JP2006195028A - レンズユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はレンズ素子を鏡筒で一体化したレンズユニットにおいて、組み立てに伴う光学特性の劣化を抑制することを目的とするものである。
【解決手段】レンズユニットを第1の鏡筒4と、第1の鏡筒4に圧入される第2の鏡筒5から構成し、これらを組み合わせる前状態において、組み合わせ後のレンズ素子6の側方に位置する領域における第1の鏡筒4に設けられた貫通孔4aの内周径と第2の鏡筒5の外周径との差をレンズ素子6の外周径と第2の鏡筒5における貫通孔5aの内周径5cとの差より大きく設定する構成とした。
【選択図】図2
【解決手段】レンズユニットを第1の鏡筒4と、第1の鏡筒4に圧入される第2の鏡筒5から構成し、これらを組み合わせる前状態において、組み合わせ後のレンズ素子6の側方に位置する領域における第1の鏡筒4に設けられた貫通孔4aの内周径と第2の鏡筒5の外周径との差をレンズ素子6の外周径と第2の鏡筒5における貫通孔5aの内周径5cとの差より大きく設定する構成とした。
【選択図】図2
Description
本発明は、レンズ素子を鏡筒内に配置したレンズユニットに関する。
近年、カメラ付き携帯電話のように本機能に対して付加的に取り付けられるレンズユニットは外部機器に取り付けるための鏡筒にレンズ素子を一体化した構成が用いられている。
従来、このように鏡筒にレンズ素子を一体化したレンズユニットを作製する場合、鏡筒に設けられた貫通孔にレンズ素子を圧入し、貫通孔内に設けられた段差部上面を基準面とし、この基準面に対してレンズ素子における下面外周端部を当接させ位置決めする構造としていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。
特開平6−160685号公報
特開平4−166905号公報
しかしながら、図3に示すようにレンズ素子1を鏡筒2の貫通孔2aに圧入すれば、レンズ素子1の外周側面が貫通孔2aの内周面を押しつけながら基準面となる段差2bまで移動させるため、貫通孔2aの内周面に擦れジワ3が生じ、その擦れジワ3がレンズ素子1の基準面となる段差2bの付け根部分に集中しレンズ素子1の光軸精度に狂いが生じ、結果として、レンズユニットにおける初期の光学特性を再現することが困難なものとなっていた。
そこで、本発明はこのような問題を解決しレンズユニットの組み立てにおける光学特性の劣化を抑制することを目的とする。
この目的を達成するために本発明は、下記の構成を有する。
本発明の請求項1に記載の発明は、特にレンズユニットを形成する鏡筒の構造を、第1の鏡筒と、第1の鏡筒に圧入される第2の鏡筒から構成し、第1,第2の鏡筒及びレンズ素子を組み合わせる前状態において、組み合わせ後のレンズ素子の側方に位置する領域における第1の鏡筒における貫通孔の内周径と第2の鏡筒の外周径との差をレンズ素子の外周径と第2の鏡筒における貫通孔の内周径との差より大きく設定する構成としたのである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特にレンズユニットを形成する鏡筒の構造を、第1の鏡筒と、第1の鏡筒に圧入される第2の鏡筒から構成し、第1,第2の鏡筒及びレンズ素子を組み合わせる前状態において、組み合わせ後のレンズ素子の側方に位置する領域における第1の鏡筒における貫通孔の内周径と第2の鏡筒の外周径との差をレンズ素子の外周径と第2の鏡筒における貫通孔の内周径との差より大きく設定し、前記レンズ素子の硬度に比べ第2の鏡筒の硬度が低い、もしくは、硬度が同等の材料とすることにより、擦れジワを抑制する構成としたのである。
この構成により本発明のレンズユニットは、レンズ素子を挿入した第2の鏡筒を第1の鏡筒に圧入した際、この圧入に伴う応力が第1,第2の鏡筒に分散されるので、これに伴う擦れジワの集中が抑制され、結果として圧入に伴うレンズ素子の光軸精度の狂いが抑制でき、結果としてレンズユニットの組み立てにおける光学特性の劣化を抑制することができるのである。
以下、本発明の一実施形態について図を用いて説明する。
図1はレンズユニットの断面図であり、その基本的な構造は、貫通孔4aを有する樹脂製の第1の鏡筒4と、貫通孔5aを有する樹脂製の第2の鏡筒5と、樹脂製のレンズ素子6とを組み合わせることにより、組み合わせ鏡筒7内にレンズ素子6を一体化するものである。なお、このレンズユニットは主としてカメラ付き携帯電話などの小型な固体撮像系に用いられるものである。
そして、第1,第2の鏡筒4,5はそれぞれが同じ樹脂材料から形成された貫通孔4a,5aを有する筒状体であり、貫通孔4a,5aには段差4b,5bが設けられている。また、レンズ素子6は光軸を中心とした光学機能領域6aとその外周部に設けられた外部取り付け用の支持領域6bとから構成されている。
そして、これらの第1,第2の鏡筒4,5およびレンズ素子6を組み合わせるにあたっては、図2に示されるように、先ず第2の鏡筒5に設けられた貫通孔5aに対してレンズ素子6を挿入する。この時、挿入したレンズ素子6の支持領域6bは貫通孔5aの開口端から突出した状態となる。次にこのレンズ素子6が挿入された第2の鏡筒5を第1の鏡筒4の貫通孔4aに圧入してレンズ素子6の支持領域6bを第1の鏡筒4に設けられた段差4bに当接させる順で組み立てるものとしている。
なお、この組み立てを実現するために、第1,第2の鏡筒4,5及びレンズ素子6の寸方形状を、組み合わせ前の状態においてレンズ素子6を第2の鏡筒5の貫通孔5aに挿入する条件としてレンズ素子6の外周径6cを第2の鏡筒5に設けられた貫通孔5aの内周径5cより小さく設定するとともに、第2の鏡筒5を第1の鏡筒4に設けられた貫通孔4aに圧入する条件として第2の鏡筒5の外周径5dを第1の鏡筒4に設けられた貫通孔4aの内周径4cより大きく設定している。
また、レンズ素子6は第2の鏡筒5に挿入されたものであるため、この挿入状態においてはレンズ素子6が第2の鏡筒5に対して固定されないが、このレンズ素子6を挿入した第2の鏡筒5を第1の鏡筒4に圧入した際、この圧入応力が第2の鏡筒5に対して内向きに働き、これにより第2の鏡筒5が内向きに収縮し貫通孔5aの内周径が小さくなり、結果的に第2の鏡筒5がレンズ素子6の外周部を圧接固定する構造となっている。
なお、レンズ素子6を確実に圧接固定するため、第1,第2の鏡筒4,5及びレンズ素子6を組み合わせる前状態において、組み合わせ後のレンズ素子6の側方に位置する領域における第1の鏡筒4に設けられた貫通孔4aの内周径4cと第2の鏡筒5の外周径5dとの差をレンズ素子6の外周径6cと第2の鏡筒5に設けられた貫通孔5aの内周径5cとの差より大きく設定している。
そして、このような構造とすることにより、図3に示された従来の鏡筒2にレンズ素子1を圧入する際の擦れジワ3によるレンズ素子1の光軸ズレを抑制でき、結果としてレンズユニットの組み立てにおける光学特性の劣化を抑制することができるのである。
すなわち、この擦れジワ3の発生については樹脂からなる鏡筒2にガラスからなるレンズ素子1を圧入する、つまり柔らかい構造物に対して硬い構造物を圧入することにより、柔らかい構造物に一方的に変形が生じることに起因する現象であることから、先に述べた図1に示されるレンズユニットのように硬さが同様の第1の鏡筒4に第2の鏡筒5を圧入した場合、圧入される側の第1の鏡筒4においては貫通孔4aの下端側となる段差4b近傍に擦れジワ8が発生するのであるが、圧入する側となる第2の鏡筒5においても最後に圧入される外周面の上端側にも擦れジワ9が発生することになる。
つまり、第1の鏡筒4に第2の鏡筒5を圧入する際に生じる摩擦応力が第1の鏡筒4と第2の鏡筒5に分散されるようになり、従来、課題としていた図3に示す擦れジワ3がレンズ素子1の基準面となる段差2bの付け根部分に集中することを抑制できるため、結果としてレンズユニットの組み立てにおける光学特性の劣化を抑制することができるのである。
なお、この一実施形態においてはレンズ素子6の材料としてガラスを挙げて説明したが、レンズ素子6の材料として樹脂材料を用いた場合においても、第1,第2の鏡筒4,5の硬さが樹脂材料により形成されたレンズ素子6の硬さより柔らかく、かつ第1,第2の鏡筒4,5の硬さがほぼ同等か或いは第1の鏡筒4の硬さが第2の鏡筒5の硬さより硬い材料を用いることにより上述した一実施形態における作用効果と同様の作用効果を得ることができるのである。
また、擦れジワ8,9は先に述べたように第1の鏡筒4における貫通孔4aの内周面と第2の鏡筒5の外周面において形成されるものであるが、レンズ素子6の支持領域6bと当接し基準面となる段差4bの付け根部分に集中する擦れジワ8が特に光軸ズレに影響を及ぼすものとなる。
しかしながら、レンズ素子6が第2の鏡筒5に挿入された状態で第1の鏡筒4に圧入されることから、擦れジワ8が集中する段差4bの付け根部分にはレンズ素子6の支持領域6bが当接せず、レンズ素子6の支持領域6bが当接し基準面となる領域が擦れジワ8の影響を受けにくい段差4bの先端側領域となることから、レンズユニットにおける初期の光学特性の再現性を高めることができるのである。
以上のように本発明のレンズユニットは、組み立て時の光学特性の劣化を抑制するという効果を有し、小型高性能なコンパクトデジタルカメラやモバイルカメラ等に代表される各種電子機器の撮像素子の用途として有用である。
4 第1の鏡筒
4a 第1の貫通孔
4c 第1の貫通孔の内周径
5 第2の鏡筒
5a 第2の貫通孔
5c 第2の貫通孔の内周径
5d 第2の鏡筒の外周径
6 レンズ素子
6c レンズ素子の外周径
4a 第1の貫通孔
4c 第1の貫通孔の内周径
5 第2の鏡筒
5a 第2の貫通孔
5c 第2の貫通孔の内周径
5d 第2の鏡筒の外周径
6 レンズ素子
6c レンズ素子の外周径
Claims (2)
- 第1の貫通孔を有する第1の鏡筒と、第2の貫通孔を有するとともに前記第1の貫通孔内に圧入される第2の鏡筒と、前記第2の貫通孔内に挿入されるレンズ素子とを備え、前記第1,第2の鏡筒及び前記レンズ素子を組み合わせる前状態において、組み合わせ後の前記レンズ素子の側方に位置する領域における前記第1の貫通孔の内周径と前記第2の鏡筒の外周径との差を前記レンズ素子の外周径と前記第2の貫通孔の内周径との差より大きく設定したことを特徴とするレンズユニット。
- 請求項1に記載のレンズユニットで、前記レンズ素子の硬度に比べ、第1、第2の鏡筒の硬度が共に低い、もしくは、前記レンズ素子の硬度と同等の材料であることを特徴とするレンズユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004778A JP2006195028A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | レンズユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004778A JP2006195028A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | レンズユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006195028A true JP2006195028A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36801175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005004778A Pending JP2006195028A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | レンズユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006195028A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010256583A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Hitachi Maxell Ltd | レンズユニット、撮像装置、及びレンズユニットの製造方法 |
JP2014115352A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | レンズ付き接続体、光ファイバ接続構造体、及び光コネクタ |
-
2005
- 2005-01-12 JP JP2005004778A patent/JP2006195028A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014115352A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | レンズ付き接続体、光ファイバ接続構造体、及び光コネクタ |
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