JP2010273021A - 画像表示装置、画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動パネルとEVFの双方において常に適正に見える画像が表示されるようにする際に、できるかぎり簡易な構成が採られるようにする。
【解決手段】可動パネルとEVFとに対応して、グラフィクス画像の色を指定する。また、グラフィクス画像の合成位置を指定する。可動パネルとEVFは、それぞれ、指定された色信号を保持して、入力された映像信号に、指定された合成位置にて色信号を合成する。
【選択図】図14

Description

本発明は、例えばビデオカメラなどの撮像機器に備えられる電子ビューファインダ及びモニタパネルに画像を表示させる画像表示装置とその方法に関する。
携帯用のビデオカメラ装置としては、ビューファインダと、モニタパネルとの両者を備えるものが広く知られている。
ビューファインダは、レンズ光学系により撮像されているとする画を見るためのものであり、通常は、レンズ光学系の撮像方向に対して反対側に設けられる。このビューファインダとして、民生器においては電子ビューファインダ(EVF:Electronic View Finder)がしばしば採用される。電子ビューファインダは、例えば液晶表示デバイスなどから成り、レンズ光学系にて得られた撮像光を撮像素子により受光して得られる、動画としての画像信号を表示させるようになっている。
モニタパネルは、例えば現状であれば3インチ程度のサイズの液晶表示パネルなどから成り、その表示画面上にも、そのときの撮像画像(モニタ画像)を表示させることができるようになっている。また、撮像記録した画像のサムネイル画像をリスト表示したインデックス画面であるとか、各種操作や指示、通知のためのグラフィックなどをはじめとするGUI画像も表示させることができるようになっている。
そのうえで、モニタパネルとしては、その取り付け部位が可動とされていることで、モニタパネルの表示画面部の向きを変えられるものが多く普及している。また、このような可動のモニタパネルは、例えば可動部を回転軸にして反転させるようにして動かすことで、その表示画面部を、レンズ光学系の撮像方向と同じほうの向きとすることもできる。このとき、モニタパネルにモニタ画像を表示させることで、いわゆる対面撮影であるとか自分撮りといわれる撮影を行いやすくなる。つまり、撮影者も、モニタ画像に映る自分を確認しながら、自分を被写体として含めた撮影記録を行うことができる。
上記のようにして対面撮影のために、モニタパネルの表示画面部を撮像方向側に向けるときには、例えば、可動部を回転軸にして反転させる。従って、対面撮影時においてそのままモニタ画像を表示させたのでは、例えば上下が反転して見える状態で表示されてしまう。このために、対面撮影時(モニタパネルの表示画面部を撮像方向側に向けた状態のとき)には、例えばモニタ画像表示のためのスキャン(走査)について上下を逆にするなどして反転させることで、上下が正しく見えるようにして表示させるようにしている。
特開2006−121734号公報
上記の電子ビューファインダとモニタパネルは、共通の画像が表示され、また、一方の画像表示部の向きが反転可能なようにされている関係にある。本願発明は、このような複数の画像表示部が存在する電子機器において、これらの画像表示部の双方において常に適正に見える画像が表示されるようにするものであり、この際に、できるだけ簡易な構成が採られるようにすることを、その課題とする。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、画像表示装置として次のように構成する。
つまり、表示方向が反転しないようにして設けられ、第1の表示用映像信号を入力して走査を実行することで画像を表示する第1の画像表示部と、第1の表示方向と、この第1の表示方向に対して反転した方向となる第2の表示方向とで変更が可能なようにして設けられるとともに、第2の表示用映像信号を入力して走査を実行することで画像を表示する第2の画像表示部と、撮像を基にして得られる映像信号について所定の信号処理を施して出力する映像信号処理手段と、上記第1の表示方向とされている第1の状態に対応しては通常の走査が実行され、上記第2の表示方向とされている第2の状態に対応しては、上記第1の表示方向から上記第2の方向への反転のための上記第2の画像表示部の動き方向に対応する走査方向を反転させた走査が実行されるようにして、上記第2の画像表示部に対する指示を行う走査方向指示手段と、上記第1の画像表示部に対応して、グラフィクス画像の色を指定する第1の色指定手段と、上記第2の画像表示部に対応して、グラフィクス画像の色を指定する第2の色指定手段と、上記第1の画像表示部に対応して、上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置を指定する第1の位置指定手段と、上記第2の画像表示部に対応して、上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置を指定するもので、上記第1の状態に応じては、左右を反転させない通常の位置を指定し、上記第2の状態に応じては、左右を反転させた反転位置を指定する、第2の位置指定手段と、上記映像信号処理手段から入力した映像信号に対して、上記第1の色指定手段による指定に応じて保持した色の信号を、上記第1の位置指定手段により指定される位置に合成し、上記第1の表示用映像信号として出力する第1の合成手段と、上記映像信号処理手段から入力した映像信号に対して、上記第2の色指定手段による指定に応じて保持した色の信号を、上記第2の位置指定手段により指定される位置に合成し、上記第2の表示用映像信号として出力する第2の合成手段とを備えることとした。
上記構成では、表示方向が反転しない第1の画像表示部と、表示方向が反転する第2の画像表示部とが設けられている。これら第1の画像表示部と第2の画像表示部に対して入力される表示用映像信号は、同じ信号処理手段からの映像信号を元とする。つまり、複数の画像表示部に対して映像信号処理系は共通化されて1系統にまとめられる。
そのうえで、第1の画像表示部と、第2の画像表示部とのそれぞれに対応して、グラフィクス画像として指定された色信号を保持しておき、グラフィクス画像の合成位置の指示に応じて、信号処理手段からの映像信号に対して色信号を合成し、これを第1の表示用画像信号、第2の表示用映像信号として出力する構成を、それぞれ独立して備える。
そして、第2の画像表示部の表示方向が、第1の画像表示部とは反対となるようにして反転されている第2の状態においては、その反転動き方向に応じて、第2表示画面部の走査方向を反転させ、さらに、第2の画像表示部に表示させるべきグラフィクス画像については左右を反転させた位置を指定する。
これにより、本願発明では、複数の画像表示部に対して映像信号処理系を共通化したうえで、第2の画像表示部の表示方向が反転されたときにも、第1画像表示部と第2画像表示部とで適正な方向によってグラフィクス画像が重畳された画像を表示できる。このとき、本願発明では、第1画像表示部と第2画像表示部とに対して、それぞれ、独立してグラフィクス画像の映像信号(グラフィクス信号)自体を合成するという構成を採っていない。上記したように、グラフィクス画像の色指定と、グラフィクス画像の表示位置の指定という制御によって、グラフィクス画像の重畳を実現している。
このようにして、本発明は、複数の画像表示部に対して映像信号処理系を共通化するとともに、例えば、実装上においてもグラフィクス信号伝送に必要なピン数を、実現可能な範囲内に容易に抑えることができる。これにより、例えばコストダウン、部品実装の自由度の向上、小型化などが図られる。
本実施形態のビデオカメラ装置の外観例として、斜め前方向から見たもので、可動モニタパネルが閉じた状態が示される図である。 本実施形態のビデオカメラ装置の外観例として、斜め後ろ方向から見たもので、通常撮影時に対応する向きにより可動モニタパネルが開いている状態が示される図である。 本実施形態のビデオカメラ装置の外観例として、斜め前方向から見たもので、対面撮影時に対応する、向きにより可動モニタパネルが開いている状態が示される図である。 通常撮影時に対応する表示処理制御により、グラフィクス画像を合成したモニタ画像を表示させた場合の、モニタ画面部と電子ビューファインダの表示内容例を示す図である。 通常撮影時と同じ表示処理制御のままで、対面撮影時において、グラフィクス画像を合成したモニタ画像を表示させた場合の、モニタ画面部と電子ビューファインダの表示内容例を示す図である。 対面撮影時に対応する表示処理制御により、グラフィクス画像を合成したモニタ画像を表示させた場合の、モニタ画面部と電子ビューファインダの表示内容例を示す図である。 モニタ画像表示処理制御のための構成としての第1例を示すブロック図である。 モニタ画像表示処理制御のための構成としての第2例を示すブロック図である。 第2例のモニタ画像表示処理制御のための構成を採った場合に生じる、表示の不具合を説明するための図である。 第2例のモニタ画像表示処理制御のための構成を採った場合に生じる、表示の不具合を説明するための図である。 モニタ画像表示処理制御のための構成としての第3例を示すブロック図である。 モニタ画像表示処理制御のための構成としての第4例となるもので、実施形態の基本構成例を示すブロック図である。 合成制御信号生成のための構成例を示す図である。 セレクタの構成例を示す図である。 色データ設定のための制御信号の伝送タイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態の構成についての第1例を示す図である。 実施形態の構成についての第2例を示す図である。
以下、本願発明を実施するための形態(実施形態)について、下記の順により説明する。

<1.ビデオカメラ装置の外観構成>
<2.対面撮影時におけるモニタ画面部表示/電子ビューファインダ表示>
<3.モニタ画像表示処理制御のための構成(第1例)>
<4.モニタ画像表示処理制御のための構成(第2例)>
<5.モニタ画像表示処理制御のための構成(第3例)>
<6.モニタ画像表示処理制御のための構成(第4例:実施形態)>
[6−1.実施形態の基本構成]
[6−2.変形例1]
[6−3.変形例2]
<1.ビデオカメラ装置の外観構成>

図1、図2,図3は、本実施形態としての表示装置の構成を有するビデオカメラ装置1についての外観例を、それぞれ、斜視図により示している。
図1は、ビデオカメラ装置1を斜め前方向から見たもので、可動モニタパネル3が閉じた状態を示している。
図2は、ビデオカメラ装置1を斜め後ろ方向から見たもので、通常撮影時に対応する向きにより可動モニタパネル3が開いている状態が示される。
図3は、ビデオカメラ装置1を斜め前方向から見たもので、対面撮影時に対応する、向きにより可動モニタパネル3が開いている状態が示される。
これらの図に示されるビデオカメラ装置1は、図示するようにして全体としてはいわゆる横型の筐体を有している。
この筐体の正面部において、図示するようにして撮像レンズ部2が設けられている。撮像レンズ部2は、入射する光を撮像光として取り込むためのものであり、実際には必要枚数のレンズ、絞り、ズーム機構などを備えて構成される。なお、図において示される矢印は、撮像レンズ部2の光軸にも対応するもので、撮像レンズ部2が撮像する方向(撮像方向A)を示す。つまり、この撮像方向Aに対してレンズの画角などにより決まる撮像視野角に存在するものが撮像される。
例えば撮影者であるユーザは、図2に示される人物を被写体、即ち撮影対象200として撮像しようとするときには、上記撮像方向Aが撮影対象200を向くようにしてビデオカメラ装置1を向けるようにする。
また、このビデオカメラ装置1において、正面から見ての本体右側面には可動モニタパネル3が設けられる。
可動モニタパネル5は、例えば3インチ程度のモニタ用の表示デバイスを有して成る部位であり、可動機構部5により、本体に対して可動なようにして取り付けられている。可動モニタパネル3において採用できる表示デバイスとしては、例えば液晶表示デバイスなどを挙げることができる。
撮像画像を記録可能な撮像モード時においては、この可動モニタパネル3において備える表示デバイスの表示画面部であるモニタ画面部3A(第2の画像表示部)には、モニタ画像を表示させることができる。つまり、そのときに撮像されている画像を、リアルタイムに、動画として表示させることができる。ユーザは、このモニタ画像を見ながら撮影を行うことができる。
可動モニタパネル3のモニタ画面部3Aは、例えば後述する電子ビューファインダ4よりも大きな表示画面サイズを有しているので、モニタ画像も大きくて見やすいという利点がある。また、例えば可動モニタパネル3は、上向き/下向きにも角度を調整するようにして動かすことができるので、撮影時のアングルについての自由度も高くなる。
また、モニタ画面部3Aには、ビデオカメラ装置1の内部記録媒体に記録されている内部記録媒体に記録されている撮像画像データを再生した画像も表示させることができる。
また、モニタ画面部3Aは、GUIのための主画面としても機能し、例えば、操作に応じて、内部記録媒体に記録されているシーン(撮像画像データ)のリストを、例えばサムネイル画像を配列した態様により表示させることができる。
各種設定などのための操作メニュー画面などを表示させることもできる。
また、例えばモニタ画像、再生画像をはじめとする主画像に対して、動作状態、設定内容、操作ボタンなどをはじめとした文字、アイコンなどのGUIに関連した画像も重畳表示させることも可能とされている。
なお、例えば撮像により得られたとするモニタ画像であるとか再生画像は、記録前と記録後の相違はあるが、撮像を元として得られる映像信号に基づいて表示されるものである。これに対して、例えば上記したGUIに関連する画像は、撮像に基づくのではなく、いわゆるOSD(On Screen Display)といわれるグラフィクス処理機能によりビデオカメラ装置1内部にて生成される画像データに基づいて表示される。
電子ビューファインダ4(EVF: Electronic View Finder)(第1の表示画面部)は、撮影モード時においてそのときの撮像画像(モニタ画像)が表示される部位であり、特に図2から分かるように、ビデオカメラ装置1の背面に対して設けられる。
電子ビューファインダ4は、光学的な構造によるのではなく、例えば液晶などの表示デバイスを有して構成される。
撮像レンズ部2により撮像して得られた撮像光は、例えばCCD、CMOSセンサなどの撮像素子にて受光されて電気信号に変換される。この電気信号に基づいて、例えば撮像画像である動画としての映像信号が生成される。撮像モード時、撮像画像の映像信号は、電子ビューファインダ4にも出力され、その表示デバイスにて動画像として再生表示される。これにより、電子ビューファインダ4において、モニタ画像が見えることになる。
電子ビューファインダは、複雑な光学系などは不要であって低コストでありながら、そこに表示される画像のとおりに撮影できるという利点を有している。
そして、撮影者は、例えば通常に、撮像方向と自分の視野方向とを同じ方向に向けるようにして手持ち撮影などを行っている場合(通常撮影の場合)において、この電子ビューファインダ4を覗くことで、そのときに撮影されている画内容を把握することができる。
次に、ビデオカメラ装置1における可動モニタパネル3の動き方と、その向きに応じた撮影時の用途例について述べておく。
図1のようにして可動モニタパネル部3が本体に対して閉じられているときには、モニタ画面部3Aは本体から表出せずにしまわれるようになっている。
例えばこの状態から、図2の矢印Bとして示すように、可動機構部5における垂直の可動軸を回転中心として横方向に回転させるようにして開くと、モニタ画面部3Aが本体の後ろ側に向くようにして見える状態となる。撮影者が例えば通常に、撮像方向と自分の視野方向とを同じ方向に向けるようにして手持ち撮影などを行っている場合(通常撮影の場合)には、可動モニタパネル部3を図2に示す状態としておくことで、モニタ画面部3Aに表示されるモニタ画像をみて、その内容を確認できる。
また、本実施形態の可動モニタパネル3は、例えば、図2に示す状態から、可動機構部5の水平方向の可動軸を回転中心(図3において一点鎖線Lで示す)として可動モニタパネル3自体を、矢印Cに示すようにして縦方向で回転(矢印Cの逆方向の回転でもよい)させていくようにして動かすことができる。これにより、図3に示すようにして、可動モニタパネル3のモニタ画面部3Aの向く方向(表示方向)を撮像方向Aと同じ方向に向けるようにして反転させることができる。
上記図3に示す可動モニタパネル3の向き(表示方向)としたうえで、撮像モードにおいてモニタ画面部3Aにモニタ画像を表示させれば、いわゆる対面撮影(自動撮影)が容易になる。
つまり、対面撮影の場合には、例えば、撮影者は、自分のほうに撮像方向Aが向くようにして、ビデオカメラ装置1を向けることになる。このときに、可動モニタパネル3の向きを図3に示すように正面側に向けてモニタ画像を表示させれば、撮影者は、撮像されている画内容を確認しながら撮影記録などを行える。
<2.対面撮影時におけるモニタ画面部表示/電子ビューファインダ表示>

ただし、可動モニタパネル部3(モニタ画面部3A)を、例えば上記図2の向き(第1の表示方向:第1の状態)から図3の向き(第2の表示方向:第2の状態)にするためには、上記したように、可動モニタパネル部3を回転させてその向きを反転させている。従って、図3の対面撮影時に、図2に対応する通常撮影時と同じままの画像を表示させたのでは、モニタ画像の上下が反転することになる。このため、図2の通常撮影と、図3の対面撮影時とではモニタ画面部3Aにおける表示も反転させる必要がある。
また、本実施形態のビデオカメラ装置1のようにして、ビューファインダと可動モニタパネル部とを備える構成の場合、撮像モード時におけるモニタ画像表示として、可動モニタパネル部が閉じられているときには、ビューファインダのみによるモニタ画像表示を行えばよい。可動モニタパネル部が閉じられている状態では、そのモニタ画面部をユーザが見ることはできないからである。
しかし、可動モニタパネル部が開かれている場合には、2つの態様を考えることができる。
1つは、可動モニタパネル部側でのモニタ画像表示のみを行うこととしてビューファインダについてはオフとする、というものである。一般に、撮像モードにおいて可動モニタパネル3が開かれている状態では、撮影者は、可動モニタパネル3に表示されているモニタ画像を見れば、それで撮像画像の内容を把握することが可能であり、また、特に外光が強いなどの悪条件でなければ、可動モニタパネル3のほうが画像も大きく見やすい。このために、ビューファインダをオフとしていてもあまり問題になることはない、というのがその理由である。
もう1つは、可動モニタパネル部側でのモニタ画像表示とともに、ビューファインダにおいても同じくモニタ画像を表示させるというものである。この利点としては、例えば、外光が強いなどで可動モニタパネル部の画面がみづらいようなときなど、必要に応じてすぐにビューファインダを覗くことができる、ということが挙げられる。
本実施形態のビデオカメラ装置1としては、後者の可動モニタパネル部3側でのモニタ画像表示とともに、ビューファインダにおいても同じくモニタ画像を表示させるという態様を採用する。つまり、撮影モード時においては、可動モニタパネル部3のモニタ画面部3Aと、電子ビューファインダ4とで、モニタ画像が同時に表示される。そのうえで、本実施形態においては、モニタ画像とともに、先に述べたようなGUIに関連するグラフィクス処理による画像(以降グラフィクス画像という)を重畳表示する際には、このグラフィクス画像についても、モニタ画面部3Aと、電子ビューファインダ4とで、同じものを同時に表示させることとする。
上記したモニタ画面部3Aと電子ビューファインダ4とでのモニタ画像の同時表示を前提として、図2に示される状態と図3に示される状態とで、モニタ画像とともにグラフィクス画像を重畳して表示させる場合において、モニタ画面部3Aにおける表示、描画がどのようになされるべきかについて、電子ビューファインダ4側での画像表示の関係とともに説明する。
なお、以降の説明において、「通常撮影時」とは、撮影モードが設定されてモニタ画像を表示すべきときにおいて、図2に示すように、モニタ画面部3Aが撮像方向Aに対して反対側となる方向(電子ビューファインダ4と同じ表示方向)に向き得るようにして、可動モニタパネル部3を可動機構部5が支持している状態(第1の状態)のときを指す。
また、「対面撮影時」とは、同じく撮影モードが設定されてモニタ画像を表示すべきときにおいて、図3に示すように、モニタ画面部3Aが撮像方向Aと同じ側に向き得るようにして可動モニタパネル部3を可動機構部5が支持している状態(第2の状態)のときを指す。
図4(a)(b)は、それぞれ、通常撮影時において行われるべきモニタ画面部3Aと電子ビューファインダ4におけるモニタ画像表示を示している。
ここで、図4(a)に示されるモニタ画面部3Aは、図2に示される状態で可動モニタパネル部3が開かれているときに対応する。図においては、このときの長方形のモニタ画面部3Aにおいて左上となる頂角、右上となる頂角、左下となる頂角、右下となる頂角に対して、それぞれa1,a2,a3,a4の符号を割り当てている。また、図においては、モニタ画面部3Aの頂角a1,a2,a3,a4と、ビデオカメラ装置1の本体側との位置関係的な対応を示すため、可動機構部5を模式的に示している。また、先に説明した図1においても、ビデオカメラ装置1の本体及び可動モニタパネル部3と、上記頂角a1,a2,a3,a4との関係がより明確に示される。
本実施形態においては、図2の通常撮影時に対応したモニタ画面部3Aの向きのときを、基準の正位置の状態とする。
そのうえで、ここでの通常撮影時においては、図2に示される撮像対象200を撮像しているとする。このときには、モニタ画面部3Aにおいては通常の水平走査(水平スキャン及び垂直走査(垂直スキャン)を行う。つまり、水平走査としては、例えば映像信号の1水平区間分を形成する画素データについて、モニタ画面部3Aの左(a1-a3)側から右(a2-a4)側となる配列順で駆動する。また、垂直走査は、映像信号の1水平区間ごとに、モニタ画面部3Aの上(a1-a2)側から下(a3-a4)側へと水平ラインを駆動していくようにする。
これにより、モニタ画像100は、図4(a)に示すようにして、上下、左右共に、現実の撮影対象200と同じとなるようにして適正に表示される。
また、通常撮影時において、モニタ画像100に重畳するグラフィクス画像の信号(グラフィクス信号)についても、特に上下、左右について反転させることなく、通常に、モニタ画像の映像信号に対して合成すればよい。同じ図4(a)に示すようにして、グラフィクス画像101も、適正な位置と向きにより表示される。この図のグラフィクス画像101は、あくまでも模式的なものであるが、ここでは、[1 2 3]の英数字が横方向に並ぶようにされ、また、表示位置としては、モニタ画面部3Aにおける下側においてほぼ中寄せとしている。
このようにして、通常撮影時においては、通常にモニタ画像100の映像信号をスキャンし、グラフィクス信号についても通常に映像信号に重畳することで、モニタ画面部3Aにおいては、適正な向きでモニタ画像100が表示され、かつ、適正な向き及び位置によりグラフィクス画像101が表示される。
また、このときに電子ビューファインダ4においても、モニタ画面部3Aと同様に、通常にモニタ画像の映像信号をスキャンし、グラフィクス信号についても通常に映像信号に重畳する。これにより、図4(b)に示すようにして、電子ビューファインダ4においても、適正な向きでモニタ画像100が表示され、かつ、適正な向き及び位置によりグラフィクス画像101が表示される。
電子ビューファインダ4は、モニタ画面部3Aのようにして、その向き(表示方向)が反転されるようにして可動するものではない(但し反転とはみなされない所定の角度範囲内で可動とされてもよい)。従って、撮像モードにおいてモニタ画面部3Aの向きが通常撮影時と対面撮影時とであるにかかわらず、電子ビューファインダ4については、常に通常のスキャンを行い、また、常に通所のグラフィクス信号の合成処理を行うべきことになる。
次に、図3の対面撮影時における画像表示について説明する。
モニタ画面部3Aを図3の向きとするためには、可動機構部5の水平方向の回転軸により可動モニタパネル3を反転させるようにして回転させる。このために、対面撮影時においてビデオカメラ装置1の正面側からモニタ画面部3Aを見た場合には、図5(a)に示されているようにして、頂角a4が左上で、頂角a3が右上で、頂角a2が左下で、頂角a1が右下となる。
そして、上記対面撮影時の状態で、仮に、図4の通常撮影時と同じようにして、モニタ画面部3Aに対して通常のスキャンを行い、また、グラフィクス信号を通常に合成したとする。このときに、対面撮影を行うためにビデオカメラ装置1の正面側からモニタ画面部3Aを見ている撮影者などからは、モニタ画面部3Aに表示されている画像が、同じ図5(a)のようにしてみえることになる。
つまり、モニタ画像については上下が反転し、グラフィクス画像101については、上下、左右が共に反転してみえてしまうことになる。
そこで、対面撮影時においては、先ず、モニタ画面部3Aのスキャンについては、通常に対して上下を反転させる。つまり、映像信号の1水平区間ごとに、モニタ画面部3Aのa3-a4側からa1-a2側へと水平ラインを駆動していくようにする。
これによりモニタ画像100は、図6(a)に示すようにして上下が反転して表示されることになる。
なお、ここで留意すべきことは、対面撮影時において、モニタ画像100については、通常に対して上下のみを反転させた表示とすればよく、左右を反転させる必要はない、ということである。
ここでは図2に示す撮影対象200としての人物を撮影しているものとしている。この図2の撮影対象200の人物は、右手は上に上げて、左手は下に下げている。対面撮影時には、この撮影対象200の人物とモニタ画面部3Aとが向かい合うことになる。このため、上記のように撮影対象200の人物が右手を上げていれば、モニタ画面部3Aにおいては、同じく、撮影された人物の体の右側に見えるほうの手が挙げられている画像とならねばならない。つまり、鏡映しの状態に見えるようにする必要がある。
このためには、左右については反転させないようにしておけばよい。即ち、水平走査に関しては、通常時と同様、映像信号の1水平ラインを形成する画素を、a1-a3側からa2-a4側にかけて対応させていくようにして、水平ラインを駆動する。
また、グラフィクス画像101については、図5から分かるように、本来は画面下側に表示されるべきものが上側に反転して入れ替わったように見えてしまっている。また、グラフィクス画像101の文字も左右が反転して見えてしまっている。
先ず、グラフィクス画像101の表示位置が上下で入れ替わってしまったことに関しては、上記したようにモニタ画面部3Aのスキャンについて上下を反転させることで、モニタ画像100の上下の反転と共に、画面下側の適正な位置に在るようにしてみえることになる。
ただし、ここまでの段階では、グラフィクス画像101は、画面下側には位置できるものの、左右については反転したままである。
そこで、対面撮影時においては、グラフィクス信号については左右を反転させたうえで、映像信号に合成しておくようにする。これにより、グラフィクス画像101は、モニタ画面部3Aにてモニタ画像100と重畳表示された状態では、図6(a)に示すようにして、左右が反転していない適正な状態に見えることになる。
<3.モニタ画像表示処理制御のための構成(第1例)>

上記したように、本実施形態のビデオカメラ装置1においては、撮影モード時において、モニタ画像100に対してグラフィクス画像101を重畳表示してよいこととしている。そして、この場合には、対面撮影時においては、モニタ画像100を上下反転させ、グラフィクス画像101については、上下、左右を共に反転させるために、モニタ画面部3Aのスキャンについては上下を反転させ、モニタ画像の映像信号に合成すべきグラフィクス信号については左右を反転させるべきことになる。
さらに、本実施形態のビデオカメラ装置1においては、モニタ画面部3Aと電子ビューとで,上記のようにグラフィクス画像101が重畳される可能性のあるモニタ画像100を同時に表示させることとしている。この同時表示を考えた場合、モニタ画面部3A側では、通常撮影時と対面撮影時とで上下方向のスキャンを反転させ、グラフィクス信号の左右を反転させるようにして処理を切り換える必要がある。これに対して、電子ビューファインダ4においては、常に通常のスキャン、左右反転のない通常のグラフィクス信号の合成を行う必要がある。
上記したことを考慮して撮影モード時におけるモニタ画像表示が適正に行われるようにするための信号処理及び表示制御(モニタ画像表示処理制御)のための構成として、最も順当に考えられるものの1つを、第1例として図7に示す。
なお、以降のモニタ画像表示処理制御のための構成に関する説明にあたり、DSP10は、例えばここでは図示していないDSP10外部のマイクロコンピュータなどとの通信によって、撮像モードであるか否かについての認識が可能とされていることを前提とする。また、可動モニタパネル部3(モニタ画面部3A)が開いている状態では、通常撮影時と対面撮影時との何れの状態にあるのかについても認識可能であることとする。
例えば、上記マイクロコンピュータは、可動モニタパネル部3の向きに応じた可動機構部5の所定形成部位の位置状態に応じたスイッチやセンサの出力に基づいて、可動モニタパネル部3が通常撮影時と対面撮影時との何れに対応した状態にあるのかを認識できる。マイクロコンピュータ10がこの認識結果をDSP10に渡すことで、DSP10においても、通常撮影時と対面撮影時との何れの状態であるのかを識別できる。
図7においては、電子ビューファインダ4及びモニタ画面部3AとともにDSP(Digital Signal Processor)10が示されている。電子ビューファインダ4及びモニタ画面部3Aに対する画像の表示は、このDSP10による映像信号処理と、電子ビューファインダ4及びモニタ画面部3Aに対する制御によって実現される。
DSPは、実際には、トランザクションなどともいわれるプログラムが書き込まれ、このプログラムを実行することによって、実行すべき信号処理、制御を実現するように構成されるものである。図7においては、このようなプログラムによって実現される信号処理機能、制御機能を、機能ごとに対応したブロック構成として示している。DSP10のブロック構成として、ここでは、ビューファインダ用信号処理部11A、モニタ画面部用信号処理部11B、左右反転処理部12、制御部13から成るものとしている。
ビューファインダ用信号処理部11Aは、電子ビューファインダ4に表示させるべき画像に対応した映像信号処理機能を有する。
モニタ画面部用信号処理部11Bは、モニタ画面部3Aに表示させるべき画像に対応した映像信号処理機能を有する。とされ、前段信号処理部21B,合成部22B,後段信号処理部23Bから成るものとしている。
左右反転処理部12は、入力したグラフィクス信号について、左右反転処理を行って出力することができる。なお、左右反転処理部12は、上記の左右反転処理と、左右反転処理を行わずに通常のままで出力させる動作とを切り換えることが可能とされている。
グラフィクス信号は、図示するようにして、上記左右反転処理部12に入力されるものと、直接、ビューファインダ用信号処理部11Bに入力されるものとに分岐される。
この場合の制御部13は、モニタ画面部3A及び電子ビューファインダ4の駆動動作などを制御する機能を有する。例えば、モニタ画面部3Aにおける通常スキャン、上下反転スキャン、左右反転スキャンなどのスキャンの切り換えは、制御部13からの制御信号に応じて、モニタ画面部3A側にて設定するようにされている。
ここでは、制御部13からの、電子ビューファインダ4に対する制御信号をS(E)として示し、モニタ画面部3Aに対する制御信号をS(P)として示している。
先ず、撮像画像を基として得られるモニタ画像100とされる映像信号は、ビューファインダ用信号処理部11Aと、モニタ画面用信号処理部11Bとに対して、分岐して入力される。
ビューファインダ用信号処理部11Aは、前段信号処理部21A、合成部22A、後段信号処理部23Aを備える。先ず、前段信号処理部21Aは、ビューファインダ用信号処理部11Aにおいて初段に設けられ、例えば入力された映像信号について色調整、輝度補正などの所要の映像信号処理を実行し、合成部22Aに出力する。
合成部22Aには、上記前段信号処理部21Aからの映像信号と、グラフィクス信号が入力される。なお、グラフィクス信号は、例えばここでは図示していないOSD機能によって生成されるグラフィクス画像のデータである。また、電子ビューファインダ側の合成部22Aに入力されるグラフィクス信号は、図示するようにして、左右反転処理部12を経由していない。従って、合成部22Aには、常に、左右反転されない通常のグラフィクス信号が入力される。
合成部22Aは映像信号に対してグラフィクス信号を合成し、後段信号処理部23Aに対して出力する。
後段信号処理部23Aは、入力される映像信号について、例えば電子ビューファインダ4での表示に対応した所要の信号処理を実行する。例えば必要があれば、後段信号処理部23Bにおいては、電子ビューファインダ4の表示画面サイズに対応させた解像度変換を行う。後段信号処理部23Bにて処理された映像信号は電子ビューファインダ4側に出力される。
電子ビューファインダ4は、少なくとも撮像モードにおいては、制御部13によって、通常のスキャンを実行するようにして設定される。また、電子ビューファインダ側の合成部22Aに入力されるグラフィクス信号は、図示するようにして、左右反転処理部12を経由していない。従って、合成部22Aには、常に、左右反転されない通常のグラフィクス信号が入力される。
これにより、先にも述べたように、撮像モード時において、電子ビューファインダ4には、通常撮影時と対面撮影時とに関わらず、常に、図4(b)、図5(b)に示すようにして適正にモニタ画像100及びグラフィクス画像101が表示される。
また、モニタ画面用信号処理部11Bは、前段信号処理部21B、合成部22B、後段信号処理部23Bを備える。
モニタ画面用信号処理部11Bにおいて初段の前段信号処理部21Bは、例えば、入力された映像信号について、ビューファインダ用信号処理部11Bにおける前段信号処理部21Aと同様信号処理を施して合成部22Bに出力する。
合成部22Bでは、上記前段信号処理部21Bからの映像信号と、グラフィクス信号とを合成して、後段信号処理部23Bに対して出力する。
後段信号処理部23Bは、入力映像信号について、モニタ画面部3Aでの表示に対応した所要の信号処理を実行して、モニタ画面部3A側に対して出力する。
ここで、合成部22Bにも、上記前段信号処理部21Bからの映像信号と、グラフィクス信号が入力される。ただし、グラフィクス信号については、左右反転処理部12を経由したものが入力される。
左右反転処理部12は、DSP10において通常撮影時であると認識されているときには、入力されるグラフィクス信号について左右反転させることなく、通常のまま合成部22Bに対して出力する。これに対して、対面撮影時であると認識されているときには、左右反転処理によって左右反転させた画内容のグラフィクス信号を合成部22Bに対して出力する。
そのうえで、モニタ画面部3Aについては、通常撮影時においては通常のスキャンが行われ、対面撮影時においては、上下を反転させたスキャンが行われるようにして、制御部13により制御される。
これにより、モニタ画面部3Aにおいては、通常撮影時と対面撮影時とのそれぞれにおいて、図4,図6にて示したようにして、モニタ画像100と、これに重畳されるグラフィクス画像101とを適正に表示させることができる。
しかし、上記図7に示す構成では、ビューファインダ用信号処理部11Aとモニタ画面用信号処理部11Bとの2系統の映像信号処理系を設けている。これは、例えばDSP10が消費するリソースの増加につながるために、その分、処理が重くなる。このためには、例えば非常に処理性能の高いDSPを実装すればよいが、特に民生機器の場合にはコスト等の観点から好ましくなく、現実的ではない。また、ビューファインダ用信号処理部11Aとモニタ画面用信号処理部11Bは、ほぼ同じ信号処理構成となるので、その意味で冗長性も高い。これらの観点からすれば、映像信号処理系については、図7に示す構成からより簡易化されることが好ましい。
<4.モニタ画像表示処理制御のための構成(第2例)>

そこで、上記図7のDSP10の処理を簡易化したものとして、順当に考えられる1つの例を、第2例として図8に示す。なお、この図において、図7と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
この図に示すDSP10においては、図7におけるビューファインダ用信号処理部11Aとモニタ画面用信号処理部11Bが、パネル/ファインダ用信号処理部11として1つにまとめられている。なお、パネル/ファインダ用信号処理部11における信号処理構成としては、図7の場合と同様に、前段信号処理部21、合成部22、後段信号処理部23から成る。
この場合、パネル/ファインダ用信号処理部11に入力されて信号処理が施された映像信号は、パネル/ファインダ用信号処理部11からの出力後に分岐して、電子ビューファインダ4とモニタ画面部3Aとに入力されるようになっている。
また、グラフィクス信号は、左右反転処理部12を経由して合成部22に入力されるようになっている。この図における左右反転処理部12の動作も、図7の場合と同様である。
この図8に示す構成では、電子ビューファインダ4とモニタ画面部3Aのための映像信号処理系が、パネル/ファインダ用信号処理部11として1つにまとめられたことから、それだけのリソースの削減が図られることになる。
しかし、この図に示す構成では、対面撮影時において、グラフィクス画像101が重畳されたモニタ画像100の適正表示を、モニタ画面部3Aと電子ビューファインダ4とで両立させることができなくなってしまう。
上記した問題に関する例について図9、図10により説明する。
ここで、対面撮影時において、図8に示すDSP10の表示処理制御として、モニタ画面部3Aについては制御部13によりスキャンを上下反転させると共に、グラフィクス信号についても、左右反転処理部12により左右反転させたとする。
この場合、図9(a)に示すように、モニタ画面部3Aに表示されるモニタ画像100,グラフィクス画像101は、何れも適正に表示される。
このとき電子ビューファインダ4においては、通常にスキャンを実行すれば、モニタ画像100については、適正に表示できる。しかし、このときに電子ビューファインダ4に入力される映像信号に合成されているグラフィクス信号は、左右反転処理部12により既に左右反転されている。従って、図4(b)に示すようにして、グラフィクス画像101については左右が反転して表示されてしまう。
そこで、例えば、左右反転処理部12による左右反転をさせずに、通常のままのグラフィクス信号を合成したとすれば、電子ビューファインダ4においては、図10(b)に示すようにして、モニタ画像100とともにグラフィクス画像101も適正な左右の向きで表示されることになる。しかし、今度は逆に、図10(a)に示すようにして、モニタ画面部3Aにおいてグラフィクス画像101が反転して表示されてしまう。
このようにして、図8に示した信号処理構成では、モニタ画面部3Aと電子ビューファインダ4との両者でグラフィクス画像101が重畳されたモニタ画像を同時に表示させようとしても、何れか一方においてつじつまが合わなくなって適正な表示ができない。
<5.モニタ画像表示処理制御のための構成(第3例)>

そこでさらに、DSP10における映像信号処理系を1系統としたうえで、モニタ画面部3Aと電子ビューファインダ4とで適正にモニタ画像100とグラフィクス画像101とを表示できるようにした構成として考え得る1つの例を、第3例として、図11に示す。なお、この図においても、図7,図8と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図11に示すDSP10においても、映像信号処理系としてはパネル/ファインダ用信号処理部11の1系統のみとされており、内部の信号処理部11aにて所要の処理が施された映像信号がDSP10からの出力とされている。なお、信号処理部11aは、例えば先の例における前段信号処理部21及び後段信号処理部23の両者に相当する信号処理が可能なようにして構成される。そして、このDSP10からの出力である映像信号が、電子ビューファインダ4とモニタ画面部3Aとに分岐して入力されるようになっている。
また、この場合には、DSP10から、グラフィクス信号(E)、グラフィクス信号(P)の2系統のグラフィクス信号を出力させることとしている。グラフィクス信号(E)は、電子ビューファインダ4用であり、電子ビューファインダ4に対して入力されるようになっている。また、グラフィクス信号(P)は、モニタ画面部3A用であって、モニタ画面部3Aに対して入力される。
グラフィクス信号(E)とグラフィクス信号(P)とは、例えば元は同じグラフィクス信号である。
グラフィクス信号(E)は、通常撮影時と対面撮影時とに関わらず、常に左右反転処理が施されない通常の信号である。これに対して、グラフィクス信号(P)は、通常撮影時においては左右反転されない通常の信号であるが、対面撮影時においては、左右反転処理が施された信号となる。
また、この場合には、DSP10にて、電子ビューファインダ4に対応する合成制御信号xVIDEO(E)と、モニタ画面部3Aに対応する合成制御信号xVIDEO(P)とが生成される。
これらの合成制御信号xVIDEO(E)/(P)は、例えば画素単位でグラフィクス信号を合成すべきタイミングを指定する制御信号となる。これらの合成制御信号xVIDEO(E)/(P)は、通常撮影時においては、同じ信号となる。これに対して、対面撮影時においては、合成制御信号xVIDEO(P)については、合成制御信号xVIDEO(E)に対して左右が反転されたグラフィクス信号の合成タイミングを指示するものとなるようにして切り換えられる。
そのうえで、この図11に示す構成においては、電子ビューファインダ4、モニタ画面部3Aの表示デバイス側において合成部が設けられる。
電子ビューファインダ4は、内部に合成部4aを備え、この合成部4aに対して、パネル/ファインダ用信号処理部11からの映像信号、グラフィクス信号(E)、及び合成制御信号xVIDEO(E)が入力される。
同様に、モニタ画面部3Aは、内部に合成部3aを備え、この合成部3aに対して、パネル/ファインダ用信号処理部11からの映像信号、グラフィクス信号(P)、及び合成制御信号xVIDEO(P)が入力される。
電子ビューファインダ4の合成部4aにおいては、合成制御信号xVIDEO(E)が示す、画素ごとのタイミングでの合成する/合成しないの指示に応じて、映像信号に対してグラフィクス信号(E)としての画素データを適宜合成していく処理を実行する。電子ビューファインダ4では、この合成部4aから出力されるグラフィクス信号合成後の映像信号によりスキャンを行う。
この場合、制御部13は、電子ビューファインダ4に対して通常のスキャンを指示する。そのうえで、この場合のグラフィクス信号(E)は、グラフィクス信号(P)に対して独立して出力されており、通常撮影時と対面撮影時とに関わらず、常に左右反転されない通常の信号となっている。合成制御信号xVIDEO(E)によっては、このグラフィクス信号を合成するようにして指示が行われる。これにより、電子ビューファインダ4においては、通常撮影時と対面撮影時の何れにおいてもグラフィクス画像100が重畳されたモニタ画像100が適正に表示される。
また、モニタ画面部3Aの合成部3aにおいては、合成制御信号xVIDEO(P)が示す、画素ごとのタイミングでの合成する/合成しないの指示に応じて、映像信号に対してグラフィクス信号(P)としての画素データを適宜合成していく。モニタ画面部3Aは、この合成部3aから出力されるグラフィクス信号合成後の映像信号によりスキャンを行う。
この場合、先ず、通常撮影時においては通常のスキャンが制御部13により設定される。これに対して対面撮影時においては上下を反転させたスキャンが設定される。
これにより、通常撮影時においては、図4(a)と同じようにして、グラフィクス画像101が重畳されたモニタ画像100が適正に表示される。
また、対面撮影時においては、上下反転が行われることで、モニタ画像100は適正に表示される。さらに、モニタ画面部3Aにおいて、左右反転されたグラフィクス信号(P)が、これに対応して左右反転された合成制御信号xVIDEO(P)により、映像信号に対して合成される。従って、グラフィクス画像101としても適正な高さ位置と左右方向の向きで表示されることになる。
このようにして、図11に示した構成によっては、DSP10の映像信号処理系を1系統としたうえで、モニタ画面部3Aと電子ビューファインダ4とで、グラフィクス画像101とモニタ画像100とを適正に同時表示できる。
しかし、例えばグラフィクス信号は、相当のビット数により成る信号である。1つの典型的な例として、グラフィクス信号がRGB(赤、緑、青)により色表現が行われる形式とされており、RGBの各色のビット数が8ビットであるとする。この場合、1つのグラフィクス信号としては24ビット(=8×3)の信号となる。
すると、図11においては、DSP10から、各24ビットの2つのグラフィクス信号(E)/(P)を出力させることになる。これは、DSP10としてのデバイスについて、グラフィクス信号(E)/(P)を出力させるための物理的なピン数が、48本(=24×2)必要であることを意味する。さらに、各1ビットの合成制御信号xVIDEO(E)/(P)に必要なピン数を合わせれば、50本のピン数が必要であることになる。
実際において、DSP10に対して設けることができるピン数には限りがあり、上記の50本は、この限度を超えることになる。従って、図11に示す構成は、考え方としては可能であるが、上記の実装上の問題により現実的ではない。
<6.モニタ画像表示処理制御のための構成(第4例:実施形態)>
[6−1.実施形態の基本構成]

上記したことからすると、DSP10における映像信号処理系については例えば1系統として簡易化し、ピン数についても現実に採用可能なまでに抑えられた上で、適正なモニタ画像100とグラフィクス画像101の同時表示が行われるようにすることが必要であるといえる。
そこで、上記の要請に応えるモニタ画像表示の処理、制御のための一構成例を図12に示す。この構成は、これまでのモニタ画像表示制御処理の構成として見た場合には第4例となるもので、かつ、本実施形態のDSP10、及び電子ビューファインダ4、モニタ画面部3Aとしての基本的な構成例を示すものとなる。
なお、この図において、図11と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図12に示されるDSP10において、映像信号処理系としては、図11と同様にパネル/ファインダ用信号処理部11の1系統のみが設けられている。
また、この場合には、DSP10からはグラフィクス信号(E)/(P)の出力はない。
また、電子ビューファインダ4に対応する合成制御信号xVIDEO(E)と、モニタ画面部3Aに対応する合成制御信号xVIDEO(P)は、図11の場合と同様にしてDSP10から、それぞれ電子ビューファインダ4、及びモニタ画面部3Aに対して出力される。また、この基本構成例に関しては、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)は、それぞれ1ビットである。
図11に示す構成では、2系統のグラフィクス信号(E)、グラフィクス信号(P)に対応させて、例えば全部で48本のピンが必要とされ、各1ビットの合成制御信号xVIDEO(E)/(P)と合わせれば、全部で50本が必要とされていた。つまり、グラフィクス信号の合成のために50本のピンが必要になっていた。
これに対して、図12の構成であれば、グラフィクス信号(E)、グラフィクス信号(P)をDSP10から出力させていないので、その分の48本のピンが削減できることになり、グラフィクス信号の合成のためとしては、各1ビットの合成制御信号xVIDEO(E)/(P)に対応するピン数も2でよいことになる。この2本というピン数は、グラフィクス信号の合成のためには、ほぼ必要最小限の数であると見てよく、例えば現実のDSP10としても、充分に余裕を持って対応できる。
なお、この第4例において制御部13によるスキャン方向の指示については、次のようになる。
先ず、電子ビューファインダ4に対しては、通常撮影時と対面撮影時の何れの場合においても、通常のスキャンを実行するようにして指示する。
また、モニタ画面部3Aに対しては、通常撮影時においては、通常のスキャンを実行するように指示するが、対面撮影時においては、上下方向については反転したスキャンを実行するように指示する。
図12に示す電子ビューファインダ4においてはセレクタ41A、解像度変換部42Aを備える。
セレクタ41Aには、パネル/ファインダ用信号処理部11からの映像信号と、合成制御信号xVIDEO(E)とが入力され、後述するようにして映像信号に対してグラフィクス信号を合成し、解像度変換部42Aに出力する。解像度変換部42Aは、入力された映像信号について、電子ビューファインダ4の表示画面部の画素数サイズに適合した解像度に変換する。この解像度変換部42Aから出力される映像信号が、電子ビューファインダ4の表示駆動に利用されて画像表示が行われる。
また、モニタ画面部3Aにおいても、セレクタ41B、解像度変換部42Bを備える。
セレクタ41Bにも、パネル/ファインダ用信号処理部11からの映像信号と、合成制御信号xVIDEO(P)とが入力され、グラフィクス信号を合成した映像信号を解像度変換部42Aに出力する。解像度変換部42Bは、入力された映像信号について、モニタ画面部3Aの画素数サイズに適合した解像度に変換する。この解像度変換部4Bから出力される映像信号がモニタ画面部3Aの表示駆動に利用されて画像表示が行われる。
なお、解像度変換部4A,4Bは、例えば少なくとも一方の表示部において解像度変換処理が不要であれば、その解像度変換が不要な表示部側においては設ける必要はない。但し、設けることとした場合には、図示するようにして、セレクタ41によりグラフィクス画像が合成された後の映像信号について解像度変換処理を施すようにすれば、他方の表示部に影響を及ぼすことなく独立して処理できるために好ましい。
図13は、DSP10において、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)を生成する部位についての構成例を示している。
グラフィクスメモリ61は、グラフィクス画像101に対応するグラフィクス用画像データを、例えばフレーム単位で保持する。このグラフィクスメモリ61へのグラフィクス用画像データの書き込みは、例えばここでは図示していないOSDとしての処理を実行可能な機能部によって行われる。
この場合の制御信号変換部62は、グラフィクスメモリ61に保持されているデータを読み込んで、例えばスキャン(走査)順に従って、1画素が1ビットに対応する、1ビット列の信号を生成する。なお、この信号は、グラフィクス画像を形成する画素に対応しては 1 (High)で、グラフィクス画像を形成しない画素に対応しては 0 (Low)を示す。
制御信号変換部62から出力される1ビット列の信号は、2つに分岐され、一方は電子ビューファインダ4に対応する合成制御信号xVIDEO(E)となる。他方は、左右反転処理部63を介して、モニタ画面部3Aに対応する合成制御信号xVIDEO(P)となる。
左右反転処理部63は、先の左右反転処理部12と同じく、対面撮影時においてのみ、画像を左右反転させるための処理を実行する。この場合の左右反転処理としては、例えば具体的には、1水平ラインを形成する画素に対応するビット列ごとに、その配列順を逆とする、LIFO(Last In First Out)若しくはFILO(First In Last Out)としての処理を実行すればよい。
図14は、セレクタ41の構成例を示している。なお、この図に示すセレクタ41は、図12に示される電子ビューファインダ4のセレクタ41Aと、モニタ画面部3Aのセレクタ41Bとで共通となる。
この図に示すセレクタ41は、グラフィクス設定保持部51とスイッチ52とから成る。
例えば電子ビューファインダ4のセレクタ41Aであれば、グラフィクス設定保持部51には、制御部13からの制御信号S(E)によって、グラフィクス画像101として利用する色データ(色信号)が設定され、これを保持する。グラフィクス設定保持部51は、このように保持する色データを、映像信号を形成する1画素単位の色を表現することのできるデータである、色画素データとして出力する。
この色データは、より具体的には、例えば色レベルと輝度レベルの組み合わせにより形成される。同様にして、モニタ画面部3Aのセレクタ41Bであれば、グラフィクス設定保持部51は、制御信号S(P)によって、グラフィクス画像101として利用する色データが設定される。ただし、このようにしてグラフィクス画像の色データを設定するのにあたっては、制御信号S(P)と制御信号S(E)は同じ信号を出力する。
また、グラフィクス設定保持部51において制御信号S(E)/(P)に応じてどのようにして色データを設定するのかについては、例えば、次のような構成を考えることができる。
グラフィクス設定保持部51は、制御信号S(E)/(P)が示す番号と、この番号に対応する色データとを示すテーブルを有するようにする。そして、制御信号S(E)/(P)が示す番号に対応する色データをテーブルから読み出して自身に設定して出力する、というものである。
スイッチ52は、合成制御信号xVIDEO(E)(電子ビューファインダ4内のセレクタ41Aの場合)、若しくは合成制御信号xVIDEO(P)(モニタ画面部3A内のセレクタ41Bの場合)により端子の切り換えが行われる。
スイッチ52は、端子tm1,tm2の一方に対して端子tm3が接続されるようにして切り換えが行われるようになっている。端子tm1には、入力映像信号としてDSP10(パネル/ファインダ用信号処理部11)からの映像信号が入力される。端子tm2には、グラフィクス設定保持部51から出力される色画素データが入力される。
先に説明したように、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)は、グラフィクス画像が表示されるべき画素に対応してはHレベルで、これ以外の画素に対応してはLレベルとなるようにされた、1ビット列の信号である。
そして、スイッチ52においては、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)がHレベルのときには端子tm2と端子tm3とを接続し、Lレベルのときには端子tm1と端子tm3とを接続するようにして切り換えが行われる。
これにより、端子tm3から出力される映像信号(表示用映像信号)としては、グラフィクス画像が表示されるべき画素については、グラフィクス設定保持部51から出力される色画素データに置き換えられたものとなる。つまり、モニタ画像にグラフィクス画像が合成された映像信号が得られることになる。
また、この本実施形態の基本構成では、制御信号S(P)/(E)によるグラフィクス設定保持部51への色データの設定は、1フィールドを最短周期として実行されることとする。これは、例えば、DSP10における制御部13の処理能力、また、DSP10の制御部13側と、電子ビューファインダ4及びモニタ画面部3A側との通信速度などの条件に応じて設定されたものである。
上記の1フレーム周期による色データ設定に対応した制御信号S(P)/(E)の出力タイミングの例を、図15のタイミングチャートに示す。
図15(a)において、XVDは、例えばDSP10内部にて得られているとされるフィールド周期に対応したタイミングパルスである。フレーム周期は、XVDの2周期分となる。
XSCKは、制御部13からの色データ設定のための制御信号S(P)/(E)の転送タイミングについての同期を図るための転送クロックであり、色データ設定の制御信号S(P)/(E)を出力すべき期間においてのみ、図15(b)の中段に示すようにして所定の周期で、16回の立ち上がりが得られるようにして反転する。
BB-SOは、DSP10の制御部13から出力される、色データ設定の制御信号S(P)/(E)に相当する。
BB-SOとしてのデータは、図示しているように、1フィールドごとに2回出力されており、ここでは、1フィールドにおいて、先に出力される1回目のデータがモニタ画面部3Aにて取り込むべきデータとなり、後に出力される2回目のデータが電子ビューファインダ4にて取り込むべきデータとなる。また、後述もするようにして、上記1回目と2回目の各データは16ビットのシーケンスとなる。
すると、BB-SOのデータについて、モニタ画面部3Aに対応するものをSPn、電子ビューファインダ4に対応するものをSEnとすると、図示するようにして、図15(a)において示されるように、1フィールドごとの1回目のデータにより、順次、モニタ画面部3Aに対応するデータSP1,SP2,SP3,SP4,SP5,SP6・・・が出力され、2回目のデータにより、順次、データSE1,SE2,SE3,SE4,SE5,SE6・・・が出力されることになる。
XCS_PANELは、DSP10からモニタ画面部3Aに対して入力される信号であり、データBB-SO(データSPn)の取り込みを指示する信号である。このXCS_PANELは、図示するようにして、1フィールドごとに1回、データSPnが出力される期間に対応してLレベルとなる信号である。
また、XCS_EVFは、DSP10から電子ビューファインダ4に対して入力され、データBB-SO(データSEn)の取り込みを指示する信号であり、図示するようにして、1フィールドごとに1回、データSEnが出力される期間に対応してLレベルとなる信号である。
ここで、図15(b)には、データSE1が出力される期間に対応した、電子ビューファインダ4側のデータ入力動作を示している。
ここでは、データSE1は、電子ビューファインダ4の入力データSIとして示されている。このように、入力データSI、つまり、データSEnの1単位は、16ビットによるビット列から成る。
一例であるが、入力データSIとしての16ビットのデータは、LSBからMSBにかけて、T0,T1,T2,T3,A0,A1,A2,A3,D0,D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7から成るものとしている。T0,T1,T2,T3,の4ビットは例えばプリアンブルに相当し、A0,A1,A2,A3の4ビットによりアドレスを示し、D0〜D7の8ビットがデータとなる。色データ設定に対応しては、A0,A1,A2,A3により色データ設定のアドレスを示したうえで、D0〜D7により、色データとしての色レベル、輝度レベルを指定する。
先にも説明したように、XCS_EVFは、データSEnの出力タイミングに応じてLレベルとなるもので、電子ビューファインダ4では、XCS_EVFがLレベルのときにのみ、入力データSIを取り込む動作を実行する。また、このXCS_EVFがLレベルの期間における入力データSIの取り込みタイミングとしては、図15(b)に示すように、転送クロックXSCKの立ち上がりタイミングごとに1ビットのデータを取り込むようにして動作する。
そして、このようにして電子ビューファインダ4側にて取り込んだデータSE1は、図15(a)のEVFデータとして示すようにして、データSE1が出力されたフィールドの次のフィールド期間において有効となる。これは、グラフィクス設定保持部51が、直前のフィールド期間内で取得した色データ設定の制御信号に基づいて、次のフィールド期間において色画素データを設定して出力することを意味している。
また、モニタ画面部3A側も、上記図15(b)と同様にして、XCS_PANELがLレベルの期間において、転送クロックXSCKの立ち上がりタイミングで、16ビットのデータSPnを入力して取り込み、次のフィールド期間において、その入力したデータを反映させた設定を行うようにされている。
このようにして、電子ビューファインダ4のセレクタ41Aにおける色データ設定、及びモニタ画面部3Aのセレクタ41Bにおける色データ設定は、何れも、フィールド期間ごとに行われる。
また、例えばDSP10側から同じフィールド期間において出力されるデータSEn/SPnは、どちらも、次の同じフィールド期間において色データ設定に反映されるようになっている。
例えば、電子ビューファインダ4とモニタ画面部3Aとで同じグラフィクス画像101を表示させようとするときには、同じフィールド期間において、同じ色データ設定のためのデータSEn/SPnを出力することになる。この場合、データSEn/SPnは、上記のようにして、電子ビューファインダ4側とモニタ画面部3A側とでともに、同じ次のフィールド期間において反映されることになり、従って、両者のグラフィクス画像表示についてタイミングのずれが生じることはない。
[6−2.変形例1]

ところで、上記図12〜図15により説明した本実施形態の基本構成では、制御信号S(E)/(P)(データSEn/SPn)により、グラフィクス設定保持部51に対して1つの色画素データ(色信号)を指定して保持させることができるものとしている。
これに対して、本実施形態の変形例1として、2色の色画素データを設定可能な構成について説明する。
先ず、DSP10の構成としては基本的には図12と同様である。ただし、合成制御信号xVIDEO(E)/xVIDEO(P)については、それぞれ、色画素データを2色としたことに応じて2ビットとする。
これにより、図12により説明した基本構成と比較して、色データ設定に必要となるDSP10のピン数は2本から4本に増加する。しかし、この程度の増加であれば、実際のDSP10の実装に関しては何ら問題にならない。
図16は、変形例1に対応したセレクタ41(41A,41B)の構成例を示している。なお、この図において図14と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
この図に示されるグラフィクス設定保持部51は、第1グラフィクス設定保持部51−1と、第2グラフィクス設定保持部51−2とから成るものとしている。
これら第1グラフィクス設定保持部51−1、第2グラフィクス設定保持部51−2は、それぞれ、色データ設定のための制御信号S(E)/(P)に応じて、1フィールド期間ごとに、色画素データを設定保持して出力するようにされている。この場合の制御信号S(E)/(P)は、例えば第1グラフィクス設定保持部51−1と第2グラフィクス設定保持部51−2との何れかを指定したうえで、色データ(色レベル、輝度データ)を指定するものとなる。これにより、第1グラフィクス設定保持部51−1、第2グラフィクス設定保持部51−2は、それぞれ異なる色画素データを設定保持できることになる。即ち、グラフィクス画像101としては2色とすることができる。
また、このセレクタ41においては、スイッチ53が設けられる。第1グラフィクス設定保持部51−1から出力される色画素データは、スイッチ53の端子tm1に対して入力され、第2グラフィクス設定保持部51−2から出力される色画素データは、スイッチ53の端子tm2に対して入力される。
スイッチ53は、スイッチ52と同様に、端子tm1又は端子tm2の何れか一方に対して端子tm3が接続されるようにして切り換えが行われるようになっている。スイッチ52の端子tm3は、スイッチ52の端子tm2と接続されている。
この変形例1において、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)は、それぞれ2ビットであるとしている。2ビットの合成制御信号xVIDEO(E)/(P)について、ここでは、一方の1ビットを、xVIDEO_0(E)/(P)とし、他方の1ビットをxVIDEO_1(E)/(P)とする。
先ず、合成制御信号xVIDEO_0(E)/(P)は、図14の場合と同様に、スイッチ52を切り換えるための信号とされて、グラフィクス画像を形成する画素に対応してはHレベルで、これ以外の画素に対応してはLレベルとなる信号である。
後述するように、スイッチ53から出力される信号は、第1グラフィクス設定保持部51−1と第2グラフィクス設定保持部51−2のいずれかにおいて設定保持されている色画素データとなる。つまり、グラフィクス画像101のデータである。従って、スイッチ52から出力される映像信号は、基本構成の場合と同様に、モニタ画像にグラフィクス画像が合成された映像信号となる。
次に、この場合の合成制御信号xVIDEO_1(E)/(P)は、グラフィクス画像101を形成する2色の色画素データのうち、第1グラフィクス設定保持部51−1に設定された色に対応しては0(Lレベル)で、第2グラフィクス設定保持部51−2に設定された色に対応しては1(Hレベル)となる信号である。つまり、合成制御信号xVIDEO_1(E)/(P)は、2色から成るグラフィクス画像101について、その色選択を行うための信号となる。
合成制御信号xVIDEO_0(E)/(P)は、グラフィクス画像101の画素に対応してHレベルとなる信号であり、従って、図13にて説明したxVIDEO(E)/(P)と同様にして生成できる。
合成制御信号xVIDEO_1(E)/(P)については、例えば、制御信号変換部62が、色についての判断を行えるようにした上で、グラフィクスメモリ61から読み出したグラフィクス画像の画素について、第1グラフィクス設定保持部51−1に設定された色の場合には0(L)で、第2グラフィクス設定保持部51−1に設定された色の場合には1(H)となるようにして生成すればよい。
このような構成であれば、スイッチ52において端子tm3が端子tm2と接続されてグラフィクス画像101の色画素データを選択するときには、スイッチ53は、そのグラフィクス画像101の色に応じて、第1グラフィクス設定保持部51−1と第2グラフィクス設定保持部との何れかからの色画素データを選択して端子tm3から出力させていることになる。これにより、セレクタ41からの出力映像信号としては、モニタ画像に2色のグラフィクス画像101が合成された映像信号となる。
[6−3.変形例2]

上記したことによると、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)のビット数に応じて、グラフィクス画像101として表示制御が可能な色数は増加できることが理解される。そこで、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)を3ビットとした場合に対応するセレクタ41(41A,41B)の構成例を図17に示す。なお、この図において図16と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
ここで、3ビット構成の合成制御信号xVIDEO(E)/(P)については、ビットごとに、xVIDEO_0(E)/(P)、xVIDEO_1(E)/(P)、xVIDEO_2(E)/(P)と定義する。
合成制御信号xVIDEO_0(E)/(P)の1ビットは、図16と同様にして、スイッチ52の切り換えに用いる。
そして、残る2ビットの合成制御信号xVIDEO_1(E)/(P)、xVIDEO_2(E)/(P)をスイッチ53の切り換え制御に割り当てることとしている。ここで2ビットが割り当てられているということは4通りのスイッチの切り換えが可能になるが、これは、最大で4色の選択が可能になることを意味する。つまり、この場合には、最大4色によるグラフィクス画像101を表示可能になる。
これに対応させて、図17のグラフィクス設定保持部51は、4つの第1〜第4グラフィクス設定保持部51−1〜51−4を有して形成することとしている。
これらの第1〜第4グラフィクス設定保持部51−1〜51−4に対しては、制御信号S(E)/(P)により、それぞれが異なる色による色データを設定できる。
このような構成においても、先ず、合成制御信号xVIDEO_0(E)/(P)によるスイッチ52の切り換えの結果、モニタ画像に対してグラフィクス画像が合成された映像信号が得られることになる。さらに、スイッチ52にてグラフィクス画像の色画素データが選択されているときは、2ビットの合成制御信号xVIDEO_1(E)/(P)、xVIDEO_2(E)/(P)によるスイッチ52の切り換え制御が行われ、第1〜第4グラフィクス設定保持部51−1〜51−4の何れかの色画素データがスイッチ52に入力される。
このようにして、変形例2においては、4色によるグラフィクス画像101を表示させることができる。
変形例1,2から理解されるように、本実施形態では、合成制御信号xVIDEO_0(E)/(P)(位置指定制御信号)については、色データの合成位置指定のために1ビットを確保したうえで、さらにxVIDEO_1(E)/(P)〜xVIDEO_m(E)/(P) (mは自然数)(色選択制御信号)としてのビット数を増加させていくことができる。これにより、グラフィクス画像を形成する色数を増加させることができ、より多彩な色によるグラフィクス画像101を表現できる。換言すれば、グラフィクス画像の形成に必要とする色数に応じては、これに応じて色選択のための合成制御信号xVIDEO_1(E)/(P)〜xVIDEO_m(E)/(P)(即ちビット数)を増加させていけばよい。
例えばグラフィクス画像の形成に必要とする色数(グラフィクス設定保持部51−1〜51−nに相当)をnとして、合成制御信号xVIDEO_1(E)/(P)〜xVIDEO_m(E)/(P)によるビット数をmとした場合には、n≦2^mが成立するようにして、色選択のための合成制御信号のビット数を設定する。
なお、これまでの説明から分かるように、合成制御信号xVIDEO(E)/(P)のビット数を増加させるのに応じてDSP10のピン数も増加させる必要がある。しかし、実用上、グラフィクス画像101として必要な色数はさほど多くを要求されない。このために、グラフィクス画像101の色数を実用の範囲内で増加させていったとしても、DSP10に設けるべきピン数については、充分に実装上での許容範囲内とすることができる。
また、これまでの説明においては、DSP10の制御部13からの制御信号S(E)/(P)(データSE/P)によりグラフィクス設定保持部51(51−1〜51−n)の色データ設定の切り換えが可能な最短周期としては、図15にも示したように、1フィールドであるとした。これは、例えば現状において民生器に実装できるDSP10の制御部13の処理能力、また、DSP10と、電子ビューファインダ4及びモニタ画面部3A側との通信速度などを考慮して設定される1つの最適例となる。
しかし、例えば上記したより処理能力の高いDSPを実装できたり、デバイス間の通信速度について高速にできたりする場合には、制御信号S(E)/(P)(データSE/P)により、映像信号データの画素単位に応じたタイミングで、グラフィクス設定保持部51における色データを変更設定できるように構成できる。
このようにして画素データのタイミングで色データの切り換えが可能になれば、グラフィクス画像101として複数の色により形成可能なうえで、グラフィクス設定保持部51としては、変形例1,2のようにして色数に応じて複数も受ける必要が無く、1つのみでまかなえることになる。
また、これまでの説明においては、モニタ画面部3Aを通常撮影時から対面撮影時に対応した向きに変更するために、可動機構部5が、可動モニタパネル部3の上下方向を反転させるようにして回転させる構造であることを前提としていた。つまり、反転のための動き方向が上下方向に対応するものであるとしていた。
しかし、例えば、モニタ画面部3Aの反転のための動き方向が左右方向に対応するものとなるようにして、可動機構部5を構成したとしても、図8に示したモニタ画面表示処理制御の構成とした場合には、同様の不具合が生じる。
つまり、例えばこの場合において、対面撮影時に対応してモニタ画面部3Aにてモニタ画像100とグラフィクス画像101とを適正に表示しようとすれば、モニタ画面部3Aのスキャンについては左右反転を行うとともに、左右反転処理部12によりグラフィクス画像101を左右反転させておくべきことになる。しかし、この場合には、電子ビューファインダ4においては通常スキャンとすることでモニタ画像100については適正に表示できるが、グラフィクス画像101は左右が反転されて表示されてしまうことになる。
従って、本実施形態として図12以降に示した構成は、モニタ画面部3Aを通常撮影時から対面撮影時に対応した向きに変更するために、可動機構部5が可動モニタパネル部3の上下方向を反転させるようにして回転させる構造を採る場合にも適用できるものとなる。
また、これまでの説明においては、電子ビューファインダ4とモニタ画面部3Aとで、同じグラフィクス画像101を表示させることを前提としている。そのうえで、これまでの記載としては、これにより生じるモニタ画像表示時の問題を解消するための構成を示した。
しかし、図12以降の本実施形態の構成では、電子ビューファインダ4及びモニタ画面部3A側でそれぞれがグラフィクス信号をモニタ画像に合成する構成を採っている。従って、電子ビューファインダ4とモニタ画面部3Aとで、互いに異なるグラフィクス画像101を生成することも可能である。このためには、まずDSP10から出力させる合成制御信号xVIDEO(E)/(P)として、それぞれが異なるグラフィクス画像に対応する互いに独立した信号とする。また、制御部13から出力する色データ設定のための制御信号S(E)/(P)についても、互いに異なるグラフィクス画像に対応した色データを指定するデータ信号(SEn/SPn)を出力させるように構成すればよい。
また、図12においては、映像信号に対して色データ(色信号)を合成するセレクタ41(41A,41B)、また、解像度変換部42(42A,42B)については、それぞれ、電子ビューファインダ4、モニタ画面部3A内に設けられるものとしている。しかし、これは、例えばハードウェア実装の一例に対応させたものであって、上記セレクタ41、解像度変換部41などが、電子ビューファインダ4、モニタ画面部3Aのデバイスの外部に備えられる実装の態様とされてもかまわない。
また、DSP10が実行する各処理は、先にも述べたように、DSP10に与えるプログラム(インストラクション)によって実現される。このようなプログラムは、DSP10が備える記憶装置に記憶させておくものであるが、例えば外部記録媒体に記憶させて保存しておくこともできる。
また、これまでの説明においては、本願発明の構成をビデオカメラ装置に適用しているが、これ以外の装置であっても、例えば、複数の画像表示部を備えて、同じ撮像画像及びグラフィクス画像を表示させるような場合に、本願発明は適用できるものである。
1 ビデオカメラ装置、2 撮像レンズ部、3 可動モニタパネル部、3A モニタ画面部、4 電子ビューファインダ、5 可動機構部、11 パネル/ファインダ用信号処理部、13 制御部、41(41A,41B) セレクタ、解像度変換部42(42A,42B)、62 制御信号変換部、63 左右反転処理部、51(51−1〜51−n) (第1〜第n)グラフィクス設定保持部、52・53 スイッチ

Claims (6)

  1. 表示方向が反転しないようにして設けられ、第1の表示用映像信号を入力して走査を実行することで画像を表示する第1の画像表示部と、
    第1の表示方向と、この第1の表示方向に対して反転した方向となる第2の表示方向とで変更が可能なようにして設けられるとともに、第2の表示用映像信号を入力して走査を実行することで画像を表示する第2の画像表示部と、
    撮像を基にして得られる映像信号について所定の信号処理を施して出力する映像信号処理手段と、
    上記第1の表示方向とされている第1の状態に対応しては通常の走査が実行され、上記第2の表示方向とされている第2の状態に対応しては、上記第1の表示方向から上記第2の方向への反転のための上記第2の画像表示部の動き方向に対応する走査方向を反転させた走査が実行されるようにして、上記第2の画像表示部に対する指示を行う走査方向指示手段と、
    上記第1の画像表示部に対応して、グラフィクス画像の色を指定する第1の色指定手段と、
    上記第2の画像表示部に対応して、グラフィクス画像の色を指定する第2の色指定手段と、
    上記第1の画像表示部に対応して、上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置を指定する第1の位置指定手段と、
    上記第2の画像表示部に対応して、上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置を指定するもので、上記第1の状態に応じては、左右を反転させない通常の位置を指定し、上記第2の状態に応じては、左右を反転させた反転位置を指定する、第2の位置指定手段と、
    上記映像信号処理手段から入力した映像信号に対して、上記第1の色指定手段による指定に応じて保持した色の信号を、上記第1の位置指定手段により指定される位置に合成し、上記第1の表示用映像信号として出力する第1の合成手段と、
    上記映像信号処理手段から入力した映像信号に対して、上記第2の色指定手段による指定に応じて保持した色の信号を、上記第2の位置指定手段により指定される位置に合成し、上記第2の表示用映像信号として出力する第2の合成手段と、
    を備える画像表示装置。
  2. 上記第1の位置指定手段と上記第2の位置指定手段は、
    上記映像信号において、上記グラフィクス画像が合成されるべき画素の位置と、上記グラフィクス画像が合成されない画素の位置とを1ビットにより示す位置指定制御信号を出力するようにされている、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 上記第1の色指定手段と上記第2の色指定手段は、所定の複数の色を指定するとともに、
    上記第1の画像表示部に対応して、上記第1の位置指定手段により指定される上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置ごとに、上記第1の色指定手段により指定される複数の色のうちから選択すべき1つの色を指定する第1の色選択指定手段と、
    上記第2の画像表示部に対応して、上記第2の位置指定手段により指定される上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置ごとに、上記第2の色指定手段により指定される複数の色のうちから選択すべき1つの色を指定する第2の色選択指定手段と、をさらに備え、
    上記第1の合成手段は、上記第1の色指定手段により指定された複数の色ごとに対応する複数の色信号を保持し、これらの色信号のうちから、第1の色選択指定手段により指定される色信号を選択して、上記映像信号処理手段から入力した映像信号に対して、上記第1の位置指定手段により指定される位置に合成し、上記第1の表示用映像信号として出力し、
    上記第2の合成手段は、上記第2の色指定手段により指定された複数の色ごとに対応する複数の色信号を保持し、これらの色信号のうちから、第2の色選択指定手段により指定される色信号を選択して、上記映像信号処理手段から入力した映像信号に対して、上記第2の位置指定手段により指定される位置に合成し、上記第2の表示用映像信号として出力する、
    請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 上記第1の色選択指定手段と上記第2の色選択指定手段は、
    それぞれ、上記第1の色指定手段と上記第2の色手段とにより指定される色の数をnとして、n≦2^m([^]はべき乗を示す)を満たすmビットの色選択制御信号によるビット値の組み合わせによって、選択すべき色を指定するようにされている、
    請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 上記第1の色指定手段と上記第2の色指定手段は、それぞれ、1フィールドを最短周期として色を指定するための制御信号を、上記第1の合成手段、上記第2の合成手段に対して転送するとともに、
    上記第1の合成手段と上記第2の合成手段は、入力した上記色を指定するための制御信号に基づく色信号の保持を、この色を指定するための制御信号を入力したフィールド期間の次のフィールド期間において実行する、
    請求項1乃至請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 表示方向が反転しないようにして設けられ、第1の画像表示部第1の表示用映像信号を入力して走査を実行することで画像を表示する第1の画像表示部と、第1の表示方向と、この第1の表示方向に対して反転した方向となる第2の表示方向とで変更が可能なようにして設けられるとともに、第2の表示用映像信号を入力して走査を実行することで画像を表示する第2の画像表示部とで表示されるべき、撮像を基にして得られる映像信号について所定の信号処理を施して出力する映像信号処理手順と、
    上記第1の表示方向とされている第1の状態に対応しては通常の走査が実行され、上記第2の表示方向とされている第2の状態に対応しては、上記第1の表示方向から上記第2の方向への反転のための上記第2の画像表示部の動き方向に対応する走査方向を反転させた走査が実行されるようにして、上記第2の画像表示部に対する指示を行う走査方向指示手順と、
    上記第1の画像表示部に対応して、グラフィクス画像の色を指定する第1の色指定手順と、
    上記第2の画像表示部に対応して、グラフィクス画像の色を指定する第2の色指定手順と、
    上記第1の画像表示部に対応して、上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置を指定する第1の位置指定手順と、
    上記第2の画像表示部に対応して、上記映像信号の画像に合成すべき上記グラフィクス画像の位置を指定するもので、上記第1の状態に応じては、左右を反転させない通常の位置を指定し、上記第2の状態に応じては、左右を反転させた反転位置を指定する、第2の位置指定手順と、
    上記映像信号処理手順から入力した映像信号に対して、上記第1の色指定手順による指定に応じて保持した色の信号を、上記第1の位置指定手順により指定される位置に合成し、上記第1の表示用映像信号として出力する第1の合成手順と、
    上記映像信号処理手順から入力した映像信号に対して、上記第2の色指定手順による指定に応じて保持した色の信号を、上記第2の位置指定手順により指定される位置に合成し、上記第2の表示用映像信号として出力する第2の合成手順と、
    を実行する画像表示方法。
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