JP6016214B2 - ミシンの案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本縫いミシンの曲線縫いにおいて、ミシン針の縫製方向が略一定になるように被縫製物を案内し、ヒッチステッチを形成しないようにしたミシンの案内装置に関する。
本縫いミシンは、一般的に、ミシン本体の駆動装置によって上下方向に往復動する針棒と、針棒に取り付けられるミシン針と、ミシン本体のベッド部の針板下方に設けられ、針棒に取り付けられたミシン針の針糸のループを引っ掛け、縫い目を形成する釜と、被縫製物を送る送り手段(上送り手段及び/又は下送り手段)とを有する。また、本縫いミシンには、革、布等の被縫製物を保持枠で保持させ、保持枠を移動制御手段によりX方向、Y方向に移動させて曲線縫いを行うものがあった(特許文献1、2)。
上記従来の本縫いミシンは、手作業で行う場合、縫い目の直線性、曲線性、ピッチの統一性に一貫性を持たせるのが困難であり、商品としての価値を損なうため、被縫製物を保持枠で保持させ、保持枠を移動制御手段によりX方向、Y方向、反X方向、反Y方向に移動させて本縫いを行うようにしている。
図16(a)に示すように、X方向(後方、作業者から離れる方向)への被縫製物の移動は、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先に近づける方向への移動であって、この方向に移動させて形成された縫い目はパーフェクトステッチとなる。Y方向(左方、作業者の左手方向)への被縫製物の移動は、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略直角の方向で、釜の剣先から離れる方向への移動であって、この方向に移動させて形成された縫い目もパーフェクトステッチとなる。反X方向(前方、作業者に近付く方向)への被縫製物の移動は、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先から離れる方向への移動であって、この方向に移動させて形成された縫い目はヒッチステッチとなる。反Y方向(右方、作業者の右手方向)への被縫製物の移動は、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略直角の方向で、釜の剣先に近づける方向への移動であって、この方向に移動させて形成された縫い目もヒッチステッチとなる。
図16(b)に示すように、パーフェクトステッチは、上糸と下糸が直接的に絡み合うことである。図16(c)に示すように、ヒッチステッチは、上糸が撚られて下糸に絡み合うことである。被縫製物を保持枠で保持させ、保持枠を移動制御手段によりX方向、Y方向、反X方向、反Y方向に移動させて、図16(d)に示すように、本縫いミシンで、環状に縫製を行った場合、パーフェクトステッチ領域とヒッチステッチ領域が形成される。このように、本縫いミシンは、X−Y方向移動制御手段により、被縫製物を移動させて曲線環状縫いを行った場合、パーフェクトステッチとヒッチステッチが必ず存在してしまうことになる。(特許文献3)。
特開2005−230307号公報 特開2003−71175号公報 特開2012−213603号公報
従来の本縫いミシンによって形成されたステッチは、上述したように、曲線縫いを行った場合、ヒッチステッチとパーフェクトステッチが混在することになる。ヒッチステッチは、パーフェクトステッチと異なり、縫い仕上がりが悪く、見た目が悪い。従って、ヒッチステッチは、特に皮革シートの縫製において発生すると、商品価値を下げる原因となるという問題点があり、発生の防止が必要であった。また、ヒッチステッチは、パーフェクトステッチと比べて、上糸の張力が弱くなり、縫い目が緩む虞があり、安定した縫製を行うことができないという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、本縫いミシンに装着して、ヒッチステッチの発生を抑え、パーフェクトステッチの曲線縫いを行わせることができるミシンの案内装置を提供することを目的とする。
本願請求項1に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、ミシンの曲線縫いにおいて、被縫製物の縫い方向をガイドするミシンの案内装置であって、被縫製物を保持し、ミシンの送り手段によって送られる保持部材と、針棒を上下方向に往復動可能に設けたミシンヘッド部に取り付けられるガイド本体と、ガイド本体の駆動を制御する案内制御手段とからなり、前記保持部材は、曲線縫いの円弧の略中心となる位置に設けられたガイドピンと、曲線縫いの円弧の始点の近傍に設けられた被検出部材を有し、前記ガイド本体は、ミシンヘッド部に固定される固定枠と、固定枠に設けられ、上下動する駆動軸を備えたアクチュエータと、駆動軸の下部に設けられ、駆動軸の下降時に前記保持部材のガイドピンと係合する係合部を備えた係合装置と、固定枠に設けられ、前記保持部材の被検出部材を検出し、検出信号を前記案内制御手段に送る検出手段とを有し、前記案内制御手段は、アクチュエータと検出手段に接続され、前記検出手段の検出信号に基づいて、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を下降させ、係合装置の係合部をガイドピンの非係合位置から係合位置に移動させてガイドピンと係合させ、前記送り手段によって送られる保持部材を直線運動からガイドピンを中心とした回転運動に変換させるように構成されていることを特徴とする。
本願請求項2に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、前記案内制御手段は、ミシンの駆動制御手段に接続され、前記検出手段の検出信号を受信してから、前記ミシンの駆動制御手段によって制御される所定の針棒の縫い回数のカウント後、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする。
本願請求項3に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、前記係合装置には、開閉可能に設けられたアーム部材と、アーム部材を開閉方向に駆動する駆動手段と、ガイドピンが係合部に当接するとONされるスイッチ手段が設けられ、前記駆動手段と前記スイッチ手段は、前記案内制御手段に接続され、前記案内制御手段は、ガイドピンが係合部に当接してスイッチ手段がONされると、駆動手段を駆動してアーム部材を閉じ、アーム部材と係合部でガイドピンを挟持させることを特徴とする。
本願請求項4に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、前記案内制御手段は、ミシンの駆動制御手段に接続され、前記検出手段の検出信号を受信してから、前記ミシンの駆動制御手段によって制御される所定の針棒の縫い回数のカウント後、前記駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする。
本願請求項5に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、前記案内制御手段は、前記検出手段の検出信号を受信後、所定の針棒の縫い回数の間、ミシンの駆動制御手段による送り手段の送りピッチを変更させることを特徴とする。
本願請求項6に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、前記保持部材には、曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材を有し、前記検出手段は、前記第2の被検出部材を検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段に送るように構成され、前記案内制御手段は、前記検出手段の第2の検出信号に基づいて、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする
本願請求項7に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、前記保持部材には、曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材を有し、前記検出手段は、前記第2の被検出部材を検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段に送るように構成され、前記案内制御手段は、前記検出手段の第2の検出信号に基づいて、前記駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする。
本願請求項8に係るミシンの案内装置は、上記目的を達成するため、前記案内制御手段は、前記検出手段の検出信号を受信後、次に検出手段の第2の検出信号を受信するまでの間、ミシンの駆動制御手段による送り手段の送りピッチを変更させることを特徴とする。
本願発明に係るミシンの案内装置は、ミシンの曲線縫いにおいて、被縫製物の縫い方向をガイドするものであって、被縫製物を保持し、ミシンの送り手段によって送られる保持部材と、針棒を上下方向に往復動可能に設けたミシンヘッド部に取り付けられるガイド本体と、ガイド本体の駆動を制御する案内制御手段とからなる。前記保持部材は、曲線縫いの円弧の略中心となる位置に設けられたガイドピンと、曲線縫いの円弧の始点の近傍に設けられた被検出部材を有する。前記ガイド本体は、ミシンヘッド部に固定される固定枠と、固定枠に設けられ、上下動する駆動軸を備えたアクチュエータと、駆動軸の下部に設けられ、駆動軸の下降時に前記保持部材のガイドピンと係合する係合部を備えた係合装置と、固定枠に設けられ、前記保持部材の被検出部材を検出し、検出信号を前記案内制御手段に送る検出手段とを有する。前記案内制御手段は、アクチュエータと検出手段に接続され、前記検出手段の検出信号に基づいて、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を下降させ、係合装置の係合部をガイドピンの非係合位置から係合位置に移動させてガイドピンと係合させ、前記送り手段によって送られる保持部材を直線運動からガイドピンを中心とした回転運動に変換させるように構成されている。
本願発明に係るミシンの案内装置は、皮革、布等の被縫製物を保持部材に保持させ、ミシンのベッド部に載置する。ミシンを駆動すると、ミシンの送り手段により保持部材が直線状に送られ、針棒に取り付けられたミシン針によって、直線状の縫い目を形成する。この縫い目は、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先に近づける方向で形成されているので、パーフェクトステッチとなる。ミシンの送り手段により保持部材により保持された被縫製物の縫い位置が直線から曲線に移行すると、ガイド本体の固定枠に設けられた検出手段が保持部材の被検出部材を検出し、検出信号を案内制御手段に送る。案内制御手段は、検出手段の検出信号に基づいてアクチュエータを駆動し、駆動軸を下降させ、係合装置の係合部を保持部材のガイドピンの非係合位置から係合位置に移動させる。ミシンの送り手段により直線状に送られる保持部材のガイドピンが係合装置の係合部に係合するので、ガイドピンは移動を停止させられ、保持部材がガイドピンを中心とした回転をする。この保持部材の回転運動中も縫製を行っているので、曲線状の縫い目を形成する。この縫い目は、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先に近づける方向で形成されているので、パーフェクトステッチとなる。このように本願発明に係るミシンの案内装置は、曲線縫いであっても、被縫製物の向きをガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止でき、常にパーフェクトステッチにすることができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置は、案内制御手段がミシンの駆動制御手段に接続され、前記検出手段の検出信号を受信してから、前記ミシンの駆動制御手段によって制御される所定の針棒の縫い回数のカウント後、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
本縫いミシンは、駆動制御手段によって針棒に設けられたミシン針の縫う回数を制御することができる。本願発明に係るミシンの案内装置は、曲線縫いの円弧の始点となる位置で、検出手段が保持部材の被検出部材を検出してから、案内制御手段が曲線縫いの縫う回数をカウント後、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させる。保持部材は、ガイドピンを中心として送り手段によって回転運動していたが、ガイドピンから係合装置の係合部が外れるため、送り手段によって直線運動に変換させられる。この縫い目は、被縫製物が曲線と共に回転するので、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このように本願発明に係るミシンの案内装置は、被縫製物の向きをガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止でき、常にパーフェクトステッチにすることができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置は、係合装置には、開閉可能に設けられたアーム部材と、アーム部材を開閉方向に駆動する駆動手段と、ガイドピンが係合部に当接するとONされるスイッチ手段が設けられ、前記駆動手段と前記スイッチ手段は、前記案内制御手段に接続され、前記案内制御手段は、ガイドピンが係合部に当接してスイッチ手段がONされると、駆動手段を駆動してアーム部材を閉じ、アーム部材と係合部でガイドピンを挟持させる。
本願発明に係るミシンの案内装置は、前記保持部材のガイドピンが係合装置の係合部に係合すると、ガイドピンをアーム部材と係合部で挟持するので、ガイドピンがぶれることなく保持され、保持部材の回転を確実にし、曲線縫い目を美麗に行うことができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置は、案内制御手段は、ミシンの駆動制御手段に接続され、前記検出手段の検出信号を受信してから、前記ミシンの駆動制御手段によって制御される所定の針棒の縫い回数のカウント後、前記駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
本願発明に係るミシンの案内装置は、曲線縫いの円弧の始点となる位置で、検出手段が保持部材の被検出部材を検出してから、案内制御手段が曲線縫いの縫う回数をカウント後、駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させる。保持部材は、ガイドピンを中心として送り手段によって回転運動していたが、ガイドピンから係合装置の係合部が外れるため、送り手段によって直線運動に変換させられる。この縫い目は、被縫製物が曲線と共に回転するので、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このように本願発明に係るミシンの案内装置は、被縫製物の向きをぶれることなく安定してガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止できるのは勿論のこと、曲線縫い目を美麗にして、常にパーフェクトステッチにすることができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置は、前記案内制御手段は、前記検出手段の検出信号を受信後、所定の針棒の縫い回数の間、ミシンの駆動制御手段による送り手段の送りピッチを変更させることができる。直線縫いから曲線縫いに移行した場合、縫い目のピッチを変更することにより、縫い目の美麗さを保つことができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置は、保持部材には、曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材を有し、前記検出手段は、前記第2の被検出部材を検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段に送るように構成され、前記案内制御手段は、前記検出手段の第2の検出信号に基づいて、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
本願発明に係るミシンの案内装置は、曲線縫いの円弧の終点となる位置で、検出手段が第2の被検出部材を検出すると、アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させる。保持部材は、ガイドピンを中心として送り手段によって回転運動していたが、ガイドピンから係合装置の係合部が外れるため、送り手段によって直線運動に変換させられる。この縫い目は、被縫製物が曲線と共に回転するので、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このように本願発明に係るミシンの案内装置は、被縫製物の向きをぶれることなく安定してガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止できるのは勿論のこと、曲線縫い目を美麗にして、常にパーフェクトステッチにすることができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置は、保持部材には、曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材を有し、前記検出手段は、前記第2の被検出部材を検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段に送るように構成され、前記案内制御手段は、前記検出手段の第2の検出信号に基づいて、前記駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
本願発明に係るミシンの案内装置は、曲線縫いの円弧の終点となる位置で、検出手段が第2の被検出部材を検出すると、駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させる。保持部材は、ガイドピンを中心として送り手段によって回転運動していたが、ガイドピンから係合装置の係合部が外れるため、送り手段によって直線運動に変換させられる。この縫い目は、被縫製物が曲線と共に回転するので、被縫製物をミシンの釜の回転方向と略平行の方向で、釜の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このように本願発明に係るミシンの案内装置は、被縫製物の向きをぶれることなく安定してガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止できるのは勿論のこと、曲線縫い目を美麗にして、常にパーフェクトステッチにすることができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置は、前記案内制御手段は、前記検出手段の検出信号を受信後、次に検出手段の第2の検出信号を受信するまでの間、ミシンの駆動制御手段による送り手段の送りピッチを変更させることができる。直線縫いから曲線縫いに移行した場合、縫い目のピッチを変更することにより、縫い目の美麗さを保つことができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの案内装置をミシンに取り付けた状態の説明図であり、(a)が全体斜視図、(b)が要部拡大斜視図である。 本願発明に係るミシンの案内装置の保持部材の一実施例を示す斜視図である。 図2の保持部材の平面図である。 図2の保持部材の側面図である。 本願発明に係るミシンの案内装置のガイド本体の一実施例を示す正面図である。 図5のガイド本体の側面図である。 図5のガイド本体の底面図である。 図5のガイド本体の非係合状態を示す正面図である。 図5のガイド本体の非係合状態を示す側面図である。 図5のガイド本体の係合状態を示す正面図である。 図5のガイド本体の係合状態を示す側面図である。 図5のガイド本体の動作を説明する底面図である。 本願発明に係るミシンの案内装置の電気ブロック図である。 図1のミシンの案内装置による被縫製物の縫製を説明する説明図である。 図1のミシンの案内装置による縫製により形成された縫い目の説明図である。 従来の本縫いミシンによって形成された縫い目の説明図である。
本願発明に係るミシンの案内装置の概要について説明する。図1に示すように、ミシンの案内装置20は、ミシン1の曲線縫いにおいて、被縫製物Mの縫い方向をガイドするものである。ミシンの案内装置20は、皮革、布等の被縫製物Mを保持し、ミシン1の送り手段15によって送られる保持部材22と、針棒7を上下方向に往復動可能に設けたミシンヘッド部6に取り付けられるガイド本体51と、ガイド本体51の駆動を制御する案内制御手段21とからなる。前記保持部材22は、図2に示すように、曲線縫いの円弧の略中心となる位置に設けられたガイドピン41,42と、曲線縫いの円弧の始点の近傍に設けられた被検出部材43,44を有する。
前記ガイド本体51は、図5,6に示すように、ミシンヘッド部6に固定される固定枠52と、固定枠52に設けられ、上下動する駆動軸62を備えたアクチュエータ61と、駆動軸62の下部に設けられ、駆動軸62の下降時に前記保持部材22のガイドピン41,42と係合する係合部82を備えた係合装置70と、固定枠52に設けられ、前記保持部材22の被検出部材43,44を検出し、検出信号を前記案内制御手段21に送る検出手段60とを有する。
前記案内制御手段21は、図13に示すように、アクチュエータ61と検出手段60に接続され、前記検出手段60の検出信号に基づいて、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を下降させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の非係合位置から係合位置に移動させてガイドピン41,42と係合させ、前記送り手段15によって送られる保持部材22を直線運動からガイドピン41,42を中心とした回転運動に変換させるように構成されている。
ミシンの案内装置20は、皮革、布等の被縫製物Mを保持部材22に保持させ、保持部材22をミシン1のベッド部2に載置する。ミシン1を駆動すると、図14(a)に示すように、ミシン1の送り手段15により保持部材22が直線状に送られ、針棒7に取り付けられたミシン針13によって、直線状の縫い目を形成する。この縫い目は、被縫製物Mをミシン1の釜8の回転方向と略平行の方向で、釜8の剣先に近づける方向で形成されているので、パーフェクトステッチとなる。
ミシン1の送り手段15により保持部材22により保持された被縫製物Mの縫い位置が直線から曲線に移行する直前に、ガイド本体51の固定枠52に設けられた検出手段60が保持部材22の被検出部材43,44を検出し、検出信号を案内制御手段21に送る。案内制御手段21は、検出手段60の検出信号に基づいてアクチュエータ61を駆動し、駆動軸62を下降させ、係合装置70の係合部82を保持部材22のガイドピン41,42の非係合位置から係合位置に移動させる。
ミシン1の送り手段15により直線状に送られる保持部材22のガイドピン41,42が係合装置70の係合部82に係合するので、ガイドピン41,42は移動を停止させられ、図14(b)に示すように、保持部材22がガイドピン41,42を中心とした回転をする。この保持部材22の回転運動中も縫製を行っているので、曲線状の縫い目を形成する。この曲線状の縫い目は、被縫製物Mをミシン1の釜8の回転方向と略平行の方向で、釜8の剣先に近づける方向で形成されているので、パーフェクトステッチとなる。このようにミシンの案内装置20は、曲線縫いであっても、被縫製物Mの送りの向きをガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止でき、常にパーフェクトステッチにすることができる。
ミシンの案内装置20は、案内制御手段21がミシン1の駆動制御手段18に接続され、前記検出手段60の検出信号を受信してから、前記ミシン1の駆動制御手段18によって制御される所定の針棒7の縫い回数のカウント後、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させ、図14(c)に示すように、前記送り手段15によって送られる保持部材22を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
本縫いミシン1は、駆動制御手段18によって針棒7に設けられたミシン針13の縫う回数及び送りのピッチを制御することができる。ミシンの案内装置20は、曲線縫いの円弧の始点となる位置で、検出手段60が保持部材22の被検出部材43,44を検出してから、案内制御手段21が駆動制御手段18によって制御される針棒7の曲線縫いの縫う回数をカウント後、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させる。
保持部材22は、ガイドピン41,42を中心として送り手段15によって回転運動していたが、ガイドピン41,42から係合装置70の係合部82が外れるため、送り手段15によって直線運動に変換させられる。この縫い目は、被縫製物Mが曲線と共に回転するので、被縫製物Mをミシン1の釜8の回転方向と略平行の方向で、釜8の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このようにミシンの案内装置20は、被縫製物Mの送りの向きをガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止でき、常にパーフェクトステッチにすることができる。
ミシンの案内装置20の係合装置70には、図7に示すように、開閉可能に設けられたアーム部材91と、アーム部材91を開閉方向に駆動する駆動手段76と、ガイドピン41,42が係合部82に当接するとONされるスイッチ手段86が設けられている。前記駆動手段76と前記スイッチ手段86は、前記案内制御手段21に接続されている。前記案内制御手段21は、ガイドピン41,42が係合部82に当接してスイッチ手段86がONされると、駆動手段76を駆動してアーム部材91を閉じ、図12に示すように、アーム部材91と係合部82でガイドピン41,42を挟持させる。
ミシンの案内装置20は、前記保持部材22のガイドピン41,42が係合装置70の係合部82に係合すると、ガイドピン41,42をアーム部材91と係合部82で挟持するので、ガイドピン41,42がぶれることなく保持され、保持部材22の回転を確実にし、曲線縫い目を美麗に行うことができる。
ミシンの案内装置20は、案内制御手段21が、ミシン1の駆動制御手段18に接続され、前記検出手段60の検出信号を受信してから、前記ミシン1の駆動制御手段18によって制御される所定の針棒7の縫い回数のカウント後、前記駆動手段76を駆動してアーム部材91を開いてガイドピン41,42の挟持を解除し、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させ、前記送り手段15によって送られる保持部材22を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
ミシンの案内装置20は、曲線縫いの円弧の始点となる位置で、検出手段60が保持部材22の被検出部材43,44を検出してから、案内制御手段21が曲線縫いの縫う回数をカウント後、駆動手段76を駆動してアーム部材91を開いてガイドピン41,42の挟持を解除し、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させる。
保持部材22は、ガイドピン41,42を中心として送り手段15によって回転運動していたが、ガイドピン41,42から係合装置70の係合部82が外れるため、送り手段15によって直線運動に変換させられる。この縫い目は、被縫製物Mが曲線と共に回転するので、被縫製物Mをミシン1の釜8の回転方向と略平行の方向で、釜8の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このようにミシンの案内装置20は、被縫製物Mの送りの向きをぶれることなく安定してガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止できるのは勿論のこと、曲線縫い目を美麗にして、常にパーフェクトステッチにすることができる。
ミシンの案内装置20は、前記案内制御手段21が前記検出手段60の検出信号を受信後、所定の針棒7の縫い回数の間、ミシン1の駆動制御手段18による送り手段15の送りピッチを変更させることができる。直線縫いから曲線縫いに移行した場合、縫い目のピッチを変更(補正)することにより、縫い目の美麗さを保つことができる。
ミシンの案内装置20は、保持部材22に曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材43A,44Aを有し、前記検出手段60が、前記第2の被検出部材43A,44Aを検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段21に送るように構成されている。前記案内制御手段21は、前記検出手段60の第2の検出信号に基づいて、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させ、図14(c)に示すように、前記送り手段15によって送られる保持部材22を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
ミシンの案内装置20は、曲線縫いの円弧の終点となる位置で、検出手段60が第2の被検出部材43A,44Aを検出すると、アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させる。保持部材22は、ガイドピン41,42を中心として送り手段15によって回転運動していたが、ガイドピン41,42から係合装置70の係合部82が外れるため、送り手段15によって直線運動に変換させられる。
この縫い目は、被縫製物Mが曲線と共に回転するので、被縫製物Mをミシン1の釜8の回転方向と略平行の方向で、釜8の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このようにミシンの案内装置20は、被縫製物Mの送りの向きをぶれることなく安定してガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止できるのは勿論のこと、曲線縫い目を美麗にして、常にパーフェクトステッチにすることができる。
ミシンの案内装置20は、保持部材22に曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材43A,44Aを有する。前記検出手段60は、前記第2の被検出部材43A,44Aを検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段21に送るように構成されている。前記案内制御手段21は、前記検出手段60の第2の検出信号に基づいて、前記駆動手段76を駆動してアーム部材91を開いてガイドピン41,42の挟持を解除し、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させ、図14(c)に示すように、前記送り手段15によって送られる保持部材22を回転運動から直線運動に変換させるように構成されている。
ミシンの案内装置20は、曲線縫いの円弧の終点となる位置で、検出手段60が第2の被検出部材43A,44Aを検出すると、駆動手段76を駆動してアーム部材91を開いてガイドピン41,42の挟持を解除し、前記アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上昇させ、係合装置70の係合部82をガイドピン41,42の係合位置から非係合位置に移動させてガイドピン41,42から離脱させる。保持部材22は、ガイドピン41,42を中心として送り手段15によって回転運動していたが、ガイドピン41,42から係合装置70の係合部82が外れるため、送り手段15によって直線運動に変換させられる。
この縫い目は、被縫製物Mが曲線と共に回転するので、被縫製物Mをミシン1の釜8の回転方向と略平行の方向で、釜8の剣先に近づける方向で形成され、パーフェクトステッチとなる。このようにミシンの案内装置20は、被縫製物Mの向きをぶれることなく安定してガイドして一定の方向に向かせるので、ヒッチステッチの発生を防止できるのは勿論のこと、曲線縫い目を美麗にして、常にパーフェクトステッチにすることができる。
ミシンの案内装置20は、前記案内制御手段21が前記検出手段60の検出信号を受信後、次に検出手段60の第2の検出信号を受信するまでの間、ミシン1の駆動制御手段18による送り手段15の送りピッチを変更させる。ミシン1は、直線縫いから曲線縫いに移行した場合、縫い目のピッチを変更(補正)することにより、縫い目の美麗さを保つことができる。
以下、本願発明に係るミシンの案内装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、当該ミシンの案内装置20は、本縫いミシン1のミシンヘッド部6に取り付けられる。本縫いミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2に立設された脚柱部3と、脚柱部3の上部に設けられたアーム部5と、アーム部5の先端に取り付けられたミシンヘッド部6とからなる。ミシンヘッド部6には、駆動装置によって上下方向に往復動する針棒7と、ベッド部2の針板9上の被縫製物Mを上から押さえる押さえ足11を備えた押さえ軸12が設けられている。また、ベッド部2の針板9下方には、針棒7に取り付けられたミシン針13の針糸のループを引っ掛け、縫い目を形成する釜8と、被縫製物Mを送る下送り部材15が設けられている。また本縫いミシン1には、駆動装置の駆動を制御する駆動制御手段18を備えており、また、ミシン針13の縫い目のピッチを変更するレバー16が設けられている。
ミシンの案内装置20は、ミシンの曲線縫いにおいて、被縫製物Mの縫い方向をガイドするものであって、被縫製物Mを保持し、ミシン1の下送り部材15によって送られる保持部材22と、針棒7を上下方向に往復動可能に設けたミシンヘッド部6に取り付けられるガイド本体51と、ガイド本体51の駆動を制御する案内制御手段21とからなる。
図2乃至図4に示すように、保持部材22は、2枚の上挟持板23と下挟持板33によって構成されている。上挟持板23と下挟持板33は、透過性を有するプラスチック板で形成され、ミシン針13を挿通させる略U字状の長溝25,35が対向して形成されている。なお、上挟持板23と下挟持板33は、透過性を有するプラスチック板で形成されることにより、軽量で、挟持される被縫製物Mを確認することができるが、これに限定されるものではないのは勿論であり、薄い板状のものであれば、非透過性でも、金属板でも構わない。長溝25,35は、右直線部26,36と、左直線部30,40と、右直線部26,36及び左直線部30,40と略直角の下直線部28,38と、右直線部26,36と下直線部28,38の右端を接続する右曲線部27,37と、左直線部30,40と下直線部28,38の左端を接続する左曲線部29,39とからなる。
上挟持板23には、右曲線部27の円弧の略中心となる位置にガイドピン41が上方に向かって突設され、左曲線部29の円弧の略中心となる位置にガイドピン42が上方に向かって突設されている。また、上挟持板23には、右曲線部27の円弧の始点の近傍に反射シール43(被検出部材)が設けられ、左曲線部29の円弧の始点の近傍に反射シール44(被検出部材)が設けられている。上挟持板23と下挟持板33は、重ね合わされ、ねじ、クリップ等の挟着具46によって一体化される。
図5乃至図7に示すように、ガイド本体51は、ミシンヘッド部6に固定される固定枠52と、固定枠52に設けられ、上下動する駆動軸62を備えたアクチュエータ61と、駆動軸62の下部に設けられ、駆動軸62の下降時に前記保持部材22のガイドピン41,42と係合する係合部82を備えた係合装置70と、固定枠52に設けられ、前記反射シール(被検出部材)43,44を検出し、検出信号を前記案内制御手段21に送る光センサー(検出手段)60とを有する。
固定枠52は、ミシンヘッド部6にネジ6A等で固定されるように略L字状に形成されている。固定枠52は、縫製方向(P方向、反X方向)の前部に光センサー(検出手段)60を取り付ける取付枠53がネジ6A等によって固定されている。光センサー(検出手段)60は、案内装置20の案内制御手段21に電気的に接続されている。さらに、縫製方向と直角の側面にアクチュエータ61を取り付ける台枠55がネジ6B等によって固定されている。また、固定枠52の下側には、ガイド板56がネジ6C等によって取り付けられている。ガイド板56には、ガイド長孔57が上下方向に伸びるように形成されている。
アクチュエータ61は、電磁式、空圧式、油圧式等、特に限定されるものではないが、電磁式アクチュエータ(ソレノイド)として説明する。電磁式アクチュエータ61は、上下方向に出没する駆動軸62を備え、当該駆動軸62の下端部に係合装置70がネジ等の手段により固定されている。電磁式アクチュエータ61は、案内装置20の案内制御手段21に電気的に接続されている。
係合装置70は、ガイド枠71を有する。ガイド枠71は、前面板72と、側面板73と、底面板75によって形成される。前面板72は、前記ガイド板56が摺接し、ガイド板56のガイド長孔57を摺動可能に案内するガイド軸(ねじ)74を有する。前面板72の上部には、略L字状の接続板99がネジ等により固定されている。当該接続板99は、前記電磁式アクチュエータ61の駆動軸62の下端部に連結固定されている。側面板73は、側面部73aと、前折曲部73bと、後折曲部73cとからなり、前折曲部73bが前面板72にネジ6D等により固定されている。側面板73の後折曲部73cは、前面板72と略平行となるように折曲され、アクチュエータ(駆動手段)76が取り付けられている。
アクチュエータ76は、アクチュエータ61と同様に、電磁式、空圧式、油圧式等、特に限定されるものではないが、電磁式アクチュエータ(ソレノイド)として説明する。電磁式アクチュエータ76は、前後方向(P、X方向)に出没する駆動軸77を備え、当該駆動軸77の前端部に連結片78がネジ等の手段により固定されている。連結片78は、連結凹部78aと、連結ピン79を備えている。この電磁式アクチュエータ76は、案内装置20の案内制御手段21に電気的に接続されている。
底面板75には、検出板81が前後方向(P、X方向)に摺動可能に取り付けられている。検出板81は、細長板状に形成され、底板面75の下面に摺接するように取り付けられ、先端82が前面板72より前方に突出している。検出板81は、上面の前後方向に一対の突起83,84が形成され、この一対の突起83,84が、底面板75に形成された前後方向に伸びる一対のガイド孔75a,75bに案内されている。一方の突起83には、底面板75上を摺動する係合片85が設けられている。また、底面板75には、スイッチ手段86が設けられている。スイッチ手段86は、スイッチ本体87と、スイッチ本体87に揺動可能に設けられた検出片88とからなる。前記係合片85は、検出片88と当接し、後方(X方向)に摺動すると検出片88を押圧し、スイッチ手段86をONする。このスイッチ手段86は、案内装置20の案内制御手段21に電気的に接続されている。
前面板72には、支持板90が取り付けられている。支持板90には、アーム部材91が支軸92によって回動可能に設けられている。アーム部材91の先端には、内側(閉じる側)に向かって突出する挟持突起93が形成されている。アーム部材91の後部には、アーム部材91と略直角となる連結部材95が設けられている。連結部材95は、略L字状に形成されている。この連結部材95の先端96は、前記連結片78の連結凹部78a内に差し込まれ、連結ピン79により連結片78に回動可能に連結されている。
ミシンの案内装置20は、上記構成を有し、次のように使用することができる。ミシンの案内装置20は、本縫いミシン1のミシンヘッド部6に取り付けられる。図8,9に示すように、ミシンの案内装置20は、初期状態では、アクチュエータ61の駆動軸62が引き戻されており、係合装置70がガイドピン41,42の非係合位置にある。図2に示すように、皮革、布等の被縫製物Mを上挟持板23と下挟持板33で挟み込むようにして重ね合わせ、挟着具46で上挟持板23と下挟持板33を固定して、保持部材22に被縫製物Mを取り付ける。
図1に示すように、本縫いミシン1のベッド部2に、作業者側に下直線部28,38が位置するようにして、保持部材22を載置する。ミシン針13が長溝25,35の右直線部26,36の上部の位置となるように配置する。ミシン針13は、1本でも2本でも構わない。本縫いミシン1を駆動すると、図14(a)に示すように、下送り部材15によって、保持部材22が作業者から離れる方向(X方向 後方)に送られ、駆動装置によって針棒7が往復動し、ミシン針13と釜8とによって本縫いを行う。係る場合の本縫いの縫い目は、被縫製物Mを釜8の回転方向と略平行の方向で釜8の剣先に近付ける方向で形成されるので、パーフェクトステッチである。
ミシン針13が保持部材22の右曲線部27,37に近付くと、光センサー(検出手段)60が保持部材22の反射シール(被検出部材)43を検出し、検出信号を案内制御手段21に送る。図10,11に示すように、案内制御手段21は、アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を下方に伸張させる。係合装置70は、検出板81の先端82及びアーム部材91が保持部材22のガイドピン41に係合する位置まで下降する。
図12に示すように、ガイドピン41に検出板81の先端82が接触すると、ガイドピン41を取り付けている保持部材22が下送り部材15によってX方向(後方)に送られているので、検出板81を後方(X方向)に移動させる。検出板81が後方に移動すると、係合片85が検出片88を押圧し、スイッチ手段86をONする。スイッチ手段86をONすると、案内制御手段21は、アクチュエータ76を駆動して駆動軸77を後方に引き戻させる。駆動軸77が後方に引き込むと、連結片78,連結ピン79、連結部材95を介して、アーム部材91が内側(ガイドピン41側)に回動して閉じ、アーム部材91の挟持突起93と検出板81によってガイドピン41を抱持する。
保持部材22は、下送り部材15によって後方(X方向)に送られるが、ガイドピン41が係合装置70に係合して保持されているので、図14(b)に示すように、ガイドピン41を中心として回転する。本縫いミシン1は、ミシン針13が右曲線部27,37に沿って縫製を行い、ガイドピン41を中心とした曲線縫いを行うことになる。この曲線縫いの縫い目は、被縫製物が後方(X方向)に送られて本縫いを行うので、被縫製物Mを釜8の回転方向と略平行の方向で釜8の剣先に近付ける方向で形成され、パーフェクトステッチである。
案内制御手段21は、光センサー(検出手段)60から送られてきた、保持部材22の反射シール(被検出部材)43を検出した検出信号に基づいて、本縫いミシン1の駆動制御手段18の縫いの数をカウントし、所定の数(例えば3)に達すると、アクチュエータ76を駆動して駆動軸77を前方に伸張させる。駆動軸77が前方に伸張すると、連結片78、連結ピン79、連結部材95を介して、アーム部材91が外側に(ガイドピン41から離れる側)に回動して開き、図7に示すように、ガイドピン41を解放する。略同時に、案内制御手段21は、図8,9に示すように、アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上方に引き戻し、係合装置70を、検出板81及びアーム部材91が保持部材22のガイドピン41に係合しない元の位置まで上昇させる。
保持部材22は、略90度回転してから、ガイドピン41が係合装置70から離されるので、図14(c)に示すように、下送り部材15によって後方(X方向)に直線的に送られる。本縫いミシン1は、ミシン針13が下直線部28,38に沿って縫製を行うことになる。この縫い目は、被縫製物が後方(X方向)に送られて本縫いを行うので、被縫製物Mを釜8の回転方向と略平行の方向で釜8の剣先に近付ける方向で形成され、パーフェクトステッチである。
ミシン針13が保持部材22の左曲線部29,39に近付くと、光センサー(検出手段)60が保持部材22の反射シール(被検出部材)44を検出し、検出信号を案内制御手段21に送る。図10,11に示すように、案内制御手段21は、アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を下方に伸張させる。係合装置70は、検出板81の先端82及びアーム部材91が保持部材22のガイドピン42に係合する位置まで下降する。
図12に示すように、ガイドピン42に検出板81の先端82が接触すると、ガイドピン42を取り付けている保持部材22が下送り部材15によってX方向(後方)に送られているので、検出板81を後方(X方向)に移動させる。検出板81が後方に移動すると、係合片85が検出片88を押圧し、スイッチ手段86をONする。スイッチ手段86をONすると、案内制御手段21は、アクチュエータ76を駆動して駆動軸77を後方に引き戻させる。駆動軸77が後方に引き込むと、連結片78,連結ピン79、連結部材95を介して、アーム部材91が内側(ガイドピン41側)に回動して閉じ、アーム部材91の挟持突起93と検出板81によってガイドピン42を抱持する。
保持部材22は、下送り部材15によって後方(X方向)に送られるが、ガイドピン42が係合装置70に係合して保持されているので、図14(d)に示すように、ガイドピン42を中心として回転する。本縫いミシン1は、ミシン針13が左曲線部29,39に沿って縫製を行い、ガイドピン42を中心とした曲線縫いを行うことになる。この曲線縫いの縫い目は、被縫製物が後方(X方向)に送られて本縫いを行うので、被縫製物Mを釜8の回転方向と略平行の方向で釜8の剣先に近付ける方向で形成され、パーフェクトステッチである。
案内制御手段21は、光センサー(検出手段)60から送られてきた、保持部材22の反射シール(被検出部材)44を検出した検出信号に基づいて、本縫いミシン1の駆動制御手段18の縫いの数をカウントし、所定の数(例えば3)に達すると、アクチュエータ76を駆動して駆動軸77を前方に伸張させる。駆動軸77が前方に伸張すると、連結片78、連結ピン79、連結部材95を介して、アーム部材91が外側に(ガイドピン42から離れる側)に回動して開き、図7に示すように、ガイドピン42を解放する。略同時に、案内制御手段21は、図8,9に示すように、アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上方に引き戻し、係合装置70を、検出板81及びアーム部材91が保持部材22のガイドピン42に係合しない元の位置まで上昇させる。
保持部材22は、略90度回転してから、ガイドピン42が係合装置70から離されるので、図14(e)に示すように、下送り部材15によって後方(X方向)に直線的に送られる。本縫いミシン1は、ミシン針13が左直線部30,40に沿って縫製を行うことになる。この縫い目は、被縫製物が後方(X方向)に送られて本縫いを行うので、被縫製物Mを釜8の回転方向と略平行の方向で釜8の剣先に近付ける方向で形成され、パーフェクトステッチである。このように、ミシンの案内装置20は、被縫製物Mを常に後方(作業者から離れる方向)に送りながら、本縫いミシン1による縫い作業を行わせるので、縫い目がパーフェクトステッチとなり、ヒッチステッチの発生を防止することができる。
上記実施の形態では、本縫いミシン1の駆動制御手段18の縫いの数をカウントし、所定の数(例えば3)に達すると、アクチュエータ76及び61を駆動して、ガイドピン41を解放するようにした。しかし、保持部材22の右曲線部27の円弧の終点の近傍に反射シール43A(被検出部材)を設け、左曲線部29の円弧の終点の近傍に反射シール44A(被検出部材)を設け、当該反射シール43A,44A(被検出部材)を光センサー(検出手段)60が検出すると、アクチュエータ76及び61を駆動して、ガイドピン41,42を解放するようにしても良い。
曲線縫い中に、ミシン針13が保持部材22の右曲線部27,37又は左曲線部29,39の終わりに近付くと、光センサー(検出手段)60が保持部材22の反射シール(被検出部材)43A又は44Aを検出し、検出信号を案内制御手段21に送る。案内制御手段21は、アクチュエータ76を駆動して駆動軸77を前方に伸張させる。駆動軸77が前方に伸張すると、連結片78、連結ピン79、連結部材95を介して、アーム部材91が外側に(ガイドピン41から離れる側)に回動して開き、図7に示すように、ガイドピン41を解放する。略同時に、案内制御手段21は、図8,9に示すように、アクチュエータ61を駆動して駆動軸62を上方に引き戻し、係合装置70を、検出板81及びアーム部材91が保持部材22のガイドピン41又は42に係合しない元の位置まで上昇させる。このように、縫いの数ではなく、被検出部材43A,44Aによって曲線縫いを終了させても良い。
また、上記実施の形態では、直線縫いの時と曲線縫いの時の下送り部材(送り手段)15の送りピッチが同じである。被縫製物Mは、曲線縫いの時にガイドピン41,42を中心として回転するが、この場合針落ちと下送り部材の、縫製方向と直角の方向に距離があるため、曲線部では内輪差又は外輪差が発生し、縫い目のピッチが変化してしまうことから、曲線部でのピッチ補正が必要となる。従って、本縫いミシン1の駆動制御手段18は、保持部材22の反射シール(被検出部材)43,44を光センサー(検出手段)60が検出して検出信号をミシンの案内装置20の案内制御手段21が受信すると、そこから始まる曲線縫いの数(例えば3)のカウント分だけ、縫い目のピッチを大きく若しくは小さくするように補正させても良い。本縫いミシン1には、縫い目のピッチを変更する操作レバー16を有する場合もあるので、保持部材22の反射シール(被検出部材)43,44を光センサー(検出手段)60が検出して検出信号をミシンの案内装置20の案内制御手段21が受信すると、アクチュエータ17等を駆動して操作レバー16を操作して、縫い目のピッチを替えるようにしても良い。
上記実施の形態では、保持部材22がミシン1の下送り部材(送り手段)15によって送られるが、図1(b)に示すように、針板9の略中央に下挟持板33の長溝35に係合して保持部材22をガイドするガイド突起10を設けても良い。また、押さえ足11の下面(被縫製物Mの接合面)略中央に上挟持板23の長溝25に係合して保持部材22をガイドするガイド突起14を設けても良い。ガイド突起10と14は、どちらか一方を設ければ良いが、両方設けても構わない。このガイド突起10又は14により、保持部材22の長溝25,35が案内され、ミシン針13が長溝25,35内に沿って確実に縫製を行う。
また、図15に示すように、曲線縫いの場合、縫い目Sはガイドピン41,42を中心として環状に形成される。従って、2本針の場合には、一対の縫い目S1,S2間の幅が等間隔で曲線縫いで形成されるので、外観を損なうことなく美麗に縫製することができる。
本願発明は、本縫いミシンに利用可能である。
M 被縫製物
1 本縫いミシン
2 ベッド部
3 脚柱部
5 アーム部
6 ミシンヘッド部
6A ネジ
6B ネジ
6C ネジ
6D ネジ
7 針棒
8 釜
9 針板
10 ガイド突起
11 押さえ足
12 押さえ軸
13 ミシン針
14 ガイド突起
15 下送り部材(送り手段)
16 レバー
17 アクチュエータ
18 駆動制御手段
20 ミシンの案内装置
21 案内制御手段
22 保持部材
23 上挟持板
25 長溝
26 右直線部
27 右曲線部
28 下直線部
29 左曲線部
30 左直線部
33 下挟持板
35 長溝
36 右直線部
37 右曲線部
38 下直線部
39 左曲線部
40 左直線部
41 ガイドピン
42 ガイドピン
43 反射シール(被検出部材)
43A 反射シール(第2の被検出部材)
44 反射シール(被検出部材)
44A 反射シール(第2の被検出部材)
46 挟着具
51 ガイド本体
52 固定枠
53 取付枠
55 台枠
56 ガイド板
57 ガイド長孔
60 光センサー(検出手段)
61 アクチュエータ
62 駆動軸
70 係合装置
71 ガイド枠
72 前面板
73 側面板
73a 側面部
73b 前折曲部
73c 後折曲部
74 ガイド軸(ねじ)
75 底面板
75a ガイド孔
75b ガイド孔
76 アクチュエータ(駆動手段)
77 駆動軸
78 連結片
78a 連結凹部
79 連結ピン
81 検出板
82 先端(係合部)
83 突起
84 突起
85 係合片
86 スイッチ手段
87 スイッチ本体
88 検出片
90 支持板
91 アーム部材
92 支軸
93 挟持突起
95 連結部材
96 先端
99 接続板

Claims (8)

  1. ミシンの曲線縫いにおいて、被縫製物の縫い方向をガイドするミシンの案内装置であって、
    被縫製物を保持し、ミシンの送り手段によって送られる保持部材と、
    針棒を上下方向に往復動可能に設けたミシンヘッド部に取り付けられるガイド本体と、
    ガイド本体の駆動を制御する案内制御手段とからなり、
    前記保持部材は、
    曲線縫いの円弧の略中心となる位置に設けられたガイドピンと、
    曲線縫いの円弧の始点の近傍に設けられた被検出部材を有し、
    前記ガイド本体は、
    ミシンヘッド部に固定される固定枠と、
    固定枠に設けられ、上下動する駆動軸を備えたアクチュエータと、
    駆動軸の下部に設けられ、駆動軸の下降時に前記保持部材のガイドピンと係合する係合部を備えた係合装置と、
    固定枠に設けられ、前記保持部材の被検出部材を検出し、検出信号を前記案内制御手段に送る検出手段とを有し、
    前記案内制御手段は、アクチュエータと検出手段に接続され、
    前記検出手段の検出信号に基づいて、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を下降させ、係合装置の係合部をガイドピンの非係合位置から係合位置に移動させてガイドピンと係合させ、前記送り手段によって送られる保持部材を直線運動からガイドピンを中心とした回転運動に変換させるように構成されていることを特徴とするミシンの案内装置。
  2. 前記案内制御手段は、ミシンの駆動制御手段に接続され、前記検出手段の検出信号を受信してから、前記ミシンの駆動制御手段によって制御される所定の針棒の縫い回数のカウント後、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のミシンの案内装置。
  3. 前記係合装置には、開閉可能に設けられたアーム部材と、アーム部材を開閉方向に駆動する駆動手段と、ガイドピンが係合部に当接するとONされるスイッチ手段が設けられ、
    前記駆動手段と前記スイッチ手段は、前記案内制御手段に接続され、
    前記案内制御手段は、ガイドピンが係合部に当接してスイッチ手段がONされると、駆動手段を駆動してアーム部材を閉じ、アーム部材と係合部でガイドピンを挟持させることを特徴とする請求項1記載のミシンの案内装置。
  4. 前記案内制御手段は、ミシンの駆動制御手段に接続され、前記検出手段の検出信号を受信してから、前記ミシンの駆動制御手段によって制御される所定の針棒の縫い回数のカウント後、前記駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のミシンの案内装置。
  5. 前記案内制御手段は、前記検出手段の検出信号を受信後、所定の針棒の縫い回数の間、ミシンの駆動制御手段による送り手段の送りピッチを変更させることを特徴とする請求項2又は4記載のミシンの案内装置。
  6. 前記保持部材には、曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材を有し、
    前記検出手段は、前記第2の被検出部材を検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段に送るように構成され、
    前記案内制御手段は、前記検出手段の第2の検出信号に基づいて、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のミシンの案内装置。
  7. 前記保持部材には、曲線縫いの円弧の終点の近傍に設けられた第2の被検出部材を有し、
    前記検出手段は、前記第2の被検出部材を検出し、第2の検出信号を前記案内制御手段に送るように構成され、
    前記案内制御手段は、前記検出手段の第2の検出信号に基づいて、前記駆動手段を駆動してアーム部材を開いてガイドピンの挟持を解除し、前記アクチュエータを駆動して駆動軸を上昇させ、係合装置の係合部をガイドピンの係合位置から非係合位置に移動させてガイドピンから離脱させ、前記送り手段によって送られる保持部材を回転運動から直線運動に変換させるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のミシンの案内装置。
  8. 前記案内制御手段は、前記検出手段の検出信号を受信後、次に検出手段の第2の検出信号を受信するまでの間、ミシンの駆動制御手段による送り手段の送りピッチを変更させることを特徴とする請求項6又は7記載のミシンの案内装置。
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