JP2010500970A - 抗腫瘍活性を有するカンプトテシン誘導体 - Google Patents

抗腫瘍活性を有するカンプトテシン誘導体 Download PDF

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Abstract

抗腫瘍活性を有する式(I)の新規なカンプトテシン誘導体、その調製方法、抗腫瘍薬としてのその使用およびそれを含む医薬組成物。

Description

本発明は、抗腫瘍活性を有する新規なカンプトテシン誘導体、その調製方法、抗腫瘍薬としてのその使用およびそれを含む医薬組成物に関する。
発明の背景
カンプトテシンは、カンレンボク[Camptotheca acuminata(ヌマミズキ科(Nyssaceae))]から抽出されるアルカロイドであり、これは、1966年にWallおよびWaniによって最初に記載された(J. Am. Chem. Soc.1996年、88、3888〜3890頁)。カンプトテシンは、広範なスペクトルの抗腫瘍活性(特に結腸腫瘍および他の固形腫瘍ならびに白血病に対する)があるが、その毒性が高いため治療に使用されておらず、この毒性は、出血性膀胱炎、胃腸毒性および骨髄抑制の形で特に顕在化する。
低毒性および高溶解度を有する化合物を得るために、いくつかのカンプトテシンアナログが合成されている。現在、2つの薬剤、すなわち、CPT−11およびトポテカンが臨床診療において使用されている。他の誘導体、例えば、ベロテカン、ルビテカン、エクサテカン、ギマテカン、ペガモテカン、ルルトテカン、カレニテシン、アフェレテカン、ホモカンプトテシン、ジフロモテカン、および多くのその他のものについて臨床実験が行われている。化合物CPT−11は、10−ヒドロキシ−7−エチルカンプトテシン(SN−38として通常知られている)の高度に可溶性のプロドラッグであり、多くの固形腫瘍および腹水(結腸直腸、皮膚、胃、肺、子宮頸管、卵巣、非ホジキンリンパ腫)の治療に認可された。
トポテカンは、生理溶液に可溶で、肺、胃、肝臓、卵巣、乳房、前立腺、食道、直腸、軟組織肉腫、頭頸部、グリア芽細胞腫の腫瘍、慢性および急性骨髄性白血病に対して活性な化合物である。しかし、トポカテンは、好中球減少および血小板減少などの重大な副作用を示す。
ルルトテカンは、より可溶性の誘導体であり、頸、卵巣、乳房、結腸直腸、および肺微小細胞腫の腫瘍において活性を有する。しかし、ルルトテカンもまた、血液毒性を有する。
ルビテカンは、膵臓、卵巣および乳房の腫瘍に対して有効な経口使用のためのプロドラッグである。
カンプトテシンおよびそのアナログは、全てのトポイソメラーゼI阻害薬と同様に、トポイソメラーゼII阻害薬を含む従来の薬剤に耐性を示す腫瘍に対して有効であり;細胞周期全体の間に高いトポイソメラーゼレベルを維持し;多剤耐性(PgoまたはMRP)または酵素によって仲介される解毒代謝を誘発しない。
現在、研究は、現在使用されている薬剤よりも低い毒性を有するトポイソメラーゼIの新規な阻害薬に集中している。
開環カンプトテシン誘導体は、高いタンパク結合(特にアルブミンとの)および腫瘍組織における低分布を示す。結果として、この製品は体内に蓄積し、腫瘍は影響されにくい。
反対に、そのラクトン型の高い親油性は、細胞膜(特に赤血球)へのカンプトテシン誘導体の付着を促進し、組織/血漿分布比に影響を与える。このため、研究は、以下の2つの代替手法に集中している:a)良好な可溶性をなお有する低タンパク結合製品の設計;b)極めて低い用量でも治療効果を有する高度に効力のある製品の設計。
7−、9−、10−および11−位での修飾は、良好な耐容性を示すが、その形成が化合物の抗腫瘍活性の原因となるDNA−トポイソメラーゼI−カンプトテシンの三重複合体の安定性に影響を与えないことが一般に判明した。
20R配置を有する製品は、天然配置と一致する、20S配置を有する製品に比べて、不活性であるかまたは非常に活性が低いことが判明した。
一般に、5位での修飾は、三重複合体の形成に不利と考えられており、一方ピリドン環DおよびEでの修飾は、この製品の活性に有害であることが報告された。
J. Am. Chem. Soc.1996年、88、3888〜3890頁
発明の開示
第1の態様において、本発明は、一般式I:
Figure 2010500970

(式中、
Rは、アルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、ニトリル、アルコキシミノ、アリールオキシミノ、シリルアルキルであり;
R1は、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノアルキルであり;
R2は、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノアルキル、場合によって保護されたヒドロキシルであり;
ここで、該アルキル、アルコキシ、アミノアルキルまたはアルコキシミノ基は、直鎖または分岐鎖の、1から8個、好ましくは1から4個の炭素原子を含むことができ、該アリールオキシミノ基は、5から10個の炭素原子を含むことができる)
のカンプトテシン誘導体、医薬的に許容されるその塩、異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、および対応する混合物に関する。
本発明の化合物は、低いタンパク結合および良好な溶解度ならびに非常に低い用量でも高い効力を示す。
本発明の化合物の調製のために好ましい合成経路は、以下のスキームに説明され、以下のステップを実質的に含む:
a)前駆体ヒドロキシ基の保護
b)N,N−二保護ヒドラジンを用いた5位での誘導化
c)ピリドン環のチオピリドン環への任意選択の変換
d)付随した環化を伴う保護基の除去
e)ピラゾール環の任意選択の芳香族化。
Figure 2010500970
スキームにおいて、R、R1およびR2は、上記の意味を有し、PGはヒドロキシ保護基である。
ヒドロキシルは、容易に切断できるアシル基、好ましくはトリクロロアセテートおよびTroc、またはシリル基、好ましくはトリエチルシリルによって好ましくは保護される。
保護ヒドラジンを用いた5位での誘導化は、前駆体を強有機塩基、例えば、LiHMDSで処理し、得られたカルバニオンをアザジカルボキシレート、例えば、ジ−t−ブトキシアザジカルボキシレートまたはジベンジルオキシアザジカルボキシレートと反応させることによって得ることができる。ピリドン環のチオピリドン環への変換は、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,2,3,4−ジチアホスフェタン−2,4−ジスルフィド(ローソン試薬として一般に知られている)(Cava P.M.ら、Tetrahedron 1985年、41、5061頁;Cherkasov RAら、Tetrahedron 1985年、41、2567頁;Ghattas AAGら、Sulfur Lett. 1982年、1、69頁;Yde Bら、Tetrahedron 1984年、40、2047頁)または同等の試薬との反応によって得ることができる。ローソン試薬が好ましい。
チオピリドンへの任意選択の変換の目的は、ヒドラジンが脱保護化された後直ちに閉環を促進することである。しかし、例えばチオカルボニルのようなピリジンカルボニルの活性化がたとえなくても、該閉環反応は自然に起こり、かつ即時であることが観察された。
ヒドロキシ保護基がシリルであり、窒素におけるそれらがカルバメートである場合、それらは、トリフルオロ酢酸で通常除去される。代替手順において、ステップb)とc)は入れ換えることができる。
本発明の化合物は、腫瘍細胞の広範なスペクトルについて細胞毒性アッセイで試験した。一例として、比較としてカンプトテシンならびに薬剤トポテカンおよびSN−38を用いて、式(I)の2つの化合物に関するNCl−H460細胞株(NSCL癌)について細胞毒性データを報告する:
Figure 2010500970
最も活性な化合物は、活性濃度および損傷持続を測定するDNA切断アッセイにおいて評価した(「実施例」の項を参照)。驚くべきことに、式(I)の誘導体は、有効な細胞毒性活性を維持しながら、対照標準(特に、トポテカンおよびカンプトテシン)に比べて、DNA複製の阻止についてより高い持続を示す。
さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物を医薬的に許容される担体および賦形剤と一緒に含む医薬組成物に関する。化合物(I)の経口または非経口投与に適した医薬形態は、固形、好ましくはカプセル、錠剤および顆粒剤、または液体、好ましくは注射剤もしくは輸液でありうる。
本発明の適切に配合された化合物は、固形腫瘍および白血病、特に、肺、卵巣、乳房、胃、肝臓、前立腺、軟組織肉腫、頭頸部、食道、膵臓、結腸、直腸、グリア芽細胞腫の腫瘍、慢性および急性骨髄性白血病の治療に使用されうる。
実施例
実施例I 20−OTES−カンプトテシン
カンプトテシン(0.100g、0.287ミリモル)を不活性雰囲気下で無水ジメチルホルムアミド(3mL)に懸濁させ、得られた懸濁液にイミダゾール(0.980g、1.44ミリモル)を加える。この混合物を10分間攪拌し、その後、その中にトリエチルシリルクロリド(TES−Cl)(0.193mL、1.15ミリモル)を滴下し、続けて、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.040g、0.287ミリモル)を添加する。46時間後、この反応混合物を真空下で蒸発させる(反応剤の完全消失したTLC対照、溶出液CH2Cl2/MeOH=30/1)。その後、この固形物をCH2Cl2に再溶解させ、H2Oおよび飽和NH4Clで洗浄する。水相をCH2Cl2(2×10mL)で抽出する。有機相を合わせて、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮し、それにより淡黄色固体として所望の生成物(0.133g、0.287ミリモル)を得る。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.37(s,1H,Ar,H−7)、8.25(d,1H,J=8.4Hz,Ar)、7.92(d,1H,J=8.0Hz,Ar)、7.82(t,1H,J=8.0Hz,Ar)、7.65(t,1H,J=8.4Hz,Ar)、7.57(s,1H,H−14)、5.67(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、5.29(s,2H,H−5)、5.25(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、2.00〜1.84(m,2H,H−19)、1.03〜0.93(m,12H)、0.80〜0.71(m,6H)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 171.7、157.6、152.5、151.5、149.0、145.9、130.9、130.4、130.0、128.4、128.1、128.0、127.9、118.9、94.4、75.3、66.0、50.0、33.2、7.9、7.2、6.4。
実施例II 5−ジ−t−ブトキシカルボニルヒドラジノ−20−OTES−カンプトテシンの調製
カンプトテシン20−OTES(0.100g、0.216ミリモル)を不活性雰囲気下で攪拌しながら無水THF(6mL)に溶解し、次いで、−78℃の温度に冷却し、その中にTHF中1.0MのLiHMDS溶液(0.281mL、0.281ミリモル)を滴下する。20分後、無水THF(2mL)中ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(DTBAC)(0.075g、0.324ミリモル)を添加する。−78℃で4時間後、反応剤の消失をTLC(ヘキサン/AcOEt=3/1)によってモニターする。2つのジアステレオマーの形成を観察する。反応を飽和NH4Clの添加によってクエンチする。水相をCH2Cl2(3×15mL)で抽出し、有機相を合わせて、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=3/1)によって精製し、それにより2つの異性体の混合物(0.145g、0.210ミリモル、97%)を得る。2つの異性体を、さらなるクロマトグラフィーによって分離する。溶出の順序で:
第1ジアステレオマー:1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.80(br s,1H,Ar)、8.23(d,1H,J=8.4Hz,Ar)、8.01(br d,1H,Ar)、7.90〜7.71(m,2H,Ar)、7.70〜7.45(m,2H,Ar+H−14)、6.52(br s,1H,H−5)、5.61(d,1H,J=16.8Hz,H−17)、5.23(d,1H,J=16.8Hz,H−17)、2.03〜1.81(m,2H,H−19)、1.79〜1.08(br s,18H)、1.06〜0.92(m,12H)、0.80〜0.70(m,6H)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 171.7、157.8、155.5、155.5、152.0、152.0、151.2、149.4、145.0、132.1、130.6、130.0、128.7、128.4、127.9、119.9、98.2、82.7、81.5、79.7、75.2、65.7、33.2、28.3、27.6、7.7、7.2、6.4。
第2ジアステレオマー:1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.79(br s,1H,Ar)、8.23(d,1H,J=8.4Hz,Ar)、8.01(br d,1H,Ar)、7.85〜7.76(m,2H,Ar)、7.65(br t,1H,J=8.4Hz,Ar)、7.52(s,1H,H−14)、6.54(br s,1H,H−5)、5.61(d,1H,J=16.8Hz,H−17)、5.22(d,1H,J=16.8Hz,H−17)、2.03〜1.82(m,2H,H−19)、1.76〜1.08(br s,18H)、1.04〜0.92(m,12H)、0.80〜0.70(m,6H)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 171.5、157.9、155.5、155.5、152.3、152.0、151.2、149.4、145.1、132.1、130.6、130.0、128.7、128.4、127.9、119.9、98.2、82.9、81.5、79.6、75.2、65.8、33.3、28.3、27.4、7.8、7.2、6.4。
実施例III 5−ジ−t−ブトキシカルボニルヒドラジノ−20−OH−カンプトテシン第1ジアステレオマーの調製
5−ジ−t−ブトキシカルボニルヒドラジノ−20−OTES−カンプトテシン(0.050g、0.072ミリモル)第1ジアステレオマーを不活性雰囲気下で攪拌しながら無水THF(4mL)に溶解し、その後、その中にEt3N・3HF(0.088mL、0.542ミリモル)を滴下する。この反応混合物を室温で35時間反応させ、反応剤の消失をTLCによってモニターする(ヘキサン/AcOEt=3/2)。溶媒を真空下で蒸去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=3/2)によって精製し、それにより淡黄色固体として所望の化合物(0.041g、0.071ミリモル、98%)を得る。
この生成物をCH2Cl2/ペンタン=1/50から結晶化によってさらに精製する。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.77(br s,1H,Ar)、8.16(br d,1H,J=8.0Hz,Ar)、7.97(br s,1H,Ar)、7.86〜7.50(m,4H,Ar)、6.51(br s,1H,H−5)、5.66(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、5.24(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、3.86(br s,1H,OH)、2.00〜1.80(m,2H,H−19)、1.79〜1.13(br s,18H)、1.03(t,3H,J=7.6Hz,Me)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 173.7、157.9、155.5、155.5、152.1、151.3、150.7、149.6、145.7、132.3、130.7、129.9、128.7、127.9、127.6、120.0、97.9、82.8、81.6、79.7、72.7、66.1、31.8、28.3、27.7、7.7。
実施例IV 5−ジ−t−ブトキシカルボニルヒドラジノ−20−OH−カンプトテシン第2ジアステレオマーの調製
5−ジ−t−ブトキシカルボニルヒドラジノ−20−OTES−カンプトテシン(0.050g、0.072ミリモル)第2ジアステレオマーを不活性雰囲気下で攪拌しながら無水THF(4.5mL)に溶解し、その後、その中にEt3N・3HF(0.088mL、0.542ミリモル)を滴下する。この反応混合物を室温で35時間反応させ、反応剤の消失をTLCによってモニターする(ヘキサン/AcOEt=3/2)。溶媒を真空下で蒸去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=3/2)によって精製し、それにより淡黄色固体として所望の化合物(0.040g、0.069ミリモル、96%)を得る。
この生成物をCH2Cl2/ペンタン=1/50から結晶化によってさらに精製する。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.79(br s,1H,Ar)、8.22(br d,1H,J=8.4Hz,Ar)、7.99(br s,1H,Ar)、7.88〜7.50(m,4H,Ar)、6.53(br s,1H,H−5)、5.65(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、5.26(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、3.80(br s,1H,OH)、2.00〜1.80(m,2H,H−19)、1.79〜1.13(br s,18H)、1.03(t,3H,J=7.2Hz,Me)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 173.6、157.9、155.4、155.4、152.1、151.3、150.8、149.5、145.6、132.3、130.8、129.8、128.7、127.9、127.8、119.8、98.0、83.0、81.5、79.7、72.7、66.3、31.8、28.3、27.7、7.8。
実施例V 5−ジベンジルオキシカルボニルヒドラジノ−20−OTES−カンプトテシンの調製
カンプトテシン20−OTES(0.100g、0.216ミリモル)を不活性雰囲気下で攪拌しながら無水THF(6mL)に溶解し、次いで、−78℃の温度に冷却し、その中にTHF中1.0MのLiHMDS溶液(0.281mL、0.281ミリモル)を滴下する。20分後、無水THF(2mL)中ジベンジルアゾジカルボキシレート(0.097g、0.324ミリモル)を添加する。−78℃で3時間後、温度を放置して25℃まで上昇させ、反応剤の消失をTLC(ヘキサン/AcOEt=3/1)によってモニターする。2つのジアステレオマーの形成を観察する。室温で90分後、反応を飽和NH4Clの添加によってクエンチする。水相をCH2Cl2(3×15mL)で抽出し、有機相を合わせて、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=4/1次いで7/2)によって精製し、それにより淡黄色固体(0.161g、0.212ミリモル、98%)を得る。2つの異性体をさらなるクロマトグラフィーによって分離する。溶出の順に:
第1ジアステレオマー:1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.70(br s,1H,Ar)、8.39(br s 1H,Ar)、8.22(br d,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.95(br d,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.83(br t,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.65(br t,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.64〜7.00(m,11H,Ar+H−14)、6.49(br s,1H,H−5)、5.57(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、5.47〜4.44(m,5H)、1.98〜1.82(m,2H,H−19)、1.02〜0.89(m,12H)、0.80〜0.70(m,6H)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 171.6、158.0、156.3、156.3、153.0、152.2、151.0、149.6、144.8、135.3、132.1、130.6、130.0、128.6〜127.8(11C)、119.9、98.4、79.5、75.2、68.4、67.9、65.6、33.0、7.9、7.2、6.4。
第2ジアステレオマー:1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.85(br s,1H,Ar)、8.58(br s 1H,Ar)、8.20(br s,1H,Ar)、7.93(br s,Ar)、7.81(br t,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.63(br t,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.56〜6.90(m,11H,Ar+H−14)、6.52(br s,1H,H−5)、5.55(d,1H,J=16.8Hz,H−17)、5.44〜4.71(m,5H)、1.98〜1.80(m,2H,H−19)、1.05〜0.90(m,12H)、0.81〜0.70(m,6H)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 171.5、157.9、156.4、156.4、152.9、152.4、150.9、149.4、144.8、135.3、132.1、130.6、129.9、128.6〜127.8(11C)、119.9、98.5、79.3、75.2、68.4、67.8、65.6、32.9、7.8、7.2、6.4。
実施例VI 5−ジベンジルオキシカルボニルヒドラジノ−20−OH−カンプトテシン第1ジアステレオマーの調製
5−ジベンジルオキシカルボニルヒドラジノ−20−OTES−カンプトテシン第1ジアステレオマー(0.140g、0.184ミリモル)を不活性雰囲気下で攪拌しながら無水THF(6mL)に溶解し、その後、その中にEt3N・3HF(0.225mL、1.380ミリモル)を滴下する。この反応混合物を室温で52時間反応させ、反応剤の消失をTLCによってモニターする(ヘキサン/AcOEt=1/3)。溶媒を真空下で蒸去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=1/1次いで2/3)によって精製し、それにより淡黄色固体として所望の化合物(0.113g、0.175ミリモル、95%)を得る。この生成物をCH2Cl2/ペンタン=1/50から結晶化によってさらに精製する。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.67(br s,1H,Ar)、8.39(br s 1H,Ar)、8.12(br d,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.95(br s,1H,Ar)、7.74(br t,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.65〜6.66(m,12H,Ar+H−14)、6.48(br s,1H,H−5)、5.55(d,1H,J=16.0Hz,H−17)、5.42〜4.44(m,5H)、3.86(br s,1H,OH)、1.92〜1.72(m,2H,H−19)、0.95(t,3H,J=7.6Hz,Me)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 173.5、158.0、156.2、156.0、153.0、150.9、150.9、149.5、145.3、135.4、132.2、130.7、129.8、128.7〜127.8(11C)、119.9、98.2、79.6、72.7、68.5、68.0、65.9、31.6、7.8。
実施例VII 5−ジベンジルオキシカルボニルヒドラジノ−20−OH−カンプトテシン第2ジアステレオマーの調製
5−ジベンジルオキシカルボニルヒドラジノ−20−OTES−カンプトテシン第2ジアステレオマー(0.140g、0.184ミリモル)を不活性雰囲気下で攪拌しながら無水THF(6mL)に溶解し、その後、その中にEt3N・3HF(0.150mL、0.921ミリモル)を滴下する。この反応混合物を室温で55時間反応させ、反応剤の消失をTLCによってモニターする(ヘキサン/AcOEt=3/2)。溶媒を真空下で蒸去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=1/1)によって精製し、それにより淡黄色固体として所望の化合物(0.113g、0.175ミリモル、95%)を得る。この生成物をCH2Cl2/ペンタン=1/50から結晶化によってさらに精製する。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.71(br s,1H,Ar)、8.34(br s 1H,Ar)、8.18(br s,1H,Ar)、7.94(br s,1H,Ar)、7.79(br t,1H,J=7.6Hz,Ar)、7.70〜6.70(m,12H,Ar+H−14)、6.52(br s,1H,H−5)、5.53(d,1H,J=16.4Hz,H−17)、5.44〜4.48(m,5H)、3.87(br s,1H,OH)、1.90〜1.70(m,2H,H−19)、0.99(t,3H,J=7.6Hz,Me)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 173.4、158.0、156.3、156.1、153.0、151.0、150.9、149.6、145.3、135.5、132.3、130.8、129.8、128.7〜127.8(11C)、119.8、98.4、79.5、72.7、68.5、67.8、66.0、31.6、7.7。
実施例VIII 4,5−ジヒドロ−トリアゾール[5,4−c]16a−デオキソカンプトテシンTFA塩の調製
5−ジ−t−ブトキシカルボニルヒドラジノ−20−OTES−カンプトテシン(0.225g、0.324ミリモル、1:1ジアステレオマー混合物)を不活性雰囲気下で攪拌しながら無水1,2−ジクロロエタン(DCE)(8mL)に溶解し、その後、その中にトリフルオロ酢酸(TFA)(0.895mL、11.67ミリモル)を滴下する。この反応混合物を室温で20時間反応させ、反応剤の消失をTLCによってモニターし(ヘキサン/AcOEt=1/3)、次いで、4時間還流する。溶媒を真空下で蒸去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2/MeOH=30/1)によって精製し、それによりトリフルオロアセテート塩として所望の化合物(0.084g、0.178ミリモル、55%)を得る。2つのジアステレオマーの1:1混合物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、トルエン/AcOEt=1/1)によってさらに精製する。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 10.61(br s,0.5H,N5−NH=C16a)、10.39(br s,0.5H,N5−NH=C16a)、8.67(s,1H,Ar,H−7)、8.22〜8.15(m,1H,Ar)、7.96〜7.92(m,1H,Ar)、7.88〜7.78(m,1H,Ar)、7.69〜7.60(m,2H,Ar)、6.38〜6.36(m,1H,Ar,H−5)、5.72〜5.62(m,1H,Ar,H−17)、5.32〜5.20(m,2H,Ar,H−17+N5H)、4.08〜3.86(br s,1H,OH)、1.96〜1.74(m,2H,H−19)、1.05〜0.98(t,3H,J=7.6Hz,Me)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 173.8(0.5C)、173.4(0.5C)、159.1、159.0、156.7(q CF3COOH)、156.5(q CF3COOH)151.5、151.3、150.7、150.5、150.1、149.9、144.8、144.7、134.0、133.8、131.6、131.5、129.9、129.8、128.7、128.7、128.4、128.4、128.2、128.2、127.1、126.9、120.5、120.3、99.1(2C)、78.9、78.6、72.7、72.7、66.0(2C)、31.7(2C)、7.7、7.7。
実施例IX トリアゾール[5,4−c]16a−デオキソカンプトテシンの調製
4,5−ジヒドロ−トリアゾール[5,4−c]16a−デオキソカンプトテシンTFA塩(0.020g、0.042ミリモル)を不活性雰囲気下で攪拌しながら無水CH2Cl2(4mL)に溶解し、その後、それに2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)(0.025mg、0.110ミリモル)を添加する。この反応混合物を室温で31時間反応させ、反応剤の消失をTLCによってモニターする(CH2Cl2/MeOH=30/1)。反応をH2Oの添加によってクエンチする。水相をCH2Cl2(3×15mL)で抽出し、有機相を合わせて、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2/MeOH=45/1)によって精製し、それにより黄色固体(0.014g、0.039ミリモル、94%)を得る。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.89(s,1H,Ar,H−7)、8.20(d,1H,J=8.4Hz,Ar)、8.00(d,1H,J=8.4Hz,Ar)、7.88(t,1H,J=8.4Hz,Ar)、7.79(s,1H,Ar H−14)、7.69(t,1H,J=8.4Hz,Ar)、5.70(d,1H,J=17.2Hz,H−17)、5.28(d,1H,J=17.2Hz,H−17)、3.83(br s,1H,OH)、2.00〜1.74(m,2H,H−19)、1.08(t,3H,J=7.6Hz,Me)。13C NMR(CDCl3,100MHz)δ 172.6、157.4、152.5、150.8、148.9、143.7、134.9、132.5、132.4、130.0、129.5、128.7、127.5、122.6、121.4、101.2、72.4、66.0、31.6、7.7。
実施例X 細胞増殖阻害アッセイ
10%ウシ胎仔血清を含むRPMI1640培地でヒト大細胞肺腫瘍由来のH460細胞を培養した。細胞感受性は、1時間または72時間の薬剤暴露後の細胞増殖阻害アッセイによって決定した。対数増殖中の細胞を採取し、6ウェルプレートに2連で播種した。播種から24時間後、細胞を薬剤に暴露し、薬剤暴露から72時間後、コールターカウンターで計数してIC50を決定した。IC50は、未処理対照増殖と比較して細胞増殖を50%阻害する濃度として定義される。
実施例XI トポイソメラーゼ−I依存性DNA破壊アッセイ
751−bp BamHI−EcoRI DNA SV40精製ゲル(Beretta GL、Binaschi M、Zagni AND、Capuani L、Capranico G.、Tethering a type IB topoisomerase to a DNA site by enzyme fusion to a heterologous site-selective DNA-binding protein domain、Cancer Res 1999;59:3689〜97頁)を用いてDNA破壊を決定した。DNA断片は、3’でのみ標識した。DNA破壊反応(20,000cpm/試料)を、10mMのTris−HCL(pH7.6)、150mMのKCl、5mMのMgCl2、15μg/mLのBSA、0.1mMのチオスレイトール、およびヒト組換え酵素(完全長top1)の20mL中で、37℃で30分間実施した。0.5%SDSおよび0.3mg/mLのプロテインナーゼKを42℃で45分間用いて、反応をブロックした。10μMの薬剤と一緒に30分のインキュベーション後に0.6MのNaClを添加して異なる時間でDNA損傷持続を試験した。沈殿後、DNAを変性緩衝液(80%ホルムアミド、10mMのNaOH、0.01MのEDTAおよび1mg/mLの色素)中に再懸濁し、その後、変性ゲル(TBE緩衝液中7%ポリアクリルアミド)に注いだ。DNA破壊レベルの全てを、Phospholmagerモデル425(Molecular Dynamics)(Dallavalle S,Ferrari A,Biasotti Bら、Novel 7-oxyiminomethyl camptothecin derivatives with potent in vitro and in vivo antitumor activity、J Med Chem 2001;44:3264〜74頁)によって測定した。
Figure 2010500970

Claims (8)

  1. 一般式(I):
    Figure 2010500970


    (式中、
    Rは、アルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、ニトリル、アルコキシミノ、アリールオキシミノ、シリルアルキルであり;
    R1は、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノアルキルであり;
    R2は、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノアルキル、場合によって保護されたヒドロキシルであり;
    ここで、前記アルキル、アルコキシ、アミノアルキルまたはアルコキシミノ基は、直鎖または分岐鎖の、1から8個、好ましくは1から4個の炭素原子を含むことができ、前記アリールオキシミノ基は、5から10個の炭素原子を含むことができる)
    の化合物、医薬的に許容されるその塩、異性体、エナンチオマー、ジアステレオマーおよび対応する混合物。
  2. a)4,5−ジヒドロ−トリアゾール[5,4−c]16a−デオキソカンプトテシン、
    b)トリアゾール[5,4−c]16a−デオキソカンプトテシン
    からなる群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 以下のスキーム:
    Figure 2010500970


    (スキーム中、
    a)前駆体ヒドロキシ基の保護;
    b)N,N−二保護ヒドラジンを用いた5位での誘導化;
    c)ピリドン環のチオピリドン環への任意選択の変換;
    d)付随した環化を伴う保護基の除去;
    e)ピラゾール環の任意選択の芳香族化
    であり、R、R1およびR2は、上記に定義される意味を有し、PGはヒドロキシ保護基である)
    に示されるステップ(a)〜(e)を実質的に含む、式(I)の化合物の調製方法。
  4. ステップ(b)とステップ(c)の順序を入れ換えた、請求項3に記載の式(I)の化合物の調製方法。
  5. 式(I)の化合物を医薬的に許容される担体および賦形剤と一緒に含む医薬組成物。
  6. 経口または非経口投与に適した形態である、請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 腫瘍の治療のための薬剤の調製のための請求項1または2に記載の化合物の使用または請求項5または6に記載の組成物の使用。
  8. 前記薬剤が、固形腫瘍および白血病、特に、肺、卵巣、乳房、胃、肝臓、前立腺、軟組織肉腫、食道、膵臓、頭頸部、グリア芽細胞腫の腫瘍、慢性および急性骨髄性白血病の治療に使用される、請求項7に記載の使用。
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