JP2010276923A - 内視鏡用対物レンズおよび内視鏡 - Google Patents

内視鏡用対物レンズおよび内視鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】広画角の内視鏡用対物レンズにおいて、周辺部における画像を改善し、十分長いバックフォーカスを有する。
【解決手段】内視鏡用対物レンズは、全画角が120度を超え、最も物体側の面が球面であり、下記条件式(1)、(2)を満たす。
0.7<θ8/θ10<0.8 … (1)
5<R/f<15 … (2)
ただし、
θ10:最大像高における半画角
θ8:最大像高の8割の像高における半画角
:最も物体側の面の曲率半径
f:全系の焦点距離
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡用対物レンズおよび内視鏡に関し、特に、バックフォーカスが長く、視野角が広い内視鏡用対物レンズおよび該内視鏡用対物レンズを備えた内視鏡に関するものである。
従来、医療現場において患者の体内の観察または治療を行うときに内視鏡が使用されている。内視鏡の挿入部の先端には観察用の対物レンズが配置されており、近年では、この対物レンズによって得られる像を固体撮像素子により撮像する電子内視鏡が一般的である。電子内視鏡に好適に使用可能な内視鏡用対物レンズとしては、例えば、本発明者により考案された下記特許文献1〜3に記載のものが知られている。
通常、内視鏡での観察は1つの対物レンズにより行われており、内視鏡挿入時に視野を観察するときも、挿入作業を停止して体内の患部を観察するときも、同じ対物レンズが用いられる。そのため、内視鏡の対物レンズは、内視鏡を体内へ挿入するときは挿入しやすくするために視野角を広くしたいが、患部を観察するときはその患部を出来るだけ大きく見たいという2つの要望を満たさなければならない。そこで、従来の内視鏡用対物レンズは、画像中心部は大きく見えて、画像周辺部の対象物は小さくなっても広い範囲が見えるようにと、大きな負の歪曲収差を発生させたもの(以下、従来タイプという)が主流となっていた。なお、ここでいう従来タイプで発生している「大きな負の歪曲収差」とは、一般的な画角の撮像レンズの歪曲収差を示すときに用いられる、理想像高をftanθ(f:全系の焦点距離、θ:半画角)とした表記法によるものである。
この従来タイプにより得られる画像について、図32、図33を参照しながら説明する。図32は、等距離射影方式の光学系による画角と像高の関係を模式的に示すものである。図33は、従来タイプの内視鏡用対物レンズの画角と像高の関係を図32と同様の方法で模式的に示すものである。なお、等距離射影方式は、広画角レンズである魚眼レンズに多く採用されている射影方式であり、半画角と像高が比例の関係となる。
図32、図33は、簡単のために、最大半画角を90度、全画角を180度とした例を示している。図32、図33の上段の複数の扇形からなる半円は画角を示すものであり、扇形の中心角を画角として示している。つまり、中心線Mを0度とし、中心線Mに対する角度が半画角となる。最大半画角の2割、4割、6割、8割、10割の画角である、18度、36度、54度、72度、90度のそれぞれの画角を値を付して示している。
図32の下段の複数の同心円は像高を示すものである。図32の円C2、C4、C6、C8、C10はそれぞれ、半画角18度、36度、54度、72度、90度に対応する像高を表すものである。最外円C10は最大像高を示すものである。図32は、半画角と像高が比例する等距離射影方式のものであるため、円C2、C4、C6、C8、C10は等間隔の同心円となり、最大半画角の8割の半画角にある点Aが投影されて像面上に形成される点A’の像高は、最大像高h10の8割となる。
図33における下段の複数の同心円も像高を示すものである。図33の円Cj2、Cj4、Cj6、Cj8、Cj10はそれぞれ、半画角18度、36度、54度、72度、90度に対応する像高を表すものである。最外円Cj10は最大像高を示すものである。図33は、従来タイプのものであるため、円Cj2、Cj4、Cj6、Cj8は等間隔の同心円とならず、中心部の円Cj2、Cj4の間隔が周辺部の円Cj8、Cj10の間隔よりも広くなっている。また、最大半画角の8割の半画角にある点Bが投影されて像面上に形成される点B’の像高hj8は、最大像高hj10の8割とはならず、hj10の8割よりも大きなものとなる。
特開2008−257108号公報 特開2008−152210号公報 特開2007−249189号公報
図32と図33を比較してわかるように、図33の従来タイプは図32の等距離射影方式のものよりも、像面上において画角が小さな領域の像が画角の大きな領域の像よりも大きな割合を占めており、周辺部の像は圧縮されたように小さく見える。すなわち、従来タイプは等距離射影方式のものよりも画角の大きな領域の情報量が少ないと言える。
しかしながら、広画角化が進み、あまりにも画像周辺部の物体が小さく見え過ぎると、画像周辺部の病変を見落とす虞があるため、あまりに大きな負の歪曲収差を発生させることは実用上好ましくない。また、近年の固体撮像素子の高画素化に伴う画質の向上から、従来は比較的軽視していた画像周辺部についても、より詳細な情報を得たいという要望が高まってきている。
一方、その他に内視鏡用対物レンズに要望される事項として、十分長いバックフォーカスを持つことが挙げられる。固体撮像素子が搭載され、固体撮像素子の撮像面が内視鏡の挿入部の長軸方向と平行に配置される内視鏡においては、対物レンズと固体撮像素子との間に光路を折り曲げるための光路変換プリズムが挿入配置されるようになっており、この光路変換プリズムが挿入配置される、対物レンズの最終面から結像位置までの距離(ほぼ、バックフォーカスと同等)を十分長く確保しておく必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、広画角の内視鏡用対物において、周辺部の画像を改善するとともに、十分長いバックフォーカスを有する内視鏡用対物レンズおよび該内視鏡用対物レンズを備えた内視鏡を提供することを目的とするものである。
本発明の内視鏡用対物レンズは、全画角が120度を超え、最も物体側の面が球面であり、下記条件式(1)、(2)を満たすことを特徴とするものである。
0.7<θ8/θ10<0.8 … (1)
5<R/f<15 … (2)
ただし、
θ10:最大像高における半画角
θ8:最大像高の8割の像高における半画角
R:最も物体側の面の曲率半径
f:全系の焦点距離
条件式(1)は、最大像高の8割の像高における半画角と最大像高における半画角の比θ8/θ10を規定するものである。等距離射影方式の光学系ではθ8/θ10は0.8であるが、多くの従来タイプの光学系ではθ8/θ10は0.65程度となっている。本発明は、条件式(1)により、半画角と像高がほぼ比例するような光学系を提供するものである。
本発明の内視鏡用対物レンズは、物体側から順に、像側に凹面を向けた負の第1レンズと、正の第2レンズと、物体側に平面または曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正の第3レンズと、いずれか一方が正で他方が負の第4レンズおよび第5レンズを接合してなる全体で正の屈折力を有する接合レンズとが配列された4群5枚構成であり、第2レンズと第3レンズとの間に絞りが配置されるように構成してもよく、その場合、下記条件式(3)、(4)を満たすように構成することが好ましい。
Bf/f>2.0 … (3)
Figure 2010276923
ただし、
Bf:全系のバックフォーカス
ν:第4レンズのd線におけるアッベ数
ν:第5レンズのd線におけるアッベ数
45:第4レンズと第5レンズの接合面の曲率半径
:第5レンズの中心厚
:第5レンズのd線における屈折率
本発明の内視鏡用対物レンズが、上記の4群5枚構成を採用する場合は、下記条件式(5)を満たすことが好ましい。
(ν+ν)<45 … (5)
ただし、
ν:第2レンズのd線におけるアッベ数
ν:接合レンズを構成する負レンズのd線におけるアッベ数
あるいは、本発明の内視鏡用対物レンズは、物体側から順に、像側に凹面を向けた負の第1レンズと、いずれか一方が正で他方が負の第2レンズおよび第3レンズを接合してなる第1の接合レンズと、物体側に平面または曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正の第4レンズと、いずれか一方が正で他方が負の第5レンズおよび第6レンズを接合してなる第2の接合レンズとが配列された4群6枚構成であり、第1の接合レンズと第4レンズとの間に絞りが配置されるように構成してもよく、その場合、下記条件式(6)、(7)を満たすことが好ましい。
Bf/f>2.2 … (6)
Figure 2010276923
ただし、
Bf:全系のバックフォーカス
ν:第5レンズのd線におけるアッベ数
ν:第6レンズのd線におけるアッベ数
56:第5レンズと第6レンズの接合面の曲率半径
:第6レンズの中心厚
:第6レンズのd線における屈折率
本発明の内視鏡用対物レンズが、上記の4群6枚構成を採用する場合は、下記条件式(8)を満たすことが好ましい。
15.0<|ν−ν| … (8)
ただし、
ν:第2レンズのd線におけるアッベ数
ν:第3レンズのd線におけるアッベ数
なお、本発明における上記「最も物体側の面」は、内視鏡用対物レンズを構成する面の中での最も物体側の面を意味する。例えば、内視鏡用対物レンズが内視鏡に実装される際に、最も物体側にパワーを有しない平行平面板のような保護部材が配置される場合は、この保護部材の面は、本発明の上記「最も物体側の面」とは見なさないものとする。
なお、本発明における曲率半径の符号は、物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負として考えるものとする。
また、上記条件式におけるバックフォーカスは、空気換算長を用いるものとする。
なお、上記の4群5枚構成に含まれる接合レンズの「いずれか一方が正で他方が負の第4レンズおよび第5レンズ」は、第4レンズが正レンズで第5レンズが負レンズの場合、および、第4レンズが負レンズで第5レンズが正レンズの場合の両方の場合を含むものであり、さらに、第4レンズが第5レンズよりも物体側に配置されていることを意味するものである。また、上記の4群6枚構成に含まれる第1の接合レンズの「いずれか一方が正で他方が負の第2レンズおよび第3レンズ」、第2の接合レンズの「いずれか一方が正で他方が負の第5レンズおよび第6レンズ」も同様に考えるものとする。
なお、上記の各条件式の値は、特に断りがない限り、内視鏡用対物レンズの基準波長におけるものである。
本発明の内視鏡は、上記記載の本発明の内視鏡用対物レンズを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、全画角が120度を超える広画角を得ながら、従来よりも画像周辺部における画像を改善でき、十分長いバックフォーカスを持つ内視鏡用対物レンズおよび該内視鏡用対物レンズを備えた内視鏡を提供することができる。
本発明の実施例1の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例2の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例3の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例4の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例5の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例6の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例7の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例8の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例9の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例10の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例11の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 本発明の実施例12の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 図13(A)〜図13(D)は本発明の実施例1の内視鏡用対物レンズの各収差図 図14(A)〜図14(D)は本発明の実施例2の内視鏡用対物レンズの各収差図 図15(A)〜図15(D)は本発明の実施例3の内視鏡用対物レンズの各収差図 図16(A)〜図16(D)は本発明の実施例4の内視鏡用対物レンズの各収差図 図17(A)〜図17(D)は本発明の実施例5の内視鏡用対物レンズの各収差図 図18(A)〜図18(D)は本発明の実施例6の内視鏡用対物レンズの各収差図 図19(A)〜図19(D)は本発明の実施例7の内視鏡用対物レンズの各収差図 図20(A)〜図20(D)は本発明の実施例8の内視鏡用対物レンズの各収差図 図21(A)〜図21(D)は本発明の実施例9の内視鏡用対物レンズの各収差図 図22(A)〜図22(D)は本発明の実施例10の内視鏡用対物レンズの各収差図 図23(A)〜図23(D)は本発明の実施例11の内視鏡用対物レンズの各収差図 図24(A)〜図24(D)は本発明の実施例12の内視鏡用対物レンズの各収差図 従来例1の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 従来例2の内視鏡用対物レンズの構成を示す断面図 図27(A)〜図27(D)は従来例1の内視鏡用対物レンズの各収差図 図28(A)〜図28(D)は従来例2の内視鏡用対物レンズの各収差図 像高と画角の関係を示す図 本発明の実施形態にかかる内視鏡の概略構成を示す図 内視鏡の先端硬質部の要部断面図 等距離射影方式の光学系の画角と像高の関係を模式的に示す図 従来タイプの内視鏡用対物レンズの画角と像高の関係を模式的に示す図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1〜図12は、本発明の実施形態にかかる内視鏡用対物レンズの断面図であり、それぞれ、後述の実施例1〜実施例12の内視鏡用対物レンズに対応している。図1〜図12に示す例の基本構成は同様であり、各図の図示方法も同様であるため、まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態にかかる内視鏡用対物レンズの基本構成について説明する。
本発明の実施形態にかかる内視鏡用対物レンズは、全画角が120度を超えるほど広角であり、最も物体側の面が球面であるように構成されている。図1に示す例の内視鏡用対物レンズは、第1レンズL11〜第5レンズL15の5枚のレンズから構成されており、最も物体側のレンズである第1レンズL11の物体側の面が球面となっている。なお、図1では、図の左側が物体側、右側が像側である。
図1には、内視鏡用対物レンズとともに、軸上光束2と、最大像高に対応する軸外光束3を示している。軸外光束3に含まれる主光線と光軸Zとのなす角ωは、最大半画角であり、図1に示すような光軸に対して回転対称な系では、最大半画角の2倍が全画角となる。すなわち、本実施形態の内視鏡用対物レンズは、2ωが120度を超えるように構成されている。
なお、図1では、最も像側のレンズの像側に平行平板状の光学部材PPを配置し、この光学部材PPの像側の面に結像位置Pが位置するように構成した例を示している。光学部材PPは、光路変換プリズムに相当するものであり、図1では結像位置Pが光軸Zと同一方向になるように光路変換プリズムを光軸Zと同一方向に展開したものとして光学部材PPを図示している。
本実施形態にかかる内視鏡用対物レンズは、さらに、下記条件式(1)、(2)を満たすように構成されている。
0.7<θ8/θ10<0.8 … (1)
5<R/f<15 … (2)
ただし、
θ10:最大像高における半画角
θ8:最大像高の8割の像高における半画角
:最も物体側の面の曲率半径
f:全系の焦点距離
上記条件式(1)は像高と画角の関係を表す式である。前述したように、θ8/θ10の値は、半画角と像高が比例関係にある等距離射影方式の光学系では0.8であるが、画像中心部を大きく観察出来るように大きな負の歪曲収差を発生させた従来タイプの光学系では、0.65程度である。
そこで、本実施形態にかかる内視鏡用対物レンズは、条件式(1)を満たすように構成して、θ8/θ10の値を従来タイプよりも等距離射影方式の光学系に近づけるようにし、半画角と像高がほぼ比例するようにしている。これにより、広画角でありながら画像周辺部の情報量を従来タイプのものより増加させることができ、画像周辺部における画像を改善することができる。
このθ8/θ10を0.7より大きくし、等距離射影方式と同じ値の0.8に近づけるには、レンズ系の最も物体側の面を凸面にし、その面の曲率半径Rを小さくすればよい。条件式(2)の上限を満たすことで、曲率半径Rを小さくでき、0.7<θ8/θ10を達成することが可能になる。しかし、条件式(2)の下限を下回るほど曲率半径Rを小さくしてしまうと、広画角でバックフォーカスの長いレンズ系を得ることが困難になる。
一般に、内視鏡用対物レンズの最も物体側の面は、ゴミがたまりにくい形状にするため、平面または凸面にすることが多いが、本実施形態においては、上記のθ8/θ10に関する理由から、平面ではなく凸面にする。また、最も物体側の面を球面にすれば、非球面にする場合よりも製造性が良いレンズにすることができる。
具体的に、本実施形態の内視鏡用対物レンズがとりうる第1の態様としては、図1〜図6に例示するように、物体側から順に、像側に凹面を向けた負の第1レンズL11と、正の第2レンズL12と、物体側に平面または曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正の第3レンズL13と、いずれか一方が正で他方が負の第4レンズL14および第5レンズL15を接合してなる全体で正の屈折力を有する接合レンズとが配列された4群5枚構成を採用することができる。この第1の態様の構成においては、第2レンズL12と第3レンズL13の間に開口絞りStが配置されることが好ましい。なお、図中の開口絞りStは形状や大きさを表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
また、この第1の態様の構成においては、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
Bf/f>2.0 … (3)
ただし、
Bf:全系のバックフォーカス(空気換算長)
f:全系の焦点距離
条件式(3)を満たすように構成することで、焦点距離に比して長いバックフォーカスを確保でき、内視鏡用対物レンズと像面の間に光路変換プリズムを配置することができる。
また、この第1の態様の構成においては、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
Figure 2010276923
ただし、
Bf:全系のバックフォーカス
ν:第4レンズのd線におけるアッベ数
ν:第5レンズのd線におけるアッベ数
45:第4レンズと第5レンズの接合面の曲率半径
:第5レンズの中心厚
:第5レンズのd線における屈折率
条件式(4)は開口絞りStより像側の後群収束系の一部を構成する第4レンズL14と第5レンズL15とからなる接合レンズにおいて、第4レンズL14と第5レンズL15のアッベ数の差と接合面に注目して、倍率色収差の補正の好適な度合いを示したものである。条件式(4)は以下の式(4’)のように変形することができる。
Figure 2010276923
条件式(4’)からわかるように、条件式(4)の左辺は、第4レンズL14と第5レンズL15のアッベ数の差からなる第1の項と、接合面の曲率半径の絶対値を焦点距離で規格化した第2の項と、全系のバックフォーカスと第5レンズL15の光軸上の空気換算長との和、すなわち接合面から結像位置までの距離、を焦点距離で規格化した第3の項とに分けて考えることができる。
これら第1〜第3の項は、倍率色収差の補正に有利な3つの条件を示している。倍率色収差の補正は、接合レンズを構成する2つの正負のレンズのアッベ数の差(第1の項)が大きく、接合面の曲率半径の絶対値(第2の項)が小さく、接合面から結像位置までの距離(第3の項)が短いほど有利である。条件式(4)の下限を下回ると、第1の態様の対物レンズにおいて、バックフォーカスを焦点距離の2.0倍よりも長くしたまま、倍率色収差を良好に保つことが困難になる。
また、第1の態様の対物レンズにおいては、接合レンズを構成する負レンズの分散が大きいほど倍率色収差の補正に有利であるため、接合レンズを構成する負レンズのアッベ数が20以下であることが望ましい。
さらに、第1の態様の対物レンズにおいては、下記条件式(5)を満たすことが好ましい。
(ν+ν)<45 … (5)
ただし、
ν:第2レンズL12のd線におけるアッベ数
ν:接合レンズを構成する負レンズのd線におけるアッベ数
条件式(5)は、開口絞りStより物体側の正の第2レンズL12と、開口絞りStより像側の接合レンズを構成する負レンズに使用される材質のアッベ数を小さく抑えて、倍率色収差を良好に補正するための条件式である。
通常、色収差の補正が不十分な結像レンズにおいては、短波長における焦点距離が長波長における焦点距離よりも短いので、軸上色収差、倍率色収差ともに、短波長側の収差が基準波長のものに比べ、マイナス(アンダー)となる。倍率色収差のアンダーを補正する場合、開口絞りStより像側では、正レンズのアッベ数は大きく、負レンズのアッベ数は小さくすると良く、逆に開口絞りStより物体側では、正レンズのアッベ数は小さく、負レンズのアッベ数は大きくすると良い。上記条件式(5)を満足することで、開口St絞りよりも物体側にある正の第2レンズL12と、開口絞りStよりも像側にある接合レンズを構成する負レンズのアッベ数の和を小さく抑えることができ、倍率色収差の補正が容易になる。
次に、本実施形態の内視鏡用対物レンズがとりうる第2の態様について述べる。この第2の態様としては、図7〜図12に例示するように、物体側から順に、像側に凹面を向けた負の第1レンズL21と、いずれか一方が正で他方が負の第2レンズL22および第3レンズL23を接合してなる第1の接合レンズと、物体側に平面または曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正の第4レンズL24と、いずれか一方が正で他方が負の第5レンズL25および第6レンズL26を接合してなる第2の接合レンズとが配列された4群6枚構成を採用することができる。この第2の態様の構成においては、第1の接合レンズと第4レンズL24との間に開口絞りStが配置されることが好ましい。なお、図中の開口絞りStは形状や大きさを表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
また、この第2の態様の構成においては、下記条件式(6)を満足することが好ましい。
Bf/f>2.2 … (6)
ただし、
Bf:全系のバックフォーカス(空気換算長)
f:全系の焦点距離
条件式(6)を満たすように構成することで、焦点距離に比して長いバックフォーカスを確保でき、内視鏡用対物レンズと像面の間に光路変換プリズムを配置することができる。
また、この第2の態様の構成においては、下記条件式(7)を満たすことが好ましい。
Figure 2010276923
ただし、
Bf:全系のバックフォーカス(空気換算長)
ν:第5レンズのd線におけるアッベ数
ν:第6レンズのd線におけるアッベ数
56:第5レンズと第6レンズの接合面の曲率半径
:第6レンズの中心厚
:第6レンズのd線における屈折率
条件式(7)は開口絞りStより像側の後群収束系の一部を構成する第5レンズL25と第6レンズL26とからなる第2の接合レンズにおいて、第5レンズL25と第6レンズL26のアッベ数の差と接合面に注目して、倍率色収差の補正の好適な度合いを示したものである。
条件式(7)の左辺は、式(4')を用いて説明した条件式(4)と同様に、3つの項に分けて考えることができる。すなわち、第5レンズL25と第6レンズL26のアッベ数の差からなる第4の項と、第2の接合レンズの接合面の曲率半径の絶対値を焦点距離で規格化した第5の項と、全系のバックフォーカスと第6レンズL26の光軸上の空気換算長との和、すなわち第2の接合レンズの接合面から結像位置までの距離、を焦点距離で規格化した第6の項とに分けて考えることができる。
これら第4〜第6の項は、倍率色収差の補正に有利な3つの条件を示している。倍率色収差の補正は、第2の接合レンズを構成する2つの正負のレンズのアッベ数の差(第4の項)が大きく、第2の接合レンズの接合面の曲率半径の絶対値(第5の項)が小さく、第2の接合レンズの接合面から結像位置までの距離(第6の項)が短いほど有利である。条件式(7)の下限を下回ると、第2の態様の対物レンズにおいて、バックフォーカスを焦点距離の2.2倍よりも長くしたまま、倍率色収差を良好に保つことが困難になる。
また、第2の態様の対物レンズにおいては、第2の接合レンズを構成する負レンズの分散が大きいほど倍率色収差の補正に有利であるため、第2の接合レンズを構成する負レンズのアッベ数が20以下であることが望ましい。
さらに、第2の態様の対物レンズにおいては、下記条件式(8)を満たすことが好ましい。
15.0<|ν−ν| … (8)
ただし、
ν:第2レンズL22のd線におけるアッベ数
ν:第3レンズL23のd線におけるアッベ数
条件式(8)は、開口絞りStより物体側の第1の接合レンズを構成する材質のアッベ数の差を定義するもので、倍率色収差及び軸上色収差を良好に補正するのに必要な条件である。しかもこの第2の態様の対物レンズにおいては、第1の接合レンズを構成する負レンズの材質のアッベ数が、第1の接合レンズを構成する正レンズの材質のアッベ数より大きい必要がある。
内視鏡用対物レンズは、被写界深度を深くするためにFナンバーの大きなものが多いことから、球面収差やコマ収差などが画質を決める重要な要因となることは少なく、画質劣化の大きな要因としては、倍率色収差が挙げられる。特に近年では、対物レンズによる像を撮像する固体撮像素子の高密度化が進み、画素数が増大するにつれ、倍率色収差の十分な補正が望まれるようになっている。倍率色収差は、画像周辺部に行くほど顕著に表れるため、画像周辺部の画質を向上させるためには、倍率色収差を良好に補正することが非常に有効である。
一般に、倍率色収差を補正するには、開口絞りStより離れた位置に倍率色収差補正を担う光学部材が配置されていること、特に開口絞りStより像側では、結像面に近い位置に配置されているほどその効果がより顕著であるが、全系のバックフォーカスが長いレンズ系においては、結像面に近い位置に光学部材を配置できず、倍率色収差の補正は容易ではなかった。しかし、本実施形態の対物レンズによれば、上記の好ましい構成を採用することで、長いバックフォーカスと良好な倍率色収差の補正を両立させることが可能になる。
次に、本発明の内視鏡用対物レンズの数値実施例について説明する。実施例1〜実施例12の内視鏡用対物レンズのレンズ断面図はそれぞれ図1〜図12に示したものである。実施例1〜実施例12の内視鏡用対物レンズのレンズデータをそれぞれ表1〜表12に示す。
各実施例のレンズデータの表において、siは最も物体側の構成要素の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、riはi番目の面の曲率半径を示し、diはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示し、ndjは最も物体側のレンズを1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjはj番目の光学要素のd線に対するアッベ数を示している。なお、曲率半径および面間隔の単位はmmであり、曲率半径の符号は、物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。また、レンズデータでは、開口絞りStおよび光学部材PPも含めて示しており、開口絞りStに相当する面の曲率半径の欄には(開口絞り)という語句を記載している。
Figure 2010276923
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Figure 2010276923
Figure 2010276923
実施例1〜6のレンズデータのr9、d9はそれぞれ、条件式(4)で用いられているR45、Dに相当する。また、実施例7〜12のレンズデータのR56、Dはそれぞれ、条件式(7)で用いられているR56、Dに相当する。
図13(A)〜図13(D)に実施例1の内視鏡用対物レンズの球面収差、像面湾曲、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差(倍率の色収差)の各収差図を示す。各収差図には、d線(波長587.6nm)を基準波長とした収差を示すが、球面収差図および倍率色収差図では、F線(波長486.1nm)、C線(波長656.3nm)についての収差も示している。歪曲収差図は、全系の焦点距離f、半画角θ(変数扱い、0≦θ≦ω)を用いて、理想像高をfsinθとし、それからのずれ量を示している。
同様に、図14(A)〜図14(D)、図15(A)〜図15(D)、図16(A)〜図16(D)、図17(A)〜図17(D)、図18(A)〜図18(D)、図19(A)〜図19(D)、図20(A)〜図20(D)、図21(A)〜図21(D)、図22(A)〜図22(D)、図23(A)〜図23(D)、図24(A)〜図24(D)に、上記実施例2〜12の内視鏡用対物レンズの球面収差、像面湾曲、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差(倍率の色収差)の各収差図を示す。各収差図からわかるように、上記実施例1〜実施例12は各収差が良好に補正されている。
比較例として、図25、図26に従来タイプの内視鏡用対物レンズのレンズ断面図を示す。図25に示す従来例1の内視鏡用対物レンズJL1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた負の第1レンズと、正の第2レンズと、物体側に曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正の第3レンズと、正の第4レンズおよび負の第5レンズを接合してなる接合レンズとが配列された4群5枚構成であり、第2レンズと第3レンズとの間に開口絞りStが配置されている。
図26に示す従来例2の内視鏡用対物レンズJL2は、物体側から順に、物体側に平面を向けた負の第1レンズと、負の第2レンズおよび正の第3レンズを接合してなる第1の接合レンズと、物体側に平面を向けた正の第4レンズと、正の第5レンズおよび負の第6レンズを接合してなる第2の接合レンズとが配列された4群6枚構成であり、第1の接合レンズと第4レンズとの間に開口絞りStが配置されている。
図25、図26は、図1同様に、図の左側が物体側、右側が像側であり、軸上光束2と、最大像高に対応する軸外光束3と、最も像側のレンズの像側に配置される光学部材PPを合わせて示してある。図25、図26の光学部材PPも、光路変換プリズムに相当するものである。
従来例1、従来例2の内視鏡用対物レンズのレンズデータをそれぞれ表13、表14に示す。表13、表14の記号の意味は、上述した実施例1〜12のレンズデータのものと同様である。
Figure 2010276923
Figure 2010276923
図27(A)〜図27(D)、図28(A)〜図28(D)にそれぞれ、上記従来例1、従来例2の内視鏡用対物レンズの球面収差、像面湾曲、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差(倍率の色収差)の各収差図を示す。各収差図の図示方法は、上述した実施例1〜12の各収差図と同様であり、図27(C)、図28(C)の歪曲収差図も、全系の焦点距離f、半画角θ(変数扱い、0≦θ≦ω)を用いて、理想像高をfsinθとし、それからのずれ量を示している。上記実施例1〜12と上記従来例1、2の収差図を比較すると、歪曲収差の傾向が異なることがわかる。なお、従来例1、2は、一般的な画角の撮像レンズの歪曲収差を示すときに用いられる、理想像高をftanθとした表記法では、大きく負になる。
また、表15に、上記実施例1〜6と上記従来例1の各種データを示す。表16に、上記実施例7〜12と上記従来例2の各種データを示す。表15、表16のデータは、d線におけるものであり、長さの単位は全てmmであり、角度の単位は全て度である。
Figure 2010276923
Figure 2010276923
以下に、表15、表16に記載の語句についてまとめて説明する。「構成枚数」は各レンズ系を構成するレンズ群とレンズ枚数である。「後群接合」は開口絞りStより像側の接合レンズを構成するレンズのパワーの符号と配列順を表し、例えば凸凹接合であれば物体側から順に正レンズと負レンズが配列された接合であり、凹凸接合であれば物体側から順に負レンズと正レンズが配列された接合である。「物体面」は物体面の形状であり、「物体距離」は最も物体側のレンズ面から物体までの光軸方向の距離であり、「結像倍率」は前述の物体距離に物体が位置したときの横倍率である。「最大像高」は最大の像高であり、「全画角」はいわゆる視野角であり、前述の2ωで表されるものである。
「焦点距離f」は全系の焦点距離であり、「Bf」は空気換算したバックフォーカスであり、「有効F値」は有効Fナンバーであり、「絞り径」は開口絞りStの直径である。「R」、「ν」、「ν」、「ν」、「ν」、「ν」、「R45」、「R56」、「D」、「D」、「n」、「n」、「θ8」、「θ10」はそれぞれ前述の条件式において定義したものである。また、「ν」は第1レンズのd線におけるアッベ数であり、「ν」は第2の態様の第6レンズのd線におけるアッベ数である。
表15の下方には、前述の条件式(1)〜(5)に対応する値を示している。実施例1〜6は全て条件式(1)〜(5)を満たしているが、従来例1は条件式(1)を満たしていない。また、表16の下方には、前述の条件式(1)、(2)、(6)、(7)、(8)に対応する値を示している。実施例7〜12は全て条件式(1)、(2)、(6)、(7)、(8)を満たしているが、従来例2は条件式(1)を満たしていない。
表17に、上記実施例1〜12、上記従来例1〜2、等距離射影方式の光学系の像高と画角の関係を表す数値データを示す。表17の<半画角>と書かれた見出しの下には、各像高における半画角を記す。すなわち、「2割像高画角」は最大像高の2割の像高における半画角であり、「4割像高画角」は最大像高の4割の像高における半画角であり、「6割像高画角」は最大像高の6割の像高における半画角であり、「8割像高画角」は最大像高の8割の像高における半画角であり、「最大画角」は各レンズ系の仕様等により決められた最大半画角であり、レンズ断面図で示したωに相当する。「2割像高画角」、「4割像高画角」、「6割像高画角」、「8割像高画角」、「最大画角」の単位は全て度である。
Figure 2010276923
表17の<半画角/最大半画角>と書かれた見出しの下には、各像高における半画角と最大半画角の比、すなわち、各像高における半画角を最大半画角で正規化した数値を記す。表17の「2割像高画角比」は表15の「2割像高画角」を「最大画角」で割った値であり、「4割像高画角比」は表15の「4割像高画角」を「最大画角」で割った値であり、「6割像高画角比」は表15の「6割像高画角」を「最大画角」で割った値であり、「8割像高画角比」は表15の「8割像高画角」を「最大画角」で割った値である。
図29は、表17の数値データに基づき、上記実施例1〜12、上記従来例1、2、等距離射影方式の光学系の像高と画角の関係を図示したものである。図29の横軸は像高であり、縦軸は半画角/最大半画角である。図29の太い実線が等距離射影方式の光学系、破線が上記実施例1〜12、二点鎖線が従来例1、2のものである。図29から、本発明の実施例1〜12の曲線が、従来例1、2のものより等距離射影方式の光学系のものに近くなっており、本発明の実施例1〜12の周辺部における画像が従来例より改善されていることがわかる。
次に、本実施形態の内視鏡用対物レンズが適用される内視鏡の一例について、図30、図31を参照しながら説明する。図30は、この内視鏡の全体構成図であり、図31は内視鏡の挿入部先端に内視鏡用対物レンズを配設したときの概略構成を示す断面図である。
図30に示すように、内視鏡100は、主として、操作部102と、挿入部104と、ユニバーサルコード106を引き出すコネクタ部(図示せず)を備える。操作部102の先端側には、患者の体内に挿入される挿入部104が連結され、操作部102の基端側からは、光源装置等と接続するためのコネクタ部に接続するためのユニバーサルコード106が引き出されている。
挿入部104の大半は挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部107であり、この軟性部107の先端には、湾曲部108が連結され、この湾曲部108の先端には、先端硬質部110が順次連結されている。湾曲部108は、先端硬質部110を所望の方向に向けるために設けられるものであり、操作部102に設けられた湾曲走査ノブ109を回動させることにより湾曲操作が可能となっている。
図31は、内視鏡用対物レンズ1の光軸Zを含む断面における先端硬質部110の要部断面図である。なお、図31の内視鏡用対物レンズ1は、レンズ形状を示すものではなく、概念的に図示されたものである。図31に示すように、先端硬質部110の内部には先端硬質部110の軸方向と平行にその光軸が配置された内視鏡用対物レンズ1と、内視鏡用対物レンズ1の像側の光路を90度折り曲げるための光路変換プリズム7と、その受光面が挿入部104の長軸方向と平行になるように光路変換プリズム7に接合された固体撮像素子8とが配置されている。このように固体撮像素子8を配置することにより、図31に示す先端硬質部110の下半分において、直視型の観察光学系を構成し、図31に示す先端硬質部110の上半分において、処置具挿通チャンネル9を構成し、細径の挿入部内に多数の要素を配設している。
なお、固体撮像素子8は受光面保護用のカバーガラスを有するが、図31ではカバーガラスも含めて固体撮像素子8として図示している。図31からもわかるように、内視鏡用対物レンズ1とその結像面との間に光路変換プリズム7を配置するためには、バックフォーカスが長い内視鏡用対物レンズが必要であり、上述した本実施形態の内視鏡用対物レンズであれば好適に使用可能である。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
1 内視鏡用対物レンズ
2 軸上光束
3 軸外光束
7 光路変換プリズム
8 固体撮像素子
9 処置具挿通チャンネル
L11、L21 第1レンズ
L12、L22 第2レンズ
L13、L23 第3レンズ
L14、L24 第4レンズ
L15、L25 第5レンズ
L26 第6レンズ
100 内視鏡
102 操作部
104 挿入部
106 ユニバーサルコード
107 軟性部
108 湾曲部
109 湾曲走査ノブ
110 先端硬質部
P 結像位置
PP 光学部材
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (6)

  1. 全画角が120度を超え、最も物体側の面が球面であり、下記条件式(1)、(2)を満たすことを特徴とする内視鏡用対物レンズ。
    0.7<θ8/θ10<0.8 … (1)
    5<R/f<15 … (2)
    ただし、
    θ10:最大像高における半画角
    θ8:最大像高の8割の像高における半画角
    :最も物体側の面の曲率半径
    f:全系の焦点距離
  2. 物体側から順に、像側に凹面を向けた負の第1レンズと、正の第2レンズと、物体側に平面または曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正の第3レンズと、いずれか一方が正で他方が負の第4レンズおよび第5レンズを接合してなる全体で正の屈折力を有する接合レンズとが配列された4群5枚構成であり、前記第2レンズと前記第3レンズとの間に絞りが配置され、下記条件式(3)、(4)を満たすことを特徴とする請求項1記載の内視鏡用対物レンズ。
    Bf/f>2.0 … (3)
    Figure 2010276923
    ただし、
    Bf:全系のバックフォーカス
    ν:前記第4レンズのd線におけるアッベ数
    ν:前記第5レンズのd線におけるアッベ数
    45:前記第4レンズと前記第5レンズの接合面の曲率半径
    :前記第5レンズの中心厚
    :前記第5レンズのd線における屈折率
  3. 下記条件式(5)を満たすことを特徴とする請求項2記載の内視鏡用対物レンズ。
    (ν+ν)<45 … (5)
    ただし、
    ν:前記第2レンズのd線におけるアッベ数
    ν:前記接合レンズを構成する負レンズのd線におけるアッベ数
  4. 物体側から順に、像側に凹面を向けた負の第1レンズと、いずれか一方が正で他方が負の第2レンズおよび第3レンズを接合してなる第1の接合レンズと、物体側に平面または曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正の第4レンズと、いずれか一方が正で他方が負の第5レンズおよび第6レンズを接合してなる第2の接合レンズとが配列された4群6枚構成であり、前記第1の接合レンズと前記第4レンズとの間に絞りが配置され、下記条件式(6)、(7)を満たすことを特徴とする請求項1記載の内視鏡用対物レンズ。
    Bf/f>2.2 … (6)
    Figure 2010276923
    ただし、
    Bf:全系のバックフォーカス
    ν:前記第5レンズのd線におけるアッベ数
    ν:前記第6レンズのd線におけるアッベ数
    56:前記第5レンズと前記第6レンズの接合面の曲率半径
    :前記第6レンズの中心厚
    :前記第6レンズのd線における屈折率
  5. 下記条件式(8)を満たすことを特徴とする請求項4記載の内視鏡用対物レンズ。
    15.0<|ν−ν| … (8)
    ただし、
    ν:前記第2レンズのd線におけるアッベ数
    ν:前記第3レンズのd線におけるアッベ数
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の内視鏡用対物レンズを備えたことを特徴とする内視鏡。
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