JP2010528076A - 免疫グロブリン精製 - Google Patents

免疫グロブリン精製 Download PDF

Info

Publication number
JP2010528076A
JP2010528076A JP2010509727A JP2010509727A JP2010528076A JP 2010528076 A JP2010528076 A JP 2010528076A JP 2010509727 A JP2010509727 A JP 2010509727A JP 2010509727 A JP2010509727 A JP 2010509727A JP 2010528076 A JP2010528076 A JP 2010528076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
immunoglobulin
monomeric
exchange material
solution
cation exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010509727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5064558B2 (ja
Inventor
ファルケンシュタイン、ロベルト
ギーセル,クラウディア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=38440174&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010528076(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2010528076A publication Critical patent/JP2010528076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5064558B2 publication Critical patent/JP5064558B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/14Extraction; Separation; Purification
    • C07K1/16Extraction; Separation; Purification by chromatography
    • C07K1/18Ion-exchange chromatography
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/06Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies from serum
    • C07K16/065Purification, fragmentation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/14Extraction; Separation; Purification
    • C07K1/16Extraction; Separation; Purification by chromatography
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/24Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against cytokines, lymphokines or interferons
    • C07K16/244Interleukins [IL]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/32Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against translation products of oncogenes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

本発明は免疫グロブリンを精製するための方法を報告し、ここで、該方法は、単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む。

Description

本発明はポリペプチド精製の分野にある。不純物から、特に凝集型の免疫グロブリンから、溶液中の免疫グロブリンを分離することにより単量体型の免疫グロブリンを提供するための方法を報告する。
発明の背景
タンパク質及び特に免疫グロブリンは今日の医学ポートフォリオにおいて重要な役割を果たしている。ヒトでの適用のために、全ての治療用タンパク質は別個の基準を満たさなければならない。ヒトへの生物製剤の安全性を確実にするために、重篤な危害を引き起こす核酸、ウイルス、及び宿主細胞タンパク質を特に除去しなければならない。これらの規制上の規格を満たすために、1つ又はそれ以上の精製工程が製造プロセスの後に続かなければならない。とりわけ、純度、処理量、及び収率が、適切な精製プロセスを決定する際に重要な役割を果たす。
微生物タンパク質を用いるアフィニティークロマトグラフィー(例えば、プロテインA又はプロテインGアフィニティークロマトグラフィー)、イオン交換クロマトグラフィー(例えば、陽イオン交換(スルホプロピル又はカルボキシメチル樹脂))、陰イオン交換(アミノエチル樹脂)及び混合様式(mixed-mode)イオン交換)、チオフィリック(thiophilic)吸着(例えば、β−メルカプトエタノール及び他のSHリガンドを用いる)、疎水性相互作用又は芳香族吸着クロマトグラフィー(例えば、フェニル−セファロース、アザ−アレノフィリック(aza-arenophilic)樹脂、又はm−アミノフェニルボロン酸を用いる)、金属キレートアフィニティークロマトグラフィー(例えば、Ni(II)−及びCu(II)−アフィニティ物質を用いる)、分子ふるいクロマトグラフィー、及び電気泳動法(ゲル電気泳動、キャピラリー電気泳動など)などの様々な方法が十分に確立されており、そしてタンパク質精製のために広範に使用されている(Vijayalakshmi, M. A., Appl. Biochem. Biotech. 75 (1998) 93-102)。
Necina, R. et al.(Biotechnol. Bioeng. 60 (1998) 689-698)は、高電荷密度を示すイオン交換媒体による細胞培養上清からの直接的なヒトモノクローナル抗体の捕捉を報告した。国際公開第89/05157号において、細胞培養培地を陽イオン交換処理に直接供することによる産物である免疫グロブリンの精製のための方法が報告されている。マウス腹腔からのモノクローナルIgG抗体の一工程精製が、Danielsson, A., et al., J. Immun. Meth. 115 (1988), 79-88により記載されている。
Mhatre, R., et al.(J. Chrom. A 707 (1995) 225-230)は、陽イオン交換クロマトグラフィー及びpH勾配溶出による抗体Fabフラグメントの精製を探索した。
国際公開第94/00561号には、ヒトモノクローナル抗アカゲザル抗体及びそれを産生する細胞株が報告されている。1つ又はそれ以上の混入物質から目的のポリペプチドを分離するために勾配洗浄が使用される、イオン交換クロマトグラフィーによるポリペプチドの精製のための方法が、国際公開第2004/024866号において報告されている。Schwarz, A. et al.(Laborpraxis 21 (1997) 62-66)は、CM−HyperDカラムを用いるモノクローナル抗体の精製を報告している。
国際公開第2004/076485号には、プロテインA及びイオン交換クロマトグラフィーによる抗体精製のためのプロセスが報告されている。欧州特許出願公開第0 530 447号において、3つのクロマトグラフィー工程の組み合わせによりIgGモノクローナル抗体を精製するためのプロセスが報告されている。抗体調製物からのプロテインAの除去が、米国特許第4,983,722号において報告されている。
組換えモノクローナル抗体のプロセスはしばしば、陰イオン交換クロマトグラフィーを用いて、DNA、宿主細胞タンパク質、及びウイルスなどの微量レベルの不純物及び潜在的な混入物質を結合し、抗体をフロースルーさせる(Knudsen, H. L., et al., J. Chrom. A907 (2001) 145-154)。
国際公開第95/116037号には、プロテインA陽イオン交換クロマトグラフィーによって実施されるハブリッドハイブリドーマからの抗EGF−R/抗CD3二重特異性モノクローナル抗体の精製が報告されている。イオン交換クロマトグラフィーの使用による抗体単量体のその多量体からの分離が、欧州特許出願公開第1 084 136号において報告されている。米国特許第5,429,746号は、疎水性相互作用クロマトグラフィー組み合わせクロマトグラフィーの抗体分子タンパク質の精製への適用に関する。
荷電微粒子が混入した液体、特に非経口又は生物学的液体のろ過のために使用する陰イオン修飾ミクロ細孔膜が、米国特許第4,604,208号において報告されている。国際公開第03/040166号には、タンパク質含有流動体中の微量不純物を除去するために設計された膜及びデバイスが報告されている。
ポリペプチドを回収するための方法が、米国特許第6,716,598号において報告されている。米国特許出願公開第2006/0194953号において、漏出したプロテインAを、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーによって精製された抗体から選択的に除去するための方法が報告されている。
発明の概要
本発明は、免疫グロブリン精製の分野における複数の局面を含む。一局面は、以下の工程:単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む免疫グロブリンを精製するための方法である。一実施態様において、前記工程はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程である。
一実施態様において、本発明の方法は、以下のさらなる工程:陽イオン交換工程の前又は後のいずれかで、免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び/又は凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陰イオン交換物質に適用すること、及び陰イオン交換物質のフロースルーから免疫グロブリンを回収することを含む。一実施態様において、前記工程はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程である。
別の実施態様において、本発明の方法は、陽イオン交換工程の前又は陰イオン交換工程の前のいずれかで、以下のさらなる工程:免疫グロブリンがアフィニティーカラムに結合する条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液をアフィニティーカラムに適用すること、及びアフィニティーカラムから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収することを含む。一実施態様において、前記工程は結合及び溶出の様式(bind-and-elute mode)で操作されるクロマトグラフィー工程である。
本発明の方法のさらなる実施態様において、方法は、陽イオン交換工程として、以下の工程:単量体型の免疫グロブリンが膜陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を膜陽イオン交換物質に適用すること、及び膜陽イオン交換物質のフロースルーから単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む。一実施態様において、前記陽イオン交換物質は膜陽イオン交換物質である。別の実施態様において、膜陽イオン交換物質はMustang(商標)S、Mustang(商標)C、Sartobind(商標)S、又はSartobind(商標)Cである。さらなる別の実施態様において、膜陽イオン交換物質は、スルホン酸基又はカルボキシメチル基で修飾されたポリエーテルスルホンベースの膜又は再生セルロースベースの膜である。一実施態様において、溶液はpH4〜pH8、好ましくはpH5〜pH8のpH値を有する。さらなる別の実施態様において、溶液は、1mS/cm〜15mS/cm、好ましくは4.0mS/cm〜10.0mS/cmの伝導率を有する。
別の実施態様は、フロースルーからの単量体型の免疫グロブリンの回収が、沈殿、塩析、限外ろ過、ダイアフィルトレーション、凍結乾燥、アフィニティークロマトグラフィー、又は濃縮溶液を得るための溶媒容積低下(solvent volume reduction)より選択される方法によることを含む。好ましくは、前記回収は、限外ろ過、凍結乾燥、又は溶媒容積低下による。
別の実施態様において、前記免疫グロブリンは膜陽イオン交換物質のフロースルーから得られ、そして免疫グロブリンの少なくとも95%は単量体型である。さらなる別の実施態様において、単量体型の免疫グロブリンの少なくとも90%は陽イオン交換物質に結合しない。一実施態様は、水性緩衝化溶液がリン酸もしくはその塩、クエン酸もしくはその塩、又はヒスチジンもしくはその塩を含む溶液であることである。別の実施態様において、水性緩衝化溶液は塩化ナトリウム又は塩化カリウムを含む。そして、さらなる別の実施態様において、クロマトグラフィー工程はカラムクロマトグラフィー又はカセットクロマトグラフィーである。
発明の詳細な説明
本発明は、以下の工程:単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後、即ちその除去後に溶液又は上清から単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む免疫グロブリンを精製するための方法を含む。
本出願内で使用する「イオン交換物質」という用語又はその文法的等価物は、共有結合した荷電置換基を保有する不動性高分子量マトリクスを示す。全体的な電荷中性のために、共有結合していない対イオンはイオン相互作用により荷電置換基に結合している。「イオン交換物質」は、その共有結合していない対イオンを、同様に荷電した結合パートナー又は周囲の溶液のイオンと交換する能力を有する。その交換可能な対イオンの電荷に応じて、「イオン交換物質」は「陽イオン交換物質」又は「陰イオン交換物質」といわれる。荷電基(置換基)の性質に応じて、「イオン交換物質」は、例えば陽イオン交換物質の場合、スルホン酸もしくはスルホプロピル樹脂(S)、又はカルボキシメチル樹脂(CM)といわれる。荷電基/置換基の化学的性質に応じて、「イオン交換物質」を、さらに、共有結合した荷電置換基の強度に応じて、強又は弱イオン交換物質として分類することができる。例えば、強陽イオン交換物質は、荷電置換基として、スルホン酸基、好ましくはスルホプロピル基を有し、弱陽イオン交換物質は、荷電置換基として、カルボン酸基、好ましくはカルボキシメチル基を有する。強陰イオン交換物質は、第四級アンモニウム基を有し、そして弱陰イオン交換物質は、荷電置換基として、ジエチルアミノエチル基を有する。
本出願内で使用する「膜」という用語は、ミクロ細孔膜又はマクロ細孔膜の両方を示す。膜自体は、ポリマー物質、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド(ナイロン、例えば、Zetapore(商標)、N66 Posidyne(商標))、ポリエステル、酢酸セルロース、再生セルロース、セルロース複合体、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリールスルホン、ポリフェニルスルホン、ポリアクリロニトリル、フッ化ポリビニリデン、不織布及び織布(例えば、Tyvek(登録商標))、繊維性物質、又は、無機物質、例えば、ゼオライト、SiO、AlO、TiO、もしくはヒドロキシアパタイトから構成される。一実施態様において、膜はポリエーテルスルホン膜又は再生セルロース膜である。
イオン交換樹脂は、様々な名称で、多数の企業から入手可能である:例えば、陽イオン交換樹脂Bio−Rex(登録商標)(例えば、タイプ70)、Chelex(登録商標)(例えば、タイプ100)、Macro−Prep(登録商標)(例えば、タイプCM、High S、25 S)、AG(登録商標)(例えば、タイプ50W、MP)(全てBioRad Laboratoriesから入手可能)、WCX 2(Ciphergenから入手可能)、Dowex(登録商標)MAC−3(Dow chemical companyから入手可能)、Mustang C及びMustang S(Pall Corporationから入手可能)、Cellulose CM(例えば、タイプ23、52)、hyper−D、partisphere(Whatman plc.から入手可能)、Amberlite(登録商標)IRC(例えば、タイプ76、747、748)、Amberlite(登録商標)GT 73、Toyopearl(登録商標)(例えば、タイプSP、CM、650M)(全てTosoh Bioscience GmbHから入手可能)、CM 1500及びCM 3000(BioChrom Labsから入手可能)、SP−Sepharose(商標)、CM−Sepharose(商標)(GE Healthcareから入手可能)、Poros樹脂(PerSeptive Biosystemsから入手可能)、Asahipak ES(例えば、タイプ502C)、CXpak P、IEC CM(例えば、タイプ825、2825、5025、LG)、IEC SP(例えば、タイプ420N、825)、IEC QA(例えば、タイプLG、825)(Shoko America Inc.から入手可能)、50W陽イオン交換樹脂(Eichrom Technologies Inc.から入手可能)、及び、例えば、陰イオン交換樹脂Dowex(登録商標)1(Dow chemical companyから入手可能)、AG(登録商標)(例えば、タイプ1、2、4)、Bio−Rex(登録商標)5、DEAE Bio−Gel 1、Macro−Prep(登録商標)DEAE(全てBioRad Laboratoriesから入手可能)、陰イオン交換樹脂タイプ1(Eichrom Technologies Inc.から入手可能)、Source Q、ANX Sepharose 4、DEAE Sepharose(例えば、タイプCL−6B、FF)、Q Sepharose、Capto Q、Capto S(全てGE Healthcareから入手可能)、AX−300(PerkinElmerから入手可能)、Asahipak ES−502C、AXpak WA(例えば、タイプ624、G)、IEC DEAE(全てShoko America Inc.から入手可能)、Amberlite(登録商標)IRA−96、Toyopearl(登録商標)DEAE、TSKgel DEAE(全てTosoh Bioscience GmbHから入手可能)、Mustang Q(Pall Corporationから入手可能)。膜イオン交換物質において、結合部位はフロースルー孔壁で見出され得、そして拡散孔内に隠されておらず、拡散よりも対流を介した物質移動を可能にする。膜イオン交換物質は、以下のように様々な名称でいくつの企業から入手可能である:例えば、Sartorius(膜陽イオン交換物質:Sartobind(商標)CM、Sartobind(商標)S、膜陰イオン交換物質:Sartobind(商標)Q)、又はPall Corporation(膜陽イオン交換物質:Mustang(商標)S、Mustang(商標)C、膜陰イオン交換物質:Mustang(商標)Q)、又はPall BioPharmaceuticals。一実施態様において、膜陽イオン交換物質は、 Sartobind(商標)CM、又はSartobind(商標)S、又はMustang(商標)S、又はMustang(商標)Cである。別の実施態様において、膜陽イオン交換物質は、スルホン酸基又はカルボキシメチル基で修飾されたポリエーテルスルホンベースの膜又は再生セルロースベースの膜である。さらなる別の実施態様において、陰イオン交換物質は、Qタイプ(第四級アンモニウム基タイプ)膜陰イオン交換物質又はQ陰イオン交換カラムである。
「ポリペプチド」は、天然に産生されるにせよ合成で産生されるにせよ、ペプチド結合により連結されたアミノ酸残基のポリマーである。約20アミノ酸残基未満のポリペプチドを「ペプチド」という。
「タンパク質」は、1つ又はそれ以上のポリペプチド鎖あるいは100アミノ酸残基超のポリペプチド鎖を含む高分子である。タンパク質は、炭水化物基などの非ペプチド性成分も含みうる。炭水化物基及び他の非ペプチド性置換基は、タンパク質が産生される細胞によりタンパク質へ付加され得、そして細胞の型により変動する。タンパク質を、それらのアミノ酸骨格構造の観点から本明細書において定義する;炭水化物基などの置換基は一般的に特定ないが、それにもかかわらず存在しうる。
本出願内で互換的に使用されうる「免疫グロブリン」という用語及びその文法的等価物は、少なくとも2つの軽ポリペプチド鎖及び2つの重ポリペプチド鎖を含む。重及び軽ポリペプチド鎖の各々は可変領域(一般的に、ポリペプチド鎖のアミノ末端部分)を含み、それは抗原との相互作用のための結合ドメインを含む。重及び軽ポリペプチド鎖の各々は、また、定常領域(一般的に、ポリペプチド鎖のカルボキシル末端部分)を含み、それは免疫系の種々の細胞、いくつかの食細胞、及び古典的補体系の第1成分(C1q)を含む宿主組織又は因子への抗体の結合を媒介しうる。典型的には、軽及び重ポリペプチド鎖は、各々が、可変領域、即ちV又はV、及び定常領域、即ち、軽ポリペプチド鎖の場合はC、又は重ポリペプチド鎖の場合はC1、ヒンジ、C2、C3、及び場合によりC4から本質的になる鎖である。
本明細書において使用する「免疫グロブリン」という用語は、免疫グロブリン遺伝子によって実質的にコードされる1つ又はそれ以上のポリペプチドからなるタンパク質を指す。認識されている免疫グロブリン遺伝子には、様々な定常領域遺伝子ならびに無数の免疫グロブリン可変領域遺伝子が含まれる。免疫グロブリンは、例えば、Fv、Fab、及びF(ab)ならびに単鎖を含む種々の形態で存在しうる(例えば、Huston, J.S., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85 (1988) 5879-5883; Bird, R. E., et al., Science 242 (1988) 423-426;及び、一般的に、Hood et al., Immunology, Benjamin N.Y., 2nd edition (1984);及びHunkapiller, T., and Hood, L., Nature 323 (1986) 15-16)。一実施態様において、本発明の免疫グロブリンは、モノクローナル抗体及びそのフラグメント、例えば、単離された重鎖もしくは軽鎖、又はさらなるペプチドもしくはポリペプチドに融合された重鎖もしくは軽鎖、ならびにそのフラグメントを含む。
「単量体型の免疫グロブリン」という用語及びその文法的等価物は、第2の免疫グロブリン分子と結合していない免疫グロブリン分子を示す(即ち、免疫グロブリン分子は第2の免疫グロブリン分子へ共有結合も非共有結合もしていない)。「凝集型の免疫グロブリン」という用語及びその文法的等価物は、少なくとも1つのさらなる免疫グロブリン分子と共有又は非共有のいずれかで結合している免疫グロブリン分子を示す。凝集型の免疫グロブリンは、分子ふるいクロマトグラフィーカラムから単一ピークとして溶出される。本出願内で使用する「単量体型の」という用語及びその文法的等価物は、免疫グロブリン分子の100%が単量体型で存在することを必ずしも示さない。それは、さらに、免疫グロブリンの内、免疫グロブリンの少なくとも90%が単量体型である、免疫グロブリンの少なくとも95%が単量体型である、免疫グロブリンの少なくとも98%が単量体型である、免疫グロブリンの少なくとも99%が単量体型である、又は免疫グロブリンの99%超が単量体型であることを示す。「単量体型及び凝集型の」という用語は、他の免疫グロブリン分子と結合していない免疫グロブリン分子及び他の免疫グロブリン分子と結合している免疫グロブリン分子の混合物を示す。この混合物において、単量体型も凝集型も排他的には存在しない。
本出願内で使用する「100%」という用語は、特定成分以外の成分の量が、特定条件下での言及される分析方法の検出限界未満であることを示す。
本出願内で使用する「90%」、「95%」、「98%」、「99%」という用語は、厳密な値を示すのではなく、特定条件下での言及される分析方法の精度内の値を示す。
一般的なクロマトグラフィー法及びそれらの使用は、当業者に公知である。例えば、Chromatography, 5th edition, Part A: Fundamentals and Techniques, Heftmann, E. (ed.), Elsevier Science Publishing Company, New York, (1992); Advanced Chromatographic and Electromigration Methods in Biosciences, Deyl, Z. (ed.), Elsevier Science BV, Amsterdam, The Netherlands, (1998); Chromatography Today, Poole, C. F., and Poole, S. K., Elsevier Science Publishing Company, New York, (1991); Scopes, Protein Purification: Principles and Practice (1982); Sambrook, J., et al. (ed.), Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989; 又はCurrent Protocols in Molecular Biology, Ausubel, F. M., et al. (eds), John Wiley & Sons, Inc., New Yorkを参照のこと。
組換え産生された免疫グロブリンの精製のために、しばしば様々なカラムクロマトグラフィー工程の組み合わせが用いられる。一般的に、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーに、1つ又は2つのさらなる分離工程が続く。最終精製工程は、凝集免疫グロブリン、残留HCP(宿主細胞タンパク質)、DNA(宿主細胞核酸)、ウイルス、又はエンドトキシンなどの微量不純物及び混入物質の除去のための、いわゆる「ポリッシング工程(polishing step)」である。このポリッシング工程のために、しばしばフロースルー様式の陰イオン交換物質が使用される。
本発明内で使用する「フロースルー様式」という用語及びその文法的等価物は、精製しようとする目的の物質(例えば、単量体型の免疫グロブリン)を含む溶液を、固定相(好ましくは固相)と接触させ、ここで目的の物質はその固定相に結合しない、精製方法(例えば、クロマトグラフィー法)の操作様式を示す。その結果、目的の物質が、フルースルー(精製方法がクロマトグラフィー法である場合)又は上清(精製方法がバッチ法である場合)のいずれかにおいて得られる。これもまた溶液中に存在していた目的ではない物質(例えば、凝集型の免疫グロブリン)は、固定相に結合し、そしてその方法において溶液から除去される。これは、目的ではない物質の100%が溶液から除去されることを必ずしも示さず、目的ではない物質の本質的に100%が除去される、即ち、目的ではない物質の少なくとも50%が溶液から除去される、目的ではない物質の少なくとも75%が溶液から除去される、目的ではない物質の少なくとも90%が溶液から除去される、又は、目的ではない物質の95%超が溶液から除去される。
本出願内で使用する「に適用する」という用語及びその文法的等価物は、精製しようとする目的の物質を含む溶液を固定相と接触させる、精製方法の部分的工程を示す。これは、a)溶液を、固定相が配置されているクロマトグラフィーデバイスに添加すること、又は、b)固定相を溶液に添加することを示す。a)の場合、精製しようとする目的の物質を含む溶液を固定相に通し、溶液中の物質と固定相との間の相互作用を可能にする。例えば、pH、伝導率、塩濃度、温度、及び/又は流速などの条件に応じて、溶液のいくつかの物質は固定相へ結合し、従って溶液から除去される。他の物質は溶液中に残存する。溶液中に残存する物質を、フロースルー中に見出すことができる。「フロースルー」は、クロマトグラフィーデバイスの通過後に得られる溶液を示す。好ましくは、クロマトグラフィーデバイスはカラム、又はカセットである。一実施態様において、クロマトグラフィー工程はカラムクロマトグラフィー、即ち、カラム中の固相を使用するクロマトグラフィー工程であるか、又はカセットクロマトグラフィー、即ち、カセット中の固相を使用するクロマトグラフィー工程である。好ましい実施態様において、カセットクロマトグラフィーはカセット中の膜を用いる。固定相に結合していない目的の物質を、一実施態様において、例えば、沈殿、塩析、限外ろ過、ダイアフィルトレーション、凍結乾燥、アフィニティークロマトグラフィー、又は濃縮溶液を得るための溶媒容積低下などの当業者によく知られる方法によってフロースルーから回収することができる。好ましい実施態様において、単量体型の免疫グロブリンは、凍結乾燥、限外ろ過、又は溶媒容積低下によってフロースルーから回収される。b)の場合、固定相を、例えば粉末として、精製しようとする目的の物質を含む溶液に添加し、溶液中の物質と固定相との間の相互作用を可能にする。相互作用後、固定相を例えばろ過により除去し、そして固定相に結合していない目的の物質を上清中に得る。
本出願内で使用する「に結合しない」という用語及びその文法的等価物は、目的の物質(例えば、免疫グロブリン)が、固定相(例えばイオン交換物質)と接触させられたときに溶液中に残存することを示す。これは、目的の物質の100%が溶液中に残存することを必ずしも示さず、目的の物質の本質的に100%が溶液中に残存する、即ち、目的の物質の少なくとも50%が溶液中に残存し、そして固定相に結合しない、目的の物質の少なくとも65%が溶液中に残存し、そして固定相に結合しない、目的の物質の少なくとも80%が溶液中に残存し、そして固定相に結合しない、目的の物質の少なくとも90%が溶液中に残存し、そして固定相に結合しない、又は、目的の物質の95%超が溶液中に残存し、そして固定相に結合しない。
本出願内で使用する「緩衝化」という用語は、酸性又は塩基性物質の添加又は遊離に起因するpHの変化が緩衝物質によってならされる溶液を示す。緩衝物質を含む溶液は「緩衝化溶液」である。そのような効果を生じる任意の緩衝物質を使用することができる。一実施態様において、薬学的に許容されうる緩衝物質、例えば、リン酸及びその塩、クエン酸及びその塩、モルホリン、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸及びその塩、ヒスチジン及びその塩、グリシン及びその塩、又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)及びその塩を使用する。好ましい実施態様において、緩衝物質は、リン酸及び/又はその塩、クエン酸及び/又はその塩、又はヒスチジン及び/又はその塩である。場合により、緩衝化溶液は、さらなる塩、例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、クエン酸ナトリウム、又はクエン酸カリウムなどを含みうる。一実施態様において、緩衝化溶液は塩化ナトリウム又は塩化カリウムを含む。
本発明において使用する「結合及び溶出の様式」という用語は、精製しようとする目的の物質を含む溶液を固定相、好ましくは固相と接触させ、それにより目的の物質が固定相に結合する、精製方法の操作様式を示す。その結果、目的の物質は固定相上に保持され、一方、目的ではない物質はフロースルー又は上清と共に除去される。目的の物質はその後、場合により洗浄工程後に、第2工程において固定相から溶出され、それにより固定相から溶出溶液と共に回収される。
凝集型の免疫グロブリンからの単量体型の免疫グロブリンの分離のために、一般的に、結合及び溶出の様式で操作される陽イオン交換物質を用いるクロマトグラフィー法を使用する。例えば、国際公開第2006/125599号を参照のこと。ここで驚くべきことに、フロースルー様式で操作された陽イオン交換物質を、単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む溶液からの凝集型の免疫グロブリンの除去のために使用できることが見出された。免疫グロブリンを精製するためのこの方法を用いて、凝集型の免疫グロブリンを、迅速で簡単な方法で、単量体型及び凝集型の両方の免疫グロブリンの混合物を含む溶液から除去することが可能である。
従って、本発明は、免疫グロブリンを精製するための方法を報告し、ここで、方法は以下の工程:
a)単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収すること
を含む。
より詳細には、本発明は、単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む溶液から単量体型の免疫グロブリンを得るための方法を含み、ここで方法は、以下の工程:単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む。一実施態様において、前記工程はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程である。別の実施態様において、前記陽イオン交換物質は膜陽イオン交換物質である。
本出願内で使用する「単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件」という用語及びその文法的等価物は、単量体型の免疫グロブリンが、陽イオン交換物質と接触させられたときに、溶液中に残存することを示す。これは、単量体型の免疫グロブリンの100%が溶液中に残存することを必ずしも示さず、単量体型の免疫グロブリンの本質的に100%が溶液中に残存し、そして陽イオン交換物質に結合しない、即ち、単量体型の免疫グロブリンの少なくとも50%が溶液中に残存し、そして陽イオン交換物質に結合しない、単量体型の免疫グロブリンの少なくとも65%が溶液中に残存し、そして陽イオン交換物質に結合しない、単量体型の免疫グロブリンの少なくとも80%が溶液中に残存し、そして陽イオン交換物質に結合しない、単量体型の免疫グロブリンの少なくとも90%が溶液中に残存し、そして陽イオン交換物質に結合しない、又は、単量体型の免疫グロブリンの95%超が溶液中に残存し、そして陽イオン交換物質に結合しない。そのような条件は、例えば、一実施態様において、pH5〜pH8の水性緩衝化溶液のpH値、及び/又は、別の実施態様において、1.0mS/cm〜15mS/cm、好ましくは4.0mS/cm〜10.0mS/cmの水性緩衝化溶液の伝導率である。
本発明の一実施態様において、免疫グロブリンを精製するための方法は、以下の工程:単量体型の免疫グロブリンが膜陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を膜陽イオン交換物質に適用すること、及び膜陽イオン交換物質のフロースルーから単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む。
この実施態様において、精製方法はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー法であり、それによって免疫グロブリンの迅速な精製が可能になる。なぜなら、所望の単量体型の免疫グロブリンをカラムのフロースルーから容易に得ることができ、カラムの洗浄、結合物質の溶出、又は溶出した免疫グロブリン溶液の脱塩などのさらなる工程が不要になるからである。
本発明の方法を、単一工程方法として、又は、例えば、一実施態様において陰イオン交換クロマトグラフィー工程、もしくは別の実施態様においてアフィニティークロマトグラフィー工程などの他の工程と組み合わせて用いることができる。
従って、本発明の一実施態様は、免疫グロブリンを精製するための方法であり、ここで、方法は以下の逐次的な工程:
b)免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陰イオン交換クロマトグラフィーカラムに適用すること、及び水性緩衝化溶液として陰イオン交換カラムのフロースルーから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収すること、及び
a)単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む工程b)において得られた水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収すること
を含む。
一実施態様において、工程b)はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー法である。別の実施態様において、工程a)はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー法である。別の実施態様において、工程a)における前記陽イオン交換物質は膜陽イオン交換物質である。工程b)のための条件は、当業者に公知である。工程b)を用いて、免疫グロブリンを含む溶液中の宿主細胞タンパク質(HCP)、プロテインA、エンドトキシン、及び/又はウイルスの量を低下させることが可能である。2つのイオン交換工程の順序を逆にすることも可能である。精製方法の1つの工程(又は後の工程)への溶液の適用前に、例えば、溶液のpH値又は伝導率などのパラメーターを調節しなければならない。一実施態様において、工程a)において適用される水性溶液のpH値は、pH4〜pH8、好ましくはpH5〜pH8である。他の実施態様において、水性溶液の伝導率は、4.0mS/cm〜10.0mS/cmである。
さらに、本発明は、一実施態様において、免疫グロブリンを精製するための方法を含み、ここで、方法は以下の逐次的な工程:
a)単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収すること、及び
c)免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型の免疫グロブリンを含む工程a)の水性緩衝化溶液を陰イオン交換クロマトグラフィーカラムに適用すること、及び陰イオン交換クロマトグラフィーカラムのフロースルーから単量体型の免疫グロブリンを回収すること
を含む。
一実施態様において、工程c)はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー法である。別の実施態様において、工程a)はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー法である。別の実施態様において、工程a)における前記陽イオン交換物質は膜陽イオン交換物質である。例えば、アフィニティークロマトグラフィーを用いる主要な精製工程において宿主細胞タンパク質及び培養副産物の大部分を除去することが助けになりうる。
本発明の一実施態様は、以下の工程:
d)免疫グロブリンがアフィニティーカラムに結合する条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液をアフィニティーカラムに適用すること、及び水性緩衝化溶液としてアフィニティーカラムから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収すること、及び
b)場合により、免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む工程d)において得られた水性緩衝化溶液を陰イオン交換クロマトグラフィーカラムに適用すること、及び水性緩衝化溶液として陰イオン交換カラムのフロースルーから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収すること、及び
a)単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む工程d)において得られたか又は工程b)において得られた水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収すること
をこの順序で含む方法である。
一実施態様において、工程b)はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー法である。別の実施態様において、工程a)はフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー法である。別の実施態様において、工程d)は結合及び溶出の様式で操作される。別の実施態様において、前記陽イオン交換物質は膜陽イオン交換物質である。アフィニティーカラムは、例えば、プロテインAアフィニティーカラム、プロテインGアフィニティーカラム、疎水性電荷誘導クロマトグラフィーカラム(hydrophobic charge induction chromatography column)(HCIC)、又は疎水性相互作用クロマトグラフィーカラム(HIC、例えば、フェニル−セファロース、アザ−アレノフィリック樹脂、又はm−アミノフェニルボロン酸を用いる)であってもよい。好ましくは、アフィニティーカラムはプロテインAカラム又はHCICカラムである。
さらなる実施態様において、工程b)における単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液及び/又は工程c)における単量体型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を、免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合する条件下で陰イオン交換クロマトグラフィーカラムに適用し、そして水性緩衝化溶液として陰イオン交換物質から回収する。
本発明の一局面は、単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む溶液から単量体型の免疫グロブリンを得るための方法であり、ここでこの方法は以下の工程:
a)単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を膜陽イオン交換物質に適用すること、膜陽イオン交換物質のフロースルーから単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む、フロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程
を含む。
一実施態様において、本発明の方法は工程a)の前に以下の工程:
b)免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陰イオン交換クロマトグラフィーカラムに適用すること、及び水性緩衝化溶液として陰イオン交換カラムのフロースルーから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収することを含む、フロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程
を含む。
一実施態様において、本発明の方法は工程a)の後に以下の工程:
c)免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型の免疫グロブリンを含む工程a)において得られた水性緩衝化溶液を陰イオン交換クロマトグラフィーカラムに適用すること、及び陰イオン交換クロマトグラフィーカラムのフロースルーから単量体型の免疫グロブリンを回収することを含む、フロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程
を含む。
別の実施態様において、本発明の方法は工程a)又は工程b)の前に以下の工程:
d)免疫グロブリンがアフィニティーカラムに結合する条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液をアフィニティーカラムに適用すること、及び水性緩衝化溶液としてアフィニティーカラムから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収することを含む、結合及び溶出の様式で操作されるクロマトグラフィー工程
を含む。
別の実施態様において、フロースルーからの単量体型の免疫グロブリンの回収は、沈殿、塩析、限外ろ過、ダイアフィルトレーション、凍結乾燥、アフィニティークロマトグラフィー、又は濃縮溶液を得るための溶媒容積低下より選択される方法による。好ましくは、前記回収は、限外ろ過、凍結乾燥、又は溶媒容積低下による。
一実施態様において、免疫グロブリンは膜陽イオン交換物質のフロースルーから得られ、免疫グロブリンの少なくとも95%は単量体型である。別の実施態様において、単量体型の免疫グロブリンの少なくとも90%は陽イオン交換物質に結合しない。
さらなる別の実施態様において、水性緩衝化溶液のpH値はpH5〜pH8である。さらなる実施態様において、水性緩衝化溶液の伝導率は4.0mS/cm〜10.0mS/cmである。一実施態様において、緩衝化溶液は、リン酸もしくはその塩、クエン酸もしくはその塩、又はヒスチジンもしくはその塩を含む溶液である。さらなる別の実施態様において、水性溶液は塩化ナトリウム又は塩化カリウムを含む。
一実施態様において、膜陽イオン交換物質は、スルホン酸基又はカルボキシメチル基で修飾されたポリエーテルスルホンベースの膜又は再生セルロースベースの膜である。さらなる実施態様において、クロマトグラフィー工程はカラムクロマトグラフィー又はカセットクロマトグラフィーである。
本発明の理解を助けるために以下の実施例及び図面を提供し、その真の範囲は添付の特許請求の範囲において示す。本発明の精神から逸脱することなく示した手順を改変できることが理解される。
Mustang(商標)S膜を用いるmAb IL13フロースルー様式精製の図。 サンブル物質mAb IL13のSEC(分子ふるいクロマトグラフィー)分析。 フロースルーの画分2のSEC分析。 mAb IL13を含むサンプル物質のSartobind(商標)C膜プロセスのフロースルーの画分2のSEC分析。 mAb Her2を含むサンプル物質のSartobind(商標)C膜プロセスのフロースルーの画分4のSEC分析。
実施例
材料及び方法:
調整プロテインA溶出物:
抗(IL−13Rα1)抗体(以下、mAb IL13という、例えば、国際公開第2006/072564号参照)及び抗Her2抗体(以下、mAb Her2という、例えば、米国特許第5,677,171号参照)を、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーを用いる第1工程において精製した。
mAb IL13を、プロテインAカラムから、酸性条件下(3.5mM塩酸、pH値2.7±0.2)で溶出した。ろ過工程前に、免疫グロブリンを含む画分のpH値を、pH9.0の濃縮(例えば、1M)緩衝溶液(例えば、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)緩衝液又はリン酸緩衝液)を用いてpH5.0に調節した。この物質を、以下において、mAb IL13の調整(conditioned)プロテインA溶出物という。
mAb Her2を、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーを用いる第1工程において精製した。プロテインAカラムからの溶出を、酸性条件下(10mMクエン酸ナトリウム緩衝液、pH値3.0±0.5)で実施する。ろ過工程前に、免疫グロブリンを含む画分のpH値を、濃縮トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)緩衝液を用いてpH5.6に調節する。この物質を、以下において、mAb Her2の調整プロテインA溶出物という。
分析方法:
分子ふるいクロマトグラフィー:
樹脂:TSK 3000(Tosohaas)
カラム:300×7.8mm
流速:0.5ml/分
緩衝液:pH7.0に調節した250mM塩化カリウムを含む200mMリン酸カリウム
波長:280nm
DNA閾値システム:例えば、Merrick, H., and Hawlitschek, G., Biotech Forum Europe 9 (1992) 398-403を参照のこと。
プロテインA ELISA:マイクロタイタープレートのウェルをニワトリ由来のポリクローナル抗プロテインA IgGでコーティングする。結合後、未反応抗体をサンプル緩衝液での洗浄により除去する。プロテインA結合のために、規定サンプル容積をウェルに添加する。サンプル中に存在するプロテインAをニワトリ抗体により結合させ、そしてプレートのウェル中に保持する。インキュベーション後、サンプル溶液を除去し、そしてウェルを洗浄する。検出のために、続いて、ニワトリ由来のポリクローナル抗プロテインA IgGビオチン抱合体及びストレプトアビジンペルオキシダーゼ抱合体を添加する。さらなる洗浄工程後、基質溶液を添加し、着色した反応産物の形成が生じる。色の強度は、サンプルのプロテインA含量に比例する。規定時間後、反応を停止させ、そして吸光度を測定する。
宿主細胞タンパク質(HCP)ELISA:マイクロタイタープレートのウェルの壁を血清アルブミン及びストレプトアビジンの混合物でコーティングする。HCPに対するヤギ由来ポリクローナル抗体をマイクロタイタープレートのウェルの壁に結合させる。洗浄工程後、マイクロタイタープレートの異なるウェルを、異なる濃度の一連のHCP較正及びサンプル溶液と共にインキュベートする。インキュベーション後、結合していないサンプル物質を、緩衝溶液での洗浄により除去する。検出のために、ウェルを抗体ペルオキシダーゼ抱合体と共にインキュベートして、結合した宿主細胞タンパク質を検出する。固定されたペルオキシダーゼ活性を、ABTSとのインキュベーション及び405nmでの検出により検出する。
実施例1
mAb IL13の単量体型への精製 − 条件の比較
mAb IL13の単量体型への精製において、様々な条件を評価した。
精製方法を、フロースルー様式でのクロマトグラフィー精製方法として操作した。mAb IL13のフロースルー精製のための様々な条件を評価した。膜陽イオン交換物質として、Mustang(商標)S−Adsorber System(Mustang(商標)S Coin、1.5cm2膜面積、Pall Corporation, USA)を使用した。
調整プロテインA溶出物は7.1g/lのmAb IL13濃度を有し、免疫グロブリンの90.9%が単量体型であり、そして免疫グロブリンの9.1%が凝集型であった。調整プロテインA溶出物を、実験前にウイルス不活化し、そして0.2μmポアフィルターを通してろ過した。約1mg/mlのタンパク質濃度への対応する緩衝液での希釈(約1:7(v/v)の比率)、pH及び伝導率の調節後、溶液を膜陽イオン交換物質に適用した。必要な場合、pHの調節をリン酸水素カリウム又はリン酸二水素カリウムを用いて実施し、そして伝導率の調節をKCl又は脱イオン水(それぞれpH約5.5及び7.5)の添加により行った。そのような希釈し、調節し、そして調整したプロテインA溶出物を以下でサンプル物質という。
多様化させたパラメーターは伝導率及びpHであった。観察したパラメーターは、サンプル物質の単量体型のフロースルー免疫グロブリンの収率及び純度であった。サンプル物質の多様化させたパラメーターを表1にまとめる。
Figure 2010528076
単量体型及び凝集型の免疫グロブリンの量を決定するために、フロースルーを分子ふるいクロマトグラフィーにより分析した。第2画分を分析のために選択した、なぜなら、クロマトグラフィーシステムのデッドボリュームに起因して定常流が存在せず、従って第1画分の未知の希釈が起こるので、プロセスの最初(第1画分)には、安定な精製プロセスが確立されなかったからである。例示的なフロースルー図を図1に示す。結果を表2にまとめる。サンプル物質及び画分2(pH6.5、5.8mS/cm)の分子ふるいクロマトグラムを図2a)及び2b)に示す。
Figure 2010528076
表2に示すデータは、mAb IL13の精製、即ち、凝集型からの単量体型の免疫グロブリンの分離のために適切な条件、即ち、単量体型の免疫グロブリンが膜陽イオン交換物質に結合せず、収率の優れた条件を調節できることを示す(例えば、伝導率5.8mS/cm及びpH6.5)。
実施例2
mAb IL13の単量体型への精製 − 膜の比較
実施例1において得られた結果は一般的に適用可能であり、そしてそれを膜陽イオン交換物質Sartobind(商標)S(75cm2膜面積、Sartorius AG, Gottingen, Germany)に適用した。Mustang(商標)Sのための好ましい条件、即ち、伝導率5.8mS/cm、pH6.5を、Sartobind(商標)物質にも適用した。mAb IL13を含むサンプル物質は1.34mg/mlのタンパク質濃度を有し、免疫グロブリンの94.8%が単量体型であり、そして免疫グロブリンの5.2%が凝集型であった。実施例1において報告するように、サンプル物質を膜に適用した。精製プロセスの結果を表3にまとめる。
Figure 2010528076
同じサンプル物質をSartobind(商標)C膜にも適用した。結果を表4に示し、そして第3画分の例示的な分子ふるいクロマトグラムを図3に示す。
Figure 2010528076
全ての実験において1つの膜物質を用いて決定した精製条件を使用することにより、実証した全ての陽イオン膜吸収体が、同じ条件でのフロースルー様式の操作において凝集体を除去し、そして単量体IgGを得る能力を有する。
実施例3
mAb Her2の単量体型への精製 − 膜の比較
調整プロテインA溶出物は、7.61g/lのmAb Her2濃度を有し、純度は98.8%であった。凝集型の免疫グロブリンを、mAb Her2溶液を37℃に3日間加熱することにより産生/取得した。溶液は、加熱処置後、加熱処置したサンプル中に存在する低分子量物質を考慮しないで、単量体型の免疫グロブリンを99.0%及び凝集型の免疫グロブリンを1.0%含んでいた。調整プロテインA溶出物を、実験前にウイルス不活化し、そして0.2μmポアサイズフィルターを通してろ過した。1.03mg/mlのタンパク質濃度への希釈、pH及び伝導率の調節後、溶液を膜陽イオン交換物質Sartobind(商標)S及びCにそれぞれ適用した。伝導率の調節を、NaCl(5mol/l)の添加により行った。結果を表5及び6に示す。
Figure 2010528076
Figure 2010528076
Sartobind(商標)C膜のフロースルーの画分4の例示的な分子ふるいクロマトグラフィー(SEC)分析を図4に示す。
上記から、pH値及びmS/cmでの伝導率の合計は、好ましくは9〜18の範囲、より好ましくは10〜15の範囲であるとまとめることができる。
実施例4
プロテインA、DNA及びHCP含量の分析
実施例2において得られた画分を、プロテインA、DNA、及びHCP含量について分析した。結果を表7及び8に与える。
Sartobind(商標)S膜への適用前の溶液中のプロテインA含量は2.6ng/mlであり、DNA含量は<0.3pg/mgであり、そして宿主細胞タンパク質(HCP)含量は1791ng/mgであった。
Figure 2010528076
Sartobind(商標)C膜への適用前の溶液中のプロテインA含量は3.0ng/mlであり、DNA含量は<0.4pg/mgであり、そして宿主細胞タンパク質(HCP)含量は5250ng/mgであった。
Figure 2010528076

Claims (23)

  1. 単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む溶液から単量体型の免疫グロブリンを得るための方法であって、該方法が以下の工程:
    a)単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収すること
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 工程a)が、単量体型の免疫グロブリンが陽イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陽イオン交換物質に適用すること、及び陽イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の該免疫グロブリンを回収することを含むフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 方法が工程a)の前に以下の工程:
    b)免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陰イオン交換物質に適用すること、及び陰イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収すること
    を含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項記載の方法。
  4. 工程b)が、免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陰イオン交換物質に適用すること、及び陰イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収することを含むフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程であることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 方法が工程a)の後に以下の工程:
    c)免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陰イオン交換物質に適用すること、及び陰イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収すること
    を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
  6. 工程c)が、免疫グロブリンが陰イオン交換物質に結合しない条件下で単量体型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液を陰イオン交換物質に適用すること、及び陰イオン交換物質との接触後に溶液から単量体型の免疫グロブリンを回収することを含むフロースルー様式で操作されるクロマトグラフィー工程であることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 方法が工程a)の前又は工程b)の前のいずれかに以下のさらなる工程:
    d)免疫グロブリンがアフィニティーカラムに結合する条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液をアフィニティーカラムに適用すること、及びアフィニティーカラムから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収すること
    を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
  8. 工程d)が、免疫グロブリンがアフィニティーカラムに結合する条件下で単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを含む水性緩衝化溶液をアフィニティーカラムに適用すること、及びアフィニティーカラムから単量体型及び凝集型の免疫グロブリンを回収することを含む結合及び溶出の様式で操作されるクロマトグラフィー工程であることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 工程a)において陽イオン交換物質が膜陽イオン交換物質であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
  10. 膜陽イオン交換物質がMustang(商標)S、Mustang(商標)C、又はSartobind(商標)S、又はSartobind(商標)Cであることを特徴とする、請求項9記載の方法。
  11. 膜陽イオン交換物質がスルホン酸基又はカルボキシメチル基で修飾されたポリエーテルスルホンベースの膜又は再生セルロースベースの膜であることを特徴とする、請求項9記載の方法。
  12. 工程a)の水性緩衝化溶液がpH5〜pH8のpH値を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項記載の方法。
  13. 工程a)の水性緩衝化溶液が1.0〜15.0mS/cmの伝導率を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項記載の方法。
  14. 工程a)の水性緩衝化溶液が4.0〜10.0mS/cmの伝導率を有することを特徴とする、請求項13記載の方法。
  15. フロースルーからの単量体型の免疫グロブリンの回収が、沈殿、塩析、限外ろ過、ダイアフィルトレーション、凍結乾燥、アフィニティークロマトグラフィー、又は濃縮溶液を得るための溶媒容積低下より選択される方法によることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項記載の方法。
  16. 回収が、限外ろ過、凍結乾燥、又は溶媒容積低下によることを特徴とする、請求項15記載の方法。
  17. 膜陽イオン交換物質のフロースルーから得られる免疫グロブリンの内、免疫グロブリンの少なくとも95%が単量体型であることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項記載の方法。
  18. 単量体型の免疫グロブリンの少なくとも90%が陽イオン交換物質に結合しないことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項記載の方法。
  19. 水性緩衝化溶液がリン酸もしくはその塩、クエン酸もしくはその塩、又はヒスチジンもしくはその塩を含む溶液であることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項記載の方法。
  20. 水性緩衝化溶液が塩化ナトリウム又は塩化カリウムを含むことを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一項記載の方法。
  21. クロマトグラフィー工程がカラムクロマトグラフィー又はカセットクロマトグラフィーであることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項記載の方法。
  22. 工程a)における水性緩衝化溶液のpH値及びmS/cmでの伝導率の合計が9〜18の範囲にあることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか一項記載の方法。
  23. 前記合計が10〜15の範囲にあることを特徴とする、請求項22記載の方法。
JP2010509727A 2007-06-01 2008-05-28 免疫グロブリン精製 Active JP5064558B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP07010840 2007-06-01
EP07010840.2 2007-06-01
PCT/EP2008/004231 WO2008145351A1 (en) 2007-06-01 2008-05-28 Immunoglobulin purification

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010528076A true JP2010528076A (ja) 2010-08-19
JP5064558B2 JP5064558B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=38440174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010509727A Active JP5064558B2 (ja) 2007-06-01 2008-05-28 免疫グロブリン精製

Country Status (14)

Country Link
US (3) US9493548B2 (ja)
EP (1) EP2152745B2 (ja)
JP (1) JP5064558B2 (ja)
KR (1) KR101226353B1 (ja)
CN (1) CN101679509A (ja)
AU (1) AU2008256411B2 (ja)
BR (1) BRPI0812288A2 (ja)
CA (1) CA2687837A1 (ja)
ES (1) ES2449148T5 (ja)
IL (1) IL201388A0 (ja)
MX (1) MX2009012786A (ja)
RU (1) RU2009148891A (ja)
TW (1) TWI395609B (ja)
WO (1) WO2008145351A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194054A (ja) * 2012-03-20 2013-09-30 Grifols Sa 熱処理を通じてIgG組成物を得るための方法
JP2013540787A (ja) * 2010-11-01 2013-11-07 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 単一ユニットイオン交換クロマトグラフィー抗体精製
JP2014516031A (ja) * 2011-05-16 2014-07-07 オムリックス・バイオファーマシューティカルズ・リミテッド 血栓形成剤を軽減させる免疫グロブリン及びその調製
JP2014520775A (ja) * 2011-07-01 2014-08-25 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 凝集ポリペプチドから単量体ポリペプチドを分離するための方法
JP2015522019A (ja) * 2012-06-29 2015-08-03 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン 生体分子の精製
WO2016093251A1 (ja) * 2014-12-08 2016-06-16 旭化成メディカル株式会社 生理活性物質の精製方法
JP2018091858A (ja) * 2011-08-19 2018-06-14 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン タンパク質精製中に試料中の1または複数の不純物のレベルを低下させる方法
WO2021020474A1 (ja) 2019-07-31 2021-02-04 協和キリン株式会社 吸着剤を用いた抗体の精製方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2152745B2 (en) * 2007-06-01 2023-03-15 F. Hoffmann-La Roche AG Immunoglobulin purification
CN103396480A (zh) * 2008-05-15 2013-11-20 诺沃—诺迪斯克有限公司 抗体纯化方法
JP2012513425A (ja) * 2008-12-22 2012-06-14 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 免疫グロブリンの精製
DK2513134T3 (en) 2009-12-18 2017-12-18 Novartis Ag Washing solution and process for affinity chromatography
EP2695889A1 (en) * 2009-12-29 2014-02-12 Dr. Reddy's Laboratories Limited Protein purification by ion exchange
MX348739B (es) 2010-03-10 2017-06-27 F Hoffmann-La Roche Ag * Metodo para purificar soluciones de inmunoglobulina.
MX2012011737A (es) 2010-04-14 2012-11-16 Hoffmann La Roche Remocion de agregado de inmunoglobulina.
WO2011159074A2 (ko) * 2010-06-17 2011-12-22 Jeon Sook Yeong 치료용 면역글로불린 제제 제조장치 및 이를 이용한 제조방법
WO2012030512A1 (en) * 2010-09-03 2012-03-08 Percivia Llc. Flow-through protein purification process
US8911992B2 (en) * 2011-04-28 2014-12-16 Bio-Rad Laboratories, Inc. DNA removal in target molecule purification
PL2773438T5 (pl) 2011-11-02 2022-01-17 F.Hoffmann-La Roche Ag Chromatografia przeciążenia i elucji
SG10201701224UA (en) * 2012-03-12 2017-04-27 Merck Patent Gmbh Removal of protein aggregates from biopharmaceutical preparations in a flowthrough mode
CN110054661A (zh) 2013-12-12 2019-07-26 Emd密理博公司 使用含丙烯酰胺的过滤器分离蛋白
NZ722391A (en) * 2014-02-04 2022-12-23 Biogen Ma Inc Use of cation-exchange chromatography in the flow-through mode to enrich post-translational modifications
CN106414476B (zh) 2014-03-11 2019-12-31 株式会社绿十字控股 用于纯化免疫球蛋白的方法
SI3215528T1 (sl) 2014-11-06 2019-11-29 Hoffmann La Roche Variante regije Fc s spremenjeno vezavo FcRn in postopki uporabe
CA3095850A1 (en) * 2018-04-03 2019-10-10 Merck Patent Gmbh Cex chromatography media and low salt elution of target proteins from biopharmaceutical feeds
CN109336970A (zh) * 2018-11-09 2019-02-15 杭州奕安济世生物药业有限公司 阳离子交换层析法纯化抗体的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006024497A1 (en) * 2004-08-30 2006-03-09 Lonza Biologics Plc. Affinity- plus ion exchange- chromatography for purifying antibodies

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4604208A (en) 1983-12-29 1986-08-05 Chaokang Chu Liquid filtration using an anionic microporous membrane
GB2201904B (en) 1987-02-14 1990-12-19 Domnick Hunter Filters Ltd Device for liquid chromatography or immobilised enzyme reaction
US5118796A (en) 1987-12-09 1992-06-02 Centocor, Incorporated Efficient large-scale purification of immunoglobulins and derivatives
US4889632A (en) 1987-12-10 1989-12-26 Ceskoslovenska Akademie Ved Macroporous polymeric membranes for the separation of polymers and a method of their application
JP3040121B2 (ja) 1988-01-12 2000-05-08 ジェネンテク,インコーポレイテッド 増殖因子レセプターの機能を阻害することにより腫瘍細胞を処置する方法
US4983722A (en) 1988-06-08 1991-01-08 Miles Inc. Removal of protein A from antibody preparations
ES2074490T5 (es) 1990-03-22 2004-02-16 Biotest Pharma Gmbh Procedimiento para la elaboracion de un preparado de inmunoglobulina g tolerable por via intravenosa.
WO1992015694A1 (en) 1991-03-08 1992-09-17 The Salk Institute For Biological Studies Flp-mediated gene modification in mammalian cells, and compositions and cells useful therefor
DE4118912C1 (ja) 1991-06-08 1992-07-02 Biotest Pharma Gmbh, 6072 Dreieich, De
CA2116246A1 (en) 1992-06-26 1994-01-06 Roland Beliard Human monoclonal anti-rhesus (d) antibodies and cell lines producing same
IT1271461B (it) 1993-12-01 1997-05-28 Menarini Ricerche Sud Spa Anticorpo monoclonale bispecifico anti-cd3/anti-egfr,processo per la produzione e suo uso.
JPH07155194A (ja) 1993-12-10 1995-06-20 Teijin Ltd タンパク質の精製法
US5429746A (en) 1994-02-22 1995-07-04 Smith Kline Beecham Corporation Antibody purification
US5610285A (en) * 1994-08-24 1997-03-11 Bayer Corporation Purification of α-1 proteinase inhibitor using novel chromatographic separation conditions
CA2289665C (en) 1997-06-13 2005-08-09 Genentech, Inc. Protein recovery by chromatography followed by filtration upon a charged layer
AU760048B2 (en) * 1998-05-06 2003-05-08 Genentech Inc. Protein purification by ion exchange chromatography
ES2228052T3 (es) * 1998-06-01 2005-04-01 Genentech, Inc. Separacion demonomeros de anticuerpos de sus multimeros utilizando cromatografia de intercambio de iones.
US6962700B1 (en) 2000-09-13 2005-11-08 Atopix Pharmaceuticals Corporation Method of manufacturing immune globulin
AU2002213441B2 (en) * 2000-10-12 2006-10-26 Genentech, Inc. Reduced-viscosity concentrated protein formulations
WO2003040166A2 (en) 2001-11-02 2003-05-15 Millipore Corporation Membrane adsorber device
EP3388452A3 (en) 2002-09-11 2019-02-20 Genentech, Inc. Protein purification
GB0304576D0 (en) 2003-02-28 2003-04-02 Lonza Biologics Plc Protein a chromatography
WO2004076485A1 (en) 2003-02-28 2004-09-10 Lonza Biologics Plc. Antibody purification by protein a and ion exchange chromatography
WO2004108260A2 (en) 2003-05-30 2004-12-16 Advisys, Inc. Devices and methods for biomaterial production
SE0400501D0 (sv) * 2004-02-27 2004-02-27 Amersham Biosciences Ab Antibody purification
EP1693108A1 (en) 2004-12-04 2006-08-23 MERCK PATENT GmbH Mixed-modal anion-exchange type separation material
TW200902555A (en) 2005-01-03 2009-01-16 Hoffmann La Roche Antibodies against IL-13 receptor alpha 1 and uses thereof
EP1858928A2 (en) 2005-03-08 2007-11-28 Pharmacia & Upjohn Company LLC Anti-m-csf antibody compositions having reduced levels of endotoxin
TWI391399B (zh) 2005-05-25 2013-04-01 Hoffmann La Roche 測定溶離多肽之鹽濃度之方法
CA2632519A1 (en) * 2005-12-06 2007-07-05 Amgen Inc. Polishing steps used in multi-step protein purification processes
EP2152745B2 (en) * 2007-06-01 2023-03-15 F. Hoffmann-La Roche AG Immunoglobulin purification
US20100069617A1 (en) * 2008-09-12 2010-03-18 Ge Healthcare Bio-Sciences Ab Enhanced protein aggregate removal by mixed mode chromatography on hydrophobic interaction media in the presence of protein-excluded zwitterions
JP6292718B2 (ja) 2011-07-01 2018-03-14 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 凝集ポリペプチドから単量体ポリペプチドを分離するための方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006024497A1 (en) * 2004-08-30 2006-03-09 Lonza Biologics Plc. Affinity- plus ion exchange- chromatography for purifying antibodies

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013540787A (ja) * 2010-11-01 2013-11-07 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 単一ユニットイオン交換クロマトグラフィー抗体精製
US9796770B2 (en) 2011-05-16 2017-10-24 Omrix Biopharmaceuticals Ltd. Immunoglobulin reduced in thrombogenic agents and preparation thereof
JP2014516031A (ja) * 2011-05-16 2014-07-07 オムリックス・バイオファーマシューティカルズ・リミテッド 血栓形成剤を軽減させる免疫グロブリン及びその調製
US10654886B2 (en) 2011-07-01 2020-05-19 Hoffmann-La Roche Inc. Method for separation of monomeric polypeptides from aggregated polypeptides
US9783570B2 (en) 2011-07-01 2017-10-10 Hoffmann-La Roche Inc. Method for separation of monomeric polypeptides from aggregated polypeptides
JP2014520775A (ja) * 2011-07-01 2014-08-25 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 凝集ポリペプチドから単量体ポリペプチドを分離するための方法
JP2018091858A (ja) * 2011-08-19 2018-06-14 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン タンパク質精製中に試料中の1または複数の不純物のレベルを低下させる方法
US10287314B2 (en) 2011-08-19 2019-05-14 Emd Millipore Corporation Methods of reducing level of one or more impurities in a sample during protein purification
US11634457B2 (en) 2011-08-19 2023-04-25 Emd Millipore Corporation Methods of reducing level of one or more impurities in a sample during protein purification
JP2016199586A (ja) * 2012-03-20 2016-12-01 グライフォルス・ス・アー 熱処理を通じてIgG組成物を得るための方法
JP2013194054A (ja) * 2012-03-20 2013-09-30 Grifols Sa 熱処理を通じてIgG組成物を得るための方法
JP2015522019A (ja) * 2012-06-29 2015-08-03 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン 生体分子の精製
US10865224B2 (en) 2012-06-29 2020-12-15 Emd Millipore Corporation Purification of biological molecules
WO2016093251A1 (ja) * 2014-12-08 2016-06-16 旭化成メディカル株式会社 生理活性物質の精製方法
JPWO2016093251A1 (ja) * 2014-12-08 2017-05-25 旭化成メディカル株式会社 生理活性物質の精製方法
WO2021020474A1 (ja) 2019-07-31 2021-02-04 協和キリン株式会社 吸着剤を用いた抗体の精製方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008145351A1 (en) 2008-12-04
CN101679509A (zh) 2010-03-24
EP2152745B1 (en) 2014-01-08
BRPI0812288A2 (pt) 2014-11-25
CA2687837A1 (en) 2008-12-04
JP5064558B2 (ja) 2012-10-31
ES2449148T5 (es) 2023-06-14
US20170137497A1 (en) 2017-05-18
RU2009148891A (ru) 2011-07-20
KR20100028064A (ko) 2010-03-11
TW200904503A (en) 2009-02-01
US11261238B2 (en) 2022-03-01
AU2008256411B2 (en) 2013-08-22
EP2152745A1 (en) 2010-02-17
US10590186B2 (en) 2020-03-17
ES2449148T3 (es) 2014-03-18
US9493548B2 (en) 2016-11-15
AU2008256411A1 (en) 2008-12-04
TWI395609B (zh) 2013-05-11
MX2009012786A (es) 2009-12-10
US20100311952A1 (en) 2010-12-09
IL201388A0 (en) 2010-05-31
US20200377574A1 (en) 2020-12-03
KR101226353B1 (ko) 2013-01-24
EP2152745B2 (en) 2023-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5064558B2 (ja) 免疫グロブリン精製
JP4852602B2 (ja) 抗体の精製法
US20200207839A1 (en) Immunoglobulin purification
WO2021099536A1 (en) Method to increase antibody yield during ion exchange chromatography

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5064558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250