JP2010276687A - 放射線検出装置及び放射線画像撮影システム - Google Patents

放射線検出装置及び放射線画像撮影システム Download PDF

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晴康 中津川
Tetsuya Tanaka
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Abstract

【課題】回路基板及び電子部品のEMC対策を十分に行うと共に、軽量化及び薄型化も実現する。
【解決手段】放射線検出装置20は、被写体14に対向し且つ放射線12を透過する第1部材34と、該第1部材34に対する背面としての第2部材40とを有する筐体30と、前記筐体30に収納され、前記被写体14及び前記第1部材34を透過した前記放射線12を放射線画像に変換する放射線変換パネル18と、前記筐体30に収納され、前記放射線変換パネル18から出力された前記放射線画像を処理するための電子部品66が搭載された回路基板68とを備え、少なくとも前記回路基板68が導電層36、46、62、170で覆われている。
【選択図】図4

Description

本発明は、筐体に放射線変換パネルを収納した放射線検出装置と、該放射線検出装置を備える放射線画像撮影システムとに関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影システムが広汎に使用されている。前記放射線変換パネルとしては、前記放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に前記放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、前記放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、前記蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像を得ることができる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を電気信号に直接変換する固体検出素子を用いた直接変換型の放射線変換パネル、あるいは、放射線を可視光に一旦変換するシンチレータと、前記可視光を電気信号に変換する固体検出素子とを用いた間接変換型の放射線変換パネルが開発されている。そして、直接変換型又は間接変換型の放射線変換パネルと、該放射線変換パネルから出力された放射線画像に対して所定の処理を行う電子部品が搭載された回路基板とを筐体内に収納することにより放射線検出装置(放射線検出カセッテ)が構成される。
上記の放射線検出装置では、精密電子機器である放射線変換パネル、電子部品及び回路基板が筐体内に収納されているので、外部から荷重を受けても、前記放射線変換パネル、前記電子部品及び前記回路基板に前記荷重の影響が及ばないような筐体の構造が求められている。また、外部からの荷重に対する剛性(耐衝撃性)の確保に加え、軽量化及び薄型化も求められている。
このような要求に対して、特許文献1及び2には、筐体のトッププレート(第1部材)を変位可能な材質で構成し、外部からの衝撃に対して、前記トッププレートと放射線変換パネルとの間に設けられた空間で前記トッププレートが変位することにより、前記放射線変換パネルに前記衝撃を伝達しないようにするか、あるいは、前記衝撃を伝達しても該衝撃の影響を低減できるようにすることが提案されている。
また、特許文献3には、筐体内で放射線変換パネルを支持する基台の底部に複数の凹部を形成し、これらの凹部を覆うように繊維強化プラスチック、繊維強化金属又はアルミニウム合金等からなる平板状の補強板を前記基台の底面に固定することにより、前記基台を中空構造にすることが提案されている。
米国特許第6897449号公報 特開平11−284909号公報 特許第3848288号公報
しかしながら、特許文献1及び2の技術では、外部から荷重を受けたときにトッププレートを撓ませるための空間を筐体内に形成すると共に、放射線変換パネルを支持する基台の厚みを厚くすることにより該基台の重量が大きくなってしまうので、放射線検出装置の軽量化及び薄型化を実現することができない。
また、特許文献3の技術では、基台に凹部を形成することによる該基台の機械的強度の低下を補償するために補強板を前記基台の底面に固定しているので、放射線検出装置の軽量化及び薄型化を図ることができない。
そこで、基台や筐体を樹脂で構成することにより、放射線検出装置の軽量化及び薄型化を図ることも考えられる。この場合、回路基板及び該回路基板に搭載された電子部品から発生するノイズによって放射線変換パネルや外部の電子機器が誤動作し、あるいは、外部から筐体に侵入するノイズによって前記電子部品が誤動作するおそれがあるので、前記回路基板に対するノイズ低減対策を含めたEMC(Electro−Magnetic Compatibility)対策を行う必要がある。
また、放射線検出装置の総重量に占める基台の重量の割合が大きいので、該放射線検出装置のさらなる軽量化を達成するためには、放射線変換パネルを支持する前記基台を無くし、該基台よりもさらに軽量の部材を用いて回路基板を筐体内に配置することも考えられる。この場合でも、前記回路基板に対するEMC対策を行う必要がある。
本発明は、上記の各不具合を解消するためになされたものであり、回路基板及び電子部品のEMC対策を行うと共に、軽量化及び薄型化も実現することが可能となる放射線検出装置と、この放射線検出装置を備えた放射線画像撮影システムとを提供することを目的とする。
本発明は、放射線検出装置が、
被写体に対向し且つ放射線を透過する第1部材と、該第1部材に対する背面としての第2部材とを有する筐体と、
前記筐体に収納され、前記被写体及び前記第1部材を透過した前記放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルと、
前記筐体に収納され、前記放射線変換パネルから出力された前記放射線画像を処理するための電子部品が搭載された回路基板と、
を備え、
少なくとも前記電子部品及び前記回路基板は、前記電子部品及び前記回路基板をシールドする導電層で覆われていることを特徴としている。
本発明によれば、少なくとも電子部品及び回路基板を導電層で覆ってシールドするEMC対策を行うことにより、前記回路基板及び該回路基板に搭載された電子部品から発生するノイズによって放射線変換パネルや外部の電子機器が誤動作することを回避すると共に、外部から筐体に侵入するノイズによって前記電子部品が誤動作することを回避することが可能となり、放射線検出装置を正常に動作させることができる。
また、前記導電層によるEMC対策であるため、筐体を構成する第1部材及び第2部材を樹脂等の軽量な材質で構成することができ、この結果、放射線検出装置の軽量化及び薄型化も容易に実現することが可能となる。
さらに、前記放射線変換パネルを支持する基台を無くして、該基台よりもさらに軽量の部材を用いて前記回路基板を前記筐体内に配置しても、前記電子部品及び前記回路基板を前記導電層で覆うことができるので、この場合でも、前記放射線検出装置の軽量化を図りつつ、前記回路基板に対するEMC対策を行うことが可能になる。
本実施形態に係る放射線画像撮影システムのブロック図である。 図1の放射線検出装置の斜視図である。 図2の放射線検出装置の斜視図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図3のV−V線に沿った断面図である。 図3〜図5の放射線変換パネルの回路構成図である。 図1〜図6の放射線検出装置のブロック図である。 基台の平面図である。 第1部材及び/又は第2部材の平面図である。 クレードルへの放射線検出装置の装填を説明するための斜視図である。 第1変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第2変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第3変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第4変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第5変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 図15の柱の配置を説明するための平面図である。 図15のリブの配置を説明するための平面図である。 第6変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第7変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第8変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第9変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第10変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第11変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第12変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第13変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第14変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第15変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第16変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第17変形例に係る放射線検出装置の断面図である。 第18変形例に係る放射線検出装置の斜視図である。 第19変形例に係る放射線検出装置の斜視図である。
本実施形態に係る放射線画像撮影システム10は、図1に示すように、撮影条件に従った線量からなる放射線12を患者(被写体)14に照射するための放射線源16と、患者14を透過した放射線12を検出する放射線変換パネル18(図3〜図5参照)を収納した放射線検出装置(放射線検出カセッテ)20と、放射線検出装置20によって検出された放射線12に基づく放射線画像を表示する表示装置22と、放射線源16、放射線検出装置20及び表示装置22を制御するコンソール(制御装置)24とを備える。コンソール24と、放射線源16、放射線検出装置20及び表示装置22との間は、例えば、UWB(Ultra Wide Band)、IEEE802.11.a/g/n等のWiFi(Wireless Fidelity)又はミリ波を用いた無線通信による信号の送受信が行われる。なお、コンソール24には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)26が接続され、また、RIS26には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)28が接続される。
放射線検出装置20は、図2〜図5に示すように、放射線12を透過させる材料からなるケーシング(筐体)30を備える。ケーシング30は、該ケーシング30における放射線12の照射面(第1面)32を構成する略平面状の第1部材(トッププレート)34と、側面を構成する枠部材36と、底面(第2面)38を構成する略平面状の第2部材(バックプレート)40とを有する。
図3〜図5に示すように、第2部材40の周縁に枠部材36が固定され、該枠部材36の上面に第1部材34の周縁が固定されているので、ケーシング30内には閉空間が形成される。
この場合、第1部材34の周縁は、枠部材36の上面を覆い且つ第2部材40の周縁に指向するように湾曲した状態で枠部材36に固定され、一方で、第2部材40の周縁は、枠部材36の底面を覆い且つ第1部材34の周縁に指向するように湾曲した状態で枠部材36に固定されている。また、第1部材34及び第2部材40における前述の各湾曲部分は、図4及び図5の断面視で円弧状に加工されている。さらに、枠部材36の内側には、前記閉空間を第1部材34側の第1室42と、第2部材40側の第2室44とに区画する略平面状の基台(区画部材)46が形成されている。さらにまた、基台46の厚みは、第1部材34の厚み及び第2部材40の厚みよりも厚く、一方で、枠部材36の第1部材34及び第2部材40の平面方向(図4及び図5の左右方向)に沿った厚みは、第1部材34の厚み及び第2部材40の厚みよりも厚い。
ここで、ケーシング30を構成する第1部材34及び第2部材40は、放射線検出装置20全体の軽量化を図るために、2.8以下の比重を有する材料であって、且つ、炭素繊維、セルロース繊維又はガラス繊維を含む複合材料、エンジニアリングプラスチック、及び、バイオマスプラスチックのうち、いずれか1つの材料から構成されている。また、第1部材34及び第2部材40は、同じ材質で構成してもよいし、あるいは、異なる材質で構成してもよい。
具体的に、炭素繊維を含む複合材料は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)や、炭素繊維のプリフォームを発泡材で包んだ後に樹脂を含浸させてサンドイッチ構造とした複合材料や、CFRPの表面を発泡材でコーティングした複合材料であり、セルロース繊維を含む複合材料は、セルロースミクロフィブリル繊維を含む複合材料であり、ガラス繊維を含む複合材料は、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)である。
この場合、例えば、放射線検出装置20内の電子部品66等の自己発熱によって、第1部材34に接触する患者14に暑さを感じさせないように、第1部材34は、熱伝導率が比較的に低いPAN(ポリアクリロニトリル)型炭素繊維からなる強剛性カーボンで構成されることが望ましい。一方、放射線検出装置20から外部への放熱が良好となるように、第2部材40は、PAN型炭素繊維よりも熱伝導率が高いピッチ型炭素繊維からなる強剛性カーボンで構成されることが望ましい。
また、エンジニアリングプラスチックには、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE、変性PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ガラス繊維強化ポリエチレンテレフタレート(GF−PET)、超高分子ポリエチレン(UHPE)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリスルホン(PSF)、非晶ポリアリレート(PAR)、ポリエーテルサルフォン(PES)、液晶ポリエステル(LCP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、エポキシ(EP)等がある。
また、基台46を含む枠部材36は、放射線検出装置20全体の軽量化を図るために、2.8以下の比重を有する材料から構成されている。具体的には、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム又はマグネシウム合金等の金属材料から構成する。
図2及び図3に示すように、ケーシング30は、四隅の角部が切り落とされた、平面視で八角形の形状を有し、各角部には、外部からの荷重による衝撃を吸収するためのゴム等からなる衝撃吸収部材48が装着されている。この場合、衝撃吸収部材48における前記角部側には突起50が設けられており、ケーシング30の各角部に形成された孔52に各突起50をそれぞれ嵌合させることにより、各衝撃吸収部材48がケーシング30に装着される。さらに、ケーシング30の側部(枠部材36)には、放射線検出装置20を起動させるための電源スイッチ54や、外部からケーシング30内のバッテリ56に電力を供給するための入力端子58が配設されている。
図3〜図5に示すように、ケーシング30の内部において、第1室42における基台46上には、患者14を透過した放射線12を放射線画像に変換し、変換した放射線画像を電気信号(アナログ信号)として出力する略平面状の放射線変換パネル18が配置されている。一方、第2室44には、放射線12のバック散乱線を吸収し、患者14を透過した放射線12が電子部品66及び回路基板68に照射されることを防ぐ鉛板(遮蔽部材)62と、放射線変換パネル18からフレキシブル基板64を介して出力された前記アナログ信号に対して増幅処理等を行う電子部品66が搭載された回路基板68が配設されている。
この場合、基台46の底面に接触している鉛板62に対して複数の筒状のスペーサ70を介して回路基板68を配置した状態で回路基板68、スペーサ70及び鉛板62を介してネジ72を基台46に締結することにより、第2室44内において、回路基板68、スペーサ70及び鉛板62を基台46に固定することができる。また、基台46の枠部材36側には、第1室42と第2室44とを連通させるための孔71が形成されており、フレキシブル基板64は、孔71を通過して放射線変換パネル18と電子部品66とを電気的に接続する。
なお、鉛板62は、基台46の第1室42側の表面に配置(貼着)してもよい。この場合も、放射線12のバック散乱線を吸収できると共に、電子部品66及び回路基板68への放射線12の照射を阻止することができる。
また、図4及び図5に示すように、第2部材40における回路基板68に対向する表面を覆い且つ接地された導電層170が形成されている。この導電層170は、金属箔又は導電膜(例えば、導電塗装膜)である。この場合、枠部材36及び基台46がアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム又はマグネシウム合金等の金属材料からなり、鉛板62が基台46に固定されている。また、接地された導電層170に対して枠部材36、基台46及び鉛板62が(電気的に)接続されている。そのため、ケーシング30の第2室44において、導電層170、枠部材36、基台46及び鉛板62により回路基板68を覆い、且つ、電子部品66及び回路基板68をシールドする導電層が形成される。
なお、図4及び図5では、第2部材40の表面に導電層170を形成した場合を図示しているが、これに代替して、第2部材40内に導電層を設けてもよいし、あるいは、ケーシング30全体を放射線12を透過可能なメッキ(例えば、無電解ニッケルメッキ)で覆うようにしてもよい。
また、導電層170が導電塗装膜であれば、蒸着膜(例えば、アルミニウム薄膜)と略同等のシールド効果を得ることができると共に、メッキでは剥がれやすい樹脂にもコーティングすることができる。この場合、前記導電塗装膜として、銀粒子、銀メッキ銅粒子、銅粒子又はニッケル粒子が混入された導電塗装膜、あるいは、導電性ポリマー等を用いることができる。また、前記導電塗装膜を形成する導電塗装処理を行う前に、プライマー処理、あるいは、ナノレベルの酸化ケイ素膜を表面に形成する、いわゆるイトロ処理を行ってもよい。
放射線変換パネル18は、図4及び図5に示すように、患者14を透過した放射線12を一旦可視光に変換するGOS(Gd22S:Tb)又はCsI:Tl等を母体とする蛍光体からなるシンチレータ74と、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)76(図6参照)のアレイが形成され、アモルファスシリコン(a−Si)等の物質からなる固体検出素子(以下、画素ともいう。)78を用いて前記可視光を電気信号に変換する光電変換層80とを積層することにより形成される。前述したフレキシブル基板64は、光電変換層80のTFT76と電子部品66とを電気的に接続する。
図3〜図5に示すように、放射線検出装置20では、第1部材34が枠部材36を介して第2部材40に接続され、第1室42には放射線変換パネル18が配置されて、第1部材34と基台46との間は隙間がないか、あるいは、若干の隙間しかない。そのため、ケーシング30が外部から荷重を受けた場合、例えば、図1に示すように、患者14がケーシング30に横臥した場合に、(患者14からの)荷重は、第1部材34から枠部材36を介して第2部材40に伝達されると共に、第1部材34から放射線変換パネル18、基台46及び枠部材36を介して第2部材40に伝達されるので、ケーシング30全体として前記荷重を受ける形となる。
なお、図4は、基台46上でシンチレータ74、光電変換層80の順に積層した、いわゆる裏面照射型の放射線変換パネル18の構成を図示しているが、図5に示すように、基台46上で光電変換層80、シンチレータ74の順に積層した表面照射型の放射線変換パネル18の構成としてもよい。
また、ケーシング30の内部には、図3に示すように、放射線検出装置20の電源であるバッテリ56と、バッテリ56から供給される電力により放射線変換パネル18を駆動制御するカセッテ制御部82と、放射線変換パネル18によって検出した放射線12の情報(放射線画像)を含む信号をコンソール24との間で送受信する送受信機(無線通信手段)84とが収納される。なお、カセッテ制御部82及び送受信機84には、放射線12が照射されることによる損傷を回避するため、ケーシング30の照射面32側に鉛板等を配設しておくことが好ましい。また、バッテリ56は、放射線検出装置20内の放射線変換パネル18、カセッテ制御部82及び送受信機84に電力を供給する。
なお、放射線検出装置20では、バッテリ56を第2室44側に配置してもよいし、あるいは、バッテリ56に代えて、外部電源から電力供給を受けて駆動してもよい。
図6は、放射線検出装置20の回路構成図である。放射線検出装置20は、可視光を電気信号に変換するa−Si等の物質からなる各画素78が形成された光電変換層80を、行列状のTFT76のアレイの上に配置した構造を有する。この場合、各画素78では、可視光を電気信号(アナログ信号)に変換することにより発生した電荷が蓄積され、各行毎にTFT76を順次オンにすることにより前記電荷を画像信号として読み出すことができる。
各画素78に接続されるTFT76には、行方向と平行に延びるゲート線86と、列方向と平行に延びる信号線88とが接続される。各ゲート線86は、ライン走査駆動部90に接続され、各信号線88は、マルチプレクサ92に接続される。ゲート線86には、行方向に配列されたTFT76をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部90から供給される。この場合、ライン走査駆動部90は、ゲート線86を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ94とを備える。アドレスデコーダ94には、カセッテ制御部82からアドレス信号が供給される。
また、信号線88には、列方向に配列されたTFT76を介して各画素78に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器96によって増幅される。増幅器96には、サンプルホールド回路98を介してマルチプレクサ92が接続される。マルチプレクサ92は、信号線88を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ100とを備える。アドレスデコーダ100には、カセッテ制御部82からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ92には、A/D変換器102が接続され、A/D変換器102によってデジタル信号に変換された放射線画像がカセッテ制御部82に供給される。
従って、図6において、ライン走査駆動部90、マルチプレクサ92、増幅器96、サンプルホールド回路98及びA/D変換器102が電子部品66に含まれ、一方で、ゲート線86のうちライン走査駆動部90から光電変換層80に至る部分と、信号線88のうち光電変換層80から増幅器96に至る部分とがフレキシブル基板64に含まれる。
なお、スイッチング素子として機能するTFT76は、CMOS(Complementary Metal−Oxside Semiconductor)イメージセンサ等、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。さらにまた、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
放射線検出装置20のカセッテ制御部82は、図7に示すように、アドレス信号発生部104と、画像メモリ106と、カセッテIDメモリ108とを備える。
アドレス信号発生部104は、ライン走査駆動部90のアドレスデコーダ94及びマルチプレクサ92のアドレスデコーダ100に対してアドレス信号を供給する。画像メモリ106は、放射線変換パネル18によって検出された放射線画像を記憶する。カセッテIDメモリ108は、放射線検出装置20を特定するためのカセッテID情報を記憶する。
送受信機84は、カセッテIDメモリ108に記憶されたカセッテID情報及び画像メモリ106に記憶された放射線画像を無線通信によりコンソール24に送信する。
本実施形態に係る放射線画像撮影システム10及び放射線検出装置20は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
撮影対象である患者14の患者情報は、撮影に先立ち、コンソール24に予め登録される。撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合には、これらの撮影条件も予め登録しておく。
手術室、検診又は病院内での回診等において、放射線画像の撮影を行う場合、医師又は放射線技師は、例えば、患者14とベッドとの間の所定位置に、照射面32を放射線源16側とした状態で放射線検出装置20を設置する。
この場合、ケーシング30の照射面32上に患者14が横臥することになるので、該ケーシング30は、患者14から荷重を受けることになるが、第1部材34から枠部材36を介して第2部材40に前記荷重が伝達されると共に、第1部材34から放射線変換パネル18、基台46及び枠部材36を介して前記荷重が第2部材40に伝達されるので、ケーシング30全体として前記荷重を受ける形となる。これにより、患者14からの前記荷重に対する剛性を確保することができる。
次に、電源スイッチ54を投入して放射線検出装置20を起動させ、放射線源16を放射線検出装置20に対向する位置に適宜移動させた後、医師又は放射線技師は、放射線源16の撮影スイッチを操作して撮影を行う。
前記撮影スイッチの操作に起因して、放射線源16は、無線通信により、コンソール24に対して撮影条件の送信を要求し、コンソール24は、受信した前記要求に基づいて、当該患者14の撮影部位に係る撮影条件を、放射線源16に送信する。放射線源16は、前記撮影条件を受信すると、当該撮影条件に従って、所定の線量からなる放射線12を患者14に照射する。
患者14を透過した放射線12は、放射線変換パネル18に照射され、該放射線変換パネル18を構成するシンチレータ74は、放射線12の強度に応じた強度の可視光を発光し、光電変換層80を構成する各画素78は、可視光を電気信号に変換し、電荷として蓄積する。次いで、各画素78に保持された患者14の放射線画像である電荷情報は、カセッテ制御部82を構成するアドレス信号発生部104からライン走査駆動部90及びマルチプレクサ92に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ライン走査駆動部90のアドレスデコーダ94は、アドレス信号発生部104から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW1の1つを選択し、対応するゲート線86に接続されたTFT76のゲートに制御信号Vonを供給する。一方、マルチプレクサ92のアドレスデコーダ100は、アドレス信号発生部104から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW2を順次切り替え、ライン走査駆動部90によって選択されたゲート線86に接続された各画素78に保持された電荷情報である放射線画像を信号線88を介して順次読み出す。
選択されたゲート線86に接続された各画素78から読み出された放射線画像は、各増幅器96によって増幅された後、各サンプルホールド回路98によってサンプリングされ、マルチプレクサ92を介してA/D変換器102に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像は、カセッテ制御部82の画像メモリ106に一旦記憶される。
同様にして、ライン走査駆動部90のアドレスデコーダ94は、アドレス信号発生部104から供給されるアドレス信号に従ってスイッチSW1を順次切り替え、各ゲート線86に接続されている各画素78に保持された電荷情報である放射線画像を信号線88を介して読み出し、マルチプレクサ92及びA/D変換器102を介してカセッテ制御部82の画像メモリ106に記憶させる。
この場合、ケーシング30の第2室44において、導電層170、枠部材36、基台46及び鉛板62により回路基板68を覆い、且つ、電子部品66及び回路基板68をシールドする導電層が形成されているので、回路基板68及び電子部品66に対するEMC対策を施すことができる。すなわち、回路基板68及び該回路基板68に搭載された電子部品66から発生するノイズによって放射線変換パネル18や外部の電子機器が誤動作することを回避すると共に、外部からケーシング30に侵入するノイズによって電子部品66が誤動作することを回避することが可能となる。
画像メモリ106に記憶された放射線画像は、送受信機84を介して、無線通信によりコンソール24に送信される。コンソール24は、受信した放射線画像に対して所定の画像処理を施した後、登録されている患者14の患者情報と関連付けて該放射線画像を記憶する。なお、画像処理の施された放射線画像は、コンソール24から表示装置22に送信され、表示装置22は、放射線画像を表示する。
以上説明したように、本実施形態に係る放射線画像撮影システム10及び放射線検出装置20によれば、電子部品66及び回路基板68を導電層で覆ってシールドするEMC対策を行うことにより、回路基板68及び該回路基板68に搭載された電子部品66から発生するノイズによって放射線変換パネル18や外部の電子機器が誤動作することを回避すると共に、外部からケーシング30に侵入するノイズによって電子部品66が誤動作することを回避することが可能となり、放射線検出装置20を正常に動作することができる。このように、接地された導電層によりノイズ低減対策を含めたEMC対策を行うことにより、ケーシング30を構成する第1部材34及び第2部材40を樹脂等の軽量な材質で構成することができ、この結果、放射線検出装置20の軽量化及び薄型化も容易に実現することが可能となる。
また、第2部材40における回路基板68側の表面を覆う金属箔又は導電膜からなる導電層170、第2部材40内に形成された導電層、及び、ケーシング30全体を覆い且つ放射線12を透過可能なメッキのうち、少なくとも1つを導電層とすることにより、回路基板68に対して十分なEMC対策を施すことができる。
枠部材36及び基台46をアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム又はマグネシウム合金等の金属材料から構成することにより、該枠部材36も導電層として機能する。また、鉛板62も導電層として機能する。従って、これらの部材を使用することにより、導電層を別途設けなくても回路基板68に対するEMC対策を施すことができる。
また、本実施形態では、外部からケーシング30が荷重を受けたときに、照射面32から底面38に荷重が伝達されてケーシング30全体が荷重を受ける形となるので、外部からの荷重に対する剛性を確保することができると共に、放射線検出装置20の軽量化及び薄型化も実現することが可能となる。
この場合、第1部材34の周縁と第2部材40の周縁との間を枠部材36で固定することで、外部から第1部材34が受けた荷重を枠部材36を介して第2部材40に伝達することができる。
また、ケーシング30内を第1室42と第2室44とに区画する基台46を枠部材36の内側に形成して、第1部材34と基台46との間を放射線変換パネル18で隙間なく配置するか、あるいは、若干の隙間を設けて配置することにより、外部から第1部材34が荷重を受けた場合には、第1部材34から放射線変換パネル18、基台46及び枠部材36を介して前記荷重を第2部材40に伝達することもできる。
従って、枠部材36及び基台46を設けることにより、第1部材34が外部から受けた荷重を第2部材40に確実に伝達してケーシング30全体として前記荷重を受けることができるので、外部からの荷重に対する剛性をさらに高めることが可能となる。
また、枠部材36の厚みを、第1部材34の厚み及び第2部材40の厚みより厚くし、一方で、基台46の厚みを第1部材34の厚み及び第2部材40の厚みよりも厚くすることにより、外部からの荷重に対するケーシング30全体の剛性を高めることができる。
また、第1部材34及び第2部材40を、炭素繊維、セルロース繊維又はガラス繊維を含む複合材料、エンジニアリングプラスチック及びバイオマスプラスチックのうち、いずれか1つの材料から構成することにより、放射線検出装置20全体の軽量化を実現することができる。なお、第1部材34及び第2部材40は、同じ材質であってもよいし、あるいは、異なる材質であってもよい。
この場合、第1部材34を熱伝導率が比較的に低いPAN型炭素繊維で構成し、一方で、第2部材40をPAN型炭素繊維よりも熱伝導率が高いピッチ型炭素繊維で構成することにより、第1部材34に接触する患者14に対して、電子部品66等の自己発熱に起因した暑さを感じさせないようにすることができると共に、第2部材40から外部への放熱が良好となる。
さらに、ケーシング30は、平面視で、角部が切り落とされた八角形の形状を有し、切り落とされた各角部に衝撃吸収部材48が装着されているので、外部からの荷重による衝撃を衝撃吸収部材48で確実に吸収することができる。
さらにまた、本実施形態では、基台46上にシンチレータ74、光電変換層80の順に積層されるか、あるいは、光電変換層80、シンチレータ74の順に積層されているので、シンチレータ74で発生した可視光を光電変換層80にて効率よく電気信号(アナログ信号)に変換することができ、この結果、高画質の放射線画像を得ることができる。
また、本実施形態では、放射線検出装置20全体のさらなる軽量化を図るために、図8及び図9の各平面図に示す構成を採用することも可能である。
図8は、第1部材34から第2部材40への方向に向かう複数の孔110(又は凹部)を基台46に形成した場合を示す平面図である。図9は、第1部材34及び/又は第2部材40に、第1部材34から第2部材40への方向に向かう複数の凹部112を形成した場合を示す平面図である。ここで、第1部材34を図9の構造とした場合には、複数の凹部112を形成したことによる放射線画像への影響を除去するために、コンソール24側において前記放射線画像に対する補正処理を行うことが望ましい。
また、本実施形態では、コンソール24と、放射線検出装置20、放射線源16及び表示装置22との間で、無線通信により信号の送受信が行われるので、信号を送受信するためのケーブルが不要となり、医師又は放射線技師の作業に支障を来すおそれがない。従って、医師又は放射線技師は、自己の作業を効率よく行うことが可能となる。
さらに、本実施形態では、医師又は放射線技師による放射線源16の撮影スイッチの操作に起因して放射線画像の撮影が行われるが、医師又は放射線技師によるコンソール24の操作に起因して放射線画像の撮影が行われるようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態は、上述した構成に代えて、例えば、入射した放射線12の線量をアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる固体検出素子を用いた光電変換層によって直接電気信号に変換する直接変換型の放射線検出装置にも適用することが可能である。
また、本実施形態は、光読出方式の放射線検出装置を利用して放射線画像を取得する場合にも適用することが可能である。この光読出方式の放射線検出装置では、各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線変換パネルに読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像として取得する。なお、放射線変換パネルは、消去光を放射線変換パネルに照射することで、残存する静電潜像である放射線画像を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
さらに、放射線検出装置20は、手術室等で使用されるとき、血液やその他の雑菌が付着するおそれがある。そこで、放射線検出装置20を防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの放射線検出装置20を繰り返し続けて使用することができる。
また、放射線検出装置20と外部機器との間での無線通信は、通常の電波による通信に代えて、赤外線等を用いた光無線通信で行うようにしてもよい。
さらに、手術室や病院内の必要な箇所には、図10に示すように、放射線検出装置20が装填され、内蔵されるバッテリ56の充電を行うクレードル116を配置すると好適である。この場合、クレードル116は、バッテリ56の充電だけでなく、クレードル116の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、RIS26、HIS28、コンソール24等の外部機器との間で必要な情報の送受信を行うようにしてもよい。送受信する情報には、クレードル116に装填された放射線検出装置20に記録された放射線画像を含めることができる。
また、クレードル116に表示部118を配設し、この表示部118に対して、装填された当該放射線検出装置20の充電状態や、放射線検出装置20から取得した放射線画像を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
さらに、複数のクレードル116をネットワークに接続し、各クレードル116に装填されている放射線検出装置20の充電状態をネットワークを介して収集し、使用可能な充電状態にある放射線検出装置20の所在を確認できるように構成することもできる。
本実施形態に係る放射線画像撮影システム10及び放射線検出装置20は、上述した説明に限定されることはなく、種々の構成に変更することが可能である。
次に、本実施形態の変形例(第1変形例〜第19変形例)について、図11〜図31を参照しながら説明する。
第1変形例〜第3変形例は、図11〜図13にそれぞれ示すように、第1部材34の周縁と枠部材36との配置関係や、第2部材40の周縁と枠部材36との配置関係が図1〜図10の実施形態とは異なる。
すなわち、第1変形例(図11参照)では、第1部材34の周縁は、枠部材36の上面を覆うのみであり、一方で、第2部材40の周縁は、枠部材36の底面を覆うのみである。
第2変形例(図12参照)では、枠部材36の上面の内側と底面の内側とにそれぞれ段差部が設けられ、上面側の段差部には、第1部材34の周縁が第2部材40に指向するように固定され、一方で、底面側の段差部には、第2部材40の周縁が第1部材34に指向するように固定されている。
第3変形例(図13参照)では、枠部材36の上面の内側と底面の内側とにそれぞれ段差部が設けられ、上面側の段差部には、第1部材34の周縁が前記上面の一部を覆うようにして固定され、一方で、底面側の段差部には、第2部材40の周縁が前記底面の一部を覆うようにして固定されている。
第1〜第3変形例においても、上述した図1〜図10の実施形態の効果を奏することができる。
第4変形例は、図14に示すように、基台46を含む枠部材36を2.8以下の比重を有し、且つ、金属でない材料(樹脂等)から構成した点で、図1〜図10の実施形態とは異なる。
具体的に、第4変形例において、枠部材36及び基台46は、前述した第1部材34及び第2部材40と同様の材料、すなわち、炭素繊維、セルロース繊維又はガラス繊維を含む複合材料、エンジニアリングプラスチック及びバイオマスプラスチックのうち、いずれか1つの材料から構成される。
そのため、枠部材36及び基台46における回路基板68に対向する表面(第2室44側の表面)には、導電層170と共働して回路基板68を覆い、且つ、シールドを行う導電層172が形成されている。従って、第4変形例では、枠部材36及び基台46を上記の材料から構成することにより、放射線検出装置20全体のさらなる軽量化を図ることができる上に、鉛板62及び導電層170、172によって電子部品66及び回路基板68に対するEMC対策も施すことができる。
なお、図14では、枠部材36及び基台46の表面に導電層172を形成した場合を図示したが、第4変形例は、これのみに限定されるものではなく、枠部材36及び基台46内に導電層を設けてもよいし、あるいは、枠部材36及び基台46全体をメッキで覆うようにしても上記の効果が容易に得られる。
第5変形例は、図15〜図17に示すように、第2室44内に複数の回路基板68がネジ72を介して基台46に固定され、各回路基板68間に、第2部材40から第1部材34の方向に向かって、基台46及び鉛板62を支持するための円柱状の柱120又はリブ122が設けられている点で、図1〜図10の実施形態とは異なる。
図15及び図16では、複数の柱120が各回路基板68の間に配置されている。また、図17では、平面視で、略十字状のリブ122が各回路基板68間に配置されている。この場合、柱120又はリブ122は、前述した枠部材36及び基台46と同じ材料から構成されていることが望ましい。
すなわち、柱120又はリブ122は、2.8以下の比重を有するような、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム又はマグネシウム合金等の金属材料、炭素繊維、セルロース繊維又はガラス繊維を含む複合材料、エンジニアリングプラスチック及びバイオマスプラスチックのうち、いずれか1つの材料から構成される。
図15〜図17では、柱120又はリブ122が金属材料から構成されている場合を図示している。これに対して、炭素繊維、セルロース繊維又はガラス繊維を含む複合材料、エンジニアリングプラスチック及びバイオマスプラスチックのうち、いずれか1つの材料(金属でない材料)から柱120又はリブ122を構成する場合には、前述の第4変形例(図14参照)での枠部材36及び基台46と同様に、柱120又はリブ122の回路基板68に対向する表面に導電層172が形成されるか、柱120又はリブ122内に導電層が設けられるか、あるいは、柱120又はリブ122全体がメッキで覆われる。
これにより、柱120又はリブ122自体が導電層として機能するか、あるいは、柱120又はリブ122に導電層が形成されるので、第4変形例での枠部材36及び基台46の場合と同様に、鉛板62と前記導電層と導電層170とによって電子部品66及び回路基板68に対するEMC対策を施すことができる。
また、柱120又はリブ122を設けることにより、第1部材34が外部から荷重を受けたときに、放射線変換パネル18、基台46、鉛板62、柱120(リブ122)を介して第2部材40に前記荷重を伝達することができると共に、基台46の補強部材としても機能するので、ケーシング30全体の剛性を一段と高めることができる。
第6変形例は、図18に示すように、第4変形例(図14参照)及び第5変形例(図15〜図17参照)の構成を組み合わせたものであり、第2部材40に導電層170が形成され、枠部材36及び基台46に導電層172が形成され、柱120又はリブ122が導電層として機能するか、あるいは、導電層が形成されている。
この場合には、鉛板62、各導電層170、172及び柱120又はリブ122の導電層によって電子部品66及び回路基板68に対するEMC対策を施すことになるので、放射線検出装置20のさらなる動作の安定化を図ることができる。
第7変形例は、図19に示すように、基台46が省略されてケーシング30内に室130が形成され、柱120又はリブ122が放射線変換パネル18及び鉛板62を支持し、回路基板68がスペーサ70を介して第2部材40に支持されている点で、第5変形例(図15〜図17参照)とは異なる。なお、第7変形例において、スペーサ70は、円柱状のスペーサである。
この場合、鉛板62、枠部材36、柱120又はリブ122の導電層及び導電層170によって電子部品66及び回路基板68を覆い、且つ、シールドする導電層が形成される。また、第1部材34が外部から荷重を受けたときには、放射線変換パネル18、鉛板62、柱120(リブ122)を介して第2部材40に前記荷重を伝達する。従って、この第7変形例においても、第5変形例と同様の効果が得られる。また、基台46が省略されるので、第5変形例と比較して、放射線検出装置20のさらなる軽量化及び薄型化を図ることができる。
このように、第7変形例では、基台46による放射線変換パネル18の支持を、複数の柱120又はリブ122による放射線変換パネル18の支持に代替したので、放射線検出装置20の軽量化が達成される一方で、柱120又はリブ122の材質としては、放射線変換パネル18を支持できる程度の剛性を有する材質である必要がある。
第8変形例は、図20に示すように、第1部材34と第2部材40とを接続する柱120又はリブ122が設けられている点で、第7変形例(図19参照)とは異なる。この場合、第1部材34と第2部材40とを直接接続している柱120又はリブ122の導電層も電子部品66及び回路基板68を覆う導電層として機能するので、電子部品66及び回路基板68に対して十分なEMC対策を行うことができる。また、第1部材34と第2部材40とを柱120又はリブ122で直接接続することにより、第1部材34が外部から荷重を受けたときに、前記荷重を該柱120又はリブ122を介して第2部材40に直接伝達することができる。
第9変形例は、図21に示すように、基台46、スペーサ70及びネジ72を省略し、室130内に回路基板68を収納する収納ケース132を配置した点で、図1〜図10の実施形態とは異なる。
この場合、放射線変換パネル18は、図示しない接着剤により第1部材34に接着され、鉛板62は、前記接着剤により放射線変換パネル18に接着され、鉛板62は、第2部材40に配置された収納ケース132に接触する程度の状態で、該収納ケース132の上面に配置されている。従って、図1〜図10の実施形態とは異なり、収納ケース132は、基台46のような放射線変換パネル18及び鉛板62に対する保持機能を有していない。
また、収納ケース132のケース本体134の外表面は導電層136で被覆され、樹脂等からなるケース本体134には、フレキシブル基板64を通すための孔138が形成されている。この場合、収納ケース132は、導電層136を接地したシールドケースとして機能する。
第9変形例では、ケース本体134の外表面を導電層136で被覆してシールドケースとして機能させることにより、電子部品66及び回路基板68に対するEMC対策をより効果的に行うことができる。また、第1部材34が外部から荷重を受けたときには、放射線変換パネル18、鉛板62及び収納ケース132を介して第2部材40に前記荷重を伝達する。この場合、放射線変換パネル18及び鉛板62が収納ケース132に対して面接触の状態で接触しているので、第7変形例(図19参照)と比較して、ケーシング30全体の剛性を一層高めることができる。
このように、第9変形例では、ケース本体134を樹脂で構成すると共に、基台46、スペーサ70及びネジ72を省略して、放射線変換パネル18及び鉛板62と収納ケース132とを面接触で接触させるようにしたので、放射線検出装置20のさらなる軽量化及び薄型化を達成することができる。
なお、図21では、ケース本体134の外表面を導電層136で被覆した場合を図示しているが、第9変形例は、これに限定されるものではなく、ケース本体134の内部に導電層を形成した場合でも、あるいは、ケース本体134を金属で構成し、内側表面を絶縁層で被覆した場合でも、上述した効果が得られる。
第10〜第12変形例は、図22〜図24に示すように、枠部材36を省略して、第1部材34の周縁と第2部材40の周縁とを直接固定した点で、第9変形例(図21参照)とは異なる。
この場合、第10変形例(図22参照)では、ケーシング30の高さ方向(第1部材34から第2部材40に向かう方向)の中間点で、第1部材34の周縁と第2部材40の周縁とが直接接続されている。
第11変形例(図23参照)では、第2部材40の周縁が第1部材34側にまで延在して、第1部材34の周縁と第2部材40の周縁とが直接接続されている。
第12変形例(図24参照)では、第1部材34の周縁が第2部材40側にまで延在して、第1部材34の周縁と第2部材40の周縁とが直接接続されている。
第10〜第12変形例においても、上述した第9変形例の効果を奏することができる。また、枠部材36を省略したので、放射線検出装置20のさらなる軽量化及び薄型化を実現することができる。
第13〜第15変形例は、図25〜図27に示すように、断面矩形状の発泡材156の表面が導電層136で被覆された収納体154において、該発泡材156に電子部品66及び回路基板68が内包されている点で、第10〜第12変形例(図22〜図24参照)とは異なる。
発泡材156は、1未満の比重を有する、発泡ウレタン、発泡スチロール、発泡シリコーン、発泡ポリプロピレン等の発泡材からなり、電子部品66及び回路基板68を収納可能な程度の空間を切り抜き、切り抜いた前記空間内に電子部品66及び回路基板68を収納する。なお、発泡材156の表面の一部は、導電層136が形成されておらず、フレキシブル基板64を通すための孔138として機能する。
この場合も、放射線変換パネル18及び鉛板62は、収納体154に対して面接触の状態で接触するのみであり、該収納体154は、放射線変換パネル18及び鉛板62を固定保持していない。
ここで、外部から第1部材34に荷重が加わった場合に、該荷重は、第1部材34から放射線変換パネル18、鉛板62及び収納体154を介して第2部材40に伝達される。従って、外部からの荷重によるケーシング30の変形に対応して発泡材156も変形するので、前記荷重に対する変形の柔軟性が強化される。このように、ケーシング30の荷重変形に対して発泡材156が柔軟に追従するので、前記荷重変形から電子部品66及び回路基板68を適切に保護することができる。また、発泡材156は炭素繊維よりも軽いため、放射線検出装置20のさらなる軽量化を達成することもできる。特に、発泡ポリプロピレンの発泡材156は安価であるため、放射線検出装置20の低コスト化も実現することができる。
なお、発泡材156に対する電子部品66及び回路基板68への収納方法に関しては、前記空間内への収納以外にも、電子部品66が搭載された回路基板68及び未発泡の樹脂を図示しない型に配置した後、該型を加熱することによる前記樹脂の発泡により発泡材156を形成することで、該発泡材156に電子部品66及び回路基板68を内包させることも可能である。
また、図25〜図27では、裏面照射型の放射線変換パネル18の構成を図示しているが、図5に示す表面照射型の放射線変換パネル18の構成でも適用可能であることは勿論である。
第16変形例は、図28に示すように、第1部材34及び第2部材40も発泡材を含む構造とした点で、第10変形例(図22参照)とは異なる。
この場合、第1部材34及び第2部材40は、炭素繊維のプリフォームを発泡材で包んだ後に樹脂を含浸させてサンドイッチ構造、あるいは、CFRPの表面を発泡材でコーティングした構造とすることが好ましい。
これにより、第1部材34及び第2部材40についても、外部からの荷重に対する変形の柔軟性が強化されるので、ケーシング30の荷重変形に対して、第1部材34及び第2部材40の上記構造が柔軟に追従することになり、耐荷重性や耐落下性を向上することができる。また、ケーシング30の各角部には、衝撃吸収部材48(図1及び図2参照)が装着されているので、第1部材34及び第2部材40と協働して耐荷重性や耐落下性を向上することが可能である。さらに、ケーシング30の各角部を取れば、耐荷重性や耐落下性をより一層高めることができる。
第17変形例は、図29に示すように、ケーシング30内の第2部材40側の空間を収納体154が占有し、第2部材40の上端が収納体154の上面の高さにまで延在する一方で、ケーシング30内の第1部材34側の空間(放射線変換パネル18及び鉛板62と第1部材34との間の空間)を他の発泡材160が占有している点で、第10変形例(図22参照)とは異なる。
この場合、他の発泡材160は、収納体154の発泡材156と同じ材質であり、接着剤等により第1部材34に取り付けられていることが好ましい。このように、第1部材34と第2部材40との間の閉空間を各発泡材156、160で埋め尽くすことにより、外部からの荷重に対する変形に効果的に追従することができる。また、第1部材34側に放射線変換パネル18、鉛板62及び発泡材160を取り付けると共に、第2部材40側に収納体154を取り付けて、各発泡材156、160を上下に分割するようにし、さらに、第2部材40の上端を収納体154の上面と略同じ高さにすることにより、発泡材156を導電層136で被覆してシールドを容易に付与すると共に、放射線検出装置20の組立性を向上することも可能となる。
なお、図29では、発泡材156の表面を全体的に導電層136で被覆しているが、この構成に代えて、第2部材40の発泡材156側の表面を導電層で被覆し、発泡材156の上面のみ導電層136で被覆するようにしても、発泡材156に対してシールドを容易に付与することができる。
第18変形例及び第19変形例は、図30及び図31にそれぞれ示すように、ケーシング30の側部(枠部材36)に取手部140、152をそれぞれ設けた点等で、図1〜図10の実施形態とは異なる。
この場合、放射線検出装置20に取手部140、152を設けることにより、当該放射線検出装置20の取扱い、持ち運びが容易になる。
また、放射線検出装置20には、照射面32側に、撮影領域及び撮影位置の基準となるガイド線142が形成される。このガイド線142を用いて、放射線検出装置20に対する患者14の位置決めを行い、また、放射線12の照射範囲を設定することにより、放射線画像を適切な撮影領域に記録することができる。
放射線検出装置20の撮影領域外の部位には、当該放射線検出装置20に係る各種情報を表示する表示部144を配設する。この表示部144には、放射線検出装置20に記録される患者14のID情報、放射線検出装置20の使用回数、累積曝射線量、放射線検出装置20に内蔵されているバッテリ56の充電状態(残容量)、放射線画像の撮影条件、患者14の放射線検出装置20に対するポジショニング画像等を表示させる。この場合、放射線技師は、例えば、表示部144に表示されたID情報に従って患者14を確認すると共に、当該放射線検出装置20が使用可能な状態にあることを事前に確認し、表示されたポジショニング画像に基づいて患者14の所望の撮影部位を放射線検出装置20に位置決めして、最適な放射線画像の撮影を行うことができる。
また、枠部材36には、USB(Universal Serial Bus)端子146と、メモリカード150を装填するためのカードスロット148とを配設すると好適である。
USB端子146又はカードスロット148は、放射線検出装置20がコンソール24等の外部機器との間で無線通信による情報の送受信を行うことができないときに利用することができる。すなわち、USB端子146にケーブルを接続することにより、外部機器との間で有線通信による情報の送受信を行うことができる。また、カードスロット148にメモリカード150を装填し、このメモリカード150に必要な情報を記録した後、メモリカード150を取り出して外部機器に装填することにより、情報の送受信を行うことができる。
入力端子58は、放射線検出装置20に内蔵されているバッテリ56の充電機能が低下しているとき、あるいは、バッテリ56を充電するのに十分な時間を確保できないとき、ACアダプタを接続して外部から電力を供給することにより、当該放射線検出装置20を直ちに使用可能な状態とすることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…放射線画像撮影システム
12…放射線
14…患者
16…放射線源
18…放射線変換パネル
20…放射線検出装置
22…表示装置
24…コンソール
30…ケーシング
32…照射面
34…第1部材
36…枠部材
38…底面
40…第2部材
42…第1室
44…第2室
46…基台
48…衝撃吸収部材
56…バッテリ
66…電子部品
68…回路基板
74…シンチレータ
80…光電変換層
82…カセッテ制御部
84…送受信機
110…孔
112…凹部
120…柱
122…リブ
130…室
132…収納ケース
136、170、172…導電層
140、152…取手部
154…収納体
156、160…発泡材

Claims (25)

  1. 被写体に対向し且つ放射線を透過する第1部材と、該第1部材に対する背面としての第2部材とを有する筐体と、
    前記筐体に収納され、前記被写体及び前記第1部材を透過した前記放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルと、
    前記筐体に収納され、前記放射線変換パネルから出力された前記放射線画像を処理するための電子部品が搭載された回路基板と、
    を備え、
    少なくとも前記電子部品及び前記回路基板は、前記電子部品及び前記回路基板をシールドする導電層で覆われていることを特徴とする放射線検出装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記放射線変換パネルが前記筐体内の前記第1部材側に収納され、前記回路基板が前記筐体内の前記第2部材側に収納されている場合に、
    前記導電層は、前記第2部材における前記回路基板側の表面を覆う金属箔又は導電膜、前記第2部材内に形成された導電層、及び、前記筐体全体を覆い且つ前記放射線を透過可能なメッキのうち、少なくとも1つであることを特徴とする放射線検出装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記筐体は、前記第1部材の周縁と前記第2部材の周縁との間に固定される枠部材をさらに有し、
    前記第1部材、前記第2部材及び前記枠部材により形成される前記筐体内の閉空間に前記放射線変換パネル及び前記回路基板が収納されることを特徴とする放射線検出装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記枠部材は、金属からなり且つ前記導電層として機能することを特徴とする放射線検出装置。
  5. 請求項3記載の装置において、
    前記枠部材が金属でない場合に、前記導電層は、前記枠部材における前記回路基板側の表面を覆う金属箔又は導電膜、前記枠部材内に形成された導電層、及び、前記枠部材全体を覆うメッキのうち、少なくとも1つであることを特徴とする放射線検出装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の装置において、
    前記枠部材には、前記閉空間を前記第1部材側の第1室と、前記第2部材側の第2室とに区画する区画部材が形成され、
    前記第1室における前記区画部材上に前記放射線変換パネルが配置され、
    前記第2室に前記回路基板が配置されることを特徴とする放射線検出装置。
  7. 請求項6記載の装置において、
    前記区画部材は、金属からなり且つ前記導電層として機能することを特徴とする放射線検出装置。
  8. 請求項7記載の装置において、
    前記区画部材が金属でない場合に、前記導電層は、前記区画部材における前記回路基板側の表面を覆う金属箔又は導電膜、前記区画部材内に形成された導電層、及び、前記区画部材全体を覆うメッキのうち、少なくとも1つであることを特徴とする放射線検出装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の装置において、
    前記第2室における前記区画部材と前記回路基板との間には、前記放射線のバック散乱線を吸収し、前記放射線の前記電子部品及び前記回路基板への照射を防止する遮蔽部材が介挿され、
    該遮蔽部材は、前記導電層として機能することを特徴とする放射線検出装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置において、
    前記筐体内には、前記放射線変換パネルを支持するか、あるいは、前記第1部材及び前記放射線変換パネルを支持するための柱又はリブが、前記第2部材から前記放射線変換パネルへの方向に向かって設けられていることを特徴とする放射線検出装置。
  11. 請求項10記載の装置において、
    前記柱又は前記リブは、金属からなり且つ前記導電層として機能することを特徴とする放射線検出装置。
  12. 請求項10記載の装置において、
    前記柱又は前記リブが金属でない場合に、前記導電層は、前記柱又は前記リブの表面を覆う金属箔、導電膜又はメッキ、及び、前記柱又は前記リブ内に形成された導電層のうち、少なくとも1つであることを特徴とする放射線検出装置。
  13. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置において、
    前記筐体内における前記放射線変換パネルと前記第2部材との間には、前記回路基板を収納する収納ケースが配置され、
    前記放射線変換パネルは、前記収納ケースを介して前記第2部材に支持されていることを特徴とする放射線検出装置。
  14. 請求項13記載の装置において、
    前記収納ケースは、金属からなり且つ前記導電層として機能することを特徴とする放射線検出装置。
  15. 請求項13記載の装置において、
    前記収納ケースが金属でない場合に、前記導電層は、前記収納ケースの内表面を覆う金属箔、導電膜又はメッキ、前記収納ケースの外表面を覆う金属箔、導電膜又はメッキ、及び、前記収納ケース内に形成された導電層のうち、少なくとも1つであることを特徴とする放射線検出装置。
  16. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置において、
    前記筐体内における前記放射線変換パネルと前記第2部材との間には、前記回路基板を内包する発泡材が配置され、
    前記放射線変換パネルは、前記発泡材を介して前記第2部材に支持されていることを特徴とする放射線検出装置。
  17. 請求項16記載の装置において、
    前記発泡材の表面は、前記導電層で覆われていることを特徴とする放射線検出装置。
  18. 請求項17記載の装置において、
    前記発泡材が前記筐体内の前記第2部材側の空間を占有している場合に、他の発泡材が前記筐体内の前記第1部材側の空間を占有していることを特徴とする放射線検出装置。
  19. 請求項16〜18のいずれか1項に記載の装置において、
    前記発泡材は、1未満の比重を有する、発泡ウレタン、発泡スチロール、発泡シリコーン及び発泡ポリプロピレンのうち、いずれか1つの発泡材からなることを特徴とする放射線検出装置。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の装置において、
    前記第1部材及び前記第2部材は、炭素繊維、セルロース繊維又はガラス繊維を含む複合材料、エンジニアリングプラスチック及びバイオマスプラスチックのうち、いずれか1つの材料からなり、
    前記第1部材及び前記第2部材は、同じ材質であるか、あるいは、異なる材質であることを特徴とする放射線検出装置。
  21. 請求項20記載の装置において、
    前記第1部材は、PAN型炭素繊維からなり、
    前記第2部材は、ピッチ型炭素繊維からなることを特徴とする放射線検出装置。
  22. 請求項1〜21のいずれか1項に記載の装置において、
    前記放射線変換パネルは、前記放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を電気信号に変換する固体検出素子と、前記固体検出素子から前記電気信号を前記放射線画像として読み出す読出部とを有することを特徴とする放射線検出装置。
  23. 請求項1〜22のいずれか1項に記載の装置において、
    外部と無線通信が可能な無線通信手段と、前記放射線変換パネル及び前記無線通信手段を駆動するバッテリとをさらに有することを特徴とする放射線検出装置。
  24. 請求項1〜23のいずれか1項に記載の放射線検出装置と、前記放射線を出力する放射線源と、前記放射線源及び前記放射線検出装置を制御する制御装置とを有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  25. 請求項24記載のシステムにおいて、
    前記放射線検出装置は、前記放射線変換パネルにて変換された前記放射線画像を、無線通信により前記制御装置に送信することを特徴とする放射線画像撮影システム。
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