JP2010526924A - ジエステル可塑剤を含有するゴムタイヤ組成物 - Google Patents

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    • C08L57/02Copolymers of mineral oil hydrocarbons

Abstract

少なくとも、1種のジエンエラストマー、1種の補強用充填剤および下記の式(Rは炭化水素基)で表される1種の1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジエステル可塑剤を含むゴム組成物:
【化1】
Figure 2010526924

また、本発明は、そのような組成物の、その他の特性に悪影響を及ぼすことなく改良された湿潤グリップ性を示すタイヤまたはゴム製のタイヤ半製品、特に、タイヤトレッドの製造における使用に関する;また、本発明は、上記のタイヤおよび半製品それ自体、さらに、上記ジエステル可塑剤およびガラス転移温度(Tg)が0℃よりも高い可塑化用炭化水素樹脂とを組合せて含む可塑剤系にも関する。

Description

本発明は、特にタイヤトレッドの製造を意図するゴム組成物に関する;さらに詳細には、本発明は、そのような組成物を可塑化するのに使用することのできる可塑剤および/または可塑剤系(plasticizing system)に関する。
知られているように、タイヤトレッドは、低転がり抵抗性、高耐摩耗性並びに乾燥道路および湿潤道路双方上での高グリップ性のような多数の多くの場合相反する技術的要件を満たさなければならない。
諸性質、特に、転がり抵抗性および耐摩耗性の見地からのこの妥協は、近年、とりわけ乗用車用に意図されるエネルギー節減型の“グリーンタイヤ”に関連して、以下の点の改善がなされてきた。すなわち、補強用として説明されている特定の無機充填剤、特に、補強力の点から、通常のタイヤグレードのカーボンブラックと対抗し得る高分散性シリカ(HDS)によって主として補強されていることを特徴とする新規な弱ヒステリシスゴム組成物の使用によって改善することができた。従って、今日、これらの補強用無機充填剤は、タイヤトレッドにおいてカーボンブラックと次第に置換わりつつあり、これらの補強用無機充填剤はもう1つの既知の特長、即ち、降雨、積雪または氷結道路上でのタイヤグリップ性を増進させるという特長を有するのでなおさらである。
しかしながら、一方で耐摩耗性を、もう一方で湿潤グリップ性を増強させることは、タイヤのトレッドが、充填剤としてシリカまたはカーボンブラックのいずれを含むにしろ、タイヤ設計者の不変の最大の関心事のままである。
トレッドの耐摩耗性をさらに増進させるために、例えば、MESまたはTDAEタイプの非芳香族オイルをポリリモネンのようなテルペン炭化水素樹脂またはC5留分/ビニル芳香族コポリマーまたはテルペン/ビニル芳香族コポリマー炭化水素樹脂と組合せて含む可塑剤系が提供されている(特許出願WO 2005/087859号、WO 2006/061064号およびWO 2007/017060号参照)。
降雨、積雪および氷結地面上でのトレッドのグリップ性をさらに改良するために、出願WO 2004/022644号は、例えば、グリセリン脂肪酸トリエステル、特に、高量のオレイン酸を含むヒマワリ植物油の、とりわけ可塑化用炭化水素樹脂と組合せた使用を提供している。
研究開発において、本発明者らは、タイヤの湿潤グリップ性を、タイヤの他の特性、特に耐摩耗性および転がり抵抗性に悪影響を及ぼすことなくさらに改良するのを可能にする、これまで他の技術分野領域であった特定の可塑剤を見出した。
従って、本発明の第1の主題は、少なくともジエンエラストマー、補強用充填剤および下記の式(I)で表される1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジエステル可塑剤を含むゴム組成物である:
Figure 2010526924
(式中、R基は、同一または異なるものであって、炭化水素基を示す)。
本発明のもう1つの主題は、少なくともジエンエラストマー、補強用充填剤およびエステル可塑剤を含むゴム組成物の製造方法であり、該方法は、下記の工程:
‐ジエンエラストマー中に、ミキサー内で、補強用充填剤、エステル可塑剤を混入し、全てを、1回以上、110℃〜190℃の最高温度に達するまで熱機械的に混練する工程;
‐混ぜ合せた混合物を100℃よりも低い温度に冷却する工程;
‐その後、架橋系を混入する工程;
‐全てを110℃よりも低い最高温度まで混練する工程;
‐そのようにして得られたゴム組成物を押出加工またはカレンダー加工する工程;
を含み、そして、上記エステル可塑剤が、上記式(I)で表されることを特徴とする。
本発明のもう1つの主題は、本発明に従う組成物の、タイヤ、タイヤ用の内部安全支持体、車輪、ゴムスプリング、エラストマー接合部、他の懸架要素および防振ダンパーのような自動車のあらゆる接地系を意図するゴム製の最終物品または半製品の製造における使用である。
本発明の特定の主題は、本発明に従うゴム組成物の、タイヤまたはこれらタイヤ用に意図するゴム製の半製品の製造における使用であり、これら半製品は、特に、トレッド、クラウン補強プライ、側壁、カーカス補強プライ、ビード、プロテクター、下地層、ゴムブロックおよび他の内部ゴム、特にタイヤの上記領域間の結合または界面をもたらすことを意図するデカップリングゴムからなる群から選ばれる。
本発明の主題は、さらに具体的には、本発明に従う組成物のタイヤトレッドの製造における使用である。
本発明のもう1つの主題は、本発明に従うゴム組成物を含むときのタイヤそれ自体および半製品、特にタイヤトレッドである。
本発明のタイヤは、特に、乗用車、SUV (スポーツ用多目的車)類、二輪車(特に、オートバイ)のような自動車;航空機;バン類、重量車両(即ち、地下鉄、バス、重量道路輸送車両(トラック、トラクター、トレーラー)、または重量農業用車両もしくは地ならし機のような道路外車両)から選ばれる産業用車両;および、他の輸送または操作用車両に装着することを意図する。
上記式のジエステル可塑剤は、有利には、可塑化用炭化水素樹脂と組合せて使用する;本発明は、ジエンゴム組成物を可塑化するのに使用することのできる可塑剤系にそれ自体にも関し、この系は、式(I)のジエステル可塑剤とTgが0℃よりも高い可塑化用炭化水素樹脂とを組合せて含む。
また、本発明は、そのような系の、タイヤジエンゴム組成物を可塑化するための使用にも関する。
本発明およびその利点は、以下の説明および典型的な実施態様並びに本発明に従うまたは従わない各種ゴム組成物における伸びの関数としてのモジュラスでの変化曲線を示すこれら実施例に関連する一葉の図面に照らして容易に理解し得るであろう。
本発明に従うまたは従わない各種ゴム組成物における伸びの関数としてのモジュラスでの変化曲線を示す。
I. 測定および試験法
上記ゴム組成物は、以下で示すように、硬化の前後において特性決定する。
I‐1. ムーニー可塑度
フランス規格NF T 43‐005(1991年)に記載されているような振動(oscillating)稠度計を使用する。ムーニー可塑度測定は、次の原理に従って実施する:生状態(即ち、硬化前)の組成物を100℃に加熱した円筒状の室内で成形する。1分間の予熱後、ローターが試験片内で2回転/分で回転し、この運動を維持するための仕事トルクを4分間の回転後に測定する。ムーニー可塑度(ML 1 + 4)は、“ムーニー単位”(MU、1MU = 0.83ニュートン.メートル)で表す。
I‐2. 流動度測定
測定は、規格DIN 53529:パート3 (1983年6月)従い、振動ディスクレオメーターにより150℃で実施する。時間の関数としての流動度測定トルクの変化によって、加硫反応の結果としての組成物の剛化の変化を説明する。測定値を規格DIN 53529:パート2 (1983年3月)従い処理する:tiは、誘導時間、即ち、加硫反応を開始するのに必要な時間であり;tα(例えば、t90)は、α%、即ち、最低トルクと最高トルクとの差のα%(例えば、90%)の転換を達成するのに必要な時間である。30%転換と80%転換の間で算出した最初の位数であり、加硫速度の評価を可能にするK(min-1として表す)として記録した転換速度定数も測定する。
I‐3. ショアA硬度
硬化後の組成物のショアA硬度は、規格ASTM D 2240‐86に従って評価する。
I‐4. 引張試験
これらの試験は、弾性応力および破壊時諸特性の測定を可能にする。特に断らない限り、これらの試験は、1988年9月のフランス規格 NF T 46‐002に従って行う。“公称”割線モジュラス(即ち、MPaでの見掛け応力)または“真”の割線モジュラス(この場合試験片の真の断面まで減じる)を、10%伸び(それぞれ“M10”および“E10”と表す)、100%伸び(それぞれ“M100”および“E100”)および300%伸び(それぞれ“M300”および“E300”)において、2回目の伸びで(即ち、順応サイクル後に)測定する。これらの引張測定は、全て、フランス規格NF T 40‐101 (1979年12月)に従い、温度(23±2℃)および湿度(50±5%相対湿度)の標準条件下において実施する。破壊応力(MPaでの)および破壊時伸び(%での)も23℃の温度で測定する。
I‐5. 動的特性
動的特性は、規格ASTM D 5992‐96に従って、粘度アナライザー(Metravib VA4000)において測定する。単純な交互正弦剪断応力に、10Hzの周波数で供した加硫組成物のサンプル(厚さ4mmおよび400mm2の断面積を有する円筒状試験片)の応答を、0.7MPaの固定応力での温度掃引中に記録する;−10℃で観察したtanδの値(即ち、tan(δ)-10℃)を記録する。また、同じサンプルを、40℃の温度で、0.1%〜50%(外方向サイクル)、次いで50%〜1%(戻りサイクル)の歪み振幅掃引に供する;tan(δ)maxと表す損失係数の最高値を、戻りサイクルにおいて記録する。
当業者にとっては周知のとおり、tan(δ)maxの値 (所定温度での“歪み”掃引による)は、ヒステリシスおよび転がり抵抗性を表し(小さいtan(δ)maxが小さいほど、ヒステリシスひいては転がり抵抗性は低い)、一方、tan(δ)-10℃(所定歪みでの“温度”掃引による)は、湿潤グリップ性を表す(tan(δ)-10℃が高いほど、湿潤グリップ性は良好である)ことを思い起こされたい。
II. 発明の詳細な説明
本発明に従うゴム組成物は、特にタイヤまたはタイヤトレッドの製造において使用することができ、少なくともジエンエラストマー、補強用充填剤および特定の可塑剤系を含む。
本説明においては、特に明確に断らない限り、示したパーセント(%)は、全て質量%である。さらにまた、“aとbの間”なる表現によって示される値の間隔は、いずれも、aよりも大きくbよりも小さい値の範囲を示し(即ち、限界値aとbを除く)、一方、“a〜b”なる表現によって示される値の間隔は、いずれも、aからbまでである値の範囲を意味する(即ち、厳格な限定値aおよびbを含む)。
II‐1 ジエンエラストマー
用語“ジエン”エラストマーまたはゴムは、知られているとおり、ジエンモノマー(共役型であり得るまたはあり得ない2個の炭素‐炭素二重結合を担持するモノマー)に少なくとも一部由来する(1種以上の)エラストマー(即ち、ホモポリマーまたはコポリマー)を意味するものと理解すべきである。
これらのジエンエラストマーは、2つのカテゴリー、即ち、“本質的に不飽和”または“本質的に飽和”に分類し得る。用語“本質的に不飽和”とは、一般に、15%(モル%)よりも多いジエン起源(共役ジエン類)の単位量を有する共役ジエンモノマー類に少なくとも一部由来するジエンエラストマーを意味するものと理解されたい;従って、例えば、ブチルゴムまたはEPDMタイプのジエン類とα‐オレフィン類とのコポリマーのようなジエンエラストマーは、上述の定義に属さず、特に“本質的に飽和”のジエンエラストマー(常に15%未満である低いまたは極めて低いジエン起原単位量)として説明し得る。“本質的に不飽和”のジエンエラストマーのカテゴリーにおいては、用語“高不飽和”ジエンエラストマーは、特に、50%よりも多いジエン起源(共役ジエン類)の単位量を有するジエンエラストマーを意味するものと理解されたい。
これらの定義を考慮すると、本発明に従う組成物において使用することのできるジエンエラストマーなる用語は、特に、下記を意味するものと理解されたい:
(a) 4〜12個の炭素原子を有する共役ジエンモノマーの重合によって得られる任意のホモポリマー;
(b) 1種以上の共役ジエン類相互或いは8〜20個の炭素原子を有する1種以上のビニル芳香族化合物との共重合によって得られる任意のコポリマー;
(c) エチレンおよび3〜6個の炭素原子を有するα-オレフィンと6〜12個の炭素原子を有する非共役ジエンモノマーとの共重合によって得られる3成分コポリマー、例えば、エチレンおよびプロピレンと特に1,4‐ヘキサジエン、エチリデンノルボルネンまたはジシクロペンタジエンのような上記タイプの非共役ジエンモノマーとから得られるエラストマー;
(d) イソブテンとイソプレンのコポリマー(ブチルゴム)、さらにまた、このタイプのコポリマーのハロゲン化形、特に、塩素化または臭素化形。
上記用語は任意のタイプのジエンエラストマーに当てはまるけれども、タイヤ技術における熟練者であれば、本発明は、好ましくは、特に上記のタイプ(a)または(b)の本質的に不飽和のジエンエラストマー類において使用するものであることを理解されたい。
以下のものは、共役ジエン類として特に適している:1,3‐ブタジエン;2‐メチル‐1,3‐ブタジエン;例えば、2,3‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン、2,3‐ジエチル‐1,3‐ブタジエン、2‐メチル‐3‐エチル‐1,3‐ブタジエンまたは2‐メチル‐3‐イソプロピル‐1,3‐ブタジエンのような2,3‐ジ(C1〜C5アルキル)‐1,3‐ブタジエン類;アリール‐1,3‐ブタジエン、1,3‐ペンタジエンまたは2,4‐ヘキサジエン。以下のものは、例えば、ビニル芳香族化合物として適している:スチレン;オルソ‐、メタ‐およびパラ‐メチルスチレン;“ビニルトルエン” 市販混合物;パラ‐(tert‐ブチル)スチレン;メトキシスチレン類;クロロスチレン類;ビニルメシチレン;ジビニルベンゼンまたはビニルナフタレン。
上記のコポリマー類は、99〜20質量%のジエン単位と1〜80質量%のビニル芳香族単位を含み得る。これらのエラストマーは、使用する重合条件、特に、変性剤および/またはランダム化剤の存在または不存在並びに使用する変性剤および/またはランダム化剤の量に依存する任意のミクロ構造を有し得る。これらのエラストマーは、例えば、ブロック、ランダム、序列または微細序列エラストマーであり得、分散液または溶液中で調製し得る;これらのエラストマーは、カップリング剤および/または星型枝分れ化剤(star-branching agent)或いは官能化剤によってカップリング化および/または星型枝分れ化或いは官能化し得る。カーボンブラックとのカップリングにおいては、例えば、C‐Sn結合を含む官能基または、例えば、ベンゾフェノンのようなアミン化官能基を挙げることができる;シリカのような補強用無機充填剤とのカップリングにおいては、例えば、シラノール官能基またはシラノール末端を有するポリシロキサン官能基(例えば、FR 2 740 778号またはUS 6 013 718号に記載されているような)、アルコキシシラン基(例えば、FR 2 765 882号またはUS 5 977 238号に記載されているような)、カルボキシル基(例えば、WO 01/92402号またはUS 6 815 473号、WO 2004/096865号またはUS 2006/0089445号に記載されているような)、或いはポリエーテル基(例えば、EP 1 127 909号またはUS 6 503 973号に記載されているような)を挙げることができる。
以下が適切である:ポリブタジエン類、特に、4%〜80%の1,2‐単位含有量(モル%)を有するポリブタジエン類または80%よりも多いシス‐1,4‐単位含有量(モル%)を有するポリブタジエン類;ポリイソプレン類;ブタジエン/スチレンコポリマー類、特に、0℃〜−70℃、より好ましくは−10℃〜−60℃のTg (ガラス転移温度、規格ASTM D3418に従って測定)、5質量%〜60質量%特に20質量%〜50質量%のスチレン含有量、4%〜75%のブタジエン成分1,2‐結合含有量(モル%)および10%〜80%のトランス‐1,4‐結合含有量(モル%)を有するコポリマー類;ブタジエン/イソプレンコポリマー類、特に、5質量%〜90質量%のイソプレン含有量および−40℃〜−80℃のTgを有するコポリマー類;または、イソプレン/スチレンコポリマー類、特に、5%〜50質量%のスチレン含有量および−25℃〜−50℃のTgを有するコポリマー類。ブタジエン/スチレン/イソプレンコポリマー類の場合は、5質量%〜50質量%特に10質量%〜40質量%のスチレン含有量、15質量%〜60質量%特に20質量%〜50質量%のイソプレン含有量、5質量%〜50質量%特に20質量%〜40質量%のブタジエン含有量、4%〜85%のブタジエン成分1,2‐単位含有量(モル%)、6%〜80%のブタジエン成分トランス‐1,4‐単位含有量(モル%)、5%〜70%のイソプレン成分1,2‐+3,4‐単位含有量(モル%)および10%〜50%のイソプレン成分トランス‐1,4‐単位含有量(モル%)を有するコポリマー類、さらに一般的には、−20℃〜−70℃のTgを有する任意のブタジエン/スチレン/イソプレンコポリマーが、特に適している。
要するに、本発明に従う組成物のジエンエラストマーは、好ましくは、ポリブタジエン類(“BR”と略記する)、合成ポリイソプレン(IR)類、天然ゴム(NR)、ブタジエンコポリマー類、イソプレンコポリマー類およびこれらエラストマー類の混合物からなる高不飽和ジエンエラストマーの群から選択する。そのようなコポリマー類は、さらに好ましくは、ブタジエン/スチレンコポリマー(SBR)類、イソプレン/ブタジエンコポリマー(BIR)類、イソプレン/スチレンコポリマー(SIR)類およびイソプレン/ブタジエン/スチレンコポリマー(SBIR)類からなる群から選択する。
特定の実施態様によれば、ジエンエラストマーは、主として(即ち、50pceよりも多くにおいて)、SBR(エマルジョン中で調製したSBR (“ESBR”)または溶液中で調製したSBR (“SSBR”)のいずれか)、或いはSBR/BR、SBR/NR(またはSBR/IR)、BR/NR(またはBR/IR)、またはSBR/BR/NR (またはSBR/BR/IR)ブレンド(混合物)である。SBR(ESBRまたはSSBR)エラストマーの場合、特に、中度のスチレン含有量(例えば、20質量%〜35質量%)または高スチレン含有量(例えば、35〜45%)、15%〜70%のブタジエン成分ビニル結合含有量、15%〜75%のトランス‐1,4‐結合含有量(モル%)および−10℃〜−55℃のTgを有するSBRを使用する;そのようなSBRは、有利には、好ましくは90%(モル%)よりも多いシス‐1,4‐結合を有するBRとの混合物として使用し得る。
もう1つの特定の実施態様によれば、ジエンエラストマーは、主として(50pceよりも多くにおいて)、イソプレンエラストマーである。これは、特に、本発明の組成物を、タイヤにおいて、ある種のトレッド(例えば、産業車両用の)、クラウン補強プライ(例えば、作業プライ、保護プライまたはフーピング(hooping)プライ)、カーカス補強プライ、側壁、ビード、プロテクター、下地層、ゴムブロックおよびタイヤの上記領域間の界面を構成する他の内部ゴムのゴムマトリックスを構築することを意図する場合である。
用語“イソプレンエラストマー”は、知られているとおり、イソプレンホモポリマーまたはコポリマー、換言すれば、天然ゴム(NR)、合成ポリイソプレン(IR)、各種イソプレンコポリマー類およびこれらエラストマーの混合物からなる群から選ばれたジエンエラストマーを意味するものと理解されたい。イソプレンコポリマーのうちでは、特に、イソブテン/イソプレンコポリマー(ブチルゴム;IIR)類、イソプレン/スチレンコポリマー(SIR)類、イソプレン/ブタジエンコポリマー(BIR)類またはイソプレン/ブタジエン/スチレンコポリマー(SBIR)類が挙げられる。このイソプレンエラストマーは、好ましくは、天然ゴムまたは合成シス‐1,4‐ポリイソプレンである;これらの合成ポリイソプレンのうちでは、好ましくは90%よりも多い、より好ましくは98%よりも多いシス‐1,4‐結合量(モル%)を有するポリイソプレンを使用する。
もう1つの特定の実施態様によれば、特に、タイヤ側壁またはチューブレスタイヤの気密内部ゴム(または、空気不透過性コンポーネント)用に意図する場合、本発明に従う組成物は、少なくとも1種の本質的に飽和のジエンエラストマー、特に、少なくとも1種のEPDMコポリマーまたは1種のブチルゴム(必要に応じて塩素化または臭素化した)を、これらコポリマーを単独で使用するか或いは上述したような高不飽和ジエンエラストマー、特にNRまたはIR、BRまたはSBRとのブレンドとして使用するかの如何にかかわらず含み得る。
本発明のもう1つの好ましい実施態様によれば、上記ゴム組成物は、−70℃〜0℃のTgを示す(1種以上の)“高Tg”ジエンエラストマーと−110℃〜−80℃、より好ましくは−105℃〜−90℃のTgを示す(1種以上の)“低Tg”ジエンエラストマーとのブレンドを含む。高Tgエラストマーは、好ましくは、S‐SBR類、E‐SBR類、天然ゴム、合成ポリイソプレン類(好ましくは95%よりも高いシス‐1,4‐構造体量(モル%)を示す)、BIR類、SIR類、SBIR類およびこれらエラストマーの混合物からなる群から選ばれる。低Tgエラストマーは、好ましくは、少なくとも70%に等しい量(モル%)に従うブタジエン単位を含む;低Tgエラストマーは、好ましくは、90%よりも多いシス‐1,4‐構造体量(モル%)を示すポリブタジエン(BR)からなる。
本発明のもう1つの特定の実施態様によれば、上記ゴム組成物は、例えば、30〜100pce、特に50〜100pceの高Tgエラストマーを、0〜70pce、特に0〜50pceの低Tgエラストマーとのブレンドとして含む;もう1つの例によれば、上記ゴム組成物は、100pceの全体において、溶液中で調製した1種以上のSBRを含む。
本発明のもう1つの特定の実施態様によれば、本発明に従う組成物のジエンエラストマーは、90%よりも多いシス‐1,4‐構造体量(モル%)を示すBR(低Tgエラストマーとして)と1種以上のS‐SBRまたはE‐SBR(高Tgエラストマーとして)とのブレンドを含む。
本発明の組成物は、単独のジエンエラストマーまたは数種のジエンエラストマーの混合物を含み得、これら単独または複数のジエンエラストマーにおいては、ジエンエラストマー以外の任意のタイプの合成エラストマーとの組合せにおいて、実際にはエラストマー以外のポリマー、例えば、熱可塑性ポリマーとさえの組合せにおいて使用することが可能である。
II‐2. 補強用充填剤
タイヤ類の製造において使用することのできるゴム組成物を補強するその能力について知られている任意のタイプの補強用充填剤、例えば、カーボンブラックのような有機充填剤、シリカのような補強用無機充填剤、またはこれら2つのタイプの充填剤のブレンド、特に、カーボンブラックとシリカとのブレンドを使用することができる。
タイヤにおいて通常使用される全てのカーボンブラック、特に、HAF、ISAFまたはSAFタイプのブラック類(“タイヤ級”ブラック類)が、カーボンブラックとして適している。さらに詳細には、後者のうちでは、例えば、N115、N134、N234、N326、N330、N339、N347またはN375ブラック類のような100、200または300シリーズの補強用カーボンブラック類(ASTM級)を、さらにまた、目標とする用途次第で、より高級シリーズのブラック類(例えば、N660、N683またはN722)も挙げることができる。カーボンブラックは、マスターバッチの形で、イソプレンエラストマー中に既に混入させていてもよい(例えば、出願 WO 97/36724号またはWO 99/16600号を参照されたい)。
カーボンブラック以外の有機充填剤の例としては、出願 WO 2006/069792号およびWO 2006/069793号に記載されているような官能化ポリビニル芳香族有機充填剤を挙げることができる。
用語“補強用無機充填剤”とは、本特許出願においては、定義により、カーボンブラックに対比して“白色充填剤”、“透明充填剤”または“非黒色充填剤”としてさえも知られており、それ自体単独で、中間カップリング剤以外の手段によることなく、タイヤ製造を意図するゴム組成物を補強し得、換言すれば、通常のタイヤ級カーボンブラックとその補強役割において置換わり得る、その色合およびその起源(天然または合成)の如何にかかわらない任意の無機または鉱質充填剤を意味するものと理解すべきである;そのような充填剤は、一般に、知られているとおり、その表面でのヒドロキシル(‐OH)基の存在に特徴を有する。
補強用無機充填剤を供給する物理的状態は、粉末、マイクロビーズ、顆粒、ビーズまたは任意の他の適切な濃密化形のいずれの形状であれ重要ではない。勿論、補強用無機充填剤なる用語は、種々の補強用無機充填剤、特に、下記で説明するような高分散性シリカ質および/またはアルミナ質充填剤の混合物を意味することも理解されたい。
シリカ質タイプの鉱質充填剤、特にシリカ(SiO2)、またはアルミナ質タイプの鉱質充填剤、特にアルミナ(Al2O3)が、補強用無機充填剤としてとりわけ適している。使用するシリカは、当業者にとって既知の任意の補強用シリカ、特に、共に450m2/g未満、好ましくは30〜400m2/gであるBET表面積とCTAB比表面積を示す任意の沈降または焼成シリカであり得る。高分散性(“HD”)沈降シリカとしては、例えば、Degussa社からのUltrasil 7000およびUltrasil 7005シリカ類;Rhodia 社からのZeosil 1165MP、1135MPおよび1115MPシリカ類;PPG社からのHi‐Sil EZ150Gシリカ;Huber社からのZeopol 8715、8745または8755シリカ類;または、出願 WO 03/16837号に記載されているような高比表面積を有するシリカ類が挙げられる。
本発明の組成物を、低転がり抵抗性を有するタイヤトレッド用に意図する場合、使用する補強用無機充填剤は、特にシリカである場合、好ましくは45〜400m2/g、より好ましくは60〜300m2/gのBET表面積を有する。
好ましくは、補強用充填剤全体(カーボンブラックおよび/またはシリカのような補強用無機充填剤)の量は、20〜200pce、より好ましくは30〜150pceであり、最適量は、知られている通り、目標とする特定の用途によって異なる:例えば、自転車タイヤに関して期待される補強レベルは、継続的に高速走行し得るタイヤ、例えば、モーターサイクルタイヤ、乗用車用タイヤ、または重量車両のような実用車両用タイヤに関して要求される補強レベルよりも勿論低い。
本発明の好ましい実施態様によれば、30〜150pce、より好ましくは50〜120pceの無機充填剤、特にシリカおよび任意構成成分としてのカーボンブラックを含む補強用充填剤を使用する;カーボンブラックは、存在する場合、好ましくは20pce未満、より好ましくは10pce未満(例えば、0.1〜10pce)の量で使用する。
補強用無機充填剤をジエンエラストマーにカップリングさせるためには、知られている通り、無機充填剤(その粒子表面)とジエンエラストマー間に化学および/または物理的性質の十分な結合を与えることを意図する少なくとも二官能性のカップリング剤(または結合剤)、特に、二官能性オルガノシランまたはポリオルガノシロキサン類を使用する。
特に、例えば、出願 WO 03/002648号(またはUS 2005/016651号)およびWO 03/002649号(またはUS 2005/016650号)に記載されているような、その特定の構造によって“対称形”または“非対称形”と称されるシランポリスルフィドを使用する。
下記の一般式(III)で表される“対称形”シランポリスルフィドは、以下の定義に限定されることなく、特に適している:
(III) Z‐A‐Sx‐A‐Z
(式中、xは、2〜8 (好ましくは2〜5)の整数であり;
Aは、2価の炭化水素基(好ましくはC1〜C18アルキレン基またはC6〜C12アリーレン基、特にC1〜C10、特にC1〜C4アルキレン基、特にプロピレン)であり;
Zは、下記の式の1つで表される:
Figure 2010526924

(式中、R1基は、置換されていないかまたは置換されており、互いに同一かまたは異なるものであって、C1〜C18アルキル、C5〜C18シクロアルキルまたはC6〜C18アリール基(好ましくはC1〜C6アルキル、シクロヘキシルまたはフェニル基、特にC1〜C4アルキル基、特にメチルおよび/またはエチル)を示し;
R2基は、置換されていないかまたは置換されており、互いに同一かまたは異なるものであって、C1〜C18アルコキシルまたはC5〜C18シクロアルコキシル基(好ましくは、C1〜C8アルコキシルおよびC5〜C8シクロアルコキシル基から選ばれた基、より好ましくはC1〜C4アルコキシル基、特にメトキシルおよびエトキシルから選ばれた基)を示す)。
上記式(III)で表されるアルコキシシランポリスルフィド類の混合物、特に、商業的に入手可能な通常の混合物の場合、“x”指数の平均値は、好ましくは2〜5の間、より好ましくは4に近い分数である。しかしながら、本発明は、例えば、アルコキシシランジスルフィド(x = 2)によっても有利に実施し得る。
シランポリスルフィドの例としては、特に、例えば、ビス(3‐トリメトキシシリルプロピル)またはビス(3‐トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド類のような、ビス((C1〜C4)アルコキシル(C1〜C4)アルキルシリル(C1〜C4)アルキル)ポリスルフィド類(特に、ジスルフィド類、トリスルフィド類またはテトラスルフィド類)が挙げられる。特に、これらの化合物のうちでは、式[(C2H5O)3Si(CH2)3S2]2を有するTESPTと略称されるビス(3‐トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、または式[(C2H5O)3Si(CH2)3S]2を有するTESPDと略称されるビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドを使用する。また、好ましい例としては、特許出願WO 02/083782号(または、US 2004/132880号)に記載されているような、ビス(モノ(C1〜C4)アルコキシルジ(C1〜C4)アルキルシリルプロピル)ポリスルフィド類(特に、ジスルフィド類、トリスルフィド類またはテトラスルフィド類)、特に、ビス(モノエトキシジメチルシリルプロピル)テトラスルフィドも挙げられる。
アルコキシシランポリスルフィド類以外のカップリング剤の例としては、特に、特許出願WO 02/30939号(またはUS 6 774 255号)およびWO 02/31041号(またはUS 2004/051210号)に記載されているような、二官能性POS (ポリオルガノシロキサン)類またはヒドロキシシランポリスルフィド(上記式(III)において、R2 = OH)、または、例えば、特許出願WO 2006/125532号、WO 2006/125533号およびWO 2006/125534号に記載されているような、アゾジカルボニル官能基を担持するシランまたはPOS類が挙げられる。
本発明に従うゴム組成物においては、カップリング剤の含有量は、好ましくは4〜12pce、より好ましくは3〜8pceである。
当業者であれば、もう1つの性質、特に有機性を有する補強用充填剤を、この補強用充填剤がシリカのような無機層で被覆されているか、或いは、その表面上に、充填剤とエラストマー間の結合を形成させるためにカップリング剤の使用を必要とする官能部位(特に、ヒドロキシル)を含むかを条件として、この項において説明した補強用無機充填剤と等価の充填剤として使用し得ることを理解されたい。
II‐3. 1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジエステル可塑剤
本発明のゴム組成物は、下記の式(I)で表される1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジエステル可塑剤を混入するという本質的な特徴を有する。
Figure 2010526924
(式中、R基は、同一または異なるものであって、好ましくは、1〜30個の炭素原子を含む線状、枝分れまたは環状のアルキルおよび6〜30個の炭素原子を含むアリール、アラルキルまたはアルカリール(alkaryl)からなる群から選ばれる炭化水素基を示し、この炭化水素基は、特にS、OおよびNから選ばれるヘテロ原子を含み得る)。
より好ましくは、上記式(I)においては、R基は、1〜20個、特に、1〜15個の炭素原子を含む線状、枝分れまたは環状のアルキル基を示す。
1〜15個の炭素原子を含み、且つ上記式(I)において同一または異なるものであるそのような好ましいR基としては、例えば、メチル、エチル、ブトキシエチル、エトキシエチル、プロピル、プロペニル、ブチル、イソブチル、ヘプチル、イソヘプチル、ヘキシル、シクロヘキシル、エチルヘキシル、ベンジル、オクチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、イソデシル、トリデシル、ドデシル、イソトリデシルまたはウンデシル基を挙げることができる。
好ましくはそのR基が、同一または異なるものであり、8〜11個の炭素原子、特に、9または10個の炭素原子を含むジエステルを使用する。
特に、下記の式(II)の1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルを使用する:
Figure 2010526924
そのような化合物は、既知であり、商業的に入手可能である;そのような化合物は、食品包装、医療機器または玩具製造のような用途におけるPVCのような硬質プラスチックの可塑化用に開発された。そのような化合物は、BASF社から品名“Hexamoll DINCH”として販売されている。
本発明のゴム組成物においては、式(I)または(II)のジエステル可塑剤の量は、好ましくは、5〜60pceである。その下限値よりも低いと、目標とする技術的効果が不適切であることが判明し得ており、一方、60pceよりも多いと、本発明の組成物をこれらタイヤのトレッドにおいて使用する場合、タイヤのグリップ性低下の可能性が存在する。これらの理由により、ジエステルの量は、より好ましくは5〜40pce、さらにより好ましくは10〜30pceである。
上述したジエステル可塑剤は、周囲温度(23℃)では液体である。これらのジエステル可塑剤は、典型的に−60℃よりも低いTgを示す。従って、本発明の特定の実施態様によれば、これらのジエステル可塑剤は、本発明のゴム組成物中に存在するジエンエラストマーの増量オイルとして、全体的にまたは部分的に使用し得る。
本発明の特に好ましい実施態様によれば、上記ジエステル可塑剤は、第2の可塑剤として、そのTgが、0℃よりも高い可塑化用炭化水素樹脂と組合せる。
当業者にとっては知られている通り、名称“可塑化用樹脂”は、本特許出願においては、定義によれば、一方では、周囲温度(23℃)で固体であり(オイルのような液体可塑化用化合物とは対照的に)、他方では、意図するゴム組成物と相溶性であって(即ち、典型的には5pceよりも多い使用量において混和性であって)真の希釈剤として作用する化合物について当てはまる。
炭化水素樹脂は、当業者にとって周知のポリマーであり、“可塑化用”であるとして付加的に説明される場合、ジエンエラストマー組成物(1種以上)中で本来混和性である。炭化水素樹脂は、例えば、R. Mildenberg、M. ZanderおよびG. Collin (New York, VCH, 1997, ISBN 3‐527‐28617‐9)による“Hydrocarbon Resins”と題した著作物(その第5章は、炭化水素樹脂の特にタイヤゴム分野の用途に充てられている(5.5. “Rubber Tires and Mechanical Goods”))において説明されている。炭化水素樹脂は、脂肪族または芳香族或いは脂肪族/芳香族タイプでもあり得る、即ち、脂肪族および/または芳香族モノマーをベースとし得る。炭化水素樹脂は、天然または合成であり得、オイル系であっても或いはなくてもよい(その場合、石油樹脂の名称でも知られている)。炭化水素樹脂は、好ましくは、専ら炭化水素である、即ち、炭化水素樹脂は、炭素および水素原子のみを含む。
好ましくは、可塑化用炭化水素樹脂は、下記の特徴の少なくともいずれか1つを示す:
・20℃よりも高い、より好ましくは30℃よりも高いTg;
・400〜2000g/モル、より好ましくは500〜1500g/モルの数平均分子量(Mn);
・3よりも低い、より好ましくは2よりも低い多分散性指数(PI) (注:PI = Mw/Mn;Mwは質量平均分子量)。
さらに好ましくは、この可塑化用炭化水素樹脂は、上記好ましい特徴の全部を示す。
ガラス転移温度(Tg)は、規格ASTM D3418 (1999年)に従い、DSC (示差走査熱量測定法)により既知の方法で測定する。上記炭化水素樹脂のマクロ構造(Mw、MnおよびPI)は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって測定する:溶媒 テトラヒドロフラン;温度 35℃;濃度 1g/l;流量 1ml/分;注入前に0.45μmの有孔度を有するフィルターにより濾過した溶液;ポリスチレン標準によるムーア(Moore)較正;直列の3本“Waters”カラムセット(“Styragel” HR4E、HR1およびHR0.5);示差屈折計(“Waters 2410”)およびその関連操作ソフトウェア(“Waters Empower”)による検出。
特に好ましい実施態様によれば、上記可塑化用炭化水素樹脂は、シクロペンタジエン(CPDと略記する)またはジシクロペンタジエン(DCPDと略記する)のホモポリマーまたはコポリマー樹脂、テルペンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、C5留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂、およびこれらの樹脂の混合物からなる群から選ばれる。
好ましくは、上記のコポリマー樹脂のうちでは、(D)CPD/ビニル芳香族コポリマー樹脂、(D)CPD/テルペンコポリマー樹脂、(D)CPD/C5留分コポリマー樹脂、テルペン/ビニル芳香族コポリマー樹脂、C5留分/ビニル芳香族コポリマー樹脂、およびこれらの樹脂の混合物からなる群から選ばれるコポリマーを使用する。
用語“テルペン”は、この場合、知られている通り、α‐ピネンモノマー、β‐ピネンモノマーおよびリモネンモノマーを包含する;好ましくは、リモネンモノマーを使用する;この化合物は、知られている通り、3種の可能性ある異性体の形で存在する:L‐リモネン(左旋性鏡像体)、D‐リモネン(右旋性鏡像体)或いはジペンテン、右旋性鏡像体および左旋性鏡像体のラセミ体。
スチレン;α‐メチルスチレン;オルソ‐、メタ‐またはパラ‐メチルスチレン;ビニルトルエン;パラ‐(tert‐ブチル)スチレン;メトキシスチレン類;クロロスチレン類、ビニルメシチレン;ジビニルベンゼン;ビニルナフタレン;または、C9留分(または、より一般的にはC8〜C10留分)に由来する任意のビニル芳香族モノマーは、例えば、ビニル芳香族モノマーとして適切である。好ましくは、ビニル芳香族モノマーは、スチレンまたはC9留分(または、より一般的にはC8〜C10留分)に由来するビニル芳香族モノマーである。好ましくは、ビニル芳香族モノマーは、当該コポリマー中では、モル画分として表して、少量モノマーである。
さらに特に好ましい実施態様によれば、上記可塑化用炭化水素樹脂は、(D)CPDホモポリマー樹脂、(D)CPD/スチレンコポリマー樹脂、ポリリモネン樹脂、リモネン/スチレンコポリマー樹脂、リモネン/(D)CPDコポリマー樹脂、C5留分/スチレンコポリマー樹脂、C5留分/C9留分コポリマー樹脂、およびこれらの樹脂の混合物からなる群から選ばれる。
上記の好ましい樹脂は、当業者にとって周知であり、商業的に入手可能であり、例えば、下記に関しては販売されている:
・ポリリモネン樹脂:DRT社から品名“Dercolyte L120”(Mn=625g/モル;Mw=1010g/モル;PI=1.6;Tg=72℃)として、またはArizona Chemical Company社から品名“Sylvagum TR7125C”(Mn=630g/モル;Mw=950g/モル;PI=1.5;Tg=70℃)として;
・C5留分/ビニル芳香族、特に、C5留分/スチレンまたはC5留分/C9留分コポリマー樹脂:Neville Chemical Company社から品名“Super Nevtac 78”、“Super Nevtac 85”または“Super Nevtac 99”として、Goodyear Chemicals社から品名“Wingtack Extra”として、Kolon社から品名“Hikorez T1095”および“Hikorez T1100”として、またはExxon社から品名“Escorez 2101”および“ECR 373”として;
・リモネン/スチレンコポリマー樹脂:DRT社から品名“Dercolyte TS 105”として、またはArizona Chemical Company社から品名“ZT115LT”および“ZT5100”として。
炭化水素樹脂の量は、好ましくは、5〜60pceである。上記下限値よりも低いと、目標とする技術的効果が不適切であることが判明し得ており、一方、60pceよりも多いと、生状態の組成物の混合装置に対しての粘着性が、ある場合には、工業的見地から全く許容し得なくなり得る。これらの理由により、炭化水素樹脂の量は、より好ましくは5〜40pce、さらにより好ましくは10〜30pceである。
上記ジエステル可塑剤と上記炭化水素樹脂とを組合せて含む本発明に従う可塑剤系の全体量に関しては、その量は、好ましくは10〜100pce、より好ましくは20〜80pce (特に、20〜50pce)である。
II‐4. 各種添加剤
また、本発明に従うゴム組成物は、例えば、他の可塑剤、好ましくは非芳香族または極めて僅かに芳香族系の可塑剤、例えば、ナフテン系またはパラフィン系オイル、MESまたはTDAEオイル、グリセリンエステル(特に、トリオレート)、特にナタネまたはヒマワリ植物油のような天然エステル;顔料;オゾン劣化防止ワックス、化学オゾン劣化防止剤、酸化防止剤のような保護剤;疲労防止剤;補強用樹脂;メチレン受容体(例えば、フェノールノボラック樹脂)またはメチレン供与体(例えば、HMTまたはH3M);イオウまたはイオウ供与体および/または過酸化物および/またはビスマレイミドをベースとする架橋系;加硫促進剤;加硫活性化剤または戻り防止剤のような、タイヤまたはタイヤ用の半製品の製造を意図するエラストマー組成物において一般的に使用する通常の添加剤の全部または1部を含み得る。
また、これらの組成物は、カップリング剤以外に、カップリング活性化剤、無機充填剤の被覆用の薬剤、またはゴムマトリックス中での充填剤の分散性の改善および組成物の粘度の低下により、公知の方法で、生状態における組成物の加工特性を改善することのできるより一般的な加工助剤も含有し得、これらの薬剤は、例えば、アルキルアルコキシシランのような加水分解性シラン類;ポリオール類;ポリエーテル類;第1級、第2級または第3級アミン類;または、ヒドロキシル化または加水分解性ポリオルガノシロキサン類である。
II‐5. ゴム組成物の製造
上記組成物は、適切なミキサー内で、当業者にとって周知の2つの連続する製造段階、即ち、110℃〜190℃、好ましくは130℃〜180℃の最高温度までの高温で熱機械的に加工または混練する第1段階(“非生産”段階)、並びに、その後の典型的には110℃よりも低い、例えば、40℃〜100℃の低めの温度まで機械加工する第2段階(“生産”段階)を使用して製造し、この仕上げ段階において架橋系を混入する。
特に改良された湿潤グリップ性を示すゴム組成物を製造する本発明に従う方法は、下記の工程:
‐ジエンエラストマー中に、第1段階(“非生産”段階)において、少なくとも1種の補強用充填剤および1種のエステル可塑剤を混入し、全てを、1回以上で、110℃〜190℃の最高温度に達するまで熱機械的に混練する工程;
‐混ぜ合せた混合物を100℃よりも低い温度に冷却する工程;
‐その後、第2段階(“生産”段階)において、架橋系を混入する工程;
‐全てを110℃よりも低い最高温度まで混練する工程;
を含み、そして、上記エステル可塑剤が、上記の式(I)に、好ましくは、上記の好ましい特性で表されることを特徴とする。
例えば、上記非生産段階は、1回の熱機械段階で実施し、その間に、第1工程において、全ての必須ベース成分(ジエンエラストマー、補強用充填剤および必要に応じてのカップリング剤、可塑剤)を、1回以上で、通常の密閉ミキサーのような適切なミキサー内に導入し、次いで、第2工程において、例えば1〜2分後の混練後、架橋系を除いた他の添加剤、任意構成成分としてのさらなる被覆剤および加工助剤を導入する。そのようにして得られた混合物を冷却した後、その場合は、架橋系を開放ミルのような開放ミキサー内に導入し、低温(例えば、40℃〜100℃)に維持する。その後、混ぜ合せた混合物を、数分間、例えば、2〜15分間混合する(生産段階)。
架橋系は、好ましくは、イオウおよび促進剤をベースとする加硫系である。イオウの存在下にジエンエラストマーの加硫促進剤として作用し得る任意の化合物、特に、2‐メルカプトベンゾチアジルジスルフィド(“MBTS”と略記する)、N‐シクロヘキシル‐2‐ベンゾチアゾールスルフェンアミド(“CBS”と略記する)、N,N‐ジシクロヘキシル‐2‐ベンゾチアゾールスルフェンアミド(“DCBS”と略記する)、N‐tert‐ブチル‐2‐ベンゾチアゾールスルフェンアミド(“TBBS”と略記する)、N‐tert‐ブチル‐2‐ベンゾチアゾールスルフェンイミド(“TBSI”と略記する)およびこれらの化合物の混合物からなる群から選ばれる化合物を使用し得る。好ましくは、スルフェンアミドタイプの一次促進剤を使用する。
さらに、この加硫系には、各種既知の二次促進剤または加硫活性化剤、例えば、酸化亜鉛、ステアリン酸、グアニジン誘導体(特に、ジフェニルグアニジン)等を、上記第1非生産段階中および/または上記生産段階中に混入する。本発明の組成物をタイヤトレッドとして使用する場合、イオウの量は、例えば、0.5〜3.0pceであり、また、一次促進剤の量は、0.5〜5.0pceである。
その後、そのようにして得られた最終組成物は、特に実験室の特性決定のために、例えば、シートまたはプラークの形にカレンダー加工するか、或いは、例えば、自動車用のタイヤトレッドとして使用することができるゴム形状要素の形に押出加工する。
加硫(即ち硬化)は、公知の方法で、一般的には130℃〜200℃の温度で、特に硬化温度、使用する加硫系および検討中の当該組成物の加硫速度に応じて、例えば、5〜90分で変動し得る十分な時間で実施する。
本発明は、“生”状態(即ち、硬化前)および“硬化”または加硫状態(即ち、加硫後)双方の上述のゴム組成物に関する。
III. 本発明の実施例
III‐1. ゴム組成物の製造
下記の試験を、以下の方法で実施する:加硫系を除いた、補強用充填剤、カップリング剤、可塑剤系、ジエンエラストマーおよび各種他の成分を、70%まで満たし且つ約60℃の初期容器温度を有する実験室密閉ミキサーに連続的に導入する。その後、熱機械加工(非生産段階)を1段階で実施し、この段階は、165℃の最高“落下”温度に達するまで合計で約3〜4分間続く。そのようにして得られた混合物を回収し、冷却し、その後、イオウおよびスルフェンアミドタイプの促進剤を30℃の開放ミキサー(ホモ・フィニッシャー)において混入し、混ぜ合せた混合物を適切な時間(例えば、5〜12分間)混合する(生産段階)。
そのようにして得られた組成物を、その後、その物理的または機械的性質の測定のためのゴムのプラーク(2〜3mm厚)または薄シートの形にカレンダー加工するか、或いは乗用車タイヤトレッドの形に押出加工する。
III‐2. ゴム試験
これらの試験の目的は、従来技術の2種の対照組成物との比較において、本発明に従うゴム組成物の改良された性能を実証することである。このために、シリカおよびカーボンブラックで補強したジエンエラストマー(SSBRとBRとのブレンド)をベースとし、配合がタイヤトレッドの製造に適している3種の組成物を製造する。
試験する3種の組成物は、組成物成分の1つ(第1の可塑剤、液体)を除いて同一である:
‐組成物C‐1:MESオイル;
‐組成物C‐2:ヒマワリ油;
‐組成物C‐3:1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジエステル。
第2の可塑剤(固形)としては、3種の組成物の各々において、可塑化用炭化水素樹脂(ポリリモネン)を使用する。組成物C‐1およびC‐2は、一方では耐磨耗性に関して(組成物C‐1)、他方では湿潤グリップ性に関して(組成物C‐2)、その優れた性能の裏付けをさらになお提供している本出願法人における参照組成物である。
MES(“軽度抽出溶媒和物(Medium Extracted Solvates)”)オイルは、例えば、出願WO 2005/087859号およびWO 2006/061064号に記載されているようなDAE(“留出芳香族抽出物(Distillate Aromatic Extracts)”)オイルの名称で知られている高レベルの芳香族物質を含む通常の石油系芳香族オイルとの比較において、極めて低レベルのポリ芳香族物質(ほぼ20〜50倍低い)に特徴を有する“非芳香族”タイプのオイルである。ヒマワリ植物油は、“オレイン酸”ヒマワリ油であり、即ち、上記出願WO 2004/022644号によって推奨されているような極めて高レベルのオレイン酸(少なくとも脂肪酸全体の85質量%)を含む。
従って、組成物C‐3のみが、本発明に従う。
表1および2は、上記2種の組成物の構成(表1:“pce”即ちエラストマー(1種以上)の100質量部当りの質量部で表した各種成分量)および硬化(150℃で30分)前後のこれら組成物の諸性質を示している;加硫系は、イオウおよびスルフェンアミドからなる。添付図面は、伸びの関数(%で)としての真の割線モジュラス(MPaでの)の曲線を模写している;これらの曲線は、C1〜C3で示し、各々、組成物C‐1〜C‐3に相応する。
表2を検証するに当っては、本発明に従う組成物C‐3は、対照組成物C‐1と比較して、下記を示すことに注目されたい:
‐改良された加工性(極めて実質的に低下したムーニー粘度);
‐同等の流動特性;
‐これもまた同等の引張特性、特に、強歪み(M100およびM300)下でのモジュラス;このことは、本発明の組成物における極めて高レベルの補強性および参照組成物C‐1の耐摩耗性に匹敵する耐摩耗性の証拠を実証している;
‐このことは、添付図面において模写した引張曲線によって裏付けられている:曲線C3は、曲線C1に極めて類似しており、最高歪みまでそうであることが分かる;
‐最後に、上記にもかかわらず、一方では、低減されてないにしても少なくとも同等であるヒステリシスひいては転がり抵抗性と同義である僅かに低めのtan(δ)max値(40℃での)によって、さらに、他方では、特に、著しく高い−10℃でのtan(δ)値、即ち、改良された湿潤グリップ性の公認された指標によって実質的に改良された動的特性。
さらにまた、対照組成物C‐2と比較して、本発明の組成物C‐3は、グリップ性に関して、改良されていないとしても少なくとも同等である動的特性(僅かに増大した−10℃でのtan(δ)値)を、強歪み(M100およびM300)下での高めのモジュラスおよび引張曲線の位置(曲線C1との比較において、曲線C3よりも著しく低い曲線C2)の双方によって例証されている特に高い補強特性を伴って実証している。
要するに、本発明は、そのようにして、本発明に従うトレッドの湿潤グリップ性を、他の特性、特に耐摩耗性能および転がり抵抗性に悪影響を及ぼすことなく改良することを可能にしている。
表1
Figure 2010526924
(1) 25%のスチレン、64%の1,2‐ポリブタジエン単位および25%のトランス‐1,4‐ポリブタジエン単位を含むSSBR (Tg = −18℃);
(2) 4.3%の1,2‐、2.7%のトランス‐1,4‐、93%のシス‐1,4‐を含むBR (Tg = −106℃);
(3) Rhodia社からのシリカ“Zeosil 1165MP”、“HDS”タイプ (BETおよびCTAB:約160 m2/g);
(4) カップリング剤TESPT (Degussa社からの“Si69”);
(5) カーボンブラックN234 (ASTM級);
(6) MESオイル (Shell社からの“Catenex SNR”);
(7) グリセリントリオレート(85質量%のオレイン酸を含むヒマワリ油;Novance社からの“Lubrirob Tod 1880”)
(8) 1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル (BASF社からの“Hexamoll DINCH”);
(9) ポリリモネン樹脂(DRT社からの“Dercolyte L120”);
(10) ジフェニルグアニジン (Flexsys社からの“Perkacit DPG”);
(11) N‐(1,3‐ジメチルブチル)‐N‐フェニル‐パラ‐フェニレンジアミン (Flexsys社からの“Santoflex 6‐PPD”);
(12) CBS (Flexsys社からの“Santocure”)
表2
Figure 2010526924

Claims (31)

  1. 少なくともジエンエラストマー、補強用充填剤および下記の式(I)で表される1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジエステル可塑剤を含むゴム組成物:
    Figure 2010526924
    (式中、R基は、同一または異なるものであって、炭化水素基を示す)。
  2. 前記R基が、同一または異なるものであって、1〜30個の炭素原子を含む線状、枝分れまたは環状のアルキルおよび6〜30個の炭素原子を含むアリール、アラルキルまたはアルカリールからなる群から選ばれる、請求項1記載の組成物。
  3. 前記R基が、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜15個の炭素原子を含む線状、枝分れまたは環状のアルキル基を示す、請求項2記載の組成物。
  4. 前記R基が、8〜11個の炭素原子を含む、請求項3記載の組成物。
  5. 前記ジエステル可塑剤が、下記の式(II)の1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルである、請求項4記載の組成物。
    Figure 2010526924
  6. 前記ジエステル可塑剤の量が、5〜60pceである、請求項1〜5のいずれか1項記載の組成物。
  7. 前記ジエステル可塑剤の量が、5〜40pceである、請求項6記載のゴム組成物。
  8. 可塑化用炭化水素樹脂を前記ジエステル可塑剤と組合せて使用し、前記樹脂が0℃よりも高いガラス転移温度(Tg)を有する、請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物。
  9. 前記可塑化用炭化水素樹脂が、+20℃よりも高いガラス転移温度(Tg)を有する、請求項8記載の組成物。
  10. 前記炭化水素樹脂の数平均分子量が、400〜2000g/モルである、請求項1〜9のいずれか1項記載の組成物。
  11. 前記炭化水素樹脂の多分散性指数が、3よりも小さい、請求項8〜10のいずれか1項記載の組成物。
  12. 前記可塑化用炭化水素樹脂が、シクロペンタジエン(CPDと略記する)或いはジシクロペンタジエン(DCPDと略記する)のホモポリマーまたはコポリマー樹脂、テルペンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、C5留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂およびこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる、請求項8〜11のいずれか1項記載の組成物。
  13. 前記可塑化用炭化水素樹脂が、(D)CPDホモポリマー樹脂、(D)CPD/スチレンコポリマー樹脂、ポリリモネン樹脂、リモネン/スチレンコポリマー樹脂、リモネン/(D)CPDコポリマー樹脂、C5留分/スチレンコポリマー樹脂、C5留分/C9留分コポリマー樹脂およびこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる、請求項12記載の組成物。
  14. 前記可塑化用炭化水素樹脂の量が、5〜60pceである、請求項8〜13のいずれか1項記載の組成物。
  15. 前記ジエンエラストマーが、ポリブタジエン類、合成ポリイソプレン類、天然ゴム、ブタジエンコポリマー類、イソプレンコポリマー類およびこれらエラストマーの混合物からなる群から選ばれる、請求項1〜14のいずれか1項記載の組成物。
  16. 前記補強用充填剤が、カーボンブラックを含む、請求項1〜15のいずれか1項記載の組成物。
  17. 前記補強用充填剤が、シリカを含む、請求項1〜16のいずれか1項記載の組成物。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項記載のゴム組成物の、タイヤまたはゴム製の半製品の製造における使用。
  19. 請求項1〜17のいずれか1項記載のゴム組成物を含むタイヤトレッド。
  20. 請求項1〜17のいずれか1項記載のゴム組成物または請求項19記載のトレッドを含むタイヤ。
  21. 少なくともジエンエラストマー、補強用充填剤およびエステル可塑剤を含むゴム組成物の製造方法であって、下記の工程:
    ‐ジエンエラストマー中に、ミキサー内で、補強用充填剤、エステル可塑剤を混入し、全てを、1回以上、110℃〜190℃の最高温度に達するまで熱機械的に混練する工程;
    ‐混ぜ合せた混合物を100℃よりも低い温度に冷却する工程;
    ‐その後、架橋系を混入する工程;
    ‐全てを110℃よりも低い最高温度まで混練する工程;
    ‐そのようにして得られたゴム組成物を押出加工またはカレンダー加工する工程;
    を含み、そして、前記エステル可塑剤が、下記の式(I)で表されることを特徴とする前記ゴム組成物の製造方法:
    Figure 2010526924
    (式中、R基は、同一または異なるものであって、炭化水素基を示す)。
  22. 前記ジエンゴム組成物を可塑化するために使用することのできる可塑剤系であって、該系が、少なくとも、下記の成分を含む可塑剤系:
    ‐1種の下記の式(I)に相当する1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジエステル可塑剤:
    Figure 2010526924
    (式中、R基は、同一または異なるものであって、炭化水素基を示す);
    ‐ガラス転移温度(Tg)が0℃よりも高い可塑化用炭化水素樹脂。
  23. 前記R基が、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜15個の炭素原子を含む線状、枝分れまたは環状のアルキル基を示す、請求項22記載の可塑剤系。
  24. 前記R基が、8〜11個の炭素原子を含む、請求項23記載の可塑剤系。
  25. 前記ジエステル可塑剤が、下記の式(II)の1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルである、請求項24記載の可塑剤系。
    Figure 2010526924
  26. 前記炭化水素樹脂のガラス転移温度(Tg)が、+20℃よりも高い、請求項22〜25のいずれか1項記載の可塑剤系。
  27. 前記炭化水素樹脂の数平均分子量が、400〜2000g/モルである、請求項22〜26のいずれか1項記載の可塑剤系。
  28. 前記炭化水素樹脂の多分散性指数が、3よりも小さい、請求項22〜27のいずれか1項記載の可塑剤系。
  29. 前記可塑化用炭化水素樹脂が、シクロペンタジエン(CPDと略記する)或いはジシクロペンタジエン(DCPDと略記する)のホモポリマーまたはコポリマー樹脂、テルペンのホモポリマーまたはコポリマー樹脂、C5留分のホモポリマーまたはコポリマー樹脂およびこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる、請求項22〜28のいずれか1項記載の可塑剤系。
  30. 前記可塑化用炭化水素樹脂が、(D)CPDホモポリマー樹脂、(D)CPD/スチレンコポリマー樹脂、ポリリモネン樹脂、リモネン/スチレンコポリマー樹脂、リモネン/(D)CPDコポリマー樹脂、C5留分/スチレンコポリマー樹脂、C5留分/C9留分コポリマー樹脂およびこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる、請求項29記載の可塑剤系。
  31. 請求項22〜30のいずれか1項記載の可塑剤系の、タイヤジエンゴム組成物を可塑化するための使用。
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