JP2004251980A - 表示装置の駆動回路及び駆動方法、並びに表示装置及び投射型表示装置 - Google Patents

表示装置の駆動回路及び駆動方法、並びに表示装置及び投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、画像のコントラストを強調できるようにした駆動回路、駆動方法、表示装置、投射型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】単位時間当たりの画像信号DATAから平均階調(明るさを特徴付ける第1の階調)Gfを検出し、この平均階調Gfに基づいて、変動信号ΔSを設定する。そして、この変動信号ΔSを対向電極に供給することで、液晶層に印加される画像信号DATAを変調する。この際、平均階調Gfの増大に伴って、液晶層に印加される実効的な信号(変動信号ΔSにより変調された画像信号)の階調値が変調前の画像信号の階調値よりも大きくなるようにする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置の駆動回路及び駆動方法、並びにこの駆動回路を備えた表示装置及び投射型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
表示装置の分野では、大型化,高精細化に対するニーズが高く、このような大画面表示を容易に実現できる手段として、従来より液晶プロジェクタやDMD等の投射型表示装置が知られている。このような投射型表示装置では、表示のコントラストを際立たせた迫力のある画像表示が求められている。
このように高コントラストな画像表示を実現できる投射型表示装置としては、例えば特許文献1に開示されるような液晶プロジェクタが知られている。この液晶プロジェクタでは、光変調装置として、光利用効率の高い高分子分散型液晶素子(PDLC)が用いられており、このPDLCの画素電極電位と対向電極電位とを共に駆動可能に構成することで、駆動電圧を高めて高コントラストな表示を得るようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−230075号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の方法は、対向電極を駆動することでソースドライバの駆動能力の低さを補い、PDLCに十分な駆動電圧を印加できるようにしたものであり、画像信号に応じて、例えば明るい画像をより明るくし暗い画像をより暗くして、画像のコントラストを強調するものではない。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、画像信号に応じて画像の明るさを調整し、コントラストを強調できるようにした、表示装置の駆動回路、駆動方法、表示装置、投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の駆動回路は、画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動回路であって、上記画素電極に画像信号を供給する第1の信号供給部と、単位時間当たりの上記画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出する第1の検出部と、上記第1の階調に基づいて変動信号を設定する変動信号設定部と、上記変動信号を上記対向電極に供給する第2の信号供給部とを備え、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号により上記液晶層を駆動し、上記変動信号設定部は、上記第1の階調の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を設定することを特徴とする。
【0006】
すなわち、本駆動回路では、単位時間当たりの画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、上記第1の階調と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記第1の階調から上記変動信号を設定するステップと、上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記対向電極とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、上記設定テーブルは、上記第1の階調の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定するような駆動方法により、上記表示装置を駆動している。
【0007】
本構成によれば、明るい画像をより明るく表示することができる。これにより、単位時間(例えば、1フレーム或いは複数フレーム)毎に表示される画像同士の間で明るさが調整され、上記画像間でコントラストを強調することができる。
【0008】
なお、上記第1の階調としては、例えば単位時間当たりの画像信号の平均階調や最大階調、或いは、階調の最頻値等を例示することができる。また、平均階調を第1の階調とする場合、対象となる画像信号を特定の階調範囲の信号に限定することも可能である。例えば、画像信号の最大階調から一定の範囲(例えば10%)の階調を有する信号を除いたものについて、平均階調を算出してもよい。このような検出方法を採用した場合、特に字幕表示された画像について適切な明るさ検出を行なうことができる。つまり、字幕部分の階調は、視認性を高めるために、通常、表示可能な最大階調付近に設定されており、最大階調付近のピーク信号を演算の対象外とすることで、画像情報に対してあまり意味をなさない字幕部分の影響を排除することができる。勿論、最小階調(0階調)から一定の範囲の階調を有する信号を除いて平均を算出することも可能である。
また、上記第1の階調を検出する基準となる上記単位時間としては、1フレーム或いは複数フレーム等、任意に設定することができる。
【0009】
このとき、第2の階調を検出する第2の検出部を更に備え、上記変動信号設定部は、上記第1の階調と上記第2の階調との差をとり、第1の階調が第2の階調に対して大きい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなり、第1の階調が第2の階調に対して小さい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも小さくなるように、上記変動信号を設定するようにしてもよい。
本構成によれば、明るい画像はより明るく、逆に暗い画像はより暗く表示されるため、明るさにメリハリをつけることができる。
【0010】
上述の第2の階調として、例えば単位時間当たりの画像信号の平均階調や最大階調、或いは、階調の最頻値等領域が検出されるようにしてもよい。また、固定的な値(表示可能な最大階調の中央値等)を第2の階調としてもよい。
また、変動信号の大きさは、階調差が正の場合或いは負の場合のそれぞれについて別々に(即ち、非対称に)規定することができるが、各場合の変動信号の大きさを対称となるようにしてもよい。
【0011】
また、上記対向電極を複数のブロック状の電極として構成し、各ブロック電極毎に変動信号を設定するようにしてもよい。つまり、第2の検出部により、上記単位時間当たりの画像信号に基づいて、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける第2の階調を検出し、第1の検出部により、上記単位時間当たりに上記ブロック電極に対向する領域の画素電極に供給される上記画像信号に基づいて、上記領域毎に上記第1の階調を検出する。そして、変動信号設定部により、各ブロック電極毎に検出された第1の階調と第2の階調との階調差に基づいて、ブロック電極毎に変動信号を設定する。そして、上記第2の信号供給部により、各変動信号を、対応するブロック電極に対して供給するようにしてもよい。
【0012】
すなわち、本駆動回路では、単位時間当たりの画像信号に基づいて、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける第2の階調を検出するステップと、上記単位時間当たりに上記ブロック電極に対向する領域の上記画素電極に供給される上記画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、上記第1の階調と上記第2の階調との階調差を算出するステップと、上記階調差と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記階調差から上記変動信号を上記ブロック電極毎に設定するステップと、上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記対向電極とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、上記設定テーブルは、上記階調差の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定するような駆動方法により、上記表示装置を駆動している。
【0013】
本構成では、各ブロック電極に対応した表示領域(ブロック領域)毎に画像の明るさが調整されるため、1画像内における部分的な(即ち、ブロック領域毎の)コントラストの調整が可能となる。
また、本構成では、画素電極の駆動に合わせてブロック電極を走査しているため、各ブロック領域毎の明るさ調整に時間的なずれが生じることを防止できる。仮に、表示領域上部の画素電極への書き込みに合わせて全ブロック電極に共通の変動信号を供給すると、本来、前画像の画像信号に基づいて明るさ調整されるべき下部の表示領域まで、次画像の画像信号に基づいた明るさ調整が施されてしまう。本構成では、画像信号の書き込みに合わせて、個別に調整された変動信号を対応するブロック電極に順に供給して、このような調整のずれを防止しているため、より自然な表示が可能となる。
【0014】
なお、上記のブロック電極の数は特に限定されず、例えばブロック電極を、マトリクス状に配置された各画素電極に対応して形成してもよい。
また、ブロック電極を、マトリクス状に配置された画素電極の各列に対応してストライプ状に形成されるようにしてもよく、又、画素電極の複数列に対して一つのストライプ状のブロック電極(ストライプ電極)を対向配置してもよい。この場合、ストライプ電極は、アクティブマトリクス基板の走査線に沿うように形成されることが好ましい。
【0015】
また、上述の第2の階調としては、上述した第1の階調と同様に、例えば単位時間当たりの画像信号の平均階調や最大階調、或いは、階調の最頻値等を例示することができる。この際、第1の階調と第2階調とがそれぞれ異なる基準により検出されるようにしてもよく、例えば、第1の階調を画像信号の平均階調とし、第2の階調を階調の最頻値とすることも可能である。
【0016】
また、本発明の駆動回路は、画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記各画素電極毎に保持容量が形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動回路であって、上記画素電極に上記画像信号を供給する第1の信号供給部と、単位時間当たりの上記画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出する第1の検出部と、上記第1の階調に基づいて変動信号を設定する変動信号設定部と、上記変動信号を上記保持容量に供給する第2の信号供給部とを備え、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号により上記液晶層を駆動し、上記変動信号設定部は、上記第1の階調の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を設定することを特徴とする。
【0017】
すなわち、本駆動回路では、単位時間当たりの画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、上記第1の階調と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記第1の階調から上記変動信号を設定するステップと、上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記保持容量とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、上記設定テーブルは、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定するような駆動方法により、上記表示装置を駆動している。
【0018】
本構成でも、明るい画像をより明るく表示することができ、コントラストの強調された画像表示が可能となる。
また、本構成では、画素電極と保持容量とは共にアクティブマトリクス基板に形成されているため、これらの画素電極,保持容量に信号を供給する第1,第2の信号供給部の双方をアクティブマトリクス基板上に設けることができる。すなわち、対向電極に変動信号を供給する上述の構成では、対向電極に変動信号を供給する第2の信号供給部は対向基板上に形成する必要があり、アクティブマトリクス基板と対向基板との双方に駆動回路(第1,第2の信号供給部)を形成することで、製造コストが大きくなる虞がある。これに対して、本構成では、駆動回路をアクティブマトリクス上に集約できるため、コスト的に有利となる。
【0019】
このとき、第2の階調を検出する第2の検出部を更に備え、上記変動信号設定部は、上記変動信号設定部は、上記第1の階調と上記第2の階調との差をとり、第1の階調が第2の階調に対して大きい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなり、第1の階調が第2の階調に対して小さい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも小さくなるように、上記変動信号を設定するようにしてもよい。
本構成によれば、明るい画像はより明るく、逆に暗い画像はより暗く表示されるため、明るさにメリハリをつけることができる。
【0020】
また、表示領域を複数のブロック領域に分割し、各ブロック領域毎に変動信号を設定するようにしてもよい。つまり、第2の検出部により、上記単位時間当たりの画像信号に基づいて、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける第2の階調を検出し、第1の検出部により、上記単位時間当たりに個々のブロック領域に属する上記画素電極に供給される画像信号に基づいて、上記ブロック領域毎に画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出する。そして、変動信号設定部により、各ブロック領域毎に検出された第1の階調と第2の階調との階調差に基づいて、ブロック領域毎に変動信号を設定する。そして、上記第2の信号供給部により、各変動信号を、対応するブロック領域に属する保持容量に対して供給するようにしてもよい。
【0021】
すなわち、本駆動回路は、単位時間当たりの画像信号に基づいて、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける第2の階調を検出するステップと、上記単位時間当たりに上記各ブロック領域に属する上記画素電極に供給される上記画像信号に基づいて、上記ブロック領域毎に画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、上記第1の階調と上記第2の階調との階調差を算出するステップと、上記階調差と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記階調差から上記変動信号を上記ブロック領域毎に設定するステップと、上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記保持容量とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、上記設定テーブルは、上記階調差の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定するような駆動方法により、上記表示装置を駆動している。
【0022】
本構成によれば、各ブロック領域毎に画像の明るさが調整されるため、1画像内における部分的なコントラストの調整が可能となる。
なお、上記表示領域の分割数(即ち、ブロック領域の数)は特に限定されず、例えば、ブロック領域を各画素電極に対応して設けてもよい。また、上記ブロック領域をストライプ状の領域(ストライプ領域)としてもよい。このストライプ領域は、例えば、マトリクス状に配置された画素電極の各列に対応して設けてもよく、又、複数列の画層電極に対して一つのストライプ領域を設けてもよい。この場合、ストライプ領域は、アクティブマトリクス基板の走査線に沿うように設けられることが好ましい。このように、表示領域を複数のストライプ領域に分割し、画素電極への画像信号の書き込みに合わせて、各領域毎に個別に調整された変動信号を対応するストライプ領域に対して順に供給した場合、ストライプ領域毎の明るさ調整に時間的なずれが生じることがなく、より自然な表示が可能となる。
【0023】
また、本発明の表示装置又は投射型表示装置は、上述のアクティブマトリクス基板と対向基板とに挟持された液晶層を、上述の駆動回路から供給される電圧信号により駆動することを特徴とする。
本構成の表示装置又は投射型表示装置によれば、コントラストの強調された画像表示が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明の第1実施形態の表示装置について説明する。図1は本実施形態の表示装置の回路構成を示す図、図2は表示装置の概略構成を示す斜視図、図3はその機能的なブロック図、図4は駆動回路の要部構成を示す機能的なブロック図、図5〜図7はいずれも本表示装置に駆動方法を説明するための図である。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
【0025】
図1に示すように、本実施形態の表示装置は、画素毎にスイッチング素子(薄膜トランジスタ;TFT)112aを備えた液晶パネル10と、このTFT112aを駆動するデータドライバ1,ゲートドライバ2,対向電極ドライバ3とを備えたアクティブマトリクス型の液晶装置として構成されている。
【0026】
液晶パネル10は、図1,図2に示すように、アクティブマトリクス基板111と対向基板121との間に液晶層150が挟持され、各基板111,121の外面側にそれぞれ偏光板118,128が配置されて構成されている。
【0027】
基板111上には、データ線115,ゲート線116がX方向,Y方向に複数設けられ、それぞれデータドライバ1,ゲートドライバ2により、同期信号CLX,CLY(図3参照)に合わせて画像信号DATA,ゲート信号を供給されるようになっている。そして、これらの配線115,116により区画された各領域(画素領域)にはそれぞれ画素電極112が形成されており、配線115,116の交差部近傍にそれぞれ設けられたTFT112aにより、対応する画素電極112が駆動されるようになっている。また、各画素領域には、一定の容量Cstを有する保持容量117が形成されており、液晶層150に印加された電圧が保持されるようになっている。
【0028】
一方、石英やガラス或いはプラスチック等の透明部材からなる基板121には、ITO(インジウム錫酸化物)等からなる透明な対向電極122が表示領域10A全面に形成されており、対向電極ドライバ3により駆動されるようになっている。
【0029】
なお、各基板111,112の最表面には、配向膜(図示略)が形成されており、電圧無印加時における液晶分子の配向状態が規定されている。また、配向膜の配向方向と上述の偏光板118,128の透過軸方向との組み合わせにより、電圧無印加時における液晶パネル10の光透過状態が規定されるが、本実施形態では、一例としてノーマリホワイトタイプの構成が採用されている。
【0030】
データドライバ1は、図3に示すように、コントローラ4によりゲートドライバ2と同期して駆動され、DAC(デジタルアナログ変換器)5によりアナログ信号に変換された画像信号DATAを、1走査期間(1H)内に各データ線115に対して順次出力するようになっている。そして、この画像信号は、ゲートドライバ2により所定のゲート線116をオン状態とする(即ち、ゲート信号を供給する)ことで、対応する画素電極112に順次書き込まれるようになっている。
【0031】
一方、対向電極ドライバ3は、対向電極制御回路6によりドライバ1,2と同期して駆動され、対向電極122に対して対向電極信号CDATAを供給するようになっている。そして、信号DATA,CDATAに基づいて電極112,122間に印加された実効的な電圧信号により液晶層150が駆動されるようになっている。
【0032】
なお、液晶層150の劣化を防止するため、液晶層150は交流駆動されるようになっている。このような駆動方法としては、1フレーム毎に画像信号DATAの極性を反転させる面反転方式や、1ライン毎に極性を反転させるライン反転方式等の種々の方式を採用することができる。
【0033】
対向電極制御回路6には、図4に示すように、平均階調算出部(第1の検出部)6aと変動信号設定部6bとが機能的に設けられており、画像信号DATAに基づいて対向電極信号CDATAを設定するようになっている。
平均階調算出部6aは、単位時間(本実施形態では、例えば1フレームとする)当たりの画像信号DATAの平均階調Gfを算出し、1フレームに表示される画像の明るさを検出するようになっている。
【0034】
変動信号設定部6bは、上記平均階調Gfと変動信号ΔSとの関係を規定した設定テーブル6dを備えており、平均階調算出部6aにより算出された平均階調Gfに基づいて変動信号ΔSを設定するようになっている。そして、設定された変動信号ΔSを初期信号S0に加算し、この加算された電圧信号を対向電極信号CDATAとして、対向電極ドライバ3に供給するようになっている。
【0035】
この設定テーブル6dでは、平均階調Gfの増大に伴って、画像信号DATAを変動信号ΔSにより変調した実効的な電圧信号(実効信号)の階調値が、上記画像信号DATAの階調値よりも大きくなるように、変動信号の階調値が規定されている。例えば、設定テーブル6dでは、図5に示すように、表示可能な最大階調の中央値を基準階調(第2の階調)G0とし、上記平均階調Gfがこの基準階調G0よりも大きい場合には、変動信号ΔSの極性は画像信号DATAと同極性に設定され、平均階調Gfが基準階調G0よりも小さい場合には、変動信号ΔSの極性は画像信号DATAと逆極性に設定されるようになっている。また、平均階調Gfと基準階調G0との階調差ΔG(絶対値)が増大するにつれて変動信号ΔSの電圧値(絶対値|ΔS|)は増大するように規定されている。なお、図5では、例えば255階調を最大階調とし、その中央値である128階調を基準階調G0としている。
【0036】
このため、平均階調Gfが基準階調G0よりも大きい場合(即ち、1フレームの画像の明るさが、基準となる明るさよりも明るい場合)には、対向電極122の電位は、初期信号S0を基準として、画像信号DATAと同極性に|ΔS|だけ変動される。この結果、電極112,122間の実効電圧は低下し、画像はより明るく表示される。逆に、平均階調Gfが基準階調G0よりも小さい場合(即ち、1フレームの画像の明るさが基準となる明るさより暗い場合)には、対向電極122の電位は、画像信号DATAと逆極性に|ΔS|だけ変動される。この結果、電極112,122間の実効電圧は増大し、画像はより暗く表示される。すなわち、設定テーブル6dでは、階調差ΔGが正の場合に実効信号の階調値が画像信号DATAの階調値よりも大きく、逆に階調差ΔGが負の場合に実効信号の階調値が画像信号の階調値よりも小さくなるように、変動信号の階調値が規定されている。これにより、明るい画像はより明るく、暗い画像はより暗く表示されるようになっている。
【0037】
次に、図5〜図7を用いて本表示装置の駆動方法について説明する。なお、以下では、面反転駆動した例について説明する。また、図6は、画像信号DATAと対向電極信号CDATAの波形の一例を示している。
【0038】
まず、ステップA1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル10の画素電極112に書き込まれる。
一方、画像信号DATAは対向電極制御回路6に入力され、平均階調算出部6aにより1フレーム当たりの平均階調Gfが算出される(ステップA2)。
【0039】
そして、変動信号設定部6bは、設定テーブル6dに基づいて平均階調Gfから変動信号ΔSを設定し、初期信号S0に変動信号ΔSを加算した電圧信号を対向電極信号CDATAとして算出する(ステップA3)。
そして、この対向電極信号CDATAは対向電極ドライバ3を介して対向電極122に供給される(ステップA4)。
【0040】
例えば、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが200階調(>基準階調G0)である場合(図6(b)の左側参照)、設定テーブル6dにより変動信号ΔSが1.05(V)に設定される(図5参照)。そして、変動信号設定部6bは、初期信号S0(例えば7(V))に変動信号ΔSを加算し、この加算された電圧信号を対向電極信号CDATA(例えば8.05(V))として出力する(図6(a)左側参照)。これにより、対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATAと同極性に変動され、電極112,122間の実効電圧が低下する。この結果、画像は全体的に明るく表示される。
【0041】
一方、次フレームにおいて平均階調Gfが75階調(<基準階調G0)となる画像信号DATAが供給されると(図6(b)右側参照)、設定テーブル6dにより変動信号ΔSが−0.5(V)に設定される(図5参照)。そして、変動信号設定部6bは、初期信号S0に変動信号ΔSを加算し、この加算された電圧信号を対向電極信号CDATAとして出力する(図6(a)右側参照)。これにより、対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATAと逆極性に変動され、電極112,122間の実効電圧が増大する。この結果、画像は全体的に暗く表示される。なお、次フレームでは、画像信号DATAの極性は反転するため、対向電極電位の変動方向は前フレームと逆方向となる。
【0042】
そして、上述の各ステップA1〜A4を繰り返すことで、全体的な明るさを調整された画像が順次表示される。
したがって、本実施形態の表示装置によれば、各フレームの画像同士の間で明るさが調整され、フレーム間で明るさにメリハリをつけた画像表示が可能となる。
【0043】
[第2実施形態]
次に、図8〜図11を参照しながら、本発明の第2実施形態の表示装置について説明する。なお、本表示装置は、上記第1実施形態と同様の構成であるため、図1〜図4を流用し、装置構成に関する説明は省略する。
本実施形態は、上記第1実施形態の表示装置の駆動方法を変形したものであり、対向電極122の電位を単位時間(例えば、1フレーム期間)内で徐々に変動させるようになっている。
【0044】
すなわち、本実施形態では、まず、ステップB1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル10の画素電極112に書き込まれる。
一方、対向電極制御回路6に画像信号DATAが入力されると、対向電極122の電位は一旦リセットされ(ステップB2参照)、初期信号S0が供給される。
【0045】
そして、平均階調算出部(第1の検出部)6aにより1フレーム当たりの平均階調Gfが算出され(ステップB3)、変動信号設定部6bにより、設定テーブル6dに基づいて平均階調Gfから変動信号ΔSが設定される(ステップB4)。
この変動信号ΔSは、ステップ信号供給ルーチン(ステップB5)において、まず、複数(例えばN個)のステップ信号に分割され(ステップB51)、各ステップ信号は、対向電極ドライバ3を介して一定の時間間隔(例えば1H毎)で順次対向電極に供給される(ステップB52〜B55)。
【0046】
図9は、画像信号DATAと対向電極信号CDATAとの波形の一例を示したものであり、例えば、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが200階調(>基準階調G0)である場合(図9(b)の左側参照)、設定テーブル6dにより変動信号ΔSが1.05(V)に設定される(図8参照)。この変動信号ΔSは、変動信号設定部6dによりN個のステップ信号α(信号値=ΔS/N)に分割され、1フレーム期間内に、一定の時間間隔で順次対向電極122に供給される。なお、図9では、ステップ信号αの供給開始時期Tsを画像信号DATAの書き込み開始時期とし、供給終了時期Teを単位時間(本実施形態では、1フレーム期間)経過後としているが、この供給開始時期Tsや供給終了時期Teは、単位時間内であればいつでもよく、又、変動信号ΔSの分割数Nやステップ信号αの供給間隔も任意に設定できる。
【0047】
これにより、対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATAと同極性に段階的に変動され、電極112,122間の実効電圧は1フレーム期間内に1.05(V)だけ低下する。そして、この結果、画像の明るさは、1フレーム期間内で徐々に高められる。
【0048】
一方、次フレームの画像信号DATAが入力されると、対向電極は再びリセットされ、初期信号S0が供給される。そして、平均階調算出部6aにより平均階調Gfが算出される。この平均階調Gfが、例えば75階調(<基準階調G0)である場合(図9(b)の右側参照)、設定テーブル6dにより変動信号ΔSが−0.5(V)に設定される(図8参照)。そして、この変動信号ΔSは、変動信号設定部6bによりN個のステップ信号αに分割され、1フレーム期間内に、一定の時間間隔で順次対向電極122に供給される。
【0049】
これにより、対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATAと逆極性に段階的に変動され、1フレーム期間内で電極112,122間の実効電圧は0.5(V)だけ増大する。そして、この結果、画像の明るさは1フレーム期間内で徐々に低下する。
【0050】
そして、上述の各ステップB1〜B5を繰り返すことで、全体的な明るさを調整された画像が順次表示される。
【0051】
したがって、本実施形態の表示装置でも、各フレームの画像同士の間でコントラストが調整され、フレーム間で明るさにメリハリをつけた画像表示が可能となる。
また、本表示装置では、信号供給部が対向電極に対して変動信号を単位時間内で段階的(若しくは連続的)に供給しているため、画像の明るさの調整が段階的に行なわれる。このため、変動信号を一括で供給する場合に比べて、変動信号供給時における画像の不連続性が緩和され、より自然な画像表示を実現できる。
【0052】
さらに、本表示装置では、変動信号を対向電極に供給する際(即ち、一連のステップ信号αを供給する際)に、対向電極電位をリセットしているため、駆動を容易にすることができる。つまり、対向電極をリセットしない場合には、所望の対向電極電位を得るためには、例えば前フレームで設定された変動信号ΔSをメモリに記憶しておき、次フレームで新たに設定された変動信号ΔS′との差分を対向電極122に供給する必要がある。これに対して、フレーム毎に対向電極をリセットする場合には、新たに算出された変動信号ΔSをそのまま対向電極122に供給すればよいため、上述のような煩雑さがない。
【0053】
[第3実施形態]
次に、図12〜図18を参照しながら、本発明の第3実施形態の表示装置について説明する。図12は、本実施形態の表示装置の回路構成を示す図、図13は表示装置の概略構成を示す斜視図、図14はその機能的なブロック図、図15は駆動回路の要部構成を示す機能的なブロック図、図16〜図18はいずれも本表示装置の駆動方法を説明するための図である。なお、上記第1実施形態と同様の部位については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0054】
図12に示すように、本実施形態の表示装置は、画素毎にスイッチング素子(薄膜トランジスタ;TFT)112aを備えた液晶パネル11と、このTFT112aを駆動するデータドライバ1,ゲートドライバ2,対向電極ドライバ31とを備えたアクティブマトリクス型の液晶装置として構成されている。
液晶パネル11は、図12,図13に示すように、アクティブマトリクス基板111と対向基板121との間に液晶層150が挟持され、各基板111,121の外面側に偏光板118,128が配置されて構成されている。
【0055】
石英やガラス或いはプラスチック等の透明部材からなる基板121には、ITO(インジウム錫酸化物)等からなる透明な対向電極1221がストライプ状に複数形成されている。この対向電極1221は、画素電極112の各列に対応して設けられ、その延在方向はゲート線116に沿うように配置されている。そして、これらの対向電極1221は、対向電極ドライバ31により、それぞれ独立に駆動されるようになっている。なお、対向電極1221の本数は任意に設定できるが、本実施形態では、一例として、ゲート線116の本数Nと同数(即ち、画素電極112のライン数と同数)として説明する。
【0056】
対向電極ドライバ31は、対向電極制御回路61により、ドライバ1,2と同期して駆動され、各対向電極1221に対して対向電極信号CDATAi(i=1〜N)を供給するようになっている。そして、信号DATA,CDATAi(i=1〜N)に基づいて電極112,1221間に印加される実効的な電圧信号により液晶層150が駆動されるようになっている。
【0057】
対向電極制御回路61には、図15に示すように、平均階調算出部(第1の検出部)61aと変動信号設定部61bとが機能的に設けられており、画像信号DATAに基づいて各対向電極1221毎に対向電極信号CDATAi(i=1〜N)を設定するようになっている。
【0058】
平均階調算出部61aは、単位時間(本実施形態では、例えば1フレームとする)当たりに、各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfi(i=1〜N)を算出し、各ライン毎の画像の明るさを検出するようになっている。
【0059】
変動信号設定部61bは、上記平均階調Gfと変動信号ΔSとの関係を規定した設定テーブル61dを備えており、平均階調算出部61aで算出された平均階調Gfiに基づいて、各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)を設定するようになっている。そして、設定された変動信号ΔSiを初期信号S0に加算し、この加算された電圧信号を各ライン毎の対向電極信号CDATAi(i=1〜N)として、対向電極ドライバ31に供給するようになっている。
【0060】
この設定テーブル61dでは、上記第1実施形態と同様に、表示可能な最大階調の中央値を基準階調(第2の階調)G0とし、上記平均階調Gfiがこの基準階調G0よりも大きい場合には、変動信号ΔSiの極性は画像信号DATAと同極性に設定され、平均階調Gfiが基準階調G0よりも小さい場合には、変動信号ΔSiの極性は画像信号DATAと逆極性に設定されるようになっている。また、平均階調Gfiと基準階調G0との階調差ΔG(絶対値|ΔG|)が増大するにつれて変動信号ΔSiの電圧値(絶対値|ΔSi|)は増大するように規定されている(図17参照)。
そして、これ以外は上記第1実施形態と同様に構成されているため、その説明を省略する。
【0061】
次に、図16〜図18を用いて本表示装置の駆動方法について説明する。なお、以下では、ライン反転駆動した例について説明する。また、図17は、画像信号DATAと対向電極信号CDATAの波形の一例を示しており、図17(b)は、1走査期間に各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfiの波形を示している。
【0062】
まず、ステップC1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル11の画素電極112に書き込まれる。
一方、対向電極制御回路61に画像信号DATAが入力されると、平均階調算出部61aにより、各ラインの1フレーム当たりの画像信号DATAi(i=1〜N)毎に平均階調Gfi(i=1〜N)が算出される(ステップC3)。
【0063】
そして、変動信号設定部61bは、設定テーブル61dに基づいて、平均階調Gfi(i=1〜N)から各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)を設定する。そして、初期信号S0に変動信号ΔSiを加算した電圧信号を、ライン毎の対向電極信号CDATAi(i=1〜N)として算出する(ステップC4)。
そして、各対向電極信号CDATAiは対向電極ドライバ31を介して、対応する対向電極1221に供給される(ステップC5)。
そして、上述のステップC3〜C5が、各ラインの画像信号DATAi(i=1〜N)に対して順次実行され、ライン毎に画像の明るさが調整される。
【0064】
例えば、1ライン目の画像信号DATA1の平均階調Gf1が225階調(>基準階調G0)である場合(図17(b)の1ライン目参照)、設定テーブル61dにより変動信号ΔS1は1.5(V)に設定される(図16参照)。そして、変動信号設定部61bは、初期信号S0(例えば7(V))に変動信号ΔS1を加算し、この加算された電圧信号を1ライン目の対向電極信号CDATA1(例えば8.5(V))として出力する(図17(a)の1ライン目参照)。これにより、1ライン目の対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATA1と同極性に変動され、1ライン目の画素電極112と1ライン目の対向電極1221との間の実効電圧が低下する。この結果、1ライン目の画像は明るく表示される。
【0065】
一方、2ライン目の画像信号DATA2の平均階調Gf2が75階調(<基準階調G0)である場合(図17(b)の2ライン目参照)、設定テーブル61dにより変動信号ΔS2が−0.5(V)に設定される(図16参照)。そして、変動信号設定部61bは、初期信号S0に変動信号ΔS2を加算し、この加算された電圧信号を2ライン目の対向電極信号CDATA2として出力する。これにより、2ライン目の対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATA2と逆極性に変動され、2ライン目の画素電極112と2ライン目の対向電極1221との間の実効電圧が増大する。この結果、2ライン目の画像は暗く表示される。なお、2ライン目では、画像信号DATA2の極性は反転するため、対向電極電位の変動方向は前ラインと逆方向となる。
【0066】
そして、上述の各ステップC1〜C7を繰り返すことで、ライン毎に明るさ調整されたフレーム画像が順次表示される。
したがって、本実施形態の表示装置によれば、画像のライン毎に明るさが調整されるため、1画像内における部分的なコントラストの調整が可能となり、1画像内で明るさにメリハリをつけることができる。
【0067】
[第4実施形態]
次に、図19〜図22を参照しながら、本発明の第4実施形態の表示装置について説明する。なお、以下では、図12,図14を適宜流用する。
本表示装置は、上記第3実施形態の駆動方法を変形したものであり、変動信号ΔSを、単位時間当たりの画像信号DATAの平均階調Gfと各ラインの画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfi(i=1〜N)との階調差に基づいて規定している。
【0068】
すなわち、本実施形態の対向電極制御回路62には、図19に示すように、平均階調算出部(第1の検出部)62aと変動信号設定部62bと基準階調設定部(第2の検出部)62cとが機能的に設けられており、画像信号DATAに基づいて各対向電極1221毎に対向電極信号CDATAi(i=1〜N)を設定するようになっている。
平均階調算出部62aは、単位時間(本実施形態では、例えば1フレーム期間とする)当たりの、各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfi(i=1〜N)を算出し、各ライン毎の画像の明るさを検出するようになっている。
【0069】
基準階調設定部62cは、上述の単位時間当たりの画像信号DATAの平均階調Gfを算出し、この平均階調Gfを基準階調(第2の階調)G0として出力するようになっている。
変動信号設定部62bは、各ラインの平均階調Gfi(i=1〜N)と基準階調G0との階調差ΔGと、変動信号ΔSとの関係を規定した設定テーブル62dを備えており、平均階調算出部62aで算出された平均階調Gfiに基づいて、各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)を設定するようになっている。そして、設定された変動信号ΔSiを初期信号S0に加算し、この加算された電圧信号を各ライン毎の対向電極信号CDATAi(i=1〜N)として、対向電極ドライバ31に供給するようになっている。
【0070】
この設定テーブル62dでは、平均階調Gfiの増大に伴って、画像信号DATAiを変動信号ΔSiにより変調した実効的な電圧信号(実効信号)の階調値が、上記画像信号DATAの階調値よりも大きくなるように、変動信号の階調値が規定されている。例えば、設定テーブル62dでは、図20に示すように、ΔGが正(即ち、平均階調Gfiが基準階調G0よりも大きい)である場合には、変動信号ΔSiの極性は画像信号DATAiと同極性に設定され、ΔGが負(即ち、平均階調Gfiが基準階調G0よりも小さい)である場合には、変動信号ΔSiの極性は画像信号DATAiと逆極性に設定されるようになっている。また、階調差ΔG(絶対値)が増大するにつれて変動信号ΔSiの電圧値(絶対値|ΔSi|)は増大するように規定されている。
【0071】
このため、平均階調Gfiが基準階調G0よりも大きい場合(即ち、各ラインの画像の明るさが、1画像の平均の明るさよりも明るい場合)には、対向電極1221の電位は、初期信号S0を基準として、画像信号DATAiと同極性に|ΔS|だけ変動される。この結果、電極112,1221間の実効電圧は低下し、上記ラインの画像はより明るく表示される。逆に、平均階調Gfiが基準階調G0よりも小さい場合(即ち、各ラインの画像の明るさが1画像の平均の明るさより暗い場合)には、対向電極1221の電位は、画像信号DATAiと逆極性に|ΔS|だけ変動される。この結果、電極112,1221間の実効電圧は増大し、画像はより暗く表示される。
【0072】
すなわち、設定テーブル6dでは、階調差ΔGが正の場合に実効信号の階調値が画像信号DATAの階調値よりも大きく、逆に階調差ΔGが負の場合に実効信号の階調値が画像信号の階調値よりも小さくなるように、変動信号の階調値が規定されている。これにより、明るい部分(ライン)の画像はより明るく、暗い部分(ライン)の画像はより暗く表示されるようになっている。
そして、これ以外は上記第3実施形態と同様に構成されているため、その説明を省略する。
【0073】
次に、図20〜図22を用いて本表示装置の駆動方法について説明する。なお、以下では、ライン反転駆動した例について説明する。また、図21は、画像信号DATAと対向電極信号CDATAの波形の一例を示しており、図21(b)は、1走査期間に各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfiの波形を示している。
【0074】
まず、ステップE1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル11の画素電極112に書き込まれる。
一方、対向電極制御回路62に画像信号DATAが入力されると、基準階調設定部62cにより、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが算出され、この平均階調Gfを基準階調G0として変動信号設定部62bに出力する(ステップE2)。
【0075】
また、平均階調算出部62aにより、各ラインの1フレーム当たりの画像信号DATAi(i=1〜N)毎に平均階調Gfi(i=1〜N)が算出される(ステップE4)。そして、変動信号設定部62bは、設定テーブル62dに基づいて、平均階調Gfiと基準階調G0との階調差から各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)を設定する(ステップE5,E6)。そして、初期信号S0に変動信号ΔSiを加算した電圧信号を、ライン毎の対向電極信号CDATAi(i=1〜N)として算出する(ステップE6)。
【0076】
そして、各対向電極信号CDATAiは対向電極ドライバ31を介して、対応する対向電極1221に供給される(ステップE7)。
そして、上述のステップE4〜E7が、各ラインの画像信号DATAiに対して順次実行され、ライン毎の画像の明るさが調整される。
【0077】
例えば、1フレーム目に平均階調Gf(G0)が200階調の画像信号DATAが入力された場合、1ライン目の画像信号DATA1の平均階調Gf1が225階調(>基準階調G0)であるとすると(図21(b)の1ライン目参照)、設定テーブル62dにより変動信号ΔS1は0.1(V)に設定される(図20参照)。そして、変動信号設定部62bは、初期信号S0(例えば7(V))に変動信号ΔS1を加算し、この加算された電圧信号を1ライン目の対向電極信号CDATA1(例えば7.1(V))として出力する(図21(a)の1ライン目参照)。これにより、1ライン目の対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATA1と同極性に変動され、1ライン目の画素電極112と1ライン目の対向電極1221との間の実効電圧が低下する。この結果、1ライン目の画像は明るく表示される。
【0078】
一方、2ライン目の画像信号DATA2の平均階調Gf2が150階調(<基準階調G0)であるとすると、(図21(b)の2ライン目参照)、設定テーブル62dにより変動信号ΔS2は−0.5(V)に設定される(図20参照)。そして、変動信号設定部61bは、初期信号S0に変動信号ΔS2を加算し、この加算された電圧信号を2ライン目の対向電極信号CDATA2として出力する。これにより、2ライン目の対向電極電位は、初期信号S0を基準として画像信号DATA2と逆極性に変動され、2ライン目の画素電極112と2ライン目の対向電極1221との間の実効電圧が増大する。この結果、2ライン目の画像は暗く表示される。なお、2ライン目では、画像信号DATA2の極性は反転するため、対向電極電位の変動方向は前ラインと逆方向となる。
【0079】
また、2フレーム目に平均階調Gf(G0)が150階調の画像信号DATAが入力されると、各ラインの画像は、この2フレーム目の基準階調G0に基づいて変動信号ΔSiを設定され、同様の明るさ調整が行なわれる。
そして、上述の各ステップE1〜E9を繰り返すことで、ライン毎に明るさ調整されたフレーム画像が順次表示される。
【0080】
したがって、本実施形態の表示装置でも、画像のライン毎に明るさが調整されるため、1画像内における部分的なコントラストの調整が可能となり、1画像内で明るさにメリハリをつけることができる。
また、1フレームの平均階調Gfを基準とすることにより、ある1画像に対してメリハリをつけることができるというメリットが生じる。すなわち、例えば上記第3実施形態では、あらかじめ用意されているテーブルに対して変動幅を定めているため、ある1画像に対してコントラストを強調するという点では、本実施形態より弱い。
【0081】
[第5実施形態]
次に、図23〜図26を参照しながら、本発明の第5実施形態の表示装置について説明する。なお、本表示装置は、上記第4実施形態と同様の構成であるため、図12,図14,図19を流用し、装置構成に関する説明は省略する。
本表示装置は、上記第4実施形態の駆動方法を変形したものであり、対向電極1221の電位を単位時間(本実施形態では、例えば1フレーム期間とする)内で徐々に変動させるようになっている。
【0082】
すなわち、本実施形態では、まず、ステップF1において、外部装置から対向電極制御回路62に画像信号DATAが入力されると、基準階調設定部(第2の検出部)62cにより、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが算出され、この平均階調Gfを基準階調(第2の階調)G0として変動信号設定部62bに出力する(ステップF2)。
そして、所定ラインの画素電極112に対して対応する画像信号DATAiが書き込まれるとともに、対向電極1221の電位が一旦リセットされ、初期信号S0が供給される(ステップF4)。
【0083】
次に、平均階調算出部(第1の検出部)62aにより、各ラインの1フレーム当たりの画像信号DATAi(i=1〜N)毎に平均階調Gfi(i=1〜N)が算出される(ステップF5)。そして、変動信号設定部62bは、設定テーブル62dに基づいて、平均階調Gfiと基準階調G0との階調差から各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)を設定する(ステップF6,F7)。
この変動信号ΔSiはステップ信号供給ルーチン(ステップF8)において、まず、複数(例えばN個)のステップ信号に分割され(ステップF81)、各ステップ信号は、対向電極ドライバ31を介して一定の時間間隔(例えば1H毎)で順次、対応する対向電極1221に供給される(ステップ82〜F85)。
【0084】
図24は、iライン目の対向電極1221の電位の時間変動の一例を示したものであり、例えば、1フレーム目に平均階調Gf(G0)が200階調の画像信号DATAが入力された場合、iライン目の画像信号DATAiの平均階調Gfiが225階調(>基準階調G0)であるとすると、設定テーブル62dにより変動信号ΔSiは0.1(V)に設定される(図23参照)。この変動信号ΔSiは、変動信号設定部62bによりN個のステップ信号α(信号値=ΔSi/N)に分割され、1フレーム期間内に、一定の時間間隔で順次、iライン目の対向電極1221に供給される。
【0085】
なお、図24では、ステップ信号αの供給開始時期Tsを、iライン目の画素電極112に画像信号DATAiが供給された時期とし、供給終了時期Teを、次フレームの画像信号がiライン目の画素電極112に供給される直前とし、ステップ信号の供給期間(Te−Ts)を1フレームとしている。しかし、ステップ信号αの供給開始時期Tsや供給終了時期Teは、iライン目の画素電極112に画像信号が書き込まれてから、次フレームの画像信号が再びiライン目の画素電極112に書き込まれるまでの期間であればいつでもよく、ステップ信号αの供給間隔は任意に設定できる。また、変動信号ΔSiの分割数Nも任意に設定可能である。
【0086】
これにより、iライン目の対向電極1221は、初期信号S0を基準として、画像信号DATAiと同極性に段階的に変動され、電極112,1221間の実効電圧は、1フレーム期間内に0.1(V)だけ低下する。そして、この結果、iライン目の画像の明るさは、1フレーム期間内で徐々に高められる。
【0087】
上述のようにiライン目の対向電極1221の電位を段階的に変動させている間に、(i+1)ライン目の画素電極112に画像信号DATA(i+1)が書き込まれると、(i+1)ライン目の対向電極1221の電位がリセットされ、初期信号S0が供給される。そして、ステップF5〜F8により、(i+1)ライン目の対向電極電位が段階的に変動される。
【0088】
そして、上述の各ステップF4〜F8が、各ラインの画像信号DATAiに対して順次実行され、ライン毎の画像の明るさが調整される。
そして、上述の各ステップF1〜F8を繰り返すことで、ライン毎に明るさ調整されたフレーム画像が順次表示される。
【0089】
したがって、本実施形態の表示装置でも、画像のライン毎に明るさ調整されるため、1画像内における部分的なコントラストの調整が可能となり、1画像内で明るさにメリハリをつけることができる。
また、本表示装置では、信号供給部が保持容量に対して変動信号を単位時間内で段階的(若しくは連続的)に供給しているため、画像の明るさ調整が段階的に行なわれる。このため、変動信号を一括して供給する場合に比べて、変動信号供給時における画像の不連続性が緩和され、より自然な画像表示を実現できる。
【0090】
[第6実施形態]
以下、図27〜図33を参照しながら、本発明の第6実施形態の表示装置について説明する。図27は本実施形態の表示装置の回路構成を示す図、図28は表示装置の概略構成を示す斜視図、図29はその機能的なブロック図、図30は駆動回路の要部構成を示す機能的なブロック図、図31〜図33はいずれも本表示装置に駆動方法を説明するための図である。なお、上記第1実施形態と同様の部位については同じ符号を付す。また、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
【0091】
図27に示すように、本実施形態の表示装置は、画素毎にスイッチング素子(薄膜トランジスタ;TFT)112aを備えた液晶パネル12と、このTFT112aを駆動するデータドライバ1,ゲートドライバ2,保持容量ドライバ7とを備えたアクティブマトリクス型の液晶装置として構成されている。
【0092】
液晶パネル12は、図27,図28に示すように、アクティブマトリクス基板111と対向基板121との間に液晶層150が挟持され、各基板111,121の外面側にそれぞれ偏光板118,128が配置されて構成されている。
【0093】
基板111上には、データ線115,ゲート線116がX方向,Y方向に複数設けられ、それぞれデータドライバ1,ゲートドライバ2により、同期信号CLX,CLY(図29参照)に合わせて画像信号DATA,ゲート信号を供給されるようになっている。そして、これらの配線115,116により区画された各領域(画素領域)にはそれぞれ画素電極112が形成されており、配線115,116の交差部近傍にそれぞれ設けられたTFT112aにより、対応する画素電極112が駆動されるようになっている。また、各画素領域には、保持容量117が形成されており、画素電極112を所定の電位に保持するようになっている。この保持容量117は、保持容量ドライバ7により駆動されるようになっており、その保持電圧が変動されることで、画素電極112の電位を調整できるようになっている。
【0094】
一方、石英やガラス或いはプラスチック等の透明部材からなる基板121には、ITO(インジウム錫酸化物)等からなる透明な対向電極122が表示領域10A全面に形成されている。
なお、各基板111,112の最表面には、配向膜(図示略)が形成されており、電圧無印加時における液晶分子の配向状態が規定されている。また、配向膜の配向方向と上述の偏光板118,128の透過軸方向との組み合わせにより、電圧無印加時における液晶パネル10の光透過状態が規定されるが、本実施形態では、一例としてノーマリホワイトタイプの構成が採用されている。
【0095】
データドライバ1は、図3に示すように、コントローラ4によりゲートドライバ2と同期して駆動され、DAC(デジタルアナログ変換器)5によりアナログ信号に変換された画像信号DATAを、1走査期間(1H)内に各データ線115に対して順次出力するようになっている。そして、この画像信号は、ゲートドライバ2により所定のゲート線116をオン状態とする(即ち、ゲート信号を供給する)ことで、対応する画素電極112に順次書き込まれるようになっている。
【0096】
一方、保持容量ドライバ7は、保持容量制御回路8によりドライバ1,2と同期して駆動され、保持容量117の接地側電圧を変動するようになっている。そして、保持容量117によって変調された画像信号DATAにより液晶層150を駆動するようになっている。
なお、液晶層150の劣化を防止するため、液晶層150は交流駆動されるようになっている。このような駆動方法としては、1フレーム毎に画像信号DATAの極性を反転させる面反転方式や、1ライン毎に極性を反転させるライン反転方式等の種々の方式を採用することができる。
【0097】
保持容量制御回路8には、図30に示すように、平均階調算出部(第1の検出部)8aと変動信号設定部8bとが機能的に設けられている。
平均階調算出部8aは、単位時間(本実施形態では、例えば1フレームとする)当たりの画像信号DATAの平均階調Gfを算出し、1フレームに表示される画像の明るさを検出するようになっている。
【0098】
変動信号設定部8bは、上記平均階調Gfと変動信号(保持容量117の接地側電圧の変動量)ΔSとの関係を規定した設定テーブル8dを備えており、平均階調算出部8aにより算出された平均階調Gfに基づいて変動信号ΔSを設定するようになっている。そして、設定された変動信号ΔSを、保持容量ドライバ7を介して、保持容量117に出力するようになっている。
【0099】
この設定テーブル8dでは、平均階調Gfの増大に伴って、画像信号DATAを変動信号ΔSにより変調した実効的な電圧信号(実効信号)の階調値が、上記画像信号DATAの階調値よりも大きくなるように、変動信号ΔSの階調値が規定されている。例えば、設定テーブル8dでは、図31に示すように、表示可能な最大階調の中央値を基準階調(第2の階調)G0とし、上記平均階調Gfがこの基準階調G0よりも大きい場合には、変動信号ΔSの極性は画像信号DATAと逆極性に設定され、平均階調Gfが基準階調G0よりも小さい場合には、変動信号ΔSの極性は画像信号DATAと同極性に設定されるようになっている。また、平均階調Gfと基準階調G0との階調差ΔG(絶対値)が増大するにつれて変動信号ΔSの電圧値(絶対値|ΔS|)は増大するように規定されている。なお、図31では、例えば255階調を最大階調とし、その中央値である128階調を基準階調G0としている。
【0100】
このため、平均階調Gfが基準階調G0よりも大きい場合(即ち、1フレームの画像の明るさが、基準となる明るさよりも明るい場合)には、画素電極112の電位は、入力された画像信号DATAに対して|ΔS|だけ逆極性に変動され、画像はより明るく表示される。逆に、平均階調Gfが基準階調G0よりも小さい場合(即ち、1フレームの画像の明るさが基準となる明るさより暗い場合)には、画素電極112の電位は、入力された画像信号DATAに対して|ΔS|だけ同極性に変動され、画像はより暗く表示される。すなわち、設定テーブル8dでは、階調差ΔGが正の場合に実効信号の階調値が画像信号DATAの階調値よりも大きく、逆に階調差ΔGが負の場合に実効信号の階調値が画像信号の階調値よりも小さくなるように、変動信号の階調値が規定されている。これにより、明るい画像はより明るく、暗い画像はより暗く表示されるようになっている。
【0101】
次に、図31〜図33を用いて本表示装置の駆動方法について説明する。なお、以下では、面反転駆動した例について説明する。また、図32は、画像信号DATAと、変動信号ΔSの波形の一例を示している。
まず、ステップG1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル10の画素電極112に書き込まれる。
【0102】
一方、画像信号DATAは対向電極制御回路6に入力され、平均階調算出部8aにより1フレーム当たりの平均階調Gfが算出される(ステップG2)。
そして、設定テーブル8dに基づいて平均階調Gfから変動信号ΔSが設定され(ステップG3)、保持容量ドライバ7により保持容量117の接地側電圧が変動信号ΔSだけ変動される(ステップG4)。
【0103】
例えば、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが200階調(>基準階調G0)である場合(図32(b)の左側参照)、設定テーブル8dにより変動信号ΔSは−1.05(V)に設定される(図31参照)。そして、保持容量ドライバ7により保持容量117の接地側電圧が、画像信号DATAと逆極性に1.05(V)だけ変動される(図31(a)左側参照)。これにより、電極112,122間の実効電圧が低下し、画像は全体的に明るく表示される。
【0104】
一方、次フレームにおいて平均階調Gfが75階調(<基準階調G0)となる画像信号DATAが供給されると(図32(b)右側参照)、設定テーブル8dにより変動信号ΔSは0.5(V)に設定される(図31参照)。そして、保持容量ドライバ7により保持容量117の接地側電圧が、画像信号DATAと同極性に0.5Vだけ変動される(図6(a)右側参照)。これにより、電極112,122間の実効電圧が増大し、画像は全体的に暗く表示される。なお、次フレームでは、画像信号DATAの極性は反転するため、保持電圧の変動方向は前フレームと逆方向となる。
そして、上述の各ステップG1〜G4を繰り返すことで、全体的な明るさを調整された画像が順次表示される。
【0105】
したがって、本実施形態の表示装置によれば、各フレームの画像同士の間で明るさが調整され、フレーム間でコントラストの強調された(即ち、明るさにメリハリをつけた)画像表示が可能となる。
また、本実施形態では、アクティブマトリクス基板111上に設けられた保持容量117を駆動しているため、駆動用のドライバ7をアクティブマトリクス基板111上に配置できるため、製造が簡略化され、コストを低減できる。つまり、対向電極122(1221)を駆動する上記第1〜第5実施形態の構成では、対向電極122に変動信号を供給する第2の信号供給部は対向基板121上に形成する必要があり、アクティブマトリクス基板と対向基板との双方に駆動回路(第1,第2の信号供給部)を形成することで、製造コストが大きくなる虞がある。これに対して、本構成では、駆動回路をアクティブマトリクス上に集約できるため、コスト的に有利となる。
【0106】
[第7実施形態]
次に、図34〜図37を参照しながら、本発明の第7実施形態の表示装置について説明する。なお、本表示装置は、上記第6実施形態と同様の構成であるため、図27〜図30を流用し、装置構成に関する説明は省略する。
本実施形態は、上記第6実施形態の表示装置の駆動方法を変形したものであり、対向電極122の電位を単位時間(例えば、1フレーム期間)内で徐々に変動させるようになっている。
【0107】
すなわち、本実施形態では、まず、ステップH1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル12の画素電極112に書き込まれる。
一方、対向電極制御回路8に画像信号DATAが入力されると、保持容量117の接地側電圧は一旦リセットされる(ステップH2)。
【0108】
そして、平均階調算出部(第1の検出部)8aにより1フレーム当たりの平均階調Gfが算出され(ステップH3)、変動信号設定部8bにより、設定テーブル8dに基づいて平均階調Gfから変動信号ΔSが設定される(ステップH4)。
この変動信号ΔSは、ステップ信号供給ルーチン(ステップH5)において、まず、複数(例えばN個)のステップ信号分割され(ステップH51)、各ステップ信号は、保持容量ドライバ7を介して一定の時間間隔(例えば1H毎)で順次保持容量117に供給される(ステップH52〜H55)。
【0109】
図35は、画像信号DATAと変動信号ΔSの波形の一例を示したものであり、例えば、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが200階調(>基準階調G0)である場合(図35(b)の左側参照)、設定テーブル8dにより変動信号ΔSが−1.05(V)に設定される(図34参照)。この変動信号ΔSは、変動信号設定部8dによりN個のステップ信号α(信号値=ΔS/N)に分割され、1フレーム期間内に、一定の時間間隔で順次保持容量117に供給される。
【0110】
なお、図35では、ステップ信号αの供給開始時期Tsを画像信号DATAの書き込み開始時期とし、供給終了時期Teを単位時間(本実施形態では、1フレーム期間)経過後としているが、この供給開始時期Tsや供給終了時期Teは、単位時間内であればいつでもよく、又、変動信号ΔSの分割数Nやステップ信号αの供給間隔も任意に設定できる。これにより、電極112,122間の実効電圧は1フレーム期間内に1.05(V)だけ低下し、画像の明るさは、1フレーム期間内で徐々に高められる。
【0111】
一方、次フレームの画像信号DATAが入力されると、保持電圧は再びリセットされる。そして、平均階調算出部8aにより平均階調Gfが算出される。この平均階調Gfが、例えば75階調(<基準階調G0)である場合(図35(b)の右側参照)、設定テーブル8dにより変動信号ΔSが0.5(V)に設定される(図34参照)。そして、この変動信号ΔSは、変動信号設定部8bによりN個のステップ信号αに分割され、1フレーム期間内に、一定の時間間隔で順次保持容量117に供給される。これにより、電極112,122間の実効電圧は1フレーム期間内で0.5(V)だけ増大し、画像の明るさは1フレーム期間内で徐々に低下する。
【0112】
そして、上述の各ステップH1〜H5を繰り返すことで、全体的な明るさを調整された画像が順次表示される。
【0113】
したがって、本実施形態の表示装置でも、各フレームの画像同士の間でコントラストが調整され、フレーム間で明るさにメリハリをつけた画像表示が可能となる。
また、本表示装置では、画像の明るさの調整が段階的に行なわれるため、変動信号を一括で供給し表示を急激に変化させる場合に比べて、変動信号供給時における画像の不連続性が緩和され、より自然な画像表示が実現される。
【0114】
さらに、本表示装置では、変動信号を保持容量に供給する際(即ち、一連のステップ信号αを供給する際)に、保持容量117の接地側電圧をリセットしているため、駆動を容易にすることができる。つまり、保持容量をリセットしない場合には、所望の保持電圧を得るためには、例えば前フレームで設定された変動信号ΔSをメモリに記憶しておき、次フレームで新たに設定された変動信号ΔS′との差分を保持容量117に供給する必要がある。これに対して、フレーム毎に保持電圧をリセットする場合には、新たに算出された変動信号ΔSをそのまま保持容量に供給すればよいため、上述のような煩雑さがない。
【0115】
[第8実施形態]
次に、図38〜図43を参照しながら、本発明の第8実施形態の表示装置について説明する。図38は、本実施形態の表示装置の回路構成を示す図、図39はその機能的なブロック図、図40は駆動回路の要部構成を示す機能的なブロック図、図41〜図43はいずれも本表示装置の駆動方法を説明するための図である。なお、上記第6実施形態と同様の部位については同じ符号を付し、その説明を省略する。また、図28を流用する。
【0116】
図28に示すように、本実施形態の表示装置は、画素毎にスイッチング素子(薄膜トランジスタ;TFT)112aを備えた液晶パネル13と、このTFT112aを駆動するデータドライバ1,ゲートドライバ2,対向電極ドライバ31とを備えたアクティブマトリクス型の液晶装置として構成されている。
液晶パネル13は、図38,図28に示すように、アクティブマトリクス基板111と対向基板121との間に液晶層150が挟持され、各基板111,121の外面側に偏光板118,128が配置されて構成されている。
【0117】
基板111上には、データ線115,ゲート線116がX方向,Y方向に複数設けられ、それぞれデータドライバ1,ゲートドライバ2により、同期信号CLX,CLY(図39参照)に合わせて画像信号DATA,ゲート信号を供給されるようになっている。そして、これらの配線115,116により区画された各領域(画素領域)にはそれぞれ画素電極112が形成されており、配線115,116の交差部近傍にそれぞれ設けられたTFT112aにより、対応する画素電極112が駆動されるようになっている。
【0118】
また、各画素領域には、保持容量1171が形成されており、画素電極112を所定の電位に保持するようになっている。マトリクス状に配置された保持容量1171は、複数のブロックに分割され、互いに独立に駆動されるようになっている。この際、各ブロックに属する保持容量1171には共通の保持電圧が設定されるようになっている。なお、本実施形態では、一例として、ゲート線116に沿って配置された1ラインの保持容量1171によって一つのブロックを構成し、保持容量ドライバ7によって、ゲート線116の本数Nと同数のブロックを、独立に駆動するようにしている。
【0119】
保持容量ドライバ71は、保持容量制御回路81により、ドライバ1,2と同期して駆動され、各ラインの保持容量1171に対して変動信号ΔSi(i=1〜N)を供給するようになっている。そして、保持容量1171によって変調された画像信号DATAi(i=1〜N)により液晶層150を駆動するようになっている。
【0120】
保持容量制御回路81には、図40に示すように、平均階調算出部(第1の検出部)81aと変動信号設定部81bとが機能的に設けられている。
平均階調算出部81aは、単位時間(本実施形態では、例えば1フレームとする)当たりに、各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfi(i=1〜N)を算出し、各ライン毎の画像の明るさを検出するようになっている。
【0121】
変動信号設定部81bは、上記平均階調Gfと変動信号ΔSとの関係を規定した設定テーブル81dを備えており、平均階調算出部81aで算出された平均階調Gfiに基づいて、各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)を設定するようになっている。そして、設定された変動信号ΔSiを、保持容量ドライバ71を介して、対応するラインの保持容量1171に出力するようになっている。
【0122】
この設定テーブル81dでは、上記第6実施形態と同様に、表示可能な最大階調の中央値を基準階調(第2の階調)G0とし、上記平均階調Gfがこの基準階調G0よりも大きい場合には、変動信号ΔSの極性は画像信号DATAと逆極性に設定され、平均階調Gfが基準階調G0よりも小さい場合には、変動信号ΔSの極性は画像信号DATAと同極性に設定されるようになっている。また、平均階調Gfと基準階調G0との階調差ΔG(絶対値)が増大するにつれて変動信号ΔSの電圧値(絶対値|ΔS|)は増大するように規定されている(図42参照)。
そして、これ以外は上記第6実施形態と同様に構成されているため、その説明を省略する。
【0123】
次に、図41〜図43を用いて本表示装置の駆動方法について説明する。なお、以下では、ライン反転駆動した例について説明する。また、図42は、画像信号DATAと対向電極信号CDATAの波形の一例を示しており、図42(b)は、1走査期間に各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfiの波形を示している。
【0124】
まず、ステップI1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル13の画素電極112に書き込まれる。
【0125】
一方、対向電極制御回路61に画像信号DATAが入力されると、平均階調算出部81aにより、各ラインの1フレーム当たりの画像信号DATAi(i=1〜N)毎に平均階調Gfi(i=1〜N)が算出される(ステップI3)。
そして、設定テーブル81dに基づいて、平均階調Gfi(i=1〜N)から各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)が設定され(ステップI4)、保持容量ドライバ71により、対応するブロック(即ちiライン目の)の保持容量1171の接地側電圧が変動される(ステップI5)。
そして、上述のステップI3〜I5が、各ラインの画像信号DATAi(i=1〜N)に対して順次実行され、ライン毎に画像の明るさが調整される。
【0126】
例えば、1ライン目の画像信号DATA1の平均階調Gf1が225階調(>基準階調G0)である場合(図42(b)の1ライン目参照)、設定テーブル81dにより変動信号ΔS1は−1.5(V)に設定される(図41参照)。そして、保持容量ドライバ71により1ライン目の保持容量1171の接地側電圧が、画像信号DATAと逆極性に1.5(V)だけ変動される(図42(a)の1ライン目参照)。これにより、1ライン目の電極112,122間の実効電圧が低下し、1ライン目の画像は明るく表示される。
【0127】
一方、2ライン目の画像信号DATA2の平均階調Gf2が75階調(<基準階調G0)である場合(図42(b)の2ライン目参照)、設定テーブル81dにより変動信号ΔS2が0.5(V)に設定される(図16参照)。そして、保持容量ドライバ71により2ライン目の保持容量1171の接地側電圧が、画像信号DATAと同極性に0.5Vだけ変動される(図42(a)の2ライン目参照)。これにより、2ライン目の電極112,1221間の実効電圧が増大し、2ライン目の画像は暗く表示される。なお、2ライン目では、画像信号DATA2の極性は反転するため、保持電圧の変動方向は前ラインと逆方向となる。
【0128】
そして、上述の各ステップI1〜I7を繰り返すことで、ライン毎に明るさ調整されたフレーム画像が順次表示される。
したがって、本実施形態の表示装置によれば、画像のライン毎に明るさが調整されるため、1画像内における部分的なコントラストの調整が可能となり、1画像内で明るさにメリハリをつけることができる。
【0129】
[第9実施形態]
次に、図44〜図47を参照しながら、本発明の第9実施形態の表示装置について説明する。なお、以下では、図38,図39を適宜流用する。
本表示装置は、上記第8実施形態の駆動方法を変形したものであり、変動信号ΔSを、単位時間当たりの画像信号DATAの平均階調Gfと各ラインの画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfi(i=1〜N)との階調差ΔGに基づいて規定している。
【0130】
本実施形態の保持容量制御回路82には、図44に示すように、平均階調算出部(第1の検出部)82aと変動信号設定部82bと基準階調設定部(第2の検出部)82cとが機能的に設けられている。
平均階調算出部82aは、単位時間(本実施形態では、例えば1フレーム期間とする)当たりの、各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfi(i=1〜N)を算出し、各ライン毎の画像の明るさを検出するようになっている。
【0131】
基準階調設定部82cは、上述の単位時間当たりの画像信号DATAの平均階調Gfを算出し、この平均階調Gfを基準階調(第2の階調)G0として出力するようになっている。
変動信号設定部82bは、各ラインの平均階調Gfi(i=1〜N)と基準階調G0との階調差ΔGと、変動信号ΔSとの関係を規定した設定テーブル82dを備えており、平均階調算出部82aで算出された平均階調Gfiに基づいて、各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)を設定するようになっている。そして、設定された変動信号ΔSiを保持容量ドライバ71を介して、対応するブロック(即ち、iライン目)の保持容量1171に出力するようになっている。
【0132】
この設定テーブル82dでは、平均階調Gfiの増大に伴って、画像信号DATAiを変動信号ΔSiにより変調した実効的な電圧信号の階調値が、上記画像信号DATAの階調値よりも大きくなるように、変動信号ΔSiの階調値が規定されている。例えば、設定テーブル82dでは、図45に示すように、ΔGが正(即ち、平均階調Gfiが基準階調G0よりも大きい)である場合には、変動信号ΔSiの極性は画像信号DATAiと逆極性に設定され、ΔGが負(即ち、平均階調Gfiが基準階調G0よりも小さい)である場合には、変動信号ΔSiの極性は画像信号DATAiと同極性に設定されるようになっている。また、階調差|ΔG|が増大するにつれて変動信号ΔSiの電圧値(絶対値|ΔSi|)は増大するように規定されている。
【0133】
このため、平均階調Gfiが基準階調G0よりも大きい場合(即ち、各ラインの画像の明るさが、1画像の平均の明るさよりも明るい場合)には、対応するラインの画素電極112の電位は、入力された画像信号DATAiと逆極性に|ΔS|だけ変動され、上記ラインの画像はより明るく表示される。逆に、平均階調Gfiが基準階調G0よりも小さい場合(即ち、各ラインの画像の明るさが1画像の平均の明るさより暗い場合)には、画素電極112の電位は、画像信号DATAiと同極性に|ΔS|だけ変動され、画像はより暗く表示される。
【0134】
すなわち、設定テーブル82dでは、階調差ΔGが正の場合に実効信号の階調値が画像信号DATAの階調値よりも大きく、逆に階調差ΔGが負の場合に実効信号の階調値が画像信号の階調値よりも小さくなるように、変動信号の階調値が規定されている。これにより、明るい部分(ライン)の画像はより明るく、暗い部分(ライン)の画像はより暗く表示されるようになっている。
そして、これ以外は上記第8実施形態と同様に構成されているため、その説明を省略する。
【0135】
次に、図45〜図47を用いて本表示装置の駆動方法について説明する。なお、以下では、ライン反転駆動した例について説明する。また、図46は、画像信号DATAと対向電極信号CDATAの波形の一例を示しており、図46(b)は、1走査期間に各ラインの画素電極112に供給される画像信号DATAi(i=1〜N)の平均階調Gfiの波形を示している。
【0136】
まず、ステップJ1において、外部装置から画像信号DATAが入力されると、画像信号DATAは、DAC5によりアナログ信号に変換された後、データドライバ1を介して液晶パネル13の画素電極112に書き込まれる。
【0137】
一方、保持容量制御回路82に画像信号DATAが入力されると、基準階調設定部82cにより、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが算出され、この平均階調Gfを基準階調G0として変動信号設定部82bに出力する(ステップJ2)。
【0138】
また、平均階調算出部82aにより、各ラインの1フレーム当たりの画像信号DATAi(i=1〜N)毎に平均階調Gfi(i=1〜N)が算出される(ステップJ4)。そして、設定テーブル82dに基づいて、平均階調Gfiと基準階調G0との階調差から各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)が設定されry(ステップJ5,J6)。そして、保持容量ドライバ71により、対応するラインの保持容量1171の接地側電圧が変動信号ΔSiだけ変動される(ステップJ7)。
そして、上述のステップJ4〜J7が、各ラインの画像信号DATAiに対して順次実行され、ライン毎の画像の明るさが調整される。
【0139】
例えば、1フレーム目に平均階調Gf(G0)が200階調の画像信号DATAが入力された場合、1ライン目の画像信号DATA1の平均階調Gf1が225階調(>基準階調G0)であるとすると(図46(b)の1ライン目参照)、設定テーブル82dにより変動信号ΔS1は−0.1(V)に設定される(図45参照)。そして、保持容量ドライバ71により1ライン目の保持容量1171の接地側電圧が、画像信号DATA1と逆極性に0.1(V)だけ変動される(図46(a)の1ライン目参照)。これにより、1ライン目の電極112,122間の実効電圧が低下し、1ライン目の画像は明るく表示される。
【0140】
一方、2ライン目の画像信号DATA2の平均階調Gf2が150階調(<基準階調G0)であるとすると、(図46(b)の2ライン目参照)、設定テーブル82dにより変動信号ΔS2は0.5(V)に設定される(図45参照)。そして、保持容量ドライバ71により2ライン目の保持容量1171の接地側電圧が、画像信号DATA2と同極性に0.5(V)だけ変動される(図46(a)の2ライン目参照)。これにより、2ライン目の電極112,1221間の実効電圧が増大し、2ライン目の画像は暗く表示される。なお、2ライン目では、画像信号DATA2の極性は反転するため、保持電圧の変動方向は前ラインと逆方向となる。
【0141】
また、2フレーム目に平均階調Gf(G0)が150階調の画像信号DATAが入力されると、各ラインの画像は、この2フレーム目の基準階調G0に基づいて変動信号ΔSiを設定され、同様の明るさ調整が行なわれる。
そして、上述の各ステップJ1〜J9を繰り返すことで、ライン毎に明るさ調整されたフレーム画像が順次表示される。
【0142】
したがって、本実施形態の表示装置でも、画像のライン毎に明るさが調整されるため、1画像内における部分的なコントラストの調整が可能となり、1画像内で明るさにメリハリをつけることができる。
また、1フレームの平均階調Gfを基準とすることにより、ある1画像に対してメリハリを付けることができるというメリットが生じる。すなわち、例えば上記第8実施形態では、あらかじめ用意されているテーブルに対して変動幅を定めているため、ある1画像に対してコントラストを強調するという点では、本実施形態より弱い。
【0143】
[第10実施形態]
次に、図48〜図51を参照しながら、本発明の第10実施形態の表示装置について説明する。なお、本表示装置は、上記第9実施形態と同様の構成であるため、図38,図39,図44を流用し、装置構成に関する説明は省略する。
本表示装置は、上記第9実施形態の駆動方法を変形したものであり、保持容量1171の接地側電圧を単位時間(本実施形態では、例えば1フレーム期間とする)内で徐々に変動させるようになっている。
【0144】
すなわち、本実施形態では、まず、ステップP1において、外部装置から対向電極制御回路82に画像信号DATAが入力されると、基準階調設定部(第2の検出部)82cにより、1フレーム当たりの画像信号DATAの平均階調Gfが算出され、この平均階調Gfを基準階調(第2の階調)G0として変動信号設定部82bに出力する(ステップP2)。
そして、所定ラインの画素電極112に対して対応する画像信号DATAiが書き込まれるとともに、対応するラインの保持容量1171の接地側電圧が一旦リセットされる(ステップP4)。
【0145】
次に、平均階調算出部(第1の検出部)82aにより、各ラインの1フレーム当たりの画像信号DATAi(i=1〜N)毎に平均階調Gfi(i=1〜N)が算出される(ステップP5)。そして、設定テーブル82dに基づいて、平均階調Gfiと基準階調G0との階調差ΔGから各ライン毎に変動信号ΔSi(i=1〜N)が設定される(ステップP6,P7)。
【0146】
この変動信号ΔSiはステップ信号供給ルーチン(ステップP8)において、まず、複数(例えばN個)のステップ信号に分割され(ステップP81)、各ステップ信号は、保持容量ドライバ71を介して一定の時間間隔(例えば1H毎)で順次、対応するラインの保持容量1171に供給される(ステップP82〜P85)。
【0147】
図49は、iライン目の保持容量1171に出力される変動信号ΔSiの時間変動の一例を示したものであり、例えば、1フレーム目に平均階調Gf(G0)が200階調の画像信号DATAが入力された場合、iライン目の画像信号DATAiの平均階調Gfiが225階調(>基準階調G0)であるとすると、設定テーブル82dにより変動信号ΔSiは−0.1(V)に設定される(図48参照)。この変動信号ΔSiは、変動信号設定部82bによりN個のステップ信号α(信号値=ΔSi/N)に分割され、1フレーム期間内に、一定の時間間隔で順次、iライン目の保持容量1171に出力される。
【0148】
なお、図49では、ステップ信号αの供給開始時期Tsを、iライン目の画素電極112に画像信号DATAiが供給された時期とし、供給終了時期Teを、次フレームの画像信号がiライン目の画素電極112に供給される直前とし、ステップ信号の供給期間(Te−Ts)を1フレームとしている。しかし、ステップ信号αの供給開始時期Tsや供給終了時期Teは、iライン目の画素電極112に画像信号が書き込まれてから、次フレームの画像信号が再びiライン目の画素電極112に書き込まれるまでの期間であればいつでもよく、ステップ信号αの供給間隔は任意に設定できる。また、変動信号ΔSiの分割数Nも任意に設定可能である。
【0149】
これにより、iライン目の電極112,1221間の実効電圧は、1フレーム期間内に0.1(V)だけ低下し、iライン目の画像の明るさは、1フレーム期間内で徐々に高められる。
【0150】
上述のようにiライン目の保持電圧を段階的に変動させている間に、(i+1)ライン目の画素電極112に画像信号DATA(i+1)が書き込まれると、(i+1)ライン目の保持電圧がリセットされる。そして、ステップP5〜P8により、(i+1)ライン目の保持電圧が段階的に変動される。
【0151】
そして、上述の各ステップP4〜P8が、各ラインの画像信号DATAiに対して順次実行され、ライン毎の画像の明るさが調整される。
そして、上述の各ステップP1〜P8を繰り返すことで、ライン毎に明るさ調整されたフレーム画像が順次表示される。
【0152】
したがって、本実施形態の表示装置でも、画像のライン毎に明るさ調整されるため、1画像内における部分的なコントラストの調整が可能となり、1画像内で明るさにメリハリをつけることができる。
また、本表示装置では、画像の明るさ調整が段階的に行なわれるため、変動信号を一括して供給する場合に比べて、変動信号供給時における画像の不連続性が緩和され、より自然な画像表示が実現される。
【0153】
[第1変形例]
次に、図52を参照しながら、本発明の第1変形例について説明する。
本変形例は、上述した第1〜第5実施形態の設定テーブルを変形したものであり、これ以外は上記各実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0154】
本変形例の設定テーブルは、単位時間(例えば、1フレーム期間)当たりの画像信号DATAの平均階調(第1の階調)と基準階調(第2の階調)G0との階調差ΔGと、変動信号ΔSとの関係を規定したものであり、階調差ΔGが所定の範囲内にある場合に、変動信号ΔSの信号値|ΔS|をゼロに設定している。
【0155】
このように変動信号ΔSに不感帯を設け、1つの画像の中で、平均階調に近い部分の変動を防止又は抑制することで、自然な表示が可能となる。
例えば、画面の構成が、明るさで3分割されており、その分割されたそれぞれの階調が、(1)最大階調255、(2)最小階調0、(3)平均階調に近い階調だが平均階調とは一致していない階調、である場合、本変形例のように不感帯を設けない方法を用いると、分割された(1)〜(3)のすべての画像領域が元の映像信号から補正された状態となってしまう。これに対して、本変形例にように平均階調近傍を不感帯とすることで、補正されない領域が増大され、平均階調からある程度離れた階調のみを補正することができる結果、基準となる明るさに対し、階調の両端を大きくメリハリを付けることが可能となる。
【0156】
別の例を挙げると、暗い1画面に明るさの異なる二つの円があり、一つは最大階調に近い明るさ、もう一つは平均階調から少し明るいものがあった場合、共に平均階調より明るいため、不感帯を設けない方法を用いると、上記2つの円の領域はともに明るくなる方へ向かってしまう。これに対し、平均階調に近い円の明るさを補正しないようにすることで、最大階調に近い明るさの円のみが明るくなり、上述のように二つの円が共に明るく補正される場合に比べて、コントラストを際立たせることができる。また、平均階調に近い基準部分が不動であるため、もとの映像信号がそのまま採用される部分が生じ、自然な表示(各フレームの画像の明るさが連続的に変化し、ちらつきの少ない表示)が可能となる。
なお、この設定テーブルは、変動信号ΔSの極性を逆転させることで、上記第6〜第10実施形態の表示装置に適用でき、同様の効果を得ることができる。
【0157】
[第2変形例]
次に、図53を参照しながら、本発明の第2変形例について説明する。
本変形例は、上述した第1〜第5実施形態の設定テーブルを変形したものであり、これ以外は上記各実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0158】
本変形例の設定テーブルは、単位時間(例えば、1フレーム期間)当たりの画像信号DATAの平均階調(第1の階調)と基準階調(第2の階調)G0との階調差ΔGと、変動信号ΔSとの関係を規定したものであり、例えば図53(a)に示すように、変動信号ΔSの極性は常に負に設定され、平均階調Gfと基準階調G0との階調差ΔGの増大に伴って、変動信号ΔSが減少するように規定されている。
このような設定テーブルを、上述のノーマリホワイトタイプの液晶パネル10,11に適用した場合、暗い画像の明るさは殆ど変更されず、明るい画像程、その明るさが低下される。この結果、画像の明るさを全体的に低下させることができる。
【0159】
逆に、例えば図53(b)に示すように、変動信号ΔSの極性を常に正に設定し、階調差ΔGの増大に伴って、変動信号ΔSが増大するように規定してもよい。
この場合、暗い画像の明るさを殆ど変更することなく、明るい画像の明るさをより際立たせ、画像の明るさを全体的に高めることができる。
【0160】
なお、これらの設定テーブルを上記第6〜第10実施形態の表示装置に適用することもできる。この場合、図53(a)の設定テーブルを用いることで、画像の明るさが全体的に高められ、図53(b)の設定テーブルを用いることで、画像の明るさが全体的に低下される。
【0161】
[投射型表示装置への適用]
次に、図54を参照しながら、上述の表示装置の一例としての投射型表示装置について説明する。
【0162】
図54に示す投射型表示装置1100は、アクティブマトリクス型の液晶装置(光変調装置)1000を含む液晶モジュールを3個準備し、各々RGB用のライトバルブ1000R、1000G、1000Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。この液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプなどの白色光源のランプユニット1102から光が出射されると、3枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの3原色に対応する光成分R、G、Bに分離され(光分離手段)、対応するライトバルブ1000R、1000G、1000B(液晶装置1000/液晶ライトバルブ)に各々導かれる。この際に、光成分Bは、光路が長いので、光損失を防ぐために入射レンズ1122、リレーレンズ1123、および出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。
【0163】
そして、ライトバルブ1000R、1000G、1000Bによって各々変調された3原色に対応する光成分R、G、Bは、ダイクロイックプリズム1112(光合成手段)に3方向から入射され、再度合成された後、投射レンズ(投射光学系)1114を介してスクリーン1120などにカラー画像として拡大投影される。
【0164】
図54において、液晶ライトバルブ1000R〜1000Bは上述の駆動回路により駆動され、各ライトバルブ1000R〜1000Bの光変調量は、画像信号により調整されるようになっている。
したがって、本投射型表示装置によれば、コントラストの強調された画像を表示することができる。
【0165】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の各実施形態では、平均階調の算出の基準となる単位時間として1フレーム期間を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば複数フレーム期間等、所望の期間を設定することができる。
【0166】
また、上記第3〜第5実施形態では、各対向電極1221をマトリクス状に形成された画素電極112の各ラインに対応して設けているが、本発明はこれに限定されず、複数ラインの画素電極112に対して一本のストライプ状の対向電極を設けてもよい。また、対向電極1221は、必ずしもストライプ状に形成される必要はなく、互いに独立に駆動される複数のフロック状の電極(ブロック電極)として構成されていればよい。特に、対向電極をマトリクス状に分割形成し、各画素電極112に対応してそれぞれ一つの対向電極を設けた場合、画素領域の明るさを最適に調整できる。
【0167】
同様のことが、上記第8〜第10実施形態についてもいえ、一括して駆動される保持容量1171のブロックは任意に設定でき、保持電圧を各保持容量1171に対してそれぞれ独立に設定してもよい。これにより、各ブロックに対応した表示領域(ブロック領域)毎に明るさを調整することができる。
【0168】
さらに、階調差ΔGに対する変動信号ΔSの依存関係、即ち、設定テーブルにおける曲線形状は任意に規定でき、基準階調G0を中心として曲線形状を対称又は非対称とすることができる。
【0169】
また、上記第2,第7実施形態において、ステップ信号の供給開始時期を、変動信号の大きさ|ΔS|によって異ならせてもよい。例えば、変動量|ΔS|が大きい場合には、速いタイミングで供給を開始することで、ステップ信号の供給間隔が一定の場合に、変動信号ΔSの分割数を増やすことができる。これにより、画像の連続性をより高めることができる。
【0170】
また、上記各実施形態では、画像の明るさを特徴付ける第1の階調として、単位時間当たりの画像信号の平均階調Gfを例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば単位時間当たりの画像信号の最大階調、或いは、階調の最頻値等を第1の階調としてもよい。
【0171】
また、上述のように平均階調を第1の階調とする場合であっても、平均演算を行なう対象となる画像信号を特定の階調範囲の信号に限定することも可能である。例えば、画像信号の最大階調から一定の範囲(例えば10%)の階調を有する信号を除いたものについて、平均階調を算出してもよい。このような検出方法を採用した場合、特に字幕表示された画像について適切な明るさ検出を行なうことができる。つまり、字幕部分の階調は、視認性を高めるために、通常、表示可能な最大階調付近に設定されており、最大階調付近のピーク信号を演算の対象外とすることで、画像情報に対してあまり意味をなさない字幕部分の影響を排除することができる。勿論、最小階調(0階調)から一定の範囲の階調を有する信号を除いて平均を算出することも可能である。
【0172】
同様のことは、第4,第5,第9,第10実施形態において基準階調を算出する場合についてもいえ、基準階調G0を、特定の階調範囲に属する画像信号における平均階調として算出してもよい。また、基準階調G0を、上述した平均階調の他に、画像信号DATAの最大階調や階調の最頻値等、画像の明るさを特徴付ける第1の階調として算出することも可能である。
この際、単位時間当たりの各ライン(即ち、各ブロック領域)の画像信号DATAiの画像の明るさを検出する基準(第1の階調)と、全ライン(即ち、全ブロック領域)の画像信号DATAの画像の明るさを検出する基準(第2の階調)とを異ならせてもよく、例えば、第1の階調を平均階調とし、第2の階調を階調の最頻値とすることも可能である。
【0173】
また、上記第1〜第3,第6〜第8実施形態では、基準階調G0を、表示可能な最大階調(例えば255階調)の中央値としているが、本発明はこれに限定されず、基準階調G0をマニュアル操作により、ユーザが任意に指定できる構成としてもよい。
【0174】
さらに、上記各実施形態では、液晶パネルをノーマリホワイトタイプの構成として説明したが、本発明はこれに限定されず、ノーマリブラックタイプの構成とすることも可能である。この場合、各実施形態で示した設定テーブルにおいて、変動信号ΔSの極性(即ち、対向電極電位の変動方向)は、上記各実施形態のものと逆に規定される。
【0175】
また、本発明は、上述した投射型表示装置だけでなく、直視型の表示装置に適用することも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示装置の回路構成を示す図である。
【図2】同、表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】同、表示装置の回路構成を示すブロック図である。
【図4】同、駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図5】同、駆動方法を説明するための図である。
【図6】同、駆動方法を説明するための図である。
【図7】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態の駆動方法を説明するための図である。
【図9】同、駆動方法を説明するための図である。
【図10】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第3実施形態に係る表示装置の回路構成を示す図である。
【図13】同、表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図14】同、表示装置の回路構成を示すブロック図である。
【図15】同、駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図16】同、駆動方法を説明するための図である。
【図17】同、駆動方法を説明するための図である。
【図18】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の第4実施形態に係る駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図20】同、駆動方法を説明するための図である。
【図21】同、駆動方法を説明するための図である。
【図22】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図23】本発明の第5実施形態に係る駆動方法を説明するための図である。
【図24】同、駆動方法を説明するための図である。
【図25】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図26】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図27】本発明の第6実施形態に係る表示装置の回路構成を示す図である。
【図28】同、表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図29】同、表示装置の回路構成を示すブロック図である。
【図30】同、駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図31】同、駆動方法を説明するための図である。
【図32】同、駆動方法を説明するための図である。
【図33】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図34】本発明の第7実施形態の駆動方法を説明するための図である。
【図35】同、駆動方法を説明するための図である。
【図36】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図37】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図38】本発明の第8実施形態に係る表示装置の回路構成を示す図である。
【図39】同、表示装置の回路構成を示すブロック図である。
【図40】同、駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図41】同、駆動方法を説明するための図である。
【図42】同、駆動方法を説明するための図である。
【図43】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図44】本発明の第9実施形態に係る駆動回路の要部構成を示すブロック図である。
【図45】同、駆動方法を説明するための図である。
【図46】同、駆動方法を説明するための図である。
【図47】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図48】本発明の第10実施形態に係る駆動方法を説明するための図である。
【図49】同、駆動方法を説明するための図である。
【図50】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図51】同、駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【図52】本発明の設定テーブルの第1変形例を示す図である。
【図53】本発明の設定テーブルの第2変形例を示す図である。
【図54】本発明の投射型表示装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データドライバ(第1の信号供給部)、 3,31 対向電極ドライバ(第2の信号供給部)、 7,71 保持容量ドライバ(第2の信号供給部)、 6a,61a,62a,8a,81a,82a 平均階調算出部(第1の検出部)、 6b,61b,62b,8b,81b,82b 変動信号設定部、 6d,61d,62d,8d,81d,82d 設定テーブル、 62c,82c 基準階調設定部(第2の検出部)、 111 アクティブマトリクス基板、 121 対向基板、 112 画素電極、 117 保持容量、 122,1221 対向電極、 150 液晶層、 1102 光源、 1000R,1000G,1000B 液晶ライトバルブ(光変調装置)、 1114 投射レンズ(投射光学系)、 CDATA,CDATAi 対向電極信号、 DATA,DATAi 画像信号、 G0 基準階調、 Gf,Gfi 平均階調(第1の階調)、 ΔG 階調差、 ΔS,ΔSi 変動信号

Claims (18)

  1. 画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動回路であって、
    上記画素電極に画像信号を供給する第1の信号供給部と、
    単位時間当たりの上記画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出する第1の検出部と、
    上記第1の階調に基づいて変動信号を設定する変動信号設定部と、
    上記変動信号を上記対向電極に供給する第2の信号供給部とを備え、
    上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号により上記液晶層を駆動し、
    上記変動信号設定部は、上記第1の階調の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を設定することを特徴とする、表示装置の駆動回路。
  2. 第2の階調を検出する第2の検出部を更に備え、
    上記変動信号設定部は、上記第1の階調と上記第2の階調との差をとり、第1の階調が第2の階調に対して大きい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなり、第1の階調が第2の階調に対して小さい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも小さくなるように、上記変動信号を設定することを特徴とする、請求項1記載の表示装置の駆動回路。
  3. 上記対向電極が複数のブロック電極からなり、
    上記第2の検出部は、上記単位時間当たりの上記画像信号に基づいて検出された、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける階調を、上記第2の階調として検出し、
    上記第1の検出部は、上記単位時間当たりに上記ブロック電極に対向する領域の上記画素電極に供給される上記画像信号に基づいて、上記領域毎に上記第1の階調を検出し、
    上記変動信号設定部は、上記第1の階調と上記第2の階調との階調差に基づいて上記変動信号を上記ブロック電極毎に設定し、
    上記第2の信号供給部は、上記ブロック電極毎に設定された上記変動信号を、対応するブロック電極に対して供給することを特徴とする、請求項2記載の表示装置の駆動回路。
  4. 画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記各画素電極毎に保持容量が形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動回路であって、
    上記画素電極に上記画像信号を供給する第1の信号供給部と、
    単位時間当たりの上記画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を算出する第1の検出部と、
    上記第1の階調に基づいて変動信号を設定する変動信号設定部と、
    上記変動信号を上記保持容量に供給する第2の信号供給部とを備え、
    上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号により上記液晶層を駆動し、
    上記変動信号設定部は、上記第1の階調の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を設定することを特徴とする、表示装置の駆動回路。
  5. 第2の階調を検出する第2の検出部を更に備え、
    上記変動信号設定部は、上記第1の階調と上記第2の階調との差をとり、第1の階調が第2の階調に対して大きい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなり、第1の階調が第2の階調に対して小さい場合に上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも小さくなるように、上記変動信号を設定することを特徴とする、請求項4記載の表示装置の駆動回路。
  6. 表示領域が複数のブロック領域に分割され、
    上記第2の検出部は、上記単位時間当たりの上記画像信号に基づいて検出された、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける階調を、上記第2の階調として検出し、
    上記第1の検出部は、上記単位時間当たりに上記各ブロック領域内の上記画素電極に供給される上記画像信号に基づいて、上記ブロック領域毎に上記第1の階調を検出し、
    上記変動信号設定部は、上記第1の階調と上記第2の階調との階調差に基づいて上記変動信号を上記各ブロック領域毎に設定し、
    上記第2の信号供給部は、上記各ブロック領域毎に設定された上記変動信号を、対応する上記ブロック領域内の上記保持容量に対して供給することを特徴とする、請求項5記載の表示装置の駆動回路。
  7. 画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動方法であって、
    単位時間当たりの画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、
    上記第1の階調と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記第1の階調から上記変動信号を設定するステップと、
    上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記対向電極とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、
    上記設定テーブルは、上記第1の階調の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定することを特徴とする、表示装置の駆動方法。
  8. 画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、それぞれ独立に駆動可能な複数の透明なブロック電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動方法であって、
    単位時間当たりの画像信号に基づいて、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける第2の階調を検出するステップと、
    上記単位時間当たりに上記ブロック電極に対向する領域の上記画素電極に供給される上記画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、
    上記第1の階調と上記第2の階調との階調差を算出するステップと、
    上記階調差と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記階調差から上記変動信号を上記ブロック電極毎に設定するステップと、
    上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記対向電極とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、
    上記設定テーブルは、上記階調差の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定することを特徴とする、表示装置の駆動方法。
  9. 画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記各画素電極毎に保持容量が形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動方法であって、
    単位時間当たりの画像信号に基づいて、画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、
    上記第1の階調と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記第1の階調から上記変動信号を設定するステップと、
    上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記保持容量とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、
    上記設定テーブルは、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定することを特徴とする、表示装置の駆動方法。
  10. 画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記各画素電極毎に保持容量が形成され、上記保持容量は複数のブロック領域毎に独立に駆動可能に構成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する表示装置の駆動方法であって、
    単位時間当たりの画像信号に基づいて、全表示領域の画像の明るさを特徴付ける第2の階調を検出するステップと、
    上記単位時間当たりに上記各ブロック領域に属する上記画素電極に供給される上記画像信号に基づいて、上記ブロック領域毎に画像の明るさを特徴付ける第1の階調を検出するステップと、
    上記第1の階調と上記第2の階調との階調差を算出するステップと、
    上記階調差と変動信号との関係を規定した設定テーブルに基づいて上記階調差から上記変動信号を上記ブロック領域毎に設定するステップと、
    上記画像信号と上記変動信号とをそれぞれ上記画素電極と上記保持容量とに供給し、上記画像信号を上記変動信号により変調した実効的な電圧信号を上記液晶層に印加するステップとを備え、
    上記設定テーブルは、上記階調差の増大に伴って、上記実効的な電圧信号の階調値が上記画像信号の階調値よりも大きくなるように上記変動信号を規定することを特徴とする、表示装置の駆動方法。
  11. 画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、
    透明な対向電極を有する対向基板と、
    上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層と、
    請求項1又は2記載の駆動回路とを備えたことを特徴とする、表示装置。
  12. 画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、
    複数のブロック電極からなる透明な対向電極を有する対向基板と、
    上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層と、
    請求項3記載の駆動回路とを備えたことを特徴とする、表示装置。
  13. 画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記画素電極毎に保持容量が形成されたアクティブマトリクス基板と、
    透明な対向電極を有する対向基板と、
    上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層と、
    請求項4又は5記載の駆動回路とを備えたことを特徴とする、表示装置。
  14. 画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記画素電極毎に保持容量が形成され、上記保持容量は複数のブロック領域毎に独立に駆動可能に構成されたアクティブマトリクス基板と、
    透明な対向電極を有する対向基板と、
    上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層と、
    請求項6記載の駆動回路とを備えたことを特徴とする、表示装置。
  15. 光源と、
    画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する光変調装置と、
    上記光変調装置を駆動する請求項1又は2記載の駆動回路と、
    上記光変調装置から出射された光を投射する投射光学系とを備えたことを特徴とする、投射型表示装置。
  16. 光源と、
    画素電極がマトリクス状に複数形成されたアクティブマトリクス基板と、複数のブロック電極からなる透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する光変調装置と、
    上記光変調装置を駆動する請求項3記載の駆動回路と、
    上記光変調装置から出射された光を投射する投射光学系とを備えたことを特徴とする、投射型表示装置。
  17. 光源と、
    画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記各画素電極毎に保持容量が形成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する光変調装置と、
    上記光変調装置を駆動する請求項4又は5記載の駆動回路と、
    上記光変調装置から出射された光を投射する投射光学系とを備えたことを特徴とする、投射型表示装置。
  18. 光源と、
    画素電極がマトリクス状に複数形成されるとともに上記各画素電極毎に保持容量が形成され、上記保持容量は複数のブロック領域毎に独立に駆動可能に構成されたアクティブマトリクス基板と、透明な対向電極を有する対向基板と、上記アクティブマトリクス基板と上記対向基板とに挟持された液晶層とを有する光変調装置と、
    上記光変調装置を駆動する請求項6記載の駆動回路と、
    上記光変調装置から出射された光を投射する投射光学系とを備えたことを特徴とする、投射型表示装置。
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