JP2010281934A5 - - Google Patents
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Description
<第1実施形態>
まず、この発明の第1実施形態の概略について説明する。
第1電極と第2電極とで液晶を挟持した液晶素子は、焼き付きや劣化を防止するために、基準電圧よりも高位側の正極性電圧と、低位側の負極性電圧とを第1電極に交互に印加する一方、第2電極に所定電圧を印加して、交流で駆動する必要がある。このとき、正極性で電圧を印加・保持する期間と、負極性で電圧を印加・保持する期間とにおいて、液晶素子の透過率(または反射率)が異なっていると、フリッカー(ちらつき、明滅)として知覚される。
まず、この発明の第1実施形態の概略について説明する。
第1電極と第2電極とで液晶を挟持した液晶素子は、焼き付きや劣化を防止するために、基準電圧よりも高位側の正極性電圧と、低位側の負極性電圧とを第1電極に交互に印加する一方、第2電極に所定電圧を印加して、交流で駆動する必要がある。このとき、正極性で電圧を印加・保持する期間と、負極性で電圧を印加・保持する期間とにおいて、液晶素子の透過率(または反射率)が異なっていると、フリッカー(ちらつき、明滅)として知覚される。
また、期間Taにおいて第1ピークApを除いた電流波形成分(または波高値)と、期間Tcにおいて第1ピークAmを除いた電流波形成分(または波高値)とを比較するためには、液晶素子に電圧を印加する前の条件を揃えた状態が望ましい。このため、本実施形態では、画素電極118に、正極性の電圧Vg(+)を印加する前の期間Td、および、負極性の電圧Vg(−)を印加する前の期間Tbにおいて、それぞれリセット電圧として、コモン電極108と等しい電圧Vcomを画素電極118に印加して、液晶素子120の駆動電圧をゼロに揃えることにした。
なお、例えばリセット電圧として、ノーマリーブラックモードの白色に相当する電圧Vw(+)、Vw(−)を画素電極118に印加して、液晶素子120の印加電圧を高い状態で揃えてしまうと、変化方向は、光学応答が十分に速いオフ方向になるので、第2ピークが現れにくくなる。換言すれば、リセット電圧として、液晶素子120の印加電圧を小さい状態で揃える電圧を画素電極118に印加すると、オン方向への変化となるので、第2ピークが特定しやすくなるのである。
この意味において、リセット電圧としては、画素電極118に黒色に相当する電圧Vb(+)、Vb(−)としてもよい。
なお、例えばリセット電圧として、ノーマリーブラックモードの白色に相当する電圧Vw(+)、Vw(−)を画素電極118に印加して、液晶素子120の印加電圧を高い状態で揃えてしまうと、変化方向は、光学応答が十分に速いオフ方向になるので、第2ピークが現れにくくなる。換言すれば、リセット電圧として、液晶素子120の印加電圧を小さい状態で揃える電圧を画素電極118に印加すると、オン方向への変化となるので、第2ピークが特定しやすくなるのである。
この意味において、リセット電圧としては、画素電極118に黒色に相当する電圧Vb(+)、Vb(−)としてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、第1実施形態における調整モードにおける走査信号G1〜G768を、図7の(a)に示される波形とした点において第1実施形態と相違しているが、他については第1実施形態と同様である。
詳細には、第2実施形態では、調整モードにおいて、走査信号G1〜G768を、期間Ta、Tb、Tc、Tdの各開始タイミングから期間sだけHレベルとし、他の期間においてLレベルとしたものである。
上述したように、液晶素子120の駆動電圧は、画素電極118への電圧に対して瞬時に変化するので、走査信号が期間sだけHレベルであっても、データ信号の電圧とコモン信号の電圧との差を液晶素子120に保持させるには十分である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、第1実施形態における調整モードにおける走査信号G1〜G768を、図7の(a)に示される波形とした点において第1実施形態と相違しているが、他については第1実施形態と同様である。
詳細には、第2実施形態では、調整モードにおいて、走査信号G1〜G768を、期間Ta、Tb、Tc、Tdの各開始タイミングから期間sだけHレベルとし、他の期間においてLレベルとしたものである。
上述したように、液晶素子120の駆動電圧は、画素電極118への電圧に対して瞬時に変化するので、走査信号が期間sだけHレベルであっても、データ信号の電圧とコモン信号の電圧との差を液晶素子120に保持させるには十分である。
第4実施形態では、図10に示されるように、素子基板100aの対向面であって、表示領域101の外側には矩形形状の第1電極119が設けられ、対向基板100bには、第1電極119に対向するように第2電極109が設けられる。
このため、第1電極119と第2電極109とで液晶105を挟持する点において、画素電極118とコモン電極108とで液晶105を挟持する液晶素子120と同様である。ただし、第1電極119と第2電極109とで液晶105を挟持する液晶素子は、表示領域101の外側にあるため、視認されることはない。
このため、第1電極119と第2電極109とで液晶105を挟持する点において、画素電極118とコモン電極108とで液晶105を挟持する液晶素子120と同様である。ただし、第1電極119と第2電極109とで液晶105を挟持する液晶素子は、表示領域101の外側にあるため、視認されることはない。
第4実施形態では、電極駆動回路142が、タイミング制御回路202による制御信号Tにしたがって、第1実施形態の調整モードにおけるデータ信号ds(図4の(b)参照)と同様な信号を第1電極119に供給する。また、コモン電極駆動回路40は、コモン電圧Vcomを、途中で分岐する2つの信号線のうち、一方の信号線を介してコモン電極108に印加し、他方の信号線107を介して第2電極109に印加する構成となっている。抵抗素子Rは、コモン電圧Vcomを第2電極109に給電する信号線107に介挿されている。第4実施形態では、電極駆動回路142およびコモン電極駆動回路40が、第1電極119と第2電極109とで液晶105を挟持する液晶素子の駆動回路となる。
この第4実施形態では、電流波形を検出するための液晶素子を、表示領域101における液晶素子120とは別個に構成したので、表示領域101における液晶素子120に対し、映像信号Vidに基づく表示動作を行わせつつ、第1電極119と第2電極109とで液晶105を挟持する液晶素子に対し、電流を検出するための動作を並行して行わせることが可能である。
このため、第4実施形態では、表示領域101における液晶素子120が表示動作をしていても、視認される画像に影響を与えることなく、演算回路210等によるコモン電圧Vcomの制御が可能となる。
したがって、第4実施形態では、受光素子を用いることなく、フリッカー成分を低減することができるという効果を、視認される画像に影響を与えることなく達成することが可能となる。
このため、第4実施形態では、表示領域101における液晶素子120が表示動作をしていても、視認される画像に影響を与えることなく、演算回路210等によるコモン電圧Vcomの制御が可能となる。
したがって、第4実施形態では、受光素子を用いることなく、フリッカー成分を低減することができるという効果を、視認される画像に影響を与えることなく達成することが可能となる。
このプロジェクター2100では、パネル100を含む液晶表示装置が、R色、G色、B色のそれぞれに対応して3組設けられる。ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述したパネル100と同様である。R色、G色、B色のそれぞれの原色成分に対応する映像信号がそれぞれ外部上位回路から供給されて、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bがそれぞれ駆動される構成となっている。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各原色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各原色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
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