JP2008107590A - 液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液晶表示素子における液晶層の対向電極間に印加する電圧の調整を正確に行うことにより、フリッカの発生を減少させ、液晶層の焼き付きによる寿命の低下を防止する。
【解決手段】 液晶層84の両側に画素電極76と共通電極88とを対向して配置した対向電極間に電圧を印加することにより光の透過又は反射を調節する液晶表示素子70と、対向電極間に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行う共通電極駆動手段26とを有する液晶表示装置10に用いる電流検出回路30であって、共通電極駆動手段26から対向電極間に供給している電流を検出する電流検出回路30を設けた。
この電流検出回路30が出力する電流を観測しながら対向電極間に印加する電圧を調整することにより、当該電圧の偏りを減少させることが可能となり、フリッカが少なく寿命の長い液晶表示素子70を提供することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置及びその駆動方法に係り、特に、液晶表示素子における液晶層に印加する電圧を交流化反転する際に液晶層の対向電極間に供給している電流を検出し、対向電極間に印加する電圧を調整する方法に関する。
従来、マトリクス方式の液晶表示素子を用いた液晶表示装置が用いられている。この種の液晶表示装置では、液晶表示素子における液晶層の両側に配置した対向電極間に電圧を印加することによって光の透過又は反射を調節している。この液晶表示素子の対向電極間に、僅かであっても一方向に偏った電圧を印加し続けると、焼き付きや、白点しみなどの色むらが発生して、表示画像の画質が著しく低下する不具合が知られている。このような不具合の発生を防止するために、対向電極間に印加する電圧の極性を1フィールド毎又は1ライン毎に所定の周期で交流化反転して、対向電極間に極端間に偏った電圧が印加されないように工夫されている。
従来、交流化反転信号レベルを増幅器のダイナミックレンジの中心に設定し、かつ、液晶表示素子の対向電極電位を液晶印加電圧の平均値に合わせるための発明が知られている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1によれば、画素電極に対して交流信号を出力する増幅器のダイナミックレンジの中心に交流化反転の信号レベルを設定し、対向電極電位を液晶印加電圧の平均値に合わせることによって、反転された信号の一方がクリップして本来の入力信号と異なる非対称な交流信号が液晶素子に与えられる不具合をなくすことができるとされている。
また、特許文献1以外にも、実際に所定の階調を有するテストパターンを液晶表示装置に表示しておき、当該表示したテストパターンをカメラで撮像して、交流化反転を行っている状態でフリッカを測定し、このフリッカが少なくなるように液晶表示素子の共通電極に印加する電圧を調整するフリッカの調整方法が知られている。
特開2005−258412号公報(第3図)
特許文献1に記載の液晶駆動回路の発明では、バイアス調整回路のレベル設定器を用いて、バイアス電圧を後段のバッファ回路のダイナミックレンジの中心に一致するように設定する旨の記載があるが(特許文献1の段落番号[0019]参照)、特許文献1の図3に示されるような電圧波形を観測しながら厳密にバイアス調整回路のレベル設定を行うことは困難な場合がある。
また、液晶表示装置に表示したテストパターンをビデオカメラで撮像し、交流化反転を行っている状態でフリッカを測定し、このフリッカが少なくなるように液晶表示素子の共通電極に印加する電圧を調節することによって、ビデオカメラが輝度の差を精度良く検出していることを前提として、フリッカを減少させることが可能である。しかし、フリッカの発生が黒レベル付近、又は白レベル付近で問題になる場合には、黒レベル付近又は白レベル付近ではビデオカメラの色彩検出能力が不足するので、フリッカの検出精度が悪化する場合がある。ビデオカメラによるフリッカの検出精度が悪い場合には、液晶表示素子の共通電極に印加する電圧の調整がラフになるために、交流化反転時において共通電極に印加する電圧がいずれか一方向に偏ってしまう。この共通電極に印加する電圧の偏りは、液晶表示素子の寿命を短くする原因となる。
更に、フリッカの発生程度が階調に応じて変化する場合もあるので、交流化反転時において対向電極間に印加する電圧を、あらゆる階調で精度良く調整する要求もある。
また、薄膜トランジスタを画素毎に設けた液晶表示素子のフレームレートを向上させるために、薄膜トランジスタのチャンネル長を長くすると、薄膜トランジスタのゲート−ドレイン間に寄生する寄生容量Cgdも増大する。特に、高速な駆動が要求されるフィールドシーケンシャル方式の液晶表示素子の薄膜トランジスタでは、従来の薄膜トランジスタと比較して寄生容量Cgdが5倍ほど大きくなっている。この寄生容量Cgdの増大により、ゲートを選択した際のフィードスルー(寄生容量Cgdによりゲート電流がドレイン側に流れ込む現象)が増大して、交流化反転時に対向電極間に印加される電圧が偏るという不具合が顕著になる。
また、液晶表示装置に表示したテストパターンをビデオカメラで撮像し、フリッカが最小になるように共通電極の電圧を調整する方法では、フリッカが最小になったとしても、交流化反転時における共通電極の電圧が偏っている可能性があり、そのまま液晶表示素子を使用し続けると液晶表示素子の寿命が短くなる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、液晶表示素子における液晶層の対向電極間に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行っている状態で、当該対向電極間に供給している交流の電流を検出することによって、対向電極間に印加する電圧の調整を容易にする液晶表示装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の液晶表示装置は、液晶層の両側に画素電極と共通電極とを対向して配置した対向電極間に電圧を印加することにより光の透過又は反射を調節する液晶表示素子と、対向する電極間に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行う交流化反転回路と、交流化反転回路から対向する電極間に供給している電流を検出する電流検出回路を備える構成とした。
また、本発明の液晶表示素子の印加電圧の調整方法は、交流化反転回路から前記画素電極と前記共通電極との間に供給している電流を検出する工程と、この電流が交流化反転の前後で対称な電流となるように画素電極と共通電極との間に印加する電圧を調整する工程とを含む方法とした。このとき、交流化反転回路から電極間に供給している電流は電流検出回路を用いて検出できる。
本発明によれば、液晶表示素子の対向電極間に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行っている状態で、当該対向電極間に供給している交流の電流を検出して、この電流の平均値が零になるように対向電極間に印加する電圧を調整しているので、液晶表示素子の対向電極間に印加する電圧の偏りを減少させることが可能となり、液晶層におけるイオン成分の発生や分極が抑えられ、液晶表示素子の焼き付き等が防止される。そのため、フリッカが少なく寿命の長い液晶表示素子を提供することが可能となる。また、対向電極間に供給している電流を用いて調整を行うので、どのような階調であっても、精度良く対向電極間に印加する電圧を調整することが可能となる。
本発明の実施形態に係る液晶表示装置10の概略構成を図1に示す。液晶表示装置10は、入力した映像信号に対して予め定めた階調に変換する処理を行って出力する階調変換手段12と、入力した映像信号を用いて水平ライン毎の階調信号と垂直方向の走査電極駆動タイミング信号、バックライトの発光制御信号、及び、共通電極駆動信号のタイミングを制御しつつ出力する制御手段14と、水平ライン毎の階調信号を入力して液晶表示素子70に信号電極駆動信号Snを出力する信号電極駆動回路16(交流化反転回路の一形態)と、走査電極駆動タイミング信号を入力して液晶表示素子70に対して水平ライン毎の走査電極駆動信号Gmを出力する走査電極駆動回路18と、画像を形成する光を発光するバックライト20と、バックライト20が発光した光の光量を画素毎に調節して透過させることにより画像を形成する液晶表示素子70とを備えている。実際の液晶表示素子70では、走査電極駆動信号Gmを出力する走査電極は数百本以上形成し、信号電極駆動信号Snを出力する信号電極も同様に数百本以上形成している。
また、液晶表示装置10は、制御手段14が出力した発光制御信号に基づいてバックライト20の発光光量及び発光タイミングを制御する発光制御手段24と、制御手段14が出力した共通電極駆動信号に基づいて液晶表示素子70の各液晶層84に設けられている共通電極88(対向電極の一方)に印加する電圧を制御する共通電極駆動手段26(交流化反転回路の一形態)とを備えている。
共通電極駆動手段26には、液晶表示素子70の各共通電極88に印加する電圧を調整する共通電極電圧調整手段27を設けてある。この共通電極電圧調整手段27を用いることにより、対向電極間(液晶層84の画素電極76と共通電極88との間)に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行った際に、対向電極印加電圧が正負対称になるように共通電極88の印加電圧を調整することができる。
なお、共通電極電圧調整手段27を設けて各共通電極88に印加する電圧を調整する代わりに、交流化反転を行った際の信号電極駆動信号の中心電圧を調整する中心電圧調整手段17を、信号電極駆動回路16に設けるように構成してもよい。また、共通電極電圧調整手段27を設けて共通電極88に印加する電圧を調整する代わりに、交流化反転を行った際の正印加電圧及び負印加電圧の補正値を階調変換手段12に予め記憶しておき、階調変換手段12が、入力した映像信号に対して正印加電圧時及び負印加電圧時毎に補正を行った映像信号を出力することにより、画素電極76に印加する信号電極駆動信号Snの電圧を調整するように構成してもよい。
また図1に示す実施形態では、共通電極88と共通電極駆動手段26との間に電流検出回路30を設けることにより、対向電極間に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行った際に、対向電極印加電圧が正負対称となっているか否かの判断を行うことを可能にしている。なお、電流検出回路30は、共通電極駆動手段26の内部に設けるように構成してもよい。
図1に示す液晶表示素子70は、液晶層84の両側に画素電極76と共通電極88とを対向して配置した対向電極間に、所定の電圧を印加することによって、バックライト20が発光した光の透過又は反射を調節する。液晶表示素子70の各画素には、液晶層84に印加する電圧を所定の期間保持するための保持容量77と、画素電極76に印加する信号電極駆動信号Snを走査電極駆動信号Gmを用いて選択する薄膜トランジスタ79とを備えている。
図1に示すように、各共通電極88と共通電極駆動手段26との間に電流検出回路30を設けることによって、より正確に交流化反転を行った際に対向電極間に印加する電圧の偏りを検出することが可能となる。なお、保持容量77を設けずに液晶表示素子を構成する場合には、画素電極76と導通している信号電極側に電流検出回路を設けるように構成してもよい。
次に、液晶表示装置の構成について図2を用いて説明する。図2は、バックライト20及び液晶表示素子70を側面側から見た断面図である。バックライト20は、液晶表示素子70に対して下面から光を照射する機能を有する。バックライト20は、側方から導光板52に対して光を発する光源50と、側方から入射した光を液晶表示素子70側に出射する導光板52と、導光板52の内部に設けられ、側方から入射した光を反射させて液晶側の一面側に極力均一に出射する働きをするプリズム56と、導光板52の下面に達した光を反射させることにより、液晶表示素子70側に出射する光の割合を増加させるミラー58とを備えている。
次に、バックライト20の作用について説明する。光源50が発した光の殆どは、放射状に拡散しながら導光板52の上面又は下面に到達する。導光板52の上面に到達した光のうち、導光板52の上面に対して臨界角以上の角度で入射した光は、導光板52から液晶表示素子70側に屈折し、浅い角度で出力される。臨界角とは、導光板52とその外部の屈折率の割合に応じて定まる定数である。導光板52の上面に対して臨界角以下の角度で入射した光は、導光板52の上面内側で全反射して、再度導光板52の内部を透過してゆく。一方、導光板52の下面に到達した光は、導光板52の下面に設けたミラー58により全反射されて、再度導光板52の内部を透過してゆき、最終的には導光板52の上面から液晶表示素子70側に出射する。
次に、光学シート60の構成について説明する。光学シート60は、導光板52の上面から出力される角度の浅い光の向きを、屈折により変更させるドット印刷62と、導光板52から出力された光を更に全方向に拡散させて光量斑を減少させる拡散部材64と、拡散部材64が全方向に拡散した光をX方向及びY方向に立たせることにより、入射した光を垂直方向に集光させて利用者が垂直方向から液晶表示装置10を見た際の明るさを増大させる働きをするプリズムシート66X、66Yと、光源50が発する広い発光スペクトラムをより好ましいバックライト特性に補償する補償板68とを備えている。
次に、液晶表示素子70の構成について説明する。液晶表示素子70は、バックライト20が発光した光のうち、一方向に振動している成分の光を透過させる偏光板72、92と、液晶層84を保持するガラス基板74、90と、画素を構成する液晶に電圧を印加する画素電極76及び共通電極88とを有している。ガラス基板74の表面には薄膜トランジスタ79や画素電極76、配光膜(図示せず)を形成することができる。また、ガラス基板90の表面には、共通電極88や配光膜(図示せず)を形成することができる。
液晶表示素子70が、ノーマリーブラックモードの表示素子である場合には、偏光板72の偏光特性と液晶層84の下面に整列している液晶の偏光特性を90度ずらしておく。ノーマリーブラックモードの液晶表示素子とは、無電圧印加時に光の透過率が低く、電圧印加時に光の透過率が高くなる液晶表示装置をいう。液晶分子は、それぞれの配向方向に従って、90度ねじれた配列で並んでいるので、偏光板72の偏光特性と偏光板92の偏光特性を一致させておくことによって、液晶の分子を回転させた状態で、バックライト20から入射した光が偏光板72、92を透過して、液晶表示素子70から出力されるようになる。
液晶表示素子70の画素毎に明るさを設定して画像を表示する場合には、走査電極駆動回路18が液晶表示素子70の走査電極を順次一本ずつ選択し、その選択した画素の信号電極に画素の明るさに対応した電圧を印加する。電圧が印加されると、薄膜トランジスタ79を介して画素電極76と共通電極88との間に電圧が印加されて、液晶分子は電圧に応じた位置まで回転する。電圧を印加しない状態では偏光板72を透過した光の全てが液晶の分子に沿って90度回転していたが、液晶分子が回転したことにより偏光板72を透過した光の一部は直接偏光板92に到達する。偏光板92の偏光方向は、偏光板72の偏光方向と同一としてあるので、液晶層84を直接透過した光は液晶表示素子70の外部に出力されて、その画素電極76の部分だけ光の透過率が向上して明るくなる。全ての画素電極76について同様な状況を作り出すことによって、液晶表示装置10に画像を表示することができる。
(実施例1)次に、電流検出回路の構成について、図3を用いて詳細に説明する。図3は、本実施例に用いる電流検出回路30Aの構成を示す図である。図示するように、電流検出回路30Aは、共通電極駆動手段26の出力に接続する端子Piと、共通電極88に接続する端子Poと、端子Pi及び端子Po間に流れた電流Icを電圧Vicに変換して出力する電流検出抵抗Rdを備えている。
例えば、液晶表示素子70における一つの液晶層84の容量が1pFであって、対向電極までの配線抵抗が300Ω、対向電極間に印加する電圧が3Vの場合に、電流検出抵抗Rdを1Ωとすると、出力される電圧Vicの値は最大で0.01Vとなる。この電圧Vicの過渡応答波形は微分波形となるために、薄膜トランジスタ79のゲートをONにしてから10ピコ秒後の電圧Vicの値は1mV以下に下がる。この電流検出抵抗Rdの抵抗値を大きく設定することにより、電流検出抵抗Rdの両端に発生する電圧Vicの値を大きくすることができる。なお、複数の信号電極に同一波形の信号電極駆動信号Snを印加して、共通電極88に流れる電流値を大きくするようにしてもよい。
(実施例2)次に、図4を用いて、本実施例に用いる電流検出回路の構成を説明する。増幅器32を備えた電流検出回路30Bの構成を図4に示す。図示するように、電流検出回路30Bは、共通電極駆動手段26の出力に接続する端子Piと、共通電極88に接続する端子Poと、端子Pi及び端子Po間に流れた電流Icを電圧に変換して出力する電流検出抵抗Rdと、電流検出抵抗Rdの両端に発生した電圧に対して増幅処理を行って電圧Vicを出力する増幅器32とを備えている。
また、電流検出回路30Bは、対向電極に印加されている電流Icを検出するとき(電流検出モード時)にスイッチを開放することにより共通電極駆動手段26と共通電極88との間に電流検出抵抗Rdを接続して電流検出抵抗Rdの両端に電圧を発生させるとともに、共通電極88に印加されている電流Icを検出しない実際の使用時(画像表示モード時)には電流検出抵抗Rdの両端を短絡させて共通電極駆動手段26と共通電極88との間を電流検出抵抗Rdを介さずに接続する接続切替手段SWを備えている。また、電流検出回路30は、電流Icの検出を行う電流検出モードと電流Icの検出を行わない画像表示モードとの切り替えの指示を入力するモード切替信号入力手段Pcを備えている。
上述のように、電流検出抵抗Rdの両端に電圧Vicが現れている時間は短いので、図4に示すように電流検出抵抗Rdの両端に現れた電圧を増幅して、増幅後の電圧Vicを出力することにより、電圧Vicの観測が容易となり、交流化反転を行った際の共通電極88の印加電圧の調整や、信号電極駆動信号の中心電圧の調整が容易となる。なお、増幅器32は、電圧Vicを出力する素子として説明したが、電流出力型の素子を用いるようにしてもよい。
また、本実施例では、接続切替手段SWを設け、電流検出モード時に開放信号Scを入力して接続切替手段SWを開放させることによって、電流検出抵抗Rdの値を大きく設定した場合であっても、画像表示モード時には共通電極88に流れる電流Icが電流検出抵抗Rdをバイパスするようにして悪影響の発生を防止するようにしている。なお、この図4に示した接続切替手段SWを、図3に示した電流検出回路30Aの電流検出抵抗Rdの両端に接続するように構成してもよい。
(実施例3)次に、図5を用いて、本実施例に用いる電流検出回路の構成を説明する。増幅器32及び積分回路34を備えた電流検出回路30Cの構成を図5に示す。図示するように、電流検出回路30Cは、共通電極駆動手段26の出力に接続する端子Piと、共通電極88に接続する端子Poと、端子Pi及び端子Po間に流れた電流Icを電圧に変換して出力する電流検出抵抗Rdと、電流検出抵抗Rdの両端に発生した電圧に対して増幅処理を行う増幅器32と、増幅後の電圧を積分して電圧Vicを出力する積分回路34とを備えている。また、電流検出回路30Cは、電流検出モード時にスイッチを開放することにより電流検出抵抗Rdの両端に電圧を発生させるとともに、画像表示モード時には電流検出抵抗Rdの両端を短絡させる接続切替手段SWと、電流Icの検出を行う電流検出モードと電流Icの検出を行わない画像表示モードとの切り替えの指示を入力するモード切替信号入力手段Pcとを備えている。
積分回路34は、増幅器32が出力した電圧を所定の時定数で積分する容量Ci及び抵抗Riと、容量Ciに保持している電圧を所定の時定数で放電する抵抗Rrとを備えている。積分回路34を設けることによって、電流検出抵抗Rdの両端に発生する交流の微分波形を直流に変換することが可能となり、電流Icの観測が容易となる。そして、交流化反転を行った際の共通電極88の印加電圧の調整や、信号電極駆動信号の中心電圧の調整が容易となる。
図3〜図5に示した各実施例では、電流検出抵抗Rdを用いて交流化反転回路から対向電極間に供給している電流を検出する実施形態を示したが、走査電極駆動信号Gmを供給している間だけ電流Icの検出する同期検波回路を用いるようにしてもよい。また、図5では、抵抗Ri、Rr、及び容量Ciを用いた積分回路の実施例を示したが、微分波形を有する電流Icの振幅の最大値を、信号電極駆動信号Snの極性を用いて検出して保持するピークホールド回路を用いた処理を行って、電流の検出効率を高めるように電流検出回路30を構成してもよい。
次に、液晶表示装置10において交流化反転を行う際に対向電極間に印加する信号電極駆動信号Snと、走査電極に印加する走査電極駆動信号Gmと、対向電極間に供給している電流Icとのタイミングについて、図6を用いて説明する。図6は、テストパターンを表示する際の信号電極駆動信号Snの波形と、各薄膜トランジスタ79のゲートに印加する走査電極駆動信号Gmの波形と、共通電極88に流れる電流Ica、Icbの波形と、共通電極88に流れる電流の積分値Ica(sum)、Icb(sum)との関係を示すタイミングチャートである。
図6では、薄膜トランジスタ79のソースに所定の階調表示を指示する信号電極駆動信号S1を交流化反転させて印加しておき、順次各画素の薄膜トランジスタ79のゲートに走査電極駆動信号Gmを印加した場合において、共通電極駆動手段26が共通電極88に供給している電流Ica、Icbを表している。ここで、信号電極駆動信号S1は、各画素の画素電極76に対して、正電圧印加時には電圧Vp(Vp>0)を印加し、負電圧印加時には電圧Vn(Vn>0)のテストパターンを印加する信号である。ここで、共通電極88の印加電圧を信号電極駆動信号の中心電圧Vcaに調整した場合には、(Vp−Vca)=(Vca−Vn)となるので、液晶層84に印加される電圧には偏りが無く、液晶表示素子70の寿命を長くすることができる。
さらに、調整前の共通電極88の印加電圧がVcbであった場合に、共通電極88の印加電圧を中心電圧Vcaに調整する方法について説明する。調整前の共通電極88の印加電圧がVcbであった場合には、走査電極駆動信号Gmを各薄膜トランジスタ79のゲートに順次印加することによって、調整前の共通電極88に流れる電流Icbが共通電極駆動手段26から共通電極88に供給される。この共通電極88に流れる電流Icbは、図3及び図4等に示した電流検出回路30A、30B等を用いることにより、観測しやすい電圧として取得することができる。
この共通電極88に流れる電流Icbを検出して、Ip+In=0となるように中心電圧調整手段17、又は共通電極電圧調整手段27等を調整してIp+In=0とすることにより、交流化反転を行った際の対向電極印加電圧が正負対称になるように調整することができる。調整後には、Ip=−Inとなった調整後の電流Icaが得られる。
次に、交流化反転回路から対向電極間に供給している電流を積分した電流積分値Icb(sum)を用いて共通電極88の印加電圧を中心電圧Vcaに調整する方法について説明する。
また、図5等に示した電流検出回路30Cを用いることによって、共通電極88に流れる電流Icbの偏りを直接検出して、交流化反転を行った際の共通電極88の印加電圧の調整や、信号電極駆動信号の中心電圧の調整に用いることができる。調整前の共通電極88に流れる電流Icb(sum)及び調整後の電流Ica(sum)を図6に示す。
図6に示すように、共通電極駆動手段26から共通電極88に供給している電流Icの電流積分値Ica(sum)、Icb(sum)を電流検出回路30Cから出力することによって、電流Icの観測が容易となる。そして、容易に共通電極88の印加電圧の調整や、信号電極駆動信号の中心電圧の調整を行ことができる。
本発明に係る液晶表示装置10の概略構成を示す図である。 液晶表示装置を側面側から見た断面図である。 電流検出回路30Aの構成を示す図である。 増幅器を備えた電流検出回路の構成を示す図である。 増幅器と積分回路を備えた電流検出回路の構成を示す図である。 テストパターンを表示する際の各信号のタイミングチャートである。
符号の説明
10 液晶表示装置
12 階調変換手段
14 制御手段
16 信号電極駆動回路
17 中心電圧調整手段
18 走査電極駆動回路
20 バックライト
24 発光制御手段
26 共通電極駆動手段
27 共通電極電圧調整手段
30、30A、30B、30C 電流検出回路
32 増幅器
34 積分回路
76 画素電極
77 保持容量
79 薄膜トランジスタ
84 液晶層
88 共通電極
Sn 信号電極駆動信号
Gm 走査電極駆動信号
Pi、Po 端子
Rd 電流検出抵抗
SW 接続切替手段
Pc モード切替信号入力手段
Sc 開放信号
Ci 容量
Ri、Rr 抵抗
Ic 電流
Vic、Vcb 電圧
Vca 中心電圧
Ica(sum)、Icb(sum) 電流積分値

Claims (6)

  1. 液晶層の両側に画素電極と共通電極とを対向して配置した対向電極間に電圧を印加することにより光の透過又は反射を調節する液晶表示素子と、前記対向する電極間に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行う交流化反転回路と、前記交流化反転回路から前記対向電極間に供給している電流を検出する電流検出回路と、を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記交流化反転回路と前記共通電極との間に接続した抵抗器を備え、前記電流検出回路が前記抵抗器の両端に発生した電圧により電流を検出する回路であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記電流の検出を行う電流検出モードと、前記電流の検出を行わない画像表示モードとの切り替えの指示を入力するモード切替信号入力手段と、
    前記モード切替信号入力手段が電流検出モードの指示を入力した場合には、前記交流化反転回路と前記共通電極との間に前記抵抗器を接続し、前記モード切替信号入力手段が画像表示モードの指示を入力した場合には、前記抵抗器を介さずに前記交流化反転回路と前記共通電極を接続する接続切替手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記電流検出回路が、検出した電流を積分して出力する積分回路を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記検出した電流の刻々の振幅の最大値を検出して保持するピークホールド回路を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  6. 液晶層を挟むように互いに対向して配置された画素電極及び共通電極と、前記液晶層に印加する電圧を所定の周期で反転させる交流化反転を行う交流化反転回路と、前記液晶層に印加する電圧を調整する電圧調整手段を有する液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記画素電極と前記共通電極との間に供給している電流を検出する工程と、
    前記電流が前記交流化反転の前後で対称な電流となるように、前記画素電極と前記共通電極との間に印加する電圧を調整する工程と、を含むことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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