JP2010286051A - 弾性構造体及び瞬発力発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可撓性を確保しながら小型化・軽量化を図ることができる弾性構造体及び瞬発力発生装置を提供する。
【解決手段】弾性構造体1は、2つ以上の弾性体2と、連結剛体3,4と、第1の固定剛体5と、第2の固定剛体6とを備えている。2つ以上の弾性体2は、第1の方向Xに並んで配置され、第1の方向Xと直交する第2の方向Yと平行な軸周りに捩れ変形可能になっている。連結剛体3,4は、弾性体2間を連結する。第1の固定剛体5は、第1の方向Xの一端に位置する弾性体2Aに接合される連結剛体4の接合部とは、第2の方向Yに直交する方向で重ならない位置で、弾性体2Aに接合される。第2の固定剛体6は、第1の方向Xの他端に位置する弾性体2Bに接合される連結剛体4の接合部とは、第2の方向Yに直交する方向で重ならない位置で、弾性体2Bに接合される。
【選択図】図1
【解決手段】弾性構造体1は、2つ以上の弾性体2と、連結剛体3,4と、第1の固定剛体5と、第2の固定剛体6とを備えている。2つ以上の弾性体2は、第1の方向Xに並んで配置され、第1の方向Xと直交する第2の方向Yと平行な軸周りに捩れ変形可能になっている。連結剛体3,4は、弾性体2間を連結する。第1の固定剛体5は、第1の方向Xの一端に位置する弾性体2Aに接合される連結剛体4の接合部とは、第2の方向Yに直交する方向で重ならない位置で、弾性体2Aに接合される。第2の固定剛体6は、第1の方向Xの他端に位置する弾性体2Bに接合される連結剛体4の接合部とは、第2の方向Yに直交する方向で重ならない位置で、弾性体2Bに接合される。
【選択図】図1
Description
本発明は、飛び移り座屈が生じる弾性構造体及びその弾性構造体を用いて瞬発力を発生させる瞬発力発生装置に関する。
従来の瞬発力を発生させる装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、エアーシリンダを利用して瞬発力を発生させる技術が記載されている。この特許文献1に記載された技術では、エアーシリンダを用いて大きな瞬発力を得ることができるが、装置全体が大型化し、重量が大きなものになってしまう。
瞬発力を発生させるその他の装置としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものがある。特許文献2には、直動ばねを圧縮させて得た弾性エネルギと、偏心カムを利用して瞬発力を発生させる技術が記載されている。この特許文献2に記載された技術では、力を蓄積するためのモータを小さくできるため、小型化及び軽量化が可能であるが、大きな瞬発力を得ることが困難であった。
そこで、装置全体の小型化を図りながら大きな瞬発力を得るために、柔軟物(弾性体)の力学的機能を利用した瞬発力発生装置が開発されている。この柔軟物の力学的機能を利用した瞬発力発生装置としては、非特許文献1に記載されているようなものがある。非特許文献1には、帯状の弾性体を撓ませて飛び移り座屈を発生させることにより、弾性エネルギを開放して瞬発力を発生させる技術が記載されている。
望山他:閉ループ柔軟カタパルトによるインパルス型遊泳ロボット、ロボティクス・メカトロニクス講演会2007講演論文集、2P1−A09.2007.
非特許文献1に記載された瞬発力発生装置において大きな瞬発力を得るには、帯状の弾性体の厚みを厚くして、弾性体に蓄えられる弾性エネルギを増加させる必要がある。しかしながら、帯状の弾性体の厚みを厚くすると、弾性体が撓み難くなり、飛び移り座屈が発生するまで弾性体を弾性(撓み)変形させることが困難になる。
また、帯状の弾性体の厚みを厚くしながら可撓性を確保するには、帯状の弾性体の長手方向の長さを長くする必要がある。したがって、帯状の弾性体の厚みを厚くしながら可撓性を確保すると、帯状の弾性体が大型化し、重量が大きなものになってしまうという問題が生じる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、可撓性を確保しながら小型化・軽量化を図ることができる弾性構造体及び瞬発力発生装置を提供することを目的とする。
本発明の弾性構造体は、2つ以上の弾性体と、連結剛体と、第1の固定剛体と、第2の固定剛体とを備えている。2つ以上の弾性体は、第1の方向に並んで配置され、第1の方向に直交する第2の方向と平行な軸周りに捩れ変形可能になっている。連結剛体は、2つ以上の弾性体間を連結する。第1の固定剛体は、第1の方向の一端に位置する弾性体に接合される。この第1の固定剛体が接合される位置は、第1の方向の一端に位置する弾性体に接合される連結剛体の接合部とは、第2の方向に直交する方向で重ならない。第2の固定剛体は、第1の方向の他端に位置する弾性体に接合される。この第2の固定剛体が接合される位置は、第1の方向の他端に位置する弾性体に接合される連結剛体の接合部とは、第2の方向に直交する方向で重ならない。そして、弾性構造体は、2つ以上の弾性体が捩れ変形して撓むことにより、飛び移り座屈を発生する。
本発明の瞬発力発生装置は、弾性構造体と、支持部材と、回動手段とを備えている。弾性構造体は、2つ以上の弾性体と、連結剛体と、第1の固定剛体と、第2の固定剛体とを備えている。2つ以上の弾性体は、第1の方向に並んで配置され、第1の方向に直交する第2の方向と平行な軸周りに捩れ変形可能になっている。連結剛体は、2つ以上の弾性体間を連結する。第1の固定剛体は、第1の方向の一端に位置する弾性体に接合される。この第1の固定剛体が接合される位置は、第1の方向の一端に位置する弾性体に接合される連結剛体の接合部とは、第2の方向に直交する方向で重ならない。第2の固定剛体は、第1の方向の他端に位置する弾性体に接合される。この第2の固定剛体が接合される位置は、第1の方向の他端に位置する弾性体に接合される連結剛体の接合部とは、第2の方向に直交する方向で重ならない。
支持部材は、弾性構造体の第1の固定剛体を固定して支持し、且つ、第2の固定剛体を回動可能に支持する。回動手段は、第2の固定剛体を回動させる。回動手段によって第2の固定剛体を回動すると、弾性構造体は、2つ以上の弾性体が捩れ変形することにより撓み、飛び移り座屈を発生させて弾性エネルギを開放し、瞬発力を発生させる。
本発明の弾性構造体及び瞬発力発生装置では、2つ以上の弾性体が捩れ変形することにより、弾性構造体全体が撓むようになっている。そのため、弾性構造体の可撓性を容易に確保することができ、飛び移り座屈を発生させることによって瞬発力を得ることができる。
また、弾性構造体は、2つ以上の弾性体が捩れ変形することによって弾性エネルギを蓄え、飛び移り座屈により開放して瞬発力を発生させる。そのため、可撓性を確保しながら弾性エネルギを高めることができる。その結果、同程度の瞬発力を発生させる帯状の弾性部材(非特許文献1参照)よりも、小型化・軽量化を図ることができる。
本発明の弾性構造体によれば、可撓性を確保しながら小型化・軽量化を図ることができる。そして、この弾性構造体を用いた瞬発力発生装置の瞬発力を確保しながら小型化・軽量化を図ることができる。
以下、本発明の弾性構造体及び瞬発力発生装置の実施の形態例について、図面を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.弾性構造体の第1の実施の形態
まず、本発明の弾性構造体の第1の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の弾性構造体の第1の実施の形態の斜視図である。図2は、本発明の弾性構造体の第1の実施の形態の分解斜視図である。
まず、本発明の弾性構造体の第1の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の弾性構造体の第1の実施の形態の斜視図である。図2は、本発明の弾性構造体の第1の実施の形態の分解斜視図である。
弾性構造体1は、略長方形の帯状に形成されている。以下、弾性構造体1の長手方向を第1の方向Xとし、短手方向を第2の方向Yとする。また、弾性構造体1の厚み方向を第3の方向Zとする。
弾性構造体1は、第1の方向Xに並ぶ複数の弾性体2と、複数の弾性体2間を連結する第1の連結剛体3及び第2の連結剛体4と、第1の方向Xの一端に設けられた第1の固定剛体5と、第1の方向Xの他端に設けられた第2の固定剛体6とを備えている。この弾性構造体1は、各弾性体2の捩れ変形によって全体が撓み、飛び移り座屈が発生するようになっている。
複数の弾性体2は、それぞれ長方形の平板状に形成されたばね材からなっている。各弾性体2の長辺2a,2bは、第2の方向Yに沿って延びており、短辺2c,2dが第3の方向Zに沿って延びている。つまり、複数の弾性体2は、平面が第1の方向Xに直交するように並んでいる。そして、各弾性体2は、第2の方向Yと平行な軸周りに捩れ変形可能となっている。
弾性体2の材質としては、例えば、熱処理ばね鋼SUP(例えば、Si−Mn鋼、Mn−Cr鋼、Si−Mn−Cr鋼、高合金鋼等)を挙げることができる。また、弾性体2には、熱処理ばね鋼SUPだけでなく、炭素工具鋼(SK)、合金工具鋼(SKS,SKD)、高速度工具鋼(SKH)、みがき帯鋼、みがき特殊帯鋼、焼入れリボン鋼等を用いることもできる。
第1の連結剛体3と第2の連結剛体4は、複数の弾性体2間に交互に介在されており、弾性体2を挟んで第1の方向Xに隣り合っている。例えば、第1の方向Xに隣り合う連結剛体が、互いに第2の方向Yに直交する方向(第1の方向X及び第3の方向Zを含む)で重なる位置において各弾性体2に接合されると、各弾性体2が第2の方向Yと平行な軸周りに捩れ変形することが不可能になる。そのため、第1の連結剛体3と第2の連結剛体4は、互いに第2の方向Yに直交する方向で重ならない位置において各弾性体2に接合されている。
第1の連結剛体3と第2の連結剛体4は、共通の部材となる接合ブロック8によって構成されている。すなわち、第1の連結剛体3は、隣り合う弾性体2を第2の方向Yの中間部で連結する接合ブロック8からなっている。第2の連結剛体4は、隣り合う弾性体2を第2の方向Yの両端部で連結する一対の接合ブロック8,8から構成されている。
接合ブロック8は、四角形の筒状に形成されており、軸孔を第2の方向Yに向けた姿勢で配置される。この接合ブロック8は、第1の方向Xに対向する側面部8a,8bと、第3の方向Zに対向する上面部8c及び下面部8dを有している。接合ブロック8の側面部8a,8bは、隣り合う弾性体2の平面にそれぞれ接合される。
側面部8a,8bの第3の方向Zの長さは、弾性体2の短辺2c,2dの長さと等しくなっている。したがって、側面部8a,8bは、対向する弾性体2の平面において、第3の方向Zの一端から両端までの範囲に面接触している。
接合ブロック8の材質としては、適当な強度を有する鋼鉄、ステンレス鋼材、アルミニウム鋼材などの金属材料を挙げることができる。また、接合ブロック8には、適当な強度を有する合成樹脂を用いることもできる。接合ブロック8と弾性体2との接合方法としては、例えば、溶接、ビス固定、かしめ固定及び接着剤などを挙げることができる。
第1の固定剛体5は、第1の連結剛体3と同様に、接合ブロック8からなっている。この第1の固定剛体5は、複数の弾性体2のうちの、第1の方向Xの一端に位置する弾性体2Aの一方の平面に固定されている。この弾性体2Aの他方の平面には、第2の連結剛体4が接合される。そのため、第1の固定剛体5は、弾性体2Aの一方の平面において、第2の方向Yの中間部に接合され、第2の連結剛体4の接合部と第1の方向Xで重ならないようになっている。
第2の固定剛体6は、第1の連結剛体3と同様に、接合ブロック8からなっている。この第1の固定剛体5は、複数の弾性体2のうちの、第1の方向Xの他端に位置する弾性体2Bに固定されている。この弾性体2Bの一方の平面には、第2の連結剛体4が接合される。そのため、第2の固定剛体6は、弾性体2Bの他方の平面において、第2の方向Yの中間部に接合され、第2の連結剛体4の接合部と第1の方向Xで重ならないようになっている。
次に、弾性構造体1の作用について説明する。例えば、弾性構造体1が第3の方向Zの一側(図1において下方)に凸となる略U字状に撓む場合に、複数の弾性体2は、それぞれの長辺2aが互いに接近し、且つ、それぞれの長辺2bが離反するように捩れ変形する。この状態において、各弾性体2には、弾性エネルギが蓄えられ、その弾性エネルギは、飛び移り座屈が発生することにより開放される。
本実施の形態の弾性構造体1によれば、複数の弾性体2が第2の方向Yと平行な軸回りに捩れ変形することにより第3の方向Zに撓むことができる。したがって、可撓性を容易に確保することができ、飛び移り座屈を発生することができる。また、弾性構造体1によれば、複数の弾性体2が捩れ変形することによって弾性エネルギが蓄えられるため、可撓性を確保しながら弾性エネルギを高めることができる。その結果、同程度の弾性エネルギを蓄えることが可能な帯状の弾性部材よりも小型化・軽量化を図ることができる。
本実施の形態の弾性構造体1では、複数(3つ以上)の弾性体2を用いる構成とした。しかしながら、本発明の弾性構造体としては、少なくとも2つ以上の弾性体を設ければ、飛び移り座屈を発生することができる。例えば、1つの弾性体と、この弾性体に接合される2つの固定剛体で構成された弾性構造体は、単なる捩じりばねとして作用することになり、飛び移り座屈が発生しない。
本実施の形態の弾性構造体1では、第2の連結剛体4が弾性体2に対して2つの接合部を有する構成とした。しかしながら、本発明に係る第2の連結剛体としては、弾性体に対して少なくとも1つの接合部があればよい。なお、弾性構造体1のように、各弾性体2において、捩れ変形の中心軸と平行な方向(第2の方向Y)の両端部とその中間部に接合部を設けると、弾性構造体を撓ませたときに生じ得る、捩れ変形の中心軸の第2の方向Yに対するずれを抑制することができる。その結果、飛び移り座屈を生じさせるのに適した弾性体の変形を維持でき、飛び移り座屈によって得られる瞬発力を効率よく発生させることができる。
本実施の形態の弾性構造体1では、第1及び第2の連結剛体3,4と第1及び第2の固定剛体5,6を、共通の部材(接合ブロック8)から構成した。これにより、使用する部品の種類を削減して、生産効率の向上を図ることができる。しかしながら、本発明の弾性構造体としては、第1及び第2の連結剛体と第1及び第2の固定剛体を、それぞれ別の部材から構成することもできる。また、弾性構造体1では、2つの接合ブロック8,8によって第2の連結剛体4を構成したが、本発明に係る第2の連結剛体としては、1つの部材によって形成してもよい。
本実施の形態の弾性構造体1では、第1の方向Xの両端に位置する弾性体2A,2Bに第2の連結剛体4が接合される構成とした。しかしながら、本発明の弾性構造体としては、両端に位置する弾性体に第1の連結剛体3が接合される構成にすることもできる。その場合には、第1及び第2の固定剛体を、両端に位置する弾性体における第2の方向Yの両端部に接合される構成にする。
2.弾性構造体の第2の実施の形態
次に、本発明の弾性構造体の第2の実施の形態について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の弾性構造体の第2の実施の形態の斜視図である。
次に、本発明の弾性構造体の第2の実施の形態について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の弾性構造体の第2の実施の形態の斜視図である。
弾性構造体11は、飛び移り座屈が発生する直前の形状が略M字状に撓むことを前提として構成されている。この弾性構造体11は、略長方形の帯状に形成されている。以下、弾性構造体11の長手方向を第1の方向Xとし、短手方向を第2の方向Yとする。また、弾性構造体11の厚み方向を第3の方向Zとする。
弾性構造体11は、第1の実施の形態の弾性構造体1(図1参照)と同様の構成を有している。この弾性構造体11が弾性構造体1と異なるところは、第3の連結剛体12A,12Bを備えることである。そのため、ここでは、第3の連結剛体12A,12Bについて説明し、弾性構造体1と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
第3の連結剛体12A,12Bは、第1の連結剛体3及び第2の連結剛体4よりも第1の方向Xの長さが長くなっている。これら第3の連結剛体12A,12Bは、弾性構造体11が略M字状に撓んだ形状において湾曲しない部分、つまり、撓み変形を必要としない部分に配置されている。これにより、第3の連結剛体12A,12Bは、複数の弾性体2を第1の弾性体群13、第2の弾性体群14及び第3の弾性体群15の3つのグループに分けている。
第1の弾性体群13は、弾性構造体11における第1の方向Xの一端に位置している。この第1の弾性体群13は、4つの弾性体2A,2B,2C,2Dからなり、第1の連結剛体3及び第2の連結剛体4によって連結されている。第1の弾性体群13の弾性体2Aは、複数の弾性体2における第1の方向Xの一端に位置する。また、弾性体2Dには、第3の連結剛体12Aが接合される。
第2の弾性体群14は、弾性構造体11の中央部に位置している。この第2の弾性体群14は、4つの弾性体2E,2F,2G,2Hからなり、第1の連結剛体3及び第2の連結剛体4によって連結されている。第2の弾性体群14の弾性体2Eには、第3の連結剛体12Aが接合され、弾性体2Hには、第3の連結剛体12Bが接合される。
第3の弾性体群15は、弾性構造体11における第1の方向Xの他端に位置している。この第3の弾性体群15は、4つの弾性体2I,2J,2K,2Lからなり、第1の連結剛体3及び第2の連結剛体4によって連結されている。第3の弾性体群15の弾性体2Lは、複数の弾性体2における第1の方向Xの他端に位置する。また、弾性体2Iには、第3の連結剛体12Bが接合される。
第3の連結剛体12Aは、弾性体2D,2Eにそれぞれ接合される接合ブロック8,8と、これら接合ブロック8,8間を連結する連結ブロック17から構成されている。第3の連結剛体12Aは、弾性体2D,2Eを挟んで第2の連結剛体4と隣り合っている。そのため、第3の連結剛体12Aの接合ブロック8,8は、弾性体2D,2Eにおける第2の方向Yの中間部に接合されている。
第3の連結剛体12Bは、弾性体2H,2Iにそれぞれ接合される接合ブロック8,8と、これら接合ブロック8,8間を連結する連結ブロック17から構成されている。第3の連結剛体12Bは、弾性体2H,2Iを挟んで第2の連結剛体4と隣り合っている。そのため、第3の連結剛体12Bの接合ブロック8,8は、弾性体2H,2Iにおける第2の方向Yの中間部に接合されている。
本実施の形態の弾性構造体11によれば、複数の弾性体2(2A〜2L)が第2の方向Yと平行な軸回りに捩れ変形することにより第3の方向Zに撓むことができる。したがって、可撓性を容易に確保することができ、飛び移り座屈を発生することができる。また、弾性構造体1と同様に、小型化・軽量化を図ることができる。
本実施の形態の弾性構造体11によれば、飛び移り座屈が発生する直前の形状において、撓み変形を必要としない部分に第3の連結剛体12A,12Bを配置した。つまり、撓み変形を必要としない部分に基づいて連結剛体の第1の方向Xの長さを決定した。その結果、第1の実施の形態の弾性構造体1よりもさらに軽量化を図ることができる。
本実施の形態の弾性構造体11では、第3の連結剛体12A,12Bにより、撓み変形を必要としない部分を2箇所設ける構成とした。しかしながら、本発明に係る弾性構造体としては、撓み変形を必要としない部分を1箇所設ける構成としてもよく、また、3箇所以上設ける構成としてもよい。
本実施の形態の弾性構造体11では、第1の弾性体群13、第2の弾性体群14及び第3の弾性体群15を、それぞれ4つの弾性体によって構成した。しかしながら、本発明に係る弾性体群は、2つ又は3つの弾性体によって構成してもよく、また、5つ以上の弾性体によって構成してもよい。
本実施の形態の弾性構造体11では、2つの接合ブロック8,8と、連結ブロック17によって第3の連結剛体12A,12Bを構成した。しかしながら、本発明に係る第3の連結剛体としては、1つの部材から形成することもできる。
3.弾性構造体の第3の実施の形態
次に、本発明の弾性構造体の第3の実施の形態について、図4を参照して説明する。
図4は、本発明の弾性構造体の第3の実施の形態の斜視図である。
次に、本発明の弾性構造体の第3の実施の形態について、図4を参照して説明する。
図4は、本発明の弾性構造体の第3の実施の形態の斜視図である。
弾性構造体21は、略長方形の帯状に形成されている。以下、弾性構造体21の長手方向を第1の方向Xとし、短手方向を第2の方向Yとする。また、弾性構造体21の厚み方向を第3の方向Zとする。この第3の方向Zは、本発明に係る所定の方向に対応する。
弾性構造体21は、第1の方向Xに並ぶ複数の弾性体2と、第1の連結剛体23及び第2の連結剛体24と、第1の固定剛体25と、第2の固定剛体26とを備えている。この弾性構造体21は、各弾性体2の捩れ変形によって全体が撓み、飛び移り座屈が発生するようになっている。
各弾性体2の長辺2a,2bは、第2の方向Yに沿って延びており、短辺2c,2dが第1の方向Xに沿って延びている。つまり、複数の弾性体2は、平面が第1の方向X及び第2の方向Yと平行になるように並んでいる。言い換えれば、複数の弾性体2は、平面が第3の方向Zに直交するように並んでいる。そして、各弾性体2は、第2の方向Yと平行な軸周りに捩れ変形可能となっている。
第1の連結剛体23と第2の連結剛体24は、複数の弾性体2間に交互に介在されており、複数の弾性体2の一方の平面側で第1の方向Xに隣り合っている。これら第1の連結剛体23と第2の連結剛体24は、各弾性体2の一方の平面に接合されている。そして、第1の連結剛体23と第2の連結剛体24の接合部は、第2の方向Yと直交する方向で互いに重ならないようになっている。なお、第1の方向Xに隣り合う第1の連結剛体23と第2の連結剛体24は、一部が第2の方向Yで重なっている。
第1の連結剛体23と第2の連結剛体24は、共通の部材となる接合ブロック28によって構成されている。すなわち、第1の連結剛体23は、隣り合う弾性体2を第2の方向Yの中間部で連結する接合ブロック28からなっている。第2の連結剛体24は、隣り合う弾性体2を第2の方向Yの両端部で連結する一対の接合ブロック28,28から構成されている。
接合ブロック28は、略C字状に折り曲げられた部材からなっている。この接合ブロック28は、第1の方向Xに延びる長方形の上面部28aと、この上面部28aの2つの長辺にそれぞれ連続して略垂直に突出する側面部28b,28cを有している。上面部28aにおける第1の方向Xの両端部は、隣り合う弾性体2の一方の平面にそれぞれ接合される。なお、上面部28aは、対向する弾性体2の一方の平面において、第1の方向Xの一端から両端までの範囲に面接触する。
接合ブロック28の材質としては、第1の実施の形態に係る接合ブロック8と同様に、適当な強度を有する鋼鉄、ステンレス鋼材、アルミニウム鋼材などの金属材料や、適当な強度を有する合成樹脂を挙げることができる。また、接合ブロック28と弾性体2との接合方法としては、例えば、溶接、ビス固定、かしめ固定及び接着剤などを挙げることができる。
第1の固定剛体25は、第1の連結剛体23と同様に、接合ブロック28からなっている。この第1の固定剛体25は、複数の弾性体2のうちの、第1の方向Xの一端に位置する弾性体2Aに固定されている。この弾性体2Aには、第2の連結剛体24が接合される。そのため、第1の固定剛体25は、弾性体2Aの一方の平面において、第2の方向Yの中間部に接合され、第2の連結剛体24の接合部と第1の方向Xで重ならないようになっている。
第2の固定剛体26は、第1の連結剛体23と同様に、接合ブロック28からなっている。この第2の固定剛体26は、複数の弾性体2のうちの、第1の方向Xの一端に位置する弾性体2Bに固定されている。この弾性体2Bには、第2の連結剛体24が接合される。そのため、第2の固定剛体26は、弾性体2Aの一方の平面において、第2の方向Yの中間部に接合され、第2の連結剛体24の接合部と第1の方向Xで重ならないようになっている。
次に、弾性構造体21の作用について説明する。例えば、弾性構造体21が第3の方向Zの一側(図4において下方)に凸となる略U字状に撓む場合に、複数の弾性体2は、隣り合う弾性体2の長辺2a上部と長辺2b上部が接近し、長辺2a下部と長辺2b下部が離反するように捩れ変形する。この状態において、各弾性体2には、弾性エネルギが蓄えられ、その弾性エネルギは、飛び移り座屈が発生することにより開放される。
本実施の形態の弾性構造体21によれば、複数の弾性体2が第2の方向Yと平行な軸回りに捩れ変形することにより第3の方向Zに撓むことができる。したがって、弾性構造体21の可撓性を容易に確保することができ、飛び移り座屈を発生することができる。また、弾性構造体1と同様に、小型化・軽量化を図ることができる。
本実施の形態の弾性構造体21では、第1の連結剛体23と第2の連結剛体24を、各弾性体2の一方の平面に接合させたが、第1の連結剛体23と第2の連結剛体24を、各弾性体2の他方の平面に接合させてもよい。また、第1の連結剛体23又は第2の連結剛体24の一方を各弾性体2の一方の平面に接合させ、他方を各弾性体2の他方の平面に接合させてもよい。
4.弾性構造体の第4の実施の形態
次に、本発明の弾性構造体の第4の実施の形態について、図5を参照して説明する。
図5は、本発明の弾性構造体の第4の実施の形態の斜視図である。
次に、本発明の弾性構造体の第4の実施の形態について、図5を参照して説明する。
図5は、本発明の弾性構造体の第4の実施の形態の斜視図である。
弾性構造体31は、第1の弾性構造体ユニット32と、第2の弾性構造体ユニット33と、これら弾性構造体ユニット32,33を直角に連結するユニット連結剛体34を備えている。第1の弾性構造体ユニット32と第2の弾性構造体ユニット33は、第1の実施の形態の弾性構造体1(図1参照)と同様の構成を有しており、それぞれ長方形の帯状に形成されている。
第1の弾性構造体ユニット32の長手方向は、第2の弾性構造体ユニット33の長手方向と直交している。以下、第1の弾性構造体ユニット32の長手方向を第1の方向Xとし、第1及び第2の弾性構造体ユニット32,33の短手方向を第2の方向Yとする。また、第2の弾性構造体ユニット33の長手方向を第3の方向Zとする。
第1の弾性構造体ユニット32が弾性構造体1と異なるところは、第1の固定剛体5が設けられないことである。そのため、ここでは、第1の弾性構造体ユニット32の説明を省略する。一方、第2の弾性構造体ユニット33が弾性構造体1と異なるところは、第2の固定剛体6が設けられないことである。そのため、ここでは、第2の弾性構造体ユニット33の説明を省略する。
ユニット連結剛体34は、第1の弾性構造体ユニット32の弾性体2Aと、第2の弾性構造体ユニット33の弾性体2Bを連結する。このユニット連結剛体34は、第1の弾性構造体ユニット32の第1の固定剛体と、第2の弾性構造体ユニット33の第2の固定剛体の役割を兼ねる。
ユニット連結剛体34は、長方形の筒状に形成されており、軸孔を第2の方向Yに向けた姿勢で配置される。このユニット連結剛体34は、第1の方向Xに対向して2つの短辺を形成する側面部34a,34bと、第3の方向Zに対向して2つの長辺を形成する上面部34c及び下面部34dを有している。このユニット連結剛体34の短辺の長さは、弾性体2(2A)の短辺2c,2dの長さと等しくなっている。
ユニット連結剛体34の側面部34bは、第1の弾性構造体ユニット32の弾性体2Aに、第3の方向Zの一端から両端までの範囲で面接触し、溶接、ビス固定、かしめ固定及び接着剤などの固定方法によって接合されている。ユニット連結剛体34の下面部34dは、第2の弾性構造体ユニット33の弾性体2Bに、第1の方向Xの一端から両端までの範囲で面接触し、溶接、ビス固定、かしめ固定及び接着剤などの固定方法によって接合されている。
本実施の形態の弾性構造体31によれば、複数の弾性体2が第2の方向Yと平行な軸回りに捩れ変形することにより、弾性構造体ユニット32,33がそれぞれ撓む。したがって、可撓性を容易に確保することができ、飛び移り座屈を発生することができる。また、弾性構造体1と同様に、小型化・軽量化を図ることができる。
本実施の形態の弾性構造体31では、弾性構造体ユニット32,33を直角に連結する構成とした。しかしながら、本発明に係る弾性構造体としては、弾性構造体ユニットを任意の角度で連結することができる。また、3つ以上の弾性構造体ユニットを連結してもよい。
本実施の形態の弾性構造体31では、弾性構造体ユニット32,33を第1の実施の形態の弾性構造体1と同様の構成にした。しかしながら、本発明に係る弾性構造体ユニットとしては、弾性構造体1と同様の構成にしたものに限定されず、例えば、第2の実施の形態の弾性構造体11や、第3の実施の形態の弾性構造体21と同様の構成としてもよい。
5.瞬発力発生装置の実施の形態
次に、本発明の弾性構造体を用いた瞬発力発生装置の一実施形態について、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の弾性構造体を用いた瞬発力発生装置の一実施形態の斜視図である。
次に、本発明の弾性構造体を用いた瞬発力発生装置の一実施形態について、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の弾性構造体を用いた瞬発力発生装置の一実施形態の斜視図である。
瞬発力発生装置51は、重量物である被投擲物を、ある高さまで投擲(投げ上げ)可能な瞬発力を発生させる装置である。この瞬発力発生装置51は、弾性構造体11と、この弾性構造体11を支持する支持部材53と、回動手段の一具体例を示す回動操作部材54を備えている。弾性構造体11は、図3を参照して説明した弾性構造体の第2の実施の形態である。そのため、ここでは、弾性構造体11についての説明を省略する。
支持部材53は、長方形のベース部55と、このベース部55の長手方向の一端部に設けられた第1の支持部56と、ベース部55の長手方向の他端部に設けられた第2の支持部57から構成されている。ベース部55の長手方向の長さは、弾性構造体11の長手方向の長さより短くなるように設定されている。
第1の支持部56は、ベース部55に固定される固定枠61と、この固定枠61に連続して略垂直(鉛直方向)に突出する2つの支柱62,63と、これら支柱62,63に掛け渡された固定軸64を有している。2つの支柱62,63は、ベース部55の短手方向に対向している。
固定軸64は、角柱状に形成されている。この固定軸64の長手方向の両端部は、それぞれ2つの支柱62,63に固定されている。そして、固定軸64の周面を形成する4つの平面部のうちの1つの平面部64aは、上方に向けて傾斜している。この固定軸64には、弾性構造体11の第1の固定剛体5(図3参照)が連結部材65を介して固定されている。
連結部材65は、略C字状の折り曲げ部材からなっている。この連結部材65の1つの平面部には、固定軸64の平面部64aと、第1の固定剛体5の上面部8cが接合されている。これにより、第1の固定剛体5の上面部8cは、固定軸64の上方に向けて傾斜した平面部64aと同一の平面上に位置する。つまり、弾性構造体11の第1の固定剛体5は、側面部8bが斜め上方を向くように傾いた状態で固定軸64に固定されている。
第2の支持部57は、ベース部55に固定される固定枠66と、この固定枠66に連続して略垂直(鉛直方向)に突出する2つの支柱67,68と、これら支柱67,68に回動可能に掛け渡された回動軸69を有している。2つの支柱67,68は、ベース部55の短手方向に対向している。
回動軸69は、角柱状に形成された固定部69aと、この固定部69aの両端に設けられた円柱状の軸部69bからなっている。固定部69aの略中央部には、弾性構造体11の第2の固定剛体6が連結部材70を介して固定されている。2つの軸部69bは、各支柱67,68に設けられた軸孔に回動可能に挿通されている。これにより、弾性構造体11の第2の固定剛体6は、回動軸69と共に回動するようになっている。
回動操作部材54は、連結部材70の両側で回動軸69に固定されるアーム部71,72と、これらアーム部71,72を連結する操作部73からなっている。この回動操作部材54を回動軸69の回動方向へ押圧することにより、回動軸69が回動される。つまり、回動操作部材54は、使用者が手動で回動軸69を回動させるための部材である。
なお、本発明に係る回動手段としては、自動で回動軸69を回動させる構成にすることもできる。自動で回動軸69を回動させる構成としては、例えば、電動モータと、その電動モータの回転力を適当に減速させて回動軸69に伝達する減速機を挙げることができる。
ベース部55、固定枠61,66及び支柱62,63,67,68の材質としては、例えば、木材を用いることができる。しかしながら、これらの材質としては、木材に限定されず、例えば、構造用炭素鋼等の金属製の型材を用いることもできる。また、固定軸64、連結部材65、回動軸69及び回動操作部材54の材質としては、例えば、構造用炭素鋼等の金属が好適である。
6.瞬発力発生装置の動作
次に、瞬発力発生装置51の使用方法について、図6〜図8を参照して説明する。
図7は、瞬発力発生装置51の弾性構造体11を飛び移り座屈が発生する直前の形状にした状態の説明図である。図8は、瞬発力発生装置51の弾性構造体11の飛び移り座屈によって瞬発力を発生させた状態の説明図である。
次に、瞬発力発生装置51の使用方法について、図6〜図8を参照して説明する。
図7は、瞬発力発生装置51の弾性構造体11を飛び移り座屈が発生する直前の形状にした状態の説明図である。図8は、瞬発力発生装置51の弾性構造体11の飛び移り座屈によって瞬発力を発生させた状態の説明図である。
まず、瞬発力発生装置51の初期状態について、図6を参照して説明する。瞬発力発生装置51の初期状態では、弾性構造体11の第2の固定剛体6が、側面部8bを斜め上方に向けて傾斜されている。そのため、弾性構造体11は、全体として略S字形状に撓んでいる。この状態において、弾性構造体11の複数の弾性体2は、短手方向(第2の方向Y)と平行な軸回りに捩れ変形している。したがって、瞬発力発生装置51の初期状態では、弾性構造体11に弾性エネルギが蓄えられている。
瞬発力発生装置51によって、投擲の対象である被投擲物101(図7参照)を上方へ投げ上げるには、まず、初期状態の弾性構造体11における第2の弾性体群14に被投擲物101を載置する。なお、初期状態では、第2の弾性体群14が斜めに傾いているため、被投擲物101が落下しないように、第3の連結剛体12Bに載置補助部を設けるようにしてもよい。
次に、回動操作部材54を押圧して回動軸69を回動させる。これにより、弾性構造体11は、略S字形状に撓んだ状態から略M字状に撓んだ状態に変化し、飛び移り座屈が発生する直前の形状になる(図7参照)。この飛び移り座屈が発生する直前の形状(略M字状)では、初期状態(略S字状)のときよりも各弾性体2が大きく捩れ変形する。そのため、飛び移り座屈が発生する直前の弾性構造体11には、初期状態のときよりも大きな弾性エネルギが蓄えられている。
その後、さらに回動軸69を回動させると、弾性構造体11は、飛び移り座屈を発生して、上方に凸となる略U字形状に変化する(図8参照)。このとき、弾性構造体11は、蓄えていた弾性エネルギを開放して瞬発力を発生させる。その結果、第2の弾性体群14に載置された被投擲物101を上方へ投げ上げることができる。
以上、本発明の弾性構造体及び瞬発力発生装置の実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の弾性構造体及び瞬発力発生装置は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述の実施の形態では、被投擲物101を投げ上げる投擲装置に適用した瞬発力発生装置51について説明した。しかしながら、本発明の瞬発力発生装置としては、重量物を高い位置まで持ち上げる作業アシスト装置、跳躍ロボットや走行ロボット、高加速度を加えて人間に仮想的な移動感覚を与えるアミューズメント装置等に適用することもできる。
また、弾性構造体の実施の形態では、平面が第1の方向Xに直交するように弾性体2を並べる例と、平面が第1の方向X及び第2の方向Yに平行となるように弾性体2を並べる例について説明した。しかしながら、本発明の弾性構造体としては、平面が第1の方向Xに直交するように配置される弾性体と、平面が第1の方向X及び第2の方向Yと平行になるように配置される弾性体を組み合わせて構成してもよい。
1,11,21,31…弾性構造体、 2…弾性体、 3、23…第1の連結剛体、 4、24…第2の連結剛体、 5、25…第1の固定剛体、 6、26…第2の固定剛体、 8、28…接合ブロック、 12A,12B…第3の連結剛体、 13…第1の弾性体群、 14…第2の弾性体群、 15…第3の弾性体群、 17…連結ブロック、 32…第1の弾性構造体ユニット、 33…第2の弾性構造体ユニット、 34…ユニット連結剛体、 51…瞬発力発生装置、 53…支持部材、 54…回動操作部材(回動手段)、 55…ベース部、 56…第1の支持部、 57…第2の支持部、 61,66…固定枠、 62,63,67,68…支柱、 64…固定軸、 65、70…連結部材、 69…回動軸、 71、72…アーム部、 73…操作部、 101…被投擲物、 X…第1の方向、 Y…第2の方向、 Z…第3の方向
Claims (10)
- 第1の方向に並んで配置され、前記第1の方向に直交する第2の方向と平行な軸周りに捩れ変形可能な2つ以上の弾性体と、
前記2つ以上の弾性体間を連結する連結剛体と、
前記第1の方向の一端に位置する弾性体に接合される前記連結剛体の接合部とは、前記第2の方向に直交する方向で重ならない位置で、前記第1の方向の一端に位置する弾性体に接合される第1の固定剛体と、
前記第1の方向の他端に位置する弾性体に接合される前記連結剛体の接合部とは、前記第2の方向に直交する方向で重ならない位置で、前記第1の方向の他端に位置する弾性体に接合される第2の固定剛体と、を備え、
前記2つ以上の弾性体が捩れ変形して撓むことにより、飛び移り座屈が発生する弾性構造体。 - 前記連結剛体、前記第1の固定剛体及び前記第2の固定剛体は、前記飛び移り座屈が発生する直前の形状における撓み変形を必要としない部分に基づいて、前記第1の方向の長さが決定される
請求項1記載の弾性構造体。 - 前記2つ以上の弾性体は、それぞれ平板状に形成される
請求項1又は2記載の弾性構造体。 - 前記2つ以上の弾性体は、平面が前記第1の方向に直交するように並ぶ
請求項3記載の弾性構造体。 - 前記2つ以上の弾性体は、平面が前記第1の方向及び前記第2の方向と平行になるように並ぶ
請求項3記載の弾性構造体。 - 前記2つ以上の弾性体は、平面が前記第1の方向に直交するように配置されるものと、平面が前記第1の方向及び前記第2の方向と平行になるように配置されるものとの組合せからなる
請求項3記載の弾性構造体。 - 3つ以上の弾性体を設ける場合は、前記第1の方向に隣り合う連結剛体が、前記第2の方向に直交する方向で互いに重ならない位置において各弾性体に接合されている
請求項1〜6の何れかに記載の弾性構造体。 - 前記連結剛体は、隣り合う弾性体を前記第2の方向の中間部で連結する第1の連結剛体と、隣り合う弾性体を前記第2の方向の両端部で連結する第2の連結剛体とからなる
請求項7記載の弾性構造体。 - 弾性体を2つ設ける場合において、前記連結剛体は、2つの弾性体を第2の方向の両端部又は中間部で連結し、前記第1の固定剛体及び前記第2の固定剛体は、各弾性体における前記第2の方向の中間部又は両端部に固定される
請求項1〜6の何れかに記載の弾性構造体。 - 第1の方向に並んで配置され、前記第1の方向に直交する第2の方向と平行な軸周りに捩れ変形可能な2つ以上の弾性体と、
前記2つ以上の弾性体間を連結する連結剛体と、
前記第1の方向の一端に位置する弾性体において、該弾性体に接合される連結剛体とは前記第2の方向で重ならない位置に固定される第1の固定剛体と、
前記第1の方向の他端に位置する弾性体において、該弾性体に接合される連結剛体とは前記第2の方向で重ならない位置に固定される第2の固定剛体と、
を有する弾性構造体と、
前記弾性構造体の前記第1の固定剛体を固定して支持し、且つ、前記第2の固定剛体を回動可能に支持する支持部材と、
前記第2の固定剛体を回動させる回動手段と、を備え、
前記第2の固定剛体が回動されると、前記弾性構造体は、前記2つ以上の弾性体が捩れ変形することにより撓み、飛び移り座屈を発生させて弾性エネルギを開放し、瞬発力を発生させる
瞬発力発生装置。
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---|---|---|---|
JP2009140522A JP2010286051A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 弾性構造体及び瞬発力発生装置 |
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ID=43541901
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JP2009140522A Pending JP2010286051A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 弾性構造体及び瞬発力発生装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012137143A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Univ Of Tsukuba | 瞬発力発生装置及び瞬発力発生方法 |
JP2020069393A (ja) * | 2018-11-01 | 2020-05-07 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | ブレスレットを携行型時計に取り付けるための一体化された棒体 |
-
2009
- 2009-06-11 JP JP2009140522A patent/JP2010286051A/ja active Pending
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