JP2016202723A - ミシン - Google Patents

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椎名 隆行
Takayuki Shiina
隆行 椎名
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Etsuo Nemoto
越男 根本
弘幸 田中
Hiroyuki Tanaka
弘幸 田中
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Abstract

【課題】目飛ばしを積極的に行うことを可能とする。【解決手段】針板11の下側で縫い針13により形成される上糸Uのループを捕捉部材191により捕捉して縫い目を形成するミシン100において、縫い針13の上下動における下死点通過後に生じる上糸Uのループを捕捉部材191による捕捉位置Pから外れる位置に寄せる目飛ばし装置40を備えている。これにより、捕捉部材191による上糸のループの捕捉を回避し、積極的に目飛ばしを行うことが可能となる。【選択図】図3

Description

本発明は、縫い針が形成する上糸ループから縫い目が形成されないようにするミシンに関する。
ミシンの縫製は、上糸と下糸とが所要に絡んで縫い目を形成することにより行われる。より具体的には、上糸を目穴に通した縫い針が布地を貫いて布地の下側に突出し、次いで上昇に移るが、下死点に達した縫い針が上昇に移るときに布地の下側の上糸がたるんでループが形成される。同時に、縫い針の上下動に連動して回転する釜が、縫い針が下死点より若干上昇した位置において、剣先により前記ループになった上糸をすくう。そして該釜が回転し、前記剣先が所定の位置を過ぎた位置で天秤が上昇することによって、上糸のループに釜をくぐらせ、ボビンケースから出て布地に達している下糸が上糸と絡み合って縫い目を一つ形成する。
そして、従来のミシンは、釜に捕捉された上糸のループに釜をくぐらせる際に、当該ループがボビンケースを横切るか否かを、光電検出器によって光学的に検出し、上糸と下糸の結節が形成されない目飛びの発生を検出していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−197786号公報
上記従来のミシンは目飛びの発生を検出することはできるが、目飛びの検出からミシンを急に停止させることは難しく、目飛び後の縫い目の形成を避けることは困難であった。
また、目飛びが発生してからも縫い目が形成されると、目飛び発生箇所には結節が形成されない状態で次の縫い目が形成されるので、縫い目のピッチが大きくなる箇所が発生し、縫い品質が大きく損なわれる。このため、目飛び発生後の縫い目については糸を解いて縫いをやり直す必要があり、また、不要な縫い目が形成されると、縫い目の結節の締め付けにより被縫製物の表面が痛み、被縫製物を廃棄しなければならない場合をあった。
本発明は、不要な縫い目の形成を低減することをその目的とする。
請求項1記載の発明は、
針板の下側で縫い針により形成される上糸のループを捕捉部材により捕捉して縫い目を形成するミシンにおいて、
前記縫い針の上下動における下死点通過後に生じる前記上糸のループを前記捕捉部材による捕捉位置から外れる位置に寄せる目飛ばし装置を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンにおいて、
前記目飛ばし装置は、前記縫い針に形成された上糸のループに対して、前記捕捉部材による捕捉位置から外れる方向にエアーを吹き付けるブローノズルを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のミシンにおいて、
前記ブローノズルは、前記捕捉部材が前記上糸のループを捕捉する際の動作方向下流側に向かってエアーを吹き付けることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のミシンにおいて、
目飛びの発生を検出する目飛び検出装置と、
前記目飛び検出装置による目飛びが検出されると、当該検出後の針落ちに対して、前記目飛ばし装置による目飛ばしを実行させる制御部を備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のミシンにおいて、
前記制御部は、前記目飛び検出装置により目飛びが検出されると、縫製の駆動源であるミシンモーターの駆動を停止させると共に、前記縫い針の上下動が停止するまで前記目飛ばし装置による目飛ばしを実行させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のミシンにおいて、
前記目飛び検出装置は、前記捕捉部材により捕捉された上糸のループの通過位置に対する当該ループの通過を検出する光学的なセンサを有することを特徴とする。
本発明は、目飛ばし装置により、下死点通過後に生じる上糸のループを捕捉部材による捕捉位置から外れる位置に寄せることができるので、必要に応じて積極的に目飛ばしを発生させることができる。
また、不慮の目飛ばしの発生時にそれ以降の目飛ばしを実行することで、目飛ばし後の縫い目の形成の発生を抑制することができる。従って、目飛びの発生による縫製のやり直しや被縫製物の廃棄を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るミシンにおける針落ち位置周辺の斜視図である。 ミシンの制御系を示すブロック図である。 図3(A)は上糸のループと剣先の移動軌跡との関係を示す説明図、図3(B)は適正なブローノズルの配置を示す説明図である。 図4(A)は上糸のループと剣先の捕捉位置との関係を示す説明図、図4(B)は適正なエアーブローによるループの状態を示す説明図である。 目飛び検出処理を示すフローチャートである。 目飛ばし実行制御を示すフローチャートである。
[ミシンの全体構成]
以下、本発明に係るミシン100の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1はミシン100の針板11の周辺の斜視図であり、針板11に隣接する滑り板を外して内部の釜機構が見える状態を示している。また、図2はミシン100の制御系を示すブロック図である。
ミシン100は、図1及び図2に示すように、筐体となるミシンフレームと、ミシンフレームのアーム部先端において縫い針13に往復上下動動作を付与する針上下動機構と、針上下動機構との協働により縫い目を形成する釜機構と、縫い針13の上下動に同期して送り歯14による被縫製物としての布地の送り動作を行う送り機構と、目飛びの発生を検出する目飛び検出装置30と、目飛びを発生させる目飛ばし装置40と、ミシンの各構成について動作制御を行う制御部90とを備えている。
なお、ミシン100は、上述した構成以外にも必要な種々の機構を備えているが、これらは従来周知の構成と同様であるため本実施形態では詳述しない。
また、ミシン100において鉛直上下方向上側と「上」、鉛直上下方向下側を「下」とし、水平方向であって布地の送り方向下流側を「前」、送り方向上流側を「後」とし、水平方向であって後方を向いた状態で左手側を「左」とし、右手側を「右」として上記構成を説明する。
[ミシンフレーム]
ミシンフレームは、布地を載置する水平なベッド面を有するベッド部(ミシンベッド)と、該ベッド部の一端から上方に立設された立胴部と、この立胴部の上部からベッド部とほぼ平行に延出されたアーム部(ミシンアーム)とを備え、ベッド部及びアーム部は左右方向に沿って延在している。アーム部の先端には針上下動機構が内蔵されており、ベッド部には釜機構、送り機構、目飛び検出装置30、目飛ばし装置40が内蔵されている。
[針上下動機構]
針上下動機構は、アーム部内において回転自在に延在されミシンモーター12と連結された図示しないミシン主軸としての上軸と、上軸の先端部に設けられたクランク機構と、クランク機構から上下動を付与される上下方向に沿った針棒と、針棒の下端に支持された縫い針13とを備えている。ミシンモーター12の駆動により上軸が回転すると、その回転がクランク機構により上下動に変換されて針棒に伝達される。これにより、針棒と縫い針13は、上軸一回転につき一往復の上下動を行う。
[送り機構]
送り機構は、前述したミシンモーター12を駆動源としており、当該ミシンモーター12のトルクを上下の往復動作と前後の往復動作とに変換すると共に、これらを合成して前後方向に沿った長円運動を送り歯14に付与する。この長円運動により、送り歯14は針板11に形成された開口から歯先を上下に出没させると共に、針板11の上面から突出したときに送り方向前方に移動し、針板11の上面に載置された布を所定のピッチで前方に送ることができる。
[釜機構]
図1に示すように、釜機構は、水平釜15と、鉛直上下方向に沿った釜軸16を回転可能に支持する釜軸台17と、ミシンモーター12のトルクを釜軸16に伝達する伝達機構とを備えている。
水平釜15は、下糸が巻かれたボビンを格納する中釜18とボビンケースと中釜18の外周で釜軸16と一体となって回転を行う外釜19とを有している。中釜18は、針板11の凹部に嵌合する回り止めを備えており、縫製中は外釜19の回転に対して静止状態を維持する。
伝達機構は、上軸の二倍速で釜軸16に回転を伝達する。つまり、外釜19は一回の針落ちに対して二回の回転を行う。
水平釜15は、針穴20の右側に配置されている。そして、外釜19は、縫い針13が形成する上糸Uのループを捕捉するための捕捉部材としての剣先191を外周に備えており、当該剣先191は、針落ち位置の右側近傍を通過するように配置されている。また、外釜19は、剣先191が針落ち位置近傍を通過する際に、後方に向かって進行するようにF方向に回転が付与されている。また、剣先191は後方に向かって尖鋭となる形状に形成されている。
そして、ミシンモーター12が駆動すると、針上下動の二倍速で釜軸16及び外釜19が回転し、下死点を通過した縫い針13によって形成された上糸Uのループを外釜19の剣先191が捕捉すると共に上糸Uのループを中釜18へくぐらせて、ボビンから引き出された下糸を上糸Uのループに挿通する。そして、上糸Uが天秤により引き上げられることで、上糸Uと下糸とが絡み、布地に結節を形成する。
[目飛び検出装置]
図2に示すように、目飛び検出装置30は、所定波長光を出射する発光部31と、その駆動部32と、発光部31からの所定波長光を受光検出する受光部33と、受光部33の検出信号を増幅する信号増幅部34とを有し、水平釜15が捕捉した上糸Uのループが中釜18の上面近傍を渡るか否かを光学的に検出することにより目飛びの発生を検出する。
前述したように、水平釜15は、外釜19の剣先191が下死点を通過して上昇に転じた縫い針13により形成される上糸Uの弛みによるループを捕捉し、当該ループを引き出して広げながら、ボビンごと中釜18の周囲へくぐらせることで、上糸Uのループに下糸を挿通する。
この過程において、上糸Uは、一端部が針穴20に位置し、他端部は中釜18の上面部の円形の外縁部に沿ってF方向に移動する。即ち、上糸Uの他端部は、中釜18の上面部の円形の外縁部の針穴近傍となる位置から当該外縁部の最も遠方となる位置辺りまで移動する。
目飛び検出装置30の発光部31から受光部33までの光路L1は、上糸Uの通過範囲を通りつつ水平釜15の釜軸16に対して垂直な平面に沿って中釜18の上面の僅か上を通過するように設けられている。即ち、光路L1が針穴20に対して釜軸16よりも幾分遠方となる位置を前後方向に沿って通過するように、発光部31と受光部33とが水平釜15を挟んで対向する配置で釜軸台17に取り付けられている。
なお、図1の発光部31と同じ位置に同じ向きで受光部33を併設し、図1の受光部33の位置にミラーを設置して発光部31からの出射光の反射光を受光部33が受光する構成としても良い。
発光部31及び受光部33を光路L1の両端部に配置すれば、針穴20から中釜18の上面外縁部を渡る上糸Uは光路L1を必ず通過することになる。
目飛び検出装置30を制御する制御部90は、上軸角度を検出するエンコーダー21により、縫い針13から上糸Uが捕捉され、ループが水平釜15により引き出される既知の上軸角度を監視し、当該上軸角度を含む所定の角度範囲(上糸検出範囲とする)の間、受光部33による上糸Uの検出信号の入力の有無による目飛びの発生を検出する。即ち、受光部33により上糸Uの通過が検出されない場合には、目飛びが発生していることが分かる。
[目飛ばし装置]
目飛ばし装置40は、図1及び図2に示すように、針板11の下側において縫い針に形成された上糸Uのループに対して、外釜19の剣先191による捕捉位置から外れる方向にエアーを吹き付けるブローノズル41と、ブローノズル41に対するエアーの供給と停止とを切り替える電磁弁42と、電磁弁42を作動させる駆動回路43とを備えている。
図3及び図4によりノズル41の配置と向きについて説明する。
図3は下死点を通過して上昇に転じた縫い針13が上糸Uのループを形成した状態を平面視で示しており、図4は正面視で示している。また、図3における符号Kは外釜19の剣先191の移動軌跡を示し、図4における符号Pは剣先191による上糸Uのループの捕捉位置を示している。
上糸Uのループは縫い針13の上昇により上糸Uが縫い針13の釜側にたるむことで形成され、外釜19の剣先191は、上糸Uがたるむとその移動軌跡Kの内側に入ってくるように位置設定され(図3(A))、剣先191の捕捉位置Pがループの内側となる(図4(A))。
ノズル41は、縫い針13の前方であって、幾分、水平釜側寄りの位置から縫い針13に向かってエアーを吹き出す向きで配置されている。ノズル41は、この向き及び配置からエアーを吹き付けることにより、縫い針13の釜側に形成された上糸Uのループを後方に向かって撓ませることができ、これにより、上糸Uのループを外釜19の剣先191の移動軌跡Kの外側に押し出し(図3(B))、剣先191の捕捉位置Pはループの外側となる(図4(B))。これにより、剣先191による上糸Uの捕捉が回避され、その針落ちにおける結節が形成されず、目飛びが発生する。
電磁弁42は、高圧のエアー供給源からノズル41までの空気供給経路の途中に設けられ、駆動回路43を介して制御部90により開通と不通とが切り替えられる。
制御部90は、上軸角度を検出するエンコーダー21により、外釜19の剣先191が上糸Uのループの捕捉位置を通過する既知の上軸角度を監視し、捕捉位置の上軸角度を含む所定の角度範囲(目飛ばし実行範囲とする)の間だけ、ブローノズル41にエアーが供給されるように電磁弁42を制御する。
[ミシンの制御系]
図2に示すように、ミシン100は、ミシンモーター12を駆動させるための駆動回路12aと、上軸角度を検出するエンコーダー21の検出信号のカウンタ回路21aと、目飛び検出装置30の発光部31の駆動部32と、受光部33の信号増幅部34と、目飛ばし装置40のエアーの吹き付け動作を制御する電磁弁42の駆動回路43とが図示しないインターフェイスを介して接続されている。
エンコーダー21は上軸角度を示す二種類の位相信号を出力する。当該エンコーダー21から出力されるエンコーダーA相信号は、最小単位信号で、上軸角度が1°変化するごとに1パルスを出力する。また、エンコーダー21から出力されるエンコーダーZ相信号は、上軸の一回転を一周期とするパルス信号である。
制御部90は、エンコーダーZ相信号を原点としてエンコーダーA相信号のパルス数をカウントすることで上軸角度を認識することができる。
制御部90は、各種の処理や制御を実行するためのプログラムや、当該プログラムで使用されるデータが記憶された図示しないメモリを備え、これらのプログラムに基づく各種制御を行うマイクロプロセッサーである。
制御部90は、プログラムの実行により、目飛び検出処理と目飛ばし実行制御とを行う。
目飛び検出処理は、縫製時において、目飛び検出装置30により目飛びの発生を検出する処理であり、縫製実行中は所定の周期で繰り返し実行される。
目飛ばし実行制御は、縫製時において、上記目飛び検出処理により目飛びの発生が検出されると、ミシンモーター12を速やかに停止させると共に、上軸が完全に停止するまで目飛ばし装置40により毎針ごとに目飛ばしを繰り返し実行して、目飛び発生以降の縫い目の形成を回避する制御である。
[目飛び検出処理]
制御部90が行う目飛び検出処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部90は、目飛び検出処理を開始すると、目飛び検出フラグをOFFにする(ステップS1)。
そして制御部90は、受光部33の出力信号をA/D変換してセンサ値として取得する(ステップS3)。
次に、制御部90は、エンコーダーA相信号及びエンコーダーZ相信号に基づき上軸角度を算出し、上軸角度が上糸検出範囲にある場合(ステップS5でYES)、目飛び検出フラグをONにする(ステップS7)。上糸検出範囲に入る前はステップS5でNO、ステップS15でNOとなってステップS3に回帰する。
上糸Uが水平釜15を通過する場合に発光部31と受光部33の間の光路L1を上糸Uが遮ると、受光部33に入る光量が低下する。受光部33の出力信号の低下が見られた場合、制御部90は、上糸Uを検出したと判断する。
制御部90は、上糸検出範囲においてセンサ値から上糸Uの検出有無を判断し(ステップS9)、上糸Uが検出された場合(ステップS9でYES)、目飛び検出フラグをOFFにする(ステップS11)。上糸検出後、上軸角度が上糸検出範囲内のうちは処理をループし(ステップS13でYES)、上糸検出範囲を過ぎればステップS3に回帰し(ステップS13でNO)、その後、上糸検出範囲に入るまではステップS5でNO、ステップS15でNOとなってステップS3に回帰する。
一方、上糸検出範囲において上糸Uが検出されず、そのまま上糸検出範囲を過ぎた場合は、ステップS7にて目飛び検出フラグがONになった状態のまま、ステップS9でNOでステップS3に回帰し、ステップS5でNOとなって、処理はステップS15に移行する。
ステップS15にて目飛び検出フラグのON/OFFを判断し、ONの場合には、ステップS17で目飛びがあったと判断する。
なお、制御部90は、表示機能を有する操作パネルを備える場合には、目飛びの発生を検出したときに操作パネルにおいて目飛びの発生を表示する報知制御を行っても良い。
[目飛ばし実行制御]
次に、制御部90が行う目飛ばし実行制御を図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部90は、上述の目飛び検出処理において、目飛びの発生が検出されたかを判定し(ステップS21)、検出されていなければ目飛ばし実行制御を終了する。
また、目飛びの発生が検出された場合には、ミシンモーター12を停止させるよう制御する(ステップS23)。
次いで、制御部90は、エンコーダー21からのエンコーダーA相信号から上軸が完全に回転を停止したか否かを判定する(ステップS25)。例えば、この判定では、エンコーダーA相信号の現在のパルスのカウント値を記録し、直前の記録と比較して変化の有無を判定する。変化していれば上軸は惰性で未だ回転状態にあり、変化していない場合には、当該無変化状態が規定の時間継続しているかを判定し、規定時間経過しても無変化状態が維持された場合に上軸が完全に停止したと判定する。
そして、ステップS25において、上軸が完全停止していないと判定された場合には、制御部90は、エンコーダー21からのエンコーダーA相信号及びエンコーダーZ相信号のカウント値から現在の上軸角度が目飛ばし実行範囲内か否かを判定する(ステップS27)。
その結果、上軸角度が目飛ばし実行範囲内である場合には、目飛びが発生した針落ちの次以降の針落ちにおいて、縫い針13が上糸Uのループを形成しつつあるか或いは既に形成した状態にあるので、電磁弁42を開通させてブローノズル41からエアーの吹き付けを行い、ループを風圧で寄せることにより、外釜19の剣先191の移動軌跡Kの範囲外(捕捉位置Pから外れた位置)に押し出す(ステップS29)。そして、ステップS25に処理を戻す。
また、上軸角度が目飛ばし実行範囲外である場合には、縫い針13は上糸Uのループを形成していないので、電磁弁42を不通状態に切り替えるか又は不通状態を維持する(ステップS31)。そして、ステップS25に処理を戻す。
そして、再び、ステップS25において、上軸が完全に回転を停止したか否かを判定し、停止していなければ、ステップS27の目飛ばし実行範囲内か否かの判定に処理を進め、上軸が完全に回転を停止した場合には、目飛ばし実行制御を終了する。なお、この時点でエアーブローが行われている状態の場合には、電磁弁42を制御してエアーブローを終了させる。
[実施形態の技術的効果]
以上のように、ミシン100は、針板11の下側で縫い針13により形成される上糸Uのループを捕捉部材としての剣先191により捕捉して縫い目を形成するミシンであって、縫い針13の上下動における下死点通過後に生じる上糸Uのループを剣先191による移動軌跡Kの範囲外(捕捉位置Pから外れる位置)に寄せる目飛ばし装置40を備えている。
このため、必要に応じて、目飛ばしを積極的に実現することが可能となる。
また、ミシン100の目飛ばし装置40は、縫い針13に形成された上糸Uのループに対して、剣先191による移動軌跡Kの範囲から外れる方向にエアーを吹き付けるブローノズル41を備えている。
このため、上糸Uのループを所定方向に寄せるという動作を上糸Uや縫い針13に非接触の状態で実現することができ、上糸Uを引っ掛けたり、縫い針13との接触で針折れを生じたりする事態を回避することができ、縫製作業を妨げる事態の発生を低減して安定した縫製を実現することが可能となる。
また、エアーを吹き付けるので、ブローノズル41を縫い針13から離れた配置とすることができ、各種の構成が密集して非常に狭い針落ち位置周辺を避けることができ、ブローノズル41の設置スペースを容易に確保することができる。
また、目飛ばし装置40のブローノズル41は、剣先191が上糸Uのループを捕捉する際の動作方向下流側を向いており、概ね後方に向かってエアーの吹き付けを行うので、剣先191から逃れる方向に上糸Uのループが倒れることから、例えば、剣先191が高速で捕捉位置に向かってくる場合でも、ループの退避をより確実に行い、目飛ばしをより確実に実現することが可能となる。
また、ミシン100は、目飛びの発生を検出する目飛び検出装置30と、目飛び検出装置30による目飛びが検出されると、当該検出後の針落ちに対して、目飛ばし装置40による目飛ばしを実行させる制御部90を備えている。
これにより、不慮の目飛びが発生したときに、それ以降の針落ちによる縫い目の形成を回避することができる。
そして、目飛び以降の不要な縫い目の形成を回避することから、目飛びが発生した布地に、結節による糸の締め付け跡の形成を避けることができ、目飛びによる布地の廃棄量の低減を図ることが可能となる。また、目飛びによる布地の廃棄を行わない場合でも、目飛び以降の不要な縫い目を解く手間を解消し、作業負担の軽減を図ることが可能となる。
また、制御部90は、目飛ばし実行制御において、目飛び検出装置30により目飛びが検出されると、縫製の駆動源であるミシンモーター12の駆動を停止させると共に、縫い針13の上下動が停止するまで目飛ばし装置40による目飛ばしを実行させる。
従って、目飛び発生後の不要な縫い目の形成をより効果的に低減することが可能となる。
さらに、目飛び検出装置30は、外釜19の剣先191により捕捉された上糸Uのループの通過位置に対する当該ループの通過を検出する光学的なセンサとしての発光部31及び受光部33を備えるので、非接触で効果的に目飛びの発生を検出することが可能である。
また、目飛び検出装置30は、中釜18の上面近くを水平に光軸L1が形成されるように発光部31及び受光部33を配置しているので、捕捉された上糸Uのループが光軸L1を通過する時間を極力長くすることができ、受光部33による検出信号とノイズとの識別がより容易となるので、目飛びの発生をより精度良く行うことが可能となる。
特に、光軸L1を針穴20に対して釜軸16よりも遠方に配置することにより、捕捉された上糸Uのループが光軸L1を通過する時間をさらに長くすることができ、目飛びの発生をさらに精度良く行うことが可能となる。
なお、発光部31の出射光を拡散光とし、受光部33の受光面を上下に幅を持たせることにより、捕捉された上糸Uのループが光軸L1を通過する時間をさらに長くすることができ、目飛びの発生をさらに精度良く行うことが可能となる。
[その他]
上記ミシン100では、水平釜15を例示したが、目飛ばしの実現について、釜の種類は限定されない。例えば、垂直釜、半回転釜でも、剣先で上糸のループを捕捉して結節を形成するので、目飛ばし装置は、これらの剣先による糸捕捉位置から上糸Uのループが外れるように寄せれば、水平釜15の場合と同様に目飛ばしを実現することが可能である。
また、釜ではなく、ルーパーの先端部により上糸Uのループを捕捉して縫いを行うミシンの場合も、目飛ばし装置を適用して目飛ばしを行うことは可能である。即ち、ルーパーの上糸捕捉位置から外れるようにループを寄せることで、目飛ばしを実現することができる。
また、目飛び検出装置30は、水平釜15に限らず、垂直釜、半回転釜、ルーパーにおける目飛びを検出することが可能である。垂直釜、半回転釜、ルーパーは、いずれも上糸Uのループを捕捉して所定の位置に引き出すので、ループの引出位置において、所定の上軸角度範囲の時に、引き出された上糸Uのループを光学的に検出するか否かにより、目飛びを検出することが可能である。
また、目飛ばし装置40のブローノズル41は、剣先191の進行方向に向かってエアーを吹き付けているが、吹き付けのタイミングを十分に早めることができれば、吹き付け方向は逆方向でもよい。
また、目飛ばし装置における上糸Uのループを剣先の捕捉位置から寄せるための部材は、ブローノズルに限らず、接触式の部材でループを押して所定方向に寄せてもよい。但し、接触式の部材とこれを作動させるアクチュエーターの設置スペースが確保可能であることが必要となる。
11 針板
12 ミシンモーター
13 縫い針
14 送り歯
15 水平釜
19 外釜
20 針穴
21 エンコーダー
30 目飛び検出装置
31 発光部(光学的なセンサ)
33 受光部(光学的なセンサ)
40 目飛ばし装置
41 ブローノズル
90 制御部
100 ミシン
191 剣先(捕捉部材)
K 移動軌跡
P 捕捉位置
U 上糸

Claims (6)

  1. 針板の下側で縫い針により形成される上糸のループを捕捉部材により捕捉して縫い目を形成するミシンにおいて、
    前記縫い針の上下動における下死点通過後に生じる前記上糸のループを前記捕捉部材による捕捉位置から外れる位置に寄せる目飛ばし装置を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記目飛ばし装置は、前記縫い針に形成された上糸のループに対して、前記捕捉部材による捕捉位置から外れる方向にエアーを吹き付けるブローノズルを有することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 前記ブローノズルは、前記捕捉部材が前記上糸のループを捕捉する際の動作方向下流側に向かってエアーを吹き付けることを特徴とする請求項2記載のミシン。
  4. 目飛びの発生を検出する目飛び検出装置と、
    前記目飛び検出装置による目飛びが検出されると、当該検出後の針落ちに対して、前記目飛ばし装置による目飛ばしを実行させる制御部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のミシン。
  5. 前記制御部は、前記目飛び検出装置により目飛びが検出されると、縫製の駆動源であるミシンモーターの駆動を停止させると共に、前記縫い針の上下動が停止するまで前記目飛ばし装置による目飛ばしを実行させることを特徴とする請求項4記載のミシン。
  6. 前記目飛び検出装置は、前記捕捉部材により捕捉された上糸のループの通過位置に対する当該ループの通過を検出する光学的なセンサを有することを特徴とする請求項4又は5に記載のミシン。
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