JP2010282020A - コマ部材および光学装置 - Google Patents

コマ部材および光学装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010282020A
JP2010282020A JP2009135217A JP2009135217A JP2010282020A JP 2010282020 A JP2010282020 A JP 2010282020A JP 2009135217 A JP2009135217 A JP 2009135217A JP 2009135217 A JP2009135217 A JP 2009135217A JP 2010282020 A JP2010282020 A JP 2010282020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
optical
groove
lens
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009135217A
Other languages
English (en)
Inventor
Mayumi Seshita
真弓 瀬下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamron Co Ltd
Original Assignee
Tamron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamron Co Ltd filed Critical Tamron Co Ltd
Priority to JP2009135217A priority Critical patent/JP2010282020A/ja
Publication of JP2010282020A publication Critical patent/JP2010282020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】部品管理を煩雑化することなく、簡易な構成によって光学部材のがたつきを抑制すること。
【解決手段】一端側がレンズ枠に設けられた凹部に挿入される軸部201と、軸部201の他端側に設けられ、内周側にレンズ枠を備えた主鏡筒に設けられた直進溝を貫通してカム筒に設けられたカム溝に係合する頭部202と、を備えたコマ部材105において、頭部202を、軸部201の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツ203と、当該複数のパーツ203どうしの間隔を可変とする空隙204と、からなるように構成し、直進溝を介してカム溝に係合するようにした。
【選択図】図2

Description

この発明は、たとえば鏡筒内において当該鏡筒に対してレンズ枠などの光学部材を移動可能な状態で支持するコマ部材、および、当該コマ部材を用いた光学装置に関する。
ピント位置を変化させずに(変化を少なくしつつ)、一定範囲内で焦点距離を自由に変えることができるズームレンズは、たとえば被写体のフレーミングを工夫する場合などに広く利用されている。このように焦点距離を自由に変えられるズームレンズには、焦点距離の変更にともないピント位置が変化する、いわゆるバリフォーカルレンズと称されるものがある。
バリフォーカルレンズにおいては、レンズあるいはレンズ群を保持するレンズ枠を光軸方向に移動させることによって焦点距離の調整をおこなうことができる。このようなバリフォーカルレンズにおいては、たとえば光軸方向に対して傾斜あるいは螺旋形状をなすカム溝を持った筒(以下「カム筒」)を用いてレンズ枠を移動させるようにしたものがあった。
具体的には、従来、たとえば凸形状となる部品のコマを側面に取り付けたレンズ枠を、縦溝を備えた鏡筒に取り付ける。このとき、レンズ枠は、コマが縦溝に沿って移動可能となるように取り付ける。そして、このコマにカム溝を合わせ、コマがカム溝に沿って移動可能となるように取り付ける。すなわち、コマは、縦溝とカム溝とが重なる位置において、縦溝およびカム溝の双方に沿って移動可能となるように取り付けられる。
これにより、鏡筒に対してカム筒を相対的に回転させることにより、縦溝とカム溝とが重なる位置が光軸方向に移動し、当該重なる位置に取り付けられているコマが光軸方向に移動する。これにより、コマが設けられたレンズ枠を光軸方向に移動させることができる。
また、従来、コマに弾性部材を取り付けることで、カム溝とコマとのクリアランスをつめレンズ枠のガタ防止を実現するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1、2を参照。)。また、従来、たとえばカム溝に弾性部材を取り付けることで、カム溝とコマとのクリアランスをつめるようにした技術があった(たとえば、下記特許文献3を参照。)。
特開2000−292671号公報 特開2006−234962号公報 特開2007−164001号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜3を含む従来の技術では、コマは鏡筒の縦溝およびカム筒のカム溝に沿って移動するため、縦溝の幅やカム溝の幅がコマの大きさより大きい場合は、当該コマが縦溝内やカム溝内においてガタついてしまうという問題があった。このコマは、レンズ枠に設けられているため、縦溝内やカム溝内においてコマがガタつくことにより鏡筒やカム筒に対するレンズ枠のガタつきが生じるという問題があった。
近年、デジタルカメラなどの撮像装置においては高画素化が進んでおり、鏡筒やカム筒に対するレンズ枠のガタつきは解像に大きく影響してしまうという問題があった。すなわち、鏡筒やカム筒に対するレンズ枠のガタつきが生じている場合は、解像性能を低下させ、画質を低下させる一因となるという問題があった。
この対策として、鏡筒やカム筒に対するレンズ枠のガタつきを抑えるために、縦溝の幅やカム溝の幅の修正をおこなう方法が考えられるが、この方法ではコマの摺動範囲が広く、修正が難しいという問題があった。このため、従来、縦溝やカム溝などの溝の幅に合わせて径が異なる複数種類のコマを用意し、縦溝やカム溝などの溝の幅に合わせてコマの大きさを変えることによって鏡筒やカム筒に対するレンズ枠のガタつきを抑えるようにしているが、この方法では縦溝やカム溝などの溝の幅に合わせて径が異なる複数種類のコマを用意しなければならず、コストがかかり、作業性に劣るという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、部品管理を煩雑化することなく、簡易な構成によって光学部材のがたつきを抑制することができるコマ部材および当該コマ部材を用いた光学装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるコマ部材は、光軸を中心として回動可能な筒状部材の内周側に設けられ、前記筒状部材を回動させることによって直進ガイド部材にガイドされながら光軸方向に沿って移動可能な光学部材または当該光学部材を保持する枠部材に設けられ、前記筒状部材に設けられた溝部に係合するコマ部材であって、一端側が前記光学部材または前記枠部材に設けられた凹部に挿入される軸部と、前記軸部の他端側に設けられ、前記溝部に係合する頭部と、を備え、前記頭部は、前記軸部の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツと、当該複数のパーツどうしの間隔を可変とする間隔調整手段と、からなることを特徴とする。
この発明によれば、溝部の寸法に合わせて複数のパーツどうしの間隔を調整し、頭部の外径寸法を調整することにより、溝部内におけるコマ部材のがたつきを抑制することができる。これによって、筒状部材に対する光学部材のがたつきを抑制することができる。
また、この発明にかかるコマ部材は、上記の発明において、前記間隔調整手段が、前記複数のパーツを形成する材料の弾性によって当該複数のパーツを弾性変形させ、前記複数のパーツどうしの間に設けられた空隙の大きさを調整することにより前記複数のパーツどうしの間隔を可変とすることを特徴とする。
この発明によれば、簡易な構成によって頭部の外径寸法を調整し、溝部内におけるコマ部材のがたつきを抑制することができる。これによって、簡易な構成によって筒状部材に対する光学部材のがたつきを抑制することができる。
また、この発明にかかるコマ部材は、上記の発明において、前記軸部が、前記一端が前記凹部に設けられた段差部に選択的に嵌り込むことにより前記凹部に対する挿入量が可変であり、前記間隔調整手段が、前記挿入量に応じて前記空隙の大きさを調整することにより、前記複数のパーツどうしの間隔を可変とすることを特徴とする。
この発明によれば、軸部の一端の凹部に対する挿入量を調整するだけの簡易な方法によって頭部の外径寸法を調整し、溝部内におけるコマ部材のがたつきを抑制することができる。これによって、簡易な方法によって筒状部材に対する光学部材のがたつきを抑制することができる。
また、この発明にかかる光学装置は、光軸を中心として回動可能な筒状部材と、前記筒状部材を回動させることによって直進ガイド部材にガイドされながら光軸方向に沿って移動可能な光学部材と、前記光学部材を保持する枠部材と、前記光学部材または前記枠部材に設けられ、一端側が前記光学部材または前記枠部材に設けられた凹部に挿入される軸部と、前記筒状部材に設けられた溝部に係合するように前記軸部の他端側に設けられた頭部と、を備えたコマ部材と、を備え、前記コマ部材における前記頭部は、前記軸部の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツと、当該複数のパーツどうしの間隔を可変とする間隔調整手段と、からなることを特徴とする。
この発明によれば、溝部の寸法に合わせて複数のパーツどうしの間隔を調整し、頭部の外径寸法を調整することにより、溝部内におけるコマ部材のがたつきを抑制することができる。これによって、筒状部材に対する光学部材のがたつきを抑制することができる。
この発明にかかるコマ部材および光学装置によれば、コマ部材の頭部の外径寸法を調整することにより筒状部材に対する光学部材のがたつきを抑制することができるので、部品管理を煩雑化することなく、簡易な構成によって光学部材のがたつきを抑制することができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態のレンズユニットを示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態のコマ部材を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態のコマ部材を示す説明図(その2)である。 レンズ枠に設けられた凹部を示す説明図である。 レンズ枠に設けられた凹部に対するコマ部材の挿入状態を示す説明図(その1)である。 レンズ枠に設けられた凹部に対するコマ部材の挿入状態を示す説明図(その2)である。 直進溝とカム溝とコマ部材との関係を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコマ部材および光学装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる実施の形態のレンズユニットについて説明する。この実施の形態においては、この発明にかかる実施の形態のコマ部材を備えたレンズユニットへの適用例について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のレンズユニットを示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態のレンズユニットを光軸を通る平面で切断した断面を示している。
図1において、この発明にかかるレンズユニット100は、主鏡筒101を備えている。主鏡筒101は、光軸Cを軸心とする略円筒形状をなしている。主鏡筒101は、軸心方向における一端側の径が他端側の径よりも小さくなるように、軸心方向における途中で径寸法が2段階に切り替わった形状をなしている。
主鏡筒101の外周側には、カム筒102が設けられている。カム筒102は、光軸Cを軸心とする略円筒形状をなしており、その半径寸法は主鏡筒101の半径寸法よりも大きい。カム筒102は、自身の内周面を主鏡筒101の外周面に対向させ、自身の軸心が主鏡筒101の軸心と等しくなるような状態で主鏡筒101の外周側に設けられている。カム筒102は、主鏡筒101に対して相対的に、光軸Cを中心として回動可能に設けられている。
主鏡筒101の内周側には、レンズ枠103が設けられている。レンズ枠103は、主鏡筒101内に設けられたレンズ104の周縁を保持している。この実施の形態においては、レンズ枠103によって枠部材を実現することができ、レンズ104によって光学部材を実現することができる。レンズ枠103には、コマ部材105が設けられている。コマ部材105は、一端側がレンズ枠103に設けられた凹部106に挿入され、レンズ枠103の周縁部から光軸Cを中心とする円の半径方向に突出している。
コマ部材105は、主鏡筒101を当該主鏡筒101の半径方向に貫通する直進溝107を介して、他端側においてカム筒102に設けられたカム溝108に係合している。直進溝107は、光軸Cに平行な方向を長手方向とする長手形状をなしている。この実施の形態においては、主鏡筒101に設けられた直進溝107によって直進ガイド部材を実現することができる。カム溝108は、光軸Cに対して傾斜した方向を長手方向とする長手形状をなしている。あるいは、カム溝108は、光軸Cを軸心とする螺旋形状をなしていてもよい。
カム溝108は、カム筒102の内周面に設けられ、カム溝108の長手方向に交差する方向にカム筒102を切断した場合の断面形状が、カム筒102の内周面から外周面側に向かって凹んだ凹形状をなしている。レンズ枠103に設けられた凹部106については、説明を後述する(図4を参照)。
この実施の形態においては、カム筒102によって筒状部材を実現することができる。また、この実施の形態においては、カム溝108によって溝部を実現することができる。
つぎに、コマ部材105について説明する。図2および図3は、この発明にかかる実施の形態のコマ部材105を示す説明図である。図2および図3において、この実施の形態のコマ部材105は、軸部201と頭部202とを備えて構成されている。軸部201は、光軸Cを中心とする円の半径方向を軸心方向とする略円筒形状をなしている。
コマ部材105は、軸部201における一端側(頭部202とは反対側の端部)を、レンズ枠103に設けられた凹部106に挿入することによって、レンズ枠103に固定されている。頭部202は、軸部201の他端側に設けられている。頭部202は、直進溝107を貫通し、カム溝108に係合する。
頭部202は、軸部201の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツ203を備えている。複数のパーツ203は、それぞれ、軸部201の軸心を中心とする円周に沿った円弧形状をなしている。また、複数のパーツ203は、それぞれ、軸部201から離間するほど頭部202の外径寸法が大きくなるように、軸部201の軸心方向に対して傾斜した状態とされている。
各パーツ203の間には、軸部201の軸心を中心とする円周方向において、空隙204が設けられている。空隙204は、コマ部材105の頭部202に切り込みを入れるようにして設けられている。複数のパーツ203は、それぞれ、軸部201の軸心方向に対して傾斜した状態とされているため、各パーツ203の間に設けられる空隙204は軸部201から離間するほどに大きくなる。
各パーツ203は、軸部201の軸心を中心とする円の半径方向において、各パーツ203を形成する材料の弾性によって弾性変形可能とされている。具体的には、複数のパーツ203は、それぞれ、頭部202の外径寸法を小さくする方向への外力が加えられた場合に、自身の弾性によって軸部201の軸心に向かって変形する。
複数のパーツ203が軸部201の軸心に向かって変形した状態においては、各パーツ203において、軸部201を軸心とする円の外周方向へ復帰しようとする復元力が作用している。この復元力によって、複数のパーツ203は、加えられた外力の大きさに応じて、頭部202の外径寸法を小さくする方向への外力が加えられている間だけ変形する。各パーツ203は、頭部202の外径寸法を小さくする方向への外力が取り除かれた状態においては、自身の弾性力によって初期状態に復帰する。
複数のパーツ203がそれぞれ軸部201の軸心に向かって変形することにより、複数のパーツ203どうしの間に設けられた空隙204が狭められる。複数のパーツ203どうしの間に設けられた空隙204は、頭部202の外径寸法を小さくする方向への外力が加えられている状態において狭められ、当該外力がない状態では初期状態に復帰する。この実施の形態においては、上記のような変形をする所定の弾性を備え、それぞれの間に空隙204を設けた状態で配設された複数のパーツ203によって、間隔調整手段としての機能を実現することができる。
軸部201と頭部202との境界部分には、段差部205が設けられている。段差部205は、軸部201の外周に沿って設けられており、軸部201の軸心を中心とする円周方向に沿って段差を形成している。段差部205は、段差部205から軸部201の先端側に突出する突起部分205aと、段差部205から頭部202側に凹んだ凹部分205bと、によって構成されている。
図4は、レンズ枠103に設けられた凹部106を示す説明図である。図4において、レンズ枠103に設けられた凹部106には、コマ部材105に設けられた段差部205に係合可能な段差部401が設けられている。この段差部401は、凹部106の内周面に設けられており、凹部106の内周面に沿って段差を形成している。段差部401は、レンズ枠103の外周面から凹んだ位置に設けられた第1の受け面401aと、当該第1の受け面401aよりもさらにレンズ枠103の外周面から凹んだ位置に設けられた第2の受け面401bと、によって構成されている。
コマ部材105は、段差部205を構成する突起部分205aが、第1の受け面401aあるいは第2の受け面401bに当接するような状態で、レンズ枠103に設けられた凹部106に挿入される。突起部分205aが第1の受け面401aに当接するような状態(図5−2を参照)で、コマ部材105が凹部106に挿入されている場合、凹部分205bは第2の受け面401bから離間した状態とされる。突起部分205aが第2の受け面401bに当接するような状態で、コマ部材105が凹部106に挿入されている場合、凹部分205bは第1の受け面401aに当接した状態とされる。
図5−1および図5−2は、レンズ枠103に設けられた凹部106に対するコマ部材105の挿入状態を示す説明図である。図5−1および図5−2において、コマ部材105における頭部202の外径寸法(直径寸法)は、突起部分205aが第1の受け面401aに当接するような状態と、突起部分205aが第2の受け面401bに当接するような状態と、で異なる。
具体的には、この実施の形態においては、突起部分205aが第1の受け面401aに当接するような状態(図5−2を参照)で凹部106に挿入されたコマ部材105の頭部202の外径寸法bは、突起部分205aが第2の受け面401bに当接するような状態(図5−1を参照)で凹部106に挿入されたコマ部材105の頭部202の外径寸法aよりも大きい。このように、この実施の形態においては、レンズ枠103に設けられた凹部106に対するコマ部材105の挿入状態を変えることによって、頭部202の外径寸法を容易に変更することができる。
図6は、直進溝107とカム溝108とコマ部材105との関係を示す説明図である。図6においては、レンズ枠103に挿入され、直進溝107を貫通してカム溝108に係合した状態のコマ部材105およびその周辺を、頭部202側から見た状態を示している。図6において、コマ部材105は、頭部202の外径寸法を小さくする方向への外力が加えられている状態においては、加えられた外力の大きさに応じて空隙204を狭めるようにして頭部202の外径寸法を変形させることが可能とされている。
このため、頭部202の外径寸法は、頭部202が直進溝107やカム溝108に挿入された状態では、直進溝107やカム溝108の幅方向の寸法に合わせて、直進溝107やカム溝108の幅方向の寸法と同等となるように変化する。これによって、主鏡筒101の直進溝107とコマ部材105とのクリアランス、および、カム筒102のカム溝108とコマ部材105とのクリアランス、の両方のクリアランスをつめることができる。
このように、主鏡筒101の直進溝107とコマ部材105とのクリアランス、および、カム筒102のカム溝108とコマ部材105とのクリアランスをつめることによって、直進溝107内やカム溝108内においてコマ部材105ががたつくことを抑えることができる。そして、これによって、主鏡筒101やカム筒102に対するコマ部材105のがたつきを抑えることができる。
コマ部材105はレンズ枠103に固定されているため、主鏡筒101やカム筒102に対するコマ部材105のがたつきを抑えることにより、主鏡筒101やカム筒102に対するレンズ枠103のがたつきを抑えることができる。そして、主鏡筒101やカム筒102に対するレンズ枠103のがたつきを抑えることによって、主鏡筒101やカム筒102に対するレンズ104のがたつきを抑えることができるので、レンズ104の位置が不安定であることに起因する光学性能の低下を、簡易な構成によって抑えることができる。
この実施の形態のコマ部材105を備えたレンズユニット100は、従来のレンズユニットと比較して、主鏡筒101やレンズ枠103の形状を変更することなく、従来のコマ部材をこの実施の形態のコマ部材105に代えるだけで、レンズ104の位置が不安定であることに起因する光学性能の低下を抑えることをポイントの一つとしている。
また、この実施の形態のコマ部材105を備えたレンズユニット100は、コマ部材105に弾性を持たせることによって、従来のレンズユニットと比較して、部品点数を増やすことなく、主鏡筒101やカム筒102に対するレンズ枠103のがたつきを抑え、レンズ104の位置が不安定であることに起因する光学性能の低下を抑えることをポイントの一つとしている。
また、この実施の形態のコマ部材105を備えたレンズユニット100は、コマ部材105を取り付けるレンズ枠103側の凹部106の深さを調整することによって、コマ部材105の大きさや形状を変更することなく、コマ部材105の大きさや形状を一定としたままで、頭部202の外径寸法の変更が可能となることをポイントの一つとしている。
以上説明したように、この実施の形態のコマ部材105は、光軸を中心として回動可能な筒状部材の一例としてのカム筒102の内周側に設けられ、カム筒102を回動させることによって直進ガイド部材の一例としての直進溝107にガイドされながら光軸方向に沿って移動可能な光学部材の一例としてのレンズ104を保持する枠部材の一例としてのレンズ枠103に設けられ、カム筒102に設けられた溝部の一例としてのカム溝108に係合するコマ部材105であって、一端側がレンズ枠103に設けられた凹部106に挿入される軸部201と、軸部201の他端側に設けられ、カム溝108に係合する頭部202と、を備え、頭部202が、頭部202の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツ203と、当該複数のパーツ203どうしの間隔を可変とする間隔調整手段の一例としての空隙204と、からなることを特徴としている。
この実施の形態のコマ部材105によれば、当該コマ部材105を備えたレンズユニット100におけるカム筒102のカム溝108の寸法に合わせて複数のパーツ203どうしの間隔を調整し、頭部202の外径寸法を調整することにより、カム溝108内におけるコマ部材105のがたつきを抑制することができる。これによって、カム筒102に対するレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制することができる。
そして、カム筒102に対するレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制することにより、当該がたつきに起因してレンズユニット100の光学性能が低下することを抑制できる。これによって、新たな部品を加えたり、新たな部品を加えることによって部品管理を煩雑化したりすることなく、簡易な構成によってレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制し、光学性能の低下を抑制したレンズユニット100を得ることができる。
また、この実施の形態のコマ部材105は、複数のパーツ203の弾性を利用して、カム筒102のカム溝108の寸法に合わせて、カム溝108にちょうど収まるように頭部202の外径寸法を変化させることができるので、製造誤差などによってカム溝108の寸法にばらつきが生じた場合にも、カム筒102に対するレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制することができる。
これによって、カム溝108の寸法のばらつきに応じて複数種類あるいはサイズのコマ部材105を用意することなく、単一種類のコマ部材105を用いて、カム筒102に対するレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制することができる。そして、これによって、この実施の形態のコマ部材105を用いたレンズユニット100における光学性能の低下を抑制することができる。
また、この実施の形態のコマ部材105は、複数のパーツ203を形成する材料の弾性によって当該複数のパーツ203を弾性変形させ、複数のパーツ203どうしの間に設けられた空隙204の大きさを調整することにより複数のパーツ203どうしの間隔を可変とすることを特徴としている。
この実施の形態のコマ部材105によれば、簡易な構成によって頭部202の外径寸法を調整し、カム溝108内におけるコマ部材105のがたつきを抑制することができる。これによって、簡易な構成によってカム筒102に対するレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制することができる。そして、これによって、この実施の形態のコマ部材105を用いたレンズユニット100における光学性能の低下を抑制することができる。
また、この実施の形態のコマ部材105は、軸部201が、一端が凹部106に設けられた段差部401に選択的に嵌り込むことにより凹部106に対する挿入量が可変であり、段差部401に対する軸部201の挿入量に応じて空隙204の大きさを調整することによって、複数のパーツ203どうしの間隔を可変とすることを特徴としている。
この実施の形態のコマ部材105によれば、軸部201の一端の凹部106に対する挿入量を調整するだけの簡易な方法によって頭部202の外径寸法を調整し、カム溝108内におけるコマ部材105のがたつきを抑制することができる。これによって、簡易な方法によってカム筒102に対するレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制することができる。
すなわち、レンズ枠103の凹部106の深さを段差部401によって調整し、この段差部401とコマ部材105に設けられた段差部205とによって凹部106に対するコマ部材105の挿入量を調整することによって、コマ部材105における頭部202の外径寸法を変化させることができるので、従来のように頭部の外径寸法などが異なる複数パターンのコマ部材を作成しなくても、同じコマ部材105を複数種類のレンズユニットに共用することができ、この実施の形態のレンズユニット100と同じ効果を持たせることができる。
この実施の形態の光学装置の一例としてのレンズユニット100は、カム筒102と、カム筒102を回動させることによって直進溝107にガイドされながら光軸方向に沿って移動可能なレンズ104と、レンズ104を保持するレンズ枠103と、レンズ枠103に設けられ、一端側がレンズ枠103に設けられた凹部106に挿入される軸部201と、カム筒102に設けられたカム溝108に係合するように軸部201の他端側に設けられた頭部202と、を備えたコマ部材105と、を備え、コマ部材105における頭部202は、軸部201の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツ203と、当該複数のパーツ203どうしの間隔を可変とする空隙204と、からなることを特徴としている。
この実施の形態のレンズユニット100によれば、カム溝108の寸法に合わせて複数のパーツ203どうしの間隔を調整し、頭部202の外径寸法を調整することにより、カム溝108内におけるコマ部材105のがたつきを抑制することができる。これによって、カム筒102に対するレンズ枠103(およびレンズ104)のがたつきを抑制することができる。そして、これによって、光学性能の低下を抑えたレンズユニット100を提供することができる。
上述した実施の形態においては、所定の弾性を備え、それぞれの間に空隙204を設けた状態で配設された複数のパーツ203によって間隔調整手段としての機能を実現する例について説明したが、間隔調整手段の実現形態はこれに限るものではない。具体的には、たとえば軸部201の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツ203の間に弾性部材を設け、この弾性部材によって間隔調整手段を実現するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、複数のパーツ203に対して頭部202の外径寸法を小さくする方向への外力が加えられることにより当該複数のパーツ203が軸部201の軸心に向かって変形した状態においては、複数のパーツ203の間に設けられた弾性部材の復元力によって、軸部201を軸心とする円の外周方向へ各パーツ203を復帰させようとする付勢力が作用する。これによって、頭部202における各パーツ203を、カム溝108の寸法に合わせて変形させることができ、カム筒102に対するレンズ枠103のがたつきを抑制することができる。
以上のように、この発明にかかるコマ部材および光学装置は、レンズユニットなどの光学装置におけるレンズなどの光学部材の支持に有用であり、特に、鏡筒内で光軸方向に移動可能に設けられた光学部材および当該光学部材を備えたレンズユニットなどの光学装置に適している。
100 レンズユニット
101 主鏡筒
102 カム筒
103 レンズ枠
105 コマ部材
106 凹部
107 直進溝
108 カム溝
201 軸部
202 頭部
203 パーツ
204 空隙

Claims (4)

  1. 光軸を中心として回動可能な筒状部材の内周側に設けられ、前記筒状部材を回動させることによって直進ガイド部材にガイドされながら光軸方向に沿って移動可能な光学部材または当該光学部材を保持する枠部材に設けられ、前記筒状部材に設けられた溝部に係合するコマ部材であって、
    一端側が前記光学部材または前記枠部材に設けられた凹部に挿入される軸部と、
    前記軸部の他端側に設けられ、前記溝部に係合する頭部と、
    を備え、
    前記頭部は、前記軸部の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツと、当該複数のパーツどうしの間隔を可変とする間隔調整手段と、からなることを特徴とするコマ部材。
  2. 前記間隔調整手段は、前記複数のパーツを形成する材料の弾性によって当該複数のパーツを弾性変形させ、前記複数のパーツどうしの間に設けられた空隙の大きさを調整することにより前記複数のパーツどうしの間隔を可変とすることを特徴とする請求項1に記載のコマ部材。
  3. 前記軸部は、前記一端が前記凹部に設けられた段差部に選択的に嵌り込むことにより前記凹部に対する挿入量が可変であり、
    前記間隔調整手段は、前記挿入量に応じて前記空隙の大きさを調整することにより、前記複数のパーツどうしの間隔を可変とすることを特徴とする請求項2に記載のコマ部材。
  4. 光軸を中心として回動可能な筒状部材と、
    前記筒状部材を回動させることによって直進ガイド部材にガイドされながら光軸方向に沿って移動可能な光学部材と、
    前記光学部材を保持する枠部材と、
    前記光学部材または前記枠部材に設けられ、一端側が前記光学部材または前記枠部材に設けられた凹部に挿入される軸部と、前記筒状部材に設けられた溝部に係合するように前記軸部の他端側に設けられた頭部と、を備えたコマ部材と、
    を備え、
    前記コマ部材における前記頭部は、前記軸部の軸心を中心とする円周方向に沿って配設された複数のパーツと、当該複数のパーツどうしの間隔を可変とする間隔調整手段と、からなることを特徴とする光学装置。
JP2009135217A 2009-06-04 2009-06-04 コマ部材および光学装置 Pending JP2010282020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009135217A JP2010282020A (ja) 2009-06-04 2009-06-04 コマ部材および光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009135217A JP2010282020A (ja) 2009-06-04 2009-06-04 コマ部材および光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010282020A true JP2010282020A (ja) 2010-12-16

Family

ID=43538792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009135217A Pending JP2010282020A (ja) 2009-06-04 2009-06-04 コマ部材および光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010282020A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019181678A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 富士フイルム株式会社 カムフォロア及びレンズ鏡筒
US10995831B2 (en) 2017-08-31 2021-05-04 Fujifilm Corporation Lens barrel and cam follower
WO2021195870A1 (zh) * 2020-03-30 2021-10-07 南昌欧菲精密光学制品有限公司 镜筒、镜头、摄像模组及电子设备
WO2022251305A1 (en) * 2021-05-25 2022-12-01 Raytheon Canada Limited Auto-centre barrel cam for small optical systems

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10995831B2 (en) 2017-08-31 2021-05-04 Fujifilm Corporation Lens barrel and cam follower
WO2019181678A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 富士フイルム株式会社 カムフォロア及びレンズ鏡筒
CN111886530A (zh) * 2018-03-23 2020-11-03 富士胶片株式会社 凸轮从动件及透镜镜筒
US11906880B2 (en) 2018-03-23 2024-02-20 Fujifilm Corporation Cam follower and lens barrel
WO2021195870A1 (zh) * 2020-03-30 2021-10-07 南昌欧菲精密光学制品有限公司 镜筒、镜头、摄像模组及电子设备
WO2022251305A1 (en) * 2021-05-25 2022-12-01 Raytheon Canada Limited Auto-centre barrel cam for small optical systems

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010282020A (ja) コマ部材および光学装置
US10054760B2 (en) Zoom lens barrel and optical apparatus using the same
US10995831B2 (en) Lens barrel and cam follower
JP5381404B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5324168B2 (ja) 光学装置および撮像装置
JP2005308779A (ja) レンズ装置の温度補償構造
JP2006126537A (ja) レンズ鏡筒
US8947787B2 (en) Lens barrel
JP4343569B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2008009261A (ja) 焦点調整機構および撮像装置
JP5388624B2 (ja) レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器
JP2007003581A (ja) レンズ鏡筒
JP6986708B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2017083724A (ja) レンズ装置及び光学機器
JP2008207418A (ja) 画像形成装置及び画像走査装置
JP5284180B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2005077935A (ja) レンズ鏡筒
JP2024024447A (ja) レンズ鏡筒
JP2006276219A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2010026035A (ja) 光学部材、光学機器および撮像装置
JP2010008634A (ja) レンズ鏡筒
JP2005084406A (ja) ズームレンズ鏡筒および光学機器
JP4557707B2 (ja) レンズ装置
JP7023674B2 (ja) 光学装置
JP2006195028A (ja) レンズユニット