜10個、好ましくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であることが好ましい。例えば、アルキル基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基を含むが、これらに限定されない。
本文に用いられるように、前述の「アルコキシ基」は、特に断らない限り、「アルキル基-O」を意味する。
ただし、本発明における「アルキル基」と「アルコキシ基」はいずれも、置換基を有しても有しなくてもよい。例えば、これらは、ハロゲン、酸素、硫黄、窒素を含む0〜6個のヘテロ原子を有する基に置換されてもよい。例えば、アミノ基、アルキル置換アミン基、ジアルキル置換アミン基、アリールアミン、ジアリール置換アミン基、ヒドロキシ基、ハロゲン、メルカプト基、アルキル置換メルカプト基、アリール置換メルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミド基、カルバモイル基、アミジノ基、グアニジノ基、ウレイド基、シアノ基、ニトロ基、アシル基、アシロキシ基、カルボキシ基、エステル基またはそれらの組合せがある。
本文に用いられるように、前述の「アリール基」は、特に断らない限り、一つの環に1〜4個の置換基を有してもよい6個の炭素原子を有する単環芳香族炭化水素、10個の炭素原子を有する双環芳香族炭化水素、14個の炭素原子を有する三環芳香族炭化水素を意味する。例えば、アリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基を含むが、これらに限定されない。
本文に用いられるように、前述の「芳香族複素環」は、1個または複数個のヘテロ原子(例えばN、O、S)を含む5〜8個の原子を有する単環芳香族炭化水素、8〜12個の原子を有する双環芳香族炭化水素、11〜14個の原子を有する三環芳香族炭化水素を意味する。例えば、芳香族複素環は、ピリジル基、フラニル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピリミジニル基、チエニル基、キノリル基、インドリル基、チアゾリル基を含むが、これらに限定されない。
本発明で提供される化合物は、市販の原料を用いて伝統的な化学転換方法で合成することができる。例えば、ケイ素基含有アルキルカルバメートは市販品として入手でき、或いは、アミノアルキルシランと、ジアルキルカルボネート又は環状カルボネートとをナトリウムアルコラート触媒の存在下で反応させ、ケイ素基含有アルキルカルバメートを生成するプロセスにより得られる。
前述の合成方法は本発明に係る一部の化合物の合成経路に過ぎない。本分野の技術者は、方法を変更することで本発明に係る他の化合物を合成することができるし、公知の技術にて本発明に係る化合物を合成することもできる。合成した化合物を、さらにカラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー又は結晶などの方法で精製することができる。
合成化学による改造や保護官能基方法学(保護或いは脱保護)は、化合物を合成・使用するのに有用で、且つ従来技術における公知の技術であって、例えば、R. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers (1989)、T.W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Ed., John Wiley and Sons (1999)、L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994)、及び L. Paquette, ed., Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995) のいずれにも公開される。
本発明の他の主旨は、本文で公開される内容から、本分野の技術者にとって明らかになっている。
以下、本発明に係る化合物について詳述する。
ケイ素基含有アルキルカルバメート
前述のケイ素基含有アルキルカルバメートは下式(I)の化合物である。
Figure 2010528992
ただし、R1は飽和アルコキシ基で、このアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であることが好ましく; R2は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であることが好ましく; R3は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であることが好ましく; R4は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であることが好ましく; R5は置換または非置換の炭素鎖で、好ましくは置換または非置換の-(CH2-である(ただし、nは1〜6、好ましくは1〜3、最も好ましくは1或いは3の正整数である)。例えば、本発明の目的を阻害しない限り、式(I)における「-CH2-」における「H」は置換されてもよく、置換された化合物も本発明の範囲に含まれる。例えば、前述の「-CH2-」はアルキル基またはアルコキシ基に置換されてもよい。
前述のR1、R2、R3、R4は、同じアルキル基またはアルコキシ基であっても、異なるアルキル基またはアルコキシ基であってもよい。
前述のケイ素基含有アルキルカルバメートは下式(I-b)の化合物であることが好ましい。
Figure 2010528992
ただし、nは1〜6、好ましくは1〜3、最も好ましくは1或いは3の正整数である。
(ソシアネートアルキルシラン)
前述のイソシアネートアルキルシランは下式(II)の化合物である。
Figure 2010528992
ただし、R2は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であることが好ましく; R3は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であることが好ましく; R4は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であることが好ましく; R5は置換または非置換の炭素鎖で、好ましくは置換または非置換の-(CH2-である(ただし、nは1〜6、好ましくは1〜3、最も好ましくは1或いは3の正整数である)。例えば、本発明の目的を阻害しない限り、式(I)における「-CH2-」における「H」は置換されてもよく、置換された化合物も本発明の範囲に含まれる。例えば、前述の「-CH2-」はアルキル基またはアルコキシ基に置換されてもよい。
前述のR1、R2、R3、R4は、同じアルキル基またはアルコキシ基であっても、異なるアルキル基またはアルコキシ基であってもよい。
前述のイソシアネートアルキルシランは下式(II-a)の化合物であることが好ましい。
Figure 2010528992
ただし、nは1〜6、好ましくは1〜3、最も好ましくは1或いは3の正整数である。
(遷移金属複合物)
本発明に係る遷移金属複合物は、
無機シリコンアルミニウム源成分と、
前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で10〜50%、好ましくは30〜50%の活性成分と、
前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で1〜30%、好ましくは5〜10%のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分と、
を含む。
ただし、前述の活性成分の前躯体はSn(II)源であり、
前述のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分は前述の無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格にグラフトしており、前述のグラフト成分は下式(IV)の基で表される。
NH (R)YSi-O-[(CH3)2SiO]p-SiY1NH-R (IV)
ただし、Y、Y1は同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
R、Rはそれぞれ、水素、或いは同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
pは10〜1000の整数、好ましくは50〜200の整数である。
前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量は、無機シリコンアルミニウム源におけるNa、Si、Alのモル量の総和を意味する。
本発明の目的を阻害しない限り、本発明に係る遷移金属複合物は、前述の成分以外に、他の不活性成分を含んでもよい。
前述のシリコンアルミニウム源は[Na/Al/Si/O]単位格子骨格を形成することが好ましく、Na、Al、Si、Oのモル比率は1:(1〜2):(1〜3):(1〜6)であることがより好ましい。
前述の活性成分は前述の[Na/Al/Si/O]単位格子骨格に担持されることが好ましく、前述の活性成分は前述の[Na/Al/Si/O]単位格子骨格に嵌入することがより好ましく、前述の活性成分の微粒子の体積の10〜50%、最も好ましくは30〜50%が単位格子に嵌入することがさらに好ましい。前述の「嵌入」は、活性成分の微粒子(例えばSn2+イオン)の体積の一部が[Na/Al/Si/O]単位格子からなるキャビティーに位置することを意味する。
前述の活性成分の担持方法は、無機シリコンアルミニウム源と相応の量の活性成分前躯体との混合物を成形して乾燥し、活性成分を担持した[Na/Al/Si/O]単位格子骨格を得る工程を含むことが好ましい。本発明の目的を阻害しない限り、前述の成形方法や乾燥方法は特に限定されない。具体的には、例えば、乾燥温度を100±20℃とする。さらに、前述の担持方法は、例えば、乾燥してから500〜700℃、好ましくは600〜650℃の温度でベーク又は焼成する工程を含んでもよい。
本発明に係る無機シリコンアルミニウム源は、活性成分を担持できればよく、特に限定されない。前述の無機シリコンアルミニウム源として、単位格子を形成できる化合物を選択することが好ましく、前述の単位格子は[Na/Al/Si/O]単位格子骨格であることがより好ましい。単位格子を形成するとき、単位格子の大きさは、Sn(II)(例えばSn2+)の少なくとも10〜50%、好ましくは30〜50%の体積を収容できるべきである。
本発明に係るSn(II)(例えばSn2+)の由来は特に限定されず、例えば2価のスズ塩やスズの酸化物、具体的には塩化第一スズ、酸化第一スズ、水酸化第一スズ又はこれらの組合せを採用する。
本発明に係る遷移金属複合物の使用量は通常、反応物の総重量の0.1〜10%、好ましくは1%〜6%、より好ましくは2%〜5%を占める。前述の反応物は通常、ケイ素基含有アルキルカルバメートを意味する。
(分解工程)
本発明は
(a)ケイ素基含有アルキルカルバメートを提供する工程と、
(b)工程(a)におけるケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程と、
を含む、イソシアネートアルキルシランの製造方法を提供する。
前述の工程(b)における分解温度は200〜350℃、好ましくは200〜300℃、より好ましくは200〜250℃の範囲にある。従来技術の分解反応において、ケイ素基含有アルキルカルバメートの分子量が大きく、且つそれ自身が重合しやすいことを考慮すると、通常、その分解温度を200℃以下とする。それに対して、本発明においては、より高い分解温度下で、産物の純度を保障する上で反応に進行を大幅に速めることができる。
本発明の目的を阻害しない限り、前述の工程(b)における分解反応時間は特に限定されない。具体的には、例えば0.1〜100時間、好ましくは1〜50時間、より好ましくは2〜10時間である。
本発明の目的を阻害しない限り、前述の工程(b)における分解反応圧力は特に限定されない。具体的には、例えば0.1kPa〜500kPa、好ましくは2〜100kPa、より好ましくは2〜20kPaである。
前述の工程(b)は、溶媒を含有しないまま行ってもよく、溶媒の存在下で行ってもよい。前述の溶媒は本発明の反応に対して不活性であればよく、特に限定されない。本発明における「不活性」は化学反応を起さないことを意味する。具体的には、溶媒は炭酸アルキルから、例えば炭酸メチル、炭酸エチル、炭酸メチルエチル、炭酸メチルプロピル、炭酸エチルプロピルなど又はそれらの組合せから選ばれる。本発明の目的を阻害しない限り、溶媒の使用量は特に限定されない。
前述の方法は、さらに、工程(b)で得られるイソシアネートアルキルシランを減圧脱アルコールし、精製されたイソシアネートアルキルシランを得る工程(c)を含むことが好ましい。
前述の工程(c)における減圧脱アルコールの温度は200〜350℃、好ましくは200〜300℃、より好ましくは200〜240℃である。
前述の工程(c)における減圧脱アルコールの真空度の範囲は0.1〜500kPa、好ましくは2〜100kPa、より好ましくは2〜20kPaにある。
前述の工程(b)における分解反応は工程(c)における減圧脱アルコール反応と同時に行っても、別々に行ってもよく、或いは前述の工程(b)における分解反応を所定の時間行ってから、両者を同時に行ってもよい。例えば、前述の工程(b)と工程(c)を同時に行う。
前述の工程(c)で収集された留分は100〜130℃/(2〜5)kPaの留分であることが好ましい。
(精製方法)
本発明はさらに、精製に際して前述のイソシアネートアルキルシラン重合体の量をイソシアネートアルキルシランの総重量で1重量%未満とすることができる、イソシアネートアルキルシランの精製方法を提供する。この方法は、(i)ケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程を含む。
もちろん、イソシアネートアルキルシランは相応のアルコールと反応してケイ素基含有アルキルカルバメートを生成することができるので、本発明に係る方法はケイ素基含有アルキルカルバメートの精製にも適用できる。
例えば、
(I)ケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程と、
(II)工程(I)で得られるイソシアネートアルキルシランを減圧脱アルコールし、精製されたイソシアネートアルキルシランを得る工程と、
(III)工程(II)で得られる精製されたイソシアネートアルキルシランから、精製されたケイ素基含有アルキルカルバメートを生成する工程と、
を含む、ケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法を提供する。
したがって、前述の工程は一回行ってもよく、複数回繰り返してもよい。
前述のケイ素基含有アルキルカルバメート、イソシアネートアルキルシラン、遷移金属複合物はそれぞれ、前記化合物と同様である。
前述の反応条件は特に限定されず、例えば前記の製造反応と同様または類似の反応条件を採用する。
(遷移金属複合物の製造方法)
本発明に係る遷移金属複合物の製造方法は、
(A)前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で10〜50%、好ましくは30〜50%の量で前躯体がSn(II)源である活性成分を担持した、無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格を提供する工程と、
(B)前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で1〜30%、好ましくは5〜10%のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分の原料を工程(A)で得られる前述の混合物にグラフトし、請求項8に記載の遷移金属複合物を得る工程と、
を含む。
ただし、アミノポリジメチルシロキサングラフト成分の原料は前述の(IV)の化合物で表される。
NH (R)YSi-O-[(CH3)2SiO]p-SiY1NH-R (IV)
ただし、Y、Y1は同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
R、Rはそれぞれ、水素、或いは同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
pは10〜1000の整数、好ましくは50〜200の整数である。
本発明に係る無機シリコンアルミニウム源は活性成分を担持できればよく、特に限定されない。前述の無機シリコンアルミニウム源として、単位格子を形成できる化合物を選択することが好ましく、前述の単位格子は[Na/Al/Si/O]単位格子骨格であることがより好ましい。単位格子を形成するとき、単位格子の大きさは、Sn(II)(例えばSn2+)の少なくとも10〜50%、好ましくは30〜50%の体積を収容できるべきである。
本発明の目的を阻害しない限り、無機シリコンアルミニウム源で骨格を形成する方法は特に限定されない。単位格子を形成することが好ましい。前述の単位格子は[Na/Al/Si/O]単位格子骨格であることがより好ましい。単位格子を形成するとき、単位格子の大きさは、Sn(II)(例えばSn2+)の少なくとも10〜50%、好ましくは30〜50%の体積を収容できるべきである。本分野の一般的な技術で実施できる。
Sn(II)(すなわちSn2+)を[Na/Al/Si/O]単位格子骨格構造に嵌入するには、多種の経路が採用でき、特に限定されない。例えば、Sn2+源と無機シリコンアルミニウム源とを所望の比率で混合すれば、所望の複合物が得られる。
前述の活性成分の担持は特に限定されず、例えば含浸担持法や直接法を採用する。例えばSn2+源と無機シリコンアルミニウム源とを混合して得ることが好ましい。前述のSn2+源と無機シリコンアルミニウム源との混合物を成形することがより好ましい。例えば、前述の混合物を乾燥した後、600〜650℃で、例えば1〜10時間ベークする。
本発明に係るSn(II)(例えばSn2+)の由来は特に限定されず、例えば2価のスズ塩やスズの酸化物、具体的には塩化第一スズ、酸化第一スズ、水酸化第一スズ又はこれらの組合せを採用する。
本発明の利点は、
(1)プロセスがシンプルで、原料が低価格で入手しやすく、原料には毒性を持つ或いは爆発しやすいものを有せず、固体又は液体の廃棄物を少量しか生じなく、環境をほとんど汚染しないことと、
(2)精留には、新規な脱アルコール触媒を用いるため、原料であるケイ素基含有アルキルカルバメートの脱アルコール反応程度を95%以上と、産物であるイソシアネートアルキルシランの反応選択性を98%以上と、産物の純度を99%以上と向上させた。こんな精留方法は、精留に際して産物は活性が高くてケイ素基含有イソシアヌレートやイソシアネート基含有ポリシロキサンに重合することを有効に抑え、その含有量を1%未満に抑える。
以下、具体的な実施例によって、さらに本発明を説明する。これらの実施例は本発明を説明するために用いるもので、発明の範囲の制限にはならないと理解されるものである。以下の実施例に特に具体的な条件を説明しない実験方法は通常の条件、例えば「バイルシュタイン有機化学ハンドブック」(化学工業出版社、1996年)に記載の条件、或いはメーカーの薦めの条件で行われる。特に説明しない限り、すべての%と部は重量基準である。
別途に定義しない限り、文中に使用されるすべての専門・科学用語は、本分野の熟練者によく知られる意味と同じである。また、記載される内容に類似或は同等の方法及び材料はいずれも本発明の方法に使用することができる。
(触媒1の製造)
前述の無機シリコンアルミニウム源である酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸ナトリウムと、前述の活性成分前躯体である二塩化スズと、をNa:Al:Si:Sn(モル比)=1:1.5:2.5:1.5で急激に攪拌して均一に混合し、それらの総重量の30%の水を加え、混合して成形し、100℃で4時間乾燥した後、600〜650℃で2時間ベークした。製造した成形体を20重量%NH2CH2CH2CH2Si-O-[(CH3)2SiO]50-Si CH2CH2CH2NH2含有イソプロパノール溶液に、グラフト率が5%になるまで含浸した。ろ過し、固体を120℃で3時間乾燥し、遷移金属複合物触媒#1を得た。それにおけるNa:Al:Si:Oのモル比率は2:3:5:6であった。
グラフト率は以下の通り算出した。得られた固体を重量変化がなくなるまで洗浄した後、秤量して成形体に対する重量増加を測定し、重量増加の部分のモル数を算出して固体の総モル数で割ることで、グラフト率を得た。
(触媒2の製造)
前述の無機シリコンアルミニウム源である酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸ナトリウムと、前述の活性成分前躯体である二塩化スズと、をNa:Al:Si:Sn(モル比)=1:1:1:1.5で急激に攪拌して均一に混合し、それらの総重量の120%の水を加え、混合して成形し、100℃で4時間乾燥した後、600〜650℃で2時間ベークした。製造した成形体を20重量%NH2CH2Si-O-[(CH3)2SiO]200-Si CH2 NH2含有イソプロパノール溶液に、グラフト率が10%になるまで含浸した。ろ過し、固体を120℃で3時間乾燥し、遷移金属複合物触媒#2を得、使用に備えた。それにおけるNa:Al:Si:Oのモル比率は1:1:1:4であった。
(触媒3の製造)
前述の無機シリコンアルミニウム源である酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸ナトリウムと、前述の活性成分前躯体である炭酸スズと、をNa:Al:Si:Sn(モル比)=1:1.5:2.5:1.5で急激に攪拌して均一に混合し、それらの総重量の30%の水を加え、混合して成形し、100℃で4時間乾燥した後、600〜650℃で2時間ベークした。製造した成形体を20重量%NHCH3CH2CH2CH2Si-O-[(CH3)2SiO]50-Si CH2CH2CH2NHCH3含有イソプロパノール溶液に、グラフト率が30%になるまで含浸した。ろ過し、固体を120℃で3時間乾燥し、遷移金属複合物触媒#3を得た。それにおけるNa:Al:Si:Oのモル比率は2:3:5:6であった。
(触媒4の製造)
前述の無機シリコンアルミニウム源である酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、オルトケイ酸テトラエチルと、前述の活性成分前躯体である水酸化第一スズと、をNa:Al:Si:Sn(モル比)=1:1.5:2.5:1.5で急激に攪拌して均一に混合し、それらの総重量の120%の水を加え、混合して成形し、100℃で4時間乾燥した後、600〜650℃で2時間ベークした。製造した成形体を20重量%NH2CH2Si-O-[(CH3)2SiO]800-Si CH2 NH2含有イソプロパノール溶液に、グラフト率が1%になるまで含浸した。ろ過し、固体を120℃で3時間乾燥し、遷移金属複合物触媒#4を得、使用に備えた。それにおけるNa:Al:Si:Oのモル比率は2:3:5:6であった。
(触媒5の製造)
前述の無機シリコンアルミニウム源である酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、オルトケイ酸テトラエチルと、前述の活性成分前躯体である水酸化第一スズと、をNa:Al:Si:Sn(モル比)=1:1.5:2.5:0.5で急激に攪拌して均一に混合し、それらの総重量の120%の水を加え、混合して成形し、100℃で4時間乾燥した後、600〜650℃で2時間ベークした。製造した成形体を20重量%NH2CH2Si-O-[(CH3)2SiO]800-Si CH2 NH2含有イソプロパノール溶液に、グラフト率が10%になるまで含浸した。ろ過し、固体を120℃で3時間乾燥し、遷移金属複合物触媒#5を得、使用に備えた。それにおけるNa:Al:Si:Oのモル比率は2:3:5:6であった。
(実施例1)
トリメトキシシリルプロピルカルバミン酸メチルを500g入れ、攪拌しながら前述の製造方法で製造した触媒#1を25g加え、240℃で3時間保温した。反応系の圧力が6.0〜7kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を423g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は99.12%で、収率は97.9%で、選択性は98%であった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
(実施例2)
トリエトキシシリルプロピルカルバミン酸エチルを500g入れ、攪拌しながら前述の製造方法で製造した触媒#2を10g加え、250℃で3時間保温した。反応系の圧力が10.0〜20kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を416g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は99.45%で、収率は98.5%であり、選択性は99%と高かった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
(実施例3)
トリエトキシシリルプロピルカルバミン酸エチルを500g入れ、攪拌しながら前述の製造方法で製造した触媒#3を0.5g加え、250℃で3時間保温した。反応系の圧力が10.0〜20kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を410g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は99.32%で、収率は97.4%で、選択性は98%であった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
(実施例4)
トリプロポキシシリルプロピルカルバミン酸エチルを500g入れ、攪拌しながら前述の製造方法で製造した触媒#4を50g加え、250℃で3時間保温した。反応系の圧力が10.0〜20kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を409g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は99.20%で、収率は97.1%で、選択性は98%であった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
(実施例5)
トリプロポキシシリルプロピルカルバミン酸エチルを500g入れ、攪拌しながら前述の製造方法で製造した触媒#4を10g加え、250℃で3時間保温した。反応系の圧力が10.0〜20kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を406g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は99.25%で、収率は96.4%で、選択性は98%であった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
(対比実施例1)
トリメトキシシリルプロピルカルバミン酸メチルを500g入れ、攪拌しながら240℃で3時間保温した。反応系の圧力が6.0〜7kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を212g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は45.36%で、収率は22.15%で、選択性は40%であった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
(対比実施例2)
トリエトキシシリルプロピルカルバミン酸エチルを500g入れ、攪拌しながら250℃で3時間保温した。反応系の圧力が10.0〜20kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を185g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は53.45%で、収率は23.5%で、選択性は46%であった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
(対比実施例3)
トリエトキシシリルプロピルカルバミン酸エチルを500g入れ、攪拌しながら塩化スズを5g加え、250℃で3時間保温した。反応系の圧力が10.0〜20kPaになるまで減圧し、脱アルコール反応をさせ、反応終了後280℃に昇温し、減圧蒸留して100〜130℃/2〜5kPaの留分を235g収集した。GC(GC-2014、SHIMADZU)により分析した結果、その純度は63.28%で、収率は35.3%で、選択性は54%であった。赤外スペクトル分析により、2276cm-1では強くて鋭いピークがあり、N=C=O基の特異な吸収ピークであると証明された。
各文献がそれぞれ単独に引用されるように、本発明に係るすべての文献は本出願で参考として引用する。また、本発明の上記の内容を読み終わった後、この分野の技術者が本発明を各種の変動や修正をすることができるが、それらの等価の様態のものは本発明の請求の範囲に含まれることが理解されるべきである。

Claims (10)

  1. (a)ケイ素基含有アルキルカルバメートを提供する工程と、
    (b)工程(a)におけるケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程と、
    を含む、ことを特徴とするイソシアネートアルキルシランの製造方法。
  2. 前述の遷移金属複合物は、
    無機シリコンアルミニウム源成分と、
    前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で10〜50%、好ましくは30〜50%の活性成分と、
    前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で1〜30%、好ましくは5〜10%のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分と、
    を含み、
    ただし、前述の活性成分の前躯体はSn(II)源であり、
    前述のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分は前述の無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格にグラフトしており、前述のグラフト成分は下式(IV)の基で表され、
    NH (R)YSi-O-[(CH3)2SiO]p-SiY1NH-R (IV)
    ただし、Y、Y1は同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
    R、Rはそれぞれ、水素、或いは同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
    pは10〜1000の整数、好ましくは50〜200の整数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前述のシリコンアルミニウム源は[Na/Al/Si/O]単位格子骨格を形成し、Na、Al、Si、Oのモル比率は1:(1〜2):(1〜3):(1〜6)であることが好ましく、
    前述の活性成分は前述の[Na/Al/Si/O]単位格子骨格に担持されることが好ましく、前述の活性成分は前述の[Na/Al/Si/O]単位格子骨格に嵌入することがより好ましく、前述の活性成分の微粒子の体積の10〜50%、最も好ましくは30〜50%が単位格子に嵌入することがさらに好ましく、
    前述の活性成分の担持方法は、無機シリコンアルミニウム源と相応の量の活性成分前躯体との混合物を成形して乾燥し、活性成分を担持した[Na/Al/Si/O]単位格子骨格を得る工程を含むことが好ましい、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前述のケイ素基含有アルキルカルバメートは下式(I)の化合物で、
    Figure 2010528992
    ただし、R1は飽和アルコキシ基で、このアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
    R2は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
    R3は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
    R4は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
    R5は置換または非置換の炭素鎖で、好ましくは置換または非置換の-(CH2-である(ただし、nは1〜6の正整数である);及び/或いは
    前述のイソシアネートアルキルシランは下式(II)の化合物で、
    Figure 2010528992
    R2は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
    R3は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
    R4は飽和アルキル基または飽和アルコキシ基で、このアルキル基またはアルコキシ基の炭素鎖長はC1〜C6であり、
    R5は置換または非置換の炭素鎖で、好ましくは置換または非置換の-(CH2-である(ただし、nは1〜6の正整数である)
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前述の工程(b)における分解温度は200〜350℃の範囲にあり、
    前述の工程(b)における遷移金属複合物はケイ素基含有アルキルカルバメートの総重量の0.1〜10%を占め、
    前述の工程(b)における反応時間は0.1時間〜100時間であり、
    前述の工程(b)における反応圧力は0.1kPa〜500kPaである;及び/或いは
    前述の工程(b)は、炭酸アルキルから、好ましくは炭酸メチル、炭酸エチル、炭酸プロピル、炭酸メチルエチル、炭酸メチルプロピル、炭酸エチルプロピル又はそれらの組合せから選ばれる溶媒の存在下で行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. さらに、工程(b)で得られるイソシアネートアルキルシランを減圧脱アルコールし、精製されたイソシアネートアルキルシランを得る工程(c)を含み、
    前述の工程(c)における減圧脱アルコールの温度は200〜350℃であることが好ましく、
    前述の工程(c)における減圧脱アルコールの真空度は0.1〜500kPaの範囲にあることが好ましく、
    前述の工程(c)は工程(b)の開始後から終了前までの任意の期間内で行われる;及び/或いは
    前述の工程(c)における減圧脱アルコールは減圧精留法で行われ、且つ収集された留分は100〜130℃/(2〜5)kPaの留分である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  7. (I)ケイ素基含有アルキルカルバメートを遷移金属複合物の存在下で分解し、イソシアネートアルキルシランを得る工程と、
    (II)工程(I)で得られるイソシアネートアルキルシランを減圧脱アルコールし、精製されたイソシアネートアルキルシランを得る工程と、
    (III)工程(II)で得られる精製されたイソシアネートアルキルシランから、精製されたケイ素基含有アルキルカルバメートを生成する工程と、
    を含む、ことを特徴とするケイ素基含有アルキルカルバメートの精製方法。
  8. 無機シリコンアルミニウム源成分と、
    前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で10〜50%、好ましくは30〜50%の活性成分と、
    前述の無機シリコンアルミニウム源成分のモル量で1〜30%、好ましくは5〜10%のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分と、
    を含む、ケイ素基含有アルキルカルバメートの分解反応を触媒するための遷移金属複合物触媒であり、
    ただし、前述の活性成分の前躯体はSn(II)源であり、
    前述のアミノポリジメチルシロキサングラフト成分は前述の無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格にグラフトしており、前述のグラフト成分は下式(IV)の基で表され、
    NH (R)YSi-O-[(CH3)2SiO]p-SiY1NH-R (IV)
    ただし、Y、Y1は同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
    R、Rはそれぞれ、水素、或いは同じ又は異なるアルキル基で、アルキル基の炭素鎖長はC1〜C3であり、
    pは10〜1000の整数、好ましくは50〜200の整数である
    ことを特徴とする遷移金属複合物の製造方法。
  9. (A)前躯体がSn(II)源である活性成分を担持した、無機シリコンアルミニウム源成分からなる骨格を提供する工程と、
    (B)アミノポリジメチルシロキサングラフト成分の原料を工程(A)で得られる前述の骨格にグラフトし、請求項8に記載の遷移金属複合物を得る工程と、
    を含む、ことを特徴とする請求項8に記載の遷移金属複合物の製造方法。
  10. 有機カルバメート官能団をイソシアネート官能団に転換するのに適用される、ことを特徴とする請求項8に記載の遷移金属複合物の用途。
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