JP2010284247A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーパ糸の巻き付きをより好適に防止する。
【解決手段】ミシンモータの回転によって回転する下軸2と、下軸の回転に連動して往復動作を行うルーパ33と、二つの糸通し部11,12と、二つの糸通し部の間に配置され、二つの糸通し部を渡るルーパ糸Lがその外周部に摺接するよう下軸に設けられた外周カムである糸制御カム13,14とを備え、ルーパ糸に糸制御カムの径の変化によって張力を付与するミシンにおいて、糸制御カムからルーパに至る経路の途中にルーパ糸を挿通させる糸案内34を設け、糸案内に、当該糸案内に挿通されたルーパ糸の周囲を取り囲む配置で糸捕捉を行う糸捕捉部材20を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、ルーパを用いて縫いを行うミシンであって、ルーパ糸の張力を制御する糸制御装置を備えたミシンに関する。
縁かがり縫いや二重環縫いを行うミシンは、針板の下方にルーパを備え、縫い針によって導かれる上糸のループを針板の下方で揺動するルーパが捕捉し、ルーパが導くルーパ糸L1のループを縫い針が捕捉するといった動作を繰り返すことにより縫いを行う。このとき、ルーパ糸L1に張力を与える糸制御装置として、ルーパ糸L1の経路としての二つの糸通し部111,112と、下軸に設けられて当該糸通し部の間を通るルーパ糸L1にその外周部が摺接する二枚の糸制御カム113,114と、二枚の糸制御カムの間に設けられて当該二枚の糸制御カムに摺接するルーパ糸L1を通すための長穴部115aが設けられた糸ガイド部材115と、を備えた糸制御装置110を備えたミシンが広く用いられている(図5(A)参照)。
図5は従来の糸制御装置110とルーパ糸L1との位置関係を示す説明図である。なお、図5(A)は通常の縫製時におけるルーパ糸L1の位置を示す説明図である。図5(B)は二枚の糸制御カム113,114の間に生じている隙間の軸部102bに対してルーパ糸L1の巻き付きが起こった状態のルーパ糸L1の位置を示す説明図である。
図5(A)に示すように、糸制御装置110は、糸通し部111の穴部111aと、糸通し部112の穴部112aと、糸ガイド部材115の長穴部115aとをルーパ糸L1が通過するよう設けられている。また、ルーパ(図示略)は糸通し部111が設けられた側(図5(A)の左側)に設けられ、ルーパ糸L1の糸供給源としての糸巻(図示略)は糸通し部112が設けられた側(図5(A)の右側)に設けられている。また、ルーパの揺動に伴い糸制御カム113,114がルーパ糸L1のうち糸通し部111,112の間に位置する部分と摺接することで、ルーパ糸L1に張力を付与する。
ところで、糸制御装置110を用いたミシンの縫製作業中、何らかの理由によりルーパ糸L1が糸切れを起こすことがある。当該糸切れは図5(A)における糸通し部111よりもルーパ側で起こることが多い。この場合、糸切れを起こしたルーパ糸L1のうちルーパ糸供給源側の端部が、下軸102の軸部102bに巻き付き、下軸102の回転に伴ってルーパ糸L1が多量に軸部102bに巻き付いてしまうことがある。軸部102bに巻き付いたルーパ糸L1の除去は非常に煩雑であり、多大な時間を費やしてルーパ糸L1の除去を行わなければならず、オペレータに多大な負担を与えると共に、縫製作業の効率を著しく低下させる。
このため、図5(C)に示すように、各糸通し部111,112と糸制御カム113,114の隙間にモール材等の糸保持部材116,117を設けて、隙間を埋めると共に糸の切断端部を捕捉することでルーパ糸L1の巻き付きを防止するミシンが案出されている(例えば特許文献1)。
特公平3−69557号公報
しかしながら、上記従来のミシンは、糸保持部材116,117が糸通し部111,112と糸制御カム113,114との隙間を埋め、且つ、隙間位置で糸捕捉を行うので、切断されたルーパ糸が糸通し部111と糸制御カム113との間を通って軸部102bに絡みつくことを防止することはできるが、切断によりルーパーから外れて自由状態となったルーパ糸の切断端部が糸通し部111のルーパ寄りの位置から軸部102bに巻き付くことを防止することはできなかった。(図5(C)二点鎖線で示すL1の状態)
また、各糸保持部材116、117で切断されたルーパ糸を捕捉しても、捕捉後のルーパ糸に対して捕捉位置に極めて近い位置で糸制御カム113,114が摺接を繰り返すことにより、ルーパ糸が各糸保持部材116、117から外れ、ルーパ糸の供給源から繰り出されて弛みを生じ(図6実線で示すL1の状態)、当該ルーパ糸の弛みから軸部102aに巻き付きを生じる場合があり(図6二点鎖線で示すL1の状態)、ルーパ糸の巻き付きを十分に防止することができなかった。
本発明は、ルーパ糸の巻き付きをより効果的に防止することをその目的とする。
請求項1記載の発明は、ミシンモータの回転によって回転する下軸と、前記下軸の回転に連動して往復動作を行うルーパと、二つの糸通し部と、前記二つの糸通し部の間に配置され、前記二つの糸通し部を渡るルーパ糸がその外周部に摺接するよう前記下軸に設けられた外周カムである糸制御カムとを備え、前記ルーパ糸に前記糸制御カムの径の変化によって張力を付与するミシンにおいて、前記糸制御カムからルーパに至る経路の途中に前記ルーパ糸を挿通させる糸案内を設け、前記糸案内に、当該糸案内に挿通されたルーパ糸の周囲を取り囲む配置で糸捕捉を行う糸捕捉部材を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記糸捕捉部材は、起毛構造によりルーパ糸を係止して捕捉すると共にその毛先が前記ルーパ側を向いて形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明は、糸制御カムからルーパに至る経路の途中に設けられた糸案内に、挿通されたルーパ糸の周囲を取り囲む配置で糸捕捉を行う糸捕捉部材を設けたので、ルーパ糸に切断を生じた場合に、糸案内の位置で糸捕捉部材により切断端部が捕捉され、糸制御カムよりもルーパ側での下軸への巻き付きをより効果的に回避することが可能となる。 また、糸制御カムからルーパ寄りにより離れた位置に糸案内を設けることにより、糸制御カムに隣接する配置で捕捉する場合と異なり、ルーパ糸の捕捉後は、糸制御カムでルーパ糸供給源から繰り出されても、ルーパ糸の下方への弛み量は小さくすることができ、捕捉後の下軸への巻き付きを効果的に回避することが可能となる。
さらに、糸捕捉部材は、糸案内に挿通されたルーパ糸の周囲を取り囲む配置で糸捕捉を行うようになっているので、糸制御カムによりしごかれてルーパ糸の切断端部が糸案内を中心に上下左右いずれの方向に暴れを生じても、暴れ量の少ない糸案内の位置で糸捕捉部材で捕捉することができ、これにより効果的に下軸への巻き付きを回避することが可能となる。
なお、糸捕捉部材は、例えば、鋸歯状、起毛構造、棘状等の表面構造でルーパ糸を捕捉可能とする場合や、静電気、粘着性等の物性を利用してルーパ糸を捕捉可能とする場合等を含むものとする。
また、ルーパは、往復動作方向に直進移動で往復するものと、往復動作方向に直交する回動軸を中心に回動を行う腕の回動端部に設けられ、回動動作接線方向が往復動作方向とほぼ一致することで往復動作を行うものとがあるが、本発明はいずれであっても良い。
請求項2記載の発明は、糸捕捉部材が、毛先がルーパ側を向いて形成された起毛構造であるため、ルーパ糸の切断時に切断端部が捕捉された場合において、ルーパ糸が糸制御カムに引っ張られた場合であっても、毛先が逆向きであるためにルーパ糸を強固に保持し、糸捕捉部材から外れて切断端部が暴れた結果巻き付きを生じてしまうように事態を回避することができ、より下軸への巻き付きを効果的に回避することが可能となる。
本発明によるミシンに備えられた糸制御装置の構成を示す斜視図である。 回動部を上方に回動させた糸制御装置を示す斜視図である。 糸ガイド部材の長穴部の内縁部におけるルーパ糸の経路を示す説明図である。なお、図3(A)は切欠の上方を通り過ぎる前のルーパ糸の経路を示す説明図である。図3(B)は切欠の上方を通り過ぎる際のルーパ糸の経路を示す説明図である。図3(C)は切欠の上方を通り過ぎた後のルーパ糸の経路を示す説明図である。 図4(A)は糸捕捉部材の斜視図、図4(B)は側面図、図4(C)は図4(A)のX−X線に沿った断面図である。 従来の糸制御装置とルーパ糸との位置関係を示す説明図であって、図5(A)は縫製時におけるルーパ糸の位置を示す説明図、図5(B)は下軸に対してルーパ糸の巻き付きが起こった状態のルーパ糸の位置を示す説明図、図5(C)はルーパ糸の巻き付きを防止するために糸保持部材を設けた従来例を示す説明図である。 ルーパ糸の巻き付きを防止するために糸保持部材を設けた場合の下軸に対してルーパ糸の巻き付きが起こった状態のルーパ糸の位置を示す説明図である。
(本発明によるミシンの実施の形態の全体構成)
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明によるミシンは、針板の下方に設けられたルーパによって導かれるルーパ糸Lを用いた縫いを行うと共に、ルーパ糸Lの張力を制御する糸制御装置10を備えたミシンである。
図1は本発明によるミシンに備えられた糸制御装置10の構成を示す斜視図である。
ミシンは、ミシンフレームのベッド部内部に回転可能に設けられた下軸2と、当該ベッド部の上面に設けられた針板の下方において下軸2と平行に隣接し、当該下軸2の回転に同期して軸方向に往復の直動動作を行うルーパ軸31と、ルーパ軸31を直動可能に支持する滑り軸受け32と、ルーパ軸31の先端部に設けられたルーパ33と、ルーパ33によって導かれるルーパ糸Lの供給源としての糸巻(図示略)と、滑り軸受け32のルーパ33寄りの先端部に設けられたルーパ糸Lの糸案内34と、ルーパ33と糸巻との間のルーパ糸Lの経路上に位置するよう設けられた糸制御装置10と、ルーパ糸Lの切断発生時に当該ルーパ糸Lを捕捉する糸捕捉部材20とを備えている。
またミシンは、上軸の回転に連動して上下動する針に通された針糸と、下軸2の回転に連動して揺動するルーパ軸31に設けられたルーパ33に通されたルーパ糸Lを編むことにより縫い目を形成する公知のミシンである。
また、下軸2の回転は糸制御装置10を動作させる。糸制御装置10の動作に関しては後述する。
(糸制御装置)
次に、糸制御装置10について詳細に説明する。
図1に示すように、糸制御装置10は、下軸2の上方に設けられてルーパ糸Lの経路となる挿通穴11a,12aが設けられた糸通し部11,12と、下軸に固定支持されると共に糸通し部11,12の間を遮蔽するように設けられて、その外周が各挿通穴を通過するルーパ糸Lと摺接する糸制御カム13,14と、糸制御カム13,14の間に設けられてルーパ糸Lの経路となる長穴部15aが設けられた糸ガイド部材15と、糸通し部11,12及び糸ガイド部材15を上下に回動可能に支持する回動部16と、を備えている。また、ミシンはミシンフレームに固定保持されて下軸2を回転可能に支持する軸受け3,4と、ミシンフレームに設けられてルーパ糸Lの供給源としての糸巻から導出されるルーパ糸Lの経路となる糸経路部5とを備えている。
糸通し部11,12及び糸ガイド部材15は、回動部16に支持されている。回動部16はその一端がミシンフレームに軸支され、他端部は下軸2の上方で上下方向に回動可能に設けられている。つまり、糸通し部11,12及び糸ガイド部材15は回動部16の他端部に設けられ、回動部16の他端部の上下方向の回動により、糸通し部11,12及び糸ガイド部材15は使用時の位置(図1の位置)と、メンテナンス時等の非使用時の位置(図2の位置)とに切替可能である。
糸経路部5から導出されたルーパ糸Lはまず糸通し部12の挿通穴12aを通り、次に長穴部15aを通り、最後に糸通し部11の挿通穴11aを通ってルーパへと導出される。このとき、ルーパ糸Lは糸通し部12の挿通穴12aと長穴部15aとの間で糸制御カム14の外周部と摺接し、長穴部15aと糸通し部11の挿通穴11aとの間で糸制御カム13の外周部と摺接する。
糸制御カム13,14は同一形状であり、外周の一部が他の部分(小径部)より下軸2から離れた大径部を有している。
図3は糸制御カム13,14の小径部から大径部にかけてルーパ糸Lと当接する状態を示した側面図である。
糸制御カム13,14は下軸2を回転軸とするカムである。糸制御カム13,14は上述のようにその外周部がルーパ糸Lと摺接するよう設けられている。また、糸制御カム13,14は回転軸に対する径が変化する形状となっている。つまり、下軸2の回転によって糸制御カム13,14が回転すると、糸制御カム13,14の小径部がルーパ糸Lと摺接しているタイミング(図3(A)の状態)から図3(B)の状態を経て、糸制御カム13,14の大径部がルーパ糸Lと摺接しているタイミング(図3(C)の状態)との間でルーパ糸Lの経路が糸ガイド部材15の長穴部15aに沿って変化する。
このとき、糸制御カム13,14のルーパ糸Lに対する径の変化のタイミングはルーパ33の揺動タイミングに対応している。
例えば、ルーパ33が縫い針に対して後退(離間)した際はルーパ33と糸制御装置10との距離が短くなる。このとき、糸制御カム13,14は大径部がルーパ糸Lと摺接するように動作する。これによって、糸通し部11の挿通穴からルーパ33に至る間のルーパ糸Lが糸制御カム13によって引っ張られ、ルーパ33と糸通し部11の挿通穴との間のルーパ糸Lに張力が付与されるので、ルーパ糸Lは弛まない。また、このとき糸制御カム14が糸経路部5側のルーパ糸Lを引っ張る。これによって、ルーパ糸Lの供給源としての糸巻からルーパ糸Lが引き出される。
一方、ルーパ33が縫い針に対して前進(接近)した際はルーパ33と糸制御装置10との距離が長くなる。このとき、糸制御カム13,14は小径部がルーパ糸Lと摺接するように動作する。これによって、糸制御カム13,14の大径部がルーパ糸Lと摺接していた際に引っ張られていたルーパ糸Lは糸制御カム13,14に代わってルーパ33によって引っ張られ、張力が付与される。かようにしてルーパ33の揺動に対応したルーパ糸Lの張力が与えられる。
(糸捕捉部材)
次に、糸捕捉部材20について詳細に説明する。
糸捕捉部材20は、滑り軸受け32のルーパ33寄りの先端部に設けられたルーパ糸Lの糸案内34に設けられている。ルーパ33は前述したように滑り軸受け32によりルーパ軸31に沿って往復動作を行うため、この糸案内34よりもルーパ33側に近接させて配置すると、ルーパ33と衝突するおそれがあるので、滑り軸受け32の先端部よりも近接配置することは困難である。従って、糸捕捉部材20は上記糸案内34に設けることにより、直動式のルーパ33に対して可能な範囲で最もルーパ33に近接配備しているということができる。
図4(A)は糸捕捉部材20の斜視図、図4(B)は側面図、図4(C)は図4(A)のX−X線に沿った断面図である。
糸捕捉部材20は、表面が起毛構造からなるシートであり、起毛構造面が糸挿通穴34aの外側に向くように糸案内34に取り付けられている。また、図4(C)において左方がルーパ側である。図示のように、糸捕捉部材20のルーパ側の端縁部は糸案内34の糸挿通穴34aよりもルーパ側幾分突出しており、尚かつ、当該端縁部は糸挿通穴34aの周囲全周を取り囲んでいる。そして、当該端縁部における表面の起毛構造は、糸挿通穴34aの周囲においていずれもルーパ側に毛先を向けた状態となっている。
糸案内34よりもルーパ側でルーパ糸Lの切断が発生すると、ルーパ糸Lは糸制御装置10により周期的に張力を受けるので、切断端部は図4(C)に示すように、糸案内34の糸挿通穴34aを中心としてその全方位のいずれか向かって暴れるように跳ね回る状態となる。
これに対して、糸捕捉部材20は、糸挿通穴34aの全周囲を取り囲むように取り付けられ、且つ、そのルーパ側端縁部の起毛構造の毛先はルーパ側に延出されているので、ルーパ糸Lのいずれの方向に跳ねたとしても、糸捕捉部材20に必ず引っかかり、捕捉されるようになっている。
(実施形態の効果)
以上のように、糸制御装置10を備えたミシンおいて、糸制御カム13,14よりもルーパ33側に設けられた糸案内34に、その糸挿通穴34aの周囲を取り囲む配置で糸捕捉を行う糸捕捉部材20を設けたので、糸案内34よりもルーパ側でルーパ糸Lに切断を生じた場合に、糸捕捉部材20から切断されたルーパー糸の先端までの自由に動く部分の長さを短くすることができ、切断されたルーパー糸が糸制御カム13,14よりもルーパ側で下軸に巻き付くことを防止できる。また、糸案内34の糸挿通穴34aを中心にいずれの方向に切断端部が跳ね回ったとしても糸捕捉部材20により切断端部を捕捉することができ、糸制御カム13,14よりもルーパ側での下軸2への巻き付きを効果的に防止することが可能となる。
また、糸捕捉部材20が設けられる糸案内34が、なるべくルーパ33に近接し、糸制御カム13から離間した位置に設けられることにより、糸制御カム13に隣接する配置で捕捉する場合と異なり、糸制御カム113,114に摺接を繰り返されても、ルーパ糸が各糸保持部材116、117から外れることなく、ルーパ33の往復動作により生じる捕捉後のルーパ糸の下方への弛み量を小さくすることができ、捕捉後に弛んだルーパ糸Lが下軸へ巻き付くことを効果的に防止することが可能となる。
さらに、糸捕捉部材20のルーパ側端縁部が、毛先がルーパ側を向いて形成された起毛構造であるため、ルーパ糸Lの切断時に切断端部が捕捉された場合において、ルーパ糸Lが糸制御カム13,14に引っ張られた場合であっても、毛先が逆向きであるためにルーパ糸Lを強固に保持し、糸捕捉部材20から外れて切断端部が暴れた結果巻き付きを生じてしまうように事態を回避することができ、より下軸2への巻き付きを効果的に回避することが可能となる。
(その他)
なお、糸捕捉部材20は、起毛構造に限らず、鋸歯状、棘状等の起毛構造と同様に糸捕捉が可能な表面構造でルーパ糸を捕捉しても良い。
また、表面構造に限らず、静電気や粘着性等の物性を利用してルーパ糸を捕捉可能とする糸捕捉部材を利用しても良い。場合等を含むものとする。
また、上記実施形態では、直進動作を行うルーパ33を例示したが、下軸に直交する水平軸を中心に回動を行う回動腕の上端部に回動軌跡の接線方向に沿って設けられ、下軸の軸線方向に沿って往復動作を行う回動式のルーパを備えるミシンに糸捕捉部材を適用しても良い。その場合、滑り軸受けは存在しないので、糸捕捉部材20を装備する糸案内は、ルーパになるべく近接してミシンフレームなどに取り付けることが望ましい。
2 下軸
5 糸経路部
10 糸制御装置
11,12 糸通し部
13,14 糸制御カム
15 糸ガイド部材
20 糸捕捉部材
32 滑り軸受け
33 ルーパ
34 糸案内
34a 糸挿通穴

Claims (2)

  1. ミシンモータの回転によって回転する下軸と、
    前記下軸の回転に連動して往復動作を行うルーパと、
    二つの糸通し部と、
    前記二つの糸通し部の間に配置され、前記二つの糸通し部を渡るルーパ糸がその外周部に摺接するよう前記下軸に設けられた外周カムである糸制御カムとを備え、
    前記ルーパ糸に前記糸制御カムの径の変化によって張力を付与するミシンにおいて、
    前記糸制御カムからルーパに至る経路の途中に前記ルーパ糸を挿通させる糸案内を設け、
    前記糸案内に、当該糸案内に挿通されたルーパ糸の周囲を取り囲む配置で糸捕捉を行う糸捕捉部材を設けたことを特徴とするミシン。
  2. 前記糸捕捉部材は、起毛構造によりルーパ糸を係止して捕捉すると共にその毛先が前記ルーパ側を向いて形成されていることを特徴とする請求項1記載のミシン。
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