JP2010284211A - 魚焼き用調理部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理用魚をオーブン機能を備えた調理器具により焼くための魚焼き用調理部材であって、魚を極めて簡単にかつ短時間で、周囲を汚したり、該部材に付着したりすることなく、均質に美味しく焼くことができる魚焼き用調理部材を提供する。
【解決手段】透明又は半透明の特定の耐熱性及び滑り性のよい合成樹脂フィルムを使用して、各種の構造を有する、オーブン機能を備えた調理器具により焼くための魚焼き用調理部材とする。
【選択図】図4
【解決手段】透明又は半透明の特定の耐熱性及び滑り性のよい合成樹脂フィルムを使用して、各種の構造を有する、オーブン機能を備えた調理器具により焼くための魚焼き用調理部材とする。
【選択図】図4
Description
本発明は魚焼き用調理部材に関する。さらに詳しくは、本発明は、調理用魚をオーブン機能を備えた調理器具により焼くための、特定の耐熱性を有する合成樹脂フィルムからなる魚焼き用調理部材であって、魚を極めて簡単にかつ短時間で、周囲を汚したり、前記合成樹脂フィルムに付着したりすることなく、均質に美味しく焼くことができる魚焼き用調理部材に関するものである。
魚類などの焼き物には、大きく分けて直火焼きと間接焼きの二つがある。直火焼きは、材料を串に刺したり、焼き網にのせたりして、直接火にかざして焼く方法である。
一方、間接焼きは、直接材料に火が当たらないような工夫をして焼く方法であって、例えばアルミ箔で包む方法(特許文献1及び2参照)、あるいはガスコンロに設定されている魚焼き用コンロを使用して焼く方法やオーブンなどの器具を使用して焼く方法などがある。
前記のガスコンロに設定されている魚焼き用コンロを使用して魚を焼く場合、網の下に水を張り、魚を輻射熱で加熱調理するが、油汚れや、焦げ付きなどの発生がひどく、調理後の掃除や、調理器具の手入れに手間がかかりすぎるという問題がある。
また、魚をアルミ箔で包んで焼く方法は、該アルミ箔の伝熱を利用して焼くために、調理に時間がかかりすぎたり、魚が均質にかつ美味しく焼けなかったりする上、アルミ箔で魚を包み、かつ調理後にアルミ箔を開いて調理された魚を取り出さねばならないなどの手間を要する。
一方、間接焼きは、直接材料に火が当たらないような工夫をして焼く方法であって、例えばアルミ箔で包む方法(特許文献1及び2参照)、あるいはガスコンロに設定されている魚焼き用コンロを使用して焼く方法やオーブンなどの器具を使用して焼く方法などがある。
前記のガスコンロに設定されている魚焼き用コンロを使用して魚を焼く場合、網の下に水を張り、魚を輻射熱で加熱調理するが、油汚れや、焦げ付きなどの発生がひどく、調理後の掃除や、調理器具の手入れに手間がかかりすぎるという問題がある。
また、魚をアルミ箔で包んで焼く方法は、該アルミ箔の伝熱を利用して焼くために、調理に時間がかかりすぎたり、魚が均質にかつ美味しく焼けなかったりする上、アルミ箔で魚を包み、かつ調理後にアルミ箔を開いて調理された魚を取り出さねばならないなどの手間を要する。
本発明は、このような事情のもとで、調理用魚をオーブン機能を備えた調理器具により焼くための魚焼き用調理部材であって、魚を極めて簡単にかつ短時間で、周囲を汚したり、該部材に付着したりすることなく、均質に美味しく焼くことができる魚焼き用調理部材を提供することを目的とするものである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の耐熱性を有する合成樹脂フィルムからなる部材により、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)調理用魚を挟持して、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための2枚の合成樹脂フィルムからなる魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材Iと称することがある。)、
(2)魚を挟持する2枚の合成樹脂フィルムが、長方形状のフィルムの長手方向を二つ折りしてなるものである、上記(1)項に記載の魚焼き用調理部材、
(3)調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための二辺又は三辺が熱溶着された合成樹脂フィルムからなる袋状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材IIと称することがある。)、
(4)二辺又は三辺が熱溶着された袋状部材の少なくとも一つの角部をアール形状にしてなる、上記(3)項に記載の魚焼き用調理部材、
(5)三辺が熱溶着された袋状部材の開口部に、一方の端部に蒸気が抜ける部分を残してジッパーを取付けてなる、上記(3)又は(4)項に記載の魚焼き用調理部材、
(6)三辺が熱溶着された袋状部材における開口部の片側に、折り返しシロを設けてなる上記(3)又は(4)項に記載の魚焼き用調理部材、
(7)調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための底面と側壁を有する合成樹脂フィルムからなる容器状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材IIIと称することがある。)、
(8)容器状部材における長手方向の両側壁が蛇腹状である、上記(7)項に記載の魚焼き用調理部材、
(9)容器状部材が、底面及び側壁と同材質の合成樹脂フィルムからなる、取付け及び取外しが自在な蓋部を有する、上記(7)又は(8)項に記載の魚焼き用調理部材、
(10)調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための合成樹脂フィルムからなるマチ底形状を有する手提げ袋状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材IVと称することがある。)、及び
(11)合成樹脂フィルムの厚さが20〜80μmである、上記(1)〜(10)項のいずれかに記載の魚焼き用調理部材、
を提供することができる。
(1)調理用魚を挟持して、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための2枚の合成樹脂フィルムからなる魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材Iと称することがある。)、
(2)魚を挟持する2枚の合成樹脂フィルムが、長方形状のフィルムの長手方向を二つ折りしてなるものである、上記(1)項に記載の魚焼き用調理部材、
(3)調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための二辺又は三辺が熱溶着された合成樹脂フィルムからなる袋状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材IIと称することがある。)、
(4)二辺又は三辺が熱溶着された袋状部材の少なくとも一つの角部をアール形状にしてなる、上記(3)項に記載の魚焼き用調理部材、
(5)三辺が熱溶着された袋状部材の開口部に、一方の端部に蒸気が抜ける部分を残してジッパーを取付けてなる、上記(3)又は(4)項に記載の魚焼き用調理部材、
(6)三辺が熱溶着された袋状部材における開口部の片側に、折り返しシロを設けてなる上記(3)又は(4)項に記載の魚焼き用調理部材、
(7)調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための底面と側壁を有する合成樹脂フィルムからなる容器状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材IIIと称することがある。)、
(8)容器状部材における長手方向の両側壁が蛇腹状である、上記(7)項に記載の魚焼き用調理部材、
(9)容器状部材が、底面及び側壁と同材質の合成樹脂フィルムからなる、取付け及び取外しが自在な蓋部を有する、上記(7)又は(8)項に記載の魚焼き用調理部材、
(10)調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための合成樹脂フィルムからなるマチ底形状を有する手提げ袋状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材(以下、調理部材IVと称することがある。)、及び
(11)合成樹脂フィルムの厚さが20〜80μmである、上記(1)〜(10)項のいずれかに記載の魚焼き用調理部材、
を提供することができる。
本発明によれば、調理用魚をオーブン機能を備えた調理器具により焼くための、特定の耐熱性を有する合成樹脂フィルムからなる魚焼き用調理部材であって、魚を極めて簡単にかつ短時間で、周囲を汚したり、前記合成樹脂フィルムに付着したりすることなく、均質に美味しく焼くことができる魚焼き用調理部材を提供することができる。
本発明の魚焼き用調理部材は、調理部材I〜IVの4つの態様があり、以下、これらの態様について、添付図面に従って説明する。
[調理部材I]
本発明の調理部材Iは、調理用魚を挟持して、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための2枚の合成樹脂フィルムからなる魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする。
なお、本発明におけるフィルムは、いわゆるシートをも包含する。
図1は、本発明の調理部材Iの使用についての一態様を示す説明図であって、調理用魚1を、2枚の合成樹脂フィルム2a及び2bで挟持して、該魚1を焼く態様が示されている。
図2は、本発明の調理部材Iの使用についての別の態様を示す説明図であって、1枚の長方形状の合成樹脂フィルム3の長手方向を二つ折りして、上の合成樹脂フィルム3aと下の合成樹脂フィルム3bとで魚1を挟持して、該魚1を焼く態様が示されている。
このようにして使用される本発明の調理部材Iは、構造上ドリップの少ない魚を焼くのに適している。
[調理部材I]
本発明の調理部材Iは、調理用魚を挟持して、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための2枚の合成樹脂フィルムからなる魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする。
なお、本発明におけるフィルムは、いわゆるシートをも包含する。
図1は、本発明の調理部材Iの使用についての一態様を示す説明図であって、調理用魚1を、2枚の合成樹脂フィルム2a及び2bで挟持して、該魚1を焼く態様が示されている。
図2は、本発明の調理部材Iの使用についての別の態様を示す説明図であって、1枚の長方形状の合成樹脂フィルム3の長手方向を二つ折りして、上の合成樹脂フィルム3aと下の合成樹脂フィルム3bとで魚1を挟持して、該魚1を焼く態様が示されている。
このようにして使用される本発明の調理部材Iは、構造上ドリップの少ない魚を焼くのに適している。
[調理部材II]
本発明の調理部材IIは、調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための二辺又は三辺が熱溶着された合成樹脂フィルムからなる袋状の魚焼き用調理部材であり、前記合成樹脂フィルムについては、前述した調理部材Iにおいて説明したとおりである。
図3は、本発明の調理部材IIの使用についての一態様を示す説明図であって、2枚の合成樹脂フィルムを重合して溶着部4で示すように二辺を熱溶着し、かつ溶着二辺の角をアール形状とした袋状の調理部材の開口部を開けて内部に魚1を入れ、開口部を矢印方向に閉めて、該魚1を焼く態様が示されている。
このように溶着二辺の角をアール形状にすることにより、調理後の洗浄が容易となる。また、穴部5a及び5bを設けることにより、箸などを用いて、当該調理部材を調理器具から容易に取り出すことができる。
本発明の調理部材IIは、調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための二辺又は三辺が熱溶着された合成樹脂フィルムからなる袋状の魚焼き用調理部材であり、前記合成樹脂フィルムについては、前述した調理部材Iにおいて説明したとおりである。
図3は、本発明の調理部材IIの使用についての一態様を示す説明図であって、2枚の合成樹脂フィルムを重合して溶着部4で示すように二辺を熱溶着し、かつ溶着二辺の角をアール形状とした袋状の調理部材の開口部を開けて内部に魚1を入れ、開口部を矢印方向に閉めて、該魚1を焼く態様が示されている。
このように溶着二辺の角をアール形状にすることにより、調理後の洗浄が容易となる。また、穴部5a及び5bを設けることにより、箸などを用いて、当該調理部材を調理器具から容易に取り出すことができる。
図4は、本発明の調理部材IIの使用についての別の態様を示す説明図であって、2枚の合成樹脂フィルムを重合して、溶着部4で示されるように三辺が熱溶着された袋状部材の開口部に、一方の端部に蒸気が抜ける部分7を残してジッパー6を取付けた調理部材IIの内部に魚1を入れたのち、ジッパー6を閉めて焼く態様が示されている。
図5は、本発明の調理部材IIの使用についてのさらに異なる態様を示す説明図であって、2枚の合成樹脂フィルムを重合して、溶着部4で示されるように三辺が熱溶着された袋状部材における開口部9の片側に、折り返しシロ部8を、設けてなる調理部材IIの内部に魚1を入れたのち、折り返しシロ部8を矢印方向に折り返して、該魚1を焼く態様が示されている。
このようにして使用される調理部材IIは、袋状部材の中に魚を入れて焼くため、ドリップが該部材の外部に出て調理器具を汚したりするのを抑制することができる。
図5は、本発明の調理部材IIの使用についてのさらに異なる態様を示す説明図であって、2枚の合成樹脂フィルムを重合して、溶着部4で示されるように三辺が熱溶着された袋状部材における開口部9の片側に、折り返しシロ部8を、設けてなる調理部材IIの内部に魚1を入れたのち、折り返しシロ部8を矢印方向に折り返して、該魚1を焼く態様が示されている。
このようにして使用される調理部材IIは、袋状部材の中に魚を入れて焼くため、ドリップが該部材の外部に出て調理器具を汚したりするのを抑制することができる。
[調理部材III]
本発明の調理部材IIIは、調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための底面と側壁を有する合成樹脂フィルムからなる容器状の魚焼き用調理部材であり、前記合成樹脂フィルムについては、前述した調理部材Iにおいて説明したとおりである。
図6は、本発明の調理部材IIIの使用についての一態様を示す説明図であって、合成樹脂フィルムを加工して得られた舟型容器の底部10に魚1を載置して焼く態様が示されている。
図7は、本発明の調理部材IIIの使用についての別の態様を示す説明図であって、長手方向の両側壁11a及び11bを蛇腹状に加工してなる容器状部材の底部10に、魚1を載置して焼く態様が示されている。
図8は、本発明の調理部材IIIの使用についてのさらに異なる態様を示す説明図であって、直方体型容器状部材の底部10に魚1を載置して焼く態様が示されている。
このような使用に用いられる本発明の調理部材IIIは、底面と側壁を有する容器状部材の中で魚を焼くために、ドリップが外部に出て、調理器具を汚すのを防止することができる。また、魚を焼く際に発生する飛沫を防ぐために、底面及び側壁と同材質の合成樹脂フィルムからなる取付け及び取外しが自在な蓋部を、該容器状部材に設けてもよい。
本発明の調理部材IIIは、調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための底面と側壁を有する合成樹脂フィルムからなる容器状の魚焼き用調理部材であり、前記合成樹脂フィルムについては、前述した調理部材Iにおいて説明したとおりである。
図6は、本発明の調理部材IIIの使用についての一態様を示す説明図であって、合成樹脂フィルムを加工して得られた舟型容器の底部10に魚1を載置して焼く態様が示されている。
図7は、本発明の調理部材IIIの使用についての別の態様を示す説明図であって、長手方向の両側壁11a及び11bを蛇腹状に加工してなる容器状部材の底部10に、魚1を載置して焼く態様が示されている。
図8は、本発明の調理部材IIIの使用についてのさらに異なる態様を示す説明図であって、直方体型容器状部材の底部10に魚1を載置して焼く態様が示されている。
このような使用に用いられる本発明の調理部材IIIは、底面と側壁を有する容器状部材の中で魚を焼くために、ドリップが外部に出て、調理器具を汚すのを防止することができる。また、魚を焼く際に発生する飛沫を防ぐために、底面及び側壁と同材質の合成樹脂フィルムからなる取付け及び取外しが自在な蓋部を、該容器状部材に設けてもよい。
[調理部材IV]
本発明の調理部材IVは、調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための合成樹脂フィルムからなるマチ底形状を有する手提げ袋状の魚焼き用調理部材であり、前記合成樹脂フィルムについては、前述した調理部材Iにおいて説明したとおりである。
図9は、本発明の調理部材IVの使用についての一態様を示す説明図であって、マチ底形状を有する手提げ袋状部材の底部10に、魚1を載置したのち、上端開口部9を点線(折り返し部)12に沿って折り曲げて、該魚1を焼く態様が示されている。
このようにして使用される本発明の調理部材IVは、ドリップが外部に出て、調理器具を汚すのを防止することができる。また魚を焼く際に発生する飛沫を防ぐことができる。
本発明の調理部材IVは、調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための合成樹脂フィルムからなるマチ底形状を有する手提げ袋状の魚焼き用調理部材であり、前記合成樹脂フィルムについては、前述した調理部材Iにおいて説明したとおりである。
図9は、本発明の調理部材IVの使用についての一態様を示す説明図であって、マチ底形状を有する手提げ袋状部材の底部10に、魚1を載置したのち、上端開口部9を点線(折り返し部)12に沿って折り曲げて、該魚1を焼く態様が示されている。
このようにして使用される本発明の調理部材IVは、ドリップが外部に出て、調理器具を汚すのを防止することができる。また魚を焼く際に発生する飛沫を防ぐことができる。
本発明の魚焼き用調理部材で調理される魚は、冷凍品及び生鮮品のいずれであってもよく、またその種類については特に制限はない。
調理器具としては、オーブン機能を備えた調理器具であればよく、特に制限されず、様々な器具のオーブン機能を利用することができる。代表的な調理器具としては、オーブン機能を備えた電子レンジなどを挙げることができる。
本発明の魚焼き用調理部材は、魚を極めて簡単にかつ短時間で、周囲を汚したり、前記合成樹脂フィルムに付着したりすることなく、均質に美味しく焼くことができ、しかも繰り返し使用が可能である。
調理器具としては、オーブン機能を備えた調理器具であればよく、特に制限されず、様々な器具のオーブン機能を利用することができる。代表的な調理器具としては、オーブン機能を備えた電子レンジなどを挙げることができる。
本発明の魚焼き用調理部材は、魚を極めて簡単にかつ短時間で、周囲を汚したり、前記合成樹脂フィルムに付着したりすることなく、均質に美味しく焼くことができ、しかも繰り返し使用が可能である。
次に、本発明の調理部材に用いられる合成樹脂フィルムについて説明する。
[合成樹脂フィルム]
本発明の調理部材を構成する合成樹脂フィルムは、透明又は半透明であって、十分な耐熱性を有すると共に、滑り性がよく、調理された魚がくっつかない特性を有するものであり、本発明においては、ポリテトラフルオロエチレン(以下、樹脂Aと称することがある。)フィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、樹脂Bと称することがある。)フィルム、ポリエーテルエーテルケトン(以下、樹脂Cと称することがある。)フィルム、又は前記樹脂A、樹脂B、若しくは樹脂Cのコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムを用いる。
前記の樹脂A、樹脂B及び樹脂Cの構造は、それぞれ下記式(a)、(b)及び(c)で示す通りである。
[合成樹脂フィルム]
本発明の調理部材を構成する合成樹脂フィルムは、透明又は半透明であって、十分な耐熱性を有すると共に、滑り性がよく、調理された魚がくっつかない特性を有するものであり、本発明においては、ポリテトラフルオロエチレン(以下、樹脂Aと称することがある。)フィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、樹脂Bと称することがある。)フィルム、ポリエーテルエーテルケトン(以下、樹脂Cと称することがある。)フィルム、又は前記樹脂A、樹脂B、若しくは樹脂Cのコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムを用いる。
前記の樹脂A、樹脂B及び樹脂Cの構造は、それぞれ下記式(a)、(b)及び(c)で示す通りである。
前記式(a)で示される樹脂A及び式(b)で示される樹脂Bは、それぞれデュポン社が開発した、登録商標「テフロンPTFE」(融点:327℃)及び「テフロンPFA」(融点:302〜310℃)であって、高い耐熱性と低い表面摩擦係数を有し、滑り性に優れ、そのフィルムは調理された魚がくっつかない特性を有している。
一方、前記式(c)で表される樹脂Cは、旧ICI社(現ビクトレックス社)が開発したポリエーテルエーテルケトン樹脂で、登録商標「VICTREX」として上市されている。この樹脂Cは、融点が344℃の高い耐熱性を有すると共に、表面摩擦係数が低く、滑り性に優れ、そのフィルムは調理された魚がくっつかない特性を有している。
また、前記樹脂A、樹脂B又は樹脂Cのコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムとしては、例えばポリイミドフィルムやアラミド(全芳香族ポリアミド)フィルムなどの耐熱樹脂フィルムの表面に、前記樹脂A、樹脂B又は樹脂Cを含むコーティング剤を用い、従来公知の方法によりコーティング層を形成したものであり、耐熱性に優れると共に、滑り性がよく、調理した魚がくっつかない特性を有している。
本発明においては、前記合成樹脂フィルムの厚さに特に制限はなく、作製される本発明の調理部材の形状などに応じて適宜選定されるが、通常20〜80μm程度が好ましい。厚さが大きすぎるとフィルムの柔軟性が低下し、小さいと強度が落ちる。
一方、前記式(c)で表される樹脂Cは、旧ICI社(現ビクトレックス社)が開発したポリエーテルエーテルケトン樹脂で、登録商標「VICTREX」として上市されている。この樹脂Cは、融点が344℃の高い耐熱性を有すると共に、表面摩擦係数が低く、滑り性に優れ、そのフィルムは調理された魚がくっつかない特性を有している。
また、前記樹脂A、樹脂B又は樹脂Cのコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムとしては、例えばポリイミドフィルムやアラミド(全芳香族ポリアミド)フィルムなどの耐熱樹脂フィルムの表面に、前記樹脂A、樹脂B又は樹脂Cを含むコーティング剤を用い、従来公知の方法によりコーティング層を形成したものであり、耐熱性に優れると共に、滑り性がよく、調理した魚がくっつかない特性を有している。
本発明においては、前記合成樹脂フィルムの厚さに特に制限はなく、作製される本発明の調理部材の形状などに応じて適宜選定されるが、通常20〜80μm程度が好ましい。厚さが大きすぎるとフィルムの柔軟性が低下し、小さいと強度が落ちる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
合成樹脂フィルムとして、厚さ80μmのポリテトラフルオロエチレンフィルム[三井・デュポンフロロケミカル社製、登録商標「テフロンPTFEフィルム」]を1枚用い、図2に示すように長手方向を二つ折りして調理部材Iを作製したのち、上下フィルムで調理用魚を挟持した。上記魚としては、ドリップの発生が比較的に少ないしゃけ、はまちの切り身、あじの開きの生鮮魚・半乾燥加工魚を使用した。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ[シャープ(株)製、機種名「RE−T3」]に、前記魚を挟持した部材をいれ、オーブンの温度を250℃に設定して15〜20分間、該魚を焼いたところ、均質に焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップが調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
調理後、調理部材に水を流して洗浄することにより、調理前と全く同様のフィルムが得られ、繰り返し使用が可能であることが分かった。
実施例1
合成樹脂フィルムとして、厚さ80μmのポリテトラフルオロエチレンフィルム[三井・デュポンフロロケミカル社製、登録商標「テフロンPTFEフィルム」]を1枚用い、図2に示すように長手方向を二つ折りして調理部材Iを作製したのち、上下フィルムで調理用魚を挟持した。上記魚としては、ドリップの発生が比較的に少ないしゃけ、はまちの切り身、あじの開きの生鮮魚・半乾燥加工魚を使用した。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ[シャープ(株)製、機種名「RE−T3」]に、前記魚を挟持した部材をいれ、オーブンの温度を250℃に設定して15〜20分間、該魚を焼いたところ、均質に焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップが調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
調理後、調理部材に水を流して洗浄することにより、調理前と全く同様のフィルムが得られ、繰り返し使用が可能であることが分かった。
実施例2
合成樹脂フィルムとして、厚さ80μmのテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム[三井・デュポンフロロケミカル社製、登録商標「テフロンPFAフィルム」]2枚を重合して、図3に示すように二辺を熱溶着し、かつ溶着二辺の角をアール形状とした袋状の調理部材IIを作製したのち、該部材の開口部を開けて内部に、調理用魚を入れ、開口部を矢印方向に閉めた。調理用魚としては、ドリップの発生が比較的多いしゃけの切り身、ほっけの開きの冷凍魚を用いた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容された袋状調理部材を入れ、オーブンの温度を250℃に設定して15〜30分間魚を焼いたところ、均質に焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップが該調理部材の外部に出ることはなく、該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
調理後の袋状部材内部の水による洗浄は、溶着二辺の角をアール形状にしていることから、極めて容易であった。また該袋状部材は、図3で示されるように穴部5a及び5bを設けることにより、箸などを用いて、焼き魚入り部材を電子レンジから容易に取り出すことができた。
合成樹脂フィルムとして、厚さ80μmのテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム[三井・デュポンフロロケミカル社製、登録商標「テフロンPFAフィルム」]2枚を重合して、図3に示すように二辺を熱溶着し、かつ溶着二辺の角をアール形状とした袋状の調理部材IIを作製したのち、該部材の開口部を開けて内部に、調理用魚を入れ、開口部を矢印方向に閉めた。調理用魚としては、ドリップの発生が比較的多いしゃけの切り身、ほっけの開きの冷凍魚を用いた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容された袋状調理部材を入れ、オーブンの温度を250℃に設定して15〜30分間魚を焼いたところ、均質に焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップが該調理部材の外部に出ることはなく、該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
調理後の袋状部材内部の水による洗浄は、溶着二辺の角をアール形状にしていることから、極めて容易であった。また該袋状部材は、図3で示されるように穴部5a及び5bを設けることにより、箸などを用いて、焼き魚入り部材を電子レンジから容易に取り出すことができた。
実施例3
合成樹脂フィルムとして、厚さ50μmのポリエーテルエーテルケトンフィルム[ビクトレックス社製、登録商標「VICTREX APTIVフィルム」]2枚を重合して、図4に示すように三辺を熱溶着してなる袋状部材の開口部に、一方の端部に蒸気が抜ける部分を残してジッパーを取付けた調理部材IIを作製したのち、該部材の内部に、実施例2と同じ調理用魚を入れ、ジッパーを閉めた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容された袋状部材を入れ、オーブンの温度を250℃に設定して15〜20分間、該魚を焼いたところ、魚自体から出る水分によって蒸し焼き状態となり、均質にふっくらと焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップが調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
合成樹脂フィルムとして、厚さ50μmのポリエーテルエーテルケトンフィルム[ビクトレックス社製、登録商標「VICTREX APTIVフィルム」]2枚を重合して、図4に示すように三辺を熱溶着してなる袋状部材の開口部に、一方の端部に蒸気が抜ける部分を残してジッパーを取付けた調理部材IIを作製したのち、該部材の内部に、実施例2と同じ調理用魚を入れ、ジッパーを閉めた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容された袋状部材を入れ、オーブンの温度を250℃に設定して15〜20分間、該魚を焼いたところ、魚自体から出る水分によって蒸し焼き状態となり、均質にふっくらと焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップが調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
実施例4
合成樹脂フィルムとして、厚さ80μmの「テフロンPTFEフィルム」(前出)を加工して、図6に示す舟型容器状の調理部材IIIを作製し、その底部に実施例2と同じ調理用魚を載置したのち、「テフロンPTFEフィルム」からなる蓋をかぶせた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容され、かつ蓋をかぶせた舟型容器状部材を入れ、実施例3と同様の条件で魚を焼いたところ、魚自体から出る水分によって蒸し焼き状態となり、均質にふっくらと焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップや飛沫が調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
合成樹脂フィルムとして、厚さ80μmの「テフロンPTFEフィルム」(前出)を加工して、図6に示す舟型容器状の調理部材IIIを作製し、その底部に実施例2と同じ調理用魚を載置したのち、「テフロンPTFEフィルム」からなる蓋をかぶせた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容され、かつ蓋をかぶせた舟型容器状部材を入れ、実施例3と同様の条件で魚を焼いたところ、魚自体から出る水分によって蒸し焼き状態となり、均質にふっくらと焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップや飛沫が調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
実施例5
合成樹脂フィルムとして、厚さ50μmの「VICTREX APTIVフィルム」(前出)を加工して、図9に示すようにマチ底形状を有する手提げ袋状の調理部材IVを作製し、その底部に実施例2と同じ調理用魚を載置したのち、上端開口部を折り曲げた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容された手提げ袋状の部材を入れ、実施例3と同じ条件で魚を焼いたところ、魚自体から出る水分によって、蒸し焼き状態となり、均質にふっくらと焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップや飛沫が調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
合成樹脂フィルムとして、厚さ50μmの「VICTREX APTIVフィルム」(前出)を加工して、図9に示すようにマチ底形状を有する手提げ袋状の調理部材IVを作製し、その底部に実施例2と同じ調理用魚を載置したのち、上端開口部を折り曲げた。
次に、オーブン機能を備えた電子レンジ(前出)に、調理用魚が収容された手提げ袋状の部材を入れ、実施例3と同じ条件で魚を焼いたところ、魚自体から出る水分によって、蒸し焼き状態となり、均質にふっくらと焼けた焼き魚が得られた。発生したドリップや飛沫が調理部材の外部に出ることはなく、かつ該部材から焼き魚を容易に取り出すことができ、該部材に焼き魚の固体状付着物はほとんど認められなかった。
比較例1
実施例1において、合成樹脂フィルムとして、厚さ30μmのポリイミドフィルム[東レ・デュポン社製、登録商標「カプトン」]を用いた以外は、実施例1と同様にして調理用魚を焼いたところ、発生したドリップは調理部材の外部に出ることはなかったが、該部材に焼き魚がくっつき、該焼き魚を取り出すことが困難であり、取り出した跡に焼き魚の固体状付着物がかなり認められた。
実施例1において、合成樹脂フィルムとして、厚さ30μmのポリイミドフィルム[東レ・デュポン社製、登録商標「カプトン」]を用いた以外は、実施例1と同様にして調理用魚を焼いたところ、発生したドリップは調理部材の外部に出ることはなかったが、該部材に焼き魚がくっつき、該焼き魚を取り出すことが困難であり、取り出した跡に焼き魚の固体状付着物がかなり認められた。
本発明の魚焼き用調理部材は、特定の耐熱性合成樹脂フィルムからなり、魚を極めて簡単にかつ短時間で、周囲を汚したり、前記合成樹脂フィルムに付着したりすることなく、均質に美味しく焼くことができる上、繰り返し使用が可能である。
1 魚
2a、2b、3、3a、3b 合成樹脂フィルム
4 溶着部
5a、5b 穴部
6 ジッパー
7 蒸気が抜ける部分
8 折り返しシロ部
9 開口部
10 底部
11a、11b 蛇腹状側壁
12 点線(折り返し部)
2a、2b、3、3a、3b 合成樹脂フィルム
4 溶着部
5a、5b 穴部
6 ジッパー
7 蒸気が抜ける部分
8 折り返しシロ部
9 開口部
10 底部
11a、11b 蛇腹状側壁
12 点線(折り返し部)
Claims (11)
- 調理用魚を挟持して、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための2枚の合成樹脂フィルムからなる魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材。
- 魚を挟持する2枚の合成樹脂フィルムが、長方形状のフィルムの長手方向を二つ折りしてなるものである、請求項1に記載の魚焼き用調理部材。
- 調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための二辺又は三辺が熱溶着された合成樹脂フィルムからなる袋状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材。
- 二辺又は三辺が熱溶着された袋状部材の少なくとも一つの角部をアール形状にしてなる、請求項3に記載の魚焼き用調理部材。
- 三辺が熱溶着された袋状部材の開口部に、一方の端部に蒸気が抜ける部分を残してジッパーを取付けてなる、請求項3又は4に記載の魚焼き用調理部材。
- 三辺が熱溶着された袋状部材における開口部の片側に、折り返しシロを設けてなる請求項3又は4に記載の魚焼き用調理部材。
- 調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための底面と側壁を有する合成樹脂フィルムからなる容器状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材。
- 容器状部材における長手方向の両側壁が蛇腹状である、請求項7に記載の魚焼き用調理部材。
- 容器状部材が、底面及び側壁と同材質の合成樹脂フィルムからなる、取付け及び取外しが自在な蓋部を有する、請求項7又は8に記載の魚焼き用調理部材。
- 調理用魚を内部に入れて、オーブン機能を備えた調理器具により、該魚を焼くための合成樹脂フィルムからなるマチ底形状を有する手提げ袋状の魚焼き用調理部材であって、前記合成樹脂フィルムが透明又は半透明である、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、又はこれらのフィルムを構成する樹脂のコーティング層を表面に有する耐熱樹脂フィルムであることを特徴とする魚焼き用調理部材。
- 合成樹脂フィルムの厚さが20〜80μmである、請求項1〜10のいずれかに記載の魚焼き用調理部材。
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JP2009138426A JP2010284211A (ja) | 2009-06-09 | 2009-06-09 | 魚焼き用調理部材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2009
- 2009-06-09 JP JP2009138426A patent/JP2010284211A/ja active Pending
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