JP2010519810A - アナログ−デジタルコンバータ - Google Patents

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Abstract

第一および第二デジタル−アナログコンバータDAC1およびDAC2の出力が組み合わせ回路の中で結合され複数の識別しきい値を形成するアナログ−デジタルコンバータに関する。これは2もしくはそれ以上のビットが一度の判定で決定されることを可能にする。

Description

本発明はアナログ−デジタルコンバータ、特に一度のビット判定で複数のビットを決定するコンバータに関する。
一般的にデジタル−アナログコンバータの利用者は、高い変換精度および高い変換率を望む。フラッシュ型コンバータおよびパイプライン型コンバータは、高い変換速度を提供することで知られている。フラッシュ型コンバータは一つの入力ワードを一度で変換し、比較的小さな変換遅延を示すだけで、一方パイプライン型コンバータは変換処理を複数段階に分割するので、パイプライン遅延およびより一層の複雑さが生じるが、高い処理能力を実現することができる。高評価のアナログ−デジタルコンバータの型は逐次比較型コンバータである。このコンバータは費用および速度の釣り合いがとれ、とても精密に作ることができる。逐次比較型コンバータは、判定ビットが設定されると、変換されるアナログ値が判定ビットに相当する値より大きいか小さいかを、すでに保持されているビットとの演算と併せて調べる逐次ビット判定機能を持つ。よって、8ビット出力結果を提供しようとしている逐次比較型コンバータは8ビットの判定(もしくはもしコンバータが冗長性を含むならばそれ以上)を実行する。
一回のビット判定で2つのビットを共同で決定する、3つのコンバータを持つアナログ−デジタルコンバータがUS6,239,734に公開されている。US6,239,734の図7の例が6ビットの変換を公開している。変換されると“110011”に相当する値を持つアナログ入力信号が示されている。通常の逐次比較処理に従って、第一レジスタSARにワード“100000”が設定される。さらに第二レジスタSAR+にワード “110000”ならびに第三レジスタSAR−にワード“010000”が設定される。この第一判定でアナログ値は、SAR、SAR+およびSAR−それぞれのレジスタの判定ワードより大きく、よって判定ビットの先頭2ビットには“11”が設定される。第二判定では、テストされる2ビットには“10、11および01”が設定され、それぞれのレジスタに関しては、第一レジスタは“111000”を判定し、SAR+レジスタは“111100”を判定し、SAR−レジスタは“110100”を判定する。この第二判定では、アナログ値はそれぞれの判定ワードの値より小さく、よって次の2ビットには“00”が設定され、このように2段階の判定だけで4ビットが決定される。第三判定では、前の4ビットには最初の2段階の判定で決定されたように “1100”が設定され、各レジスタの第5ビットおよび第6ビットに“10、11および01”のパターンが設定される。最終判定では、2つの判定ワードはアナログ値より低く、3つ目の判定ワードは低くないので、最終ビットが
Figure 2010519810
回の判定で変換され、変換されたワード“110011”が収容される。したがって、変換速度の倍加の可能性がもたらされる。しかしながら、このために3つのアナログ−デジタルコンバータエンジンを組み立てる必要がある。
本発明の最初の態様によれば、第一および第二デジタル−アナログコンバータ、ならびに少なくとも3つのコンパレータ、ならびに少なくとも3つの識別しきい値が同時にテストされるような第一および第二デジタル−アナログコンバータからの出力の少なくとも1から3を組み合わせて形成される容量加算回路網からなるアナログ−デジタルコンバータを提供する。よって2もしくはそれ以上のビットを一度でテストするために、2つのデジタル−アナログコンバータを利用することが可能である。好ましくはアナログ−デジタルコンバータは逐次比較型コンバータである。ある意味では、各コンパレータおよびその加算回路網は、単一の逐次比較ルーチンSARコンバータエンジンのように動作し、各コンバータエンジンは、他のすべてのコンバータエンジンの値に関連する値をテストする。これは大幅に数の減らされた内部デジタル−アナログコンバータを利用した、高度な並列SARコンバータを提供することを可能にする。
逐次比較変換において一度に2ビットを判定するために、3つの識別しきい値が生成される必要がある。しかしながら有利に、次段階(T+1回目)の変換でテストされる範囲が、現段階(T回目)の内部識別しきい値の範囲より大きくなるような、3つ以上の識別しきい値が利用できる。これはシステムの解決エラーからの復帰能力を向上する。注意すべき点として、3つの識別しきい値による最初のビット判定以外の一般的なビット判定では、現在調査中の判定空間は前回の判定空間の4分の1の範囲に縛られる。しかしながら、追加の識別しきい値を使用する場合は、システムが一致して動作する4つのコンバータエンジンを持つように見え、よって判定空間は前回の判定空間の4分の1より大きく作ることができ、解決エラーおよび他のエラーから生じる変換エラーは補正される。したがってビット判定が整数Tを使って数えられる場合、(T+1)回目のビット判定の判定空間は、T回目のビット判定の判定空間の4分の1より大きい。しかしながら、判定空間が前回の空間の2分の1より小さいので、一つのSARコンバータを使う場合よりさらに早く最終結果を取得できる。
有利にも、一つの判定から次のビット判定に進み、3つの以上のコンバータエンジンもしくはコンパレータを利用する場合、判定範囲はオフセットされる。本発明の一つの態様では、判定範囲は、テストされている現在の最小ビットサイズの半分に相当する値によりオフセットされる。これは変換処理のエラーが補正されることを可能にする。注意すべき点として、4つ目のコンバータエンジン、即ち、4つ目のコンパレータとそれに関連する加算回路網を追加することにより許容される冗長は、追加のビット判定なしに前回の変換エラーの補正を提供する。いうまでもなく、3つのコンバータエンジンだけを使用し冗長を追加することも可能であるが、これには追加のビット判定を招く追加の冗長ビットが必要になる。これは、たとえば前回のビット判定の4分の1ではなく半分の大きさの新しい判定範囲を作成し、さらに+および−両方のエラー補正を提供する判定範囲をオフセットすることにより達成される。識別しきい値をさらに形成するさらに多くのコンパレータおよび加算回路網を追加することも可能である。したがって、7つの識別しきい値(もしくはより好ましくは冗長を提供する8つのしきい値)が形成された場合、2つのデジタル−アナログコンバータを7つのコンパレータと連動させ、変換毎に3ビットの判定をさせることも可能である。
本発明の二つ目の目的では、Tが整数の時、T回目の変換判定が少なくとも2つのビットを決定するアナログ−デジタル変換を実現させる方法が提供され、その方法は、第一デジタル−アナログコンバータの一つ目の値および第二コンバータの二つ目の値を設定し、組み合わせ装置の出力を結合させ、少なくとも3つのしきい値を形成する。
本発明は、添付図面の参照による例としてさらに詳しく説明される。
図1は、本発明の態様を含んだデジタル−アナログコンバータの内部構造の簡単な概略図である。 図2aから図2dは、第一コンパレータの入力に形成された容量電位分割器の簡単な概略図である。 図3は、4つの識別しきい値がどのように探索空間に配置されるかを示した概略図である。 図4は、複数の識別しきい値を生成するためのさらに進んだ配置を示した概略図である。 図5は、同時にテストできる3つの識別しきい値を持つ本発明の態様のための変換手順を示した概略図である。 図6は、同時にテストできる4つの識別しきい値を持つ本発明の態様のための変換手順を示した概略図である。 図7は、さまざまな条件下での演算における判定プロセスを示した図である。 図8は、本発明の態様を構成する差分コンバータ接続形態を示した図である。 図9は、本発明のさらなる態様を示した図である。 図10は、入力短絡配置を有する変換入力ステージを示した図である。
図1は、本発明の態様を構成するアナログ−デジタルコンバータの概略図である。このアナログ−デジタルコンバータは、任意の適切なコンバータ技術を利用して形成されるものであって、この例ではサンプル入力を介して変換されるアナログ入力信号をサンプリングする機能も持つコンバータのようなスイッチキャパシタデジタル−アナログコンバータであるような、第一のデジタル−アナログコンバータDAC1を含む。これは設計者の選択によるが、コンバータはセグメント化されていてもいなくてもよく、シングルエンドにされるかもしくは作動出力を持つ。簡単にするために、コンバータはシングルエンドにされていると仮定する。第一デジタル−アナログコンバータDAC1はその出力を、第一キャパシタから第四キャパシタ12,32,52および72を介して、出力C1からC4を持つ第一から第四コンパレータ10,30、50および70につなげる。本発明の好ましい態様では、4つのコンパレータを利用することは探索空間の拡張を可能にするが、後に説明されるように本発明は3つの識別しきい値により一度の判定で2ビットを適切に変換することができる。
先述のように、第一コンパレータ10は、結合キャパシタ12を介して第一デジタル−アナログコンバータDAC1につながれる。類似の結合キャパシタ32、52および72は、第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力を、第二から第四コンパレータ30、50および70の非反転入力につなぐように提供される。第一コンパレータ10の非反転入力もまた、第一および第二オフセット型結合キャパシタ14および16を介して、差動コンバータである第二デジタル−アナログコンバータDAC2(オフセット型DACとみなされる)の出力につながれる。これを分かりやすく言えば、第二デジタル−アナログコンバータDAC2の非反転入力22(負荷が無い状態)に、+1ボルトの仮定電圧が生じるように制御ワードが与えられた場合、その反転入力24は−1ボルトの値をとる。しかし注意すべき点として、第二デジタル−アナログコンバータDAC2は、図4で後に説明されるように、差動コンバータである必要はない。類似の結合キャパシタ34および36はオフセットDAC、DAC2を第二コンパレータ30につなぐように設けられ、キャパシタ54および56は第三コンパレータ50のために、同様のキャパシタ74および76は第四コンパレータ70のために設けられる。各これらのキャパシタは、第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力電圧から様々な識別しきい値オフセットを生成するために、第二デジタル−アナログコンバータDAC2の非反転出力22もしくは反転出力24のどちらかに結合される。各コンパレータは、種々の判定ワードに対してアナログ値を効果的にテストする、各コンパレータおよび結合回路網が組み合わされたコンバータエンジンのように動作するとみなされる。図1の4つのコンパレータ/コンバータによるエンジンの例では、任意のコンパレータの第一オフセット型結合キャパシタ14、34、54および74は、各第二オフセット型結合キャパシタ16、36、56および76の2倍の値を持つ。単純にするために、結合キャパシタ14は任意の静電容量単位1Cという値を持つと仮定する。その時、各第二結合キャパシタは0.5Cの値を持つ。この体系では結合キャパシタ12が4Cの値を持つように選ばれる。同じ比率が他のキャパシタ32、34、36、52、54、56ならびに72、74および76のそれぞれに適用される。第一コンパレータ10に関連するキャパシタ14および16の両方は、第二デジタル−アナログコンバータDAC2の非反転出力22に結合される。
第二コンパレータ30の第一結合キャパシタ34は第二デジタル−アナログコンバータDAC2の非反転出力22につながれ、第二結合キャパシタ36は第二デジタル−アナログコンバータの反転出力24につながれる。第三コンパレータの第一結合キャパシタ54は第二デジタル−アナログコンバータDAC2の反転出力24につながれ、一方で第二結合キャパシタ56は非反転出力22につながれる。最後に、第四コンパレータ70の第一および第二結合キャパシタ74および76の両方は第二デジタル−アナログコンバータDAC2の反転出力24につながれる。図2aは4つのコンパレータの正入力へ結合されるキャパシタ回路網を示す。図2bに示されるように、第一コンパレータではC2およびC3の両方は出力DAC2+に並列につながれる。Voの電圧は次のようにして求められる。
Figure 2010519810
分数3/11をDAC2に乗じることになることが見て取れる。
図2cはC3が出力DAC2−につなげられた第二コンパレータの結線を示す。Voの電圧は次のようにして求められる。
Figure 2010519810
この場合は、分数1/11をDAC2に乗じることになる。
図2dは、C2が省略されC3がDAC2の正出力につなげられた第二コンパレータのキャパシタ回路網の別の配列を示す。Voの電圧は次のようにして求められる。
Figure 2010519810
上記式の分母は、DAC1およびDAC2両方のための新しい乗数として5+1/2から4+1/2に変更される。しかしながら、Voはコンパレータによってのみ感知されるので、これはVoの値であり決定される大きさではないので重要ではない。同じような式が、第二コンパレータDAC2の出力値を考慮に入れた、他のコンパレータ50および70で生じる電圧のために書ける。
好ましい構成ではC2およびC3はそれぞれ1 単位および1/2単位、C1は4単位に設定される。これらの値は、2つのDACが同じフルスケールレンジを持つと仮定して、コンパレータ入力で感知されるDACの出力に正確な尺度を与えるために選択される。DAC2の範囲が広げられた場合、C1の値が増えるかもしくはC2およびC3の値が減る(もしくはこれらが様々に組み合わされる)。たとえばDAC2の範囲が倍化された場合、C1も8単位に倍化され、C2およびC3はそれぞれ1/4単位および1/8単位に減らされる。これはコンパレータ入力に見られるようにサンプリングされた信号の減衰を減らす効果がある。第二DACのフルスケールレンジは、より大きなDAC2の基準電圧を利用するかもしくはDACの構造を変えることにより増やすことができる。
また、一つのデジタル−アナログコンバータ出力から他を見ると、コンバータはそれ自体が一つのキャパシタを介して他につながれているともみなされ、よって各コンバータは同じ量の他の値を取り込み、よってデジタル−アナログコンバータDAC1およびDAC2の出力は追加の容量性負荷により変化し、しかしそれぞれはデジタル−アナログコンバータの相対的整合が影響を受けずに残るように同じ量により変化させられる。コンパレータ10の入力電圧の大部分は、第二デジタル−アナログコンバータDAC2の出力電圧により変化される第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力電圧である。キャパシタ14および16は並列で両方とも非反転出力22につなげられるので、任意の1.5単位の変化が効果的に第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力に加えられる。第二コンパレータ30においては、1―0.5=0.5単位の値が第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力に加えられる。第三コンパレータにおいては、−1+0.5=−0.5の任意の単位が第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力に付加され、同じように第四コンパレータ70には−1.5の任意の単位が第一デジタル−アナログコンバータの出力に付加される。したがって、4つの別々の識別しきい値を、二つのデジタル−アナログコンバータだけで得ることができた。これは図3に概略的に説明され、第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力はDAC1 OPに指定され、+3Δにより変更され生成された第一しきい値TH1が第一コンパレータ10に供給され、+Δにより変更され生成された第二しきい値TH2が第二コンパレータ30に供給され、−Δにより変更され生成された第三しきい値TH3が第三コンパレータ50に供給され、−3Δにより変更され生成された第四しきい値TH4が第四コンパレータ70に供給される。
図1の実施態様では、第一および第二デジタル−アナログコンバータDAC1およびDAC2は同じキャパシタアレーの内部構造を持ち、容量分配回路網はDAC1の出力をオフセットするためにDAC2の値を正確に計る。変換判定Tを変換されるNビットの内2つが判定されるものとみなす場合(設計者が最初のビット判定を一つのしきい値をテストするためだけに選択する、即ちDAC2は制御ワードにゼロ値が供給される間は出力がなく、コンパレータ入力における電圧偏位が装置供給電位から外れず、よって寄生ダイオードもしくはDAC1からの電荷損失をもたらすようなものを動かすことがないという場合を踏まえても、T回目からT+1回目の変換判定に移行すると、DAC2の出力は4分の1に減らされる。それゆえに、例えば8ビットコンバータの場合、判定T1はビットN=1およびN=2を決定する(ここでN=1は最上位ビットでN=8は最下位ビットである)。取得段階においては、DAC1は10000000に設定され、DAC2は00000000に設定される。したがって最初のビット判定では、DAC1は10000000のままで、DAC2は11111111に切り替わる。その後の判定においては、DAC1に与えられる値は、変換される入力値およびコンパレータの判定結果次第で様々である。しかしながら、判定T2はビットN=3およびN=4を決定し、DAC2のための制御ワードは前回の1/4に限りなく近い01000000に設定される。冗長性によりこの小さなエラーは補正される。判定T3ではビットN=7およびビットN=8を決定し、DAC2の制御ワードは前回の4分の1である00010000に設定される。一度に3ビットを決定できるような7つの識別しきい値がある場合、DAC2の制御ワード内の“1”は判定ごとに前例のような2ビットではなく3ビット動くことになる。
多数の識別しきい値を使用することの問題は、各しきい値が互いに正確に間をあけられているかどうかを確かめることが難しいことである。したがって各コンパレータを伴うしきい値生成回路が、デジタル−アナログコンバータを完全に同じように読み込むことが重要である。これはデジタル−アナログコンバータの出力に付加される容量性負荷の測定エラーが、それぞれに同一の影響を及ぼすことを意味する。図1に示された配列のように対称性がある特質はこれを実現する。各デジタル−アナログコンバータおよび各コンパレータはそれに付随するオフセットを持つ。必然的に回路設計者は慎重な設計と整理によりオフセットを最小限に抑えるように努める。しかしながら任意に、各回路はオフセット電圧をコンパレータに入れオフセットエラーを除去するためのオフセット補償装置を含む。このような回路は当該者により公知である。
図1に戻り、各コンパレータの反転および非反転入力を共につなぐ第一から第四コンパレータ各自に関連する短絡スイッチS1からS4がある。これは例えば12、14および16等のキャパシタの極板電圧が非反転入力につながれ規定の電圧に固定されることを可能にする。同様に短絡スイッチS5、S6およびS7は、デジタル−アナログコンバータDAC1およびDAC2の出力が、それ自体が接地されるかもしくは基準電圧(図には示さず)につながれる共通のノードにつながれる。
また、DAC1およびDAC2が共にシングルエンドの類似の回路を作ることも可能であることを認識すべきである。この配列では、オフセットDAC、DAC2の値は、DAC1の出力に加えられるかもしくは差し引かれる(しかし両方ではない)。簡略化のためにオフセットをDAC1に加えるだけの場合を考えてみると、図4に示されるようにしきい値は第四しきい値TH4に一致する値をDAC1の出力に設定することにより生成される。したがってしきい値TH1、TH2およびTH3は、3Δ、2Δおよび1ΔをそれぞれDAC1の出力に加えることにより生成される。これは、第一コンパレータ10の非反転出力およびDAC2の出力22の間に3単位のキャパシタを並列に入れることにより実現できる。2単位のキャパシタが第二コンパレータ30の非反転入力およびDAC2の出力22の間に入れられ、1単位のキャパシタがDAC2の出力22および第三コンパレータ50の非反転入力の間に入れられる。第四コンパレータ70およびオフセットDAC、DAC2の間には接続は作られない。DACおよびDAC2が同一のフルスケールレンジを持つと仮定すると、結合キャパシタ12、32、52および72は8単位に設定される。
ここでコンバータの動作が説明される。最初に3つのコンパレータ/コンバータエンジンのみの発明の実施態様を考えると有益である。3つの変換しきい値だけの配列は、図1に示される配列を少し変更する方法ならびに第二コンパレータ30の出力C2もしくは第三コンパレータ50の出力C3のどちらか一方を無視することにより実現できる。C3を無視する。さらに、キャパシタ14、16、34、36,74および76の値はすべて同じである必要がある。これが実現されたら、DAC2の出力は第一コンパレータ10に加えられ、第二コンパレータ30の値には影響を与えず、第四コンパレータ70から差し引かれる。したがって、第二デジタル−アナログコンバータは、中央しきい値からの変換しきい値オフセットを、第一デジタル−アナログコンバータDAC1からの出力として生成するために利用することができる。
図5は、変換後のビットワードが“00110010”に相当する、8ビットワードを変換する変換手順を概略的に示した図である。先述のように、コンバータはもっとずっと正確な変換能力があるが、明確化のためにこの例ではあえて単純にしてある。第一ビット判定DAC1の最上位2ビットが“10”で残りのビットが“0”に設定される場合、この状態は線T1(1)として表される。第二デジタル−アナログコンバータは、現在の変換範囲(これは最初のビット判定でのコンバータの入力範囲)の4分の1の値で第一コンパレータ10がT1(1)からのオフセットレベルをテストするような出力を提供するために設定され、これはT2(1)と表されテスト値“11000”に相当する。同様に、第二デジタル−アナログコンバータDAC2の出力は、第四コンパレータ70が現在の変換範囲の4分の1に相当する値によりしきい値T1(1)からのオフセットレベルをテストするように、第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力から差し引かれ、これはT3(1)として指定され、“01000000”に相当する。したがって、各コンパレータは独立したコンバータエンジンE1からE3であるかのように動作する。図5に、判定範囲が4つの区別された領域に分割されている状態が示されている。最下の領域は、変換空間の4分の1の最下(例“00000000”から“01000000”)R0(1)として示される。次の領域は変換空間の次の4分の1(例“01000000”から“10000000”)R1(1)として示される。次の領域は変換空間の次の4分の1(例“10000000”から“11000000”)R2(1)として示される。最後の領域は “11000000”からフルスケール“11111111”までの R3(1)として示される。調査される値の範囲は、第一判定“00000000”から“11111111”までの判定空間を形成していると考えられる。
最初のビット判定終了時にコンパレータの出力がチェックされ、制御装置はアナログ入力値がしきい値T1(1)、T2(1)およびT3(1)より小さいことを検出する。結果として判定ビットの最初の2ビットは“00”に設定され、判定は第二判定に移行する。したがって、アナログ入力信号はR0(1)の範囲内であるとすでに決定した。図5に示されたように、コンバータエンジンとして動作する3つのコンパレータを使用する場合、次の判定はR0(1)で示される範囲内だけで調査を行う。したがって、範囲“00000000”から“01000000”までが第二判定の判定空間になる。したがって第一デジタル−アナログコンバータDAC1の次の2ビットは“10”に設定され、調査中の値は行列T1(2)で表される“0010”になる。第二コンバータDAC2の出力は4分の1の値に減らされ、その出力が第一デジタル−アナログコンバータDAC1の出力に加えられ、第一コンパレータ10の識別しきい値を線T2(2)で示される所まで引き上げる。同様に第二デジタル−アナログコンバータの出力も第四コンパレータ70においてしきい値T3(2)として示されるように、第一デジタル−アナログコンバータ出力から減らされる。したがってコンパレータはR0(2)、R1(2)、R2(2)およびR3(2)に示される変換範囲を共同で調査する。これらの各変換範囲は、前回の判定範囲の4分の1でしかない。第二判定終了時に、制御装置は変換される値が各コンパレータの判定しきい値より上であると決定し、第三および第四ビットは“11”に設定される。
図5に示されるように、次の判定はR3(2)の範囲内だけなので、3つのしきい値は判定範囲の上部および下部の間の4分の1、2分の1、4分の3の位置にそれぞれ設定される。これらのしきい値はT1(3)、T2(3)およびT3(3)で示される。図5から分かるように、それぞれのしきい値はアナログ値よりも大きい。したがって、制御装置はこれらのビットを放棄しこれまでに変換されたワードを“001100”と決定する。よって6つのビットが3回の判定だけで変換された。しかしながら、たとえばノイズもしくは設定エラーにより起こる決定エラーが、コンバータが回復不能で不正確な決定をする原因になることにも注意しなければならない。この問題は当業者により公知の冗長ビットを含むことにより克服できる。結果として、デジタル−アナログコンバータの過重は、破棄されるべきビットを間違って保持した状態から回復することを可能にする。しかしながら、コンパレータ10、30、50および70を利用した図1に示された構成は、拡張された判定範囲が、実行されなければならない判定の回数を増やすことなく、またADCに求められるデジタル−アナログコンバータの数を増やすことなく調査されることを可能にする。
4つのコンパレータを使った配列(まるで4つの共同コンバータエンジンを使用しているような)では、それぞれの判定の分解能は、3つのコンバータ/コンパレータを使った設計のそれと同等である。しかしながら、4つのコンパレータを使うことは次の判定範囲がオフセットされることを可能にする。しきい値を(N+1)回目の半分の値までオフセットすることにより、現在の最小ビット(例えば判定T=1におけるビットN=2、判定T=2におけるビットN=4、等々)の、前回の不正確に設定されたもしくは不正確に拒否された状態からの回復を可能にする。図6に示されるような、N回目の判定では入力値140がT2(N)より上でT3(N)より下に位置することが決定される状況を考えてみること。従来技術では、(N+1)回目の判定はT2(N)およびT3(N)により境界される探索空間の結果を精緻化することに限定される。しかしながら図6に示される配列および図1に示されるコンバータを利用して、(N+1)回目の判定のそれぞれの探索範囲はN回目の探索空間の4分の1であり、しかししきい値はこの例では0.5R(N+1)により下方にオフセットされる。結果として、次の探索はT2(N)−((T2(N)−T1(N))/8)からT3(N)+((T4(N)−T3(N)/8)までの範囲で行われる。探索範囲は必要ならばデジタル−アナログコンバータの範囲の最小値および最大値で切り捨てられる。
どのようにコンバータが動作するかいくつかの動作した例を考慮に入れることも有用である。簡単にするために3つのコンパレータのみの場合を考える。図7は典型的な変換を示す。各コンバータエンジンは、共通の第一および第二デジタル−アナログコンバータならびに各コンパレータおよびキャパシタ回路網から成る。キャパシタ回路網は、計算値がコンバータエンジン内のDACにより生成されたように見えるように、それぞれ異なる方法で第一および第二デジタル−アナログコンバータの出力を計算する。上記のようにこの配列で形成された各コンバータエンジンは、他のコンバータエンジンの出力値に係る出力を持つ。コンバータエンジンはビット判定のためにコラボレーティブモードで動作する。判定回数の一回目、二回目および三回目のそれぞれは、T1、T2およびT3で示される。与えられたどの判定でも、コンバータエンジンには異なるビット値が設定される。各エンジンはそれぞれE1、E2等々で示される。図7aおよび図7bを図5の例で説明された3つのエンジンと比較すると、エンジンE1は第四コンパレータに相当し、エンジンE2は第二コンパレータ30に相当し、エンジンE3は第一コンパレータ10に相当する。
図7に示された例では、キャパシタは二元アレーで提供され、32,16,8,4,2および1の重みを持つ。このアレーを利用し24.75の値をもつアナログ信号のディジタル化を行うことを想定する。最初の判定T1では、第一DAC1は100000に設定され、第二DAC(オフセットDAC)も同様である。オフセットDACの値は計測され第一DACから差し引かれ、第四コンパレータ70の値は、第一コンバータエンジンE1が32ビットおよび16ビットそれぞれを1および0に設定するように動作させる。これは重み16を提供する。したがってコンバータエンジンは、判定している値がアナログ入力信号より小さいと判断する。第一DACの出力は修正されずに第二コンパレータ30に送られ、第二コンバータエンジンE2が32および16のビットにそれぞれ1および0を設定するように動作し、重み32を提供し、それがアナログ入力に比べてかなり大きいということを決定する。次にオフセットDAC、DAC2の出力が測定されDAC1の出力に加えられ、第三コンバータエンジンが32および16のビットにそれぞれ1および1を設定するように動作し、これもかなり大きな値である48を提供する。ここでE1だけがアナログ値より小さい値を持つので、そのビット01は第二判定に持ち越される。第二判定T2では、各エンジンの32および16のビットはそれぞれ0および1に設定される。8および4の重みを持つ次の最上位ビットは、繰り返し各エンジンによりE1=01、E2=10およびE3=11の設定でテストされる。これはDAC1を011000およびDAC2を001000に設定することにより実現できる。この判定では、E1およびE2は判定されるアナログ値より小さい値を持つことになる。したがってE3は破棄され、E1およびE2のうち高い方の値即ちE2は保持され、次の判定に持ち越される。この数値は値24に相当する。したがって第三判定ではDAC1の4つの最上位ビットが0110に設定され、判定ワードはDAC1=011010およびDAC2=000010に設定される。第三判定では、それぞれが判定される値より大きい値を持つため、すべての判定が破棄される。したがって、この例では“011000”が正しい答えになる。
本発明の原理を利用すると、3つのビットは一度で設定できることが見てとれる。これは最小で個のコンバータエンジンを必要とし、好ましくは、範囲の拡張をもたらすために個のコンバータエンジンが用意されるであろう。つまり調査される判定空間が
Figure 2010519810
(ここでnはビット判定で決定されるビットの数)に減らされると見ることができる。
本発明は図8に示されるように完全なデュアルエンド型として実施することもできる。図8は図1に類似していて、参照数字で示されたようなパーツで構成される。しかしながら、コンパレータの各反転入力もキャパシタ型電圧分配回路網を介してDAC1およびDAC2の出力につながれる。これらの回路網のキャパシタはアポストロフィ付きで示され、キャパシタ12’はコンパレータ10の反転入力とDAC1の反転出力につなげられる。キャパシタ14’および16’は、キャパシタ14および16の場合のように非反転出力ではなく、DAC2の反転出力につながれる。したがって、各キャパシタ12、14、16、32、52、54、56、72、74,76は12’、14’、16’等々により反映され、アポストロフィはキャパシタが関連するコンパレータの反転入力につながれること、ならびにアポストロフィが付かないキャパシタと比較して、接続がDACの非反転出力および反転出力の間で交換されることを意味する。短絡スイッチは簡略化のために省略されたが、図1に示されたものと同じような場所に提供されるであろう。
図9は図1に示された回路が改良されたものである。サンプリングスイッチ102および放電スイッチ104を伴う別個のサンプリングキャパシタ100が提供され、ディジタル化されるアナログ入力信号がサンプリングされる。任意選択的に結合キャパシタ110がDAC1の出力に提供され、DACの出力を弱める。これは、DAC出力の範囲に比べて入力信号が極めて小さく、設計者がキャパシタC100の大きさを制限したい時に必要とされる。
図1に示されるように、短絡スイッチ、例えば S1が、変換が開始される前にコンパレータの入力電圧を規定するために提供される。スイッチS5、S6およびS7は、DACがキャパシタDACの時、DACの出力電圧を設定するために利用される。S5も入力信号の正確なサンプリングを提供し、DAC1もまた入力サンプリング回路網として作動する。取得段階においては図1に示されるすべてのスイッチは閉じられ、変換段階においてはすべてのスイッチが開かれる。他の全スイッチより前にS6およびS7を開くことは、DAC2の出力で起こる基礎エラー(pedestal error)がコンパレータ入力およびDAC2の間のキャパシタによりゼロにされるので有益である。図1に示されるすべてのキャパシタの電圧がまだ規定されている間、スイッチS1からS4はスイッチS5を開く前に開かれるべきである。
コンパレータがオートゼロ回路も含む場合、スイッチS1からS4もまたオートゼロ処理の間にコンパレータの入力を規定するために役立つ。図10に示されるコンパレータ構造において、スイッチ150および132は、図1のスイッチS1からS4のような同様の機能を提供する。キャパシタ12’、14’および16’ならびにキャパシタ12、14および16もまた、コンパレータの入力オフセットを保持するオートゼロキャパシタとして動作する。入力部は、長い対をなす第一および第二電界効果トランジスタ124および126の起点につながれる電流源122から成る。トランジスタ124のドレインはロード130を介して正電源供給レール128につながれる。同様に第二ロード132はトランジスタ126のドレインおよび供給レール128の間に入る。
各トランジスタのゲートはコンパレータへの各入力を受けるためにつながれる。したがって、トランジスタ124が非反転入力を示す場合、ゲートは図1のキャパシタ12、14および16につながれる。したがって、トランジスタ126が非反転入力を示す場合、ゲートは図1に示されたシングルエンド型の配列のグラウンドにつながれるか、もしくは図8に示された差動装置配列のキャパシタ12’14’および16’につながれる。図10はこの後者の配列を示す。入力を共につなぐために、第一短絡トランジスタ150は、トランジスタ124のゲートおよびドレインの間に入る。第二短絡トランジスタ152は、トランジスタ126のゲートおよびドレインの間に入る。トランジスタ150および152は一般的には非導電状態であり、コンパレータ入力の状態を乱さない。しかしながら、トランジスタ150および152が共にオンの場合、それはトランジスタ124および126が効果的に強くオンされることになり、これによりトランジスタ124のゲートが、トランジスタ150、124、126および152により形成される低い電気抵抗経路を介して、トランジスタ126のゲートに効果的につながる。この配列では、スイッチ150および152がオンの間、コンパレータ入力の電気抵抗DCがその電気抵抗(on registance)ではなく、代わりに装置124および126のグラム値(gm)により定義されることになる。結果として、これらのスイッチはとても小さく作られ、よってこれらがオフされる時の電荷注入で生じるオフセットを最小限にできる。よってたった二つのデジタル−アナログコンバータを使用し、逐次比較型アナログ−デジタルコンバータ、SAR型もしくはパイプライン型のどちらかに多数の識別しきい値を提供することが可能である。パイプライン型コンバータには、2つのADCがパイプラインの各ステージに提供される。

Claims (21)

  1. 第一および第二のデジタル−アナログコンバータと、少なくとも3つのコンパレータと、少なくとも3つの識別しきい値が同時にテストされるような第一および第二のデジタル−アナログコンバータからの出力の少なくとも1から3を組み合わせて形成される容量加算回路網を含むアナログ−デジタルコンバータ。
  2. 容量加算回路網が各デジタル−アナログコンバータの出力とそれぞれの加算ノードの出力との間に直列につながれたキャパシタからなることを特徴とする、請求項1に記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  3. 第二のデジタル−アナログコンバータが第一および第二の相補的出力を持つデュアルエンド型装置であることを特徴とする、請求項2に記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  4. 第一および第二の相補的出力の内一つが第一キャパシタにより各加算ノードにつなげられ、第一および第二の相補的出力の内のもう一方もしくは第一および第二の相補的出力の内の同じものが第二キャパシタにより各加算ノードにつなげられることを特徴とする、請求項3に記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  5. 第二のキャパシタが第一オフセットキャパシタの半分の静電容量を持つことを特徴とする、請求項4に記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  6. Nは整数であって、N番目のコンパレータが、第一の電気抵抗により第一のアナログ−デジタルコンバータの第一出力につながれた第一入力を持ち、第二の電気抵抗により第二のアナログ−デジタルコンバータの第一出力につながれ、よって第一入力で生じる電圧が第一および第二のデジタル−アナログコンバータ出力の加算値であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  7. N番目のコンパレータが、コンパレータの第一入力を第二のアナログ−デジタルコンバータの第二出力につなぐ第三電気抵抗を持つことを特徴とする、請求項6に記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  8. 各コンパレータが個々の識別しきい値をテストし、一度の判定で複数のビットを決定することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  9. T回目の変換からT+1回目の変換の間に、デジタル−アナログコンバータのアナログ出力電圧値が4分の3減らされることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  10. 冗長ビットを含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  11. 第一および第二のデジタル−アナログコンバータがスイッチキャパシタ型装置であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  12. 第一のデジタル−アナログコンバータが少なくとも一つのキャパシタの上のアナログ値をサンプルするのに適していることを特徴とする、請求項11に記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  13. T回目の判定で第一のデジタル−アナログコンバータに与えられた判定ワードの値がTの値によって変わる量だけ変更され、第一および第二のデジタル−アナログコンバータの出力の組み合わせが識別しきい値を形成するために加算回路網により結合されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  14. 容量加算回路網が、デジタル−アナログコンバータの相対的な整合が同一の状態を維持するように、各デジタル−アナログコンバータを均一に読み込むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  15. nが各ビット判定で決定されるビットの数である時、あるビット判定およびすぐ次のビット判定の間に、第二デジタル−アナログコンバータの出力が
    Figure 2010519810
    に減らされることを特徴とする、前記請求項のうちのいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  16. nが各ビット判定で決定されるビットの数であって、あるビット判定からすぐ次のビット判定に移る際、調査中の判定空間の大きさが
    Figure 2010519810
    に減らされることを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載のアナログ−デジタルコンバータ。
  17. Tが正の整数であり、T回目の変換判定が少なくとも2つのビットを決定するアナログ−デジタル変換を実現させる方法であって、第一のデジタル−アナログコンバータの一つ目の値および第二のコンバータの二つ目の値を設定し組み合わせ装置の出力を結合させ少なくとも3つのしきい値を形成する前記方法。
  18. 同時に識別しきい値を形成するために、組み合わせ装置が複数の電圧分配器を含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. (T+1)回目の変換判定の間、第二のデジタル−アナログコンバータによる値がT回目の時の値の4分の1であることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. T回目の判定の間において、Tの関数として変化する値によってオフセットするために第一のデジタル−アナログコンバータの出力が変更されることを特徴とする、請求項17から19のいずれかに記載の方法。
  21. 第二のデジタル−アナログコンバータがデュアルエンド型装置で、その出力のうち第一の出力が第一のコンパレータに関連する加算ノードにつなげられるが第二の出力はつなげられず、その出力のうち第二の出力が第二のコンパレータに関連する加算ノードにつなげられるが第一の出力はつなげられないことを特徴とする、請求項1に記載のアナログ−デジタルコンバータ。
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