JP2010515723A - 組織培養した参不定根そのものを含む化粧料組成物およびその製造方法 - Google Patents

組織培養した参不定根そのものを含む化粧料組成物およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は組織培養した参(オタネニンジン)不定根そのものを含む化粧料組成物およびその製造方法に関する。本発明の化粧料組成物は、組織培養した参不定根の抽出物を別途に製造して含むものではなく、組成物に含まれた、組織培養した参不定根そのものから有用成分の浸出を誘導することを特徴とする。本発明の組成物は前記浸出した有用成分およびその含量が持続的に維持され、また、組成物内の参不定根を視覚的に認知できるという点で使用者の信頼感と使用満足度が向上される。また、前記化粧料組成物の製造方法は、組織培養した参不定根から有用成分を抽出、分離、および精製するための別途の過程を行う必要がないため、工程が単純化し、費用が節減され、且つ前記工程による有用成分の消失も防止できる長所がある。

Description

本発明は組織培養した参(オタネニンジン Panax ginseng C.A.Meyer)不定根(adventitious root)そのものを含む化粧料組成物およびその製造方法に関する。本出願は2007年1月17日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2007−0005237号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に含まれる。
一般的に、植物抽出物を含有する機能性化粧品は、抽出物を精製する際に培養、回収、洗浄、乾燥、浸漬、熟成、および濾過などを含む色々なステップを経て抽出物を収得し化粧料組成物として利用するため、時間的、経済的な費用の面で不利な短所がある。
溶媒を用いた抽出法または超臨界抽出法によれば、短時間内に大量の高純度の成分の抽出を期待できる。しかし、前記方法により抽出された成分は、時間経過に伴い、光、空気、温度などの影響によりそのものが沈澱したり、色変化が発生したりするなどの安定性に問題があり、組成物に添加した時に組成物の性質に影響を与えるという短所がある。
前記抽出物は、十分な熟成期間を経ることなく、大半の場合、短期間、短時間の浸漬や熟成により収得するため、有用成分に対する十分な抽出効果が期待できない短所がある。また、さらなる分離および/または精製ステップを経ずには、有用成分だけを多量に抽出することができないため、抽出物そのものだけで高濃度の有用成分を含有する化粧品を製造するには不利な面がある。
機能性化粧品を購入して使おうとする消費者は、有用成分を含む抽出物含有の有無および含有量を視覚的に確認することができず、単に化粧品のパッケージに書かれている組成含有量を認知して購買し使用するしかない。
前記短所を改善するための方法として、機能性成分を含有する植物の抽出物ではなく、植物そのものを化粧料組成物に含ませて製造する方法が提案された。しかし、前記方法は、植物そのものを滅菌する過程に対する費用が発生し、組成物に添加される植物の大きさなどが異なって品質の均一性が落ちるという短所がある。
最近の組織培養技術を用いた植物の未分化カルスを含む化粧料組成物に関する特許(韓国登録特許第637342号)が開示されている。しかし、カルスそのものは細胞の機能が定まれていない細胞塊を示すものであり、分化結果物である完全個体が有する有効成分の種類および含量とは大きな差があると知られている。
機能性成分を多量に含有した植物の一例として、ウコギ科(Araliacea)の人参(オタネニンジン Panax ginseng C.A.Meyer)に属する山参(korean wild ginseng)は、山に自生しているオタネニンジンである。山参は、発芽するとき、花柄が葉および茎と共に成長する顕花植物に属しつつ、被子植物にも属し、半陰生植物である。東医宝鑑では「神草」と記録されており、昔から神秘の霊薬として取り扱われる稀な植物であって、様々な疾病に対する治療剤および補養剤として利用されてきた。
人参(オタネニンジン)の主要成分は配糖体であり、これらの混合物を酸で加水分解すれば、ブドウ糖、ラムノース、スクロース、フルクトースなどの遊離糖とアグリコンが生成され、サポニンの配糖体としてはパナキサジオールとパナキサトリオール、β−シストステロール、およびオレアノール酸が生成される。セスキテルペノイド系の化合物であるパナセン(panacen)は固有の香り成分である。その他に、β−シストステロール、スチグマステロール;アルカロイド;ケンフェロール、トリホリン、およびパナセノイドなどのフラボノイド(flavonoid);B複合体、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、およびビオチンなどのビタミン類;マンガン、銅、バナジウム、コバルト、ヒ素、ゲルマニウム、リン、アルミニウム、およびニッケルなどの微量元素;ゲルマニウム細胞酵素;およびアミラーゼ、フェノラーゼなどの酵素が含まれていることが明らかになった。
臨床学的研究結果により報告された人参の効能としては、抗糖尿作用、抗癌作用、心臓強化および血圧調整、肝機能強化、胃腸機能強化、ストレス解消および強壮効果、体力(精力)増進、脳機能強化、老化抑制、放射線照射防御作用、貧血回復効果および造血作用、免疫機能増進、消炎作用および虚弱体質改善効果などがある。山参の効能は栽培されたオタネニンジン(人参)と似ているが、薬理的効果面で遥かに優れていると知られている。
山参は天種、地種、人種、長脳参の4種類に分類され、詳細には、自然に山でできて種が落ちて育った天種(天然山参)、野生動物や鳥類が山参の種を食べて山中に排泄して育った地種、人が種をまいて育った人種、および山参の種子を採取して深山の中に種をまいて野生状態で人為的に育てた長脳参(家参)である。一般的には、野生山参は種子をまいても発芽しにくく、たとえ育つといっても数年を生きずに腐ってしまう場合が多いため、栽培が容易ではない非常に稀な植物である。
最近、このような山参の稀貴性と高付加価値性の短所を補完するために、薬として主に用いられる山参の根の組織と一般化された植物組織培養技術を利用して不定根を大量増殖させる方法が知られている。これにより、均一で優れた品質の山参不定根を短期間内に少ない費用で大量培養および生産して色々な食品や原料に用いている。例えば、酒類を製造する時に人参、梅、金などを入れ熟成させて味と香りを改善させたことがあり、飲み物に浸された人参そのものの視覚的効果により製品に対する信頼感を満足させたことがある。しかし、山参不定根そのものを含む化粧料組成物は公知でもなく開示されてもいない。
そこで、本発明者らは、参(オタネニンジン)の有用成分を安定に含有する化粧料組成物の製造に対して研究する最中、組織培養した参(オタネニンジン)不定根そのものを化粧料組成物に添加することにより、前記参不定根から浸出した成分相が均一に維持され、官能テストの結果、満足度が高いことを確認して本発明を完成するに至った。
本発明は、組織培養した参不定根そのものが含有している有用成分が自然的、持続的に浸出し維持され、使用者に含まれていた参不定根そのものを視覚的に認知できるようにして有用成分の含有に対する信頼感を与えることができる、組織培養した参不定根そのものを含む化粧料組成物およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、組織培養した参(オタネニンジン)不定根そのものおよび化粧料成分が配合されることを特徴とする化粧料組成物を提供する。
本発明の化粧料組成物は、組成物総重量に対し、0.1〜5重量%の組織培養した参不定根と、95〜99.9重量%の化粧料成分が配合されることを特徴とする。
本発明の参(オタネニンジン)は山参、人参、および長脳参からなる群から選択することができる。
本発明の化粧料成分は溶媒、体質顔料、無機顔料、有機顔料、無機粉体、乳剤、化粧料に配合できる界面活性剤、シリコン含有界面活性剤、増粘剤、安定剤、防腐剤、酸化防止剤、および香料からなる群から一つ以上選択して組み合わせることを特徴とし、これは当業界の通常の化粧料成分を含む。
前記組成物は、組成物総重量に対し、溶媒成分として多価アルコールを1〜5重量%用いる場合、配合された参不定根から保湿有用成分を浸出させることを特徴とする。
前記組成物は、組成物総重量に対し、溶媒成分として多価アルコールを5〜30重量%用いる場合、配合された参不定根からシワ改善有効成分を浸出させることを特徴とする。
前記組成物は、組成物総重量に対し、溶媒成分として多価アルコールを5〜30重量%およびエタノールを1〜50重量%用いる場合、配合された参不定根から美白有用成分を浸出させることを特徴とする。
また、本発明は、通常の化粧料成分を混合する第1ステップ;および前記第1ステップの化粧料成分混合物に組織培養した参不定根を添加する第2ステップを含むことを特徴とする、組織培養した参不定根そのものを含む化粧料組成物の製造方法を提供する。
本発明の有用成分は保湿、シワ改善、または美白に有効な成分を含む。
本発明の化粧料組成物は組織培養した参不定根から浸出した有用成分およびその含量が持続的に維持され、また、使用者が参不定根の含有を視覚的に認知することにより使用者の信頼感と使用満足度が向上される長所を有する。また、前記化粧料組成物の製造方法は、参不定根から有効成分を抽出、分離、および精製する付加的な過程を行う必要がないため、工程が単純化し、費用が節減され、且つ参不定根そのものから有用成分が浸出するために有用成分が消失しない長所がある。
組織培養した山参不定根の写真である。 組織培養した山参不定根そのものを含む化粧品と、組織培養した山参不定根の抽出物を含有する化粧品の各々に対する選好度を示すグラフである。 本発明の実施例の組織培養した山参不定根を含むクリームおよびエッセンスの写真である。
以下、本発明をより具体的に説明する。
本発明の化粧料組成物は、通常の化粧料成分を混合する第1ステップ;および前記第1ステップの化粧料成分混合物に、50〜60℃で熱風乾燥させた、組織培養した参(オタネニンジン)不定根を添加する第2ステップを含むことを特徴とする化粧料組成物の製造方法によって製造される。
前記第1ステップにおける化粧料成分は当業者が通常に行う方法によって混合してもよい。
本発明の組織培養した参不定根は韓国特許第0353636号明細書に記載された組織培養方法によって収得することを特徴とする。
本発明の化粧料組成物のうちの組織培養した参不定根は組成物総重量に対し0.1〜5重量%含まれることが好ましい。前記参不定根の含量が0.1重量%未満であれば、浸出する有用機能成分の含量が不足し、5重量%を超過すれば、粘度などの製品の性状に影響を及ぼし得るし、使用者に刺激を誘発する可能性がある。
本発明の化粧料組成物において、組成物総重量に対し、化粧料成分のうちの溶媒成分として多価アルコール、好ましくは1,3−ブチレングリコールを1〜5重量%用いる場合、配合された参不定根から保湿有用成分、好ましくは糖質(carbohydrate)を浸出させることを特徴とする。
本発明の化粧料組成物において、組成物総重量に対し、化粧料成分のうちの溶媒成分として多価アルコール、好ましくは1,3−ブチレングリコールを5〜30重量%用いる場合、配合された参不定根からシワ改善有用成分、好ましくはビタミン、サポニン(saponin)類を浸出させることを特徴とする。
本発明の化粧料組成物において、組成物総重量に対し、化粧料成分のうちの溶媒成分として多価アルコール、好ましくは1,3−ブチレングリコールを5〜30重量%および炭素数1〜4のアルコール、好ましくはエタノールを1〜50重量%用いる場合、配合された参不定根から美白有用成分、好ましくはフラボノイド類を浸出させることを特徴とする。
本発明の化粧料組成物は、浸出30日後から組成物内の参不定根から浸出した有用成分を70%以上含有すると測定され、熟成後180日まで有用成分の含量低下が観察されないため、機能性化粧料組成物として有用に利用することができる。
本発明の化粧料組成物に含まれる組織培養した参不定根は、組成物が多様な微生物などによって汚染されれば、参不定根の色と形状が変化することによって化粧料の使用可能の可否および汚染の指標として活用できるため、本発明の組成物を安心して使うことができる(Data未記載)。
本発明の化粧料組成物は、組織培養した参不定根そのものが含有している有用成分が自然的、持続的に浸出し維持され、また、消費者には参不定根そのものを視覚的に認知させて有効成分の含有に対する信頼感を与えることができ、参不定根が有する自然の香りによって満足感を増大させることができる。
本発明の化粧料組成物は保湿、シワ改善、または美白効果のための化粧品、洗顔剤、およびシャンプーなどに多様に利用することができる。本組成物を添加できる製品の例としては各種スキンローション、皮膚軟化剤、化粧水、アストリンジェント、ローション、乳液、栄養ローション、マッサージクリーム、栄養クリーム、ハンドクリーム、ファンデーション、エッセンス、栄養エッセンス、パック、ソープ、洗顔フォーム、クレジングローション、クレンジングクリーム、ボディーローション、およびボディーソープなどが挙げられるが、これらに限定されない。
以下、本発明を下記実施例および実験例によってより詳細に説明する。
但し、下記実施例および実験例は本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の内容が下記実施例および実験例によって限定されるものではない。
参照例:組織培養した山参不定根の準備
本発明に用いられた組織培養した山参不定根は、CBNバイオテク(CBN biotech、韓国)から購入して用いた。前記山参不定根は韓国登録特許第353636号に記載された方法により組織培養し、大量増殖させたものであり、使用前に50〜60℃で熱風乾燥して用いた。
実施例1:組織培養した山参不定根そのものを含む保湿用エッセンスの製造
組織培養した山参不定根そのものを含む保湿用エッセンスを下記表1の組成により製造した。
Aを十分に分散および湿潤して均一なゲル(Gel)状になるようにし、Bを添加して中和した。(A+B)にCを添加し均一に攪拌して可溶化させた後、Dを室温で添加して均一に分布するように攪拌し、容器に入れて製品化した。前記方法により製造されたエッセンスは皮膚に塗布した時に持続的に保湿効果を維持した。
実施例2:組織培養した山参不定根そのものを含む保湿用クリームの組成および製造
組織培養した山参不定根そのものを含む保湿用クリームを下記表2の組成により製造した。
本実施例2のクリームは前記実施例1の製造方法と同じ過程により製造された。前記方法により製造されたクリームは皮膚に塗布した時に持続的に保湿効果を維持した。
実施例3:組織培養した山参不定根そのものを含むシワ改善用エッセンスの組成および製造
組織培養した山参不定根そのものを含むシワ改善用エッセンスを下記表3の組成により製造した。
本実施例3のエッセンスは前記実施例1の製造方法と同じ過程により製造された。前記方法により製造されたエッセンスは皮膚に塗布した時に持続的なシワ改善効果を維持した。
実施例4:組織培養した山参不定根そのものを含むシワ改善用クリームの組成および製造
組織培養した山参不定根そのものを含むシワ改善用クリームを下記表4の組成により製造した。
本実施例4のクリームは前記実施例1の製造方法と同じ過程により製造された。前記方法により製造されたクリームは皮膚に塗布した時に持続的なシワ改善効果を維持した。
実施例5:組織培養した山参不定根そのものを含む美白用エッセンスの組成および製造
組織培養した山参不定根そのものを含む美白用エッセンスを下記表5の組成により製造した。
本実施例5のエッセンスは前記実施例1の製造方法と同じ過程により製造された。前記方法により製造されたエッセンスは皮膚に塗布した時に持続的な美白効果を維持した。
実施例6:組織培養した山参不定根そのものを含む美白用クリームの組成および製造
組織培養した山参不定根そのものを含む美白用クリームを下記表6の組成により製造した。
本実施例6のクリームは前記実施例1の製造方法と同じ過程により製造された。前記方法により製造されたクリームは皮膚に塗布した時に持続的な美白効果を維持した。
比較例1〜6:組織培養した山参不定根を含まない化粧料の製造
組織培養した山参不定根を含まない化粧料を、前記実施例1〜6の組成から組織培養した山参不定根を除いた組成により製造した。
試験例1:本発明に係る化粧料の効能調査試験
1−1:保湿能試験
本発明に係る化粧料の保湿効果を調査するために皮膚の水分含量測定を実施した。前記実施例1および2、比較例1および2の剤形により製造された化粧料の各々について、20〜50才の女性20人を対象に、塗布前および塗布後の皮膚の水分含量を下記のように測定した。
皮膚の水分含量は、皮膚表面の水分含量を皮膚静電負荷容量計測法で測定する装置である皮膚水分量測定器(Corneometer CM 825、Courage & Khazaka、Germany)を利用して測定した。試験開始1時間前から室内で待機した支援者の上腕部にそれぞれのサンプルを2.0mg/cmの濃度で均一に塗布し、試料を塗布しない他方の上腕部を対照群にした。塗布直前および塗布直後の皮膚水分含量を測定し、その後、1時間、3時間、5時間が経過した時の皮膚水分含量を各々測定した。
表7および8に示すように、実施例1または2の化粧料を塗布した部位の皮膚水分含量は非塗布部位の皮膚水分含量とは明確な差を示した。
製造後30日以上経過した実施例1または2の化粧料を塗布した部位の水分含量は、比較例1または2の化粧料を塗布した対照群の水分含量に比べて優れていた。また、製造後180日が経過した実施例1または2の化粧料を塗布した部位も前記の優れた水分含量を維持することを確認することができた。
1−2:コラーゲン生合成促進試験
本発明に係る化粧料のシワ改善効果を調査するために線維芽細胞を用いたコラーゲン生合成促進試験を実施した。
マウス線維芽細胞(3T3−L1、KCLB 10092.1、韓国細胞株バンク)を10%(v/v)ウシ胎仔血清(FBS;fetal bovine serum、BioWhittaker、MD、USA)、1%(v/v)ペニシリン−ストレプトマイシン(penicillin−streptomycin、BioWhittaker、MD、USA)を含むDMEM培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s Medium、Invitrogen、USA)を利用して37℃、5% COの条件下で培養した。細胞培養後、トリプシンを処理して細胞を収得し、24ウェルプレートに1×10細胞数/ml/wellになるように分株して24時間培養した。細胞培養後、新しい培地に前記実施例3および4、比較例3および4の剤形により製造された化粧料を0.01%に薄めて細胞に処理し、24時間培養して下記実験に用いた。
前記線維芽細胞(fibroblast)において実際的にコラーゲンの合成が増加したことを確認するために培養した細胞の培養上清液を採取してコラーゲンの量を定量した。
詳細には、培養上清液100μlにdye reagent(ピクリン酸(picric acid)100mlにSirius red reagent(BDH、UK)0.1gを溶かして製造)1mlを添加し、30分間室温で徐々に攪拌しながら反応させた。Sirius redは陰イオン系色素であって、コラーゲンに特異的に結合する。30分間反応させた後、反応液を5000×g以上で20分間遠心分離してコラーゲン−色素結合体を沈殿させた。沈殿物に0.5M NaOHを加え、室温で5分間溶解させた。前記溶液の吸光度をマイクロウェルプレートリーダーにより540nmで測定して下記表9および表10に示し、これを非試験群の吸光度値と比較してコラーゲン生合成促進効果を評価した。
表9および10に示すように、実施例3または4の化粧料を処理した線維芽細胞のコラーゲン合成率は、比較例3または4の化粧料を処理した対照群と比較した時に明確な差を示した。コラーゲン合成率は、製造後30日経過の化粧料処理群から製造後180日経過の化粧料処理群まで着実に増加した。化粧料処理群は対照群に比べて約1.2倍のコラーゲン合成率を維持することを確認することができた。
1−3:チロシナーゼ活性阻害試験
本発明に係る化粧料の美白活性を調査するためにチロシナーゼ活性阻害試験を実施した。試験のために、チロシナーゼ酵素液をキノコチロシナーゼ(mushroom tyrosinase、T−3824、1530U/mg、Sigma)が1000U/mlになるようにリン酸塩緩衝液(pH6.5)で溶かして準備し、基質溶液をL−チロシン(L−tyrosine、45160−0410、Junsei chemical co.Ltd)が1.5mMになるようにリン酸塩緩衝液(pH 6.5)で溶かして準備した。
前記実施例5および6、比較例5および6の剤形により製造された化粧料を、各々、20g精製水に添加および攪拌して総体積が500mlになるようにした後、1N塩酸を利用してpH2.0に調整した。前記液を分液漏斗に取り、ここに、同量のクロロホルムを入れて激しく振り混ぜ、放置した後、水層を分取した。前記操作を2回繰り返して収得した水層を60℃で減圧濃縮した後、1N水酸化ナトリウムを入れてpHを6.5に調整し、精製水を入れて20mlになるようにした。前記液を濾過し、濾液5mlを取ったものにリン酸塩緩衝液(pH6.5)を入れ10mlにして試験液とした。試験液170μl、チロシナーゼ酵素液10μlを入れ、37℃で10分間放置した。ここに基質溶液20μlを入れ、37℃で10分間反応させた後、直ちに氷中に5分間放置した後、波長490nmにおいてELISAリーダー(UV max kinetic microplate reader 01414、Molecular Devices、USA)を利用して吸光度を測定した。
前記で測定した吸光度を下記数学式1に代入してチロシナーゼ活性阻害率を計算し、下記表11および表12に示す。試験液の代わりにリン酸塩緩衝液(pH6.5)を入れて操作した液をブランク溶液とし、基質溶液の代わりにリン酸塩緩衝液(pH6.5)を入れて操作した液をキャリブレーション溶液とした。
[数学式1]
チロシナーゼ活性阻害率(%)=100-[(A-A')/(B-B')]×100
A:試験液反応後の吸光度
B:ブランク溶液の反応後の吸光度
A’:試験液のキャリブレーション溶液
B’:ブランク溶液のキャリブレーション溶液
前記表11および表12に示すように、本発明に係る実施例5および6の化粧料は、製造後30日〜180日間熟成時、山参不定根から美白有効成分が持続的に浸出し、チロシナーゼ活性阻害率が高まることを確認することができた。これにより、美白有効成分の活性が維持されることを確認することができた。
試験例2:組織培養した山参不定根を含む化粧品に対する選好度調査
前記実施例1および2の剤形と比較剤形(山参不定根抽出物を含有するエッセンスおよびクリーム)の各々に対し、20〜50才女性100人を対象に比較品評を実施し、各剤形に対する選好度結果を図2に示す。
図2に示すように、山参不定根そのものが化粧品に含まれていることを視覚的に認知できるという点で、女性100人のうちの84人が山参不定根含有剤形を山参不定根抽出物含有剤形に比べて圧倒的に好むことが分かる。

Claims (9)

  1. 組織培養した参不定根そのものおよび化粧料成分が配合されることを特徴とする、化粧料組成物。
  2. 前記化粧料組成物は、組成物総重量に対し、0.1〜5重量%の組織培養した参不定根そのものと、95〜99.9重量%の化粧料成分が配合されることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
  3. 前記参は、山参、人参、および長脳参からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
  4. 前記化粧料成分は、溶媒、体質顔料、無機顔料、有機顔料、無機粉体、乳剤、化粧料に配合できる界面活性剤、シリコン含有界面活性剤、増粘剤、安定剤、防腐剤、酸化防止剤、および香料からなる群から一つ以上選択して組み合わせることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
  5. 前記組成物総重量に対し、溶媒成分として多価アルコールを1〜5重量%用いており、保湿効果を示すことを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
  6. 前記組成物総重量に対し、溶媒成分として多価アルコールを5〜30重量%用いており、シワ改善効果を示すことを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
  7. 前記組成物総重量に対し、溶媒成分として多価アルコールを5〜30重量%および炭素数1〜4のアルコールを1〜50重量%用いており、美白効果を示すことを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
  8. 通常の化粧料成分を混合する第1ステップ;および
    前記第1ステップの化粧料成分混合物に組織培養した参不定根そのものを添加する第2ステップを含むことを特徴とする、組織培養した参不定根そのものを含む化粧料組成物の製造方法。
  9. 前記化粧料組成物が、有用成分として保湿、シワ改善、または美白に有効な成分を含むことを特徴とする、請求項8に記載の化粧料組成物の製造方法。
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